JP2011169692A - バイオセンサの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電界効果トランジスタを備えたバイオセンサを、歩留まりよく製造する方法を提供すること。
【解決手段】シリコン基板の一方の面に酸化シリコン膜とポリシリコン膜との積層膜を形成する工程と;前記シリコン基板の他方の面に酸化シリコン膜を形成する工程と;前記シリコン基板の他方の面に形成された酸化シリコン膜上に、ソース電極およびドレイン電極、ならびにソース電極とドレイン電極とを接続するチャネルとを形成する工程と;前記シリコン基板の一方の面のポリシリコン膜を除去する工程とを含む、電界効果トランジスタを含むバイオセンサの製造方法。
【選択図】図4−1

Description

本発明は、電界効果トランジスタを備えたバイオセンサの製造方法に関する。
従来、電界効果トランジスタを備えたバイオセンサが提案されている(特許文献1〜3を参照)。一般に、電界効果トランジスタを備えるバイオセンサでは、半導体基板の絶縁膜上に、ソース電極/ドレイン電極およびチャネルが形成されており、さらにチャネルや、半導体基板の絶縁膜などに反応場が配置されていることが多い。反応場には、被検出物質認識分子が固定されることが多い。
反応場に固定された被検出物質認識分子に被検出物質を認識させ、そのときのソース−ドレイン電流を測定することで、反応場に提供された被検出物質の有無や濃度を測定する。
特開2004−85392号公報 特開2006−201178号公報 特開2007−139762号公報
電界効果トランジスタを備えたバイオセンサの製造において、同一条件で製造しているにも係わらず、得られるバイオセンサの特性が大きく異なることがあり、歩留まりを低下させる原因となることがあった。本発明者は、その原因の一つが、製造プロセス(特に、チャネルやソース/ドレイン電極を作製するための半導体製造プロセス)において、反応場を配置するべき半導体基板の絶縁膜に欠陥が生じるためであることを突き止めた。そして、欠陥が生じる原因の一つが、半導体基板を搬送するときに、半導体基板の絶縁膜と搬送ラインなどとの物理的接触により、半導体基板の絶縁膜が傷つけられるためであることを見出した。
そこで本発明は、電界効果トランジスタを備えたバイオセンサを、歩留まりよく製造する方法を提供することを目的とする。
本発明は、電界効果トランジスタを備えたバイオセンサの製造において、チャネルやソース/ドレイン電極を作製するときに、反応場となる領域をポリシリコン膜にて保護しておくことで、反応場の損傷を抑制することを特徴とする。つまり、本発明は、以下に示すバイオセンサの製造方法に関する。
[1] シリコン基板と、前記シリコン基板の一方の面に形成された酸化シリコン膜と、前記シリコン基板の一方の面に形成された酸化シリコン膜上に配置された反応場およびゲート電極と、前記シリコン基板の他方の面に形成された酸化シリコン膜と、前記他方の面に形成された酸化シリコン膜に配置されたソース電極およびドレイン電極、ならびにソース電極とドレイン電極とを接続するチャネルと、を有するセンサの製造方法であって、
シリコン基板の一方の面に酸化シリコン膜とポリシリコン膜との積層膜を形成する工程と、
前記シリコン基板の他方の面に酸化シリコン膜を形成する工程と、
前記シリコン基板の他方の面に形成された酸化シリコン膜上に、ソース電極およびドレイン電極、ならびにソース電極とドレイン電極とを接続するチャネルとを形成する工程と、
前記シリコン基板の一方の面のポリシリコン膜を除去する工程と、
前記シリコン基板の一方の面に、ゲート電極を配置する工程と、を含む製造方法。
[2] 前記ポリシリコン膜の厚さは、1000Å以上である、[1]に記載の製造方法。
[3] 前記シリコン基板の一方の面に形成される酸化シリコン膜の厚さは、1000Å以上である、[1]に記載の製造方法。
