JP2011145199A - 静電容量型加速度検出装置及び静電容量型加速度検出センサの動作試験方法 - Google Patents

静電容量型加速度検出装置及び静電容量型加速度検出センサの動作試験方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011145199A
JP2011145199A JP2010006913A JP2010006913A JP2011145199A JP 2011145199 A JP2011145199 A JP 2011145199A JP 2010006913 A JP2010006913 A JP 2010006913A JP 2010006913 A JP2010006913 A JP 2010006913A JP 2011145199 A JP2011145199 A JP 2011145199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output voltage
electrode
weight body
voltage
capacitive acceleration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010006913A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Kato
静一 加藤
Makoto Kataoka
誠 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Electronics Co Ltd filed Critical Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Priority to JP2010006913A priority Critical patent/JP2011145199A/ja
Publication of JP2011145199A publication Critical patent/JP2011145199A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

【課題】逆位相発振回路を付加するだけで発生できるクーロン力を増大させて動作試験の精度を向上させること。
【解決手段】重錘体11の変位を重錘体11と検出電極12,13間の容量変化として検出する。容量検出のために、矩形波(又は正弦波)電圧が重錘体11に加わっている。重錘体11と駆動電極12との間に検出用励起信号と逆位相の電圧Vdが印加される。これにより、直流電圧を試験電極に加える従来のものと比較して、大きなクーロン力を重錘体11と電極12間に発生させることができ、高精度の動作試験が行える。
【選択図】図2

Description

本発明は、静電容量型加速度検出装置及び静電容量型加速度検出センサの動作試験方法に関し、より詳細には、クーロン力を用いて静電容量型加速度検出センサの動作試験を行う機能を備えた静電容量型加速度検出装置及び静電容量型加速度検出センサの動作試験方法に関する。
一般に、電極間距離の変化を利用して物理量を検出する装置及びその動作試験方法については良く知られている。例えば、2枚の基板を対向させて配置し、それぞれの基板上に電極を形成した単純な構造の検出装置が知られている。この検出装置においては、加速度などの物理量に基づいて一方の基板を変位させ、この変位により両基板上に形成した電極間距離を変化させ、これを両電極間の静電容量の変化として検出している。また、この検出装置は、一方の基板に重錘体を接合しておき、この重錘体に作用した加速度に基づいて基板を変位させれば、作用した加速度を検出する加速度検出装置として使用できるものである。
通常、何らかの物理量の検出装置を製品化する場合、この検出装置が正しい検出信号を出力するか否かの動作試験を行う必要が生じる。従来、このような動作試験は、検出対象となる物理量を実際にその検出装置に作用させ、そのときの検出信号を調べるという方法が採られている。例えば、加速度の検出装置であれば、実際に所定の大きさの加速度を所定の方向から検出装置に作用させ、そのときの検出信号が、与えた加速度に応じた正しいものになっているか否かを判定する。しかしながら、このような動作試験を行うには、専用の試験設備が必要になり、試験作業も煩雑で時間のかかるものとなる。特に、専用の試験設備で試験できる数量が限定され、生産性の低下を招くことになる。したがって、このような従来の試験方法は、大量生産される装置に対する動作試験としては不適当であるという問題があった。
そこで、例えば、特許文献1のような加速度センサの検査装置及びその動作試験方法が提案されている。この特許文献1のものは、外力の作用により変位しうるように支持された変位電極と、この変位電極に対向する位置において装置筐体に固定された固定電極と、これら両電極の間の距離の変化を電気信号として取り出す検出手段とを備え、外力に対応した加速度を電気信号として検出する加速度検出装置の動作試験方法であって、両電極の間に所定の電圧を印加し、この印加電圧に基づいて発生するクーロン力により変位電極を変位させた状態において、両電極の一方の電極に所定の大きさをもった時間的変動成分を有する電気信号を与え、このときに他方の電極に伝達される変動成分の大きさを、印加電圧と比較することにより、この検出装置の動作を試験するようにした、電極間距離の変化を利用して加速度を検出する加速度検出装置の動作試験方法である。
