JP2011174264A - Sash roller - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ハウジングの内部に高さ調整機構と前後調整機構とが組み込んである戸車に関し、なかでも車輪枠を上下に揺動操作して高さ調整を行なう構造の戸車に関する。 The present invention relates to a door wheel in which a height adjustment mechanism and a front-rear adjustment mechanism are incorporated in a housing, and more particularly to a door wheel having a structure in which a height adjustment is performed by swinging a wheel frame up and down.
この種の戸車は、例えば特許文献1にみることができる。そこでは、ハウジングと、車輪を支持する車輪枠と、高さ調整機構および前後調整機構などで戸車を構成している。車輪枠はハウジングで揺動軸を介して上下揺動可能に支持されており、高さ調整機構で車輪枠を調整操作することにより、車輪および車輪枠をハウジングに対して上下動することができる。揺動軸はハウジングの下縁寄りに設けてあり、車輪枠を調整操作する高さ調整ねじと、同ねじで往復操作される雌ねじ体とは、車輪枠の上方に配置してある。前後調整機構は、調整ねじより下方の空間を利用してハウジングに組み込んである。この部品配置は業界標準ともなっており、市販されている多くの戸車が同様の部品配置を採用している。
This type of door cart can be found in
上記構造の戸車においては、戸パネルの重量や、車輪に作用する衝撃力が、車輪枠を支える揺動軸に集中する。そのため、ハウジングがプラスチック成形品で形成してある場合に、揺動軸を支持するハウジングの軸受穴の周囲壁に亀裂や割れを生じやすい。とくに、揺動軸がハウジングの下縁寄りに設けてある業界標準の戸車において、軸受穴の下半壁部の強度が不足して亀裂や割れを生じやすい。 In the door wheel having the above structure, the weight of the door panel and the impact force acting on the wheel are concentrated on the swing shaft that supports the wheel frame. Therefore, when the housing is formed of a plastic molded product, cracks and cracks are likely to occur in the peripheral wall of the bearing hole of the housing that supports the swing shaft. In particular, in an industry standard door wheel in which the swing shaft is provided near the lower edge of the housing, the strength of the lower half wall portion of the bearing hole is insufficient, and cracks and cracks are likely to occur.
上記のようなハウジングの強度不足を補うために、特許文献2の戸車では、プラスチック成形品からなるケースと金属成形品からなる支持板とでハウジングを構成して、揺動軸を金属製の支持板で軸支している。また、特許文献3の戸車には、外ケース(ハウジング)を亜鉛ダイキャスト成形品で形成することが開示してあり、こうした戸車によれば軸受穴の周囲壁の強度を増強して亀裂や割れを防止できる。本発明の戸車においては、前後調整機構の調整動作を、揺動軸に沿って往復動するスライドブロックを介して車輪枠に伝えるが、この種の前後調整構造は特許文献3の戸車に開示されている。
In order to compensate for the insufficient strength of the housing as described above, in the door of
近年、前後厚みが小さな薄型の戸パネルが普及しつつあり、それに伴ない、高さ調整機能と前後調整機能を備えたままで、戸車全体の前後厚みを小さくすることが要求されてきている。本出願人は戸車の薄型化要求に対応した戸車を先に提案しており(特許文献4)、そこでは、ラックおよびピニオンを機構要素にして前後調整機構を構成し、その構成部品点数を減らすことにより戸車の前後厚みを減少している。 In recent years, thin door panels with small front and rear thicknesses are becoming widespread, and accordingly, it has been required to reduce the front and rear thicknesses of the entire door wheel while maintaining the height adjustment function and the front and rear adjustment function. The present applicant has previously proposed a door cart corresponding to the demand for thinner door carts (Patent Document 4), in which a front and rear adjustment mechanism is configured using a rack and a pinion as a mechanism element to reduce the number of components. This reduces the front and rear thickness of the door pulley.
