JP2011188339A - 通信装置、通信制御方法、および通信制御プログラム - Google Patents

通信装置、通信制御方法、および通信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信を行うチャネルを効率よく決定することが可能な通信装置、通信制御方法、および通信制御プログラムを提供する。
【解決手段】通信開始の指示が入力されると(S102:YES)、各チャネルの過去の使用回数が時間毎に登録された使用回数データテーブルが参照され、使用可能なチャネルが推定される(S104)。使用可能なチャネルであると推定されるチャネルがある場合には(S105:YES)、使用回数データテーブルに登録されている使用回数が参照されてグループ分けが行われる(S106)。使用回数が少ないグループが、スキャンを実行するグループとして選択される(S107)。さらに、グループ内で、スキャンの順番が決定され、チャネルのスキャンが実行される。
【選択図】図7

Description

本発明は、データの送受信を行うための電波を発射する前にチャネルのスキャンを実行して、通信を行うチャネルを決定する通信装置、通信制御方法、および通信制御プログラムに関する。
従来、他の通信の妨害を防ぐため、データの送受信開始前に空きチャネルを確認するため、チャネルのスキャンを実行して、通信を行うチャネルを決定する通信装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のチャネル選択回路では、予め設定された優先チャネル情報と、過去の使用実績回数とを記憶している。優先チャネル情報は、近くで使用されている他のワイヤレスシステムでよく使用されるチャネルと重複しないチャネルが優先されるように、予め設定されている。そして、チャネル選択回路は、優先チャネル情報と過去の使用実績回数とを参照して、空きチャネルを検出している。
特開2009−260792号公報
しかしながら、通信帯域の混雑具合は時間毎に変動しており、通信帯域が混雑している時間帯や、逆に、通信帯域が混雑していない時間帯が存在する。上記のチャネル選択回路では、過去に使用したことのあるチャネルを考慮しているが、時間帯によっては、過去に使用したことのあるチャネルが使用されている場合がある。このため、通信帯域が混雑している時間にチャネルのスキャンを実行した場合、空きチャネルを選択するのに時間がかかる。つまり、通信を行うチャネルを効率よく決定することができない。その結果、CPUへの負荷が増大して動作が不安定になったり、電力消費が大きくなったりするという問題点があった。
本発明は、通信を行うチャネルを効率よく決定することが可能な通信装置、通信制御方法、および通信制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る通信装置は、無線通信を行うための複数のチャネルが他の通信を行う装置によって使用されているか否かを検出するスキャンを実行し、通信を行う前記チャネルを決定する通信装置であって、前記スキャンを実行した過去の時間帯と、前記過去の時間帯において他の通信を行う装置によって前記各チャネルが使用されていた頻度である使用頻度とが前記チャネル毎に複数対応付けられたデータを記憶装置に記憶させる記憶制御手段と、前記記憶制御手段によって前記記憶装置に記憶された前記データにおける、現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯での前記各チャネルの前記使用頻度を参照し、前記スキャンを実行する前記チャネルの順序を決定する順序決定手段と、前記順序決定手段によって決定された前記チャネルの順序で前記スキャンを実行し、通信可能な前記チャネルを決定するチャネル決定手段とを備えている。
この場合、データにおける、現在の時間帯と同じ過去の時間帯での各チャネルの使用頻度を参照して、スキャンする順序を決定することができる。このため、現在の時間において使用できる可能性の高いチャネルをスキャンすることができる。よって、通信を行うチャネルを効率よく決定することができる。
前記通信装置において、前記順序決定手段は、前記記憶装置に記憶された前記データにおける、前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯での前記各チャネルの前記使用頻度を参照し、前記現在の時間と同じ前記過去の時間帯における使用頻度が少ない前記チャネルの順に前記スキャンを実行する順序を決定してもよい。
この場合、過去の使用頻度の少ない順にスキャンを実行することができる。このため、通信を行うチャネルを効率よく決定することができる。
前記通信装置において、前記順序決定手段は、前記記憶装置に記憶された前記データにおける、前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯での前記各チャネルの前記使用頻度を参照し、隣接する前記チャネルのそれぞれの前記使用頻度が、両方とも所定の使用頻度である第一頻度以下のチャネルであるという条件である第一条件と、隣接するチャネルのうち、周波数の高い前記チャネルにおける前記使用頻度と周波数の低いチャネルにおける前記使用頻度とのどちらか一方が前記第一頻度以下のチャネルであるという条件である第二条件と、所定の時間以上継続して、前記使用頻度が前記第一頻度以下のチャネルであるという条件である第三条件と、通信可能な周波数帯域における最も大きい周波数と、最も小さい周波数とからそれぞれ所定の周波数幅以上離れたチャネルであるという条件である第四条件と、前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯における前記使用頻度が前記第一頻度以下のチャネルであるという条件である第五条件とのうちの少なくとも一の条件を参照し、前記スキャンを実行する前記チャネルの順序を決定してもよい。
この場合、第一頻度以下の場合は、そのチャネルは使用されていない可能性が高い。また、隣接するチャネルが使用されていなければ、通信品質が良好になる可能性が高い。つまり、通信品質の高いチャネルや、使用されていない可能性の高いチャネルを優先して、スキャンを実行することができる。
前記通信装置おいて、前記順序決定手段は、前記第一条件を満たすチャネル、前記第二条件を満たすチャネル、前記第三条件を満たすチャネル、前記第四条件を満たすチャネル、前記第五条件を満たすチャネルの順番で、前記スキャンを実行する順序を決定してもよい。
この場合、通信品質の高いチャネルや、使用されていない可能性の高いチャネルを優先して、スキャンを実行する順番を決定することができる。
前記通信装置において、前記チャネル決定手段は、前記順序決定手段によって決定された前記チャネルの順序で前記スキャンを実行する場合に、前記チャネルにおける無線信号の受信信号強度を測定し、測定された前記受信信号強度が所定の閾値以上であった場合に、次の順序の前記チャネルの前記スキャンを実行し、測定された受信信号強度が前記閾値より小さい場合に、通信可能なチャネルとして決定してもよい。
この場合、受信信号強度が閾値以上であれば、他の装置によって使用されているチャネルであるので、スキャンを続行し、受信信号強度が閾値より小さければ、他の装置によって使用されていないチャネルであるので、通信可能なチャネルとして決定することができる。つまり、受信信号強度によって、現在使用されているチャネルか否かを判断することができる。
前記通信装置において、前記記憶装置に記憶された前記データにおける、前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯での前記チャネルの前記使用頻度を参照し、前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯における前記使用頻度が、所定の頻度である第二頻度以下である前記チャネルが存在するか否かを判断する頻度判断手段を備え、前記頻度判断手段によって前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯における前記使用頻度が、前記第二頻度以下である前記チャネルが存在しないと判断された場合に、前記順序決定手段は、前記順序を決定せず、前記チャネル決定手段は、通信可能な前記チャネルを決定せず、前記頻度判断手段によって前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯における前記使用頻度が、前記第二頻度以下である前記チャネルが存在すると判断された場合に、前記順序決定手段は、前記順序を決定し、前記チャネル決定手段は、通信可能な前記チャネルを決定してもよい。
この場合、現在の時間帯と同じ過去の時間帯における使用頻度が第二頻度以下であるチャネルが存在しなければ、使用可能なチャネルがない可能性が高いので、スキャンを実行しない。このため、CPUの負荷を軽減できるとともに、消費電力を削減することができる。
前記通信装置において、前記頻度判断手段によって前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯における前記使用頻度が、前記第二頻度以下である前記チャネルが存在しないと判断された場合に、使用可能なチャネルがない可能性が高いことを表示画面に表示させる表示制御手段をさらに備えてもよい。
この場合、現在の時間帯と同じ過去の時間帯における使用頻度が第二頻度以下であるチャネルが存在しなければ、使用可能なチャネルがない可能性が高いので、使用可能なチャネルがない可能性が高いことを表示画面に表示する。これによって、利用者に使用可能なチャネルがない可能性が高いことを報知することができる。
前記通信装置において、利用者からの前記スキャンを実行するか否かの指示が入力される入力手段をさらに備え、前記頻度判断手段によって前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯における前記使用頻度が、前記第二頻度以下である前記チャネルが存在しないと判断された場合において、前記入力手段を介して利用者によって前記スキャンを実行しない指示が入力された場合に、前記順序決定手段は、前記順序を決定せず、
前記チャネル決定手段は、通信可能な前記チャネルを決定せず、前記入力手段を介して利用者によって前記スキャンを実行する指示が入力された場合に、前記順序決定手段は、前記順序を決定し、前記チャネル決定手段は、通信可能な前記チャネルを決定してもよい。
この場合、現在の時間帯と同じ時間帯における使用頻度が第二頻度以下であるチャネルが存在しなければ、使用可能なチャネルがない可能性が高い。しかし、利用者からの指示があれば、スキャンを実行することができる。
前記通信装置において、前記通信装置と同じ種類の通信装置であり、前記データを記憶する前記記憶装置を備えた他の通信装置が同一環境下に存在する場合に、前記他の通信装置から送信される前記データを受信し、前記通信装置の前記記憶装置に記憶させるデータ記憶制御手段をさらに備えてもよい。
この場合、他の通信装置によって作成されたデータを、通信装置の記憶装置に記憶することができる。このため、通信装置は、他の通信装置が作成したデータを使用することによって、通信を行うチャネルを効率よく決定することができる。
