JP2011187117A - 記憶装置、集積回路装置及び電子機器 - Google Patents

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等 小林
Maki Shoda
真樹 正田
Yasunobu Tokuda
泰信 徳田
Koichi Murota
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Abstract

【課題】製造コストの増加を抑止して不揮発性メモリーセルとマスクROMメモリーセルとを混在できる記憶装置、集積回路装置及び電子機器等を提供すること。
【解決手段】記憶装置は、複数のメモリーセルME1、ME2、MR1、MR2と、複数のワード線WL1、WL2と、複数のビット線BL1、BL2と、複数のソース線SL1、SL2とを含む。複数のメモリーセルのうちの第1のグループのメモリーセルは、電気的にデータの書き込み及び消去が可能な不揮発性メモリーセルME1、ME2である。複数のメモリーセルのうちの第2のグループのメモリーセルは、マスクによりデータが設定されるマスクROMメモリーセルMR1、MR2である。マスクROMメモリーセルMR1、MR2は、ソースと対応するソース線SL2とを電気的に接続するためのコンタクトCN1、CN2の有無によってデータが設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、記憶装置、集積回路装置及び電子機器等に関する。
マイコンなどでは、電気的にデータの書き込み及び消去が可能な不揮発性メモリーと読み出し専用のROMとを1つの集積回路装置の中に併存させることが行われている。そのためには、不揮発性メモリーセルと同一の製造工程において、ROMのメモリーセルを形成し、更に所望のデータを書き込む必要がある。
この課題に対して例えば特許文献1には、ROMとして用いるメモリーセル部分にしきい値電圧制御用不純物を導入する手法が開示されている。しかしながらこの手法では、新たな不純物導入工程を追加する必要があるために製造コストの増加を招くなどの課題がある。
また例えば特許文献2には、不揮発性メモリーセルの検査工程でデータを書き込み、その後消去回路及び書き込み回路を不動化して書き換えできないようにする手法が開示されている。しかしこの手法では、ROM化のための検査工程追加によるテストコストの増加やROM化したメモリーセルの特性変動などの課題がある。
特開平5−304277号公報 特開2004−47596号公報
本発明の幾つかの態様によれば、製造コストの増加等を抑止して不揮発性メモリーセルとマスクROMメモリーセルとを混在できる記憶装置、集積回路装置及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、複数のメモリーセルと、複数のワード線と、複数のビット線と、複数のソース線とを含み、前記複数のメモリーセルのうちの第1のグループのメモリーセルは、電気的にデータの書き込み及び消去が可能な不揮発性メモリーセルであり、前記複数のメモリーセルのうちの第2のグループのメモリーセルは、マスクによりデータが設定されるマスクROMメモリーセルであって、前記マスクROMメモリーセルは、前記マスクROMメモリーセルのソースと前記複数のソース線のうちの対応するソース線とを電気的に接続するためのコンタクトの有無によってデータが設定される記憶装置に関係する。
本発明の一態様によれば、複数のメモリーセルのうちの一部を不揮発性メモリーセルとし、それ以外をマスクROMメモリーセルとして用いることができる。またコンタクトの有無によってマスクROMのデータを設定することができる。従って、製造コストの増加等を抑止して不揮発性メモリーセルとマスクROMメモリーセルとを混在できる記憶装置の提供が可能になる。
また本発明の一態様では、前記マスクROMメモリーセルは、前記不揮発性メモリーセルと同一の構造のトランジスターで形成され、前記マスクROMメモリーセルに第1の論理レベルのデータが設定される場合には、前記コンタクトが形成されず、前記マスクROMメモリーセルに第2の論理レベルのデータが設定される場合には、前記コンタクトが形成され、且つ前記マスクROMメモリーセルが消去状態に設定されてもよい。
このようにすれば、マスクROMメモリーセルと不揮発性メモリーセルとは同一構造のトランジスターで形成されるから、マスクROMメモリーセルと不揮発性メモリーセルとを混在させることができる。また、コンタクトの形成・非形成によりデータを設定できるから、コンタクト形成用マスクを変更することで、マスクROMメモリーセルを実現することができる。
また本発明の一態様では、前記マスクROMメモリーセルと前記不揮発性メモリーセルとは、共にMONOS構造のトランジスターで形成されてもよい。
このようにすれば、MONOS構造の不揮発性メモリーセルとマスクROMメモリーセルとを混在することができる。
また本発明の一態様では、前記不揮発性メモリーセルは、MONOS構造のトランジスターで形成され、前記マスクROMメモリーセルは、通常構造のトランジスターで形成され、前記マスクROMメモリーセルに第1の論理レベルのデータが設定される場合には、前記コンタクトが形成されず、前記マスクROMメモリーセルに第2の論理レベルのデータが設定される場合には、前記コンタクトが形成されてもよい。
このようにすれば、通常構造のトランジスターでマスクROMメモリーセルを実現することができるから、不揮発性メモリーからマスクROMへの変更は、レイアウトを変更せず、製造工程の一部を削除することで可能になる。その結果、設計変更に伴う設計コストの低減や、量産時の製造コストの低減、製造期間の短縮などが可能になる。
また本発明の一態様では、前記不揮発性メモリーセルは、他の回路ブロック又は当該記憶装置用の調整データ、画像データ及び画像表示用のウェーブデータのうちの少なくとも1つを記憶してもよい。
このようにすれば、出荷時のテストに基づいて、個々の集積回路装置等に適応するデータを書き込むことができるから、集積回路装置等の動作の正確さや信頼性などを向上させることができる。
また本発明の一態様では、前記マスクROMメモリーセルは、プロセッサーを動作させるためのプログラムが記憶されてもよい。
このようにすれば、操作中にプロセッサーを動作させるためのプログラムを誤って消去することなどを防止できる。
また本発明の一態様では、前記複数のメモリーセルは、メモリーセルアレイに配置され、前記メモリーセルアレイは、複数のメモリーセルブロックに分割され、前記複数のメモリーセルブロックのうちの第1のメモリーセルブロックに、前記不揮発性メモリーセルが配置され、前記複数のメモリーセルブロックのうちの第2のメモリーセルブロックに、前記マスクROMメモリーセルが配置されてもよい。