本発明の戸車では、揺動軸をハウジングの下縁から離れた位置に配置してハウジングの脆弱性を解消するが、このように車輪枠の揺動軸の位置をハウジングの下縁から離れた位置に設定した戸車は特許文献5に開示されている。しかし、特許文献5における戸車は、揺動軸がハウジングで軸支してある訳ではなく、したがって車輪枠の支持構造がハウジングの強度に影響を及ぼすことはない。
In the door wheel of the present invention, the oscillating shaft is arranged at a position away from the lower edge of the housing to eliminate the fragility of the housing. Thus, the position of the oscillating shaft of the wheel frame is separated from the lower edge of the housing. The door wheel set to the position is disclosed in
以上のように、従来の戸車は、特許文献1の戸車のように業界標準の部品配置とする場合に、ハウジングの軸受穴の周囲壁に亀裂や割れを生じやすい。その点、特許文献2・3の戸車は、ハウジングの一部または全体を金属製のダイキャスト成形品で形成して、ハウジングの脆弱性を克服できる。しかし、金属製のダイキャスト成形品は、プラスチック成形品で形成したハウジングに比べて、製造コストが高く付いてしまう。
As described above, when a conventional door cart has an industry standard component arrangement like the door wheel of
特許文献1〜4の戸車では、車輪枠と高さ調整機構および前後調整機構などの戸車構成部品の全てをハウジング内に設けた収容部に収容する。そのため、車輪枠の前後厚みを一定とし、前後調整機構による調整寸法を一定とするときの戸車の前後厚みは、(車輪枠の厚み寸法+収容部の前後面壁と車輪枠との間に確保される前後の調整隙間+収容部に臨むハウジングの前後壁の厚み寸法)となる。したがって、戸車の前後厚みを小さくするには、車輪もしくは車輪枠の厚み寸法を小さくするか、前後の調整隙間を小さくするか、ハウジングの前後壁の厚み寸法を小さくする以外に方法はない。先に説明したようにハウジングを金属材で形成して、その前後壁の厚み寸法を小さくすることは不可能ではない。しかし、たとえ前後壁の厚み寸法を半減できたとしても、減少できる値はごく僅かでしかなく、しかも製造コストが嵩む問題を解消できない。
In the door carts of
本発明の目的は、戸車を構成する部品の配置構造を根本から見直して最適化することにより、プラスチック成形品からなるハウジングの脆弱性を解消し、全体コストを削減できる戸車を提供することにある。
本発明の目的は、車輪枠とハウジングとの関係構造の最適化を図って、従来のハウジングより薄型化でき、前後厚みが小さな薄型の戸パネルに適用するのに好適な戸車を提供することにある。
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a door cart that can eliminate the fragility of a housing made of a plastic molded product and reduce the overall cost by reviewing and optimizing the arrangement structure of components constituting the door cart. .
It is an object of the present invention to provide a door wheel suitable for application to a thin door panel that can be made thinner than a conventional housing and has a small front-rear thickness by optimizing the relational structure between the wheel frame and the housing. is there.
本発明に係る戸車は、プラスチック成形品からなるハウジング5と、ハウジング5内の収容部6に配置される車輪枠7および車輪8と、車輪枠7とハウジング5との間に設けられる高さ調整機構、および前後調整機構とを備えている。車輪枠7は、ハウジング5に設けた揺動軸40で上下揺動可能に支持する。高さ調整機構は、収容部6に臨む側端壁10で回転自在に支持される高さ調整ねじ41と、車輪枠7に装着されて、高さ調整ねじ41で往復操作される雌ねじ体42を含む。側端壁10の下半部側に高さ調整ねじ41を配置して、高さ調整ねじ41より上方に揺動軸40が配置してあることを特徴とする。
