JP2011123474A - 偏光素子及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】不要偏光を選択的に吸収することで階調に優れ、高画質の表示を実現することができ、さらに素子構造を簡略化し低コスト化を図ることが可能な偏光素子及びプロジェクターを提供する。
【解決手段】基板10と、基板10に設けられたストライプ状の金属細線11と、金属細線11に形成され金属細線11の長手方向に入射光の波長よりも短い周期で配列された金属からなる凸形状12と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏光素子及びプロジェクターに関するものである。
近年、偏光分離機能を有する光学素子として、ワイヤーグリッド偏光素子が知られている。このワイヤーグリッド偏光素子は、ガラス基板などの透明基板の上にナノスケールの金属細線を敷き詰めて形成されてなるものである。ワイヤーグリッド偏光素子は、偏光分離性能が高いことに加え、無機材料から構成されるため、有機材料から構成される偏光素子と比較して耐熱性にも優れるという特徴がある。このため、種々の光学系において、従来の高分子を素材とした偏光分離素子に替えてワイヤーグリッド偏光素子を用いることが検討されている。具体的には、高出力の光源からの光に曝される液晶プロジェクターのライトバルブ用の偏光素子として好適に用いられ、ライトバルブの前後(光入射側、光出射側の少なくとも一方)に配置される。
ところで、ライトバルブの光出射側においては、不要偏光を吸収する機能が求められる。これは、不要偏光がライトバルブの光出射側において反射されると、この反射光が再度ライトバルブに入射してトランジスタの温度上昇を引き起こし、階調を狂わせたり、迷光となって画質を低下させたりするなどの問題が懸念されることによる。
そこで、不要偏光を吸収する機能を備えた吸収型のワイヤーグリッド偏光素子が各種検討されている。例えば、特許文献1では、基板に光反射性を有する第1グレーティング層が形成された偏光素子に光吸収性を有する第2グレーティング層(吸収層)を付加することにより、不要偏光を選択的に吸収している。
一方、特許文献2では、入射する光の波長よりも長いピッチで段差が表面に形成された光透過性基板と、光透過性基板の表面に入射する光の波長よりも短いピッチでストライプ状に配列された光反射体と、を有する偏光素子が提案されている。これにより、不要な偏光成分を正反射させることなく角度をつけて反射させ、迷光の発生を抑制している。
特開2005−37900号公報 特開2006−133275号公報
しかしながら、特許文献1では、偏光素子の形成に加えて吸収層の成膜が必要であり、素子の構造も複雑となるので、製造コストが高くなる。また、特許文献1及び2には、表面プラズモン共鳴(SPR:Surface Plasmon Resonance)を利用して不要偏光を吸収する技術については何も記載されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、不要偏光を選択的に吸収することで階調に優れ、高画質の表示を実現することができ、さらに素子構造を簡略化し低コスト化を図ることが可能な偏光素子及びプロジェクターを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の偏光素子は、基板と、前記基板に設けられたストライプ状の金属細線と、前記金属細線に形成され該金属細線の長手方向に入射光の波長よりも短い周期で配列された金属からなる凸形状と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、金属細線に入射光の波長よりも短い周期で凸形状が配列された共鳴格子構造とすることにより、表面プラズモン共鳴(SPR)を発現させ、偏光素子に入射する特定波長の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができる。具体的には、上述した共鳴格子構造に直線偏光TEが入射すると、エバネッセント光が発生する。このエバネッセント光を用いると、この波数と表面プラズモンの波数とを一致させることができ、表面プラズモンを励起することができる。この表面プラズモンの励起のために入射光のエネルギーが消費されるので、光入射方向への反射を抑制することができる。したがって、不要偏光を選択的に吸収することで階調に優れ、高画質の表示を実現することが可能な偏光素子が提供できる。また、特許文献1のように吸収層を設ける必要がないので、素子構造を簡略化し低コスト化を図ることが可能となる。
また、上記偏光素子は、前記金属細線の長手方向における前記凸形状の幅と隣り合う2つの前記凸形状の間の距離とが、隣り合う前記金属細線どうしで一致していてもよい。
この構成によれば、凸形状の周期性がランダムになっている場合よりもエバネッセント波が発生しやすくなる。これにより、表面プラズモンが励起されやすくなるので、入射光のエネルギーが消費され、光入射方向への反射を十分に抑制することができる。
また、上記偏光素子は、前記金属細線から前記凸形状の上面までの距離が、入射光の波長に応じて設定されていてもよい。
この構成によれば、入射光の波長によって、凸形状の高さの最適値が異なるので、この高さを等しくする、あるいは異ならせるという設計を適宜行うことにより、良好な光学特性を有する偏光素子とすることができる。
また、上記偏光素子は、前記金属細線、前記凸形状が前記基板の面内に平行な方向から視て矩形形状になっていてもよい。
この構成によれば、金属細線、凸形状が側面視矩形形状になっているため作製しやすい。具体的には、基板上に金属膜を形成し、レジストパターンをマスクにして反応性イオンエッチング(RIE)による異方性エッチングを行うことで容易に作製できる。したがって、生産効率を向上させて低コスト化を図ることが可能となる。
本発明のプロジェクターは、光を射出する照明光学系と、前記光を変調する液晶ライトバルブと、前記液晶ライトバルブで変調された光が入射する前述した本発明の偏光素子と、前記偏光素子を透過した偏光光を被投射面に投射する投射光学系と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、上述した本発明に係る偏光素子を備えているので、高出力の光源を用いても偏光素子の劣化が抑えられる。そのため、階調に優れ、高画質の表示を実現することができ、低コスト化を図ることが可能なプロジェクターを提供することができる。
また、上記プロジェクターは、前記照明光学系は、波長が異なる複数の色光を含む光を射出し、前記液晶ライトバルブは、前記複数の色光の各々に対応して設けられ、前記偏光素子は、該偏光素子が有する金属細線の上面から凸形状の上面までの距離が、前記液晶ライトバルブで変調された色光に対応して異なっていてもよい。
この構成によれば、複数の色光に対応して設計された偏光素子を用いるため、色光ごとに透過率を制御し、優れた表示が可能なプロジェクターとすることができる。
