JP2011170051A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ローラと加圧ローラとのニップ部が定着温度に到達するまでの時間を短縮する。
【解決手段】現像剤を加熱して媒体上に定着させる定着装置において、前記現像剤と前記媒体へ熱を供給する定着部材と、前記定着部材を加熱する発熱体と、前記発熱体を支持する支持部材と、前記定着部材を前記発熱体に押圧する押圧部材と、前記定着部材と当接する第2の加圧部材と、前記定着部材と当接する第3の加圧部材とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置における定着装置に関する。
従来の白黒またはカラー画像を形成するプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置における定着装置は、定着ベルトの内側に設けられ、その定着ベルトを通して加圧する定着ローラと、この定着ローラに対向して定着ベルトの外周面に接触する加圧ローラとによりニップ部(当接領域)を形成するとともに、支持部材に支持された面状ヒータによって定着ベルトを加熱し、その熱および圧力により現像剤を用紙に定着するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−322888号公報(段落「0015」〜段落「0026」、図2)
しかしながら、上述した従来の技術においては、定着ベルトとの接触面積が小さい面状加熱部材で定着ベルトを加熱しているため、定着ベルトヘの熱伝達効率が低く、定着ローラと加圧ローラとのニップ部が定着温度に到達するまでに長い時間を必要とするという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、定着ローラと加圧ローラとのニップ部が定着温度に到達するまでの時間を短縮することを目的とする。
そのため、本発明は、現像剤を加熱して媒体上に定着させる定着装置において、前記現像剤と前記媒体へ熱を供給する定着部材と、前記定着部材を加熱する発熱体と、前記発熱体を支持する支持部材と、前記定着部材を前記発熱体に押圧する押圧部材と、前記定着部材と当接する第2の加圧部材と、前記定着部材と当接する第3の加圧部材とを有することを特徴とする。
このようにした本発明は、定着ローラと加圧ローラとのニップ部が定着温度に到達するまでの時間を短縮することができるという効果が得られる。
第1の実施例における定着装置の構成を示す断面図 第1の実施例における画像形成装置の構成を示す説明図 第1の実施例における定着ローラおよび加圧ローラの断面説明図 第1の実施例における加圧部材の断面説明図 第1の実施例における定着ベルトの断面説明図 第1の実施例における面状発熱体の断面説明図 第1の実施例における面状発熱体の分解斜視図 第1の実施例における面状発熱体および支持体の斜視図 第1の実施例における定着装置の構成を示す断面図 第2の実施例における定着装置の構成を示す断面図 第2の実施例における面状発熱体および支持体の斜視図 第2の実施例における面状発熱体および支持体の斜視図(変形例) 第3の実施例における定着装置の構成を示す断面図 第3の実施例における定着装置の構成を示す斜視図 第3の実施例における定着パッドの断面図 第3の実施例における面状発熱体の分解斜視図 第3の実施例における支持部材の側面図および斜視図 第3の実施例における定着ベルトの説明図 第3の実施例における定着装置の側面図 第4の実施例における定着装置の構成を示す断面図 第4の実施例における定着装置の構成を示す要部断面図
以下、図面を参照して本発明による定着装置および画像形成装置の実施例を説明する。
図2は第1の実施例における画像形成装置の構成を示す説明図である。
図2において、画像形成装置としてのプリンタ20は、用紙(記録媒体)を搬送する用紙搬送部24、記録光露光部材としてのLED(Light Emitting Diode)ヘッド23、記録光に応じたトナー像を形成する現像装置であるトナー像形成部25、トナー像(現像剤像)が形成された用紙を搬送するとともにその用紙およびトナーを加熱して用紙上にトナー像を定着させる定着装置26からなる。
用紙搬送部24により用紙が搬送される順にトナー像形成部25、定着装置26と配置されている。また、LEDヘッド23はトナー像形成部25に隣接して配置されている。
図示しない制御部が印刷指示を受けると、用紙搬送部24は画像形成のタイミングに合わせて用紙をトナー像形成部25へ搬送する。
LEDヘッド23は、印刷指示による印刷情報に応じた記録光をトナー像形成部25へ照射し、トナー像形成部25は照射された記録光に応じたトナー像を用紙搬送部24によって搬送された用紙上に形成する。
その後、用紙搬送部24によって定着装置26へ用紙が搬送されると、その用紙は定着装置26の熱と圧力によって用紙上のトナー像が定着されたのちに装置外へ排出される。
なお、画像形成装置の各動作は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等の制御手段および演算手段としての制御部により、メモリ等の記憶手段に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御される。
図1は第1の実施例における定着装置の構成を示す断面図である。
図1において、定着装置26は、用紙を搬送するために用紙とともに移動し、その用紙および現像剤としてのトナーに熱を供給する定着部材としての無端状の定着ベルト2、接触する定着ベルト2を加熱する加熱手段としての面状発熱体4、面状発熱体4を支持する支持部材としての支持体3、定着ベルト2と面状発熱体4の接触を安定させる安定化手段および定着ベルト2を介して面状発熱体4を支持体3に押圧する押圧手段(押圧部材)としての補助ローラ8、定着ベルト2の移動方向における補助ローラ8の下流に配置され、定着ベルト2の一面に接触する第1の加圧部材としての加圧部材(加圧パッド)9および第2の加圧部材としての定着ローラ1、定着ベルト2を挟んで加圧部材9および定着ローラ1と対向配置され、定着ベルト2に用紙を押圧する第3の加圧部材としての加圧ローラ5からなり、図1における矢印が示す媒体搬送方向に搬送される用紙7に未定着トナー6を定着させる。
