JP2011125976A - ロボットの故障検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影画像から簡易な画像解析によってアームの回転角を求め、これとモータの回転角から求められるアームの回転角を比較して回転位置検出が正常に行われているか否かを判断する。
【解決手段】所要のアーム4〜6に付されたマーカ19〜21をカメラにより撮影し、マーカ19〜21の撮影画像の形状、大きさ、または向きからアーム4〜6の回転角を演算し、アーム4〜6を駆動するモータの回転角から求めたアーム4〜6の回転角と比較し、その比較結果により回転位置検出が正常に行われているか否かを検出する。しかも、マーカ19〜21の撮影画像の形状、大きさ、または向きからアーム4〜6の回転角を演算するので、高度な演算をせずとも済む。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットアームの撮影画像による所要のアームの現在位置とモータの回転角による所要のアームの現在位置との比較によって故障を検出するロボットの故障検出装置に関する。
ロボットが使用される生産設備では、人とロボットとの接触を防止するために、ロボットを防護柵によって囲むことが一般に行われている。しかしながら、近年、設備の小型化、設備の変更の容易化などのために、防護柵を撤去することが要請されている。
この要請に対処するためには、例えば、人の現在位置とロボットの現在位置を検出し、人とロボットとの離間距離が所定距離以下になったとき、ロボットを緊急停止させてロボットと人とが接触することを回避するシステム構成を採用し、安全を図ることが好ましい。この場合において、ロボットの位置制御が正常に行われないと、ロボットが動作プログラムから外れた予期しない動作をして人と接触する恐れが生じてくるため、ロボットの現在位置検出を二重化、つまりロボットの現在位置を2通りの方法で検出して位置制御が正常に行われているか否かを監視し、位置制御に異常が生じた場合には、直ちにロボットを停止させてロボットが予期しない動作をすることのないようにする必要がある。
位置検出の二重化のために、特許文献1には、宇宙活動においてさまざまな作業を実行させるための遠隔操作型宇宙用ロボットを対象に、そのロボット先端に3次元マーカを取り付け、このマーカを2台のカメラで撮影することによってロボット先端の位置を検出し、検出した位置を予め与えられた監視データから取得される位置と比較して不一致の場合には異常発生と判断してロボットを停止させることが開示されている。
また、通常の産業用ロボットにおいて、位置検出を二重化するために、特許文献2では、アブソリュートエンコーダなどの絶対位置検出手段による検出値と、インクリメンタルエンコーダなどの相対位置検出手段による検出値とを比較し、その比較結果によってロボットの位置制御の正常異常を判断するようにしている。
特開平7−237160号公報 特開平4−235610号公報
特許文献1では、撮影画像の解析についての具体的方法は開示されていないが、3次元マーカを2台のカメラで撮影し、その2台のカメラの撮影画像からロボット先端の位置を3次元で検出するには相当高度な計算が要求されるので、極めて高価な制御装置を使用することになる。このため、宇宙開発用ロボットにおいてはまだしも、投資効率を重視する工場などの産業用ロボットへの適用は現実的でない。
また、特許文献2のものでは、アームの駆動源としてのモータに、アブソリュートエンコーダとインクリメンタルエンコーダの2台のエンコーダを組み込む必要があり、モータが大型化し、且つ高価格のものとなってロボットの大型化、高価格化を招く。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、撮影画像からアームの回転角を求めることによってモータに位置検出手段を2台設けずとも済むようにし、しかも、撮影画像からアームの回転角を求める場合、簡易な画像解析で済むロボットの故障検出装置を提供することにある。
本発明では、所要のアームに付されたマーカを撮像手段により撮影し、マーカの撮影画像の形状、大きさ、または向きからアームの回転角および/または直動位置を推定し、そして、推定したアームの回転角および/または直動位置を、アームを駆動するモータの回転角から演算により求めたアームの回転角および/または直動位置と比較し、或はアームを駆動するモータの回転角を、推定したアームの回転角および/または直動位置から演算により求めたモータの回転角と比較し、その比較結果により故障の有無を判断するので、位置制御が正常に行われているか否かを容易に検出できる。しかも、マーカの撮影画像の形状、大きさ、または向きからアームの回転角および/または直動位置を演算するので、画像解析のために高度な演算をせずとも済み、安価な故障検出装置とすることができる。
この場合において、マーカを、アームの回転方向に沿って幅寸法が異なる三角形または台形とし、アーム位置推定手段は、三角形または台形のマーカのうち撮像手段により撮像された部分の重心を求め、当該重心を通る幅寸法線の長さを求めることによってマーカの付されたアームの回転角および/または直動位置を検出するように構成することができる。
