JP2011151878A - 昇降圧型のスイッチング電源の制御回路、昇降圧型のスイッチング電源、及び昇降圧型のスイッチング電源の制御方法 - Google Patents

昇降圧型のスイッチング電源の制御回路、昇降圧型のスイッチング電源、及び昇降圧型のスイッチング電源の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力電圧を制御可能な入力電圧の範囲を広くすること。
【解決手段】ステート制御回路34は、出力電圧Voutに基づいて生成されたPWM制御信号Spwmに対して、入力電圧Vinが印加される入力端子P1とインダクタ25との間に接続されたトランジスタ21のオン時間を制御するためのマスク信号Smkを生成する。また、ステート制御回路34は、昇圧モードと降圧モードとを切り替えるためのモード信号Smdを生成する。そして、ステート制御回路34は、マスク信号Smkとモード信号Smdとのうちの何れか一方を、入力電圧Vinに応じて選択的に出力する。
【選択図】図1

Description

昇降圧型のスイッチング電源の制御回路、昇降圧型のスイッチング電源、及び昇降圧型のスイッチング電源の制御方法に関する。
直流入力電圧の供給に基づいて定電圧を出力する電源回路として、半導体のスイッチング素子を用いたスイッチング電源回路が、電子機器に広く利用されている。そして、バッテリ等により駆動される電子機器には、入力電圧に依存せず一定の出力電圧が得られる昇降圧型のスイッチング電源回路が用いられている。
昇降圧DC/DCコンバータは、電圧出力端子と直列または並列にチョークコイルを接続し、スイッチング素子のオンオフ動作により入力側からチョークコイルにエネルギーを蓄積するステートと、チョークコイルから出力側にエネルギーを放出するステートとを交互に繰り返す。例えば、ステート1〜ステート4を含む4つのステートを切り替えることにより、昇降圧動作を行うHブリッジ昇降圧DC/DCコンバータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−192312号公報
スイッチング電源回路において、スイッチ素子のオン期間は、そのスイッチ素子をオンオフ制御する信号を出力する回路(例えば、コンパレータ)の応答時間に依存する。このため、スイッチ素子のオン期間を、回路素子の応答時間よりも短くすることができない。つまり、出力電圧を制御可能な入力電圧の範囲が制限される。
本発明の一観点によれば、昇圧モードと降圧モードとを切り替えるための第1信号、及び入力電圧が印加される端子とインダクタとの間のスイッチのオン期間を制御するための第2信号の何れか一方を、前記入力電圧に応じて選択的に出力する第1制御部と、前記第1制御部から出力される第1信号及び第2信号の何れか一方と前記出力電圧とに応じて、前記昇降圧スイッチング電源をスイッチングさせる第2制御部とを有する。
本発明の一観点によれば、出力電圧を制御可能な入力電圧の範囲を広くすることができる。
昇降圧型スイッチング電源のブロック回路図である。 ステート制御回路の回路図である。 制御信号生成回路及び貫通防止回路の回路図である。 ステート制御回路の動作を示す波形図である。 ステート制御回路の動作を示す波形図である。 マスク信号に係る動作を示す波形図である。 マスク信号に係る動作を示す波形図である。 モード信号に係る動作を示す波形図である。 モード信号に係る動作を示す波形図である。 モード信号に係る動作を示す波形図である。 出力部の動作説明図である。 出力部の動作説明図である。 出力部の動作説明図である。 別のステート制御回路の回路図である。
以下、一実施形態を図1〜図13に従って説明する。
図1に示すように、昇降圧型のスイッチング電源10は、出力部11と制御部12を含む。
出力部11は、4つのトランジスタ21〜24、インダクタ25、コンデンサ26を含む。例えば、第1トランジスタ21及び第4トランジスタ24はPチャネルMOSトランジスタであり、第2トランジスタ22及び第3トランジスタ23はNチャネルMOSトランジスタである。第1トランジスタ21のソース端子は第1端子P1に接続されている。第1端子P1には入力電圧Vinが供給される。第1トランジスタ21のドレイン端子は第2トランジスタのドレイン端子に接続されている。第2トランジスタのソース端子はグランドGNDに接続されている。
第1トランジスタ21と第2トランジスタとの間のノードN1はインダクタ25の第1端子に接続されている。インダクタ25の第2端子は第3トランジスタ23と第4トランジスタとの間のノードN2に接続されている。第3トランジスタ23のソース端子はグランドGNDに接続されている。第3トランジスタ23のドレイン端子は第4トランジスタ24のドレイン端子に接続されている。第4トランジスタ24のソース端子は第2端子P2に接続されている。第2端子P2はコンデンサ26の第1端子に接続され、コンデンサ26の第2端子はグランドGNDに接続されている。
第1トランジスタ21〜第4トランジスタ24のゲート端子には制御部12から第1駆動信号DR1〜第4駆動信号DR4がそれぞれ供給される。第1トランジスタ21〜第4トランジスタ24は、駆動信号DR1〜DR4に応答してオンオフする。例えば、第1トランジスタ21及び第3トランジスタ23がオンされるとともに、第2トランジスタ22及び第4トランジスタ24がオフされる。この状態をステート1とする。このステート1では、電流I1が流れ、インダクタ25にエネルギーが蓄積される。また、第2トランジスタ22及び第4トランジスタ24がオンされるとともに、第1トランジスタ21及び第3トランジスタ23がオフされる。この状態をステート2とする。このステート2では、電流I2が流れ、インダクタ25に蓄積されたエネルギーが放出される。また、第1トランジスタ21及び第4トランジスタ24がオンされるとともに、第2トランジスタ22及び第3トランジスタ23がオフされる。この状態をステート3とする。このステート3では、電流I3が流れる。
降圧モードでは、ステート2とステート3が交互に繰り返される。つまり、第3トランジスタ23はオフ固定されるとともに、第4トランジスタ24がオン固定される。そして、電流I2と電流I3が交互に流れ、コンデンサ26により平滑化された出力電圧Voutが出力される。昇圧モードでは、ステート1とステート3が交互に繰り返される。つまり、第2トランジスタ22はオフ固定されるとともに、第4トランジスタ24がオン固定される。そして、電流I1と電流I3が交互に流れ、コンデンサ26により平滑化された出力電圧Voutが出力される。そして、制御部12は、各モードにおいて、出力電圧Voutを目標電圧に維持するように、各トランジスタ21〜24をオンオフする期間、即ちステート1〜ステート3の期間を制御する。
次に、制御部12の構成を説明する。
制御部12は、誤差信号生成回路31、PWM信号生成回路32、発振器33、ステート制御回路34、制御信号生成回路35、貫通防止回路36、を含む。