定着ベルト2の温度は、図示しない温度検知手段により検出され、図示しない制御部により、所定の温度に保たれている。図示しない温度検知手段は、定着ベルト2の外側面または内側面に当接したもの、あるいは微小なギャップを設けた非接触のものであってもよい。
定着ベルト2は面状発熱体4、加圧部材9、定着ローラ1、支持体3に張架されており、加圧ローラ5は定着ベルト2を介して加圧部材9及び定着ローラ1と接触している。なお、定着ベルト2は、面状発熱体4、加圧部材9、定着ローラ1、支持体3に密着することなく撓んでいてもよい。
定着ローラ1、加圧ローラ5は、図3(a)に示すように弾性層32と芯金31にて構成される。また、定着ローラ1、加圧ローラ5は図3(b)に示すように離型層33を弾性層32の上に形成したものでもよい。
弾性層32は、通常シリコンゴム、またはスポンジ状シリコンゴム、フッ素ゴムなど耐熱性の高いゴム材料が用いられる。芯金31は、一定の剛性を保つためにアルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属製パイプまたはシャフトが用いられる。
加圧部材9は、図4に示すように表層41と、弾性層42と、基材43とにより構成される。定着ベルト2と接触する表層41は、通常シリコン系樹脂、またはフッ素系樹脂などの耐熱性が高く表面摩擦抵抗が低い樹脂材料が用いられる。弾性層42は、通常シリコンゴム、またはスポンジ状シリコンゴム、フッ素ゴムなど耐熱性の高いゴム材料が用いられる。基材43は、一定の剛性を保つためにアルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属材料が用いられる。
加圧ローラ5は、図示しないフレームにベアリングを介して回転自在に保持されており、図示しないギアを有している。このギアが用紙搬送部24から回転駆動されることにより加圧ローラ5は図1の矢印Aが示す方向に回転し、定着ベルト2は加圧ローラ5との摩擦力によって従動し、定着ローラ1は定着ベルト2との摩擦力によって従動することで図1の矢印Bが示す方向に回転駆動される。
なお、用紙搬送部24から回転駆動されるのは定着ローラ1でも良い。または、用紙搬送部24から回転駆動されるのは定着ローラ1と加圧ローラ5の両方であっても良い。
定着ローラ1と加圧部材9は、ばね等の図示しない弾性体により、加圧ローラ5に圧接する向きに押し付けられている。加圧ローラ5は、定着ベルト2を介して定着ローラ1に対向する位置において定着ローラ1に当接している。また、加圧ローラ5は、定着ベルト2を介して加圧部材9に対向する位置において加圧部材9に当接している。これらにより、加圧ローラ5が定着ベルト2を介して定着ローラ1に当接するニップ部と、加圧ローラ5が定着ベルト2を介して加圧部材9に当接するニップ部とが形成されている。
定着ベルト2は、図5(a)に示すように薄い基体51(ニッケル、ポリイミド、ステンレスなどからなる基体の場合は強度、可撓性を両立するため厚さが好ましくは30〜150μm位が適当)上に、弾性層52としてシリコンゴム(低硬度と高熱伝導性を両立するため厚さが好ましくは50〜300μm)又はフッソ樹脂(磨耗による減肉と高熱伝導性を両立するため厚さが好ましくは10〜50μm)を薄く形成し、離型層53を弾性層52の上に設けてもよく、また図5(b)に示すように基体51上に離型層53を設けたものでもよく、定着ローラ1、支持体3、加圧体9に対して離型層53を外側にして張架される。
離型層53は、定着ローラ1または加圧ローラ5の離型層33と同様に耐熱性が高く、また成型後の表面自由エネルギーが低い樹脂、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー)などの代表的なフッ素系樹脂(厚さが好ましくは10〜50μm)を用いることができる。
支持体3は、アルミニウム、銅など熱伝導性、加工性の高い金属、またはこれらを主成分とする合金、あるいは耐熱性、剛性の高い鉄、鉄系の合金類、ステンレスなどで構成されている。
図6(a)または図6(b)に示すように定着ベルトの回転方向における支持体3の上流側の端部には、面状発熱体4が接着されることなく支持体3に載置され、面状発熱体4は支持体3に形成された図示しない係止部材で側面が係止され、ずれないようになっている。また、面状発熱体4より下流側(補助ローラ8と加圧ローラ5との間)の支持体3には定着ベルトと接触する摺動面(曲面)が形成されている。したがって、この摺動面は定着ベルトの回転方向における面状発熱体4の下流側に設けられている。なお、支持体3の端部とは、図6(c)に示すように、面状発熱体4が支持体3の中央部に配置されていないことを意味している。
また、支持体3と面状発熱体4は、補助ローラ8で定着ベルト2を介して面状発熱体4を支持体3に押圧することで一体化し、面状発熱体4の熱を支持体3に伝達するようになっている。
面状発熱体4は、定着ベルト2の内側面と接触する面は平面、あるいは円弧状であり、セラミックヒータ、ステンレスヒータなどが用いられる。図7(a)は面状発熱体4が平板状の場合における分解斜視図であり、面状発熱体4は、例えばステンレス鋼(SUS430)などの基板70上に電気絶縁層71として薄くガラス膜を形成し、その上にニッケル−クロム合金あるいは銀−パラジウム合金の粉末をスクリーン印刷によってペースト状に抵抗発熱体73を形成し、また端部に銀など化学的に安定で電気抵抗の低い金属や、タングステンなどの高融点金属によって電極74を形成し、その上にガラス、あるいはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー)などの代表的なフッ素系樹脂による保護層75で保護したものが用いられる。この場合、定着ベルト2の内側面に接触する面は、抵抗発熱体73側かあるいは反対側の面であってもどちらでもよい。図7(b)は面状発熱体4の1面が円弧状の場合における分解斜視図であり、基板76の片側の面が凸状に湾曲しており、この面が定着ベルト2の内側面と接触する。
