JP2011160976A - 椅子 - Google Patents

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浩 益永
Sayaka Morio
紗也香 森尾
Ryo Igarashi
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Abstract

【課題】 脚体と背凭れとの間に発生する寸法誤差による組立時の作業性の低下を防止し、脚体に背凭れを容易に支持することができるとともに、背凭れを脚体に支持するための工程を簡略化して、組立工数の削減化、組立部品の製造コストの低減化により、脚体、座支持部および背凭れの連結部位における相互の組立効率の向上を図る。
【解決手段】 背凭れ3における下部よりも上方を、背凭れ支持部8に支持し、その下部を、座支持部7の後端部7aに当接することにより、背凭れ3を脚体1に対して位置決めするとともに、座体2における後端寄りの位置に突部30を設け、かつこの突部30に、背凭れ3の下部を嵌合させることにより、背凭れ3を座体2に対して位置決めする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、脚体に座体と背凭れを支持させてなる椅子に係り、特に、脚体、座体および背凭れの連結部位における相互の組立効率の向上を図ることができる椅子に関する。
主に会議室や来客用の待合室などの椅子としては、例えば背凭れが脚フレームに対して片持ち状態をもって支持されている、所謂カンチレバータイプの椅子が多く使用されている。
前記した椅子の脚フレームは、後方に向け開口する側面視後向きコ字状をなすように曲げ加工された鋼管(パイプ)によって形成されている。
このような脚フレームに、座体と背凭れをそれぞれ取り付けるための手段としては、例えば背凭れの張り材が支持される背フレームにおける上下方向の中間部を、脚フレームにおける左右の前脚の上端から後方に向けてほぼ水平に延出させた肘掛け部の後端部、すなわち脚フレームの上部後端に連結した後に、背フレームの下部における左右の両側から前下方に向けて延設した下部連結杆の前端部と、脚フレームにおける上下方向の中間部に設けた、座体が支持される座支持フレームの後端部とを相互に螺合することにより、背凭れを脚フレームに支持することが一般的となっている(例えば特許文献1〜3参照)。
しかし、前記した脚フレームに対する背凭れの連結構造では、各特許文献のいずれにおいても、特に、脚フレームへの背凭れの中間部および下部の連結部位を特殊な形状に成型する必要があるため、製造コストが増大するという問題がある。
また、背フレームの下部を座支持フレームに螺合手段でもって相互に連結する場合に、背フレームの下部から前方に向けて延出させた下部連結杆を、後方から脚フレームに向けて差込んで、抜止めを行った後、止めねじを挿入することにより行わなければならないが、背フレームは主に合成樹脂製であり、脚フレームは主に金属製であるため、両者の間に寸法誤差が発生し易く、組立時の作業性を低下させるという問題があった。
さらに、特許文献2,3に記載のものでは、背フレームの下部と座支持フレームとを連結する場合には、互いの差込み工程を狭い部位で行う必要があるため、特に、この部位での両者間における寸法誤差の影響が顕著に現れ易く、高い加工精度が求められ、これにより、組立部品の製造コストも高騰するという問題があった。
特開2002−172050号公報 特開2006−136569号公報 特開2006−271623号公報
本発明は、上記の現状に鑑み、脚体と背凭れとの間に発生する寸法誤差による組立時の作業性の低下を防止し、脚体に背凭れを容易に支持することができるとともに、背凭れを脚体に支持するための工程を簡略化して、組立工数の削減化、組立部品の製造コストの低減化により、脚体、座体および背凭れの連結部位における相互の組立効率の向上を図ることができるようにした椅子を提供することを目的としている。
