JP2011182614A - 電子制御装置 - Google Patents

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勝弘 酒井
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Abstract

【課題】温度検出手段からの温度情報を利用して半導体スイッチング素子の制御を行う搭載性に優れた電子制御装置を提供する。
【解決手段】少なくとも、発熱性の素子20、集積回路21とからなる能動部品と、温度検出手段10、抵抗11、コイル12、キャパシタ13とからなる受動部品と、能動部品と受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板30、出力端子31、収納部33とからなる機構部品とを具備して、温度検出手段10によって検出された温度情報から所定の処理を行い、素子20を制御する電子制御装置1において、温度検出手段10を、基板30の実装面側で、収納部34の表面温度Tと略等温、又は、収納部34の表面温度との温度差(T−T)が所定の範囲Δt内となる基板30の外周縁から所定の距離Wの範囲BL(H)内で、かつ、半導体スイッチング素子20から所定の距離の範囲(RHT)外に載置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発熱性のある能動部品と受動部品と機構部品とからなり、外部の温度を検出する温度検出手段を備えて、検出された温度情報を利用して出力制御を行う電子制御装置に関するものである。
入力に対して所定の処理を施して出力する、集積回路、半導体スイッチング素子といった能動部品と、抵抗、コイル、キャパシタといった受動部品とを組み合わせて、基板、リードフレーム等の機構部品を用いて配置し、入出力のための接続端子を設けて、筐体や樹脂モールド内に収納した電子制御装置が様々な分野で使用されている。
特許文献1には、複数の接続端子と、温度センサを具備するスイッチング素子と、前記スイッチング素子を制御させる制御部と、前記スイッチング素子の電源印加部に接合され前記スイッチング素子で発生した熱量を放熱させるヒートシンクとを備えるイグナイタにおいて、前記ヒートシンクは、前記制御部が更に接合され、前記複数の接続端子のうち少なくとも一つの接続端子に接続して、スイッチング素子に温度センサを搭載させつつ、装置の高コスト化又は大型化を回避させ得るイグナイタが開示されている。
特許文献2は、発熱性の第一の電子部品と、前記第一の電子部品から生ずる熱の影響を受けたくない第二の電子部品とが混在して実装される電子回路装置であって、前記第一、第二の電子部品が第一の樹脂又はシリコーンゲルにて封止され、前記第一の電子部品と前記第二の電子部品との間にある前記第一の樹脂又はシリコーンゲル中に、前記第一の樹脂又はシリコーンゲルよりも熱伝導性が低く、かつ前記第一、第二の電子部品間を実質的に分断する第二の樹脂が配設されることによって、第二の電子部品への熱の影響を低減可能とした電子回路装置が開示されている。
特許文献3は、ブラシレスモータを指令速度で回転させるブラシレスモータの制御装置において、前記ブラシレスモータを駆動制御する駆動制御部の温度を検出する温度検出手段と、検出された温度が所定の温度以上であるとき、前記ブラシレスモータの上限速度を低減する上限速度低減手段と、低減された上限速度を越える指令速度が入力されたときは、この指令速度を前記低減された上限速度以下に補正する指令速度補正手段と、を具備して、駆動制御部の高温状態を可能としたブラシレスモータの制御装置が開示されている。
近年の電子制御装置の高密度化、大容量化に伴い、電子制御装置内に発生する熱を効率よく逃がすことが重要となってきており、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂母剤に、アルミナ、炭化硅素、窒化アルミニウム等の高熱伝導性の無機粉末フィラーを充填して熱伝導率の向上が図られている(特許文献4等参照)。
自動二輪車等の内燃機関の点火装置や、燃料噴射制御装置等の電子制御装置では、周囲温度や、吸気温度や、エンジン水温等の温度情報を、外部に設けた温度検出手段から電子制御装置に入力し、検出温度に応じた制御が行われている。
例えば、自動二輪車においては、寒冷時や、走行中の空冷により、過剰にキャブレターが冷却され吸気の温度が下がると、燃料が気化し難くなり、始動性が低下したり失火に至ったりする虞がある。
そこで、温度検出手段を設けて、周囲温度を検出して、点火条件を補正したり、キャブヒータを作動させ暖気したりすることがある。
このような場合に、温度検出手段によって検出された温度情報は、ワイヤ等の信号伝達手段を介して温度検出手段から電子制御装置へ伝達されるため、温度検出手段を固定したり、温度検出手段から電子制御手段へのワイヤの取り回しを行ったりするため取付け作業が必要となる。
特に、自動二輪車のように、外部からの振動、石跳ね、水濡れ、砂埃、外気温の変動、風受け等の過酷な周囲環境に晒される場合に、温度検出手段を設ける際には、これらの周囲環境から温度検出手段を保護するための手段を設けることが必要となる場合もある。
また、自動二輪車のように、温度検出手段等の搭載スペースに限りがある場合において、温度検出手段を載置する際の省スペース化、取付作業時の省力化が重要となる。
そこで、本発明は、近年の制御する電力の大容量化に伴い、半導体スイッチング素子からの発熱量が増加する傾向にある実情に鑑み、発熱性を有する能動部品と、受動部品と機構部品とからなり、内燃機関の点火や燃料噴射等の制御を行う電子制御装置であって、所定の部位の温度を検出する温度検出手段を具備して温度情報を利用した制御を行う電子制御装置であって、信頼性の向上と搭載性の向上とを両立できる電子制御装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、上記温度検出手段を、上記基板の上記発熱性のスイッチング素子を実装した実装面上であって、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記基板の外周縁から所定の距離内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置する。
請求項1の発明によれば、上記発熱性の半導体スイッチング素子からの発熱の影響を受けることなく、上記電子制御装置内の上記基板外周縁から特定の距離内に収納された温度検出手段に、特定の温度差の範囲内で上記収納部の表面温度が伝達されるので、正確な温度情報を上記半導体スイッチング素子の開閉制御に利用できる。
このとき、上記温度検出手段が、上記収納部内の特定の位置に載置されているので、作業としては上記電子制御装置を取り付けるだけで良く、温度検出手段を固定するためのスペースを確保したり、温度検出手段から電子制御装置への配線を施したり、温度検出手段を外部環境から保護するための手段を設けたりする必要がない。
請求項2の発明では、少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、上記温度検出手段を、上記基板の上記発熱性のスイッチング素子を実装した実装面に対向する裏面上であって、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記基板の外周縁から所定の距離内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置する。
請求項2の発明によれば、上記発熱性の半導体スイッチング素子からの発熱は、主に上記基板表面及び上記半導体スイッチング素子の実装面側から発散され、上記基板が断面方向には断熱材として作用し、裏面側への熱の伝達は少なくなり、より一層半導体スイッチング素子からの熱の影響を受けることなく、上記収納部の表面温度が特定の温度差の範囲内で上記電子制御装置内の上記基板外周縁から特定の距離内に収納された温度検出手段に伝達されるので、正確な温度情報を上記半導体スイッチング素子の開閉制御に利用できる。