また、マーカは、アームの回転方向に沿って幅寸法が異なる三角形または台形であり、アーム位置推定手段は、三角形または台形のマーカのうち撮像手段により撮像された部分の面積を求め、当該面積によってマーカの付されたアームの回転角および/または直動位置を検出するように構成することができる。
更に、マーカは、半円形または弦月状であり、アーム位置推定手段は、半円形または弦月状のマーカの直線部分の傾き角からアームの回転角を検出する構成とすることもできる。
本発明の第1の実施形態を示すロボットの斜視図 図1において後側から見たロボットの部分的な斜視図 ロボットの制御構成を示すブロック図 故障検出のためのフローチャート 下アームを垂直、第1の上アームを水平にして示すロボットの平面図 下アームおよび第1の上アームを水平にして示すロボットの平面図 ショルダ部のマーカを示し、(a)はショルダ部の基準位置での撮影画像図、(b)は基準位置から時計回り方向にある角度回転したときの撮影画像図、(c)は基準位置から反時計回り方向にある角度回転したときの撮影画像図 下アームのマーカを示し、(a)は展開図、(b)は下アームが垂直位置から後側へある角度回転した位置での撮影画像図、(c)は下アームが垂直位置から前側へある角度回転した位置での撮影画像図 第1の上アームのマーカを示し、(a)は展開図、(b)は第1の上アームが水平位置から図1の後側へある角度回転した位置での撮影画像図、(c)は第1の上アームが図1の前側へある角度回転した位置での撮影画像図 本発明の第2の実施形態を示すロボットの斜視図ロボットの平面図 本発明の第3の実施形態を示すロボットの斜視図 ロボットの平面図
以下、本発明を実施形態により具体的に説明する。
[第1の実施形態]
図1〜図9は本発明の第1の実施形態を示す。図1には、6軸の垂直多関節型ロボット1が示されている。このロボット1のロボットアーム2は、ベース3と、このベース3に第1軸Lc−1を中心に水平方向に回転可能に支持されたショルダ部4と、このショルダ部4に第2軸Lc−2を中心に上下方向に回転可能に支持された下アーム5と、この下アーム5に第3軸Lc−3を中心に上下方向に回転可能に支持された第1の上アーム6と、この第1の上アーム6の先端部に第4軸Lc−4を中心に捻り回転可能に支持された第2の上アーム7と、この第2の上アーム7に第5軸Lc−5を中心に上下方向に回転可能に支持された手首8と、この手首8に第6軸Lc−6を中心に捻り回転可能に支持されたフランジ9とから構成されている。なお、アーム先端であるフランジ9には、ワークを把持するハンドや、視覚検査のために用いるカメラなどのエンドエフェクタ(図示せず)が取り付けられるようになっている。
ベース3、ショルダ部4、下アーム5、第1の上アーム6、第2の上アーム7、手首8、フランジ9は、ロボットアーム2におけるアームとして機能し、固定アームであるベース3を除く各アーム4〜9は、前段のアームに回転可能に支持された回転軸(回転関節:図示せず)に固定連結されている。そして、各アーム4〜9の回転軸は、それぞれ図3に示すサーボモータ10により減速装置11を介して回転されるようになっている。なお、各回転軸の回転中心軸線は、上記第1軸Lc−1〜第6軸Lc−6に一致している。
ロボットアーム2の動作を制御する制御手段としての制御装置12は、マイコンからなり、図3に示すように、CPU13、ROM14およびRAM15を備えている。この制御装置12には、サーボモータ10の駆動回路16、サーボモータ10の回転角を検出する回転角検出回路(モータ回転角検出手段)17が接続されている。この回転角検出回路17は、サーボモータ10の回転軸(図示せず)に連結されたロータリエンコーダ(回転センサ)18から入力される回転検出信号に基づいてサーボモータ10の回転角を検出し、その回転角情報を制御装置12と駆動回路16に与える。なお、図2では、サーボモータ10は1台しか示されていないが、実際には、各アーム4〜9に1台ずつ設けられているものである。
上記ロータリエンコーダ18は、アブソリュート型のもので、サーボモータ10の回転軸の現在位置を示す信号を出力する。従って、回転角検出回路17により検出される回転角はサーボモータ10の基準位置を0度としたとき、基準位置からの正方向への回転角(360度以上を含む)および逆方向への回転角(360度以上を含む)を検出できるようになっている。
ここで、ベース3および各アーム4〜9には、3次元の座標が規定されている。このうち、床面に据え付けられるベース3の座標系(図1に座標軸XYZで示す。)は、不動の座標系で基準座標(ロボット座標)とされる。ROM(記憶手段)14には、ロボット座標上におけるショルダ部4の座標位置、ショルダ部4の座標上における下アーム5の座標位置、下アーム5の座標上における第1の上アーム6の座標位置、第1の上アーム6の座標上における第2の上アーム7の座標位置、第2の上アーム7の座標上における手首8の座標位置、手首8の座標上におけるフランジ9の座標位置、各アーム4〜9の長さ(座標間の長さ)などの各種のパラメータが記憶されている。
