JP2011135153A - アンテナシートおよびアンテナシートを備えた非接触ic媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材シート上に導電性薄膜からなるループ状コイルパターンを含むアンテナパターンを有するアンテナシートにおいて、ループ状コイルパターンが最外周コイルパターン、最内周コイルパターン及び中間コイルパターンを有し、最外周コイルパターン及び最内周コイルパターンの一部又は全部が中間コイルパターンの線幅より広いことを特徴とするアンテナシートとする。
【選択図】図5
Description
アンテナパターンは特に限定するものではなく、想定する通信周波数などにより任意に設定できる。
アンテナパターンの線幅は0.1〜1.0mm、間隔は0.1〜1.0mm程度である。
誘導起動電力V(V)=−n×dφ/dt(Wb/s)・・・(1)
n:ループ状コイルパターンの巻き数
dφ/dt:錯交磁束の時間的変化
錯交磁束は、下記式(2)で示されるように磁束密度と開口部の面積であらわされる。
錯交磁束φ=BS・・・(2)
B:磁束密度
S:開口部の面積
ここで、2つのループ状コイルパターンで比較する場合、錯交磁束は、ループ状コイルパターン形成面に対し垂直方向の磁束が等密度であれば、ループ状コイルパターンの開口部形状によらず磁束密度Bは等しいものとして近似でき、錯交磁束は開口部の面積に比例することになる。従って、これらのループ状コイルパターンの巻き数が同じであれば誘導起電力は開口部の面積の比で決まる。これより、開口面積が誘導起電力の向上に寄与することができる。
誘導起電力が大きいと通信距離が伸びるため、通信特性の点で有利になる。
そのため、ループ状コイルパターン形成領域の面積をできるだけ大きくした方がループ状コイルパターンの開口面積を大きくできるため好ましいものとなる。
このようにすることで図3に示すようなダミーパターンを用いる場合に比べてアンテナ
パターン形成領域を最大限広く確保しつつ、オーバーエッチング、サイドエッチングの影響を低減することができる。
また、導電性薄膜全体の領域を小さくできるため、エンボス形成できる領域や、後述する接触式ICモジュールを埋設する領域などレイアウトの自由度が向上するものとなる。
コイルパターンとコイルパターンの間は前述のように0.1〜1.0mm程度の比較的狭い間隔であるため、隣り合うコイルパターン側においてはオーバーエッチングやサイドエッチングが起き難い。しかし、図1に示すように最内周コイルパターン、最外周コイルパターンはコイルパターンと隣合っていない側において、オーバーエッチング、サイドエッチングによるパターンの欠けが発生し、アンテナパターン形成工程での不良が起こりやすくなり、また形成直後に良品であっても巻き取りや搬送の際の応力により断線して通信不良となる可能性が高くなる。しかし、最内周コイルパターン、最外周コイルパターンの線幅を他のコイルパターンの線幅より広くすることでオーバーエッチング、サイドエッチングによるパターン欠けが発生しても一定の線幅が保たれているのでこのような問題は起こらず、断線や通信不良がない堅牢なアンテナパターンを安定して製造することが可能となる。
エッチングの条件に異方性がある場合、特定の方向はオーバーエッチング、サイドエッチングの影響を受けやすく、この方向に直行する方向は比較的オーバーエッチング、サイドエッチングの影響を受けにくい。
そのため少なくとも最外周コイルパターンと最内周コイルパターンのうち、オーバーエッチング、サイドエッチングの影響を受けやすい部分において、他のコイルパターンの線幅より太くすることが好ましい。
具体的にはICカード用途等四角形状の通信媒体に用いる場合、縦辺、横辺を有する略四角形状のコイルパターンを用いることができるが、この場合、エッチング液の流れる方向により、縦辺または横辺のうち一方が他方の辺よりオーバーエッチング、サイドエッチングが発生しやすくなる場合がある。このような場合はエッチング液の流れ方向を考慮して少なくとも縦辺または横辺の最外周コイルパターンと最内周コイルパターンの線幅が他のコイルパターンの線幅より太くすると、アンテナパターン形成領域増加を最小限度にして必要な効果を得られる。
また、コイルパターンが楕円形状、円形状である場合、特定の方向に対し、略平行となっている部分の最外周コイルパターンと最内周コイルパターンの線幅を他のコイルパターンの線幅より太くすることができる。
非接触式のICカードとしてはICモジュールまたはICチップを実装したアンテナシートを複数層または単層からなるコア基材で挟みこみ、さらに複数層または単層からなる外装基材で挟みこんだ非接触ICカードを用いることができる。
コア基材、外装基材としては、非晶質または結晶性ポリエステル系基材、ポリカーボネート基材、ポリオオレフィン系基材、塩化ビニル系基材、ポリ乳酸系材料等を用いた生分解製基材、紙基材などを用いることができる。
また、非接触ICカードにさらにミリング加工により接触端子付ICモジュールを収容できる凹部を形成し、接触端子付ICモジュールを埋設したハイブリットICカードとしてもよい。
また、非接触式用のICチップと接触式のICチップを兼ねたデュアルICカードとしてもよい。