このようにすれば、例えば第1のメモリーセルブロックに調整データ等の出荷時のテストに基づいてデータを書き込む必要があるデータを記憶し、第2のメモリーセルブロックにプロセッサーを動作させるためのプログラム等の書き換える必要のないデータを記憶することなどが可能になる。その結果、記憶すべきデータに応じて効率的にメモリーセルを配分することができる。
また本発明の一態様では、メモリー制御回路を更に含み、
テストモードにおいて、前記メモリー制御回路は、前記不揮発性メモリーセルが配置される前記第1のメモリーセルブロックについては、書き込み、消去及び読み出しテストのためのメモリー制御を行い、前記テストモードにおいて、前記メモリー制御回路は、前記マスクROMメモリーセルが配置される前記第2のメモリーセルブロックについては、読み出しテストのためのメモリー制御を行ってもよい。
このようにすれば、第2のメモリーセルブロックについては、書き込み、消去テストが不要で記憶装置全体のテスト時間を短縮することができる。
また本発明の一態様では、前記複数のビット線は、メインビット線と、前記メインビット線と選択トランジスターを介して電気的に接続される第1のサブビット線及び第2のサブビット線とを含み、前記第1のサブビット線により前記第1のメモリーセルブロックの前記不揮発性メモリーセルのデータが読み出され、前記第2のサブビット線により前記第2のメモリーセルブロックの前記マスクROMメモリーセルのデータが読み出されてもよい。
このようにすれば、ビット線に接続される負荷容量を低減することができるから、書き込み時間及び読み出し時間を短縮することができる。
また本発明の一態様では、前記複数のメモリーセルに記憶されるプログラムの開発時には、前記複数のメモリーセルの全てが、前記不揮発性メモリーセルに設定され、前記プログラムの開発完了後には、前記複数のメモリーセルの全てが、前記マスクROMメモリーセルに設定されてもよい。
このようにすれば、プログラム開発時には不揮発性メモリーにプログラムのデータを記憶することで、デバッグ等を行うことができる。そしてプログラム開発完了後には、プログラムのデータをマスクROMに記憶することで、データを固定化することができる。更に不揮発性メモリーからマスクROMへの変更は、レイアウトを変更せず、製造工程の一部を削除することで可能であるから、設計変更に伴う設計コストの低減や、量産時の製造コストの低減、製造期間の短縮などが可能になる。
また本発明の一態様では、前記第1のグループのメモリーセルは、第1の不揮発性メモリーセル及び第2の不揮発性メモリーセルを含み、前記第1の不揮発性メモリーセル及び前記第2の不揮発性メモリーセルが、第1の方向に沿って配置され、前記第1の方向に直交する方向を第2の方向とした場合に、前記第1の不揮発性メモリーセル及び前記第2の不揮発性メモリーセルの各々のビット線コンタクト、ゲート電極及びソースコンタクトが、前記第2の方向に沿って配置され、前記第2のグループのメモリーセルは、第1のマスクROMメモリーセル及び第2のマスクROMメモリーセルを含み、前記第1のマスクROMメモリーセル及び前記第2のマスクROMメモリーセルが、前記第1の方向に沿って配置され、前記第1のマスクROMメモリーセル及び前記第2のマスクROMメモリーセルの各々のビット線コンタクト、ゲート電極及びソースコンタクトが、前記第2の方向に沿って配置され、前記第1のマスクROMメモリーセル及び前記第2のマスクROMメモリーセルは、前記ソースコンタクトの有無によってデータが設定されてもよい。
本発明の他の態様によれば、メモリーセルの面積を増大させることなく、個々のメモリーセルのソースコンタクトを形成又は非形成にすることができる。
本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の記憶装置を含む集積回路装置及び電子機器に関係する。
記憶装置の第1の構成例。 不揮発性メモリーセルの構造の一例。 図3(A)、図3(B)は、不揮発性メモリーセル及びマスクROMメモリーセルの動作を説明する図。 メモリーセルアレイ、ワード線、ソース線等の詳細な構成例。 記憶装置のレイアウト例。 複数のメモリーセルブロックを含む記憶装置の構成例。 テストモードを説明する図。 ビット線に関する変形例。 図9(A)〜図9(C)は、記憶装置の第2の構成例。 第2の構成例のマスクROMメモリーセルの動作を説明する図。 不揮発性メモリー及びマスクROMの各製造工程の一例。 各工程段階におけるMONOS型メモリーセルの断面構造の一例。 図13(A)、図13(B)は、集積回路装置及び電子機器の構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.記憶装置
図1に本実施形態の記憶装置の第1の構成例を示す。本実施形態の記憶装置は、複数のメモリーセルME1、ME2・・・、MR1、MR2・・・と、複数のワード線WL1、WL2・・・と、複数のビット線BL1、BL2・・・と、複数のソース線SL1、SL2・・・とを含む。複数のメモリーセルのうちの第1のグループのメモリーセルは、電気的にデータの書き込み及び消去が可能な不揮発性メモリーセルME1、ME2・・・である。また、複数のメモリーセルのうちの第2のグループのメモリーセルは、マスクによりデータが設定されるマスクROMメモリーセルMR1、MR2・・・である。なお、本実施形態の記憶装置は図1の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
マスクROMメモリーセルMR1、MR2・・・は、マスクROMメモリーセルのソースと複数のソース線のうちの対応するソース線SL2とを電気的に接続するためのコンタクトCN1、CN2・・・の有無によってデータが設定される。具体的には、例えばマスクROMメモリーセルMR1は、MR1のソースとソース線SL2とを電気的に接続するためのコンタクトCN1の有無によって、データの1又は0がプログラムされる。
マスクROMメモリーセルMR1、MR2・・・は、不揮発性メモリーセルME1、ME2・・・と同一の構造のトランジスターで形成される。例えば図1に示すように、マスクROMメモリーセルMR1、MR2・・・と不揮発性メモリーセルME1、ME2・・・とは、共にMONOS(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Semiconductor)構造のトランジスターで形成される。
