JP2011129719A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造工程における強誘電体キャパシタの劣化を抑制することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 加工後のキャパシタ側面に、例えば、第二の保護膜としての第二のCeZrO膜125を形成し、熱処理を加えることでCeZrO膜中の酸素原子が、キャパシタの誘電体膜であるPZT膜120および酸化物により形成されるキャパシタの電極の酸素欠損を補充するように拡散することとなる。但し、加工後のキャパシタ側面にCeZrO膜125を形成した後に、熱処理の工程をあえて追加して行わない場合であっても、CeZrO膜125の形成後に層間絶縁膜を形成するCVD工程において加熱が行われ、PZT膜120およびキャパシタの電極に酸素供給が行われることとなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法、特に強誘電体キャパシタを有する半導体装置およびその製造方法に関する。
不揮発性メモリとして、強誘電体薄膜を利用した強誘電体メモリ(FeRAM:Ferroelectric Random Access Memory)が提案されている。このFeRAMは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)のキャパシタ部分を強誘電体で置き換えたものである。
FeRAMは、以下のような特徴を持ち次世代メモリとして期待されている。
(1)書き込み、消去動作が高速であり、セルを小型化することによりDRAMなみの100ns以下の書き込みが可能である。
(2)不揮発性メモリであり、SRAM(Static Random Access Memory)と異なり電源が不必要である。
(3)書き換え可能回数が大きく、強誘電体材料(SBT(SrBiTa)等)や電極材料(IrO、RuO、SrRuO等)を工夫することにより1012回以上の書き換えが可能である。
(4)原理的に高密度化、高集積化ができ、DRAMと同等の集積度を得ることが可能である。
(5)内部の書き込み電圧を2V程度にすることができ、低消費電力で動作する。
(6)ランダムアクセスによるビット書き換えが可能である。
FeRAMでは、キャパシタ部分にPZT(Pb(ZrTi1−x))、BIT(BiTi12)、SBT等の強誘電体薄膜が用いられる。いずれの材料も酸素八面体を含むペロブスカイト構造を基本とした結晶構造を有する。これらの材料は、従来のSi酸化膜と異なり、アモルファス状態ではその特徴である強誘電性は発現しないため、使用することができない。従って、結晶化するための工程が必要となる。結晶化するための工程として、例えば、高温での結晶化熱処理や高温でのIn−situ結晶化プロセス等がある。この結晶化するための工程は、材料にもよるが、一般的に少なくとも400℃から700℃の温度で行われる必要がある。
一方、強誘電体薄膜の成膜方法として、レーザアブレーション法、真空蒸着法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法等の各種の方法が研究されている。しかし、実用化されているものとして、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、スパッタ法、溶液法(CSD:Chemical Solution Deposition)がある。
以下に、強誘電体キャパシタとして、代表的な強誘電体材料であるPZTを例にとってその特徴について説明する。
強誘電体は、自発分極を持つ。この自発分極は、電界により向きを反転する特徴をもつ。また、自発分極は電界を印加しない状態でも分極値を持つ(残留分極)。この分極値(分極の向き)は、電界を0とする前の状態に依存する。即ち、強誘電体は、印加する電界の向きにより+、−の電荷を結晶表面に誘起することができ、この状態をそれぞれメモリ素子のデータ0、1に対応させる。FeRAMは、DRAMと同じ1T/1C(1トランジスタ/1キャパシタ)の構造をとることができるが、現状では信頼性を向上させるために主に2T/2C構造のものが採用されている。
また、上述したように、FeRAMに使用されている強誘電体材料は、主にPZT薄膜、SBT薄膜である。前者のPZTには、以下のような利点がある。
(1)結晶化温度が600℃程度である。
(2)分極値が大きく、残留分極値で20μC/cm程度である。
(3)ヒステリシス曲線において分極0となる時の電界値である抗電界が比較的小さいため、低電圧で分極反転が可能である。