このとき、上記温度検出手段が、上記収納部内の特定の位置に載置されているので、作業としては上記電子制御装置を取り付けるだけで良く、温度検出手段を固定するためのスペースを確保したり、温度検出手段から電子制御装置への配線を施したり、温度検出手段を外部環境から保護するための手段を設けたりする必要がない。
請求項3の発明では、少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、上記収納部を筐体によって構成し、該筐体の壁面の一部に薄肉部を設けて、上記温度検出手段を、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記薄肉部に対向せしめると共に、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置する。
請求項3の発明によれば、上記半導体スイッチング素子からの熱の影響を受け難く、かつ、上記温度検出手段が上記薄肉部に対向するように配置されているので、上記収納部の表面温度と上記温度検出手段との温度差が小さくなり、より正確な温度情報を上記半導体スイッチング素子の開閉制御に利用できる。
このとき、上記温度検出手段が、上記収納部内の特定の位置に載置されているので、作業としては上記電子制御装置を取り付けるだけで良く、温度検出手段を固定するためのスペースを確保したり、温度検出手段から電子制御装置への配線を施したり、温度検出手段を外部環境から保護するための手段を設けたりする必要がない。
請求項4の発明では、少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、上記収納部を筐体によって構成し、該筐体の壁面の一部を外部に向かって突出する突出部を設けて、上記温度検出手段を、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記突出部内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置する。
請求項4の発明によれば、上記発熱性の半導体スイッチング素子からの発熱の影響を受けることなく、上記電子制御装置内に収納された温度検出手段に、特定の温度差の範囲内で上記収納部の表面温度が伝達されるので、正確な温度情報を上記半導体スイッチング素子の開閉制御に利用できる。
加えて、上記突起部を特定の部位に当接せしめたり、特定の流路内に望ませたりすることによって、特定の部位の温度を検出することも可能となる。
このとき、上記温度検出手段が、上記突起部内に載置されているので、作業としては上記電子制御装置を取り付けるだけで良く、温度検出手段を固定するためのスペースを確保したり、温度検出手段から電子制御装置への配線を施したり、温度検出手段を外部環境から保護するための手段を設けたりする必要がない。
請求項5の発明では、少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、上記温度検出手段を、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記収納部表面から所定の距離内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置する。
請求項5の発明によれば、上記発熱性の半導体スイッチング素子からの発熱の影響を受けることなく、上記電子制御装置内の上記収納部表面から特定の距離に収納された温度検出手段に、特定の温度差の範囲内で上記収納部の表面温度が伝達されるので、正確な温度情報を上記半導体スイッチング素子の開閉制御に利用できる。
このとき、上記温度検出手段が、上記収納部内の特定の位置に載置されているので、作業としては上記電子制御装置を取り付けるだけで良く、温度検出手段を固定するためのスペースを確保したり、温度検出手段から電子制御装置への配線を施したり、温度検出手段を外部環境から保護するための手段を設けたりする必要がない。
請求項6の発明では、少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、上記温度検出手段を、上記基板の上記発熱性のスイッチング素子を実装した実装面に対向する裏面側であって、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記収納部表面から所定の距離内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置する。
請求項6の発明によれば、上記発熱性の半導体スイッチング素子からの発熱は、主に上記基板表面及び上記半導体スイッチング素子の実装面側から発散され、上記基板が断面方向には断熱材として作用し、裏面側への熱の伝達は少なくなり、より一層半導体スイッチング素子からの熱の影響を受けることなく、上記電子制御装置内の上記収納部表面から特定の距離に収納された温度検出手段に、特定の温度差の範囲内で上記収納部の表面温度が伝達されるので、正確な温度情報を上記半導体スイッチング素子の開閉制御に利用できる。
このとき、上記温度検出手段が、上記収納部内の特定の位置に載置されているので、作業としては上記電子制御装置を取り付けるだけで良く、温度検出手段を固定するためのスペースを確保したり、温度検出手段から電子制御装置への配線を施したり、温度検出手段を外部環境から保護するための手段を設けたりする必要がない。
請求項7の発明では、少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、上記温度検出手段を上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差を所定の範囲内とする熱的結合手段を介すると共に、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置する。
請求項7の発明によれば、上記発熱性の半導体スイッチング素子からの発熱の影響を受けることなく、かつ、上記熱的結合手段を介して、上記収納部の表面温度が直接上記温度検出手段に伝達されるので、より正確な温度情報を上記半導体スイッチング素子の開閉制御に利用できる。
このとき、上記温度検出手段が、上記収納部内の特定の位置に載置されているので、作業としては上記電子制御装置を取り付けるだけで良く、温度検出手段を固定するためのスペースを確保したり、温度検出手段から電子制御装置への配線を施したり、温度検出手段を外部環境から保護するための手段を設けたりする必要がない。
より、具体的には、請求項8の発明のように、上記熱的結合手段は、上記基板表面に形成した上記回路の一部、上記入出力端子の一部、一端が外部に露出し他端が上記収納部内に配設された金属部材のいずれかとする。
請求項8の発明において、上記熱的結合手段を上記基板表面に形成した上記回路の一部、例えば、プリントされた配線を用いることによって、配線の高い熱伝導性を利用して、上記収納部表面から上記収納部壁面を介して伝達された上記収納部表面の温度が、さらに、当該回路の一部を介して上記温度検出手段に伝達されるので、より正確な温度の検出が可能となる。
また、本発明において、上記入出力端子の一部、特に、信号入出力端子を、熱的結合手段として用いた場合、電力入出力端子のように、それ自身が発熱することがなく、上記収納部の内と外とを熱的に結合し、上記収納部の外側の温度を直接的に上記温度検出手段に伝達されるので、より正確な温度の検出が可能となる。
さらに、本発明において、一端が外部に露出し他端が上記収納部内に配設された金属部材を熱的結合手段として用いた場合、該金属部材によって、上記収納部の内と外とを熱的に結合し、上記収納部の外側の温度を直接的に上記温度検出手段に伝達されるので、より正確な温度の検出が可能となる。