本発明の偏光素子は、ワイヤーグリッド型の偏光素子であって、基板と、前記基板に設けられた複数のストライプ状の金属細線と、前記金属細線に形成され該金属細線の長手方向に300nm以上700nm以下の周期で配列された金属からなる凸形状と、を有し、前記金属細線は、該金属細線の長手方向と直交する方向に10nm以上200nm以下の周期で配列されていることを特徴とする。
この構成によれば、金属細線に300nm以上700nm以下の周期で凸形状が配列されているので、可視光によって表面プラズモン共鳴(SPR)を発現させることができる。偏光素子に入射する可視光のうち特定の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができるので、可視光用の偏光素子として利用することができる。また、金属細線が長手方向と直交する方向に10nm以上200nm以下の周期で配列されているので、高い偏光分離機能を発現することができる。例えば、金属細線の長手方向と直交する方向の配列周期が10nm未満となると、製造技術上金属細線を配列することが困難となる。また、金属細線の長手方向と直交する方向の配列周期が200nmを超えると、偏光分離機能が低下し、ワイヤーグリッド偏光素子として機能しなくなるおそれがある。
また、上記偏光素子は、前記凸形状は前記金属細線の長手方向に475nm以上545nm未満の周期で配列されており、前記凸形状の高さは10nm以上50nm以下に設定されていてもよい。
この構成によれば、金属細線に475nm以上545nm未満の周期で凸形状が配列され、凸形状の高さが10nm以上50nm以下に設定されているので、G光によって表面プラズモン共鳴を発現させることができる。偏光素子に入射するG光のうち特定の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができるので、G光用の偏光素子として利用することができる。例えば、凸形状の周期が475nm未満となると、吸収波長のピークが低波長側にシフトし、B光の波長域に入る。また、凸形状の周期が545nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側にシフトし、R光の波長域に入る。他方、凸形状の高さが10nm未満となると、反射率が増加する方向にシフトして反射率の低下ピークが緩やかになり、不要偏光を吸収しにくくなる。また、凸形状の高さが50nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側に大きくシフトし、吸収波長域が所望の波長からずれてしまう。よって、G光の偏光素子として利用するためには、凸形状は前記金属細線の長手方向に475nm以上545nm未満の周期で配列されており、凸形状の高さは10nm以上50nm以下に設定されていることが望ましい。
また、上記偏光素子は、前記凸形状は前記金属細線の長手方向に380nm以上450nm未満の周期で配列されており、前記凸形状の高さは10nm以上50nm以下に設定されていてもよい。
この構成によれば、金属細線に380nm以上450nm未満の周期で凸形状が配列され、凸形状の高さが10nm以上50nm以下に設定されているので、B光によって表面プラズモン共鳴を発現させることができる。偏光素子に入射するB光のうち特定の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができるので、B光用の偏光素子として利用することができる。例えば、凸形状の周期が380nm未満となると、吸収波長のピークが低波長側にシフトし、紫外線の波長域に入る。また、凸形状の周期が450nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側にシフトし、G光の波長域に入る。他方、凸形状の高さが10nm未満となると、反射率が増加する方向にシフトし反射率の低下ピークが緩やかになり、不要偏光を吸収しにくくなる。また、凸形状の高さが50nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側に大きくシフトし、吸収波長域が所望の波長からずれてしまう。よって、B光の偏光素子として利用するためには、凸形状は前記金属細線の長手方向に380nm以上450nm未満の周期で配列されており、凸形状の高さは10nm以上50nm以下に設定されていることが望ましい。
また、上記偏光素子は、前記凸形状は前記金属細線の長手方向に575nm以上675nm未満の周期で配列されており、前記凸形状の高さは10nm以上50nm以下に設定されていてもよい。
この構成によれば、金属細線に575nm以上675nm未満の周期で凸形状が配列され、凸形状の高さが10nm以上50nm以下に設定されているので、R光によって表面プラズモン共鳴を発現させることができる。偏光素子に入射するR光のうち特定の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができるので、R光用の偏光素子として利用することができる。例えば、凸形状の周期が575nm未満となると、吸収波長のピークが低波長側にシフトし、G光の波長域に入る。また、凸形状の周期が675nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側にシフトし、赤外線の波長域に入る。他方、凸形状の高さが10nm未満となると、反射率が増加する方向にシフトし反射率の低下ピークが緩やかになり、不要偏光を吸収しにくくなる。また、凸形状の高さが50nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側に大きくシフトし、吸収波長域が所望の波長からずれてしまう。よって、R光の偏光素子として利用するためには、凸形状は前記金属細線の長手方向に575nm以上675nm未満の周期で配列されており、凸形状の高さは10nm以上50nm以下に設定されていることが望ましい。
また、上記偏光素子は、前記金属細線の長手方向における前記凸形状の幅と隣り合う2つの前記凸形状の間の距離とが、隣り合う前記金属細線どうしで一致していてもよい。
この構成によれば、凸形状の周期性がランダムになっている場合よりもエバネッセント波が発生しやすくなる。これにより、表面プラズモンが励起されやすくなるので、入射光のエネルギーが消費され、光入射方向への反射を十分に抑制することができる。
また、上記偏光素子は、前記金属細線、前記凸形状が前記基板の面内に平行な方向から視て矩形形状になっていてもよい。
この構成によれば、金属細線、凸形状が側面視矩形形状になっているため作製しやすい。具体的には、基板上に金属膜を形成し、レジストパターンをマスクにして反応性イオンエッチング(RIE)による異方性エッチングを行うことで容易に作製できる。したがって、生産効率を向上させて低コスト化を図ることが可能となる。
本発明のプロジェクターは、光を射出する照明光学系と、前記光を変調する液晶ライトバルブと、前記液晶ライトバルブで変調された光が入射する請求項7〜12のいずれか1項に記載の偏光素子と、前記偏光素子を透過した偏光光を被投射面に投射する投射光学系と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、上述した本発明に係る偏光素子を備えているので、高出力の光源を用いても偏光素子の劣化が抑えられる。そのため、階調に優れ、高画質の表示を実現することができ、低コスト化を図ることが可能なプロジェクターを提供することができる。
