JP2011149212A - 作業腕及びこれを備えた作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧配管を保持する保持部材からの振動の伝播を有効に抑制することができる作業腕及びこれを備えた作業機械を提供すること。
【解決手段】左右一対の側板7aと、これら側板7aを上下に挟むように配置されるとともに各側板7aに溶接された上板及び下板とを有して箱状に形成された作業腕本体と、油圧配管14の途中部を保持するための保持部材17と、保持部材17と作業腕本体との間に設けられ、上板7bに対して隅肉溶接された固定部材16とを備え、固定部材16と上板7bとの間の隅肉溶接部W1、W2、固定部材16の少なくとも一方は、側板7aと上下に重なる位置に設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、作業機械の機体に対して変位可能に設けられて各種作業を行なうための作業腕及びこれを備えた作業機械に関するものである。
従来から、機体と、この機体に対して変位可能に設けられた作業腕と、この作業腕を前記機体に対して変位させるためのアクチュエータとを有する作業機械が知られている。
前記作業腕は、作業腕本体と、この作業腕本体に取り付けられ、前記機体とアクチュエータとの間で作動油のやりとりを行う油圧配管を保持するための保持部材とを備えている。
例えば、特許文献1には、ブーム(作業腕本体)と、ブームに取り付けられたクランプ(保持部材)とを有する油圧ショベルが開示されている。特許文献1の作業機械では、作動油を供給するポンプの脈動に起因する油圧配管の振動により生じるブームの共振(騒音の発生)を抑制するために、油圧配管の振幅が最も小さくなる位置で当該油圧配管を保持するようにクランプ位置を調整することとしている。ここで、特許文献1では、前記油圧配管の振幅が最も小さくなる位置を、油圧配管の固有振動数に基づく実験により求めることとしている。
特開平11−13940号公報
しかし、特許文献1のように油圧配管とクランプとの位置関係を調整することにより騒音を抑制するようにした場合、油圧配管に対するクランプの位置が正規の位置から少しでもずれていると油圧配管が振動し、この振動がブームに伝播するのを避けることができなかった。
つまり、特許文献1の油圧ショベルでは、油圧配管からクランプへの振動の伝播を抑制することができる反面、一旦油圧配管からクランプへ振動が伝播すると、この振動がブームに伝播するのを避けることができないという問題点があった。具体的に、前記ブームは、左右一対の側板と、これら側板の上下に設けられた上板及び下板とを有する箱状に形成されており、前記クランプをブームに取り付けるための取り付け座は、前記各側板の間の位置で前記ブームの上板に溶接されているため、この取り付け座に伝播した振動は、前記各側板の間における上板の振動としてブームに伝播することになる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、油圧配管を保持する保持部材からの振動の伝播を有効に抑制することができる作業腕及びこれを備えた作業機械を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、機体と、この機体に対して変位可能に設けられた作業腕と、この作業腕を前記機体に対して変位させるためのアクチュエータと、このアクチュエータと前記機体との間に設けられた油圧配管とを備えた作業機械の前記作業腕であって、左右一対の側板と、これら側板を上下に挟むように配置されるとともに前記各側板に溶接された上板及び下板とを有して箱状に形成された作業腕本体と、前記油圧配管の途中部を保持するための保持部材と、前記保持部材と前記作業腕本体との間に設けられ、前記作業腕本体の上板に対して隅肉溶接された固定部材とを備え、前記固定部材と前記上板との間の隅肉溶接部、前記固定部材の少なくとも一方は、少なくともその一部について前記側板と上下に重なる位置に設けられていることを特徴とする作業腕を提供する。
本発明によれば、隅肉溶接部、固定部材の少なくとも一方が側板と上下に重なる位置に設けられている、つまり、各側板間の位置と比較して上板の振動が規制される側板上の位置に固定部材、隅肉溶接部の少なくとも一方が設けられているため、油圧配管から固定部材へ伝播した振動が上板の振動として作業腕に伝播するのを有効に抑制することができる。
