JP2011168962A - 真空弁ユニットの仕切弁及び真空弁ユニット - Google Patents

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建国 荒木
Shigeo Takemura
茂雄 竹村
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志昭 十市
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Abstract

【課題】容易に開弁することができるとともに落下防止用のストッパが不要な真空弁ユニットの仕切弁を提供する。
【解決手段】真空管路56を塞ぐ弁体部41と、弁体部41が取り付けられた弁棒部42と、真空管路56の途中に設けた縦管部43と、縦管部43に取り付けられており弁棒部42が挿通される挿通孔44aを有する弁蓋部44と、を備える真空弁ユニットの仕切弁4である。
そして、弁蓋部44の挿通孔44aには、雌ネジ溝が螺刻されるとともに、弁棒部42の外周には、挿通孔44aに挿通される範囲の全長にわたって雌ネジ溝と螺合する雄ネジ溝が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空弁ユニットの仕切弁及び真空弁ユニットに関するものである。
近年、自然流下式の下水道システムに代えて、汚水を真空圧によって収集する真空式下水道システムの採用が増加している。
この真空式下水道システムでは、住居や工場などから排出される汚水は、真空弁付き汚水マス(真空弁ユニット)に溜められ、所定量だけ溜められると真空圧によって空気とともに気液混送流として真空下水管に取り込まれて搬送される。
ところで、それぞれの真空弁ユニットには、メンテナンスの際などに真空圧を遮断する必要があるため、真空弁の下流側(真空ポンプ側)に仕切弁が設置されることが一般的である。
例えば、特許文献1には、汚水マス内に縦置き管を配置し、この縦置き管の側面から流入管を接続し、縦置き管を閉止する弁体を上下に移動させることで真空弁と真空汚水管の間を開閉する構成が開示されている。
この構成によれば、汚水ますから出て行く深さを所望の深さに設定できるうえ、真空汚水管を簡単に汚水マスへ接続できる真空弁ユニットを提供できる。
特許第2805520号公報
しかしながら、前記特許文献1の構成は、閉弁状態では大気圧と真空圧の差圧によって弁体が押されているため、弁体を人力で持ち上げることが困難になるうえ、開弁状態では弁体の落下を防止するストッパが必要であった。
そこで、本発明は、容易に開弁することができるとともに落下防止用のストッパが不要な真空弁ユニットの仕切弁と、この真空弁ユニットの仕切弁を備える真空弁ユニットと、を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の真空弁ユニットの仕切弁は、真空管路を塞ぐ弁体部と、前記弁体部が取り付けられた弁棒部と、前記真空管路の途中に設けた縦管部と、前記縦管部に取り付けられており前記弁棒部が挿通される挿通孔を有する弁蓋部と、を備える真空弁ユニットの仕切弁であって、前記弁蓋部の前記挿通孔には、雌ネジ溝が螺刻されるとともに、前記弁棒部の外周には、前記挿通孔に挿通される範囲の全長にわたって前記雌ネジ溝と螺合する雄ネジ溝が設けられている。
また、開弁状態で前記弁蓋部の下面と接する前記弁体部の上面には、前記弁棒部を囲むようにシール部材が設置されている構成とすることができる。
さらに、開弁状態で前記弁体部の上面と接する前記弁蓋部の下面には、前記弁棒部を挿通する挿通孔を囲むようにシール部材が設置されている構成とすることができる。
そして、本発明の真空弁ユニットは、上記したいずれかの真空弁ユニットの仕切弁を備えており、前記真空管路には、内周に沿って前記弁体部の挿通方向に対して傾斜した弁座部が設けられるとともに、前記弁体部には、前記弁座部に当接する傾斜した外周部を有するシール部材が配置されている。
このように、本発明の真空弁ユニットの仕切弁は、真空管路を塞ぐ弁体部と、弁体部が取り付けられた弁棒部と、真空管路の途中に設けた縦管部と、縦管部に取り付けられており弁棒部が挿通される挿通孔を有する弁蓋部と、を備える真空弁ユニットの仕切弁であって、弁蓋部の挿通孔には、雌ネジ溝が螺刻されるとともに、弁棒部の外周には、挿通孔に挿通される範囲の全長にわたって雌ネジ溝と螺合する雄ネジ溝が設けられている。
したがって、弁棒部が回転して弁体部を移動させることで、開弁や閉弁する際に必要な力を低減できるうえに、大気圧と真空圧の差圧が作用しても開弁状態を維持することができる。
