JP2011134316A - タッチパネル装置及びタッチパネルのタッチ入力点間距離検出方法 - Google Patents

タッチパネル装置及びタッチパネルのタッチ入力点間距離検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タッチパネル上で2点がタッチされた際の2点間の距離を精度良く検出することができるタッチパネル装置及びタッチパネルのタッチ入力点間距離検出方法を提供する。
【解決手段】タッチパネルTP上で2点がタッチされたか否かを、対向する端子間の抵抗値に基づいて判定し、2点がタッチされたと判定すると、タッチされた2点間の距離XDual,YDualを検出する。このとき、対向する端子間の抵抗値とタッチ入力点の押圧力(接触抵抗値)とに基づいて、2点間距離XDual,YDualを検出する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、タッチパネル装置及びタッチパネルのタッチ入力点間距離検出方法に関し、特にタッチパネル上の2点を同時にタッチした際の2点間距離を検出可能な抵抗膜式のタッチパネル装置及び当該2点間距離を検出する方法に関する。
従来のタッチパネル装置としては、例えば特許文献1に記載の技術がある。この技術は、タッチパネル上で2点がタッチされると、2層タッチパネルに設けた対向する端子間の抵抗値が低下する現象を利用して、2点タッチを判定するものである。
ここでは、2点タッチされたときの2点間の距離が大きいほど対向する端子間の抵抗値が大きくなることを利用して、X方向の端子間の抵抗値およびY方向の端子間の抵抗値に基づいて、X方向およびY方向の2点間の距離をそれぞれ検出している。
特開2009−176114号公報
しかしながら、対向する端子間の抵抗値は、2点間の距離だけでなくタッチ入力点の押圧力にも影響する。すなわち、2点間の距離が同じであっても、タッチ入力点の押圧力が異なると、対向する端子間の抵抗値は変化する。
したがって、上記特許文献1に記載のタッチパネル装置のように、単に対向する端子間の抵抗値に基づいて2点間距離を検出する方法では、正確な2点間距離を求めることができず、操作者の意図に反する操作が認識されてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、タッチパネル上で2点がタッチされた際の2点間距離を精度良く検出することができるタッチパネル装置及びタッチパネルのタッチ入力点間距離検出方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るタッチパネル装置の第1の形態は、一対の電極端子が対向する端辺部にそれぞれ設けられた2枚の抵抗膜を、上下で前記電極端子が直交するように互いに接触可能に近接対向させて構成したタッチパネルを備えるタッチパネル装置であって、前記一対の電極端子間の抵抗値を測定する端子間抵抗測定手段と、前記端子間抵抗測定手段で測定した前記抵抗値に基づいて、前記タッチパネル上で2点がタッチされたか否かを判定する2点タッチ判定手段と、前記2点タッチ判定手段で2点がタッチされたと判定したとき、タッチ入力の押圧力を検出する押圧力検出手段と、前記2点タッチ判定手段で2点がタッチされたと判定したとき、前記端子間抵抗測定手段で測定した前記抵抗値と、前記押圧力検出手段で検出した押圧力とに基づいて、タッチされた2点間の距離を検出する2点間距離検出手段と、を備えることを特徴としている。
このように、タッチ入力の押圧力を考慮してタッチされた2点間の距離を検出するので、例えば、操作者が2点タッチした際に、2点間距離を一定としたままでタッチ開始時から徐々に押圧力を変化させるような操作を行った場合であっても、適正に一定の2点間距離を検出することができるなど、2点間距離を精度良く求めることができる。
また、第2の形態は、前記2点間距離検出手段が、前記タッチパネルがタッチされていないときに前記端子間抵抗測定手段で測定した前記抵抗値と、前記タッチパネルがタッチされたときに前記端子間抵抗測定手段で測定した前記抵抗値との差分に基づいて、前記2点間の距離の基準値を算出する基準値算出手段と、前記押圧力検出手段で検出した押圧力が小さいほど、前記基準値算出手段で算出した前記2点間の距離の基準値を増加補正する補正手段と、を備えることを特徴としている。
このように、タッチ入力の押圧力に応じて、タッチしていないときの端子間抵抗値とタッチしているときの端子間抵抗値との差分を補正することで、タッチ入力の押圧力の変化に伴って発生する押下点での上下の抵抗膜間の接触抵抗の変化分を補正することができる。
押圧力が小さいほど上下の抵抗膜間の接触抵抗は大きくなるため、実際の2点間距離が同じであっても、タッチしていないときの端子間抵抗値とタッチしているときの端子間抵抗値との差分、即ち2点間距離の基準値が小さくなる。したがって、押圧力が小さいほど当該2点間距離の基準値を増加補正することで、2点間距離を精度良く求めることができる。このように、比較的簡易な構成で適正な補正を行うことができる。
さらに、第3の形態は、一対の電極端子が対向する端辺部にそれぞれ設けられた2枚の抵抗膜を、上下で前記電極端子が直交するように互いに接触可能に近接対向させて構成したタッチパネルを備えるタッチパネル装置であって、一方の抵抗膜の一対の電極端子間に電源電圧を印加し、且つ他方の抵抗膜の一対の電極端子間を短絡した状態で、前記他方の抵抗膜の一対の電極端子のうち何れか一方の電極端子の電圧を検出する第1の電圧検出手段と、前記一方の抵抗膜の一対の電極端子間に抵抗を介して電源電圧を印加し、且つ前記他方の抵抗膜の一対の電極端子間を短絡した状態で、前記他方の抵抗膜の一対の電極端子のうち何れか一方の電極端子の電圧を検出する第2の電圧検出手段と、前記第1の電圧検出手段で検出した電圧と前記第2の電圧検出手段で検出した電圧との比に基づいて、前記タッチパネル上で2点がタッチされたか否かを判定する2点タッチ判定手段と、前記2点タッチ判定手段で2点がタッチされたと判定したとき、タッチ入力の押圧力を検出する押圧力検出手段と、前記2点タッチ判定手段で2点がタッチされたと判定したとき、前記第1の電圧検出手段で検出した電圧と前記第2の電圧検出手段で検出した電圧との比と、前記押圧力検出手段で検出した押圧力とに基づいて、タッチされた2点間の距離を検出する2点間距離検出手段と、を備えることを特徴としている。
このように、タッチ入力の押圧力を考慮してタッチされた2点間の距離を検出するので、例えば、操作者が2点タッチした際に、2点間距離を一定としたままでタッチ開始時から徐々に押圧力を変化させるような操作を行った場合であっても、適正に一定の2点間距離を検出することができるなど、2点間距離を精度良く求めることができる。
また、第4の形態は、前記2点間距離検出手段が、前記タッチパネルが1点タッチされているときに前記第1の電圧検出手段で検出した電圧と前記第2の電圧検出手段で検出した電圧との比と、前記タッチパネルが2点タッチされているときに前記第1の電圧検出手段で検出した電圧と前記第2の電圧検出手段で検出した電圧との比との差分に基づいて、前記2点間の距離の基準値を算出する基準値算出手段と、前記押圧力検出手段で検出した押圧力が小さいほど、前記基準値算出手段で算出した前記2点間の距離の基準値を増加補正する補正手段と、を備えることを特徴としている。
このように、2点間の距離に応じて前記第1の電圧検出部で検出した電圧と前記第2の電圧検出部で検出した電圧との比が変化することを利用して、2点間距離を検出するので、適正に2点間距離を検出することができる。また、座標検出や2点タッチ判定に用いる測定電圧を用いて2点間距離を検出することができるので、新たに2点間距離検出用の電圧測定を行う必要がない。したがって、その分電圧測定の回数を削減することができる。
さらに、第5の形態は、前記押圧力検出手段は、前記2点タッチ判定手段で2点がタッチされたと判定したとき、タッチ入力の押圧力と相関関係にあり且つ各点の押圧力との相関度合いが同等又は略同等となる押圧パラメータを検出することを特徴としている。
このように、各点の押圧力の影響が同等程度となるような押圧パラメータを用いることで、各点の押圧力が異なる場合等であっても、より精度良く2点間距離を求めることができる。
また、本発明に係るタッチパネルのタッチ入力点間距離検出方法の第1の形態は、一対の電極端子が対向する端辺部にそれぞれ設けられた2枚の抵抗膜を、上下で前記電極端子が直交するように互いに接触可能に近接対向させて構成したタッチパネルのタッチ入力点間距離検出方法であって、前記一対の電極端子間の抵抗値を測定する端子間抵抗測定ステップと、前記端子間抵抗測定ステップにおいて測定された前記抵抗値に基づいて、前記タッチパネル上で2点がタッチされたか否かを判定する2点タッチ判定ステップと、前記2点タッチ判定ステップにおいて2点がタッチされたと判定されたとき、タッチ入力の押圧力を検出する押圧力検出ステップと、前記2点タッチ判定ステップにおいて2点がタッチされたと判定されたとき、前記端子間抵抗測定ステップにおいて測定された前記抵抗値と、前記押圧力検出ステップにおいて検出された押圧力とに基づいて、タッチされた2点間の距離を検出する2点間距離検出ステップと、を備えることを特徴としている。