前記作業腕において、左右平面による断面に現れる前記固定部材の左右寸法は、前記側板の左右の厚み寸法よりも大きく設定され、前記固定部材は、前記側板の左右の厚み全体を覆うように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、固定部材が側板の左右の厚み全体を覆うように配置されているため、当該固定部材からの振動を側板の全体で確実に受けることができ、この振動が上板の振動として伝播するのをより確実に防ぐことができる。
前記作業腕において、前記固定部材は、前記左右寸法よりも前後寸法が長い偏平形状を有するとともに、当該固定部材の前後方向に延びる長辺部に沿って形成された左右一対の隅肉溶接部により前記上板に対して隅肉溶接されていることが好ましい。
この構成によれば、偏平形状を有する固定部材を前後方向に延びる左右二箇所の隅肉溶接部によって、側板の左右の厚み寸法全体を覆うように固定部材を上板に確実に固定することができる。
前記作業腕において、前記上板の左右の側面のうち前記固定部材に近い側面が、前記側板よりも外側に配置されている隅肉溶接部よりも左右方向の外側に位置するように、前記上板は、側板から左右方向の外側に突出していることが好ましい。
この構成によれば、上板の側面が隅肉溶接部よりも外側となるように上板を側板から突出させているので、側板と上下に重なるように固定部材を配置する結果として側板よりも外側に配置される隅肉溶接部を形成するためのスペースを確実に確保することができる。
前記作業腕において、前記固定部材は、前記上板の左右方向の側面の少なくとも一方を超えるように左右方向に延びるとともに前記上板上に隅肉溶接された第一固定部と、この第一固定部上に立設されてその先端部に前記保持部材が固定された第二固定部とを有し、前記上板の側面を超えた前記第一固定部の先端部には、前記油圧配管を保持する補助保持部材を取り付けるための取付部が形成され、前記第二固定部は、前記補助保持部材に保持された油圧配管と前記保持部材に保持された油圧配管とが非接触となる前記第一固定部上の位置に設けられ、前記第一固定部の少なくとも一部、及び、前記第一固定部と前記上板との間の隅肉溶接部の少なくとも一部は、前記側板と上下に重なる位置に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、保持部材に保持された油圧配管と補助保持部材に保持された油圧配管とが非接触となるように第二固定部が配置されているので、補助保持部材を第一固定部の取付部に取り付けることにより、元々存在する前記保持部材により保持される油圧配管と非接触の状態でオプションの油圧配管を補助保持部材に保持させることができる。そして、第一固定部の少なくとも一部及び隅肉溶接部の少なくとも一部が側板と上下に重なる位置に設けられているため、当該第一固定部から上板への振動の伝播を抑えながら、補助保持部材を取り付けることが可能となる。
また、本発明は、機体と、この機体に対して変位可能に設けられた請求項1〜3の何れか1項に記載の作業腕と、この作業腕を前記機体に対して変位させるためのアクチュエータと、このアクチュエータと前記機体との間に設けられた油圧配管とを備え、前記油圧配管が前記作業腕の長手方向に沿って保持されていることを特徴とする作業機械を提供する。
本発明によれば、上述のように、各側板間の位置と比較して上板の振動が規制される側板上の位置に固定部材、隅肉溶接部の少なくとも一方が設けられているため、油圧配管から固定部材へ伝播した振動が上板の振動として作業腕に伝播するのを有効に抑制することができる。したがって、本発明によれば、前記保持部材から作業腕本体への振動の伝播を抑制することができるので、この作業腕本体が共振することに伴う騒音が発生するのを抑制することができる。
本発明によれば、油圧配管を保持する保持部材からの振動の伝播を有効に抑制することができる。
本発明の実施形態に係る油圧ショベルの全体構成を示す左側面図である。 図1のブームを拡大して示す左側面図である。 図2のIII矢視図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図4のV−V線断面図である。 ブームの側板と固定部材との位置関係を示す概略図である。 図6の位置関係ごとに測定された振動の大きさを示すグラフである。 図3のVIII−VIII線断面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 本発明の別の実施例に係る図9相当図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る油圧ショベルの全体構成を示す左側面図である。なお、図1のキャビン6の乗員から見た上下左右方向を用いて、以下説明する。
