JP2011193109A - 電子デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】デバイス全体の低背化を図ると共に、振動片等との接続を安定させて基板の応力を抑制できる電子デバイスを提供することを目的としている。
【解決手段】本発明の電子デバイス10は、振動片80と、一方の主面に振動片80が固定され、他方の主面に実装端子が形成され、引き出し配線が形成されている略矩形形状のベース基板12と、一方の主面に振動片80の周囲を囲むように配置された略矩形形状の枠体70と、枠体70の開口面を覆う蓋体72と、を備えた電子デバイスであって、ベース基板12の側面には、引き出し配線と電気的に接続された端子を有する側面凹部78が形成され、側面凹部78は、ベース基板12の側面のうち振動片80が固定される側に配置され、ベース基板12の一方の主面側からの平面視において枠体70の対向する外側の側面を通る2本の延長線により挟まれた領域に少なくとも一部が重なる位置に配置されていることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器に実装する電子デバイスに関する。
基板上に電子部品を備えた電子デバイスは、携帯端末、携帯電話などの電子機器に幅広く利用されている。電子機器の小型化および薄型化に伴い、電子デバイスの各種の小面積化、低背化が要求されている。このような小型化を図った電子デバイスの一例が特許文献1に開示されている。
図5は特許文献1に示す水晶発振器の断面図及びカバーを除く平面図である。図示のように特許文献1の水晶発振器は、底板100aと枠壁100bとの積層セラミックからなる容器本体100に凹部120と平面部130を形成している。凹部120には内部の保持端子に導電性接着剤122によって水晶片140を固着しカバー142で覆っている。また平面部130には表面上の回路端子132にICチップ134をフリップチップボンディングにより固定している。また平面部130には振動片及びICチップ134の振動子の振動特性を独立的に測定する水晶検査端子136が形成されている。そしてICチップ134のフリップチップボンディング後に、ICチップ134の保護樹脂138が塗布される(図5(b)には不図示)。このとき保護樹脂138は、水晶検査端子136を含む平面部130の全面に設けられている。
上記構成により、水晶片とICチップを水平方向に配置して低背化を図ることができる。また凹部120に水晶片を密閉封入し、これとは別にICチップ134を平面部130に固着する構成としているので水晶振動子の不良品を未然に廃棄し歩留まりを向上して生産性を高めることができる。
特開2009−27465号公報
しかしながら、特許文献1に示すような水晶発振器は、水晶端子がIC搭載面にあり、保護樹脂を塗布した場合、水晶端子が保護樹脂に覆われて外部に露出しなくなる。また特許文献1には出荷後に発振不良等があった場合、保護樹脂を除去して水晶振動子の振動特性を検査することができるとしているが、この狭隘な箇所に形成された保護樹脂を除去、再塗布する作業は煩雑な作業となる。
このように容器本体の平面部に水晶端子を形成しない構成として、容器本体となるベース基板の側面にキャスタレーションを設けて、この側面に水晶端子を形成する構成が考えられる。
しかしながら、振動片とICチップを水平方向に搭載した水晶発振器は、ユーザー基板に実装した後、ユーザー基板に対する曲げ強度などでベース基板の中心、具体的には基板の長手方向の中心を通る断面方向に応力が集中し易い。従って前述のキャスタレーションの形成位置によっては、ベース基板に亀裂が生じ易くなる虞がある。
そこで本発明は、デバイス全体の低背化を図ると共に、振動片等との接続を安定させて基板の応力を抑制できる電子デバイスを提供することを目的としている。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]振動片と、一方の主面に前記振動片が固定され、他方の主面に実装端子が形成され、引き出し配線が形成されている略矩形形状のベース基板と、前記一方の主面に前記振動片の周囲を囲むように配置された略矩形形状の枠体と、前記枠体の開口面を覆う蓋体と、を備えた電子デバイスであって、前記ベース基板の側面には、前記引き出し配線と電気的に接続された端子を有する側面凹部が形成され、前記側面凹部は、前記ベース基板の前記側面のうち前記振動片が固定される側に配置され、前記ベース基板の前記一方の主面側からの平面視において前記枠体の対向する外側の側面を通る2本の延長線により挟まれた領域に少なくとも一部が重なる位置に配置されていることを特徴とする電子デバイス。