誤差信号生成回路31は出力部11の第2端子P2に接続され、出力電圧Voutが供給される。
誤差信号生成回路31は、抵抗41,42、アンプ43、基準電源44、コンデンサ45を含む。出力電圧Voutは抵抗41の第1端子に供給され、抵抗41の第2端子は抵抗42の第1端子に接続され、抵抗42の第2端子はグランドGNDに接続されている。両抵抗41,42間のノードはアンプ43の反転入力端子に接続されている。アンプ43の非反転入力端子には基準電源44から基準電圧Vrefが供給される。アンプ43の出力端子は、位相補償用のコンデンサ45を介して同アンプ43の反転入力端子と接続されている。
抵抗41,42は、それぞれの抵抗値に応じた分圧比で出力電圧Voutを分圧した電圧Vfbを生成する。この電圧Vfbは、出力電圧Voutに比例した電圧である。アンプ43は、電圧Vfbと基準電圧Vrefとの差電圧を増幅した誤差電圧Verを出力する。抵抗41,42の抵抗値と基準電圧Vrefは、出力電圧Voutを安定化する目標電圧に応じて設定されている。例えば、出力電圧Voutと同様に、抵抗41,42の分圧比により目標電圧を分圧した電圧値が基準電圧Vrefとして設定される。言い換えれば、基準電圧Vrefを抵抗41と抵抗42の接続点に供給したときに、抵抗41の第1端子に生じる電圧が、出力電圧Voutを安定化する目標電圧となる。従って、誤差電圧Verは、出力電圧Voutと目標電圧の差電圧に比例した電圧となる。この誤差電圧VerはPWM信号生成回路32に供給される。また、基準電圧Vrefはステート制御回路34に供給される。
PWM信号生成回路32は、コンパレータ51、RSフリップフロップ回路(以下、RS−FF回路)52、スロープ電圧生成回路53を含む。コンパレータ51の反転入力端子には誤差電圧Verが供給される。コンパレータ51の反転入力端子には、スロープ電圧生成回路53からスロープ電圧Vslが供給される。
スロープ電圧生成回路53は、トランジスタ54とコンデンサ55を含む。トランジスタ54は例えばNチャネルMOSトランジスタであり、ソースがグランドに接続され、ドレインがコンデンサ55の第1端子に接続され、そのコンデンサ55の第2端子はグランドに接続されている。また、コンデンサ55の第1端子には、発振器33から定電流Ioscが供給される。トランジスタ54のゲート端子には、ステート制御回路34から所定周期のクロック信号Pckが供給される。トランジスタ54は、クロック信号Pckに応答してオンオフする。トランジスタ54がオンすると、コンデンサ55に蓄積されている電荷が放電されるため、スロープ電圧Vslはグランドレベル(0V)となる。トランジスタ54がオフすると、コンデンサ55に定電流Ioscにより電荷が蓄積され、スロープ電圧Vslが上昇する。従って、スロープ電圧Vslは、クロック信号Pckの周期と等しい周期の三角波となる。
コンパレータ51は、両電圧Ver,Vslを比較した結果に応じた信号Scpを出力する。例えば、コンパレータ51は、スロープ電圧Vslが誤差電圧Verより低い場合にLレベルのScpを出力し、スロープ電圧Vslが誤差電圧Verより高い場合にHレベルの信号Scpを出力する。出力電圧Voutが上昇すると、誤差電圧Verが低下するため、信号ScpがHレベルである期間が長くなり、Lレベルである期間が短くなる。一方、出力電圧Voutが低下すると、誤差電圧Verが上昇するため、信号ScpがHレベルである期間が短くなり、Lレベルである期間が短くなる。即ち、信号Scpのデューティは、出力電圧Voutに応じて変化する。
信号Scpは、RS−FF回路52のリセット端子に供給される。RS−FF回路52のセット端子にはクロック信号Pckが供給される。RS−FF回路52は、Hレベルのクロック信号Pckに応答して端子QからHレベルの信号Spwmを出力し、コンパレータ51から出力されるHレベルの信号Scpに応答してLレベルの信号Spwmを出力する。
従って、RS−FF回路52は、クロック信号Pckの立ち上がりから比較信号Scpの立ち上がりまでの期間、Hレベルの信号Spwmを出力する。つまり、信号Spwmは、原理的に、クロック信号Pckの立ち上がりから、スロープ電圧Vslが誤差電圧Verより高くなるまでの間、Hレベルとなる。しかし、実際には、コンパレータ51から出力される信号Scpの変化は、そのコンパレータ51の応答時間だけ遅れる。従って、RS−FF回路52から出力される信号Spwmのパルス幅(Hレベルの期間)の最小値は、コンパレータ51の応答時間に依存する。つまり、信号Spwmのパルス幅は、コンパレータ51の応答時間以下にはならない。
発振器33は、所定周期のクロック信号CKを出力する。このクロック信号CKの周期は、スイッチング電源10のスイッチング周期(スイッチングサイクル)に対応する。例えば、発振器33は、スイッチング周期と等しい周期のクロック信号CKを出力する。このクロック信号CKは、ステート制御回路34に供給される。
ステート制御回路34には、上記基準電圧Vrefと入力電圧Vinが供給される。ステート制御回路34は、クロック信号CKに基づいて、同クロック信号CKと同じ周期と、所定のパルス幅を有するクロック信号Pckを出力する。また、ステート制御回路34は、入力電圧Vinと基準電圧Vrefとに基づいて、マスク信号Smkとモード信号Smdを生成する。
図2に示すように、入力電圧Vinは抵抗61に供給される。抵抗61と、その抵抗61に直列接続された抵抗62は、それぞれの抵抗値の比に応じて入力電圧Vinを分圧した電圧Vidを生成する。この電圧Vidは、第1アンプ63の反転入力端子と第2アンプ64の非反転入力端子に供給される。第1アンプ63の非反転入力端子と第2アンプの反転入力端子には基準電圧Vrefが供給される。
第1アンプ63は、電圧Vidと基準電圧Vrefとの差電圧を増幅した第1差電圧V1を出力する。第1アンプ63の出力電圧V1は、入力電圧Vinが安定していればほぼ定電圧となるが、入力電圧Vinが低下すると出力電圧V1が上昇する。第2アンプ64は、電圧Vidと基準電圧Vrefとの差電圧を増幅した第2差電圧V2を出力する。第2アンプ64の出力電圧V2は、入力電圧Vinが安定していればほぼ定電圧となるが、入力電圧Vinが低下すると出力電圧V2が低下する。
第1アンプ63から出力される第1差電圧V1は第1コンパレータ65の反転入力端子に供給され、第2アンプ64から出力される第2差電圧V2は第2コンパレータ66の反転入力端子に供給される。両コンパレータ65,66の非反転入力端子は三角波生成回路67に接続されている。三角波生成回路67は、コンデンサ68とトランジスタ69を含む。トランジスタ69は例えばNチャネルMOSトランジスタである。コンパレータ65,66の非反転入力端子はコンデンサ68の第1端子に接続され、コンデンサ68の第2端子はグランドに接続されている。このコンデンサ68には、電流Ioscが供給される。