(4)Zr/Ti組成比により、結晶化温度、グレインサイズおよびグレイン形状等の構造特性、あるいは分極量、抗電界、疲労特性およびリーク電流等の強誘電特性が制御可能である。
(5)ペロブスカイト構造を持つ元素の許容性により、Aサイトと呼ばれるPbをSr、Ba、Ca、La等の元素で、Bサイトと呼ばれるZr、TiをNb、W、Mg、Co、Fe、Ni、Mn等の元素で置換することが可能であり、それが結晶構造、構造特性、強誘電特性に大きく影響する。
PZTは、早くから薄膜化の検討がなされてきている。また、PZTは、スパッタ法、ゾルゲル法等の手法で研究例も多く、最初にFeRAMとして実用化された材料である。
PZTの欠点として、書き込み回数の増加に伴う分極量の減少(疲労特性)が挙げられる。PZT膜の疲労は、Pt電極との界面に形成される酸素空孔が主たる原因とされている。この酸素空孔の発生理由の1つがPb元素の揮発性、拡散容易性である。このPb元素は、揮発する際にPbOとなるため、これに伴い酸素欠損が生じる。
Pbはペロブスカイト構造の一部であるため、酸素空孔が形成されると近傍の陽イオンと双極子を形成し、スイッチング電荷の減少を引き起こす。これに対し、疲労特性そのものが電界により加速される特徴を持つため、動作電圧の低電圧化が提案されている。具体的には、従来使用されていたPt電極に代わってIrO等の酸化物電極を用いることにより、疲労特性の改善がなされている。
しかし、以上で説明した強誘電体材料を利用したFeRAMのキャパシタは、キャパシタ膜を成膜した直後の特性は良好であっても、その後のRIE(Reactive Ion Etching)工程時に酸素欠損が生じて特性が劣化するという問題がある。この加工ダメージは、キャパシタの周辺部で生じる。このため、キャパシタの周辺部では、固定電荷が生じ電界反転が行われなくなる。従って、キャパシタ面積を減少するに伴いダメージ部の比率が大きくなり、分極量低下や信号量低下が起こる。このように、酸素欠損は、強誘電体キャパシタの高集積化の障害になっている。
米国特許出願公開第2002/0021544 A1号明細書
本発明は、製造工程における強誘電体キャパシタの劣化を抑制することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明による半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上方に、下部電極、誘電体膜、および上部電極が、積層して形成されたキャパシタと、前記誘電体膜に接するように形成された第一の保護膜と、を具備し、前記第一の保護膜が、CeOに添加材が加えられた酸化膜であることを特徴とする。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、半導体基板上方に、下部電極、誘電体膜、および上部電極からなるキャパシタを形成する工程と、前記誘電体膜に接するように第一の保護膜を形成する工程と、窒素または酸素を含む雰囲気中で、前記キャパシタおよび前記第一の保護膜を熱処理する工程と、を具備し、前記第一の保護膜が、CeOに添加材が加えられた酸化膜であることを特徴とする。
本発明によれば、製造工程における強誘電体キャパシタの劣化を抑制することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る半導体装置の断面図。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その1)。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その2)。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その3)。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その4)。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その5)。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その6)。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その7)。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その8)。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その9)。