したがって、優れた信頼性と高い搭載性とを兼ね備えた電子制御装置を実現できる。
請求項9の発明では、上記温度検出手段と上記半導体スイッチング素子との間に、上記基板の一部を切り欠いて上記半導体スイッチング素子からの熱伝導を遮断する開口部を設ける。
請求項9の発明によれば、上記開口部によって、上記半導体スイッチング素子からの熱伝導が遮断されるので、上記半導体スイッチング素子からの熱の影響をさらに少なくでき、より正確な温度の検出が可能となる。
請求項10の発明では、上記温度検出手段と上記半導体スイッチング素子との間に、上記受動部品の内発熱しない部品を介装する。
請求項10の発明によれば、上記受動部品の内発熱しない部品によって、上記半導体スイッチング素子からの熱伝導が遮断されるので、上記半導体スイッチング素子からの熱の影響をさらに少なくでき、より正確な温度の検出が可能となる。
請求項11の発明では少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成すると共に、外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子とを構成するリードフレームと、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、上記温度検出手段を、上記リードフレーム上であって、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記収納部表面から所定の距離内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置する。
請求項11の発明のように、基板を用いず、リードフレームに直接素子を実装した場合においても、上記発熱性の半導体スイッチング素子からの発熱の影響を受けることなく、上記電子制御装置内の上記収納部表面から特定の距離内に収納された温度検出手段に、特定の温度差の範囲内で上記収納部の表面温度が伝達されるので、正確な温度情報を上記半導体スイッチング素子の開閉制御に利用できる。
このとき、上記温度検出手段が、上記収納部内の特定の位置に載置されているので、作業としては上記電子制御装置を取り付けるだけで良く、温度検出手段を固定するためのスペースを確保したり、温度検出手段から電子制御装置への配線を施したり、温度検出手段を外部環境から保護するための手段を設けたりする必要がない。
請求項12の発明では、上記温度検出手段と上記半導体スイッチンッグ素子との間に、断熱性の隔壁を設ける。
請求項12の発明では、上記断熱性の隔壁によって、上記半導体スイッチング素子からの熱伝導が遮断されるので、上記半導体スイッチング素子からの熱の影響をさらに少なくでき、より正確な温度の検出が可能となり、優れた信頼性と高い搭載性とを兼ね備えた電子制御装置を実現できる。
請求項13の発明では、上記収納部を、樹脂又は金属からなる筐体によって構成し、該筐体内部に樹脂と高熱伝導性の無機材料粉末との混合物からなる樹脂充填部材を充填する。
請求項13の発明によれば、上記高熱電導性の無機材料粉末によって、上記半導体スイッチング素子からの熱の放散が良好となり、上記温度検出手段への影響が小さくなるので、より正確な温度検出が可能となり、優れた信頼性と高い搭載性とを兼ね備えた電子制御装置を実現できる。
請求項14の発明では、上記温度検出手段と上記樹脂充填部材との境界に、弾性部材からなるストレス緩和層を設ける。
請求項14の発明によれば、上記半導体スイッチング素子からの熱の伝達による上記樹脂充填部材の膨張や停止時の冷却による収縮によって発生するストレスを上記弾性部材の弾性変形によって吸収するので、上記温度検出手段へのストレスが緩和される。このため、長期の使用によっても、上記温度検出手段の信頼性を損なうことなく正確な温度検出を維持し、温度情報を制御に利用できるので、優れた信頼性と高い搭載性とを兼ね備えた電子制御装置を実現できる。
請求項15の発明では、上記温度検出手段と上記樹脂充填部材との境界に、上記高熱電導性の無機材料粉末の濃度を高くした高熱伝導層を設ける。
請求項15の発明によれば、上記高熱伝導層によって、上記収納部の表面温度と更に等しい温度が上記温度検出手段に伝達されるので、より正確な温度検出が可能となり、優れた信頼性と高い搭載性とを兼ね備えた電子制御装置を実現できる。
請求項16の発明では、上記半導体スイッチング素子が、IGBT、MOSFET、GTO、サイリスタのいずれかから選択される大電力用パワーデバイスとする。
請求項16の発明によれば、大電力用パワーデバイスから発生する熱が、上記温度検出手段に伝達されることなく、上記収納部表面の温度を上記温度検出手段が検出可能となり、優れた信頼性と高い搭載性とを兼ね備えた電子制御装置を実現できる。
請求項17の発明では、上記半導体スイッチング素子は、上記内燃機関に設けられる燃料噴射装置、点火装置、吸排気装置、スロットル弁のいずれかをアクチュエータとして、その駆動を制御する。
請求項17の発明によれば、燃料噴射装置、点火装置、吸排気装置、スロットル弁のいずれかを駆動する際に上記温度検出手段によって検出された温度情報を、利用して、正確な制御を行う高い信頼性と高い搭載性とを兼ね備えた、優れた電子制御装置が実現可能となる。
請求項18の発明では、上記内燃機関は、自動二輪車用エンジンである。
請求項18の発明によれば、自動二輪車のように搭載スペースが限られ、過酷な使用環境に晒される電子制御装置において、半導体スイッチング素子からの発熱量の増加傾向にある実情に鑑み、発熱性を有する能動部品と、受動部品と機構部品とからなり、内燃機関の点火や燃料噴射等の制御を行う電子制御装置であって、所定の部位の温度を検出する温度検出手段を具備して温度情報を利用した制御を行う電子制御装置の信頼性の向上と搭載性の向上とを両立可能な優れた電子制御装置が実現可能となる。
本発明の第1の実施形態における電子制御装置の概要を示し、(a)は平面図、(b)は断面図。 本発明の第1の実施形態における電子制御装置の効果を説明するための、(a)は、要部断面図、(b)は、特性図。 本発明の第2の実施形態における電子制御装置の効果を説明するための、(a)は、要部断面図、(b)は、特性図。 (a)は、本発明の第3の実施形態における電子制御装置の要部断面図、(b)は、第4の実施形態における電子制御装置の要部断面図。 (a)は、本発明の第5の実施形態における電子制御装置の要部断面図、(b)は、第6の実施形態における電子制御装置の要部断面図。 (a)は、本発明の第7の実施形態における電子制御装置の要部断面図、(b)は、第8の実施形態における電子制御装置の要部断面図。 本発明の第9の実施形態における電子制御装置の概要を示し、(a)は平面図、(b)は断面図。 本発明の第10の実施形態における電子制御装置の概要を示し、(a)は平面図、(b)は断面図。 本発明の第11の実施形態における電子制御装置の概要を示し、(a)は平面図、(b)は断面図。 本発明の第12の実施形態における電子制御装置の概要を示し、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は、特定の流路に載置した状態を示す断面図。 本発明の第13の実施形態における電子制御装置の概要を示し、(a)は平面図、(b)は要部断面図。 本発明の第14の実施形態における電子制御装置の概要を示し、(a)は平面図、(b)は要部断面図。 (a)は、本発明の第15の実施形態における電子制御装置の要部断面図、(b)は、第16の実施形態における電子制御装置の要部断面図、(c)は、第17の実施形態における電子制御装置の要部断面図。 本発明の第18の実施形態における電子制御装置の概要を示し、(a)は平面図、(b)はA−Aに沿った断面図、(c)は、B−Bに沿った要部断面図。 本発明の第19の実施形態における電子制御装置を含む点火システムの概要を示すブロック図。
