JP2011140032A - 2電極アーク溶接装置及び2電極アーク溶接方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】2本の非消耗式電極を用いて、溶け込み性能を向上させた溶接を行うこと。
【解決手段】2電極アーク溶接装置1において、電源装置11は、正極電圧と、正極電圧とは電位が異なる逆極電圧を出力する。正極用アークトーチ14の非消耗式電極41は、電源装置11から出力された正極電圧が印加され、アークを発生させる。逆極用アークトーチ15の非消耗式電極41は、電源装置11から出力された逆極電圧が印加され、アークを発生させる。正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15の両端間の距離であるアーク間距離L1は、両者の間でアークが発生しない最低距離(アーク間臨界距離)以上となっている。
【選択図】図1
【解決手段】2電極アーク溶接装置1において、電源装置11は、正極電圧と、正極電圧とは電位が異なる逆極電圧を出力する。正極用アークトーチ14の非消耗式電極41は、電源装置11から出力された正極電圧が印加され、アークを発生させる。逆極用アークトーチ15の非消耗式電極41は、電源装置11から出力された逆極電圧が印加され、アークを発生させる。正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15の両端間の距離であるアーク間距離L1は、両者の間でアークが発生しない最低距離(アーク間臨界距離)以上となっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、2本の電極を用いて母材に対する溶接を行う2電極アーク溶接装置及び2電極アーク溶接方法に関する。詳しくは、2本の非消耗式電極を用いて、溶け込み性能を向上させた溶接を行うことが可能な2電極アーク溶接装置及び2電極アーク溶接方法に関する。
従来より、溶接電源の一端が接続された1本の非消耗式電極(例えばTIGトーチ)と、当該溶接電源の他端が接続された母材との間にアークを発生させた状態で、当該非消耗式電極を所定方向に移動させることによって、当該母材に対する溶接を行うアーク溶接装置(以下、「従来のシングルアーク溶接装置」と称する)が広く用いられている。
また、特許文献1には、1本の非消耗式電極と1本の消耗式電極とをほぼ同一速度で走行させることによって、母材に対する溶接を行うアーク溶接装置(以下、「特許文献1のアーク溶接装置」と称する)が開示されている。
しかしながら、従来のシングルアーク溶接装置では、良好な溶け込み性能が得られない場合がある。
ここで、溶け込み性能は、例えば、溶け込み深さと、電極の移動速度(以下、「溶接速度」と称する)との関係により表わされる。即ち、同一の溶け込み深さを実現する場合には、溶接速度が高速の方が、溶け込み性能が高いことになる。逆に、同一の溶接速度の場合には、溶け込み深さが深い方が、溶け込み性能が高いことになる。
ここで、溶け込み性能は、例えば、溶け込み深さと、電極の移動速度(以下、「溶接速度」と称する)との関係により表わされる。即ち、同一の溶け込み深さを実現する場合には、溶接速度が高速の方が、溶け込み性能が高いことになる。逆に、同一の溶接速度の場合には、溶け込み深さが深い方が、溶け込み性能が高いことになる。
このため、特許文献1のアーク溶接装置では、非消耗式電極を消耗式電極に対して先行して移動させて、非消耗式電極から発生されたアークで母材を予熱することによって、溶け込み性能の向上を図っている。
一方で、近年、2本の非消耗式電極を用いたアーク溶接装置の実現化が要望されている。
しかしながら、特許文献1の技術をそのまま適用しても、2本の非消耗式電極を用いたアーク溶接装置を実現することは困難である。
即ち、特許文献1のアーク溶接装置における消耗式電極は、溶接棒の機能を兼ねており母材と接触しているので、常にアースを取っているのと等価である。このため、消耗式電極と非消耗式電極との間でアークが発生する(短絡する)おそれはない。
これに対して、非消耗式電極は、母材と離間しておりアースを取っていない。従って、特許文献1のアーク溶接装置に対して1本の消耗式電極を非消耗式電極に代替することによって、2本の非消耗式電極を用いたアーク溶接装置をたとえ構成した場合、当該装置はアースを取っていないため、当該2つの非消耗式電極の間にアークが発生する(短絡する)等の課題が生じる。
従って、当該課題を解決しなければ、2本の非消耗式電極を用いたアーク溶接装置を実現できたとは言い難い。しかしながら、当該課題を解決できる手法は見当たらない。
しかしながら、特許文献1の技術をそのまま適用しても、2本の非消耗式電極を用いたアーク溶接装置を実現することは困難である。
即ち、特許文献1のアーク溶接装置における消耗式電極は、溶接棒の機能を兼ねており母材と接触しているので、常にアースを取っているのと等価である。このため、消耗式電極と非消耗式電極との間でアークが発生する(短絡する)おそれはない。
これに対して、非消耗式電極は、母材と離間しておりアースを取っていない。従って、特許文献1のアーク溶接装置に対して1本の消耗式電極を非消耗式電極に代替することによって、2本の非消耗式電極を用いたアーク溶接装置をたとえ構成した場合、当該装置はアースを取っていないため、当該2つの非消耗式電極の間にアークが発生する(短絡する)等の課題が生じる。
従って、当該課題を解決しなければ、2本の非消耗式電極を用いたアーク溶接装置を実現できたとは言い難い。しかしながら、当該課題を解決できる手法は見当たらない。
本発明は、2本の電極を用いて母材に対する溶接を行う2電極アーク溶接装置及び2電極アーク溶接方法であって、2本の非消耗式電極を用いて、溶け込み性能を向上させた溶接を行うことが可能な2電極アーク溶接装置及び2電極アーク溶接方法を提供することを目的とする。
本発明の2電極アーク溶接装置(例えば実施形態における2電極アーク溶接装置1,2,3)は、
正極電圧と、前記正極電圧とは電位が異なる逆極電圧と、を出力する電源(例えば実施形態における電源装置11)と、
前記電源から出力された前記正極電圧が印加され、アークを発生させる正極用非消耗式電極(例えば実施形態における正極用アークトーチ14の非消耗式電極41)と、
前記電源から出力された前記逆極電圧が印加され、アークを発生させる逆極用非消耗式電極(例えば実施形態における逆極用アークトーチ15の非消耗式電極41)と、
を備え、
前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極は、
両者の間でアークが発生しない最低距離以上だけ離間して配設されており(例えば実施形態におけるアーク間距離L1が、実施形態でいうアーク間臨界距離以上となるように配設されており)、
母材との間にそれぞれアークを発生させる
ことを特徴とする。
正極電圧と、前記正極電圧とは電位が異なる逆極電圧と、を出力する電源(例えば実施形態における電源装置11)と、
前記電源から出力された前記正極電圧が印加され、アークを発生させる正極用非消耗式電極(例えば実施形態における正極用アークトーチ14の非消耗式電極41)と、
