JP2011154175A - 情報表示パネル - Google Patents

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裕一 星野
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Abstract

【課題】本発明は、金属光沢性を有しつつ、印刷等によって描かれた様々な文字や図形等の部分に光透過性を有する情報表示パネルにおいて、支持体に起因する帯電を抑制することを課題とする。
【解決手段】上記課題を解決するために次のような構成を備えており、支持体の一方の面上に金属蒸着層と酸化防止層が積層され、前記支持体の他方の面上に絵柄層が積層され、前記絵柄層の絵柄に対応する部位には前記金属蒸着層が存在せず光透過性を有する情報表示パネルにおいて、前記絵柄層上に帯電防止層が積層されていることを特徴とする情報表示パネルである。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属光沢性並びに光透過性を有する情報表示パネルに関する。
従来から、美粧性を付与するために紙又はフィルム基材にアルミニウムを蒸着した金属蒸着膜が、包装材、カード、ポスター、シール、ラベル等に広く用いられている。金属蒸着膜は、基材に直接アルミニウムを蒸着する、いわゆるダイレクト蒸着法により主に製造されている。また、一層の金属光沢性を出すために、予め転写シートに金属蒸着膜を作成し、接着剤を介して基材に金属蒸着膜を転写する方法で、金属光沢性を有しつつ様々な外観や模様を付与することが提案されている。(特許文献1)
しかしながら、前述した特許文献1に開示された技術では、金属光沢性を有しつつ様々な外観や模様を付与するところまでの開示にとどまっていた。更に機能性を必要とされる用途として、金属光沢性を有し、模様等の部分が光透過性を有する情報表示パネルも要望されている。このような機能を付与するためには、透明性があるポリプロピレン等の支持体上に金属蒸着層とスクリーン印刷の組合せ等により意匠を形成する構成が考えられる。しかし、このような構成では、プラスチックの支持体が帯電しやすいことから、埃の付着などの問題がある。
特開2000−355072号公報
本発明は、金属光沢性を有しつつ、印刷等によって描かれた様々な文字や図形等の部分に光透過性を有する情報表示パネルにおいて、支持体の材質に起因する帯電を抑えることを課題とする。
請求項1に記載の発明は、支持体の一方の面上に金属蒸着層と酸化防止層が積層され、前記支持体の他方の面上に絵柄層が積層され、前記絵柄層の絵柄に対応する部位には前記金属蒸着層が存在せず光透過性を有する情報表示パネルにおいて、前記絵柄層を構成しているインキ中に帯電防止剤を含有したことを特徴とする情報表示パネルである。
請求項2に記載の発明は、支持体の一方の面上に金属蒸着層と酸化防止層が積層され、前記支持体の他方の面上に絵柄層が積層され、前記絵柄層の絵柄に対応する部位には前記金属蒸着層が存在せず光透過性を有する情報表示パネルにおいて、前記支持体と前記絵柄層との間に帯電防止層を有することを特徴とする情報表示パネルである。
請求項3に記載の発明は、支持体の一方の面上に金属蒸着層と酸化防止層が積層され、前記支持体の他方の面上に絵柄層が積層され、前記絵柄層の絵柄に対応する部位には前記金属蒸着層が存在せず光透過性を有する情報表示パネルにおいて、前記絵柄層上に帯電防止層が積層されていることを特徴とする情報表示パネルである。
請求項4に記載の発明は、前記酸化防止層上にインキ層が積層されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報表示パネルである。
請求項5に記載の発明は、前記支持体はポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、PET−G、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリサルホン、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル・スチレン共重合体またはアクリルニトリル・スチレン共重合体のいずれかであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の情報表示パネルである。
請求項6に記載の発明は、前記金属蒸着層の表面に、微細な凹凸を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の情報表示パネルである。
