JP2011155794A - 駆動装置及び車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】斜面に停車させた車両が滑落することを容易かつ効果的に抑制する駆動装置や、当該駆動装置を備える車両を提供する。
【解決手段】駆動装置1は、電力を供給するバッテリ11と、バッテリ11から供給される電力を変換するインバータ12と、インバータ12から供給される電力によって車両を駆動する動力を発生するモータ13と、インバータ12における電力の変換を制御するインバータ制御部14と、車両の速度を測定する速度測定部15と、車両の傾斜度を測定する傾斜度測定部16と、車両の重量を測定する重量測定部17と、を備える。インバータ制御部14は、重量測定部17が測定する車両の重量と、傾斜度測定部16が測定する傾斜度とに基づいて、車両にかかる斜面に沿って下向きの力を求め、当該力を相殺する力がモータ13から発生するように、インバータ12を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力で駆動するモータを備えた駆動装置と、当該駆動装置を備えた車両に関する。
車両が坂道などの水平面から傾斜した斜面に存在する場合、斜面に沿って下向きの力が車両にかかる。そのため、斜面に停車中の車両においてユーザがブレーキを緩めるなどの不適切な操作を行うと、車両が滑落して他の車両や物に衝突するなどの問題が生じる。
上記の問題を解決するために、例えば特許文献1では、車両が微速で動いている場合に、車両が動いている方向と反対方向の動力をモータに生じさせる駆動装置が提案されている。また、例えば特許文献2では、モータと駆動輪との間にクラッチを設け、車両が斜面で停車している場合、車両の速度がゼロになるようにクラッチの動力伝達容量を制御する駆動装置が提案されている。
特開平2−65604号公報 特開平5−252612号公報
特許文献1や特許文献2の駆動装置のように構成すれば、車両が滑落することを抑制することができる。しかしながら、特許文献1で提案される駆動装置では、停車しているにもかかわらず車両が前後に振動することから、乗り心地の悪化や消費電力の増大化を招来するため、問題となる。これに対して、特許文献2で提案される駆動装置では、停車時の車両の振動を防止することは可能である。しかしながら、クラッチが必要不可欠であることから、駆動装置の大型化や構成の複雑化を招来するため、問題となる。
そこで本発明は、斜面に停車させた車両が滑落することを容易かつ効果的に抑制する駆動装置や、当該駆動装置を備える車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明における駆動装置は、車両を駆動する駆動装置であって、供給される電力により前記車両を駆動する動力を発生するモータと、前記モータに電力を供給する電力供給部と、前記車両の重量を測定する重量測定部と、前記車両の傾斜度を測定する傾斜度測定部と、を備え、前記車両が斜面で停車している場合、前記電力供給部が、前記重量測定部で測定される前記車両の重量と、前記傾斜度測定部で測定される前記車両の傾斜度と、に基づいて前記車両にかかる前記斜面に沿って下向きの力を求め、前記モータに電力を供給して当該力を相殺する動力を発生させる停車補助動作を行うことを特徴とする。
なお、以下の実施形態では、電力供給部の一例としてバッテリ、インバータ及びインバータ制御部を挙げて説明している。また、車両にかかる斜面に沿って下向きの力を相殺する動力とは、例えば、斜面に沿って上向き(当該力と略平行かつ反対向き)であり、当該力と略等しい大きさとなるものである。
また、上記構成の駆動装置において、前記車両の速度を測定する速度測定部をさらに備え、前記電力供給部が、前記速度測定部で測定される前記車両の速度が所定の大きさ以下になる場合に、前記車両が停車していると判定することとしても構わない。
このように構成すると、車両が停車しているか否かを、容易に確認することが可能となる。
また、上記構成の駆動装置において、前記速度測定部が、前記電力供給部から取得される前記モータの回転数に関する情報に基づいて、前記車両の速度を測定することとしても構わない。
このように構成すると、速度測定部が、電力供給部から情報を取得するだけで車両の速度を測定することとなるため、駆動装置の構成を簡略化することが可能となる。なお、モータの回転数に関する情報とは、例えば、電力供給部がモータに供給する電力を示す情報である。
また、上記構成の駆動装置において、ユーザから前記車両を駆動させる駆動指示が入力される駆動指示入力部をさらに備え、前記停車補助動作を行っている時に、前記駆動指示入力部に駆動指示が入力される場合、当該駆動指示に応じて設定される駆動動力に補助動力を加算した動力が前記モータから発生するように、前記電力供給部が前記モータに電力を供給する発車補助動作を行い、前記発車補助動作の開始時から第1時間が経過するまでの補助動力が、前記停車補助動作で前記モータが発生していた動力と略等しいものであることとしても構わない。