前記通信装置において、前記通信装置と同じ種類の通信装置であり、前記データを記憶する前記記憶装置を備えた他の通信装置が同一環境下に存在する場合に、前記他の通信装置が前記スキャンを実行しているか否かを判断するスキャン判断手段をさらに備え、前記スキャン判断手段によって前記他の通信装置が前記スキャンを実行していると判断された場合に、前記チャネル決定手段は、前記スキャンを実行せず、前記スキャン判断手段によって前記他の通信装置が前記スキャンを実行していないと判断された場合に、前記チャネル決定手段は、前記スキャンを実行し、通信可能な前記チャネルを決定してもよい。
この場合、通信装置と他の通信装置とがスキャンを実行するタイミングが同じになることを防止できる。このため、通信装置と他の通信装置とが同時に同じチャネルを選択することを防止できる。
本発明の第二の態様に係る通信制御方法は、無線通信を行うための複数のチャネルが他の通信を行う装置によって使用されているか否かを検出するスキャンを実行し、通信を行う前記チャネルを決定する通信装置において実行される通信制御方法であって、前記スキャンを実行した過去の時間帯と、前記過去の時間帯において他の通信を行う装置によって前記各チャネルが使用されていた頻度である使用頻度とが前記チャネル毎に複数対応付けられたデータを記憶装置に記憶させる記憶制御ステップと、前記記憶制御手段によって前記記憶装置に記憶された前記データにおける、現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯での前記各チャネルの前記使用頻度を参照し、前記スキャンを実行する前記チャネルの順序を決定する順序決定ステップと、前記順序決定ステップによって決定された前記チャネルの順序で前記スキャンを実行し、通信可能な前記チャネルを決定するチャネル決定ステップとを備えている。
この場合、データにおける、現在の時間帯と同じ過去の時間帯での各チャネルの使用頻度を参照して、スキャンする順序を決定することができる。このため、現在の時間において使用できる可能性の高いチャネルをスキャンすることができる。よって、通信を行うチャネルを効率よく決定することができる。
本発明の第三の態様に係る通信制御プログラムは、無線通信を行うための複数のチャネルが他の通信を行う装置によって使用されているか否かを検出するスキャンを実行し、通信を行う前記チャネルを決定する通信装置において実行される通信制御プログラムであって、前記通信装置のCPUに、前記スキャンを実行した過去の時間帯と前記過去の時間帯において他の通信を行う装置によって前記各チャネルが使用されていた頻度である使用頻度とが前記チャネル毎に複数対応付けられたデータを記憶装置に記憶させる記憶制御ステップと、前記記憶制御手段によって前記記憶装置に記憶された前記データにおける、現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯での前記前記各チャネルの前記使用頻度を参照し、前記スキャンを実行する前記チャネルの順序を決定する順序決定ステップと、前記順序決定ステップによって決定された前記チャネルの順序で前記スキャンを実行し、通信可能な前記チャネルを決定するチャネル決定ステップとを実行させる。
この場合、データにおける、現在の時間帯と同じ過去の時間帯での各チャネルの使用頻度を参照して、スキャンする順序を決定することができる。このため、現在の時間において使用できる可能性の高いチャネルをスキャンすることができる。よって、通信を行うチャネルを効率よく決定することができる。
通信装置1の物理的構成を示す模式図である。 通信装置1の電気的構成を示す模式図である。 フラッシュメモリ24の記憶領域を示す模式図である。 使用回数データテーブル51を示す模式図である。 グループ数データテーブル52を示す模式図である。 重み付けデータテーブル53を示す模式図である。 メイン処理を示すフローチャートである。 メイン処理を示すフローチャートである。 グループデータテーブル54を示す模式図である。 ディスプレイ11に表示される画像の一例を示す図である。 グラフ60を示すグラフである。 待機時間データテーブル55を示す模式図である。 アクセスポイント処理を示すフローチャートである。 マスター/スレーブ設定処理を示すフローチャートである。 図8に示すメイン処理の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る通信装置の一実施の形態について、図面を参照して説明する。なおこれらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1を参照し、通信装置1の概要について説明する。通信装置1は、ディスプレイに様々なアプリケーションを表示することができる。通信装置1は、例えば、家具等の上に設置されたり、壁等に掛けられたりする。通信装置1は、無線通信によって公衆回線網やインターネット網に接続され、他の装置との間で通信を行うことができる。本実施形態では、通信装置1は無線LANによって通信を行うとする。
図1に示すように、通信装置1は、左右方向を長手方向とする正面視略長方形を有しており、略中央にディスプレイ11を備えている。ディスプレイ11の前面には、タッチパネル12(図2参照)が備えられている。利用者は、ディスプレイ11に表示される様々な情報を視認しながら、タッチパネル12に触れることによって、通信装置1に指示を入力することができる。通信装置1は、ディスプレイ11の左上側、且つ通信装置1の内部に、無線LANによって通信を行うためのアンテナ13を備えている。通信装置1は、内蔵された電池34(図2参照)から供給される電力や、ACアダプタ(図示外)を介してAC電源によって供給される電力によって駆動する。
図2および図3を参照し、通信装置1の電気的構成について説明する。図2に示すように、通信装置1は、CPU21とROM22とRAM23とフラッシュメモリ24とを備えている。CPU21は、通信装置1の、各種の制御処理を司る。CPU21はROM22、RAM23、およびフラッシュメモリ24と電気的に接続されている。CPU21はROM22、RAM23、およびフラッシュメモリ24の記憶領域にアクセスできる。
ROM22は、プログラム記憶領域221を少なくとも備えている。プログラム記憶領域221には、CPU21が各種の処理等を実行するために必要なプログラムデータが記憶される。
RAM23は、グループ記憶領域231を少なくとも備えている。グループ記憶領域231には、後述するグループデータテーブル54(以下、グループDT54という)、または、後述するS126の処理で設定されるグループが記憶される。
図3に示すように、フラッシュメモリ24は、使用回数データテーブル記憶領域241、グループ数データテーブル記憶領域242、重み付けデータテーブル記憶領域243、再通信開始時間記憶領域244、マスタースレーブ設定記憶領域245を少なくとも備えている。
使用回数データテーブル記憶領域241には、後述する使用回数データテーブル51(以下、使用回数DT51という。)が記憶される。グループ数データテーブル記憶領域242には、後述するグループ数データテーブル52(以下、グループ数DT52という。)が記憶される。重み付けデータテーブル記憶領域243には、後述する重み付けデータテーブル53(以下、重み付けDT53という。)が記憶される。再通信開始時間記憶領域244には、後述する図7のS129の処理によって設定される再通信の開始の時間が記憶される。マスタースレーブ設定記憶領域245には、後述する変形例におけるS303の処理およびS304の処理(図14参照)によって設定されるマスター装置であることを示すデータ、またはスレーブ装置であることを示すデータが記憶される。
図2に示すように、通信装置1は、無線通信によって公衆回線網やインターネット網に接続して通信を行うアンテナ13を備えている。また、通信装置1は、無線通信を行う駆動制御を司る通信制御部32を備えている。通信制御部32は、通信データを送信する送信モードと、受信信号強度(RSSI)の検出や通信データの受信等を行う受信モードとを切り替えることができる。CPU21は、アンテナ13と通信制御部32とを介して、無線通信によって公衆回線網やインターネット網を介して通信データの送受信を行うことができる。また、CPU21は、アンテナ13と通信制御部32とを介して、受信信号強度の検出を行うことができる。
通信装置1は、ディスプレイ11を備えている。CPU21は、ディスプレイ11に所望の画像を表示させることができる。通信装置1は、利用者からの指示が入力されるタッチパネル12を備えている。CPU21は、タッチパネル12を介して入力された利用者の指示を認識することができる。
通信装置1、タイマ33を備えている。CPU21は、タイマ33を利用して、時間を測定することができる。通信装置1は、電池34と、電池34から供給された電力を他の回路に供給する電源制御部35とを備えている。上述のCPU21やその他の各種デバイスは、電源制御部35を介して電池34によって供給される電力によって駆動する。なお、通信装置1は、ACアダプタ(図示外)と接続され、AC電源からの電力を通信装置1に供給するためのジャックを備えているが図示を省略している。通信装置1は、AC電源から供給される電力によっても駆動することができる。
次に、本実施形態の通信装置1の通信方式について説明する。なお、この通信方式は一例である。通信装置1は、無線LANによって通信を行うことができる。無線LANの周波数帯域は2400MHz〜2500MHzである。そして、この2400MHz〜2500MHzの周波数帯域に、14個のチャネルが存在する。この14個のチャネルをそれぞれ、周波数の小さいチャネルから順にch1〜ch14という。各チャネルには、所定の周波数の幅の帯域が割り当てられており、その周波数の幅の中心を中心周波数という。無線LANによって通信を行う際には、通信を行う装置は、各チャネルに割り当てられた周波数の幅において、疑似ランダム符号を用いて通信を行う。つまり、通信を行う装置は、いわゆる直接スペクトラム拡散方式で通信を行う。
ch1の中心周波数は2412MHzであり、ch2の中心周波数は2417MHzである。また同様に、ch3は2422MHz、ch4は2427MHz、ch5は2432MHz、ch6は2437MHz、ch7は2442MHz、ch8は2447MHz、ch9は2452MHz、ch10は2457MHz、ch11は2462MHz、ch12は2467MHz、ch13は2472MHz、ch14は2484MHzである。
次に、図4〜図6を参照して、各種のデータテーブル51〜53について説明する。各種のデータテーブルに登録されている情報は、利用者が任意に設定することが可能である。なお、各種のデータテーブル51〜53の説明において使用している数値は全て例示である。
まず、図4を参照して、使用回数DT51の一例について説明する。使用回数DT51は、使用回数データテーブル記憶領域241(図3参照)に記憶されている。通信装置1が設置されている環境では、複数の通信を行う装置が存在している。そして、複数の通信を行う装置が、チャネルを使用して通信を行っている。使用回数DT51は、時間毎の各チャネルが、通信装置1以外の複数の通信を行う装置(以下、他の装置という。)によって使用された回数(以下、使用回数という。)を表している。
以後の説明の時間の記載では、例えば、8時30分を「8:30」のように表わす。また、使用回数の測定が行われた時間を「T」で表す。各チャネルの使用回数は、一日に複数回測定されているが、図4には、そのうちの、8:30≦T<10:30の間の時間に測定された使用回数のみを記載している。
