JP2011166631A - 通信システムおよびヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯電話機の所在を好適にユーザに報知することができる、新たな携帯電話機とヘッドマントディスプレイとが通信可能に接続された通信システム、およびこの通信システムに含まれるヘッドマントディスプレイを提供することを目的とする。
【解決手段】携帯電話機と、ヘッドマウントディスプレイとが通信可能に接続された通信システムであって、携帯電話機は、第1人体近傍通信手段を備え、ヘッドマウントディスプレイは、第2人体近傍通信手段を備える。ヘッドマウントディスプレイで、第1人体近傍通信手段との間で第2人体近傍通信手段を介した通信が実行できると判断された場合(S206:Yes)、携帯電話機がユーザの体表面に近接した位置にあることを示す第1種所在画像を提示することとした(S207)。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯電話通信網を介した通信を実行可能な携帯電話機と、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイとが通信可能に接続された通信システム、およびこの通信システムに含まれるヘッドマウントディスプレイに関するものである。
情報呈示装置に関し、特に、携帯電話を使用する使用者へのコンテンツの呈示状態を制御する装置に関する提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。具体的に特許文献1には、携帯電話機と、情報呈示部と、出力制御部とを備えている情報呈示装置が開示されている。ここで、情報呈示部は、使用者に対してコンテンツを呈示する構成となっている。出力制御部は、情報呈示部によるコンテンツの呈示状態を制御する構成となっている。さらに、出力制御部は、携帯電話機への着信後、携帯電話機への着信に基づく情報を、情報呈示部によって使用者に対して呈示させる構成となっている。例えば、情報呈示部は、携帯電話機による着信音あるいは通話音を、情報呈示部から使用者に対して呈示する。特許文献1には、情報呈示装置が、さらにコンテンツ再生部を備えている構成が開示されている。コンテンツ再生部は、記録されたコンテンツを再生して、情報呈示部に送り、この情報呈示部によりコンテンツを使用者に呈示する構成となっている。そして、出力制御部は、携帯電話機への着信後、コンテンツ再生部におけるコンテンツの再生を停止させる。なお、特許文献1には、出力制御部、コンテンツ再生部などの機能は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)本体により実現することができ、HMD本体は、映像呈示部(例えばRSDまたは液晶表示デバイスを用いたもの)と組み合わされて一つのHMDを構成することができるとされている。
また、人体近傍通信と称される技術が提案されている。例えば、2つの人体の各々に装着したデータ通信装置間での直接的なデータ通信を可能にするデータ通信システムなどに関する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。具体的に特許文献2には、1つの基準電極と、少なくとも送信電極及び変調部を有してなり、第1人体に装着する第1データ通信装置と、1つの基準電極と、少なくとも受信電極及び復調部を有してなり、第2人体に装着する第2データ通信装置とを備えてなり、第1人体と第2人体とが接触することで、第1データ通信装置から第2データ通信装置へ通信データが送信される技術が開示されている。なお、特許文献2に関連した技術も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2008−167373号公報 特開2002−246987号公報 特開平10−229357号公報
ところで、近年、携帯電話機が広く普及している。携帯電話機は、固定電話機とは異なり、一定の場所に設置され利用されるものではない。携帯電話機は、例えばユーザが着用した衣服のポケットの中に入れられ、またカバンなどのようなものの中に入れられて持ち運ばれる。また、目的地に到着し、また外出先から帰宅などした場合には、テーブルなどの上に置かれ、また机の引出しなどの中に収納される。このような状況において、ユーザは、携帯電話機の所在がどこであるかを直ぐに思い出せない場合がある。
本発明は、携帯電話機の所在を好適にユーザに報知することができる、新たな携帯電話機とヘッドマントディスプレイとが通信可能に接続された通信システム、およびこの通信システムに含まれるヘッドマントディスプレイを提供することを目的とする。
上記従来の課題に鑑みなされた本発明の一側面は、携帯電話通信網を介した通信を実行可能な携帯電話機と、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイとが通信可能に接続された通信システムであって、前記携帯電話機は、前記ユーザの体表面近傍を介した人体近傍通信を実行する第1人体近傍通信手段を備え、前記ヘッドマウントディスプレイは、所定の画像を提示する画像提示手段と、前記人体近傍通信を実行する第2人体近傍通信手段と、前記第1人体近傍通信手段との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できるかについて判断する人体近傍通信判断手段と、前記人体近傍通信判断手段によって前記第1人体近傍通信手段との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できると判断された場合、前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にあることを示す第1種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御する画像提示制御手段とを備えることを特徴とする通信システムである。
これによれば、携帯電話機がユーザの体表面に近接した位置にあることを示す第1種所在画像をユーザに提示することができる。なお、「前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にあることを示す」とは、「携帯電話機がヘッドマウントディスプレイと人体近傍通信を実行可能な範囲にあることを示す」を意味する。
