JP2011127983A - 絶縁抵抗測定方法、検査方法および絶縁抵抗測定装置 - Google Patents

絶縁抵抗測定方法、検査方法および絶縁抵抗測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011127983A
JP2011127983A JP2009285911A JP2009285911A JP2011127983A JP 2011127983 A JP2011127983 A JP 2011127983A JP 2009285911 A JP2009285911 A JP 2009285911A JP 2009285911 A JP2009285911 A JP 2009285911A JP 2011127983 A JP2011127983 A JP 2011127983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output terminal
value
voltage
insulation resistance
current value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009285911A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5619410B2 (ja
Inventor
Kenji Kobayashi
健二 小林
Yusaku Miyata
雄作 宮田
Ryuta Saito
竜太 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2009285911A priority Critical patent/JP5619410B2/ja
Publication of JP2011127983A publication Critical patent/JP2011127983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5619410B2 publication Critical patent/JP5619410B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】測定対象体の絶縁抵抗値を任意の時点において安全に測定する。
【解決手段】太陽光発電ユニット50(起電力を有する測定対象体)における一対の出力端子50a,50bのいずれか一方(例えば出力端子50a)と接地部位との間に電源部2によって検査用電圧を印加した状態において出力端子50aと接地部位との間を流れる電流の第1の電流値を測定部3によって測定すると共に、出力端子50aと接地部位との間に対する検査用電圧の印加を停止した状態において出力端子50aと接地部位との間を流れる電流の第2の電流値を測定部3によって測定し、第1の電流値から第2の電流値を差し引いた第3の電流値と、印加した検査用電圧の電圧値とに基づいて出力端子50aと接地部位との間の絶縁抵抗値を演算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光発電ユニット等を測定対象体として絶縁抵抗値を測定する絶縁抵抗測定方法および絶縁抵抗測定装置、並びにそのような測定対象体の絶縁状態を検査する検査方法に関するものである。
例えば、特開2001−102609号公報には、光電変換装置(太陽電池モジュール)の特性測定装置が開示されている。この特性測定装置は、パルスソーラーシミュレータと絶縁抵抗測定装置とを備え、太陽電池モジュールのIV特性の測定処理、および絶縁抵抗値の測定処理を実施可能に構成されている。この場合、この特性測定装置による絶縁抵抗値の測定処理に際しては、まず、パルスソーラーシミュレータに代えて、絶縁抵抗測定装置を太陽電池モジュールに接続する。この際には、絶縁抵抗測定装置内において太陽電池モジュールのプラス端子とマイナス端子とが短絡された状態で両出力端子(両端子)が絶縁抵抗測定装置に接続される。次いで、太陽電池モジュールの両出力端子とそのフレームとの間に検査用電圧を印加した状態において両出力端子とフレームとの間の抵抗値を測定する。これにより、測定対象の太陽電池モジュールの絶縁抵抗値が測定される。なお、上記の絶縁抵抗値の測定処理は、JIS−C8918(結晶系太陽電池モジュール)や、JIS−C8939(アモルファス太陽電池モジュール)における「絶縁」の項目において規定された手順に準じている。
特開2001−102609号公報(第3頁、第1図)
ところが、従来の特性測定装置には、以下の問題点が存在する。すなわち、従来の特性測定装置では、相互に短絡した状態の両出力端子とフレームとの間の絶縁抵抗値を絶縁抵抗測定装置によって測定する構成が採用されている。この場合、従来の特性測定装置は、製品開発時や出荷前検査時などに太陽電池モジュールのIV特性や絶縁抵抗値を測定するのを想定した構成となっている。一方、太陽電池モジュールの光電変換特性の向上に伴い、近年の太陽光発電システムでは、太陽電池モジュールの使用枚数や接続形態によっては、太陽光発電ユニットから数百ボルトの比較的高い電圧値で数千ワットの大きな電力を出力することが可能となっている。したがって、事故発生を防止するために、太陽電池モジュールを屋外に設置した状態(太陽光発電ユニットとして複数枚の太陽電池モジュールを設置した状態)においても、その絶縁状態が良好であるか否かを定期的に検査する必要が生じている。
この場合、現時点においては、設置状態における太陽光発電ユニット(太陽電池モジュール)の絶縁状態を測定する方法に関する明確な規定(測定規格)が存在しないため、一般的には、従来の特性測定装置による絶縁抵抗測定方法と同様の手順(以下、「従来の絶縁抵抗測定方法」ともいう)に従い、太陽電池モジュールの両出力端子を短絡した状態において絶縁抵抗値を測定している。しかしながら、屋外に設置した状態における太陽光発電ユニットの絶縁抵抗値を従来の絶縁抵抗測定方法に従って測定する場合、太陽電池モジュールに対して太陽光が照射されている日中においては、太陽光発電ユニットの両出力端子間に数百ボルトの電位差が生じた状態となっている。このため、そのような出力端子を短絡するのが非常に危険であるばかりでなく、絶縁抵抗測定装置の破損を招くおそれもある。