ここで同一構造のトランジスターとは、例えば層構造(断面構造)が同一のトランジスターである。また、平面視において同一の形状(同一のレイアウトパターン)を有するトランジスターである。なお、製造工程において構造上(形状上)のばらつきが生じることがあるが、このばらつきがあっても同一構造のトランジスターであるとみなすことができる。
不揮発性メモリーセルは、電気的にデータの書き込み及び消去が可能なメモリーセルであって、例えばMONOS構造のトランジスターで形成されるメモリーセルでは、書き込み動作によりしきい値電圧が高い値に設定され、消去動作によりしきい値電圧が低い値に設定される。そしてワード線WL1に所定の電圧(例えば高電位側電源電圧VDD)を印加した時のトランジスターに流れる電流(すなわちビット線に流れる電流)を検出することで、しきい値電圧が高い状態であるか、低い状態であるかを判定することができる。従って、例えばしきい値電圧が高い状態をデータの0に対応させ、しきい値電圧が低い状態をデータの1に対応させることで、データの読み書きが可能になる。なお、書き込み動作及び消去動作の詳細については、後述する。
マスクROMメモリーセルMR1、MR2・・・に第1の論理レベルのデータ(例えば0)が設定される場合には、コンタクトCN1、CN2・・・が形成されない。すなわちマスクROMメモリーセルMR1、MR2・・・のソースとソース線SL1、SL2・・・とは電気的に接続されない。一方、マスクROMメモリーセルMR1、MR2・・・に第2の論理レベルのデータ(例えば1)が設定される場合には、コンタクトCN1、CN2・・・が形成され、且つマスクROMメモリーセルMR1、MR2・・・が消去状態に設定される。ここで消去状態とは、上記のMONOS構造のメモリーセルにおける消去状態と同一である。こうすることで、ワード線WL2に所定の電圧(例えば高電位側電源電圧VDD)を印加した時に、データ0の場合にはビット線に電流は流れないが、データ1の場合にはビット線に電流が流れる。従って、ビット線に流れる電流を検出することで、マスクROMメモリーセルに記憶されたデータを読み出すことができる。
なお、不揮発性メモリーセル及びマスクROMメモリーセルの配置は、図1に示したものに限定されない。例えば、不揮発性メモリーセルME1とマスクROMメモリーセルMR2を隣接して配置してもよい。上述したように、不揮発性メモリーセルとマスクROMメモリーセルとの構造上の違いは、ソース線とのコンタクトの形成・非形成だけであるから、任意の場所(アドレス)のメモリーセルをマスクROMメモリーセルにすることができる。
本実施形態の記憶装置によれば、MONOS構造のトランジスターなどで形成される不揮発性メモリーセルをそのまま利用して、ソース線とのコンタクトの形成・非形成によりマスクROMメモリーセルとして用いることができる。読み出し動作については、不揮発性メモリーセルとマスクROMメモリーセルとは、共にビット線に流れる電流を検出することで行うから、ワードドライバー、センスアンプなど周辺回路を共通化することができる。更にコンタクトの形成・非形成の違いによって、不揮発性メモリーセルとマスクROMメモリーセルとを作り分けることができるから、1つの記憶装置(集積回路装置)において、不揮発性メモリーセルとマスクROMメモリーセルとを混在させることが可能になる。
図2は、電気的にデータの書き込み及び消去が可能な不揮発性メモリーセルの構造の一例として、MONOS型を示したものである。なお、本実施形態のメモリーセルは図2に示す構造に限定されるものではない。
図2に示すメモリーセルは、半導体層510、ソースドレイン領域520、第1のゲート絶縁層530、ゲート電荷蓄積層540、第2のゲート絶縁層550、ゲート導電層560及び絶縁層570を有する。ソースドレイン領域520の一方はソース線SLに接続され、他方はビット線BLに接続される。また、ゲート導電層560はワード線WLに接続される。
ゲート電荷蓄積層540は例えば窒化シリコン層(Si3N4層)で形成され、ゲート導電層560は例えばポリシリコン層で形成され、第1、第2のゲート絶縁層530、550及び絶縁層570は例えば酸化シリコン層(SiO2層)で形成される。これによりMONOS構造が実現される。
MONOS型のメモリーセルでは、チャネルを走行する電子の一部がホットエレクトロンとなり、第1のゲート絶縁層530の障壁を越えて、ゲート電荷蓄積層540に捕獲される(トラップされる)ことで、データの書き込みが行われる。すなわち、ゲート電荷蓄積層540にトラップされた電荷の有無によって、メモリーセルのしきい値電圧が変化することで、記憶されたデータの0、1を判定する。具体的には、書き込み動作によりゲート電荷蓄積層540に負電荷が蓄積された状態(例えばデータ0の状態)では、しきい値電圧が高くなる。一方、消去動作ではバンド間トンネル効果で発生したホール(正孔)の一部が電界により加速されてホットホールになりゲート電荷蓄積層540に注入される。注入されたホールがトラップされた負電荷を電気的に中和することで、データが消去される(例えばデータ1の状態になる)。
図3(A)は、不揮発性メモリーセル(MONOS型)の各動作(消去、書き込み、読み出し)を説明する図である。図3(A)に示すように、消去動作時には、ワード線WLはVSS(=0V)、ソース線SLは印加電圧VPP、ビット線BLはフローティング状態に設定される。この消去動作によりデータ1が記憶される。また書き込み動作時には、ワード線WLはVPP、ソース線SLはVPP、ビット線BLはVSSに設定される。この書き込み動作によりデータ0が記憶される。また読み出し動作時には、ワード線WLは電源電圧VDD、ソース線SLはVSSに設定され、ビット線BLの電位がセンスアンプによりセンシングされてデータ1又は0が読み出される。
ここで印加電圧VPPは、少なくとも書き込み動作(データ書き込み)に用いられる電圧であり、例えば消去動作(データ消去)にも用いることができる。また印加電圧VPPは、通常の回路の電源電圧VDD(動作電源電圧)よりも高い電位の電圧(例えば5V以上の電圧)であり、例えば不揮発性メモリーセルのソースに印加される電圧である。
図3(B)は、マスクROMメモリーセルのプログラム及び読み出し動作を説明する図である。データ1(第2の論理レベルのデータ)をプログラム(設定)する場合は、ソース線とのコンタクトを形成して、上記の消去動作を行う。すなわちワード線WLはVSS(=0V)、ソース線SLは印加電圧VPP、ビット線BLはフローティング状態にする。こうすることで、メモリーセルは、データ1が記憶された不揮発性メモリーセルと同じ状態になる。一方、データ0(第1の論理レベルのデータ)をプログラムする場合は、ソース線とのコンタクトを非形成にする。こうすることで、メモリーセルには電流が流れなくなる。読み出し動作では、ワード線WLは電源電圧VDD、ソース線SLはVSSに設定され、ビット線BLの電位がセンスアンプによりセンシングされてデータ1又は0が読み出される。具体的には、ビット線に電流が流れる場合にはデータ1が読み出され、ビット線に電流が流れない場合にはデータ0が読み出される。