前記電源から出力された前記逆極電圧が印加され、アークを発生させる逆極用非消耗式電極(例えば実施形態における逆極用アークトーチ15の非消耗式電極41)と、
を備え、
前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極は、
両者の間でアークが発生しない最低距離以上だけ離間して配設されており(例えば実施形態におけるアーク間距離L1が、実施形態でいうアーク間臨界距離以上となるように配設されており)、
母材との間にそれぞれアークを発生させる
ことを特徴とする。
この発明によれば、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極は、両者の間でアークが発生しない最低距離以上だけ離間して配設されている。
これにより、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の間でアークが発生してしまうこと、即ち短絡してしまうことを防止できる。その結果、2本の正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極を用いた2電極アーク溶接が実現可能になる。
これにより、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の間でアークが発生してしまうこと、即ち短絡してしまうことを防止できる。その結果、2本の正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極を用いた2電極アーク溶接が実現可能になる。
また、非消耗式電極が1本しかない従来のシングルアーク溶接装置と比較して、母材との間の抵抗は2倍になってアーク電圧が上昇し、その結果、電流が同一であれば入熱量を上昇させることができる。即ち、非消耗式電極が1本しかない従来のシングルアーク溶接装置と比較して、溶け込み性能を向上させることができる。
以上まとめると、2本の正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極を用いて、溶け込み性能を向上させた溶接を行うことが可能な2電極アーク溶接装置を提供することが可能である。
この場合、前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極の間に配設される絶縁体(例えば実施形態における絶縁体16,17)をさらに備えると好ましい。
この発明によれば、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の間に絶縁体が配設される。
これにより、正極用非消耗式電極から発生したアークは、絶縁体の中を通過することができないので、逆極用非消耗式電極に移行するためには、絶縁体と母材との間を迂回しなければならない。この場合、正極用非消耗式電極から母材までの間は、このような迂回路よりも短距離となり導電性がよくなるため、正極用非消耗式電極から発生したアークは母材に移行し易くなる。
全く同様の理由で、逆極用非消耗式電極から発生したアークも母材に移行し易くなる。
換言すると、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の間でアークが発生しない最低距離(実施形態でいうアーク間臨界距離)が短くなるため、その分だけ、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の配設距離を短くすることができる。その結果、溶け込み性能をより一段と向上させることが可能になる。
これにより、正極用非消耗式電極から発生したアークは、絶縁体の中を通過することができないので、逆極用非消耗式電極に移行するためには、絶縁体と母材との間を迂回しなければならない。この場合、正極用非消耗式電極から母材までの間は、このような迂回路よりも短距離となり導電性がよくなるため、正極用非消耗式電極から発生したアークは母材に移行し易くなる。
全く同様の理由で、逆極用非消耗式電極から発生したアークも母材に移行し易くなる。
換言すると、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の間でアークが発生しない最低距離(実施形態でいうアーク間臨界距離)が短くなるため、その分だけ、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の配設距離を短くすることができる。その結果、溶け込み性能をより一段と向上させることが可能になる。
この場合、前記絶縁体(例えば実施形態における絶縁体17)の内部には、ガスを流して外部に噴出させる通路(例えば実施形態におけるガス噴出通路61)が形成されていると好ましい。
この発明によれば、絶縁体から外部にガスが噴出される。
これにより、導電性の高い媒体、例えば、プラズマ溶接に用いられるプラズマガスや、TIG溶接等に用いられるシールドガスが電離したものが、絶縁体と母材との間を通過してしまうことが防止される。
従って、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の間でアークが発生しない最低距離(実施形態でいうアーク間臨界距離)がより一段と短くなるため、その分だけ、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の配設距離をより一段と短くすることができる。また、正極用非消耗式電極又は逆極用非消耗式電極と、母材の表面との間の距離(実施形態でいうアーク長L2)もより一段と短くすることができる。
その結果、溶け込み性能をより一段と向上させることが可能になる。
これにより、導電性の高い媒体、例えば、プラズマ溶接に用いられるプラズマガスや、TIG溶接等に用いられるシールドガスが電離したものが、絶縁体と母材との間を通過してしまうことが防止される。
従って、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の間でアークが発生しない最低距離(実施形態でいうアーク間臨界距離)がより一段と短くなるため、その分だけ、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の配設距離をより一段と短くすることができる。また、正極用非消耗式電極又は逆極用非消耗式電極と、母材の表面との間の距離(実施形態でいうアーク長L2)もより一段と短くすることができる。
その結果、溶け込み性能をより一段と向上させることが可能になる。
この場合、前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極のうち少なくとも一方は、プラズマアークトーチであると好ましい。
この発明によれば、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極のうち少なくとも一方がプラズマアークトーチであるので、パイロットアークが発生する。