上記課題は、「特許請求の範囲」の欄における各請求項に記載するように、次のような構成からなる発明によって解決される。
(1) 脚体に設けた座支持部上に座体を支持するとともに、前記脚体における座支持部よりも上方の背凭れ支持部に背凭れを支持してなる椅子において、背凭れにおける下部よりも上方を、前記背凭れ支持部に支持し、その下部を、前記座支持部の後端部に当接することにより、背凭れを脚体に対して位置決めするとともに、前記座体における後端寄りの位置に突部を設け、かつこの突部に、前記背凭れの下部を嵌合させることにより、背凭れを座体に対して位置決めする。
(2) 上記(1)項において、前記背凭れの下端部に、下部連結片を延設するとともに、この下部連結片の遊端部を、前記座支持部の後端部を下方から把持状態で当接しうる形状とする。
(3) 上記(2)項において、前記下部連結片に通孔を設けるとともに、この通孔に、前記座体の後端寄りに設けた突部が貫通状態で嵌合しうるようにする。
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、前記座体における下方の位置に底部カバー板を取付けるとともに、この底部カバー板をもって、少なくとも前記背凭れの下端部と前記座支持部の後端部との位置決め部位を隠蔽しうるようにする。
(5) 上記(4)項において、前記座体の後端寄りに設けた突部を、筒状突部とするとともに、この円筒状突部に対向する前記底部カバー板における後端寄りの位置に凸軸を設け、この凸軸を、前記円筒状突部の筒内に圧入状態で嵌合させることにより、前記底部カバー板の後部を座体の下方に取付ける。
(6) 上記(5)項において、前記背凭れの下部における下部連結片を、後方から前記座体における後端寄りの下面に向けて延設するとともに、前記下部連結片の前後方向の中間位置に通孔を設け、この通孔に、前記座体における後端寄りの下面に下向きに設けた円筒状突部が貫通されるように嵌合し、かつこの円筒状突部の筒内に、前記底部カバー板における後端寄りの上面に設けた凸軸を、下方から上方に向けて内嵌させる。
(7) 上記(6)項において、前記底部カバー板の後端縁部を、前記下部連結片における通孔の位置よりも後方の部位に当接させる。
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
請求項1記載の発明によれば、背凭れにおける下部よりも上方を、背凭れ支持部に支持し、その下部を、座支持部の後端部に当接してあるため、背凭れと背凭れ支持部との連結部位を中心として前後方向へ回動しようとする動きを抑止し、背凭れの脚体に対する前後方向の位置決めを行うことができるとともに、背凭れの下部を、脚体の座支持部に直接連結されることなく支持することができ、組立時における寸法誤差を好適に吸収することができる。これにより、背凭れと脚体との間に発生する寸法誤差による組立時の作業性の低下を防止することができ、脚体に背凭れを容易に支持することができる。
また、座体における後端寄りの位置に突部を設けるとともに、この突部に、背凭れの下部を嵌合させることにより、背凭れを座体に対して位置決めしてあるため、背凭れを脚体に支持するための工程を簡略化することができ、組立工数が削減されるとともに、組立部品の製造コストの低減化を図ることができる。
これにより、脚体、座支持部および背凭れの連結部位における相互の組立効率の向上を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、背凭れの下端部に、下部連結片を延設するとともに、この下部連結片の遊端部を、座体が支持される座支持部の後端部を下方から把持状態で当接しうる形状としてあるため、下部連結片における遊端部の形状に複雑な後加工を施すことなく、一度の工程で金型上での成型が可能になる。これにより、成型コストを大幅に低減させることができる。