したがって、設置状態の太陽光発電ユニットの絶縁抵抗値を従来の絶縁抵抗測定方法に従って測定する際には、太陽電池モジュールを遮光布等で覆うか、或いは、太陽光が照射されるおそれのない夜間に測定作業を実施する必要がある。このため、太陽光発電ユニットが設置された高所において、太陽電池モジュールを遮光布によって覆う作業が非常に危険で煩雑であるというという問題点がある。また、このような問題が生じるのを回避するために絶縁抵抗の測定を夜間に実施する場合には、日暮れから夜明けまでの限られた時間内において、絶縁抵抗測定装置を太陽光発電ユニットに接続する作業、絶縁抵抗の測定作業、および太陽光発電ユニットから絶縁抵抗測定装置を取り外す作業を完了させなくてはならないばかりでなく、太陽光発電ユニットが設置された高所において夜間に接続作業や取り外し作業を実施するのが非常に危険であるという問題点がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、測定対象体の絶縁抵抗値を任意の時点において安全に測定し得る絶縁抵抗測定方法および絶縁抵抗測定装置、並びに、測定対象体の絶縁状態を任意の時点において安全に検査し得る検査方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の絶縁抵抗測定方法は、起電力を有する測定対象体における一対の出力端子のいずれか一方と接地部位との間に検査用電圧を印加した状態において当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流の第1の電流値を測定すると共に、前記一方の出力端子と前記接地部位との間に対する前記検査用電圧の印加を停止した状態において当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流の第2の電流値を測定し、前記第1の電流値から前記第2の電流値を差し引いた第3の電流値と前記検査用電圧の電圧値とに基づいて前記一方の出力端子と前記接地部位との間の絶縁抵抗値を演算する。
また、請求項2記載の絶縁抵抗測定方法は、請求項1記載の絶縁抵抗測定方法において、前記一方の出力端子と前記接地部位との間に印加する前記検査用電圧の前記電圧値を変更しつつ、当該変更した前記各検査用電圧を印加した状態において当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる各電流値をそれぞれ測定すると共に、前記変更した各電圧値と前記測定した各電流値とに基づいて当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流値を直線近似処理して前記第1の電流値を取得する。
また、請求項3記載の検査方法は、請求項1または2記載の絶縁抵抗測定方法に従って前記一対の出力端子の各々と前記接地部位との間の前記絶縁抵抗値をそれぞれ測定し、当該測定した両絶縁抵抗値が予め規定した基準値を超えているときに前記測定対象体の前記接地部位との間の絶縁状態を良好と検査する。
また、請求項4記載の絶縁抵抗測定装置は、起電力を有する測定対象体における一対の出力端子のいずれか一方と接地部位との間に検査用電圧を印加する電源部、前記一方の出力端子と前記接地部位との間を流れる電流の電流値を測定する測定部、および前記電源部によって前記検査用電圧が印加されている状態において前記測定部によって測定された前記電流値と前記検査用電圧の電圧値とに基づいて前記一方の出力端子と前記接地部位との間の絶縁抵抗値を演算する制御部とを備え、前記制御部が、前記電源部によって前記検査用電圧が印加されている状態において前記測定部によって測定された当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流の第1の電流値から、前記検査用電圧の印加が停止されている状態において前記測定部によって測定された当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流の第2の電流値を差し引いた第3の電流値と前記検査用電圧の電圧値とに基づいて前記一方の出力端子と前記接地部位との間の絶縁抵抗値を演算する。
さらに、請求項5記載の絶縁抵抗測定装置は、請求項4記載の絶縁抵抗測定装置において、前記電源部が、前記検査用電圧の前記電圧値を変更可能に構成され、前記制御部が、前記電源部を制御して前記一方の出力端子と前記接地部位との間に印加する前記検査用電圧の前記電圧値を変更させつつ、当該変更した前記各検査用電圧が印加されている状態において前記測定部によってそれぞれ測定された当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる各電流値と、前記印加させた検査用電圧の各電圧値とに基づいて当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流値を直線近似処理して前記第1の電流値を取得する。
また、請求項6記載の絶縁抵抗測定装置は、請求項4または5記載の絶縁抵抗測定装置において、第1の抵抗、当該第1の抵抗よりも大きな抵抗値の第2の抵抗、および当該第1の抵抗と当該第2の抵抗とのいずれかを前記一方の出力端子と前記接地部位との間に接続する接続切替え部を備え、前記制御部が、前記接続切替え部を制御して前記第2の抵抗を接続させると共に前記電源部によって前記検査用電圧が印加されている状態において前記測定部によって測定された当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流の第4の電流値が予め規定された基準電流値を下回っているときに、前記接続切替え部を制御して前記第1の抵抗を接続させると共に前記検査用電圧が印加されている状態において前記測定部によって測定された前記第1の電流値に基づいて前記絶縁抵抗値を演算する。