本発明の実施形態を以下に図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態においては、キャパシタ下に位置するプラグ材にタングステンを用いたCOP(Capacitor On Plug)型FeRAMセルへ適用した例について述べる。
まず、本発明の実施形態による半導体装置におけるメモリセルであるFeRAMセルの構造について説明する。
図1は、本発明の実施形態による半導体装置の側方断面図である。
半導体基板としてのP型シリコン基板100の主面を含む内部に、素子分離領域であるSTI(Shallow Trench Isolation)101が形成され、素子形成領域としての活性領域が分離形成されている。この活性領域内には、トランジスタが形成される。トランジスタは、半導体基板100の主面上にゲート絶縁膜としての第一の酸化膜102を介して形成された多結晶シリコン膜103、WSi膜104および第一の窒化膜105からなるゲート電極、ゲート電極の側壁に形成されたスペーサ部106、およびゲート電極の両側の半導体基板100の主面を含む内部に形成されたソース/ドレイン領域107を備えている。
半導体基板100、STI101およびトランジスタ上に第二の酸化膜108が形成され、第二の酸化膜108内には、トランジスタの一方のソース/ドレイン領域107に連通する第一のコンタクトホール109が形成されている。そして、第一のコンタクトホール109内には第一のTiN膜110および第一のプラグ111からなる第一のコンタクト電極が形成される。第二の酸化膜108および第一のコンタクト電極上には第二の窒化膜112が形成され、第二の窒化膜112にトランジスタの他方のソース/ドレイン領域107に連通する第二のコンタクトホール113が形成されている。そして、第二のコンタクトホール113内には第二のTiN膜114および第二のプラグ115からなる第二のコンタクト電極が形成される。
第二の窒化膜112および第二のコンタクト電極上には、炭化珪素膜116、Ti膜117、イリジウム膜118および白金膜119が積層形成されている。そして、白金膜119上には、PZT膜120、SRO(SrRuO)膜121およびIrO膜122が積層形成される。ここで、イリジウム膜118および白金膜119はキャパシタの下部電極として、PZT膜120はキャパシタの誘電体膜として、SRO(SrRuO)膜121およびIrO膜122はキャパシタの上部電極として形成され、下部電極、誘電体膜、および上部電極によりキャパシタが構成されることとなる。
キャパシタの上部電極の一部であるIrO膜122上には、第一の保護膜としての第一のCeZrO膜123および加工マスク材としての第三の酸化膜124が積層形成されている。そして、第二の保護膜としての第二のCeZrO膜125が、白金膜119上にPZT膜120、SRO(SrRuO)膜121、IrO膜122、第一のCeZrO膜123および第三の酸化膜124を覆うように形成されている。
第二のCeZrO膜125上には第四の酸化膜127が形成され、炭化珪素膜116、Ti膜117、イリジウム膜118、白金膜119、第二のCeZrO膜125および第四の酸化膜127を覆うように第二の窒化膜112上に、第三の保護膜としての第一のAl膜129、第五の酸化膜130および第四の保護膜としての第二のAl膜131が形成されている。そして、第二のAl膜131上には第六の酸化膜132が形成されている。
第六の酸化膜132には、キャパシタの上部電極の一部であるIrO膜122に接続されるように第一のCeZrO膜123、第三の酸化膜124、第二のCeZrO膜125、第四の酸化膜127、第一のAl膜129、第五の酸化膜130および第二のAl膜131を貫通して形成された第三のコンタクト電極133、および第一のコンタクト電極に接続されるように第二の窒化膜112、第一のAl膜129、第五の酸化膜130および第二のAl膜131を貫通して形成された第四のコンタクト電極134が形成されている。
第六の酸化膜132上には、第七の酸化膜135、および第三、第四のコンタクト電極133、134に接続されている第一の上部配線136が形成されている。第七の酸化膜135および第一の上部配線136上には第一の層間絶縁膜137が形成されている。また、第一の上部配線136に接続されるビア138も形成されている。
第一の層間絶縁膜137上には、第二の層間絶縁膜139、およびビア138に接続される第二の上部配線140が形成され、図には示さないが上部配線層が更に形成されることでFeRAMが完成する。
図2乃至図10は、本発明の実施形態における半導体装置の製造方法を示している。
まず、図2に示すように、例えばP型シリコン基板(半導体基板)100内に、素子分離のための図示せぬ溝が形成される。この溝は、トランジスタの活性領域以外の領域に形成される。次に、溝内に、例えばシリコン酸化膜が埋め込まれ、素子分離領域となるSTI101が形成される。