これにより、タッチスタートをせずとも、アークを母材に移行させることが可能になる。ここで、タッチスタートとは、TIG溶接に用いられるアークの発生手法であって、電極を母材に一端接しさせて短絡させることによってアークを発生させる手法をいう。
また、TIGトーチによるアークと比較して、プラズマアークトーチによるアークは、指向性があって、裾野が狭い。従って、正極用非消耗式電極又は逆極用非消耗式電極と、母材の表面との間の距離(実施形態でいうアーク長L2)を、TIGトーチを採用した場合と比較して短くすることができる。これにより、TIGトーチを採用した場合と比較して、溶け込み性能を向上させることが可能になる。
これにより、タッチスタートをせずとも、アークを母材に移行させることが可能になる。ここで、タッチスタートとは、TIG溶接に用いられるアークの発生手法であって、電極を母材に一端接しさせて短絡させることによってアークを発生させる手法をいう。
また、TIGトーチによるアークと比較して、プラズマアークトーチによるアークは、指向性があって、裾野が狭い。従って、正極用非消耗式電極又は逆極用非消耗式電極と、母材の表面との間の距離(実施形態でいうアーク長L2)を、TIGトーチを採用した場合と比較して短くすることができる。これにより、TIGトーチを採用した場合と比較して、溶け込み性能を向上させることが可能になる。
この場合、前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極は、前記母材に対して所定方向に移動し、前記所定方向に略平行に並列して配設されていると好ましい。
この発明によれば、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極は、移動方向(実施形態でいう溶接方向)に略平行に並列して配設されている。従って、母材の所定の位置からみると、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極のうち、一方が先行して通過した後、他方が通過する。なお、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極のうち、先行する一方を「先行電極」と称し、後行する他方を「後行電極」と称する。
これにより、後行電極の溶接という視点でみると、先行電極は、母材の予熱の機能と、母材に対するクリーニングの機能とを有することができる。その結果、母材の予熱の機能が発揮されることで、溶け込み性能を向上させることが可能になり、また、クリーニングの機能が発揮されることで、後行電極の溶接による欠陥を防止することが可能になる。
これにより、後行電極の溶接という視点でみると、先行電極は、母材の予熱の機能と、母材に対するクリーニングの機能とを有することができる。その結果、母材の予熱の機能が発揮されることで、溶け込み性能を向上させることが可能になり、また、クリーニングの機能が発揮されることで、後行電極の溶接による欠陥を防止することが可能になる。
本発明の2電極アーク溶接方法は、上述した本発明の2電極アーク溶接装置に対応する方法である。従って、本発明の2電極アーク溶接方法は、上述した本発明の2電極アーク溶接装置と同様の効果を奏することが可能になる。
本発明によれば、2本の正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極は、両者の間でアークが発生しない最低距離以上だけ離間して配設されている。
これにより、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の間でアークが発生してしまうこと、即ち短絡してしまうことを防止できる。その結果、2本の正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極を用いた2電極アーク溶接が実現可能になる。
また、非消耗式電極が1本しかない従来のシングルアーク溶接装置と比較して、母材との間の抵抗は2倍になってアーク電圧が上昇し、その結果、電流が同一であれば入熱量を上昇させることができる。即ち、非消耗式電極が1本しかない従来のシングルアーク溶接装置と比較して、溶け込み性能を向上させることができる。
以上まとめると、2本の正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極を用いて、溶け込み性能を向上させた溶接を行うことが可能な2電極アーク溶接装置を提供することが可能である。
これにより、正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極の間でアークが発生してしまうこと、即ち短絡してしまうことを防止できる。その結果、2本の正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極を用いた2電極アーク溶接が実現可能になる。
また、非消耗式電極が1本しかない従来のシングルアーク溶接装置と比較して、母材との間の抵抗は2倍になってアーク電圧が上昇し、その結果、電流が同一であれば入熱量を上昇させることができる。即ち、非消耗式電極が1本しかない従来のシングルアーク溶接装置と比較して、溶け込み性能を向上させることができる。
以上まとめると、2本の正極用非消耗式電極及び逆極用非消耗式電極を用いて、溶け込み性能を向上させた溶接を行うことが可能な2電極アーク溶接装置を提供することが可能である。
以下、本発明の実施形態として3つの実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、これらの3つの実施形態の各々を、以下、「第1実施形態」、「第2実施形態」、及び「第3実施形態」の各々と称する。
なお、これらの3つの実施形態の各々を、以下、「第1実施形態」、「第2実施形態」、及び「第3実施形態」の各々と称する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る2電極アーク溶接装置1の概略構成を示す断面図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る2電極アーク溶接装置1の概略構成を示す断面図である。
2電極アーク溶接装置1は、電源装置11と、正極用出力端子12と、逆極用出力端子13と、正極用アークトーチ14と、逆極用アークトーチ15と、を備えている。
なお、図1においては、説明の簡略上、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15については、拘束ノズル付近の先端部分のみが描画され、それ以外の部分の図示は省略されている。このような図示の省略は、後述する図2及び図3においても同様とされている。
なお、図1においては、説明の簡略上、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15については、拘束ノズル付近の先端部分のみが描画され、それ以外の部分の図示は省略されている。このような図示の省略は、後述する図2及び図3においても同様とされている。
電源装置11は、2電極アーク溶接装置1の溶接電源として機能し、母材21に対して低電位の電圧(以下、「正極電圧」と称する)を正極用出力端子12から出力し、正極電圧とは異なる電位の電圧であって、母材21に対して高電位の電圧(以下、「逆極電圧」と称する)を逆極用出力端子13から出力する。