請求項3記載の発明によれば、下部連結片に通孔を設けるとともに、この通孔に、座体の後端寄りに設けた突部が貫通状態で嵌合しうるようにしてあるため、背凭れの座体に対する左右方向および前後方向の移動を防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、座体における下方の位置に底部カバー板を取付けるとともに、この底部カバー板をもって、少なくとも背凭れの下端部と座支持部の後端部との位置決め部位を隠蔽しうるようにしてあるため、座体の下部の見栄えを高めることができる。
請求項5記載の発明によれば、座体の後端寄りに設けた突部を、円筒状突部とするとともに、この円筒状突部に対向する底部カバー板における後端寄りの位置に凸軸を設け、この凸軸を、円筒状突部の筒内に圧入状態で嵌合させることにより、底部カバー板の後部を座体の下方に取付けてあるため、座体の下方に底部カバー板を簡単に取付けることができる。
請求項6記載の発明によれば、背凭れの下部における下部連結片を前方の座体の後端寄りの下面に向けて延設するとともに、下部連結片の前後方向の中間位置に通孔を設け、この通孔に、座体における後端寄りの下面に下向きに設けた円筒状突部が貫通されるように嵌合し、かつこの円筒状突部の筒内に、底部カバー板の後端寄りの上面に設けた凸軸を、下方から上方に向けて内嵌させてあるため、座体の下方に底部カバー板を、より簡単に取付けることができる。
また、座支持部の後端部を下方から把持する下部連結片の遊端部を、底部カバー板の後部と座支持部の後端部とにより挟持することができるため、特に、背凭れの前傾時に、座支持部の後端部からの下部連結片の遊端部の離脱を防止することができるとともに、背凭れの過度の前傾状態を抑制することができる。
請求項7記載の発明によれば、底部カバー板の後端縁を、下部連結片における通孔の位置よりも後方の位置に当接させてあるため、座体の底面と連結片との連結部位が外部に露出することがなく、座体の下部の見栄えを、より一層高めることができる。
また、背凭れの後傾時に、底部カバー板の後端縁部と下部連結片との当接部位間に突張力が発生するため、背凭れの過度な後傾状態を抑制することができる。
発明の具体的な内容は、次の通りである。
本発明の椅子の一実施形態を示す正面図である。(実施例) 同じく側面図である。 同じく下方から見上げた状態を示す斜視図である。 同じく分解斜視図である。 背凭れと肘掛け部との連結状態を示す要部拡大断面図である。 同じく要部分解斜視図である。 図5のVII−VII線断面図である。 図3におけるVIII−VIII線の背凭れ下部と座体後部との連結状態を示す拡大縦断面図である。 底部カバー板を一部破断して示す座体の要部底面図である。 図9のX−X線要部拡大縦断面図である。 図9のXI−XI線要部拡大縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の椅子の一実施形態を示す正面図、図2は同じく側面図、図3は、同じく下方から見上げた斜視図、図4は、同じく分解斜視図である。なお、図示の実施例では、図2において、右方を「前方」とし、左方を「後方」として説明する。
本実施形態における椅子は、図1から図4に示すように、1本の鋼管、すなわち金属製のパイプ等の杆材を連続して折曲することにより形成した脚フレーム1と、この脚フレーム1に支持される座体2および背凭れ3とを備えている。
脚フレーム1は、平面視前向きコ字状のベース脚4と、このベース脚4の前端より若干後ろ上方に向かって起立し、上下方向の中間部の対向面同士が横杆5により連結された左右1対の前脚6とからなっている。
横杆5における左右方向の中央部には、平面視前向きコ字状をなす、座支持部である座支持フレーム7が、その前端を溶接等の固着により、後方に向けて延設されている。
左右の前脚6の上端には、後方に向かって上向き円弧状に湾曲する左右1対の肘掛け部8が、脚フレーム1の座支持フレーム7よりも上方において一体的に連設されているとともに、この両肘掛け部8には、エラストマー等よりなる軟質の肘当て9が取付けられている。
