JP2011163420A - 軸受構造、及び、ダイレクトドライブ型風力発電装置 - Google Patents

軸受構造、及び、ダイレクトドライブ型風力発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】軸受の交換容易性と該軸受の転動体と外輪の間のクリアランスの調節容易性とを向上する。
【解決手段】軸受構造が、主軸4に取り付けられた内輪31と、内輪31と対向して設けられた外輪32と、外輪32を収容する軸受ハウジング6−1と、内輪31と外輪32の間に設けられた円筒ころ33と、内輪31を固定するナット34とを備えている。主軸4は、主軸4の端に近づくほど径が細くなるように形成されたテーパー面4aを有している。内輪31は、ナット34によってテーパー面4aに押しつけられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、軸受構造、及び、それを用いたダイレクトドライブ型風力発電装置に関する。
風力発電装置の一つの公知の形式は、ダイレクトドライブ型風力発電装置である。古典的な風力発電装置は、風車ロータの回転を増速機を用いて回転数を増大させて発電機に伝えるのに対し、ダイレクトドライブ型風力発電装置では、風車ロータと発電機が主軸によって直結される。増速機を排除することにより増速機における機械的損失を避けることができるダイレクトドライブ型風力発電装置は、発電効率の向上のために有利である。
ダイレクトドライブ型の風力発電装置においては、主軸が大型になり、且つ、発電機と主軸が直結されているので、主軸を支持する軸受構造の設計においても特別な配慮が必要になる。欧州特許出願EP2014917号公報及び対応日本出願の特開2009−19625号公報は、ダイレクトドライブ型の風力発電装置における軸受構成について議論している。これらの特許文献は、主軸を2つの軸受で支持すると共に発電機の後側の端板を第3の軸受で支持し、更に、容易に撓むように構成された前側の端板を台板に接続する構造を開示している。
また、欧州特許出願EP1967731号公報は、風力発電装置において一般的に用いられる球面ころ軸受(spherical
roller bearing: SRB)について言及し、球面ころ軸受では、ラジアル方向及びアキシャル方向にクリアランスが必然的に発生するが、これは駆動系に印加される機械的負荷に適合していないと論じている。このような事態に対処するための構造として、欧州特許出願EP1967731号公報は、転動体を収容する空洞を形成する第1アセンブリと、ベアリングハウジングに固定された第2アセンブリの間に摩擦を軽減するような挿入体(anti-friction insert)が挿入された自動調心軸受を開示している。
一方、発明者の検討によれば、ダイレクトドライブ型の風力発電装置の軸受構造の設計においては、他にも、以下に述べるような2つの課題がある。第1の課題は、軸受の交換容易性である。典型的には、軸受は、主軸に焼き嵌めによって嵌め込まれる。その一方で、主軸を支持する軸受は、風力発電装置に何らかの不具合が発生した場合や定期メンテナンスにおいて交換が必要になる場合があり得る。このような場合、焼き嵌めによって軸受が嵌め込まれていることは、軸受の交換を困難にし、好ましくない。軸受の交換容易性の向上は、特に、洋上に設置されるダイレクトドライブ型の風力発電装置において重要である。
第2の課題は、主軸を支持する軸受の転動体(玉又はころ)と外輪の間のクリアランスの調節容易性である。主軸と発電機のロータとが直結されるダイレクトドライブ型の風力発電装置では、発電機のステータとロータとのクリアランスを確保するために、軸受の転動体と外輪の間のクリアランスが小さいことが望ましい。軸受の転動体と外輪の間のクリアランスが大きいと、主軸の振動が大きくなり、発電機のロータがステータと接触する可能性があるためである。その一方で、発電機のステータとロータとのクリアランスが小さすぎることも好ましくない。なぜなら、発電機のステータとロータとのクリアランスが小さすぎると、内輪と外輪の温度差の問題に対処できないからである。詳細には、風力発電装置の運転中には、軸受の温度が上昇するが、温度上昇は、外輪よりも内輪の方が大きい。内輪の温度が外輪の温度よりも相対的に高くなると、内輪の熱膨張が外輪よりも大きくなり、結果として、転動体に作用する機械的負荷が増大する。これは、転動体の寿命を縮めるため好ましくない。このように、軸受の転動体と外輪の間のクリアランスは、大きすぎても小さすぎても好ましくなく、最適に調節される必要がある。軸受の転動体と外輪の間のクリアランスを最適に調節するためには、クリアランスの調節が容易であることが望ましい。
欧州特許出願EP2014917号公報 特開2009−19625号公報 欧州特許出願EP1967731号公報
したがって、本発明の目的は、軸受の交換容易性と、該軸受の転動体と外輪の間のクリアランスの調節容易性のうちの少なくとも一方を向上させるための軸受構造を提供することにある。