また、開弁状態で弁蓋部の下面と接する弁体部の上面には、弁棒部を囲むようにシール部材が設置されていることで、全開状態で弁蓋と弁棒の螺合箇所をシールできるうえに、エア漏れ音の有無によって全開状態を確認できる。
さらに、開弁状態で弁体部の上面と接する弁蓋部の下面には、弁棒部を挿通する挿通孔を囲むようにシール部材が設置されていることで、全開状態で弁蓋と弁棒の螺合箇所をシールできるうえに、エア漏れ音の有無によって全開状態を確認できる。
そして、本発明の真空弁ユニットは、上記したいずれかの真空弁ユニットの仕切弁を備えており、真空管路には、内周に沿って弁体部の挿通方向に対して傾斜した弁座部が設けられるとともに、弁体部には、弁座部に当接する傾斜した外周部を有するシール部材が配置されている。
したがって、閉弁状態では弁座部とシール部材の外周部が当接するため、大気圧と真空圧の差圧によって両者が押しつけ合うことで、閉弁状態を維持することができる。
実施例の真空弁ユニットの仕切弁を閉弁した状態の構成を説明する断面図である。 真空式下水道システムの全体構成を説明する説明図である。 真空弁ユニットの構成を説明する説明図である。 弁体部の構成を説明する断面図である。(a)は全体図であり、(b)は(a)のA部の拡大図である。 別実施例の弁蓋部の構成を説明する断面図である。(a)は全体図であり、(b)は(a)のA部の拡大図である。 実施例の真空弁ユニットの仕切弁を開弁した状態の構成を説明する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図2を用いて本発明の真空弁ユニットUを備える真空式下水道システムSの全体構成を説明する。
本実施例の真空式下水道システムSでは、図2に示すように、家庭91や工場(不図示)などから排出された汚水は自然流下管路92を通じて真空弁ユニットUに流入する。
つづいて、この真空弁ユニットUに流入した汚水は、真空ステーション96で発生された真空圧(大気圧よりも低くなった圧力)によって、真空下水管路としての流下部93やリフト部94を逐次通過するように気液混送流となって搬送される。
この真空ポンプ方式の真空ステーション96は、真空ポンプ96aにより密閉したタンク96b内の空気を吸引することで真空圧を発生させるもので、真空下水管内部を0.4気圧程度の真空状態に保持することで、各家庭などから汚水を吸引して集めている。その後、汚水は圧送ポンプ96cによって下水処理場などに送られる。
なお、真空ステーション96としては、小規模な施設などでは、上記した真空ポンプ方式ではなく、エジェクタ方式を用いることもできる。
そして、上記の真空式下水道システムSは、真空と大気圧との差圧によって汚水を強制的に収集・搬送するシステムであり、真空下水管路の埋設深度が浅い、埋設物の回避が容易、真空弁付き汚水ますに電源が不要、汚水の漏れがない、管路の清掃が不要、スカムが発生しにくい、などの特徴を備えている。
真空弁ユニットUは、図3に示すように、円筒状の本体50内に、汚水を流入させる流入管51と、流入した汚水を受容して一時的に貯留する貯留槽52と、貯留された汚水に挿入されて真空排出管56に汚水を取り込む吸込管53と、貯留された汚水に挿入されて貯留槽52内の液位の変動を検知する水位検知管54と、真空圧によって真空下水管路に吸引された汚水の後に空気を補う通気管55と、真空下水管路に接続されて真空状態にされた真空排出管56と、真空弁2に不具合が生じた場合に開弁して汚水を吸引する緊急用のバイパス弁57と、真空排出管56と吸込管53との間に設けられる真空弁2と、この水位検知管54内の液位変動に伴って生じる圧力変動によって真空弁2を開閉する真空弁コントローラ3と、メンテナンスの際に真空圧が作用しないように閉弁する仕切弁4と、を備えて地中に埋設されている。
この真空弁2は、真空弁コントローラ3によって開閉されることで、水位が上昇すると吸込管53に真空圧を導入して貯留槽52内の汚水などを吸い込み、水位が下降すると貯留槽52内に汚水を貯留する。
また、真空弁コントローラ3は、水位検知管54内の水位上昇を検知することで、水位が上昇すると真空弁2を開き、水位が下降すると真空弁2を閉じるように動作する。
そして、本実施例の仕切弁4は、図1に示すように、真空管路を塞ぐ弁体部41と、弁体部41が取り付けられた外ネジ式の弁棒部42と、真空管路の途中に設けた縦管部43と、縦管部43に横から合流する横管部46と、縦管部43に取り付けられており弁棒部42が挿通される挿通孔44aを有する弁蓋部44と、弁棒部42を手動で回転させるハンドル部45と、を備えている。