通信装置1は、時間毎に各チャネルが他の装置によって使用されているか否かの測定を行う。そして、測定された結果を、測定した時間毎に分けて使用回数DT51に記憶する。使用回数DT51には、過去10回分の測定結果が登録されている。この過去10回分の測定結果は、数日間(例えば、10日間)に亘って測定された結果である。例えば、図4において、9:00≦T<9:10におけるch1では、使用回数が「1」となっている。これは、過去10回の測定の結果、ch1が他の装置によって1回使用されていたことを表している。また、9:50≦T<10:00におけるch4では、使用回数が「10」となっている。これは、過去10回の測定の結果、ch4が他の装置によって10回使用されていたことを表している。
この使用回数DT51を作成するために、通信装置1は、1日に複数回、ch1〜ch14のスキャンを実行し、使用回数DT51を更新して記憶する。例えば、メイン処理(図7及び図8参照)が実行された場合では、後述するS115の処理およびS120の処理(図8参照)において、メイン処理において測定された、各チャネルの使用状況の結果を使用回数DT51に登録し、更新記憶する。また、メイン処理が実行されない場合でも、1日に複数回、ch1〜ch14のそれぞれについて、後述するメイン処理におけるS112、S113、S114、S115、およびS120と同様の処理が行われることによって、各チャネルの使用状況の結果を使用回数DT51に登録し、更新記憶する。
図4に示すように、使用回数DT51において、時間は、8:30≦T<9:00、9:00≦T<9:10、9:10≦T<9:20、9:20≦T<9:30、9:30≦T<9:40、9:40≦T<9:50、9:50≦T<10:00、および10:00≦T<10:30に区切られている。
8:30≦T<9:00のように30分間隔で区切られている時間と、9:00≦T<9:10のように10分間隔で区切られている時間とがある。各チャネルの使用状況が平常時であるとき、具体的には、全てのチャネルの過去10回の使用回数の合計が30分間に80回以下であるときは、30分間隔で区切られている。また、各チャネルの使用状況が混雑しているとき、具体的には、全てのチャネルの過去10回の使用回数の合計が30分間に80回以上であるときは、30分間隔ではなく、10分間隔に区切られている。つまり、通信状況が平常時の場合は、30分間隔で時間を区切り、通信状況が混雑している場合は、10分間隔で時間を区切っている。30分間の通信状況が混雑しているときには、例えば、30分間のうち10分間だけに通信が集中している場合、他の20分間では、通信可能であるにもかかわらず、使用可能なチャネルを決定できないおそれがある。このため、30分間より短い10分間で時間を区切って、使用可能なチャネルを決定しやすくしている。使用回数DT51では、通信状況である「平常時」および「混雑時」を示すデータが、30分間隔毎に対応付けられている。
図4に示すように、8:30≦T<9:00では、各チャネルの使用回数は、ch1〜ch14の順に、2,4,4,5,4,4,0,5,1,2,5,4,6,6である。9:00≦T<9:10では、各チャネルの使用回数は、ch1〜ch14の順に、1,4,9,1,10,9,1,5,1,1,1,8,2,9である。他の各時間についても図4に示す様に、記憶されている。また、8:30≦T<9:00および10:00≦T<10:30の時間では、通信状況「平常時」を示すデータが対応付けられている。また、9:00≦T<9:30および9:30≦T<10:00では、通信状況「混雑時」を示すデータが対応付けられている。
次に、図5を参照して、グループ数DT52の一例について説明する。グループ数DT52は、グループ数データテーブル記憶領域242(図3参照)に記憶されている。グループ数データテーブル記憶領域242は、後述するメイン処理のS106の処理(図7参照)において参照され、後述するグループDT54(図9参照)が作成される。
図5に示すように、グループ数DT52には、通信状況とグループ数とが対応付けられて登録されている。通信状況は、混雑時と平常時とに分割されている。混雑時の欄は、使用回数DT51(図4参照)における使用状況「混雑時」を示すデータが対応付けられている時間において、グループ数DT52が使用される場合に参照される。また、平常時の欄は、使用回数DT51における使用状況「平常時」を示すデータが対応付けられている時間において、グループ数DT52が使用される場合に参照される。
図5において、通信状況「混雑時」は、グループ数「4」に対応付けられている。また、通信状況「平常時」は、グループ数「2」に対応付けられている。グループ数は、S106の処理(図7参照)において、グループ分けを行う際に作成するグループの数を表している。S106の処理におけるグループ分けについての詳細は後述する。
次に、図6を参照して重み付けDT53の一例について説明する。重み付けDT53は、重み付けデータテーブル記憶領域243(図3参照)に記憶されている。図6に示すように、重み付けDT53には、第一〜第五条件と、重みとが対応付けられている。重みとは、一種の優先度を表している。数値が大きいほど、優先度が高い。重み付けDT53は、後述するメイン処理のS109の処理(図7参照)において使用され、S110の処理(図8参照)において決定されるスキャンの順番に反映される。S109およびS110の処理の詳細については、後述する。
重み付けDT53において、第一条件には、重み「5」が対応付けられている。第二条件には、重み「4」が対応付けられている。第三条件には、重み「3」が対応付けられている。第四条件には、重み「2」が対応付けられている。第五条件には、重み「1」が対応付けられている。
以下、第一〜第五条件の内容について説明する。第一〜第五条件の内容は、予め設定され、重み付けDT53に登録されている。なお、第一〜第五条件の内容については、図6での図示を省略している。第一条件の内容は、「両隣のチャネルの使用回数が3回以下のチャネル」である。つまり、両隣のチャネルが使用されていない可能性が高いチャネルである。両隣のチャネルが使用されていなければ、両隣のチャネルにおいて、他の装置が通信を行う際の電波が存在しない。このため、他の装置が通信を行う際の電波の影響を受けにくく、通信品質が良好になり、かつ他の通信機器にも電波干渉を与えにくくなる。このため、第一条件に重みを与えることによって、通信品質の高いチャネルを優先することができる。
第二条件の内容は、「両隣のチャネルのうち、どちらか一方の使用回数が3回以下のチャネル」である。この場合、両隣のチャネルのうち、どちらか一方のチャネルが使用されていない可能性が高い。このため、両隣のチャネルのうち、どちらか一方のチャネルにおいて、他の装置が通信を行う際の電波が存在しない可能性が高く、通信品質が良好になり、かつ他の通信機器にも電波干渉を与えにくくなる。このため、第二条件に重みを与えることによって、通信品質の高いチャネルを優先することができる。
第三条件の内容は「前後30分間以上継続して3回以下のチャネル」である。つまり、前後30分間使用されていない可能性が高いチャネルである。このようなチャネルは、現在の時間においても使用されていない可能性が高い。このため、第三条件に重みを与えることによって、使用されていない可能性が高いチャネルを優先することができる。
第四条件の内容は、「中心周波数が通信可能な周波数帯域における最大の周波数と最小の周波数とからそれぞれ20MHz以上離れたチャネル」である。本実施形態では、無線LANの規格である2400MHz〜2500MHzの範囲に、複数のチャネルが存在する。2400MHz〜2500MHzの範囲は、規格で決定されている。しかし、2400MHzより小さい周波数および2500MHzより大きい周波数は、無線LANの規格ではない。このため、他の様々な機器の不要電波が飛び交っているおそれがあり、この電波の影響を受けて通信品質が劣化するおそれがある。このため、最大の周波数と最小の周波数とからそれぞれ20MHz以上離れたチャネルを選択することによって、他の様々な機器の電波の影響を受けないようにすることができ、通信品質を良好に保つことができる。このため、第四条件に重みを与えることによって、通信品質を良好に保つことができるチャネルを優先することができる。
第五条件の内容は、「現在の時間帯と同じ時間帯の使用回数が3回以下のチャネル」である。つまり、現在の時間において使用されていない可能性が高いチャネルである。第五条件に重みを与えることによって、使用されていない可能性が高いチャネルを優先することができる。なお、第一〜第五条件における使用回数「3回」が本発明の第一頻度に相当し、任意に変更可能である。また、第一〜第五条件において第一頻度の値を同一にする必要はない。
次に、図7および図8に示すフローチャートを参照して、本実施形態の通信装置1が行うメイン処理について説明する。メイン処理は、ROM22のプログラム記憶領域221に記憶されているプログラムに従ってCPU21が実行する。
図7に示すように、CPU21は、各種のデータの初期化を行い、各種のパラメータ等をリセットする(S101)。次いで、CPU21は、タッチパネル12(図2参照)を介して利用者からの通信開始の指示が入力されたか否かを判断する(S102)。CPU21は、通信開始の指示が入力されていないと判断した場合には(S102:NO)、S129の処理(後述)においてCPU21が設定する再通信の開始の時間(以下、「再通信開始時間」という。)になったか否かを判断する(S103)。再通信開始時間は、チャネルが混雑しており、通信データを送信しなかった場合に、S129の処理(後述)においてCPU21が設定して再通信開始時間記憶領域244に記憶する時間である。CPU21は、再通信開始時間記憶領域244に記憶されている再通信開始時間になっていないと判断した場合には(S103:NO)、S102の処理に戻り、処理を繰り返す。
CPU21は、再通信開始時間になったと判断した場合には(S103:YES)、使用回数DT51(図4参照)を参照し、現在の時間と同じ時間帯において、使用回数が所定の使用回数(以下、所定使用回数という。)以下のチャネルを特定することで、使用可能なチャネルを推定する(S104)。所定使用回数は、例えば、使用回数DT51を作成する際の測定回数の80%、すなわち、測定回数が10回の場合には、8回である。なお、CPU21は、S102の処理において、利用者によって通信開始の指示が入力されたと判断した場合にも(S102:YES)、S104の処理を行う。
CPU21は、S104の処理において使用可能なチャネルであると推定したチャネルがあるか否かを判断する(S105)。CPU21は、使用可能なチャネルであると推定したチャネルがあると判断した場合には(S105:YES)、グループ分けを行う(S106)。CPU21は、グループ数データテーブル記憶領域242に記憶されているグループ数DT52(図5参照)を参照し、グループ数を決定する(S106)。そして、CPU21は、決定したグループ数に対応した数のグループに、S104の処理において推定した使用可能なチャネルを割り当て、グループDT54(図9参照、後述)を作成し、グループ記憶領域231に記憶する(S106)。グループの分け方は、具体例を示しながら後述する。
例えば、現在の時間が9:00であり、所定使用回数は、測定回数の80%の回数であるとする。つまり、使用回数DT51(図4参照)において、測定回数は10回であるので、その所定使用回数は、8回であるとする。この場合において、CPU21が利用者によって通信開始の指示が入力されたと判断すると(S102:YES)、CPU21は、使用可能なチャネルの推定を行う(S104)。CPU21は、使用回数DT51(図4参照)を参照し、現在の時間9:00と同じ時間帯の各チャネルの使用回数を参照する(S104)。図4に示すように、9:00≦T<9:10における使用回数が、所定回数である8回以下であるチャネルは、ch1、ch2、ch4、ch7、ch8、ch9、ch10、ch11、ch12、およびch13であるので、CPU21は、これらを使用可能なチャネルであると推定する(S104)。