次に、スイッチ動作を行うためのトランジスタが以下のようにして形成される。
半導体基板100上の全面に、例えば熱酸化により厚さ6nm程度の第一の酸化膜102が形成される。第一の酸化膜102上の全面に、例えば砒素をドープしたn+型の多結晶シリコン膜103が形成される。多結晶シリコン膜103上の全面に、WSi膜104および第一の窒化膜105が順に形成される。第一の窒化膜105、WSi膜104および多結晶シリコン膜103が通常の光リソグラフィ法およびRIEによって加工され、ゲート電極が形成される。次に、全面に窒化膜が堆積される。この窒化膜は、RIEによって加工されゲート電極の側壁にスペーサ部106が設けられる。そして、プロセスの詳細は省略するが、半導体基板100表面に、不純物のイオン注入および熱処理によりソース/ドレイン領域107が形成され、トランジスタが完成する。
次に、図3に示すように、全面に、CVD法により第二の酸化膜108が堆積された後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により平坦化される。第二の酸化膜108内に、トランジスタの一方のソース/ドレイン領域107に連通する第一のコンタクトホール109が形成される。この第一のコンタクトホール109内の表面に、スパッタ法またはCVD法により薄いチタン膜が堆積された後、フォーミングガス中で熱処理が行われることによって第一のTiN膜110が形成される。全面に、CVD法によりタングステンが堆積される。その後、CMP法により第一のコンタクトホール109外の領域からタングステンが除去され、第一のコンタクトホール109内にタングステンが埋め込まれ、第一のプラグ111が形成される。次に、全面に、CVD法により第二の窒化膜112が堆積される。第二の窒化膜112および第二の酸化膜108内に、トランジスタの他方のソース/ドレイン領域107に連通する第二のコンタクトホール113が形成される。この第二のコンタクトホール113内の表面に第二のTiN膜114が形成される。その後、第二のコンタクトホール113内に、タングステンが埋め込まれ、後述するキャパシタに結合される第二のプラグ115が形成される。
次に、図4に示すように、全面に、例えばスパッタ法により膜厚が10nm程度の炭化珪素膜116が堆積される。この炭化珪素膜116上の全面に、例えばスパッタ法により膜厚が3nm程度のTi膜117が堆積される。Ti膜117上の全面に、例えばスパッタ法により膜厚が30nmのイリジウム膜118と膜厚が20nmの白金膜119とが順に形成される。これらイリジウム膜118と白金膜119とでキャパシタの下部電極となる。白金膜119上の全面に、スパッタ法によりキャパシタの誘電体膜となるPZT膜120が形成される。その後、酸素雰囲気中で、急速加熱処理(RTA:Rapid Thermal Annealing)が行われ、PZT膜120が結晶化する。
この後、キャパシタの上部電極の一部となるSRO(SrRuO)膜121をスパッタ法により形成し、SRO(SrRuO)の結晶化のための熱処理を30秒間500℃にて行い、SRO(SrRuO)膜121上に、キャパシタの上部電極の一部となるIrO122をスパッタ法により形成する。IrO122上に、第一の保護膜としての第一のCeZrO膜123をスパッタ法により膜厚50Åにて形成する。更に、第一のCeZrO膜123上に、CVD法により加工マスク材となる第三の酸化膜124が形成される。
次に、図5に示すように、光リソグラフィ法とRIEにより、第三の酸化膜124がパターニングされ、図示しないフォトレジストが除去される。その後、第三の酸化膜124をマスクとして、RIEにより第一のCeZrO膜123、IrO122、SRO(SrRuO)膜121およびPZT膜120が順にエッチング加工される。主に当該エッチング工程により、PZT膜120に酸素欠損によるダメージが生じることになる。
次に、図6に示すように、第二の保護膜として第二のCeZrO膜125をスパッタ法により膜厚100Åにて形成する。CeZrO膜の成膜はターゲットにCeZrOを用い、RF(Radio Frequency)パワーは1kW、ArとOの流量は各々50sccm(standard cubic centimeters per minute)および10sccmにて5分間行う。この時、基板加熱は特に行わない。
その後、PZTの酸素欠損を回復するためのアニールを、N中で550℃にて1分間行う。熱処理温度は400℃から650℃の範囲内で選択でき、雰囲気に関してもN以外にOを添加することも可能である。Oを添加する条件としては、N流量2SLM(Standard Liter per Minute)に対してO流量1SLMを添加し500℃にて1分間の熱処理を行うこととなる。