さらに、これ以外の電極間距離の変化を利用して物理量を検出する装置及びその動作試験方法、つまり、試験電極に電圧をかけてクーロン力で変位させ、印加電圧の大きさと変位量(容量変化)を比較して動作試験を行うものとしては、例えば、特許文献2及び3が提案されている。
特開2002−221463号公報 国際公開WO1992/17759号パンフレット 特開2000−146729号公報
しかしながら、通常、電極に電圧をかけて発生できるクーロン力の大きさは、動作試験を行うのに不十分であり、試験精度を向上させるには、高精度の検出回路もしくは、高い電圧を発生させるための昇圧回路が必要となり、コストの増加要因となっている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡単な付加回路により発生できるクーロン力を増大させて動作試験の精度を向上させるようにした静電容量型加速度検出装置及び静電容量型加速度検出センサの動作試験方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、変位可能な重錘体と、該重錘体に対向して配置された電極とを備え、前記重錘体と前記電極間の静電容量の変化を検出するようにした静電容量型加速度センサを有する静電容量型加速度検出装置において、前記重錘体に電圧を印加する発振回路と、前記静電容量型加速度センサの動作試験を行うために、前記発振回路の出力電圧に対して逆位相の出力電圧を前記電極に印加する逆位相発振回路とを備えたことを特徴とする。(図2,図4に対応)
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記逆位相発振回路の出力電圧の最大値(VdH)が、前記発振回路の出力電圧の最大値(VEH)の2倍(2VEH)以下で出力電圧の最小値(VEL)の2倍(2VEL)以上であり、かつ前記逆位相発振回路の前記電極に印加する電圧の最小値(VdL)が、前記発振回路の出力電圧の最大値(VEH)の2倍(2VEH)から前記逆位相発振回路の出力電圧の最大値(VdH)を差し引いた値の電圧(2VEH−VdH)であることを特徴とする。(図5に対応)
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記逆位相発振回路の出力電圧の最小値が、接地電位に等しいことを特徴とする。(図6に対応)
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記発振回路の出力電圧の最小値が、接地電位に等しいことを特徴とする。(図7に対応)
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記逆位相発振回路の出力電圧の最大値が、前記発振回路の出力電圧の最大値と等しいことを特徴とする。(図8に対応)
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記静電容量型加速度センサが、一方の検出電極と、該一方の検出電極に対向するように設けられた他方の検出電極と、前記一方及び他方の検出電極の全体又は一部が挟み込まれるように設けられた変位可能な重錘体とを有することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記発振回路によって前記一方の検出電極上に生じる電荷変化を電圧に変換するCV変換回路と、該CV変換回路の出力を直流成分に復調する復調回路とを備えたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記静電容量型加速度センサが、変位可能な重錘体と、該重錘体に結合された一対の櫛型可動電極と、該櫛型可動電極を挟んで対向して配置された一対の一方の固定電極及び一対の他方の固定電極と、前記重錘体の両端に結合された梁部材と、該梁部材と結合された一方の固定アンカーと、前記梁部材と結合した他方の固定アンカーと、前記一方及び他方の固定アンカーを支持する基板とを備え、前記櫛型可動電極と前記一方の固定電極との間の静電容量変化と、前記櫛型可動電極と前記他方の固定電極との間の静電容量変化とを検出することを特徴とする。(図11に対応)