また、上記プロジェクターは、前記照明光学系は、波長が異なる複数の色光を含む光を射出し、前記液晶ライトバルブは、前記複数の色光の各々に対応して設けられ、前記偏光素子は、該偏光素子が有する凸形状の高さが、前記液晶ライトバルブで変調された色光に対応して異なっていてもよい。
この構成によれば、複数の色光に対応して凸形状の高さが異なるように設計された偏光素子を用いるため、色光ごとに透過率を制御し、優れた表示が可能なプロジェクターとすることができる。
また、上記プロジェクターは、前記照明光学系は、波長が異なる複数の色光を含む光を射出し、前記液晶ライトバルブは、前記複数の色光の各々に対応して設けられ、前記偏光素子は、該偏光素子が有する凸形状の周期が、前記液晶ライトバルブで変調された色光に対応して異なっていてもよい。
この構成によれば、複数の色光に対応して凸形状の周期が異なるように設計された偏光素子を用いるため、色光ごとに透過率を制御し、優れた表示が可能なプロジェクターとすることができる。
本発明に係る偏光素子の概略構成を示す斜視図である。 SPRによる電場増強の機構を示す図である。 偏光素子に入射する光の偏光分離を示す模式図である。 偏光素子の作製プロセスを示す図である。 プロジェクターの一例を示す模式図である。 FDTD法による透過特性の比較結果を示すグラフである。 FDTD法による反射特性の比較結果を示すグラフである。 所定の波長における電界強度分布を示す図である。 表面プラズモンの波数と表面プラズモンの角振動数との関係を示す図である。 FDTD法による透過特性の比較結果を示すグラフである。 FDTD法による反射特性の比較結果を示すグラフである。 FDTD法による透過特性の比較結果を示すグラフである。 FDTD法による反射特性の比較結果を示すグラフである。 プロジェクター光源のスペクトルを示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
なお、以下の説明においてはXYZ座標系を設定し、このXYZ座標系を参照しつつ各部材の位置関係を説明する。この際、水平面内における所定の方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向とY軸方向のそれぞれの直交する方向をZ軸方向とする。
(偏光素子)
図1は、本発明に係る偏光素子の概略構成を示す斜視図である。図1において、符号P1は金属細線の周期、符号P2は凸形状の周期、符号H1は金属細線の高さ、符号H2は凸形状の高さである。また、金属細線の延在方向をX軸方向とし、金属細線の配列軸をY軸方向としている。
偏光素子1は、表面プラズモン共鳴(SPR:Surface Plasmon Resonance)を利用して不要偏光を吸収する構造となっている。この偏光素子1は、基板10と、金属細線11と、凸形状12と、を具備して構成されている。なお、SPRの詳細については後述する。
基板10は、例えばガラスや石英など、透光性を有し耐熱性の高い材料が形成材料として用いられる。本実施形態では、基板10としてガラス基板を用いる。
金属細線11は、基板10の上面10aに所定の高さH1で形成されている。この金属細線11は、基板10の面内に平行な方向(Y軸方向)に光の波長よりも短い周期P1で配列されている。また、金属細線11は長手方向(X軸方向)に光の波長よりも十分長くなっている。また、金属細線11は基板10の上面10aの接線方向(例えばX軸方向やY軸方向)から視て矩形形状(側面視矩形形状)になっている。また、金属細線11は基板10の面内に垂直な方向(Z軸方向)から視てストライプ状(平面視ストライプ状)になっている。
金属細線11は、例えば周期P1が140nm程度に設定され、高さH1が150nm程度に設定されている。また、金属細線11の幅とスペース(溝)の幅との比率(Y軸方向における金属細線11の幅と、隣り合う金属細線11の間の距離との比率)は略1:1に設定されている。
なお、金属細線11の高さH1とは、基板10の上面10aから金属細線11の上面11aまでの距離である。また、周期P1とは、Y軸方向における金属細線11の幅と、隣り合う金属細線11の間の距離とを足し合わせたものである。
凸形状12は、金属細線11の上面11aに所定の高さH2で形成されている。凸形状12の高さH2は、金属細線11の高さH1よりも小さくなっている(H2<H1)。この凸形状12は、金属細線11の長手方向(X軸方向)に光の波長よりも短い周期P2で配列されている。また、凸形状12は側面視矩形形状、平面視矩形形状になっている。
具体的には、凸形状12は、金属細線11の長手方向(X軸方向)に300nm以上700nm以下の周期で配列されているので、可視光によって表面プラズモン共鳴(SPR)を発現させることができる。偏光素子に入射する可視光のうち特定の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができるので、可視光用の偏光素子として利用することができる。
金属細線11は、該金属細線11の長手方向と直交する方向(Y軸方向)に10nm以上200nm以下の周期で配列されている。これにより、偏光素子1は、高い偏光分離機能を発現することができる。一方、金属細線11のY軸方向の配列周期が10nm未満となると、製造技術上金属細線11を配列することが困難となる。また、金属細線11のY軸方向の配列周期が200nmを超えると、偏光分離機能が低下し、ワイヤーグリッド偏光素子として機能しなくなるおそれがある。
金属細線11の長手方向における凸形状12の幅と隣り合う2つの凸形状12の間の距離とが、隣り合う金属細線11どうしで一致している。具体的には、各金属細線11に形成された凸形状12は、金属細線11の長手方向に直交する方向(Y軸方向)から視て重なっている。
凸形状12は、例えば周期P2が500nm程度に設定され、高さH2が25nm程度に設定されている。これら金属細線11及び凸形状12を、それぞれ上述した周期P1、P2及び高さH1、H2に設定することにより、SPRを発現させるための構造とすることができる。
なお、凸形状12の高さH2とは、金属細線11の上面11aから凸形状12の上面12aまでの距離である。また、周期P2とは、X軸方向における凸形状12の幅と、隣り合う凸形状12の間の距離とを足し合わせたものである。
金属細線11、凸形状12の形成材料としては、例えばアルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、もしくはこれらの合金が用いられる。本実施形態では、金属細線11、凸形状12の形成材料としてAlを用いる。
このように、基板10の形成材料としてガラスを用い、金属細線11、凸形状12の形成材料としてAlを用いることにより、偏光素子1全体としての耐熱性を高めることができる。
ここで、図2を用いてSPRについて説明する。図2は、SPRによる電場増強の機構を示す図である。図2に示すように、金属(誘電率Eb)と例えば空気等の誘電体(誘電率Ea)と間の界面を考える。