CPU13は、座標変換の計算機能を有し、ロボット先端の位置(姿勢を含む;以下同じ)が与えられると、当該与えられた位置をロボット先端が取るような各アーム4〜8の回転角を演算(逆変換)できるようになっており、また、各アーム4〜9の回転角が与えられると、各アーム4〜9の位置を演算(順変換)できるようにもなっている。
そして、CPU13は、RAM15に記憶された動作プログラムに基づいて、ロボット先端の移動軌跡を演算し、ロボットアーム2の動作制御中、サンプリングタイム毎に、各サーボモータ10の目標回転角を駆動回路16に出力する。駆動回路16は、ロボット制御装置12から与えられた目標回転角と、回転角検出回路17からフィードバックされた各サーボモータ10の回転角とを比較し、その差分に応じた電流を各サーボモータ10に供給する。これによりサーボモータ10が目標回転角に回転するように制御される。このような制御がサンプリングタイム毎に行われることによって、ロボット先端が動作プログラムに示された移動軌跡上を移動するようになる。
以上のようなロボット1において、ロボットアーム2のアーム4〜9のうちの所要のアーム、この実施形態では、ショルダ部4、下アーム5および第1の上アーム6に、マーカ19〜21が付されている。これらマーカ19〜21は、それぞれショルダ部4、下アーム5および第1の上アーム6の地色とは異なる色に着色されている。
マーカ19〜21が付された部分とマーカ19〜21の形状について説明するに、まず、ショルダ部4のマーカ19は、当該ショルダ部4の下部外周寄りの平坦面4aに弦月状に描かれている。弦月状とは、円弧の両端を直線で結んだ形状をいい、その弦月状のマーカ19の直線部19aは第2軸Lc−2、第3軸Lc−2および第5軸Lc−5と平行になっている。
下アーム5のマーカ20は、当該下アーム20の回転中心側端部である基端部の半円状外周面に、180度の角度範囲にわたって付されている。第1の上アーム6のマーカ21は、第2の上アーム7側を前としたとき第1の上アーム6の後端部の半円状外周面に、同じく180度の角度範囲にわたって付されている。これらマーカ20,21は、下アーム5、第1の上アーム6の回転方向に沿って幅寸法が異なる例えば三角形、更に言えば、図8(a)および図9(a)に展開して示すように直角三角形に描かれ、その直角三角形の直交2辺のうちの一方の辺(短辺)が第2軸Lc−2、Lc−3に平行で、他方の辺(長辺)が円周方向に延びている。従って、マーカ20,21の幅方向(直交2辺のうちの短辺に平行な直線の方向)は、ショルダ部4のマーカ19の直線部19aと平行になっている。
さて、ロボットアーム2の全体を見得る定位置、例えばロボットアーム2の上方、具体的には、ロボット座標の垂直のZ座標軸の延長上に、図3に示す撮像手段としてのCCDカメラ22が設置されている。このCCDカメラ22により、ショルダ部4を撮影すると、当該ショルダ部4に付されたマーカ19は、ショルダ部4の回転角に応じて向きが変化する。つまり、ショルダ部4が回転すると、図7(a),(b)および(c)弦月状のマーカ19の直線部19aの傾きが変化するとともに、直線部19aから膨らみ出る円弧曲線部19bの頂点19cの位置が変化する。
ここで、ショルダ部4の回転角度範囲とCCDカメラ22の撮影画像上に設定されたカメラ座標との関係を述べるに、まず、ショルダ部4の回転角度範囲が0〜θ(例えば320度)であるとすると、その中間の回転角θ/2(160度)をショルダ部4の基準位置とし、基準位置から例えば時計回り方向にθ/2回転した位置を0度の位置、反時計回り方向にθ/2回転した位置をθ度(320度)の位置とする。
そして、カメラ座標は、その原点がショルダ部4の回転軸の回転中心軸線(Lc−1)に一致するように定められ、ショルダ部4が基準位置にあるとき、カメラ座標のXm座標軸およびYm座標軸のうち、Ym座標軸がマーカ19の直線部19aと平行で、Xm座標軸がマーカ19の直線部19aに直交し、且つXm座標軸のプラス側の軸線が円弧曲線部19bの頂点19cを通るようにカメラ座標が設定されている。なお、ショルダ部4の基準位置は回転角度範囲の中間に限られない。
カメラ座標を上記のように設定すると、マーカ19の直線部19aのYm座標軸との交差角度(90度以下)を検出すると共に、円弧曲線部19bの頂点19cがXm座標軸およびYm座標軸のプラス側に有るかマイナス側に有るかを検出することによってショルダ部4の回転角を検出することができる。具体的には、図7(b)のように、直線部19aのYm座標軸との交差角がα(≦90度)であり、頂点19cがXm座標軸のプラス側でYm座標軸のマイナス側にあれば、このときのショルダ部4の回転角は(θ/2−α)度と決定する。また、図7(c)のように、直線部19aのYm座標軸との交差角がβ(≦90度)であり、頂点19cがXm座標軸およびYm座標軸で共にプラス側にあれば、このときのショルダ部4の回転角は(θ/2+β)度と決定する。
