JP2011121479A - バックドアの建て付け調整方法 - Google Patents

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JP2011121479A JP2009281042A JP2009281042A JP2011121479A JP 2011121479 A JP2011121479 A JP 2011121479A JP 2009281042 A JP2009281042 A JP 2009281042A JP 2009281042 A JP2009281042 A JP 2009281042A JP 2011121479 A JP2011121479 A JP 2011121479A
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Hiroaki Izumi
宏明 出水
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Toyota Motor East Japan Inc
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Abstract

【課題】樹脂製のバックドアの簡単な建て付け調整方法を提供する。
【解決手段】リテーナ30の固定部31はヒンジリインフォースメント20に固定されていて、リテーナ30の可動部32がヒンジリインフォースメント20とヒンジと共にヒンジ取付部位11を挟持して、バックドアを車両後部に取り付けたバックドア取付構造1におけるバックドアの建て付け調整方法であって、バックドア取付構造の第1ボルト穴12,22,32Dに通したボルトの締結を緩める第1工程と、バックドアを動かす第2工程と、バックドアの位置調整後に第1ボルト穴12,22,32Dに通したボルトの締結を行う第3工程と、を備え、第2工程によるバックドアの移動の際、固定部31に対する可動部32の位置が変わるよう連結部33を変形させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒンジによって車両後部に取り付けられたバックドアの取付構造に係り、とくに車体取付後にバックドアの建て付けを調整する方法に関する。
特許文献1には、バックドアを車両へ組み付ける際、樹脂性のバックドアに傷を付けない樹脂製バックドアの組付方法が開示されている。この組付方法では位置決め治具を利用しており、この位置決め治具によって車体本体とバックドアとの位置関係を調整して、樹脂バックドアを車体本体に組み付けている(特許文献1の段落[0027]など)。
特開2003−95158号公報
特許文献1の組付方法では、「車体本体もしくは樹脂バックドアに装着した位置決め治具により、車体本体と樹脂バックドアとの相互の位置関係を調整しつつ両者相互を位置決めする」(特許文献1の請求項1など)ことから、ボデーとバックドアとの精度ばらつき状況に応じて調整、つまり作業する度に位置決め治具を修正する必要があり、その作業が煩雑である。また、位置決め治具の利用は設備が過大となり、また同一ラインで同じ位置決め治具を使用することから特許文献1の組付方法の対象となる車両には制約が発生する場合がある。よって、特許文献1の組付方法は限られた車両へのバックドアの組み付けにだけ適用できる。
本発明は、以上の点に鑑みて創作されたもので、樹脂バックドアの簡単な建て付け調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の構成は、バックドアインナーパネルのヒンジ取付部位の裏側に固定されるヒンジリインフォースメントと、ヒンジリインフォースメントに重ねられるリテーナと、車両後部の開口部に取り付けられバックドアインナーパネルのヒンジ取付部位の表側に配設されるヒンジとを備え、ヒンジ取付部位、ヒンジリインフォースメント、リテーナ及びヒンジには第1ボルト穴が形成されており、ヒンジリインフォースメント及びリテーナには第2ボルト穴が形成されており、リテーナは、固定部と、可動部と、固定部と可動部とを連結する連結部と、を備え、リテーナの可動部に第1ボルト穴が形成されており、リテーナの固定部に第2ボルト穴が形成されており、リテーナの可動部には第1ボルト穴を挿通したボルトを螺着させるナットが固定されており、リテーナの固定部とヒンジリインフォースメントとの第2ボルト穴に通したボルトの締結によってリテーナの固定部はヒンジリインフォースメントに固定されていて、可動