JP2011156542A - ローラレベラ - Google Patents
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Abstract
【課題】矯正ロールの本数が比較的少ない場合であっても、比較的簡易な構成で、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチを変更したときに千鳥状に配列される矯正ロールの、鋼板の搬送方向におけるピッチを略均一にすることが可能なローラレベラを提供する。
【解決手段】ローラレベラ1は、鋼板の搬送方向にピッチP1で配列される第1矯正ロール4〜7を有する第1ロール群2と、鋼板の搬送方向にピッチP1で配列されるとともに第1矯正ロール4〜7に対して千鳥状に配置される5本の第2矯正ロール9〜13を有する第2ロール群3と、パスラインPLから第1矯正ロール5、6を退避させる第1退避機構29と、パスラインPLから第2矯正ロール9、10、12、13を退避させる第2退避機構32、33とを備えている。第2ロール群3は、第2矯正ロール9、13に対して鋼板の搬送方向にピッチP1で配置される第3矯正ロール8、14を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】ローラレベラ1は、鋼板の搬送方向にピッチP1で配列される第1矯正ロール4〜7を有する第1ロール群2と、鋼板の搬送方向にピッチP1で配列されるとともに第1矯正ロール4〜7に対して千鳥状に配置される5本の第2矯正ロール9〜13を有する第2ロール群3と、パスラインPLから第1矯正ロール5、6を退避させる第1退避機構29と、パスラインPLから第2矯正ロール9、10、12、13を退避させる第2退避機構32、33とを備えている。第2ロール群3は、第2矯正ロール9、13に対して鋼板の搬送方向にピッチP1で配置される第3矯正ロール8、14を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、圧延機で圧延された鋼板の反りや曲がり等を矯正するローラレベラに関する。
従来、圧延機で圧延された鋼板を搬送しながら矯正するローラレベラが広く利用されている。この種のローラレベラとして、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチを変更することで、厚さに差がある厚鋼板および薄鋼板の両者を矯正することが可能なローラレベラが知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
特許文献1および2に記載のローラレベラは、鋼板が通過するパスラインの上側に一定のピッチで配列される6本の上矯正ロールと、パスラインの下側に上矯正ロールと同じピッチで配列される7本の下矯正ロールとを備えている。このローラレベラでは、上矯正ロールと下矯正ロールとは、パスラインを挟むように千鳥状に配列されており、鋼板の搬送方向における上矯正ロールと下矯正ロールとのピッチは、上矯正ロールのピッチの半分となっている。また、このローラレベラは、6本の上矯正ロールを1本おきに上昇させてパスラインから退避させる退避機構と、7本の下矯正ロールを1本おきに下降させてパスラインから退避させる退避機構と、7本の下矯正ロールを鋼板の搬送方向の上流側または下流側へ移動させる移動機構とを備えている。
このローラレベラでは、以下のように、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチを変更している。すなわち、このローラレベラでは、まず、退避機構によって、6本の上矯正ロールを1本おきに上昇させてパスラインから退避させるとともに、7本の下矯正ロールを1本おきに下降させてパスラインから退避させる。この状態では、退避していない上矯正ロールと下矯正ロールとの搬送方向におけるピッチが不均一になり、鋼板を適切に矯正できないおそれがある。そのため、このローラレベラでは、その後、移動機構によって、上矯正ロールのピッチの半分だけ7本の下矯正ロールを鋼板の搬送方向に移動させて、退避していない上矯正ロールと下矯正ロールとの搬送方向におけるピッチを均一にしている。
特許文献1および2に記載のローラレベラでは、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチを変更する際に、移動機構によって下矯正ロールを移動させないと、退避していない上矯正ロールと下矯正ロールとの搬送方向におけるピッチを均一にすることができない。すなわち、このローラレベラでは、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチを変更する際に、退避していない上矯正ロールと下矯正ロールとの搬送方向におけるピッチを均一にするための移動機構が必要である。したがって、このローラレベラでは、装置の構成が複雑になる。
そこで、本発明の課題は、矯正ロールの本数が比較的少ない場合であっても、比較的簡易な構成で、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチを変更したときに千鳥状に配列される矯正ロールの、鋼板の搬送方向におけるピッチを略均一にすることが可能なローラレベラを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のローラレベラは、鋼板を搬送しながら矯正するローラレベラにおいて、鋼板の搬送方向に所定の第1ピッチで配列される矯正用のn(nは、4以上の整数)本の第1矯正ロールを有する第1ロール群と、鋼板の搬送方向に第1ピッチで配列されるとともに第1矯正ロールに対して千鳥状に配置される矯正用のn+1本の第2矯正ロールを有し、鋼板が通過するパスラインを介して第1ロール群と対向するように配置される第2ロール群と、鋼板の矯正に使用される第1矯正ロールの本数を変更するためにパスラインから何本かの第1矯正ロールを退避させる第1退避機構と、鋼板の矯正に使用される第2矯正ロールの本数を変更するためにパスラインから何本かの第2矯正ロールを退避させる第2退避機構とを備え、第2ロール群は、鋼板の搬送方向における上流側および下流側の少なくとも一方で第2矯正ロールに対して鋼板の搬送方向に第1ピッチまたは第1ピッチのm倍(mは、2以上の整数)のピッチで配置される矯正用の第3矯正ロールを備えることを特徴とする。