CPU21は、S104の処理において使用可能なチャネルであると推定したチャネルがあると判断し(S105:YES)、グループ分けを行う(S106)。前述したように、グループ数DT52(図5参照)は、混雑時と平常時とに分けられ、それぞれにグループ数が対応付けられている。使用回数DT51(図4参照)において、現在の時間9:00と同じ時間を含む9:00≦T<9:10は、混雑時である。グループ数DT52(図5参照)において、混雑時に対応するグループ数は「4」であるため、CPU21は、グループ数を「4」に決定する(S106)。そして、4つのグループは、それぞれ、使用回数で分割される。使用回数をXとする。ここでは、例えば、CPU21は、「0≦X≦3」を満たす使用回数のチャネルを第一グループに対応付け、「3<X≦4」を満たす使用回数のチャネルを第二グループに対応付けるとする。CPU21は、「4<X≦6」を満たす使用回数のチャネルを第三グループに対応付け、「6<X≦8」を満たす使用回数のチャネルを第四グループに対応付けるとする。
この場合、CPU21は、グループDT54(図9参照)を作成し、グループ記憶領域231に記憶する(S106)。図9のグループDT54に示すように、CPU21は、第一グループに、「0≦X≦3」を満たすch1、ch4、ch7、ch9、ch10、ch11、およびch13を対応付け、第二グループに、「3<X≦4」を満たすch2を対応付ける。CPU21は、第三グループに、「4<X≦6」を満たすch8を対応付け、第四グループに、「6<X≦8」を満たすch12を対応付ける(S106)。
CPU21は、グループ分けを行ったら(S106)、次いで、スキャンを行うグループを決定する(S107)。CPU21は、S107の処理において、S106の処理において作成したグループの中から、使用回数の少ないグループを優先して選択する。使用回数の少ないグループをスキャンすれば、通信可能なチャネルを早期に発見できる可能性が高いからである。なお、CPU21が後述するS126の処理においてグループを作成した場合には、CPU21は、S126の処理において作成したグループを選択する。CPU21は、後述するS117の処理において、選択していないグループがあると判断するたびに、S107の処理を実行するが、一度決定したグループを重複して決定しない。
次いで、CPU21は、S107の処理において決定したグループの中で、使用回数が同一のチャネルがあるか否かを判断する(S108)。CPU21が、使用回数が同一のチャネルがあると判断した場合には(S108:YES)、CPU21は、優先順位決定処理を行う(S109)。CPU21は、使用回数が同一のチャネル同士の種々の条件を比較して、通信品質のより高いチャネルや、使用されていない可能性がより高いチャネルを優先してスキャンを実行するように、順位を決定する(S109)。CPU21は、優先順位決定処理を、重み付けDT53(図6参照)を参照して行うが、詳細については、具体例を示しながら後述する。
次いで、図8に示すように、CPU21は、スキャンの順番を決定する(S110)。なお、CPU21は、S108の処理において、使用回数が同一のチャネルがないと判断した場合にも(S108:NO)、S110の処理を行う。CPU21は、S107の処理で決定したグループの中で、使用回数の少ないチャネルから順番に、スキャンの順番を決定する(S110)。また、CPU21は、使用回数が同一のチャネルについては、S109の処理で決定した優先順位で、スキャンの順番を決定する。
例えば、現在の時間を9:00とした場合の一例について述べる。前述した図9に示すグループDT54のように、CPU21がグループ分けを行った場合、CPU21は、使用回数の少ないグループである第一グループを選択する(S107)。次いで、第一グループのうち、ch1、ch4、ch7、ch9、ch10、およびch11における使用回数は、全て「1」であり、同一であるので(図4参照)、CPU21は、使用回数が同一のチャネルがあると判断し(S108:YES)、優先順位決定処理を行う(S109)。CPU21は、重み付けDT53(図6参照)を参照し、チャネル毎に、チャネルの状況に対応する重みの和である合計の重みを算出し、合計の重みが大きいチャネルの順に優先順位を決定する(S109)。
ch1、ch4、ch7、ch9、ch10、およびch11のうち、第一条件である「両隣のチャネルの使用回数が3回以下のチャネル」を満たすチャネルは、ch10である。ch10の両隣のチャネルであるch9、ch11は、両方とも、使用回数が3回以下であるからである(図4参照)。このため、CPU21は、ch10について、重み「5」を加算する。第二条件である「両隣のチャネルのうち、どちらか一方の使用回数が3回以下のチャネル」の条件を満たすチャネルは、ch9およびch11である。ch9の隣のch10の使用回数が3回以下であり、ch8の使用回数が3回より大きいからである(図4参照)。また、ch11の隣のch10の使用回数が3回以下であり、ch11の使用回数が3回より大きいからである(図4参照)。このため、CPU21は、ch9およびch11について、重み「4」を加算する。
第三条件である「前後30分間以上継続して3回以下のチャネル」の条件を満たすチャネルは、ch1、ch7、ch9、ch10である(図4参照)。このため、CPU21は、ch1、ch7、ch9、およびch10について、重み「3」を加算する。第四条件である「中心周波数が通信可能な周波数帯域における最大の周波数と最小の周波数とからそれぞれ20MHz以上離れたチャネル」という条件を満たすチャネルは、ch4、ch7、ch9、ch10、およびch11である。前述したように本実施形態における無線LANの周波数帯域は2400MHz〜2500MHzである。つまり、最大の周波数は2500MHzであり、最小の周波数は2400MHzである。そして、中心周波数が最大の周波数と最小の周波数とからそれぞれ20MHz以上離れたチャネルとは、中心周波数が2420MHz〜2480Mzの間にあるチャネルである。ch4、ch7、ch9、ch10、およびch11の中心周波数は、それぞれ、2437MHz、2442MHz、2452MHz、2457MHz、および2462MHzである。このため、第四条件を満たす。CPU21は、ch4、ch7、ch9、ch10、およびch11について、それぞれ重み「2」を加算する。
また、第五条件である「現在の時間帯と同じ時間帯の使用回数が3回以下のチャネル」の条件を満たすチャネルは、ch1、ch4、ch7、ch9、ch10、およびch11である(図4参照)。CPU21は、ch1、ch4、ch7、ch9、ch10、およびch11について、それぞれ重み「1」を加算する。
以上のようにして、CPU21は、それぞれのチャネルに重みを加算する。ch1には、重み「1」、「3」が加算されるので、合計の重みは、「4」となる。ch4には、重み「1」、「2」が加算されるので、合計の重みは「3」となる。ch7には、重み「1」、「2」、「3」が加算されるので、合計の重みは「6」となる。ch9には、重み「1」、「2」、「3」、「4」が加算されるので、合計の重みは「10」となる。ch10には、重み「1」、「2」「3」、「5」が加算されるので、合計の重みは、「11」となる。ch11には、重み「1」、「2」、「4」が加算されるので、合計の重みは、「7」となる。以上の結果、合計の重みが大きいチャネルの順に、ch10、ch9、ch11、ch7、ch1、ch4となる。そして、CPU21は、この順番で優先順位を決定する(S109)。
次いで、CPU21は、スキャンの順番を決定する(S110)。CPU21は、S107の処理において決定したグループの中で、使用回数の少ないチャネルの順番で、スキャンの順番を決定する。CPU21がS107の処理において決定したグループの中で、使用回数の少ないチャネルは、使用回数が「1」であるch1、ch4、ch7、ch9、ch10、およびch11である。CPU21は、これらのチャネルについて、S109の処理において決定した順番であるch10、ch9、ch11、ch7、ch1、ch4の順番でスキャンの順番を決定する(S110)。
また、次に使用回数の少ないチャネルは、使用回数が2回であるch13である(図4参照)。このため、CPU21は、スキャンの順番を、ch10、ch9、ch11、ch7、ch1、ch4、ch13の順番であると決定する(S110)。
CPU21は、スキャンの順番を決定したら(S110)、次いで、通信制御部32を制御し、通信制御部32を受信モードに設定する(S111)。受信モードとは、CPU21が電波を検知できる状態のことである。次いで、CPU21は、通信制御部32を制御し、チャネルの設定を行い、受信信号強度の測定を開始する(S112)。チャネルの設定とは、CPU21が所望のチャネルの使用状況を検知するために、所望のチャネルの周波数の受信信号強度を測定可能な状態にすることである。CPU21は、S116の処理(後述)においてグループ内でスキャンされていないチャネルがあると判断するたびに、S112の処理を実行し、S110の処理で決定したスキャンの順番で、チャネルの設定を行い、受信信号強度の測定を開始する。
次いで、CPU21は、所定の時間の間、受信信号強度を測定する(S113)。所定の時間は、例えば、0.1秒である。次いで、CPU21は、受信信号強度が所定の閾値より小さい状態が、S113の処理で受信信号強度を測定した所定時間の間継続したか否かを判断する(S114)。所定の閾値は、チャネルが他の装置によって使用されているか否かを判断するために設けられており、例えば、アンテナ13で受信され、通信制御部32を介して、CPU21に入力される信号の電圧値である。例えば、CPU21が3.0Vで駆動している場合、所定の閾値は、3.0Vの20%である0.6Vである。所定の閾値が設けられていることで、CPU21がホワイトノイズ等の雑音を誤検出して、チャネルが他の装置に使用されていると誤った判断をすることが防止される。他の装置がチャネルを使用していない場合には、受信信号強度が所定の閾値より小さい状態が所定の時間の間継続する。一方、他の装置がチャネルを使用している場合には、所定の時間の間に、受信信号強度が所定の閾値以上になるタイミングがある。つまり、CPU21は、S112の処理で設定したチャネルが、使用可能なチャネルであるか否かを判断している(S114)。
なお、他の装置が直接スペクトラム拡散で通信をしている場合、同一チャネル内で、疑似ランダム符号を用いて通信を行っている。このため、仮に、CPU21が、S113の処理において、短い時間(例えば、0.005秒)の受信信号強度の測定を行った場合、疑似ランダム符号発生によって通信を行っている他の装置の電波を検出できないおそれがある。このため、CPU21は、所定時間の間計測を行い(S113)、その間に、一度でも所定の閾値を超えれば、他の装置によってチャネルが使用されていると判断することになる(S114:NO)。