コンデンサ68の第1端子にはトランジスタ69のドレイン端子が接続され、トランジスタ69のソース端子はグランドGNDに接続されている。トランジスタ69のゲート端子にはクロック信号Mckが供給される。このクロック信号Mckは、図1に示す発振器33から出力されるクロック信号CKに基づいて生成される。
クロック信号CKは、インバータ回路70と遅延回路71に供給される。インバータ回路70はクロック信号CKを論理反転した信号を出力する。遅延回路71は、クロック信号CKを所定時間遅延させた信号を出力する。AND回路72は、インバータ回路70の出力信号と遅延回路71の出力信号を論理積処理した結果に応じたレベルのクロック信号Mckを出力する。このクロック信号Mckは、クロック信号CKと同じ周期を有し、遅延回路71の遅延時間と等しい時間Hレベルとなるパルス信号である。つまり、インバータ回路70と遅延回路71とAND回路72は、クロック信号Mckを生成するパルス信号生成回路に含まれる。
従って、クロック信号CKがLレベルになるとクロック信号MckがHレベルとなってトランジスタ69がオンしてコンデンサ68の充電電荷が放電される。所定時間経過後にクロック信号MckがLレベルになるとトランジスタ69がオフし、コンデンサ68が電流Ioscで充電される。この結果、コンデンサ68の充電電圧V3は、クロック信号MckがHレベルになるとほぼグランドレベルとなる。そして、電圧V3は、クロック信号MckがLレベルになると徐々に増加する。従って、電圧V3は、トランジスタ69のオンオフに従ってコンデンサ68が放電及び充電を繰り返すことにより、三角波状に変化する。
第1コンパレータ65は、第1差電圧V1と電圧V3とを比較した結果に応じた信号Sc1を出力する。例えば、第1コンパレータ65は、第1差電圧V1よりスロープ電圧V3が低いときにLレベルの信号Sc1を出力し、スロープ電圧V3が第1差電圧V1を越えると信号Sc1をHレベルに立ち上げる。
第1コンパレータ65の出力信号Sc1は、第1RS−FF回路74のセット端子に供給される。第1RS−FF回路74のリセット端子には、クロック信号Mckが入力されるインバータ回路73の出力信号Mckxが供給される。第1RS−FF回路74は、信号Mckxと信号Sc1に基づいて、反転出力端子Qバーから出力する信号S11のレベルを変更する。例えば、第1RS−FF回路74は、Lレベルの信号Mckxに応答して信号S11をHレベルに立ち上げ、Hレベルの信号Sc1に応答して信号S11をLレベルに立ち下げる。
RS−FF回路74の出力信号S11は、インバータ回路76と遅延回路77とD−FF回路81のリセット端子に供給される。インバータ回路76は、信号S11を論理反転した信号を出力する。遅延回路77は、信号S11を所定時間遅延した信号を出力する。AND回路78は、インバータ回路76の出力信号と遅延回路77の出力信号とを論理積演算した結果に応じたレベルのクロック信号Pckを出力する。このクロック信号Pckは第3RS−FF回路79のセット端子に供給される。
第2コンパレータ66は、第2差電圧V2と電圧V3とを比較した結果に応じた信号Sc2を出力する。例えば、第2コンパレータ66は、第2差電圧V2よりスロープ電圧V3が低いときにLレベルの信号Sc2を出力し、スロープ電圧V3が第2差電圧V2を越えると信号Sc2をHレベルに立ち上げる。
第2コンパレータ66の出力信号Sc2は、第2RS−FF回路75のセット端子に供給される。第2RS−FF回路75のリセット端子には信号Mckxが供給される。第2RS−FF回路75は、信号Mckxと信号Sc2に基づいて、出力端子Qから出力する信号S12のレベルを変更する。例えば、第2RS−FF回路75は、Lレベルの信号Mckxに応答して信号S12をHレベルに立ち上げ、Hレベルの信号Sc2に応答して信号S12をLレベルに立ち下げる。
第2RS−FF回路75の出力信号S12は、インバータ回路80とD−FF回路81のクロック入力端子に供給される。インバータ回路80は、信号S12を論理反転した信号S13を出力する。この信号S13は第3RS−FF回路79のリセット端子に供給される。
第3RS−FF回路79は、クロック信号Pckと信号S13に応答して出力端子Qから出力するマスク信号Smkのレベルを変更する。例えば、第3RS−FF回路79は、Hレベルの信号S13に応答してマスク信号SmkをLレベルに立ち下げ、Hレベルのクロック信号Pckに応答してマスク信号SmkをHレベルに立ち上げる。
D−FF回路81のデータ入力端子は、プルアップされている。従って、D−FF回路81は、信号S11と信号S12に基づいて、出力端子Qから出力するモード信号Smdのレベルを変更する。例えば、D−FF回路81は、Lレベルの信号S11に応答してモード信号SmdをLレベルに立ち下げ、Hレベルの信号S12に応答してモード信号SmdをHレベルに立ち上げる。
第1アンプ63から出力される第1差電圧V1と、第2アンプから出力される第2差電圧V2は、それぞれ入力電圧Vinに応じて変化する。従って、第1コンパレータ65が出力信号Sc1をHレベルに立ち上げるタイミングと、第2コンパレータ66が出力信号Sc2をHレベルに立ち上げるタイミングは、第1差電圧V1と第2差電圧V2、つまり入力電圧Vinに応じて変化する。
本実施形態において、入力電圧Vinが低くなると、第1差電圧V1高くなり、第2差電圧V2は低くなる。従って、入力電圧Vinが低くなって第1差電圧V1が高くなると、第1コンパレータ65が出力信号Sc1をHレベルに立ち上げるタイミングが遅れる。一方、入力電圧Vinが低くなって第2差電圧V2が低くなると、第2コンパレータ66が出力信号Sc2をHレベルに立ち上げるタイミングが早くなる。
第1RS−FF回路74はLレベルのクロック信号Mckに応答して信号S11をHレベルにリセットする。そして、第1RS−FF回路74は、Hレベルの信号Sc1に応答して信号S11をLレベルにセットする。従って、図4に示すように、第1RS−FF回路74から出力される信号S11は、クロック信号Mckの立ち下がり(反転クロック信号Mckxの立ち上がり)から、三角波電圧V3が第1差電圧V1を越えるまでの間、Hレベルとなる。つまり、信号S11は、クロック信号Mckの立ち下がりから、入力電圧Vinに応じた時間遅れて立ち下がる。この遅延時間を第1遅延時間DL1とする。
第2RS−FF回路75はLレベルのクロック信号Mckに応答して信号S12をLレベルにリセットする。そして、第2RS−FF回路75は、Hレベルの信号Sc2に応答して信号S12をHレベルにセットする。従って、図4に示すように、第2RS−FF回路75から出力される信号S12は、クロック信号Mckの立ち下がり(反転クロック信号Mckxの立ち上がり)から、三角波電圧V3が第2差電圧V2を越えるまでの間、Lレベルとなる。つまり、信号S12は、クロック信号Mckの立ち下がりから、入力電圧Vinに応じた時間遅れて立ち上がる。この遅延時間を第2遅延時間DL2とする。