金属内部には自由電子が存在しており、誘電体側から金属表面に光が入射すると、ある条件下で自由電子の疎密波(表面プラズモン)を励起することができる。この条件下では、金属表面に入射する光のエネルギーは表面プラズモンの励起に消費される。その結果、金属表面で反射する光のエネルギーは低下する。
空気中を伝播する光を平坦な金属表面に入射させた場合、表面プラズモンを励起することができない。これは、いずれの入射角であっても、入射光が持つ界面方向の波数が、表面プラズモンの波数以下となり、一致しないためである。表面プラズモンを励起するためには金属表面に回折格子を用いる手法が知られている。具体的には、回折格子に光を入射させた場合、発生するエバネッセント波の波数は、入射光の波数に、回折格子の波数が加わるため、表面プラズモンの波数以上にできるためである。なお、表面プラズモンは界面方向における電子の疎密波である。したがって、表面プラズモンを励起することができるのは、回折格子に対して直交する偏光成分のみである。
図3は、偏光素子1に入射する光の偏光分離を示す模式図である。図3(a)は、偏光素子1に金属細線11の長手方向と直交する方向に振動する直線偏光TM(Transverse Magnetic)が入射する場合を示している。図3(b)は、偏光素子1に金属細線11の長手方向に振動する直線偏光TE(Transverse Electric)が入射する場合を示している。
図3(a)に示すように、偏光素子1への入射光20は、各金属細線11の長手方向(X軸方向)と直交する偏光軸を有する成分s(TM偏光成分)を有している。すると、入射光20の偏光軸sは共鳴格子に対して平行になる。具体的には、入射光20の偏光軸sは、隣り合う金属細線11どうしで凸形状が揃う方向(Y軸方向)に対して平行になる。このため、上述した原理によりエバネッセント波が発生せず、表面プラズモンを励起することができない。
したがって、偏光素子1に直線偏光TMが入射する場合は、表面プラズモン共鳴は発現しない。つまり、偏光素子1は、入射光20に対して偏光分離機能のみがはたらく。このため、入射光20のほとんどは偏光素子1を透過することになる。
図3(b)に示すように、偏光素子1への入射光30は、各金属細線11の長手方向(X軸方向)と平行な偏光軸を有する成分p(TE偏光成分)を有している。すると、入射光30の偏光軸pは共鳴格子に対して直交する。具体的には、入射光30の偏光軸pは、隣り合う金属細線11どうしで凸形状が揃う方向(Y軸方向)に対して直交する。このため、上述した原理により、表面プラズモン40を励起することができる。
したがって、偏光素子1に直線偏光TEが入射する場合は、表面プラズモン共鳴が発現する。このため、入射光30のエネルギーは表面プラズモン40の励起に費やされる。本来、偏光軸pを有する入射光30に対して偏光分離機能がはたらき、入射光30のほとんどは反射されるが、本発明の構造では表面プラズモン40の励起のために入射光30のエネルギーが消費される。これにより、反射光が減少することになる。つまり、表面プラズモン共鳴(SPR)を発現させることで、偏光素子1に入射する直線偏光TEを選択的に吸収することができる。
本発明では、上述したように、基板10の上面に金属細線11を形成し、凸形状12を金属細線11の上面11aに金属細線11の長手方向に光の波長よりも短い周期P2で形成することにより、SPRを発現させる構造になっている。これにより、特許文献1のように吸収層を設けることなく、直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することが可能になっている。
図4は、偏光素子の作製プロセスを示す図である。先ず、ガラス基板100の上にAl膜110を蒸着やスパッタ等の方法で形成する。次に、Al膜110の上にレジストをスピンコート等の方法で塗布し、2光束干渉露光等の方法でレジストパターン120を形成する(図4(a)参照)。このとき、レジストパターン120は周期Pa(金属細線の周期に相当)が140nm程度になるように形成する。なお、レジストパターン120の形成方法としてはこれに限らない。例えば、ナノインプリント等の転写を用いることもできる。
次に、レジストパターン120をマスクとして、塩素系のガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)を行う。これによりAl膜110をガラス基板100の上面が露出するまで異方性エッチングする。その後、レジストパターン120を除去することにより金属細線111を形成する(図4(b)参照)。
次に、金属細線111が形成されたガラス基板100の上にレジスト130をスピンコート等の方法で塗布する(図4(c)参照)。次に、2光束干渉露光等の方法により、周期Pb(凸形状の周期に相当)が500nm程度のレジストパターン131を形成する(図4(d)参照)。このとき、2光束干渉露光の干渉角を変化させ、さらに、基板鉛直方向を軸としてガラス基板100を90度回転させる。
次に、このレジストパターン131をマスクにして、RIEにより金属細線111の露出した部分を選択的にエッチングする。その後、レジストパターン131を除去することにより凸形状112を形成する(図4(e)参照)。以上の工程により、本発明に係る偏光素子2が製造できる。
本発明の偏光素子1によれば、金属細線11の上面に入射光の波長よりも短い周期P2で凸形状12が配列された共鳴格子構造とすることにより、表面プラズモン共鳴(SPR)を発現させ、偏光素子1に入射する特定波長の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができる。具体的には、上述した共鳴格子構造に直線偏光TEが入射すると、エバネッセント光が発生する。このエバネッセント光を用いると、この波数と表面プラズモンの波数とを一致させることができ、表面プラズモンを励起することができる。この表面プラズモンの励起のために入射光のエネルギーが消費されるので、光入射方向への反射を抑制することができる。したがって、不要偏光を選択的に吸収することで階調に優れ、高画質の表示を実現することが可能な偏光素子1が提供できる。また、特許文献1のように吸収層を設ける必要がないので、素子構造を簡略化し低コスト化を図ることが可能となる。
また、この構成よれば、金属細線11の長手方向における凸形状12の幅と隣り合う2つの凸形状12の間の距離とが、隣り合う金属細線11どうしで一致しているので、凸形状12の周期性がランダムになっている場合よりもエバネッセント波が発生しやすくなる。これにより、表面プラズモンが励起されやすくなるので、入射光のエネルギーが消費され、光入射方向への反射を十分に抑制することができる。
また、この構成によれば、金属細線11、凸形状12が側面視矩形形状になっているため作製しやすい。具体的には、基板上に金属膜を形成し、レジストパターンをマスクにしてRIEによる異方性エッチングを行うことで容易に作製できる。したがって、生産効率を向上させて低コスト化を図ることが可能となる。