以下に、上記の目的を達成するための手段を説明する。その手段に含まれる技術的事項には、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]の記載との対応関係を明らかにするために、[発明を実施するための形態]で使用される番号・符号が付加されている。但し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の一の観点においては、軸受構造が、回転軸(4)と、回転軸(4)に取り付けられた第1内輪(31)(52)と、第1内輪(31、52)の外側に、第1内輪(31、52)と対向して設けられた第1外輪(32、53、53b)と、第1外輪(32、53、53b)を収容する軸受ハウジング(6−1、6−2)と、第1内輪(31、52)と第1外輪(32、53、53b)の間に設けられた第1転動体(33、55)と、第1内輪(31、52)を固定する内輪固定部材(34、57、57a〜57c)とを備えている。回転軸(4)は、回転軸(4)の端に近づくほど回転軸(4)の径が細くなるように形成されたテーパー面(4a、4b)を有している。第1内輪(31、52)は、内輪固定部材(34、57、57a〜57c)によってテーパー面(4a、4b)に押しつけられている。
一実施形態では、当該軸受構造が、更に、回転軸(4)に第1内輪(52)に隣接して取り付けられた第2内輪(51)と、第2内輪(51)と第1外輪(53)の間に設けられた第2転動体(54)とを具備している。第1内輪(52)と第1転動体(55)と第1外輪(53)の第1部分でラジアル方向の荷重を支持するラジアル軸受が構成される一方、第2内輪(51)と第2転動体(54)と第1外輪(53)の第2部分でアキシャル方向の荷重を支持するスラスト軸受が構成されている。
このような軸受構造において、第2内輪(51)と回転軸(4)の間に設けられた第1クリアランス(δ)が、第1転動体と第1外輪(53)の間に設けられた第2クリアランス(δ)よりも大きいことが好ましい。
他の実施形態では、ラジアル軸受の外輪とアキシャル軸受の外輪とが別々に用意されてもよい。この場合、当該軸受構造が、第2内輪(51)の外側に、第2内輪(51)と対向して設けられた第2外輪(53a)と、第2内輪(51)と第2外輪(53a)の間に設けられた第2転動体(54)とを具備する。第1内輪(52)と第1転動体(55)と第1外輪(53b)でラジアル方向の荷重を支持するラジアル軸受が構成され、第2内輪(51)と第2転動体(54)と第2外輪(53b)でアキシャル方向の荷重を支持するスラスト軸受が構成されている。この場合、第2外輪(53a)と軸受ハウジング(6−2)の間に設けられた第1クリアランス(δ)が、第1転動体(55)と第1外輪(53b)の間に設けられた第2クリアランス(δ)よりも大きいことが好ましい。
当該軸受構造は、軸受ハウジング(6−2)に第1外輪(53b)の外周面に到達する作動油供給経路(41a)が形成され、作動油供給経路(41a)を介して第1外輪(53b)の外周面に油圧を印加することによって第2クリアランス(δ)を調節可能に構成されることが好ましい。
一実施形態では、回転軸(4)の端の側においてテーパー面(4a、4b)に隣接するネジが回転軸(4)に形成され、内輪固定部材(34、57)は、ネジと螺合するナットを備えている。
一実施形態では、内輪固定部材が、回転軸(4)に挿入されるリング(57a)と、リング(57a)を回転軸(4)に固定する固定部材(57b)と、リング(57a)を回転軸(4)のアキシャル方向に貫通するボルト(57c)とを備え、第1内輪(52)が、ボルト(57c)によりテーパー面(4b)に押しつけられる。
一実施形態では、 第1内輪(52)が、回転軸(4)の端に近づくほど径が小さくなるように形成され、テーパー面(4a、4b)に当接される内周面と、径が一定であるように形成された外周面とを有するテーパー付リング(52a)と、テーパー付リング(52a)の外周面に当接され、径が一定であるように形成された内周面を備えるストレート内輪(52b)とを備えている。この場合、第1転動体(55)がストレート内輪(52b)と第1外輪(53)の間に設けられる。
回転軸(4)の傾きを吸収するためには、軸受ハウジング(6−1)と第1外輪(32)とが、相対的に変位可能に接合されることが好ましい。この場合、一実施形態では、軸受ハウジング(6−1)と第1外輪(32)の間に弾性体(24、25)が設けられてもよい。
回転軸(4)の傾きを吸収するためには、第1外輪(32)が、内側部材(32a)と、内側部材(32a)の外側に位置する外側部材(32b)とを備え、内側部材(32a)と外側部材(32b)とが、相対的に変位可能に接合されてもよい。この場合、第1転動体(33)は、第1内輪(31)と内側部材(32a)との間に設けられる。この場合、一実施形態では、内側部材(32a)と外側部材(32b)との間に弾性体(32c)が設けられる。その代わりに、外側部材(32b)に内側部材(32a)の外周面に到達する潤滑油溜め(32d)が設けられ、内側部材(32a)の外周面及び/又は外側部材(32b)の内周面に溝(32e)が設けられ、潤滑油溜め(32d)と溝(32e)に潤滑流体が充填されてもよい。
交換容易性を向上させるためには、第1内輪(31)が回転軸(4)の周方向において複数の部材(61、62)に分割可能であり、第1外輪(32)が回転軸(4)の周方向において複数の部材(71、72)に分割可能であることが好ましい。
このような軸受構造は、ダイレクトドライブ型風力発電装置(1)の主軸(4)を回転可能に支持するために好適である。
本発明によれば、主軸を支持する軸受の交換容易性と、該軸受の転動体と外輪の間のクリアランスの調節容易性のうちの少なくとも一方を向上させることができる。