次に、図7に示すように、全面に、例えばCVD法により下部電極の加工マスク材として第四の酸化膜127が堆積される。キャパシタが形成される領域の第四の酸化膜127上に、レジストマスク128が形成される。
次に、図8に示すように、レジストマスク128を用いた光リソグラフィ法とRIEによって、第四の酸化膜127がパターニングされる。その後、第四の酸化膜127をマスクとして、RIEにより第二の保護膜としての第二のCeZrO膜125、白金膜119、イリジウム膜118、Ti膜117および炭化珪素膜116が順にパターニング加工される。このようにして、強誘電体キャパシタ等が完成する。
第四の酸化膜127の成膜方法としては、例えば、成膜温度420℃で原料にTEOSとOを用いたプラズマCVD法を利用する。また、酸素原料にOを用いてプラズマ印加することなく、成膜温度460℃にてCVDを行うことも可能である。
次に、図9に示すように、全面に、例えばALD法により第三の保護膜としての第一のAl膜129を形成する。この時、第一のAl膜129の成膜温度は例えば200℃であり、膜厚は例えば10nmである。第一のAl膜129上の全面に、例えばCVD法により膜厚が50nm程度の第五の酸化膜130が形成される。第五の酸化膜130上の全面に、例えばALD法により第四の保護膜としての第二のAl膜131が形成される。この時、例えば、第二のAl膜131の成膜温度は例えば200℃であり、膜厚は例えば10nmである。続いて、全面に、例えばCVD法により第六の酸化膜132が堆積され、キャパシタが覆われる。その後、第六の酸化膜132がCMPにより平坦化され、光リソグラフィ法とRIEによって、第六の酸化膜132がパターニングされる。これにより、キャパシタの上部電極の一部であるIrO膜122に連通するコンタクトホール、および第一のコンタクト電極に連通するコンタクトホールが同時に形成される。
次に、図10に示すように、第六の酸化膜132に形成されたコンタクトホール内にAlが埋め込まれ、CMPにより平坦化される。これにより、第三、第四のコンタクト電極133、134が形成される。そして、全面に、第七の酸化膜135が形成される。第七の酸化膜135内に溝が形成された後、溝にAlが埋め込まれ、第三、第四のコンタクト電極133、134に接続される第一の上部配線136が形成される。
次に、全面に、第一の層間絶縁膜137が堆積される。この第一の層間絶縁膜137内に、リソグラフィ法とRIEによって、図示されないビアホールが形成され、このビアホールにAlが埋め込まれる。Alが平坦化され、ビア138が形成される。この後、全面に第二の層間絶縁膜139が堆積され、第二の層間絶縁膜139内にAlが埋め込まれ、ビア138に接続された第二の上部配線140が形成される。
更にこの後、図には示さないが上部配線層が順次形成され、FeRAMが完成する。
尚、上記実施形態においては、電極の一部を形成するイリジウム膜118およびIrO122の形成条件として、イリジウム・ターゲットを用いたDC(直流)スパッタ法で、例えばパワーが0.2‐3kW、圧力が0.5−2Paで60秒間、成膜を行うことで100nmの膜を形成している。また、キャパシタの電極として酸化イリジウムを用いる場合は、イリジウム・ターゲットを用いた化成スパッタ法により、例えばパワーが0.2−2kW、圧力が0.5−2Paで90秒間、成膜を行うことで100nmの膜を形成することとなる。
上記実施形態は、FeRAMや高誘電体キャパシタを有するDRAM等における、キャパシタ形成工程に含まれるRIE等によって生じたキャパシタへのダメージを低減または回復することが可能な半導体装置およびその製造方法を示している。
例えば、キャパシタ形成工程におけるRIE時に生じる酸素欠損によって、キャパシタの誘電体膜であるPZT膜120の周辺部は、固定電荷を生じ電界反転が行われなくなる。キャパシタ面積の減少に伴い、酸素欠損等によりダメージを受けた部分のキャパシタ総面積に対する割合が上昇し、キャパシタの微細化に限界が生じる虞がある。誘電体膜等に保護膜を形成しない場合であっても、これらのダメージは、600℃程度の温度でO中にてアニールを行うことで、酸素欠損を補償することが可能である。しかし、PZTは結晶中に蒸気圧の高いPbを含んでいるため、Pb欠損を生じてしまい強誘電性が欠損してしまうという問題がある。また、酸化物により形成されるキャパシタの電極、例えばSROやIrOも、キャパシタ形成工程において酸素欠損を生じ、wet耐性の低下、形状変化や導電性の低下が起こる。wet耐性の低下とは、酸素欠損により、キャパシタの電極の水への溶解度が、通常の状態よりも高くなってしまうことを意味する。