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記一対の櫛型可動電極を複数組設けたことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、変位可能な重錘体と、該重錘体に対向して配置された電極とを備え、前記重錘体と前記電極間の静電容量の変化を検出するようにした静電容量型加速度センサの動作試験方法において、前記重錘体に電圧を印加する発振ステップと、前記静電容量型加速度センサの動作試験を行うために、前記発振ステップによる出力電圧に対して逆位相の出力電圧で前記電極に印加する逆位相発振ステップとを有することを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記逆位相発振ステップによる出力電圧の最大値(VdH)が、前記発振ステップによる出力電圧の最大値(VEH)の2倍(2VEH)以下で出力電圧の最小値(VEL)の2倍(2VEL)以上であり、かつ前記逆位相発振ステップによる前記電極に印加する電圧の最小値(VdL)が、前記発振ステップによる出力電圧の最大値(VEH)の2倍(2VEH)から前記逆位相発振ステップによる出力電圧の最大値(VdH)を差し引いた値の電圧(2VEH−VdH)であることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記逆位相発振ステップによる出力電圧の最小値が、接地電位に等しいことを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記発振ステップによる出力電圧の最小値が、接地電位に等しいことを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記逆位相発振ステップによる出力電圧の最大値が、前記発振ステップによる出力電圧の最大値と等しいことを特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、請求項10乃至14のいずれかに記載の発明において、前記発振ステップによる前記一方の検出電極上に生じる電荷変化を電圧に変換するCV変換ステップと、該CV変換ステップの出力を直流成分に復調する復調ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、重錘体に加わる電圧と逆位相の電圧を試験電極に加えることにより、直流電圧を試験電極に加えるのに比較して、大きなクーロン力を重錘体と電極間に発生させることができる。これにより、従来のものと比較して高精度の動作試験を行えるようにした静電容量型加速度検出装置及び静電容量型加速度検出センサの動作試験方法を実現できるという効果が得られる。
静電容量型加速度検出装置に用いられる静電容量型加速度センサの動作試験方法を説明するための比較説明図である。 本発明に係る静電容量型加速度検出装置に用いられる静電容量型加速度センサの動作試験方法を説明するための原理説明図である。 静電容量型加速度センサの動作試験機能を備えた静電容量型加速度検出装置を説明するための比較回路図である。 静電容量型加速度センサの動作試験機能を備えた本発明に係る静電容量型加速度検出装置を説明するための回路図である。 本発明に係る静電容量型加速度検出装置が備える発振回路の出力電圧と逆位相発振回路の出力電圧の関係の一例を説明するためのグラフを示す図である。 本発明に係る静電容量型加速度検出装置が備える発振回路の出力電圧と逆位相発振回路の出力電圧の関係の他の例を説明するためのグラフを示す図である。 本発明に係る静電容量型加速度検出装置が備える発振回路の出力電圧と逆位相発振回路の出力電圧の関係のさらに他の例を説明するためのグラフを示す図である。 本発明に係る静電容量型加速度検出装置が備える発振回路の出力電圧と逆位相発振回路の出力電圧の関係のさらに他の例を説明するためのグラフを示す図である。 本発明に係る静電容量型加速度センサの動作試験方法を説明するためのフローチャートを示す図である。 本発明に係る静電容量型加速度検出装置における静電容量型加速度センサの実施例1を説明するための構成図で、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A’線断面図である。 本発明に係る静電容量型加速度検出装置における静電容量型加速度センサの実施例2を説明するための構成図で、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A’線断面図、(c)は(a)のB−B’線断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、静電容量型加速度検出装置に用いられる静電容量型加速度センサの動作試験方法を説明するための比較説明図で、図2は、本発明に係る静電容量型加速度検出装置に用いられる静電容量型加速度センサの動作試験方法を説明するための原理説明図である。
まず、図2に基づいて、重錘体と電極との間に検出用励起信号と逆位相の電圧を加えることにより、図1に示すような直流電圧を印加した場合と比較して大きなクーロン力を発生することができ、動作試験精度を上げることができることについて説明する。その前に、図1に基づいて、重錘体に直流電圧を印加した場合に発生するクーロン力について説明する。
図1に示した静電容量型加速度センサ10は、重錘体11の変位を、この重錘体11と検出電極12,13間の容量変化として検出する。この容量検出のために、矩形波(又は正弦波)電圧が重錘体11に加わっている。この時、重錘体11と駆動電極12間に直流電圧発生回路22により直流電圧Vdを加えて発生できるクーロン力は以下の数式1のようになる。