部が、ヒンジリインフォースメントとヒンジと共に、第1ボルト穴に通したボルトの締結によってヒンジ取付部位を挟持して、バックドアを車両後部に取り付けたバックドア取付構造におけるバックドアの建て付け調整方法であって、バックドア取付構造の第1ボルト穴に通したボルトの締結を緩める第1工程と、バックドアを動かす第2工程と、バックドアの位置調整後に第1ボルト穴に通したボルトの締結を行う第3工程と、を備え、第2工程のバックドアの移動によって固定部に対する可動部の相対位置が変わるよう連結部を変形させることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の構成は、バックドアインナーパネルのヒンジ取付部位の裏側に固定されるヒンジリインフォースメントと、ヒンジリインフォースメントに重ねられるリテーナと、車両後部の開口部に取り付けられバックドアインナーパネルのヒンジ取付部位の表側に配設されるヒンジとを備え、ヒンジ取付部位、ヒンジリインフォースメント、リテーナ及びヒンジにはボルト穴が形成されており、リテーナにはボルト穴を挿通したボルトを螺着させるナットが固定されており、リテーナは、ヒンジリインフォースメントとヒンジと共に、ボルト穴に通したボルトの締結によってヒンジ取付部位を挟持して、バックドアを車両後部に取り付けたバックドア取付構造におけるバックドアの建て付け調整方法であって、バックドア取付構造のボルト穴に通したボルトの締結を緩める第1工程と、バックドアを動かす第2工程と、バックドアの位置調整後に第1ボルト穴に通したボルトの締結を行う第3工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、バックドア組付後にバックドアを支持する治具を使用せずに建て付け調整を行える。よって、バックドアを支持する治具などの設備の投資が不要となる。
本発明の第1実施形態に係るバックドア取付構造におけるインナーパネルの背面図である。 本発明の第1実施形態に係るバックドア取付構造におけるインナーパネルの右側上部の周辺の拡大図である。 図2の部分分解図である。 図2のB−B線に沿った断面図である。 図2のC−C線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態に係るバックドア取付構造におけるインナーパネルの上縁部の右側周辺の拡大図である。 図6の部分分解図である。 図6のB’−B’線に沿った断面図である。 図6のC’−C’線に沿った断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図中のFrは車両前方、LHは車幅方向であって左方、Upは車両上方を示す。
実施形態毎に、先ずヒンジを介してバックドアを車体に取り付けたバックドア取付構造について説明し、続いて、車体に取り付けたバックドアの建て付け調整方法について説明する。
[第1実施形態に係るバックドア取付構造について]
図1は本発明の第1実施形態に係るバックドア取付構造1におけるインナーパネル10の背面図であり、インナーパネル裏面を示している。この裏面側を覆うように、図示省略するアウターパネルが取り付けられて、バックドアが構成されている。なお、インナーパネル10及びアウターパネルは樹脂で構成されている。このような樹脂性のバックドアの剛性を確保するよう、インナーパネル10とアウターパネルとを重ね合わせて構成される閉断面内に、例えば鋼板製の或いは樹脂製のリインフォース(図示省略)が配設される。
このようなバックドアは、車両後部の開口部、特に上縁部の左右に取り付けたヒンジによって開口部を開閉自在に取り付けられている。なお、図1のインナーパネル10において領域A1と領域A2とがヒンジ取付部位11である。これらの領域A1と領域A2とは、バックドアにおける開口5、即ちリアウィンドウガラスに対応した開口5の上縁に沿って車幅方向に配設されるインナーパネル10の上縁部100の右端部領域と左端部領域である。
図2は本発明の第1実施形態に係るバックドア取付構造1におけるインナーパネル10の右側上部の周辺、つまり図1のインナーパネル10の領域A1周辺の拡大図であり、図3は図2の部分分解図である。これらの図に示すように、インナーパネル10のヒンジ取付部位11は、インナーパネル10の上縁部100の一部を平坦にして形成されている。このヒンジ取付部位11の裏面にはヒンジリインフォースメント20とリテーナ30とが配設される。また、後述するように、インナーパネル10のヒンジ取付部位11の表面にはヒンジ40が配設される(後述の図5参照)。