上記構成により、ベース基板の振動片側に枠体と蓋体からなる箱状の構造物が形成され基板を補強することができる。この枠体の対向する外側の側面を通る2本の延長線に挟まれた領域に側面凹部の少なくとも一部が重なるように形成しているので、側面凹部に応力が集中して、クラックが発生することを効果的に抑制することができる。また電子デバイスに樹脂部材を塗布した後においても、側面凹部の端子が外部に露出しているため、振動片の周波数調整等を容易に行なうことができる。
[適用例2]前記側面凹部は、前記ベース基板の前記側面のうち前記振動片が固定される側であって、前記ベース基板の前記一方の主面側からの平面視において前記枠体の対向する前記外側の側面を通る前記2本の延長線により挟まれた領域に配置されていることを特徴とする適用例1に記載の電子デバイス。
上記構成により、前記枠体の対向する外側の側面を通る2本の延長線に挟まれた領域内に側面凹部を形成しているので、側面凹部に応力が集中して、クラックが発生することをより効果的に抑制することができる。
[適用例3]前記側面凹部は、前記ベース基板の前記側面のうち前記振動片が固定される側であって、前記ベース基板の前記一方の主面側からの平面視において前記枠体の対向する内側の側面を通る2本の延長線により挟まれた領域内に配置されていることを特徴とする適用例1に記載の電子デバイス。
上記構成により、前記枠体の対向する内側の側面を通る2本の延長線に挟まれた領域内に側面凹部を形成しているので、側面凹部に応力が集中して、クラックが発生することを効果的に抑制することができる。
[適用例4]前記枠体は、金属リングであることを特徴とする適用例1ないし適用例3のいずれか1例に記載の電子デバイス。
上記構成によりベース基板の振動片側の基板強度を容易に確保することができる。
[適用例5]前記蓋体は、金属リッドであることを特徴とする適用例1ないし適用例4のいずれか1例に記載の電子デバイス。
上記構成により金属リングと箱状構造を形成し、ベース基板の振動片側の基板強度を容易に確保することができる。
[適用例6]前記ベース基板には、前記一方の主面上に前記振動片と電子部品が長手方向に並べて配置されていることを特徴とする適用例1ないし適用例5のいずれか1例に記載の電子デバイス。
上記構成により、デバイス全体の低背化を図ることができる。
[適用例7]前記側面凹部は、前記ベース基板の前記振動片側の側面にのみ形成していることを特徴とする適用例6に記載の電子デバイス。
上記構成により、側面凹部に応力が集中して、クラックが発生することを効果的に抑制することができる。
実施形態の電子デバイスの構成概略を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。 ベース基板の説明図であり、(a)は第1の基板の平面図、(b)は第2の基板の平面図、(c)は第3の基板の平面図、(d)は第3の基板の底面図である。 (a)は応力シミュレーションの条件を説明する図であり、(b)はシミュレーション結果を示す図である。 (a)〜(c)は、ベース基板に形成する側面凹部の説明図である。 従来の電子デバイスの構成概略を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
本発明の電子デバイスの第1実施形態を添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1は本実施形態の電子デバイス10の構成概略を示す図である。図1(a)は電子デバイスの側面の断面図を示し、図1(b)はベース基板の平面図(引き出し電極を除く)を示している。図示のように本実施形態の電子デバイス10は、振動片80と、ICチップ90と、ベース基板12となる第1〜第3の基板20、40、60と、から構成されている。
電子デバイス10に実装する振動片80は、音叉型水晶振動片などの水晶振動片を用いることができる。なお振動片80は、この他にもATカット水晶振動片、弾性表面波水晶振動片などでもよい。また振動片の材料としては水晶以外にもタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどを用いてもよい。さらに水晶振動片の代わりに圧電振動片以外の各種振動片を用いることも可能であり、例えばシリコン基板を加工して形成されたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動片等を用いてもよい。
電子部品となるICチップ90は、振動子を発振させる回路構造を有する半導体素子から構成された集積回路等を用いることができる。ICチップ90の一方の面には、入出力端子、発振回路にデータを書き込むための制御端子、グランド端子などを有する複数の電極パッド(不図示)が形成されている。