このように本実施形態の記憶装置によれば、データ0を設定するマスクROMメモリーセルのコンタクトを非形成にすることで、マスクROMのプログラムを行うことができる。また、ワード線WL、ソース線SL、ビット線BLに印加される電圧は、マスクROMメモリーセルと不揮発性メモリーセルとで共通化することができる。その結果、製造工程において、コンタクト形成用のマスク(フォトマスク)を変更するだけで、不揮発性メモリーセルとマスクROMメモリーセルとを混在させることができる。
図4に、メモリーセルアレイ、ワード線、ソース線等の詳細な構成例を示す。なお、本実施形態の記憶装置は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図4の構成例は、メモリーセルアレイMAと、複数のビット線BL1、BL2・・・と、複数のワード線WL1、WL2・・・と、複数のソース線SL1、SL2・・・と、複数のソーススイッチ回路SS1、SS2・・・を含む。なおビット線、ワード線、ソース線の本数やソーススイッチ回路の個数は任意である。
メモリーセルアレイMAには、複数のメモリーセルM11、M12、M21、M22・・・が設けられる。図4では、これら複数のメモリーセルは不揮発性メモリーセルとして示してあるが、上述したように、これらのメモリーセルは不揮発性メモリーセルであってもよいし、マスクROMメモリーセルであってもよいし、また両者を混在させてもよい。これらの各メモリーセルは、各ワード線(各ソース線)と各ビット線の交差位置に対応する場所に設けられる。
ソース線SL1、SL2は、ワード線WL1、WL2に対応して設けられる。例えばソース線SL1はワード線WL1に対応して設けられ、ソース線SL2はワード線WL2に対応して設けられる。
メインワード線ドライバーDM1、DM2は、後述するロウデコーダーRDEC(図6)に含まれ、メインワード線WL1X、WL2Xを駆動する。また、サブワード線ドライバーDS1、DS2は、後述するワード・ソース線ドライバーWSDR11(図6)に含まれ、サブワード線WS1、WS2を駆動する。メインワード線WL1X、WL2Xは、ワード線WL1、WL2の反転ノードである。
ソーススイッチ回路SS1、SS2は、ワード線WL1、WL2及びソース線SL1、SL2に対応して設けられる。例えばソーススイッチ回路SS1は、ワード線WL1及びソース線SL1に対応して設けられ、ソーススイッチ回路SS2は、ワード線WL2及びソース線SL2に対応して設けられる。
そしてSS1、SS2の各ソーススイッチ回路は、各ソーススイッチ回路に対応するワード線が選択状態になった場合に、印加電圧VPPを、対応するワード線により選択された不揮発性メモリーセル又はマスクROMメモリーセルのソースに対して供給する。
例えばワード線WL1が選択され、WL1がHレベル(高電位レベル)になると、サブワード線であるWS1がHレベル(VPP、VDD)になり、WL1の反転ノードであるメインワード線WL1XがLレベル(低電位レベル、VSS)になる。これにより、ソーススイッチ回路SS1(トランスファーゲートのN型及びP型トランジスター)がオンになる。この時、ワード線WL2は非選択状態であり、Lレベルであるため、WS2がLレベル、WL2XがHレベルになり、ソーススイッチ回路SS2はオフになる。
そして、印加電圧VPPが、ソーススイッチ回路SS1を介して、メモリーセルM11、M12のソース線SL1に供給される。この結果、ワード線WL1により選択されているメモリーセルM11、M12のソースに対してVPPが印加され、書き込み動作や消去動作が実行されるようになる。
例えば消去動作時には、消去信号ERがHレベル(VPP)になり、インバーターINVによって、サブワード線ドライバーDS1の電源ノードWSCはVSS(広義には第1の電源電圧)に設定される。更に消去用トランジスターTE1がオンになることによって、ワード線WL1に対応するサブワード線WS1はVSSに設定され、メモリーセルM11、M12のゲートにVSSが印加される。この時、ソーススイッチ回路SS1のトランスファーゲートを構成するN型トランジスターがオフになる。また消去信号ERがHレベルになると、インバーターINVによって、サブワード線ドライバーDS2の電源ノードWSCもVSSに設定される。更に消去用トランジスターTE2もオンになることによって、ワード線WL2に対応するサブワード線WS2がVSSに設定され、メモリーセルM21、M22のゲートにVSSが印加される。この時、ソーススイッチ回路SS2のトランスファーゲートを構成するN型トランジスターはオフになる。
そして例えばワード線WL1、WL2が選択され、WL1、WL2がHレベルになると、WL1、WL2の反転ノードであるメインワード線WL1X、WL2Xが、メインワード線ドライバーDM1、DM2によりVSSに設定される。これにより、ソーススイッチ回路SS1、SS2のトランスファーゲートを構成するP型トランジスターがオンになり、ソーススイッチ回路SS1、SS2は導通状態になる。従って、印加電圧VPPが、導通状態になったソーススイッチ回路SS1、SS2を介してソース線SL1、SL2に印加される。この結果、選択されたメモリーセルM11、M12、M21、M22のソースに対してVPPが印加され、図3(A)に示す消去動作が実行される。この時、図3(A)に示すようにビット線BL1、BL2は、例えば読み出し&書き込み回路(図示せず)によりフローティング状態に設定される。なお、図3(B)に示すように、マスクROMメモリーセルについては、ソース線とのコンタクトを形成したメモリーセル(すなわちデータ1が設定されるメモリーセル)に対して上記の消去動作が行われる。一方、ソース線とのコンタクトを非形成としたメモリーセル(すなわちデータ0が設定されるメモリーセル)に対しては、ソースにVPPが印加されないから消去動作は行われない。