補助ローラ8の表面は、定着ローラ1あるいは加圧ローラ5と同様に弾性層を備え、例えばシリコンゴム、またはスポンジ状シリコンゴム、フッ素ゴムなど耐熱性の高いゴム材料が用いられる。芯金も同様に一定の剛性を保つためにアルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属製パイプまたはシャフトが用いられる。また弾性層の上に離型層として、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー)などの代表的なフッ素系樹脂(厚さが好ましくは10〜50μm)を形成してもよい。あるいは弾性層の代わりにシリコンオイル、フッ素オイルなどの離型剤を塗布するためのスポンジ材やフェルトであってもよい。
図8は第1の実施例における面状発熱体および支持体の斜視図であり、支持体3と面状発熱体4を一体化した状態を示している。ここで、支持体3の面状発熱体4との接触長さL1(mm)と、面状発熱体4の発熱領域の長さL2(mm)は、L1≦L2の関係となっている。
上述した構成の作用について説明する。
図1において、定着ベルト2は、支持体3、面状発熱体4に対して摺動しながら加圧ローラ5によって矢印Bが示す方向に回転駆動され、面状発熱体4に電力が供給されることで面状発熱体4との接触部が加熱される。図示しない温度検知手段によって定着ベルト2の表面温度を検知し、これをもとに図示しない制御部によって面状発熱体4への供給電力が制御され、定着ベルト2の表面が適正温度に維持される。
トナー6が転写された記録媒体7は、定着ベルト2に形成されたニップ部を通して搬送され、記録媒体7上のトナー6が定着ベルト2及び加圧ローラ5による加熱及び加圧により記録媒体7に定着される。
図1および図9は、それぞれ面状発熱体4が定着ベルト2の回転方向に対して支持体3、9に形成された摺動面の上流側(図1)、または下流側(図9)に配置されている場合を示している。この2種類の構成におけるA4サイズの印刷媒体を縦送りする定着装置において、A4サイズの印刷媒体の搬送方向における中央部のトナーを定着させる定着ベルト2の中央部の温度と、A4サイズの印刷媒体の搬送方向における側端部のトナーを定着させる定着ベルト2の端部の温度を計測したところ、その中央部と端部との温度差は、面状発熱体4を支持体3における上流側の端部に配置した図1の場合、10℃以下となり、面状発熱体4を支持体3における下流側の端部に配置した図9の場合、20〜30℃となった。
以下に、その計測条件を示す。
定着ベルト2は、内径40mm、基体をポリイミド(厚さ80μm)、弾性層をシリコンゴム(厚さ150μm)、離型層をPFA(厚さ30μm)、
定着ローラ1は、φ16 弾性層をシリコンスポンジ(厚さ1mm) ASKER C硬度80度、
加圧ローラ5は、φ36 弾性層をシリコンゴム(厚さ1mm) ASKER C硬度80度、
加圧部材9は、弾性層をシリコンゴム1mm JIS−A 硬度20度、
加圧部材9の加圧力は、20kg・f、
面状発熱体4は、ステンレスヒータ 幅12mm 出力1200W、
補助ローラ8は、φ14 弾性層をシリコンスポンジ(厚さ4mm) ASKER C硬度35度 押圧荷重 1.5kg・f、
支持体3は、アルミニウムで厚さ1.5mmであり、定着ベルト2との摺動部の長さは、18mm、2種とも体積、熱容量は等しい、
定着ベルト2の目標温度は、160℃(20℃から160℃に加熱)、
印刷媒体の搬送方向におけるニップ部の幅は、13mm、
定着ベルト2の周速度は、75mm/sとした。
このように定着ベルトの中央部と端部との温度差が異なる理由を以下に説明する。
図9に示すように面状発熱体4を定着ベルト2の回転方向に対して支持体91に形成された摺動面の下流側に配置した構成において、補助ローラ8で定着ベルト2を介して面状発熱体4を支持体91に押圧している部分と、定着ローラ1および加圧部材9が定着ベルト2を介して加圧ローラ5に押圧され形成されるニップ部とは、定着ベルト2が図9の矢印Bが示す方向に回転するとき、定着ベルト2は撓む位置関係にあるため、定着ベルト2は支持体91の摺動面から離間し、支持体91から定着ベルト2へ熱が伝達されない。
一方、図1に示すように面状発熱体4を定着ベルト2の回転方向に対して支持体3に形成された摺動面の上流側の端部に配置した構成においては、補助ローラ8で定着ベルト2を介して面状発熱体4を支持体3に押圧している部分と、定着ローラ1および加圧部材9が定着ベルト2を介して加圧ローラ5に押圧され形成されるニップ部とは、定着ベルト2が図1の矢印Bが示す方向に回転するとき、定着ベルト2は張る位置関係にあるため、定着ベルト2は支持体3の摺動面(曲面)に接触し、支持体3から定着ベルト2へ熱が効率良く伝達される。
支持体3の定着ベルト2が摺動する部分の長さが同じで面状発熱体4の幅も同じであるにもかかわらず定着装置の立ち上がり時間に関係するA4サイズの印刷媒体の中央部に当接する定着ベルト2の中央部の温度と、A4サイズの印刷媒体の端部に当接する定着ベルト2の端部との温度に違いが現れたのは、図1に示す構成においては、定着ベルト2の張りが定着ベルト2の支持体3への接触を促し、定着ベルト2と支持体3との接触面積が広くなり、支持体3から定着ベルト2への熱伝達効率が高くなるためである。