更に、図示はしないが、頂点19cがXm座標軸のマイナス側でYm座標軸のマイナス側にあって直線部19aとYm座標軸とのなす角がδ(≦90度)である場合、ショルダ部の回転角は(θ/2−90+δ)度であり、頂点19cがXm座標軸のマイナス側でYm座標軸のプラス側にあって直線部19aとYm座標軸とのなす角がε(≦90度)である場合、ショルダ部の回転角は(θ/2+90−ε)度である。
下アーム5は垂直上向きの状態から図1において時計回り方向(後側)および反時計回り方向(前側)に所定の角度範囲内で回転可能になっている。この下アーム5をCCDカメラ22によって撮影すると、下アーム5が垂直上向きの状態にあるとき、図5に示すように、下アーム5のマーカ20は当該下アーム5に隠されて撮影されない。下アーム5が垂直上向きの状態から、図1において時計回り方向に回転してゆくと、図8(a)に展開して示すマーカ20の図示左端部分が図8(b)に示すように台形状に撮影され始め、回転角の増大と共に、台形状のマーカ20が次第に大きくなってゆく。逆に、下アーム5が垂直上向きの状態から、図1において反時計回り方向に回転してゆくと、図8(a)に示すマーカ20の図示右端部分が図8(c)に示すように三角形に撮影され始め、回転角の増大と共に三角形のマーカ20が次第に大きくなってゆく。
また、第1の上アーム6は図1において水平前向きの状態から下方へ所定角度だけ回転可能になっている。この第1の上アーム6をCCDカメラ22によって撮影すると、第1の上アーム6が水平の状態にあるとき、第1の上アーム6のマーカ21は、図9(a)に展開して示すマーカ21の左端部分が三角形に撮影される。そして、第1の上アーム6が水平の状態から、図1において反時計回り方向(下方向)に回転してゆくと、回転角の増大と共に、三角形のマーカ20が次第に大きく撮影されてゆく。更に、第1の上アーム6が回転して図1において垂直下向きから更に後側を向くようになると、マーカ20が図9(c)に示すように台形に撮影され、回転角の増大と共に、台形のマーカ21が次第に大きく撮影されてゆく。
以上のように下アーム5のマーカ20および第1の上アーム6のマーカ21は、共に下アーム5および第1の上アーム6の回転に伴って形状や大きさが変化する。従って、マーカ20,21の形状や大きさを計測すれば、下アーム5および第1の上アーム6の回転角を特定することができる。本実施形態では、マーカ20,21の撮影画像上の大きさによって回転角を特定するものとし、マーカ20,21の大きさを、撮影画像上のマーカ20,21の重心Gを通る幅方向の直線(幅寸法線)Lの長さに置換して把握するものとする。撮影画像の重心Gは図形中心として計算により求めることができる。重心Gを通る撮影画像の幅方向に延びる幅寸法線Lは、ショルダ部4、下アーム5および第1の上アーム6の回転角とは関係なく、マーカ19の直線部19aが常にマーカ20,21の幅方向の直線と平行であるから、重心Gが求まれば、容易に求めることができる。なお、撮影画像上での長さは、画素数をカウントすることによって容易に求めることができる。
ただ、マーカ20が付された下アーム5の基端部外周面の高さ位置は下アーム5が回転しても殆ど変わらないが、マーカ20が付された第1の上アーム6の基端部の高さ位置は、下アーム5の回転角に応じて変化するため、マーカ21が同じ大きさに撮像されても、高さ位置が分からなければ、マーカ21の大きさから第1の上アーム6の回転角を特定することはできない。なお、第1の上アーム6の基端部外周面はLc−3と同心ではないので、第1の上アーム6自身の回転角によっても大きさが変化するが、その程度は僅かであるから、本実施形態では、第1の上アーム6自身の回転角についての大きさの変化は考慮しない。
そこで、下アーム5のマーカ20の撮影画像については、幅寸法線Lの長さと下アーム5の回転角を関連付けてROM14にテーブル化して記憶させ、第1の上アーム6のマーカ21については、第1の上アーム6の基端部の高さ別に、幅寸法線Lの長さと第1の上アーム6の回転角を関連付けてROM14にテーブル化して記憶させている。これにより、幅寸法線Lの長さを計測すれば、下アーム5、第1の上アーム6の回転角はROM14のテーブルを検索することにより、容易に検出できる。なお、第1の上アーム6の基端部の高さ位置は、下アーム5の先端部の高さ位置と同等であるから、下アーム5の回転角と下アーム5の長さとから計算により求めることができる。
ROM14には、上記マーカ20について、幅寸法線Lの長さと下アーム5の回転角との関係、マーカ21について、高さ別の幅寸法線Lの長さと下アーム5の回転角との関係がテーブル化して記憶されている他、下アーム5の長さ、Lc−2軸のLc−1軸(ロボット座標の原点)からのY座標軸方向へのオフセット長さF1および同じくLc−2軸のLc−1軸からのX座標軸方向へのオフセット長さF2が記憶されている。