不揮発性メモリーセルの書き込み動作時には、ワード線WL1が選択されてHレベルになると、WL1のサブワード線WS1は、サブワード線ドライバーDS1によりVPPに設定される。一方、メインワード線WL1Xはメインワード線ドライバーDM1によりVSSに設定される。これにより、ワード線WL1により選択されたメモリーセルM11、M12のゲートにはVPPが印加されると共に、ソーススイッチ回路SS1はオンになる。従って、印加電圧VPPが、ソーススイッチ回路SS1を介して、ソース線SL1に印加される。従って、ワード線WL1により選択されたメモリーセルM11、M12のソースにはVPPが印加され、図3(A)に示す書き込み動作が実行される。この時、図3(A)に示すようにビット線BL1、BL2は読み出し&書き込み回路(図示せず)によりVSSに設定される。具体的には、メモリーセルM11にデータを書き込む場合には、ビット線BL1がVSSに設定され、メモリーセルM12にデータを書き込む場合には、ビット線BL2がVSSに設定される。なお、図3(A)(B)に示すように、不揮発性メモリーセルの書き込みによる期待データ(データ0)とマスクROMメモリーセルのソース線とのコンタクト非形成による期待データ(データ0)は一致しているので、マスクROMメモリーセルに対しては、書き込み動作の必要がない。
また、読み出し動作時においては、電源スイッチ回路(図示せず)により、ソーススイッチ回路に供給される電圧はVPPではなく、VSSに設定される。従って、例えばワード線WL1が選択されて、ソーススイッチ回路SS1がオンになると、ソース線SL1はVSSに設定される。またサブワード線ドライバーDS1に対して、例えば共通電源スイッチ回路(図示せず)によりVPPの代わりにVDDが供給され、これによりメモリーセルM11、M12のゲートはVDDに設定され、図3(A)に示す読み出し動作が実行される。なお、マスクROMメモリーセルに対しても、図3(B)に示すように、上記の読み出し動作が行われる。
図5に、本実施形態の記憶装置のレイアウト例を示す。図5は、図4のメモリーセルアレイMAに含まれるメモリーセルM11、M12、M21、M22のレイアウトを平面視において図示したものである。上述したように各メモリーセルのソースコンタクトCN11、CN12、CN21、CN22を非形成にすることで、メモリーセルをマスクROMメモリーセルにすることができる。ここで平面視とは、基板のトランジスター等の素子が形成される側の面を、基板に垂直に視ることをいう。
なお、不揮発性メモリーセルとマスクROMメモリーセルのレイアウトは共通であるから、図5では両者を区別せずメモリーセルM11、M12、M21、M22として示す。
メモリーセルM11(第1の不揮発性メモリーセル又は第1のマスクROMメモリーセル)及びメモリーセルM12(第2の不揮発性メモリーセル又は第2のマスクROMメモリーセル)が、第1の方向D1に沿って配置される。そして第1の方向D1に直交する方向を第2の方向D2とした場合に、メモリーセルM11及びメモリーセルM12の各々のビット線コンタクト、ゲート電極及びソースコンタクトが、第2の方向D2に沿って配置される。具体的には、例えばメモリーセルM11のビット線コンタクトCNB1、ゲート電極G11及びソースコンタクトCN11が第2の方向D2に沿って配置される。また、メモリーセルM12のビット線コンタクトCNB2、ゲート電極G12及びソースコンタクトCN12が第2の方向D2に沿って配置される。
同様にメモリーセルM21及びメモリーセルM22についても、各メモリーセルのビット線コンタクト、ゲート電極及びソースコンタクトが、第2の方向D2に沿って配置される。なお、ビット線コンタクトCNB1は、メモリーセルM11のビット線コンタクトとメモリーセルM21のビット線コンタクトとを兼ねている。また、ビット線コンタクトCNB2は、メモリーセルM12のビット線コンタクトとメモリーセルM22のビット線コンタクトとを兼ねている。こうすることでメモリーセルのレイアウト面積を小さくすることができる。
このように本実施形態の記憶装置のレイアウトによれば、メモリーセルのレイアウト面積を増大させることなく、ソースコンタクトを形成又は非形成にすることで、任意のアドレスの不揮発性メモリーセルをマスクROMメモリーセルとして用いることができる。
図6に、複数のメモリーセルブロックを含む記憶装置の構成例を示す。図6の構成例は、メモリーブロックMB1、MB2・・・と、アドレスバッファーADBFと、ローアドレスデコーダーRDECと、カラムデコーダーCDECを含む。なお、本実施形態の記憶装置は図6の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
メモリーブロックMB1は、メモリーセルアレイMA1、ワード・ソース線ドライバーWSDR11、WSDR12、読み出し&書き込み回路RWC1、入出力バッファーIO1を含む。メモリーブロックMB2は、メモリーセルアレイMA2、ワード・ソース線ドライバーWSDR21、WSDR22、読み出し&書き込み回路RWC2、入出力バッファーIO2を含む。
メモリーセルアレイMA1、MA2は、複数のメモリーセルブロックに分割される。例えば図6では、メモリーセルアレイMA1は、第1、第2のメモリーセルブロックMCB11、MCB12に分割される。同様にメモリーセルアレイMA2は、第1、第2のメモリーセルブロックMCB21、MCB22に分割される。そして第1のメモリーセルブロックMCB11(MCB21)に、不揮発性メモリーセルが配置され、第2のメモリーセルブロックMCB12(MCB22)に、マスクROMメモリーセルが配置される。
このようにすることで、第1のメモリーセルブロックには、記憶装置(集積回路装置)の出荷時のテストに基づいてデータを書き込む必要があるもの、例えば他の回路ブロック又は記憶装置用の調整データ、画像データ及び画像表示用のウェーブデータのうちの少なくとも1つを記憶することができる。一方、第2のメモリーセルブロックには、データを書き換える必要がないもの、例えばプロセッサー(処理部)を動作させるためのプログラムなどを記憶することができる。
上記の調整データは、例えば液晶パネル等の階調電圧を調整するためのデータなどである。画像表示用のウェーブデータは、例えば電気泳動パネル等の駆動波形を生成するためのデータなどである。液晶パネル等の階調特性や電気泳動パネル等の駆動波形などは、個々の製品によって違いがあるから、出荷時のテスト結果によりデータを調整する必要があるためである。
ワード・ソース線ドライバーWSDR11、WSDR12は、各メモリーセルに接続されるワード線及びソース線に、読み出し、書き込み、消去の各動作に必要な電圧を印加させるための回路である。
読み出し&書き込み回路RWC1は、メモリーブロックMB1からのデータの読み出しや、MB1へのデータの書き込みを行うための回路であり、センスアンプやビット線のライトドライバーなどにより構成される。例えばメモリーブロックMB1からのデータの読み出し時には、読み出し&書き込み回路RWC1のセンスアンプが、ビット線の電位をセンシングして増幅することで、データの読み出しが実現される。またメモリーブロックMB1へのデータの書き込み時には、読み出し&書き込み回路RWC1のライトドライバーが、例えばカラムデコーダーCDECにより選択されたビット線をVSSに設定することで、データの書き込み動作が実現される。