左右の肘掛け部8は、背凭れ支持部を兼ねており、その後端には、背凭れ3における上下方向の中間部、すなわち背凭れ3における下部よりも上方でかつ座支持フレーム7よりも上方の部位が支持されている。
座体2の下方には、平面視方形の皿板状をなす合成樹脂製の底部カバー板10が取付けられている。
座体2は、座支持フレーム7上に支持されるとともに、合成樹脂製の座板11と、この座板11の上面に一体的に組付けられた座クッション12とからなっている。
座板11は、後記するように、前記底部カバー板10の取付け前に、座支持フレーム7の上面にねじ止めによって固定されている。
背凭れ3は、合成樹脂よりなる枠状の背フレーム13と、この背フレーム13に、その前面を覆うようにして張設されたメッシュ状の張り材14とからなっている。
背フレーム13は、方形枠状の形状を有するとともに、その左右の側部フレーム13aにおける下方向の中間部、すなわち、左右の肘掛け部8の後端と対向する位置に、左右の外方に向けて突出する外向突部15が一体的に連設されている。
図5は、背凭れと肘掛け部との連結状態を示す要部拡大断面図、図6は、同じく要部分解斜視図、図7は、図5のVII−VII線断面図である。
図5から図7に示すように、背フレーム13における左右の外向突部15の外側端部には、前記肘掛け部8に連結するための前後方向を向く円筒状のボス部16が、それぞれ一体的に形成され、このボス部16を介して、背フレーム13における上下方向の中間部を、肘掛け部8の後端に連結することにより、背凭れ3が、前記脚フレーム1の上部後端に支持されるようになっている。
ボス部16の内部には、図5に示すように、前後方向の小径孔17aと、その前後両方向に開口する大径孔17bとからなる前後方向を向く段付孔17が形成されている。
この段付孔17の小径孔17aは、後記する連結ボルト21の挿通孔を兼ねているとともに、前部の大径孔17bの内面上部には、上向きに凹入する前後方向を向く凹溝18が形成されている。
左右のボス部16と肘掛け部8とは、図6に示すように、金属製の前後2個ずつの第1連結部材19および第2連結部材20と、ボス部16における段付孔17の小径孔17aに後方より挿通される連結ボルト21とより連結されるようになっている。
第1連結部材19は、円筒形の後端部を、前上面から後下面に向かって斜め後ろ下方に切除することにより、後端部の上面が傾斜面22とされた側面視概ね楔状断面をなし、前端部の円筒部の中心には、前後方向を向く雌ねじ孔23が形成されている。
第1連結部材19の前端部の外径は、パイプよりなる肘掛け部8の後端部の内径よりも若干小径とされている。
第2連結部材20は、円筒形の前端部を、後下面から前上面に向かって斜め前上方に切除することにより、前端部の下面が、上記第1連結部材19の傾斜面22と同じ傾斜角度の傾斜面24とされた側面視概ね楔状断面をなすとともに、その後端面には、小径突部25が突設されている。
第2連結部材20の外径は、肘掛け部8の内径よりも若干小径とされ、中心には、連結ボルト21が余裕をもって挿通される挿通孔26が、小径突部25を貫通するようにして穿設されている。
第1,第2連結部材19,20の傾斜面22,24の傾斜角度は、両連結部材19,20が、傾斜面22,24に沿って相対的に摺動し易く、かつ互いの接触面積が比較的大となるように、本実施形態ではほぼ40度としてある。
この傾斜角度をあまり小さくすると、両連結部材19,20の傾斜面形成部が、先端部ほど薄肉となって強度が低下するので好ましくない。
小径突部25は、ボス部16に設けた前部の大径孔17bに嵌合しうる外径とされ、その外周面の上部には、大径孔17bに設けた凹溝18に嵌合される突条27が突設され、大径孔17bに嵌合された第2連結部材20が回り止めされるようになっている。
背フレーム13を左右の肘掛け部8に取付けるには、まず、ボス部16の前部の大径孔17bに、第2連結部材20の小径突部25を、それらの凹溝18と突条27とを整合させながら嵌合し、肘掛け部8に対し第2連結部材20を回り止めする(図7参照)。