本発明の電子制御装置1は、受動部品と能動部品と機構部品とからなり、能動部品として、例えば、IGBT、MOSFET、GTO、サイリスタのいずれかから選択される大電力用パワーデバイスが用いられ、これらのパワーデバイスによって大容量の電力を制御し、パワー素子20を制御する制御用集積回路21とを備えている。これらのパワーデバイスは、作動時に発熱量が大きく、電子制御装置1内に温度検出素子10を載置したとき、これらのパワーデバイスからの熱の影響を確実に廃除する必要がある。
また、本発明は、半導体スイッチング素子10によって、内燃機関に設けられる燃料噴射装置、点火装置、吸排気装置、スロットル弁のいずれかをアクチュエータとして、その駆動を制御している。本発明によれば、燃料噴射装置、点火装置、吸排気装置、スロットル弁のいずれかを駆動する際に上記温度検出手段によって検出された温度情報を、利用して、正確な制御を行う高い信頼性と、高い搭載性とを備えた、優れた電子制御装置が実現可能となる。
本発明の第1の実施形態における電子制御装置1として、図略の内燃機関に用いられ、点火を制御する点火や燃料噴射等の制御を行う電子制御装置であって、所定の部位の温度を検出する温度検出手段10を具備して温度情報を利用した制御を行う電子制御装置1を例に、図を参照して説明する。
本発明の電子制御装置は、内燃機関として、自動二輪車用エンジンのように搭載スペースが限られ、過酷な使用環境に晒される電子制御装置において、特に優れた効果を発揮し、本発明によれば、大電力用パワーデバイスから発生する熱が、温度検出手段10に伝達されることなく、収納部33表面の温度を温度検出手段10が検出可能となり、優れた信頼性と高い搭載性とを兼ね備えた電子制御装置1を実現できる。
図1を参照して、本発明の第1の実施形態における電子制御装置1の概要を説明する。 図1(a)に示すように、本発明の第1の実施形態における電子制御装置1は、少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子20と半導体スイッチング素子20の入出力を制御する集積回路21とを具備し、受動部品として、温度を検出する温度検出手段10と、抵抗11とコイル12とキャパシタ13とを具備し、機構部品として、能動部品20、21と受動部品10、11、12、13とを載置すると共に所定の回路を形成する基板30と、基板30に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子31と、これらを一体的に収納する収納部3とを具備して、温度検出手段10によって検出された温度情報を利用して、入力に対して所定の処理を行い、半導体スイッチング素子20を開閉して図略のアクチュエータへの出力を制御する。
基板30は、例えば、ガラスエポキシ樹脂、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、炭化硅素、窒化硼素、硼珪酸ガラス等の絶縁性材料が用いられている。
基板30の表面又は内部には、金、白金、銀、銅等の導体材料によって導通回路が形成されている。
基板30の表面又は内部には、実装、印刷、積層等の公知の方法により金属皮膜抵抗、酸化金属皮膜抵抗、炭素皮膜抵抗、ソリッド抵抗、巻線抵抗、ホーロー抵抗、メタル・クラッド抵抗、セメント抵抗、金属箔抵抗、金属板抵抗、ガラス抵抗、ネットワーク抵抗等の抵抗11が形成されている。
基板30の表面又は内部には、実装、印刷、積層等の公知の方法により巻線構造又は積層構造のコイル12又はインダクタが形成されている。
基板30の表面又は内部には、実装、印刷、積層等の公知の方法により単板型、旋回型(巻き型)、貫通型、積層型、電解型、電気二重層型等のキャパシタ13が形成されている。
温度検出手段10には、測温抵抗体、サーミスタ、熱電対等の公知の温度検出手段が用いられる。
基板30に実装された受動部品10、11、12、13及び能動部品20、21によって所定の機能を発揮する回路が構成されている。
さらに、入出力端子31、コネクタ32を介して、外部に設けた図略のクランク角センサ、圧力センサ、エンジン水温センサ等のセンサ類からの信号及びバッテリ、発電機、電圧調整電源等の電源からの入力を受け、制御対象である燃料噴射弁、点火プラグ、燃料ポンプ、各種バルブ駆動装置等のアクチュエータへ所定の制御を行って出力する。
入出力端子31は、電力入出力端子31(E)と信号入出力端子31(S)とによって構成されている。
収納部33は、PBT、PET、PPS等の樹脂、又は、アルミニウム、マグネシウム、鉄、ニッケル、ステンレス等の金属又は合金からなる筐体によって構成し、筐体内部にエポキシ樹脂、ウレタン樹脂等と酸化アルミニウム、酸化硅素、窒化アルミニウム、炭化硅素、炭化硼素等の、高熱伝導性の無機材料粉末35との混合物からなる樹脂充填部材34を充填する。
高熱電導性の無機材料粉末35によって、半導体スイッチング素子20等からの熱の放散が良好となる。したがって、温度検出手段10への影響が小さくなるので、より正確な温度検出が可能となり、優れた信頼性と高い搭載性とを兼ね備えた電子制御装置1を実現できる。
本実施形態において、温度検出手段10は、基板30の発熱性のスイッチング素子20を実装した実装面上であって、収納部33の表面温度Tと略等温、又は、収納部33の表面温度Tとの温度差が所定の範囲ΔT(T−T)内となる基板30の外周縁から所定の距離(W)内であって、かつ、半導体スイッチング素子20からの熱が伝達される所定の距離の範囲(RHT)外に載置する。
即ち、温度検出手段10は、基板30上において、本図(a)中一点破線で示した水平方向境界線BL(H)の外側の範囲に載置されている。
具体的には、基板30の外周縁からの距離Wを3mm以内とするのが望ましい。
また、本図(b)中一点破線で示した垂直方向境界線BL(V)は、断面方向における温度検出手段10の載置可能な範囲を示し、収納部33の内周壁面から特定の距離Wの範囲である。
本図において、抵抗11、コイル12、キャパシタ13、半導体スイッチング素子20、集積回路21の大きさ、位置、数量等は実体的なものを示すものではなく、温度検出手段10を基板30上の特定の範囲に載置することによって、電子制御装置1の収納部33の表面温度Tと略等温又は所定の温度差の範囲(T−T)で収納部33の表面温度Tを検出可能とする本発明の趣旨に反しない限りにおいて適宜変更可能である。
図2を参照して。本発明の第1の実施形態における電子制御装置1の効果を説明する。
半導体スイッチング素子20の作動により発生した熱(温度T20)は、基板30、樹脂充填部材34を介して発散され(HF、HF、HF)、温度検出手段10で検出する温度に僅かながら影響を与え得る。
特に、基板30には、銅、金等の導電性材料を用いて導体回路が形成されている。これらの導体回路は熱伝導性も高いので、基板30の表面を水平方向に伝達し易く、この方向の熱流束(HF)が最も高くなり、次いで、実装面側の樹脂充填部材34への熱流束(HF)、基板30の裏面側の樹脂充填材34への熱流束(HF)の順に半導体スイッチング素子20から熱が発散される。
本図(b)に、電子制御装置1の載置環境の変化によって、収納部33の表面温度Tが、−20℃〜数10℃の範囲で変化し、半導体スイッチンッグ素子20の発熱温度T20が、10℃〜数10℃で変化した場合の各部材の境界表面における平均温度の変化を示す。
収納部33の壁面及び樹脂充填部材34との熱伝導率に応じて温度検出手段10によって検出される温度は変化し得るが、基板外周縁から所定の距離Wの範囲であれば、収納部33の表面温度Tと略等温ないし、所定の温度差ΔT(T−T)となる。
