JP2011147308A - バッテリの充電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のバッテリを充電する充電システムに入力される電力を抑えつつ、バッテリの急速充電を実現する。
【解決手段】充電システム400は、複数の充電器410,420,430と、リレー440とを備える。リレー440は、バッテリ114,116,118を充電する場合、第1接続モードと第2接続モードとのいずれか一方のモードで、充電器410,420,430とバッテリ114,116,118とを接続する。第1接続モードにおいては、各充電器410,420,430と各バッテリ114,116,118とが接続される。第2接続モードにおいては、複数の充電器410,420,430が、1つのバッテリ114に接続される。
【選択図】図6
【解決手段】充電システム400は、複数の充電器410,420,430と、リレー440とを備える。リレー440は、バッテリ114,116,118を充電する場合、第1接続モードと第2接続モードとのいずれか一方のモードで、充電器410,420,430とバッテリ114,116,118とを接続する。第1接続モードにおいては、各充電器410,420,430と各バッテリ114,116,118とが接続される。第2接続モードにおいては、複数の充電器410,420,430が、1つのバッテリ114に接続される。
【選択図】図6
Description
本発明は、バッテリの充電システムに関し、特に、複数のバッテリを充電する技術に関する。
従来より、電動モータからの駆動力で走行する電気自動車が知られている。一般的に、電気自動車には、電動モータに供給する電力を蓄えるバッテリが搭載されている。バッテリは、たとえば充電ステーションおよび自宅などにおいて、電気自動車の外部から供給される電力により充電される。バッテリの充電には、所定の時間が必要である。急速充電器を用いた場合であっても、ガソリンなどの化石燃料を給油する場合に比べて、充電には長い時間が必要である。そのため、バッテリの充電時間を短縮することが望まれる。しかしながら、バッテリの充電時間を給油時間と同等以下にするためには、克服すべき技術的な課題が未だ多い。
そこで、バッテリを充電する代わりに、残存容量が少ないバッテリを満充電されたバッテリと交換するというビジネスモデルが提案されている。インフラとして設置されたバッテリ交換ステーションなどにおいて、電気自動車に搭載されたバッテリが交換される。バッテリ交換ステーションにおいては、満充電されたバッテリの代わりに電気自動車から取外されたバッテリを再度充電する。バッテリ交換ステーションにおいては、不特定多数の電気自動車に対して満充電されたバッテリを用意するために、複数のバッテリを充電する必要がある。したがって、複数のバッテリを充電する充電システムが必要である。
特開平9−233710号公報(特許文献1)は、交流電源を整流する充電用整流回路と、この充電用整流回路と逆並列に接続され複数に分割された蓄電池の電気量を交流電源に回生する回生用整流回路と、充電用整流回路と分割された蓄電池との間に設けられた複数の昇降圧コンバータとを備える蓄電池化成用充放電装置を開示する。この公報に記載の蓄電池化成用充放電装置によれば、各昇降圧コンバータが個別に蓄電池の充電又は放電を行うことができる。したがって、複数の蓄電池の充電と放電を同時に行なうことができる。
しかしながら、複数のバッテリを充電するように構成された充電システムにおいては、充電時間を短縮するために大きな電力を各バッテリに供給するように構成した場合、供給電力の総和、すなわち充電システムに入力される電力が非常に大きくなる。そのため、電力会社がバッテリ交換ステーションに供給可能な電力を大きく設定しなければならない。その結果、供給可能な電力が大きいほど電気料金が高くなるように定められる場合には、電気料金が高くなる。また、大きな電力を取り扱うためには、容量が大きい導線および回路などが必要である。そのため、充電システム自体のコストが増大し得る。
コストを抑制するために、充電システムに入力される電力が小さくなるようにした場合、各バッテリに供給される電力が小さくなる。そのため、バッテリの充電時間が長くなり得る。その結果、バッテリの交換を所望するドライバに対して、満充電されたバッテリを準備できないこともあり得る。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、複数のバッテリを充電する充電システムに入力される電力を抑えつつ、バッテリの急速充電を実現することである。
第1の発明に係るバッテリの充電システムは、複数のバッテリを充電可能なバッテリの充電システムである。充電システムは、電力を出力する複数の充電器と、バッテリを充電する場合、各充電器から出力された電力を別々のバッテリに供給するように各充電器と各バッテリとが接続される第1のモードと、各充電器から出力された電力を複数のバッテリのうちのいずれか1つのバッテリに供給するように複数の充電器と複数のバッテリのうちのいずれか1つのバッテリとが接続される第2のモードとのいずれか一方のモードで、充電器とバッテリとを接続する接続機構とを備える。