The door wheel according to the present invention includes a
揺動軸40は、収容部6の上下中途部に配置する。揺動軸40より上側の空間に前後調整機構を配置する。車輪枠7の上下揺動領域に臨むハウジング5の前後面に、車輪枠7の一部を露出させる開放口15を形成する。前後の開放口15の開口面の間で、車輪枠7を前後調整機構で前後調整する。
The
前後調整機構は、ハウジング5の前壁13および後壁14で左右スライド自在に案内される操作ブロック46と、側端壁10で回転のみ自在に支持されて、操作ブロック46を雌ねじ体48を介して左右操作する前後調整ねじ47と、揺動軸40で前後スライド自在に案内される受動ブロック49と、操作ブロック46と受動ブロック49との間に設けられて、操作ブロック46の左右動作を受動ブロック49の前後動作に変換するカム構造とで構成する。カム構造は、操作ブロック46と受動ブロック49の対向部分に設けた、カム溝55とカムピン59とで構成する。
The front / rear adjusting mechanism is supported by the
本発明に係る戸車においては、ハウジング5をプラスチック成形品で形成し、側端壁10の下半部側に高さ調整ねじ41を配置して、この高さ調整ねじ41より上方に配置した揺動軸40で車輪枠7を上下揺動可能に支持した。このように、揺動軸40を高さ調整ねじ41より上方に配置すると、揺動軸40を支持する軸受穴25の形成位置を、ハウジング5の前後壁13・14の下縁から遠ざけることができ、これに伴ない、軸受穴25の周囲壁の強度を充分に増強できる。したがって、プラスチック成形品からなるハウジング5における軸受穴25の周縁壁の脆弱性を解消しながら、ハウジング5の製造コストを削減して戸車を低コスト化できる。
In the door wheel according to the present invention, the
揺動軸40を収容部6の上下中途部に配置し、揺動軸40より上側の空間に前後調整機構を配置すると、収容部6の空間を無駄なく利用しながら、車輪枠7と、高さ調整機構と、前後調整機構をハウジング5内に集約して配置できる。また、前後の開放口15の開口面の間で車輪枠7を前後調整するので、前後調整量を一定とするときのハウジング5の前後厚みを、従来の戸車に比べて小さくでき、前後厚みが小さな薄型の戸パネルに適用するのに好適な戸車を提供できる。
When the
操作ブロック46と、前後調整ねじ47と、受動ブロック49と、動作変換用のカム構造などで構成した前後調整機構によれば、前後調整ねじ47による操作ブロック46の左右動作を、カム構造で前後動作に変換して受動ブロック49に伝え、車輪枠7を前後に調整移動することができる。この前後調整機構によれば、戸パネル1の開閉時等に、前後方向の外力を受けて車輪枠7が前後にずれ動くのを防止して、車輪枠7を前後調整ねじ47で規定された調整位置に常に位置させることができる。また、カム構造を両ブロック46・49の対向面に設けたカム溝55とカムピン59とで構成すると、前後調整ねじ47で調整操作される雌ねじ体48の左右移動量に比べて、カム構造で動作変換された後の受動ブロック49の前後移動量を小さくでき、その分だけ前後調整機構による調整を精密に行なえる。
According to the front / rear adjustment mechanism including the
(実施例) 図1ないし図8は本発明に係る戸車の実施例を示す。図2において符号1は木製の戸パネル、符号2は床面に埋設したガイドレールである。戸パネル1の下隅には、それぞれ逆U字状の装着溝3が形成してあり、これらの装着溝3に本発明に係る戸車を嵌め込んでビス4で固定してある。この実施例における前後、左右、上下とは、図1および図2に示す交差矢印と、矢印の近傍に表示した前後、左右、上下の文字表記に従うこととする。
(Example) FIG. 1: thru | or 8 shows the Example of the doorwheel which concerns on this invention. In FIG. 2,
図1および図3において戸車は、ハウジング5と、ハウジング5内の収容部6に配置される車輪枠7および車輪8と、車輪枠7とハウジング5との間に設けられる高さ調整機構、および前後調整機構などで構成する。ハウジング5は、ポリアセタールを素材とする射出成形品からなり、装着溝3の断面に適合して側面視の外郭線が逆U字状に形成してある。
1 and 3, the door wheel includes a
ハウジング5は、装着溝3の側端開口で露出する側端壁10と、側端壁10の上部に連続して装着溝3の内奥側へ延びる半円状の上構造部11と、上構造部11の内奥端のブロック状の座部12と、側端壁10および上構造部11に連続する前壁13および後壁14等を一体に備えている。先の収容部6は、側端壁10および上構造部11と前後壁13・14に囲まれて下向きに開口しており、さらに、ハウジング5の前後面に形成した開放口15の側へ向かって開口している。座部12は装着溝3の内奥壁に接当して、ハウジング5の差し込み限界を規定しており、その前後面および上構造部11の上面には減肉のための凹部が形成してある。
