JP2011183847A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EV走行モードへと切り替える際の走行モード切替前後の減速度のずれを抑えること。
【解決手段】エンジン10と、モータ/ジェネレータ20と、エンジン10及び/又はモータ/ジェネレータ20の動力を駆動輪WL,WR側に伝える手動変速機30と、を備え、エンジン10の動力を用いたエンジン走行モードと、モータ/ジェネレータ20の動力を用いたEV走行モードと、エンジン10及びモータ/ジェネレータ20の双方の動力を用いたハイブリッド走行モードと、を切り替えて走行させる車両の制御装置において、EV走行モードへと切り替える場合、この走行モード切替前の手動変速機30の変速比に基づいて当該走行モード切替後のモータ/ジェネレータ20における目標回生量を設定すること。
【選択図】図1

Description

本発明は、機械エネルギを動力とする機械動力源と電気エネルギを変換した機械エネルギを動力とする電気動力源とを備え、機械動力源を用いたエンジン走行モードと、電気動力源を用いたEV走行モードと、機械動力源及び電気動力源を用いたハイブリッド走行モードと、を切り替えて走行可能な車両の制御装置に関する。
従来、機械動力源の動力のみで走行させるエンジン走行モードと、電気動力源の動力のみで走行させるEV走行モードと、機械動力源及び電気動力源の双方の動力で走行させるハイブリッド走行モードと、を有する車両が知られている。例えば、下記の特許文献1には、運転者の減速要求時で且つエンジンへの燃料カット時に変速機の変速段が低速段であるほど目標回生量を増加させることで、擬似的なエンジンブレーキ感を生成するハイブリッド車両が開示されている。尚、下記の特許文献2には、減速時にクラッチを切断させ、そのクラッチが接続されていると仮定したときのエンジンブレーキに相当する負荷を発生させるようモータの回生制御を行う技術が開示されている。
特開2005−102365号公報 特開平11−164403号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、変速後の変速段に合わせて目標回生量を設定するので、変速前の変速段における車両の減速度と変速後の変速段における車両の減速度との間に差が生じてしまい、運転者に違和感を与えてしまう虞がある。そのような減速度のずれは、走行モードを切り替える際にも現れる。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、走行モード切替前後の減速度のずれを抑え、運転者に違和感を与えない車両の制御装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、機械エネルギを動力にして駆動力を発生させる機械動力源と、電気エネルギを変換した機械エネルギを動力にして駆動力を発生させる電気動力源と、前記機械動力源及び/又は前記電気動力源の動力を駆動輪側に伝える変速機と、を備え、前記機械動力源の動力を用いたエンジン走行モードと、前記電気動力源の動力を用いたEV走行モードと、前記機械動力源及び前記電気動力源の双方の動力を用いたハイブリッド走行モードと、を切り替えて走行させる車両の制御装置において、前記EV走行モードへと切り替える場合、該走行モード切替前の前記変速機の変速比に基づいて当該走行モード切替後の前記電気動力源における目標回生量を設定することを特徴としている。
ここで、前記目標回生量の設定の際、前記走行モード切替前の前記変速機の変速比でのエンジンブレーキに相当する回生制動力となるよう前記目標回生量の設定を行うことが望ましい。
また、停車中に前記EV走行モードへの切り替えが要求された場合、前記変速機の低速段側の変速比でのエンジンブレーキに相当する回生制動力となるよう前記目標回生量の設定を行うことが望ましい。
また、前記走行モード切替前の前記変速機の変速比が高速段側である場合、前記目標回生量を少なくする又は前記電気動力源の回生制御を禁止させることが望ましい。
また、前記変速機は、運転者の手動操作によって変速比の切り替えが可能な手動変速機であり、前記エンジン走行モード又は前記ハイブリッド走行モードで走行する際の前記変速機の変速比を選択する為の変速位置及び前記EV走行モードに切り替える為のEV走行モード選択位置を有する変速操作装置を備えることが望ましい。
本発明に係る車両の制御装置は、EV走行モードへの走行モード切替前の変速機の変速比に基づいて当該走行モード切替後の電気動力源における目標回生量を設定することで、走行モード切替前後での減速度の差を縮めることができ、走行モード切替前後における運転者の違和感を緩和できる。特に、この制御装置は、走行モード切替前の変速機の変速比でのエンジンブレーキに相当する回生制動力となるよう目標回生量を設定することで、走行モード切替前後での減速度の差が無くなり、走行モード切替前後における運転者の違和感を解消できる。
図1は、本発明に係る車両の制御装置が適用されるハイブリッド車両の一例を示す図である。 図2は、変速操作装置とEV走行モード切替装置の一例を示すニュートラル状態選択時の図である。 図3は、変速操作装置とEV走行モード切替装置の一例を示すEV走行モード選択時の図である。 図4は、EV走行モードへと切り替える際の目標回生量の設定動作について示すフローチャートである。 図5は、目標回生量マップの一例である。 図6は、惰性走行時の減速度と各変速比(各変速段)でのエンジンブレーキによる減速度との関係を説明する図である。 図7は、EV走行モードへと切り替える際の目標回生量の設定動作について示す別形態のフローチャートである。 図8は、EV走行モードへと切り替える際の目標回生量の設定動作について示す別形態のフローチャートである。 図9は、目標回生量マップの他の例である。