以上説明したように、第1の実施例では、面状発熱体を定着ベルトの回転方向における支持体に形成された摺動部としての摺動面の上流側に配置したことにより、定着ベルトに対する熱伝達効率を高くすることができ、定着ローラと加圧ローラのニップ部が定着温度に到達するまでの時間を短縮することができるという効果が得られる。
第2の実施例の構成は、支持体の構成が第1の実施例と異なるものである。
図10は第2の実施例における定着装置の構成を示す断面図、図11は第2の実施例における面状発熱体および支持体の斜視図である。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10および図11において、支持体92は、定着部材としての定着ベルト2が摺動する中央部の距離と両端部の距離とが異なるように形成されている。その支持体92の定着ベルト2が摺動する中央部の距離Lcと、両端部の距離Lf(図中左)および距離Lr(図中右)との関係は、Lc≧Lf、かつLc≧Lrとなっている。そのほかの構成は、第1の実施例における支持体3と同様である。
なお、図12に示すように支持体93の定着ベルト2が摺動する中央部の距離Lcと、両端部の距離Lf(図中左)および距離Lr(図中右)との関係を、Lc≦Lf、かつLc≦Lrの関係としてもよい。
支持体92には熱伝導性、加工性の高いアルミニウムを主成分とする合金を用いる場合、その合金で曲面が形成された固有の押出し材を用い、曲面以外の部位をプレス加工し成形する。また、アルミニウムを主成分とする合金の板材をプレス加工し、全体を成形するようにしても良い。
上述した構成の作用について説明する。
支持体の定着ベルト2が摺動する中央部の距離をLc、両端部の距離をLf(図中左)およびLr(図中右)とした場合、図11に示す本実施例の支持体92は、Lc≧Lf、かつLc≧Lrの関係となっており、Lf=Lc=Lrの関係となっている図1に示す第1の実施例の支持体3とは異なっている。
図1に示す支持体3と図11に示す支持体92の体積、熱容量は同じであり、支持体と定着ベルト2が摺動する距離(Lc、Lf、Lr)が異なっている。
この2種類の構成におけるA4サイズの印刷媒体を縦送りする定着装置において、A4サイズの印刷媒体の搬送方向における中央部のトナーを定着させる定着ベルト2の中央部の温度と、A4サイズの印刷媒体の搬送方向における側端部のトナーを定着させる定着ベルト2の端部の温度を計測したところ、A4サイズの印刷媒体の中央部のトナーを定着させる定着ベルト2の中央部の温度と、A4サイズの印刷媒体の端部のトナーを定着させる定着ベルト2の両端部との温度差は、本実施例の支持体92を備えた場合、5℃以下となり、第1の実施例の支持体3を備えた場合、10℃以下となった。
以下に、その計測条件を示す。
定着ベルト2は、内径40mm、基体をポリイミド(厚さ80μm)、弾性層をシリコンゴム(厚さ150μm)、離型層をPFA(厚さ30μm)、
定着ローラ1は、φ16 弾性層をシリコンスポンジ(厚さ1mm) ASKER C硬度80度、
加圧ローラ5は、φ36 弾性層をシリコンゴム(厚さ1mm) ASKER C硬度80度、
加圧部材9は、弾性層をシリコンゴム(厚さ1mm) JIS−A 硬度20度、
加圧部材9の加圧力は、20kg・f、
面状発熱体4は、ステンレスヒータ 幅12mm 出力1200W、
補助ローラ8は、φ14 弾性層をシリコンスポンジ(厚さ4mm) ASKER C硬度35度 押圧荷重 1.5kg・f、
支持体3は、アルミニウムで厚さ1.5mmであり、定着ベルト2との摺動部の面積は、4,000mm、2種とも体積、熱容量は等しい、
定着ベルト2の目標温度は、160℃(20℃から160℃に加熱)、
印刷媒体の搬送方向におけるニップ部の幅は、13mm、
定着ベルト2の周速度は、75mm/sとした。
以上のことから本実施例によれば、図10および図11に示す構成において支持体92の定着ベルト2が摺動する距離を印刷媒体の搬送方向における幅方向の位置で調整することにより、A4サイズの印刷媒体の搬送方向における中央部のトナーを定着させる定着ベルト2の中央部とA4サイズの印刷媒体の搬送方向における側端部のトナーを定着させる定着ベルト2の両端部との温度差を制御することが可能である。
なお、画像形成装置内の定着装置26周辺の空気の流れ等の周辺環境により定着ベルト2の中央部と端部の放熱量は変化するため、図12に示す構成の支持体93で定着ベルト2の両端部との温度差を制御するようにしてもよい。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、定着ベルトが摺動する支持体の中央部および端部の距離を調整することで、定着ベルトの媒体幅方向の温度を制御することができるという効果が得られる。
第3の実施例の構成は、定着装置の構成が第1の実施例と異なるものであり、その他の構成は第1の実施例と同様である。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図13は第3の実施例における定着装置の構成を示す断面図、図14は第3の実施例における定着装置の構成を示す斜視図である。
図13および図14において、定着装置26は、定着ローラ1と、複数の部材に巻き掛けられ、用紙を搬送するために用紙とともに移動し、その用紙およびトナーに熱を供給する無端状の定着ベルト2と、定着ベルト2を加熱する熱源としての面状ヒータ(面状発熱体)104と、面状ヒータ104を支持する支持部材(支持体)103と、支持部材103に支持された面状ヒータ104をその支持部材103に定着ベルト2を介して押圧する押圧部材としての押圧ローラ108と、支持部材103の端部に固定されて定着ベルト2の移動方向における押圧ローラ108の下流に配置され、定着ベルト2の一面に接触する加圧部材(ニップ形成部材)としての定着パッド109と、定着ベルト2の移動方向における押圧ローラ108の下流に、定着パッド109および定着ローラ1に対向して配置され、定着ベルト2を定着パッド109および定着ローラ1に圧接する第3の加圧部材としての加圧ローラ5とを備え、図13における矢印が示す媒体搬送方向に搬送される用紙7に未定着トナー6を定着させる。