[4] 前記反応場には、被検出物質認識分子が固定される、[1]に記載の製造方法。
本発明によれば、電界効果トランジスタを備えたバイオセンサを歩留まりよく製造することができる。
本発明のバイオセンサの構成を模式的に示す斜視図である。 本発明のバイオセンサの第一の例の構成を模式的に示す断面図である。 本発明のバイオセンサの第二の例の構成を模式的に示す断面図である。 本発明のバイオセンサの製造フローである。 本発明のバイオセンサの製造フローである。 障壁部を有する反応場を形成するフローである。
1.本発明におけるバイオセンサ
本発明におけるバイオセンサは、シリコン基板と、それに配置された電界効果トランジスタと、反応場と、を有する。
本発明におけるバイオセンサにおいて、シリコン基板の両面には、酸化シリコン膜が成膜されている。シリコン基板の一方の面に形成された酸化シリコン膜上には、反応場とゲート電極とが配置される。シリコン基板の他方の面に形成された酸化シリコン膜上には、ソース電極およびドレイン電極、ならびにソース電極とドレイン電極とを接続するチャネルとが配置される。
反応場には、通常、検出対象物に選択的に結合することができる被検出物質認識分子が結合されている。
本発明のバイオセンサによる検出フローは、検出対象物を含みうるサンプルを反応場に提供して;サンプル中の検出対象物と、反応場に固定化された被検出物質認識分子とを反応させ;所定のゲート電圧を印加しつつ、ソース−ドレイン電流を測定することで、サンプル中の検出対象物の有無の判断、およびその量を測定する。
図1は、本発明におけるバイオセンサ10の構成を模式的に示す斜視図である。図2は、本発明における第一の態様のバイオセンサ10−1の構成を模式的に示す断面図であり;図3は、本発明における第二の態様のバイオセンサ10−2の構成を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、バイオセンサ10は、シリコン基板11の両面に、絶縁膜である酸化シリコン膜12a,12bが形成されている。酸化シリコン膜12aが形成された面には、ゲート電極13が形成されている。ゲート電極13には、参照電圧Vrefが印加される。ゲート電極13、酸化シリコン膜12a及びシリコン基板11は、金属(導体)−絶縁体−半導体(Metal-Insulator-Semiconductor:MIS)構造となっている。したがって、ゲート電圧はシリコン基板11に直接印加されない。ただしゲート電極13の材質は、導電性を有するものであれば特に限定されず、例えば金、白金、チタン、アルミニウムなどの金属や導電性プラスチックなどであればよい。
一方、酸化シリコン膜12bが形成された面には、ドレイン電極14及びソース電極15が形成されている。ドレイン電極14とソース電極15は、酸化シリコン膜12b上で、チャネル16を介して電気的に接続されている。
チャネル16は、ポリシリコンで形成されていることが好ましい。これにより、酸化シリコン膜12b、ドレイン電極14、ソース電極15及びチャネル16は、一般的なTFT(Thin Film Transistor)構造とされているので、TFTを製造するのと同様の半導体製造工程を用いて、酸化シリコン膜12b、ドレイン電極14、ソース電極15及びチャネル16を形成することができる。
また、チャネル16はポリシリコンで形成されているので、チャネル16の線路幅Wを、半導体製造工程のなかで、容易に選択できる。
ドレイン電極14とソース電極15の間には、外部配線を介して電源Vds及び電流計17が接続されている。これにより、電源Vdsによってドレイン電極14とソース電極15との間に所定の電圧が印加され、電流計17によってチャネル16に流れる電流が測定される。