本発明の一実施形態におけるダイレクトドライブ型の風力発電装置の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるダイレクトドライブ型の風力発電装置の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態における軸受の構造を示す断面図である。 本発明の他の実施形態における軸受の構造を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態における軸受の構造を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態における軸受の構造を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態における軸受の構造を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態における軸受の構造を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態における軸受の構造を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態における軸受の構造を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態における軸受の構造を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態における軸受の構造を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態における軸受の構造を示す平面図である。 本発明の更に他の実施形態における軸受の構造を示す正面図である。
図1、図2は、本発明の一実施形態におけるダイレクトドライブ型の風力発電装置1の構造を示す図である。図1を参照して、風力発電装置1は、タワー2と、タワー2の上に搭載されたナセル台座3と、主軸4とを備えている。主軸4の一端には、ロータヘッドと風車翼とを備える風車ロータ(図示されない)が結合され、他端には発電機7が結合される。発電機7のステータケーシング11は、トルクサポート8によってナセル台座3に連結されており、トルクサポート8により、ステータケーシング11に主軸4の周方向に作用するトルクが支持されている。
図2に示されているように、ナセル台座3には、2つの軸受ハウジング6−1、6−2が設けられており、主軸4は、軸受ハウジング6−1、6−2の内側に設けられた軸受5−1、5−2によって回転可能に支持されている。
発電機7は、ステータ12と発電機ロータ13とを備えている。ステータ12は、ステータケーシング11に固定されている。発電機ロータ13は、界磁磁石14と界磁磁石14を支持するロータプレート15とを備えており、ロータプレート15は、主軸4に挿入されたスリーブ9に結合されている。ステータケーシング11は、主軸4に設けられた2つの発電機軸受16によって支持されており、主軸4は、ステータケーシング11に対して回転可能である。
図3は、軸受5−1、5−2と軸受ハウジング6−1、6−2の構造を示す断面図である。まず、風車ロータに近い側に位置する軸受5−1、軸受ハウジング6−1の構造を説明する。軸受5−1は、内輪31と、外輪32と、それらの間に挟まれた円筒ころ33を備えている。円筒ころ33は、図示されないセパレータ保持器によって保持される。一方、軸受ハウジング6−1は、環状体21と、プレート22と、プレート22を環状体21に結合するボルト23とを備えている。軸受5−1の外輪32は、環状体21の内周面に当接されており、環状体21に設けられた突出部とプレート22とによって挟まれて保持されている。
本実施形態の軸受構造においては、内輪31が主軸4に取り付けられる構造に一つの特徴がある。主軸4には、主軸4の端に近づくほど主軸4の径が小さくなるようにテーパー面4aが形成されている。一方、内輪31は、主軸4の端に近づくほど内径が小さくなるように形成されており、内輪31の内周面がテーパー面4aに押し当てられている。更に、テーパー面4aに隣接してネジが形成されており、そのネジにナット34が螺合されている。ナット34は、内輪31を固定する内輪固定部材としての機能を有している。即ち、ナット34が締められると、内輪31がテーパー面4aに押しつけられ、これにより、内輪31が固定される。
このような構造によれば、軸受5−1の内輪31を主軸4に取り付け、又は取り外すことが容易になり、軸受5−1の交換容易性を向上させることができる。内輪と主軸が焼き嵌めで締結される一般的な風力発電装置では、内輪と主軸とを取り外すために多くの労力が必要になる。しかし、図3の構造では、ナット34を外した上で内輪31に主軸4の中心軸に平行で、且つ、主軸4の端に向かう方向に力を作用させることにより、内輪31を容易に外すことができる。その一方で、内輪31を主軸4に挿入した上でナット34を締め付け、内輪31がテーパー面4aに押し付けることによって、内輪31を容易に主軸4に取り付けることができる。
加えて、ナット34の締め具合によって円筒ころ33と外輪32の間のクリアランスδ(又は、内輪31と外輪32の間隔)を容易に調節することができる。ナット34を強く締め付けて内輪31を主軸4の端から離れる方向に変位させれば、クリアランスδを容易に狭くできる。また、ナット34を緩めた上で内輪31を主軸4の端に向かう方向に変位させれば、クリアランスδを容易に広くすることもできる。
一方、発電機7に近い側に位置する軸受5−2、軸受ハウジング6−2は、下記のような構造を有している。軸受5−2は、アキシャル方向の荷重Faとラジアル方向の荷重Frとを別々の転動体で支持する構造を有しており、具体的には、第1内輪51と、第2内輪52と、共通外輪53と、ボール54と、円筒ころ55とを備えている。ボール54は、第1内輪51と共通外輪53の間に配列され、円筒ころ55は、第2内輪52と共通外輪53の間に配列されている。軸受ハウジング6−2は、環状体41と、プレート42と、プレート42を環状体41に結合するボルト43とを備えている。