請求項7に記載の発明は、前記金属蒸着層の厚さが、50Åから300Åであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の情報表示パネルである。
本発明の情報表示パネルは、支持体の一方の面上の金属蒸着層と他方の面上に帯電防止層を設けることにより、基材が帯電することを抑制し、埃が付着しにくい、金属光沢性を有した光透過性を持つ情報表示パネルを提供することができる。
請求項1に記載の発明によれば、前記絵柄層を構成しているインキ中に帯電防止剤を含有させることで基材が帯電することを抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記支持体と前記絵柄層の間に帯電防止層を設けることにより、かつ帯電防止層が支持体に密着しているために、帯電を抑制する効果をより高めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記絵柄層上に帯電防止層を設けることにより、帯電を抑制することができる。
本発明の情報表示パネルの第一の実施形態の層構成の一例を示す断面図である。 本発明の情報表示パネルの第二の実施形態の層構成の一例を示す断面図である。 本発明の情報表示パネルの第三の実施形態の層構成の一例を示す断面図である。 本発明の情報表示パネルの実施形態の一例を示す上面図である。
以下に図面をもって、本発明に係る情報表示パネルの実施の形態について詳細に説明する。
本発明の情報表示パネル17は、図2に示すように、板状の支持体1の一方の面上に、金属蒸着層3、酸化防止層5、インキ層7の順で積層され、前記支持体1の他方の面上に絵柄層9、帯電防止層11が積層されたものを一例とする。支持体1の絵柄層9および帯電防止層11がある側に光源13が設置され、観察者15は金属蒸着層3および、酸化防止層5がある側より観察する。
支持体1は、金属蒸着層3、酸化防止層5、インキ層7、絵柄層9、帯電防止層11などが積層可能であれば、平板状、全体的に湾曲した形状、部分的な湾曲や凹凸を有した板状など、適宜の形状のものを選択することが可能である。
支持体1は、一般的な樹脂が利用できるが、本発明においては、光透過性を有するポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、PET−G、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリサルホン、ポリメタクリル酸
メチル、メタクリル・スチレン共重合体またはアクリルニトリル・スチレン共重合体が望ましい。支持体の厚みは、各種用途で情報表示パネルとして使用できるものであればよく、特に厚さに限定されない。用途から要求される厚さで選定すればよい。また帯電防止剤を支持体の中に含有させることで帯電防止を抑制することが可能であるが、金属蒸着層、絵柄層などとの密着性などに悪影響を及ぼす可能性があり好ましくない。
以下、本発明の情報表示パネル17を製造する手順について説明する。まず、支持体1上に金属蒸着層3を形成する。前記金属蒸着層3は、アルミニウム、亜鉛、金、銀、プラチナ、ニッケル等が利用でき、後述する真空蒸着において一般的に使われる素材を利用できる。なお、金属蒸着層3は通常、金属光沢性を有しており、その金属光沢性が本発明においても、そのまま生かされることになる。
また金属蒸着層3を形成する方法としては、支持体1に対して直接真空蒸着する方法や、転写用フィルムに真空蒸着して形成した金属蒸着層を、接着剤を介して支持体1へ転写する転写蒸着法が利用できる。
本発明においては、微細な凹凸をつけた転写用フィルムを利用することによって、支持体1への転写後の金属蒸着層3表面に微細な凹凸を設け、ヘアライン模様、エンボス模様、マット模様、又はホログラム模様等を表現することができる。
転写用フィルムの表面に微細な凹凸を設ける方法としては、研磨剤による研磨を用いることができる。研磨剤は、砥粒と接着剤と合成繊維の三大要素から構成されている。砥粒は、酸化アルミニウムとシリコンカーバイドを混合させたものを用いることができ、砥粒の硬度や大きさによって微細な凹凸を調整することができる。
微細な凹凸は、ヘアライン調やマット模様などデザイン性を持たせることができ、特にマット模様は艶消し模様であり、金属光沢性の強度の度合いが適宜調整できる。
転写用フィルム上の金属蒸着層を支持体1に転写する際に使用する接着剤としては、例えばドライラミネートに用いられる各種の二液硬化型接着剤や光硬化型接着剤を挙げることができる。二液硬化型接着剤は、時間経過とともに硬化するものであり、更には、加熱により一層短時間で硬化させることができ、例えばウレタン系樹脂接着剤やエポキシ系樹脂接着剤を用いることができる。また光硬化型接着剤は、電子線や紫外線などを照射して硬化するタイプのものである。例えばウレタン系樹脂接着剤やアクリル系樹脂接着剤を用いることができる。