実際の基板30上での温度変化は、基板に形成された配線密度や、実装されている部品によって、局所的な変化が起こるが、概ね、基板30の外周縁から3mm以内であれば、温度差ΔTは、±5℃以内となる。
温度検出手段33は、収納部33の内部に設けられているので、収納部33が温度検出手段10を外部環境から保護する役割も果たす。
したがって、本実施形態によれば、発熱性の半導体スイッチング素子20からの発熱の影響を受けることなく、電子制御装置1内の基板30の外周縁から特定の距離Wの範囲(BL(H)内に収納された温度検出手段10に、特定の温度差の範囲ΔT内で収納部33の表面温度T0が伝達されるので、正確な温度情報を半導体スイッチング素子20の開閉制御に利用できる。
このとき、温度検出手段10が、収納部33内の特定の位置に載置されているので、取付作業としては電子制御装置1を取り付けるだけで良く、温度検出手段10を固定するためのスペースを確保したり、温度検出手段10から電子制御装置1への配線を施したり、温度検出手段10を外部環境から保護するための手段を設けたりする必要がない。
図3を参照して本発明の第2の実施形態における電子制御装置1aの概要を説明する。
なお、以下の説明において上記実施形態と同様の構成について同じ符号を付したので詳細な説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
上記実施形態においては、温度検出手段10を、基板30の実装面側の特定範囲BL(H)内に載置したが、本実施形態においては、本図(a)に示すように、温度検出手段10aを、基板30の発熱性のスイッチング素子20を実装した実装面に対向する裏面上であって、収納部33の表面温度Toと略等温、又は、収納部の表面温度Tとの温度差(T−T)が所定の範囲内Δtとなる基板30の外周縁から所定の距離W内であって、かつ、半導体スイッチング素子20からの熱が伝達される所定の距離の範囲外(RHT)に載置してある。
本実施形態によれば、上記実施形態と同様の効果に加え、発熱性の半導体スイッチング素子20からの発熱は、主に基板30の表面(HF)及び半導体スイッチング素子20の実装面側(HF)から発散され、基板30が断面方向には断熱材として作用し、裏面側への熱の伝達(HF)は少なくなる。
このため、上記実施形態における温度特性を実施例1とし、本実施形態における温度特性を実施例2としたとき、本図(b)に示すように、より一層半導体スイッチング素子20からの熱の影響を受けることなく、収納部33の表面温度Tが特定の温度差Δtの範囲内で電子制御装置1内の基板30外周縁から特定の距離W内に収納された温度検出手段10aに伝達されるので、正確な温度情報を半導体スイッチング素子20の開閉制御に利用できる。
図4(a)を参照して、本発明の第3の実施形態における電子制御装置1bの概要を説明する。
上記実施形態においては、温度検出手段10、10aを基板30の実装面上又は裏面側において、基板30に接するように載置したが、本実施形態においては、温度検出手段10bを、収納部33の表面温度と略等温、又は、収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記収納部表面から所定の距離W内であって、かつ、半導体スイッチング素子20からの熱が伝達される所定の距離の範囲(RHT)外に載置する。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果に加え、発熱性の半導体スイッチング素子20が実装された基板30から温度検出手段10bが離隔された状態となるので、基板30を介して半導体スイッチング素子20の熱が伝達されることがない。このため半導体スイッチング素子20の発熱の影響がさらに小さくなり、電子制御装置1b内の収納部33表面から特定の距離Wに収納された温度検出手段10bに、特定の温度差の範囲内で収納部33の表面温度が伝達されるので、より正確な温度情報を半導体スイッチング素子20の開閉制御に利用できる。
図4(b)を参照して、本発明の第4の実施形態における電子制御装置1cの概要を説明する。
本実施形態においては、上記温度検出手段を、上記基板の上記発熱性のスイッチング素子を実装した実装面に対向する裏面側であって、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記収納部表面から所定の距離内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置してある。
本実施形態によれば、発熱性の半導体スイッチング素子20からの発熱は、主に基板30の表面及び半導体スイッチング素子20の実装面側から発散され、基板30が断面方向には断熱材として作用し、裏面側への熱の伝達は少なくなり、より一層半導体スイッチング素子20からの熱の影響を受けることなく、電子制御装置1c内の収納部33表面から特定の距離Wに収納された温度検出手段10cに、特定の温度差の範囲内で収納部33の表面温度が伝達されるので、正確な温度情報を半導体スイッチング素子20の開閉制御に利用できる。なお、本実施形態においても、温度検出素子10cを基板30の裏面側から、離隔して、さらに収納部33の表面に近づけてより一層、収納部の表面温度に近い温度を検出可能とすることもできる。
図5(a)を参照して、本発明の第5の実施形態における電子制御装置1dの概要を説明する。収納部33dを筐体によって構成し、該筐体の壁面の一部に薄肉部331を設けて、温度検出手段10dを、収納部33の表面温度と略等温、又は、収納部33の表面温度との温度差が所定の範囲内となる薄肉部331に対向せしめると共に、半導体スイッチング素子20からの熱が伝達される所定の距離の範囲(RHT)外に載置してある。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果に加え、半導体スイッチング素子20からの熱の影響を受け難く、かつ、温度検出手段10dが薄肉部331に対向するように配置されているので、収納部33dの表面温度と温度検出手段10dとの温度差が小さくなり、より正確な温度情報を半導体スイッチング素子20の開閉制御に利用できる。
図5(b)を参照して、本発明の第6の実施形態における電子制御装置1eの概要を説明する。上記第5の実施形態においては、収納部33dの薄肉部331を実装面側に設けたが、本実施形態においては、収納部33eの薄肉部331eを基板30の裏面側に設けている。したがって、上記第5の実施形態と同様の効果に加えて、基板30が半導体スイッチング素子20からの熱を断熱するので、収納部33の表面温度と温度検出手段10eとの温度差が小さくなり、より正確な温度情報を半導体スイッチング素子20の開閉制御に利用できる。
図6(a)を参照して、本発明の第7の実施形態における電子制御装置1fの概要を説明する。
本実施形態においては、収納部33fを筐体によって構成し、筐体33fの壁面の一部に外部に向かって突出する突出部331fを設けて、温度検出手段10fを、収納部33fの表面温度と略等温、又は、収納部33fの表面温度との温度差が所定の範囲内となる突出部331f内であって、かつ、半導体スイッチング素子20からの熱が伝達される所定の距離の範囲(RHT)外に載置してある
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果に加え、発熱性の半導体スイッチング素子20からの発熱の影響を受けることなく、電子制御装置1f内に収納された温度検出手段10に、特定の温度差の範囲内で収納部33dの表面温度が伝達されるので、正確な温度情報を半導体スイッチング素子20の開閉制御に利用できる。さらに、突起部331fを特定の部位に当接せしめたり、特定の流路内に望ませたりすることによって、特定の部位の温度を検出することも可能となる。