ドレイン電極14とソース電極15との間隔は、特に限定されないが、通常は0.5〜10μm程度である。この間隔は、チャネル16による電極間の接続を容易にするためにさらに縮めてもよい。ソース電極及びドレイン電極の形状及び大きさは特に限定されず、目的に応じて適宜設定すればよい。
図2に示されるバイオセンサ10−1は、酸化シリコン膜12aが形成された面に反応場20を有する。反応場20とは、測定試料(通常は溶液)を提供する領域を意味する。反応場20には、被検出物質認識分子21が固定化されている。被検出物質認識分子の例には、抗体や酵素、レクチンなどのタンパク質、核酸、オリゴ糖又は多糖、あるいはそれらの構造を有する物質が含まれる。被検出物質認識分子を反応領域に固定化することで、特定のタンパク質や化学物質などを特異的に検出することができる。
反応場20とゲート電極13は、酸化シリコン膜12a,12bのうちの、同一の酸化シリコン膜に配置されることが好ましく;特に、ドレイン電極14とソース電極15が配置された面とは反対の面の酸化シリコン膜(図2の場合、酸化シリコン膜12a)に配置されることが好ましい。また、反応場20とゲート電極13は、同一の酸化シリコン膜12a上のできるだけ近い位置に形成されることが好ましい。例えば、反応場20の上側にゲート電極13を配置してもよく、反応場20の周囲にゲート電極13を形成してもよい。このようにすることで、反応場20に提供された被検出物の濃度変化等に対するチャネル16での電圧変化を大きくできるので、測定感度を高めることができる。
図2において、反応場20が配置された領域の酸化シリコン膜12aの厚さは一定であるが;反応場20が配置された領域の酸化シリコン膜の厚さが、その周囲の酸化シリコン膜の厚さよりも薄くてもよい。すなわち、反応場20は凹部の内部にあることが好ましい。これにより、試料溶液を反応場20に効率的に留めることができるだけでなく、ゲート電極13から基板面方向に漏れ出た電気力線をより効率的に反応場20を通過させることができる。また、酸化シリコン膜12a上に、反応場20を取り囲む障壁を設けても、試料溶液を反応場20に効率的に留めることができる。
図3に示されるバイオセンサ10−2は、反応場が凹部の内部にあるバイオセンサである。図3において、図2と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図3に示すように、酸化シリコン膜12aが形成された面には、ゲート電極43に対向する反応場(ゲート酸化膜)50と、反応場50を取り囲む障壁部51とが形成されている。反応場50は、被検出物質認識分子60を固定する機能を有する。本実施の形態の場合、反応場50及び障壁部51は、いずれも酸化シリコンにより形成されている。
反応場50の酸化シリコン膜の厚さは200nm以下とされており、実際には1〜200nm程度(例えば、100nm)であることが好ましい。障壁部51の酸化シリコン膜の厚さは、反応場50の厚さよりも厚く、かつ数1000nm以下とされており、実際には200〜1000nm程度(例えば、600nm)であることが好ましい。さらに、反応場50の上面と障壁部51の上面との差(つまり段差)は、200〜800nm程度(例えば、500nm)であることが好ましい。また実際上、反応場50の面積は、25mm程度である。
障壁部51は、反応場50を完全に取り囲んでいることが好ましいが、完全に取り囲んでいなくてもよい。要は、反応場50に提供された試料溶液の流出を規制できる程度に取り囲んでいればよい。
このように、図3に示されるセンサ10−2は、反応場50を取り囲む障壁部51を形成したことにより、反応場50に被検出物質や被検出物質認識分子を載置した場合に、これらの物質が障壁部51に規制されて反応場50の面積よりも拡がることを防止できる。つまり、試料溶液が反応場50上で拡がる面積を一定とすることができる。