この弁体部41は、ステンレスなどの金属によって形成される短円柱状の本体41aと、本体41aの下面の嵌合凹部41fに嵌め合わされるシール部材41bと、シール部材41bを下側から押え付ける押え板41cと、弁棒部42の先端に螺合するナット41dと、を備えている。
この本体41aには、図4(a)に示すように、中央に弁棒部42を挿通するための挿通孔41e、下面にシール部材41bを嵌合する浅い嵌合凹部41f、上面にOリング62を勘合する円形溝41g、が形成されている。
また、本実施例では、この円形溝41gは、弁蓋部44に対向しており開弁(全開)状態で弁蓋部44の下面と接する上面において、弁棒部42を挿通する挿通孔41eを囲むように形成されている。
さらに、この円形溝41gには、開弁(全開)状態で弁蓋部44の下面と密着して真空管路の真空圧を保持するために弾性変形するOリング62が押し込まれており、その上部は円形溝41gから突出した状態となっている(図1参照)。
なお、この円形溝41gの断面は、図4(b)に示すように、角を面取りした面取部41hと、直線部41iと、Oリング62の変形用の余裕を与えるテーパ部41jと、円弧部41kと、Oリング62に反力を与える底面部41lと、によって構成されており、押し込まれて嵌合したOリング62が脱落しないようになっている。
すなわち、円形溝41gの対向する直線部41iの間の幅をOリング62の直径よりも狭く構成しておくことで、一旦嵌合されたOリング62が抜け出さないように構成されている。
そして、シール部材41bは、EPDMなどの合成ゴムによって円盤状に形成されるもので、傾斜した弁座部43aに隙間なく当接するように、外周部には傾斜面が設けられて略台形状の断面形状を呈している。
また、弁棒部42は、ステンレスなどの金属によって棒状に形成されるもので、ハンドル部45を固定する六角部42a、外周面にネジ溝が螺刻された軸部42b、弁体部41が突き当たるストッパ部42c、を備えている。
そして、本実施例では、この軸部42bに、弁体部41の全開位置から全閉位置に対応して、挿通孔44aに挿通される範囲の略全長にわたって雌ネジ溝と螺合する雄ネジ溝が螺刻されている。なお、弁棒部42の先端近傍の外周にはOリング63が嵌め込まれており、弁体部41の挿通孔41eの内周面との間が密封されている。
さらに、縦管部43は、ポリエチレンなどの合成樹脂によって円筒状に形成されるもので、真空管路である真空排出管56の途中に、真空管路を構成する一部として鉛直に配置されており、その上部は真空管路から突出している。そして、この上方に突出した部分の内周には雌ネジ溝が形成されて弁蓋部44が螺合されている。
加えて、この縦管部43には、側方から真空管路としての横管部46が合流しており、この合流箇所のすぐ下流側(真空ポンプ側)に、内周に沿って弁体部41の挿通方向(鉛直方向)に対して傾斜した円環状の弁座部43aが設けられている。
そして、弁蓋部44は、ステンレスなどの金属によって短円柱状に形成されるもので、中央には弁棒部42を挿通する挿通孔44aが形成されており、この挿通孔44aには弁棒部42の雄ネジ溝と螺合する雌ネジ溝が螺刻されている。
加えて、この弁蓋部44の外周には縦管部43の突出した部分と螺合する雄ネジ溝が形成されているとともに、弁蓋部44と縦管部43の間を密封するOリング61を嵌合する溝が形成されている。
なお、このように合成樹脂製の縦管部43に金属製の弁蓋部44を螺合させても、大気圧と真空圧の差圧によって押し込む方向(締め付ける方向)の力が作用するため、弁蓋部44が緩んでしまうことはない。
そして、本実施例では、上記したように弁体部41に円形溝41gを設けてOリング62を嵌合させる例について説明したが、これに限定されるものではなく、弁蓋部44に円形溝44gを設けてOリング62を嵌合させてもよい。
すなわち、図5(a)に示すように、弁蓋部44には、弁体部41に対向しており開弁(全開)状態で弁体部41の上面と接する下面に、挿通孔44aを囲むように円形溝44gが形成され、この円形溝44gに弾性変形するOリングが設置されていてもよい。
この場合には、この円形溝44gの断面は、図5(b)に示すように、上記円形溝41gと同様に、面取部44h、直線部44i、テーパ部44j、円弧部44k、底面部44l、によって構成されることが好ましい。
次に、本実施例の真空弁ユニットUの仕切弁4の作用について、図1,6を用いて説明する。
まず、常時となる開弁(全開)状態について、図6を用いて説明する。真空弁2が故障等していない通常の状態では仕切弁4は開弁状態となっている。