また図示はしていないが、金属蒸着層3上に保護層を設けてもよい。保護層は、アクリレート系共重合樹脂および所望によりその他添加剤を、水、有機溶剤等の溶媒に溶解又は分解せしめてなるインキを、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の通常のコーティング方法に従い塗布し、乾燥することにより形成される。保護層の厚みは、通常0.1μm〜5μm、好ましくは0.5μm〜3μmである。保護層を積層した場合は、保護層上に、後述する酸化防止層5とインキ層7を、この順に積層する。
次に、金属蒸着層3上(保護層を積層した場合は、保護層上)に酸化防止層5を積層する。酸化防止層5は、透明または半透明の樹脂から構成されている。酸化防止層5を設けることにより、印刷適性を付与することができ、かつ、金属蒸着層3の酸化を防ぐことができる。
酸化防止層5は、プライマー層、アンカー層およびインキ受容層の三層構造になってい
る。
プライマー層は、金属蒸着層3上に積層され、前記金属蒸着層3と後述するアンカー層との密着性を向上させる。プライマー層としては、ポリウレタン樹脂を主成分とした樹脂を用いることができ、プライマー層の厚みは1μm〜5μmである。
アンカー層は、後述するインキ受容層を通過した水分を吸収して、金属蒸着層3への水分の浸透を防止するとともに、インキ受容層と金属蒸着層3との密着性を向上させ、印字適性の改善及び金属蒸着層3とインキ受容層の剥離を防止できる。アンカー層としては、ポリエステル変性樹脂を主成分とした樹脂を用いることができ、また、アンカー層の厚みは1μm〜5μmである。
インキ受容層は、インキのにじみが少ないものであればよく、例えばポリエステル樹脂水分散体の加工剤を用いることができる。厚みは10μm〜20μmである。
以上のような層構成の酸化防止層5を積層することで、金属蒸着層3の酸化を防ぐことができるので、金属光沢性を維持することができる。
あるいは、酸化防止層5は、プライマー層およびバリア層の二層構成でもかまわない。プライマー層は、金属蒸着層3上に積層され、金属蒸着層3と後述するバリア層との
密着性を向上させる。
バリア層は、空気中の酸素や水分が金属蒸着層に達するのを防止するものである。バリア層は、スクリーン印刷用インキやその他バリア性のあるコーティング剤が利用でき、また、バリア層の厚みは1μm〜50μmである。使用される樹脂としては、ウレタン系樹脂や、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂など一般に使用される樹脂が用いることができる。
酸化防止層を作成する各層、即ちプライマー層、アンカー層およびインキ受容層、バリアー層は、各層に用いるインキを、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の通常のコーティング方法に従い塗布し、乾燥することにより形成することができる。
よって酸化防止層5を積層することで、金属蒸着層3の酸化を防ぐことができるので、金属光沢性を維持することができる。
次に、支持体1の他方側の面に絵柄層9を設ける。絵柄層9は、絵柄(絵や柄などの装飾に関するもの、および、文字や図形などの情報を表すものを含む)を、各種の印刷方法によって設けたものである。印刷方法としては、スクリーン印刷、凸版印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、インキジェット等を用いることができる。絵柄層9には、インキなどが印刷により塗布されている箇所と、特に何も塗布されず支持体1の他方側の面が露出している箇所がある。
絵柄層9の絵柄に対応する部位上の金属蒸着層3及び酸化防止層5をレーザで加工する。レーザ加工は、情報表示パネル17の金属蒸着層3及び酸化防止層5の側から行われ、加工箇所の金属蒸着層3及び酸化防止層5は完全に除去されるが、支持体1は加工されずに残る。支持体1は光透過性を有しているので、この加工により、金属蒸着層3及び酸化防止層5が除去された部位は光透過性を有することになる。
図2においては、絵柄層9でインキが存在しており、支持体1が露出していない部位と
、レーザ加工で金属蒸着層3と酸化防止層5を除去した部位が一致している場合を示している。この場合、絵柄層9のインキが光透過性を持たないものであれば、観察者にはそのインキの色だけが見え、絵柄層9のインキが光透過性を持つものであれば、観察者にはそのインキを透過してきた透過光が見える。