次に上記構成において、位置検出を二重化して故障の有無を検出するための制御装置12の制御内容を図4のフローチャートをも参照しながら説明する。まず、位置検出の二重化のために、CCDカメラ22の座標とロボット1の座標とのキャリブレーションを行う(ステップS1)。このキャリブレーションのうちには、マーカ19〜21の向きや大きさにから検出したショルダ部4、下アーム5および第1の上アーム6の回転角と、ロボット制御上の回転角との整合を取ることも含まれる。例えば、マーカ19により検出されたショルダ部4の回転角がθ/2度が制御上は0度、θ度が制御上は+θ/2度、0度が制御上は−θ/2度というように両者の整合が取られる。その後、制御装置12のCPU13は、CCDカメラ2に撮影指令を出す。この撮影指令により、CCDカメラ22は、ロボットアーム2を撮影する(ステップS2)。なお、撮影指令は、一定の時間毎に出すことが好ましいが、ロボット1側が必要とするならば、任意のタイミングに出しても良い。
今、下アーム5および第1の上アーム6が共にほぼ水平の状態になった時点でCCDカメラ22に撮影指令が出されたとすると、CCDカメラ22の撮影画像は、図6のようになる。この撮影画像(データ)は、制御装置12に送られる。そして、CPU13は、この撮影画像から、まず、ショルダ部4のマーカ19を検索する。このとき、マーカ19は、カメラ座標の原点を中心にして所定の半径の円を描いたとき、その円の上に存在する(マーカ位置推測手段)ので、マーカ19は容易に検出することができる。マーカ19を検出し、形状を認識する(直線部19a、円弧曲線部19bの頂点19cの認識:形状認識手段)と、CPU13は、当該マーカ19の直線部19aがYm座標軸となす角度(≦90度)と、頂点19cの位置とから、ショルダ部4の回転角を演算する(ステップS4:アーム位置推定手段)。
続いて、CPU13は、ショルダ部4の回転角に基づいて下アーム5のマーカ20の位置を推測する(ステップS5:マーカ位置推測手段)。この場合、ROM14には、マーカ19の直線部19aに直交し第1軸Lc−1を通る直線Cを仮定したとき、Lc−1から第2軸Lc−2までの直線Cに沿った方向のオフセット量F1と、直線Cからマーカ20の第2軸に沿った方向のオフセット量F2とが記憶されているので、そのオフセット量F1,F2からマーカ20の概略位置を推測することがきる。そして、推測した位置を基にしてマーカ20を容易に検出することができる。マーカ20の形状を認識(ステップS6:形状認識手段)したら、CPU13は、当該マーカ20の撮影画像の重心Gの位置を求め、その重心Gを通るマーカ20の幅寸法線Lの長さを求める(大きさ演算手段)。そして、この幅寸法線Lの長さからROM14のテーブルを参照して下アーム5の回転角を求める(ステップS7:アーム位置推定手段)。
ここで、前述したように、下アーム5が垂直上向きの状態にあるとき、下アーム5のマーカ20は当該下アーム5に隠されて撮影されない。このような場合には、CCDカメラ22の位置を変えたり、マーカ20の位置を変えたりすることで対処したり、或は、CCDカメラ22によってマーカ20が撮影されない場合、下アーム5は垂直上向きにあると推定するようにしたりするようにプログラムすることで対処したりすることが考えられる。
その後、CPU13は、第1の上アーム6のマーカ21の位置を推測する(ステップS8)。このマーカ21は、上記直線C上であって第1の上アーム6の軸Lc−3の近辺に存在するので、下アーム5の回転角と当該下アーム5の長さとで軸Lc−2から軸Lc−3までの水平距離を求めれば、マーカ21の位置を推測することができる(マーカ位置推測手段)。なお、マーカ21は第1の上アーム6の回転中心である第3軸Lc−3の近辺にあるから、ショルダ部4、下アーム5の回転角を基にした順変換の演算によって第1の上アーム6の座標の位置(ロボット座標上の位置)を求めることで、マーカ21の位置を推測する構成としても良い。
CPU13は、マーカ21を検出すると、その検出したマーカ21の形状を認識し(ステップS9:形状認識手段)、マーカ21の撮影画像の重心Gを通る幅寸法線Lの長さを求める(大きさ演算手段)。更に、CPU13は、下アーム5の回転角と当該下アーム5の長さから第1の上アーム6の基端部の高さ位置を求め、ROM14に記憶されている高さ毎の幅寸法線Lの長さと回転角とのテーブルデータを参照し、第1の上アーム6の回転角を求める(ステップS10:アーム位置推定手段)。
以上のようにしてショルダ部4、下アーム5および第1の上アーム6の回転角を求めると、次に、CPU13は、ショルダ部4、下アーム5および第1の上アーム6を駆動するサーボモータ10の回転角を回転角検出回路17から取得し(ステップS11)、このサーボモータ10の回転角を減速装置11の減速比で除してショルダ部4、下アーム5および第1の上アーム6の回転角を演算する(アーム回転角演算手段)。この場合、逆に、以上のようにして求めたアーム4〜9の回転角に各減速装置11の減速比を乗じて各サーボモータ10の回転角を演算により求めても良い(モータ回転角演算手段)。
ところで、マーカ19〜21の撮影画像から求めたショルダ部4、下アーム5および第1の上アーム6の回転角は、ロボット座標を基準にした回転角(ロボット座標基準の絶対的回転角)であるのに対し、サーボモータ10の回転角から求めたショルダ部4の回転角はロボット座標、下アーム5の回転角はショルダ部4の座標、第1の上アーム6の回転角は下アーム5の座標をそれぞれ基準にした回転角(アーム相互間の相対的回転角)であるから、基準を同じにするために、角度変換を行う(ステップS12:回転角変換手段)。