以下に、本発明に係る車両の制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施例]
本発明に係る車両の制御装置の実施例を図1から図10に基づいて説明する。
本発明に係る制御装置の適用対象たる車両とは、機械エネルギを動力とする機械動力源と電気エネルギを変換した機械エネルギを動力とする電気動力源とを備え、機械動力源の動力のみを用いたエンジン走行モードと、電気動力源の動力のみを用いたEV走行モードと、機械動力源及び電気動力源の双方の動力を用いたハイブリッド走行モードと、を切り替えての走行が可能なハイブリッド車両である。
最初に、このハイブリッド車両の一例について図1を用いて説明する。この図1の符号1は、本実施例のハイブリッド車両を示す。
このハイブリッド車両1は、機械動力源として、出力軸(クランクシャフト)11から機械的な動力(エンジントルク)を出力するエンジン10を備える。そのエンジン10としては、内燃機関や外燃機関等が考えられる。このエンジン10は、その動作がエンジン用の電子制御装置(以下、「エンジンECU」という。)101によって制御される。
また、このハイブリッド車両1は、電気動力源として、モータ、力行駆動可能なジェネレータ又は力行及び回生の双方の駆動が可能なモータ/ジェネレータを備える。ここでは、モータ/ジェネレータ20を例に挙げて説明する。このモータ/ジェネレータ20は、例えば永久磁石型交流同期電動機として構成されたものであり、その動作がモータ/ジェネレータ用の電子制御装置(以下、「モータ/ジェネレータECU」という。)102によって制御される。力行駆動時には、モータ(電動機)として機能して、二次電池25とインバータ26を介して供給された電気エネルギを機械エネルギに変換し、回転軸21から機械的な動力(モータ力行トルク)を出力する。一方、回生駆動時には、ジェネレータ(発電機)として機能して、回転軸21から機械的な動力(モータ回生トルク)が入力された際に機械エネルギを電気エネルギに変換し、インバータ26を介して電力として二次電池25に蓄える。
このハイブリッド車両1には、その二次電池25の充電状態(SOC:state of charge)を検出する電池監視ユニット27が設けられている。その電池監視ユニット27は、検出した二次電池25の充電状態に係る信号(換言するならば、充電状態量(SOC量)に関する信号)をモータ/ジェネレータECU102に送信する。そのモータ/ジェネレータECU102は、その信号に基づいて二次電池25の充電状態の判定を行い、その二次電池25の充電の要否を判定する。
また、このハイブリッド車両1は、有段の手動変速機30等からなる動力伝達装置を備えている。その動力伝達装置は、エンジン10やモータ/ジェネレータ20の動力(エンジントルクやモータ力行トルク)を駆動力として駆動輪WL,WRに伝えるものである。
手動変速機30には、エンジントルクが入力される入力軸41と、この入力軸41に対して間隔を空けて平行に配置され、駆動輪WL,WR側にトルクを出力する出力軸42と、が設けられている。
その入力軸41には、クラッチ50を介してエンジントルクが入力される。そのクラッチ50は、エンジン10の出力軸11と入力軸41とを係合させる係合状態と、その出力軸11と入力軸41とを係合状態から解放(非係合)させる解放状態(非係合状態)と、の切り替えができるように構成された例えば摩擦クラッチ装置である。ここで言う係合状態とは、その出力軸11と入力軸41との間でのトルクの伝達が可能な状態のことであり、解放状態(非係合状態)とは、その出力軸11と入力軸41との間でのトルクの伝達が行えない状態のことである。このクラッチ50は、その係合状態と解放状態の切り替え動作が運転者のクラッチペダル51の操作に従いリンク機構やワイヤー等を介して機械的に行われるものである。
本実施例においては、その出力軸42にEVギアとしての歯車対60を介してモータ/ジェネレータ20を連結する。その歯車対60は、互いに噛み合い状態にある第1ギア61と第2ギア62とで構成する。その第1ギア61は、モータ/ジェネレータ20の回転軸21に一体となって回転するよう取り付ける。一方、第2ギア62は、その第1ギア61よりも大径に成形し、手動変速機30の出力軸42に一体となって回転するよう取り付ける。これにより、この歯車対60は、モータ/ジェネレータ20の回転軸21側からトルクが入力されることによって減速装置として動作する一方、手動変速機30の出力軸42側から回転トルクが入力されることによって増速装置として動作する。従って、そのモータ/ジェネレータ20を力行駆動させたときには、モータ力行トルクが減速装置として機能する歯車対60を介して手動変速機30に伝わる。これに対して、このモータ/ジェネレータ20を回生駆動させたときには、増速装置として機能する歯車対60を介して手動変速機30の出力軸42からの出力トルクがモータ/ジェネレータ20のロータに伝達される。ここで、その歯車対60は、後述するシフトレバー81aがシフトゲージ81b上のどの位置にあっても、つまり変速位置1〜5,R、EV走行モード選択位置EV又はニュートラル位置にあっても、噛み合い状態になっているものとする。
