JP2011188680A - 地絡検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】直流電源回路における地絡電流を高感度で検出できる地絡検出装置を提供すること。
【解決手段】制御回路11は、スイッチP又はスイッチNのいずれか一方をON状態に制御して、抵抗R又は抵抗Rを地絡電流Igaが流れた場合に比して地絡電流Igaを増大させる。クランプ電流検出器CL,CL・・・CLのうちのいずれか一つは、増大された地絡電流Igaがフィーダー線F,F・・・Fのいずれか一つに流れていることを検出する。そして、制御回路11は、クランプ電流検出器CL,CL・・・CLのうちのいずれか一つにより地絡電流Igaが検出されたフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つを地絡していると判定することにより、フィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つの地絡を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電源回路における地絡を検出する地絡検出装置に関する。
従来より、発電所、変電所等における電気機器及びその制御装置は、直流電源回路を有しており、この直流電源回路により電気機器及びその制御装置に対して電源が供給される。直流電源回路は、雨季等の湿度の高い時期に絶縁不良が発生し、地絡事故が発生する場合がある。
このような地絡事故を防ぐために、直流地絡検出リレー(64D)により電圧の変化を検出する回路や、電流の変化を検出するセンサ等を用いて地絡を検出し、地絡が検出されたことに基づいて直流電源回路を保護する技術が提案されている。また、直流電源回路における地絡電流を高精度で検出する技術が提案されている(例えば、特許文献1から3参照)。
実開昭59−81235号公報 特開昭62−16015号公報 特開2005−57905号公報
しかし、一般的に、直流電源回路における地絡電流は小さいため、特許文献1から3に記載された技術では、地絡電流を検出できても、直流電源回路の複数のフィーダー線のうちのいずれのフィーダー線が地絡しているかを検出することは困難であった。
そこで、本発明は、直流電源回路のフィーダー線における地絡電流を高感度で検出できる地絡検出装置を提供することを目的とする。
本発明の地絡検出装置は、直流電源と該直流電源の正極側及び負極側に接続される複数のフィーダー線とを有する直流電源回路における地絡を検出する地絡検出装置であって、前記直流電源の正極側又は負極側のいずれか一方の地絡電流を検出する第1地絡電流検出手段と、前記第1地絡電流検出手段により前記地絡電流が検出されると、前記地絡電流が流れる経路の抵抗値を地絡電流の非検出時よりも小さくして前記地絡電流を増大させる地絡電流増大手段と、前記地絡電流増大手段により増大された前記地絡電流が前記複数のフィーダー線のいずれか一つに流れていることを検出する第2地絡電流検出手段と、前記第2地絡電流検出手段により地絡電流が検出されたフィーダー線を地絡していると判定することにより該フィーダー線の地絡を検出する地絡判定手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、検出された地絡電流が流れる経路の抵抗値を地絡電流の非検出時よりも小さくして地絡電流を増大させる。次に、増大された地絡電流が複数のフィーダー線のいずれか一つに流れていることを検出する。そして、地絡電流が検出されたフィーダー線を地絡していると判定することによりフィーダー線の地絡を検出する。
これにより、地絡検出装置は、増大された地絡電流を検出するため、地絡電流が複数のフィーダー線のうちのいずれのフィーダー線に流れているかを高感度で検出できる。よって、地絡検出装置を適用することにより、地絡発生後にいずれのフィーダー線において地絡が発生したかを判断するための事故探査が容易になり、事故探査の時間を短縮することができる。
また、前記地絡電流増大手段は、前記経路において直列に接続される第1の抵抗及び第2の抵抗と、該第1の抵抗又は該第2の抵抗のいずれか一方と並列に接続され、前記地絡電流増大手段により制御されるスイッチとを有し、前記第1地絡電流検出手段により地絡電流が検出されると、前記スイッチをON状態に制御して、前記第1地絡電流検出手段により検出された地絡電流が前記経路における前記第1の抵抗又は前記第2の抵抗のいずれか一方を流れることにより、前記経路の抵抗値を地絡の非検出時よりも小さくして前記地絡電流を増大させることが好ましい。