本発明のバイオセンサは、反応場が形成される酸化シリコン膜(チャネルが配置された面とは反対の面の酸化シリコン膜)が、センサの製造フローにおいて損傷を受けにくいので、歩留まりよく製造されることはもちろんであるが、安定した検出感度を有するバイオセンサとなりうる。
2.本発明におけるバイオセンサの製造方法
本発明におけるバイオセンサは、シリコン基板の一方の面に酸化シリコン膜とポリシリコン膜との積層膜を形成する工程(第1工程)と、前記シリコン基板の他方の面に酸化シリコン膜を形成する工程(第2工程)と、前記シリコン基板の他方の面に形成された酸化シリコン膜上に、ソース電極およびドレイン電極、ならびにソース電極とドレイン電極とを接続するチャネルとを形成する工程(第3工程)と、前記シリコン基板の一方の面のポリシリコン膜を除去する工程(第4工程)とを含む。
このように、第3工程においてソース電極およびドレイン電極ならびにチャネルを形成する際に、シリコン基板の一方の面の酸化シリコン膜はポリシリコン膜で保護されている。第3工程は、一般の半導体製造プロセスを利用して行うことができ、その作業効率を高めるためには、シリコン基板を自動搬送機に載せて行うことが好ましい。このとき、シリコン基板の裏面(ソース電極およびドレイン電極ならびにチャネルを形成する面とは反対の面)は、搬送機の部材などと接触するため損傷を受けることがある。それにより、従来はバイオセンサの製造歩留まりが低下することがあった。
本発明においては、第3工程において、シリコン基板の裏面には酸化シリコン膜と、さらにポリシリコン膜が成膜されているので、シリコン基板の裏面の酸化シリコン膜は損傷を受けにくい。したがって、第3工程の後に、ポリシリコン膜を除去して酸化シリコン膜を露出させることにより、正常な表面のポリシリコン膜が得られる。そして、そこに反応場を形成すれば、欠陥のないバイオセンサが製造される。
図4−1(図4A〜F)および図4−2(図4G〜K)には、本発明のバイオセンサの製造フローが示される。まず、図4Aでは、シリコン基板11の両面に、熱酸化法によって酸化シリコン膜12aと12bを形成する。酸化シリコン膜の厚みは、1000Å〜5000Åであることが好ましい。酸化シリコン膜の厚みが1000Å未満では、絶縁膜としての機能が維持されないことがある。また、酸化シリコン膜の厚みが5000Åを超えると、バイオセンサとしての感度が低下することがある。
図4Bでは、酸化シリコン膜12aと12b上に、ポリシリコン膜30aと30bを形成する。ポリシリコン膜はCVD法にて成膜すればよい。ポリシリコン膜30aの厚みは、1000Å〜4000Åであることが好ましい。ポリシリコン膜30aの厚みが1000Å未満であると、搬送部材との接触による酸化シリコン膜12aの損傷が十分に抑制できないことがある。4000Åを超えても構わないが、製造コストの上昇を引き起こす場合がある。
図4Cでは、シリコン基板11の片面の酸化シリコン膜12bとポリシリコン膜30bとを除去する。図4Dでは、酸化シリコン膜12bとポリシリコン膜30bとを除去したシリコン基板11の面に、再び酸化シリコン膜12bを形成する。前記と同様に、熱酸化法により形成すればよい。もちろん、図4Bの酸化シリコン膜12bを除去することなく、ポリシリコン膜30bを選択的に除去して、図4Dの状態としてもよい。
図4Eでは、酸化シリコン膜12b上の所定位置(チャネルを形成するべき位置)にポリシリコン膜16’を形成する。ポリシリコン膜16’の形成は、例えば、所定位置にアモルファスシリコンを堆積させ、アモルファスシリコンにレーザを照射して多結晶化させればよい。
図4Fでは、ポリシリコン膜16’に不純物を埋め込み、熱処理により不純物を拡散させてチャネル16とする。チャネル16はNPN型であっても、PNP型であっても、NiP型であっても、PiP型であってもよい。NPN型またはPNP型のチャネルは、バンドギャップが大きくなるので、NiN型またはPiP型のチャネルと比較して、リーク電流が小さくなりやすい。このため、待機状態の消費電流を低減する回路を構成しやすい。一方、NiN型またはPiP型のチャネルは、NPN型またはPNP型のチャネルと比較して、少ない製造工程で作製されうる。