このように構成すると、停車補助動作を終了して車両を発車させる際に、ユーザが誤った駆動指示を入力することによって、車両が滑落したり急加速したりすることを抑制することが可能となる。したがって、円滑に車両を発車させることが可能となる。特に、発車補助動作の前期において、停車補助動作でモータから発生していた動力(即ち、車両にかかる斜面に沿って下向きの力を相殺する動力)を補助動力として設定することにより、ユーザが平地と同じように駆動指示入力部に駆動指示を入力するだけで、容易に円滑な発車をすることが可能となる。
また、上記構成の駆動装置において、前記第1時間から前記発車補助動作の終了時までの補助動力が、時間の経過に伴って0に漸近するものであることとしても構わない。
このように構成すると、発車補助動作の後期において、モータが発生する動力が急変することを抑制することが可能となる。したがって、車両が急加速や急停止することを抑制することが可能となる。
また、本発明の車両は、上記の駆動装置を備え、当該駆動装置により駆動されることを特徴とする。
本発明の構成とすると、車両が斜面に停車する場合に、駆動装置が停車補助動作を行うこととなる。そのため、車両が滑落することを抑制することが可能となる。特に、停車補助動作として、車両にかかる斜面に沿って下向きの力を相殺する動力をモータから発生させることで、容易かつ効果的に車両が滑落することを抑制することが可能となる。
本発明の意義ないし効果は、以下に示す実施の形態の説明によりさらに明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも本発明の実施の形態の一つであって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
は、第1実施例の駆動装置の構成を示すブロック図である。 は、斜面に停車している車両にかかる力を示す模式図である。 は、第2実施例の駆動装置の構成を示すブロック図である。 は、第3実施例の駆動装置の構成を示すブロック図である。 は、第3実施例の駆動装置の動作の一例を示すグラフである。 は、第3実施例の駆動装置の動作の別例を示すグラフである。
本発明の実施の一形態である駆動装置の各実施例について、以下図面を参照して説明する。なお、各実施例は矛盾なき適宜限り組み合わせて実施することが可能である。
<第1実施例>
最初に、駆動装置の第1実施例について図面を参照して説明する。図1は、第1実施例の駆動装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、駆動装置1は、蓄えた電力を供給するバッテリ11と、バッテリ11から供給される直流の電力を交流に変換して出力するインバータ12と、インバータ12から供給される交流の電力によって車両を駆動する動力を発生するモータ13と、インバータ12における電力の変換を制御するインバータ制御部14と、車両の速度を測定する速度測定部15と、車両の傾斜度(即ち、路面の傾斜度)を測定する傾斜度測定部16と、車両の重量を測定する重量測定部17と、を備える。また、図中の各ブロックを接続する実線の矢印は電力のやり取りを示し、破線の矢印は情報のやり取りを示している。
バッテリ11は、例えば商用電源電力や車両から発生する電力(例えば、回生により発生した電力)により充電される。インバータ12は、バッテリ11の放電により供給される直流の電力を交流に変換し、モータ13に供給する。モータ13は、インバータ12から供給される電力によって車両の車軸を回転させ、車両を駆動する。
インバータ制御部14は、インバータ12による電力の変換動作を制御することによりモータ13に供給される電力を制御することで、モータ13から発生する動力を制御する。なお、モータ13が三相交流の電力で動作するものであり、インバータ制御部14が、インバータ12から出力される三相それぞれのパルスのデューティー比を制御する(PWM(Pulse Width Modulation)制御を行う)ことで、モータ13に供給される三相それぞれの交流の電力を制御することとしても構わない。
速度測定部15、傾斜度測定部16及び重量測定部17のそれぞれが実行する測定方法として、公知の任意の測定方法を適用することができる。例えば、速度測定部15が、車軸の回転数に基づいて速度を測定しても構わない。また例えば、傾斜度測定部16が、振子や液面の傾きに基づいて車両の傾斜度を測定しても構わない。また例えば、重量測定部17が、車両各部にかかる圧力に基づいて車両全体の重量(車両本体のほか搭乗者や荷物などを含む総重量)を測定しても構わない。なお、上記の測定方法は一例に過ぎず、それぞれの測定部15〜17が上記以外の測定方法を適用しても構わない。また、例えば重量測定部17など、ユーザが測定値を指定や補正することができるようにしても構わない。