さらに、第2の形態は、一対の電極端子が対向する端辺部にそれぞれ設けられた2枚の抵抗膜を、上下で前記電極端子が直交するように互いに接触可能に近接対向させて構成したタッチパネルのタッチ入力点間距離検出方法であって、一方の抵抗膜の一対の電極端子間に電源電圧を印加し、且つ他方の抵抗膜の一対の電極端子間を短絡した状態で、前記他方の抵抗膜の一対の電極端子のうち何れか一方の電極端子の電圧を検出する第1の電圧検出ステップと、前記一方の抵抗膜の一対の電極端子間に抵抗を介して電源電圧を印加し、且つ前記他方の抵抗膜の一対の電極端子間を短絡した状態で、前記他方の抵抗膜の一対の電極端子のうち何れか一方の電極端子の電圧を検出する第2の電圧検出ステップと、前記第1の電圧検出ステップにおいて検出された電圧と前記第2の電圧検出ステップにおいて検出された電圧との比に基づいて、前記タッチパネル上で2点がタッチされたか否かを判定する2点タッチ判定ステップと、前記2点タッチ判定ステップにおいて2点がタッチされたと判定されたとき、タッチ入力の押圧力を検出する押圧力検出ステップと、前記2点タッチ判定ステップにおいて2点がタッチされたと判定されたとき、前記第1の電圧検出ステップにおいて検出された電圧と前記第2の電圧検出ステップにおいて検出された電圧との比と、前記押圧力検出ステップにおいて検出された押圧力とに基づいて、タッチされた2点間の距離を検出する2点間距離検出ステップと、を備えることを特徴としている。
このように、タッチ入力の押圧力を考慮してタッチされた2点間の距離を検出する方法であるので、2点間距離を精度良く求めることができる。
本発明によれば、タッチパネル上で2点がタッチされた際の2点間の距離を精度良く検出することができるので、操作者の意図に合致した操作を認識することができるタッチパネル装置とすることができる。
本発明の実施形態におけるタッチパネル装置の構成を示す回路図である。 制御部10で実行する初期化処理手順を示すフローチャートである。 R_XP測定時における回路図である。 R_YP測定時における回路図である。 制御部10で実行する2点タッチ処理手順を示すフローチャートである。 Xp1,Xp2測定時における回路図である。 Yp1,Yp2測定時における回路図である。 Z1測定時における回路図である。 Z2測定時における回路図である。 1点タッチの場合の端子間抵抗の状態を示す図である。 2点間距離を一定としたときの押圧力と(R_YP0−R_YP)との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態の効果を説明するための図である。 2点タッチのジェスチャを示す図である。 ジェスチャ判断処理手順を示すフローチャートである。 回転判断処理手順を示すフローチャートである。 縮小動作時における補正前の(R_YP0−R_YP)を示す図である。 縮小動作時における補正後の2点間距離YDualを示す図である。 2点タッチの場合のZ1,Z2測定時における回路図である。 2点タッチ時のZ1,Z2測定の抵抗モデルを示す図である。 押圧パラメータ算出処理手順を示すフローチャートである。 xa<xb,ya>ybのときのタッチ入力点の状態を示す図である。 Z1NP,Z2NP測定時における回路図である。 xa<xb,ya<ybのときのタッチ入力点の状態を示す図である。 Z1PP,Z2PP測定時における回路図である。 本発明の第3の実施形態におけるタッチパネル装置の構成を示す回路図である。 第3の実施形態の制御部10で実行する初期化処理手順を示すフローチャートである。 Xp21測定時における回路図である。 Yp21測定時における回路図である。 RXp21測定時における回路図である。 RYp21測定時における回路図である。 第3の実施形態における2点タッチ処理手順を示すフローチャートである。 Yp1測定時における回路図である。 Z1,Z2測定時における回路図である。 Z1PP,Z2PP測定時における回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
(構成)
図1は、本発明の実施形態におけるタッチパネル装置の構成を示す回路図である。
タッチパネル装置は、装置全体を制御する制御部10と、必要な情報を表示するためのLCDモジュール11と、LCDモジュール11上に設置されるタッチパネルTPとを備える。
タッチパネルTPは、2枚のタッチパネルTP1,TP2から構成される。タッチパネルTP1は、タッチパネルTP2上に微小な隙間を設けて重ね合わせる。タッチパネルTP1は、Y方向に伸びた一対の電極からなる端子Y1,Y2間に延設された抵抗膜を有する。また、タッチパネルTP2は、Y方向に直交するX方向に伸びた一対の電極からなる端子X1,X2間に延設された抵抗膜を有する。
タッチパネルTP1及びTP2は、それぞれの抵抗膜を張り合わせて構成されるアナログタッチパネルであり、人間の指やペン等でそのタッチ感応表面上のどこにタッチしても、そのタッチを検出できるようになっている。
また、このタッチパネル装置は、スイッチSW1〜SW6を備える。
スイッチSW1の一端は、所定の直流電圧を印加する電源VDDに接続され、その他端は、タッチパネルTP1の端子Y1に接続されている。スイッチSW2の一端は電源VDDに接続され、その他端は抵抗R1を介してタッチパネルTP1の端子Y1に接続されている。スイッチSW3の一端は接地接続され、その他端はタッチパネルTP1の端子Y2に接続されている。
また、スイッチSW4の一端は電源VDDに接続され、その他端はタッチパネルTP2の端子X1に接続されている。スイッチSW5の一端は電源VDDに接続され、その他端は抵抗R2を介してタッチパネルTP2の端子X1に接続されている。スイッチSW6の一端は接地接続され、その他端はタッチパネルTP2の端子X2に接続されている。
これらスイッチSW1〜SW6は、制御部10によってそれぞれ開閉状態が制御されるようになっている。
制御部10は、スイッチSW1〜SW6を開閉制御し、所定の接続状態で各端子X1,X2,Y1,Y2に発生した電圧XP,XN,YP,YNを取得する。ここで、制御部10は、図示しないADコンバータを備え、測定電圧をデジタルデータに変換する。
そして、制御部10は、これらの取得した電圧値をもとに、タッチパネルTP上で2点がタッチされたか否かを判定すると共に、1点がタッチされた場合にはそのタッチ位置(X座標,Y座標)、2点がタッチされた場合には2点の中心座標と2点間の距離(X方向距離,Y方向距離)を検出し、出力する。
図2は、制御部10で実行する初期化処理手順を示すフローチャートである。
この初期化処理は、タッチパネルTPがタッチされていないときに実行する。
先ずステップS1で、図3に示す状態での端子X1の電圧XP(電圧R_XP)を取得する。すなわち、スイッチSW5及びSW6を閉状態とし、それ以外のスイッチを開状態に制御することで、端子X1に抵抗R2を介して電源VDDの電圧を与えると共に、端子X2を接地接続する。このように、抵抗R2を介して端子X1,X2間に電源VDDの電圧を印加する。そして、この状態で、端子X1の電圧レベルを測定する。
このとき測定される電圧レベルは、端子X1,X2間の抵抗値と既知の抵抗値R2とで分圧した値となる。このようにして、端子X1,X2間の抵抗値に相当する電圧レベルを求めることができる。なお、図3は、2点タッチした際の端子X1,X2間の回路構成を示している。
次に、ステップS2では、図4に示す状態での端子Y1の電圧YP(電圧R_YP)を取得する。すなわち、スイッチSW2及びSW3を閉状態とし、それ以外のスイッチを開状態に制御することで、端子Y1に抵抗R1を介して電源VDDの電圧を与えると共に、端子Y2を接地接続する。このように、抵抗R1を介して端子Y1,Y2間に電源VDDの電圧を印加する。そして、この状態で、端子Y1の電圧レベルを測定する。
このとき測定される電圧レベルは、端子Y1,Y2間の抵抗値と既知の抵抗値R1とで分圧した値となる。このようにして、端子Y1,Y2間の抵抗値に相当する電圧レベルを求めることができる。なお、図4は、2点タッチした際の端子Y1,Y2間の回路構成を示している。
次に、ステップS3では、前記ステップS1で取得した電圧R_XPを基準電圧R_XP0に設定すると共に、前記ステップS2で取得した電圧R_YPを基準電圧R_YP0に設定する。