更に、ここで例示する手動変速機30は、前進5段、後退1段の変速段を有するものであって、前進用の変速段として第1速ギア段31,第2速ギア段32,第3速ギア段33,第4速ギア段34及び第5速ギア段35を備え、且つ、後退用の変速段として後退ギア段39を備えている。前進用の変速段は、変速比が第1速ギア段31,第2速ギア段32,第3速ギア段33,第4速ギア段34,第5速ギア段35の順に小さくなるよう構成している。尚、図1の手動変速機30はその構成を簡易的に説明したものであり、各変速段の配置については、必ずしも図1の態様になるとは限らない。
本実施例の動力伝達装置においては、クラッチ50を係合状態にすることで、入力軸41に入力されたエンジントルクが各変速段(ギア段31〜35,39)の内の何れか1つで変速されて出力軸42に伝わる。また、この動力伝達装置においては、モータ力行トルクが歯車対60を介して出力軸42に伝わる。この動力伝達装置においては、その出力軸42から出力されたトルクが最終減速機構71で減速され、差動機構72を介して駆動力として駆動輪WL,WRに伝達される。
ここで、第1速ギア段31は、互いに噛み合い状態にある第1速ドライブギア31aと第1速ドリブンギア31bの歯車対で構成する。その第1速ドライブギア31aは、入力軸41上に配置される一方、第1速ドリブンギア31bは、出力軸42上に配置される。第2速ギア段32から第5速ギア段35についても、第1速ギア段31と同様の第2速ドライブギア32a〜第5速ドライブギア35aと第2速ドリブンギア32b〜第5速ドリブンギア35bを有する。
一方、後退ギア段39については、後退ドライブギア39aと後退ドリブンギア39bと後退中間ギア39cとで構成する。その後退ドライブギア39aは、入力軸41上に配置され、後退ドリブンギア39bは、出力軸42上に配置される。また、後退中間ギア39cは、後退ドライブギア39a及び後退ドリブンギア39bと噛み合い状態にあり、回転軸43上に配置される。
この手動変速機30の構成においては、各変速段のドライブギアの内の何れかが入力軸41と一体になって回転するように配設される一方、残りのドライブギアが入力軸41に対して相対回転するように配設される。また、各変速段のドリブンギアは、その内の何れかが出力軸42と一体になって回転するように配設される一方、残りが出力軸42に対して相対回転するように配設される。
また、入力軸41や出力軸42には、運転者の変速操作に従って軸線方向に移動するスリーブ(図示略)が配設されている。入力軸41上のスリーブは、その入力軸41と相対回転可能な2つの変速段の各ドライブギアの間に配置される。一方、出力軸42上のスリーブは、その出力軸42と相対回転可能な2つの変速段の各ドリブンギアの間に配置される。このスリーブは、変速操作装置81を運転者が操作した際に、その変速操作装置81に連結されている図示しないリンク機構やフォークを介して軸線方向への移動を行う。そして、移動後のスリーブは、移動された方向に位置する相対回転可能なドライブギアやドリブンギアを入力軸41や出力軸42と一体回転させる。この手動変速機30においては、そのスリーブが運転者の変速操作装置81の変速操作に対応した方向に移動し、これによりその変速操作に応じた変速段への切り替え又はニュートラル状態(つまり入力軸41と出力軸42との間でトルクの伝達が行えない状態)への切り替えが実行される。
その変速操作装置81は、図2に示す如く、運転者が変速操作する際に使用するシフトレバー81a、このシフトレバー81aを夫々の変速段毎にガイドする所謂シフトゲージ81b、上記のリンク機構やフォーク等を備えている。図2は、手動変速機30をニュートラル状態に操作するときのシフトレバー81aの位置を示している。尚、この図2のシフトゲージ81b上の「1〜5」と「R」は、夫々に第1速ギア段31〜第5速ギア段35と後退ギア段39の変速位置(セレクト位置)を示している。
このハイブリッド車両1においては、その走行モードとして、エンジン走行モードとEV走行モードとハイブリッド走行モードとが少なくとも用意されている。
このハイブリッド車両1では、シフトレバー81aがシフトゲージ81b上の変速位置1〜5,Rの内の何れかに位置しているときに、エンジン走行モード又はハイブリッド走行モードが選択される。
一方、このハイブリッド車両1においては、EV走行モードが選択されるときに運転者によって操作されるEV走行モード切替装置を利用する。ここでは、そのEV走行モード切替装置としての機能を変速操作装置81にもたせることにする。つまり、本実施例の変速操作装置81は、運転者に手動変速機30の変速段を切り替えさせるだけでなく、運転者がEV走行モードに切り替える際のEV走行モード切替装置としての機能も兼ね備えている。例えば、この変速操作装置81は、変速位置1〜5,Rと同様のシフトレバー81aのセレクト位置であって、EV走行モードに切り替える為のEV走行モード選択位置EVをシフトゲージ81b上に備えている。本実施例のハイブリッド車両1においては、シフトレバー81aが図3に示す如くEV走行モード選択位置EVへと操作された際に、手動変速機30がスリーブ等によってニュートラル状態となり、且つ、走行モードがEV走行モードとなる。