正極用アークトーチ14は、正極用出力端子12から出力された正極電圧が印加され、その先端と母材21との間に生じた電圧(以下、「アーク電圧」と称する)によって、アークを発生させる。
逆極用アークトーチ15は、逆極用出力端子13から出力された逆極電圧が印加され、その先端と母材21との間に生じたアーク電圧によって、アークを発生させる。
正極用アークトーチ14は、正極用出力端子12から出力された正極電圧が印加され、その先端と母材21との間に生じた電圧(以下、「アーク電圧」と称する)によって、アークを発生させる。
逆極用アークトーチ15は、逆極用出力端子13から出力された逆極電圧が印加され、その先端と母材21との間に生じたアーク電圧によって、アークを発生させる。
正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15は、図示せぬ駆動機構により略同一速度で所定方向(図1の例では白抜き矢印方向であって、以下「溶接方向」と称する)に移動しながら、母材21に対する溶接を行っていく。
本実施形態では、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15は何れも、プラズマアークトーチとして構成されている。
このため、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15は、非消耗式電極41と、ガス供給部42と、水冷ノズル43と、ノズル穴44と、シールドキャップ45と、を備えている。
このため、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15は、非消耗式電極41と、ガス供給部42と、水冷ノズル43と、ノズル穴44と、シールドキャップ45と、を備えている。
非消耗式電極41は、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15の中央内部に配設されており、正極用出力端子12又は逆極用出力端子13に接続される電極ロッド41aと、電極チップ41bと、を備えている。
非消耗式電極41の外周空間には、パイロットガスが供給されるガス供給部42が形成されており、ガス供給部42の外周には水冷ノズル43が設けられている。水冷ノズル43の内部には、冷却水を流す空間(図1中、水冷ノズル43を示すハッチング内部の白い領域)が形成されている。また、水冷ノズル43には、母材21側の外部空間から、ガス供給部42である内部空間に貫通するノズル穴44が形成されている。
非消耗式電極41の外周空間には、パイロットガスが供給されるガス供給部42が形成されており、ガス供給部42の外周には水冷ノズル43が設けられている。水冷ノズル43の内部には、冷却水を流す空間(図1中、水冷ノズル43を示すハッチング内部の白い領域)が形成されている。また、水冷ノズル43には、母材21側の外部空間から、ガス供給部42である内部空間に貫通するノズル穴44が形成されている。
ここで、図1に示すように、距離L1は、正極用アークトーチ14のノズル穴44の中心(以下、「ノズル端部」と称する)から、逆極用アークトーチ15のノズル端部までの距離を示している。このような距離L1を、以下、「アーク間距離L1」と称する。
また、距離L2は、正極用アークトーチ14又は逆極用アークトーチ15のノズル端部から、溶接前の平坦な母材21の表面までの距離を示している。このような距離L2を、以下、「アーク長L2」と称する。
また、距離L2は、正極用アークトーチ14又は逆極用アークトーチ15のノズル端部から、溶接前の平坦な母材21の表面までの距離を示している。このような距離L2を、以下、「アーク長L2」と称する。
アーク間距離L1が短いと、正極用アークトーチ14の電極チップ41bと、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bとの間でアークが発生してしまうおそれ、即ち短絡してしまうおそれがある。
なお、以下、正極用アークトーチ14の電極チップ41bと、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bとの間で発生するアークを、「正逆電極間のアーク」と称する。
ここで、正逆電極間のアークが発生しない(短絡しない)最低の距離を、以下、「アーク間臨界距離」と称する。
従って、第1実施形態では、アーク間距離L1がアーク間臨界距離以上となるように、正極用アークトーチ14と、逆極用アークトーチ15とが溶接方向と略平行に並列して配設されている。
なお、以下、正極用アークトーチ14の電極チップ41bと、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bとの間で発生するアークを、「正逆電極間のアーク」と称する。
ここで、正逆電極間のアークが発生しない(短絡しない)最低の距離を、以下、「アーク間臨界距離」と称する。
従って、第1実施形態では、アーク間距離L1がアーク間臨界距離以上となるように、正極用アークトーチ14と、逆極用アークトーチ15とが溶接方向と略平行に並列して配設されている。
次に、以上の2電極アーク溶接装置1の動作について説明する。
正極用アークトーチ14に着目すると、電源装置11から出力された正極電圧が正極用出力端子12を介して電極ロッド41aに印加され、図示せぬパイロットアーク電源により逆極性の電圧が水冷ノズル43に印加されると、電極チップ41bと、水冷ノズル43のノズル穴44付近との間に、小電流のパイロットアークが発生する。
この状態で、非消耗式電極41の外周空間であるガス供給部42にパイロットガスが供給されると、ノズル穴44を介して電極チップ41bと母材21との間にプラズマアークが発生する。即ち、当該パイロットガスが、アーク熱で加熱膨張され、ノズル穴44から高速で噴出することによって、プラズマアークが発生する。
この状態で、非消耗式電極41の外周空間であるガス供給部42にパイロットガスが供給されると、ノズル穴44を介して電極チップ41bと母材21との間にプラズマアークが発生する。即ち、当該パイロットガスが、アーク熱で加熱膨張され、ノズル穴44から高速で噴出することによって、プラズマアークが発生する。
全く同様の原理で、逆極用アークトーチ15にもプラズマアークが発生する。
この場合、上述したように、アーク間距離L1がアーク間臨界距離以上となっているので、正逆電極間のアークは発生しない。即ち、図1に示すように、正極用アークトーチ14と母材21との間でプラズマアークが発生するのと同時に、逆極用アークトーチ15と母材21との間でプラズマアークが発生する。
この場合、上述したように、アーク間距離L1がアーク間臨界距離以上となっているので、正逆電極間のアークは発生しない。即ち、図1に示すように、正極用アークトーチ14と母材21との間でプラズマアークが発生するのと同時に、逆極用アークトーチ15と母材21との間でプラズマアークが発生する。