この通信システムは、次のような構成とすることもできる。すなわち、前記携帯電話機は、さらに、前記人体近傍通信と比較し通信距離の長い無線通信を実行する第1無線通信手段を備え、前記ヘッドマウントディスプレイは、さらに、前記無線通信を実行する第2無線通信手段を備え、前記画像提示制御手段は、前記人体近傍通信判断手段によって前記第1人体近傍通信手段との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できないと判断された状態で、前記第2無線通信手段を介して前記第1無線通信手段と前記無線通信できる場合、前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にないことを示す第2種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御することを特徴としてもよい。これによれば、携帯電話機がユーザの体表面に近接した位置にない場合についても、携帯電話機がユーザの体表面に近接した位置にないことを示す第2種所在画像をユーザに提示することができる。なお、「前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にないことを示す」とは、「携帯電話機がヘッドマウントディスプレイと人体近傍通信を実行可能な範囲にないことを示す」を意味する。
また、前記ヘッドマウントディスプレイは、さらに、前記第1無線通信手段との間の前記第2無線通信手段を介した前記無線通信における電波強度を確認する確認手段を備え、前記画像提示制御手段は、前記人体近傍通信判断手段によって前記第1人体近傍通信手段との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できないと判断された状態で、前記第2無線通信手段を介して前記第1無線通信手段と前記無線通信できる場合、前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にないことを示す情報として、前記確認手段によって確認された電波強度に応じた範囲内に前記携帯電話機があることを示す情報を含む前記第2種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御することを特徴としてもよい。
これによれば、ユーザの体表面に近接した位置ではなく、確認された電波強度に応じた範囲内に携帯電話機があることを示す第2種所在画像をユーザに提示することができる。なお、ユーザは、携帯電話機が電波強度に応じた所定の距離離れた場所にあることを知ることができる。
また、前記携帯電話機は、さらに、前記携帯電話機が存在している状態に関する少なくとも1つの状態情報を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された状態情報を、前記ヘッドマウントディスプレイに通知する状態情報通知手段とを備え、前記画像提示制御手段は、前記人体近傍通信判断手段によって前記第1人体近傍通信手段との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できないと判断された状態で、前記第2無線通信手段を介して前記第1無線通信手段と前記無線通信できる場合、前記状態情報通知手段から通知された少なくとも1つの前記状態情報に応じた情報を含む前記第2種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御することを特徴としてもよい。
これによれば、携帯電話機が存在している状態に応じた情報を含む第2種所在画像をユーザに提示することができる。なお、ユーザは、携帯電話機が存在している状態にしたがい、携帯電話機の所在を具体的に知ることができる。
また、前記検出手段は、前記状態情報として、少なくとも前記携帯電話機が存在している場所の明るさを検出することを特徴としてもよい。これによれば、携帯電話機が存在している場所の明るさにしたがった情報を含む第2種所在画像をユーザに提示することができる。
また、前記検出手段は、前記状態情報として、少なくとも前記携帯電話機が変位していることを検出することを特徴としてもよい。これによれば、携帯電話機が変位していることにしたがった情報を含む第2種所在画像をユーザに提示することができる。
また、前記携帯電話機は、さらに、前記携帯電話機に着信があったことを示す着信情報を、前記ヘッドマウントディスプレイに通知する着信情報通知手段を備え、前記人体近傍通信判断手段は、前記着信情報通知手段から前記着信情報を受信した場合、前記第1人体近傍通信手段との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できるかについて判断することを特徴としてもよい。これによれば、携帯電話機に着信があった場合に、第1種所在画像をユーザに提示することができる。
本発明の他の側面は、上記いずれかの通信システムにおけるヘッドマウントディスプレイとして特定される。すなわち、本発明の他の側面は、携帯電話通信網を介した通信と、ユーザの体表面近傍を介した人体近傍通信とが実行できる携帯電話機と通信可能な、前記ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイであって、所定の画像を提示する画像提示手段と、前記人体近傍通信を実行する第2人体近傍通信手段と、前記携帯電話機との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できるかについて判断する人体近傍通信判断手段と、前記人体近傍通信判断手段によって前記携帯電話機との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できると判断された場合、前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にあることを示す第1種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御する画像提示制御手段とを備えることを特徴とするヘッドマウントディスプレイである。
また、前記携帯電話機は、前記人体近傍通信と比較し通信距離の長い無線通信を実行でき、前記ヘッドマウントディスプレイは、さらに、前記無線通信を実行する第2無線通信手段を備え、前記画像提示制御手段は、前記人体近傍通信判断手段によって前記携帯電話機との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できないと判断された状態で、前記第2無線通信手段を介して前記携帯電話機と前記無線通信できる場合、前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にないことを示す第2種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御することを特徴としてもよい。