この開弁状態では、ハンドル部45を回転させて弁棒部42が上げられており、この弁棒部42に固定されている弁体部41も、Oリング62が弁蓋部44に接する位置まで上げられている。
すなわち、この開弁状態では、弁体部41の上面から突出するように設置されているOリング62の上部は、弁蓋部44の下面に接して密着しつつ、押し潰されて弾性変形した状態となっている。
したがって、弁棒部42の雄ネジ溝と弁蓋部44の雌ネジ溝とは、Oリング62の弾性反力と、大気圧と真空圧の差圧と、の合力によって、互いに押し付け合って回転しないようになっている。
次に、メンテナンス時となる閉弁(全閉)状態について、図1を用いて説明する。メンテナンス時には、真空弁2を取外す場合があるが、真空ステーション96に負担をかけないように、真空弁2を取り外した状態でも真空圧を保持する必要がある。そのため、真空弁2を取外す前に、真空弁2よりも真空ステーション96に近い側で真空圧を遮断するために仕切弁4を閉弁させる。
この閉弁状態では、ハンドル部45を回転させて弁棒部42が下げられており、この弁棒部42に固定されている弁体部41も、シール部材41bが弁座部43aに接する位置まで下げられている。
すなわち、この閉弁状態では、弁体部41の下面に設置されているシール部材41bの傾斜面は、弁座部43aの傾斜面と接して密着した状態となって真空圧を遮断している。
したがって、シール部材41bは、弁座部43aの方向に、大気圧と真空圧の差圧によって押し付けられるが、シール部材41bは押え板41cで支えられているため押し付けあった状態のまま保持される。
次に、本実施例の真空弁ユニットUの仕切弁4の効果を列挙して説明する。
(1)このように、本実施例の真空弁ユニットUの仕切弁4は、真空管路である真空排出管56を塞ぐ弁体部41と、この弁体部41が取り付けられた弁棒部42と、真空排出管56の途中に設けた縦管部43と、縦管部43に取り付けられており弁棒部42が挿通される挿通孔44aを有する弁蓋部44と、を備える真空弁ユニットUの仕切弁4である。
したがって、メンテナンスの際などには、弁体部41が真空排出管56を塞ぐことによって、仕切弁4の位置で真空圧を遮断するため、真空ステーション96の真空ポンプ96aに負担をかけることがなくなる。
そして、弁蓋部44の挿通孔44aには、雌ネジ溝が螺刻されるとともに、弁棒部42の外周には、挿通孔44aに挿通される範囲の全長にわたって雌ネジ溝と螺合する雄ネジ溝が設けられている。
したがって、ハンドル部45を手動で回転させて、弁棒部42が弁蓋部44に対して回転して弁体部41を上下に移動させることで、開弁や閉弁する際に必要な力を低減できるうえに、大気圧と真空圧の差圧が作用しても開弁状態を維持することができる。
つまり、閉弁状態から開弁する際には、大気圧と真空圧の差圧によって弁体部41が下方に押されているため、弁体部41を人力によって直上に引き上げることは困難である。
これに対して、本実施例に示したように弁棒部42と弁蓋部44が螺合するように構成されていれば、ハンドル部45を回転させることによって、少ない力で弁体部41を引き上げることができる。
さらに、開弁状態では、弁棒部42の雄ネジ溝と弁蓋部44の雌ネジ溝とが互いに押し付け合うことで、弁棒部42及び弁体部41が下方に移動することを防止できる。このため、落下防止用の半割れ状のストッパ部材などは不用になる。
加えて、弁棒部42の略全長に雄ネジ溝を設け、この弁棒部42ではシールしないように構成すれば、弁棒部42をOリングでシールすることで弁棒部42が動きにくくなったり、突然に動いて弁体部41などを破損したりすることもない。
そして、本実施例の仕切弁4は、主として、弁体部41、弁棒部42、縦管部43及び弁蓋部44によって構成されることで、全体の構成が単純化されるとともに全体の大きさを小型化できるため、仕切弁4を真空弁ユニットUの内部に配置することができる。
(2)また、開弁状態で弁蓋部44の下面と接する弁体部41の上面には、弁棒部42を囲むようにシール部材としてのOリング62が設置されていることで、全開状態で弁蓋部44と弁棒部42の螺合箇所をシールできるうえに、エア漏れ音の有無によって全開状態を確認できる。
つまり、弁棒部42の外周に雄ネジ溝を螺刻すると、弁棒部42の外周部分で真空圧を遮断することは困難となるが、弁体部41の上面のOリング62が弁蓋部44の下面と密着することで真空圧を遮断できる。
加えて、Oリング62が弁蓋部44の下面と密着しておらずに隙間が生じている場合には、隙間から空気を吸い込む音が生じるため、しっかりと密着しているかどうか確認することができる。