インナーパネル10のヒンジ取付部位11には、二つの第1ボルト穴12が車幅方向に距離を置いて形成されている。これらの第1ボルト穴12にはカラー13が嵌挿されている。これらのカラー13の内径をr1とする。
ヒンジリインフォースメント20は、ヒンジ40のバックドアへの取付強度を補強する部材であり、例えば鋼板をプレス加工して形成されており、ヒンジ取付部位11全体を覆うように形成されている。具体的には、ヒンジリインフォースメント20は、インナーパネル10のヒンジ取付部位11の裏面にあてがわれるよう、屈曲形成されている。ヒンジリインフォースメント20は、インナーパネル10のヒンジ取付部位11に当接する平坦な当接部21を有する。この当接部21には、ヒンジ取付部位11の二つの第1ボルト穴12に対応した開口(以下、この開口も第1ボルト穴と呼ぶ)22が形成されている。ヒンジリインフォースメント20の第1ボルト穴22の半径は、前述のカラー13の内径r1と同じに設定されている。
また、ヒンジリインフォースメント20には、二つの第1ボルト穴22,22の間に第2ボルト穴23が形成されている。ヒンジリインフォースメント20は、その第1ボルト穴22がヒンジ取付部位11の二つの第1ボルト穴12の位置に合うように、インナーパネル10の裏面に固定されている。具体的には、インナーパネル10の裏面にはヒンジリインフォースメント取付用のボス部15が二つ設けられており(図2参照)、ヒンジリインフォースメント20の取付穴25(図3)に通したねじ28(後述の図5参照)をボス部15の穴に螺着させることで、ヒンジリインフォースメント20がインナーパネル10に固定されている。
リテーナ30はインナーパネル10のヒンジ取付部位11の面剛性を確保するための部材である。リテーナ30は、インナーパネル10のヒンジ取付部位11の裏面側において、ヒンジリインフォースメント20の当接部21に重ねられる。本実施形態に係るリテーナ30は、図3に示すように、車幅方向に長手の鋼板で成る部材であり、固定部31と、可動部32と、固定部31と可動部32とを連結する連結部33と、から構成されている。固定部31と可動部32と連結部33とは、例えば一枚の鋼板をプレス加工して一体に形成されている。
固定部31は、ヒンジリインフォースメント20に固定される部位であり、本実施形態では四角型の板片として構成されている。この固定部31には、前述のヒンジリインフォースメント20の第2ボルト穴23に対応した開口(以下、この開口も第2ボルト穴と呼ぶ)31Aが形成されている。
この固定部31を囲繞するように、可動部32が設けられている。具体的には可動部32は、車幅方向に長手の長方形状の板片として構成されており、中央に形成された口部32A内に前述の固定部31を配置している。口部32Aは四角型に形成されており、その縁の内、下側の車幅方向に延びた縁32Bの中央部から対向する縁32C側へ設けて連結部33が延出して、この連結部33の先端部が固定部31の下縁31Bの中央部に連結している。このため、可動部32の口部32Aは、固定部31のまわりに門型に形成されている。なお、連結部33の幅W1は固定部31の幅W2よりも短く設定されている。
可動部32には、ヒンジ取付部位11及びヒンジリインフォースメント20の各第1ボルト穴12,22に対応した開口(以下、この開口も第1ボルト穴と呼ぶ)32Dが形成されている。さらに、本実施形態のリテーナ30の可動部32には、第1ボルト穴32Dに対応した位置にナットが固定、つまりウェルドナット34が設けられている。可動部32の第1ボルト穴32Dの半径r2は、ヒンジリインフォースメント20の第1ボルト穴22の半径r1及びカラー13の内径r1よりも小さく設定されている。
ヒンジリインフォースメント20及びリテーナ30は、樹脂製のバックドアを構成するインナーパネル10とアウターパネルとが重なり合って画成される閉断面内に配設される。
ヒンジ取付部位11の表側、即ち車室内側を臨む面には、ヒンジ40が取り付けられている。なお、後述の図5では、車体に固定されたヒンジブラケット(図示省略)に保持された軸材(図示省略)まわりに回動するパーツ(例えば、アーム)の先端部を表しており、パーツの先端部に符号40を付し、それを本明細書ではヒンジと便宜上称する。ヒンジ40にはボルト穴41が形成されている。