そして、ステップS4では、前記ステップS3で設定した基準電圧R_XP0,R_YP0をメモリ(不図示)に記憶して、初期化処理を終了する。
図5は、制御部10で実行するタッチ処理手順を示すフローチャートである。
このタッチ処理は、タッチパネルTPがタッチされているときに所定時間毎(2msec〜10msec毎)に実行し、先ずステップS11で、各種データを取得する。具体的には、電圧R_XP,R_YP,Xp1,Xp2,Yp1,Yp2,Z1,Z2を取得する。
電圧R_XPは、図3に示す状態で測定した電圧XPであり、電圧R_YPは、図4に示す状態で測定した電圧YPである。
また、電圧Xp1及びXp2は、図6に示す状態で測定した電圧YP及びYNである。すなわち、図3の状態に対し、スイッチSW5を開状態、スイッチSW4を閉状態として、端子X1,X2間に電源VDDの電圧を印加した状態で、他方のパネルの端子Y1,Y2の電圧レベルをそれぞれ測定する。
電圧Yp1及びYp2は、図7に示す状態で測定した電圧XP及びXNである。すなわち、図4の状態に対し、スイッチSW2を開状態、スイッチSW1を閉状態として、端子Y1,Y2間に電源VDDの電圧を印加した状態で、他方のパネルの端子X1,X2の電圧レベルをそれぞれ測定する。
さらに、電圧Z1は、図8に示す状態で測定した電圧XPである。すなわち、電圧Z1の測定時には、スイッチSW1及びSW6を閉状態とし、それ以外のスイッチを開状態に制御することで、端子Y1に電源VDDの電圧を与えると共に、端子X2を接地接続する。そして、この状態で、端子Y1の電圧レベルを測定する。ここで、図8は、1点タッチした際の各端子間の回路構成を示している。
また、電圧Z2は、図9に示す状態で測定した電圧YNである。すなわち、電圧Z2の測定時には、図8と同様にスイッチSW1及びSW6を閉状態とし、それ以外のスイッチを開状態に制御することで、端子Y1に電源VDDの電圧を与えると共に、端子X2を接地接続する。そして、この状態で、端子Y2の電圧レベルを測定する。ここで、図9は、1点タッチした際の各端子間の回路構成を示している。
なお、各種データを取得する際には、平均化処理等を実施するようにしてもよい。平均化処理としては、例えば、6データを取得し、その6データのうち最大値及び最小値を削除した後、残りの4データの平均を取る処理を行う。これにより、測定データの信頼性を向上させることができる。
次に、ステップS12では、前記ステップS11で取得した電圧Xp1及びXp2に基づいて、下記(1)式をもとにX座標Xpを算出し、前記ステップS11で取得した電圧Yp1及びYp2に基づいて、下記(2)式をもとにY座標Ypを算出する。
Xp=(Xp1+Xp2)/2 ………(1)
Yp=(Yp1+Yp2)/2 ………(2)
ここで算出した座標(Xp,Yp)は、2点タッチの際の2点の中心座標となる。
次に、ステップS13では、前記ステップS11で取得した電圧R_XPと、メモリに記憶した基準電圧R_XP0との差分(R_XP0−R_XP)が、予め設定した判定閾値D_XYより大きいか否かを判定する。そして、R_XP0−R_XP>D_XYである場合には、2点タッチされていると判断して後述するステップS15に移行する。
一方、R_XP0−R_XP≦D_XYである場合にはステップS14に移行し、前記ステップS11で取得した電圧R_YPと、メモリに記憶した基準電圧R_YP0との差分(R_YP0−R_YP)が、予め設定した判定閾値D_XYより大きいか否かを判定する。そして、R_YP0−R_YP≦D_XYである場合には、1点タッチであると判断してステップS15に移行する。
ステップS15では、前記ステップS11で取得した電圧Xp1,Yp1をタッチ位置のXY座標として出力し、タッチ処理を終了する。
一方、前記ステップS14で、R_YP0−R_YP>D_XYであると判定した場合には、2点タッチされていると判断してステップS16に移行し、押圧パラメータXZ21を算出する。この押圧パラメータXZ21は、タッチ入力点の押圧力と相関関係のあるパラメータであり、当該押圧力が大きいほど小さくなる値である。ここでは、次式をもとに押圧パラメータXZ21を算出する。
XZ21=Xp/4096(Z2/Z1−1) ………(3)
なお、上記(3)式は、12bit(212=4096)の場合の算出式である。
次に、ステップS17では、前記ステップS16で算出した押圧パラメータXZ21が、予め設定した判定閾値D_XZ21より小さいか否かを判定する。そして、XZ21≧D_XZ21である場合には、タッチ入力点に一定圧力がかかっていないものと判断して、そのままタッチ処理を終了する。一方、XZ21<D_XZ21である場合には、タッチ入力点に一定圧力がかかっているものと判断してステップS18に移行する。
ステップS18では、次式をもとにX方向の2点間距離XDualを算出する。
XDual=A・(R_XP0−R_XP−B)・(XZ21+C)+D ………(4)
ここで、A,B,C,Dはそれぞれ予め設定した定数である。
このように、基準電圧R_XP0と電圧R_XPとの差分に基づいて算出される2点間距離基準値A・(R_XP0−R_XP−B)を、押圧パラメータXZ21ともとに設定される補正係数(XZ21+C)で補正することで、X方向の2点間距離XDualを算出する。
次に、ステップS19では、次式をもとにY方向の2点間距離YDualを算出する。
YDual=A・(R_YP0−R_YP−B)・(XZ21+C)+D ………(5)
このように、基準電圧R_YP0と電圧R_YPとの差分に基づいて算出される2点間距離基準値A・(R_YP0−R_YP−B)を、押圧パラメータXZ21ともとに設定される補正係数(XZ21+C)で補正することで、Y方向の2点間距離YDualを算出する。
そして、ステップS20では、前記ステップS18及びS19で算出した2点間距離XDual及びYDualを出力し、ステップS21に移行する。
ステップS21では、前記ステップS12で検出した2点の中心座標(Xp,Yp)を出力し、ステップS22へ移行する。
ステップS22では、前記ステップS11で取得した電圧Yp2が電圧Yp1より大きいか否かを判定する。そして、Yp2>Yp1である場合にはステップS23に移行し、2点の方向を示す情報dYを“+1”に設定して後述するステップS25に移行する。一方、Yp2≦Yp1である場合にはステップS24に移行し、上記dYを“−1”に設定して後述するステップS25に移行する。
2点の座標を(xa,ya)、(xb,yb)(但し、xa<xb)としたとき、2点の中心座標と2点間距離の情報では、y座標値が入れ替わった(xa,yb)、(xb,ya)との区別ができない。図7の回路では、XNの電圧はyaの影響、XPの電圧はybの影響を受けやすいため、Yp2>Yp1のときはya>yb、Yp2<Yp1のときはya<ybであると判断する。
すなわち、xa<xb且つya>ybのときはdY=+1、xa<xb且つya<ybのときはdY=−1となる。
そして、ステップS25では2点の方向を示す情報dYを出力し、タッチ処理を終了する。
なお、図5のステップS11が端子間抵抗測定手段に対応し、ステップS13及びS14が2点タッチ判定手段に対応し、ステップS16が押圧力検出手段に対応し、ステップS18及びS19が2点間距離検出手段に対応している。
(動作)
次に、本実施形態の動作について説明する。
今、操作者がタッチパネルTPをタッチしていない状態であるとすると、制御部10は、図2の初期化処理を実行開始し、図3に示す接続状態となるようにスイッチSW1〜SW6を制御して電圧R_XPを測定する(ステップS1)。次に、図4に示す接続状態となるようにスイッチSW1〜SW6を制御して電圧R_YPを測定する(ステップS2)。そして、測定した電圧を、それぞれ電圧R_XP0及び電圧R_YP0として設定し(ステップS3)、これらをメモリに格納する(ステップS4)。
その後、タッチパネルTPがタッチされると、制御部10は図5のタッチ処理を実行開始する。そして、タッチ位置の座標検出、2点タッチ判定及び2点間距離の検出に用いる各種データ(電圧R_XP,R_YP,Xp1,Xp2,Yp1,Yp2,Z1,Z2)を取得する(ステップS11)。
図10は、1点タッチの場合の端子間抵抗の状態を示す図である。ここでは、A点をタッチした場合を示している。
このように、1点タッチの場合、端子Y1,Y2間の抵抗値は、点Aの位置にかかわらずR3+R4=R0(一定)であるため、電圧R_YPも点Aの位置にかかわらず一定値となる。また、1点タッチの場合の端子間抵抗値は、タッチされていない場合の端子間抵抗値と等しく、1点タッチ時の電圧R_YPは、タッチされていないときの電圧R_YP0と同じ値となる。同様に、1点タッチ時の電圧R_XPは、タッチされていないときの電圧R_XP0と同じ値となる。