請求項1記載の絶縁抵抗測定方法、および前記4記載の絶縁抵抗測定装置によれば、一方の出力端子と接地部位との間に検査用電圧を印加した状態において一方の出力端子と接地部位との間を流れる電流の第1の電流値を測定すると共に、一方の出力端子と接地部位との間に対する検査用電圧の印加を停止した状態において一方の出力端子と接地部位との間を流れる電流の第2の電流値を測定し、第1の電流値から第2の電流値を差し引いた第3の電流値と検査用電圧の電圧値とに基づいて一方の出力端子と接地部位との間の絶縁抵抗値を演算することにより、一対の出力端子を短絡することなく絶縁抵抗を検査することができるため、両出力端子の間に大きな電位差が生じている状態であっても、測定作業を安全に実施することができる。また、「起電力を有する測定対象体」としての例えば太陽光発電ユニットを測定対象とする場合においても、高所に設置されている太陽光発電ユニットを遮光布で覆う作業が不要となり、太陽光の照射を避けて夜間に測定作業を実施する必要もないことから、太陽光発電ユニットの絶縁抵抗値を安全かつ簡便に測定することができる。また、両出力端子の間に生じた電位差に起因する電流の電流値を差し引いているため、太陽光発電ユニットの絶縁抵抗値を正確に測定することができる。
また、請求項2記載の絶縁抵抗測定方法、および請求項5記載の絶縁抵抗測定装置によれば、一方の出力端子と接地部位との間に印加する検査用電圧の電圧値を変更しつつ、変更した各検査用電圧を印加した状態において一方の出力端子と接地部位との間を流れる各電流値をそれぞれ測定すると共に、変更した各電圧値と測定した各電流値とに基づいて一方の出力端子と接地部位との間を流れる電流値を直線近似処理して第1の電流値を取得することにより、いずれか1つの電圧値の検査用電圧を印加して測定した電流値に基づいて絶縁抵抗値を演算する方法および構成と比較して、測定対象体の絶縁抵抗値を一層正確に測定することができる。
また、請求項3記載の検査方法によれば、上記の絶縁抵抗測定方法に従って一対の出力端子の各々と接地部位との間の絶縁抵抗値をそれぞれ測定し、測定した両絶縁抵抗値が予め規定した基準値を超えているときに測定対象体の接地部位との間の絶縁状態を良好と検査することにより、測定対象体の両出力端子間に断線が生じていたとしても、測定対象体の各部(一方の出力端子の側、および他方の出力端子の側)における絶縁状態の良否を確実に検査することができる。
また、請求項6記載の絶縁抵抗測定装置によれば、第1の抵抗よりも大きな抵抗値の第2の抵抗を接続すると共に一方の出力端子と接地部位との間に検査用電圧を印加した状態において測定した電流の第4の電流値が予め規定された基準電流値を下回っているときに、抵抗値が小さい第1の抵抗を接続した状態において測定した第1の電流値に基づいて絶縁抵抗値を演算することにより、測定対象体に絶縁不良が生じていたとしても、測定対象体の出力端子と接地部位との間に生じている電位差(測定対象体の起電力)に起因して大きな電流が流れることがないため、絶縁抵抗測定装置が破損する事態を回避することができるだけでなく、絶縁抵抗値の測定に際しては、抵抗値が小さい第1の抵抗を接続した状態において電流値を測定できるため、測定対象体の絶縁抵抗値を正確に測定することができる。
絶縁検査装置1の構成を示す構成図である。 電源部2aの構成を示す構成図である。
以下、絶縁抵抗測定方法、検査方法および絶縁抵抗測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、絶縁検査装置1の構成について説明する。
図1に示す絶縁検査装置1は、絶縁抵抗測定装置の一例であって、測定対象体としての太陽光発電ユニット50の絶縁抵抗値を測定して、その絶縁状態を検査可能に構成されている。この場合、太陽光発電ユニット50は、「起電力を有する測定対象体」の一例であって、数枚から数十枚の太陽電池モジュールが直列接続された状態で屋根上等に設置されている。この太陽光発電ユニット50は、一対の出力端子50a,50bを備え、一例として、最大で10kW程度の電力を出力可能に構成されている。なお、この太陽光発電ユニット50における各太陽電池モジュールに対して太陽光が照射されているときには、一例として、出力端子50a(プラス端子)と出力端子50b(マイナス端子)との間の電位差が最大で300V程度となる。
一方、絶縁検査装置1は、電源部2、測定部3、抵抗4a,4b、接続端子5a〜5c、スイッチ6,7、制御部8および記憶部9を備えている。電源部2は、制御部8からの制御信号S3に従って検査用電圧を出力する。この場合、この絶縁検査装置1では、検査用電圧の電圧値を多段階に変化させることが可能な電圧値可変型の直流電圧源(図示せず)を備えて電源部2が構成されている。測定部3は、制御部8からの制御信号S4に従って太陽光発電ユニット50の出力端子50a,50bのいずれか一方と接地部位との間を流れる電流の電流値を測定し、その測定結果を測定値データD1として出力する。
抵抗4a,4bは、検査用の抵抗であって、第1の抵抗および第2の抵抗に相当し、一例として、抵抗4aが1kΩ程度の抵抗体で構成されると共に、抵抗4bが1MΩの抵抗体で構成されている。接続端子5a,5bは、太陽光発電ユニット50における出力端子50a,50bにそれぞれ接続可能に構成され、接続端子5cは、接地部位(一例として、太陽光発電ユニット50を設置した屋根の外板)に接続可能に構成されている。スイッチ6は、制御部8からの制御信号S1に従い、接続端子5a,5bのいずれか(すなわち、接続端子5a,5bが接続された出力端子50a,50bのいずれか)を電源部2に接続する。スイッチ7は、制御部8からの制御信号S2に従い、抵抗4a,4bのいずれかを測定部3と接地部位との間に接続する。
制御部8は、絶縁検査装置1を総括的に制御する。具体的には、制御部8は、スイッチ6に対して制御信号S1を出力して接続端子5a,5bのいずれか一方を電源部2に接続させると共に、スイッチ7に対して制御信号S2を出力して抵抗4a,4bのいずれか一方を測定部3と接地部位との間に接続させる。また、制御部8は、電源部2に対して制御信号S3を出力することによって検査用電圧の出力の開始および停止を制御すると共に、測定部3に対して制御信号S4を出力して電流値の測定処理を開始させる。さらに、制御部8は、測定部3から出力される測定値データD1に基づいて太陽光発電ユニット50の絶縁抵抗値を演算すると共に、演算結果と、記憶部9に記憶されている基準値データD0とに基づき、太陽光発電ユニット50の絶縁状態を検査する。記憶部9は、基準値データD0および測定値データD1や制御部8の動作プログラムを記憶する。