この状態を維持したまま、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15は、図示せぬ駆動機構によりほぼ同一速度で溶接方向に移動する。このとき、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15の各々において、シールドキャップ45と水冷ノズル43との間の空間に供給されたシールドガスが、母材21に対して噴出される。このシールドガスによって、プラズマアークと母材21とが大気から遮断(シールド)され、母材21に対する溶接が行われる。なお、このシールドガスとしては、アルゴン、ヘリウム、これらの混合ガス等を採用することができる。
なお、この間、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15は、各々の水冷ノズル43の内部に流れる冷却水によって冷却される。
なお、この間、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15は、各々の水冷ノズル43の内部に流れる冷却水によって冷却される。
第1実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)アーク間距離L1がアーク間臨界距離以上となるように、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15とが配設されている。
これにより、正逆電極間のアークの発生を防止することができる。その結果、2本の非消耗式電極41を用いた2電極アーク溶接が実現可能になる。
(1)アーク間距離L1がアーク間臨界距離以上となるように、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15とが配設されている。
これにより、正逆電極間のアークの発生を防止することができる。その結果、2本の非消耗式電極41を用いた2電極アーク溶接が実現可能になる。
(2)非消耗式電極41は、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15の各々に1本ずつ、総計で2本設けられている。
これにより、非消耗式電極が1本しかない従来のシングルアーク溶接装置と比較して、母材21との間の抵抗は2倍になってアーク電圧が上昇し、その結果、電流が同一であれば入熱量を上昇させることができる。即ち、非消耗式電極が1本しかない従来のシングルアーク溶接装置と比較して、溶け込み性能を向上させることができる。
なお、抵抗自体に着目すると、従来のシングルアーク溶接装置であっても、1本の非消耗式電極の長さを2倍にすることで、抵抗を2倍にすることが可能である。しかしながら、この場合には、アークが広がってしまい、抵抗が2倍になることに起因して入熱量が上昇する効果、即ち、溶け込み性能が向上する効果は相殺されてしまう。
これにより、非消耗式電極が1本しかない従来のシングルアーク溶接装置と比較して、母材21との間の抵抗は2倍になってアーク電圧が上昇し、その結果、電流が同一であれば入熱量を上昇させることができる。即ち、非消耗式電極が1本しかない従来のシングルアーク溶接装置と比較して、溶け込み性能を向上させることができる。
なお、抵抗自体に着目すると、従来のシングルアーク溶接装置であっても、1本の非消耗式電極の長さを2倍にすることで、抵抗を2倍にすることが可能である。しかしながら、この場合には、アークが広がってしまい、抵抗が2倍になることに起因して入熱量が上昇する効果、即ち、溶け込み性能が向上する効果は相殺されてしまう。
(3)以上の(1)と(2)の効果をまとめると、2本の非消耗式電極41を用いて、溶け込み性能を向上させた溶接を行うことが可能な2電極アーク溶接装置及び2電極アーク溶接方法を提供することが可能である。
(4)正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15は、溶接方向に対して略平行に並列して配設されている。従って、図1に示すように、母材21の所定の位置からみると、逆極用アークトーチ15が先行して通過した後、正極用アークトーチ14が通過する。
これにより、逆極用アークトーチ15の溶接という視点でみると、正極用アークトーチ14は、母材21の予熱の機能と、母熱21に対するクリーニングの機能とを有することができる。その結果、母材21の予熱の機能が発揮されることで、溶け込み性能を向上させることが可能になり、クリーニングの機能が発揮されることで、後方の逆極用アークトーチ15の溶接による欠陥を防止することが可能になる。
これにより、逆極用アークトーチ15の溶接という視点でみると、正極用アークトーチ14は、母材21の予熱の機能と、母熱21に対するクリーニングの機能とを有することができる。その結果、母材21の予熱の機能が発揮されることで、溶け込み性能を向上させることが可能になり、クリーニングの機能が発揮されることで、後方の逆極用アークトーチ15の溶接による欠陥を防止することが可能になる。
(5)正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15の何れも、プラズマアークトーチとして構成されている。
これにより、パイロットアークが発生するため、タッチスタートをせずとも、アークを母材21に移行させることが可能になる。
また、TIGトーチによるアークと比較して、プラズマアークトーチによるアークは、指向性があって、裾野が狭いため、アーク長L2を、TIGトーチを採用した場合と比較して短縮することができる。従って、アーク長L2が短縮した分だけ溶け込み深さが深くなるので、溶け込み性能がより一段と向上する。
これにより、パイロットアークが発生するため、タッチスタートをせずとも、アークを母材21に移行させることが可能になる。
また、TIGトーチによるアークと比較して、プラズマアークトーチによるアークは、指向性があって、裾野が狭いため、アーク長L2を、TIGトーチを採用した場合と比較して短縮することができる。従って、アーク長L2が短縮した分だけ溶け込み深さが深くなるので、溶け込み性能がより一段と向上する。
[第2実施形態]
ここで、正極用アークトーチ14の電極チップ41bと逆極用アークトーチ15の電極チップ41bとの間の距離として、先行する逆極用アークトーチ15が母材21の予熱機能を発揮させて、溶け込み深さを所望の深さまで上昇させるために必要な最低距離が存在する。以下、かかる距離を「溶け込み深さ上昇距離」と称する。
このような溶け込み深さ上昇距離は、第1実施形態の条件でのアーク間臨界距離よりも短くなる場合が多い。このような場合、第1実施形態におけるアーク間距離L1は、第1実施形態の条件でのアーク間臨界距離以上とされているので、溶け込み深さ上昇距離を超えている。
従って、第1実施形態に係る2電極アーク溶接装置1では、先行する逆極用アークトーチ15による母材21の予熱機能を十分に発揮させることができない場合がある。
そこで、本発明の第2実施形態に係る2電極アーク溶接装置2は、アーク間距離L1を溶け込み深さ上昇距離以下とし、先行する逆極用アークトーチ15の母材21の予熱機能を十分に発揮させるべく、図2に示す構成を有している。