なお、加圧ローラ5の内部にはローラ表面の温度上昇を加速させるために図示しないハロゲンヒータを有していてもよい。
定着ベルト2の温度は、図示しない温度検知手段により検出され、図示しない制御部により、所定の温度に保たれている。図示しない温度検知手段は、定着ベルト2の外側面または内側面に当接したもの、あるいは微小なギャップを設けた非接触のものであってもよい。
支持部材103は、レバー120に保持されており、ばね等の図示しない弾性体により、レバー120の支点120aを支点として、支持部材103に固定された定着パッド109が、加圧ローラ5に圧接する図13における矢印Gが示す方向に押し付けられている。
定着ローラ1は、レバー120と同じ支点120aを有するレバー121に図示しないベアリングを介して回転自在に保持されており、ばね等の図示しない弾性体により、支点120aを支点として加圧ローラ5に圧接する図13における矢印Hが示す方向に押し付けられている。
押圧ローラ108は、定着ローラ1を保持しているレバー121に図示しないベアリングを介して回転自在に保持されており、ばね等の図示しない弾性体により、定着ベルト2を介して面状ヒータ104に圧接する図13における矢印Jが示す方向に押し付けられている。
なお、押圧ローラ108の製品硬度はASKER-C硬度で35度±5度、押圧荷重は1.5kg・f±0.5kg・fとなっている。
また、図14に示すように押圧ローラ108の幅方向の長さL18と面状ヒータ104の幅方向の長さL14、支持部材103の幅方向の長さL13、及び定着ベルト2の幅方向の長さL12の関係は、安定的に定着ベルト2を加熱するために、L14≧L18≧L12≧L13の関係となっている。
さらに、押圧ローラ108は、定着ベルト2を介して面状ヒータ104に圧接され、この圧接力で面状ヒータ104は支持部材103に押圧されて一体化されているので、面状ヒータ104の一方の面で定着ベルト2を加熱し、もう一方の面で支持部材103を加熱している。
加圧ローラ5は、定着ベルト2を介して、定着パッド109および定着ローラ1に対向する位置で、それぞれに当接している。
これらにより、加圧ローラ5が定着ベルト2を介して定着パッド109に当接する当接範囲である第1のニップ部と、加圧ローラ5が定着ベルト2を介して定着ローラ1に当接する当接範囲である第2のニップ部とが形成されている。
なお、定着ローラ1および加圧ローラ5の構成は、第1の実施例と同様である。
定着パッド109は、図15に示すように表層109aと弾性層109bにて構成され、例えば接着材で支持部材103に固定されている。定着ベルト2と接触する表層109aは、通常シリコン系樹脂、またはフッ素系樹脂などの耐熱性が高く表面摩擦抵抗が低い樹脂材料が用いられる。弾性層109bは、通常シリコンゴム、またはスポンジ状シリコンゴム、フッ素ゴムなど耐熱性の高いゴム材料が用いられる。
定着ベルト2は、図5(a)に示すように薄い基体51(ニッケル、ポリイミド、ステンレスなどからなる基体の場合は強度と可撓性を両立するため、厚さが好ましくは30〜150μm位が適当)上に、弾性層52としてシリコンゴム(低硬度と高熱伝導性を両立するため、厚さが好ましくは50〜300μm)又はフッソ樹脂(磨耗による減肉と高熱伝導性を両立するため、厚さが好ましくは10〜50μm)を薄く形成し、その弾性層52の上に離型層53を形成している。また図5(b)に示すように基体51上に離型層53を設けたものでもよく、定着ローラ1、支持部材103、定着パッド109に対して離型層53を外側にして配置されている。
離型層53は、離型層33と同様に耐熱性が高く、また成型後の表面自由エネルギーが低い樹脂、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー)などの代表的なフッ素系樹脂(厚さが好ましくは10〜50μm)を用いることができる。
なお、外側の表面粗さはRa:0.6(μm)以下で、内側の表面粗さはRa:5.0(μm)以下である。
また、定着ベルト2の幅方向の寸法は320mmで、厚さは260μmとなり、定着ベルト2は周速200mm/sで回転し、カラー画像を1分間にA4サイズの用紙を横送りで40枚に定着する。
支持部材103は、アルミニウム、銅など熱伝導性、加工性の高い金属、またはこれらを主成分とする合金、あるいは耐熱性、剛性の高い鉄、鉄系の合金類、ステンレスなどで構成されている。
定着ベルト2の回転方向に対して支持部材103の上流側の端部には、面状ヒータ104が接着されることなく支持部材103に載置され、面状ヒータ104は支持部材103に形成された図示しない係止部材で側面が係止され、ずれないようになっている。
また、支持部材103と面状ヒータ104は、押圧ローラ108で定着ベルト2を介して面状ヒータ104を支持部材103に押圧することで一体化し、面状ヒータ104の熱を支持部材103に伝達するようになっている。
また、支持部材103は、押圧ローラ108と加圧ローラ5との間において定着ベルト2と接触する湾曲部(曲面)が形成されており、その定着ベルト2との接触面には、摺動性を高めるためにフッ素系の樹脂を形成していてもよい。なお、支持部材103の幅方向の長さは315mmで、湾曲部の半径が22.5mm±1.0mmとなり定着ベルト2の初期状態の内径とほぼ等しい。
さらに、支持部材103の定着ベルト2との接触面は、摺動性及び伝熱性を考慮して平滑であり、表面粗さをRa:6.3(μm)以下にする。面状ヒータ104を支持する部分は凹形状、またはL字形状になっている。