図4Gでは、チャネル16を被覆する層間絶縁膜18を形成する。層間絶縁膜18は、例えばハフニウムオキサイドである。図4Hでは、ドレイン電極14およびソース電極15を形成し、それぞれコンタクトホールを介してチャネル16に接続させる。
次に、図4Iでは、シリコン基板11のもう一方の面にあるポリシリコン膜30aを除去する。ポリシリコン膜30aの除去は、ドライエッチングガスを用いてエッチングすることにより行えばよい。ドライエッチングガスの例には、塩素ガス、臭化水素などが含まれる。これらのドライエッチングによれば、酸化シリコン膜12aを除去することなく、選択的にポリシリコン膜30aを除去できるからである。
図4Jでは、ポリシリコン膜30aを除去して露出した酸化シリコン膜12aに、反応場20を形成する。このとき、ポリシリコン膜30aを除去して露出した酸化シリコン膜12aには欠陥の発生が抑制されているので、適切な反応場20が形成される。反応場20には、被検出物質認識分子21が固定化される。
図4Kでは、反応場20の近傍にゲート電極13を配置するこで、本発明のバイオセンサを得る。ゲート電極13は、反応場20の近傍に配置されていればよいが、反応場20を囲むように配置されてもよい。ゲート電極20の材質は、金、白金、チタン、アルミニウムなどの金属のほか、導電性プラスチックなどであってもよい。ゲート電極は、酸化シリコン膜12a上に配置される。したがって、ゲート電圧はシリコン基板11に直接印加されない。
また、本発明のバイオセンサは、図3に示されるように、障壁部51によって囲まれている反応場50を有していてもよい。障壁部51によって囲まれた反応場の形成方法を、図5を用いて説明する。障壁部51はLOCOS法によって形成されうる。
図5Aでは、ポリシリコン膜を除去することで露出した酸化シリコン膜12a(図4I参照)に、CVD法によって窒化シリコン膜70を堆積させる。図5Bでは、リソグラフィー技術とエッチング技術とで、窒化シリコン膜70をパターニングする。窒化シリコン膜を除去した領域に、障壁部が形成される。一方、窒化シリコン膜が残っている領域には、反応場が形成される。
図5Cでは酸化処理を行い、窒化シリコン膜70が除去された領域が選択的に酸化され、酸化シリコン膜が厚くなり、障壁部51が形成される。一方、窒化シリコン膜70が残っている領域は酸化されない。このとき、厚くされた酸化膜の一部が、窒化シリコン膜直下にもぐりこみ、バーズビーグ52を形成する。酸化処理は、湿潤酸素雰囲気下で、高温(例えば1000℃)条件にて行えばよい。
図5Dでは、窒化シリコン膜70を除去して、反応場50となる領域を得る。反応場50に被検出物質認識分子60を結合する。さらに、反応場50の近傍にゲート電極を配置することで、本発明のバイオセンサを得る。
[参考例1]
シリコンウェハの両面に、熱酸化法にて1350Åの酸化シリコン膜を形成した。さらに、両面に2000Åのポリシリコン膜を化学蒸着法により成膜した。シリコンウェハを反転させ、搬送ラインにのせて搬送した。搬送ラインの搬送部材と接触したシリコンウェハ面のポリシリコン膜をエッチング除去した。エッチング除去は、塩素ガスを用いてドライエッチングした。
ポリシリコン膜のエッチングにより露出した酸化シリコン膜に、蒸着によりアルミニウム膜を成膜した。アルミニウム膜を、レジストパターニングして(樹脂レジスト膜の形成、レジスト膜のパターニング、アルミニウム膜のパターニング、レジスト除去の工程による)、120個のアルミニウム電極を形成した。