図2はベース基板12の説明図である。図2(a)は第1の基板の平面図であり、図2(b)は第2の基板の平面図であり、図2(c)は第3の基板の平面図であり、図2(d)は第3の基板の底面図である。図示のようにベース基板12を構成する第1〜第3の基板20、40、60は、積層させた際、平面視して略矩形形状の板状基板である。第1〜第3の基板20、40、60は、各種絶縁材料を用いることができ、本実施形態ではセラミックを用いている。
第1の基板20は、ベース基板12を構成する基板の最上層であり、前記振動片80とICチップ90の外周を囲む第1及び第2の凹部21、22を形成している。第1の凹部21は、内部に振動片80を収容する内部空間を形成し、後述する枠体70の配置箇所にビアホール23を形成している。第2の凹部22は、内部にICチップ90を収容する空間を形成している。第1の凹部21の外周であって、枠体70との接合面には金属系蝋材24を塗布している。なお第1の基板20の厚みは、少なくとも振動片80の厚みよりも厚く形成している。
第2の基板40は、ベース基板12を構成する基板の中間層である。第2の基板40は、前記第1の基板20と接合する第1の主面40aに、振動片80に電気的に接続される振動片実装用端子(41,42)と、ICチップ90と電気的に接続されるICチップ実装用端子(43、44、45、46、47、48)とを形成している。また振動片実装用端子とICチップ実装用端子には、後述する実装端子(61、62、63、64)と電気的に接続させるための引き出し配線(52b、52d、52g、52i、52j)を形成し、振動片実装用端子とICチップ実装用端子と引き出し配線には第1の主面40aから第2の主面40bに向けて貫通するビアホール(50a、50b、50c、50d、50e、50g、50i、50k)を形成している。なお、図2(b)は凹部21、22に対応する領域を破線で示している。
振動片実装用端子は、振動片80の一対の励振電極(不図示)と導電性接着剤82を介して電気的に接続する第1及び第2の振動片実装用端子41、42から構成されている。
ICチップ実装用端子は、一例として集積回路の振動片接続端子を実装するための実装電極、電源用電極、ST(スタンバイ)電極、信号出力電極、接地用電極などを含み、第1〜第6のICチップ実装用端子(43、44、45、46、47、48)から構成されている。
第3の基板60は、ベース基板12を構成する基板の最下層であり、第2の基板40と接合する第1の主面60aには、第2の基板40に形成したビアホールと電気的に接続させる引き出し配線(52a、52c、52e、52f、52h、52k)を形成している。第3の基板60の他方の主面60bには第1〜第4の実装端子61、62、63、64が4隅に形成されている。第1の主面60aの引き出し配線の一部と第2の主面60bの実装端子とは第1の主面から第2の主面に向けて貫通するビアホール(50f、50h、50j、50l)を介して電気的に接続させている。
枠体70は、第1の基板20の第1の凹部21の外周に沿った枠状の補強部材である。枠体70は、ベース基板12上に載置する振動片80を収容する第1の凹部21を補強する部材である。枠体70をベース基板12よりも剛性の高い材料で構成すれば、第1の凹部21を補強する効果をより高めることができる。本実施形態では、枠体70として、ベース基板12を構成するセラミックより剛性の高い金属製の枠体である金属リングを用いている。
蓋体72は、第1の基板20の枠体70の開口面を覆う部材である。蓋体72は、平板状又は第1の凹部21の外周に沿ったフランジ部を有するキャップ状の蓋体とすることができる。本実施形態では、蓋体として板状の金属リッドを用いている。
本実施形態に係るベース基板は枠体70及び蓋体72で構成される箱状の構造体により、振動片側のベース基板12が補強されて、外力によってベース基板12に生じる応力を抑制することができる。
樹脂部材74は、ICチップ90の外周と、当該ICチップ90を載置した第2の基板40の間の隙間に形成した部材である。樹脂部材74は絶縁性であり、一例としてモールド樹脂を用いることができる。
ベース基板12は四隅に角部キャスタレーション(76a、76b、76c、76d)を形成している。角部キャスタレーション(76a、76b、76c、76d)は、平面視矩形のベース基板12の角部を1/4円状に切り欠いて形成している。四隅の角部キャスタレーション(76a、76b、76c、76d)の側面には、第3の基板60の四隅に形成された実装端子(61、62、63、64)から引き出されて形成された端子(77a、77b、77c、77d)を形成している。