これにより、地絡検出装置は、直流電源回路に第1の抵抗、第2の抵抗及びスイッチを設けることにより、簡易な構成で地絡電流を増大させることができる。
本発明によれば、直流電源回路における地絡を高感度で検出できる地絡検出装置を提供することができる。
本発明の一実施形態である地絡検出装置1の構成を示す回路図である。 制御回路11において、地絡が発生しているか否かを判定する際の処理を示す図である。 制御回路11によるフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つのフィーダー線において地絡電流が流れていることを検出する処理について示す図である。 他の地絡検出装置100の構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態である地絡検出装置1の構成を示す回路図である。図1の回路図は、直流電源回路10を構成する直流電源Eの正極側において、地絡が発生し、地絡電流Iが流れた際の状態を示している。
図1に示すように、本実施形態の地絡検出装置1は、直流電源回路10の地絡電流を検出する。地絡検出装置1は、直流電源回路10と、制御回路11と(第1地絡電流検出手段、地絡電流増大手段、地絡判定手段)を備える。直流電源回路10は、直流電源Eと、抵抗Rと、抵抗Rと、地絡抵抗rと、スイッチN(地絡電流増大手段)と、スイッチP(地絡電流増大手段)と、フィーダー線F,F・・・Fと、クランプ電流検出器CL,CL・・・CL(第2地絡電流検出手段)とを備える。
抵抗R及び抵抗Rは、直流電源Eと直列に接続される。抵抗R及び抵抗Rの抵抗値は、Rである。
抵抗Rは、抵抗R11(地絡電流増大手段)及び抵抗R12からなる。抵抗R11は、一端が直流電源EのP側(正極側)と接続され、他端が抵抗R12と接続される。抵抗R12は、一端が抵抗R11と接続され、他端が抵抗R21と接続される。また、抵抗R11及び抵抗R12の抵抗値は、それぞれR/2である。
抵抗Rは、抵抗R21及び抵抗R22(地絡電流増大手段)からなる。抵抗R21は、一端が抵抗R12と接続され、他端が抵抗R22と接続される。抵抗R22は、一端が抵抗R21と接続され、他端が直流電源EのN側(負極側)と接続される。また、抵抗R21及び抵抗R22の抵抗値は、それぞれR/2である。
スイッチNは、抵抗R12と並列に接続される。スイッチPは、抵抗R21と並列に接続される。スイッチN及びスイッチPは、制御回路11と接続されており(図示せず)、制御回路11の制御に従って、ON状態又はOFF状態となる。
フィーダー線F,F・・・Fは、それぞれ直流電源Eの正極側と一端が接続され、直流電源Eの負極側と他端が接続される。
クランプ電流検出器CL,CL・・・CLは、それぞれフィーダー線F,F・・・Fに対応して接続される。クランプ電流検出器CL,CL・・・CLは、フィーダー線F,F・・・Fにおける直流電源Eの正極側と一端が接続され、フィーダー線F,F・・・Fにおける直流電源Eの負極側と他端が接続される。
例えば、クランプ電流検出器CLは、接続端子CL11及び接続端子CL12を有する。接続端子CL11は、直流電源Eの正極側と接続される。接続端子CL12は、直流電源Eの負極側と接続される。
なお、クランプ電流検出器CL,CL・・・CLが配置される位置は、図1に示す位置に限らず、フィーダー線F,F・・・Fにおける地絡電流Igaが検出可能な位置に接続される。
そして、クランプ電流検出器CL,CL・・・CLは、それぞれフィーダー線F,F・・・Fにおける地絡電流Igaを検出する。
制御回路11は、抵抗RのP側及び抵抗RのN側と接続される。制御回路11は、後述する接地間電圧V及び接地間電圧Vを測定可能に構成される。
そして、地絡発生時には、フィーダー線F,F・・・Fのいずれか一つにおいて、地絡抵抗rが発生するとみなされる。地絡抵抗rは、一端が抵抗Rの正極側と接続され、他端がグランド(GND)と接続される。
地絡発生時には、地絡抵抗rのグランド側と、抵抗R及び抵抗Rのグランド側とが電気的に接続し、地絡電流Igaが地絡抵抗rからグランドを介して、抵抗R又は抵抗Rへと流れる。このとき、直流電源Eでは、電流Iが流れ、抵抗Rでは、電流Iが流れる。
本実施形態の地絡検出装置1において、制御回路11は、上述したような地絡発生時に、以下のような処理を実行することにより地絡電流Igaを検出する。