アルミニウム電極を形成した面とは、反対のシリコンウェハ面のポリシリコン膜および酸化シリコン膜を面研削により除去して、シリコン面を露出させた。次に、露出したシリコン面と、各アルミニウム電極とを電気接続した。アルミニウム電極に電圧を0V〜−40Vにスキャンし、シリコン基板とアルミニウム電極間の電流を測定した。このとき、電流が流れない素子(正常素子)の個数と、電流が流れる素子(欠陥素子)の個数と、をそれぞれ求めた。
[参考例2]
シリコンウェハの両面に、熱酸化法にて1350Åの酸化シリコン膜を形成した。さらに、両面に3500Åのポリシリコン膜を形成した。その後、参考例1と同様に、ウェハ搬送、ポリシリコン膜のエッチング除去、120個のアルミニウム電極の形成、面研削によるシリコン面の露出、シリコン面とアルミニウム電極の接続を行った。
さらに参考例1と同様に、アルミニウム電極に電圧を0V〜−40Vにスキャンし、シリコン基板とアルミニウム電極間の電流を測定した。このとき、電流が流れない素子(正常素子)の個数と、電流が流れる素子(欠陥素子)の個数と、をそれぞれ求めた。
[参考例3]
シリコンウェハの両面に、熱酸化法にて4000Åの酸化シリコン膜を形成した。さらに、両面に2000Åのポリシリコン膜を形成した。その後、参考例1と同様に、ウェハ搬送作業、ポリシリコン膜のエッチング除去、120個のアルミニウム電極の形成、面研削によるシリコン面の露出、シリコン面とアルミニウム電極の接続を行った。
さらに参考例1と同様に、アルミニウム電極に電圧を0V〜−40Vにスキャンし、シリコン基板とアルミニウム電極間の電流を測定した。このとき、電流が流れない素子(正常素子)の個数と、電流が流れる素子(欠陥素子)の個数と、をそれぞれ求めた。
[参考例4]
シリコンウェハの両面に、熱酸化法にて4000Åの酸化シリコン膜を形成した。さらに、両面に3500Åのポリシリコン膜を形成した。その後、参考例1と同様に、ウェハ搬送、ポリシリコン膜のエッチング除去、120個のアルミニウム電極の形成、面研削によるシリコン面の露出、シリコン面とアルミニウム電極の接続を行った。
さらに参考例1と同様に、アルミニウム電極に電圧を0V〜−40Vにスキャンし、シリコン基板とアルミニウム電極間の電流を測定した。このとき、電流が流れない素子(正常素子)の個数と、電流が流れる素子(欠陥素子)の個数と、をそれぞれ求めた。
[比較参考例1]
シリコンウェハの両面に、熱酸化法にて1350Åの酸化シリコン膜を形成した。その後、ウェハ搬送をせずに、シリコンウェハの裏面の酸化シリコン膜に搬送部材を接触させなかった。そのまま、ポリシリコン膜のエッチング除去、120個のアルミニウム電極の形成、面研削によるシリコン面の露出、シリコン面とアルミニウム電極の接続を行った。
さらに参考例1と同様に、アルミニウム電極に電圧を0V〜−40Vにスキャンし、シリコン基板とアルミニウム電極間の電流を測定した。このとき、電流が流れない素子(正常素子)の個数と、電流が流れる素子(欠陥素子)の個数と、をそれぞれ求めた。
[参考比較例2]
シリコンウェハの両面に、熱酸化法にて1350Åの酸化シリコン膜を形成した。そして、ポリシリコン膜を形成することなく、参考例1と同様に、ウェハ搬送、ポリシリコン膜のエッチング除去、120個のアルミニウム電極の形成、面研削によるシリコン面の露出、シリコン面とアルミニウム電極の接続を行った。
さらに参考例1と同様に、アルミニウム電極に電圧を0V〜−40Vにスキャンし、シリコン基板とアルミニウム電極間の電流を測定した。このとき、電流が流れない素子(正常素子)の個数と、電流が流れる素子(欠陥素子)の個数と、をそれぞれ求めた。
[参考比較例3]
シリコンウェハの両面に、熱酸化法にて3000Åの酸化シリコン膜を形成した。そして、ポリシリコン膜を形成することなく、参考例1と同様に、ウェハ搬送、ポリシリコン膜のエッチング除去、120個のアルミニウム電極の形成、面研削によるシリコン面の露出、シリコン面とアルミニウム電極の接続を行った。