なお前記のように、図2においては、絵柄層9でインキが存在しており、支持体1が露出していない部位と、レーザ加工で金属蒸着層3と酸化防止層5を除去した部位が一致している場合を示しているが、必ずしもそのようにする必要はない。すなわち、絵柄層9で支持体1が露出している部位と、レーザ加工で金属蒸着層3および酸化防止層5が除去した部位が完全に一致していてもよいし、もしくは部分的に重なっていてもよい。
レーザ加工は,一般的な加工法を用いることができ、レーザの種類として、例えば、COレーザ、YAGレーザ等を用いることができるが、金属蒸着を加工するのに適しているYAGレーザを用いる方が好ましい。
なお、ここまでの各層形成およびレーザ加工の工程順序は、下記のようなものであってもよい。すなわち、金属蒸着層3および絵柄層9を形成した後に、金属蒸着層3へのレーザ加工を行い、その後、(図示せぬ保護層及び)酸化防止層5を形成するというものである。
あるいは酸化防止層3がプライマー層およびバリア層の二層構成である場合、金属蒸着層3、絵柄層9およびプライマー層の形成後にレーザ加工を行い、その後バリア層の積層を行うようにしてもよい。なお、バリア層の形成をレーザ加工の後に行うことで、バリア層の劣化を防ぎ、より効果的なバリア性能を出すことができる。レーザ加工後に形成された層は、レーザ加工による損傷がないので、層の機能が劣化しない。従って上記のような工程順序とすることにより、金属蒸着層3は、少なくとも機能劣化のない(保護層、)酸化防止層5、酸化防止層5を構成するバリア層、のいずれか1つに露出箇所なく覆われている状態であり、これにより金属光沢性を維持することができる。
レーザ加工が施されたあとの酸化防止層5上にインキ層7を積層する。インキ層7は、金属光沢性や模様等の意匠効果が発揮されうるために設けられ、印刷をする際に一般的に用いられるインキを使用することができる。
インキ層7の模様として、エンボス模様、マット模様等が用いられる。エンボス模様やマット模様は艶消し模様であり、金属光沢性の強度の度合いが適宜調整できる効果が生じる。
インキ層7を形成する方法としては凸版印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、インキジェット等が使用できるが、耐光性に優れるスクリーン印刷インキを用い、スクリーン印刷を使用することが望ましい。
絵柄層9上に帯電防止層11を積層する。帯電防止層11は、本発明の情報表示パネル全面にわたって絵柄層9上に積層され(絵柄を構成するインキがない箇所にも帯電防止層11は積層される)、非イオン性またはイオン性界面活性剤の物質を水やエタノールに分散させれば一時的な帯電防止として用いることができる。またイオン性物質であるカルボキシル基を持つ帯電防止ポリマーを帯電防止層として設けることによって、汚れや傷等を防ぐことができるので、金属光沢性や光透過性を維持することができる。
帯電防止層は、帯電防止剤を含むインキを用い、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の通常のコーティング方法に従い塗布し、乾燥することにより形成することができる。帯電防止層の乾燥後の厚みは、0.1
μm〜15μmである。
また帯電防止層11の形成は、導電性粉末や電解質、界面活性剤などを樹脂中に分散させてシート状に成形したものを絵柄層9上に貼り合わせるように積層する方法、フィルム表面に帯電防止剤を塗布したものを絵柄層9上に貼り合わせるように積層する方法なども用いることができる。
また図3に示すように絵柄層の形成を帯電防止層11の形成の後に行うこともできる。この場合には、支持体1に帯電防止層11が直接密着することになるので、帯電防止層11が絵柄層9の上に積層される場合と比べて、支持体1が帯電するのを防止する効果を高めることができる。
以上に示したように本発明では、支持体1の金属蒸着層3が積層されている側とは反対側に、帯電防止層を形成する。このようにするのは、金属蒸着層でも帯電防止効果があるため、反対側に帯電防止層11を形成することにより、帯電防止効果を高めることができるのである。
なお、図1に示したように、絵柄層9を形成するインキ中に、帯電防止剤を添加して帯電防止機能を付加することもできる。絵柄を構成するインキに帯電防止剤を添加することによって、帯電防止絵柄層19を形成する。帯電防止剤を添加する割合は、帯電防止絵柄層19の成分中、5%〜15%の割合とするのが好ましい。この範囲の添加量とした理由は、以下の通りである。5%を下回る添加量では、帯電防止効果が必要とされる効果の程度より弱くなり、15%を超えた場合には、帯電防止絵柄層19を形成するインキと、支持体1間の密着不良が発生することがある。帯電防止剤は、印刷方法、それに伴うインキタイプから選定することができる。