この構成によると、たとえば、バッテリの急速充電が要求されていない場合には、各充電器から出力された電力を別々のバッテリに供給するように各充電器と各バッテリとが接続される。これにより、充電時間が短くはないが、複数のバッテリを同時に充電することができる。バッテリの急速充電が要求されている場合には、各充電器から出力された電力を複数のバッテリのうちのいずれか1つのバッテリに供給するように複数の充電器と複数のバッテリのうちのいずれか1つのバッテリとが接続される。これにより、複数のバッテリを同時に急速充電することはできないが、充電システムに入力される電力を大きくせずに1つのバッテリに供給される電力を大きくすることができる。その結果、充電システムに入力される電力を抑えつつ、バッテリの急速充電を実現することができる。
第2の発明に係るバッテリの充電システムにおいては、第1の発明の構成に加え、複数の充電器のうちの一部の充電器は、バッテリの充電が停止された状態においてバッテリを放電する。
この構成によると、たとえば電力会社から家屋などへの電力供給が遮断された場合において、バッテリを電源として用いることができる。
第3の発明に係るバッテリの充電システムにおいては、第2の発明の構成に加え、接続機構は、バッテリの充電が停止された状態において、一部の充電器に各バッテリを接続する。
この構成によると、複数の充電器のうちの一部の充電器だけがバッテリの放電機能を有していても、複数のバッテリの全てを放電することができる。
第4の発明に係るバッテリの充電システムにおいては、第1の発明の構成に加え、第1のモードにおいて、各充電器は出力電圧を一定にする。第2のモードにおいて、複数の充電器のうちのいずれか1つの充電器は出力電圧を一定にし、他の充電器は出力電流を一定にする。
この構成によると、各充電器から出力された電力を別々のバッテリに供給するように各充電器と各バッテリとが接続される場合には、各充電器が、一定の電圧で各バッテリを充電する。各充電器から出力された電力を複数のバッテリのうちのいずれか1つのバッテリに供給するように複数の充電器と複数のバッテリのうちのいずれか1つのバッテリとが接続される場合には、複数の充電器のうちのいずれか1つの充電器だけが一定の電圧でバッテリを充電する。他の充電器は一定の電流でバッテリを充電する。これにより、複数の充電器の出力電圧によってバッテリの電圧を定めずに、1つの充電器の出力電圧によってバッテリの電圧を定めることができる。そのため、1つの充電器だけがバッテリの電圧を制御するようにすることができる。その結果、バッテリの電圧の安定性を確保することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、電気自動車には、電動モータ100と、バッテリ110と、ECU(Electronic Control Unit)120とが搭載される。電気自動車は、電動モータ100からの駆動力により走行する。すなわち、電動モータ100が駆動源として電気自動車に搭載される。
電動モータ100は、たとえば、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルを備える、三相交流回転電機である。電動モータ100は、バッテリ110に蓄えられた電力により駆動する。電動モータ100の駆動力は、駆動輪130に伝えられる。
電気自動車の回生制動時には、駆動輪130により電動モータ100が駆動され、電動モータ100が発電機として作動する。これにより電動モータ100は、制動エネルギを電力に変換する回生ブレーキとして作動する。電動モータ100により発電された電力は、バッテリ110に蓄えられる。
バッテリ110は、複数のバッテリセルを一体化したバッテリモジュールを、さらに複数直列に接続して構成された組電池である。バッテリ110の電圧は、たとえば200V程度である。バッテリ110には、電動モータ100の他、電気自動車の外部の電源から供給される電力が充電される。また、後述するように、バッテリ110は、別のバッテリと交換可能である。
図2を参照して、電気自動車の電気システムについてさらに説明する。電気自動車には、コンバータ200と、インバータ210とが設けられる。
コンバータ200は、リアクトルと、二つのnpn型トランジスタと、二つダイオードとを含む。リアクトルは、各バッテリの正極側に一端が接続され、2つのnpn型トランジスタの接続点に他端が接続される。
2つのnpn型トランジスタは、直列に接続される。npn型トランジスタは、ECU120により制御される。各npn型トランジスタのコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すようにダイオードがそれぞれ接続される。
なお、npn型トランジスタとして、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることができる。npn型トランジスタに代えて、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)等の電力スイッチング素子を用いることができる。