入出力バッファーIO1は、外部の処理部(CPU、制御回路等)が、データを書き込んだり、データを読み出すためのバッファーである。例えば書き込み動作時には、処理部が、メモリーブロックMB1に書き込むべき入力データを、入出力バッファーIO1(書き込み用のデータレジスター)に書き込む。また読み出し動作時には、読み出し&書き込み回路RWC1により読み出されたデータが、入出力バッファーIO1(読み出し用のデータレジスター)を介して処理部により読み出される。
なおメモリーブロックMB2の構成・動作はメモリーブロックMB1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図7は、図6の構成例のテストモードを説明する図である。本実施形態の記憶装置は、メモリー制御回路を更に含む。テストモードにおいて、メモリー制御回路は、第1のメモリーセルブロックMCB11については、書き込み、消去及び読み出しテストのためのメモリー制御を行う。また、第2のメモリーセルブロックMCB12については、読み出しテストのためのメモリー制御を行う。
具体的には、例えばワード・ソース線ドライバーWSDR11、WSDR12、読み出し&書き込み回路RWC1、入出力バッファーIO1などを含むメモリー制御回路は、第1のメモリーセルブロックMCB11の不揮発性メモリーセルMEに対して書き込み、消去及び読み出しテストのためのメモリー制御を行う。また、メモリー制御回路は、第2のメモリーセルブロックMCB12のマスクROMメモリーセルMRに対して読み出しテストのためのメモリー制御を行う。なお、メモリーブロックMB2についても同様のテストモードが可能である。
このようにすることで、マスクROMメモリーセルについては読み出しテストのみを実行すればよいから、全体のテスト時間を短縮することができる。
図8に、図6の構成例のビット線に関する変形例を示す。図8に示すビット線の構成は、階層化されたビット線であって、メインビット線BLM1、第1、第2のサブビット線BLS1、BLS2、及び選択トランジスターTS11、TS12を含む。なお、図8には1本のメインビット線BLM1を示すが、その他のビット線についても同様に階層化することができる。
具体的には、第1のメモリーセルブロックMCB11の不揮発性メモリーセルME11、ME21・・・は、サブビット線BLS11に接続される。そしてサブビット線BLS11は、選択トランジスターTS11が選択信号S11に基づいてオン状態になる期間に、メインビット線BLM1に電気的に接続される。
また一方、第2のメモリーセルブロックMCB12のマスクROMメモリーセルMR11、MR21・・・は、サブビット線BLS12に接続される。そしてサブビット線BLS12は、選択トランジスターTS12が選択信号S12に基づいてオン状態になる期間に、メインビット線BLM1に電気的に接続される。
このようにすることで、ビット線に接続される負荷容量を低減することができるから、書き込み時間及び読み出し時間を短縮することができる。
図9(A)、図9(B)に、本実施形態の記憶装置の第2の構成例を示す。第2の構成例では、図9(A)に示すように、不揮発性メモリーセルMEはMONOS構造のトランジスターで形成され、また図9(B)に示すように、マスクROMメモリーセルMRは通常構造のトランジスター(例えばMOSトランジスター)で形成される。マスクROMメモリーセルMRにデータ0(第1の論理レベルのデータ)が設定される場合には、コンタクトCNが形成されない。マスクROMメモリーセルMRにデータ1(第2の論理レベルのデータ)が設定される場合には、コンタクトCNが形成される。
第2の構成例では、不揮発性メモリーセルMEとマスクROMメモリーセルMRとの違いはトランジスター構造だけであるから、両者のメモリーセルサイズを同一にすることができ、従ってワード線WL、ソース線SL、ビット線BLの配置も同一にすることができる。このようにすることで、メモリーセルアレイ及び周辺回路等を含む記憶装置全体のレイアウトを変更することなく、不揮発性メモリーからマスクROMへの設計変更を行うことができる。
不揮発性メモリーからマスクROMへの設計変更に伴う製造工程の変更は、MONOS構造に関する工程(MONOS工程)を削除すればよく、MONOS工程以外の工程を変更する必要はない。従って、第2の構成例によれば、プログラムするデータに対応するコンタクト形成用マスク(フォトマスク)だけを新たに用意し、他の工程のマスクは不揮発性メモリー用マスクをそのまま使用することができる。こうすることで、不揮発性メモリーからマスクROMへの設計変更に伴う開発コスト及び製造コストを低減することなどが可能になる。
図9(C)に、上述した第2の構成例の記憶装置の適用例を示す。図9(C)に示すように、不揮発性メモリー(MONOS型)、CPU及び他のロジック回路等を含む集積回路装置において、プログラム開発時には不揮発性メモリーにプログラムのデータが記憶され、デバッグ等が行われる。そしてプログラム開発が完了して量産時には、データを書き換える必要がなくなるから、不揮発性メモリーをマスクROMに変更する。
具体的には、複数のメモリーセルに記憶されるプログラムの開発時には、複数のメモリーセルの全てが、不揮発性メモリーセルMEに設定される。そしてプログラムの開発完了後(量産時)には、複数のメモリーセルの全てが、マスクROMメモリーセルMRに設定される。
上述したように、本実施形態の記憶装置の第2の構成例によれば、不揮発性メモリーセルMEとマスクROMメモリーセルMRとの違いはトランジスター構造だけであるから、レイアウトを変更することなく、不揮発性メモリーからマスクROMへの変更を行うことができる。従って、メモリー部分だけでなく他の回路(例えばCPUなど)についてもレイアウトを変更する必要がなくなる。また、製造工程については、MONOS工程を削除すればよく、それ以外の工程を変更する必要はない。このようにすることで、設計変更に伴う設計コストの低減や、量産時の製造コストの低減、製造期間の短縮などが可能になる。
図10は、第2の構成例のマスクROMメモリーセル(図9(B))のプログラム及び読み出し動作を説明する図である。データ1(第2の論理レベルのデータ)をプログラム(設定)する場合は、ソース線とのコンタクトを形成する。一方、データ0(第1の論理レベルのデータ)をプログラムする場合は、ソース線とのコンタクトを非形成にする。読み出し動作では、ワード線WLは電源電圧VDD、ソース線SLはVSSに設定され、ビット線BLの電位がセンスアンプによりセンシングされてデータ1又は0が読み出される。具体的には、ビット線に電流が流れる場合にはデータ1が読み出され、ビット線に電流が流れない場合にはデータ0が読み出される。