本発明の偏光素子1によれば、凸形状12は、金属細線11の長手方向(X軸方向)に300nm以上700nm以下の周期P2で配列されているので、可視光によって表面プラズモン共鳴(SPR)を発現させることができる。偏光素子に入射する可視光のうち特定の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができるので、可視光用の偏光素子として利用することができる。また、金属細線11が該金属細線11の長手方向と直交する方向(Y軸方向)に10nm以上200nm以下の周期P1で配列されているので、高い偏光分離機能を発現することができる。例えば、金属細線11のY軸方向の配列周期P1が10nm未満となると、製造技術上金属細線11を配列することが困難となる。また、金属細線11のY軸方向の配列周期P1が200nmを超えると、偏光分離機能が低下し、ワイヤーグリッド偏光素子として機能しなくなるおそれがある。
なお、本実施形態では、凸形状12の高さH2が所定の高さ(25nm程度)に設定されている構造を示したが、これに限らない。例えば、凸形状12の高さH2が入射光の波長に応じて設定されていてもよい。
この構成によれば、入射光の波長によって、凸形状12の高さH2の最適値が異なるので、この高さを等しくする、あるいは異ならせるという設計を適宜行うことにより、良好な光学特性を有する偏光素子1とすることができる。
また、本実施形態では、金属細線11の幅とスペース(溝)の幅との比率が略1:1に設定されている構造を示したが、これに限らない。例えば、金属細線11の幅とスペース(溝)の幅との比率が異なるように設定されていてもよい。
また、本実施形態では、金属細線11の上面11aに凸形状12が配列されている例を示したが、これに限らない。例えば、金属細線11の側面など金属細線11の少なくとも一面に凸形状12が配列されていてもよい。このような構成であっても、表面プラズモンを励起することができる。
(プロジェクター)
図5は、本発明に係る偏光素子を備えたプロジェクターの一例を示す模式図である。
図5に示すように、プロジェクター800は、光源810、ダイクロイックミラー813、814、反射ミラー815、816、817、入射レンズ818、リレーレンズ819、射出レンズ820、光変調部822、823、824、クロスダイクロイックプリズム825、投射レンズ826、を有している。
光源810は、メタルハライド等のランプ811とランプの光を反射するリフレクタ812とからなる。なお、光源810としては、メタルハライド以外にも超高圧水銀ランプ、フラッシュ水銀ランプ、高圧水銀ランプ、Deep UVランプ、キセノンランプ、キセノンフラッシュランプ等を用いることも可能である。
ダイクロイックミラー813は、光源810からの白色光に含まれる赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤色光は反射ミラー817で反射されて、赤色光用の光変調部822に入射される。また、ダイクロイックミラー813で反射された青色光と緑色光のうち、緑色光は、ダイクロイックミラー814によって反射され、緑色光用光変調部823に入射される。青色光は、ダイクロイックミラー814を透過し、長い光路による光損失を防ぐために設けられた入射レンズ818、リレーレンズ819及び射出レンズ820を含むリレー光学系821を介して、青色光が光変調部824に入射される。
光変調部822〜824は、液晶ライトバルブ830を挟んで両側に、入射側偏光素子840と射出側偏光素子部850と、が配置されている。入射側偏光素子840と射出側偏光素子部850とは、互いの透過軸が直交して(クロスニコル配置)配置されている。
入射側偏光素子840は反射型の偏光素子であり、透過軸と直交する振動方向の光を反射させる。
一方、射出側偏光素子部850は、第1偏光素子(プリ偏光板、プリポラライザー)852と、第2偏光素子854と、を有している。第1偏光素子852には、耐熱性が高い、上述した本発明の偏光素子を用いる。また、第2偏光素子854は、有機材料を形成材料とする偏光素子である。射出側偏光素子部850は、いずれも吸収型の偏光素子であり、偏光素子852,854が協働して光を吸収している。
一般に、有機材料で形成される吸収型の偏光素子は、熱により劣化しやすいことから、高い輝度が必要な大出力のプロジェクターの偏光手段として用いる事が困難である。しかし、本発明のプロジェクター800では、第2偏光素子854と液晶ライトバルブ830との間に、耐熱性の高い無機材料で形成された第1偏光素子852を配置しており、偏光素子852,854が協働して光を吸収している。そのため、有機材料で形成される第2偏光素子854の劣化が抑えられる。
また、各第1偏光素子852は、光変調部822〜824で変調する光を効率的に透過すべく、光変調部822〜824で変調する光の波長に対応して第1偏光素子852が有する金属細線の上面の凸形状の高さを変更している。したがって、効率的な光利用が可能となっている。
各光変調部822〜824により変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム825に入射する。このクロスダイクロイックプリズム825は4つの直角プリズムを貼り合わせたものであり、その界面には赤光を反射する誘電体多層膜と青光を反射する誘電体多層膜とがX字状に形成されている。これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ826によってスクリーン827上に投射され、画像が拡大されて表示される。
以上のような構成のプロジェクター800は、射出側偏光素子部850に、上述した本発明の偏光素子を用いることとしているため、高出力の光源を用いても偏光素子の劣化が抑えられる。そのため、階調に優れ、高画質の表示を実現することができ、低コスト化を図ることが可能なプロジェクター800を提供することができる。
本願発明者は、本発明に係る偏光素子の効果を確認するため、シミュレーション解析により評価を行った。シミュレーション解析は、時間領域差分法(FDTD method:Finite Difference Time Domain method)による電磁界解析を用いて行った。
実施例としては本発明に係る偏光素子(図1参照)、比較例としては共鳴格子を形成していない構造(図1に示す偏光素子において凸形状を取り除いたもの)を用いた。比較した光学特性は、TM光に対する光透過率(Tp)、TE光に対する光透過率(Tc)、TM光に対する反射率(Rp)、TE光に対する反射率(Rc)である。
図6及び図7は評価結果を示すグラフである。
図6は、透過特性の比較結果、具体的にはTM光に対する光透過率(Tp)、TE光に対する光透過率(Tc)の比較結果を示している。また、図6(a)は比較例の結果、図6(b)は実施例において共鳴格子の深さ(凸形状の高さ)を25nmにしたときの結果、図6(c)は実施例において共鳴格子の深さ(凸形状の高さ)を50nmにしたときの結果を示している。
図7は、反射特性の比較結果、具体的にはTM光に対する反射率(Rp)、TE光に対する反射率(Rc)の比較結果を示している。また、図7(a)は比較例の結果、図7(b)は実施例において共鳴格子の深さ(凸形状の高さ)を25nmにしたときの結果、図7(c)は実施例において共鳴格子の深さ(凸形状の高さ)を50nmにしたときの結果を示している。