本発明において、たとえば、鋼板の搬送方向における上流側および下流側の両側に第3矯正ロールが配置されている。また、この場合には、たとえば、鋼板の搬送方向における上流側および下流側のそれぞれに1本ずつの第3矯正ロールが配置されている。
本発明のローラレベラでは、第2ロール群は、鋼板の搬送方向(以下、「搬送方向」とする。)における上流側および下流側の少なくとも一方で第2矯正ロールに対して搬送方向に第1ピッチまたは第1ピッチのm倍のピッチで配置される矯正用の第3矯正ロールを備えている。そのため、本発明では、矯正ロールの本数が比較的少ない場合であっても、所定本数の第1矯正ロールと所定本数の第2矯正ロールを退避させるだけで、第3矯正ロールを利用して、千鳥状に配列される退避していない第1矯正ロールと、第2矯正ロールおよび第3矯正ロールとの搬送方向におけるピッチを略均一にすることが可能になる。
たとえば、第1ロール群が4本の第1矯正ロールを備え、第2ロール群が5本の第2矯正ロールを備え、搬送方向における上流側および下流側のそれぞれに第2矯正ロールに対して第1ピッチで1本ずつの第3矯正ロールが配置されている場合には、搬送方向における上流側から2本目と3本目の2本の第1矯正ロールを退避させ、搬送方向における上流側から3本目の第2矯正ロール以外の4本の第2矯正ロールを退避させれば、上流側に配置される第3矯正ロールと上流側から1本目の第1矯正ロールとの搬送方向のピッチ、上流側から1本目の第1矯正ロールと上流側から3本目の第2矯正ロールとの搬送方向のピッチ、上流側から3本目の第2矯正ロールと上流側から4本目の第1矯正ロールとの搬送方向のピッチ、および、上流側から4本目の第1矯正ロールと下流側に配置される第3矯正ロールとの搬送方向のピッチを略等しくすることができる。
このように、本発明では、第1ロール群あるいは第2ロール群を搬送方向へ移動させる移動機構がなくても、所定本数の第1矯正ロールと所定本数の第2矯正ロールを退避させるだけで、第3矯正ロールを利用して、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチを変更したときに千鳥状に配列される矯正ロールの搬送方向におけるピッチを略均一にすることが可能になる。したがって、本発明では、第1ロール群あるいは第2ロール群を搬送方向へ移動させるための機構が不要になる。その結果、本発明では、矯正ロールの本数が比較的少ない場合であっても、比較的簡易な構成で、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチを変更したときに千鳥状に配列される矯正ロールの搬送方向におけるピッチを略均一にすることが可能になる。
本発明において、第1ロール群は、4+3k(kは、0以上の整数)本の第1矯正ロールを備え、第2ロール群は、5+3k本の第2矯正ロールを備え、第3矯正ロールは、第2矯正ロールに対して鋼板の搬送方向に第1ピッチで配置され、第1退避機構は、隣接する2本の第1矯正ロールをパスラインから退避させて、鋼板の矯正に使用される第1矯正ロールのピッチを変更し、第2退避機構は、隣接する2本の第2矯正ロールをパスラインから退避させて、鋼板の矯正に使用される第2矯正ロールのピッチを変更することが好ましい。このように構成すると、搬送方向における上流側および下流側のそれぞれに配置される第3矯正ロールが鋼板を矯正する機能を果たす。したがって、第1ピッチの3倍のピッチで配列される第1矯正ロールおよび第2矯正ロールによって鋼板を矯正する場合に、第3矯正ロールを有効利用することができる。
本発明において、ローラレベラは、鋼板の搬送方向における第1ロール群の少なくとも上流側で、鋼板をパスライン上に保持するための第1保持ロールおよび第2保持ロールを備え、第1保持ロールと第2保持ロールとは、鋼板の搬送方向で互いにずれた状態で配置されていることが好ましい。このように構成すると、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチに応じて第1保持ロールと第2保持ロールとを使い分けることが可能になる。したがって、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチが変更になる場合であっても、鋼板をパスライン上に適切に保持することが可能になる。
本発明において、ローラレベラは、第1保持ロールを回転可能に保持する第1保持部材と、第2保持ロールを回転可能に保持する第2保持部材と、第1保持ロールをパスラインに向かって移動させるとともに第1保持ロールをパスラインから退避させる第1移動機構と、第2保持ロールをパスラインに向かって移動させるとともに第2保持ロールをパスラインから退避させる第2移動機構とを備え、第2保持部材は、第1保持部材に回動可能に取り付けられ、第2移動機構は、第1保持部材に取り付けられるとともに、第2保持部材を回動させることが好ましい。このように構成すると、第2保持部材および第2移動機構を取り付けるための部材を別途設ける必要がなくなる。したがって、ローラレベラの構成を簡素化することが可能になる。
以上のように、本発明のローラレベラでは、矯正ロールの本数が比較的少ない場合であっても、比較的簡易な構成で、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチを変更したときに千鳥状に配列される矯正ロールの、鋼板の搬送方向におけるピッチを略均一にすることが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(ローラレベラの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるローラレベラ1の要部の構成を説明するための側面断面図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1に示す状態から上矯正ロール5、6および下矯正ロール9、10、12、13を退避させた状態を示す断面図である。図4は、図2に示す状態から上矯正ロール6および下矯正ロール10を退避させた状態を示す断面図である。