面状ヒータ104は、電流を流すことで発熱する発熱体であり、定着ベルト2の内側面と接触する面は平面であり、セラミックヒータ、ステンレスヒータなどが用いられる。図16は、面状ヒータ104の分解斜視図であり、面状ヒータ104は、例えばステンレス鋼(SUS430)などの基板160上に電気絶縁層161として薄くガラス膜を形成し、その上にニッケル−クロム合金あるいは銀−パラジウム合金の粉末をスクリーン印刷によってペースト状に抵抗発熱体163を形成し、また端部に銀など化学的に安定で電気抵抗の低い金属や、タングステンなどの高融点金属によって電極164を形成し、その上にガラス、あるいはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー)などの代表的なフッ素系樹脂による保護層165で保護したものが用いられる。
この場合、定着ベルト2の内側面に接触する面は、抵抗発熱体163側の面かあるいはその反対側の保護層165で保護された面のどちらでもよい。なお、面状ヒータ104は効率よく定着ベルト2を加熱するために、定着ベルト2と支持部材103を加熱している。また、幅方向の長さは375mmで発熱部の長さが330mmとなり、350℃の時に出力1200Wである。
押圧ローラ108の表面は、定着ローラ1あるいは加圧ローラ5と同様に弾性層を備え、例えばシリコンゴム、またはスポンジ状シリコンゴム、フッ素ゴムなど耐熱性の高いゴム材料が用いられる。
押圧ローラ108の芯金も、定着ローラ1あるいは加圧ローラ5と同様に一定の剛性を保つためにアルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属製パイプまたはシャフトが用いられる。
また、弾性層の上に離型層として、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー)などの代表的なフッ素系樹脂(厚さが好ましくは10〜50μm)を形成してもよい。あるいは弾性層の代わりにシリコンオイル、フッ素オイルなどの離型剤を塗布するためのスポンジ材やフェルトであってもよい。
加圧ローラ5は、図示しないフレームにベアリングを介して回転自在に保持されており、図示しないギアを有している。このギアが用紙搬送部24から回転駆動されることにより加圧ローラ5は図13の矢印Cが示す方向に回転し、定着ベルト2は加圧ローラ5と、定着ローラ1は定着ベルト2との摩擦力によって従動することで図13の矢印Dが示す方向に回転駆動される。
なお、用紙搬送部24から回転駆動されるのは定着ローラ1でも良い。または、用紙搬送部24から回転駆動されるのは定着ローラ1と加圧ローラ5の両方であっても良い。
また、定着ベルト2の一部には、駆動のためのトルクを低減するために、テンションが加わっていない部分がある。
さらに、加圧ローラ5が図13の矢印Cが示す方向へ回転すると、定着ベルト2はニップ部に向けて矢印Dが示す方向に引っ張られる。また、定着ベルト2は押圧ローラ108と面状ヒータ104で圧接されているので矢印Eが示す方向に引っ張られ、定着ベルト2には矢印Fが示す方向に力が加わり、支持部材103の湾曲部と接触する。
図17は第3の実施例における支持部材の側面図および斜視図であり、図17(a)は側面図、図17(b)は斜視図である。
図17において、支持部材103の形状の一部は、円弧状の形状r1をなし、定着ベルト2と接触するベルト摺動部(湾曲部)、すなわち略半円筒状の曲面を形成している。形状r1の半径は、定着ベルト2と支持部材103の接触を安定させるために、図18に示す定着ベルト2の初期の円筒形状の内径Rの半径とほぼ等しいことが望ましい。
本実施例では、定着ベルト2の半径を22.5mmにしたので、支持部材103の円弧形状のベルト摺動部の半径も22.5mmである。ただし、定着ベルト2へ安定的な伝熱を考慮すると、支持部材103のベルト摺動部の半径は15〜30mmまで許容できる。なお、上記の寸法は常温時に管理されている寸法である。
また、支持部材103の円弧形状は、図19に示す支持部材193のように、定着ベルト2又は記録媒体7の波打ちや弛みによって、記録媒体7上の未定着のトナー6が第1のニップ部の手前において定着ベルト2に接触し、画像の乱れが発生しないよう角度θ1を確保し、定着ベルト2を自然な形状に近づけるために、定着ベルト2の回転方向の上流側の形状r2の半径よりも下流側の第1のニップ部入り口近くの形状r3の半径を小さくすることが望ましい。
上述した構成の作用について説明する。
図13において、印刷動作時、つまり定着ベルト2が、加圧ローラ5によって矢印Dが示す方向に回転駆動されると、定着ベルト2は、加圧部材としての定着パッド109と加圧ローラ5との第1のニップ部と、押圧ローラ108と面状ヒータ104の圧接部との間で張架され、支持部材103の湾曲部に接触し、面状ヒータ104と支持部材103とに対して摺動しながら回転する。
電力が供給され、発熱している状態の面状ヒータ104によって、押圧ローラ108で面状ヒータ104に圧接された定着ベルト2と、面状ヒータ104と接触している支持部材103が加熱される。
この加熱された支持部材103は、回転駆動によって接触する定着ベルト2を加熱する。図示しない温度検知手段によって定着ベルト2の表面温度を検知し、これをもとに図示しない制御部によって面状ヒータ104への供給電力が制御され、定着ベルト2の表面を適正温度に維持する。
定着ベルト2が、押圧ローラ108と面状ヒータ104との第3のニップ部と、定着パッド109と加圧ローラ5との第1のニップ部の両方で挟持され、加圧ローラ5側の接触面により定着ベルト2が従動回転し始めると、第1のニップ部が回転駆動されてから、定着ベルト2を通じて第3のニップ部が従動するため、第1と第3のニップ部間で定着ベルト2が引っ張られ、支持部材103の湾曲部の摺動面に定着ベルト2が巻き付けられる。
なお、定着ベルト2を支持部材103に効果的に巻き付かせるためには、第1と第3のニップ部は、定着ベルト2の回転を中心とすると、90度以上の位置関係にあるものとする。