側面凹部(78a、78b)は、ベース基板12の角部に形成した角部キャスタレーション(76a、76b、76c、76d)とは異なり、第1〜第3の基板20、40、60を積層させたベース基板12の側面に断面が半円状に形成されている。側面凹部(78a、78b)は後述する引き出し配線(52c、52e)と電気的に接続する側面端子(79a、79b)を形成している。側面凹部(78a、78b)は、側面端子(79a、79b)を形成しているため、角部キャスタレーション(76a、76b、76c、76d)の端子77と電気的に接触しないように、四隅の角部キャスタレーション(76a、76b、76c、76d)から所定距離を開けて形成させている。
ここで前述のように、振動片とICチップを水平方向に搭載した水晶発振器は、ユーザー基板に実装した後、ユーザー基板に対する曲げ強度などでベース基板12の中心、具体的には基板の長手方向の中心を通る断面方向に応力が集中し易いため、側面凹部(78a、78b)の形成位置によっては、応力が集中してベース基板12に亀裂が生じ易くなる虞がある。そこで本発明者は側面凹部(78a、78b)の形成位置についてシミュレーションを行った。
図3の(a)は応力シミュレーションの条件を説明する図であり、(b)はシミュレーション結果を示す図である。図4の(a)〜(c)は、ベース基板に形成する側面凹部の説明図である。
電子デバイスをユーザー基板に実装し、ユーザー基板の曲げ強度により電子デバイスのベース基板12に作用する応力は、図3(a)に示すように、ベース基板12の長手方向の中心であって長手方向と交差する方向に作用し易い。そこでユーザー基板の変形により、一定の変位dがベース基板12に生じた場合、ベース基板12の中央部に発生する最大応力を応力シミュレーションにより算出した。
ここで図4(a)に示す電子デバイスは、ベース基板12aの長手方向の中心であって、長手方向と直交する方向、換言すればパッケージの中央部を通る中心線C−C上に一対の側面凹部78を形成したデバイスである。上記構成による電子デバイスはパッケージの中央部を通る中心線C−C上に側面凹部78を形成しているため、ベース基板12aの発生する最大応力を受け易いことになる。
また図4(b)に示す電子デバイスは、ベース基盤12bの枠体70の外周側面(s1、s2、s3、s4)のうち、電子デバイスの長手方向と略直交している外周側面(s1、s3)を通る延長線l及びlに挟まれた領域Aの内側であって、線lに接する位置に一対の側面凹部78を形成したデバイスである。
さらに図4(c)に示す電子デバイスは、ベース基盤12cの枠体70の内周側面(t1、t2、t3、t4)のうち、電子デバイスの長手方向と略直交している内周側面(t1、t3)を通る延長線mおよびmに挟まれた領域Bの内側であって、線mに接する位置に一対の側面凹部78を形成したデバイスである。
そして図4(a)に示す電子デバイスの応力に対する図4(b)及び(c)のデバイスの応力比をシミュレーションした結果を図3(b)に示す。図示のように、図4(a)の電子デバイスを1とした場合、図4(b)に示す領域Aに側面凹部78を形成した電子デバイスは、応力比が0.9となる。前述のようにベース基板12に生じる応力はベース基板の中心側ほど大きい。よって、領域Aの内側に側面凹部78を形成すれば、応力比を0.9以下に抑えることができる。
次に図4(c)に示す領域Bに側面凹部78を形成した電子デバイスは、応力比が約0.75となる。よって、領域Bの内側に側面凹部78を形成すれば、応力比を0.75以下に抑えることができる。
なお上記シミュレーションは側面凹部78をベース基板12a、12b、12cの長手方向に形成した場合についての検証結果であるが、ベース基板12a、12b、12cの短辺方向にも僅かながらの応力が作用している。この場合、図1(b)に示すように長手方向に形成する側面凹部78と同様に、短辺方向の側面に側面凹部78を形成する場合においても、枠体70の外周側面(s1、s2、s3、s4)のうち、電子デバイスの長手方向と略平行な外周側面(s2、s4)を通る延長線l及びlに挟まれた領域A内、或いは、枠体70の内周側面(t1、t2、t3、t4)のうち、電子デバイスの長手方向と略平行な内周側面(t2、t4)を通る延長線mおよびmに挟まれた領域B内に側面凹部78を形成することにより、応力を抑制する効果がある。
以上より側面凹部78は、ベース基板12の側面のうち、ベース基板12を平面視して振動片80が固定される側であって、枠体70の対向する外側の側面をそれぞれ延長した延長線lおよびlに挟まれた領域Aに少なくとも一部が重なる位置に形成するとよい。