したがって、この場合にはR_XP0−R_XP<D_XY(ステップS13でNo)、R_YP0−R_YP<D_XY(ステップS14でNo)となるため、制御部10は1点タッチであると判断し、タッチ位置の座標Xp1,Yp1を出力して(ステップS15)タッチ処理を終了する。
次に、2点タッチの場合について説明する。
図4に示すように、タッチパネルTP上の点B1,B2をタッチした場合、端子Y1,Y2間には、B1,B2で上層パネル(タッチパネルTP1)が下層パネル(タッチパネルTP2)と接触することにより、抵抗R8〜R10が発生する。ここで、抵抗R8は点B1での上下パネル間の抵抗値、抵抗R9は点B2での上下パネル間の抵抗値、R10はタッチパネルTP2上での点B1−B2間の抵抗値である。
すなわち、2点タッチの場合、端子Y1,Y2間の抵抗値は、R5+(R7//(R8+R9+R10))+R6となる。ここで、「//」は、並列接続の合成抵抗値を示す記号である。
このように、B1,B2間の抵抗(R7//(R8+R9+R10))は、上層パネル(タッチパネルTP1)上での点B1−B2間の抵抗R7より小さくなる。そのため、2点タッチ時の電圧R_YPは、タッチされていないときの電圧R_YP0より小さくなる。
したがって、この場合にはR_YP0−R_YP>D_XY(ステップS14でYes)となるため、制御部10は2点タッチであると判断する。
このように、2点タッチのときは1点タッチのときと比較して各パネルの端子間抵抗値が小さくなることを利用して、2点タッチであるか否かを判定する。そして、2点タッチであると判定した場合には、その2点間の距離を算出する処理を行う。
ところで、(R_XP0−R_XP)や(R_YP0−R_YP)は、上下パネルの接触点での接触抵抗値(タッチ入力点の押圧力)が一定である場合には2点間距離のみに相関のある値となる。しかしながら、2点間距離が一定であっても、接触抵抗値が変化すると、(R_XP0−R_XP)や(R_YP0−R_YP)も変化する。
図11は、2点間距離を一定としたときの接触抵抗値と(R_YP0−R_YP)との関係を示す図であり、横軸にパネルのX方向の抵抗値で正規化した接触抵抗値、縦軸に(R_YP0−R_YP)を取っている。この図11に示すように、押圧力が大きいほど、即ち接触抵抗値が小さいほど(R_YP0−R_YP)は大きくなる。したがって、2点間距離を正確に算出するには、この接触抵抗値(押圧力)を考慮する必要がある。
そこで本実施形態では、接触抵抗値(押圧力)と相関関係のある押圧パラメータXZ21を用いて2点間距離XDual,YDualを補正する。
1点タッチの場合の接触抵抗値Rtは、X方向のタッチパネルTP2のシート抵抗Rxplateが既知の場合、次式で求められる。
Rt=Rxplate・Xp/4096(Z2/Z1−1) ………(6)
そこで、上記(6)式をもとに上記(3)式に示すパラメータを設定し、これを押圧パラメータXZ21として算出する(ステップS16)。
2点タッチの場合、上記(6)式をもとに算出した接触抵抗値Rtは、電圧Z1,Z2の測定点に近い方に位置するタッチ入力点での接触抵抗値の影響を受け易くなるが、2点の接触抵抗値が同程度であれば、上記(3)式により接触抵抗にほぼ比例する値を得ることができる。そのため、本実施形態では、2点タッチの場合であっても、1点タッチの場合の接触抵抗算出式をもとに押圧パラメータXZ21の算出式を設定する。このように、1点タッチ時の算出式で代用することで、押圧パラメータXZ21の算出処理を簡潔にすることができる。
次に、算出した押圧パラメータXZ21を用いて、上記(4)式及び(5)式をもとに2点間距離XDual,YDualを算出する(ステップS18,S19)。
このとき、タッチ入力点の押圧力が大きいほど接触抵抗値は小さくなるため、上記(3)式における電圧Z1と電圧Z2とが近い値となって、Z2/Z1が“1”に近づく。つまり、押圧パラメータXZ21は“0”に近づく。
したがって、タッチ入力点の押圧力が大きいほど、2点間距離基準値A(R_YP0−R_YP−B)の補正量は小さくなる。換言すると、タッチ入力点の押圧力が小さいほど押圧パラメータXZ21を大きな値に設定して、2点間距離基準値A(R_YP0−R_YP−B)を増加する補正を行う。
このように、押圧力に応じて補正係数(XZ21+C)を決定し、2点間距離基準値A(R_YP0−R_YP−B)を補正するので、押圧力に応じた適正な2点間距離を求めることができる。
図12は、本発明の第1の実施形態の効果を説明するための図であり、押圧力に応じた2点間距離の補正を施した場合のYDualを示している。
この図12に示すように、2点間距離を一定とし、押圧力を変化させてYDualを算出した場合、押圧力(接触抵抗値)の影響を抑制したYDualを算出することができる。これは、X方向の2点間距離XDualについても同様である。
(効果)
このように、上記実施形態では、タッチパネル上の2点がタッチされているとき、タッチ入力点の押圧力を考慮して2点間の距離を算出する。そのため、例えば、操作者が2点間距離を一定として押圧力を変化させる操作を行った場合であっても、適正に一定の2点間距離を算出することができる。また、操作者が押圧力を変化させながら2点間距離を変化させる操作を行った場合に、2点間距離が一定であると誤判定してしまうのを防止することができる。このように、精度良く2点間距離を算出することができる。
また、2点間距離を算出する際には、タッチパネルがタッチされていないときの端子間抵抗値と、タッチパネルがタッチされたときの端子間抵抗値との差分に基づいて2点間距離の基準値を算出し、この基準値を押圧力に応じて補正する。これにより、押圧力(接触抵抗値)の変化に伴う端子間抵抗値の変化分を補正することができるので、適正な2点間距離を算出することができる。
さらに、電圧Z1,Z2を測定し、演算により押圧力と相関関係のある押圧パラメータを求めるので、タッチ入力点の押圧力を検出するためのセンサ等を別途設ける必要がなく、タッチパネル装置の小型化及びコストの削減を実現することができる。
(応用例)
なお、上記第1の実施形態においては、2点間距離XDual,YDualを算出した後、これら2点間距離XDual,YDualを用いて、図13に示す2点タッチのジェスチャ(拡大(2本の指を開く動作)、縮小(2本の指を閉じる動作)、回転(指を移動する動作))を判定するようにしてもよい。この場合、上述した図5のタッチ処理を実行した後、図14に示すジェスチャ判断処理を実行する。
先ずステップS31で、次式をもとに2点間距離の変化量DualMoveを算出する。
DualMove=XDual−XDual0+YDual−YDual0 ………(7)
ここで、XDual0,YDual0は前回のサンプリングで算出した2点間距離XDual,YDualである。
次にステップS32では、X方向の2点間距離XDualが前回値XDual0より大きいか否かを判定し、XDual>XDual0である場合には、X方向の2点間距離が増加していると判断してステップS33に移行し、XDual≦XDual0である場合には後述するステップS36に移行する。
ステップS33では、Y方向の2点間距離YDualが前回値YDual0より大きいか否かを判定し、YDual>YDual0である場合には、Y方向の2点間距離が増加していると判断してステップS34に移行し、YDual≦YDual0である場合には後述するステップS40に移行する。
ステップS34では、前記ステップS31で算出した2点間距離の変化量DualMoveが、予め設定した判定閾値n1より大きいか否かを判定する。そして、DualMove≦n1である場合には後述するステップS40に移行し、DualMove>n1である場合には、ステップS35に移行して2点タッチのジェスチャが拡大操作であると判断し、ジェスチャ判断処理を終了する。
ステップS36では、Y方向の2点間距離YDualが前回値YDual0より小さいか否かを判定し、YDual<YDual0である場合には、Y方向の2点間距離が減少していると判断してステップS37に移行し、YDual≧YDual0である場合には後述するステップS40に移行する。
ステップS37では、前記ステップS31で算出した2点間距離の変化量DualMoveの符号を反転し、ステップS38に移行する。そして、ステップS38では、前記ステップS37で設定した2点間距離の変化量DualMoveが、予め設定した判定閾値n2より大きいか否かを判定する。DualMove≦n2である場合には後述するステップS40に移行し、DualMove>n2である場合には、ステップS39に移行して2点タッチのジェスチャが縮小操作であると判断し、ジェスチャ判断処理を終了する。