その変速操作装置81には、シフトレバー81aがEV走行モード選択位置EVに位置しているのか否かを検出するEV走行モード選択位置検出部82が設けられている。このEV走行モード選択位置検出部82とは、例えば、シフトレバー81aが図3に示す如くEV走行モード選択位置EVにあることを検出可能な位置情報検出センサ等である。このEV走行モード選択位置検出部82の検出信号は、車両全体の動作を統括的に制御する電子制御装置(以下、「ハイブリッドECU」という。)100に送信される。
そのハイブリッドECU100は、エンジンECU101及びモータ/ジェネレータECU102との間で夫々に各種センサの検出信号や制御指令等の情報の授受ができる。本実施例においては、少なくともそのハイブリッドECU100、エンジンECU101及びモータ/ジェネレータECU102が車両の制御装置の構成要件となっている。
また、この変速操作装置81は、シフトレバー81aがシフトゲージ81b上のどの変速位置1〜5,Rにあるのかについて、つまり運転者がどの変速段を選択したのか否かを検出する変速位置検出部83を備えている。その変速位置検出部83は、例えば、シフトレバー81aがどの変速位置1〜5,Rにあるのかを検出可能な位置情報検出センサ等を利用すればよい。その検出信号は、ハイブリッドECU100に送られる。このハイブリッドECU100は、その検出信号に基づいて、運転者の選択した変速段、現状の変速段を判断する。尚、ここでは、便宜上、その変速位置検出部83をEV走行モード選択位置検出部82とは別のものとして例示したが、これらを1つに統合したシフトレバー位置検出部(図示略)に置き換えてもよい。ここで、そのハイブリッドECU100には、この技術分野にて知られている周知の技術を利用して、エンジントルクや車輪速度等から現在の変速段を推定させてもよい。
シフトレバー81aが変速位置1〜5,Rに操作されている場合、ハイブリッドECU100は、エンジン走行モード又はハイブリッド走行モードの内の何れか一方を選択する。例えば、このハイブリッドECU100は、設定した運転者の駆動要求(要求駆動力)、モータ/ジェネレータECU102から送られてきた二次電池25の充電状態の情報(SOC量)、車両走行状態の情報(図示しない車両横加速度検出装置により検出された車両横加速度、車輪スリップ検出装置により検出された駆動輪WL,WRのスリップ状態等の情報)に基づいて、エンジン走行モードとハイブリッド走行モードの切り替えを行う。
ハイブリッドECU100は、エンジン走行モードを選択した場合、エンジントルクのみで要求駆動力を発生させるように、エンジンECU101及びモータ/ジェネレータECU102に制御指令を送る。この場合には、エンジンECU101への制御指令として、例えば現状の変速段又は変速操作後の変速段でその要求駆動力を満足させるエンジントルクの情報が送信される。これにより、そのエンジンECU101は、そのエンジントルクを発生させるようにエンジン10の燃料噴射量等の制御を行う。一方、モータ/ジェネレータECU102には、モータ/ジェネレータ20をモータとしてもジェネレータとしても動作させないよう制御指令を送る。
これに対して、このハイブリッドECU100は、ハイブリッド走行モードを選択した場合、エンジントルクとモータ/ジェネレータ20のモータ又はジェネレータとしての出力で要求駆動力を発生させるように、エンジンECU101及びモータ/ジェネレータECU102に制御指令を送る。この場合、エンジントルクとモータ力行トルクの双方を用いるときには、エンジンECU101とモータ/ジェネレータECU102への制御指令として、例えば現状の変速段又は変速操作後の変速段でその要求駆動力を満足させるエンジントルクとモータ力行トルクの情報が夫々に送信される。これにより、そのエンジンECU101は、そのエンジントルクを発生させるようにエンジン10の制御を行い、モータ/ジェネレータECU102は、そのモータ力行トルクを発生させるようにモータ/ジェネレータ20への給電量を制御する。また、モータ/ジェネレータ20で電力の回生を行わせるときには、モータ/ジェネレータECU102に対してモータ/ジェネレータ20をジェネレータとして動作させるよう制御指令を送る。その際、例えば、エンジンECU101には、モータ回生トルクの分だけ増加させたエンジントルクの情報が送られる。
また、シフトレバー81aがEV走行モード選択位置EVに操作されている場合、ハイブリッドECU100は、モータ力行トルクのみで要求駆動力を発生させるように、エンジンECU101及びモータ/ジェネレータECU102に制御指令を送る。この場合には、モータ/ジェネレータECU102への制御指令として、その要求駆動力を満足させるモータ力行トルクの情報が送信される。手動変速機30がニュートラル状態のときにエンジン10が動いていると、燃費を悪化させてしまうので、エンジンECU101には、燃費を向上させるべく、エンジン10の動作を停止させる制御指令を送る。更に、このEV走行モードにおいては、運転者がアクセルペダル91から足を離したとき又はブレーキ操作等でハイブリッド車両1の減速要求を行ったときに、モータ/ジェネレータECU102に対して回生制動できるよう制御指令を送らせてもよい。