図4は、本発明の情報表示パネル17の一実施例の上面図を示したものである。数字や目盛り等の部位から光が透過する構成になっている。また、インキ層7によって、意匠効果に優れた模様などを印刷することができる。
以上のような工程によって、本発明の情報表示パネル17が作成される。情報表示パネル17に成形加工を施して凹凸や湾曲のある部分を形成することも可能である。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
酸化アルミニウムとシリコンカーバイドを混合させた研磨剤によって、微細な凹凸をつけた二軸延伸ポリプロピレン製の転写用フィルムの表面に真空蒸着法により、厚み150Åのアルミニウム蒸着層を形成させた後、この上に接着剤である二液重合型ポリウレタンを乾燥後の厚みが4μmになるように塗布した。
金属蒸着層3の厚みにより金属光沢性と光透過性を適宜選択することができる。たとえば光透過性を重視すると、厚さは50Å程度が好ましく、本発明のように絵柄に対応する部位をレーザ加工する必要はなくなる。厚さを300Å程度とすると、光透過性は厚さ50Åのときよりは劣るものの、金属光沢をより美しく見せることが可能である。厚さを150Åとしたのは、光透過性と金属光沢性のバランスを重視したためである。
前記接着剤の上に支持体1としてポリカーボネート(商品名FE−2000B;三菱瓦斯化学株式会社)を重ね、全体を熱圧着して接着剤を硬化させた。そして転写用フィルムをアルミニウム蒸着層から剥離し、接着剤を介してアルミニウム転写蒸着層とポリカーボ
ネートが一体化したものを得た。支持体であるポリカーボネートは厚さ400μmである。
次に、アルミニウム蒸着層の上に、プライマー層、アンカー層およびインキ受容層の三層構造を有する酸化防止層5を積層する。最初に、アルミニウム蒸着層の表面に、ウレタン樹脂を主成分とするプライマー層を乾燥後の厚み1.5μm形成した。次にプライマー層上に、改質ポリエステル系樹脂(商品名WAC−10;高松油脂株式会社)からなるアンカー層を乾燥後の厚み約1.5μm形成した。次にアンカー層上に、ポリエステル樹脂(商品名NS−141LX;高松油脂株式会社)の水分散体を乾燥後の厚み15μmとなるよう塗布し、インク受容層を形成した。以上の工程により、アルミニウム蒸着層の上に酸化防止層が形成された。
次に、酸化防止層の上に二液硬化型スクリーンプロセスインキ(商品名SS65シリーズ;東洋インキ製造株式会社)を用いてスクリーン印刷によりインキ層を形成した。
支持体の他方側に絵柄層を作成するため、二液硬化型スクリーンプロセスインキ(商品名SS65シリーズ;東洋インキ製造株式会社)を用いて、光を透過しない部分にスクリーン印刷を行って、絵柄層を形成した。このスクリーン印刷によって絵柄層には、任意の文字や図形等の絵柄を描くことができる。
絵柄層の絵柄に対応する部位上のアルミニウム蒸着層および酸化防止層を、YAGレーザによる加工で除去した。除去された部位は、光透過性を有することになる。
ここまでの工程を踏むことにより基本構成が作成された。
次に基本構成の中で前記絵柄層を、帯電防止剤を混合したインキを使用して、帯電防止絵柄層を形成した。二液硬化型スクリーンインキ(商品名SS65シリーズ;東洋インキ製造株式会社)に対して10%の重量比となるようにジステアリルジメチルアンモニウムクロリド主成分の界面活性剤を混合した。次に、界面活性剤を混合したインキを用いて、光を透過しない部分にスクリーン印刷を行って、帯電防止絵柄層を形成した。帯電防止絵柄層の乾燥後の厚みは3μmであった。この場合には、情報表示パネルの全面に対する帯電防止剤の塗布を省くことができ、かつ更に帯電防止層を設けることも可能である。
ここで、界面活性剤の混合比を10%としたのは、帯電防止絵柄層がもつ帯電性と、帯電防止絵柄層の支持体への密着性とのバランスを考慮したためである。表1は、帯電防止絵柄層の帯電防止効果を測定したものである。界面活性剤を加える量を増やすと帯電防止効果は上昇するが、20%を超えた割合では、支持体に対するインキの密着不良が現れた。
Figure 2011154175
界面活性剤の帯電防止絵柄層への混合割合と帯電防止効果の関係を示す。
表1の測定に使用した機器を以下に記す。
表面抵抗値測定:STACK TR−3;東京電子株式会社。
帯電圧測定:スタチロン−DZ3;シシド静電気株式会社。
測定環境:23℃、65%RH(恒温恒湿)。
表1の試験結果より、界面活性剤を帯電防止剤として用いた場合には、インキに対する界面活性剤の混合する重量比は、20%を超えないことが望ましい。
酸化防止層上にスクリーン印刷を行うところまで、実施例1の実施方法と同様の手順で行った。