The
上構造部12には、先に述べたビス4用のビス挿通穴17が左右に貫通する状態で形成してある。また、側端壁10には、ビス挿通穴17の側から順に、前後調整ねじ47用の挿通穴18と、前後方向に長い逃げ溝19と、高さ調整ねじ41用の操作窓20および挿通穴21が形成してある。側端壁10の前後には、抜止め片44・57を組むための装着溝22・23が前後貫通状に形成してある。前後壁13・14には、左右方向に長いガイド溝24と、後述する揺動軸40を支持する軸受穴25とが形成してある。
The
車輪枠7は、車輪8の前後を覆う概ね四角形状の前枠壁28および後枠壁29と、これら両者の上端を繋ぐ上壁30とを一体に備えたプレス成形品(金属成形品)からなる。図3に示すように、前枠壁28および後枠壁29には、ベース壁31と、ベース壁31から前後に膨出される4半円状の車輪カバー部32と、ベース壁31から前後に凹み形成される受動ブロック49用の受け座33とが形成してある。受け座33には、揺動軸40で支持される揺動穴35が形成され、車輪カバー部32の下隅には車軸38を支持する車軸穴36が形成してある。また、高さ調整機構の雌ねじ体42を装着するための鼓状の連結穴37が、揺動穴35の下方に隣接する状態でベース壁31に形成してある。なお、ベース壁31、車輪カバー部32、および受け座33の前後間隔は、それぞれ前後調整ねじ41のねじ部直径と、車輪8の前後厚みと、受動ブロック49の前後厚みを基準にして設定してある。
The
車輪8は、タイヤ部分がプラスチック成形品で構成してある市販品からなり、その内部にはベアリングが内蔵してある(図示していない)。図3に示すように、車輪8の周面の前後は斜めに傾斜させてあり、この傾斜面の外縁寄りをガイドレール2の傾斜面で受け止めることにより、車輪8をガイドレール2で転動案内している。車輪8の直径寸法は26mm、前後厚みは8mmである。車輪8を車輪枠7の前後枠壁28・29の間に組み付け、車軸穴36および車輪8に挿通した車軸38の軸端をかしめることにより、車輪8が車輪枠7で車軸38を介して回転自在に支持される。
The
車輪枠7は、収容部6内に組み込まれて、ハウジング5に設けた揺動軸40で上下揺動自在に支持する。詳しくは、ハウジング5の軸受穴25と、車輪枠7の揺動穴35と、後述する受動ブロック49に揺動軸40を挿通して、その一方の軸端をかしめることにより、車輪枠7が揺動軸40のまわりに揺動可能に軸支される。この状態の揺動軸40は収容部6の上下中途部に位置しており(図1参照)、車輪枠7の車輪カバー部32は開放口15に囲まれる空間に臨んでいる。なお、開放口15は、車輪枠7の上下揺動領域の全領域において、車輪カバー部32を露出できるように、前後壁13・14を斜めに大きく切り欠いて形成してある。
The
ハウジング5に設けた揺動軸40を基準にして、これより下方に高さ調整機構を配置し、揺動軸40より上側の収容部6の空間を利用して前後調整機構を配置している。高さ調整機構は、高さ調整ねじ41と、高さ調整ねじ41で往復操作される雌ねじ体42を調整要素にして構成する。高さ調整ねじ41はステンレス製のビスからなり、操作頭部側の軸端に小径軸部43が形成してある。小径軸部43を含むねじ軸の長さは14mmであり、ハウジングを左右に貫通する従来の高さ調整ねじに比べて、ねじの全長を充分に小さくできる。雌ねじ体42は、四角形に打ち抜いた鋼板の中央にねじ穴を形成した板ナットからなる。
The height adjustment mechanism is disposed below the
雌ねじ体42を車輪枠7の連結穴37に組み付け、ハウジング5の挿通穴21に挿通した高さ調整ねじ41を雌ねじ体42にねじ込む。さらに、図1および図6に示すように、抜止め片44を装着溝23から差し込んで、その溝を高さ調整ねじ41の小径軸部43に係合することにより、高さ調整ねじ41を前後移動可能な状態で、回転自在に支持できる。この状態の高さ調整ねじ41は、側端壁10で片持ち支持されている。
The
高さ調整ねじ41をねじ込み操作すると、車輪枠7が雌ねじ体42を介して側端壁10の側へ引き寄せられるので、図1において車輪枠7は揺動軸40のまわりに半時計回転方向へ揺動して、車輪8をハウジング5の下方へ進出変位できる。高さ調整ねじ41を逆向きに緩める側へ操作すると、車輪枠7は揺動軸40のまわりに時計回転方向へ揺動して、車輪8を収容部6の内方へ退入変位させることができる。図7に、車輪8が上側限界位置まで退入変位した状態を実線で、車輪8が下側限界位置まで進出変位した状態を想像線で示している。高さ調整機構による全調整寸法は6mmである。実際の調整時には、車輪8がガイドレール2で支持された状態で高さ調整を行なうので、高さ調整ねじ41を正逆いずれかへ回転操作すると、戸パネル1が上下動することになる。
When the