また、前記ヘッドマウントディスプレイは、さらに、前記携帯電話機との間の前記第2無線通信手段を介した前記無線通信における電波強度を確認する確認手段を備え、前記画像提示制御手段は、前記人体近傍通信判断手段によって前記携帯電話機との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できないと判断された状態で、前記第2無線通信手段を介して前記携帯電話機と前記無線通信できる場合、前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にないことを示す情報として、前記確認手段によって確認された電波強度に応じた範囲内に前記携帯電話機があることを示す情報を含む前記第2種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御することを特徴としてもよい。
また、前記画像提示制御手段は、前記人体近傍通信判断手段によって前記携帯電話機との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できないと判断された状態で、前記第2無線通信手段を介して前記携帯電話機と前記無線通信できる場合、前記携帯電話機で検出され、前記携帯電話機から通知された前記携帯電話機が存在している状態に関する少なくとも1つの状態情報に応じた情報を含む前記第2種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御することを特徴としてもよい。
また、前記人体近傍通信判断手段は、前記携帯電話機に着信があったことを示す着信情報を前記携帯電話機から受信した場合、前記携帯電話機との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できるかについて判断することを特徴としてもよい。
これらヘッドマウントディスプレイによれば、上記の通信システムを実現することが可能となり、通信システムにおいて、上述した優れた機能を発揮することができる。
本発明によれば、携帯電話機の所在を好適にユーザに報知することができる、新たな携帯電話機とヘッドマントディスプレイとが通信可能に接続された通信システム、およびこの通信システムに含まれるヘッドマントディスプレイを得ることができる。
通信システムを示す図である。 ヘッドマウントディスプレイを示す図である。 携帯電話機で実行される処理のフローチャートを示す図である。 ヘッドマウントディスプレイで実行される処理のフローチャートを示す図である。 (a)は携帯電話機とユーザとの位置関係を示し、(b)は図5(a)に示す位置関係にある場合にヘッドマウントディスプレイで提示される第1種所在画像を示す図である。 ヘッドマウントディスプレイで実行される処理のフローチャートを示す図である。 (a)は携帯電話機とユーザとの位置関係を示し、(b)は図7(a)に示す位置関係にある場合にヘッドマウントディスプレイで提示される第2種所在画像を示す図である。 (a)は携帯電話機とユーザとの位置関係を示し、(b)は図8(a)に示す位置関係にある場合にヘッドマウントディスプレイで提示される第2種所在画像を示す図である。 (a)は携帯電話機とユーザとの位置関係を示し、(b)は図9(a)に示す位置関係にある場合にヘッドマウントディスプレイで提示される第2種所在画像を示す図である。 (a)は携帯電話機とユーザとの位置関係を示し、(b)は図10(a)に示す位置関係にある場合にヘッドマウントディスプレイで提示される第2種所在画像を示す図である。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて以下に詳細に説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略しまたは他の構成などに置換してもよい。また、他の構成を含むようにしてもよい。
(通信システム)
通信システム100は、図1に示すように、携帯電話機200とヘッドマウントディスプレイ(以下、「HMD」ともいう。)300とを含む。携帯電話機200は、携帯電話通信網400を介した通信を実行することができる。HMD300は、図2に示すようにユーザの頭部に装着され、このユーザに所定の画像を提示する。ユーザは提示された所定の画像を視認する。通信システム100では、携帯電話機200とHMD300とは、後述する所定の手法によって通信可能に接続されている。具体的に、通信システム100では、携帯電話機200に着信があった場合、携帯電話機200の所在についての第1種所在画像500または第2種所在画像510,520,530,540がHMD300で提示される。HMD300を装着し利用しているユーザは、提示される第1種所在画像500または第2種所在画像510,520,530,540によって、携帯電話機200が存在する場所の概略を知ることができる。第1種所在画像500および第2種所在画像510,520,530,540の詳細については後述する。
携帯電話機200は、図1に示すように、CPU210とROM212とRAM214と携帯通信部220と人体近傍通信部230とローカル無線通信部240と光センサ250と加速度センサ260と操作部270とを備える。CPU210は、携帯電話機200で実行される各種処理を制御する。CPU210は、RAM214上でROM212に記憶された各種のプログラムを実行する。これによって、各種の機能が実行され、各種の機能手段が構成される。
携帯通信部220は、携帯電話通信網400との間の通信を実行する。人体近傍通信部230は、携帯電話機200を例えば身につけているユーザの体表面近傍を介した人体近傍通信を実行する。ローカル無線通信部240は、人体近傍通信と比較し通信距離の長い無線通信を実行する。人体近傍通信と比較し通信距離の長い無線通信としては、通信距離が数メートル〜数十メートルまたは数十メートル〜数百メートル程度までの近距離無線通信が該当する。具体的にはBluetooth(登録商標)または無線LANなどが例示される。
光センサ250は、携帯電話機200が存在している場所の明るさを検出する。加速度センサ260は、携帯電話機200に加わる振動、携帯電話機200の姿勢状態の変化によって、携帯電話機に作用する加速度を検出する。なお、携帯電話機200が移動などしその位置が変化することで、携帯電話機200には振動が加わり、また携帯電話機200の姿勢状態が変化する。操作部270は、例えばダイヤルキーなどによって構成される。ユーザは、操作部270を操作し、携帯電話機200に対する各種処理の実行を指令することができる。
HMD300は、図1に示すように、CPU310とROM312とRAM314と画像処理部320と画像提示部330と人体近傍通信部340とローカル無線通信部350と光センサ360とを備える。CPU310は、HMD300で実行される各種処理を制御する。CPU310は、RAM314上でROM312に記憶された各種のプログラムを実行する。これによって、各種の機能が実行され、各種の機能手段が構成される。