さらに参考例1と同様に、アルミニウム電極に電圧を0V〜−40Vにスキャンし、シリコン基板とアルミニウム電極間の電流を測定した。このとき、電流が流れない素子(正常素子)の個数と、電流が流れる素子(欠陥素子)の個数と、をそれぞれ求めた。
以下の表1には、各参考例、比較参考例における、全素子数(120個)に対する欠陥素子の個数を示す。
Figure 2011169692
表1に示されるように、素子作製プロセスに搬送工程を含まない場合には、ポリシリコン膜で酸化シリコン膜を保護していない場合(比較参考例1)であっても、欠陥素子はなく、歩留まりが高いことがわかる。ところが、素子の作製プロセスに搬送工程を含む場合には、ポリシリコン膜で酸化シリコン膜を保護しない場合(比較参考例2および3を参照)には、欠陥素子が発生した。
これに対して、ポリシリコン膜で酸化シリコン膜を保護した場合には、搬送工程があっても、欠陥素子の発生が低減されていることがわかる(比較参考例1と、参考例1〜2とを参照)。さらに、ポリシリコン膜と酸化シリコン膜の厚みが厚いほど、欠陥素子の発生が抑制されることがわかる(参考例1〜4を参照)。
以上の結果から、バイオセンサ素子を作製する場合に、シリコンウェハを搬送する工程を含む場合には、シリコンウェハ表面に形成した絶縁膜を保護しておくことにより、素子欠陥の発生を抑制することができる。特に、ポリシリコン膜で、酸化シリコン膜である絶縁膜を保護すれば、通常の半導体プロセスにて作業可能であり、選択的に酸化シリコン膜のみを保護することができるため好ましい。
本発明によれば、電界効果トランジスタを備えたバイオセンサを、歩留まりよく製造することができる。よって、電界効果トランジスタを備えたバイオセンサの実用化に寄与する。
10,10−1,10−2 バイオセンサ
11 シリコン基板
12a,12b 酸化シリコン膜
13 ゲート電極
14 ドレイン電極
15 ソース電極
16 チャネル
16’ ポリシリコン膜
17 電流形
18 層間絶縁膜
20 反応場
21 被検出物質認識分子
30a,30b ポリシリコン膜
43 ゲート電極
50 反応場
51 障壁部
52 バーズビーグ
60 被検出物質認識分子
70 窒化シリコン膜

Claims (4)

  1. シリコン基板と、前記シリコン基板の一方の面に形成された酸化シリコン膜と、前記シリコン基板の一方の面に形成された酸化シリコン膜上に配置された反応場およびゲート電極と、前記シリコン基板の他方の面に形成された酸化シリコン膜と、前記他方の面に形成された酸化シリコン膜に配置されたソース電極およびドレイン電極、ならびにソース電極とドレイン電極とを接続するチャネルと、を有するバイオセンサの製造方法であって、
    シリコン基板の一方の面に酸化シリコン膜とポリシリコン膜との積層膜を形成する工程と、
    前記シリコン基板の他方の面に酸化シリコン膜を形成する工程と、
    前記シリコン基板の他方の面に形成された酸化シリコン膜上に、ソース電極およびドレイン電極、ならびにソース電極とドレイン電極とを接続するチャネルとを形成する工程と、
    前記シリコン基板の一方の面のポリシリコン膜を除去する工程と、
    前記シリコン基板の一方の面に、ゲート電極を配置する工程と、を含む製造方法。
  2. 前記ポリシリコン膜の厚さは、1000Å以上である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記シリコン基板の一方の面に形成される酸化シリコン膜の厚さは、1000Å以上である、請求項1に記載の製造方法。
  4. 前記反応場には、被検出物質認識分子が固定される、請求項1に記載の製造方法。
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