次に、絶縁検査装置1による太陽光発電ユニット50の検査方法について、添付図面を参照して説明する。
まず、太陽光発電ユニット50の設置場所に絶縁検査装置1を携行し、太陽光発電ユニット50の出力端子50aに接続端子5aを接続すると共に、出力端子50bに接続端子5bを接続し、かつ、太陽光発電ユニット50が設置されている屋根の屋根板(金属部)に接続端子5cを接続する。次いで、図示しない操作部の開始スイッチを操作する。この際に、制御部8は、測定対象体(この例では、太陽光発電ユニット50)の絶縁状態を検査する検査処理を開始する。この検査処理では、制御部8は、まず、スイッチ6に対して制御信号S1を出力して接続端子5aを電源部2に接続させる。これにより、太陽光発電ユニット50の出力端子50a(プラス端子:「一方の出力端子」の一例)が接続端子5aを介して電源部2に接続される。
この場合、例えば、太陽光発電ユニット50の出力端子50aと接地部位(この例では、屋根の外板)との間に絶縁不良が生じて、出力端子50aと接地部位との間の抵抗成分Raの抵抗値が正常な絶縁状態よりも小さくなっている状態においては、太陽光発電ユニット50の出力端子50aと接地部位との間に生じている電位差(太陽光発電ユニット50の起電力)に起因して絶縁不良箇所を通じて出力端子50aと接地部位との間に大きな電流が流れて、絶縁検査装置1の破損を招くおそれがある。したがって、この絶縁検査装置1では、絶縁状態の検査の開始直後において、大きな抵抗値(この例では、1MΩ)の抵抗4bを測定部3と接地部位との間に接続することにより、出力端子50aと接地部位との間に絶縁不良が生じてたとしても、絶縁検査装置1が破損する事態を回避する構成が採用されている。
具体的には、制御部8は、スイッチ7に対して制御信号S2を出力して抵抗4bを測定部3に接続させると共に、電源部2に対して制御信号S3を出力して、一例として、1000Vの直流電圧を出力させる。次いで、制御部8は、測定部3に対して制御信号S4を出力して、出力端子50aと接地部位との間を流れる電流の電流値(「第4の電流値」の一例)を測定させる。また、制御部8は、測定部3から出力される測定値データD1に基づき、測定部3によって測定された電流値が予め規定された基準電流値(一例として、1.0mA)を下回っているか否かを判別する。この際に、測定された電流値が基準電流値以上のときには、太陽光発電ユニット50に絶縁不良が生じている(抵抗成分Raまたは抵抗成分Rbが明らかに絶縁不良と判別するための基準となる基準抵抗値よりも小さい)と判別して、その旨を図示しない表示部に表示させて、一連の検査処理を終了する。
一方、測定された電流値が基準電流値を下回っているときには、制御部8は、出力端子50aと接地部位との間の絶縁抵抗値を測定する処理に移行する。具体的には、制御部8は、スイッチ7に対して制御信号S2を出力して、抵抗4bに代えて、抵抗値が小さい抵抗4a(この例では、1kΩ)を測定部3に接続させる。次いで、制御部8は、電源部2に対して制御信号S3を出力して、一例として、1000Vの直流電圧を出力させると共に、測定部3に対して制御信号S4を出力して、出力端子50aと接地部位との間を流れる電流の電流値を測定させて、測定部3から出力される測定値データD1を記憶部9に記憶させる。
続いて、制御部8は、電源部2に対して制御信号S3を出力して、一例として、750Vの直流電圧を出力させると共に(「一方の出力端子と接地部位との間に印加する検査用電圧の電圧値を変更させる」との処理の一例)、測定部3に対して制御信号S4を出力して、出力端子50aと接地部位との間を流れる電流の電流値を測定させて、測定部3から出力される測定値データD1を記憶部9に記憶させる。同様にして、制御部8は、電源部2に対して、500Vの直流電圧を印加させた状態、および250Vの直流電圧を印加させた状態において測定部3に対して電流値をそれぞれ測定させて、測定部3から出力される測定値データD1を記憶部9に順次記憶させる。
この場合、検査対象の太陽光発電ユニット50が正常に絶縁された状態で設置されていたとしても、出力端子50aと接地部位との間、または、出力端子50bと接地部位との間に大きな抵抗値の抵抗成分Ra、または、大きな抵抗値の抵抗成分Rbが存在した状態となる。この状態では、太陽光発電ユニット50の各太陽電池モジュールに対して太陽光が照射されて、出力端子50aと接地部位との間に300V程度の電位差が生じた状態においては、電源部2から検査用の電圧を印加していない状態であっても、0.3mA程度の漏れ電流が測定される。したがって、制御部8は、電源部2に対して制御信号S3を出力して、電圧の印加を停止させると共に(「一方の出力端子と接地部位との間に対する検査用電圧の印加を停止させた状態」の一例)、測定部3に対して制御信号S4を出力して、出力端子50aと接地部位との間を流れる電流の電流値(「第2の電流値」の一例)を測定させて、測定部3から出力される測定値データD1を記憶部9に記憶させる。
一方、出力端子50aと接地部位との間に検査用電圧を印加した状態において測定される電流値は、印加した検査用電圧の電圧値に対して直線比例しないことがある。したがって、制御部8は、各検査用電圧値を印加した状態において測定された各電流値(記憶部9に記憶させた各測定値データD1)と、印加した検査用電圧の電圧値(この例では、1000V、750V、500Vおよび250V)とに基づいて、出力端子50aと接地部位との間を流れる電流値を直線近似する直線近似処理を実行する。次いで、制御部8は、処理結果に基づき、一例として、1000Vを印加した際に出力端子50aと接地部位との間を流れる電流の電流値(「第1の電流値」の一例:一例として、1.3mA)を演算する(「直線近似処理して第1の電流値を取得する」との処理の一例)。