バッテリ110から放電された電力を電動モータ100に供給する際、電圧がコンバータ200により昇圧される。逆に、電動モータ100により発電された電力をバッテリ110に充電する際、電圧がコンバータ200により降圧される。
インバータ210は、U相アーム、V相アームおよびW相アームを含む。U相アーム、V相アームおよびW相アームは並列に接続される。U相アーム、V相アームおよびW相アームは、それぞれ、直列に接続された2つのnpn型トランジスタを有する。各npn型トランジスタのコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードがそれぞれ接続される。そして、各アームにおける各npn型トランジスタの接続点は、電動モータ100の各コイルの中性点とは異なる端部にそれぞれ接続される。
インバータ210は、バッテリ110から供給される直流電流を交流電流に変換し、電動モータ100に供給する。また、インバータ210は、電動モータ100により発電された交流電流を直流電流に変換する。コンバータ200およびインバータ210は、ECU120により制御される。
図3を参照して、電気自動車のバッテリを交換するバッテリ交換ステーション300について説明する。バッテリ交換ステーション300では、たとえば残存容量が低下したバッテリ110を、満充電されたバッテリ112と自動で取り替える。なお、手動で取り替えるようにしてもよい。
バッテリ交換ステーション300では、不特定多数の電気自動車に対してバッテリを取り替える。したがって、バッテリ交換ステーション300では、不特定多数の電気自動車に対して満充電されたバッテリを用意する必要がある。そこで、図4に示すようにバッテリ交換ステーション300には、複数のバッテリ114,116,118を充電可能な充電システム400が設けられる。なお、図4においては、3つのバッテリ114,116,118を充電可能なシステムを示すが、バッテリの数は3に限定されない。2つのバッテリを充電可能なシステムを設けてもよい。4つ以上のバッテリを充電可能なシステムを設けてもよい。また、複数の充電システムを設けてもよい。
充電システム400は、たとえばコンピュータにより制御される。充電システム400は、AC/DC変換回路402と、充電器410,420,430と、リレー440とを備える。なお、図4においては、3つの充電器410,420,430を示すが、2つ、または4つ以上の充電器を設けてもよい。また、リレー440の数および構成は、図示するものに限定されない。
図5を参照して、充電システム400についてさらに詳細に説明する。AC/DC変換回路402は、単相ブリッジ回路から成る。AC/DC変換回路402は、たとえば電力会社が所有する施設(発電所、変電所など)から供給された交流電力を直流電力に変換する。また、AC/DC変換回路402は、コイルをリアクトルとして用いることにより電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路としても機能し得る。
充電器410,420,430は、AC/DC変換回路402とバッテリとの間に接続される。充電器410,420,430は、バッテリ114,116,118を充電するための電力を出力する。充電器410,420,430は、絶縁トランスを有する絶縁型充電器である。絶縁型の充電器を用いなくてもよい。
DC/DCコンバータが充電器410,420,430として用いられる。複数の充電器410,420,430のうちの一部のみが、双方向インバータである。より具体的には、3つの充電器410,420,430のうち、充電器410のみが双方向インバータである。したがって、複数の充電器410,420,430のうちの一部の充電器は、バッテリ114,116,118の充電が停止された状態においてバッテリ114,116,118を放電する。より具体的には、3つの充電器410,420,430のうち、充電器410のみが、バッテリ114,116,118の充電が停止された状態においてバッテリ114,116,118を放電する。
充電器410は、DC/AC変換回路412と、絶縁トランス414と、DC/AC変換回路416とを含む。
DC/AC変換回路412は、単相ブリッジ回路から成る。電力会社から供給された電力を用いてバッテリを充電する場合、DC/AC変換回路412は、直流電力を高周波の交流電力に変換して絶縁トランス414へ出力する。一方、バッテリを放電する場合、DC/AC変換回路412は、絶縁トランス414から出力される交流電力を直流電力に整流する。
絶縁トランス414は、磁性材から成るコアと、コアに巻回された一次コイルおよび二次コイルを含む。一次コイルおよび二次コイルは、電気的に絶縁されており、それぞれDC/AC変換回路412およびDC/AC変換回路416に接続される。絶縁トランス414は、DC/AC変換回路412から受ける高周波の交流電力を一次コイルおよび二次コイルの巻数比に応じた電圧レベルに変換してDC/AC変換回路416へ出力する。