図6において、横軸は入射光の波長、縦軸(左側)はTM光に対する光透過率(Tp)、縦軸(右側)はTE光に対する光透過率(Tc)である。
図7において、横軸は入射光の波長、縦軸はTM光に対する反射率(Rp)、TE光に対する反射率(Rc)である。
図6及び図7において、0thは入射光の0次光成分(光が偏光素子に入射する前後で光路差が0の場合)、1thは入射光の1次光成分(光が偏光素子に入射する前後で光路差が波長分ずれる場合)を示している。
比較例の透過特性において、Tcには波長依存性が認められるものの、Tpにはほとんど変化が認められない。また、Tpは約80%、Tcは0.04%以下であり、偏光分離していることがわかる(図6(a)参照)。
実施例の透過特性において、Tp、Tcともに1次光成分が発生していることが確認される。この1次光成分は光透過率が非常に小さいため、偏光素子の光学特性に影響を与えるものではないと考えられる。また、Tpの0次光成分は比較例の透過特性(図6(a)参照)と同様に、この帯域においてほとんど変化が認められない。一方、Tcには大きい変化が認められる(図6(b)、図6(c)参照)。
比較例の反射特性において、Rp、Rcともにこの帯域においてほぼ均一な値を示している。また、Rcは約85%、Rpは10%以下であり、TE光が選択的に反射されていることがわかる(図7(a)参照)。これにより、一般的な反射型の偏光素子がモデル化され、計算結果が得られていることが確認される。
実施例において共鳴格子の深さを25nmにしたときの反射特性において、Rcには波長525nm付近で大きな反射率の低下が認められる(図7(b)参照)。この反射率の低下は、表面プラズモンの励起に入射光のエネルギーが費やされたことにより生じたものと考えられる。
一方、実施例において共鳴格子の深さを50nmにしたときの反射特性において、Rcには波長560nm付近で大きな反射率の低下が認められる(図7(c)参照)。この反射率の低下についても、表面プラズモンの励起に入射光のエネルギーが費やされたことにより生じたものと考えられる。また、共鳴格子の深さを深くすることにより共鳴波長が長波長側にシフトすることがわかる。これにより、共鳴波長は、共鳴格子の深さによって変化するものと考えられる。
実施例における共鳴格子の深さを25nmにしたときの反射特性(反射率の低下ピーク波長525nm付近)と、共鳴格子の深さを50nmにしたときの反射特性(反射率の低下ピーク560nm付近)を比較すると、共鳴格子の深さを25nmだけ低くしたとき反射ピークが約10%低下する(反射率が約10%増加する)ことがわかる。これにより、凸形状の高さが10nm未満となると、反射率が増加する方向にシフトし、反射率の低下ピークが緩やかになることが推定される。つまり、凸形状の高さH2が10nm未満となると、反射率の低下ピークが緩やかになり、不要偏光を吸収しにくくなる。また、凸形状の高さH2が50nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側にシフトする。
図8は、共鳴格子の深さを25nmとした偏光素子において、波長510nm、525nm、545nmにおける電界強度分布を示す図である。また、図8(a)は波長が510nmの場合、図8(b)は波長が525nmの場合、図8(c)は波長が545nmの場合について示している。なお、図8は図1に示す偏光素子において凸形状の中心を通るXZ平面での分布を示している。また、図8において、符号201はガラス基板、符号202は金属細線(Al)、符号203は凸形状である。
図8に示すように、波長525nmの場合には、波長510nm、545nmの場合と比べて、凸形状203の近傍に強い電界が局在していることがわかる。この結果により、実施例の反射特性(図7(b)参照)において示された波長525nm付近におけるRcの急峻な減少は、表面プラズモンが励起されたことにより生じたものであると考えられる。また、波長510nmの場合と波長545の場合とを比較すると、波長545の場合のほうが凸形状203の近傍に強い電界が局在しており、この結果は実施例の反射特性の関係(図7(b)、図7(c)参照)とも合っている。
このように、本発明に係る偏光素子によって、波長525nmを中心として、Rcが大幅に減少することがわかる。波長525nmにおいてTpは高い透過率を維持していることから、特定の波長を有する光に対して吸収型の偏光素子が実現していることがわかる。
次に、表面プラズモンが励起される共鳴波長について考える。実施例の反射特性(図7(b)参照)では、波長525nmで最も強く共鳴し、表面プラズモンが励起されていることが推定される。この共鳴波長は以下により推定できる。
表面プラズモンの波数kxは以下の式から求められる。
Figure 2011123474
式(1)において、wは表面プラズモンの角振動数、Cは光速、Eaは誘電体の誘電率、Ebは金属の誘電率である。なお、誘電率は波長依存性を有しているため、wとkxとの間に線形な関係は得られない。
図9中符号L1で示された曲線は、Al平面と空気の界面に生じる表面プラズモンの分散曲線である。
共鳴格子が持つX方向の波数は2πm/P(ここで、Pは格子の周期、mは整数)で表される。垂直入射を考えると、入射光にX方向の波数は存在しない。しかしながら、周期Pの格子に入射することで、m次のエバネッセント光は2πm/Pの波数を得ることができる。直線L2は、P=500nmとしたときの波数である。これら表面プラズモンの分散曲線L1とエバネッセント波の波数直線L2とが交差する点において、表面プラズモンの波数と入射光の波数とが一致する。これにより、共鳴条件が成り立ち、表面プラズモンを励起することが可能となる。図3において、交差する点のwから波長を計算すると512nmとなる。したがって、波長512nmの光によって表面プラズモンが励起される。
式(1)は平坦な基板表面に形成される表面プラズモンの波数を示しているが、実際には格子が存在するため、実効的な誘電率にはズレが生じていると考えられる。つまり、実施例の反射特性から得られる共鳴波長(525nm)は、推定された波長(512nm)からシフトした結果であると考えられる。したがって、共鳴格子の周期を推定するに当たり、これらの推定は有効である。
図10〜図13は、図6及び図7に対応した、凸形状の周期P2を変更したときの評価結果を示すグラフである。
図10は、実施例において凸形状の周期P2を400nmに設定し、共鳴格子の深さ(凸形状の高さ)を25nmにしたときの透過特性の結果を示している。具体的にはTM光に対する光透過率(Tp)、TE光に対する光透過率(Tc)の結果を示している。
図11は、実施例において凸形状の周期P2を400nmに設定し、共鳴格子の深さ(凸形状の高さ)を25nmにしたときの反射特性の結果を示している。具体的にはTM光に対する反射率(Rp)、TE光に対する反射率(Rc)の比較結果を示している。
図12は、実施例において凸形状の周期P2を600nmに設定し、共鳴格子の深さ(凸形状の高さ)を25nmにしたときの透過特性の結果を示している。具体的にはTM光に対する光透過率(Tp)、TE光に対する光透過率(Tc)の結果を示している。