本実施例の駆動装置1は、車両が斜面に停車している場合に、車両の滑落を抑制する停車補助動作を行う。以下、この停車補助動作について図面を参照して説明する。図2は、斜面に停車している車両にかかる力を示す模式図である。なお、図2において、車両の一例として四輪車(普通自動車)を示しているが、本願における車両とは当該四輪車に限られるものではない。例えば、二輪車(自動二輪車、自転車)なども本願の車両に含まれ得る。
図2に示すように、斜面(水平面からの傾斜度θ)に停車する車両Cには、鉛直下向きの重力G(車両Cの重量×重力加速度)がかかる。そして、この重力Gにより、斜面に沿って下向きの力Gs(重力G×sinθ)が車両Cにかかる。上述のように、傾斜度測定部16によって斜面の傾斜度θが測定され、重量測定部17によって車両Cの重量が測定される。そのため、インバータ制御部14は、これらの測定結果を用いることで斜面に沿って下向きの力Gsを求めることができる。
図2では、車両の前方(モータ13が正回転する時に進む方向とする。以下同じ。)が斜面の上側である場合を例示しているが、車両の前方が斜面の下側である場合も同様であり、斜面に沿って下向きの力Gsが車両Cにかかる。
また、インバータ制御部14は、速度測定部15の測定結果に基づいて、車両Cが停車中であるか否かを判定することができる。具体的には、車両Cの速度が所定の大きさ以下となる場合に、車両Cが停車中であると判定する。そして、インバータ制御部14が、車両Cが斜面で停車していると判定する場合に、停車補助動作が行われる。
停車補助動作が行われると、インバータ制御部14は、斜面に沿って下向きの力Gsを相殺する動力をモータ13に発生させるべく、インバータ12を制御する。このときモータ13が発生する動力は、例えば、斜面に沿って上向き(力Gsと略平行かつ反対向き)であり、力Gsと略等しい大きさのものとなる。インバータ制御部14は、車両Cが停車している間、モータ13から当該動力が継続して発生するように、インバータ12を制御する。
以上のように構成すると、車両Cが斜面に停車する場合に、駆動装置1が停車補助動作を行うこととなる。そのため、車両Cが滑落することを抑制することが可能となる。特に、停車補助動作として、車両Cにかかる斜面に沿って下向きの力Gsを相殺する動力をモータ13から発生させるため、容易かつ効果的に車両Cが滑落することを抑制することが可能となる。
<第2実施例>
次に、駆動装置の第2実施例について図面を参照して説明する。図3は、第2実施例の駆動装置の構成を示すブロック図であり、駆動装置の第1実施例について示した図1に相当するものである。なお、図3において図1と同様となる部分については同様の符号を付し、その詳細な説明については省略する。また、図1に関する説明は、矛盾なき限り図3にも適用され得る。
図3に示すように、駆動装置1aは、バッテリ11と、インバータ12と、モータ13と、インバータ制御部14と、速度測定部15aと、傾斜度測定部16と、重量測定部17と、を備える。ただし、速度測定部15aによる車両の速度の測定方法が、第1実施例と本実施例とでは異なる。
本実施例の速度測定部15aは、インバータ12からモータ13の回転数に関する情報を取得することで、車両の速度を測定する。具体的に例えば、速度測定部15aが、インバータ12からモータ13に供給される電力に基づいてモータ13の回転数(車軸の回転数)を確認することで、車両の速度を測定する。
以上のように構成すると、速度測定部15aが、インバータ12から情報を取得するだけで車両の速度を測定することとなるため、駆動装置1aの構成を簡略化することが可能となる。
<第3実施例>
次に、駆動装置の第3実施例について図面を参照して説明する。図4は、第3実施例の駆動装置の構成を示すブロック図であり、駆動装置の第1実施例について示した図1に相当するものである。なお、図4において図1と同様となる部分については同様の符号を付し、その詳細な説明については省略する。また、図1に関する説明は、矛盾なき限り図4にも適用され得る。
図4に示すように、駆動装置1bは、バッテリ11と、インバータ12と、モータ13と、インバータ制御部14bと、速度測定部15と、傾斜度測定部16と、重量測定部17と、ユーザから車両を駆動させる指示が入力される駆動指示入力部18と、を備える。
駆動指示入力部18は、例えば、アクセルやスロットルなどのように、ユーザが操作することで指示が入力されるものであり、特に、車両を駆動(加速)させる指示が入力されるものである。また、インバータ制御部14bは、駆動指示入力部18を介して入力されるユーザの駆動指示に応じた電力がモータ13に供給されるように、インバータ12を制御する。
本実施例の駆動装置1bも、第1実施例の駆動装置1及び第2実施例の駆動装置1aと同様に、停車補助動作を行い得る。ただし、本実施例の駆動装置1bは、停車補助動作の実行中にユーザから駆動指示入力部18を介して駆動指示が入力されることで、発車補助動作を行う。以下、この発車補助動作の詳細について、図面を参照して説明する。