また、ステップS40では、2点タッチのジェスチャが回転操作であると判断し、図15に示す回転判断処理を実行してからジェスチャ判断処理を終了する。
図15に示すように、回転判断処理では、先ずステップS41でX方向変化量dXp=Xp−Xp0を算出する。ここで、Xp0は、前回のサンプリングで算出したX座標Xpである。
次にステップS42では、Y方向変化量dYp=Yp−Yp0を算出する。ここで、Yp0は、前回のサンプリングで算出したY座標Ypである。
次にステップS43では、前記ステップS41で算出したX方向変化量dXpが予め設定した回転判断閾値D_Rot(>0)より大きいか否かを判定する。そして、dXp>D_Rotである場合にはステップS44に移行して、2点タッチのジェスチャが右回転操作であると判断し、回転判断処理を終了する。一方、dXp≦D_Rotである場合にはステップS45に移行し、前記ステップS42で算出したY方向変化量dYpが回転判断閾値D_Rotより大きいか否かを判定する。そして、dYp>D_Rotである場合には前記ステップS44に移行し、dYp≦D_Rotである場合にはステップS46に移行する。
ステップS46では、前記ステップS41で算出したX方向変化量dXpが回転判断閾値−D_Rotより小さいか否かを判定する。そして、dXp<−D_Rotである場合にはステップS47に移行して、2点タッチのジェスチャが左回転操作であると判断し、回転判断処理を終了する。一方、dXp≧−D_Rotである場合にはステップS48に移行し、前記ステップS42で算出したY方向変化量dYpが回転判断閾値−D_Rotより小さいか否かを判定する。そして、dYp<−D_Rotである場合には前記ステップS47に移行し、dYp≧−D_Rotである場合にはそのまま回転判断処理を終了する。
上述したように、2点間距離XDual,YDualを算出する際に、押圧力に応じた補正を施し接触抵抗値の影響を抑制しているため、このようにして算出した2点間距離XDual,YDualを用いることで、精度の良いジェスチャ判定を行うことができる。
例えば、縮小の動作においては、2点が押され始めてから、2本指を閉じるにしたがって押圧力が徐々に大きくなる場合がある。このような場合、押圧力を考慮した補正を行わないと、時間経過に伴って(R_YP0−R_YP)は図16に示すように変化する。このように、実際の2点間距離は徐々に小さくなっているにもかかわらず、図中αで示す期間では(R_YP0−R_YP)が増加傾向にあり、2点間距離が増加している(拡大操作をしている)と誤判断してしまう。
これに対して、本実施形態のように押圧力を考慮した補正を施すと、縮小操作時に押圧力が徐々に大きくなったとしても、図17に示すように2点間距離(ここではYDualを示す)が徐々に減少しているのを確実に認識することができる。そのため、この場合には、2点が押されてから短時間で適正に縮小との判断を行うことができる。
このように、押圧力を考慮した補正を行うことでジェスチャの判断の確度を向上させることができ、操作者の意図に合致した操作を認識することができるタッチパネル装置とすることができる。
なお、ジェスチャ判断のみを行うタッチパネル装置とする場合には、上記(4)及び(5)式において、A=1,D=0とすることもできる。これにより2点間距離の算出処理を簡潔にすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態において、2点間距離の算出に際し、上記(3)式をもとに算出した押圧パラメータXZ21を用いているのに対し、2点タッチ時の各点の接触抵抗の影響を考慮した押圧パラメータXZ21を用いるようにしたものである。
(構成)
2点タッチの場合、電圧Z1,Z2測定時は図18に示す回路構成となる。すなわち、このときの抵抗モデルは図19に示すようになる。
なお、ここでは、タッチされている2点をA,Bとし、タッチパネルTP1側のタッチ入力点をA1,B1、タッチパネルTP2側のタッチ入力点をA2,B2としている。また、タッチ入力点Aの座標を(xa,ya)、タッチ入力点Bの座標を(xb,yb)とする。なお、xa<xbである。
この第2の実施形態では、タッチパネルTPがタッチされているとき、前述した第1の実施形態と同様に、制御部10で図5に示すタッチ処理を実行する。但し、この図5において、ステップS16の処理が異なる。
本実施形態では、ステップS16で図20に示す押圧パラメータ算出処理を実行する。
先ずステップS51で、タッチされた2点の位置関係を判定する。ここでは、xa<xb且つya>ybであるか否かを判定し、xa<xb且つya>ybである場合には、点A,Bが図21に示す位置関係にあると判断してステップS52に移行する。具体的には、ステップS11で測定したYp1、Yp2に基づいて、Yp1<Yp2のとき、xa<xb且つya>ybと判断する。
ステップS52では、図22(a)に示す状態での電圧XN(電圧Z1NP)と、図22(b)に示す状態での電圧YP(電圧Z2NP)を取得する。すなわち、端子Y2に直接電源VDDの電圧を与えると共に、端子X1を接地接続する。そして、この状態で、端子X2及びY1の電圧レベルを測定する。
すなわち、この第2の実施形態では、端子Y2に電源VDD、端子X1にGNDを接続可能な構成とする。
次にステップS53では、次式をもとに押圧パラメータXZ21NPを算出する。
XZ21NP=(4096−Xp)/4096(Z2NP/Z1NP−1) ………(8)
また、前記(3)式をもとに、押圧パラメータXZ21(以下、XZ21PNと称す)を算出する。
そして、前記XZ21PNと前記XZ21NPとの平均を求め、それを最終的な押圧パラメータXZ21としてから押圧パラメータ算出処理を終了する。
一方、前記ステップS51で、xa<xb且つya<ybであると判定した場合(ステップS11で測定したYp1、Yp2に基づいて、Yp1>Yp2であると判定した場合)には、点A,Bが図23に示す位置関係にあると判断してステップS54に移行する。
ステップS54では、図24(a)に示す状態での電圧XN(電圧Z1PP)と、図24(b)に示す状態での電圧YN(電圧Z2PP)を取得する。すなわち、端子Y1に直接電源VDDの電圧を与えると共に、端子X1を接地接続する。そして、この状態で、端子X2及びY2の電圧レベルを測定する。
次にステップS55では、次式をもとに押圧パラメータXZ21PPを算出する。
XZ21PP=(4096−Xp)/4096(Z2PP/Z1PP−1) ………(9)
そして、前記(9)式をもとに算出したXZ21PPを最終的な押圧パラメータXZ21としてから、押圧パラメータ算出処理を終了する。
(動作)
次に、本発明の第2の実施形態の動作について説明する。
今、図21に示す2点A,Bをタッチしているものとする。この場合、R_XP0−R_XP>D_XY(図5のステップS13でYes)となるため、制御部10は2点タッチであると判断する。すると、制御部10は、図20の押圧パラメータ算出処理を実行する。
このとき、xa<xb且つya>yb(ステップS51でYes)であるため、前記(3)式をもとに算出したXZ21(XZ21PN)と前記(8)式をもとに算出したXZ21NPとの平均を、最終的な押圧パラメータXZ21として算出する。
図21に示す2点A,Bをタッチしている場合、タッチパネルTP1上の抵抗Ry4と抵抗Ry5との関係は、Ry4>Ry5となる。また、タッチパネルTP2上の抵抗Rx4と抵抗Rx5との関係は、Rx4>Rx5となる。そのため、前記(3)式のXZ21PNの算出に用いる電圧Z1及びZ2は、点Aよりも点B側の接触抵抗値の影響を受け易くなる。
したがって、XZ21PNは、点Bの接触抵抗値の影響を大きく受けた値となる。換言すると、XZ21PNは、点Bの接触抵抗値(押圧力)との相関度合いが、点Aの接触抵抗値(押圧力)との相関度合いより高い押圧パラメータであると言える。
点Aと点Bとで接触抵抗値が同程度の場合には、前述した第1の実施形態のように、前記(3)式をもとに算出したXZ21PNが実際の接触抵抗値Rtにほぼ比例する。そのため、この場合には、このXZ21PNを押圧パラメータXZ21として用いることで、2点間距離を正確に求めることができる。
ところが、点Aと点Bとで接触抵抗値が異なる場合には、XZ21PNをそのまま用いるより、XZ21PNとXZ21NPとの平均を用いた方が、精度が良い。
XZ21NPは、図22(a)に示す状態での電圧XN(電圧Z1NP)と、図22(b)に示す状態での電圧YP(電圧Z2NP)に基づいて算出される値であり、この値は点Aの接触抵抗値の影響を大きく受けた値となる。したがって、点Bの接触抵抗値の影響が大きいXZ21PNと点Aの接触抵抗値の影響が大きいXZ21NPとの平均を取ることで、点Aと点Bとの平均的な値を得ることができる。すなわち、点Aでの接触抵抗値と点Bでの接触抵抗値との影響を同程度とした押圧パラメータXZ21を得ることができる。その結果、2点間距離をより正確に求めることができる。