本実施例のハイブリッド車両1においては、運転者によるクラッチ50の操作と変速操作装置81の操作を契機にして、エンジン走行モード又はハイブリッド走行モードとEV走行モードとの間の切り替えが実行される。運転者は、エンジン走行モード又はハイブリッド走行モードからEV走行モードへと切り替える際、クラッチ50の解放操作、シフトレバー81aの変速位置1〜5からEV走行モード選択位置EVへの操作、クラッチ50の係合操作を順に行う。その際、ハイブリッドECU100の受信する検出信号は、変速位置検出部83の検出信号からEV走行モード選択位置検出部82の検出信号に変わる。一方、EV走行モードからエンジン走行モード又はハイブリッド走行モードへと切り替える際には、クラッチ50の解放操作、EV走行モード選択位置EVからシフトレバー81aの変速位置1〜5への操作、クラッチ50の係合操作が順に行われる。その際にハイブリッドECU100の受信する検出信号は、EV走行モード選択位置検出部82の検出信号から変速位置検出部83の検出信号に変わる。
ところで、エンジン走行モード又はハイブリッド走行モードからEV走行モードに切り替わる場合、走行モード切替前には、減速操作(ブレーキ操作のみならずアクセルペダル91から足を離す操作も含む)が為されることによって、手動変速機30の変速比(変速段)でのエンジンブレーキによる制動力がハイブリッド車両1に加わり、その制動力に伴う減速度が発生する。これに対して、走行モード切替後には、減速操作が為されることによって、モータ/ジェネレータ20の回生量(回生トルク)や歯車対60のギア比に応じた回生制動力がハイブリッド車両1に加わり、その回生制動力に伴う減速度が発生する。その際、例えば、或るエンジンブレーキに相当する回生制動力となるようにモータ/ジェネレータ20の目標回生量(目標回生トルク)を予め設定してしまうと、その減速度は、走行モード切替前の減速度に対してずれてしまう可能性がある。その走行モード切替前後の減速度のずれは、運転者に違和感を与えてしまう虞がある。
そこで、本実施例の制御装置は、EV走行モードへと切り替える際の走行モード切替前後の減速度のずれを抑え、運転者に違和感を与えないように構成する。
この制御装置には、EV走行モードへと切り替える場合、走行モード切替前の手動変速機30の変速比(変速段)に基づいて走行モード切替後のモータ/ジェネレータ20の目標回生量(目標回生トルク)を設定させ、その走行モード切替前後における減速度のずれを抑えさせる。具体的に、その設定の際には、モータ/ジェネレータ20による回生制動力が走行モード切替前の変速比(変速段)でのエンジンブレーキによる制動力となるように目標回生量の設定を行う。
以下に、EV走行モードへと切り替える際のモータ/ジェネレータ20の目標回生量(目標回生トルク)の設定動作について図4のフローチャートに基づき説明する。
先ず、ハイブリッドECU100は、シフトレバー81aがどのセレクト位置に操作されているのかを判断する(ステップST5)。この判断は、EV走行モード選択位置検出部82と変速位置検出部83の検出信号に基づき行う。そのセレクト位置が変速位置1〜5の内の何れかであれば、ハイブリッドECU100は、その変速位置をシフト履歴として記憶装置(図示略)に記憶させる(ステップST10)。
ハイブリッドECU100は、ステップST5でセレクト位置がEV走行モード選択位置EVであると判断した後、又はステップST10でシフト履歴を保持した後、車速検出装置95(車速センサや車輪速度センサ等)の検出信号に基づいて停車中か否かの判定を行う(ステップST15)。
ここで、停車中との判定結果であれば、ハイブリッドECU100は、記憶装置内のシフト履歴を削除する(ステップST20)。停車中にシフトレバー81aがEV走行モード選択位置EV又は変速位置1〜5へと操作された場合、次のハイブリッド車両1の動きとしては、発進動作になる可能性が高い。また、ハイブリッド車両1が発進する際に仮にシフト履歴が残存していたとすると、発進後に減速操作が為されたときには、そのシフト履歴の情報に基づいて目標回生量が設定されるので、そのシフト履歴が例えば高速段側に関するものであれば、減速度不足による違和感を運転者に与えてしまう可能性がある。これが為、この場合には、記憶装置内にシフト履歴が残っていれば、これを削除させることにする。
ハイブリッドECU100は、ステップST15で停車中ではないと判断した後、又はステップST20でシフト履歴を削除した後、再度シフトレバー81aがどのセレクト位置に操作されているのかを判断する(ステップST25)。
このステップST25においてセレクト位置が変速位置1〜5の内の何れかであると判断された場合、ハイブリッドECU100は、本演算処理動作を終了させる。上述した運転者の違和感は、EV走行モードへの切り替え操作と減速操作とが略同時期に行われたときに生じる。これが為、ここでセレクト位置が変速位置1〜5の内の何れかであるならば、ハイブリッドECU100は、上述したような運転者の違和感が生じないと判断して、本演算処理動作を終了させる。この状況に該当するのは、ステップST5の判断のときからセレクト位置が変速位置1〜5の内の何れかに操作されたままである場合、ステップST5の判断のときにEV走行モード選択位置EVと判断されたセレクト位置が変速位置1〜5の内の何れかへと変えられた場合である。