図5に示す動作例は、図2に示すような前方を斜面の上側として停車している車両が、斜面の上側に向かって前進しようとする場合のものである。以下、モータ13の正回転時に発生する動力(車両を前進させようとするモータ13の動力)を正とし、逆回転時に発生する動力(車両を後退させようとするモータ13の動力)を負として表現する。また、車両が前進する場合の速度を正とし、後退する場合の速度を負として表現する。
図5に示す動作例では、時刻0から時刻t1までの間、上述の停車補助動作が行われる。このとき、車両にかかる斜面に沿って下向きの力を相殺する正の出力動力m1(図中の太い実線)が継続してモータ13から出力されるように、インバータ制御部14bがインバータ12を制御する。その結果、車両の速度は0(停車状態)となる。
次に、時刻t1において、ユーザが駆動指示の入力を開始する。すると、駆動装置1bが発車補助動作を開始する。発車補助動作が行われると、駆動指示に応じて設定される駆動動力(図中の粗い破線)に補助動力(図中の細かい破線)を加算した出力動力(図中の太い実線)がモータ13から発生するように、インバータ制御部14bがインバータ12を制御する。
具体的に、発車補助動作の開始時刻t1から時刻t2までの間(前期)では、停車補助動作で出力していた出力動力m1と略等しい補助動力が設定される。その結果、m1以上の出力動力がモータ13から発生し、車両の速度が正となる(発車する)。また、時刻t2から発車補助動作の終了時刻t3の間(後期)では、時刻t2からの時間の経過に伴ってm1から0に漸近する補助動力が設定される。その結果、モータ13から発生する出力動力が、時間の経過に伴って駆動動力に近づくこととなる。
時刻t3以降、駆動装置1bは走行動作を行う。走行動作が行われると、駆動動力と略等しい出力動力(図中の太い破線)がモータ13から出力されるように、インバータ制御部14bがインバータ12を制御する。
また、前方を斜面の下側として停車している車両が、斜面の下側に向かって前進しようとする場合も同様である。この場合の動作例を、図6に示す。図6は、第3実施例の駆動装置の動作の別例を示すグラフである。
図6に示す動作例では、時刻0から時刻t4までの間、上述の停車補助動作が行われる。このとき、車両にかかる斜面に沿って下向きの力を相殺する負の出力動力m4(図中の太い実線)が継続してモータ13から出力されるように、インバータ制御部14bがインバータ12を制御する。その結果、車両の速度は0(停車状態)となる。
次に、時刻t4において、ユーザが駆動指示の入力を開始する。すると、駆動装置1bが発車補助動作を開始する。発車補助動作が行われると、駆動指示に応じて設定される駆動動力(図中の粗い破線)に補助動力(図中の細かい破線)を加算した出力動力(図中の太い実線)がモータ13から発生するように、インバータ制御部14bがインバータ12を制御する。
具体的に、発車補助動作の開始時刻t4から時刻t5までの間(前期)では、停車補助動作で出力していた出力動力m4と略等しい補助動力が設定される。その結果、m4以上の動力がモータ13から発生し、車両の速度が正となる(発車する)。また、時刻t5から発車補助動作の終了時刻t6の間(後期)では、時刻t5からの時間の経過に伴ってm4から0に漸近する補助動力が設定される。その結果、モータ13から発生する出力動力が、時間の経過に伴って駆動動力に近づくこととなる。
時刻t6以降、駆動装置1bは走行動作を行う。走行動作が行われると、駆動動力と略等しい出力動力(図中の太い破線)がモータ13から出力されるように、インバータ制御部14bがインバータ12を制御する。
以上のように構成すると、停車補助動作を終了して車両を発車させる際に、ユーザが誤った駆動指示を入力する(即ち、モータ13から発生する出力動力に過不足が生じる)ことによって、車両が滑落したり急加速したりすることを抑制することが可能となる。したがって、円滑に車両を発車させることが可能となる。
特に、発車補助動作の前期において、車両にかかる斜面に沿って下向きの力を相殺する動力を補助動力として設定する。これにより、ユーザが平地と同じように駆動指示入力部18に駆動指示を入力するだけで、容易に円滑な発車をすることが可能となる。
また、発車補助動作の後期において、時間の経過に伴って0に近づくような補助動力を設定する。これにより、モータ13が発生する出力動力(即ち、車両の挙動)が、急変することを抑制することが可能となる。したがって、車両が急加速や急停止することを抑制することが可能となる。
なお、図5及び図6では、補助動力(図中の細かい破線)が線形に変化する場合を例示しているが、非線形に変化することとしても構わない。