DC/AC変換回路416は、単相ブリッジ回路から成る。電力会社から供給された電力を用いてバッテリを充電する場合、DC/AC変換回路416は、絶縁トランス414から出力される交流電力を直流電力に整流する。一方、バッテリを放電する場合、DC/AC変換回路416は、直流電力を高周波の交流電力に変換して絶縁トランス414へ出力する。
充電器420は、DC/AC変換回路422と、絶縁トランス424と、整流回路426とを含む。
DC/AC変換回路422は、単相ブリッジ回路から成る。DC/AC変換回路422は、直流電力を高周波の交流電力に変換して絶縁トランス414へ出力する。
絶縁トランス414は、磁性材から成るコアと、コアに巻回された一次コイルおよび二次コイルを含む。一次コイルおよび二次コイルは、電気的に絶縁されており、それぞれDC/AC変換回路422および整流回路426に接続される。絶縁トランス424は、DC/AC変換回路422から受ける高周波の交流電力を一次コイルおよび二次コイルの巻数比に応じた電圧レベルに変換して整流回路426へ出力する。整流回路426は、絶縁トランス424から出力される交流電力を直流電力に整流する。
充電器420と同様に、充電器430は、DC/AC変換回路432と、絶縁トランス434と、整流回路436とを含む。なお、これらの機能は充電器420と同じであるため、ここではそれらの詳細な説明は繰返さない。
リレー440は、バッテリ114,116,118を充電する場合、第1接続モードと第2接続モードとのいずれか一方のモードで、充電器410,420,430とバッテリ114,116,118とを接続する。
第1接続モードにおいては、図4および5に示すように、各充電器410,420,430から出力された電力を別々のバッテリ114,116,118に供給するように各充電器410,420,430と各バッテリ114,116,118とが接続される。
より具体的には、充電器410に、バッテリ114が接続される。充電器420に、バッテリ116が接続される。充電器430に、バッテリ118が接続される。
第2接続モードにおいては、図6に示すように、各充電器410,420,430から出力された電力を複数のバッテリ114,116,118のうちのいずれか1つのバッテリに供給するように複数の充電器410,420,430と複数のバッテリ114,116,118のうちのいずれか1つのバッテリとが接続される。本実施の形態においては、複数の充電器410,420,430が、1つのバッテリ114に接続される。
また、リレー440は、バッテリ114,116,118の充電が停止された状態において、バッテリ114,116,118を放電する場合、複数の充電器410,420,430のうちの一部の充電器に各バッテリ114,116,118を接続する。本実施の形態においては、図7に示すように、3つの充電器410,420,430のうち、充電器410だけに各バッテリ114,116,118が接続される。
図5に戻って、各充電器410,420,430の出力電流I1,I2,I3は、電流センサ451,452,453により検出され、充電システム400を制御するコンピュータに入力される。各バッテリ114,116,118の電圧V1,V2,V3は、電圧センサ461,462,463により検出され、充電システム400を制御するコンピュータに入力される。
図8および9を参照して、充電器410,420,430の制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、バッテリ114,116,118の放電が要求されているか否かが判断される。たとえば、充電システム400に設けられた所定のスイッチを押すなどの予め定められた操作がユーザにより行なわれた場合、バッテリ114,116,118の放電が要求されていると判断される。
バッテリ114,116,118の放電が要求されている場合(S100にてYES)、処理はS200に移される。バッテリ114,116,118の放電が要求されていない場合(S100にてNO)、処理はS102に移される。
S102にて、バッテリの急速充電が要求されているか否かが判断される。たとえば、充電システム400に設けられた所定のスイッチを押すなどの予め定められた操作がユーザにより行なわれた場合、急速充電が要求されていると判断される。
急速充電が要求されている場合(S102にてYES)、処理はS110に移される。急速充電が要求されていないと(S102にてNO)、処理はS104に移される。
S104にて、第1接続モードで各充電器410,420,430と各バッテリ114,116,118とが接続される。すなわち、各充電器410,420,430から出力された電力を別々のバッテリ114,116,118に供給するように各充電器410,420,430と各バッテリ114,116,118とが接続される。
S106にて、各バッテリ114,116,118を充電するように、各充電器410,420,430が制御される。各充電器410,420,430は、バッテリ114,116,118の電圧V1,V2,V3が上限電圧より低い場合には出力電流を一定にし、電圧V1,V2,V3が上限電圧以上である場合に出力電圧を一定にすることによって、バッテリ114,116,118を充電する。すなわち、各充電器410,420,430は、第1接続モードにおいて、出力電圧を一定にする。