図6(b)を参照して、本発明の第8の実施形態における電子制御装置1gの概要を説明する。上記第7の実施形態収納部33fの突出部331fを実装面側に設けたが、本実施形態においては、収納部33gの突出部331gを基板30の裏面側に設けている。したがって、上記第7の実施形態と同様の効果に加えて、基板30が半導体スイッチング素子20からの熱を断熱するので、収納部33gの表面温度と温度検出手段10gとの温度差が小さくなり、より正確な温度情報を半導体スイッチング素子20の開閉制御に利用できる。
図7を参照して本発明の第9の実施形態における電子制御装置1hの概要を説明する。本実施形態においては、温度検出手段10hと半導体スイッチング素子20との間に、基板30の一部を切り欠いて半導体スイッチング素子20からの熱伝導を遮断する開口部36が設けてある。なお、開口部36内には、樹脂充填部材34が充填されている。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果に加え、開口部36によって、半導体スイッチング素子20からの熱伝導が遮断されるので、本図(a)に示すように、半導体スイッチング素子20からの熱の影響を受ける範囲(RHT)が部分的に狭くなり、半導体スイッチング素子20からの熱の影響をさらに少なくでき、より正確な温度の検出が可能となる。一般に基板30に比べ、樹脂充填部材34の方が熱伝導率が低いので、開口部36内に充填された樹脂充填部材34によってさらに、半導体スイッチング素子20からの熱が温度検出手段10hへ伝達し難くなっている。
図8を参照して本発明の第10の実施形態における電子制御装置1iの概要を説明する。本実施形態においては、温度検出手段10iと半導体スイッチング素子20との間に、受動部品(11、12、13)の内、発熱しない部品を介装する。本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果に加え、受動部品(11、12、13)の内、発熱しない部品によって、半導体スイッチング素子20からの熱伝導が遮断されるので、半導体スイッチング素子20からの熱の影響をさらに少なくでき、より正確な温度の検出が可能となる。
具体的には、発熱し難い受動部品として、例えば、電流500mA以下で使用されるセラミックコンデンサ、電流50mA以下で使用されるアルミ電解コンデンサ、電力1/4W以下で使用される抵抗、電力150mW以下で使用されるトランジスタ、200mW以下で使用されるダイオード等が利用できる。
図9を参照して、本発明の第11の実施形態における電子制御装置1jの概要を説明する。本実施形態では、温度検出手段10jを収納部33の表面温度と略等温、又は、収納部33の表面温度との温度差を所定の範囲内とする熱的結合手段37を介すると共に、半導体スイッチング素子20からの熱が伝達される所定の距離の範囲(RHT)外に載置する。
本実施形態によれば、発熱性の半導体スイッチング素子20からの発熱の影響を受けることなく、かつ、熱的結合手段37を介して、収納部33の表面温度が直接温度検出手段10jに伝達されるので、より正確な温度情報を上記半導体スイッチング素子の開閉制御に利用できる。
なお、本実施形態においては、熱的結合手段37として、平板状の金属部材37の一端を収納部33の表面に露出させ、他端を収納部33内に収納し、温度検出手段10jを金属部材37に当接せしめてある。
上記実施形態では、収納部33が樹脂によって形成された筐体を介して収納部33内に収納された温度検出手段10に間接的に収納部33の表面の温度が伝達されるが、本実施形態にようれば、熱伝導性の良い金属部材37を介して、収納部33の表面温度が直接温度検出手段10jに伝達されるので、より正確に温度を検出することができる。
図10を参照して、本発明の第12の実施形態における電子制御装置1kの概要を説明する。本実施形態においては、熱的結合手段37kとして一端が収納部33から突出するネジ部を形成し、他端が収納部33内に収納され、収納部33内の所定の位置に温度検出手段10kが載置されている。
このような構成とすることにより、上記第11の実施形態と同様の効果に加え、本図(c)に示すように、例えば、吸気流路50等の特定の流路内に熱的結合手段37kの先端を望ませ、ナット38で固定することにより、特定の流路内の温度を検出して、半導体スイッチング素子20の制御に利用することも可能となる。
図11を参照して、本発明の第13の実施形態における電子制御装置1Lの概要を説明する。本実施形態においては、図11に示すように、熱的結合手段37Lとして、基板30の表面に形成した導体回路の一部を利用している。銅等の電気伝導性の高い金属からなる導体は熱伝導率も高く、基板30の外周縁に張り出すように導体回路を形成することによって、基板30の外周縁に伝達される収納部33の表面温度を比較的変化させることなく温度検出手段10Lに伝達させることができる。
このため、基板30の配置上の都合で、温度検出手段10Lを、基板30の外周縁から所定の距離Wより内側に載置せざるを得ない場合にも、収納部33の表面温度を、基板30の外周縁から所定の距離W内に載置したときと同様の温度を検出することが可能となる。
図12を参照して、本発明の第14の実施形態における電子制御装置1mの概要を説明する。本実施形態においては、温度検出手段10mを、信号入出力端子31(S)に当接させ、信号入出力端子31(S)を熱的結合手段37mとして利用している。
入出力端子31の一部、特に、信号入出力端子31(S)を、熱的結合手段37Lとして用いた場合、電力入出力端子31(E)のように、それ自身が発熱することがなく、収納部33の内と外とを熱的に結合し、収納部33の外側の温度を直接的に温度検出手段10Lに伝達されるので、より正確な温度の検出が可能となる。
図13(a)を参照して、本発明の第15の実施形態における電子制御装置1nの概要を説明する。本実施形態においては、温度検出手段10nと樹脂充填部材34との境界に、弾性部材からなるストレス緩和層38を設けてある。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果に加え、半導体スイッチング素子20からの熱の伝達による樹脂充填部材34の膨張や停止時の冷却による収縮によって発生するストレスを弾性部材38の弾性変形によって吸収するので、温度検出手段10nへの冷熱ストレスが緩和される。
このため、長期の使用によっても、温度検出手段10nの信頼性を損なうことなく正確な温度検出を維持し、温度情報を制御に利用できるので、優れた信頼性と高い搭載性とを兼ね備えた電子制御装置1nを実現できる。
図13(b)を参照して、本発明の第16の実施形態における電子制御装置1pの概要を説明する。
本実施形態においては、温度検出手段10pと樹脂充填部材34との境界に、高熱電導性の無機材料粉末35の濃度を高くした高熱伝導層38pを設けてある。本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果に加え、高熱伝導層38pによって、収納部33の表面温度とさらに等しい温度が温度検出手段10pに伝達されるので、より正確な温度検出が可能となり、優れた信頼性と高い搭載性とを兼ね備えた電子制御装置1pを実現できる。
なお、高熱伝導層38pを弾性部材38と高熱伝導性無機粉末35とで構成することによって、冷熱ストレスの緩和と、良好な温度伝達を両立し、さらに信頼性の高い電子制御装置1pが実現できる。
図13(c)を参照して、本発明の第17の実施形態における電子制御装置1rの概要を説明する。本実施形態においては、温度検出手段10rと半導体スイッチンッグ素子20との間に、断熱性の隔壁36を設けてある。本実施形態によれば、断熱性の隔壁36によって、半導体スイッチング素子20からの熱伝導が遮断されるので、半導体スイッチング素子20からの熱の影響をさらに少なくでき、より正確な温度の検出が可能となり、優れた信頼性と高い搭載性とを兼ね備えた電子制御装置を実現できる。