前後調整機構は、操作ブロック46と、操作ブロック46を左右操作する前後調整ねじ47と、操作ブロック46に組み込まれる雌ねじ体48と、揺動軸40で前後スライド自在に案内される受動ブロック49と、操作ブロック46と受動ブロック49との間に設けられるカム構造などで構成する。
The front / rear adjustment mechanism includes an
図3に示すように、操作ブロック46は直方体状のプラスチック成形品からなり、その上半部に前後調整ねじ47用の逃げ穴50と、スライドピン51用のピン穴52とが、互いに直交する状態で形成してある。逃げ穴50の開口端寄りには、雌ねじ体48用の装着溝54が上向きに開口する状態で形成してある。さらに、操作ブロック46の下面には、カム構造を構成する斜めのカム溝55が下向きに開口する状態で形成してある。前後調整ねじ47はステンレス製のビスからなり、皿形に形成した操作頭部側の軸端に小径軸部56が形成してある。雌ねじ体48は、四角形に打ち抜いた鋼板の中央にねじ穴を形成した板ナットからなる。
As shown in FIG. 3, the
装着溝54に雌ねじ体48を差し込み装着し、操作ブロック46を収容部6の上壁にあてがい、そのピン穴52がハウジング5のガイド溝24に臨む状態でスライドピン51を打ち込むことにより、操作ブロック46を左右スライドのみ自在に案内できる。この状態で、前後調整ねじ47をハウジング5の挿通穴18に挿通して雌ねじ体48にねじ込む。さらに、抜止め片57を装着溝22から差し込んで、その溝を前後調整ねじ47の小径軸部56に係合することにより、前後調整ねじ47を側端壁10で回転自在に支持できる。組み付け状態における操作ブロック46の前後面は、ハウジング5の前壁13および後壁14で受け止められている(図5参照)。
The
受動ブロック49は、ひとつの隅部が丸められた四角形状のダイキャスト成形品からなり、その上面および側端壁10側の側面のそれぞれにカムピン59と規制突起60とが一体に形成してある。また、受動ブロック49には、揺動軸40用の挿通穴61が前後貫通状に形成してある。受動ブロック49は、揺動軸40に対する前後スライド動作を円滑に行なうために、真鍮(銅合金)を形成素材としており、挿通穴61はがたつく余地がないように仕上げてある。操作ブロック46と受動ブロック49の対向部分に設けたカム溝55とカムピン59とが協同してカム構造を構成する。
The
先に説明したように、受動ブロック49は車輪枠7と共に揺動軸40に組み付けられて、揺動軸40で前後スライド自在に支持されている。組み付け状態における受動ブロック49の前後面は、車輪枠7の受け座33で受け止められている。また、カムピン59は操作ブロック46のカム溝55に係合しており、規制突起60は側端壁10に設けた逃げ溝19に係合している。したがって、操作ブロック46が揺動軸40のまわりに回動することはない。
As described above, the
車輪8が収容部6の前後中央に位置している状態から前後調整ねじ47をねじ込み操作すると、操作ブロック46が側端壁10側へ引き寄せられ、この引き寄せ距離に見合う分だけ、カム溝55がカムピン59を図5に矢印aで示す向き(前側)に移動させる。また、カムピン59の移動は受動ブロック49を介して車輪枠7に伝えられる。したがって、車輪8の位置を収容部6の前後中央から矢印a側へ偏寄した位置へ移動することができる。
When the front /
逆に、高さ調整ねじ41を緩む側へ操作すると、操作ブロック46が側端壁10から遠ざかる向きに押し出され、この押し出し距離に見合う分だけ、カム溝55がカムピン59を図5に矢印bで示す向き(後側)に移動させる。このように、高さ調整ねじ41を正逆いずれかへ回転操作することにより、戸車の前後調整を行なうことができる。図8は車輪8を後側限界位置まで調整移動した状態を示している。前後調整機構による調整寸法は、車輪8が中央に位置している状態から前後それぞれに2mmである。実際の調整時には、車輪8がガイドレール2で支持された状態で前後調整を行なうので、前後調整ねじ47を正逆いずれかへ回転操作すると、戸パネル1が前後動することになる。受動ブロック49および車輪枠7が前後変位するのに同行して、規制突起60および高さ調整ねじ41を前後移動させるために、逃げ溝19、操作窓20、および挿通穴21は前後に長い溝状に形成してある。
On the contrary, when the
図8に示すように、車輪枠7を一方の調整限界まで調整操作した状態では、車輪カバー部32が開放口15の開口面に位置して、戸パネル1の装着溝3の内面に接当し、あるいは極く僅かな隙間を介して近接している。このように、開放口15に囲まれる空間を利用して車輪枠7を前後に調整移動させると、前後の開放口15の開口面の間で車輪枠7を前後調整できるので、車輪枠7の前調整限界と後調整限界との間の前後寸法を、装着溝3の前後幅寸法と同じにできる。したがって、本発明の戸車によれば、車輪枠7の前後調整範囲をハウジング5の前後厚みに一致させて、戸車の前後厚み寸法を14mmまで小さくすることができる。因みに、業界標準の従来の戸車の前後厚み寸法は16〜20mmとなっている。