画像処理部320には、グラフィックス・プロセッシング・ユニット(以下、「GPU」ともいう。)322とVRAM(Video RAM)324とが搭載されている。画像処理部320は、CPU310からの指令に基づき画像提示部330から提示される所定の画像、例えば後述する第1種所在画像500または第2種所在画像510,520,530,540を生成する。具体的に、GPU322は、画像提示部330から提示される第1種所在画像500または第2種所在画像510,520,530,540などの所定の画像を示す所定のデータを対象として再生処理を実行し、この所定の画像を生成する。生成された所定の画像はVRAM324に記憶される。なお、第1種所在画像500または第2種所在画像510,520,530,540などの所定の画像を示す所定のデータは、例えば、ROM312または図1には図示されていない記憶領域などに記憶されている。
画像提示部330は、VRAM324に記憶されている第1種所在画像500または第2種所在画像510,520,530,540などの所定の画像を、HMD300を装着しているユーザが視認可能に提示する。画像提示部330は、VRAM324に記憶されている第1種所在画像500または第2種所在画像510,520,530,540などの所定の画像を表す画像光を2次元方向に走査し、その走査された画像光を、ユーザの眼に導き網膜上に所定の画像を形成する網膜走査型のディスプレイを用いて構成することができる。また、この他、液晶ディスプレイ、有機EL(Organic Electroluminescence)ディスプレイその他の装置を用いた構成とすることもできる。
なお、通信システム100においてHMD300は、シースルー型のHMDとしてもよい。シースルー型のHMD300とした場合、画像提示部330はこれに対応した構成、例えば画像光が導かれるユーザの眼の前方にハーフミラーを有する。シースルー型のHMD300によれば、ユーザはHMD300を装着し、第1種所在画像500または第2種所在画像510,520,530,540を視認している状態でも、外界像を視認することができる。
人体近傍通信部340とローカル無線通信部350と光センサ360とは、それぞれ携帯電話機200が備える人体近傍通信部230とローカル無線通信部240と光センサ250と同一の機能を実行する構成である。したがって、これらの詳細については、上述したとおりであり省略する。なお、HMD300において光センサ360は、例えば図2に示すように、CPU310など上記の各構成が収納された筐体の上面に設置される。操作部370は、例えば所定のキーなどによって構成される。ユーザは、操作部370を操作し、HMD300に対する各種処理の実行を指令することができる。
なお、以下の説明では、人体近傍通信と比較し通信距離の長い無線通信であって、ローカル無線通信部240とローカル無線通信部350との間で実行される無線通信を、近距離無線通信ともいう。
(携帯電話機で実行される処理)
通信システム100において、携帯電話機200では図3に示す処理が実行される。この処理は、CPU210がRAM214上で、ROM212に記憶されたこの処理のためのプログラムを実行することで行われる。また、この処理は、例えば携帯電話機200の電源がオンされた場合またはこの処理の開始の指令が操作部270を介して携帯電話機200に入力された場合に行われる。この処理を開始したCPU210は、ローカル無線通信部240を介してHMD300、具体的にはローカル無線通信部350との間で近距離無線通信を確立する(S100)。
S100を実行した後、CPU210は、携帯電話機200に着信があったか、換言すれば、携帯通信部220が携帯電話通信網400から着信信号を受信したかについて判断する(S102)。判断の結果、着信信号が受信されていない場合(S102:No)、CPU210は、着信信号が受信されるまで待機する。一方、着信信号が受信された場合(S102:Yes)、CPU210は、光センサ250および加速度センサ260によって検出される状態を取得する(S104)。具体的に、光センサ250によって検出される明るさと、加速度センサ260によって検出される加速度とが取得される。
S106でCPU210は、着信があったことを示す着信情報と、光センサ250および加速度センサ260によって検出された状態に関する状態情報とをHMD300に通知する。ここで、着信情報には、着信があったことを示す情報の他、相手先番号および相手先名などが含まれる。状態情報には、光センサ250によって検出された明るさと、加速度センサ260によって検出された加速度とが含まれる。また、S106における通知は、S100において確立された、ローカル無線通信部240を介した近距離無線通信によって行われる。
S106を実行した後、CPU210は、HMD300から人体近傍通信に関する要求を受信したかについて判断する(S108)。なお、人体近傍通信に関する要求は、後述する図4に示す処理のS203で送信される。判断の結果、人体近傍通信に関する要求が受信されていない場合(S108:No)、CPU210は処理をS112に移行する。一方、人体近傍通信に関する要求が受信された場合(S108:Yes)、CPU210は、人体近傍通信部230を制御し、HMD300からの要求に応答する(S110)。そして、CPU210は処理をS112に移行する。これによって、携帯電話機200との間で人体近傍通信が確立される。S112でCPU210は、携帯電話通信網400との間の通信が開始されたか、換言すれば、ユーザが着信に応答し通話が開始されたかについて判断する。
S112の判断の結果、通話が開始された場合(S112:Yes)、CPU210は処理をS102に戻す。この際、CPU210は、通話の開始を示す情報をHMD300に通知する。この通知は、ローカル無線通信部240を介した近距離無線通信または人体近傍通信部230を介した人体近傍通信のいずれで行ってもよい。例えば、S108の判断が否定されていた場合(S108:No)には、ローカル無線通信部240を介した近距離無線通信によって行われるようにするとよい。S108の判断が肯定されていた場合(S108:Yes)には、人体近傍通信部230を介した人体近傍通信によって行われるようにするとよい。一方、通話が開始されていない場合(S112:No)、CPU210は、処理をS104に戻す。処理をS104に戻したCPU210は、再度、S104〜S110の処理を繰り返して実行する。このとき、例えば、再度、着信情報と状態情報とがHMD300に通知される(S106)。なお、この処理は、携帯電話機200の電源がオフされるまで、またはこの処理の停止の指令が操作部270を介して携帯電話機200に入力されるまで繰り返し実行される。
(HMDで実行される処理)