例えば、ロボット座標基準の絶対的回転角をアーム相互間の相対的回転角に変換するために、マーカ21の撮影画像を基にして求めた第1の上アーム6の回転角からマーカ20の撮影画像を基にして求めた下アーム5の回転角を差し引いて、下アーム5の座標に対する第1の上アーム6の回転角を求め、マーカ20の撮影画像を基にして求めた下アーム5の回転角はそのままをショルダ部4の座標に対する回転角とし、マーカ19から求めた回転角ショルダ部4の回転角も同様にそのままをロボット座標に対する回転角とする。
逆に、アーム相互間の相対的回転角をロボット座標基準の絶対的回転角に変換するために、サーボモータ10から求めたショルダ部4の回転角はそのままをロボット座標基準の絶対的回転角、サーボモータ10から求めた下アーム5の回転角もそのままをロボット座標基準の絶対的回転角、サーボモータ10から求めた第1の上アーム6の回転角は下アーム5の回転角と合計してロボット座標基準の絶対的回転角としても良い。
続いて、CPU13は、マーカ19〜21から求めたショルダ部4、下アーム5および第1の上アーム6の回転角と、サーボモータ10の回転角から求めたショルダ部4、下アーム5および第1の上アーム6の回転角とを比較、具体的には両回転角の差を求める(ステップS14:比較手段)。この場合、基準を同じにした回転角どうしで比較することは勿論である。そして、CPU13は、比較したショルダ部4、下アーム5および第1の上アーム6の各々についての回転角の差が所定範囲内であるか否かを判断する(ステップS14:判断手段)。
回転角差が所定範囲内であった場合、CPU13は、ロータリエンコーダ18、回転角検出回路17は正常に動作して位置検出を正常に行っているとし(ステップS14で「YES」)、ステップS2に戻って上記した動作を繰り返す。回転角差が所定範囲を超えている場合、CPU13は、位置検出が正常に行われていないとし(ステップS14で「NO」)、ロボットアーム2を緊急停止させる(ステップS15:停止制御手段)。なお、緊急停止は、サーボモータ10に最大の逆トルクを発生させて急速にロボットアーム2を停止させることが考えられるが、緊急停止手段としては、これに限られず、機械的ブレーキを強く掛けることであっても良い。
このように本実施形態によれば、位置検出が正常に行われていない場合、ロボットアーム2を緊急停止させるので、位置検出に異常が起きたことにより、ロボットアーム2が予期しない動作を行うといった事態の発生を未然に防止することができる。
また、位置検出のためにマーカ19〜21の撮影画像からショルダ部4、下アーム5および第1の上アーム6の回転角を検出する場合、CPU13はマーカ19〜21の画像解析を行うが、この画像解析はマーカ19〜21の形状の検出、重心Gの検出、幅寸法線Lの長さ検出といった程度の比較的簡単なものであるから、それ程高度な演算をせずとも済む。従って、制御装置12としては、比較的安価なものを使用することができる。
[第2の実施形態]
図10は本発明の第2の実施形態を示すものである。この実施形態では、第1の実施形態と同様のCCDカメラ22をロボットアーム2の横方向に設置している。横方向の定位置からロボットアーム2を撮影してアームの回転角を取得できるようにするために、ショルダ部4の円周側面に三角形のマーカ23、下アーム5の基端部側面に弦月状のマーカ24、第1の上アーム6の基端部側面に弦月状のマーカ25、第2の上アーム7の外周面に沿って三角形または台形のマーカ26を付している。
上記各マーカ23〜26の向き、大きさによってショルダ部4、下アーム5、第1の上アーム6および第2の上アーム7の回転角を取得する構成は第1の実施形態において説明した通りである。
[第3の実施形態]
図11および図12は本発明の第3の実施形態を示す。この実施形態は、水平多関節型のロボット27に適用したものであり、そのロボットアーム28は、ベース29、ベース29に第1軸Lc−1を中心に水平方向に回転可能に支持された第1の水平旋回アーム30、第1の水平旋回アーム30に第1軸Lc−2を中心に水平方向に回転可能に支持された第2の水平旋回アーム31、第2の水平旋回アーム31に第3軸Lc−3に沿って上下に直動可能で且つ回転可能に支持された手首軸32からなる。なお、エンドエフェクタは手首軸32の下端に取り付けられるようになっている。
ベース29、第1の水平旋回アーム30、第2の水平旋回アーム31、手首軸32および手首軸32は、ロボットアーム28におけるアームとして機能し、第1の水平旋回アーム30および第2の水平旋回アーム31は、それぞれ前段のアームであるベース29および第1の水平旋回アーム30に支持された回転軸(回転関節:図示せず)に固定連結されている。そして、その各回転軸はサーボモータにより減速装置を介して回転されるようになっている。
図示はしないが、第2の水平旋回アーム31の先端部には、回転関節機構と直動機構とが設けられ、手首軸32は、それら回転関節および直動機構により回転可能に且つ上下に直線的に移動可能になっている。そして、手首軸32は、サーボモータによって減速装置を介して回転され、また、他のサーボモータによって減速装置を介して上下に直線移動される。