上記したように、入力電圧Vinが低くなると、第1差電圧V1は高くなり、第2差電圧V2は低くなる。つまり、第1差電圧V1と第2差電圧V2は、互いに反比例の関係にある。従って、上記の第1遅延時間DL1と第2遅延時間DL2は、入力電圧Vinに応じて、互いに反比例的に変化する。
そして、インバータ回路76と遅延回路77とAND回路78を含むパルス信号生成回路により、第1RS−FF回路74の出力信号S11の立ち下がりタイミングから、遅延回路77の設定時間経過するまでの間、Hレベルのクロック信号Pckが生成される。クロック信号Pckは第3RS−FF回路79のセット端子に供給される。この第3RS−FF回路79のリセット端子には、第2RS−FF回路75の出力信号S12をインバータ回路80によて反転した信号S13が供給される。D−FF回路81のデータ端子はプルアップされ、クロック端子に第2RS−FF回路75の出力信号S12が供給され、リセット端子に第1RS−FF回路74の出力信号S11が供給される。
従って、図4に示すように、入力電圧Vinが出力電圧Voutより高くその差が大きい(Vin≫Vout)の時、Hレベルのクロック信号Pck、つまり第1RS−FF回路74がLレベルの信号S11を出力した後に、第2RS−FF回路75からHレベルの信号S12が出力される。この場合、Hレベルのクロック信号Pckが入力されてからHレベルの信号S12が出力されるまでの間、第3RS−FF回路79からHレベルのマスク信号Smkが出力される。一方、D−FF回路81は、第2RS−FF回路75の出力信号S12がHレベルになる前に、第1RS−FF回路74の出力信号S11がLレベルになるため、Lレベルのモード信号Smdを維持する。
入力電圧Vinが低下して出力電圧Voutに近づく(Vin>Vout)と、図5に示すように、Hレベルのクロック信号Pckが入力されるよりも信号S13がLレベルになる、即ち第2RS−FF回路75の出力信号S12がHレベルになるタイミングが早くなる。この場合、第3RS−FF回路79の出力信号Smkはセットされない、即ちLレベルが維持される。一方、D−FF回路81は、第2RS−FF回路75の出力信号S12がHレベルになった後に、第1RS−FF回路74の出力信号S11がLレベルになるため、その間、Hレベルのモード信号Smdを出力する。
尚、図4,図5に示すクロック信号Mckのパルス幅は、図2に示す遅延回路71の遅延時間により決定される。また、図4,図5に示すクロック信号Pckのパルス幅は、図2に示す遅延回路77の遅延時間により決定される。
上記したように、ステート制御回路34は、入力電圧Vinを分圧した電圧Vidと基準電圧Vrefとの比較結果に応じて、マスク信号Smk及びモード信号Smdの何れか一方を出力する。なお、信号の出力は、信号が供給される回路、ひいては出力部11のトランジスタ21〜24の活性化(オンオフ制御)と非活性化(オン又はオフに固定)することを意味している。更に、ステート制御回路34は、出力信号(マスク信号Smk,モード信号Smd)のパルス幅を、入力電圧Vinを分圧した電圧Vidと基準電圧Vrefの差電圧に応じて変更する。
基準電圧Vrefは、出力電圧Voutを安定化する目標電圧に応じて設定されている。従って、ステート制御回路34は、入力電圧Vinと出力電圧Voutの差電圧に応じてマスク信号Smk及びモード信号Smdを出力すると言うことができる。
図1に示すように、PWM信号生成回路32から出力されるPWM制御信号Spwm、ステート制御回路34から出力されるマスク信号Smk,モード信号Smdは、制御信号生成回路35に供給される。
図3は、制御信号生成回路35及び貫通防止回路36の一例を示す回路図である。
マスク信号Smkはインバータ回路91に入力される。インバータ回路91は、マスク信号Smkを論理反転したレベルの反転マスク信号Smkxを出力する。この反転マスク信号Smkxは、クロック信号Pckの立ち上がりタイミングでLレベルとなり、入力電圧Vinに応じた期間後にHレベルとなる信号である。AND回路92には、PWM制御信号Spwmと反転マスク信号Smkxが入力される。AND回路92は、両信号Spwm,Smkxを論理積演算した結果に応じたレベルの制御信号Sp2を出力する。
OR回路93は、AND回路92の出力信号Sp2とモード信号Smdを論理和演算した結果に応じたレベルの制御信号Sd1を出力する。従って、OR回路93は、モード信号SmdがHレベルのとき、出力信号Sp2に関わらずにHレベルの制御信号Sd1を出力する。一方、モード信号SmdがLレベルのとき、OR回路93は、制御信号Sp2のレベルと等しいレベルの制御信号Sd1を出力する。
AND回路94は、AND回路92の出力信号Sp2とモード信号Smdを論理積演算した結果に応じたレベルの制御信号Sd3を出力する。従って、AND回路94は、モード信号SmdがHレベルのとき、制御信号Sp2のレベルと等しいレベルの制御信号Sd3を出力する。一方、モード信号SmdがLレベルのとき、AND回路94は、出力信号Sp2に関わらずにLレベルの制御信号Sd3を出力する。
貫通防止回路36は、制御信号生成回路35の出力信号Sd1,Sd3に基づいて駆動信号DR1〜DR4を生成する。貫通防止回路36は、第1トランジスタ21と第2トランジスタ22、あるいは第3トランジスタ23と第4トランジスタ24が同時にオンして貫通電流が流れることを防止するものである。
制御信号Sd1はNAND回路101及びインバータ回路102に入力される。NAND回路101の出力信号はバッファ回路103に入力され、そのバッファ回路103から駆動信号DR1が出力される。インバータ回路102の出力信号はAND回路104に入力され、そのAND回路104にはバッファ回路103の出力信号(駆動信号DR1)が入力される。そして、AND回路104の出力信号はバッファ回路26105入力され、そのバッファ回路105から駆動信号DR2が出力される。駆動信号DR2はインバータ回路106に入力され、そのインバータ回路106の出力信号がNAND回路101に入力される。
制御信号Sd3はAND回路107及びインバータ回路108に入力される。AND回路107の出力信号はバッファ回路109に入力され、そのバッファ回路109から駆動信号DR3が出力される。この駆動信号DR3はインバータ回路110に入力され、そのインバータ回路110の出力信号がNAND回路111に入力される。NAND回路111の出力信号はバッファ回路112に入力され、そのバッファ回路112から駆動信号DR4が出力される。この駆動信号DR4はAND回路107に入力される。
バッファ回路103,105,109,112の動作遅延時間は、トランジスタ21〜24の大きいゲート容量を駆動するため、他のAND回路、NAND回路、インバータ回路の動作遅延時間に比して大きい。
次に、貫通防止回路36による駆動信号DR1,DR2の生成動作を説明する。