図11は、不揮発性メモリー(MONOS型)及びマスクROMの各製造工程の一例である。図11に示すように、MONOSメモリーの製造工程は、工程1〜工程16を含む。また、図12に、各工程段階におけるMONOS型メモリーセルの断面構造の一例を示す。以下では、図11、図12によりMONOSメモリーの製造工程を説明する。
工程1でシリコン基板(半導体層)510が製造工程に投入され、次に工程2で素子分離領域511が形成される。工程3では、イオン注入によりNウェル領域が形成され、続いて工程4でPウェル領域512が形成される。なお、図12では、MONOS型メモリーセルの部分を示しているため、Nウェル領域形成(工程3)は図示していない。Nウェル領域はメモリーセル以外の部分(例えばPMOSトランジスター)において形成される。
工程5では、イオン注入により、しきい値電圧調整用のチャネルドープが行われる。更に工程6では、MONOSトランジスターのためのしきい値電圧調整用チャネルドープが行われる。
工程7では、ボトム酸化膜(第1のゲート絶縁層)530が形成され、その後の工程8では、窒化膜(ゲート電荷蓄積層)540及びトップ酸化膜(第2のゲート絶縁層)550が形成される。また工程9では、メモリーセル以外の部分のゲート酸化膜が形成される。
工程10では、ポリシリコン層が成膜され、ゲート電極(ゲート導電層)560が形成される。次に工程11では、イオン注入によりLDD(Lightly Doped Drain)が形成され、更に工程12では、MONOSトランジスターのLDDが形成される。
工程13では、サイドウォールスペーサー(絶縁層)570が形成され、工程14では、イオン注入により拡散層領域(ソースドレイン領域)520が形成される。そして工程15では、層間絶縁膜580が形成され、工程16では、コンタクト590が形成される。なお、これに続いて更に上層の配線工程等が行われるが、ここでは説明を省略する。
図9(B)に示した第2の構成例のマスクROMの製造工程では、上述したようにMONOS構造に関する工程を削除する。すなわち、図11に示した工程6、工程8、工程12を削除する。そして工程16のコンタクト形成において、プログラムするデータに対応するコンタクト形成用マスク(フォトマスク)を使用する。これ以外の工程では、MONOSメモリーの工程で使用するマスクをそのまま使用することができる。このようにすることで、設計変更に伴う設計コストの低減や、量産時の製造コストの低減、製造期間の短縮などが可能になる。
2.集積回路装置及び電子機器
図13(A)、図13(B)に、本実施形態の記憶装置を含む集積回路装置及び電子機器の構成例を示す。なお本実施形態の集積回路装置、電子機器は図13(A)、図13(B)の構成には限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図13(A)の電子機器は、集積回路装置600、センサー700、アンテナ710を含む。また集積回路装置600(マイクロコンピューター等)は、処理部610、記憶部620、記憶装置630、検出回路640、無線回路650を含む。
センサー700は、例えば煙センサー、光センサー、人感センサー、圧力センサー、生体センサー、ジャイロセンサーなどである。
集積回路装置600の検出回路は、センサー700(物理量トランスデューサ)からのセンサー信号に基づいて種々の検出処理(物理量の検出処理)を行う。例えばセンサー信号から所望信号を検出する処理を行う。集積回路装置600の処理部610は、各種の演算処理や集積回路装置600の全体的な制御を行う。この処理部610は、CPU等のプロセッサーやASICの制御回路により実現される。記憶部620は、各種のデータを記憶するものであり、RAM等により実現される。記憶装置630は、本実施形態の記憶装置であって、不揮発性メモリーセルとマスクROMメモリーセルとが混在する記憶装置である。或いは、記憶装置630は、プログラムの開発時には不揮発性メモリーであり、量産時にはマスクROMに変更される記憶装置である。無線回路650は、アンテナ710への信号の無線送信処理を行ったり、アンテナ710からの信号の無線受信処理を行う。
図13(B)の電子機器は、集積回路装置600、外部デバイス720、電気光学パネル730を含む。また集積回路装置600は、処理部610、記憶部620、記憶装置630、外部I/F部660、ドライバー670を含む。
外部デバイス720は、電子機器に設けられる種々のデバイスであり、例えば操作部等である。電気光学パネル730は、例えば液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、無機ELパネル、或いは電気泳動パネル(Electrophoretic Display)などである。
集積回路装置600の外部I/F(インターフェース)部660は、例えばSPI、USBなどの各種のインターフェースのための制御を行う。ドライバー670は、電気光学パネル730を駆動して画像を表示する制御を行う。
なお本実施形態の電子機器としては、携帯型情報端末、携帯電話機、PDA、携帯型オーディオ機器、時計、リモコン、各種家電装置等の種々の機器を想定できる。
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また記憶装置、集積回路装置及び電子機器の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
MB1、MB2 メモリーブロック、MA1、MA2 メモリーセルアレイ、
ME1、ME2 不揮発性メモリーセル、MR1、MR2 マスクROMメモリーセル、
CN1、CN2 コンタクト、WL1、WL2 ワード線、SL1、SL2 ソース線、BL1、BL2 ビット線、SS1、SS2 ソーススイッチ回路、
WL1X、WL2X メインワード線、WS1、WS2 サブワード線
TE1、TE2 消去用トランジスター、
DM1、DM2 メインワード線ドライバー、
DS1、DS2 サブワード線ドライバー、
WSDR11〜WSDR22 ワード・ソース線ドライバー、
RWC1、RWC2 読み出し&書き込み回路、IO1、IO2 入出力バッファー、
ADBF アドレスバッファー、RDEC ローアドレスデコーダー、
CDEC カラムデコーダー、
510 半導体層、511 素子分離領域、512 Pウェル領域、