次いで、ボス部16の後部側の大径孔17bより挿入した連結ボルト21を、第2連結部材20の挿通孔26に挿通して前方に突出させ、その突出端部に、第1連結部材19を螺合し、両連結部材19、20の傾斜面22、24同士を突き合わせた状態で、それらを、肘掛け部8の後端部の中空部内に、ボス部16の前端が肘掛け部8の後端と当接するまで挿入する(図5参照)。
この状態で、連結ボルト21を強く締め付けると、肘掛け部8内において、前後の連結部材19、20同士が、それらの傾斜面22、24に沿って、図5の矢印のように互いに上下反対方向に摺動することにより、両連結部材19、20は、肘掛け部8の内面に強く圧接する。
この際に生じる大きな摩擦抵抗により、両連結部材19、20は、肘掛け部8より抜け外れるのが防止され、背フレーム13の上下方向の中間部が、左右の肘掛け部8の後端部に強固に連結される。
なお、第2連結部材20は、ボス部16に対し回り止めされ、かつ第1連結部材19は、その傾斜面22が第2連結部材20の傾斜面24と当接しているので、連結ボルト21を回動させて締め付ける際に、それと一緒に第1連結部材19が回動する虞はない。
また、両連結部材19,20の傾斜面22,24を、ほぼ40度としてあるので、連結ボルト21を締付けた際に、両連結部材19,20が上下反対方向に摺動し易くなる。
前後の連結部材19、20は、傾斜面22、24同士で当接し、互いの接触面積が大きく、かつ傾斜面22、24同士は上下に対向して当接しているので、背凭れ3に加わる上下方向の荷重を、前後の連結部材19、20を介して、肘掛け部8により効果的に受けることができる。
また、背フレーム13のボス部16と、肘掛け部8とは、実質的に金属製の第2連結部材20を介して連結されているので、肘掛け部8とボス部16との連結部に大きな剪断力が作用しても、連結強度が問題となることはない。
すなわち、前後の連結部材19、20は、対向面を傾斜面22,24として、パイプよりなる左右の肘掛け部8の後端部に挿入し、背フレーム13における中間部の左右のボス部16に後方より挿入した連結ボルト21を、前部の第1連結部材19の雌ねじ孔23に螺合させて締付けると、両連結部材19、20が互いの傾斜面22、24に沿って相対的に摺動して肘掛け部8の内面に圧接し、その際の摩擦抵抗により、両連結部材19、20が肘掛け部8より抜け外れるのが防止される。
従って、パイプよりなる肘掛け部8に何らの加工を施すことなく、背フレーム13の両側部を、左右の肘掛け部8に、簡単な手段で容易に、かつ強固に取付けることができる。
また、肘掛け部8と背フレーム13との連結部にねじが露呈しないので、椅子の体裁もよくなる。
背フレーム13の下端部における下部フレーム13bの左右方向の中央部下面には、後方から前方の座体2における後端寄りの下面に向けて延びる前面視断面上向きコ字状の下部連結片28が延設されており、この下部連結片28の前半部は、前記底部カバー板10における後端寄りの部位の上面中央部に形成された下向きに凹入する凹部29(図4参照)に嵌入することにより、座体2における座板11の下面後端寄りに位置しうるようになっている。
図8は、図3におけるVIII−VIII線の背凭れ下部と座体後部との連結状態を示す拡大縦断面図である。
図8に示すように、背フレーム13の下部連結片28は、その前方の遊端部28aが、前記座支持フレーム7における左右方向の後端部7aの外径とほぼ同一の内径を有する上向きに開口する半円弧状の形状に形成されている。
この下部連結片28の遊端部28aは、座支持フレーム7の後端部7aの外周面を下方から把持状態で当接させることにより、背フレーム13の下部が座支持フレーム7、換言すれば脚フレーム1に対して位置決め可能に組付けられるようになっている。
これにより、着座者が背を背凭れ3に凭れ掛けた際に、背フレーム13の下半部が左右のボス部16を支点として前上方に移動しようする、下部連結片28の前方への動きを、座支持フレーム7の後端部7aにより抑止することができる。