受信信号強度が所定の閾値より小さい状態が、CPU21がS113の処理で受信信号強度を測定した所定時間の間継続しなかった場合には、チャネルは、他の装置によって使用されているため、CPU21は、使用可能なチャネルではないと判断する(S114:NO)。続いて、CPU21は、このチャネルを他の装置によって使用されているチャネルとして、使用回数DT51(図4参照)に登録し、使用回数DT51(図4参照)を更新記憶する(S115)。つまり、CPU21は、使用回数DT51における過去10回の使用回数を更新する(S115)。
次に、CPU21は、S107の処理で決定したグループ内で、スキャンを実行していないチャネルがあるか否かを判断する(S116)。CPU21は、S107の処理で決定したグループ内でスキャンを実行していないチャネルがあると判断した場合には(S116:YES)、S112の処理に戻り、チャネルを変更してスキャンを継続する。CPU21は、S107の処理で決定したグループ内でスキャンを実行していないチャネルがないと判断した場合には(S116:NO)、スキャンを実行していないグループがあるか否かを判断する(S117)。CPU21は、スキャンを実行していないグループがあると判断した場合には(S117:YES)、次いでS107に戻り、処理を繰り返す(S107)。つまり、S107の処理で決定されたグループ内のチャネルが全て他の装置によって使用されていたので(S116:NO)、スキャンが実行されていないグループがあれば(S117:YES)、グループが新たに決定され(S107)、チャネルのスキャンが継続される。
CPU21が、スキャンを実行していないチャネルがないと判断した場合には(S117:NO)、全てのグループのチャネルが他の装置によって使用されている。このため、CPU21は、使用可能なチャネルがないためデータを送信できなかった旨をディスプレイ11に表示し、スキャンを終了する(S118)。CPU21は、例えば、「データを送信できませんでした」等の表示をディスプレイ11に表示する。次いで、CPU21は、S102の処理に戻り、処理を繰り返す。
S114の処理において、受信信号強度が所定の閾値より小さい状態が、所定時間の間継続した場合には、CPU21は、使用可能なチャネルであると判断し(S114:YES)、使用可能なチャネルを、通信を行うチャネルとして決定する(S119)。次いで、CPU21は、S114の処理で使用可能なチャネルであると判断したチャネルを、他の装置によって使用されていなかったチャネルであるとして使用回数DT51に登録し、使用回数DT51(図4参照)を更新記憶する(S120)。つまり、CPU21は、使用回数DT51における過去10回の使用回数を更新する。
次いで、CPU21は、通信を開始し、データを送信する(S121)。S121の処理では、CPU21が通信制御部32を制御し、通信制御部32を送信モードに設定する。送信モードとは、CPU21がデータを送信できる状態のことである。そして、CPU21は、データの送信を行う。CPU21は、データの送信を行ったら、送信モードの設定を解除し、通信を終了する(S122)。次いで、CPU21は、S102の処理に戻り、処理を繰り返す。
例えば、S113の処理において測定を行う所定の時間が0.1秒であるとし、S114の処理における受信信号強度の閾値が0.6Vであるとする。前述の例示のように、CPU21が、スキャンの順番を、ch10、ch9、ch11、ch7、ch1、ch4、ch13の順番であると決定すると(S110)、次いで、CPU21は、通信制御部32を受信モードに設定する(S111)。次いで、CPU21は、最初にスキャンを実行するch10について受信信号強度の測定を開始する(S112)。CPU21は、受信信号強度の測定を所定の時間である0.1秒間継続し(S113)、受信信号強度が所定の閾値である0.6Vより小さい状態が、S113の処理で受信信号強度を測定した所定時間の間継続したか否かを判断する(S114)。
ここで、ch10は使用中であり、CPU21が、0.1秒の間に、0.6V以上の受信信号強度を検出したとする。この場合、受信信号強度が0.6Vより小さい状態が、S113の処理で受信信号強度が測定された0.1秒間継続しなかったので、CPU21は、使用可能なチャネルではないと判断する(S114:NO)。続いて、CPU21は、ch10は他の装置によって使用されているチャネルであるとして、使用回数DT51(図4参照)に登録し、使用回数DT51に更新記憶する(S115)。つまり、CPU21は、使用回数DT51におけるch10の過去10回の使用回数を更新する。次に、CPU21は、S107の処理で決定した第一グループ内でスキャンを実行していないチャネルがあると判断し(S116:YES)、ch9を選択し(S112)、スキャンを継続する。
ch9、ch11、ch7、ch1、ch4、ch13が全て他の装置によって使用されている場合、CPU21は、S112〜S116の処理をch9、ch11、ch7、ch1、ch4、ch13について繰り返した後、第一グループ内で、スキャンを実行していないチャネルがないと判断する(S116:NO)。そして、CPU21は、第二〜第四グループ(図9参照)のチャネルについて、スキャンを実行していないので、スキャンを実行していないチャネルがあると判断し(S117:YES)、第二グループをスキャンを実行するグループとして新たに決定し(S107:NO)、処理を繰り返す。
第二〜第四グループ(図9参照)のチャネルが全て使用されている場合には、CPU21は、第二〜第四グループのチャネルのスキャンを実行した後、スキャンを実行していないチャネルはないと判断する(S117:NO)。次いで、CPU21は、例えば、「データを送信できませんでした」等の表示をディスプレイ11に表示する(S118)。次いで、CPU21は、S102の処理に戻り、処理を繰り返す。
一方、例えば、第一グループのch9が他の装置によって使用されていなかった場合、受信信号強度が0.6Vより小さい状態が0.1秒間継続するので、CPU21は、ch9が使用可能なチャネルであると判断し(S114:YES)、使用可能なチャネルであるch9を、通信を行うチャネルとして決定する(S119)。次いで、CPU21は、ch9を、他の装置によって使用されていなかったチャネルであるとして使用回数DT51に登録し、使用回数DT51(図4参照)を更新記憶する(S120)。つまり、CPU21は、使用回数DT51におけるch9の過去10回の使用回数を更新する。
次いで、CPU21は、通信制御部32を送信モードに設定し、ch9を使用してデータの送信を行う(S121)。次いで、CPU21は、送信モードの設定を解除し、通信を終了する(S122)。次いで、CPU21は、S102の処理に戻り、処理を繰り返す。
次に、S104の処理において、CPU21が使用可能なチャネルの推定を行った際に、使用可能と推定されるチャネルがなかった場合(S105:NO)について述べる。この場合、CPU21は、データを送信できる可能性が低い旨のコメントと、利用者に指示を入力してもらうための入力ボタンとをディスプレイ11に表示する(S123)。ディスプレイ11に表示されるコメントと入力ボタンの一例を図10に示す。図10に示すように、ディスプレイ11の中央には、コメントとして、「通信混雑のためデータを送信できない可能性があります。指示を入力してください。」と表示されている。このコメントによって、利用者に使用可能なチャネルがない可能性が高いことを報知することができる。コメントの下方には、スキャンの実行を開始してデータ送信の作業を継続するための送信作業継続ボタン111と、送信するデータを保存して後で自動的に送信するための自動送信ボタン112と、データの送信を中止するための中止ボタン113とが表示されている。
次いで、CPU21は、ディスプレイ11に表示した入力ボタンに対応した位置のタッチパネル12が利用者によって押下されたことを検出することで、利用者からの指示が入力されたか否かを判断する(S124)。CPU21は、利用者からの指示が入力されていないと判断した場合には(S124:NO)、S124の処理に戻り、処理を繰り返す。CPU21は、利用者からの指示が入力されたと判断した場合には(S124:YES)、S124の処理において利用者によって押下されたボタンが送信作業継続ボタン111であるか否かを判断する(S125)。
使用可能なチャネルがない可能性が高いが、チャネルのスキャンを実行することを利用者が望む場合は、利用者が送信作業継続ボタン111を押下する。CPU21は、利用者によって押下されたボタンが送信作業継続ボタン111であると判断した場合には(S125:YES)、全てのチャネルを一つのグループとして設定し、グループ記憶領域231に記憶する(S126)。以下の説明では、S126の処理によって設定されるグループを第五グループという。次に、CPU21は、S107の処理に進み処理を行う。つまり、CPU21は、第五グループをスキャンを実行するグループとして決定し(S107)、S107〜S122の処理を行う。これによって、使用可能なチャネルがない可能性が高い場合でも、利用者からの指示があればスキャンを実行することができる。
CPU21は、利用者によって押下されたボタンが送信作業継続ボタン111ではないと判断した場合には(S125:NO)、利用者に押下されたボタンが自動送信ボタン112であるか否かを判断する(S127)。CPU21は、利用者によって押下されたボタンが自動送信ボタン112であると判断した場合には(S127:YES)、次いで、使用回数DT51(図4参照)を参照し、使用可能なチャネルがあると推定される時間を特定する(S128)。CPU21は、使用回数DT51を参照し、現在の時間に対応する時間より後の時間において、チャネルの使用回数が所定の使用回数(例えば、8回)以下のチャネルが存在する時間を特定することで、使用可能なチャネルがあると推定される時間を特定する(S128)。
次いで、CPU21は、S128の処理において特定した時間を、再通信開始時間として設定し、再通信開始時間記憶領域244に記憶する(S129)。次いで、CPU21は、S102の処理に戻り、処理を繰り返す。そして、CPU21は、再通信開始時間になったと判断した場合には(S103:YES)、S104の処理に進み、通信を行うための処理を行う。このようにして、自動でデータが送信される。
CPU21は、S127の処理において、利用者によって押下されたボタンが自動送信ボタン112でないと判断した場合には(S127:NO)、中止ボタン113が利用者によって押下されているので、S102の処理に戻り、処理を繰り返す。
例えば、所定使用回数が8回であるとし、現在の時間が9:40であるとする。使用回数DT51(図4参照)における現在の時間に対応する9:40≦T<9:50では、全てのチャネルの使用回数が8回より多い。このため、CPU21は、使用可能なチャネルがないと推定する(S104)。そして、CPU21は、使用可能なチャネルであると推定されるチャネルがないと判断し(S105:NO)、図10に示すように、データを送信できる可能性が低い旨のコメントと、入力ボタンである送信作業継続ボタン111と自動送信ボタン112と中止ボタン113とをディスプレイ11に表示する(S123)。次いで、利用者が入力ボタンを押下すると、CPU21は、利用者からの指示が入力されたと判断し(S124:YES)、利用者によって押下されたボタンが送信作業継続ボタン111であるか否かを判断する(S125)。
CPU21は、利用者によって押下されたボタンが送信作業継続ボタン111であると判断した場合には(S125:YES)、全てのチャネルであるch1〜ch14を、一つの第五グループとして設定し、グループ記憶領域231に記憶する(S126)。次いで、CPU21は、S107の処理に進み、チャネルのスキャンを実行する。