図1を参照して、作業機械の一例としての油圧ショベル1は、クローラ2aを有する自走式の下部走行体2と、この下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、この上部旋回体3の旋回フレーム4上に設けられた作業アタッチメント5及びキャビン6と、油圧配管14(図2参照)とを備えている。なお、本実施形態では、下部走行体2と上部旋回体3とが機体の一例を構成している。
作業アタッチメント5は、旋回フレーム4に対して水平方向の軸回りに起伏可能に設けられたブーム7と、このブーム7の先端部に対して水平方向の軸回りに揺動可能に設けられたアーム8と、このアーム8の先端部に対して水平方向の軸回りに回動可能に取り付けられたバケット9とを有している。ブーム7は、ブームシリンダ10の伸縮に応じて起伏し、アーム8は、アームシリンダ11の伸縮に応じてブーム7に対して揺動し、バケット9は、バケットシリンダ12の伸縮に応じてアーム8に対して回動する。
図2は、図1のブームを拡大して示す左側面図である。図3は、図2のIII矢視図である。
図2及び図3を参照して、作業腕の一例としてのブーム7は、左右一対の側板7a(図2では1つのみ図示している)と、これら側板7aを上下に挟むように配置されるとともに当該各側板7aに溶接された上板7b及び下板7cと、前記油圧配管14の途中部を保持するためのクランプ15a〜15iとを備えている。前記各側板7a、上板7b及び下板7cは、互いに箱状に溶接されて本実施形態における作業腕本体を構成する。なお、詳しくは後述するが、上板7bは、各側板7aから左右方向に突出した状態で、当該各側板7aに溶接されている。
クランプ15a〜15iは、前記上板7b上にそれぞれ固定され、前記上部旋回体3から延びる油圧配管14の途中部をそれぞれ保持する。具体的に、クランプ15gは、上部旋回体3から前記バケットシリンダ12まで延びる油圧配管14a、14bを保持し、クランプ15hは、上部旋回体3からアームシリンダ11まで延びる油圧配管14c、14dを保持する。クランプ15c、15eは、前記油圧配管14a、14cを保持し、クランプ15d、fは、前記油圧配管14b、14dを保持する。クランプ15iは、クランプ15hとクランプ15eとの間の位置で油圧配管14cを保持する。そして、図示は省略するが、クランプ15a、15bは、それぞれ左右一対設けられ、前記油圧配管14a、14bをブーム7の先端側の位置でそれぞれ保持する。
以下、クランプ15iの構成について説明する。図4は、図3のIV−IV線断面図である。図5は、図4のV−V線断面図である。
クランプ15iは、前記油圧配管14cの途中部を保持するための保持部材17と、この保持部材17とブーム7の上板7bとの間に設けられた固定部材16とを備えている。保持部材17は、一対の金属板を重ね合わせたものであり、その一端が固定部材16の上端面に対してボルトB1によって締結されているとともに、その他端に油圧配管14cの形状に沿って湾曲した部分を有し、この湾曲部分同士の間で油圧配管14cを挟持するようになっている。固定部材16は、前記ブーム7の側板7aの左右厚み寸法D1よりも大きな左右寸法を有し、この左右寸法よりも大きな前後方向を有する略矩形(偏平形状)のブロック体である。この固定部材16は、前記側板7aの左右の厚み全体を上から覆うように配置された状態で、ブーム7の上板7bに隅肉溶接されている。つまり、固定部材16と側板7aとの間には、前記固定部16の前後方向(長辺)に沿って左右一対の隅肉溶接部W1、W2が形成され、これら隅肉溶接部W1、W2は、それぞれ側板7aから左右方向に外れた位置に形成されている。
なお、前記ブーム7の上板7bは、各側板7aから左右に突出した状態で当該各側板7aに溶接されている。具体的に、上板7bの左右の側面のうち固定部材16に近い側面(図4の左側面)が側板7aよりも外側に配置されている隅肉溶接部W1よりも左右方向の外側に位置するように、上板7bは、側板7aから左右方向の外側に突出している。したがって、隅肉溶接部W1を形成するためのスペースを上板7b上に確実に確保することができる。
このように、本実施形態では、クランプ15iの固定部材16がブーム7の側板7aと上下に重なるように配置されているため、油圧配管14cから伝播した振動が固定部材16を介してブーム7の上板7bの振動として伝わるのを抑制することができ、これにより、ブーム7の共振による騒音の発生を抑制することができる。以下、図6及び図7を参照してこの作用について説明する。