一方、図23に示す2点A,Bをタッチしている場合には、xa<xb且つya<yb(ステップS51でNo)であるため、前記(9)式をもとに算出したXZ21PPを、最終的な押圧パラメータXZ21として算出する。
図23に示す2点A,Bをタッチしている場合、タッチパネルTP1上の抵抗Ry4と抵抗Ry5との関係は、Ry4>Ry5となる。また、タッチパネルTP2上の抵抗Rx4と抵抗Rx5との関係は、Rx4<Rx5となる。そのため、前記(3)式のXZ21PNの算出に用いる電圧Z1は点B、電圧Z2は点Aの接触抵抗値の影響を受け易くなる。
このとき、タッチ入力点の移動方向が変わらない場合には、前述した第1の実施形態のように、前記(3)式をもとに算出したXZ21PNが実際の接触抵抗値Rtと相関のある値となる。そのため、この場合には、このXZ21PNを押圧パラメータXZ21として、ジェスチャ判断に用いることができる。
ところが、XZ21PNでは、電圧Z1と電圧Z2とで影響を受け易い点が異なるため、ジェスチャ判断や2点間距離の算出精度を向上させるためには、XZ21PNの代わりにXZ21PPを使用することが望ましい。
XZ21PPは、図24(a)に示す状態での電圧XN(電圧Z1PP)と、図24(b)に示す状態での電圧YN(電圧Z2PP)に基づいて算出される値であり、この値は点Aの影響を受け易くなるが、電圧Z1PPと電圧Z2PPとで影響を受け易い点が等しい。そのため、XZ21PNをそのまま用いる場合と比較して、XZ21PPを押圧パラメータXZ21として用いた方が2点間距離の算出精度を上げることができる。
(効果)
このように、上記第2の実施形態では、2点タッチ時における各点の接触抵抗の影響を考慮し、各点の押圧力との相関度合いが同等程度となる押圧パラメータを用いて2点間距離の補正を行うので、より精度良く2点間距離を算出することができる。
(応用例)
なお、上記第2の実施形態においては、xa<xb且つya<ybであるとき、XZ21PPを押圧パラメータXZ21として用いる場合について説明したが、電極を入れ換えたXZ21NNを算出し、XZ21NNとXZ21PPとの平均を最終的な押圧パラメータXZ21とすることもできる。このように、点Bの影響を受け易いXZ21NNと点Aの影響を受け易いXZ21PPの平均を取ることで、より2点間距離の算出精度を向上させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
この第3の実施形態は、前述した第1及び第2の実施形態において、電圧R_XP0,R_YP0,R_XP,R_YPを用いて2点間距離を算出しているのに対し、電圧Xp21,Yp21,RXp21,RYp21を用いて2点間距離を算出するようにしたものである。
(構成)
図25は、本発明の第3の実施形態におけるタッチパネル装置の構成を示す回路図である。
このタッチパネル装置は、スイッチSW7及びSW8を備えることを除いては、図1に示すタッチパネル装置と同様の構成を有する。そのため、ここでは構成の異なる部分を中心に説明する。
スイッチSW7の一端はタッチパネルTP1の端子Y1に接続され、その他端はタッチパネルTP1の端子Y2に接続されている。また、スイッチSW8の一端はタッチパネルTP2の端子X1に接続され、その他端はタッチパネルTP2の端子X2に接続されている。
これらスイッチSW7及びSW8は、制御部10によってそれぞれ開閉状態が制御されるようになっている。
制御部10は、スイッチSW1〜SW8を開閉制御し、所定の接続状態で各端子X1,X2,Y1,Y2に発生した電圧XP,XN,YP,YNを取得する。ここで、制御部10は、図示しないADコンバータを備え、測定電圧をデジタルデータに変換する。
そして、制御部10は、これらの取得した電圧値をもとに、タッチパネルTP上で2点がタッチされたか否かを判定すると共に、1点がタッチされた場合にはそのタッチ位置(X座標,Y座標)、2点がタッチされた場合には2点の中心座標(X座標,Y座標)、2点間の距離(X方向距離,Y方向距離)及び2点の方向を検出し、出力する。
この第3の実施形態では、制御部10で図2に示す初期化処理は行わず、タッチパネルTPが1点タッチされている状態で、図26に示す初期化処理を行う。
先ずステップS61で、図27に示す状態での端子Y1の電圧YP(電圧Xp21)を取得する。すなわち、スイッチSW4,SW6及びSW7を閉状態とし、それ以外のスイッチを開状態に制御することで、端子X1,X2間に電源VDDの電圧を印加すると共に、端子Y1,Y2を接続した短絡状態とする。そして、この状態での端子Y1の電圧レベルを測定する。なお、図27は、2点タッチした際の端子X1,X2間の回路構成を示している。
次に、ステップS62で、図28に示す状態での端子X1の電圧XP(電圧Yp21)を取得する。すなわち、スイッチSW1,SW3及びSW8を閉状態とし、それ以外のスイッチを開状態に制御することで、端子Y1,Y2間に電源VDDの電圧を印加すると共に、端子X1,X2を接続した短絡状態とする。そして、この状態での端子X1の電圧レベルを測定する。なお、図28は、1点タッチした際の端子Y1,Y2間の回路構成を示している。
ステップS63では、図29に示す状態での端子Y1の電圧YP(電圧RXp21)を取得する。すなわち、図27の状態に対し、スイッチSW4を開状態、スイッチSW5を閉状態として、抵抗R2を介して端子X1,X2間に電源VDDの電圧を印加すると共に、端子Y1,Y2を接続した短絡状態とする。そして、この状態での端子Y1の電圧レベルを測定する。なお、図29は、2点タッチした際の端子X1,X2間の回路構成を示している。
次に、ステップS64で、図30に示す状態での端子X1の電圧XP(電圧RYp21)を取得する。すなわち、図28の状態に対し、スイッチSW1を開状態、スイッチSW2を閉状態として、抵抗R1を介して端子Y1,Y2間に電源VDDの電圧を印加すると共に、端子X1,X2を接続した短絡状態とする。そして、この状態での端子X1の電圧レベルを測定する。なお、図30は、1点タッチした際の端子Y1,Y2間の回路構成を示している。
ステップS65では、前記ステップS61〜S64でそれぞれ取得した電圧Xp21,Yp21,RXp21,RYp21に基づいて、次式をもとにSRXYを算出する。
SRXY=4096・(RXp21+RYp21)/(Xp21+Yp21) ………(10)
なお、上記(10)式は、12bit(212=4096)の場合の算出式である。
ステップS66では、前記ステップS61で取得した電圧Xp21と、前記ステップS63で取得した電圧RXp21とに基づいて、次式をもとにSRX0を算出する。
SRX0=4096・RXp21/Xp21 ………(11)
次に、前記ステップS62で取得した電圧Yp21と、前記ステップS64で取得した電圧RYp21とに基づいて、次式をもとにSRY0を算出する。
SRY0=4096・RYp21/Yp21 ………(12)
そして、ステップS67では、前記ステップS66で算出した値SRX0及びSRY0をメモリ(不図示)に記憶して、初期化処理を終了する。
また、制御部10は、タッチパネルTPがタッチされているとき、図5に示すタッチ処理の代わりに図31に示すタッチ処理を行う。
先ずステップS71で、各種データを取得する。具体的には、電圧Xp21,Yp21,RXp21,RYp21を取得する。
電圧Xp21は、図27に示す状態で測定した電圧YPであり、電圧Yp21は、図28に示す状態で測定した電圧XPである。また、電圧RXp21は、図29に示す状態で測定した電圧YPであり、電圧RYp21は、図30に示す状態で測定した電圧XPである。
次にステップS72に移行して、前記ステップS71で取得した各電圧と、メモリに記憶したSRXYとに基づいて、次式をもとにDXYを算出する。
DXY=SRXY・(Xp21+Yp21)/4096−(RXp21+RYp21) ………(13)
ステップS73では、前記ステップS72で算出したDXYが、予め設定した判定閾値Dual_DXYより大きいか否かを判定する。SRXYは、1点タッチ時には一定値となり、2点タッチ時には1点タッチ時より小さくなることから、上記DXYは、1点タッチ時に0、2点タッチ時に0より大きい値となる。そこで、判定閾値Dual_DXYは、0又は所定のマージンを設けた0より大きい値に設定する。
そして、DXY≦Dual_DXYであるときには1点タッチであると判定し、ステップS74に移行して、前記ステップS71で取得した電圧Xp21,Yp21をタッチ位置のXY座標として出力してからタッチ処理を終了する。