As shown in FIG. 8, in a state in which the
以上のように本発明の戸車においては、ハウジング5の側端壁10の下半部側に高さ調整ねじ41を配置し、高さ調整ねじ41より上方に揺動軸40を配置した。このような部品配置形態を採用すると、軸受穴25の形成位置をハウジング5の前後壁13・14の下縁から遠ざけて、軸受穴25の周囲壁の強度を充分に増強できる。また、軸受穴25の周囲壁の厚み寸法をいたずらに大きくする必要もない。したがって、ダイキャスト成形されたハウジングに比べて、製造コストが少なくて済むプラスチック成形品でハウジング5を形成して、戸車の全体コストを削減しながら、軸受穴25の周縁壁の脆弱性が解消された堅牢なハウジング5を得ることができる。
As described above, in the door pulley of the present invention, the
また、本発明の戸車においては、開放口15で囲まれる空間を利用して車輪枠7を前後に調整移動させるので、車輪枠7の前後調整をハウジング5の前後厚みの範囲内で行なうことができる。さらに、前枠壁28および後枠壁29を、ベース壁31と、車輪カバー部32と、受け座33とで構成することにより、各壁部31〜33の前後寸法を最小化して、車輪枠7の各部の前後寸法が無駄に大きくなるのを解消できる。こうした戸車によれば、車輪枠の全体をハウジングの収容部に収容する従来形態の戸車に比べて、ハウジング5の前壁13および後壁14の合計厚み分だけ戸車の前後厚みを小さくできる。したがって、前後厚みが小さな薄型の戸パネルに適用するのに好適な戸車とすることができる。
Further, in the door pulley of the present invention, the
上記の実施例では、揺動軸40を収容部6の上下中途部に設けたが、その必要はなく、収容部6の上半側に揺動軸40を配置することができる。その場合には、揺動軸の下方に高さ調整ねじ41を配置し、さらに高さ調整ねじ41の下方に前後調整機構を配置することができる。高さ調整機構は、ラックおよびピニオンを機構要素にして構成することができ、実施例で説明したカム溝55とカムピン59とからなるカム構造に限定するものではない。
In the above embodiment, the
車輪枠7は、必要があればダイキャスト成形品、あるいは金属部品がインサートされたプラスチック成形品などの金属成形品で形成することができる。同様に、揺動軸40用の軸受穴25を備えたプレス金具をハウジング5にインサート固定して、ハウジング5の脆弱性を克服することができる。ハウジング5を装着溝3に固定するビス4は、戸パネル1の下面側からねじ込む形態を採ることができる。必要があれば、側端壁10の上端に設けた締結座をビス4で締結することができる。雌ねじ体42・48は、板ナットで形成する必要はなく、ねじ穴が貫通形成してある丸軸で構成することができる。
If necessary, the
5 ハウジング
6 収容部
7 車輪枠
8 車輪
10 側端壁
15 開放口
40 揺動軸
41 高さ調整ねじ
42 雌ねじ体
5
Claims (3)
車輪枠(7)は、ハウジング(5)に設けた揺動軸(40)で上下揺動可能に支持されており、
高さ調整機構は、前記収容部(6)に臨む側端壁(10)で回転自在に支持される高さ調整ねじ(41)と、車輪枠(7)に装着されて、高さ調整ねじ(41)で往復操作される雌ねじ体(42)を含み、
前記側端壁(10)の下半部側に高さ調整ねじ(41)を配置して、高さ調整ねじ(41)より上方に揺動軸(40)が配置してあることを特徴とする戸車。 A housing (5) made of a plastic molded product, a wheel frame (7) and a wheel (8) disposed in a housing part (6) in the housing (5), a wheel frame (7) and the housing (5) A height adjustment mechanism provided in between and a front and rear adjustment mechanism,
The wheel frame (7) is supported by a swing shaft (40) provided on the housing (5) so as to be swingable up and down.
The height adjusting mechanism is mounted on a height adjusting screw (41) that is rotatably supported by a side end wall (10) facing the housing portion (6) and a wheel frame (7), and is provided with a height adjusting screw. Including a female screw body (42) reciprocated in (41),