ここで、第1内輪51と共通外輪53とボール54は、アキシャル方向への荷重Faのみを支持するスラスト玉軸受を構成しており、第2内輪52と共通外輪53と円筒ころ55は、ラジアル方向の荷重Frのみを支持するラジアルころ軸受を構成している。アキシャル荷重Faが主軸4に作用した場合、アキシャル荷重Faは、第1内輪51、ボール54、共通外輪53を介して軸受ハウジング6−2に伝わって支持される。一方、ラジアル荷重Frが主軸4に作用した場合、ラジアル荷重Frは、第2内輪52、円筒ころ55、共通外輪53を介して軸受ハウジング6−2に伝わって支持される。
アキシャル荷重Faとラジアル荷重Frの両方を受けるためには、複列軸受(例えば、複列円すいころ軸受)が使用されることが多いが、複列軸受では、アキシャル荷重が大きいと片列側に荷重が集中する片列負荷が発生し得る。片列負荷が発生すると、軸受の寿命が短くなってしまう。しかし、本実施形態の軸受5−2では、アキシャル方向の荷重Faとラジアル方向の荷重Frが別々の転動体で受けられているため、片列負荷の問題は発生しない。
軸受5−2の共通外輪53は、環状体41の内周面に当接されており、環状体41に設けられた突出部とプレート42とによって挟まれて保持されている。
第1内輪51は、主軸4に設けられている段差4cとナット56によって挟まれて保持されている。ここで、第1内輪51は、その内周面と主軸4の間にクリアランスδが保たれるように挟持されている。後述のように、クリアランスδが存在することは、第1内輪51と共通外輪53とボール54を、アキシャル方向の荷重Faのみを支持するスラスト軸受として機能させるために重要である。
一方、第2内輪52は、その内周面がナット57によって主軸4に設けられたテーパー面4bに押しつけられることによって主軸4に取り付けられている。詳細には、主軸4には、主軸4の端に近づくほど主軸4の径が小さくなるようにテーパー面4bが形成されている。一方、第2内輪52は、主軸4の端に近づくほど内径が小さくなるように形成されており、第2内輪52の内周面がテーパー面4bに押し当てられている。更に、テーパー面4bに隣接してネジが形成されており、そのネジにナット57が螺合されている。ナット57は、第2内輪52を固定する内輪固定部材としての機能を有している。即ち、ナット57が締められると、第2内輪52がテーパー面4bに押しつけられ、これにより、第2内輪52が固定される。
第2内輪52と円筒ころ55は、円筒ころ55と共通外輪53の間にクリアランスδが存在するように主軸4に取り付けられる。ここで、円筒ころ55と共通外輪53の間のクリアランスδは、第1内輪51の内周面と主軸4の間のクリアランスδよりも小さくなるように調節されている。クリアランスδがクリアランスδよりも小さいことは、軸受5−2の機能上重要である。クリアランスδがクリアランスδよりも大きいと、軸受5−2にラジアル方向の荷重Faが印加された場合に、円筒ころ55と共通外輪53とが接触する前に第1内輪51の内周面と主軸4とが接触し、アキシャル軸受として機能すべき第1内輪51と共通外輪53とボール54にラジアル方向の荷重Frが作用してしまう。本実施形態の軸受5−2では、クリアランスδがクリアランスδよりも小さいことにより、軸受5−2にラジアル方向の荷重Faが印加された場合に、第1内輪51の内周面と主軸4とが接触する前に円筒ころ55と共通外輪53とが接触し、第2内輪52、円筒ころ55、及び共通外輪53が、所望のとおりにラジアル軸受として機能する。このように、本実施形態の軸受5−2では、クリアランスδがクリアランスδよりも小さいことによりアキシャル軸受とラジアル軸受の分離が実現されている。
上述の軸受5−2の構造によれば、軸受5−1と同様に、第1内輪51、第2内輪52を主軸4に取り付け、又は取り外すことが容易になり、軸受5−2の交換容易性を向上させることができる。ナット57を外した上で第2内輪52に主軸4の中心軸に平行で、且つ、主軸4の端に向かう方向に力を作用させることにより、第2内輪52を容易に取り外すことができる。更に、ナット56を外せば、第1内輪51も容易に取り外すことができる。その一方で、第1内輪51を主軸4に挿入した上でナット56を締め付け、第2内輪52を主軸4に挿入した後でナット57を締め付けることにより、第1内輪51、第2内輪52を容易に主軸4に取り付けることができる。
また、上述の軸受5−2の構造によれば、円筒ころ55と共通外輪53の間のクリアランスδの調節も容易である。上述のように、円筒ころ55と共通外輪53の間にクリアランスδの最適な調節は、発電機7の発電機ロータ13とステータ12との接触を防ぐ一方で、第2内輪52と共通外輪53の温度差の問題に対処するために重要である。図3に図示された軸受5−2の構造によれば、ナット57の締め具合によって円筒ころ55と共通外輪53の間のクリアランスδ(又は、第2内輪52と共通外輪53の間隔)を容易に調節することができる。これは、円筒ころ55と共通外輪53の間のクリアランスδを最適に調節する上で好ましい。
なお、図3の軸受5−2の構造において、ボール54の代わりに円錐ころが使用されてもよい。また、上記説明では、軸受ハウジング6−1を風車ロータ側、軸受ハウジング6−2を発電機側としているが、その逆、軸受ハウジング6−1を発電機側、軸受ハウジング6−2を風車ロータ側としても差し支えない。また、上記説明では、軸受ハウジング6−1、6−2において環状体(21、41)と外輪(32、53)は、プレート(22、41)とボルト(23、43)にて固定されているが、環状体(21、41)と外輪(32、5)を各々焼き嵌めし、環状体(21、41)と外輪(32、53)の隙間をなくしガタを防ぐ構造としてもよい。その場合、プレート(22、41)とボルト(23、43)は不要となる。