まず、地絡発生時に、スイッチN及びスイッチPがOFFされた状態で、制御回路11は、直流電源回路10を構成する直流電源EのP側の接地間電圧V及び直流電源EのN側の接地間電圧Vを測定する。
ここで、正極側の接地間電圧V及び負極側の接地間電圧Vは、下記の式(1)及び(2)を用いて、それぞれ測定することができる。
Figure 2011188680
Figure 2011188680
そして、制御回路11は、測定されたP側の接地間電圧V及びN側の接地間電圧Vに基づいて、不平衡率αを算出する。具体的には、制御回路11は、測定されたP側の接地間電圧Vと、N側の接地間電圧Vとの比である不平衡率αを、下記の式(3)を用いて、算出する。
Figure 2011188680
なお、正常時(平衡状態)の直流電源回路10では、地絡抵抗r=∞となるため、式(3)において、α≒1となる。
そして、制御回路11は、算出された不平衡率αが所定の閾値Tを超えるか否かを判定する。
具体的には、制御回路11は、不平衡率αとして、測定されたP側の接地間電圧Vと、N側の接地間電圧Vとの比である不平衡率α(第1の不平衡率)及び不平衡率α(第2の不平衡率)を、用いる。不平衡率α及び不平衡率αは、下記の式(4)及び(5)を用いて算出する。なお、式(3)及び(4)に示すように、不平衡率αと不平衡率αとは、同一の値である。
Figure 2011188680
Figure 2011188680
次に、制御回路11は、以下の処理を実行することで、フィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つのフィーダー線において地絡電流が流れていることを検出する。
制御回路11は、直流電源回路10のP側又はN側のいずれかで地絡が発生していることを検出する。具体的には、制御回路11は、不平衡率αが所定の閾値Tを超える場合には、P側に地絡電流が流れていると判定し、P側に地絡が発生していることを検出する。
又は、制御回路11は、不平衡率αが所定の閾値Tを超える場合には、N側に地絡電流が流れていると判定し、N側に地絡が発生していることを検出する。
直流電源回路10のP側又はN側に地絡が発生していることが制御回路11により検出されると、制御回路11と接続された警報装置は、直流電源回路10のP側又はN側に地絡が発生していることを警報表示する。
制御回路11は、直流電源回路10のP側に地絡電流が検出されると、スイッチPをON状態に制御する。地絡電流Igaは、制御回路11によりスイッチPがON状態に制御されると、スイッチP及び抵抗R22を流れることとなる(図1参照)。
すなわち、制御回路11は、スイッチPをON状態に制御して、検出された地絡電流Igaが流れる経路(スイッチP及び抵抗R22)の抵抗値を、地絡の非検出時の抵抗値Rから、地絡の非検出時の抵抗値Rよりも小さい抵抗値R/2とすることにより、地絡電流が抵抗R21及び抵抗R22を流れた場合に比して地絡電流Igaを増大させる。
一方、制御回路11は、直流電源回路10のN側に地絡が発生していることが検出されると、スイッチNをON状態に制御する。地絡電流Igaは、制御回路11によりスイッチNがON状態に制御されると、スイッチN及び抵抗R11を流れることとなる。
すなわち、制御回路11は、スイッチNをON状態に制御検出された地絡電流Igaが流れる経路(スイッチN及び抵抗R11)の抵抗値を、地絡電流の非検出時の抵抗値Rから、地絡電流の非検出時の抵抗値Rよりも小さい抵抗値R/2とすることにより、地絡電流が抵抗R11及び抵抗R12を流れた場合に比して地絡電流Igaを増大させる。
ここで、図1に示す地絡電流Igaは、下記の(6)式を用いて算出することができる。
Figure 2011188680
クランプ電流検出器CL,CL・・・CLは、増大された地絡電流Igaが複数のフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つに流れていることを検出する。