図13は、実施例において凸形状の周期P2を600nmに設定し、共鳴格子の深さ(凸形状の高さ)を25nmにしたときの反射特性の結果を示している。具体的にはTM光に対する反射率(Rp)、TE光に対する反射率(Rc)の比較結果を示している。
図10において、横軸は入射光の波長、縦軸(左側)はTM光に対する光透過率(Tp)、縦軸(右側)はTE光に対する光透過率(Tc)である。
図11において、横軸は入射光の波長、縦軸はTM光に対する反射率(Rp)、TE光に対する反射率(Rc)である。
図12において、横軸は入射光の波長、縦軸(左側)はTM光に対する光透過率(Tp)、縦軸(右側)はTE光に対する光透過率(Tc)である。
図13において、横軸は入射光の波長、縦軸はTM光に対する反射率(Rp)、TE光に対する反射率(Rc)である。
図10〜図13において、0thは入射光の0次光成分(光が偏光素子に入射する前後で光路差が0の場合)、1thは入射光の1次光成分(光が偏光素子に入射する前後で光路差が波長分ずれる場合)を示している。
実施例(周期P2=400nm)の透過特性において、Tp、Tcともに1次光成分が発生していることが確認される。この1次光成分は光透過率が非常に小さいため、偏光素子の光学特性に影響を与えるものではないと考えられる。また、Tpの0次光成分は、この帯域においてゆるやかな変化が認められる。一方、Tcには大きい変化が認められる(図10参照)。
実施例(周期P2=400nm)の反射特性において、Rcには波長440nm付近で大きな反射率の低下が認められる(図11参照)。この反射率の低下は、表面プラズモンの励起に入射光のエネルギーが費やされたことにより生じたものと考えられる。
実施例(周期P2=600nm)の透過特性において、Tp、Tcともに1次光成分が発生していることが確認される。この1次光成分は光透過率が非常に小さいため、偏光素子の光学特性に影響を与えるものではないと考えられる。また、Tpの0次光成分は、比較例の透過特性(図6(a)参照)と同様に、この帯域においてほとんど変化が認められない。一方、Tcには大きい変化が認められる(図12参照)。
実施例(周期P2=600nm)の反射特性において、Rcには波長625nm付近で大きな反射率の低下が認められる(図13参照)。この反射率の低下は、表面プラズモンの励起に入射光のエネルギーが費やされたことにより生じたものと考えられる。
以上の結果から、共鳴格子の深さ(凸形状の高さH2)を25nm一定にし、入射光の波長(凸形状の周期P2)を変えたときの反射率の低下ピークを見ると、凸形状の周期P2を400nmにしたときの反射率の低下ピークは波長440nm付近(図11参照)、凸形状の周期P2を500nmにしたときの反射率の低下ピークは波長525nm付近(図7(b)参照)、凸形状の周期P2を600nmにしたときの反射特性において反射率の低下ピークは波長625nm付近(図13参照)、となっている。すなわち、凸形状の周期P2を大きくすることにより共鳴波長が長波長側にシフトすることがわかる。これにより、共鳴波長は、凸形状の周期P2によって変化するものと考えられる。
図14は、プロジェクター光源のスペクトルを示す図である。図14において、横軸は光の波長(nm)、縦軸は光の強度(エネルギー)である。
図14から、G光の波長域は500〜570nm、B光の波長域は420〜490nm、R光の波長域は600〜700nmと仮定することができる。
一方、図7から、実施例(周期P2=500nm)の反射特性において、凸形状の周期P2(500nm)と反射率が低下するピーク波長(525nm)との関係を見ると、ピーク波長=凸形状の周期(P2)+25(nm)となることがわかる。
図11から、実施例(周期P2=400nm)の反射特性において、凸形状の周期P2(400nm)と反射率が低下するピーク波長(440nm)との関係を見ると、ピーク波長=凸形状の周期(P2)+40(nm)となることがわかる。
図13から、実施例(周期P2=600nm)の反射特性において、凸形状の周期P2(600nm)と反射率が低下するピーク波長(625nm)との関係を見ると、ピーク波長=凸形状の周期(P2)+25(nm)となることがわかる。
以上の点から、各色光に対応する凸形状の周期P2と各色光の波長域において反射率が低下するピーク波長との間には一定の関係があることがわかる。つまり、各色光の波長域から各色光に対応する凸形状の周期P2におけるピーク波長の差分を引くことにより、各色光に対応する凸形状の周期P2が求められる。
よって、G光に対応する凸形状の周期P2は、(500−25)〜(570−25)nm、つまり、475nm以上545nm未満となる。
B光に対応する凸形状の周期P2は、(420−40)〜(490−40)nm、つまり、380nm以上450nm未満となる。
R光に対応する凸形状の周期P2は、(600−25)〜(700−25)nm、つまり、575nm以上675nm未満となる。
したがって、凸形状の周期P2が475nm以上545nm未満に設定され、凸形状の高さH2が10nm以上50nm以下に設定されることにより、G光によって表面プラズモン共鳴を発現させることができる。偏光素子に入射するG光のうち特定の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができるので、G光用の偏光素子として利用することができる。例えば、凸形状の周期P2が475nm未満となると、吸収波長のピークが低波長側にシフトし、B光の波長域に入る。また、凸形状の周期P2が545nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側にシフトし、R光の波長域に入る。他方、凸形状の高さH2が10nm未満となると、反射率が増加する方向にシフトし反射率の低下ピークが緩やかになり、不要偏光を吸収しにくくなる。また、凸形状の高さH2が50nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側に大きくシフトし、吸収波長域が所望の波長からずれてしまう。
また、凸形状の周期P2が380nm以上450nm未満に設定され、凸形状の高さH2が10nm以上50nm以下に設定されることにより、B光によって表面プラズモン共鳴を発現させることができる。偏光素子に入射するB光のうち特定の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができるので、B光用の偏光素子として利用することができる。例えば、凸形状の周期P2が380nm未満となると、吸収波長のピークが低波長側にシフトし、紫外線の波長域に入る。また、凸形状の周期P2が450nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側にシフトし、G光の波長域に入る。他方、凸形状の高さH2が10nm未満となると、反射率が増加する方向にシフトし反射率の低下ピークが緩やかになり、不要偏光を吸収しにくくなる。また、凸形状の高さH2が50nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側に大きくシフトし、吸収波長域が所望の波長からずれてしまう。