図4は、他の実施形態における軸受5−2の構造を示す断面図である。図4の構造では、ナット57の代わりに、リング57aとボルト57b、57cの組み合わせにより第2内輪52が主軸4に取り付けられる。リング57aは、第2内輪52に隣接して主軸4に挿入される。ボルト57bは、主軸4のラジアル方向にリング57aに挿入され、リング57a及び主軸4に設けられた雌ネジに螺合される。一方、ボルト57cは、主軸4のアキシャル方向にリング57aに挿入されている。ここで、図4では、ボルト57b、57cがリング57aの周方向において異なる位置にあることを示すために、ボルト57bが単なる線によって図示されている。図4の構造では、リング57aがボルト57bによって主軸4に固定される一方で、リング57aに螺合するボルト57cによって第2内輪52がテーパー面4bに押しつけられ、これにより、第2内輪52が主軸4に取り付けられる。
図4の構造においても、第1内輪51、第2内輪52を主軸4に取り付け、又は取り外すことが容易になり、軸受5−2の交換容易性を向上させることができる。ボルト57bを緩めてリング57a、ボルト57cを主軸4から外した上で、第2内輪52に主軸4の中心軸に平行で、且つ、主軸4の端に向かう方向に力を作用させることにより、第2内輪52を容易に取り外すことができる。その一方で、第2内輪52を主軸4に挿入した後でボルト57bによってリング57aを主軸4に取り付け、更に、ボルト57cを締め付けることにより、第2内輪52を容易に主軸4に取り付けることができる。
図4の軸受5−2の構造によれば、円筒ころ55と共通外輪53の間のクリアランスδの調節も容易である。図4の構造では、ボルト57cの締め具合によって円筒ころ55と共通外輪53の間のクリアランスδ(又は、第2内輪52と共通外輪52の間隔)を容易に調節することができる。具体的には、ボルト57cを強く締め付けて第2内輪52を主軸4の端から離れる方向に変位させれば、クリアランスδを容易に狭くできる。また、ボルト57cを緩めた上で第2内輪52を主軸4の端に向かう方向に変位させれば、クリアランスδを容易に広くすることもできる。これは、円筒ころ55と共通外輪53の間のクリアランスδを最適に調節する上で好ましい。
なお、図4に図示されたリング57aとボルト57b、57cの組み合わせにより第2内輪52をテーパー面4bに押しつけて固定する構造は、軸受5−1の内輪31を固定する構造にも適用可能である。また、図3の場合と同様に環状体41と外輪53を焼き嵌めし、プレート42とボルト43を使用しない構造とすることもできる。
図5は、更に他の実施形態における軸受5−2の構造、特に、第2内輪52の構造の変形例を示す断面図である。図3、図4の構造では、第2内輪52は、主軸4の端に近づくほど内径が小さくなるように形成されているが、図5に示されているように、第2内輪52は、2つの部材:テーパー付リング52aと、ストレート内輪52bとで構成されてもよい。テーパー付リング52aは、主軸4の端に近づくほど内径が小さくなる一方で、外径が一定である構造を有している。一方、ストレート内輪52bは、内径が一定である。このような構造は、第2内輪52の製造を容易にするために好ましい。図3、図4に図示されている第2内輪52は、構造が特殊であり、一般的な内輪の製造方法では製造できない。一方、図5に図示されている2分割構造の第2内輪52では、ストレート内輪52bが一般的な内輪の製造工程で製造でき、また、テーパー付リング52aの加工も困難でない。このように、図5に図示されている2分割構造を採用することにより、第2内輪52の製造を容易にすることができる。
図6Aは、更に他の実施形態における軸受5−2の構造を示す断面図である。図3、図4の軸受5−2の構造では、スラスト軸受、ラジアル軸受に共通の共通外輪53が使用されていたが、図6Aの構造では、スラスト軸受とラジアル軸受とで別々の外輪:第1外輪53a、第2外輪53bが使用される。ボール54は、第1内輪51と第1外輪53aの間に挿入され、第1内輪51、ボール54、第1外輪53aによってスラスト軸受が構成されている。一方、円筒ころ55が第2内輪52と第2外輪53bの間に挿入され、第2内輪52、円筒ころ55、第2外輪53bによってラジアル軸受が構成されている。
図6Aの構成では、第1内輪51と主軸4の間ではなく、軸受ハウジング6−2の環状体41と第1外輪53aとの間にクリアランスδが設けられている。また、円筒ころ55と第2外輪53bの間にクリアランスδが設けられている。このクリアランスδは、クリアランスδよりも小さくなるように調節されている。これは、図3、図4の軸受5−2の構成と同様に、アキシャル軸受とラジアル軸受の分離を実現するためである。クリアランスδがクリアランスδよりも小さいことによりアキシャル軸受とラジアル軸受の分離が実現されている。
図6Aの構成でも、図3、図4の構成と同様に、第1内輪51、第2内輪52の取り付け及び取り外しが容易であり、軸受5−2の交換容易性が向上されている。また、ナット57の締め付け具合によってクリアランスδの調節が可能であり、クリアランスδの調節が容易である。
加えて、図6Aの構成では、スラスト軸受とラジアル軸受とで別々の外輪:第1外輪53a、第2外輪53bが使用されるため、低コストを実現できる。図3、図4のように、スラスト軸受、ラジアル軸受に共通の共通外輪53が使用される構成では、特殊な構造の外輪を製造する必要がある。一方、スラスト軸受とラジアル軸受とで別々の外輪を使用する図6Aの構成では、一般的な構造の外輪を採用できるので、コストの低減を図ることができる。