ここで、CeZrOは酸素吸蔵能力を具備しており、400℃以上の温度になると酸素原子を吐き出す性質を有している。従って、加工後のキャパシタ側面にCeZrO膜を形成し(上記実施形態においては、第二の保護膜としての第二のCeZrO膜125がこれに該当する。)、熱処理を加えることでCeZrO膜中の酸素原子が、キャパシタの誘電体膜であるPZT膜および酸化物により形成されるキャパシタの電極の酸素欠損を補充するように拡散することとなる。この熱処理の際に、熱処理雰囲気中に酸素が加えられていると、CeZrO膜に外部から酸素が供給されることとなるため、キャパシタの誘電体膜であるPZT膜および酸化物により形成されるキャパシタの電極への酸素供給が持続される。熱処理時の酸素添加量は、キャパシタ中の酸素欠損量に応じて調整することも可能である。
但し、加工後のキャパシタ側面にCeZrO膜を形成した後に、熱処理の工程をあえて追加して行わない場合であっても、CeZrO膜の形成後に層間絶縁膜を形成するCVD工程において加熱が行われる。従って、このCVD工程で発生する熱により、CeZrO膜からキャパシタの誘電体膜であるPZT膜および酸化物により形成されるキャパシタの電極への酸素供給が行われることとなる。具体的には、例えば、上記実施形態においては、第二の保護膜としての第二のCeZrO膜125を形成後に熱処理を行っているが、特に熱処理を行わない場合であっても、第四の酸化膜127や第六の酸化膜132の堆積時の加熱のみで同様の効果が得られる。また、CeZrO膜の形成後の層間絶縁膜を形成するCVD工程における加熱によって、保護膜であるCeZrO膜を形成した後の工程で、誘電体膜等に酸素欠損によるダメージが生じた場合であっても、CeZrO膜からの酸素供給によりダメージを回復することが可能である。
また、CeZrOは単に酸素を放出する機能を有しているだけでなく、水素をブロックする性質も有している。従って、キャパシタ形成後の工程によって放出される水素によるキャパシタへのダメージを防止することも可能である。上記実施形態においては、例えば、第一の保護膜としての第一のCeZrO膜123が、このような機能を果たしている。
また、上記実施形態の他、強誘電体PZTの形成方法に、Pb(DPM)、Ti(iOPr)(DPM)、またはZr(DiBM)等を原料としたCVD法を用いた場合においても、上記実施形態と同様の効果が得られることとなる。ここで、DPMとは、ジピバロイルメタナート(CHCCOCHCOC(CH、iOPrとは、イソプロポキサイドOCH(CH3)、DiBMとは、ジイソブチルメタナート(CHCH(CO)CH(CO−)CH(CHを意味する。
第二の保護膜としては、CeZrO以外にCeHfO、CeTiOを含む酸化膜を利用した場合においても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
更に、強誘電体薄膜として、PZT以外に酸素欠損の発生しやすいLa、Ba、Sr、Ca、Mn、Moのいずれかを含むペロブスカイト型酸化物を用いた場合にも、上記実施形態と同様の効果が得られる。強誘電体薄膜として酸化膜を用いれば、少なからず酸素欠損を生じる可能性があり、上記実施形態と同様の効果が得られ得る。
また、CeZrO膜上にAlを50Å−100Åの膜厚で形成し熱処理を行うことで、CeZrO膜によるキャパシタへの酸素欠損回復効果を上昇させることも可能である。CeZrO膜上にAlを形成することで酸素欠損回復効果が上昇する理由は、Al膜が蓋のような機能を果たし、CeZrO膜からの酸素供給がPZT方向に限定され、様々な方向に拡散しないためである。
上記実施形態において、第一の保護膜123や第二の保護膜125としてCeOを用いた場合、800℃程度まで加熱しないと、キャパシタの誘電体膜であるPZT膜および酸化物により形成されるキャパシタの電極への酸素供給効果が得られない。しかし、このような高温では、トランジスタやキャパシタ、配線等が熱により破壊されてしまう虞がある。そこで、本実施形態においては、Hf、Zr、Ti等のIVB族元素である添加材料を加えることで酸素を放出する温度を低温化し、トランジスタやキャパシタにダメージを与えることなく熱処理工程等による、キャパシタの誘電体膜であるPZT膜および酸化物により形成されるキャパシタの電極の酸素欠損を補充することが可能となる。また、添加する元素、濃度を調整することにより、第二の保護膜の形成後に行う熱処理工程なしに、その後の工程の処理温度によって酸素欠損回復が行えるようにすることも可能である。