利用者によって押下されたボタンが自動送信ボタン112である場合には、CPU21は、送信作業継続ボタン111が押下されていないと判断し(S125:NO)、自動送信ボタン112が押下されたと判断する(S127:YES)。次いで、CPU21は、使用回数DT51を参照し、9:40より後の時間において、使用回数が8回以下のチャネルが存在する10:00≦T<10:30を使用可能なチャネルがあると推定される時間として特定する。そして、CPU21は、S128の処理において特定した時間10:00≦T<10:30を、再通信開始時間として設定し、再通信開始時間記憶領域244に記憶する(S129)。次いで、CPU21は、S102の処理に戻り、処理を繰り返す。
そして、時間が経過し、再通信開始時間として設定された10:00≦T<10:30の範囲の時間、詳細には、10:00になったとCPU21が判断した場合には(S103:YES)、CPU21は、S104の処理に進み、処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態のメイン処理が行われる。本実施形態によれば、CPU21は、使用回数DT51における現在の時間と同じ時間での各チャネルの使用回数を参照して使用可能なチャネルを推定し(S104)、スキャンをする順番を決定している。使用回数DT51に登録されている使用回数は、通信装置1が設置された環境における過去に使用されたチャネルの実績を示している。一般的に、他の装置は、ある周波数帯域(チャネル)に固定されているもしくは、何らかのパターンに従ってスキャンを実行して、使用するチャネルを決定する場合が多い。このため、使用回数DT51には、各時間における、他の装置が使用するチャネルの傾向が現れる。使用回数DT51に他の装置が使用するチャネルの傾向が現れるので、CPU21は、使用回数DT51を使用することによって、現在の時間において使用できる可能性の高いチャネルをスキャンすることができる。よって、通信を行うチャネルを効率よく決定することができる。また、チャネルをスキャンする場合のCPUの負荷を軽減できるとともに、消費電力を削減することができる。
また、CPU21は、S110の処理において、過去の使用回数の少ない順に、スキャンを実行する順番を決定している。このため、CPU21は、現在の時間において使用できる可能性が高いチャネルから順にスキャンを実行することができ、通信を行うチャネルを効率よく決定することができる。
CPU21は、S109の処理において、第一〜第五条件にそれぞれ重みを付けて優先順位を決定している。第一〜第五条件にそれぞれ重みを付けることによって、通信品質の高いチャネルや、使用されていない可能性の高いチャネルを優先してスキャンを実行することができる。なお、重みの値は一例であり、重みの値を変更してもよい。また、第一〜第五条件のすべてについて、重みを設定する必要はなく、例えば、第一条件と第三条件との2つのみに重みをつけてもよい。また、重みを付けることは一例であり、重みを付けなくてもよい。この場合、例えば、第一条件を満たすチャネル、第二条件を満たすチャネル、第三条件を満たすチャネル、第四条件を満たすチャネル、第五条件を満たすチャネルの順番で、スキャンを実行する順序を決定してもよい。このようにしても、通信品質の高いチャネルや使用されていないチャネルを優先してスキャンを実行することができる。以上のように、第一〜第五条件のうちの少なくとも一の条件を設定して、優先順位を決定すればよい。
また、CPU21は、S113およびS114の処理において、受信信号強度を測定し、受信信号強度が所定の閾値以上であれば、現在使用されているチャネルであると判断している。つまり、本実施形態によれば、受信信号強度を参照して、使用可能なチャネルであるか否かを判断することができる。
また、CPU21は、S104の処理において、所定使用回数以下のチャネルを使用可能なチャネルであるとして推定する。使用可能なチャネルであると推定されるチャネルがなく(S105:NO)、利用者が中止ボタン113を押下した場合には(S127:NO)、CPU21は、スキャンを実行しない。このため、CPUの負荷を軽減できるとともに、消費電力を削減することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、無線LANを例にして説明していたが、これに限定されない。他の通信方式でもよい。
また、使用回数DT51は、1種類のみを参照していたが、これに限定されない。例えば、使用回数DT51を祝祭日、曜日毎、月毎、および季節毎に作成し、参照してもよい。
また、グループ数DT52は、混雑時および平常時でグループ数を分けていたが、これに限定されない。例えば、祝祭日、曜日毎、月毎、および季節毎で、グループ数を分けてもよい。
また、使用回数が本発明の「使用頻度」に相当するが、本発明の「使用頻度」は使用回数に限定されない。例えば、スキャンを実行した回数に対する、他の装置によって使用されていた回数の割合でもよい。また、例えば、30分間の各チャネルの使用回数の合計を、30分で除算した結果である、1分間当たりの使用回数の平均値であってもよい。同様に、本発明の「第一頻度」および「第二頻度」も、回数には、限定されない。
また、S113〜S114の処理において、受信信号強度が測定され、チャネルが使用可能であるか否かが判断されていたが、これに限定されない。例えば、ベースバンド信号を測定することによって、チャネルが使用可能であるか否かを判断してもよい。
また、S123の処理において、データを送信できる可能性が低い旨のコメントと、入力ボタンとがディスプレイ11に表示されていたが、これに限定されない。例えば、入力ボタンを表示しなくてもよい。この場合に、利用者の指示を受け付けることなく、送信を中止したり、後から自動で再送信したりしてもよい。
また、S123の処理において、データを送信できる可能性が低い旨のコメントを表示するのに換えて、図11に示すグラフ60をディスプレイ11に表示してもよい。グラフ60について説明する。グラフ60は、時間毎のチャネルの使用状況をヒストグラムで表している。横軸は時間であり、縦軸はch1〜ch14の使用回数の合計である。なお、グラフ60は、30分ごとの使用回数をヒストグラムで表しているが、これに限定されず、例えば、混雑時には、10分間隔、平常時には、30分間隔で表してもよい。
グラフ60は、使用回数DT51における24時間分のデータから作成される。例えば、使用回数DT51(図4参照)において、8:30≦T<9:00のch1〜ch14の合計の使用回数は、52回である。また、9:00≦T<9:30のch1〜ch14の合計の使用回数は、189回である。また、9:30≦T<10:00のch1〜ch14の合計の使用回数は、340回である。また、10:00≦T<10:30のch1〜ch14の合計の使用回数は、64回である。グラフ60には、これらの使用回数がヒストグラムとして表示されている。グラフ60は、過去の使用回数を表しているので、現在および近未来の通信の混雑具合の予想グラフとして使用できる。利用者は、グラフ60を参照して通信の混雑具合を知ることができる。また、グラフ60をディスプレイ11に表示する場合に、現在の時間に対応するグラフの部分の色を変えたり、点滅させたりしてもよい。これによって、利用者は、現在の時間における通信の混雑具合の予想を一目で確認することができる。また、チャネルの使用状況に応じて、グラフの色を変更してもよい。
また、通信装置1が設置された環境に、同種の通信装置が複数存在する場合、通信プロトコルのモデルの一種であるマスター/スレーブの処理を行ってもよい。以下、マスター/スレーブの処理を行う場合について説明する。同じ使用環境下に同種の通信装置が複数存在する場合、複数の通信装置において、使用回数DT51(図4参照)が同様になるため、同じ時間でチャネルのスキャンを実行すると、同じ動作になる。このため、複数の通信装置が同時に同じチャネルを選択するおそれがある。この状態を回避するために、同時に通信を開始しようとした通信装置は、一旦待機し、再び通信を開始する。この際、マスター装置がスレーブ装置よりも先に通信を開始する。以下の説明では、マスター/スレーブの処理において、まず、待機時間データテーブル55について説明し、次いで、アクセスポイント(図示外)において行われる処理を説明し、次いで、通信装置1において行われる処理について説明する。
待機時間データテーブル55(以下、待機時間DT55という。)について説明する。待機時間DT55は、フラッシュメモリ24(図2参照)に記憶されている。なお、待機時間の範囲を時間T2で表し、時間の単位のマイクロ秒を「μS」と表わす。図15に示すように、待機時間DT55は、マスター装置とスレーブ装置との欄に区切られている。マスター装置の欄は、待機時間10μS≦T2≦50μSに対応付けられている。スレーブ装置の欄は、待機時間50μS<T2≦200μSに対応付けられている。待機時間DT55は、通信装置1のS405およびS406の処理(図15参照、後述)において参照されるが、詳細については後述する。
次に、アクセスポイントについて説明する。無線LANで通信を行う場合、通信装置は、アクセスポイント(図示外)を介して、通信を行う。アクセスポイントは、通信装置1と、インターネット網もしくは公衆回線網との間に設けられている。同じ使用環境下に同種の通信装置が複数存在する場合、同じアクセスポイントを使用することになる。アクセスポイントは、通信装置が通信を行う場合に、通信を許可する旨を示す信号である確認応答信号(ACK)を通信装置に送信する。以下、アクセスポイントのCPUによって行われる処理であるアクセスポイント処理について説明する。
図13に示すように、アクセスポイント処理では、まず、通信質問信号を受信する。通信装置1のCPU21は、通信を開始する場合、S401の処理(図15参照、後述)において、通信を開始するためにアクセスポイントに対して問い合わせをするための信号である通信質問信号を、アクセスポイントに送信する。S201の処理において、アクセスポイントのCPUは、通信装置1および他の通信装置から送信される通信質問信号を受信したか否かを判断する(S201)。アクセスポイントのCPUは、通信質問信号を受信していない場合には(S201:NO)、次いで、S201の処理を繰り返す。
アクセスポイントのCPUは、通信質問信号を受信した場合には(S201:YES)、受信した通信質問信号が解析可能か否かを判断する(S202)。複数の通信装置が、同じタイミングで通信を開始しようとした場合、各通信装置が通信質問信号を同時に送信するため、通信質問信号同士が衝突し、通信質問信号は、アクセスポイントのCPUが解析できない状態になる。複数の通信装置が同じタイミングで通信を開始しようとしていない場合には、通信質問信号同士が衝突することがないので、通信質問信号は、アクセスポイントのCPUが解析できる状態である。
アクセスポイントのCPUは、S201の処理で受信した通信質問信号が解析可能であると判断した場合には(S202:YES)、通信質問信号を送信した通信装置に対して、通信を許可する旨を示す信号である確認応答信号(ACK)を送信する(S203)。通信質問信号が解析可能であれば、アクセスポイントのCPUは、通信質問信号を送信した通信装置を特定することができる。アクセスポイントのCPUは、特定した通信装置に対して確認応答信号を送信する。確認応答信号が通信装置1に対して送信された場合には、確認応答信号は、通信装置1のCPU21のS402の処理(図15参照)において受信される。次いで、アクセスポイントのCPUは、S201に戻り、処理を繰り返す。