一方、DXY>Dual_DXYであるときには2点タッチであると判定し、ステップS75に移行する。このステップS75では、電圧Yp1を取得する。電圧Yp1は、図32に示す状態で測定した電圧XPである。すなわち、図4の状態に対し、スイッチSW2を開状態、スイッチSW1及びSW3を閉状態とし、それ以外のスイッチを開状態に制御することで、端子Y1,Y2間に電源VDDの電圧を印加した状態で、他方のパネルの端子X1の電圧レベルを測定する。
次にステップS76に移行して、前記ステップS71で取得した電圧Yp21が前記ステップS75で取得した電圧Yp1より大きいか否かを判定する。そして、Yp21>Yp1であるときにはステップS77に移行し、Yp21≦Yp1であるときには後述するステップS79に移行する。
ステップS77では、2点の方向を示す情報dYを“+1”に設定し、ステップS78に移行する。
ステップS78では電圧Z1,Z2を取得し、後述するステップS81に移行する。電圧Z1,Z2は、図33(a)に示す状態で測定した電圧XPと、図33(b)に示す状態で測定した電圧YNである。すなわち、スイッチSW1及びSW6を閉状態とし、それ以外のスイッチを開状態に制御することで、端子Y1に電源VDDの電圧を与えると共に、端子X2を接地接続する。そして、この状態で、端子X1及びY2の電圧レベルを測定する。ここで、図33は、点A及び点Bを2点タッチした際の各端子間の回路構成を示しており、タッチパネルTP1側のタッチ入力点をA1,B1、タッチパネルTP2側のタッチ入力点をA2,B2としている。
また、ステップS79では、2点の方向を示す情報dYを“−1”に設定し、ステップS80に移行する。
ステップS80では電圧Z1PP,Z2PPを取得し、ステップS81に移行する。電圧Z1PP,Z2PPは、図34(a)に示す状態での電圧XNと、図34(b)に示す状態での電圧YNである。すなわち、端子Y1に直接電源VDDの電圧を与えると共に、端子X1を接地接続した状態で、端子X2及びY2の電圧レベルを測定する。そして、このようにして測定した電圧Z1PP,Z2PPを、電圧Z1,Z2として設定する。ここで、図34は、点A及び点Bを2点タッチした際の各端子間の回路構成を示しており、タッチパネルTP1側のタッチ入力点をA1,B1、タッチパネルTP2側のタッチ入力点をA2,B2としている。
2点の座標を(xa,ya)、(xb,yb)(但し、xa<xb)としたとき、2点の中心座標と2点間距離の情報では、y座標値が入れ替わった(xa,yb)、(xb,ya)との区別ができない。図32の回路では、XPの電圧(電圧Yp1)はybの影響を受けやすいため、Yp21>Yp1のときはya>yb、Yp21<Yp1のときはya<ybであると判断する。
すなわち、xa<xb且つya>ybのときはdY=+1、xa<xb且つya<ybのときはdY=−1となる。
ステップS81では、押圧パラメータXZ21を算出する。この押圧パラメータXZ21は、タッチ入力点の押圧力と相関関係のあるパラメータであり、当該押圧力が大きいほど小さくなる値である。ここでは、次式をもとに押圧パラメータXZ21を算出する。
XZ21=Xp21/4096(Z2/Z1−1) ………(14)
次に、ステップS82に移行して、前記ステップS81で算出した押圧パラメータXZ21が、予め設定した判定閾値D_XZ21より小さいか否かを判定する。そして、XZ21≧D_XZ21である場合には、タッチ入力点に一定圧力がかかっていないものと判断して、そのままタッチ処理を終了する。一方、XZ21<D_XZ21である場合には、タッチ入力点に一定圧力がかかっているものと判断してステップS83に移行する。
ステップS83では、次式をもとにX方向の2点間距離XDualを算出する。
XDual=A・(SRX0−4096・RXp21/Xp21−B)・(XZ21+C)+D ………(15)
ここで、A,B,C,Dはそれぞれ予め設定した定数である。
このように、1点タッチ時の電圧Xp21と電圧RXp21との比であるSRX0と、2点タッチ時の電圧Xp21と電圧RXp21との比との差分に基づいて算出される2点間距離基準値A・(SRX0−4096・RXp21/Xp21−B)を、押圧パラメータXZ21ともとに設定される補正係数(XZ21+C)で補正することで、X方向の2点間距離XDualを算出する。
次に、ステップS84では、次式をもとにY方向の2点間距離YDualを算出する。
YDual=A・(SRY0−4096・RYp21/Yp21−B)・(XZ21+C)+D ………(16)
このように、1点タッチ時の電圧Yp21と電圧RYp21との比であるSRY0と、2点タッチ時の電圧Yp21と電圧RYp21との比との差分に基づいて算出される2点間距離基準値A・(SRY0−4096・RYp21/Yp21−B)を、押圧パラメータXZ21ともとに設定される補正係数(XZ21+C)で補正することで、Y方向の2点間距離YDualを算出する。
そして、ステップS85では、2点の中心座標(Xp21,Yp21)と、2点間距離XDual,YDualと、2点の方向を示す情報dYとを出力し、タッチ処理を終了する。
以上のように、2点間の距離に応じてRXp21/Xp21やRYp21/Yp21が変化することを利用して、2点間距離XDual及びYDualを算出する。
なお、上述した処理においては、各種データを取得する際に、平均化処理等を実施するようにしてもよい。平均化処理としては、例えば、6データを取得し、その6データのうち最大値及び最小値を削除した後、残りの4データの平均を取る処理を行う。これにより、測定データの信頼性を向上させることができる。
また、図31において、ステップS71(特に図27及び図28)が第1の電圧検出手段に対応し、ステップS71(特に図29及び図30)が第2の電圧検出手段に対応している。さらに、ステップS72及びS73が2点タッチ判定手段に対応し、ステップS83及びS84が2点間距離検出手段に対応している。また、ステップS76〜81が押圧力検出手段に対応している。
(動作)
次に、本発明の第3の実施形態の動作について説明する。
今、操作者がタッチパネルTP上の2点をタッチしているものとする。このとき、2点間距離が比較的短いものとすると、2点タッチ時のRXp21/Xp21やRYp21/Yp21は、1点タッチ時のRXp21/Xp21(=SRX0)やRYp21/Yp21(=SRY0)に比較的近い値となる。
そのため、制御部10は、上記(15)及び(16)式をもとに、2点間距離XDual及びYDualを比較的小さい値に算出する(ステップS83,S84)。
2点タッチ時のRXp21/Xp21やRYp21/Yp21は、2点間距離が長いほど、SRX0やSRY0と比較して小さい値となる。そのため、2点間距離が比較的長い場合には、制御部10は、上記(15)及び(16)式をもとに、2点間距離XDual及びYDualを比較的大きい値に算出する(ステップS83,S84)。
以上のように、2点間の距離に応じて電圧比RXp21/Xp21やRYp21/Yp21が変化することを利用するので、適正に2点間距離を算出することができる。
また、押圧パラメータXZ21を用い、タッチ入力の押圧力に応じて2点間距離を補正する。このとき、押圧パラメータXZ21の算出に際し、2点の方向に応じて電圧Z1,Z2の測定方法を変更する。
2点の方向dY=+1のとき、すなわちxa<xb且つya>ybのときに図33の接続状態で測定した電圧XP,YNは、共に点Aよりも点B側の接触抵抗値の影響を受け易い。一方、2点の方向dY=−1のとき、すなわちxa<xb且つya<ybのときは、図33(a)の接続状態で測定した電圧XPは点B、図33(b)の接続状態で測定した電圧YNは点Aの接触抵抗値の影響を受け易い。このように、影響を受け易い点が異なると2点間距離の算出精度を向上させることができない。
そこで、dY=−1のときは、図34の接続状態で測定した電圧XN,YNを電圧Z1,Z2として用いる。2点の方向dY=−1のとき、すなわちxa<xb且つya<ybのときに図34の接続状態で測定した電圧XN,YNは、共に点Aの接触抵抗値の影響を受け易い値である。
このように、2点の方向に応じて電圧Z1,Z2の測定方法を変更することで、2点タッチ時の各点の接触抵抗の影響を考慮した押圧パラメータを算出することができる。その結果、2点間距離の算出精度を向上させることができる。
なお、ここでは、dY=+1のとき、図33の接続状態で測定した電圧XP,YN(電圧Z1,Z2)に基づいて押圧パラメータXZ21を算出する場合について説明したが、当該押圧パラメータXZ21と、図33の状態に対し、端子Y2に直接電源VDDの電圧を与えると共に端子X1を接地接続した状態で測定した電圧XN,YP(電圧Z1NP,Z2NP)に基づいて算出した押圧パラメータXZ21NPとの平均を、最終的な押圧パラメータXZ21としてもよい。