トナー6が転写された記録媒体7は定着ベルト2に形成されたニップ部を通過して搬送され、記録媒体7上のトナー6が定着ベルト2及び加圧ローラ5による加熱及び加圧により記録媒体7に定着される。
ニップ部内において、定着ベルト2の弾性層52と、定着パッド109の弾性層109bと、定着ローラ1の弾性層32とは、記録媒体7の表面の凹凸による段差と、カラー画像で有ればトナー6が多層のために生じる段差に対して、弾性変形することで追従し、定着ムラのない良好な定着を行う。
このように、押圧ローラ108で定着ベルト2を支持部材103に押圧し、その支持部材103と面状ヒータ104とを一体化することにより、定着ベルト2および支持部材103を面状ヒータ104で安定的に加熱することが可能となった。
また、定着ベルト2が回転するときに、定着ベルト2を加圧部材としての定着パッド109と加圧ローラ5のニップ部と、面状ヒータ104と押圧ローラ108の圧接部との間で張架し、支持部材103の湾曲部の摺動面に接触させるようにしたことにより、面状ヒータ104で加熱された支持部材103から定着ベルト2へ伝熱することが可能となり、定着ベルト2を加熱する時間を長くすることが可能となった。
このように押圧ローラ108を設けたことにより、定着ベルト2を安定的に面状ヒータ104に接触させるとともに、面状ヒータ104を支持部材103に押圧して一体化することが可能となり、また定着ベルト2を定着パッド109と加圧ローラ5のニップ部と、面状ヒータ104と押圧ローラ108の圧接部との間で張架することにより、回転する定着ベルト2を支持部材103の湾曲部に接触させることが可能になったので、熱伝達効率が高くなり、定着ベルト2の加熱時間を短縮することが可能となった。
なお、本実施例では、定着ベルト2を安定的に面状ヒータ104に接触させる押圧部材として、押圧ローラを用いたが、定着ベルト2を面状ヒータ104に押付けることができるものであれば、スプリングなどの付勢手段によって定着ベルトを押圧するパッドを用いても良い。
以上説明したように、第3の実施例では、定着ベルトを介して面状ヒータを支持部材に押圧する押圧ローラを設け、面状ヒータの熱を支持部材に伝達し、その支持部材に回転する定着ベルトを接触させることにより、熱伝達効率が高くなり、定着ベルトの加熱時間を短縮することができるという効果が得られる。
図20は第4の実施例における定着装置の構成を示す断面図である。なお、上述した第1および第3の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図20において、定着装置26は、定着ベルト2を張架するとともに、その定着ベルト2を内側から付勢する付勢手段としての張架ローラ201を備えている。
張架ローラ201は、図示しないレバーにベアリングを介して回転自在に保持されており、ばね等の図示しない弾性体により、定着ベルト2が支持部材103に接触する方向で、且つ定着ベルト2が面状ヒータ104と離れない方向、つまり図21に示す面状ヒータ104と定着ベルト2との接触面と、定着ベルト2とのなす角度θ2が、矢印Mの方向に0度より大きくなるように、図20における矢印Kが示す方向に付勢されている。
張架ローラ201の表面は、定着ローラ1あるいは加圧ローラ5と同様に弾性層を備え、例えばシリコンゴム、またはスポンジ状シリコンゴム、フッ素ゴムなど耐熱性の高いゴム材料が用いられる。芯金も同様に一定の剛性を保つためにアルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属製パイプまたはシャフトが用いられる。また弾性層の上に離型層として、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー)などの代表的なフッ素系樹脂(厚さが好ましくは10〜50μm)を形成してもよい。
上述した構成の作用について説明する。
図20において、印刷動作時、張架ローラ201で支持部材103に接触し、且つ面状ヒータ104から離れない方向に張架された定着ベルト2は、支持部材103と面状ヒータ104に対して摺動しながら加圧ローラ5によって矢印Dが示す方向に回転駆動される。
面状ヒータ104に電力が供給されることで付勢された押圧ローラ108で面状ヒータ104に圧接された定着ベルト2と、面状ヒータ104に一体化された支持部材103とが加熱される。この加熱された支持部材103は摺動回転する定着ベルト2を加熱する。
このように張架ローラ201を設けたことにより、定着ベルト2を安定的に支持部材103に接触させることが可能になったので、第3の実施例よりも熱伝達効率が高くなり、定着ベルト2の加熱時間をさらに短縮することが可能となった。
以上説明したように、第4の実施例では、張架ローラを設けたことにより、定着ベルトを安定的に支持部材に接触させることができ、熱伝達効率をさらに高め、定着ベルトの加熱時間をさらに短縮することができるという効果が得られる。
なお、第1の実施例から第4の実施例において、画像形成装置をプリンタとして説明したが、これに限られることなく、複合機(MFP:Multi Function Peripherals)、ファクシミリ、または複写装置としてもよい。
また、定着ベルトは、無端状のベルトとして説明したが、終端を有するものであってもよい。
さらに、第1の実施例から第4の実施例の構成を組み合わせることによって、より効率良く定着ベルトを加熱することができる。
1 定着ローラ
2 定着ベルト
3、103 支持体(支持部材)
4、104 面状発熱体(面状ヒータ)
5 加圧ローラ
6 トナー
7 用紙(記録媒体)
8 補助ローラ
9、109 加圧部材(定着パッド)
20 プリンタ(画像形成装置)
23 LEDヘッド
24 用紙搬送部
25 トナー像形成部
26 定着装置
108 押圧ローラ
120、121 レバー
201 張架ローラ

