JP2011131683A - シート装置 - Google Patents

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浩充 深田
Satoshi Kuchida
智 口田
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Abstract

【課題】簡易な構成でスライドレール部材をスライドさせ得るシート装置を提供する。
【解決手段】モータ41の出力軸とギヤボックス30aの第1ギヤ32の入力軸32bとに連結される伝達ケーブル51により、モータ41の回転が第1ギヤ32に伝達され、当該第1ギヤ32の出力軸32cとギヤボックス30bの第1ギヤ32の入力軸32bとに連結される伝達ケーブル52により、ギヤボックス30aの第1ギヤ32の回転がギヤボックス30bの第1ギヤ32に伝達される。
【選択図】図2

Description

本発明は、本発明は電動式のシート装置に関するものである。
従来、電動式のシート装置として、例えば、下記特許文献1に開示される電動シート装置が知られている。この電動シート装置は、シートを前後に移動させるスライドモータと、シートクッションの前部を上下にリフトアップ/リフトダウンするフロントバーチカルモータと、シートクッションの後部を上下にリフトアップ/リフトダウンするリフタモータと、シートバックを前後に可動するリクライニングモータ等、シートの状態を調整するためのモータを複数備えている。そして、所定の操作に応じていずれかのモータを回転させてその回転を対応するギヤボックス等の調整機構に回転を伝達することで、シート状態を変動させて所望のシート状態を実現している。
特開2001−277910号公報
ところで、シート装置の低コスト化や簡素化を図るために、シート状態を調整するためのモータを1つにするとともに、このモータの回転を複数の出力軸のいずれか1つから出力するクラッチ部材を採用することが考えられる。この場合、伝達されるモータの回転に応じてシートを前後にスライドさせるスライドレール部材のスライド量を調整するために、入力された回転を互いに逆方向に延出して同速回転する2つの出力軸を介して出力する中継用ギヤボックスを採用する必要がある。すなわち、モータの回転を中継用ギヤボックスの入力軸に伝達し、この中継用ギヤボックスの両出力軸を介して、スライドレール部材の一側および他側に設けられるスライド用ギヤボックスに同速の回転をそれぞれ伝達することで、モータの回転に応じたスライドレール部材のスライドを実現している。
しかしながら、このような中継用ギヤボックスとスライド用ギヤボックスとの2種類のギヤボックスを採用するため、動力の伝達損失が増加するだけでなく、スライドレール部材の低コスト化が阻害されてしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成でスライドレール部材をスライドさせ得るシート装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のシート装置では、車体に固定されるロアレール部材と、シートに固定されるとともに前記ロアレール部材に対しスライド可能に支持されるアッパーレール部材と、前記ロアレール部材に対してその長手方向に沿い固定されるスクリューと、前記スクリューに噛合して回転することで当該スクリューに対して前記長手方向に相対移動するギヤが回転可能に軸支されて前記アッパーレール部材に固定されるギヤボックスと、を一側および他側に一対有するスライドレール部材と、前記シートを前記車体に対してスライドさせるために前記スライドレール部材に回転を伝達するためのモータと、を備えるシート装置であって、前記モータの出力軸と前記一側のギヤの入力軸とに連結されることで当該一側のギヤに前記モータの回転を伝達する第1ケーブルと、前記一側のギヤの出力軸と前記他側のギヤの入力軸とに連結されることで当該他側のギヤに前記一側のギヤの回転を伝達する第2ケーブルと、
を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のシート装置において、伝達される回転に応じて前記シートの状態を調整する調整機構と、前記モータの回転を前記第1ケーブルおよび前記調整機構のいずれか一方に伝達するように切り換え可能なクラッチ部材と、を備えることを特徴とする。
請求項1の発明では、スライドレール部材は、一側および他側において、アッパーレール部材に固定されるギヤボックスのギヤが、ロアレール部材に固定されたスクリューに噛合した状態で回転し当該スクリューに対してその長手方向に相対移動することで、アッパーレール部材がロアレール部材に対してスライドするように構成されている。そして、モータの出力軸と一側のギヤの入力軸とに連結される第1ケーブルにより、モータの回転が一側のギヤに伝達され、一側のギヤの出力軸と他側のギヤの入力軸とに連結される第2ケーブルにより、一側のギヤの回転が他側のギヤに伝達される。