酸化防止層、金属蒸着層が積層されている側とは他方側の全面にわたって、帯電防止層を、導電性粉末や界面活性剤などを樹脂中に分散させ層状に塗布し、帯電防止層を設けた。
乾燥後の厚みは1.2μmであった。
帯電防止層上に、二液硬化型スクリーンプロセスインキ(商品名SS65シリーズ;東洋インキ製造株式会社)を用いて、光を透過しない部分にスクリーン印刷を行って、絵柄層を形成した。
次に、絵柄層の絵柄に対応する部位上のアルミニウム蒸着層および酸化防止層を、YAGレーザによる加工で除去した。
酸化防止層上にスクリーン印刷を行うところまで、実施例1の実施方法と同様の手順で行った。
酸化防止層、金属蒸着層が積層されている側とは他方側に、二液硬化型スクリーンプロセスインキ(商品名SS65シリーズ;東洋インキ製造株式会社)を用いて、光を透過しない部分にスクリーン印刷を行って、絵柄層を形成した。
次に、絵柄層の絵柄に対応する部位上のアルミニウム蒸着層および酸化防止層を、YAGレーザによる加工で除去した。
次に、情報表示パネルの全面にわたって絵柄層上に、導電性粉末や界面活性剤などを樹脂中に分散させ層状に塗布し、帯電防止層を設けた。乾燥後の厚みは1.2μmであった。
実施例1〜3の相違点は、帯電防止層の積層方法の違いによるものであるが、これら各構成の帯電防止性の比較を示したのが、表2である。帯電防止性の程度の差はあるが、いずれの構成の場合でも、金属蒸着層上に帯電防止層を形成した場合に比べて帯電防止性がよいことがわかる。
Figure 2011154175
帯電防止層の形成方法別の帯電防止効果比較である。
表2の測定に使用した機器を以下に記す。
表面抵抗値測定:STACK TR−3;東京電子株式会社。
帯電圧測定:スタチロン−DZ3;シシド静電気株式会社。
測定環境:23℃、65%RH(恒温恒湿)。
なお、実施例1〜3のように帯電防止層を設けても、帯電防止層がない場合に比べて絵
柄層や金属光沢性の意匠性が損なわれることはない。
本発明の情報表示パネルは、日陰になるなどの事由により光量が少ない場所での情報表示に有用である。特に、自動車の速度計等での利用が見込まれる。
1 支持体
3 金属蒸着層
5 酸化防止層
7 インキ層
9 絵柄層
11 帯電防止層
13 光源
15 観察者(の目)
17 情報表示パネル
19 帯電防止絵柄層

Claims (7)

  1. 支持体の一方の面上に金属蒸着層と酸化防止層が積層され、前記支持体の他方の面上に絵柄層が積層され、前記絵柄層の絵柄に対応する部位には前記金属蒸着層が存在せず光透過性を有する情報表示パネルにおいて、前記絵柄層を構成しているインキ中に帯電防止剤を含有したことを特徴とする情報表示パネル。
  2. 支持体の一方の面上に金属蒸着層と酸化防止層が積層され、前記支持体の他方の面上に絵柄層が積層され、前記絵柄層の絵柄に対応する部位には前記金属蒸着層が存在せず光透過性を有する情報表示パネルにおいて、前記支持体と前記絵柄層との間に帯電防止層を有することを特徴とする情報表示パネル。
  3. 支持体の一方の面上に金属蒸着層と酸化防止層が積層され、前記支持体の他方の面上に絵柄層が積層され、前記絵柄層の絵柄に対応する部位には前記金属蒸着層が存在せず光透過性を有する情報表示パネルにおいて、前記絵柄層上に帯電防止層が積層されていることを特徴とする情報表示パネル。
  4. 前記酸化防止層上にインキ層が積層されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報表示パネル。
  5. 前記支持体はポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、PET−G、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリサルホン、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル・スチレン共重合体またはアクリルニトリル・スチレン共重合体のいずれかであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の情報表示パネル。
  6. 前記金属蒸着層の表面に、微細な凹凸を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の情報表示パネル。
  7. 前記金属蒸着層の厚さが、50Åから300Åであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の情報表示パネル。
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