A height adjustment screw (41) is disposed on the lower half side of the side end wall (10), and a swing shaft (40) is disposed above the height adjustment screw (41). A door-to-door.
揺動軸(40)が、前記収容部(6)の上下中途部に配置されて、揺動軸(40)より上側の空間に前後調整機構が配置されており、
車輪枠(7)の上下揺動領域に臨むハウジング(5)の前後面に、車輪枠(7)の一部を露出させる開放口(15)が形成されており、
前後の開放口(15)の開口面の間で、車輪枠(7)を前後調整機構で前後調整できる請求項1に記載の戸車。 A height adjusting screw (41) is cantilevered by the side end wall (10),
The swing shaft (40) is disposed in the middle of the upper and lower portions of the housing portion (6), and a front / rear adjustment mechanism is disposed in a space above the swing shaft (40),
An opening (15) for exposing a part of the wheel frame (7) is formed on the front and rear surfaces of the housing (5) facing the up and down swing region of the wheel frame (7),
The door wheel according to claim 1, wherein the wheel frame (7) can be adjusted in the front-rear direction by a front-rear adjustment mechanism between the opening surfaces of the front-rear opening ports (15).
前記側端壁(10)で回転のみ自在に支持されて、操作ブロック(46)を雌ねじ体(48)を介して左右操作する前後調整ねじ(47)と、
揺動軸(40)で前後スライド自在に案内される受動ブロック(49)と、
操作ブロック(46)と受動ブロック(49)との間に設けられて、操作ブロック(46)の左右動作を受動ブロック(49)の前後動作に変換するカム構造とで構成されており、
前記カム構造が、操作ブロック(46)と受動ブロック(49)の対向部分に設けた、カム溝(55)とカムピン(59)とで構成してある請求項1または2に記載の戸車。 An operation block (46) in which a front-rear adjustment mechanism is guided by a front wall (13) and a rear wall (14) of the housing (5) so as to be slidable left and right;
A front / rear adjustment screw (47) supported by the side end wall (10) so as to be rotatable only and operating the operation block (46) left and right via the female screw body (48);
A passive block (49) guided slidably forward and backward by a swing shaft (40);
The cam block is provided between the operation block (46) and the passive block (49) and converts the left-right motion of the operation block (46) into the front-back motion of the passive block (49).
The door roller according to claim 1 or 2, wherein the cam structure is constituted by a cam groove (55) and a cam pin (59) provided in an opposing portion of the operation block (46) and the passive block (49).
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