これにより、中継用ギヤボックス等を設けることなく、モータの回転を一側および他側のスライド用のギヤボックスに同速で伝達できるので、動力の伝達損失の低減および低コスト化が図られて、簡易な構成でスライドレール部材をスライドさせることができる。
請求項2の発明では、調整機構により、シートの状態、例えば、車体に対するシートクッションの高さやシートクッションに対するシートバックの傾斜角度が、伝達される回転に応じて調整される。そして、クラッチ部材により、モータの回転が第1ケーブルおよび調整機構のいずれか一方に伝達するように切り換えられる。これにより、モータの回転が、スライドレール部材だけでなく他の調整機構に伝達される場合であっても、当該スライドレール部材を上述のような簡易な構成でスライドさせることができる。
本実施形態に係るシート装置の構成を示す斜視図である。 スライドレール部材の構成を示す斜視図である。 一側のギヤボックスの構成を示す断面図である。 回転伝達機構の構成を示す斜視図である。
以下、本発明に係る車両用のシート装置の一実施形態について図を参照して説明する。
図1に示すように、シート装置10は、主に、シートクッション12およびシートバック13(図1中にて二点鎖線で示す)からなるシート11と、このシート11を車体Bに対してスライド可能に支持するスライドレール部材20とを備えている。シートクッション12は、スライドレール部材20に固定されるシートクッションフレーム12aにより支持されており、シートバック13は、シートクッションフレーム12aの後部にて傾動自在に取り付けられるシートバックフレーム13aに支持されている。
スライドレール部材20は、主に、ロアレール、アッパーレール、スクリューおよびギヤボックスを一側および他側に一対有するように構成されている。以下、図2に示すように、一側(図2にて左側)のロアレール、アッパーレール、スクリューおよびギヤボックスを符号21a,22a,23a,30aで示し、他側(図2にて右側)のロアレール、アッパーレール、スクリューおよびギヤボックスを符号21b,22b,23b,30bで示す。
ロアレール、アッパーレール、スクリューおよびギヤボックスは、一側および他側で基本的に同じ構成であるため、一側のものを代表例として説明する。
図1および図2に示すように、ロアレール21aは車体Bに固定されており、アッパーレール22aはシートクッションフレーム12aの下端部に固定されている。そして、アッパーレール22aがロアレール21aに対しスライド可能に支持されることで、シート11がスライドレール部材20により車体Bに対して前後方向にスライド可能に支持されることとなる。スクリュー23aは、ロアレール21aに対してその長手方向に沿うように当該ロアレール21a内に固定されている。
図3に示すように、ギヤボックス30aは、アッパーレール22aに固定されるハウジング31と、このハウジング31内に収容される第1ギヤ32および第2ギヤ33とを備えている。ハウジング31は、2つの部材31a,31bを組み付けることで構成されている。この両部材31a,31bの組み付けにより、第1ギヤ32の外歯32aと第2ギヤ33の外歯33aとが噛合した状態で、第1ギヤ32の入力軸32bおよび出力軸32cと第2ギヤ33の軸部33b,33cがハウジング31に対して回転可能に軸支されることとなる。
第1ギヤ32の入力軸32bおよび出力軸32cの端部は、その端部が後述する伝動ケーブルに係合可能に形成されている。また、第2ギヤ33は、その内周面に形成される内歯33dにてスクリュー23aに常時噛合している。これにより、後述するように伝動ケーブルを介して第1ギヤ32に回転が伝達されてこの第1ギヤ32に噛合する第2ギヤ33が回転すると、この第2ギヤ33に噛合するスクリュー23aがロアレール21aに固定されているため、当該第2ギヤ33を含めたギヤボックス30aがスクリュー23aの長手方向に沿い相対移動することとなる。
他側のロアレール21b、アッパーレール22b、スクリュー23bおよびギヤボックス30bも、上述した一側のロアレール21a、アッパーレール22a、スクリュー23aおよびギヤボックス30aと同様に形成されている。なお、一側のギヤボックス30aにおける第1ギヤ32の入力軸32bは、スライド方向前側に配置されており、他側のギヤボックス30bにおける第1ギヤ32の入力軸32bは、スライド方向後側に配置されている。このため、ギヤボックス30aおよびギヤボックス30bがスクリュー23aおよびスクリュー23bに対してそれぞれスライド方向前側またはスライド方向後側に相対移動するとき、ギヤボックス30aの第2ギヤ33の回転方向とギヤボックス30bの第2ギヤ33の回転方向とが逆方向になるように構成されている。