なお、図6Aの軸受5−2の構造においても、ボール54の代わりに円錐ころが使用可能である。また、図3、図4の構造と同様に、環状体41と外輪53bとを焼き嵌めし、プレート42とボルト43とを使用しない構造とすることもできる。
スラスト軸受とラジアル軸受とで別々の外輪が使用される場合、図6Bに示されているように、円筒ころ55と第2外輪53bの間のクリアランスδは、油圧によって調節されてもよい。図6Bの構造では、軸受ハウジング6−2の環状体41に、第2外輪53bの外周面に到達する作動油供給経路41aが形成され、この作動油供給経路41aに作動油が満たされる。作動油供給経路41aを介して第2外輪53bの外周面に油圧が作用される。第2外輪53bの外周面に油圧が作用されることにより、円筒ころ55と第2外輪53bの間のクリアランスδが調節される。
図1、図2に図示されているように、上述の実施形態では、2つの軸受5−1、5−2を収容する軸受ハウジング6−1、6−2が別々に用意されている。これは、大型の風力発電装置1を提供するためには、避けがたい構成である。しかし、軸受ハウジング6−1、6−2が別体に形成されていると、主軸4に傾きが発生しやすくなる。主軸4に傾きが発生すると、軸受5−1、5−2に大きな片当りが作用し、軸受5−1、5−2の寿命が短くなるという問題が起こる。
主軸4の傾きの問題に対処するためには、外輪と軸受ハウジングとが弾性的に結合され、相対的に変位可能であることが好ましい。図7A〜図7Cは、軸受5−1の外輪32と軸受ハウジング6−1とが弾性的に結合された軸受構造の好適な実施形態を示す断面図である。
図7Aの軸受構造では、軸受ハウジング6−1の環状体21の内周面に溝21aが複数形成され、これにより、環状体21の、外輪32と接触する部分の剛性が弱められている。これにより、軸受ハウジング6−1と外輪32とが相対的に変位可能に支持されている。図7Aの構造では、軸受ハウジング6−1と外輪32とが相対的に変位することにより、主軸4の傾きが吸収される。
また、図7B、図7Cに図示されているように、軸受ハウジング6−1の環状体21と外輪32の間に弾性体が挟まれてもよい。図7Bの構造では、軸受ハウジング6−1の環状体21と外輪32の間に弾性体シート24が挟まれている。一方、図7Cの構造では、環状体21の内周面に環状の溝が複数形成され、その溝のそれぞれに環状の弾性体リング25が嵌め込まれている。弾性体シート24、又は弾性体リング25により、軸受ハウジング6−1と外輪32とが相対的に変位可能に支持されている。
なお、図7A〜図7Cでは、軸受5−1の外輪32と軸受ハウジング6−1との間の結合について図示されているが、図3、図4の構造において、軸受5−2の共通外輪53と軸受ハウジング6−2とが弾性的に結合され、相対的に変位可能であってもよい。また、図6A、図6Bの構造において、第1外輪53a及び第2外輪53bが、軸受ハウジング6−2に弾性的に結合され、相対的に変位可能であってもよい。
また、図8A、図8Bに図示されているように、外輪が相対的に変位可能な2つの部材を備えて構成され、当該2つの部材が相対的に変位することにより、主軸4の傾きが吸収されてもよい。例えば、図8Aの構造では、外輪32が、内側部材32a、外側部材32bと、弾性体シート32cとを備えて構成されている。内側部材32aの内周面には、円筒ころ33を収容する溝が形成されており、内側部材32aの外周面は、円筒面の一部となるような形状を有している。外側部材32bの内周面は、内側部材32aの外周面に対向して位置しており、円筒面の一部となるような形状を有している。弾性体シート32cは、内側部材32aと外側部材32bとの間に挿入されている。図8Aの構造では、弾性体シート32cによって内側部材32aと外側部材32bとが相対的に変位可能に保持されており、これにより、主軸4の傾きが吸収される。
一方、図8Bの構造では、外輪32が、内側部材32aが外側部材32bに当接されて構成されている。内側部材32aの外周面と外側部材32bの内周面とは、いずれも円筒面の一部となるような形状を有している。加えて、図8Cに図示されているように、内側部材32aの外周面に溝32eが形成されると共に、図8Bに図示されているように、外側部材32bに内側部材32aの外周面に通じる潤滑油溜め32dが形成されている。潤滑油溜め32dと溝32eには、グリース又は潤滑油のような潤滑流体が充填又は供給されている。このような構造により、内側部材32aと外側部材32bの間にグリース又は潤滑油が介在して保持される。図8Bの構造では、グリース又は潤滑油によって内側部材32aと外側部材32bとが相対的に変位可能であり、これにより、主軸4の傾きが吸収される。なお、内側部材32aの外周面に溝32eが形成される代わりに外側部材32bの内周面に溝を設けてもよく、内側部材32aの外周面に溝32eが形成されるのに加えて外側部材32bの内周面に溝を設けてもよい。なお、環状体21と外輪32bとを焼き嵌めし、プレート22とボルト23とを使用しない構造とすることもできる。
外輪が相対的に変位可能な2つの部材を備える構成は、図3、図4の共通外輪53、及び、図6A、図6Bの第1外輪53a及び第2外輪53bにも適用可能である。