座板11における後端寄りの下面には、底部カバー板10の凹部29と対向する位置に、下方に向けて突出する左右1対の円筒状突部30が設けられている(図4参照)。
背フレーム13における下部連結片28の前後方向の中間位置には、左右1対の通孔31が、前記座板11における円筒状突部30と対向する位置に穿設されている。
下部連結片28の左右の通孔31は、前記円筒状突部30に対して下方から上方に向けて嵌合させ、前記通孔31に、円筒状突部30が貫通されるように嵌合することにより、背フレーム13の下部フレーム13bが、座板11に対して前後方向および左右方向に移動しないように、下部連結片28が位置決め可能に組付けられている。
これにより、背凭れ3の下端部が座体2に対して後方に向けて移動する動きを規制すると同時に、左右方向の移動も規制することができる。
底部カバー板10の後端に形成した凹部29の上面には、上方に向けて突出する左右1対の凸軸32が、前記左右の円筒状突部30に対向する位置に設けられているとともに、これら左右の凸軸32の上端部32aは、それぞれ円筒状突部30の中空部、すなわち筒内30aに圧入可能な径に段付き形成されている。
凸軸32の上端部32aは、座板11に対する底部カバー板10の組付時に、座板11の後端寄りの下面に突設した円筒状突部30の筒内30aに圧入状態で嵌合され、その段付き面32bに円筒状突部30の下端を係止させることにより、底部カバー板10の後部を、底部カバー板10の前後左右の動きが規制されるように位置決めして、座板11の下方位置に取付けられるようになっている。
これにより、下部連結片28の遊端部28aを、座支持フレーム7の後端部7aと底部カバー板10の後部とより挟持することができるため、特に、背凭れ3の前傾時に、座支持フレーム7の後端部7aからの下部連結片28の遊端部28aの離脱を防止することができるとともに、背凭れ3の過度の前傾状態を抑制することができる。
底部カバー板10の後端縁部10aは、下部連結片28における通孔31の位置よりも後方の部位の下面33に当接させてある。
これにより、背フレーム13の下端部13aにおける下部連結片28の遊端部28aと座支持フレーム7の後端部7aとの位置決め部位を含む連結部位を隠蔽することができるとともに、座板11への底部カバー板10の他の部分のねじ止めによる取付作業を容易に行うことができる。
図9は、底部カバー板を一部破断して示す座体の要部底面図、図10は、図9のX−X線要部拡大縦断面図、図11は、図9のXI−XI線要部拡大縦断面図である。
図9に示すように、底部カバー板10が取付けられる座板11の底面には、前後左右方向に交叉させて列設した複数の縦リブ34および横リブ35が形成されているとともに、その底面周端縁側における両リブ34,35には、図10および図11に示すように、下方に向けて開口する雌ねじ孔36,37が設けられている。
雌ねじ孔36は、図10に示すように、縦横に交叉するリブ34,35の交叉部に形成されているとともに、この雌ねじ孔36には、底部カバー板10の上面周端縁に上方に向けて突出させて形成したボス状の通孔38を介して、下方から上方に向けて挿入される取付ボルト39が螺合されるようになっている。
これにより、底部カバー板10の周端縁が、座体2の座板11に着脱可能に取付けられるようになっている。
雌ねじ孔37は、図11に示すように、座板11底面における横リブ35の形成部位に、下方に向けて突出する円筒状のボス部からなっている。
この円筒状のボス部からなる雌ねじ孔3は、座支持フレーム7に上下方向に貫通させた貫通孔40に上方から下方に向けて挿入されるようになっている。
雌ねじ孔3には、座支持フレーム7の前記貫通孔40に下方から上方に向けて挿入される取付ボルト41が螺合され、これにより、座支持フレーム7上に載置した座体2における座板11の下面を、底部カバー板10によって隠蔽する前に、座体2における座板11の下面と座支持フレーム7とを固定しうるようになっている。