尚、後者の場合、ハイブリッドECU100には、ハイブリッド走行モードを選択させ、走行モード切替前の回生制動力と走行モード切替後の変速段でのエンジンブレーキによる制動力とを比較させる。そして、そのエンジンブレーキによる制動力よりも走行モード切替前の回生制動力の方が大きいときには、その差分を補って走行モード切替前の回生制動力に相当する制動力となるようにモータ/ジェネレータ20の目標回生量を設定させてもよい。これにより、この場合においても、走行モード切替前後における減速度のずれを抑えることが可能になり、運転者に違和感を与えずとも済む。
一方、ステップST25においてセレクト位置がEV走行モード選択位置EVと判断された場合、ハイブリッドECU100は、アクセル開度センサ等のアクセル操作量検出装置92の検出信号に基づいてアクセルペダル91が全閉になっているのか否か、つまり減速操作になっているのか否かを判定する(ステップST30)。ハイブリッドECU100は、ここでアクセルペダル91が全閉になっていなければ、本演算処理動作を終了させる。
このステップST30でアクセルペダル91が全閉になっていると判定された場合、ハイブリッドECU100は、記憶装置内にシフト履歴が存在しているのか否かを判定する(ステップST35)。
そして、シフト履歴が存在しているのならば、ハイブリッドECU100は、そのシフト履歴の変速位置に応じた変速比(変速段)相当の目標回生量を設定する(ステップST40)。その目標回生量は、その変速比(変速段)でのエンジンブレーキによる制動力と同等の大きさの回生制動力を発生させる回生量(回生トルク)である。ハイブリッドECU100は、例えばそのシフト履歴の情報と現在の車速の情報とを用いて図5に示す目標回生量マップから目標回生量(目標回生トルク)を求める。
ここで例示する目標回生量マップは、走行中(V>0)であれば、変速比(変速段)に応じた目標回生量を変速比(変速段)毎に設定させ、停車中(V=0)であれば、低速段側の変速比(ここでは1速)に相当する目標回生量を設定させるものである。ここでは、走行中の目標回生量を速度によって変化させないことにしている。また、走行中には、シフト履歴の変速位置に応じた変速比(変速段)が低速段側であるほど目標回生量を増加させる。この目標回生量マップにおける目標回生量(目標回生トルク)は、少なくともエンジンブレーキによる制動力とEVギアとしての歯車対60のギア比と最終減速機構71のギア比とを用いて変速比(変速段)毎に求める。車両においては、そのようにして求めた目標回生量(目標回生トルク)でモータ/ジェネレータ20を回生制御することによって、その制動力と同じ大きさの回生制動力が発生する。
ここでは、この目標回生量の設定時点で減速操作が為されているので、ハイブリッドECU100は、その目標回生量でモータ/ジェネレータ20を回生制御させるようモータ/ジェネレータECU102に対して制御指令を送り、回生制動を実行させる(ステップST45)。これにより、ハイブリッド車両1においては、走行モード切替前のギア比(変速段)でのエンジンブレーキによる制動力と同等の回生制動力が走行モード切替後にも働くことになる。従って、走行モード切替前後において減速度に大きな変化が現れないので、この制御装置は、EV走行モードへと変更した際の減速度の違いによる違和感を運転者に対して与えない。
一方、ステップST35でシフト履歴が存在していないと判定された場合、ハイブリッドECU100は、再び停車中か否かの判定を行う(ステップST50)。
そして、このステップST50で停車中ではないと判定された場合、ハイブリッドECU100は、例えば継続してEV走行が為されていると判断して、EV走行モードにおけるEV走行中の目標回生量を従来通りに設定する(ステップST55)。例えば、その目標回生量は、車速に応じて決めればよい。この目標回生量の設定時点でも減速操作が為されているので、ハイブリッドECU100は、ステップST45に進み、その目標回生量で回生制動を実行させる。
これに対して、ステップST50で停車中と判定された場合、ハイブリッドECU100は、EV走行モードでの発進と判断し、低速段側の変速比(変速段)に相当する目標回生量を設定させる(ステップST60)。その目標回生量は、その低速段側のギア比でのエンジンブレーキによる制動力と同等の大きさの回生制動力を発生させる回生量(回生トルク)である。例えば、EV走行モードでの通常の発進時には、1速相当の目標回生量を設定し、EV走行モードにおけるスノーモード等の発進時(2速発進時等)には、その発進時の変速比(変速段)相当の目標回生量を設定する。この目標回生量の設定時には、未だハイブリッド車両1が発進していない状態である。従って、この目標回生量による回生制動は、発進直後等の低速時において減速操作が為された際に実行させる。これが為、この制御装置は、EV走行モードで発進し、その後運転者が減速操作を行ったときに、エンジントルクを用いた発進時と同等の大きさの回生制動力による減速度を発生させるので、運転者に対して違和感を与えない。
このように、本実施例の車両の制御装置に依れば、EV走行モードへの走行モード切替前の手動変速機30の変速比(変速段)に基づいて当該走行モード切替後のモータ/ジェネレータ20における目標回生量を設定するので、その走行モード切替前後での減速度の差を縮めることができ、走行モード切替前後における運転者の違和感を緩和できる。特に、この制御装置は、走行モード切替前の手動変速機30の変速比(変速段)でのエンジンブレーキに相当する回生制動力となるよう目標回生量を設定することで、走行中にEV走行モードへと切り替える際の走行モード切替前後の減速度のずれを抑えることができるので、EV走行モードへの切り替えに際して運転者に対して違和感を与えない。また、この制御装置は、EV走行モード発進時においても適切な大きさの目標回生量を設定することで、発進後の減速操作の際にエンジン走行モード発進時と同等の減速度を発生させることができるので、EV走行モードでの発進の際にも運転者に対して違和感を与えない。