S110にて、第2接続モードで複数の充電器410,420,430と複数のバッテリ114,116,118のうちのいずれか1つのバッテリとが接続される。すなわち、各充電器410,420,430から出力された電力を複数のバッテリ114,116,118のうちのバッテリ114のみに供給するように、複数の充電器410,420,430が、バッテリ114に接続される。
S112にて、バッテリ114のみを充電するように、各充電器410,420,430が制御される。充電器410は、バッテリ114の電圧V1が上限電圧より低い場合には出力電流を一定にし、電圧V1が上限電圧以上である場合に出力電圧を一定にする。充電器420,430は、出力電流I2,I3を一定にする。したがって、バッテリ114の電圧V1が上限電圧以上である場合には、第2接続モードにおいて、複数の充電器410,420,430のうちのいずれか1つの充電器410は出力電圧を一定にし、他の充電器420,430は出力電流を一定にする。
S114にて、バッテリ114の電圧V1が上限電圧以上であるか否かが判断される。バッテリ114の電圧V1が上限電圧以上であると(S114にてYES)、処理はS116に移される。もしそうでないと(S114にてNO)、処理はS114に戻される。
S116にて、充電器410の出力電流I1が予め定められた値以下であるか否かが判断される。充電器410の出力電流I1が予め定められた値以下であると(S116にてYES)、処理はS104に移される。もしそうでないと(S116にてNO)、処理はS116に戻される。
S200にて、バッテリ114,116,118の充電が停止されているか否かが判断される。バッテリ114,116,118の充電が停止されていると(S200にてYES)、処理はS202に移される。もしそうでないと(S200にてNO)、この処理は終了する。
S202にて、充電器410にバッテリ114だけが接続される。S204にて、バッテリ114から放電するように充電器410が制御される。なお、充電器410によってバッテリ114から放電された電力は、たとえばAC/DC変換回路402により交流電力に変換された後、充電システム400に接続された電気機器に供給される。
S206にて、バッテリ114の放電が完了したか否かが判断される。たとえば、バッテリ114の電圧V1がしきい値以下になると、バッテリ114の放電が完了したと判断される。バッテリ114の放電が完了した場合(S206にてYES)、処理はS208に移される。もしそうでないと(S206にてNO)、処理はS206に戻される。
S208にて、充電器410に別のバッテリ116が接続される。S210にて、バッテリ116から放電するように充電器410が制御される。なお、充電器410によってバッテリ116から放電された電力は、たとえばAC/DC変換回路402により交流電力に変換された後、充電システム400に接続された電気機器に供給される。
S212にて、バッテリ116の放電が完了したか否かが判断される。たとえば、バッテリ116の電圧V2がしきい値以下になると、バッテリ116の放電が完了したと判断される。バッテリ116の放電が完了した場合(S212にてYES)、処理はS214に移される。もしそうでないと(S212にてNO)、処理はS212に戻される。
S214にて、充電器410に別のバッテリ118が接続される。S216にて、バッテリ118から放電するように充電器410が制御される。なお、充電器410によってバッテリ118から放電された電力は、たとえばAC/DC変換回路402により交流電力に変換された後、充電システム400に接続された電気機器に供給される。
S218にて、バッテリ118の放電が完了したか否かが判断される。たとえば、バッテリ118の電圧V3がしきい値以下になると、バッテリ118の放電が完了したと判断される。バッテリ118の放電が完了した場合(S218にてYES)、この処理は終了する。もしそうでないと(S218にてNO)、処理はS218に戻される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る充電システム400の機能について説明する。
バッテリ114,116,118の放電が要求されておらず(S100にてNO)、かつ、急速充電が要求されていないと(S102にてNO)、図10に示すように、第1接続モードで各充電器410,420,430と各バッテリ114,116,118とが接続される(S104)。この場合、各充電器410,420,430が各バッテリ114,116,118を充電する(S106)。各充電器410,420,430は、バッテリ114,116,118の電圧V1,V2,V3が上限電圧より低い場合には出力電流を一定にし、電圧V1,V2,V3が上限電圧以上である場合に出力電圧を一定にすることによって、バッテリ114,116,118を充電する。これにより、複数のバッテリ114,116,118を同時に充電することができる。