図6は、ブーム7の側板7aと固定部材16との位置関係を示す概略図である。図7は、図6の位置関係ごとに測定された振動の大きさを示すグラフである。
図6を参照して、位置P0は、本実施形態を採用する前の従来の固定部材16の位置を示す。この位置P0は、側板7aの左右中心位置と固定部材16の左右中心位置とが側板7aの厚み寸法D1の2倍の距離だけ離間した位置である。この位置P0を基準として、側板7aの厚み寸法D1だけ側板7a寄りにしたものを位置P+1とし、厚み寸法D1の2倍の寸法だけ側板7a寄りにしたものを位置P+2とする。なお、上述した実施形態に示す固定部材16は、位置P+2に位置する。一方、位置P0から厚み寸法D1だけ側板7aから離したものを位置P−1とし、厚み寸法D1の2倍の寸法だけ側板7aから離したものを位置P−2とする。これら位置P−2〜位置P+2に固定部材16を配置したときにおけるブーム7の側板7aの振動をそれぞれ図7に示す。ここで、油圧配管14を振動させる原因となる油圧ポンプ(図示せず)の脈動の周波数は、油圧ポンプとその動力源によって決まり、一般的に300Hz程度になることが多いため、図7における300Hz〜350Hz付近(図7の枠内)に着目する。側板7aと上下に重なることのない位置P−2〜位置P+1と、側板7aと上下に重なる位置P+2とを比較すると、位置P+2における振動が極端に低減していることが分かる。これは、側板7aと上限に重ならない位置P−2〜P+1では、上板7bの振動を規制するものが当該上板7bの上下に位置しないのに対し、位置P+2では、上板7bの下に側板7aが位置することにより当該上板7bの振動が規制されているためであると考えられる。なお、本実施形態では、固定部材16が側板7aと上下に重なる位置に配置された構成を例示しているが、固定部材16自体が側板7aと重なっていなくても隅肉溶接部W1、W2の一方が側板7aと上下に重なっていれば、前記位置P+2と同等の効果を得ることができる。
次に、クランプ15c〜15hの構成について説明する。なお、クランプ15c〜15hは、それぞれ略同様の構成を有しているため、図8及び図9に示すクランプ15e、15fの断面図に基づき、クランプ15fの構成について説明する。なお、クランプ15eとクランプ15fとは左右逆向きに配置されている。図8は、図3のVIII−VIII線断面図である。図9は、図8のIX−IX線断面図である。
クランプ15fは、前記ブーム7の上板7b上に隅肉溶接される第一固定部18と、この第一固定部18上に立設された第二固定部19と、この第二固定部19の上端面にボルトB2によって固定された保持部材20とを備えている。
第一固定部18は、左の側板7aを上から覆うように、この側板7aの若干右側の位置から上板7bの縁部を超えて左側へ延びる略長方形の板部材である。この第一固定部18と上板7bとの間の隅肉溶接部W3aは、図9に示すように、第一固定部18の前側面に沿って直線状に形成され、側板7aと上下に重なる位置から右側に延びている。また、第一固定部18と上板7bとの間の隅肉溶接部W3bは、第一固定部18の後ろ側面に沿って直線状に形成され、側板7aと上下に重なる位置から右側に延びている。したがって、クランプ15fは、第一固定部18が側板7aと上下に重なっていることに加えて、隅肉溶接部W3a及びW3bも側板7aと上下に重なっているため、第一固定部18から伝播された振動によって上板7bが振動するのをより確実に抑制することが可能となる。なお、図9では、隅肉溶接部W3a、W3bをそれぞれ直線状に形成しているが、これに限定されることはなく、例えば、第一固定部18の左右内側の側面と上板7bとの間にも各溶接部W3a、W3bを繋ぐように隅肉溶接部を設けて、全体としてコの字形の隅肉溶接部としても上記構成と同様の効果を奏することができる。
また、第一固定部18の左端には、雌ねじ部(取付部)18aが形成され、この雌ねじ部18aに対して左方からボルトを螺合することによって、補助保持部材23を着脱可能に取り付けることが可能とされている。補助保持部材23は、前記油圧配管14の他にオプションの配管を要する場合に、このオプションの配管を保持するために利用するものであり、図8では後述する前記保持部材20と同様の構成を取り付けた場合を示している。補助保持部材23として上述した保持部材17を採用することもできる。