CCDカメラとロボットの制御装置は図示されていないが、ここでは、第1の実施形態におけると同じ符号を用いて説明することとする。CCDカメラ22は、第1の水平旋回アーム30の回転中心軸線(Lc−1)の延長上に固定設置され、ロボットアーム28を上方から撮影する。上方からロボットアーム2を撮影した画像から第1の水平旋回アーム30および第2の水平旋回アーム31の回転角を取得できるようにするために、第1の水平旋回アーム30の基端部上面および第2の水平旋回アーム31の基端部上面に、それぞれ弦月状のマーカ33および34が付されている。これらマーカ33および34は、第1の水平旋回アーム30および第2の水平旋回アーム31の回転によって直線部33aおよび34aの傾斜角度と円弧曲線部33bおよび34bの突出する向きと変化する。
また、撮影画像から手首軸32の回転角および上下位置を取得できるようにするために、手首軸32の上端部に弦月状のマーカ35が付されている。このマーカ35は、手首軸32の回転によって直線部35aの傾斜角度と円弧曲線部35bの突出する向きと変化し、手首軸32の上下動によって撮影画像の大きさが変化する。そして、マーカ35の大きさ、例えば面積と高さ位置との関係がテーブル化して制御装置12のROM14に記憶されている。
CCDカメラ22により図12に示す画像が撮影されたとする。すると、制御装置12のCPU13は、カメラ座標の原点近くにある第1の水平旋回アーム30のマーカ33を認識し、その直線部33aのカメラ座標のYm座標軸に対する傾斜角を第1の実施形態と同様に求め、そして、Ym座標軸に対する傾斜角と円弧曲線部33bの頂点33cの位置とから第1の実施形態と同様にして第1の水平旋回アーム30の回転角αを求める。
次に、求めた第1の水平旋回アーム30の回転角と第1の水平旋回アーム30のアーム長さ(ROM14に記憶)とから第2軸Lc−2の位置を求め、その周辺に存在するマーカ34を探索し、第2の水平旋回アーム31のマーカ34を認識する。そして、CPU13は、上記したと同様にして第2の水平旋回アーム31の回転角βを求める。この場合、カメラ座標を第1軸Lc−1から第2軸Lc−2まで並行移動させた状態でマーカ34の回転角を求めるものである。
第2の水平旋回アーム31の回転角を求めると、CPU13は、求めた第1の水平旋回アーム30の回転角とアーム長さ、および第2の水平旋回アーム31の回転角とアーム長さから第3軸Lc−3の位置を求め、その周辺に存する手首軸32のマーカ35を検索し、当該マーカ35を認識する。そして、CPU13は、前に述べたと同様にして手首軸35の回転角γを求める。この場合も、カメラ座標を第1軸Lc−1から第3軸Lc−3まで並行移動させた状態でマーカ35の回転角を求めるものである。また、マーカ35については、CPU13は、当該マーカ35の撮影画像上での面積を演算する。そして、ROM14に記憶されている面積と高さ位置とのテーブルデータから手首軸32の高さ位置を求める。
以上のようにして求めた第1の水平旋回アーム30、第2の水平旋回アーム31および手首軸32の回転角α、βおよびγはカメラ座標(ベース29)に対するものであるから、(β−α)によって第1の水平旋回アーム30に対する第2の水平旋回アーム31の回転角を求め、(γ−β)によって第2の水平旋回アーム31に対する手首軸32の回転角を求める。そして、第1の水平旋回アーム30をαだけ回転させるためのサーボモータ10の回転角、第2の水平旋回アーム31を(β−α)だけ回転させるためのサーボモータ10の回転角、手首軸32を(γ−β)だけ回転させるためのサーボモータ10の回転角、手首軸32の高さ位置hに移動させるためのサーボモータ10の回転角を演算する。
その後、CPU13は、回転角検出回路17から各サーボモータ10の回転角を取得し、これと撮影画像を基にして求めた各サーボモータ10の回転角とを比較し、両者の差が許容範囲内にあれば、位置検出に故障はないとしてそのまま動作を続行させ、両者の差が許容範囲を超えていた場合には、位置検出に故障が発生したとして緊急停止する。
[その他の実施形態]
第1の実施形態において、各マーカ19〜21の大きさは、面積で求めるようにしても良い。特に、アームの回転角によって形状の変化がなく大きさだけが変化するような場合には、マーカの大きさを面積によって計測し、面積と回転角との関連を示すテーブルからアームの回転角を求めることが可能である。
マーカを付すアームは、第1の実施形態においてはショルダ部4、下アーム5、第1の上アーム6以外のアームであっても良い。
三角形のマーカや台形に限られない。
ロータリエンコーダ18として、アブソリュート型のものを用いたが、インクリメント型のものであっても良い。インクリメント型のものは、360度以上の回転位置を検出できないが、回転角検出回路17に回転数カウンタを設け、サーボモータ10が1回転する毎に回転数カウンタを1ずつ加算或は減算してゆくことでサーボモータ10の回転位置を検出することができる。