通信システム100において、HMD300では図4および図6に示す処理が実行される。この処理は、CPU310がRAM314上で、ROM312に記憶されたこの処理のためのプログラムを実行することで行われる。また、この処理は、例えばHMD300の電源がオンされた場合またはこの処理の開始の指令が操作部370を介してHMD300に入力された場合に行われる。この処理を開始したCPU310は、ローカル無線通信部350を介して携帯電話機200、具体的にはローカル無線通信部240との間で近距離無線通信を確立する(S200)。
なお、近距離無線通信の確立は、携帯電話機200からHMD300への要求に応じて確立する構成、または、HMD300から携帯電話機200への要求に応じて確立する構成のいずれとすることもできる。例えば、HMD300から要求する場合、CPU310は、S200においてこの要求をローカル無線通信部350を介して携帯電話機200に送信する。
S200によって携帯電話機200との近距離無線通信が確立された後、CPU310は、携帯電話機200から着信情報と状態情報とを受信したかについて判断する(S202)。着信情報および状態情報は、上述した図3に示す処理のS106で通知されるものであり、HMD300ではローカル無線通信部350を介して受信される。
S202の判断の結果、着信情報および状態情報が受信されていない場合(S202:No)、CPU310は、これらが受信されるまで待機する。一方、着信情報および状態情報が受信された場合(S202:Yes)、CPU310は、人体近傍通信部340を制御し、携帯電話機200に人体近傍通信に関する要求を送信する(S203)。そして、CPU310は、画像処理部320および画像提示部330を制御し、携帯電話機200が現在着信中であることを示す着信中画像を提示する(S204)。ユーザは、着信中画像を視認することで、着信中であることを知ることができる。
また、CPU310は、人体近傍通信部340を制御し、人体近傍通信部340を介した携帯電話機200との通信、具体的には人体近傍通信部230との間で人体近傍通信が可能であるかについて判断する(S206)。S206でCPU310は、携帯電話機200が図3に示す処理のS110で実行した人体近傍通信での応答が、人体近傍通信部340によって受信されているか否かにしたがい判断を行う。
例えば、図5(a)に示すようにユーザが携帯電話機200を身につけているような場合、ユーザの体表面近傍を介した通信が可能となり、S206では人体近傍通信が可能であると判断される。一方、図7(a),図8(a),図9(a)および図10(a)に示すように、携帯電話機200がユーザの体表面に近接した位置にない、例えばユーザから離れた範囲にある場合、ユーザの体表面近傍を介した通信が行えず、S206では人体近傍通信が実行できないと判断される。
S206の判断の結果、人体近傍通信が可能である場合(S206:Yes)、CPU310は、画像処理部320および画像提示部330を制御し、携帯電話機200がHMD300のユーザの体表面に近接した位置にある、換言すれば、ユーザが携帯電話機200を身につけていることを示す第1種所在画像500を提示する(S207)。第1種所在画像500は、例えば図5(b)に示すような所在画像である。ユーザは、図5(b)に示すような第1種所在画像500を視認することで、着信中の携帯電話機200がユーザの体表面に近接した位置にあることを知ることができる。S207では、第1種所在画像500に加え、携帯電話機200が着信中であることを示す「CALL」の文字(文字画像)が合わせて提示される。したがって、S207では、S204で提示された着信中画像に代えて、図5(b)に示すような第1種所在画像500を含む画像が提示される。なお、「CALL」の他、S200を実行した後に受信した着信情報に含まれる相手先番号および相手先名なども提示されるようにしてもよい。
S207では、「CALL」を含ませず、第1種所在画像500とS204で提示された着信中画像とが、所定のタイミングで順次切り替えられながら提示されるような構成としてもよい。このような構成によっても、着信中であることと、携帯電話機200が存在している場所とをユーザに報知することができる。つづけて、CPU310は、携帯電話機200で通話が開始されたかについて判断する(S208)。S208でCPU310は、図3のS112の判断が肯定された場合(S112:Yes)に携帯電話機200から通知される通話の開始を示す情報を、受信しているか否かにしたがい判断を行う。通話の開始を示す情報の受信は、ローカル無線通信部350を介した近距離無線通信または人体近傍通信部340を介した人体近傍通信のいずれかで行われる。例えば、S206の判断が否定されていた場合(S206:No)において、後述する図6に示す処理のS216,S218,S222,S224が実行され、処理がS208に戻っているようなときには、ローカル無線通信部350を介した近距離無線通信によって行われるようにするとよい。S206の判断が肯定されていた場合(S206:Yes)には、人体近傍通信部340を介した人体近傍通信によって行われるようにするとよい。この点は、上述した図3に示す処理のS112の判断が肯定され(S112:Yes)、通話が開始された場合と同様である。
判断の結果、通話の開始を示す情報を受信していない場合(S208:No)、CPU310は、処理をS202に戻す。処理をS202に戻したCPU310は、再度、S202〜S207の処理を繰り返して実行する。このとき、図3に示す処理のS112の判断が否定されていた場合(S112:No)には、S106で、再度、着信情報と状態情報とが通知されるため、CPU310は、S202でこれらが再度受信されたかについて判断する。一方、通話の開始を示す情報を受信した場合(S208:Yes)、CPU310は、S207で提示した第1種所在画像500または後述する図6のS216,S218,S222,S224で提示される第2種所在画像510,520,530,540の提示を停止する。この際、CPU310は、「CALL」の文字についても提示を停止する。S209を実行した後、CPU310は、処理をS202に戻す。
なお、ユーザが、操作部370を操作して、第1種所在画像500または第2種所在画像510,520,530,540を含む画像の提示の停止の指令を入力した場合、CPU310は、処理をS202に戻すようにしてもよい。第1種所在画像500または第2種所在画像510,520,530,540を含む画像の提示によって携帯電話機200を発見した場合、第1種所在画像500または第2種所在画像510,520,530,540の提示は特に意味を持たない。このような場合、第1種所在画像500または第2種所在画像510,520,530,540の提示を、ユーザの意図で停止できる構成は好適である。