アクセスポイントのCPUは、S201の処理で受信した通信質問信号が解析可能でないと判断した場合には(S202:NO)、通信装置に対して応答せず、確認応答信号は送信しない(S204)。通信質問信号が解析できないため、アクセスポイントのCPUは、通信質問信号を送信した通信装置を特定することができないからである。次いで、S201に戻り処理を繰り返す。
次に、図14を参照して、通信装置1のCPU21が実行するマスター/スレーブ設定処理について説明する。マスター/スレーブ設定処理は、同種の通信装置が複数存在する場合に、それぞれの通信装置をマスター装置とスレーブ装置とに設定する処理である。さらに、スレーブ装置として設定された場合には、マスター装置が記憶している使用回数DT51のデータを受信して、記憶することができる。マスター/スレーブ設定処理は、例えば、通信装置1が新しい環境下に設置され、通信装置1の電源がオンされた場合に行われたり、数日毎に行われたりする。
図14に示すマスター/スレーブ設定処理では、CPU21は、通信装置1の設置環境において、他の同種の通信装置が存在するか否かを検出する(S301)。S301の処理における検出は、例えば、直接スペクトラム拡散を行う際の通信装置特有の疑似ランダム符号パターンや、通信時の信号内に組み込まれている通信装置の種類を特定するための信号等を検知することによって行われる。なお、他の同種の通信装置がある場合に、利用者が他の通信装置があることを通信装置1に設定してもよい。
次いで、CPU21は、S301の処理における検出の結果、他の同種の通信装置が存在するか否かを判断する(S302)。他の同種の通信装置が存在しない場合には(S302:NO)、CPU21は、マスタースレーブ設定記憶領域245に、マスター装置であることを示すデータを記憶することによって通信装置1をマスター装置として設定する(S303)。
CPU21は、S302の処理において、他の同種の通信装置が存在すると判断した場合には(S302:YES)、マスタースレーブ設定記憶領域245に、スレーブ装置であることを示すデータを記憶することによって通信装置1をスレーブ装置として設定する(S304)。次いで、CPU21は、他の同種の通信装置のうち、マスター装置として動作している通信装置と通信を行い、マスター装置から送信される、マスター装置が記憶している使用回数DT51(図4参照)を受信し、使用回数データテーブル記憶領域241に記憶する(S305)。つまり、通信装置1が新たに設置された環境において、マスター装置によって測定された使用回数DT51が、通信装置1にも記憶される。これによって、通信装置1は、自装置において使用回数DT51を作成するための測定を行うことなく、新たな設置環境における通信の状況の情報を入手することができる。よって、新たな環境下においても、マスター装置によって測定された使用回数DT51を使用することによって、使用可能なチャネルを効率的に検出することができる。CPU21は、S305の処理が行うと、マスター/スレーブ設定処理を終了する。
次に、図15を参照して、マスター/スレーブの処理の場合における、図7および図8に示すメイン処理の変形例について説明する。図15は、図7および図8に示すメイン処理におけるS110の処理とS111の処理との間に、マスター/スレーブの処理の場合における特有の処理であるS401〜S406の処理を追加したものである。以後の説明では、図7および図8と同様の処理は、同じ番号で示し、詳細の説明は省略する。また、図7および図8のメイン処理のうち、図7に記載の処理は、マスター/スレーブの処理の場合においても同様なので、図示および説明は省略し、図8に記載の処理の変形例である図15についてのみ説明する。
図15に示すように、CPU21は、S110の処理において、スキャンの順番を決定すると、次いで、通信質問信号を、アクセスポイントに送信する(S401)。通信質問信号は、アクセスポイントのCPUのS201の処理(図13参照)において受信される。次いで、CPU21は、アクセスポイントのCPUが実行するS203の処理によって送信される確認応答信号を受信するために待機する(S402)。待機する時間は、例えば1mSである。
次いで、CPU21は、S402の処理において確認応答信号を受信したか否かを判断する(S403)。アクセスポイントのCPU21によって確認応答信号が送信される場合は(図13のS203)、同時に通信を開始しようとする他の通信装置がない場合である。一方、アクセスポイントのCPU21によって確認応答信号が送信されなかった場合は(図13のS204の処理)、同時に通信を行おうとする他の通信装置がある場合(もしくは別の装置の信号の影響による通信エラーが発生した場合)である。つまり、CPU21は、S403の処理を実行することで、他の通信装置がスキャンを実行しているか否かを予想、判断することができる。CPU21は、確認応答信号を受信したと判断した場合には(S403:YES)、S111に進み、チャネルのスキャンを実行する。アクセスポイントによって通信が許可されているからである。以降の処理は、図7および図8において説明済みなので省略する。
CPU21は、確認応答信号を受信していないと判断した場合には(S403:NO)、次いで、CPU21は、自装置である通信装置1がマスター装置であるか否かを判断する(S404)。CPU21は、S303またはS304の処理(図14参照)においてマスタースレーブ設定記憶領域245に記憶したデータを参照することによって、通信装置1がマスター装置であるか否かを判断する(S404)。
CPU21は、通信装置1がマスター装置であると判断した場合には(S404:YES)、待機を行う(S405)。S405の処理において、CPU21は、待機時間DT55(図12参照)に記憶されているマスター装置の待機時間を参照する。そして、マスター装置の欄に対応つけられている待機時間の範囲で待機時間を決定し、決定した待機時間の間待機する(S405)。なお、CPU21は、待機時間DT55における待機時間の範囲でランダムに待機時間を決定する(S405)。CPU21は、待機時間の間待機したら、S401に戻り、処理を繰り返す。
例えば、待機時間DT55(図12参照)において、マスター装置の待機時間は、10μS≦T2≦50μSである。CPU21は、10μS≦T2≦50μSの間で、ランダムに待機時間を決定し、決定した待機時間の間待機する(S405)。例えば、CPU21が待機時間を25μSに決定したら、CPU21は、25μSの間待機し、S401の処理に戻り、処理を繰り返す。そして、CPU21は、確認応答信号を受信した場合には(403:YES)、S111に進み、チャネルのスキャンを実行する。
通信装置1がスレーブ装置である場合には、S404の処理において、CPU21は、通信装置1がマスター装置ではないと判断し(S404:NO)、待機を行う(S406)。S406の処理において、CPU21は、待機時間DT55に記憶されているスレーブ装置の待機時間を参照する。そして、スレーブ装置の待機時間の範囲で待機時間を決定し、決定した待機時間の間待機する(S406)。なお、CPU21は、待機時間を決定する際には、待機時間の範囲でランダムに決定する(S406)。CPU21は、待機時間の間待機したら、S401の処理に戻り、処理を繰り返す。
例えば、待機時間DT55において、スレーブ装置の待機時間は、50μS<T2≦200μSである。CPU21は、50μS<T2≦200μSの間で、ランダムに待機時間を決定し、決定した待機時間の間待機する(S406)。例えば、CPU21が待機時間を100μSに決定した場合、CPU21は、100μSの間待機し、S401の処理に戻り、処理を繰り返す。そして、CPU21は、確認応答信号を受信した場合には(S403:YES)、S111に進み、チャネルのスキャンを実行する。
以上説明したように、同種の通信装置が複数存在する場合、通信プロトコルのモデルの一種であるマスター/スレーブの処理を行ってもよい。CPU21が、確認応答信号を受信したと判断した場合には(S403:YES)、チャネルのスキャンが実行される。つまり、他の通信装置が通信を開始しようとしていない場合に、スキャンを実行するので、通信装置1と他の通信装置とのスキャンを実行するタイミングが同じになることを防止できる。このため、通信装置1と他の通信装置とが同時に同じチャネルを選択することを防止できる。
また、待機時間DT55(図12参照)において、マスター装置の待機時間は、スレーブ装置の待機時間より短く設定されている。通信装置1が他の通信装置と通信を開始しようとするタイミングが同じだった場合、アクセスポイントのCPUは確認応答信号を送信しない(S204、図13参照)。このとき、通信装置1がマスター装置だった場合には、待機時間DT55におけるマスター装置の待機時間の範囲で、待機時間を決定し、待機する(S405)。つまり、CPU21は、スレーブ装置の待機時間より短い時間の間待機し(S405)、再び通信質問信号をアクセスポイントに送信する(S401)。そして、確認応答信号を受信すると(S403:YES)、S111に進み、スキャンを実行する。通信装置1がマスター装置である場合には、他の通信装置はスレーブ装置である。スレーブ装置よりも短い時間待機した後に、チャネルのスキャンを行うため、スレーブ装置よりも早く通信質問信号を送信開始することができる。つまり、マスター装置である通信装置1が優先される。さらに、スキャンを実行するタイミングが他の通信装置と同じになることを防止でき、通信装置1と他の通信装置とが同時に同じチャネルを選択することを防止できる。
一方、通信装置1がスレーブ装置である場合には、マスター装置より長い時間待機する(S406)。通信装置1がスレーブ装置であれば、他の通信装置がマスター装置である場合がある。つまり、マスター装置である他の通信装置による通信の開始が優先される。CPU21は、S406の処理における待機が終了すると、再び通信質問信号をアクセスポイントに送信し(S401)、確認応答信号を受信すると(S403:YES)、S111の処理に進み、スキャンを実行する。このように処理を実行することで、マスター装置である他の通信装置による通信が優先されるとともに、スキャンを実行するタイミングが他の通信装置と同じになることを防止できる。このため、複数の通信装置が同時に同じチャネルを選択することを防止できる。
なお、図7、図8、図14、および図15の各処理を必ずしもソフトウェアで実現する必要はなく、各処理をハードウェアで実現してもよい。
上記実施形態において、使用回数DT51が本発明の「データ」に相当し、使用回数データテーブル記憶領域241が本発明の「記憶装置」に相当する。図8のS120の処理およびS115の処理を行うCPU21が本発明の「記憶制御手段」に相当し、図7および図8のS108〜S110の処理を行うCPU21が本発明の「順序決定手段」に相当する。図8のS111〜S119の処理を行うCPU21が本発明の「チャネル決定手段」に相当し、所定使用回数が本発明の「第二頻度」に相当する。図7のS105の処理を行うCPU21が本発明の「頻度判断手段」に相当し、図7のS123の処理を行うCPU21が本発明の「表示制御手段」に相当する。ディスプレイ11が本発明の「表示画面」に相当し、タッチパネル12が本発明の「入力手段」に相当する。図14のS305の処理を行うCPU21が本発明の「データ記憶制御手段」に相当し、図15のS403の処理を行うCPU21が本発明の「スキャン判断手段」に相当する。