図14を参照して本発明の第18の実施形態における電子制御装置1sの概要を説明する。
上記実施形態においては、基板30に能動部品及び受動部品を実装して電子生業措置を構成した例を示したが、本実施形態のように、リードフレーム30sを用いたものにも本発明の効果が発揮される。
電子制御装置1sは、少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子20sと半導体スイッチング素子20sの入出力を制御する集積回路21sとを具備し、受動部品として、温度を検出する温度検出手段10sと、抵抗11sとコイル12sとキャパシタ13sとを具備し、機構部品として、上記能動部品(20s、21s)と上記受動部品(10s、11s、12s、13s)とを載置すると共に所定の回路を形成し、さらに外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子31sとを構成するリードフレーム30sと、これらを一体的に収納する収納部34sとを具備して、温度検出手段10sによって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、半導体スイッチング素子20sを開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置1sにおいて、温度検出手段10sを、リードフレーム30sの上であって、収納部34sの表面温度と略等温、又は、収納部34の表面温度との温度差が所定の範囲内となる収納部34表面から所定の距離W内であって、かつ、半導体スイッチング素子20sからの熱が伝達される所定の距離の範囲(RHT)外に載置する。図(a)に一点破線で示す平面方向境界線BL(H)の外側の範囲に温度検出手段10sが載置可能である。
本実施形態のように、基板を用いず、リードフレーム30sに直接素子を実装した場合においても、発熱性の半導体スイッチング素子20sからの発熱の影響を受けることなく、電子制御装置1s内の収納部34s表面から特定の距離W内に収納された温度検出手段10sに、特定の温度差の範囲内で上記収納部の表面温度が伝達されるので、正確な温度情報を半導体スイッチング素子20sの開閉制御に利用できる。
このとき、度検出手段10sが、収納部34s内において特定の位置に載置されているので、取付作業としては電子制御装置1sを取り付けるだけで良く、温度検出手段10sを固定するためのスペースを確保したり、温度検出手段から電子制御装置への配線を施したり、温度検出手段を外部環境から保護するための手段を設けたりする必要がない。
図15を参照して、本発明の第19の実施形態における電子制御装置として、小型自動二輪車に設けた、イグナイタ1を含む具体的な点火システム全体の概要について説明する。
図略のエンジンのクランクシャフトに連結駆動される単相交流発電機(ACG)60で発生した電力は、レギュレータ(REG)61で整流され、イグナイタ1に入力インターフェース回路を介して供給されている。
電源回路は、入力インターフェース回路から入力された電力を所定の電源電圧に調整して、CPU21、駆動回路20へ供給している。
パルス制御ユニット(PCU)70は、図略のエンジン制御装置(ECU)からの点火指令に従って、イグナイタ1の開閉駆動を制御するパルス信号を発信し、入力インターフェース回路を介してイグナイタ1に伝達している。
温度検出手段であるサーミスタ10は、イグナイタ1の筐体内の特定の位置に設けられ、イグナイタ1の周囲の環境温度を検出し、温度検出回路によって、温度情報をデータ化して、CPU21に入力している。
CPU21は、PCU70から発振さえた点火パルス信号と、温度検出回路からの入力結果に基づいて、発熱性のパワーデバイスを含む駆動回路20からの出力を制御する。
駆動回路20によって、所定のタイミングで点火コイルへの通電が制御され、また、サーミスタ10からの温度情報に基づいて、キャブヒータへの通電が制御されている。
点火コイルは、駆動回路に従って、所定のタイミングで、図略のエンジンに設けた点火プラグに印加する高電圧を発生している。
キャブヒータは、寒冷始動時や、走行時の冷却等の条件に応じて、図略のキャブレター内の吸気温度を暖気し、エンジンの始動性向上や、失火防止を図っている。
1 電子制御装置
10 温度検出手段
11 抵抗
12 コイル
13 キャパシタ
20 発熱性半導体スイッチング素子
21 集積回路
30 回路基板
31 入出力端子
31(E) 電力用端子
31(S) 信号用端子
32 コネクタ
33 筐体(収納部)
34 樹脂充填部材
35 高熱伝導性無機材料粉末
特開2009−36043号公報 特開2003−332500号公報 特開2000−78880号公報 特開2005−263977号公報

Claims (19)

  1. 少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、
    受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、
    機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、
    上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、
    上記温度検出手段を、上記基板の上記発熱性のスイッチング素子を実装した実装面上であって、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記基板の外周縁から所定の距離内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置したことを特徴とする電子制御装置。
  2. 少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、
    受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、
    機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、
    上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、
    上記温度検出手段を、上記基板の上記発熱性のスイッチング素子を実装した実装面に対向する裏面上であって、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記基板の外周縁から所定の距離内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置したことを特徴とする電子制御装置。
  3. 少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、
    受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、
    機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、
    上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、
    上記収納部を筐体によって構成し、該筐体の壁面の一部に薄肉部を設けて、上記温度検出手段を、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記薄肉部に対向せしめると共に、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置したことを特徴とする電子制御装置。
  4. 少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、