出力信号Sd1は、RS−FF回路52の出力信号Spwmとステート制御回路34の出力信号SmdがともにLレベルとなるときLレベルとなる。駆動信号DR1は、信号Sd1の立ち下がりからバッファ回路103の動作遅延時間t1だけ遅れて立ち上がり、信号Sd1の立ち上がりからバッファ回路105,103の動作遅延時間だけ遅れて立ち下がる。従って、駆動信号DR1のHレベルのパルス幅は信号Sd1のLレベルのパルス幅より大きくなる。駆動信号DR2は、駆動信号DR1の立ち上がりからバッファ回路105の動作遅延時間だけ遅れて立ち上がり、信号Sd1の立ち上がりからバッファ回路105の動作遅延時間だけ遅れて立ち上がる。
このような動作により、駆動信号DR2は駆動信号DR1の立ち上がりの後に立ち上がり、駆動信号DR1の立ち下がりに先立って立ち下がる。従って、ステート2とステート3でトランジスタ21,22がスイッチング制御されるとき、トランジスタ21,22が同時にオンすることによる貫通電流の発生が阻止される。
次に、貫通防止回路36による駆動信号DR3,DR4の生成動作を示す。
出力信号Sd3は、RS−FF回路52の出力信号Spwmとステート制御回路34の出力信号SmdがともにHレベルとなるときHレベルとなる。駆動信号DR4は、信号Sd3の立ち上がりからバッファ回路112の動作遅延時間t2だけ遅れて立ち上がり、信号Sd3の立ち下がりからバッファ回路109,112の動作遅延時間だけ遅れて立ち下がる。従って、駆動信号DR4のHレベルのパルス幅は信号Sd3のHレベルのパルス幅より大きくなる。駆動信号DR3は、駆動信号DR4の立ち上がりからバッファ回路109の動作遅延時間だけ遅れて立ち上がり、信号Sd3の立ち下がりからバッファ回路109の動作遅延時間だけ遅れて立ち下がる。
このような動作により、駆動信号DR3は駆動信号DR4の立ち上がりの後に立ち上がり、駆動信号DR4の立ち下がりに先立って立ち下がる。従って、ステート1とステート3でトランジスタ23,24がスイッチング制御されるとき、トランジスタ23,24が同時にオンすることによる貫通電流の発生が阻止される。
次に、上記のマスク信号Smkによる作用を説明する。
図6に示すように、スロープ電圧Vslは、クロック信号Pckに同期して三角波状に増減を繰り返す。PWM制御信号Spwmは、クロック信号Pckの立ち上がりにより立ち上げられる。そして、PWM制御信号Spwmは、原理的に、スロープ電圧Vslの電圧が誤差電圧Verよりも高くなるタイミングで立ち下げられる。しかし、実際には、コンパレータ51の出力信号Scpがその応答時間により遅れて変化するため、PWM制御信号Spwmは、図6に一点鎖線で示すように、上記のタイミングから遅れて立ち下がる。
マスク信号Smkは、クロック信号Pckに同期して立ち上がり、PWM制御信号Spwmが立ち下がる前に立ち下がる。ステート制御回路34においては、このようなマスク信号Smkを出力するように調整されている。図3に示す制御信号生成回路35のAND回路92は、マスク信号Smkの反転マスク信号SmkxとPWM制御信号Spwmとを論理積演算した結果に応じた信号Sp2を出力する。この信号Sp2に基づいて生成される制御信号Sd1,Sd3により、出力部11のトランジスタ21〜24が制御される。例えば、降圧モードにおいて、信号Sd1により第1トランジスタ21がオンオフ制御される。従って、PWM制御信号Spwmにより第1トランジスタ21をオンオフ制御する場合に比して、第1トランジスタ21のオン時間を短くすることができる。
更に、マスク信号Smkのパルス幅は、入力電圧Vinに応じて変更される。例えば、入力電圧Vinが高くなると、図7に示すように、マスク信号Smkのパルス幅が長くなる。従って、入力電圧Vinに応じて、信号Sp2のパルス幅を制御することができる。このため、例えば、降圧モードにおいて、信号Sp2による第1トランジスタ21のオン時間を、入力電圧Vinに応じて短くすることができる。そして、信号Sp2のパルス幅を、コンパレータ51(図2参照)の応答時間よりも短くすることができる。このため、従来ではコンパレータ等の応答速度により制限された入力電圧Vinの範囲を、拡大することができる。
なお、図6及び図7は、マスク信号Smkによる動作を説明するためのものであり、例えば誤差電圧Verとスロープ電圧Vslの対応関係のように、各信号の電圧などの設定は、実際のスイッチング電源回路の設定と異なる場合がある。また、上記の説明では、貫通防止回路36におけるデッドタイムを示していないが、このデッドタイムは、コンパレータ51等の応答時間に比べて小さいため、トランジスタ21〜24に対する影響は少ない。
次に、上記のモード信号Smdによる作用を説明する。
(動作モードに対する出力部の動作の説明)
図11〜図13は、Hブリッジ昇降圧型のスイッチング電源回路の出力部を示す。
この出力部は、スイッチ回路SW1〜SW4と、インダクタLを含む。インダクタLの一端であるノードN1にはスイッチ回路SW1を介して入力電圧Vinが供給される。また、ノードN1はスイッチ回路SW2を介してグランドGNDに接続される。インダクタLの他端であるノードN2はスイッチ回路SW3を介してグランドGNDに接続され、スイッチ回路SW4を介して出力電圧Voutを出力する。
このような出力部による昇降圧モード、昇圧モード及び降圧モードの3ステートでの動作について説明する。例えば、出力電圧Voutを3.2Vとしたとき、入力電圧Vinが4.0V以上で降圧モード、入力電圧Vinが2.8V<Vin<4Vで昇降圧モード、入力電圧Vinが2.8V以下で昇圧モードで動作するように制御するものとする。
昇降圧モードでは、図12に示すように、スイッチ回路SW1〜SW4を開閉制御してステート1〜ステート3に順次制御する。まず、ステート1でスイッチ回路SW1,SW3がオンされ、スイッチ回路SW2,SW4がオフされて電流I1が流れ、インダクタLにエネルギーが蓄積される。
次いで、ステート2でスイッチ回路SW2,SW4がオンされ、同SW1,SW3がオフされて電流I2が流れ、インダクタLに蓄積されたエネルギーが放出される。
次いで、ステート3でスイッチ回路SW1,SW4がオンされ、同SW2,SW3がオフされて電流I3が流れ、このサイクルが繰り返される。そして、各ステート1〜3のデューティを制御することにより昇降圧動作が行われる。
降圧モードでは、図11に示すように、スイッチ回路SW1,SW2が交互にオンされ、スイッチ回路SW4がオン固定され、スイッチ回路SW3がオフ固定されて、ステート2とステート3が交互に繰り返される。そして、電流I2,I3が交互に流れて出力電圧Voutが降圧される。
昇圧モードでは、図13に示すように、スイッチ回路SW3,SW4が交互にオンされ、スイッチ回路SW1がオン固定され、スイッチ回路SW2がオフ固定されて、ステート1とステート3が交互に繰り返される。そして、電流I1,I3が交互に流れて出力電圧Voutが昇圧される。そして、各モードではスイッチング制御されるスイッチ回路のデューティを制御することにより、出力電圧Voutが3.2Vに維持される。