またこれらのICカードには磁気記録層を設けたり、エンボス加工、文字絵柄印刷加工、保護層形成などの後加工をしてもよい。
その後エッチング液を用いてエッチングを行い、洗浄することによりアンテナパターンを得た。
以下にサンプル1、2を比較サンプルとして作成し、サンプル3を本発明のサンプルとして作成した具体例を示す。
(サンプル1)
具体例1のアンテナパターンとして、巻き数が5でコイルパターンの線幅は0.5mm、各コイルの間隔は0.5mmであるループ状コイルパターンを有するものを用い、カード端部から3mmクリアランスをとった横80×縦48mmの範囲内にコイルパターンをおさめるように作成した。
このアンテナパターンのコイルパターン形成領域の面積は3840mm2となり、開口部の面積は2769mm2となった。
(サンプル2)
サンプル1の構成において、最外周の外側、最内周の内側にそれぞれダミーパターンを設け、カード端部から3mmクリアランスをとった横80×縦48mmの範囲内にコイルパターンをおさめるように作成した。ダミーパターンは、線幅0.5mmのパターンを最外周のコイルパターンから0.5mmあけて設けた。
このアンテナパターンのコイルパターン形成領域の面積は3588mm2(ダミーパターン含まず)となり、開口部の面積は2345mm2となった。
(サンプル3)
サンプル1の構成において、最外周と最内周の線幅を1.0mmに変更して、カード端部から3mmクリアランスをとった横80×縦48mmの範囲内にコイルパターンをおさめるように作成した。
このアンテナパターンのコイルパターン形成領域の面積は3840mm2となり、開口部の面積は2553mm2となった。
(サンプル1)
具体例1のアンテナパターンとして、巻き数が5でコイルパターンの線幅は1.0mm、各コイルの間隔は1.0mmであるループ状コイルパターンを有するものを用い、カー
ド端部から3mmクリアランスをとった横80×縦48mmの範囲内にコイルパターンをおさめるように作成した。
このアンテナパターンのコイルパターン形成領域の面積は3840mm2となり、開口部の面積は1860mm2となった。
(サンプル2)
サンプル1の構成において、最外周の外側、最内周の内側にそれぞれダミーパターンを設け、カード端部から3mmクリアランスをとった横80×縦48mmの範囲内にコイルパターンをおさめるように作成した。ダミーパターンは、線幅1.0mmのパターンを最外周のコイルパターンから1.0mmあけて設けた。
このアンテナパターンのコイルパターン形成領域の面積は3344mm2(ダミーパターン含まず)となり、開口部の面積は1188mm2となった。
(サンプル3)
サンプル1の構成において、最外周と最内周の線幅を2.0mmに変更して、カード端部から3mmクリアランスをとった横80×縦48mmの範囲内にコイルパターンをおさめるように作成した。
このアンテナパターンのコイルパターン形成領域の面積は3840mm2となり、開口部の面積は1508mm2となった。
具体例1、2の各サンプルを10サンプルずつ作成し、理論上の誘導起電力比の算出、エッチング不良のあるサンプルの数量について確認した。
エッチング不良は線幅が細った場合起こりうる断線、箔切れを考慮して、幅方向において半分以上欠けているものを不良とした。
評価結果を表1に示す。
2・・・導電性薄膜
3・・・サイドエッチング
4・・・基材シート
5・・・パターン欠け
6・・・ダミーパターン
7・・・ICカード外形
8・・・コイルパターンの主たる形成エリア
9・・・最内周の1ターン目コイルパターン
10・・・最外周の5ターン目コイルパターン
Claims (4)
- 基材シート上に導電性薄膜からなるループ状コイルパターンを含むアンテナパターンを有するアンテナシートにおいて、
ループ状コイルパターンが最外周コイルパターン、最内周コイルパターン及び中間コイルパターンを有し、
最外周コイルパターン及び最内周コイルパターンの一部又は全部が中間コイルパターンの線幅より広いことを特徴とするアンテナシート。 - 前記最外周コイルパターン及び最内周コイルパターンが、少なくとも特定の方向に対し略平行となる部分における線幅が中間コイルパターンの線幅より広いことを特徴とする請求項1記載のアンテナシート。
- 前記最外周コイルパターン及び最内周コイルパターンの線幅が、中間コイルパターンの線幅に比べ1.5〜2.5倍であることを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナシート。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のアンテナシートにICチップまたはICモジュールを実装してなる非接触IC媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009290447A JP2011135153A (ja) | 2009-12-22 | 2009-12-22 | アンテナシートおよびアンテナシートを備えた非接触ic媒体 |
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2009
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