S206の判断の結果、人体近傍通信が実行できない場合(S206:No)、CPU310は、処理を図6に示すS210に移行する。S210でCPU310は、ローカル無線通信部350を制御し、S200で確立された近距離無線通信における電波強度を確認する。そして、CPU310は、S210で確認した電波強度から、携帯電話機200との距離を決定する(S211)。HMD300では、例えば、電波強度と距離との関係を登録したテーブルがROM312に記憶されている。S211でCPU310は、このテーブルにしたがい電波強度に応じた距離を決定する。つづけて、CPU310は、携帯電話機200が静止しているかについて判断する(S212)。S212でCPU310は、S202で受信したと判断された状態情報に含まれる加速度にしたがって、携帯電話機200が静止しているかについて判断する。加速度が所定の値のまま変化しない場合、具体的には加速度センサ260が受ける加速度が重力加速度のみの場合、加速度の変化量が0であり、CPU310は、携帯電話機200は静止していると判断する。一方、加速度の変化量が0より大きな値である場合、CPU310は、携帯電話機200は静止していない、換言すれば、携帯電話機200は変位していると判断する。
S212の判断の結果、静止している場合(S212:Yes)、CPU310は、光センサ360によって検出される明るさと、状態情報に含まれる明るさとを比較し、両明るさが同等の明るさであるかについて判断する(S214)。判断の結果、同等の明るさである場合(S214:Yes)、CPU310は、画像処理部320および画像提示部330を制御し、第1状態であることを示す第2種所在画像510を提示する(S216)。ここで、第2種所在画像510(後述する第2種所在画像520,530,540についても同じ)は、携帯電話機200がHMD300のユーザの体表面に近接した位置にないことを示す所在画像である。第1状態とは、携帯電話機200がHMD300のユーザからS211で決定された電波強度に応じた距離に相当する範囲内(S210で確認された電波強度に応じた範囲内)で、かつユーザが存在している場所と同等の明るさの場所において静止している状態である。
S216で提示される第2種所在画像510は、例えば図7(b)に示すような所在画像である。ユーザは、図7(b)に示すような第1状態であることを示す第2種所在画像510を視認することで、着信中の携帯電話機200が、ユーザから2m程度離れた例えばテーブルの上またはテーブルのように静止したものの上などで、ユーザが存在している場所と同等の明るさの場所にあることを知ることができる。図7(b)において「2m」は、S211で決定された電波強度に応じた距離に相当するものである。S216では、第1状態であることを示す第2種所在画像510に加え、携帯電話機200が着信中であることを示す「CALL」の文字(文字画像)が合わせて提示される。したがって、S216では、S204で提示された着信中画像に代えて、図7(b)に示すような第2種所在画像510を含む画像が提示される。
S214の判断の結果、同等の明るさでない場合(S214:No)、CPU310は、画像処理部320および画像提示部330を制御し、第2状態であることを示す第2種所在画像520を提示する(S218)。ここで、第2状態とは、携帯電話機200がHMD300のユーザからS211で決定された電波強度に応じた距離に相当する範囲内で、かつユーザが存在している場所より暗いまたは明るい場所において静止している状態である。例えば、S214の比較の結果が、ユーザが存在している場所より暗い場合にS218で提示される第2種所在画像520は、例えば図8(b)に示すような所在画像である。ユーザは、図8(b)に示すような第2状態であることを示す第2種所在画像520を視認することで、着信中の携帯電話機200が、ユーザから2m程度離れた例えば机の引出しの中または引出しのように静止したものの中など暗い場所にあることを知ることができる。S218では、第2状態であることを示す第2種所在画像520に加え、携帯電話機200が着信中であることを示す「CALL」の文字(文字画像)が合わせて提示される。したがって、S218では、S204で提示された着信中画像に代えて、図8(b)に示すような第2種所在画像520を含む画像が提示される。
S212の判断の結果、静止していない場合(S212:No)、CPU310は処理をS220に移行する。ここで、S220の処理は上述したS214と同一の処理であり、その詳細は省略する。S220の判断の結果、同等の明るさである場合(S220:Yes)、CPU310は、画像処理部320および画像提示部330を制御し、第3状態であることを示す第2種所在画像530を提示する(S222)。ここで、第3状態とは、携帯電話機200がHMD300のユーザからS211で決定された電波強度に応じた距離に相当する範囲内で、かつユーザが存在している場所と同等の明るさの場所を移動している(運ばれている)状態である。
S222で提示される第2種所在画像530は、例えば図9(b)に示すような所在画像である。ユーザは、図9(b)に示すような第3状態であることを示す第2種所在画像530を視認することで、着信中の携帯電話機200が、ユーザが存在している場所と同等の明るさの場所を、ユーザから1m程度離れて移動していることを知ることができる。S222では、第3状態であることを示す第2種所在画像530に加え、携帯電話機200が着信中であることを示す「CALL」の文字(文字画像)が合わせて提示される。したがって、S222では、S204で提示された着信中画像に代えて、図9(b)に示すような第2種所在画像530を含む画像が提示される。
S220の判断の結果、同等の明るさでない場合(S220:No)、CPU310は、画像処理部320および画像提示部330を制御し、第4状態であることを示す第2種所在画像540を提示する(S224)。ここで、第4状態とは、携帯電話機200がHMD300のユーザからS211で決定された電波強度に応じた距離に相当する範囲内で、かつユーザが存在している場所より暗いまたは明るい場所を移動している(運ばれている)状態である。例えば、S220の比較の結果が、ユーザが存在している場所より暗い場合にS224で提示される第2種所在画像540は、例えば図10(b)に示すような所在画像である。ユーザは、図10(b)に示すような第4状態であることを示す第2種所在画像540を視認することで、着信中の携帯電話機200が、ユーザから1m程度離れ、ユーザが持っている例えばカバンの中またはカバンのように持ち運び可能なものの中など暗い場所にあることを知ることができる。なお、S224では、第4状態であることを示す第2種所在画像540に加え、携帯電話機200が着信中であることを示す「CALL」の文字(文字画像)が合わせて提示される。したがって、S224では、S204で提示された着信中画像に代えて、図10(b)に示すような第2種所在画像540を含む画像が提示される。