また、同様に、dY=−1のときは、図34の接続状態で測定した電圧XN,YN(電圧Z1PP,Z2PP)に基づいて算出した押圧パラメータXZ21と、図34の状態に対し、端子Y2に直接電源VDDの電圧を与えると共に端子X2を接地接続した状態で測定した電圧XP,YP(電圧Z1NN,Z2NN)に基づいて算出した押圧パラメータXZ21NNとの平均を、最終的な押圧パラメータXZ21としてもよい。
このように、点Aの影響を受け易い押圧パラメータと点Bの影響を受け易い押圧パラメータの平均を取ることで、より2点間距離の算出精度を向上させることができる。
(効果)
このように、上記第3の実施形態では、2点間の距離に応じて電圧比RXp21/Xp21やRYp21/Yp21が変化することを利用して、2点間距離を検出するので、適正に2点間距離を検出することができる。また、座標検出や2点タッチ判定に用いる測定電圧を用いて2点間距離を検出するので、新たに2点間距離検出用の電圧測定を行う必要がない。したがって、その分電圧測定の回数を削減することができる。
(応用例)
なお、上記第3の実施形態においては、上述した第1の実施形態と同様に、2点間距離XDual,YDualを用いて、図13に示す2点タッチのジェスチャ(拡大、縮小、回転)を判定することもできる。
(変形例)
なお、上記第1及び第2の実施形態においては、2点タッチ判定部として、電圧R_XPと基準電圧R_XP0との差分が判定閾値D_XYより大きいか否かに応じて2点タッチであるか否かを判定する方法を採用する場合について説明したが、2点タッチにより電極端子間の抵抗値が小さくなることを利用した別の方法を採用することもできる。
また、上記各実施形態においては、電圧Z1,Z2を測定し演算により押圧力と相関関係のある押圧パラメータXZ21を求める場合について説明したが、圧電素子等により構成されるセンサを設け、そのセンサでタッチ入力の押圧力を検出するようにしてもよい。
10…制御部、11…LCDモジュール、TP1,TP2…タッチパネル、X1,X2…端子(X方向)、Y1,Y2…端子(Y方向)、SW1〜SW8…スイッチ

Claims (7)

  1. 一対の電極端子が対向する端辺部にそれぞれ設けられた2枚の抵抗膜を、上下で前記電極端子が直交するように互いに接触可能に近接対向させて構成したタッチパネルを備えるタッチパネル装置であって、
    前記一対の電極端子間の抵抗値を測定する端子間抵抗測定手段と、
    前記端子間抵抗測定手段で測定した前記抵抗値に基づいて、前記タッチパネル上で2点がタッチされたか否かを判定する2点タッチ判定手段と、
    前記2点タッチ判定手段で2点がタッチされたと判定したとき、タッチ入力の押圧力を検出する押圧力検出手段と、
    前記2点タッチ判定手段で2点がタッチされたと判定したとき、前記端子間抵抗測定手段で測定した前記抵抗値と、前記押圧力検出手段で検出した押圧力とに基づいて、タッチされた2点間の距離を検出する2点間距離検出手段と、を備えることを特徴とするタッチパネル装置。
  2. 前記2点間距離検出手段は、
    前記タッチパネルがタッチされていないときに前記端子間抵抗測定手段で測定した前記抵抗値と、前記タッチパネルがタッチされたときに前記端子間抵抗測定手段で測定した前記抵抗値との差分に基づいて、前記2点間の距離の基準値を算出する基準値算出手段と、
    前記押圧力検出手段で検出した押圧力が小さいほど、前記基準値算出手段で算出した前記2点間の距離の基準値を増加補正する補正手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 一対の電極端子が対向する端辺部にそれぞれ設けられた2枚の抵抗膜を、上下で前記電極端子が直交するように互いに接触可能に近接対向させて構成したタッチパネルを備えるタッチパネル装置であって、
    一方の抵抗膜の一対の電極端子間に電源電圧を印加し、且つ他方の抵抗膜の一対の電極端子間を短絡した状態で、前記他方の抵抗膜の一対の電極端子のうち何れか一方の電極端子の電圧を検出する第1の電圧検出手段と、
    前記一方の抵抗膜の一対の電極端子間に抵抗を介して電源電圧を印加し、且つ前記他方の抵抗膜の一対の電極端子間を短絡した状態で、前記他方の抵抗膜の一対の電極端子のうち何れか一方の電極端子の電圧を検出する第2の電圧検出手段と、
    前記第1の電圧検出手段で検出した電圧と前記第2の電圧検出手段で検出した電圧との比に基づいて、前記タッチパネル上で2点がタッチされたか否かを判定する2点タッチ判定手段と、
    前記2点タッチ判定手段で2点がタッチされたと判定したとき、タッチ入力の押圧力を検出する押圧力検出手段と、
    前記2点タッチ判定手段で2点がタッチされたと判定したとき、前記第1の電圧検出手段で検出した電圧と前記第2の電圧検出手段で検出した電圧との比と、前記押圧力検出手段で検出した押圧力とに基づいて、タッチされた2点間の距離を検出する2点間距離検出手段と、を備えることを特徴とするタッチパネル装置。
  4. 前記2点間距離検出手段は、
    前記タッチパネルが1点タッチされているときに前記第1の電圧検出手段で検出した電圧と前記第2の電圧検出手段で検出した電圧との比と、前記タッチパネルが2点タッチされているときに前記第1の電圧検出手段で検出した電圧と前記第2の電圧検出手段で検出した電圧との比との差分に基づいて、前記2点間の距離の基準値を算出する基準値算出手段と、
    前記押圧力検出手段で検出した押圧力が小さいほど、前記基準値算出手段で算出した前記2点間の距離の基準値を増加補正する補正手段と、を備えることを特徴とする請求項3に記載のタッチパネル装置。
  5. 前記押圧力検出手段は、前記2点タッチ判定手段で2点がタッチされたと判定したとき、タッチ入力の押圧力と相関関係にあり且つ各点の押圧力との相関度合いが同等又は略同等となる押圧パラメータを検出することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のタッチパネル装置。
  6. 一対の電極端子が対向する端辺部にそれぞれ設けられた2枚の抵抗膜を、上下で前記電極端子が直交するように互いに接触可能に近接対向させて構成したタッチパネルのタッチ入力点間距離検出方法であって、
    前記一対の電極端子間の抵抗値を測定する端子間抵抗測定ステップと、
    前記端子間抵抗測定ステップにおいて測定された前記抵抗値に基づいて、前記タッチパネル上で2点がタッチされたか否かを判定する2点タッチ判定ステップと、
    前記2点タッチ判定ステップにおいて2点がタッチされたと判定されたとき、タッチ入力の押圧力を検出する押圧力検出ステップと、
    前記2点タッチ判定ステップにおいて2点がタッチされたと判定されたとき、前記端子間抵抗測定ステップにおいて測定された前記抵抗値と、前記押圧力検出ステップにおいて検出された押圧力とに基づいて、タッチされた2点間の距離を検出する2点間距離検出ステップと、を備えることを特徴とするタッチパネルのタッチ入力点間距離検出方法。
  7. 一対の電極端子が対向する端辺部にそれぞれ設けられた2枚の抵抗膜を、上下で前記電極端子が直交するように互いに接触可能に近接対向させて構成したタッチパネルのタッチ入力点間距離検出方法であって、
    一方の抵抗膜の一対の電極端子間に電源電圧を印加し、且つ他方の抵抗膜の一対の電極端子間を短絡した状態で、前記他方の抵抗膜の一対の電極端子のうち何れか一方の電極端子の電圧を検出する第1の電圧検出ステップと、
    前記一方の抵抗膜の一対の電極端子間に抵抗を介して電源電圧を印加し、且つ前記他方の抵抗膜の一対の電極端子間を短絡した状態で、前記他方の抵抗膜の一対の電極端子のうち何れか一方の電極端子の電圧を検出する第2の電圧検出ステップと、
    前記第1の電圧検出ステップにおいて検出された電圧と前記第2の電圧検出ステップにおいて検出された電圧との比に基づいて、前記タッチパネル上で2点がタッチされたか否かを判定する2点タッチ判定ステップと、
    前記2点タッチ判定ステップにおいて2点がタッチされたと判定されたとき、タッチ入力の押圧力を検出する押圧力検出ステップと、
    前記2点タッチ判定ステップにおいて2点がタッチされたと判定されたとき、前記第1の電圧検出ステップにおいて検出された電圧と前記第2の電圧検出ステップにおいて検出された電圧との比と、前記押圧力検出ステップにおいて検出された押圧力とに基づいて、タッチされた2点間の距離を検出する2点間距離検出ステップと、を備えることを特徴とするタッチパネルのタッチ入力点間距離検出方法。
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