また、シート装置10は、図1に示すように、3つの調整機構14〜16と、上記回転を発生させる回転伝達機構40と、この回転伝達機構40からの回転をスライドレール部材20および各調整機構14〜16にそれぞれ伝達するための伝達ケーブル51〜55と、を備えている。
第1調整機構14は、シートクッション12とシートバック13との間に介装されており、シートバック13のシートクッション12に対する傾倒角度を、伝達される回転に応じて調整可能に構成されている。第2調整機構15は、シートクッション12の前部近傍に配置されており、シートクッション12の前部の高さを、伝達される回転に応じて調整可能に構成されている。第3調整機構16は、シートクッション12の後部近傍に配置されており、シートクッション12の後部の高さを、伝達される回転に応じて調整可能に構成されている。
回転伝達機構40は、シートクッション12と車体Bとの間に介装されており、図4に示すように、モータ41と、ウォーム42と、2つのウォームホイール43,44と、4つのクラッチ部材45〜48と、を備えている。モータ41および各クラッチ部材45〜48は、操作スイッチ(図示略)に対する所定の操作に応じた制御装置の駆動回路等(図示略)からの信号に応じて後述する動作が実施されるように構成されている。
モータ41は、上記駆動回路からの信号に応じて上述した回転を発生させるためのものであって、そのモータ軸には、モータ41の回転駆動に応じて回転するようにウォーム42が設けられている。また、第1ウォームホイール43および第2ウォームホイール44は、ウォーム42の上側部分に対してそれぞれ噛合した状態で、互いに回転軸が平行になるように近接させて配置されている。
第1クラッチ部材45は、第1ウォームホイール43とスライドレール部材20との間に介在するように第1ウォームホイール43の一側回転軸43aに組み付けられている。この第1クラッチ部材45は、第1ウォームホイール43を介した回転をスライドレール部材20に伝達可能な伝達状態と、当該回転の伝達を遮断する遮断状態とを、上記制御装置から入力される制御信号に応じて切り換え可能に構成されている。
また、第2クラッチ部材46は、第1ウォームホイール43と第1調整機構14との間に介在するように第1ウォームホイール43の他側回転軸43bに組み付けられている。この第2クラッチ部材46は、第1ウォームホイール43を介した回転を第1調整機構14に伝達可能な伝達状態と、当該回転の伝達を遮断する遮断状態とを、上記制御装置から入力される制御信号に応じて切り換え可能に構成されている。すなわち、第1クラッチ部材45および第2クラッチ部材46は、1つのウォームホイール(第1ウォームホイール43)の軸方向一側および他側にて対応する調整機構(スライドレール部材20および第1調整機構14)との間にそれぞれ介在するように配置される。
第3クラッチ部材47は、第2ウォームホイール44と第2調整機構15との間に介在するように第2ウォームホイール44の一側回転軸44aに組み付けられている。この第3クラッチ部材47は、第2ウォームホイール44を介した回転を第2調整機構15に伝達可能な伝達状態と、当該回転の伝達を遮断する遮断状態とを、上記制御装置から入力される制御信号に応じて切り換え可能に構成されている。
第4クラッチ部材48は、第2ウォームホイール44と第3調整機構16との間に介在するように第2ウォームホイール44の他側回転軸に組み付けられている。この第4クラッチ部材48は、第2ウォームホイール44を介した回転を第3調整機構16に伝達可能な伝達状態と、当該回転の伝達を遮断する遮断状態とを、上記制御装置から入力される制御信号に応じて切り換え可能に構成されている。すなわち、第3クラッチ部材47および第4クラッチ部材48は、1つのウォームホイール(第2ウォームホイール44)の軸方向一側および他側にて対応する調整機構(第2調整機構15および第3調整機構16)との間にそれぞれ介在するように配置される。
伝達ケーブル51は、一側端部にて第1ウォームホイール43の一側回転軸43aに係合し、他側端部にてスライドレール部材20のギヤボックス30aにおける第1ギヤ32の入力軸32bの端部に係合している。また、伝達ケーブル52は、一側端部にてスライドレール部材20のギヤボックス30aにおける第1ギヤ32の出力軸32cの端部に係合し、他側端部にてギヤボックス30bにおける第1ギヤ32の入力軸32bの端部に係合している。これにより、第1クラッチ部材45が伝達状態であることからモータ41の回転駆動により第1ウォームホイール43の一側回転軸43aが回転するとき、この回転が伝達ケーブル51を介してギヤボックス30aに伝達され、さらに伝達ケーブル52を介してギヤボックス30bに伝達される。このとき、ギヤボックス30aの第1ギヤ32とギヤボックス30bの第1ギヤ32とは、同速で逆方向に回転することとなる。なお、伝達ケーブル51および伝達ケーブル52は、特許請求の範囲に記載の「第1ケーブル」および「第2ケーブル」の一例に相当し得る。