図1は、本発明の実施の形態にかかるローラレベラ1の要部の構成を説明するための側面断面図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1に示す状態から上矯正ロール5、6および下矯正ロール9、10、12、13を退避させた状態を示す断面図である。図4は、図2に示す状態から上矯正ロール6および下矯正ロール10を退避させた状態を示す断面図である。
本形態のローラレベラ1は、圧延機で圧延された板状や帯状の鋼板(図示省略)を搬送しながら矯正する装置であり、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチを変更することで、厚さに差がある厚鋼板および薄鋼板の両者の矯正が可能となるように構成されている。本形態では、図1のX1方向に向かって鋼板が搬送される。すなわち、本形態では、X1方向は、鋼板の搬送方向である。また、本形態では、X2方向側は、鋼板の搬送方向における上流側であり、X1方向側は、鋼板の搬送方向における下流側である。以下では、X1方向を「搬送方向」とする。また、X2方向側を「上流側」、X1方向側を「下流側」とする。
ローラレベラ1は、図1に示すように、鋼板が通過するパスラインPLの上側に配置される上ロール群2と、パスラインPLの下側に配置される下ロール群3とを備えている。すなわち、ローラレベラ1は、パスラインPLを介して互いに対向するように配置される上ロール群2と下ロール群3とを備えている。上ロール群2は、搬送方向にピッチP1で配列される矯正用の4本の上矯正ロール4〜7を備えている。下ロール群3は、搬送方向にピッチP1で配列される矯正用の7本の下矯正ロール8〜14を備えている。なお、以下では、上矯正ロール4〜7および下矯正ロール8〜14をまとめて表す場合には、「矯正ロール」と表記する。
上矯正ロール4〜7は、上流側から下流側に向かってこの順番に配置されている。下矯正ロール8〜14は、上流側から下流側に向かってこの順番で配置されている。また、上矯正ロール4〜7と下矯正ロール9〜13とは、パスラインPLを挟んで千鳥状に配置されている。すなわち、搬送方向における上矯正ロール4〜7と下矯正ロール9〜13とのピッチP2は、ピッチP1の略半分になっている。
なお、本形態の上矯正ロール4〜7は、第1矯正ロールであり、下矯正ロール9〜13は、第2矯正ロールである。また、本形態の上ロール群2は、第1ロール群であり、下ロール群3は、第2ロール群である。さらに、本形態のピッチP1は、所定の第1ピッチである。また、本形態の下矯正ロール8、14は、上流側および下流側において第2矯正ロールである下矯正ロール9、13に対して搬送方向に第1ピッチP1で配置される第3矯正ロールである。
また、ローラレベラ1は、上矯正ロール4〜7の撓みを抑制するためのバックアップロール16〜19と、下矯正ロール8〜14の撓みを抑制するためのバックアップロール20〜26とを備えている。さらに、ローラレベラ1は、上ロール群2の上流側および下流側で鋼板をパスラインPL上に保持するための第1保持ロール30および第2保持ロール31と、上矯正ロール5、6をパスラインPLから退避させる第1退避機構としての退避機構29と、下矯正ロール9、10、12、13をパスラインPLから退避させる第2退避機構としての退避機構32、33とを備えている。
バックアップロール16〜19は、上流側から下流側に向かってこの順番に配置されている。バックアップロール16〜19のそれぞれは、上矯正ロール4〜7のそれぞれの上端側に当接しており、上矯正ロール4〜7のそれぞれの撓みを抑制する機能を果たしている。また、図2に示すように、上矯正ロール6の軸方向において所定のピッチで、複数のバックアップロール18が配列されている。具体的には、上矯正ロール6の軸方向において複数のバックアップロール18が千鳥状に配列されている。同様に、上矯正ロール4、5、7の軸方向において所定のピッチで、複数のバックアップロール16、17、19が千鳥状に配列されている。
バックアップロール20〜26は、上流側から下流側に向かってこの順番に配置されている。バックアップロール20〜26のそれぞれは、下矯正ロール8〜14のそれぞれの下端側に当接しており、下矯正ロール8〜14のそれぞれの撓みを抑制する機能を果たしている。また、図2に示すように、下矯正ロール10の軸方向において所定のピッチで、複数のバックアップロール22が配列されている。具体的には、下矯正ロール10の軸方向において複数のバックアップロール21が千鳥状に配列されている。同様に、下矯正ロール8、9、11〜14の軸方向において所定のピッチで、複数のバックアップロール20、21、23〜26が千鳥状に配列されている。
第1保持ロール30と第2保持ロール31とは、搬送方向で互いにずれた状態で配置されている。具体的には、上ロール群2の上流側では、第1保持ロール30が第2保持ロール31よりも上流側に配置され、上ロール群2の下流側では、第1保持ロール30が第2保持ロール31よりも下流側に配置されている。
第1保持ロール30は、レバー状に形成された第1保持部材40の一端側に回転可能に保持されている。第1保持部材40は、ローラレベラ1の本体フレームに回動可能に取り付けられている。また、第1保持部材40の他端側には、第1移動機構としてのシリンダ(図示省略)のロッドの先端側が取り付けられており、このシリンダの本体側は、本体フレームに取り付けられている。本形態では、このシリンダが動作すると、第1保持部材40が回動して、第1保持ロール30がパスラインPLに向かって移動し(図3の実線参照)、また、パスラインPLから退避する(図3の二点鎖線参照)。なお、第1保持ロール30は、鋼板の矯正が行われていないとき等にパスラインPLから退避している。