CPU310は、S216,S218,S222,S224において、例えば所定の期間、図7(b)、図8(b)、図9(b)または図10(b)に示す第2種所在画像510,520,530,540を含む画像が提示された後、処理を図4のS208に戻す。
なお、図8(b)における「2m」と、図9(b)および図10(b)における「1m」とは、図7(b)の場合と同じくS211で決定された電波強度に応じた距離に相当するものである。また、S207の第1種所在画像500の場合と同じくS216,S218,S222,S224においても、第2種所在画像510,520,530,540とS204で提示された着信中画像とが、所定のタイミングで順次切り替えられながら提示されるような構成としてもよい。さらに、「CALL」の他、S200を実行した後に受信した着信情報に含まれる相手先番号および相手先名なども提示されるようにしてもよい。
(変形例)
本実施形態の構成は次のようにすることもできる。例えば、上記では携帯電話機200が光センサ250と加速度センサ260とを備え、HMD300が光センサ360を備える構成を例に説明した。しかし、携帯電話機200の光センサ250および加速度センサ260を省略し、かつHMD300の光センサ360を省略した構成としてもよい。この場合、図3に示す携帯電話機200で実行される処理のS106では、状態情報の通知が省略される。また、図4に示すHMD300で実行される処理のS202では、着信情報の受信について判断される。また、図6に示すS212,S214,S220の各処理が省略され、S211が実行された後、携帯電話機200がHMD300のユーザからS211で決定された電波強度に応じた距離に相当する範囲内にあることを示す第2種所在画像が提示される。
この他、携帯電話機200およびHMD300において、光センサ250,360を省略した構成としてもよい。この場合、図3に示すS106では、加速度センサ260によって検出された状態を含む状態情報が通知され、図4に示すS202ではこの状態情報の受信について判断される。また、図6に示すS214,S220の各処理が省略され、S212の判断結果に応じた第2種所在画像がそれぞれ提示される。具体的には、S212の判断が肯定された場合(S212:Yes)、携帯電話機200がHMD300のユーザからS211で決定された電波強度に応じた距離に相当する範囲内で、かつ静止した状態であることを示す第2種所在画像が提示される。一方、S212の判断が否定された場合(S212:No)、携帯電話機200がHMD300のユーザからS211で決定された電波強度に応じた距離に相当する範囲内で、かつ移動している(運ばれている)ことを示す第2種所在画像が提示される。
さらに、携帯電話機200において加速度センサ260を省略した構成としてもよい。この場合、図3に示すS106では、光センサ250によって検出された状態を含む状態情報が通知され、図4に示すS202ではこの状態情報の受信について判断される。また、図6に示すS212の処理が省略され、S211を実行した後、S214(またはS220)と同一の判断がなされる。そして、この判断結果に応じた第2種所在画像がそれぞれ提示される。具体的には、S214の判断が肯定された場合(S214:Yes)、携帯電話機200がHMD300のユーザからS211で決定された電波強度に応じた距離に相当する範囲内で、かつユーザが存在している場所と同等の明るさの場所にあることを示す第2種所在画像が提示される。一方、S214の判断が否定された場合(S214:No)、携帯電話機200がHMD300のユーザからS211で決定された電波強度に応じた距離に相当する範囲内で、かつユーザが存在している場所より暗いまたは明るい場所にあることを示す第2種所在画像が提示される。
100 通信システム
200 携帯電話機
210,310 CPU
212,312 ROM
214,314 RAM
220 携帯通信部
230,340 人体近傍通信部
300 HMD
320 画像処理部
330 画像提示部
400 携帯電話通信網
500 第1種所在画像

Claims (12)

  1. 携帯電話通信網を介した通信を実行可能な携帯電話機と、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイとが通信可能に接続された通信システムであって、
    前記携帯電話機は、
    前記ユーザの体表面近傍を介した人体近傍通信を実行する第1人体近傍通信手段を備え、
    前記ヘッドマウントディスプレイは、
    所定の画像を提示する画像提示手段と、
    前記人体近傍通信を実行する第2人体近傍通信手段と、
    前記第1人体近傍通信手段との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できるかについて判断する人体近傍通信判断手段と、
    前記人体近傍通信判断手段によって前記第1人体近傍通信手段との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できると判断された場合、前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にあることを示す第1種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御する画像提示制御手段とを備えることを特徴とする通信システム。
  2. 前記携帯電話機は、さらに、
    前記人体近傍通信と比較し通信距離の長い無線通信を実行する第1無線通信手段を備え、
    前記ヘッドマウントディスプレイは、さらに、
    前記無線通信を実行する第2無線通信手段を備え、
    前記画像提示制御手段は、前記人体近傍通信判断手段によって前記第1人体近傍通信手段との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できないと判断された状態で、前記第2無線通信手段を介して前記第1無線通信手段と前記無線通信できる場合、前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にないことを示す第2種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記ヘッドマウントディスプレイは、さらに、
    前記第1無線通信手段との間の前記第2無線通信手段を介した前記無線通信における電波強度を確認する確認手段を備え、