また、伝達ケーブル53は、一側端部にて第1ウォームホイール43の他側回転軸43bに係合し、他側端部にて第1調整機構14の入力軸に係合している。これにより、第2クラッチ部材46が伝達状態であることからモータ41の回転駆動により第1ウォームホイール43の他側回転軸43bが回転するとき、この回転が伝達ケーブル53を介して第1調整機構14の入力軸に伝達される。
また、伝達ケーブル54は、一側端部にて第2ウォームホイール44の一側回転軸44aに係合し、他側端部にて第2調整機構15の入力軸に係合している。これにより、第3クラッチ部材47が伝達状態であることからモータ41の回転駆動により第2ウォームホイール44の一側回転軸44aが回転するとき、この回転が伝達ケーブル54を介して第2調整機構15の入力軸に伝達される。
また、伝達ケーブル55は、一側端部にて第2ウォームホイール44の他側回転軸に係合し、他側端部にて第3調整機構16の入力軸に係合している。これにより、第4クラッチ部材48が伝達状態であることからモータ41の回転駆動により第2ウォームホイール44の他側回転軸が回転するとき、この回転が伝達ケーブル55を介して第3調整機構16の入力軸に伝達される。
次に、上述のように構成されるシート装置10の作動について説明する。
使用者により、シート11を所望のスライド位置にスライドさせるための所定の操作が上記操作スイッチに対してなされると、上記制御装置からの信号に応じてモータ41が回転駆動するとともに第1クラッチ部材45のみが伝達状態になり他のクラッチ部材46〜48が遮断状態になる。このため、モータ41の回転駆動に応じてウォーム42が回転し、このウォーム42に噛合する第1ウォームホイール43からの回転が伝達状態の第1クラッチ部材45および伝達ケーブル51を介してスライドレール部材20におけるギヤボックス30aに伝達される。
これにより、ギヤボックス30aの第1ギヤ32および第2ギヤ33が回転して当該第2ギヤ33がスクリュー23aに対して相対移動することで、アッパーレール22aがロアレール21aに対してスライドする。このとき、ギヤボックス30aに伝達された回転は、伝達ケーブル52を介してギヤボックス30bに伝達される。これにより、ギヤボックス30bの第1ギヤ32および第2ギヤ33が回転して当該第2ギヤ33がスクリュー23bに対して相対移動することで、アッパーレール22bがロアレール21bに対してアッパーレール22aのスライド方向と同じ方向へスライドする。
その結果、シート11が車体Bに対して所望のスライド位置に向けてスライドする。
また、使用者により、シートバック13のシートクッション12に対する傾倒角度を所望の角度に変更するための所定の操作が上記操作スイッチに対してなされると、上記制御装置からの信号に応じてモータ41が回転駆動するとともに第2クラッチ部材46のみが伝達状態になり他のクラッチ部材45,47,48が遮断状態になる。このため、モータ41の回転駆動に応じてウォーム42が回転し、このウォーム42に噛合する第1ウォームホイール43からの回転が伝達状態の第2クラッチ部材46および伝達ケーブル53を介して第1調整機構14に伝達される。これにより、シートバック13が所望の傾倒角度に向けて傾倒する。
また、使用者により、シートクッション12の前部の高さを所望の高さに変更するために上記操作スイッチが操作されると、上記制御装置からの信号に応じてモータ41が回転駆動するとともに第3クラッチ部材47のみが伝達状態になり他のクラッチ部材45,46,48が遮断状態になる。このため、モータ41の回転駆動に応じてウォーム42が回転し、このウォーム42に噛合する第2ウォームホイール44からの回転が伝達状態の第3クラッチ部材47および伝達ケーブル54を介して第2調整機構15に伝達される。これにより、シートクッション12の前部が所望の高さに向けて移動する。
また、使用者により、シートクッション12の後部の高さを所望の高さに変更するために上記操作スイッチが操作されると、上記制御装置からの信号に応じてモータ41が回転駆動するとともに第4クラッチ部材48のみが伝達状態になり他のクラッチ部材45〜47が遮断状態になる。このため、モータ41の回転駆動に応じてウォーム42が回転し、このウォーム42に噛合する第2ウォームホイール44からの回転が伝達状態の第4クラッチ部材48および伝達ケーブル55を介して第3調整機構16に伝達される。これにより、シートクッション12の後部が所望の高さに向けて移動する。