ところで、エンジンブレーキは、手動変速機30の変速比(変速段)が高速段側になるほど小さくなる。これが為、その変速比(変速段)が高速段側のときには、ハイブリッド車両1に発生する減速度も小さくなる。その際の減速度(特に最も小さい変速比での減速度)は、エンジン10の出力軸11と駆動輪WL,WR側との間に機械的な繋がりのない惰性走行(所謂フリーラン)のときの減速度と然程大きさが変わらない(図6)。故に、高速段側の変速比によるエンジンブレーキで減速度を発生させているときに惰性走行へと移行させても、運転者は、減速度の違いによる違和感を覚えない。尚、ここで云う高速段側の変速比とは、エンジン走行モードでの惰性走行時と同等で且つ上記の移行時に運転者に対して違和感を与えない減速度を発生させる小さい変速比のことである。そこで、EV走行モードへの走行モード切替前の手動変速機30の変速比(変速段)が高速段側になっていた場合、走行モード切替前後における減速度のずれと云う違和感を運転者に与えないので、本実施例の制御装置には、ハイブリッド車両1を惰性走行させてもよい。
ここで、惰性走行時には、エンジン10の出力軸11と駆動輪WL,WR側との間に機械的な繋がりがないので、エンジン10を停止させた方が燃費を向上させる上で好ましい。これが為、本実施例の制御装置には、惰性走行を行うときにエンジン10を停止させる。更に、惰性走行時に回生制動が実行された場合には、その際の燃費が良くなる反面、減速度が回生量の分だけ大きくなるので、車速の下がりすぎを回避する為にアクセル操作が為される可能性もあり、燃費の向上を妨げる虞がある。従って、本実施例の制御装置には、惰性走行時にモータ/ジェネレータ20の回生制御を禁止させる。
このときの制御装置による目標回生量(目標回生トルク)の設定動作について図7のフローチャートに基づき説明する。尚、以下の説明においては、図4のフローチャートの工程と同じものの説明を省略し、そのフローチャートとの相違点について示す。
ハイブリッドECU100は、図4のフローチャートと共通の工程を幾つか経た後、ステップST35でシフト履歴が存在していると判定した場合、そのシフト履歴の変速位置に応じた変速比(変速段)が高速段側のもの(例えばここでは5速)であるのか否かを判定する(ステップST36)。
ここで、高速段側でない(例えば1〜4速)との判定の場合には、ステップST40に進んで、そのシフト履歴の変速位置に応じた変速比(変速段)相当の目標回生量を設定する。
一方、高速段側であるとの判定の場合、ハイブリッドECU100は、モータ/ジェネレータ20の目標回生量(目標回生トルク)を0に設定し、そのモータ/ジェネレータ20による回生制御を禁止させる(ステップST37)。例えば、この際の目標回生量マップとしては、図9に示すように、先に示した図5のものに対して5速の目標回生トルクを0にしたものを用いる。その後、ハイブリッドECU100は、エンジン10を停止させて、ハイブリッド車両1を惰性走行させる。これにより、この制御装置は、EV走行モードへの走行モード切替前後における減速度のずれを運転者に違和感を与えない程度にまで抑えつつ、燃費を更に向上させることができる。
ここで、EVギアたる歯車対60は、EV走行時の燃費を向上させるべく、そのギア比を小さく設定することがある。このような設定の場合には、EV走行モードにおける回生制御に伴う減速度が小さくなり、その際の目標回生量(目標回生トルク)を少なくすることによって更に減速度が小さくなるので、その減速度をエンジン走行モードにおける惰性走行時の減速度と同等の大きさにまで小さくできる。この点について考慮すれば、上記ステップST36で高速段側であると判定されたときには、走行モード切替後の目標回生量(目標回生トルク)を少なくすることによって、走行モード切替前後における減速度のずれを運転者に違和感を与えない程度にまで抑えることができる。
そこで、本実施例の制御装置には、その走行モード切替前の手動変速機30の変速比(変速段)が高速段側の場合に、走行モード切替後のモータ/ジェネレータ20の目標回生量(目標回生トルク)を少なくさせるようにしてもよい。ここで、この例示のハイブリッド車両1のEV走行モードにおいては、手動変速機30がニュートラル状態になっているので、エンジン10だけに着目すれば、惰性走行と同じ状態になっている。これが為、エンジンブレーキを考慮しなくてもよいので、その際の目標回生量は、例えばエンジン走行モードにおける惰性走行時と同等の減速度を発生させる大きさに設定すればよい。例えば、このときのハイブリッドECU100は、高速段側と判定されたならば、運転者に対して走行モード切替前後での減速度の違いによる違和感を与えぬ程度にまで少なくしたモータ/ジェネレータ20の目標回生量(目標回生トルク)を設定し、その目標回生量で回生制動を実行させる。これにより、この制御装置は、EV走行モードへの走行モード切替前後における減速度のずれを運転者に違和感を与えない程度にまで抑えることができ、更に、モータ/ジェネレータ20による回生量を少なくしているので、燃費を向上させることもできる。