また、凸形状の周期P2が575nm以上675nm未満に設定され、凸形状の高さH2が10nm以上50nm以下に設定されているので、R光によって表面プラズモン共鳴を発現させることができる。偏光素子に入射するR光のうち特定の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができるので、R光用の偏光素子として利用することができる。例えば、凸形状の周期P2が575nm未満となると、吸収波長のピークが低波長側にシフトし、G光の波長域に入る。また、凸形状の周期P2が675nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側にシフトし、赤外線の波長域に入る。他方、凸形状の高さH2が10nm未満となると、反射率が増加する方向にシフトし反射率の低下ピークが緩やかになり、不要偏光を吸収しにくくなる。また、凸形状の高さH2が50nmを超えると、吸収波長のピークが長波長側に大きくシフトし、吸収波長域が所望の波長からずれてしまう。
さらに、凸形状の周期P2が入射光の波長λよりも短くなっているので、不要偏光を確実に吸収することができる。例えば、このような偏光素子をプロジェクターに用いた場合、コントラスト低下が生じることはない。
次に、凸形状の周期P2を入射光の波長よりも短くしたほうがよい理論付けについて考える。
凸形状が形成された金属細線に光が入射するとき、金属細線で反射された光の回折光(反射回折光)の角度は以下の式で表される。
Figure 2011123474
ここで、Sinθは回折角度(光が入射する界面の法線からの角度)、mは回折次数(整数)、λは入射光の波長、P2は凸形状の周期である。例えば、入射光の波長λ=500nm、凸形状の周期P2=550nm、回折次数m=1とすると、Sinθ<1となり、θ=65.4°の方向に反射回折光が生じることとなる。このような反射回折光は、迷光となる。例えば、このような偏光素子をプロジェクターに用いた場合、コントラスト低下が生じることが予想される。
一方、凸形状の周期P2を入射光の波長λよりも短くすると(λ>P)、Sinθ>1となり、反射回折光は生じない。したがって、凸形状の周期P2を入射光の波長λよりも短くすることが、不要偏光を吸収するに当たり有効である。
1…偏光素子、10…基板、11…金属細線、12…凸形状、12a…凸形状の上面、800…プロジェクター、810…光源(照明光学系)、826…投射レンズ(投射光学系)、830…液晶ライトバルブ、852…第1偏光素子(偏光素子)、H2…凸形状の高さ(金属細線から凸形状の上面までの距離)、P2…凸形状の周期

Claims (15)

  1. 基板と、
    前記基板に設けられたストライプ状の金属細線と、
    前記金属細線に形成され該金属細線の長手方向に入射光の波長よりも短い周期で配列された金属からなる凸形状と、
    を有することを特徴とする偏光素子。
  2. 前記金属細線の長手方向における前記凸形状の幅と隣り合う2つの前記凸形状の間の距離とが、隣り合う前記金属細線どうしで一致していることを特徴とする請求項1に記載の偏光素子。
  3. 前記金属細線から前記凸形状の上面までの距離が、入射光の波長に応じて設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の偏光素子。
  4. 前記金属細線、前記凸形状が前記基板の面内に平行な方向から視て矩形形状になっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の偏光素子。
  5. 光を射出する照明光学系と、
    前記光を変調する液晶ライトバルブと、
    前記液晶ライトバルブで変調された光が入射する請求項1〜4のいずれか1項に記載の偏光素子と、
    前記偏光素子を透過した偏光光を被投射面に投射する投射光学系と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  6. 前記照明光学系は、波長が異なる複数の色光を含む光を射出し、
    前記液晶ライトバルブは、前記複数の色光の各々に対応して設けられ、
    前記偏光素子は、該偏光素子が有する金属細線の上面から凸形状の上面までの距離が、前記液晶ライトバルブで変調された色光に対応して異なっていることを特徴とする請求項5に記載のプロジェクター。
  7. ワイヤーグリッド型の偏光素子であって、
    基板と、
    前記基板に設けられた複数のストライプ状の金属細線と、
    前記金属細線に形成され該金属細線の長手方向に300nm以上700nm以下の周期で配列された金属からなる凸形状と、を有し、
    前記金属細線は、該金属細線の長手方向と直交する方向に10nm以上200nm以下の周期で配列されていることを特徴とする偏光素子。
  8. 前記凸形状は前記金属細線の長手方向に475nm以上545nm未満の周期で配列されており、前記凸形状の高さは10nm以上50nm以下に設定されていることを特徴とする請求項7に記載の偏光素子。
  9. 前記凸形状は前記金属細線の長手方向に380nm以上450nm未満の周期で配列されており、前記凸形状の高さは10nm以上50nm以下に設定されていることを特徴とする請求項7に記載の偏光素子。
  10. 前記凸形状は前記金属細線の長手方向に575nm以上675nm未満の周期で配列されており、前記凸形状の高さは10nm以上50nm以下に設定されていることを特徴とする請求項7に記載の偏光素子。
  11. 前記金属細線の長手方向における前記凸形状の幅と隣り合う2つの前記凸形状の間の距離とが、隣り合う前記金属細線どうしで一致していることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の偏光素子。
  12. 前記金属細線、前記凸形状が前記基板の面内に平行な方向から視て矩形形状になっていることを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の偏光素子。
  13. 光を射出する照明光学系と、
    前記光を変調する液晶ライトバルブと、
    前記液晶ライトバルブで変調された光が入射する請求項7〜12のいずれか1項に記載の偏光素子と、
    前記偏光素子を透過した偏光光を被投射面に投射する投射光学系と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  14. 前記照明光学系は、波長が異なる複数の色光を含む光を射出し、
    前記液晶ライトバルブは、前記複数の色光の各々に対応して設けられ、
    前記偏光素子は、該偏光素子が有する凸形状の高さが、前記液晶ライトバルブで変調された色光に対応して異なっていることを特徴とする請求項13に記載のプロジェクター。
  15. 前記照明光学系は、波長が異なる複数の色光を含む光を射出し、
    前記液晶ライトバルブは、前記複数の色光の各々に対応して設けられ、
    前記偏光素子は、該偏光素子が有する凸形状の周期が、前記液晶ライトバルブで変調された色光に対応して異なっていることを特徴とする請求項13に記載のプロジェクター。
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