ここで、正極用アークトーチ14の電極チップ41bと逆極用アークトーチ15の電極チップ41bとの間の距離として、先行する逆極用アークトーチ15が母材21の予熱機能を発揮させて、溶け込み深さを所望の深さまで上昇させるために必要な最低距離が存在する。以下、かかる距離を「溶け込み深さ上昇距離」と称する。
このような溶け込み深さ上昇距離は、第1実施形態の条件でのアーク間臨界距離よりも短くなる場合が多い。このような場合、第1実施形態におけるアーク間距離L1は、第1実施形態の条件でのアーク間臨界距離以上とされているので、溶け込み深さ上昇距離を超えている。
従って、第1実施形態に係る2電極アーク溶接装置1では、先行する逆極用アークトーチ15による母材21の予熱機能を十分に発揮させることができない場合がある。
そこで、本発明の第2実施形態に係る2電極アーク溶接装置2は、アーク間距離L1を溶け込み深さ上昇距離以下とし、先行する逆極用アークトーチ15の母材21の予熱機能を十分に発揮させるべく、図2に示す構成を有している。
即ち、図2は、本発明の第2実施形態に係る2電極アーク溶接装置2の概略構成を示す断面図である。
なお、図2において、図1と対応する箇所には対応する符号が付してあり、これらの箇所の説明は適宜省略する。
なお、図2において、図1と対応する箇所には対応する符号が付してあり、これらの箇所の説明は適宜省略する。
第2実施形態に係る2電極アーク溶接装置2は、第1実施形態と同様に、電源装置11と、正極用出力端子12と、逆極用出力端子13と、正極用アークトーチ14と、逆極用アークトーチ15と、を備えている。
第2実施形態に係る2電極アーク溶接装置2は、さらに、正極用アークトーチ14の電極チップ41bと、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bとの間であって、母材21の表面の垂線と略平行に、絶縁体16が配設されている。
第2実施形態に係る2電極アーク溶接装置2は、さらに、正極用アークトーチ14の電極チップ41bと、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bとの間であって、母材21の表面の垂線と略平行に、絶縁体16が配設されている。
なお、第2実施形態に係る2電極アーク溶接装置2の動作は、第1実施形態の動作と基本的に同様であるので、その説明については省略する。
第2実施形態によれば、上述した(3)乃至(5)の効果は勿論のこと、さらに以下のような効果がある。
(6)正極用アークトーチ14の電極チップ41bと、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bとの間に、絶縁体16が配設されている。
これにより、正極用アークトーチ14の電極チップ41bから発生したアークは、絶縁体16の中を通過することができないので、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bに移行するためには、絶縁体16と母材21との間を迂回しなければならない。この場合、正極用アークトーチ14の電極チップ41bから母材21までの間は、このような迂回路よりも短距離となり導電性がよくなるため、正極用アークトーチ14の電極チップ41bから発生したアークは母材21に移行し易くなる。
全く同様の理由で、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bから発生したアークも母材21に移行し易くなる。
換言すると、第2実施形態におけるアーク間臨界距離は、絶縁体16が配設されていない第1実施形態(図1参照)の場合と比較すると短縮して、溶け込み深さ上昇距離以下となる。
従って、第2実施形態におけるアーク間距離L1を、溶け込み深さ上昇距離以下まで短縮しても、アーク間臨界距離以上を保つことができる。その結果、先行する逆極用アークトーチ15の母材21の予熱機能が十分に発揮されるので、溶け込み性能が向上する。
(6)正極用アークトーチ14の電極チップ41bと、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bとの間に、絶縁体16が配設されている。
これにより、正極用アークトーチ14の電極チップ41bから発生したアークは、絶縁体16の中を通過することができないので、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bに移行するためには、絶縁体16と母材21との間を迂回しなければならない。この場合、正極用アークトーチ14の電極チップ41bから母材21までの間は、このような迂回路よりも短距離となり導電性がよくなるため、正極用アークトーチ14の電極チップ41bから発生したアークは母材21に移行し易くなる。
全く同様の理由で、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bから発生したアークも母材21に移行し易くなる。
換言すると、第2実施形態におけるアーク間臨界距離は、絶縁体16が配設されていない第1実施形態(図1参照)の場合と比較すると短縮して、溶け込み深さ上昇距離以下となる。
従って、第2実施形態におけるアーク間距離L1を、溶け込み深さ上昇距離以下まで短縮しても、アーク間臨界距離以上を保つことができる。その結果、先行する逆極用アークトーチ15の母材21の予熱機能が十分に発揮されるので、溶け込み性能が向上する。
[第3実施形態]
上述したように、第2実施形態におけるアーク間距離L1は、第1実施形態におけるアーク間距離L1よりも短縮させることができ、その分だけ、先行する逆極用アークトーチ15の予熱機能を発揮させることが可能になる。
しかしながら、図2に示すように、ガス供給部42に供給されたパイロットガスがノズル穴44から高速で噴出することによってプラズマ化した(又はプラズマ化し易い)ガス51(以下、「プラズマガス51」と称する)は、母材21の表面上に充満し易くなる。
その結果、プラズマガス51は、絶縁体16と母材21との間を通過してしまう場合もある。このような場合、プラズマガス51は導電性が高いため、正逆電極間のアークが発生するおそれがある。
従って、第2実施形態では、正逆電極間のアークおそれが生じないように、プラズマガス51の元になるパイロットガスの流量を下げる必要がある。しかしながら、パイロットガスの流量の低下は、溶け込み性能の悪化を招く。
そこで、本発明の第3実施形態に係る2電極アーク溶接装置3は、パイロットガスの流量を維持したままで、プラズマガス51が絶縁体16と母材21との間を通過することを防止すべく、図3に示す構成を有している。
上述したように、第2実施形態におけるアーク間距離L1は、第1実施形態におけるアーク間距離L1よりも短縮させることができ、その分だけ、先行する逆極用アークトーチ15の予熱機能を発揮させることが可能になる。
しかしながら、図2に示すように、ガス供給部42に供給されたパイロットガスがノズル穴44から高速で噴出することによってプラズマ化した(又はプラズマ化し易い)ガス51(以下、「プラズマガス51」と称する)は、母材21の表面上に充満し易くなる。