第2保持ロール31は、レバー状に形成された第2保持部材41の一端側に回転可能に保持されている。第2保持部材41は、第1保持部材40に回動可能に取り付けられている。また、第2保持部材41の他端側には、第2移動機構としてのシリンダ(図示省略)のロッドの先端側が取り付けられており、このシリンダの本体側は、第1保持部材40に取り付けられている。本形態では、第1保持ロール30がパスラインPLから退避している状態で、このシリンダが動作する。また、このシリンダが動作すると、第2保持部材41が回動して、第2保持ロール31がパスラインPLに向かって移動し(図1の実線参照)、また、パスラインPLから退避する(図1の二点鎖線参照)。なお、第2保持ロール31は、後述のように、比較的薄い鋼板が矯正されていないとき等にパスラインPLから退避している。
図3の実線で示すように、本形態では、上ロール群2の上流側に配置される第1保持ロール30がパスラインPL側に配置されているときの第1保持ロール30と下矯正ロール8との搬送方向におけるピッチP3は、ピッチP1の約1.5倍となっている。同様に、上ロール群2の下流側に配置される第1保持ロール30がパスラインPL側に配置されているときの第1保持ロール30と下矯正ロール14との搬送方向におけるピッチP3は、ピッチP1の約1.5倍となっている。
また、図1の実線で示すように、上ロール群2の上流側に配置される第2保持ロール31がパスラインPL側に配置されているときには、第2保持ロール31は、下矯正ロール8の上側に配置されている。同様に、上ロール群2の下流側に配置される第2保持ロール31がパスラインPL側に配置されているときには、第1保持ロール31は、下矯正ロール14の上側に配置されている。
退避機構29は、図1、図2に示すように、バックアップロール17、18を回転可能に保持する保持フレーム36に固定される1個の固定側ウェッジ37と、シリンダ38が連結される1個の可動側ウェッジ39とを備えている。固定側ウェッジ37と可動側ウェッジ39とは、その傾斜面同士が互いに接触するように配置されている。なお、バックアップロール16、19は、上ロール4〜7が搭載される上ロールキャリッジ34のフレームに回転可能に保持されている。
本形態では、シリンダ38のロッドが突出しているときには、図1、図2に示すように、バックアップロール17、18が下降しており、上矯正ロール5、6は、パスラインPL側に配置されている。一方、シリンダ38のロッドが引っ込んでいるときには、図3、図4に示すように、バックアップロール17、18は上昇しており、上矯正ロール5、6は、パスラインPLから退避している。なお、退避機構29は、上矯正ロール5、6の軸受部を上方向へ引き上げるためのシリンダ(図示省略)等の移動機構を備えており、上矯正ロール5、6をパスラインPLから退避させるときには、このシリンダが動作して、上矯正ロール5、6が上昇する。
退避機構32は、図1、図2に示すように、バックアップロール21、22を回転可能に保持する保持フレーム43に固定される1個の固定側ウェッジ44と、シリンダ45が連結される1個の可動側ウェッジ46とを備えている。固定側ウェッジ44と可動側ウェッジ46とは、その傾斜面同士が互いに接触するように配置されている。本形態では、シリンダ45のロッドが突出しているときには、図1、図2に示すように、バックアップロール21、22が上昇しており、下矯正ロール9、10は、パスラインPL側に配置されている。一方、シリンダ45のロッドが引っ込んでいるときには、図3、図4に示すように、バックアップロール21、22は下降しており、下矯正ロール9、10は、パスラインPLから退避している。
退避機構33は、退避機構32とほぼ同様に構成されている。すなわち、退避機構33は、バックアップロール24、25を回転可能に保持する保持フレーム47に固定される1個の固定側ウェッジ44と、シリンダ45が連結される1個の可動側ウェッジ46とを備えている。退避機構32と同様に、シリンダ45のロッドが突出しているときには、バックアップロール24、25は上昇しており、下矯正ロール12、13は、パスラインPL側に配置されている。また、シリンダ45のロッドが引っ込んでいるときには、バックアップロール24、25は下降しており、下矯正ロール12、13は、パスラインPLから退避している。なお、バックアップロール20、23、26は、下矯正ロール8〜14が搭載されるフレーム35に回転可能に保持されている。
(鋼板矯正時の矯正ロールの配置)
以上のように構成されたローラレベラ1では、比較的薄い鋼板の矯正が行われる際に使用される矯正ロールのピッチと、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際に使用される矯正ロールのピッチとが異なる。すなわち、比較的薄い鋼板の矯正が行われる際に使用される矯正ロールと、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際に使用される矯正ロールとが異なる。
以上のように構成されたローラレベラ1では、比較的薄い鋼板の矯正が行われる際に使用される矯正ロールのピッチと、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際に使用される矯正ロールのピッチとが異なる。すなわち、比較的薄い鋼板の矯正が行われる際に使用される矯正ロールと、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際に使用される矯正ロールとが異なる。
比較的薄い鋼板の矯正が行われる際には、図1に示すように、全ての上矯正ロール4〜7および下矯正ロール8〜14がパスラインPL側に配置される。このときには、上矯正ロール4〜7および下矯正ロール9〜13が鋼板の矯正に使用される。すなわち、このときには、矯正に使用される上矯正ロール4〜7のピッチおよび下矯正ロール9〜13のピッチは、ピッチP1である。また、比較的薄い鋼板の矯正が行われる際には、図1の実線で示すように、第1保持ロール30がパスラインPLから退避し、第2保持ロール31がパスラインPL側に配置される。このときには、第2保持ロール31が、上ロール群2の上流側および下流側で鋼板をパスラインPL上に保持する機能を果たす。
一方、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際には、図3に示すように、上矯正ロール4、7がパスラインPL側に配置され、上矯正ロール5、6がパスラインPLから退避する。また、下矯正ロール8、11、14がパスラインPL側に配置され、下矯正ロール9、10、12、13がパスラインPLから退避する。すなわち、このときには、隣接する2本の上矯正ロール5、6、下矯正ロール9、10および下矯正ロール12、13がパスラインPLから退避する。