ところで、バッテリ交換ステーション300に満充電されたバッテリが1つもない場合は、できるだけ早くバッテリを充電することが望ましい。そこで、急速充電が要求されている場合(S102にてYES)、図11に示すように、第2接続モードで複数の充電器410,420,430と複数のバッテリ114,116,118のうちのいずれか1つのバッテリとが接続される(S110)。本実施の形態においては、複数の充電器410,420,430が、バッテリ114のみに接続される。この場合、バッテリ114のみを充電するように、各充電器410,420,430が制御される(S112)。
これにより、複数の充電器410,420,430から出力された電力を1つのバッテリ114に供給することができる。そのため、充電システム400に入力される電力を大きくせずに1つのバッテリ114に供給される電力を大きくすることができる。
バッテリ114の電圧V1が上限電圧以上であると(S114にてYES)、充電器410は、出力電圧を一定にする。この状態で、充電器410の出力電流I1が予め定められた値以下であると(S116にてYES)、バッテリ114が満充電されたと考えられる。
よって、第1接続モードで各充電器410,420,430と各バッテリ114,116,118とが接続され(S104)、他のバッテリ116,118が充電される(S106)。
ところで、何等かの理由により、電力会社から家屋等への電力供給が遮断された場合においては、バッテリ交換ステーション300のバッテリを電源として利用することが考えられる。
そこで、バッテリ114,116,118の放電が要求され(S100にてYES)、かつ、バッテリ114,116,118の充電が停止されていると(S200にてYES)、図12に示すように、充電器410にバッテリ114だけが接続される(S202)。
前述したように、充電器410は、バッテリを放電する機能を有する。よって、バッテリ114から放電するように充電器410が制御される(S204)。これにより、バッテリ114に蓄えられた電力を、たとえば充電システム400に接続された電気機器に供給することができる。
バッテリ114の放電が完了した場合(S206にてYES)、図13に示すように、充電器410にバッテリ116が接続される(S208)。さらに、バッテリ116から放電するように充電器410が制御される(S210)。
バッテリ116の放電が完了した場合(S212にてYES)、図14に示すように、充電器410にバッテリ118が接続される(S214)。さらに、バッテリ118から放電するように充電器410が制御される(S216)。バッテリ118の放電が完了した場合(S218にてYES)、バッテリ114,116,118の放電が終了する。
より大きな電力を放電する必要がある場合は、バッテリ114,116,118を一つずつ放電する代わりに、前述した図7に示すように、充電器410に全てのバッテリ114,116,118を並列に接続し、3つのバッテリ114,116,118から同時に放電するようにしてもよい。
このように、複数の充電器410,420,430のうち、1つの充電器410のみがバッテリ114,116,118の放電機能を有する。したがって、他の充電器420,430の構成を簡素化することができる。よって、コストの増大を抑制することができる。なお、3つの充電器のうち2つの充電器が放電機能を有するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 電動モータ、110,112,114,116,118 バッテリ、200 コンバータ、210 インバータ、300 バッテリ交換ステーション、400 充電システム、402 AC/DC変換回路、410,420,430 充電器、412,416,422,432 DC/AC変換回路、414,424,434 絶縁トランス、426,436 整流回路、440 リレー、451,452,453 電流センサ、461,462,463 電圧センサ。
Claims (4)
- 複数のバッテリを充電可能なバッテリの充電システムであって、
電力を出力する複数の充電器と、
前記バッテリを充電する場合、各前記充電器から出力された電力を別々のバッテリに供給するように各充電器と各バッテリとが接続される第1のモードと、各充電器から出力された電力を前記複数のバッテリのうちのいずれか1つのバッテリに供給するように前記複数の充電器と前記複数のバッテリのうちのいずれか1つのバッテリとが接続される第2のモードとのいずれか一方のモードで、前記充電器と前記バッテリとを接続する接続機構とを備える、バッテリの充電システム。 - 前記複数の充電器のうちの一部の充電器は、前記バッテリの充電が停止された状態において前記バッテリを放電する、請求項1に記載のバッテリの充電システム。
- 前記接続機構は、前記バッテリの充電が停止された状態において、前記一部の充電器に各前記バッテリを接続する、請求項2に記載のバッテリの充電システム。
- 前記第1のモードにおいて、各前記充電器は出力電圧を一定にし、
前記第2のモードにおいて、前記複数の充電器のうちのいずれか1つの充電器は出力電圧を一定にし、他の充電器は出力電流を一定にする、請求項1に記載のバッテリの充電システム。
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