具体的には、クランプ電流検出器CL,CL・・・CLのうちいずれか一つは、地絡が発生した際に、直流電源Eの正極側のフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つを流れる電流(I+Iga)を検出すると共に、直流電源Eの負極側のフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つを流れる電流Iを検出する。そして、(I+Iga)−I=Igaとなるため、クランプ電流検出器CL,CL・・・CLのうちのいずれか一つは、増大された地絡電流Igaが複数のフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つに流れていることを検出することができる。
例えば、図1に示すように、クランプ電流検出器CLは、地絡が発生した際に、直流電源Eの正極側のフィーダー線Fを流れる電流(I+Iga)を検出すると共に、直流電源Eの負極側のフィーダー線Fを流れる電流Iを検出する。これにより、クランプ電流検出器CLは、増大された地絡電流Igaがフィーダー線Fに流れていることを検出することができる。
制御回路11は、クランプ電流検出器CL,CL・・・CLのうちのいずれか一つより、増大された地絡電流Igaが複数のフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つに流れていることが検出されると、増大された地絡電流Igaが検出されたフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つを地絡していると判定することにより、フィーダー線の地絡を検出する。
そして、制御回路11は、例えば、警報装置と接続している。制御回路11と接続された警報装置は、フィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つに地絡が発生していることを警報表示する。
例えば、制御回路11は、クランプ電流検出器CLにより、増大された地絡電流Igaがフィーダー線Fに流れていることが検出されると、増大された地絡電流Igaが検出されたフィーダー線Fを地絡していると判定することにより、フィーダー線Fの地絡を検出する。
そして、制御回路11と接続された警報装置は、フィーダー線Fに地絡が発生していることを警報表示する。
図2は、制御回路11において、地絡が発生しているか否かを判定する際の処理を示す図である。
図2に示すように、制御回路11は、算出された不平衡率α及び不平衡率αが所定の閾値Tを超えるか否か判定する。制御回路11は、不平衡率αが所定の閾値Tを超える場合には、P側に地絡電流が流れていると判定し、P側に地絡が発生していることを検出する。なお、所定の閾値Tは、1.5であることが好ましい。
一方、制御回路11は、不平衡率αが所定の閾値Tを超える場合には、N側に地絡電流が流れていると判定し、N側に地絡が発生していることを検出する。
また、制御回路11は、不平衡率α及び不平衡率αが所定の閾値Tを超えない場合には、地絡電流が流れていないと判定する。
これにより、制御回路11は、不平衡率α及び不平衡率αを用いて、直流電源回路10のP側、又はN側で地絡が発生しているか、或いは、直流電源回路10において地絡が発生していないかを判定することができる。
そして、制御回路11により直流電源回路10のP側又はN側に地絡が発生していることが検出されると、例えば、制御回路11と接続された警報装置は、直流電源回路10のP側又はN側に地絡が発生していることを警報表示する。
図3は、制御回路11によるフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つのフィーダー線において地絡電流が流れていることを検出する処理について示す図である。
なお、直流電源回路10において、地絡電流が流れていない場合には、スイッチN及びスイッチPは、OFF状態となっているものとする。
状態1において、制御回路11は、直流電源回路10のP側又はN側のいずれかで地絡が発生していることを検出する。
状態2において、直流電源回路10のP側又はN側に地絡が発生していることが制御回路11により検出されると、制御回路11と接続された警報装置は、直流電源回路10のP側又はN側に地絡が発生していることを警報表示させる。
状態3において、制御回路11は、直流電源回路10のP側に地絡電流が検出されると、スイッチPをON状態に制御する。地絡電流Igaは、制御回路11によりスイッチPがON状態に制御されると、スイッチP及び抵抗R22を流れることとなる(図1参照)。
すなわち、制御回路11は、スイッチPをON状態に制御して、検出された地絡電流Igaが流れる経路(スイッチP及び抵抗R22)の抵抗値を、地絡の非検出時の抵抗値Rから、地絡の非検出時の抵抗値Rよりも小さい抵抗値R/2とすることにより、地絡電流が抵抗R21及び抵抗R22を流れた場合に比して地絡電流Igaを増大させる。