以上説明したように、本実施形態に係るシート装置10では、スライドレール部材20は、一側および他側において、アッパーレール22a,22bに固定されるギヤボックス30a,30bの第2ギヤ33が、ロアレール21a,21bに固定されたスクリュー23a,23bに噛合した状態で回転し当該スクリュー23a,23bに対してその長手方向に相対移動することで、アッパーレール22a,22bがロアレール21a,21に対してスライドするように構成されている。そして、モータ41の出力軸と一側のギヤボックス30aの第1ギヤ32の入力軸32bとに連結される伝達ケーブル51により、モータ41の回転が第1ギヤ32に伝達され、当該第1ギヤ32の出力軸32cと他側のギヤボックス30bの第1ギヤ32の入力軸32bとに連結される伝達ケーブル52により、ギヤボックス30aの第1ギヤ32の回転がギヤボックス30bの第1ギヤ32に伝達される。
これにより、中継用ギヤボックス等を設けることなく、モータ41の回転をギヤボックス30aおよびギヤボックス30bに同速で伝達できるので、動力の伝達損失の低減および低コスト化が図られて、簡易な構成でスライドレール部材20をスライドさせることができる。
また、本実施形態に係るシート装置10では、各調整機構14〜16により、シートの状態、具体的には、車体Bに対するシートクッション12の高さやシートクッション12に対するシートバック13の傾斜角度が、伝達される回転に応じて調整される。そして、クラッチ部材45〜48により、モータ41の回転が伝達ケーブル51と各調整機構14〜16に係合される伝達ケーブル53〜55とのいずれか一方に伝達するように切り換えられる。これにより、モータ41の回転が、スライドレール部材20だけでなく他の調整機構14〜16に伝達される場合であっても、当該スライドレール部材20を上述のような簡易な構成でスライドさせることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)本発明に係るシート装置10では、上記各調整機構14〜16を廃止し、出力が一軸のみである回転伝達機構40からの回転を伝達ケーブル51を介してスライドレール部材20に伝達するように構成されてもよい。
(2)伝達ケーブル51を他側のギヤボックス30bにおける第1ギヤ32の入力軸32bに係合するとともに、当該ギヤボックス30bの第1ギヤ32の出力軸32cと一側のギヤボックス30aにおける第1ギヤ32の入力軸32bとを伝達ケーブル52により連結してもよい。これにより、回転伝達機構40からの回転が、伝達ケーブル51を介してギヤボックス30bに伝達され、さらに伝達ケーブル52を介してギヤボックス30aに伝達されることとなる。
10…シート装置
11…シート
12…シートクッション
13…シートバック
14〜16…調整機構
20…スライドレール部材
21a,21b…ロアレール(ロアレール部材)
22a,22b…アッパーレール(アッパーレール部材)
23a,23b…スクリュー
30a,30b…ギヤボックス
32…第1ギヤ
33…第2ギヤ
40…回転伝達機構
41…モータ
45〜48…クラッチ部材
51…伝達ケーブル(第1ケーブル)
52…伝達ケーブル(第2ケーブル)
53〜55…伝達ケーブル
B…車体

Claims (2)

  1. 車体に固定されるロアレール部材と、シートに固定されるとともに前記ロアレール部材に対しスライド可能に支持されるアッパーレール部材と、前記ロアレール部材に対してその長手方向に沿い固定されるスクリューと、前記スクリューに噛合して回転することで当該スクリューに対して前記長手方向に相対移動するギヤが回転可能に軸支されて前記アッパーレール部材に固定されるギヤボックスと、を一側および他側に一対有するスライドレール部材と、
    前記シートを前記車体に対してスライドさせるために前記スライドレール部材に回転を伝達するためのモータと、
    を備えるシート装置であって、
    前記モータの出力軸と前記一側のギヤの入力軸とに連結されることで当該一側のギヤに前記モータの回転を伝達する第1ケーブルと、
    前記一側のギヤの出力軸と前記他側のギヤの入力軸とに連結されることで当該他側のギヤに前記一側のギヤの回転を伝達する第2ケーブルと、
    を有することを特徴とするシート装置。
  2. 伝達される回転に応じて前記シートの状態を調整する調整機構と、
    前記モータの回転を前記第1ケーブルおよび前記調整機構のいずれか一方に伝達するように切り換え可能なクラッチ部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
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