次いで、制御部8は、演算した電流値から、検査用電圧の印加を停止した状態において測定された上記の漏れ電流の電流値を差し引く。これにより、太陽光発電ユニット50による太陽光発電によって出力端子50aと接地部位との間に生じた上記した300V程度の電位差の影響を除外した電流値(「第3の電流値」の一例:一例として、1.0mA)が演算される。続いて、制御部8は、演算した電流値と、その電流値が測定されたときに電源部2によって印加した検査用電圧の電圧値(この例では、1000V)とに基づき、出力端子50aと接地部位との間の抵抗成分Raの抵抗値(太陽光発電ユニット50の絶縁抵抗値)を演算する。これにより、出力端子50aと接地部位との間の絶縁抵抗値の測定処理が完了する。次いで、制御部8は、記憶部9に記憶されている基準値データD0に基づき、演算した抵抗値が基準値以上であるか否かを判別し、その判別結果を図示しない表示部に表示させる。
続いて、制御部8は、スイッチ6に対して制御信号S1を出力することにより、接続端子5b(出力端子50b)を電源部2に接続させ、出力端子50aと接地部位との間の一連の測定手順と同様の手順に従って電流値の測定処理を実行し、出力端子50bと接地部位との間の抵抗成分Rbの抵抗値(太陽光発電ユニット50の絶縁抵抗値)を演算する。これにより、出力端子50bと接地部位との間の絶縁抵抗値の測定処理が完了する。次いで、制御部8は、記憶部9に記憶されている基準値データD0に基づき、演算した抵抗値が基準値以上であるか否かを判別し、その判別結果を図示しない表示部に表示させる。
この場合、太陽光発電ユニット50を構成する各太陽電池モジュールのいずれかに断線等の破損が生じている状態、または、各太陽電池モジュールが正常に接続されていない状態において、出力端子50bと接地部位との間に絶縁不良が生じていたときには、前述した出力端子50aと接地部位との絶縁抵抗値は基準値以上となるものの、出力端子50bと接地部位との絶縁抵抗値は基準値を下回ることとなる。したがって、制御部8は、出力端子50aと接地部位との間の絶縁抵抗値、および出力端子50bと接地部位との間の絶縁抵抗値のいずれかが基準値を下回っているときには、太陽光発電ユニット50に絶縁不良が生じていると判別して、その検査結果を図示しない表示部に表示させて、一連の検査処理を終了する。
一方、太陽光発電ユニット50を構成する各太陽電池モジュールに断線等の破損が生じておらず、かつ、各太陽電池モジュールが正常に接続されている状態において、出力端子50aと接地部位との間、および出力端子50bと出力端子50aとの間に絶縁不良が生じていないときには、出力端子50aと接地部位との絶縁抵抗値、および出力端子50bと接地部位との絶縁抵抗値の双方が基準値以上となる。したがって、制御部8は、出力端子50aと接地部位との間の絶縁抵抗値、および出力端子50bと接地部位との間の絶縁抵抗値の双方が基準値以上のときに、太陽光発電ユニット50の絶縁状態が良好であると判別して、その検査結果を図示しない表示部に表示させて、一連の検査処理を終了する。なお、太陽光発電ユニット50を構成する各太陽電池モジュールに断線等の破損が生じているか否かの検査や、太陽光発電ユニット50を構成する各太陽電池モジュールが正常に接続されているか否かの検査については、本例において説明した検査処理とは別個に検査される。
このように、この絶縁検査装置1、および絶縁検査装置1による絶縁抵抗測定方法によれば、出力端子50a,50bのいずれか一方(例えば、出力端子50a)と接地部位との間に検査用電圧を印加した状態において出力端子50aと接地部位との間を流れる電流の第1の電流値を測定すると共に、出力端子50aと接地部位との間に対する検査用電圧の印加を停止した状態において出力端子50aと接地部位との間を流れる電流の第2の電流値を測定し、第1の電流値から第2の電流値を差し引いた第3の電流値と検査用電圧の電圧値とに基づいて出力端子50aと接地部位との間の絶縁抵抗値を演算することにより、出力端子50a,50bを短絡することなく絶縁抵抗を検査することができるため、出力端子50a,50bの間に大きな電位差が生じている状態(太陽光発電ユニット50に太陽光が照射されている状態)であっても、測定作業を安全に実施することができる。また、「起電力を有する測定対象体」としての太陽光発電ユニット50を測定対象とする場合においても、高所に設置されている太陽光発電ユニット50を遮光布で覆う作業が不要となり、太陽光の照射を避けて夜間に測定作業を実施する必要もないことから、太陽光発電ユニット50の絶縁抵抗値を安全かつ簡便に測定することができる。また、出力端子50a,50bの間に生じた電位差に起因する電流の電流値を差し引いているため、太陽光発電ユニット50の絶縁抵抗値を正確に測定することができる。
また、この絶縁検査装置1、および絶縁検査装置1による絶縁抵抗測定方法によれば、出力端子50a,50bのいずれか一方(例えば、出力端子50a)の出力端子と接地部位との間に印加する検査用電圧の電圧値を変更しつつ、変更した各検査用電圧を印加した状態において出力端子50aと接地部位との間に流れる各電流値をそれぞれ測定すると共に、変更した各電圧値と測定した各電流値とに基づいて出力端子50aと接地部位との間を流れる電流値を直線近似処理して上記の第1の電流値を取得することにより、いずれか1つの電圧値の検査用電圧を印加して測定した電流値に基づいて絶縁抵抗値を演算する方法および構成と比較して、太陽光発電ユニット50の絶縁抵抗値を一層正確に測定することができる。
さらに、この絶縁検査装置1、および絶縁検査装置1による太陽光発電ユニット50の検査方法によれば、上記の絶縁抵抗測定方法に従い、出力端子50aと接地部位との間の絶縁抵抗値、および出力端子50bと接地部位との間の絶縁抵抗値をそれぞれ測定し、測定した両絶縁抵抗値が予め規定した基準値を超えているときに太陽光発電ユニット50の接地部位との間の絶縁状態を良好と検査することにより、太陽光発電ユニット50を構成する各太陽電池モジュールのいずれかに断線が生じていたり、各太陽電池モジュールに接続不良が生じていたとしても、太陽光発電ユニット50の各部(出力端子50aの側、および出力端子50bの側)における絶縁状態の良否を確実に検査することができる。