上記実施形態において、図8のS120の処理およびS115の処理が本発明の「記憶制御ステップ」に相当し、図7および図8のS108〜S110の処理が本発明の「順序決定ステップ」に相当する。図8のS111〜S119が本発明の「チャネル決定ステップ」に相当する。
1 通信装置
11 ディスプレイ
12 タッチパネル
21 CPU
32 通信制御部
33 タイマ
51 使用回数データテーブル
241 使用回数データテーブル記憶領域
244 再通信開始時間記憶領域

Claims (12)

  1. 無線通信を行うための複数のチャネルが他の通信を行う装置によって使用されているか否かを検出するスキャンを実行し、通信を行う前記チャネルを決定する通信装置であって、
    前記スキャンを実行した過去の時間帯と、前記過去の時間帯において他の通信を行う装置によって前記各チャネルが使用されていた頻度である使用頻度とが前記チャネル毎に複数対応付けられたデータを記憶装置に記憶させる記憶制御手段と、
    前記記憶制御手段によって前記記憶装置に記憶された前記データにおける、現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯での前記各チャネルの前記使用頻度を参照し、前記スキャンを実行する前記チャネルの順序を決定する順序決定手段と、
    前記順序決定手段によって決定された前記チャネルの順序で前記スキャンを実行し、通信可能な前記チャネルを決定するチャネル決定手段と
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 前記順序決定手段は、
    前記記憶装置に記憶された前記データにおける、前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯での前記各チャネルの前記使用頻度を参照し、前記現在の時間と同じ前記過去の時間帯における使用頻度が少ない前記チャネルの順に前記スキャンを実行する順序を決定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記順序決定手段は、
    前記記憶装置に記憶された前記データにおける、前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯での前記各チャネルの前記使用頻度を参照し、
    隣接する前記チャネルのそれぞれの前記使用頻度が、両方とも所定の使用頻度である第一頻度以下のチャネルであるという条件である第一条件と、
    隣接するチャネルのうち、周波数の高い前記チャネルにおける前記使用頻度と周波数の低いチャネルにおける前記使用頻度とのどちらか一方が前記第一頻度以下のチャネルであるという条件である第二条件と、
    所定の時間以上継続して、前記使用頻度が前記第一頻度以下のチャネルであるという条件である第三条件と、
    通信可能な周波数帯域における最も大きい周波数と、最も小さい周波数とからそれぞれ所定の周波数幅以上離れたチャネルであるという条件である第四条件と、
    前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯における前記使用頻度が前記第一頻度以下のチャネルであるという条件である第五条件と
    のうちの少なくとも一の条件を参照し、前記スキャンを実行する前記チャネルの順序を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記順序決定手段は、
    前記第一条件を満たすチャネル、前記第二条件を満たすチャネル、前記第三条件を満たすチャネル、前記第四条件を満たすチャネル、前記第五条件を満たすチャネルの順番で、前記スキャンを実行する順序を決定することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記チャネル決定手段は、
    前記順序決定手段によって決定された前記チャネルの順序で前記スキャンを実行する場合に、前記チャネルにおける無線信号の受信信号強度を測定し、測定された前記受信信号強度が所定の閾値以上であった場合に、次の順序の前記チャネルの前記スキャンを実行し、測定された受信信号強度が前記閾値より小さい場合に、通信可能なチャネルとして決定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信装置。
  6. 前記記憶装置に記憶された前記データにおける、前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯での前記チャネルの前記使用頻度を参照し、前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯における前記使用頻度が、所定の頻度である第二頻度以下である前記チャネルが存在するか否かを判断する頻度判断手段を備え、
    前記頻度判断手段によって前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯における前記使用頻度が、前記第二頻度以下である前記チャネルが存在しないと判断された場合に、
    前記順序決定手段は、前記順序を決定せず、
    前記チャネル決定手段は、通信可能な前記チャネルを決定せず、
    前記頻度判断手段によって前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯における前記使用頻度が、前記第二頻度以下である前記チャネルが存在すると判断された場合に、
    前記順序決定手段は、前記順序を決定し、
    前記チャネル決定手段は、通信可能な前記チャネルを決定することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の通信装置。
  7. 前記頻度判断手段によって前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯における前記使用頻度が、前記第二頻度以下である前記チャネルが存在しないと判断された場合に、使用可能なチャネルがない可能性が高いことを表示画面に表示させる表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 利用者からの前記スキャンを実行するか否かの指示が入力される入力手段をさらに備え、
    前記頻度判断手段によって前記現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯における前記使用頻度が、前記第二頻度以下である前記チャネルが存在しないと判断された場合において、
    前記入力手段を介して利用者によって前記スキャンを実行しない指示が入力された場合に、
    前記順序決定手段は、前記順序を決定せず、
    前記チャネル決定手段は、通信可能な前記チャネルを決定せず、
    前記入力手段を介して利用者によって前記スキャンを実行する指示が入力された場合に、
    前記順序決定手段は、前記順序を決定し、
    前記チャネル決定手段は、通信可能な前記チャネルを決定することを特徴とする請求項6および7に記載の通信装置。
  9. 前記通信装置と同じ種類の通信装置であり、前記データを記憶する前記記憶装置を備えた他の通信装置が同一環境下に存在する場合に、
    前記他の通信装置から送信される前記データを受信し、前記通信装置の前記記憶装置に記憶させるデータ記憶制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の通信装置。
  10. 前記通信装置と同じ種類の通信装置であり、前記データを記憶する前記記憶装置を備えた他の通信装置が同一環境下に存在する場合に、
    前記他の通信装置が前記スキャンを実行しているか否かを判断するスキャン判断手段をさらに備え、
    前記スキャン判断手段によって前記他の通信装置が前記スキャンを実行していると判断された場合に、前記チャネル決定手段は、前記スキャンを実行せず、
    前記スキャン判断手段によって前記他の通信装置が前記スキャンを実行していないと判断された場合に、前記チャネル決定手段は、前記スキャンを実行し、通信可能な前記チャネルを決定することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の通信装置。
  11. 無線通信を行うための複数のチャネルが他の通信を行う装置によって使用されているか否かを検出するスキャンを実行し、通信を行う前記チャネルを決定する通信装置において実行される通信制御方法であって、
    前記スキャンを実行した過去の時間帯と、前記過去の時間帯において他の通信を行う装置によって前記各チャネルが使用されていた頻度である使用頻度とが前記チャネル毎に複数対応付けられたデータを記憶装置に記憶させる記憶制御ステップと、
    前記記憶制御手段によって前記記憶装置に記憶された前記データにおける、現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯での前記各チャネルの前記使用頻度を参照し、前記スキャンを実行する前記チャネルの順序を決定する順序決定ステップと、
    前記順序決定ステップによって決定された前記チャネルの順序で前記スキャンを実行し、通信可能な前記チャネルを決定するチャネル決定ステップと
    を備えたことを特徴とする通信制御方法。
  12. 無線通信を行うための複数のチャネルが他の通信を行う装置によって使用されているか否かを検出するスキャンを実行し、通信を行う前記チャネルを決定する通信装置において実行される通信制御プログラムであって、
    前記通信装置のCPUに、
    前記スキャンを実行した過去の時間帯と前記過去の時間帯において他の通信を行う装置によって前記各チャネルが使用されていた頻度である使用頻度とが前記チャネル毎に複数対応付けられたデータを記憶装置に記憶させる記憶制御ステップと、
    前記記憶制御手段によって前記記憶装置に記憶された前記データにおける、現在の時間帯と同じ前記過去の時間帯での前記前記各チャネルの前記使用頻度を参照し、前記スキャンを実行する前記チャネルの順序を決定する順序決定ステップと、
    前記順序決定ステップによって決定された前記チャネルの順序で前記スキャンを実行し、通信可能な前記チャネルを決定するチャネル決定ステップと
    を実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015204551A (ja) * 2014-04-15 2015-11-16 日本電信電話株式会社 無線通信装置及び無線通信方法
JP2016111640A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 Necエンジニアリング株式会社 無線通信装置、アクセスポイント探索制御方法、及びアクセスポイント探索制御用プログラム
JP2016127296A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 日本電気株式会社 無線通信装置およびその制御方法
JP2016184796A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 Necプラットフォームズ株式会社 無線lan通信装置、無線チャネル決定方法及びプログラム

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