また、このときには、上矯正ロール4、7および下矯正ロール8、11、14が鋼板の矯正に使用される。すなわち、鋼板の矯正に使用される上矯正ロール4、7のピッチP4および下矯正ロール8、11、14のピッチP4は、ピッチP1の3倍になる。また、搬送方向における下矯正ロール8と上矯正ロール4とのピッチP5、上矯正ロール4と下矯正ロール11とのピッチP5、下矯正ロール11と上矯正ロール7とのピッチP5および上矯正ロール7と下矯正ロール14とのピッチP5は、ピッチP1の1.5倍になる。
また、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際には、図3の実線で示すように、第1保持ロール30がパスラインPL側に配置され、第2保持ロール31がパスラインPLから退避する。すなわち、このときには、第1保持ロール30が、上ロール群2の上流側および下流側で鋼板をパスラインPL上に保持する機能を果たす。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、上矯正ロール4〜7に対して千鳥状に配置される下矯正ロール9〜13に加え、下矯正ロール9の上流側に下矯正ロール8が配置され、下矯正ロール13の下流側に下矯正ロール14が配置されている。そのため、本形態では、矯正ロールの合計本数が11本と比較的少ない場合であっても、上矯正ロール5、6と下矯正ロール9、10、12、13を退避させるだけで、下矯正ロール8、14を利用して、千鳥状に配列される上矯正ロール4、7と下矯正ロール8、11、14との搬送方向におけるピッチを略一定にすることができる。すなわち、本形態では、従来のような下ロール群3の搬送方向への移動機構がなくても、下矯正ロール8、14を利用して、千鳥状に配列される上矯正ロール4、7と下矯正ロール8、11、14との搬送方向におけるピッチを略一定にすることができる。したがって、本形態では、矯正ロールの本数が比較的少ない場合であっても、比較的簡易な構成で、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチを変更したときの、上矯正ロール4、7と下矯正ロール8、11、14との搬送方向におけるピッチを略一定にすることができる。
以上説明したように、本形態では、上矯正ロール4〜7に対して千鳥状に配置される下矯正ロール9〜13に加え、下矯正ロール9の上流側に下矯正ロール8が配置され、下矯正ロール13の下流側に下矯正ロール14が配置されている。そのため、本形態では、矯正ロールの合計本数が11本と比較的少ない場合であっても、上矯正ロール5、6と下矯正ロール9、10、12、13を退避させるだけで、下矯正ロール8、14を利用して、千鳥状に配列される上矯正ロール4、7と下矯正ロール8、11、14との搬送方向におけるピッチを略一定にすることができる。すなわち、本形態では、従来のような下ロール群3の搬送方向への移動機構がなくても、下矯正ロール8、14を利用して、千鳥状に配列される上矯正ロール4、7と下矯正ロール8、11、14との搬送方向におけるピッチを略一定にすることができる。したがって、本形態では、矯正ロールの本数が比較的少ない場合であっても、比較的簡易な構成で、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチを変更したときの、上矯正ロール4、7と下矯正ロール8、11、14との搬送方向におけるピッチを略一定にすることができる。
本形態では、上ロール群2は、4本の上矯正ロール4〜7を備え、下ロール群3は、7本の下矯正ロール8〜14を備えている。そのため、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際には、最も上流側に配置される下矯正ロール8および最も下流側に配置される下矯正ロール14が鋼板を矯正する機能を果たす。したがって、本形態では、ピッチP1の3倍のピッチP4で配列される上矯正ロール4、7および下矯正ロール8、11、14を使用して鋼板を矯正する場合に、最も上流側および下流側に配置される下矯正ロール8、14を有効利用することができる。
一方、たとえば、上ロール群2が5本の上矯正ロールを備え、下ロール群3が8本の下矯正ロールを備えている場合には、ピッチP1の3倍のピッチP4で配列される上矯正ロールおよび下矯正ロールを使用して鋼板を矯正するときに、最も上流側または下流側に配置される下矯正ロールは鋼板を矯正する機能を果たさない。すなわち、このときには、最も上流側または下流側に配置される下矯正ロールを有効利用することができない。これに対して、本形態では、ピッチP1の3倍のピッチP4で配列される上矯正ロール4、7および下矯正ロール8、11、14を使用して鋼板を矯正する場合に、最も上流側および下流側に配置される下矯正ロール8、14を有効利用することができるため、ローラレベラ1の構成を簡素化しつつ、ピッチP1の3倍のピッチP4で配列される上矯正ロール4、7および下矯正ロール8、11、14での鋼板の矯正を行うことができる。
本形態では、第1保持ロール30と第2保持ロール31とは、搬送方向で互いにずれた状態で配置されている。そのため、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際には、第1保持ロール30を利用して、鋼板をパスラインPL上に保持することが可能になり、比較的薄い鋼板の矯正が行われる際には、第2保持ロール31を利用して、鋼板をパスラインPL上に保持することが可能になる。すなわち、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチに応じて第1保持ロール30と第2保持ロール31とを使い分けることができる。したがって、本形態では、鋼板の矯正に使用される矯正ロールのピッチが変更になる場合であっても、鋼板をパスラインPL上に適切に保持することが可能になる。