上記のように動作するHブリッジ昇降圧DC/DCコンバータでは、降圧モード及び昇圧モードでは、スイッチ回路SW1〜SW4のうち2つをスイッチングさせるため、4つのスイッチ回路をスイッチング制御する場合に比して、電力効率は向上する。一方、昇降圧モードではスイッチ回路SW1〜SW4がすべてスイッチング制御されるため、電力効率が悪い。また、ステート1でインダクタLに蓄積されたエネルギーはステート2で出力電圧Voutにほとんど寄与することなく放出されるので、電力効率が悪い。そこで、昇圧モードと降圧モードとの間に昇降圧モードを介することなく、昇圧モードから降圧モードへ、あるいは降圧モードから昇圧モードへ連続的に移行すると、電力効率を改善することが可能となる。
上記降圧モードでの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの比は、DC/DCコンバータのクロック周期をTとし、ステート2の時間をt2とすると、
Vout/Vin=(T−t2)/T ・・・(1)
により表される。
また、上記昇圧モードでの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの比は、DC/DCコンバータのクロック周期をTとし、ステート1の時間をt1とすると、
Vout/Vin=T/(T−t1) ・・・(2)
により表される。
上記(1)(2)式において、t2,t1を限りなく0に近づければ、入力電圧Vinと出力電圧Voutが等しくなる。つまり、ステート2及びステート1の時間が極小となるように制御することができれば、入力電圧Vinと出力電圧Voutがほぼ等しくなるように制御できるので、昇降圧モードは必要なくなる。
(本実施形態の説明)
上記したステート制御回路34は、入力電圧Vinの電圧変化に基づいてモード信号Smdのパルス幅を変更する。そして、モード信号Smdは、図8〜図10に示すように、入力電圧Vinが低下するにつれて、その立ち上がりタイミングが早くなり、Hレベルのパルス幅が増大する。
図8は、入力電圧Vinが出力電圧Voutより高い場合、すなわち降圧モードの動作を示す。このとき、図1に示すRS−FF回路52の出力信号Spwmとステート制御回路34から出力されるモード信号SmdとがともにHレベルとなることはないので、図3に示すAND回路94からLレベルの信号Sd3が出力される。従って、駆動信号DR3,DR4はLレベルに固定されるため、トランジスタ23がオフ状態に固定されるとともに、トランジスタ24がオン状態に固定される。
図3に示すOR回路93から出力される信号Sd1は、図1のRS−FF回路52の出力信号Spwmの立ち上がりに基づいてLレベルとなり、モード信号Smdの立ち上がりに基づいてHレベルとなる。この信号Sd1に基づき駆動信号DR1が生成されるため、トランジスタ21がオンオフ駆動される。なお、トランジスタ22は、トランジスタ21と相補的にオンオフ駆動される。
即ち、トランジスタ21がオンされ、トランジスタ22がオフされて、図1に示すステート3の状態となる。そして、トランジスタ21がオフされ、トランジスタ22がオンされて、図1に示すステート2の状態となる。
このような降圧モードでは、出力電圧Voutに対し入力電圧Vinが高くなるほどLレベルのモード信号Smdが出力される期間tdが長くなり、駆動信号DR1がLレベルとなる時間が相対的に長くなり、ステート2となる時間が長くなる。一方、入力電圧Vinが出力電圧に近づくほどLレベルのモード信号Smd出力される期間tdが短くなり、駆動信号DR1がLレベルとなる時間が相対的に短くなり、ステート3となる時間が長くなる。
そして、入力電圧Vinが出力電圧Voutに等しくなると、図9に示すように、モード信号Smdの立ち上がりとRS−FF回路52の出力信号Spwmの立ち下がりのタイミングが一致し、駆動信号DR1はHレベルに固定される。また、駆動信号DR3はLレベルに固定されている。図1に示す第1トランジスタ21はオン状態に維持されるとともに、第2トランジスタ22はオフ状態に維持される。また、第3トランジスタ23はオフ状態に維持され、第4トランジスタ24はオン状態に維持される。
図9に示す状態から、入力電圧Vinがさらに低下して出力電圧Voutより低くなると、図10に示す昇圧モードとなる。このとき、モード信号SmdがLレベルとなる時間tdがさらに短くなって、モード信号Smdの立ち上がりタイミングが早くなる。
すると、図1に示すRS−FF回路52の出力信号Spwmの立ち下がりに先立ってモード信号Smdが立ち上がり、出力信号Spwmとモード信号SmdがともにHレベルとなるタイミングで図3に示すAND回路94の出力信号Sd3がHレベルとなる。この信号Sd3に基づき駆動信号DR3が生成されるため、第3トランジスタ23がオンオフ駆動される。なお、第4トランジスタ24は、第3トランジスタ23に対して相補的にオンオフ駆動される。
また、RS−FF回路52の出力信号Spwmとモード信号SmdとがともにLレベルとなることはないので、図3に示すOR回路93からHレベルの信号Sd1が出力される。従って、駆動信号DR1,DR2はHレベルに固定されるため、第1トランジスタ21がオン固定されるとともに、第2トランジスタ22がオフ固定される。
即ち、第3トランジスタ23がオンされ、第4トランジスタ24がオフされて、図1に示すステート1の状態となる。そして、第3トランジスタ23がオフされ、第4トランジスタ24がオンされて、図1に示すステート3の状態となる。
このような昇圧モードでは、出力電圧Voutに対し入力電圧Vinが低くなるほどLレベルのモード信号Smdが出力される期間tdが短くなり、駆動信号DR3がHレベルとなる時間が相対的に長くなり、ステート1となる時間が長くなる。一方、入力電圧Vinが出力電圧Voutに近づくほどLレベルのモード信号Smdが出力される期間tdが長くなり、駆動信号DR3がHレベルとなる時間が相対的に短くなり、ステート3となる時間が長くなる。
このような動作により、昇降圧モードを経ることなく、降圧モードから昇圧モードあるいは昇圧モードから降圧モードへ自動的に移行することが可能となる。従って、1つのサイクル中のステート数が2となる。このため、昇降圧モードにて動作するスイッチング電源回路に比してスイッチング動作が少なくなるため、電力損失が少なくなり、効率の低下を抑制することができる。
なお、図8〜図10は、モード信号Smdによる動作を説明するためのものであり、例えば誤差電圧Verとスロープ電圧Vslの対応関係のように、各信号の電圧などの設定は、実際のスイッチング電源回路の設定と異なる場合がある。
図2に示すように、第1アンプ63は分圧電圧Vidと基準電圧Vrefとに基づいて第1差電圧V1を出力する。同様に、第2アンプ64は、基準電圧Vrefと分圧電圧Vidとに基づいて第2差電圧V2を出力する。そして、第1RS−FF回路74は、クロック信号Mckから第1差電圧V1に応じた遅延時間DL1経過後に出力信号S11を立ち下げる。一方、第2RS−FF回路75は、クロック信号Mckから第2差電圧V2に応じた遅延時間DL2経過後に出力信号S12を立ち上げる。