軸受5−1の交換容易性を向上させるためには、軸受5−1が周方向に複数部材に分割可能な構造を有していることが望ましい。図9は、分割可能な軸受5−1の構造を示す正面図である。内輪31が、2つの内輪部材61、62と、それらを締結するボルト63とで構成される。内輪部材61の一端には切欠61aが形成され、内輪部材62の一端には切欠62aが形成されており、それらの切欠61a、62aにボルト63が挿入されることにより、内輪部材61と62とが連結されている。同様に、外輪32が、2つの外輪部材71、72と、それらを締結するボルト73とで構成される。外輪部材71の一端には切欠71aが形成され、外輪部材72の一端には切欠72aが形成されており、それらの切欠71a、72aにボルト73が挿入されることにより、外輪部材71と72とが連結されている。この場合、図示されていないプレート22及びセパレータ保持器も周方向に分割されて構成される。軸受5−1が周方向に複数部材に分割可能な構造を有していることにより、軸受5−1を主軸4及び軸受ハウジング6−1に取り付け、又は、主軸4及び軸受ハウジング6−1から取り外すことが容易になる。なお、図9に図示されているような、周方向に分割可能な軸受の構造は、軸受5−2にも適用可能である。
以上には、本発明の実施形態が様々に記述されているが、本発明は、自明的な様々な変更をした上で実施可能であり、また、上記に記述された構造を様々に組み合わせて実施可能であることは当業者には理解されよう。例えば、上述の軸受5−1の構造と上述の軸受5−2の構造とを任意に組み合わせて風力発電装置1に実装することができることは当業者には自明的であろう。更に、本発明の軸受構造は、特にダイレクトドライブ型の風力発電装置1に適しているが、他の機械装置にも適用可能であることも当業者には理解されよう。
1:風力発電装置
2:タワー
3:ナセル台座
4:主軸
4a、4b:テーパー面
4c:段差
5−1、5−2:軸受
6−1、6−2:軸受ハウジング
7:発電機
8:トルクサポート
9:スリーブ
11:ステータケーシング
12:ステータ
13:発電機ロータ
14:界磁磁石
15:ロータプレート
16:発電機軸受
21:環状体
21a:溝
22:プレート
23:ボルト
24:弾性体シート
25:弾性体リング
31:内輪
32:外輪
32a:内側部材
32b:外側部材
32c:弾性体シート
32d:潤滑油溜め
32e:溝
33:円筒ころ
34:ナット
41:環状体
41a:作動油供給経路
42:プレート
43:ボルト
51:第1内輪
52:第2内輪
52a:テーパー付リング
52b:ストレート内輪
53:共通外輪
53a:第1外輪
53b:第2外輪
54:ボール
55:円筒ころ
56、57:ナット
57a:リング
57b、57c:ボルト
61、62:内輪部材
61a、62a:切欠
63:ボルト
71、72:外輪部材
71a、72a:切欠
73:ボルト

Claims (20)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられた第1内輪と、
    前記第1内輪の外側に、前記第1内輪と対向して設けられた第1外輪と、
    前記第1外輪を収容する軸受ハウジングと、
    前記第1内輪と前記第1外輪の間に設けられた第1転動体と、
    前記第1内輪を固定する内輪固定部材
    とを備え、
    前記回転軸は、前記回転軸の端に近づくほど前記回転軸の径が細くなるように形成されたテーパー面を有し、
    前記第1内輪が、前記内輪固定部材によって前記テーパー面に押しつけられている
    軸受構造。
  2. 請求項1に記載の軸受構造であって、
    更に、
    前記回転軸に前記第1内輪に隣接して取り付けられた第2内輪と、
    前記第2内輪と前記第1外輪の間に設けられた第2転動体
    とを具備し、
    前記第1内輪と前記第1転動体と前記第1外輪の第1部分でラジアル方向の荷重を支持するラジアル軸受が構成され、
    前記第2内輪と前記第2転動体と前記第1外輪の第2部分でアキシャル方向の荷重を支持するスラスト軸受が構成された
    軸受構造。
  3. 請求項2に記載の軸受構造であって、
    前記第2内輪と前記回転軸の間に設けられた第1クリアランスが、前記第1転動体と前記第1外輪の間に設けられた第2クリアランスよりも大きい
    軸受構造。
  4. 請求項1に記載の軸受構造であって、
    更に、
    前記回転軸に前記第1内輪に隣接して取り付けられた第2内輪と、
    前記第2内輪の外側に、前記第2内輪と対向して設けられた第2外輪と、
    前記第2内輪と前記第2外輪の間に設けられた第2転動体
    とを具備し、
    前記第1内輪と前記第1転動体と前記第1外輪でラジアル方向の荷重を支持するラジアル軸受が構成され、
    前記第2内輪と前記第2転動体と前記第2外輪でアキシャル方向の荷重を支持するスラスト軸受が構成された
    軸受構造。
  5. 請求項4に記載の軸受構造であって、
    更に、
    前記軸受ハウジングが、前記第1外輪と前記第2外輪とを収容し、
    前記第2外輪と前記軸受ハウジングの間に設けられた第1クリアランスが、前記第1転動体と前記第1外輪の間に設けられた第2クリアランスよりも大きい
    軸受構造。
  6. 請求項5に記載の軸受構造であって、
    前記軸受ハウジングには、前記第1外輪の外周面に到達する作動油供給経路が形成されており、
    前記作動油供給経路を介して前記第1外輪の外周面に油圧を印加することによって前記第2クリアランスを調節可能な
    軸受構造。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の軸受構造であって、