    前記画像提示制御手段は、前記人体近傍通信判断手段によって前記第1人体近傍通信手段との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できないと判断された状態で、前記第2無線通信手段を介して前記第1無線通信手段と前記無線通信できる場合、前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にないことを示す情報として、前記確認手段によって確認された電波強度に応じた範囲内に前記携帯電話機があることを示す情報を含む前記第2種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記携帯電話機は、さらに、
    前記携帯電話機が存在している状態に関する少なくとも1つの状態情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された状態情報を、前記ヘッドマウントディスプレイに通知する状態情報通知手段とを備え、
    前記画像提示制御手段は、前記人体近傍通信判断手段によって前記第1人体近傍通信手段との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できないと判断された状態で、前記第2無線通信手段を介して前記第1無線通信手段と前記無線通信できる場合、前記状態情報通知手段から通知された少なくとも1つの前記状態情報に応じた情報を含む前記第2種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記検出手段は、前記状態情報として、少なくとも前記携帯電話機が存在している場所の明るさを検出することを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記検出手段は、前記状態情報として、少なくとも前記携帯電話機が変位していることを検出することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記携帯電話機は、さらに、
    前記携帯電話機に着信があったことを示す着信情報を、前記ヘッドマウントディスプレイに通知する着信情報通知手段を備え、
    前記人体近傍通信判断手段は、前記着信情報通知手段から前記着信情報を受信した場合、前記第1人体近傍通信手段との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できるかについて判断することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の通信システム。
  8. 携帯電話通信網を介した通信と、ユーザの体表面近傍を介した人体近傍通信とが実行できる携帯電話機と通信可能な、前記ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイであって、
    所定の画像を提示する画像提示手段と、
    前記人体近傍通信を実行する第2人体近傍通信手段と、
    前記携帯電話機との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できるかについて判断する人体近傍通信判断手段と、
    前記人体近傍通信判断手段によって前記携帯電話機との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できると判断された場合、前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にあることを示す第1種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御する画像提示制御手段とを備えることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  9. 前記携帯電話機は、前記人体近傍通信と比較し通信距離の長い無線通信を実行でき、
    前記ヘッドマウントディスプレイは、さらに、
    前記無線通信を実行する第2無線通信手段を備え、
    前記画像提示制御手段は、前記人体近傍通信判断手段によって前記携帯電話機との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できないと判断された状態で、前記第2無線通信手段を介して前記携帯電話機と前記無線通信できる場合、前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にないことを示す第2種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御することを特徴とする請求項8に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  10. 前記ヘッドマウントディスプレイは、さらに、
    前記携帯電話機との間の前記第2無線通信手段を介した前記無線通信における電波強度を確認する確認手段を備え、
    前記画像提示制御手段は、前記人体近傍通信判断手段によって前記携帯電話機との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できないと判断された状態で、前記第2無線通信手段を介して前記携帯電話機と前記無線通信できる場合、前記携帯電話機が前記ユーザの体表面に近接した位置にないことを示す情報として、前記確認手段によって確認された電波強度に応じた範囲内に前記携帯電話機があることを示す情報を含む前記第2種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御することを特徴とする請求項9に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  11. 前記画像提示制御手段は、前記人体近傍通信判断手段によって前記携帯電話機との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できないと判断された状態で、前記第2無線通信手段を介して前記携帯電話機と前記無線通信できる場合、前記携帯電話機で検出され、前記携帯電話機から通知された前記携帯電話機が存在している状態に関する少なくとも1つの状態情報に応じた情報を含む前記第2種所在画像が、前記画像提示手段から提示されるように制御することを特徴とする請求項9または請求項10に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  12. 前記人体近傍通信判断手段は、前記携帯電話機に着信があったことを示す着信情報を前記携帯電話機から受信した場合、前記携帯電話機との間で前記第2人体近傍通信手段を介した前記人体近傍通信が実行できるかについて判断することを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
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