そして、信号S11が立ち下がるタイミングが、信号S12が立ち上がるタイミングより早い、つまり遅延時間DL1が遅延時間DL2より短いとき、マスク信号Smkが出力される。一方、信号S11が立ち下がるタイミングが、信号S12が立ち上がるタイミングより遅い、つまり遅延時間DL1が遅延時間DL2より長いとき、モード信号Smdが出力される。
つまり、分圧電圧Vidが基準電圧Vrefより高いときにマスク信号Smkが出力され、分圧電圧Vidが基準電圧Vrefより低いときにモード信号Smdが出力される。従って、基準電圧Vrefは、入力電圧Vinの変動に応じて、マスク信号Smkとモード信号Smdのうちの何れか一方を選択的に出力する基準の電圧となる。この基準の電圧は、入力電圧Vinと出力電圧Voutに応じて設定されている。
上記したように、マスク信号Smkは、図1に示すPWM信号生成回路32から出力されるPWM制御信号Spwmの一部をマスクする、例えばトランジスタ21のオン時間をPWM制御信号Spwmのパルス幅よりも短くすることにより、オン時間をコンパレータ51等の応答速度に依存しないようにするものである。トランジスタ21がオンする状態はステート3である。つまり、ステート3を極小な時間まで制御することができる。この動作は、入力電圧Vinが出力電圧より高くそれらの差が大きい場合(Vin≫Vout)の場合に優れた効果を奏する。
入力電圧Vinが低下して出力電圧Voutに近づいた場合(Vin>Vout)、上記の応答速度による影響は少なくなる。モード信号Smdは、ステート1の時間とステート2の時間を極小な時間まで制御するためのものである。そして、モード信号Smdを有効にして昇圧モードと降圧モードを切り替えることで、スイッチング電源回路の効率向上を図ることができる。
従って、上記した基準の電圧は、入力電圧Vinと出力電圧Voutにより、入力電圧Vinが出力電圧Voutより高いときにマスク信号Smkが出力され、入力電圧Vinが出力電圧Voutに近づいたときにモード信号Smdが出力されるように設定されている。
更には、基準の電圧は、入力電圧Vinが出力電圧Voutより高く、コンパレータ51等の応答速度よりも短いパルス幅の制御信号Sp2が必要となるときに、モード信号Smdに変えてマスク信号Smkが出力されるように設定されればよい。つまり、基準の電圧は、PWM制御信号Spwmを生成するために必要な回路素子の応答速度に応じて設定されればよい。
上記のステート制御回路34は、マスク信号Smkとモード信号Smdの何れか一方を出力するように構成されている。これは以下の理由によるものである。
上記したように、図3に示す制御信号生成回路35は、信号Sp2とモード信号Smdに基づいて、制御信号Sd1,Sd3を生成する。信号Sp2は、出力電圧Voutに応じて、トランジスタ21〜24のオンオフ時間を設定するPWM信号である。
モード信号SmdがHレベルのとき、OR回路93は、Hレベルの制御信号Sd1を出力する。また、AND回路94は、PWM信号Sp2に基づいて制御信号Sd3を出力する。従って、制御信号Sd1に基づいて図1に示すトランジスタ21,22がオン又はオフに固定され、制御信号Sd3に基づいてトランジスタ23,24がオンオフ制御される。これらトランジスタ21〜24の状態、即ち出力部11の状態は、昇圧モードにおける状態である。
一方、モード信号SmdがLレベルのとき、OR回路93は、PWM信号Sp2に基づいて制御信号Sd1を出力する。また、AND回路94は、Lレベルの制御信号Sd3を出力する。従って、制御信号Sd1に基づいて図1に示すトランジスタ21,22がオンオフ制御され、制御信号Sd3に基づいてトランジスタ23,24がオン又はオフに固定される。これらトランジスタ21〜24の状態、即ち出力部11の状態は、降圧モードにおける状態である。
つまり、モード信号Smdは、降圧モードと昇圧モードとを切り替えるための信号であるといえる。そして、Hレベルのクロック信号PckによりLレベルのモード信号Smd、つまり降圧モードとなり、入力電圧Vinに応じた時間経過後にHレベルのモード信号Smd、つまり昇圧モードとなる。
図1に示すPWM信号生成回路32から出力されるLレベルの出力信号Spwmに対して、Hレベルのモード信号Smdは、それらに基づく制御信号Sd1を強制的にHレベルにする、即ち第4トランジスタ24を強制的にオフする信号である。この第4トランジスタ24がオフした状態は、ステート3である。
一方、マスク信号Smkは、図1に示すコンパレータ51等の応答速度の影響を解決するため、クロック信号Pckから入力電圧Vinに応じた期間、トランジスタ21をオフする、所謂Ton時間を短縮する信号である。降圧モードにおいて、トランジスタ21をオフすることは、ステート3からステート2へと遷移させることである。
つまり、モード信号Smdは、出力部11を強制的にステート2からステート3へと変更する。一方、マスク信号Smkは、出力部11を強制的にステート3からステート2へと変更する。この結果、クロック信号Pckによる1サイクルにおいて、ステート2とステート3とが交互にそれぞれ2回行われる状態を作り出す。この状態は、スイッチング電源回路を、クロック信号Pckの周波数の2倍の周波数で動作させることと等価である。従って、マスク信号Smkとモード信号Smdの何れか一方を出力するようにステート制御回路を構成ことで、マスク信号Smkとモード信号Smdにより動作するスイッチング電源回路の誤動作を防止する。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ステート制御回路34は、入力電圧Vinと基準電圧Vrefとに基づいて、入力電圧Vinが出力電圧より高い(Vin≫Vout)のときにマスク信号Smkを出力する。制御信号生成回路35は、出力電圧Voutに基づいて生成されたPWM制御信号Spwmのパルスの一部をマスク信号SmkによりマスクしてPWM制御信号Spwmより短いパルス幅の制御信号Sp2を生成する。この制御信号Sp2により、出力部11のトランジスタ21〜24が、その時の動作モードに応じてオンオフ制御される。PWM制御信号Spwmのパルス幅は、コンパレータ51等の応答速度による遅延時間を含む、即ち応答速度に依存する。これに対し、マスク信号Smkによりパルス幅の短い制御信号Sp2を生成することで、この制御信号Sp2のパルス幅は、コンパレータ51等の応答速度よりも短くなる。この結果、出力電圧Voutを制御可能な入力電圧Vinの範囲を広くすることができる。また、入力電圧Vinの範囲を、マスク信号Smkを用いない場合と同じにすれば、スイッチング周波数を高くすることができる。
(2)昇降圧動作の1サイクル中にステート1とステート2の動作がある昇降圧モードを経ることなく、昇圧モードから降圧モードへ、あるいは降圧モードから昇圧モードへ直接に移行させることができる。従って、入力電圧Vinと出力電圧Voutの電位差が小さいとき、昇降圧動作の電力効率を向上させることができる。