その他、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変更することが可能である。例えば、本発明は、FeRAMに限らず、高誘電体キャパシタを有するDRAMにおいても適用することができる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
100 P型シリコン基板(半導体基板)
101 STI
102 第一の酸化膜
103 多結晶シリコン膜
104 WSi
105 第一の窒化膜
106 スペーサ部
107 ソース/ドレイン領域
108 第二の酸化膜
109 第一のコンタクトホール
110 第一のTiN膜
111 第一のプラグ
112 第二の窒化膜
113 第二のコンタクトホール
114 第二のTiN膜
115 第二のプラグ
116 炭化珪素膜
117 Ti膜
118 イリジウム膜
119 白金膜
120 PZT膜
121 SRO(SrRuO)膜
122 IrO
123 第一のCeZrO膜
124 第三の酸化膜
125 第二のCeZrO膜
127 第四の酸化膜
128 レジストマスク
129 第一のAl
130 第五の酸化膜
131 第二のAl
132 第六の酸化膜
133 第三のコンタクト電極
134 第四のコンタクト電極
135 第七の酸化膜
136 第一の上部配線
137 第一の層間絶縁膜
138 ビア
139 第二の層間絶縁膜
140 第二の上部配線

Claims (10)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上方に、下部電極、誘電体膜、および上部電極が、積層して形成されたキャパシタと、
    前記誘電体膜に接するように形成された第一の保護膜と、
    を具備し、
    前記第一の保護膜が、CeOに添加材が加えられた酸化膜であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記添加材が、IVB族元素のいずれか1つであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記上部電極上に形成された第二の保護膜を更に有し、
    前記第一および前記第二の保護膜が、CeZrO、CeHfO、またはCeTiOを含む酸化膜であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記誘電体膜が、酸素八面体を含むペロブスカイト構造を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記第一の保護膜の上方、または前記第二の保護膜の上方に形成された酸化膜を更に有することを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  6. 半導体基板上方に、下部電極、誘電体膜、および上部電極からなるキャパシタを形成する工程と、
    前記誘電体膜に接するように第一の保護膜を形成する工程と、
    窒素または酸素を含む雰囲気中で、前記キャパシタおよび前記第一の保護膜を熱処理する工程と、
    を具備し、
    前記第一の保護膜が、CeOに添加材が加えられた酸化膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記添加材が、IVB族元素のいずれか1つであることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記上部電極上に、第二の保護膜を形成する工程を更に有し、
    前記第一および前記第二の保護膜が、CeZrO、CeHfO、またはCeTiOを含む酸化膜であることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記熱処理工程が、前記第一の保護膜から酸素を放出させ、前記誘電体膜の酸素欠損を回復させるために行われることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記キャパシタを形成する工程が、前記誘電体膜のエッチング工程を有していることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013128106A (ja) * 2011-11-18 2013-06-27 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 絶縁膜およびその形成方法、ならびに半導体装置およびその作製方法

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