その結果、プラズマガス51は、絶縁体16と母材21との間を通過してしまう場合もある。このような場合、プラズマガス51は導電性が高いため、正逆電極間のアークが発生するおそれがある。
従って、第2実施形態では、正逆電極間のアークおそれが生じないように、プラズマガス51の元になるパイロットガスの流量を下げる必要がある。しかしながら、パイロットガスの流量の低下は、溶け込み性能の悪化を招く。
そこで、本発明の第3実施形態に係る2電極アーク溶接装置3は、パイロットガスの流量を維持したままで、プラズマガス51が絶縁体16と母材21との間を通過することを防止すべく、図3に示す構成を有している。
即ち、図3は、本発明の第3実施形態に係る2電極アーク溶接装置3の概略構成を示す断面図である。
なお、図3において、図1や図2と対応する箇所には対応する符号が付してあり、これらの箇所の説明は適宜省略する。
なお、図3において、図1や図2と対応する箇所には対応する符号が付してあり、これらの箇所の説明は適宜省略する。
第3実施形態に係る2電極アーク溶接装置3は、第1実施形態や第2実施形態と同様に、電源装置11と、正極用出力端子12と、逆極用出力端子13と、正極用アークトーチ14と、逆極用アークトーチ15と、を備えている。
第3実施形態に係る2電極アーク溶接装置3は、さらに、正極用アークトーチ14の電極チップ41bと、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bとの間であって、母材21の表面の垂線と略平行に、絶縁体17が配設されている。
第3実施形態に係る2電極アーク溶接装置3は、さらに、正極用アークトーチ14の電極チップ41bと、逆極用アークトーチ15の電極チップ41bとの間であって、母材21の表面の垂線と略平行に、絶縁体17が配設されている。
この絶縁体17には、第2実施形態における絶縁体16とは異なり、その中央内部を貫通するようにガス噴出通路61が形成されている。
図示せぬ供給手段から供給されたガス52は、ガス噴出通路61を流れて、母材21に対して噴出され、図3に示すように、プラズマガス51が絶縁体17と母材21との間を通過してしまうことを防止する。
このようなガス52としては、例えばヘリウムのような、イオン化傾向が低い不活性ガスを採用することができる。
なお、図3においては、ガス52は、ガス噴出通路61の同図中下側から母材21に対して噴出されているが、これは例示である。即ち、ガス52の噴出場所は、図3の例に特に限定されず、プラズマガス51が絶縁体17と母材21との間を通過してしまうことを防止することが可能な場所であれば、任意の場所でよい。
図示せぬ供給手段から供給されたガス52は、ガス噴出通路61を流れて、母材21に対して噴出され、図3に示すように、プラズマガス51が絶縁体17と母材21との間を通過してしまうことを防止する。
このようなガス52としては、例えばヘリウムのような、イオン化傾向が低い不活性ガスを採用することができる。
なお、図3においては、ガス52は、ガス噴出通路61の同図中下側から母材21に対して噴出されているが、これは例示である。即ち、ガス52の噴出場所は、図3の例に特に限定されず、プラズマガス51が絶縁体17と母材21との間を通過してしまうことを防止することが可能な場所であれば、任意の場所でよい。
第3実施形態に係る2電極アーク溶接装置3の動作は、第1実施形態や第2実施形態の動作と基本的に同様であるので、その説明については省略する。
第3実施形態によれば、上述した(3)乃至(6)の効果は勿論のこと、さらに以下のような効果がある。
(7)絶縁体17の中央内部に貫通するように設けられたガス噴出通路61から、ガス52が噴出される。これにより、導電性の高い媒体、例えば、プラズマガス51や、後述するTIG溶接等に用いられるシールドガスが電離したものが、絶縁体17と母材21との間を通過することを防止できる。その結果、第3実施形態におけるアーク間臨界距離は、導電性の高い媒体が同一流量で供給される場合の第2実施形態(図2参照)よりも、短縮される。
これにより、導電性の高い媒体の流量を減少させずとも、アーク間距離L1を、第2実施形態よりもさらに一段と短くすることができ、その分だけ、先行する逆極用アークトーチ15の予熱機能の効果の度合はより一段と大きなものになり、溶け込み性能が向上する。
さらに、アーク長L2も、第2実施形態よりもさらに一段と短縮させることができるので、その分だけ、溶け込み深さが深くなり、溶け込み性能がより一段と向上する。
(7)絶縁体17の中央内部に貫通するように設けられたガス噴出通路61から、ガス52が噴出される。これにより、導電性の高い媒体、例えば、プラズマガス51や、後述するTIG溶接等に用いられるシールドガスが電離したものが、絶縁体17と母材21との間を通過することを防止できる。その結果、第3実施形態におけるアーク間臨界距離は、導電性の高い媒体が同一流量で供給される場合の第2実施形態(図2参照)よりも、短縮される。
これにより、導電性の高い媒体の流量を減少させずとも、アーク間距離L1を、第2実施形態よりもさらに一段と短くすることができ、その分だけ、先行する逆極用アークトーチ15の予熱機能の効果の度合はより一段と大きなものになり、溶け込み性能が向上する。
さらに、アーク長L2も、第2実施形態よりもさらに一段と短縮させることができるので、その分だけ、溶け込み深さが深くなり、溶け込み性能がより一段と向上する。
なお、本発明は第1乃至第3実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15は、第1乃至第3実施形態ではプラズマアークトーチとして構成されていたが、これに限定されず、非消耗式電極を有する限り任意のトーチでよい。
例えば、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15は、第1乃至第3実施形態ではプラズマアークトーチとして構成されていたが、これに限定されず、非消耗式電極を有する限り任意のトーチでよい。
具体的には例えば、図示はしないが、正極用アークトーチ14をTIG用アークトーチとして構成し、逆極用アークトーチ15をプラズマアークトーチとして構成することもできる。
この場合の本発明に係る2電極アーク溶接装置(以下、「TIG+プラズマ溶接装置」と称する)も、上述の図1乃至図3の何れかの構成を取ることが可能である。従って、図1の構成を取った場合には上述の効果(3)乃至(5)を、図2の構成を取った場合には上述の効果(3)乃至(6)を、図3の構成を取った場合には上述の効果(3)乃至(7)を、それぞれ奏することが可能になる。
この場合の本発明に係る2電極アーク溶接装置(以下、「TIG+プラズマ溶接装置」と称する)も、上述の図1乃至図3の何れかの構成を取ることが可能である。従って、図1の構成を取った場合には上述の効果(3)乃至(5)を、図2の構成を取った場合には上述の効果(3)乃至(6)を、図3の構成を取った場合には上述の効果(3)乃至(7)を、それぞれ奏することが可能になる。