    前記回転軸には前記回転軸の端の側において前記テーパー面に隣接してネジが形成され、
    前記内輪固定部材は、前記ネジと螺合するナットを備えている
    軸受構造。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載の軸受構造であって、
    前記内輪固定部材は、
    前記回転軸に挿入されるリングと、
    前記リングを前記回転軸に固定する固定部材と、
    前記リングを前記回転軸のアキシャル方向に貫通するボルト
    とを備え、
    前記第1内輪が、前記ボルトにより前記テーパー面に押しつけられている
    軸受構造。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の軸受構造であって、
    前記第1内輪は、
    前記回転軸の端に近づくほど径が小さくなるように形成され、前記テーパー面に当接される内周面と、径が一定であるように形成された外周面とを有するテーパー付リングと、
    前記テーパー付リングの外周面に当接され、径が一定であるように形成された内周面を備えるストレート内輪とを備え、
    前記第1転動体が前記ストレート内輪と前記第1外輪の間に設けられた
    軸受構造。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の軸受構造であって、
    前記軸受ハウジングと前記第1外輪とが、相対的に変位可能に接合されている
    軸受構造。
  11. 請求項10に記載の軸受構造であって、
    前記軸受ハウジングと前記第1外輪の間に弾性体が設けられた
    軸受構造。
  12. 請求項1乃至9のいずれかに記載の軸受構造であって、
    前記第1外輪が、
    内側部材と、
    前記内側部材の外側に位置する外側部材
    とを備え、
    前記第1転動体が、前記第1内輪と前記内側部材との間に設けられ、
    前記内側部材と前記外側部材とが、相対的に変位可能に接合されている
    軸受構造。
  13. 請求項12に記載の軸受構造であって、
    前記内側部材と前記外側部材との間に弾性体が設けられた
    軸受構造。
  14. 請求項12に記載の軸受構造であって、
    前記外側部材には前記内側部材の外周面に到達する潤滑油溜めが設けられ、
    前記内側部材の前記外周面及び/又は前記外側部材の内周面に溝が設けられ、
    前記潤滑油溜めと前記溝に潤滑流体が充填されている
    軸受構造。
  15. 請求項1乃至14に記載の軸受構造であって
    前記第1内輪が前記回転軸の周方向において複数の部材に分割可能であり、
    前記第1外輪が前記回転軸の周方向において複数の部材に分割可能である
    軸受構造。
  16. 発電機と、
    一端が風車ロータに接合され、他端が前記発電機のロータに接合された主軸と、
    前記主軸に取り付けられた第1内輪と、
    前記第1内輪の外側に、前記第1内輪と対向して設けられた第1外輪と、
    前記第1外輪を収容する軸受ハウジングと、
    前記第1内輪と前記第1外輪の間に設けられた第1転動体と、
    前記第1内輪を固定する内輪固定部材
    とを備え、
    前記主軸は、前記主軸の端に近づくほど前記主軸の径が細くなるように形成されたテーパー面を有し、
    前記第1内輪が、前記内輪固定部材によって前記テーパー面に押しつけられている
    ダイレクトドライブ型風力発電装置。
  17. 請求項16に記載のダイレクトドライブ型風力発電装置であって、
    更に、
    前記主軸に前記第1内輪に隣接して取り付けられた第2内輪と、
    前記第2内輪と前記第1外輪の間に設けられた第2転動体
    とを具備し、
    前記第1内輪と前記第1転動体と前記第1外輪の第1部分でラジアル方向の荷重を支持するラジアル軸受が構成され、
    前記第2内輪と前記第2転動体と前記第1外輪の第2部分でアキシャル方向の荷重を支持するスラスト軸受が構成された
    ダイレクトドライブ型風力発電装置。
  18. 請求項17に記載のダイレクトドライブ型風力発電装置であって、
    前記第2内輪と前記主軸の間に設けられた第1クリアランスが、前記第1転動体と前記第1外輪の間に設けられた第2クリアランスよりも大きい
    ダイレクトドライブ型風力発電装置。
  19. 請求項16に記載のダイレクトドライブ型風力発電装置であって、
    更に、
    前記主軸に前記第1内輪に隣接して取り付けられた第2内輪と、
    前記第2内輪の外側に、前記第2内輪と対向して設けられた第2外輪と、
    前記第2内輪と前記第2外輪の間に設けられた第2転動体
    とを具備し、
    前記第1内輪と前記第1転動体と前記第1外輪でラジアル方向の荷重を支持するラジアル軸受が構成され、
    前記第2内輪と前記第2転動体と前記第2外輪でアキシャル方向の荷重を支持するスラスト軸受が構成された
    ダイレクトドライブ型風力発電装置。
  20. 請求項19に記載のダイレクトドライブ型風力発電装置であって、
    更に、
    前記軸受ハウジングが、前記第1外輪と前記第2外輪とを収容し、
    前記第2外輪と前記軸受ハウジングの間に設けられた第1クリアランスが、前記第1転動体と前記第1外輪の間に設けられた第2クリアランスよりも大きい
    ダイレクトドライブ型風力発電装置。
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