Figure 2011145199
これは、重錘体11と駆動電極12に加えられる最大電圧が、Vdの場合の最大クーロン力を示している。このクーロン力によって生じる重錘体11と検出電極13間の容量変化が、CV変換器21により出力電圧として取り出される。
本発明においては、図2に示した静電容量型加速度センサ10は、重錘体11と駆動電極12との間に検出用励起信号と逆位相の電圧Vdが印加されている。この場合の出力は以下の数式2のようになる。
Figure 2011145199
これは、重錘体11と駆動電極12に加えられる最大電圧が、Vdの場合の最大クーロン力を示している。このクーロン力によって生じる重錘体11と検出電極13間の容量変化が、CV変換器21により出力電圧として取り出される。
上述した数式1と数式2とを比較すると、本発明における静電容量型加速度センサに発生するクーロン力の方が大きいことが分かる。この場合の駆動電極12に印加する発振回路の出力電圧と逆位相発振回路の出力電圧の関係は、後述する図8の関係を有している。つまり、逆位相発振回路の出力電圧の最小値VdLが接地電位に等しく、かつ発振回路の出力電圧の最小値VELが接地電位に等しく、かつ逆位相発振回路の最大値VdHが発振回路の最大値VEHと等しい場合である。
次に、図1に示した比較説明図に対応する比較回路図に基づいて、静電容量型加速度センサの動作試験機能を備えた静電容量型加速度検出装置について説明する。
図3は、静電容量型加速度センサの動作試験機能を備えた静電容量型加速度検出装置を説明するための比較回路図である。この静電容量型加速度検出装置は、変位可能な重錘体11と、この重錘体11に対向して配置された電極12,13とを備え、重錘体11と電極12,13間の静電容量の変化を検出するようにした静電容量型加速度センサ10を有している。
また、一方の検出電極13との間の容量を検出するCV変換器21と、このCV変換器21の出力を直流に変換する復調回路23と、錘重体11に電圧を加える発振回路24と、他方の検出電極12に電圧を加える直流電圧発生回路22から構成されている。
CV変換回路21は、静電容量型加速度センサ10の容量素子の検出電極に非反転入力端子が接続されている演算増幅器21aと、非反転入力端子と出力端子間に並列に接続されている抵抗Rと容量素子Cとを備えている。また、演算増幅器21aの反転入力端子にはVcomが印加されている。
発振回路24は、静電容量型加速度センサ10の重錘体11に高周波電圧を印加するものである。静電容量型加速度センサ10は、後述する図10及び図11に示したような構成を有するものである。CV変換回路21は、静電容量型加速度センサ10からの出力信号に基づいて容量変化を検出電圧に変換し、加速度信号を出力するものである。復調回路23は、高周波に変調している加速度信号を直流成分に復調するものである。この復調回路23からの出力に基づいてX,Y,Z軸のオフセットを調整し、それぞれ加速度成分Ax,Ay,Azを出力する。
図4は、静電容量型加速度センサの動作試験機能を備えた本発明に係る静電容量型加速度検出装置を説明するための回路図で、上述した本発明の原理説明図に対応している。図4に示した回路図と上述した図3の比較回路図との相違は、図4において、他方の検出電極(試験電極)12に逆位相発振回路25を設けた点である。
つまり、本発明の静電容量型加速度検出装置は、変位可能な重錘体11と、この重錘体11に対向して配置された電極12,13とを備え、重錘体11と電極12,13間の静電容量の変化を検出するようにした静電容量型加速度センサ10を備えている。また、重錘体11に電圧を印加する発振回路24と、静電容量型加速度センサ10の動作試験を行うために、発振回路24の出力電圧に対して逆位相の出力電圧で電極12に印加する逆位相発振回路25とを備えている。
また、静電容量型加速度センサ10は、一方の検出電極13と、この一方の検出電極13に対向するように設けられた他方の検出電極12と、一方及び他方の検出電極12,13の全体又は一部が挟み込まれるように設けられた変位可能な重錘体11とを有している。この静電容量型加速度センサ10の具体的な構成は、図9及び図10に基づいて後述する。
また、図3と同様に、発振回路24によって一方の検出電極13上に生じる電荷変化を電圧に変換するCV変換回路21と、このCV変換回路21の出力を直流成分に復調する復調回路23とを備えている。
また、逆位相発振回路25の出力電圧の位相は、発振回路24の出力電圧の位相と180°異なる。また、発振回路24の出力電圧の最大値がVEH、最小値がVELの場合、逆位相発振回路25が出力する電圧の最大値VdHと最小値VdLは、次の数式3の関係を満たすものとする。
Figure 2011145199
Figure 2011145199
図5は、本発明に係る静電容量型加速度検出装置が備える発振回路の出力電圧と逆位相発振回路の出力電圧の関係の一例を説明するためのグラフを示す図である。この場合、錘重体11と検出電極12との間の距離をdとして、検出電極12の面積の和をSとすると、錘重体11と検出電極2との間に発生するクーロン力Fc1は、次の数式5を満たす。