第二固定部19は、その先端にボルトB2を螺合することにより、保持部材20を取付可能とされている。この第二固定部19は、図8に示すように、保持部材20に保持された油圧配管14と補助保持部材23に保持されたオプションの油圧配管とが非接触となるように、上板7bの左右の側面よりも内側に配置されている。具体的に、本実施形態では、第二固定部19は、側板7aよりも内側(ブーム7の中央寄り)の位置に配置されている。
保持部材20は、一対の金属板を重ね合わせたものであり、その両端に油圧配管14の形状に沿って湾曲した部分を有し、この湾曲部同士の間で油圧配管14を挟持するようになっている。この保持部材20は、前記各湾曲部の間の部分に前記ボルトB2を挿通させる孔を有している。
このように、前記クランプ15c〜15hは、第一固定部18だけでなく隅肉溶接部W3a及びW3bも側板7aと上下に重なっているため、保持部材20に保持された油圧配管14からの振動が上板7bの振動として伝播するのを抑制することができる。具体的に、クランプ15c〜15hでは、側板7aにより振動が規制された上板7b上の位置に第一固定部18及び隅肉溶接部W3a及びW3bが設けられているため、第一固定部18及び第二固定部19の振動によって上板7bを振動させることを抑制することができる。
なお、図9に示すクランプ15c〜15hは、それぞれ第一固定部18を個別に有しているが、図10に示すように、左右に並ぶクランプ15cと15d、クランプ15eと15f、クランプ15gと15hについて、一枚の第一固定部21を採用することもできる。図10に示す構成では、第一固定部21が隅肉溶接部W4a、W4b、W5a及びW5bによってブーム7の上板7bに溶接されている。具体的に、隅肉溶接部W4aは、第一固定部21の前側面に沿って直線状に形成され、左側の側板7aと上下に重なる位置から右側に延びている。隅肉溶接部W4bは、第一固定部21の後ろ側面に沿って直線状に形成され、左側の側板7aと上下に重なる位置から右側に延びている。隅肉溶接部W5aは、第一固定部21の前側面に沿って直線状に形成され、右側の側板7aと上下に重なる位置から左側に延びている。隅肉溶接部W5bは、第一固定部21の後ろ側面に沿って直線状に形成され、右側の側板7aと上下に重なる位置から左側に延びている。この構成においても、第一固定部21と各隅肉溶接部W4a、W4b、W5a及びW5bが側板7aと上下に重なっているため、保持部材20に保持された油圧配管14からの振動が上板7bの振動として伝播するのを抑制することができる。なお、図10では、4本の隅肉溶接部W4a、W4b、W5a及びW5bを形成しているが、隅肉溶接部W4aとW5aとを繋ぐとともに隅肉溶接部W4bとW5bとを繋ぐように、直線状の2本の隅肉溶接部を設けることにより上板7bと第一固定部21とを溶接することもできる。
以上説明したように、前記実施形態によれば、固定部材16、18、21、隅肉溶接部W3a、W3b、W4a、W4b、W5a及びW5bが側板7aと上下に重なる位置に設けられている、つまり、各側板7a間の位置と比較して上板7bの振動が規制される側板7a上の位置に固定部材16、18、21、隅肉溶接部W3a、W3b、W4a、W4b、W5a、W5bが設けられているため、油圧配管14から固定部材16、18、21に伝播した振動が上板7bの振動としてブーム7に伝播するのを有効に抑制することができる。
前記実施形態のように、固定部材16の左右寸法が側板7aの厚み寸法D1よりも大きくされ、固定部材16が側板7aの厚み全体を覆うように配置されている構成によれば、固定部材16からの振動を側板7aの全体で確実に受けることができ、この振動が上板7bの振動として伝播するのをより確実に防ぐことができる。
前記実施形態のように、固定部材16は、その左右寸法よりも前後寸法が長い偏平形状(前後に延びる略矩形の形状)を有するとともに、当該固定部材16の前後方向に延びる長辺部に沿って形成された左右一対の隅肉溶接部W1、W2により上板7bに対して隅肉溶接されている構成によれば、側板7aの左右の厚み寸法全体を覆うように固定部材16を上板7bに確実に固定することができる。
前記実施形態のように、上板7bの左右の側面のうち固定部材16に近い側面(図4の左の側面)が、側板7aよりも外側(図4の左側)に配置されている隅肉溶接部W1よりも左右方向の外側に位置するように、上板7bが側板7aから左右方向の外側に突出している構成によれば、側板7aと上下に重なるように固定部材16を配置する結果として側板7aよりも外側に配置される隅肉溶接部W1を形成するためのスペースを確実に確保することができる。