520 ソースドレイン領域、530 第1のゲート絶縁層、
540 ゲート電荷蓄積層、550 第2のゲート絶縁層、560 ゲート導電層、
570 絶縁層、580 層間絶縁膜、590 コンタクト、
600 集積回路装置、610 処理部、620 記憶部、630 記憶装置、
640 検出回路、650 無線回路、660 外部I/F部、670 ドライバー、
700 センサー、710 アンテナ、720 外部デバイス、730 電気光学パネル

Claims (13)

  1. 複数のメモリーセルと、
    複数のワード線と、
    複数のビット線と、
    複数のソース線とを含み、
    前記複数のメモリーセルのうちの第1のグループのメモリーセルは、電気的にデータの書き込み及び消去が可能な不揮発性メモリーセルであり、
    前記複数のメモリーセルのうちの第2のグループのメモリーセルは、マスクによりデータが設定されるマスクROMメモリーセルであって、
    前記マスクROMメモリーセルは、前記マスクROMメモリーセルのソースと前記複数のソース線のうちの対応するソース線とを電気的に接続するためのコンタクトの有無によってデータが設定されることを特徴とする記憶装置。
  2. 請求項1において、
    前記マスクROMメモリーセルは、前記不揮発性メモリーセルと同一の構造のトランジスターで形成され、
    前記マスクROMメモリーセルに第1の論理レベルのデータが設定される場合には、前記コンタクトが形成されず、
    前記マスクROMメモリーセルに第2の論理レベルのデータが設定される場合には、前記コンタクトが形成され、且つ前記マスクROMメモリーセルが消去状態に設定されることを特徴とする記憶装置。
  3. 請求項2において、
    前記マスクROMメモリーセルと前記不揮発性メモリーセルとは、共にMONOS構造のトランジスターで形成されることを特徴とする記憶装置。
  4. 請求項1において、
    前記不揮発性メモリーセルは、MONOS構造のトランジスターで形成され、
    前記マスクROMメモリーセルは、通常構造のトランジスターで形成され、
    前記マスクROMメモリーセルに第1の論理レベルのデータが設定される場合には、前記コンタクトが形成されず、
    前記マスクROMメモリーセルに第2の論理レベルのデータが設定される場合には、前記コンタクトが形成されることを特徴とする記憶装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記不揮発性メモリーセルは、他の回路ブロック又は当該記憶装置用の調整データ、画像データ及び画像表示用のウェーブデータのうちの少なくとも1つを記憶することを特徴とする記憶装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記マスクROMメモリーセルは、プロセッサーを動作させるためのプログラムが記憶されることを特徴とする記憶装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記複数のメモリーセルは、メモリーセルアレイに配置され、
    前記メモリーセルアレイは、複数のメモリーセルブロックに分割され、
    前記複数のメモリーセルブロックのうちの第1のメモリーセルブロックに、前記不揮発性メモリーセルが配置され、
    前記複数のメモリーセルブロックのうちの第2のメモリーセルブロックに、前記マスクROMメモリーセルが配置されることを特徴とする記憶装置。
  8. 請求項7において、
    メモリー制御回路を更に含み、
    テストモードにおいて、前記メモリー制御回路は、前記不揮発性メモリーセルが配置される前記第1のメモリーセルブロックについては、書き込み、消去及び読み出しテストのためのメモリー制御を行い、
    前記テストモードにおいて、前記メモリー制御回路は、前記マスクROMメモリーセルが配置される前記第2のメモリーセルブロックについては、読み出しテストのためのメモリー制御を行うことを特徴とする記憶装置。
  9. 請求項7又は8において、
    前記複数のビット線は、
    メインビット線と、
    前記メインビット線と選択トランジスターを介して電気的に接続される第1のサブビット線及び第2のサブビット線とを含み、
    前記第1のサブビット線により前記第1のメモリーセルブロックの前記不揮発性メモリーセルのデータが読み出され、
    前記第2のサブビット線により前記第2のメモリーセルブロックの前記マスクROMメモリーセルのデータが読み出されることを特徴とする記憶装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記複数のメモリーセルに記憶されるプログラムの開発時には、前記複数のメモリーセルの全てが、前記不揮発性メモリーセルに設定され、
    前記プログラムの開発完了後には、前記複数のメモリーセルの全てが、前記マスクROMメモリーセルに設定されることを特徴とする記憶装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    前記第1のグループのメモリーセルは、第1の不揮発性メモリーセル及び第2の不揮発性メモリーセルを含み、
    前記第1の不揮発性メモリーセル及び前記第2の不揮発性メモリーセルが、第1の方向に沿って配置され、
    前記第1の方向に直交する方向を第2の方向とした場合に、
    前記第1の不揮発性メモリーセル及び前記第2の不揮発性メモリーセルの各々のビット線コンタクト、ゲート電極及びソースコンタクトが、前記第2の方向に沿って配置され、
    前記第2のグループのメモリーセルは、第1のマスクROMメモリーセル及び第2のマスクROMメモリーセルを含み、
    前記第1のマスクROMメモリーセル及び前記第2のマスクROMメモリーセルが、前記第1の方向に沿って配置され、
    前記第1のマスクROMメモリーセル及び前記第2のマスクROMメモリーセルの各々のビット線コンタクト、ゲート電極及びソースコンタクトが、前記第2の方向に沿って配置され、
    前記第1のマスクROMメモリーセル及び前記第2のマスクROMメモリーセルは、前記ソースコンタクトの有無によってデータが設定されることを特徴とする記憶装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の記憶装置を含むことを特徴とする集積回路装置。
  13. 請求項12に記載の集積回路装置を含むことを特徴とする電子機器。
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