Figure 2011145199
また、図3において、直流電圧発生回路22が出力する値が、VdHで一定の場合に生じるクーロン力Fc2は、次の数式6で表わされる。
Figure 2011145199
また、図3において、直流電圧発生回路22が出力する値が、VdLで一定の場合に生じるクーロン力Fc3は、次の数式7で表わされる。
Figure 2011145199
上述した数式3及び数式4が成り立つ場合、Fc1の大きさは、Fc2及びFc3の大きさ以上となる。これにより、直流電圧を電極に加えるのに比較して、大きなクーロン力を重錘体11と電極12間に発生させることができる。従って、クーロン力によって生じる重錘体11と電極13間に生じる容量変化を増大させることができ、従来のものと比較して低いコストで高精度の動作試験を行える静電容量型加速度検出装置を実現することができる。
つまり、逆位相発振回路25の出力電圧の最大値VdHは、発振回路24の出力電圧の最大値VEHの2倍の2VEH以下で出力電圧の最小値VELの2倍の2VEL以上であり、かつ逆位相発振回路25の電極に印加する電圧の最小値VdLが、発振回路24の出力電圧の最大値VEHの2倍の2VEHから逆位相発振回路25の出力電圧の最大値VdHを差し引いた値の電圧2VEH−VdHであることが好ましい。
図6は、本発明に係る静電容量型加速度検出装置が備える発振回路の出力電圧と逆位相発振回路の出力電圧の関係の他の例を説明するためのグラフを示す図で、逆位相発振回路25の出力電圧の最小値VdLが接地電位と等しい場合である。
図7は、本発明に係る静電容量型加速度検出装置が備える発振回路の出力電圧と逆位相発振回路の出力電圧の関係のさらに他の例を説明するためのグラフを示す図で、逆位相発振回路25の出力電圧の最小値VdLが接地電位に等しく、かつ発振回路24の出力電圧の最小値VELが接地電位に等しい場合である。
図8は、本発明に係る静電容量型加速度検出装置が備える発振回路の出力電圧と逆位相発振回路の出力電圧の関係のさらに他の例を説明するためのグラフを示す図で、逆位相発振回路25の出力電圧の最小値VdLが接地電位に等しく、かつ発振回路24の出力電圧の最小値VELが接地電位に等しく、かつ逆位相発振回路25の最大値VdHが、発振回路24の最大値VEHと等しい場合である。この場合は、上述した図2の場合に相当する。
なお、図5及至図8では、デューティー比50%の矩形波を用いて説明しているが、任意のデューティー比を持つ矩形波を用いても良い。また、矩形波の代わりに正弦波を用いても良い。
図9は、本発明に係る静電容量型加速度センサの動作試験方法を説明するためのフローチャートを示す図である。この動作試験方法は、変位可能な重錘体11と、この重錘体11に対向して配置された電極12,13とを備え、重錘体11と電極12,13間の静電容量の変化を検出するようにした静電容量型加速度センサ10の動作試験方法である。
まず、発振ステップ(S1)により、重錘体11に電圧を印加する。次に、逆位相発振ステップ(S2)により、発振ステップ(S1)による出力電圧に対して逆位相の出力電圧で試験電極12に印加する。
この逆位相発振ステップ(S2)による出力電圧の最大値VdHは、発振ステップ(S1)による出力電圧の最大値VEHの2倍の2VEH以下で出力電圧の最小値VELの2倍の2VEL以上であり、かつ逆位相発振ステップ(S2)による試験電極12に印加する電圧の最小値VdLが、発振ステップ(S1)による出力電圧の最大値VEHの2倍の2VEHから逆位相発振ステップ(S2)による出力電圧の最大値VdHを差し引いた値の電圧2VEH−VdHである。
次に、CV変換ステップ(S3)により、発振ステップ(S1)による一方の検出電極上に生じる電荷変化を電圧に変換する。次に、復調ステップ(S4)により、CV変換ステップ(S3)の出力を直流成分に復調する。
このような動作試験方法によって、クーロン力によって生じる重錘体11と電極13間に生じる容量変化を増大させることができ、従来のものと比較して低いコストで高精度の動作試験を行える静電容量型加速度検出装置を実現することができる。
図10(a),(b)は、本発明に係る静電容量型加速度センサを説明するための構成図で、図10(a)は上面図、図10(b)は図10(a)のA−A’線断面図である。
この静電容量型加速度センサ30は、変位可能な重錘体31a及至31e(図4における重錘体11に相当)を保持する枠体34と、重錘体31a及至31eに対向するように、第1基板37上に設けられた検出電極35a及至35d(35c,35dは図示せず;図4の検出電極12に相当)とを備え、重錘体31a及至31eと検出電極35a及至35dとの間の静電容量の変化を検出するように構成されている。
重錘体31a及至31eは、梁部材33a及至33dにより保持され、さらにそれぞれの梁部材の先端は、支柱部材(ピラー)32a及至32dによって保持されている。
なお、梁部材33aは、重錘体31aと重錘体31bに挟まれ、梁部材33bは、重錘体31bと重錘体31cに挟まれ、梁部材33cは、重錘体31cと重錘体31dに挟まれ、梁部材33dは、重錘体31dと重錘体31aに挟まれている。