より具体的には、非消耗式電極41の電流が50Aである場合のアーク間臨界距離は、本出願人が実測したところ40mmであった。このため、TIG+プラズマ溶接装置が図1の構成を取る場合には、50mm程度のアーク間距離L1が採用されることになる。これに対して、TIG+プラズマ溶接装置が図2の構成を取る場合には、(6)の効果により、アーク間距離L1を30mmまで短縮させることが可能になり、さらにTIG+プラズマ溶接装置が図3の構成を取る場合には、(7)の効果により、アーク間距離L1を20mmまで短縮させることが可能になる。
また、図3の構成のTIG+プラズマ溶接装置において、アーク長L2が3mmであり、非消耗式電極41の電流が100Aであるという条件が採用されたときには、溶け込み性能は、同条件の従来のシングルアーク溶接装置と比較すると、上述の(3)の効果により次のように向上する。
即ち、例えば、従来のシングルアーク溶接装置では、溶接速度が700mm/minの場合に溶け込み深さが0.79mmであった。これに対して、図3の構成のTIG+プラズマ溶接装置では、溶接速度が同一条件(700mm/min)の場合には、溶け込み深さが1.27mmと1.5倍の深さになり、また、溶け込み深さが略同一条件(0.66mm)の場合には、溶接速度が950mm/minと1.4倍になった。
即ち、例えば、従来のシングルアーク溶接装置では、溶接速度が700mm/minの場合に溶け込み深さが0.79mmであった。これに対して、図3の構成のTIG+プラズマ溶接装置では、溶接速度が同一条件(700mm/min)の場合には、溶け込み深さが1.27mmと1.5倍の深さになり、また、溶け込み深さが略同一条件(0.66mm)の場合には、溶接速度が950mm/minと1.4倍になった。
もっとも、上述した(5)の効果を考慮すると、正極用アークトーチ14及び逆極用アークトーチ15の構成は、TIGトーチ及びプラズマアークトーチの組み合せで構成するよりも、2本ともプラズマアークトーチとして構成した方が好適である。
さらに、TIGトーチの非消耗式電極41の方がプラズマアークトーチの非消耗式電極41よりも消耗が激しいという特徴があるため、2本ともプラズマアークトーチとして構成した場合の電流値は、本出願人の実測によると150Aとなり、TIGトーチとプラズマアークトーチの組合せで構成した場合の上述の例の50Aよりも上昇する。このように、プラズマアークトーチの効果としてはさらに、電流上昇の効果も存在する。
ただし、逆極用アークトーチ15の非消耗式電極41(アース側の非消耗式電極41)の電流値は、本出願人の実測によると150A以上になると消耗が激しいことが判明したため、150A未満が好適である。
さらに、TIGトーチの非消耗式電極41の方がプラズマアークトーチの非消耗式電極41よりも消耗が激しいという特徴があるため、2本ともプラズマアークトーチとして構成した場合の電流値は、本出願人の実測によると150Aとなり、TIGトーチとプラズマアークトーチの組合せで構成した場合の上述の例の50Aよりも上昇する。このように、プラズマアークトーチの効果としてはさらに、電流上昇の効果も存在する。
ただし、逆極用アークトーチ15の非消耗式電極41(アース側の非消耗式電極41)の電流値は、本出願人の実測によると150A以上になると消耗が激しいことが判明したため、150A未満が好適である。
1,2,3 2電極アーク溶接装置
11 電源装置
12 正極用出力端子
13 逆極用出力端子
14 正極用アークトーチ
15 逆極用アークトーチ
16,17 絶縁体
41 電極
61 ガス噴出通路
11 電源装置
12 正極用出力端子
13 逆極用出力端子
14 正極用アークトーチ
15 逆極用アークトーチ
16,17 絶縁体
41 電極
61 ガス噴出通路
Claims (10)
- 正極電圧と、前記正極電圧とは電位が異なる逆極電圧と、を出力する電源と、
前記電源から出力された前記正極電圧が印加され、アークを発生させる正極用非消耗式電極と、
前記電源から出力された前記逆極電圧が印加され、アークを発生させる逆極用非消耗式電極と、
を備え、
前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極は、
両者の間でアークが発生しない最低距離以上だけ離間して配設されており、
母材との間にそれぞれアークを発生させる
2電極アーク溶接装置。 - 前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極の間に配設される絶縁体
をさらに備える請求項1に記載の2電極アーク溶接装置。 - 前記絶縁体の内部には、ガスを流して外部に噴出させる通路が形成されている
請求項2に記載の2電極アーク溶接装置。 - 前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極のうち少なくとも一方は、プラズマアークトーチである
請求項1乃至3の何れか1項に記載の2電極アーク溶接装置。 - 前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極は、
前記母材に対して所定方向に移動し、
前記所定方向に略平行に並列して配設されている
請求項1乃至4の何れか1項に記載の2電極アーク溶接装置。 - 正極電圧と、前記正極電圧とは電位が異なる逆極電圧と、を出力する電源と、
前記電源から出力された前記正極電圧が印加され、アークを発生させる正極用非消耗式電極と、
前記電源から出力された前記逆極電圧が印加され、アークを発生させる逆極用非消耗式電極と、
を備える2電極アーク溶接装置の2電極アーク溶接方法であって、
前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極は、
両者の間でアークが発生しない最低距離以上だけ離間した状態で、母材との間にそれぞれアークを発生させる
2電極アーク溶接方法。 - 前記2電極アーク溶接装置は、
前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極の間に配設される絶縁体
をさらに備える請求項6に記載の2電極アーク溶接方法。 - 前記絶縁体の内部には、ガスを流して外部に噴出させる通路が形成されている
請求項7に記載の2電極アーク溶接方法。 - 前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極のうち少なくとも一方は、プラズマアークトーチである
請求項6乃至8の何れか1項に記載の2電極アーク溶接方法。 - 前記正極用非消耗式電極及び前記逆極用非消耗式電極は、
前記母材に対して所定方向に移動し、
前記所定方向に略平行に並列して配設されている
請求項6乃至9の何れか1項に記載の2電極アーク溶接装置。
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- 2011-01-03 US US12/983,525 patent/US8378251B2/en not_active Expired - Fee Related
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20131015 |