一方、制御回路11は、直流電源回路10のN側に地絡が発生していることが検出されると、スイッチNをON状態に制御する。地絡電流Igaは、制御回路11によりスイッチNがON状態に制御されると、スイッチN及び抵抗R11を流れることとなる。
すなわち、制御回路11は、スイッチNをON状態に制御検出された地絡電流Igaが流れる経路(スイッチN及び抵抗R11)の抵抗値を、地絡の非検出時の抵抗値Rから、地絡の非検出時の抵抗値Rよりも小さい抵抗値R/2とすることにより、地絡電流が抵抗R11及び抵抗R12を流れた場合に比して地絡電流Igaを増大させる。
状態4において、クランプ電流検出器CL,CL・・・CLは、増大された地絡電流Igaが複数のフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つに流れていることを検出する。
状態5において、制御回路11は、クランプ電流検出器CL,CL・・・CLのうちのいずれか一つより、増大された地絡電流Igaが複数のフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つに流れていることが検出されると、増大された地絡電流Igaが検出されたフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つを地絡していると判定することにより、フィーダー線の地絡を検出する。
そして、制御回路11は、例えば、警報装置を制御して、フィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つに地絡が発生していることを警報表示させる。
図4は、他の地絡検出装置100の構成を示す回路図である。図4に示す回路図は、直流電源回路110を構成する直流電源Eの正極側において、地絡が発生し、地絡電流Iが流れた際の状態を示している。なお、他の地絡検出装置100においては、本実施形態に係る地絡検出装置1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
他の地絡検出装置100は、直流電源回路110と、制御回路120とを備える。
他の地絡検出装置100は、直流電源回路110において抵抗Rを有する点が主として本実施形態の地絡検出装置1とは異なる。
抵抗Rは、一端が抵抗Rと抵抗Rとの間に接続され、他端がグランドに接続される。また、本実施形態の地絡検出装置1において、抵抗Rは、抵抗R11及び抵抗R12からなり、抵抗Rは、抵抗R11及び抵抗R12からなる。一方、他の地絡検出装置100において、抵抗R及び抵抗Rは、それぞれ一体に構成される。
他の地絡検出装置100を構成する直流電源Eの正極側において、地絡が発生し、地絡電流Iが流れた際には、地絡電流Iは、下記の(7)式を用いて算出することができる。
Figure 2011188680
ここで、E=110V、R=20kΩ、R=20kΩ、R=10kΩとした場合に、(6)式及び(7)式を用いて、他の地絡検出装置100における地絡電流Iの値と、本実施形態に係る地絡検出装置1における地絡電流Igaの値とを求めた。
その結果、I≒1.83mAとなり、Iga≒4.4mAとなった。
これにより、本実施形態に係る地絡検出装置1における地絡電流Igaは、他の地絡検出装置100における地絡電流Iに比して、2倍以上の地絡電流を流すことができることがわかった。
クランプ電流検出器CL,CL・・・CLは、数mA程度の電流を検出可能であるため、本実施形態に係る地絡検出装置1における地絡電流Igaは、クランプ電流検出器CL,CL・・・CLにより充分に検出可能な値に増大されることがわかった。
以上説明したように、本実施形態の地絡検出装置1によれば、以下の効果を奏することができる。
制御回路11は、スイッチP又はスイッチNのいずれか一方をON状態に制御して、検出された地絡電流Igaが流れる経路の抵抗値を、地絡の非検出時の抵抗値Rから、地絡の非検出時の抵抗値Rよりも小さい抵抗値R/2とすることにより、抵抗R又は抵抗Rを地絡電流Igaが流れた場合に比して地絡電流Igaを増大させる。