また、この絶縁検査装置1、および絶縁検査装置1による絶縁抵抗測定方法によれば、抵抗4aよりも大きな抵抗値の抵抗4bを接続すると共に出力端子50a,50bのいずれか一方(例えば、出力端子50a)と接地部位との間に検査用電圧を印加した状態において測定した電流の第4の電流値が予め規定された基準電流値を下回っているときに、抵抗値が小さい抵抗4aを接続した状態において測定した第1の電流値に基づいて絶縁抵抗値を演算することにより、太陽光発電ユニット50に絶縁不良が生じていたとしても、太陽光発電ユニット50の出力端子50a,50bと接地部位との間に生じている電位差(太陽光発電ユニット50の起電力)に起因して大きな電流が流れることがないため、絶縁検査装置1が破損する事態を回避することができるだけでなく、絶縁抵抗値の測定に際しては、抵抗値が小さい抵抗4aを接続した状態において電流値を測定できるため、太陽光発電ユニット50の絶縁抵抗値を正確に測定することができる。
なお、検査用電圧の電圧値を多段階に変化させることが可能な電圧値可変型の直流電圧源(図示せず)を備えた電源部2によって検査用電圧の電圧値を変更して印加しつつ、出力端子50a,50bと接地部位との間を流れる電流の電流値を測定した後に、印加した検査用電圧の電圧値と、測定した各電流値とに基づいて、出力端子50a,50bと接地部位との間を流れる電流の電流値を直線近似処理する方法および構成について説明したが、上記の直線近似処理は、絶縁抵抗測定方法(絶縁抵抗測定装置)において必須の処理ではない。つまり、検査用電圧が印加されている状態において測定された電流値から、検査用電圧の印加が停止された状態において測定された電流値を差し引いた電流値に基づいて絶縁抵抗値を測定することができる。
直線近似処理が不要なときには、上記の絶縁検査装置1における電源部2に代えて、図2に示す電源部2aによって検査用電圧を印加したり、検査用電圧の印加を停止したりする方法および構成を採用することもできる。なお、この電源部2aを備えた絶縁検査装置における電源部2aを除く構成要素については、前述した絶縁検査装置1と同様のため、図示および詳細な説明を省略する。この場合、電源部2aは、電圧値固定型の直流電圧源11と、スイッチ12,13とを備えて構成されている。この電源部2aを備えた絶縁検査装置によって絶縁抵抗値を測定する際には、スイッチ12,13の接続状態を適宜切り替えることにより、「一方の接続端子と接地部位との間に検査用電圧を印加した状態(各スイッチ12,13が同図に示す切り替え状態)」および「一方の接続端子と接地部位との間に対する検査用電圧の印加を停止した状態(各スイッチ12,13を同図に示す切り替え状態から共に切り替えた状態)」のいずれかに切り替えることができる。
また、出力端子50aと接地部位との間の絶縁抵抗値、および出力端子50bと接地部位との間の絶縁抵抗値の双方を測定する例について説明したが、前述したように、太陽光発電ユニット50を構成する各太陽電池モジュールに断線等の破損が生じておらず、かつ、各太陽電池モジュールが正常に接続されている状態においては、出力端子50aと接地部位との間の絶縁抵抗値、および出力端子50bと接地部位との間の絶縁抵抗値としてほぼ同じ抵抗値が測定される。したがって、出力端子50a,50bのいずれか一方と接地部位との間の絶縁抵抗値だけを測定する方法および構成を採用することもできる。このような方法および構成を採用した場合においても、両出力端子50a,50bを短絡する作業が不要となる結果、任意の時点において絶縁抵抗値を安全かつ簡便に測定することができる。
さらに、太陽光発電ユニット50の出力端子50a,50bに対して接続端子5a,5bを接続した状態において、スイッチ6による接続の切替えによって、出力端子50a,50bのいずれかを電源部2に対して接続する方法および構成について説明したが、スイッチ6を設けずに、接続端子5a,5bのいずれか一方(例えば、接続端子5a)を電源部2に対して直接的に接続しておき、出力端子50aと接地部位との間の絶縁抵抗値を測定する際には、接続端子5aを出力端子50aに接続し、出力端子50bと接地部位との間の絶縁抵抗値を測定する際には、接続端子5aを出力端子50bに接続して絶縁抵抗値の測定および検査を行う方法および構成を採用することもできる。このような方法および構成を採用した場合においても、両出力端子50a,50bを短絡する作業が不要となる結果、任意の時点において絶縁抵抗値を安全かつ簡便に測定することができる。
また、電源部2が制御部8からの制御信号S3に基づいて検査用電圧を印加したり印加を停止する構成の絶縁検査装置1を例に挙げて説明したが、検査用電圧の印加や印加の停止を手動で切り替える構成を採用することもできる。さらに、測定部3が制御部8からの制御信号S4に応じて電流値の測定処理を開始する構成の絶縁検査装置1を例に挙げて説明したが、測定部3による電流値の測定処理を手動で開始させる構成を採用することもできる。加えて、「起電力を有する測定対象体」の一例として、複数の太陽電池モジュールを備えた太陽光発電ユニット50の絶縁抵抗値を測定する例について説明したが、測定対象体は、太陽光発電ユニット(太陽電池モジュール)に限定されず、風力発電ユニットや、水力発電ユニット、潮力発電ユニットおよび地熱発電ユニット等の各種の「起電力を有する物」がこれに含まれる。
1 絶縁検査装置
2,2a 電源部
3 測定部
4a,4b 抵抗
5a〜5c 接続端子
6,7,12,13 スイッチ
8 制御部
9 記憶部
11 直流電圧源
50 太陽光発電ユニット
50a,50b 出力端子
D0 基準値データ
D1 測定値データ
Ra,Rb 抵抗成分
S1〜S4 制御信号

Claims (6)

  1. 起電力を有する測定対象体における一対の出力端子のいずれか一方と接地部位との間に検査用電圧を印加した状態において当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流の第1の電流値を測定すると共に、前記一方の出力端子と前記接地部位との間に対する前記検査用電圧の印加を停止した状態において当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流の第2の電流値を測定し、前記第1の電流値から前記第2の電流値を差し引いた第3の電流値と前記検査用電圧の電圧値とに基づいて前記一方の出力端子と前記接地部位との間の絶縁抵抗値を演算する絶縁抵抗測定方法。