(3)ステート制御回路34は、入力電圧Vinに応じて、マスク信号Smkとモード信号Smdとのうちの何れか一方を選択的に出力する。つまり、1つのスイッチングサイクルにおいて、マスク信号Smk及びモード信号Smdの何れか1つのみが存在する。この結果、1つのスイッチングサイクルにマスク信号Smkとモード信号Smdの双方が存在することによる誤作動を防止することができる。
(4)入力電圧Vinの変化に応じて、昇圧モードから降圧モードへ、あるいは降圧モードから昇圧モードへ連続的にかつ自動的に移行させることができる。
(5)昇圧モード及び降圧モードでは、一つだけのトランジスタをオンオフ制御するので、スイッチング素子のオンオフ制御による電力損失を削減して、電力効率を向上させることができる。
(6)入力電圧Vinと出力電圧Voutが等しいとき、トランジスタをオンオフ駆動することなく、ステート3を維持するので、スイッチング素子のオンオフ制御による電力損失を削減して、電力効率を向上させることができる。
尚、上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態のステート制御回路34は、入力電圧Vinと基準電圧Vrefとに基づいてマスク信号Smkとモード信号Smdを選択的に出力する。これに対し、入力電圧Vinと出力電圧Voutに基づいてマスク信号Smkとモード信号Smdを生成するようにしてもよい。例えば、図14に示すステート制御回路34aは、入力電圧Vinを抵抗61,62の抵抗比により分圧した分圧電圧Vidと、出力電圧Voutを抵抗82,83の抵抗比により分圧した分圧電圧Vodとをアンプ63,64に供給する。また、入力電圧Vinを分圧し、その分圧電圧と出力電圧Voutをアンプ63,64に供給する構成としてもよい。
・上記実施形態は同期整流方式のスイッチング電源回路であるが、非同期整流方式のスイッチング電源回路に具体化してもよい。例えば、図1に示すトランジスタ22をアノードがグランドGNDに接続されたダイオードとして動作させるように接続するとともに、トランジスタ24をアノードがノードN2に接続されたダイオードとして動作させるように接続する。また、トランジスタ22,24に変えてダイオードを接続するとともに、貫通防止回路36を省略するとともに、制御信号生成回路35の出力信号Sd1,Sd3を制御信号としてトランジスタ21,23に供給する。このようにスイッチング電源回路を構成しても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
・トランジスタ21〜24をMOSトランジスタとしたが、バイポーラトランジスタ、Bi−CMOSトランジスタを用いても良い。また、トランジスタ21〜24の全てをPチャネルMOSトランジスタとする、又はトランジスタ21〜24の全てをNチャネルMOSトランジスタとしてもよい。これらの変更に応じて制御部12(貫通防止回路36等)の構成が変更されることは言うまでもない。
・トランジスタとしてトランジスタ21〜24を用いたがトランジスタ21〜24はそれぞれMOSトランジスタで構成したが、他のスイッチ素子を使用してもよい。
・図1に示すアンプ43に供給する基準電圧と、図2に示すアンプ63,64に供給する基準電圧を、異なる基準電源を用いて生成するようにしてもよい。また、アンプ43に供給する基準電圧と、図2に示すアンプ63,64に供給する基準電圧を、互いに異なる電圧に設定してもよい。
11 出力部
12 制御部(制御回路)
21〜24 トランジスタ(スイッチ)
25 インダクタ
31 誤差信号生成回路
32 PWM信号生成回路
33 発振器
34 ステート制御回路(第1制御部)
35 制御信号生成回路(第2制御部)
36 貫通防止回路(第2制御部)
Smd モード信号(第1信号)
Smk マスク信号(第2信号)
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧
P1,P2 端子(入力端、出力端)

Claims (6)

  1. 昇降圧型のスイッチング電源の制御回路であって、
    昇圧モードと降圧モードとを切り替えるための第1信号、及び入力電圧が印加される端子とインダクタとの間のスイッチのオン期間を制御するための第2信号の何れか一方を、前記入力電圧に応じて選択的に出力する第1制御部と、
    前記第1制御部から出力される第1信号及び第2信号の何れか一方と前記出力電圧の変動に応じて、前記スイッチング電源をスイッチングさせる第2制御部と
    を有することを特徴とする制御回路。
  2. 前記第1制御部は、
    前記出力電圧の変動を検出するための素子の応答速度に対応した基準の電圧と前記入力電圧との大小関係に応じて、前記第1信号及び前記第2信号の何れか一方を選択的に出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記第1制御部は、
    前記基準の電圧に対して前記入力電圧が大きい場合に、前記第2信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の制御回路。
  4. 前記出力電圧に比例した電圧と基準電圧との差に応じた誤差電圧を出力する誤差信号生成回路と、
    前記誤差電圧に基づいて、前記出力電圧の変動に応じてパルス幅を変更した制御信号のデューティを変更するPWM信号生成回路と、
    を含むことを特徴とする請求項1〜3のうちの何れか一項に記載の制御回路。
  5. インダクタの第1端子を入力電圧が入力される入力端と接地端とにそれぞれ接続する第1及び第2のスイッチと、前記インダクタの第2端子を接地端と出力電圧を出力する出力端とにそれぞれ接続する第3及び第4のスイッチとを有する出力部と、
    前記スイッチをオンオフ制御する制御信号を生成する制御部と
    を有し、
    前記制御部は、
    昇圧モードと降圧モードとを切り替えるための第1信号、及び入力電圧が印加される端子とインダクタとの間のスイッチのオン期間を制御するための第2信号の何れか一方を、前記入力電圧に応じて選択的に出力する第1制御部と、
    前記第1制御部から出力される第1信号及び第2信号の何れか一方と前記出力電圧とに応じて、前記スイッチをスイッチングさせる第2制御部と
    を有する昇降圧型のスイッチング電源。
  6. 昇降圧型のスイッチング電源の制御方法であって、
    昇圧モードと降圧モードとを切り替えるための第1信号、及び入力電圧が印加される端子とインダクタとの間のスイッチのオン期間を制御するための第2信号の何れか一方を、前記入力電圧に応じて第1制御部から選択的に出力させ、
    前記第1制御部から出力される第1信号及び第2信号の何れか一方と前記出力電圧とに応じて、前記スイッチング電源をスイッチングさせる
    ことを特徴とする制御方法。
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