撮影されたマーカの大きさ(例えば幅寸法線の長さ、面積)からアームの回転角を求める方法としては、撮影されたマーカの大きさとアームの回転角とをテーブル化して記憶手段に記憶させておき、実際に測定したマーカの幅寸法線の長さや面積から、テーブルを参照してアームの回転角を検索する構成に限られず、計算式による演算により求める構成であっても良い。
第1の実施形態では、撮影画像を基にしたショルダ部4、下アーム5、第1の上アーム6の回転角と、各サーボモータ10を基にしたショルダ部4、下アーム5、第1の上アーム6の回転角とを比較したが、撮影画像を基にしたショルダ部4、下アーム5、第1の上アーム6の回転角を各サーボモータ10の回転角に変換し、回転角検出回路17から求めたショルダ部4、下アーム5、第1の上アーム6の各サーボモータ10の回転角とを比較しても良い。
第3の実施形態では、撮影画像から求めた第1の水平旋回アーム30、第2の水平旋回アーム31、手首軸32の回転角および高さ位置から求めた各サーボモータ10と回転角検出回路17から求めた第1の水平旋回アーム30、第2の水平旋回アーム31、手首軸32の各サーボモータ10の回転角とを比較したが、回転角検出回路17から求めた各サーボモータ10の回転角を第1の水平旋回アーム30、第2の水平旋回アーム31、手首軸32の各サーボモータ10の回転角に変換し、撮影画像から求めた第1の水平旋回アーム30、第2の水平旋回アーム31、手首軸32の回転角および高さ位置と比較するようにしても良い。
図面中、1はロボット、2はロボットアーム、4はショルダ部(所要のアーム)、5は下アーム(所要のアーム)、6は第1の上アーム(所要のアーム)、10はサーボモータ、11は減速装置、12は制御装置、13はCPU(アーム位置推定手段、演算手段、判断手段、回転角変換手段、停止制御手段)、17は回転角検出回路(モータ回転角検出手段)、18はロータリエンコーダ、19〜21はマーカ、22はCCDカメラ(撮像手段)、23〜26はマーカ、27はロボット、28はロボットアーム、30は第1の水平旋回アーム(所要のアーム)、31は第2の水平旋回アーム(所要のアーム)、32は手首軸(所要のアーム)、33〜35はマーカを示す。

Claims (4)

  1. 回転関節および/または直動関節により複数のアームを連結して構成されたロボットアームの故障を検出する装置において、
    前記複数のアームのうち所要のアームに付されたマーカであってアームの回転および/または直動によって定位置から見たときの形状、大きさ、または向きが変化するように形と付された位置が設定されたマーカと、
    前記所要のアームに付された前記マーカを前記定位置から撮影する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像した前記マーカの形状、大きさ、または向きから前記所要のアームの回転角または直動位置を推定するアーム位置推定手段と、
    前記所要のアームを駆動するモータの回転角を検出するモータ回転角検出手段と、
    前記モータ回転角検出手段が検出した前記モータの回転角から前記所要のアームの回転角および/または直動位置を演算し、または、前記アーム位置推定手段が推定した前記所要のアームの回転角または直動位置から前記モータの回転角を演算する回転角変換手段と、
    前記回転角変換手段が演算した前記所要のアームの回転角および/または直動位置と前記アーム位置推定手段により推定された前記所要のアームの回転角および/または直動位置とを比較し、或は前記回転角変換手段が演算した前記モータの回転角と前記モータ回転角検出手段が検出した前記モータの回転角とを比較し、その比較結果により故障の有無を判断する判断手段と、
    前記判断手段が故障有りと判断したとき前記ロボットを停止させる制御を行う停止制御手段と
    を具備してなるロボットの故障検出装置。
  2. 前記マーカは、前記アームの回転方向に沿って幅寸法が異なる三角形または台形であり、前記アーム位置推定手段は、前記三角形または台形のマーカのうち前記撮像手段により撮像された部分画像の重心を求め、当該重心を通る前記部分画像の幅寸法線の長さによって前記所要のアームの回転角または直動位置を推定することを特徴とする請求項1記載のロボットの故障検出装置。
  3. 前記マーカは、前記アームの回転方向に沿って幅寸法が異なる三角形または台形であり、前記アーム位置推定手段は、前記三角形または台形のマーカのうち前記撮像手段により撮像された部分画像の面積を求め、当該面積によって前記所要のアームの回転角または直動位置を推定することを特徴とする請求項1または2記載のロボットの故障検出装置。
  4. 前記マーカは、半円形または弦月状であり、前記アーム位置推定手段は、前記半円形または弦月状のマーカの直線部分の傾きによって前記所要のアームの回転角または直動位置を推定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のロボットの故障検出装置。
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