また、重錘体31a及至る31eは、梁部材33a及至33dの交点に配置された中心部31eを有すると共に、枠体34と梁部材33a及至33dに沿って中心部31eから田型に配置された周辺部31a及至31dを有している。また、検出電極35a及至35dの形状は、重錘体31a及至31dと相似の四角形である。
また、同様に、第2基板38上に設けられた検出電極36a及至36d(36c,36dは図示せず;図4の検出電極13に相当)とを備え、重錘体31a及至31eと検出電極36a及至36dとの間の静電容量の変化を検出するように構成されている。
図11(a)乃至(c)は、本発明に係る静電容量型加速度センサを説明するための構成図で、図11(a)は上面図、図11(b)は図11(a)のA−A’線断面図、図11(c)は図11(a)のB−B’線断面図である。
この静電容量型加速度センサ40は、変位可能な重錘体46と、この重錘体46に結合した櫛型可動電極47a及至47fと、この櫛型可動電極47a及至47fを挟んで対向して配置された固定電極43a及至43f及び固定電極44a及至44fと、重錘体46に結合した梁部材42a及至42dと、この梁部材42a,42cと結合した固定アンカー41aと、梁部材42b,42dと結合した固定アンカー41bと、これらの固定アンカー41a,41bを支持する基板45とを備え、櫛型可動電極47a及至47fと固定電極43a及至43fとの間の静電容量変化と、櫛型可動電極47a及至47fと固定電極44a及至44fとの間の静電容量変化を検出するように構成されている。
このような静電容量型加速度センサ40に対しても、図4に示したような動作試験機能を有する静電容量型加速度検出装置が構成できることは明らかである。また、同様な動作試験方法により、クーロン力によって生じる重錘体46の櫛型可動電極47a及至47fと、固定電極43a及至43fまたは固定電極44a及至44fとの間に生じる容量変化を増大させることができ、従来のものと比較して低いコストで高精度の動作試験を行える静電容量型加速度検出装置を実現することができることも明らかである。
10 静電容量型加速度センサ
11 重錘体
12,13 検出電極
21 CV変換器
22 直流電圧発生回路
23 復調回路
24 発振回路
25 逆位相発振回路
30,40 静電容量型加速度センサ
31a及至31e,46 重錘体
32a及至32d 支柱部材(ピラー)
33a及至33d 梁部材
34 枠体
35a及至35d,36a及至36d 検出電極
37 第1基板
38 第2基板
40 静電容量型加速度センサ
41a,41b 固定アンカー
42a及至42d 梁部材
43a及至43f,44a及至44f 固定電極
45 基板
47a及至47f 櫛型可動電極

Claims (15)

  1. 変位可能な重錘体と、該重錘体に対向して配置された電極とを備え、前記重錘体と前記電極間の静電容量の変化を検出するようにした静電容量型加速度センサを有する静電容量型加速度検出装置において、
    前記重錘体に電圧を印加する発振回路と、
    前記静電容量型加速度センサの動作試験を行うために、前記発振回路の出力電圧に対して逆位相の出力電圧を前記電極に印加する逆位相発振回路と
    を備えたことを特徴とする静電容量型加速度検出装置。
  2. 前記逆位相発振回路の出力電圧の最大値(VdH)が、前記発振回路の出力電圧の最大値(VEH)の2倍(2VEH)以下で出力電圧の最小値(VEL)の2倍(2VEL)以上であり、かつ前記逆位相発振回路の前記電極に印加する電圧の最小値(VdL)が、前記発振回路の出力電圧の最大値(VEH)の2倍(2VEH)から前記逆位相発振回路の出力電圧の最大値(VdH)を差し引いた値の電圧(2VEH−VdH)であることを特徴とする請求項1に記載の静電容量型加速度検出装置。
  3. 前記逆位相発振回路の出力電圧の最小値が、接地電位に等しいことを特徴とする請求項2に記載の静電容量型加速度検出装置。
  4. 前記発振回路の出力電圧の最小値が、接地電位に等しいことを特徴とする請求項3に記載の静電容量型加速度検出装置。
  5. 前記逆位相発振回路の出力電圧の最大値が、前記発振回路の出力電圧の最大値と等しいことを特徴とする請求項4に記載の静電容量型加速度検出装置。
  6. 前記静電容量型加速度センサが、一方の検出電極と、該一方の検出電極に対向するように設けられた他方の検出電極と、前記一方及び他方の検出電極の全体又は一部が挟み込まれるように設けられた変位可能な重錘体とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の静電容量型加速度検出装置。
  7. 前記発振回路によって前記一方の検出電極上に生じる電荷変化を電圧に変換するCV変換回路と、該CV変換回路の出力を直流成分に復調する復調回路とを備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の静電容量型加速度検出装置。
  8. 前記静電容量型加速度センサが、