前記実施形態のように、第一固定部18、21と上板7bとの間の隅肉溶接部W3a、W3b、W4a、W4b、W5a及びW5bの一部が側板7aと上下に重なる位置に設けられている構成によれば、保持部材20に保持された油圧配管14と補助保持部材23に保持された油圧配管とが非接触となるように第二固定部19が配置されているので、補助保持部材23を第一固定部18、21の取付部18aに取り付けることにより、元々存在する保持部材20に保持される油圧配管14と非接触の状態でオプションの油圧配管を補助保持部材23に保持させることができる。そして、第一固定部18、21及び隅肉溶接部W3a、W3b、W4a、W4b、W5a及びW5bが側板7aと上下に重なる位置に設けられているため、第一固定部18、21から上板7bへの振動の伝播を抑えながら、この第一固定部18、21に形成された雌ねじ部18aによって補助保持部材を取り付けることができる。
なお、前記実施形態では、作業腕の一例としてブーム7を挙げて、このブーム7に設けられたクランプ15c〜15iについて説明したが、アーム8を作業腕とし、このアーム8に対して上述したクランプ15c〜15iを採用することもできる。
W1〜W4 隅肉溶接部
1 油圧ショベル(作業機械)
2 下部走行体(機体)
3 上部旋回体(機体)
7 ブーム(作業腕)
7a 側板
7b 上板
11 アームシリンダ(アクチュエータ)
12 バケットシリンダ(アクチュエータ)
14 油圧配管
15c〜15i クランプ
16 固定部材
17、20 保持部材
18、21 第一固定部
18a 雌ねじ部(取付部)
19 第二固定部

Claims (6)

  1. 機体と、この機体に対して変位可能に設けられた作業腕と、この作業腕を前記機体に対して変位させるためのアクチュエータと、このアクチュエータと前記機体との間に設けられた油圧配管とを備えた作業機械の前記作業腕であって、
    左右一対の側板と、これら側板を上下に挟むように配置されるとともに前記各側板に溶接された上板及び下板とを有して箱状に形成された作業腕本体と、
    前記油圧配管の途中部を保持するための保持部材と、
    前記保持部材と前記作業腕本体との間に設けられ、前記作業腕本体の上板に対して隅肉溶接された固定部材とを備え、
    前記固定部材と前記上板との間の隅肉溶接部、前記固定部材の少なくとも一方は、少なくともその一部について前記側板と上下に重なる位置に設けられていることを特徴とする作業腕。
  2. 左右平面による断面に現れる前記固定部材の左右寸法は、前記側板の左右の厚み寸法よりも大きく設定され、
    前記固定部材は、前記側板の左右の厚み全体を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の作業腕。
  3. 前記固定部材は、前記左右寸法よりも前後寸法が長い偏平形状を有するとともに、当該固定部材の前後方向に延びる長辺部に沿って形成された左右一対の隅肉溶接部により前記上板に対して隅肉溶接されていることを特徴とする請求項2に記載の作業腕。
  4. 前記上板の左右の側面のうち前記固定部材に近い側面が、前記側板よりも外側に配置されている隅肉溶接部よりも左右方向の外側に位置するように、前記上板は、側板から左右方向の外側に突出していることを特徴とする請求項3に記載の作業腕。
  5. 前記固定部材は、前記上板の左右方向の側面の少なくとも一方を超えるように左右方向に延びるとともに前記上板上に隅肉溶接された第一固定部と、この第一固定部上に立設されてその先端部に前記保持部材が固定された第二固定部とを有し、
    前記上板の側面を超えた前記第一固定部の先端部には、前記油圧配管を保持する補助保持部材を取り付けるための取付部が形成され、
    前記第二固定部は、前記補助保持部材に保持された油圧配管と前記保持部材に保持された油圧配管とが非接触となる前記第一固定部上の位置に設けられ、
    前記第一固定部の少なくとも一部、及び、前記第一固定部と前記上板との間の隅肉溶接部の少なくとも一部は、前記側板と上下に重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の作業腕。
  6. 機体と、
    この機体に対して変位可能に設けられた請求項1〜5の何れか1項に記載の作業腕と、
    この作業腕を前記機体に対して変位させるためのアクチュエータと、
    このアクチュエータと前記機体との間に設けられた油圧配管とを備え、
    前記油圧配管が前記作業腕の長手方向に沿って保持されていることを特徴とする作業機械。
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