    受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、
    機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、
    上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、
    上記収納部を筐体によって構成し、該筐体の壁面の一部を外部に向かって突出する突出部を設けて、上記温度検出手段を、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記突出部内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子から熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置したことを特徴とする電子制御装置。
  5. 少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、
    受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、
    機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、
    上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、
    上記温度検出手段を、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記収納部表面から所定の距離内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子からの熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置したことを特徴とする電子制御装置。
  6. 少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、
    受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、
    機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、
    上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、
    上記温度検出手段を、上記基板の上記発熱性のスイッチング素子を実装した実装面に対向する裏面側であって、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記収納部表面から所定の距離内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子から熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置したことを特徴とする電子制御装置。
  7. 少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、
    受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、
    機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成する基板と、該基板に接続され外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子と、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、
    上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、
    上記温度検出手段を上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差を所定の範囲内とする熱的結合手段を介すると共に、上記半導体スイッチング素子から熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置したことを特徴とする電子制御装置。
  8. 上記熱的結合手段は、上記基板表面に形成した上記回路の一部、上記入出力端子の一部、一端が外部に露出し他端が上記収納部内に配設された金属部材のいずれかとした請求項7に記載の電子制御装置。
  9. 上記温度検出手段と上記半導体スイッチング素子との間に、上記基板の一部を切り欠いて上記半導体スイッチング素子からの熱伝導を遮断する開口部を設けた請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電子制御装置。
  10. 上記温度検出手段と上記半導体スイッチング素子との間に、上記受動部品の内発熱しない部品を介装した請求項1ないし9のいずれか1項に記載の電子制御装置。
  11. 少なくとも、能動部品として、発熱性の半導体スイッチング素子と該半導体スイッチング素子の入出力を制御する集積回路とを具備し、
    受動部品として、温度を検出する温度検出手段と、抵抗とコイルとキャパシタとを具備し、
    機構部品として、上記能動部品と上記受動部品とを載置すると共に所定の回路を形成すると共に、外部からの入力と外部への出力とを行う入出力端子とを構成するリードフレームと、これらを一体的に収納する収納部とを具備して、
    上記温度検出手段によって検出された温度情報を利用して、上記入力に対して所定の処理を行い、上記半導体スイッチング素子を開閉してアクチュエータへの出力を制御する電子制御装置において、
    上記温度検出手段を、上記リードフレーム上であって、上記収納部の表面温度と略等温、又は、上記収納部の表面温度との温度差が所定の範囲内となる上記収納部表面から所定の距離内であって、かつ、上記半導体スイッチング素子から熱が伝達される所定の距離の範囲外に載置したことを特徴とする電子制御装置。
  12. 上記温度検出手段と上記半導体スイッチンッグ素子との間に、断熱性の隔壁を設けた請求項1ないし11のいずれか1項に記載の電子制御装置。
  13. 上記収納部を、樹脂又は金属からなる筐体によって構成し、該筐体内部に樹脂と高熱伝導性の無機材料粉末との混合物からなる樹脂充填部材を充填した請求項1ないし12のいずれか1項に記載の電子制御装置。
  14. 上記温度検出手段と上記樹脂充填部材との境界に、弾性部材からなるストレス緩和層を設けた請求項13に記載の電子制御装置。
  15. 上記温度検出手段と上記樹脂充填部材との境界に、上記高熱電導性無機材料粉末の濃度を高くした高熱伝導層を設けた請求項13又は14に記載の電子制御装置。
  16. 上記発熱性の半導体スイッチング素子は、放熱性の高いヒートシンクに当接せしめた請求項1ないし15のいずれか1項に記載の電子制御装置。
  17. 上記半導体スイッチング素子が、IGBT、MOSFET、GTO、サイリスタのいずれかから選択される大電力用パワーデバイスである請求項1ないし16のいずれか1項に記載の電子制御装置。
  18. 上記半導体スイッチング素子は、上記内燃機関に設けられる燃料噴射装置、点火装置、吸排気装置、スロットル弁のいずれかをアクチュエータとして、その駆動を制御する請求項1ないし17のいずれか1項に記載の電子制御装置。
  19. 上記内燃機関は、自動二輪車用エンジンである請求項1ないし18のいずれか1項に記載の電子制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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