また、車両が前進する場合における発車補助動作を例に挙げて説明したが、後退する場合にも発車補助動作を行うことが可能である。例えば、前方を斜面の上側として停車している車両が、斜面の下側に向かって後退しようとする場合、図6に示すモータの出力動力の正負を反転させたグラフとなるように、モータ13を制御する。また例えば、前方を斜面の下側として停車している車両が、斜面の上側に向かって後退しようとする場合、図5に示すモータの出力動力の正負を反転させたグラフとなるように、モータ13を制御する。
また、発車補助動作の前期において、停車補助動作中にインバータ12がモータ13に供給していた電力に、駆動指示に基づく電力を加算した電力がモータ13に供給されるように、インバータ制御部14がインバータ12を制御することとしても構わない。また、発車補助動作の後期において、停車補助動作中にインバータ12がモータ13に供給していた電力を時間の経過に伴って0に漸近させた電力に、駆動指示に基づく電力を加算した電力がモータ13に供給されるように、インバータ制御部14がインバータ12を制御することとしても構わない。
また、本実施例の速度測定部15を、第2実施例の速度測定部15aとしても構わない。
<変形例>
本発明の実施形態における駆動装置1について、インバータ制御部14,14b,速度測定部15,15a、傾斜度測定部16、重量測定部17及び駆動指示部18の一部または全部の動作を、マイコンなどの制御装置が行うこととしても構わない。さらに、このような制御装置によって実現される機能の全部または一部をプログラムとして記述し、該プログラムをプログラム実行装置(例えばコンピュータ)上で実行することによって、その機能の全部または一部を実現するようにしても構わない。
また、上述した場合に限らず、図1、図3及び図4に示す駆動装置1,1a,1bは、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。また、ソフトウェアを用いて駆動装置1,1a,1bの一部を構成する場合、ソフトウェアによって実現される部位についてのブロックは、その部位の機能ブロックを表すこととする。
以上、本発明における実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。
本発明は、電力で駆動するモータを備えた駆動装置と、当該駆動装置を備えた車両に利用可能である。
1,1a,1b 駆動装置
11 バッテリ
12 インバータ
13 モータ
14,14b インバータ制御部
15,15a 速度測定部
16 傾斜度測定部
17 重量測定部
C 車両

Claims (6)

  1. 車両を駆動する駆動装置であって、
    供給される電力により前記車両を駆動する動力を発生するモータと、
    前記モータに電力を供給する電力供給部と、
    前記車両の重量を測定する重量測定部と、
    前記車両の傾斜度を測定する傾斜度測定部と、を備え、
    前記車両が斜面で停車している場合、前記電力供給部が、前記重量測定部で測定される前記車両の重量と、前記傾斜度測定部で測定される前記車両の傾斜度と、に基づいて前記車両にかかる前記斜面に沿って下向きの力を求め、前記モータに電力を供給して当該力を相殺する動力を発生させる停車補助動作を行うことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記車両の速度を測定する速度測定部をさらに備え、
    前記電力供給部が、前記速度測定部で測定される前記車両の速度が所定の大きさ以下になる場合に、前記車両が停車していると判定することを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記速度測定部が、前記電力供給部から取得される前記モータの回転数に関する情報に基づいて、前記車両の速度を測定することを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. ユーザから前記車両を駆動させる駆動指示が入力される駆動指示入力部をさらに備え、
    前記停車補助動作を行っている時に、前記駆動指示入力部に駆動指示が入力される場合、
    当該駆動指示に応じて設定される駆動動力に補助動力を加算した動力が前記モータから発生するように、前記電力供給部が前記モータに電力を供給する発車補助動作を行い、
    前記発車補助動作の開始時から第1時間が経過するまでの補助動力が、前記停車補助動作で前記モータが発生していた動力と略等しいものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の駆動装置。
  5. 前記第1時間から前記発車補助動作の終了時までの補助動力が、時間の経過に伴って0に漸近するものであることを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の駆動装置を備え、当該駆動装置により駆動されることを特徴とする車両。
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