本形態では、第2保持部材41は、第1保持部材40に取り付けられている。また、第2保持部材41にロッドの先端側が取り付けられるシリンダの本体側も第1保持部材40に取り付けられている。そのため、本形態では、第2保持部材41およびこのシリンダを取り付けるための部材を別途設ける必要がなくなる。したがって、本形態では、ローラレベラ1の構成を簡素化することが可能になる。
(矯正ロール本数の変形例)
上述した形態では、上ロール群2は4本の上矯正ロール4〜7を備え、下ロール群3は7本の下矯正ロール8〜14を備えているが、上ロール群2が備える上矯正ロールの本数は4本には限定されず、また、下ロール群3が備える下矯正ロールの本数は7本には限定されない。
上述した形態では、上ロール群2は4本の上矯正ロール4〜7を備え、下ロール群3は7本の下矯正ロール8〜14を備えているが、上ロール群2が備える上矯正ロールの本数は4本には限定されず、また、下ロール群3が備える下矯正ロールの本数は7本には限定されない。
たとえば、図5に示すように、上ロール群2が7本の上矯正ロール4〜7、51〜53を備え、下ロール群3が10本の下矯正ロール8〜14、61〜63を備えていても良い。この場合には、上矯正ロール4〜7、51〜53と下矯正ロール9〜13、61〜63とがパスラインPLを挟んで千鳥状に配置される。
また、この場合には、比較的薄い鋼板の矯正が行われる際には、図5(A)に示すように、上矯正ロール4〜7、51〜53および下矯正ロール9〜13、61〜63が鋼板の矯正に使用される。また、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際には、図5(B)に示すように、上矯正ロール5、6、51、52がパスラインPLから退避するとともに、下矯正ロール9、10、12、13、62、63がパスラインPLから退避して、上矯正ロール4、7、53および下矯正ロール8、11、61、14が鋼板の矯正に使用される。
また、たとえば、図6に示すように、上ロール群2が8本の上矯正ロール4〜7、51〜54を備え、下ロール群3が11本の下矯正ロール8〜14、61〜64を備えていても良い。この場合には、上矯正ロール4〜7、51〜54と下矯正ロール9〜13、61〜64とがパスラインPLを挟んで千鳥状に配置される。
また、この場合には、比較的薄い鋼板の矯正が行われる際には、図6(A)に示すように、上矯正ロール4〜7、51〜54および下矯正ロール9〜13、61〜64が鋼板の矯正に使用される。また、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際には、図6(B)に示すように、上矯正ロール5、6、51、52、54がパスラインPLから退避するとともに、下矯正ロール9、10、12、13、62、63がパスラインPLから退避して、上矯正ロール4、7、53および下矯正ロール8、11、61、64が鋼板の矯正に使用される。また、さらに厚い鋼板の矯正が行われる際には、図6(C)に示すように、上矯正ロール4、6、7、51、52、54がパスラインPLから退避するとともに、下矯正ロール9〜12、61〜64がパスラインPLから退避して、上矯正ロール5、53および下矯正ロール8、13、14が鋼板の矯正に使用される。
さらに、たとえば、図7に示すように、上ロール群2が10本の上矯正ロール4〜7、51〜56を備え、下ロール群3が13本の下矯正ロール8〜14、61〜66を備えていても良い。この場合には、上矯正ロール4〜7、51〜56と下矯正ロール9〜13、61〜66とがパスラインPLを挟んで千鳥状に配置される。
また、この場合には、比較的薄い鋼板の矯正が行われる際には、図7(A)に示すように、上矯正ロール4〜7、51〜56および下矯正ロール9〜13、61〜66が鋼板の矯正に使用される。また、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際には、図7(B)に示すように、上矯正ロール5、6、51、52、54、55がパスラインPLから退避するとともに、下矯正ロール9、10、12、13、62、63、65、66がパスラインPLから退避して、上矯正ロール4、7、53、56および下矯正ロール8、11、61、64、14が鋼板の矯正に使用される。また、さらに厚い鋼板の矯正が行われる際には、図7(C)に示すように、上矯正ロール4、6、7、51、52、54〜56がパスラインPLから退避するとともに、下矯正ロール9〜12、61〜64、66がパスラインPLから退避して、上矯正ロール5、53および下矯正ロール8、13、65が鋼板の矯正に使用される。
なお、図1、図5、図7に示すように、上ロール群2の上矯正ロールの本数が4+3k(kは、0以上の整数)本であり、かつ、下ロール群3の、上矯正ロールに対して千鳥状に配置される下矯正ロールの本数が5+3k本である場合には、図3、図5(B)、図7(B)のように隣接する2本の上矯正ロールおよび隣接する2本の下矯正ロールを退避させると、最も上流側に配置される第3矯正ロールとしての下矯正ロール8および最も下流側に配置される第3矯正ロールとしての下矯正ロール14が鋼板の矯正に使用される。なお、図6(B)に示すように矯正ロールが配置される場合、および/または、図7(C)に示すように矯正ロールが配置される場合に、下矯正ロール14をパスラインPLから退避させても良い。
(第3矯正ロールの配置の変形例)
上述した形態では、上矯正ロール4〜7に対して千鳥状に配置される第2矯正ロールとしての下矯正ロール9〜13の上流側および下流側のそれぞれに第3矯正ロールとしての下矯正ロール8、14が配置されているが、第2矯正ロールとしての下矯正ロールの上流側または下流側の一方のみに第3矯正ロールしての下矯正ロールが配置されても良い。たとえば、図8に示すように、上矯正ロール4〜7、51に対して千鳥状に配置される下矯正ロール9〜13、61の上流側のみに第3矯正ロールとしての下矯正ロール8が配置されても良い。
上述した形態では、上矯正ロール4〜7に対して千鳥状に配置される第2矯正ロールとしての下矯正ロール9〜13の上流側および下流側のそれぞれに第3矯正ロールとしての下矯正ロール8、14が配置されているが、第2矯正ロールとしての下矯正ロールの上流側または下流側の一方のみに第3矯正ロールしての下矯正ロールが配置されても良い。たとえば、図8に示すように、上矯正ロール4〜7、51に対して千鳥状に配置される下矯正ロール9〜13、61の上流側のみに第3矯正ロールとしての下矯正ロール8が配置されても良い。