上述した例示においては手動変速機30の出力軸42にモータ/ジェネレータ20の回転軸21を連結させたハイブリッド車両1を挙げたが、本実施例の制御装置は、その回転軸21を手動変速機30の入力軸41に連結させたハイブリッド車両に対して適用してもよい。そのハイブリッド車両の一例を図10に示す。その図10に示すハイブリッド車両2は、図1に示すハイブリッド車両1に対して次の点を変更したものである。
先ず、このハイブリッド車両2においては、エンジン10とクラッチ50との間にモータ/ジェネレータ20を配設し、更に、そのモータ/ジェネレータ20とエンジン10との間に係合動作及び解放動作が自動的に実行される自動クラッチ55を介在させている。つまり、このハイブリッド車両2のクラッチ50は、一方の係合要素を先の例示と同じく入力軸41に連結させると共に、他方の係合要素をモータ/ジェネレータ20の回転軸21に連結させる。また、このハイブリッド車両2においては、エンジン10の出力軸11を自動クラッチ55の一方の係合要素に連結させ、その自動クラッチ55の他方の係合要素をモータ/ジェネレータ20の回転軸21に連結させる。尚、図示の便宜上、図10においては、二次電池25と電池監視ユニット27を省略している。
その自動クラッチ55は、夫々の係合要素間の係合動作と解放動作を行う電動や油圧等のアクチュエータ56を備えている。そのアクチュエータ56は、その動作が自動クラッチ用の電子制御装置(以下、「クラッチECU」という。)103によって制御される。ここで、そのクラッチECU103は、エンジン走行モード又はハイブリッド走行モードのときに自動クラッチ55を係合させる。これに対して、EV走行モードのときには、自動クラッチ55を解放させる。尚、この場合においても、エンジン10は、EV走行モードのときに停止させることが望ましい。
更に、このハイブリッド車両2においては、EVギアとして、歯車対60の替わりに第1速ギア段31〜第5速ギア段35の内の何れか1つを利用する。この例示においては、第3速ギア段33をEVギアとする。従って、ここでの手動変速機30においては、シフトレバー81aがEV走行モード選択位置EVへと操作されたときに、第3速ギア段33が係合状態となる。
本実施例の制御装置は、このようなハイブリッド車両2においても先に例示したハイブリッド車両1のときと同様の作用効果を得ることができる。
ここで、上述した例示においては変速機として手動変速機30を挙げたが、本実施例の制御装置は、変速機として有段又は無段の自動変速機が搭載された車両であっても同様の作用効果を得ることができる。また、上述した例示においてはクラッチ50を手動操作されるものとして示したが、本実施例の制御装置は、そのクラッチ50を自動クラッチに置き換えた車両においても同様の作用効果を得ることができる。
以上のように、本発明に係る車両の制御装置は、EV走行モードへと切り替える際の走行モード切替前後の減速度のずれを抑え、その走行モード切替の際の運転者の違和感を解消させる技術に有用である。
1,2 ハイブリッド車両
10 エンジン
20 モータ/ジェネレータ
30 手動変速機
50 クラッチ
51 クラッチペダル
55 自動クラッチ
60 歯車対(EVギア)
81 変速操作装置
81a シフトレバー
81b シフトゲージ
82 EV走行モード選択位置検出部
83 変速位置検出部
100 ハイブリッドECU
101 エンジンECU
102 モータ/ジェネレータECU
103 クラッチECU
EV EV走行モード選択位置

Claims (5)

  1. 機械エネルギを動力にして駆動力を発生させる機械動力源と、電気エネルギを変換した機械エネルギを動力にして駆動力を発生させる電気動力源と、前記機械動力源及び/又は前記電気動力源の動力を駆動輪側に伝える変速機と、を備え、前記機械動力源の動力を用いたエンジン走行モードと、前記電気動力源の動力を用いたEV走行モードと、前記機械動力源及び前記電気動力源の双方の動力を用いたハイブリッド走行モードと、を切り替えて走行させる車両の制御装置において、
    前記EV走行モードへと切り替える場合、該走行モード切替前の前記変速機の変速比に基づいて当該走行モード切替後の前記電気動力源における目標回生量を設定することを特徴とした車両の制御装置。
  2. 前記目標回生量の設定の際、前記走行モード切替前の前記変速機の変速比でのエンジンブレーキに相当する回生制動力となるよう前記目標回生量の設定を行うことを特徴とした請求項1記載の車両の制御装置。
  3. 停車中に前記EV走行モードへの切り替えが要求された場合、前記変速機の低速段側の変速比でのエンジンブレーキに相当する回生制動力となるよう前記目標回生量の設定を行うことを特徴とした請求項1記載の車両の制御装置。
  4. 前記走行モード切替前の前記変速機の変速比が高速段側である場合、前記目標回生量を少なくする又は前記電気動力源の回生制御を禁止させることを特徴とした請求項1記載の車両の制御装置。
  5. 前記変速機は、運転者の手動操作によって変速比の切り替えが可能な手動変速機であり、前記エンジン走行モード又は前記ハイブリッド走行モードで走行する際の前記変速機の変速比を選択する為の変速位置及び前記EV走行モードに切り替える為のEV走行モード選択位置を有する変速操作装置を備えることを特徴とした請求項1,2,3又は4に記載の車両の制御装置。
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