    変位可能な重錘体と、
    該重錘体に結合された一対の櫛型可動電極と、
    該櫛型可動電極を挟んで対向して配置された一対の一方の固定電極及び一対の他方の固定電極と、
    前記重錘体の両端に結合された梁部材と、
    該梁部材と結合された一方の固定アンカーと、前記梁部材と結合した他方の固定アンカーと、
    前記一方及び他方の固定アンカーを支持する基板とを備え、
    前記櫛型可動電極と前記一方の固定電極との間の静電容量変化と、前記櫛型可動電極と前記他方の固定電極との間の静電容量変化とを検出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれに記載の静電容量型加速度検出装置。
  9. 前記一対の櫛型可動電極を複数組設けたことを特徴とする請求項8に記載の静電容量型加速度検出装置。
  10. 変位可能な重錘体と、該重錘体に対向して配置された電極とを備え、前記重錘体と前記電極間の静電容量の変化を検出するようにした静電容量型加速度センサの動作試験方法において、
    前記重錘体に電圧を印加する発振ステップと、
    前記静電容量型加速度センサの動作試験を行うために、前記発振ステップによる出力電圧に対して逆位相の出力電圧で前記電極に印加する逆位相発振ステップと
    を有することを特徴とする静電容量型加速度センサの動作試験方法。
  11. 前記逆位相発振ステップによる出力電圧の最大値(VdH)が、前記発振ステップによる出力電圧の最大値(VEH)の2倍(2VEH)以下で出力電圧の最小値(VEL)の2倍(2VEL)以上であり、かつ前記逆位相発振ステップによる前記電極に印加する電圧の最小値(VdL)が、前記発振ステップによる出力電圧の最大値(VEH)の2倍(2VEH)から前記逆位相発振ステップによる出力電圧の最大値(VdH)を差し引いた値の電圧(2VEH−VdH)であることを特徴とする請求項10に記載の静電容量型加速度センサの動作試験方法。
  12. 前記逆位相発振ステップによる出力電圧の最小値が、接地電位に等しいことを特徴とする請求項11に記載の静電容量型加速度センサの動作試験方法。
  13. 前記発振ステップによる出力電圧の最小値が、接地電位に等しいことを特徴とする請求項12に記載の静電容量型加速度センサの動作試験方法。
  14. 前記逆位相発振ステップによる出力電圧の最大値が、前記発振ステップによる出力電圧の最大値と等しいことを特徴とする請求項13に記載の静電容量型加速度センサの動作試験方法。
  15. 前記発振ステップによる前記一方の検出電極上に生じる電荷変化を電圧に変換するCV変換ステップと、該CV変換ステップの出力を直流成分に復調する復調ステップとを有することを特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の静電容量型加速度センサの動作試験方法。
JP2010006913A 2010-01-15 2010-01-15 静電容量型加速度検出装置及び静電容量型加速度検出センサの動作試験方法 Pending JP2011145199A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010006913A JP2011145199A (ja) 2010-01-15 2010-01-15 静電容量型加速度検出装置及び静電容量型加速度検出センサの動作試験方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010006913A JP2011145199A (ja) 2010-01-15 2010-01-15 静電容量型加速度検出装置及び静電容量型加速度検出センサの動作試験方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011145199A true JP2011145199A (ja) 2011-07-28

Family

ID=44460182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010006913A Pending JP2011145199A (ja) 2010-01-15 2010-01-15 静電容量型加速度検出装置及び静電容量型加速度検出センサの動作試験方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011145199A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000081449A (ja) * 1998-06-30 2000-03-21 Denso Corp 容量式物理量検出装置
JP2009075097A (ja) * 2007-08-30 2009-04-09 Denso Corp 容量式物理量検出装置
JP2009198265A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 静電容量型検出装置及びそれを用いた加速度・角速度検出装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000081449A (ja) * 1998-06-30 2000-03-21 Denso Corp 容量式物理量検出装置