クランプ電流検出器CL,CL・・・CLのうちのいずれか一つは、増大された地絡電流Igaがフィーダー線F,F・・・Fのいずれか一つに流れていることを検出する。そして、制御回路11は、クランプ電流検出器CL,CL・・・CLのうちのいずれか一つにより地絡電流Igaが検出されたフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つを地絡していると判定することにより、フィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれか一つのフィーダー線の地絡を検出する。
これにより、地絡検出装置1は、増大された地絡電流Igaをクランプ電流検出器CL,CL・・・CLのうちのいずれか一つにより検出するため、地絡電流Igaがフィーダー線F,F・・・Fのうちのいずれのフィーダー線に流れているかを高感度で検出できる。よって、地絡検出装置1を適用することにより、地絡発生後にいずれのフィーダー線F,F・・・Fにおいて地絡が発生したかを判断するための事故探査が容易になり、事故探査の時間を短縮することができる。
また、地絡検出装置1は、検出された地絡電流Igaが流れる経路において、直列に接続される抵抗R11及び抵抗R12(抵抗R21及び抵抗R22)と、抵抗R11又は抵抗R12(抵抗R21又は抵抗R22)のいずれか一方と並列に接続され、制御回路11により制御されるスイッチP(スイッチN)とを有する。
そして、制御回路11は、地絡電流が検出されると、スイッチP(スイッチN)をON状態に制御して、検出された地絡電流Igaが、地絡電流が流れる経路における抵抗R22(R11)を流れることにより、地絡電流Igaが流れる経路の抵抗値を地絡電流の非検出時よりも小さくして地絡電流を増大させる。
これにより、地絡検出装置1は、直流電源回路10に抵抗R11、抵抗R12、抵抗R21、抵抗R22、スイッチP及びスイッチNを設けることにより、簡易な構成で地絡電流Igaを増大させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、本実施形態では、抵抗R11と抵抗R12との比、及び抵抗R11と抵抗R12との比をそれぞれ1対1として、抵抗R12及び抵抗R22の値を、抵抗R11及び抵抗R21と同一の値であるR/2としたが、本発明はこれに限らない。例えば、抵抗R11と抵抗R12との比、及び抵抗R11と抵抗R12との比を変えて、抵抗R12及び抵抗R22の値を、抵抗R11及び抵抗R21よりも小さな値とすることで、さらに地絡電流の値を増大させることができる。
また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 地絡検出装置
10 直流電源回路
11 制御回路
CL,CL・・・CL クランプ電流検出器
,F・・・F フィーダー線
E 直流電源
スイッチ
スイッチ
,R,R11,R12,R21,R22 抵抗

Claims (2)

  1. 直流電源と該直流電源の正極側及び負極側に接続される複数のフィーダー線とを有する直流電源回路における地絡を検出する地絡検出装置であって、
    前記直流電源の正極側又は負極側のいずれか一方の地絡電流を検出する第1地絡電流検出手段と、
    前記第1地絡電流検出手段により前記地絡電流が検出されると、前記地絡電流が流れる経路の抵抗値を地絡電流の非検出時よりも小さくして前記地絡電流を増大させる地絡電流増大手段と、
    前記地絡電流増大手段により増大された前記地絡電流が前記複数のフィーダー線のいずれか一つに流れていることを検出する第2地絡電流検出手段と、
    前記第2地絡電流検出手段により地絡電流が検出されたフィーダー線を地絡していると判定することにより該フィーダー線の地絡を検出する地絡判定手段とを備えることを特徴とする地絡検出装置。
  2. 前記地絡電流増大手段は、
    前記経路において直列に接続される第1の抵抗及び第2の抵抗と、該第1の抵抗又は該第2の抵抗のいずれか一方と並列に接続され、前記地絡電流増大手段により制御されるスイッチとを有し、
    前記第1地絡電流検出手段により地絡電流が検出されると、前記スイッチをON状態に制御して、前記第1地絡電流検出手段により検出された地絡電流が前記経路における前記第1の抵抗又は前記第2の抵抗のいずれか一方を流れることにより、前記経路の抵抗値を地絡の非検出時よりも小さくして前記地絡電流を増大させることを特徴とする請求項1に記載の地絡検出装置。
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