より好ましくは側面凹部78を、ベース基板12の側面のうち、ベース基板12を平面視して振動片80が固定される側であって、枠体70の対向する内側の側面をそれぞれ延長した延長線mおよびmに挟まれた領域B内に形成するとよい。
なお角部キャスタレーション(76a、76b、76c、76d)は、形状が1/4円であり、側面凹部の半円形状よりも面積が小さいため、たとえ応力が集中しても、クラックが入り難い構造となる。またユーザー基板の変形に伴うベース基板に作用する応力に対して、角部キャスタレーション(76a、76b、76c、76d)は、平面視で実装端子(61、62、63、64)に隣接配置されているため作用する応力がごく僅かとなる。このように角部キャスタレーション(76a、76b、76c、76d)では、側面凹部78に比べてベース基板の応力を抑制する効果が少ない。
次に第1〜第3の基板20、40、60を積層させた際の振動片実装用端子とICチップ実装用端子と引き出し配線との具体的な接続関係について以下説明する。
第1の振動片実装用端子41は、第1のビアホール50aを介して、第1の引き出し配線52aと電気的に接続する。第1の引き出し配線52aは第2のビアホール50bを介して第2の引き出し配線52bと電気的に接続する、第2の引き出し配線52bは、配線途中の第5のICチップ実装用端子47と電気的に接続し、さらに末端には第3のビアホール50cを形成している。第2の引き出し配線52bは第3のビアホール50cを介して第3の引き出し配線52cと電気的に接続し、側面凹部78aの側面端子79aと電気的に接続している。これにより第1の振動片実装用端子41は、第5のICチップ実装用端子47と側面凹部78aの側面端子79aと電気的に接続させている。
第2の振動片実装用端子42は、第4の引き出し配線52dを介して第6のICチップ実装用端子48と電気的に接続し、配線途中に第4のビアホール50dを形成している。第4の引き出し配線52dは、第4のビアホール50dを介して第5の引き出し配線52eと電気的に接続すると共に、側面凹部78bの側面端子79bと電気的に接続させている。これにより第2の振動片実装用端子42は、第6のICチップ実装用端子48と側面凹部78bの側面端子79bと電気的に接続させている。
第1のICチップ実装用端子43は、第5のビアホール50eを介して、第6の引き出し配線52fと電気的に接続している。第6の引き出し配線52fは、第6のビアホール50fを介して第1の実装端子61と電気的に接続させている。これにより第1のICチップ実装用端子43は、第1の実装端子61と電気的に接続させている。
第2のICチップ実装用端子44は、第7の引き出し配線52g及び第7のビアホール50gと電気的に接続している。第7の引き出し配線52gは、ビアホール23を介して枠体70及び蓋体72と電気的に接続している。また第2のICチップ実装用端子44は、第7のビアホール50gを介して第8の引き出し配線52hと電気的に接続している。第8の引き出し配線52hは、第8のビアホール50hを介して第4の実装端子64と電気的に接続している。これにより第2のICチップ実装用端子44は蓋体及び第4の実装端子64と電気的に接続させている。
第3のICチップ実装用端子45は、第9の引き出し配線52i及び第9のビアホール50i及び第10のビアホール50jを介して第3の実装端子63と電気的に接続させている。これにより第3のICチップ実装用端子45は第3の実装端子63と電気的に接続させている。
第4のICチップ実装用端子46は、第10の引き出し配線52j及び第11のビアホール50kを介して第11の引き出し配線52kと電気的に接続している。第11の引き出し配線52kは、第12のビアホール50lを介して第2の実装端子62と電気的に接続させている。これにより第4のICチップ実装用端子46は第2の実装端子62と電気的に接続させている。
次に上記構成による第1実施形態の電子デバイス10Aの製造方法について以下説明する。
第1〜3の基板20、40、60を積層して接合した後、第2の基板40上に振動片80及びICチップ90を実装する。電子デバイス10はベース基板の一方の主面上に振動片80と電子部品となるICチップ90が長手方向に並べて配置される。
具体的には、振動片80の実装電極と第2の基板40の振動片実装用端子とを電気的に接続させる。またICチップ90の複数の電極パッドをそれぞれ対応するICチップ実装用端子と電気的に接続させる。より詳細には、ICチップ90の振動片接続端子、電源用端子、ST端子、信号出力端子、接地用端子などをそれぞれ、第2の基板40上の対応する実装電極と、電源用電極と、ST(スタンバイ)電極と、信号出力電極と、接地用電極からなるICチップ実装用端子とに電気的に接続させる。