JP2009075097A (ja) * 2007-08-30 2009-04-09 Denso Corp 容量式物理量検出装置
JP2009198265A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 静電容量型検出装置及びそれを用いた加速度・角速度検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107508601B (zh) 基于对合并式mems加速计传感器斩波的降噪方法及电子电路
KR20130113386A (ko) Asic 집적 캐패시터를 구비한 미소 기전 시스템 자이로스코프의 자가 테스트
US20160084871A1 (en) Dual-functional resonant magnetic field sensor
US20090095080A1 (en) Capacitive detector
Laghi et al. Torsional MEMS magnetometer operated off-resonance for in-plane magnetic field detection
JP6591535B2 (ja) 加速度計
US8327708B2 (en) Acceleration sensor
Park et al. Detection of cyclic-fold bifurcation in electrostatic MEMS transducers by motion-induced current
EP3404422B1 (en) System including a capacitive transducer and an excitation circuit for such a transducer and a method for measuring acceleration with such a system
Schaufuss et al. New approach of frequency tuning for kinetic energy harvesters
JP4752417B2 (ja) センサ装置
JP6531279B2 (ja) 加速度センサ
JP2005227143A (ja) 半導体力学量センサの検査方法
Konishi et al. A capacitive CMOS–MEMS sensor designed by multi-physics simulation for integrated CMOS–MEMS technology
JP5441027B2 (ja) 静電容量型加速度センサの検査方法及びその検査装置
CN102985832B (zh) 加速度计
JP2011145199A (ja) 静電容量型加速度検出装置及び静電容量型加速度検出センサの動作試験方法
US9664749B2 (en) Resonant magnetic field sensor
JP2013108929A (ja) 高精度化された振動型ジャイロ
RU2625440C2 (ru) Детектор элементов каркаса со схемой регулирования
Buffa MEMS Lorentz Force Magnetometers: From Specifications to Product
Chen et al. Study of self-calibrating MEMS accelerometers
Wen et al. A characterization of the performance of MEMS vibratory gyroscope in different fields
Mo et al. A DC Error Self-Correcting Circuit for the Capacitive Micromachined Gyroscope
RU2649226C1 (ru) Устройство измерения зазора в микромеханическом гироскопе RR-типа

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20121107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121107

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20121107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A02 Decision of refusal

Effective date: 20140107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02