この場合には、比較的薄い鋼板の矯正が行われる際には、図8(A)に示すように、上矯正ロール4〜7、51および下矯正ロール9〜13、61が鋼板の矯正に使用される。また、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際には、図8(B)に示すように、上矯正ロール5、6、51がパスラインPLから退避するとともに、下矯正ロール9、10、12、13がパスラインPLから退避して、上矯正ロール4、7および下矯正ロール8、11、61が鋼板の矯正に使用される。
上述した形態では、上矯正ロール4〜7に対して千鳥状に配置される第2矯正ロールとしての下矯正ロール9〜13の上流側および下流側のそれぞれに第3矯正ロールとしての下矯正ロール8、14が1本ずつ配置されているが、第2矯正ロールとしての下矯正ロールの上流側および下流側のそれぞれに第3矯正ロールしての下矯正ロールが2本以上配置されても良い。たとえば、図9に示すように、上矯正ロール4〜7、51、52に対して千鳥状に配置される下矯正ロール9〜13、61、62の上流側に第3矯正ロールとしての2本の下矯正ロール68、8が配置され、下矯正ロール9〜13、61、62の下流側に第3矯正ロールとしての2本の下矯正ロール14、69が配置されても良い。
この場合には、比較的薄い鋼板の矯正が行われる際には、図9(A)に示すように、上矯正ロール4〜7、51、52および下矯正ロール9〜13、61、62が鋼板の矯正に使用される。また、比較的厚い鋼板の矯正が行われる際には、図9(B)に示すように、上矯正ロール5、6、51、52がパスラインPLから退避するとともに、下矯正ロール9、10、12、13、62がパスラインPLから退避して、上矯正ロール4、7および下矯正ロール8、11、61が鋼板の矯正に使用される。また、さらに厚い鋼板の矯正が行われる際には、図9(C)に示すように、上矯正ロール5〜7、51がパスラインPLから退避するとともに、下矯正ロール8〜11、13、61、62、14がパスラインPLから退避して、上矯正ロール4、52および下矯正ロール68、12、69が鋼板の矯正に使用される。
なお、図9に示す矯正ロールの配置において、下矯正ロール8、14がなくても良い。すなわち、第3矯正ロールとしての下矯正ロール68が、最も上流側に配置される第2矯正ロールとしての下矯正ロール9に対してピッチP1の2倍のピッチで配置され、第3矯正ロールとしての下矯正ロール69が、最も下流側に配置される第2矯正ロールとしての下矯正ロール62に対してピッチP1の2倍のピッチで配置されても良い。この場合であっても、上述した形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、この場合であっても、図9(C)に示すように、上矯正ロール5〜7、51と下矯正ロール8〜11、13を退避させるだけで、下矯正ロール68、69を利用して、千鳥状に配列される上矯正ロール4、52と下矯正ロール68、12、69との搬送方向におけるピッチを略一定にすることができる。
同様に、第3矯正ロールが、最も上流側に配置される第2矯正ロールに対してピッチP1の3倍のピッチで配置されるとともに、最も下流側に配置される第2矯正ロールに対してピッチP1の3倍のピッチで配置されても良い。すなわち、第3矯正ロールが、最も上流側に配置される第2矯正ロールに対してピッチP1のm倍(mは、2以上の整数)のピッチで配置されるとともに、最も下流側に配置される第2矯正ロールに対してピッチP1のm倍のピッチで配置されても良い。
(他の実施の形態)
上述した形態では、上ロール群2は4本の上矯正ロール4〜7を備え、下ロール群3は7本の下矯正ロール8〜14を備えているが、上ロール群2が7本の上矯正ロールを備え、下ロール群3が4本の下矯正ロールを備えていても良い。
上述した形態では、上ロール群2は4本の上矯正ロール4〜7を備え、下ロール群3は7本の下矯正ロール8〜14を備えているが、上ロール群2が7本の上矯正ロールを備え、下ロール群3が4本の下矯正ロールを備えていても良い。
上述した形態では、下矯正ロール9、10、12、13をパスラインPLから退避させる第2退避機構としての退避機構32、33は、1個の固定側ウェッジ44および1個の可動側ウェッジ46等によって構成されているが、第2退避機構は、図10に示すように、搬送方向から見たときの形状が略V形状となる傾斜面を有する1個の固定側ウェッジ74および2個の可動側ウェッジ76等によって構成される退避機構72であっても良い。この場合には、2個の可動側ウェッジ76は矯正ロールの軸方向に並ぶように配置され、2個の可動側ウェッジ75のそれぞれにシリンダ75が連結される。
また、第2退避機構は、図11に示すように、凹凸部が互いに対向するように配置される櫛歯状の固定側凹凸部材81および櫛歯状の可動側凹凸部材82と、シリンダ83とによって構成される退避機構84であっても良い。退避機構84では、たとえば、固定側凹凸部材81は保持フレーム43、47に固定されている。また、可動側凹凸部材82は、シリンダ83が連結された状態で、フレーム35の下面側部分に搭載されており、矯正ロールの軸方向へ移動可能となっている。
退避機構84では、下矯正ロール9、10、12、13がパスラインPL側にあるときには、図11(A)に示すように、固定側凹凸部材81の凸部81aの下面と、可動側凹凸部材82の凸部82aの上面とが当接している。また、下矯正ロール9、10、12、13を退避させる際には、図11(B)に示すように、シリンダ83によって、可動側凹凸部材82が矯正ロールの軸方向へ移動して、固定側凹凸部材81の凸部81a間に可動側凹凸部材82の凸部82aが入り込み、凸部82a間に凸部81aが入り込む。なお、退避機構84は、保持フレーム43、47を上昇させるためのシリンダ(図示省略)を備えており、下矯正ロール9、10、12、13をパスラインPL側へ戻すときには、このシリンダで保持フレーム43、47を上昇させた後、シリンダ83を動作させて、図11(A)に示す状態に戻す。