しかも、この場合、Oリング62は弁棒部42に対して摺動する部位を有しないため、弁棒部42との摩擦によって磨耗することもなく、Oリング62の耐久性が向上する。
(3)同様に、開弁状態で弁体部41の上面と接する弁蓋部44の下面には、弁棒部42を挿通する挿通孔44aを囲むようにOリング62が設置されていることで、全開状態で弁蓋部44と弁棒部42の螺合箇所をシールできるうえに、エア漏れ音の有無によって全開状態を確認できる。
つまり、弁棒部42の外周に雄ネジ溝を螺刻すると、弁棒部42の外周部分で真空圧を遮断することは困難となるが、弁蓋部44の下面のシール部材が弁体部41の上面と密着することで真空圧を遮断できる。
加えて、Oリング62が弁体部41の上面と密着しておらずに隙間が生じている場合には、隙間から空気を吸い込む音が生じるため、しっかりと密着しているかどうか確認することができる。
(4)そして、本実施例の真空弁ユニットUは、上記したいずれかの真空弁ユニットUの仕切弁4を備えており、真空管路である真空排出管56の縦管部43には、内周に沿って弁体部41の挿通方向に対して傾斜した弁座部43aが設けられるとともに、弁体部41には、弁座部43aに当接する傾斜した外周部を有するシール部材41bが配置されている。
したがって、閉弁状態では弁座部43aとシール部材41bの外周部が当接するため、大気圧と真空圧の差圧によって両者が押しつけ合うことで、閉弁状態を維持することができる。
すなわち、シール部材41bと弁座部43aとは傾斜面が対向しており、真空圧は弁を閉じる方向に作用するため、シール部材41bと弁座部43aが当接した状態が保持されることとなる。
加えて、このように縦管部43を設けることで、真空弁ユニットUを浅い位置に埋設しても、真空弁ユニットUから出て行く真空排出管56の位置を深い位置に設定できるようになるため、真空管路の土被りを確保できる。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、弁体部41のシール部材41bの外周部と弁座部43aが傾斜している場合について説明したが、これに限定されるものではなく、弁体部41と弁座部43aとが突き当たって移動しないような構成であればよい。
さらに、前記実施例では、弁体部41は本体41a、シール部材41b、押え板41c及びナット41dなどによって構成される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、全体が合成ゴムによって構成されていてもよい。
U 真空弁ユニット
2 真空弁
3 真空弁コントローラ
4 仕切弁
41 弁体部
41a 本体
41b シール部材
41e 挿通孔
41g 円形溝
42 弁棒部
42b 軸部
43 縦管部
43a 弁座部
44 弁蓋部
44a 挿通孔
44g 円形溝
50 本体
51 流入管
52 貯留槽
53 吸込管
54 水位検知管
55 通気管
56 真空排出管(真空管路)
62 Oリング(シール部材)

Claims (4)

  1. 真空管路を塞ぐ弁体部と、前記弁体部が取り付けられた弁棒部と、前記真空管路の途中に設けた縦管部と、前記縦管部に取り付けられており前記弁棒部が挿通される挿通孔を有する弁蓋部と、を備える真空弁ユニットの仕切弁であって、
    前記弁蓋部の前記挿通孔には、雌ネジ溝が螺刻されるとともに、前記弁棒部の外周には、前記挿通孔に挿通される範囲の全長にわたって前記雌ネジ溝と螺合する雄ネジ溝が設けられることを特徴とする真空弁ユニットの仕切弁。
  2. 開弁状態で前記弁蓋部の下面と接する前記弁体部の上面には、前記弁棒部を囲むようにシール部材が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の真空弁ユニットの仕切弁。
  3. 開弁状態で前記弁体部の上面と接する前記弁蓋部の下面には、前記弁棒部を挿通する挿通孔を囲むようにシール部材が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の真空弁ユニットの仕切弁。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の真空弁ユニットの仕切弁を備えており、前記真空管路には、内周に沿って前記弁体部の挿通方向に対して傾斜した弁座部が設けられるとともに、前記弁体部には、前記弁座部に当接する傾斜した外周部を有するシール部材が配置されることを特徴とする真空弁ユニット。
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