なお、上記の実施形態においては、カンチレバータイプの椅子を例に挙げて説明したが、例えば実開昭55−104952号公報、実開昭55−104952号公報などに示されているような、座体を支持する座支持フレームが、背凭れにおける背フレームの傾倒動作に連動して前後方向に移動するように構成された座スライドタイプの椅子にも適用することが可能である。
また、本発明の椅子は、例えば実開平7−28452号(実用新案登録第2509327号)に記載されているように、背フレームの上下方向における中間部の左右の側部と肘掛け部の後端とを、左右方向からボルトによって連結したカンチレバータイプの椅子に適用すれば、上記した作用、効果を、より効果的に発揮させることができる。
1 脚フレーム(脚体)
2 座体
3 背凭れ
4 ベース脚
5 横杆
6 前脚
7 座支持フレーム(座支持部)
7a 後端部
8 肘掛け部(背凭れ支持部)
9 肘当て
10 底部カバー板
10a 後端縁部
11 座板
12 座クッション
13 背フレーム
13a 側部フレーム
13b 下部フレーム
14 張り材
15 外向突部
16 ボス部
17 段付孔
17a 小径孔
17b 大径孔
18 凹溝
19 第1連結部材
20 第2連結部材
21 連結ボルト
22 傾斜面
23 雌ねじ孔
24 傾斜面
25 小径突部
26 挿通孔
27 突条
28 下部連結片
28a 遊端部
29 凹部
30 円筒状突部(突部)
30a 筒内
31 通孔
32 凸軸
32a 上端部
32b 段付き面
33 下面
34 縦リブ
35 横リブ
36 雌ねじ孔
37 雌ねじ孔
38 通孔
39 取付ボルト
40 貫通孔
41 取付ボルト

Claims (7)

  1. 脚体に設けた座支持部上に座体を支持するとともに、前記脚体における座支持部よりも上方の背凭れ支持部に背凭れを支持してなる椅子において、背凭れにおける下部よりも上方を、前記背凭れ支持部に支持し、その下部を、前記座支持部の後端部に当接することにより、背凭れを脚体に対して位置決めするとともに、前記座体における後端寄りの位置に突部を設け、かつこの突部に、前記背凭れの下部を嵌合させることにより、背凭れを座体に対して位置決めしたことを特徴とする椅子。
  2. 前記背凭れの下端部に、下部連結片を延設するとともに、この下部連結片の遊端部を、前記座支持部の後端部を下方から把持状態で当接しうる形状とした請求項1記載の椅子。
  3. 前記下部連結片に通孔を設けるとともに、この通孔に、前記座体の後端寄りに設けた突部が貫通状態で嵌合しうるようにした請求項2記載の椅子。
  4. 前記座体における下方の位置に底部カバー板を取付けるとともに、この底部カバー板をもって、少なくとも前記背凭れの下端部と前記座支持部の後端部との位置決め部位を隠蔽しうるようにした請求項1〜3のいずれかに記載の椅子。
  5. 前記座体の後端寄りに設けた突部を、筒状突部とするとともに、この円筒状突部に対向する前記底部カバー板における後端寄りの位置に凸軸を設け、この凸軸を、前記円筒状突部の筒内に圧入状態で嵌合させることにより、前記底部カバー板の後部を座体の下方に取付けた請求項4記載の椅子。
  6. 前記背凭れの下部における下部連結片を、後方から前記座体における後端寄りの下面に向けて延設するとともに、前記下部連結片の前後方向の中間位置に通孔を設け、この通孔に、前記座体における後端寄りの下面に下向きに設けた円筒状突部が貫通されるように嵌合し、かつこの円筒状突部の筒内に、前記底部カバー板における後端寄りの上面に設けた凸軸を、下方から上方に向けて内嵌させた請求項5記載の椅子。
  7. 前記底部カバー板の後端縁部を、前記下部連結片における通孔の位置よりも後方の部位に当接させた請求項6記載の椅子。
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