さらに、第2退避機構は、図12に示すように、複数の油圧式等のシリンダ85によって構成される退避機構86であっても良い。
同様に、上述した形態では、上矯正ロール5、6をパスラインPLから退避させる第1退避機構としての退避機構29は、1個の固定側ウェッジ37および1個の可動側ウェッジ39等によって構成されているが、第1退避機構は、図10に示す退避機構72と同様に、1個の固定側ウェッジ74および2個の可動側ウェッジ76等によって構成されても良い。また、第1退避機構は、図11に示す退避機構84と同様に、固定側凹凸部材81および可動側凹凸部材82等によって構成されても良い。さらに、第1退避機構は、図12に示す退避機構86と同様に、複数のシリンダ85によって構成されても良い。
なお、第1退避機構の形式と第2退避機構の形式とが異なっていても良い。たとえば、第1退避機構が、上述した形態のように、1個の固定側ウェッジ37および1個の可動側ウェッジ39等によって構成され、第2退避機構が、図11に示すように、固定側凹凸部材81および可動側凹凸部材82等によって構成されても良い。
上述した形態および図10に示す変形例では、可動側ウェッジ39、46、76に、シリンダ38、45、75が連結されているが、可動側ウェッジ39、46、76に、モータ等の他の駆動源が連結されても良い。また、図11に示す変形例では、可動側凹凸部材82に、シリンダ83が連結されているが、可動側凹凸部材82に、モータ等の他の駆動源が連結されても良い。
上述した形態では、ローラレベラ1は、鋼板をパスラインPL上に保持するための第1保持ロール30および第2保持ロール31を備えているが、ローラレベラ1は、第1保持ロール30のみを備えていても良い。すなわち、ローラレベラ1は、第2保持ロール31を備えていなくても良い。
1 ローラレベラ
2 上ロール群(第1ロール群)
3 下ロール群(第2ロール群)
4〜7、51〜56 上矯正ロール(第1矯正ロール)
8、14、68、69 下矯正ロール(第3矯正ロール)
9〜13、61〜66 下矯正ロール(第2矯正ロール)
29 退避機構(第1退避機構)
30 第1保持ロール
31 第2保持ロール
32、33、72、84、86 退避機構(第2退避機構)
40 第1保持部材
41 第2保持部材
P1 第1ピッチ
PL パスライン
X1 鋼板の搬送方向
2 上ロール群(第1ロール群)
3 下ロール群(第2ロール群)
4〜7、51〜56 上矯正ロール(第1矯正ロール)
8、14、68、69 下矯正ロール(第3矯正ロール)
9〜13、61〜66 下矯正ロール(第2矯正ロール)
29 退避機構(第1退避機構)
30 第1保持ロール
31 第2保持ロール
32、33、72、84、86 退避機構(第2退避機構)
40 第1保持部材
41 第2保持部材
P1 第1ピッチ
PL パスライン
X1 鋼板の搬送方向
Claims (6)
- 鋼板を搬送しながら矯正するローラレベラにおいて、
前記鋼板の搬送方向に所定の第1ピッチで配列される矯正用のn(nは、4以上の整数)本の第1矯正ロールを有する第1ロール群と、前記鋼板の搬送方向に前記第1ピッチで配列されるとともに前記第1矯正ロールに対して千鳥状に配置される矯正用のn+1本の第2矯正ロールを有し、前記鋼板が通過するパスラインを介して前記第1ロール群と対向するように配置される第2ロール群と、前記鋼板の矯正に使用される前記第1矯正ロールの本数を変更するために前記パスラインから何本かの前記第1矯正ロールを退避させる第1退避機構と、前記鋼板の矯正に使用される前記第2矯正ロールの本数を変更するために前記パスラインから何本かの前記第2矯正ロールを退避させる第2退避機構とを備え、
前記第2ロール群は、前記鋼板の搬送方向における上流側および下流側の少なくとも一方で前記第2矯正ロールに対して前記鋼板の搬送方向に前記第1ピッチまたは前記第1ピッチのm倍(mは、2以上の整数)のピッチで配置される矯正用の第3矯正ロールを備えることを特徴とするローラレベラ。 - 前記鋼板の搬送方向における上流側および下流側の両側に前記第3矯正ロールが配置されていることを特徴とする請求項1記載のローラレベラ。
- 前記鋼板の搬送方向における上流側および下流側のそれぞれに1本ずつの前記第3矯正ロールが配置されていることを特徴とする請求項2記載のローラレベラ。
- 前記第1ロール群は、4+3k(kは、0以上の整数)本の前記第1矯正ロールを備え、前記第2ロール群は、5+3k本の前記第2矯正ロールを備え、
前記第3矯正ロールは、前記第2矯正ロールに対して前記鋼板の搬送方向に前記第1ピッチで配置され、
前記第1退避機構は、隣接する2本の前記第1矯正ロールを前記パスラインから退避させて、前記鋼板の矯正に使用される前記第1矯正ロールのピッチを変更し、
前記第2退避機構は、隣接する2本の前記第2矯正ロールを前記パスラインから退避させて、前記鋼板の矯正に使用される前記第2矯正ロールのピッチを変更することを特徴とする請求項3記載のローラレベラ。 - 前記鋼板の搬送方向における前記第1ロール群の少なくとも上流側で、前記鋼板を前記パスライン上に保持するための第1保持ロールおよび第2保持ロールを備え、
前記第1保持ロールと前記第2保持ロールとは、前記鋼板の搬送方向で互いにずれた状態で配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のローラレベラ。 - 前記第1保持ロールを回転可能に保持する第1保持部材と、前記第2保持ロールを回転可能に保持する第2保持部材と、前記第1保持ロールを前記パスラインに向かって移動させるとともに前記第1保持ロールを前記パスラインから退避させる第1移動機構と、前記第2保持ロールを前記パスラインに向かって移動させるとともに前記第2保持ロールを前記パスラインから退避させる第2移動機構とを備え、
前記第2保持部材は、前記第1保持部材に回動可能に取り付けられ、
前記第2移動機構は、前記第1保持部材に取り付けられるとともに、前記第2保持部材を回動させることを特徴とする請求項5記載のローラレベラ。
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