Claims (18)

  1. 現像剤を加熱して媒体上に定着させる定着装置において、
    前記現像剤と前記媒体へ熱を供給する定着部材と、
    前記定着部材を加熱する発熱体と、
    前記発熱体を支持する支持部材と、
    前記定着部材を前記発熱体に押圧する押圧部材と、
    前記定着部材と当接する第2の加圧部材と、
    前記定着部材と当接する第3の加圧部材とを有することを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1の定着装置において、
    前記定着部材は、前記媒体とともに移動し、前記現像剤と前記媒体へ熱を供給する定着ベルトであり、
    前記押圧部材は、前記発熱体を前記支持部材に前記定着ベルトを介して押圧し、
    前記第2の加圧部材は、前記定着ベルトの移動方向における前記押圧部材の下流に前記定着ベルトの一面に接触し、
    前記第3の加圧部材は、前記定着ベルトを挟んで前記第2の加圧部材と対向して配置され、前記定着ベルトに前記媒体を押圧する加圧ローラであり、
    前記支持部材は、前記押圧部材と前記加圧ローラとの間で前記定着ベルトと接触していることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項2の定着装置において、
    前記定着ベルトは、無端状ベルトであることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項3の定着装置において、
    前記定着ベルトは、回転するときに前記押圧部材と前記加圧ローラとの間で張られて前記支持部材に接触することを特徴とする定着装置。
  5. 請求項2、請求項3または請求項4の定着装置において、
    前記支持部材は、前記定着ベルトの移動方向における前記定着ベルトとの接触部の長さが前記移動方向に直交する方向で一定であることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項2、請求項3または請求項4の定着装置において、
    前記支持部材は、前記定着ベルトの移動方向における前記定着ベルトとの接触部の長さが前記移動方向に直交する方向の中央部と端部で異なることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項の定着装置において、
    前記第2の加圧部材は、定着ローラであることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項の定着装置において、
    前記支持部材は、押出し加工を用いて成型されていることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか1項の定着装置において、
    前記支持部材は、板材からプレス加工を用いて成型されていることを特徴とする定着装置。
  10. 現像剤を加熱して媒体上に定着させる定着装置において、
    前記現像剤と前記媒体へ熱を供給し、所定の方向へ移動する定着部材と、
    前記定着部材を加熱する発熱体と、
    前記発熱体を支持し、前記定着部材と摺動する摺動部を有する支持部材と、
    前記定着部材を前記発熱体に押圧する押圧部材と、
    前記定着部材と当接する第2の加圧部材と、
    前記定着部材と当接する第3の加圧部材とを有し、
    前記摺動部は、前記定着部材の移動方向における前記発熱体の下流側に配設されていることを特徴とする定着装置。
  11. 請求項10の定着装置において、
    前記定着部材は、前記媒体とともに移動し、前記現像剤および前記媒体へ熱を供給する定着ベルトであり、
    前記押圧部材は、前記発熱体を前記支持部材に前記定着ベルトを介して押圧し、
    前記第2の加圧部材は、前記定着ベルトの移動方向における前記押圧部材の下流で前記定着ベルトの一面に接触し、
    前記第3の加圧部材は、前記定着ベルトを挟んで前記第2の加圧部材と対向して配置され、前記定着ベルトに前記媒体を押圧する加圧ローラであり、
    前記支持部材は、略半円筒状の曲面が形成され、前記押圧部材と前記第2の加圧部材との間で前記曲面が前記定着ベルトと接触していることを特徴とする定着装置。
  12. 請求項11の定着装置において、
    前記第2の加圧部材は、前記支持部材に形成されていることを特徴とする定着装置。
  13. 請求項11または請求項12の定着装置において、
    前記定着ベルトは、無端状ベルトであり、
    前記曲面の半径が、前記定着ベルトの半径と略等しいことを特徴とする定着装置。
  14. 請求項11または請求項12の定着装置において、
    前記定着ベルトは、無端状ベルトであり、
    前記定着ベルトの移動方向における下流側の前記曲面の半径が、上流側の前記曲面の半径より小さいことを特徴とする定着装置。
  15. 請求項13または請求項14の定着装置において、
    前記定着ベルトは、回転するときに前記押圧部材と前記加圧ローラとの間で張られて前記曲面に接触することを特徴とする定着装置。
  16. 請求項13から請求項15のいずれか1項の定着装置において、
    前記定着ベルトを張架する張架ローラを設け、
    前記定着ベルトは、前記曲面に接触することを特徴とする定着装置。
  17. 請求項16の定着装置において、
    前記張架ローラは、前記定着ベルトを前記曲面に接触させる方向かつ前記発熱体へ接触させる方向へ付勢されていることを特徴とする定着装置。
  18. 請求項1から請求項17のいずれか1項の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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