そして第1の基板20の第1の凹部21の外周に沿って金属系蝋材24を塗布し、その上に枠体70を載置して接合させる。接合方法は一例として液相拡散接合法(以下、TLP(Transient Liquid Phase)接合と称す)を採用することができる。
さらに枠体70の上に第1の凹部21を覆うように蓋体72を載置して接合させる。次に樹脂部材74をICチップ90と第2の基板40の隙間と、ICチップ90の側面を覆うように充填し硬化した後、電子デバイス10が得られる。
このような第1実施形態の電子デバイス10によれば、ベース基板の振動片側に枠体と蓋体からなる箱状の構造物が形成され基板を補強することができる。この枠体の対向する外側の側面をそれぞれ延長した延長線と前記ベース基板の側面と交差して挟まれた側面領域に側面凹部の少なくとも一部が重なるように形成しているので、側面凹部に応力が集中して、クラックが発生することを効果的に抑制することができる。また圧電デバイスに樹脂部材を塗布した後においても、側面凹部の側面端子が外部に露出しているため、振動片の周波数調整等を容易に行なうことができる。
10………電子デバイス、12、12a、12b、12c………ベース基板、20………第1の基板、21………第1の凹部、22………第2の凹部、23………ビアホール、24………金属系蝋材、40………第2の基板、41………第1の振動片実装用端子、42………第2の振動片実装用端子、43………第1のICチップ実装用端子、44………第2のICチップ実装用端子、45………第3のICチップ実装用端子、46………第4のICチップ実装用端子、47………第5のICチップ実装用端子、48………第6のICチップ実装用端子、50………ビアホール、52………引き出し配線、60………第3の基板、61………第1の実装端子、62………第2の実装端子、63………第3の実装端子、64………第4の実装端子、70………枠体、72………蓋体、74………樹脂部材、76a、76b、76c、76d………角部キャスタレーション、77a、77b、77c、77d………端子、78、78a、78b………側面凹部、79a、79b………側面端子、80………振動片、90………ICチップ、100………容器本体、120………凹部、122………導電性接着剤、130………平面部、132………回路端子、134………ICチップ、136………水晶検査端子、138………保護樹脂。

Claims (7)

  1. 振動片と、
    一方の主面に前記振動片が固定され、他方の主面に実装端子が形成され、引き出し配線が形成されている略矩形形状のベース基板と、
    前記一方の主面に前記振動片の周囲を囲むように配置された略矩形形状の枠体と、
    前記枠体の開口面を覆う蓋体と、
    を備えた電子デバイスであって、
    前記ベース基板の側面には、前記引き出し配線と電気的に接続された端子を有する側面凹部が形成され、
    前記側面凹部は、前記ベース基板の前記側面のうち前記振動片が固定される側に配置され、前記ベース基板の前記一方の主面側からの平面視において前記枠体の対向する外側の側面を通る2本の延長線により挟まれた領域に少なくとも一部が重なる位置に配置されていることを特徴とする電子デバイス。
  2. 前記側面凹部は、前記ベース基板の前記側面のうち前記振動片が固定される側であって、前記ベース基板の前記一方の主面側からの平面視において前記枠体の対向する前記外側の側面を通る前記2本の延長線により挟まれた領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記側面凹部は、前記ベース基板の前記側面のうち前記振動片が固定される側であって、前記ベース基板の前記一方の主面側からの平面視において前記枠体の対向する内側の側面を通る2本の延長線により挟まれた領域内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
  4. 前記枠体は、金属リングであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  5. 前記蓋体は、金属リッドであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  6. 前記ベース基板には、前記一方の主面上に前記振動片と電子部品が長手方向に並べて配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  7. 前記側面凹部は、前記ベース基板の前記振動片側の側面にのみ形成していることを特徴とする請求項6に記載の電子デバイス。
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