  2. 前記一方の出力端子と前記接地部位との間に印加する前記検査用電圧の前記電圧値を変更しつつ、当該変更した前記各検査用電圧を印加した状態において当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる各電流値をそれぞれ測定すると共に、前記変更した各電圧値と前記測定した各電流値とに基づいて当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流値を直線近似処理して前記第1の電流値を取得する請求項1記載の絶縁抵抗測定方法。
  3. 請求項1または2記載の絶縁抵抗測定方法に従って前記一対の出力端子の各々と前記接地部位との間の前記絶縁抵抗値をそれぞれ測定し、当該測定した両絶縁抵抗値が予め規定した基準値を超えているときに前記測定対象体の前記接地部位との間の絶縁状態を良好と検査する検査方法。
  4. 起電力を有する測定対象体における一対の出力端子のいずれか一方と接地部位との間に検査用電圧を印加する電源部、前記一方の出力端子と前記接地部位との間を流れる電流の電流値を測定する測定部、および前記電源部によって前記検査用電圧が印加されている状態において前記測定部によって測定された前記電流値と前記検査用電圧の電圧値とに基づいて前記一方の出力端子と前記接地部位との間の絶縁抵抗値を演算する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記電源部によって前記検査用電圧が印加されている状態において前記測定部によって測定された当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流の第1の電流値から、前記検査用電圧の印加が停止されている状態において前記測定部によって測定された当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流の第2の電流値を差し引いた第3の電流値と前記検査用電圧の電圧値とに基づいて前記一方の出力端子と前記接地部位との間の絶縁抵抗値を演算する絶縁抵抗測定装置。
  5. 前記電源部は、前記検査用電圧の前記電圧値を変更可能に構成され、
    前記制御部は、前記電源部を制御して前記一方の出力端子と前記接地部位との間に印加する前記検査用電圧の前記電圧値を変更させつつ、当該変更した前記各検査用電圧が印加されている状態において前記測定部によってそれぞれ測定された当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる各電流値と、前記印加させた検査用電圧の各電圧値とに基づいて当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流値を直線近似処理して前記第1の電流値を取得する請求項4記載の絶縁抵抗測定装置。
  6. 第1の抵抗、当該第1の抵抗よりも大きな抵抗値の第2の抵抗、および当該第1の抵抗と当該第2の抵抗とのいずれかを前記一方の出力端子と前記接地部位との間に接続する接続切替え部を備え、
    前記制御部は、前記接続切替え部を制御して前記第2の抵抗を接続させると共に前記電源部によって前記検査用電圧が印加されている状態において前記測定部によって測定された当該一方の出力端子と当該接地部位との間を流れる電流の第4の電流値が予め規定された基準電流値を下回っているときに、前記接続切替え部を制御して前記第1の抵抗を接続させると共に前記検査用電圧が印加されている状態において前記測定部によって測定された前記第1の電流値に基づいて前記絶縁抵抗値を演算する請求項4または5記載の絶縁抵抗測定装置。
JP2009285911A 2009-12-17 2009-12-17 検査方法および検査装置 Active JP5619410B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009285911A JP5619410B2 (ja) 2009-12-17 2009-12-17 検査方法および検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009285911A JP5619410B2 (ja) 2009-12-17 2009-12-17 検査方法および検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011127983A true JP2011127983A (ja) 2011-06-30
JP5619410B2 JP5619410B2 (ja) 2014-11-05

Family

ID=44290733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009285911A Active JP5619410B2 (ja) 2009-12-17 2009-12-17 検査方法および検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5619410B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103698667A (zh) * 2013-12-02 2014-04-02 燕飞 一种新型晶体硅光伏组件耐压绝缘测试装置
JP2014109561A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 絶縁抵抗測定装置
JP2016099223A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 日置電機株式会社 絶縁抵抗測定装置
JP2016099276A (ja) * 2014-11-25 2016-05-30 日置電機株式会社 絶縁抵抗測定装置
JP2018087724A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 京セラ株式会社 絶縁抵抗検査装置、電力変換装置、および絶縁抵抗の測定方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6586651B2 (ja) * 2015-12-08 2019-10-09 共立電気計器株式会社 絶縁抵抗表示方法および絶縁抵抗計
JP6586650B2 (ja) * 2015-12-08 2019-10-09 共立電気計器株式会社 絶縁抵抗表示方法および絶縁抵抗計
JP6586649B2 (ja) * 2015-12-08 2019-10-09 共立電気計器株式会社 絶縁抵抗表示方法および絶縁抵抗計

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63132179A (ja) * 1986-11-21 1988-06-04 Nkk Corp 溶接機の絶縁測定方法
JPH04301776A (ja) * 1991-03-29 1992-10-26 Hioki Ee Corp Lcr測定装置
JP4043168B2 (ja) * 2000-06-09 2008-02-06 大同信号株式会社 回線の絶縁抵抗測定装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63132179A (ja) * 1986-11-21 1988-06-04 Nkk Corp 溶接機の絶縁測定方法
JPH04301776A (ja) * 1991-03-29 1992-10-26 Hioki Ee Corp Lcr測定装置
JP4043168B2 (ja) * 2000-06-09 2008-02-06 大同信号株式会社 回線の絶縁抵抗測定装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014109561A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 絶縁抵抗測定装置
CN103698667A (zh) * 2013-12-02 2014-04-02 燕飞 一种新型晶体硅光伏组件耐压绝缘测试装置
JP2016099223A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 日置電機株式会社 絶縁抵抗測定装置
JP2016099276A (ja) * 2014-11-25 2016-05-30 日置電機株式会社 絶縁抵抗測定装置
JP2018087724A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 京セラ株式会社 絶縁抵抗検査装置、電力変換装置、および絶縁抵抗の測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5619410B2 (ja) 2014-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5619410B2 (ja) 検査方法および検査装置
JP4780416B2 (ja) 太陽電池アレイ故障診断方法
Bastidas-Rodríguez et al. Model-based degradation analysis of photovoltaic modules through series resistance estimation
JP6547447B2 (ja) 太陽光発電システムの出力回復方法およびその装置
US10197608B2 (en) Apparatus for determining insulation resistance at a PV generator, and photovoltaic installation
WO2012169496A1 (ja) 故障診断システム、故障診断装置、故障診断方法、プログラム、記憶媒体及び被診断体
JP2011220694A (ja) 電池モジュールを計測する検出装置および検出方法
JP5888724B2 (ja) 太陽電池アレイの診断装置、パワーコンディショナ、太陽電池アレイの診断方法、及びプログラム
JPH1126785A (ja) 太陽電池特性の測定方法
JP6172530B2 (ja) 太陽光発電システムの異常診断方法
JP6481571B2 (ja) 検査装置および検査方法
WO2015015836A1 (ja) 太陽光発電システム
WO2017149859A1 (ja) アーク発生位置検出装置およびアーク発生位置検出方法
US10139454B2 (en) Test device and alternating current power detection method of the same
JP6187853B2 (ja) 太陽電池動作点移動計測方法
JP2015188306A (ja) 太陽電池回路の検査装置及び検査方法
JP2004363196A (ja) 太陽電池モジュールの検査方法
JP6312081B2 (ja) 欠陥診断装置
JP6710583B2 (ja) 太陽電池検査装置および太陽電池検査方法
Al Mahdi et al. Experimentally derived models to detect onset of shunt resistance degradation in photovoltaic modules
JP2007155640A (ja) 集積回路の検査方法と検査装置
JP2016208677A (ja) 太陽電池モジュール検査装置及び太陽電池モジュール検査方法
JP2016123232A (ja) 太陽電池の検査方法およびその装置並びに太陽電池検査装置に用いられる信号源
JP2019146297A (ja) 太陽電池の動作電圧制御装置
JP5603444B2 (ja) 太陽光発電設備の絶縁測定装置及び太陽光発電設備の絶縁測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5619410

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250