図4は図2のB−B線に沿った断面図である。リテーナ30の固定部31は、その第2ボルト穴31Aとヒンジリインフォースメント20の第2ボルト穴23との位置を合わせて重ねられて、それらの第2ボルト穴31A,23に通したスタッドボルト35Aにナット35Bが螺着している。このボルト締結によって、リテーナ30の固定部31がヒンジリインフォースメント20に固定されている。また、本実施形態では、固定部31はヒンジリインフォースメント20にスポット溶接されている。
図5は図2のC−C線に沿った断面図である。リテーナ30の可動部32は、インナーパネル10に固定されたヒンジリインフォースメント20の上に重ねられている。リテーナ30、インナーパネル10、ヒンジリインフォースメント20及びヒンジ40の第1ボルト穴12,22,32D,41は位置合わせされていて、ヒンジ側から差し込んだボルト37がウェルドナット34に螺着している。このボルト締結によって、可動部32がヒンジリインフォースメント20とヒンジ40と共にヒンジ取付部位11を強く挟持して、バックドアがヒンジ40を介して車体に取り付けられている。なお、ボルト37の軸の半径はリテーナ30の第1ボルト穴32Dだけでなく、ヒンジリインフォースメント20及びヒンジ取付部位11の各ボルト穴12,22並びにカラー13の穴よりも小さく設定されている。
本実施形態では、上記のバックドア取付構造1は、領域A1だけでなく、領域A2にも設けられている。なお、本実施形態では領域A2における構造と領域A1の構造とは対称に形成される。
[バックドアの建て付け調整方法]
上記のようにヒンジ40を介してバックドアを車体に取り付けたバックドア取付構造1におけるバックドアの建て付けを調整する方法について説明する。上縁部100の左右両端部の各バックドア取付構造1に対して、以下の調整手順を行う。
第1工程として、バックドア取付構造1の第1ボルト穴12,22,32D,41に通したボルト37(図5参照)の締結を緩める。このとき、ボルト頭部とリテーナ30のウェルドナット34との間隔距離を広げる。但しリテーナ30のウェルドナット34からボルト37を外さないようにする。
第2工程として、第1ボルト穴12,22,32D,41に通したボルト37を基準にバックドアを動かし、ヒンジ40に対するバックドアの位置を変える。このとき、ボルト37の先端部はリテーナ30の可動部32に固定したウェルドナット34に螺着し、バックドアを構成するインナーパネル10にはヒンジリインフォースメント20が固定され、さらにヒンジリインフォースメント20には固定部31が固定されているため、ボルト37に対してバックドアを動かすと、固定部31に対する可動部32の相対位置が変わる。また、このとき、ヒンジリインフォースメント20及びヒンジ取付部位11の各第1ボルト穴12,22並びにカラー13の穴におけるボルト37の位置が変わる。よって、固定部31と可動部32とを連結する連結部33が変形する。このように、連結部33を変化させて、ヒンジ部40に対するバックドアの位置を調整する。
第3工程として、バックドアの位置調整後に第1ボルト穴12,22,32D,41に通したボルト37の締結を行う。つまり、リテーナ30のウェルドナット34にボルト37を締め付けて、ヒンジリインフォースメント20とリテーナ30の可動部32及びヒンジ40とによって、インナーパネル10のヒンジ取付部位11を強く挟持する。このようにして、建て付け調整が行われる。
本実施形態のバックドアの建て付け調整方法によれば、バックドア組付後にバックドアを支持する治具を使用せずに、リテーナ30を部分的につまり、固定部31に対する可動部32の位置を変えるだけで、建て付け調整を行える。よって、バックドアを支持する治具などの設備の投資が不要である。
車体に対するバックドアの位置精度にばらつきがあっても、車両毎に建て付け調整用の治具の修正などを行う必要がないため、各車両におけるバックドアの建て付けの調整が容易である。
リテーナ30の形状を汎用化させることによって、他車への展開が可能である。また、バックドアの組み立て工程、つまりインナーパネル10とアウターパネルとそれらの間のヒンジリインフォースメント20とリテーナ30とを組み立てる際の製造上の位置精度の要件を低減できて、組み立て作業の効率化にも貢献できる。
[第2実施形態に係るバックドア取付構造について]
第1実施形態の部材と同様の部材には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図6は本発明の第2実施形態に係るバックドア取付構造2におけるインナーパネル10Aの上縁部100の右側周辺、つまり図1の領域A1周辺に対応した部位の拡大図であり、図7は図6の部分分解図である。これらの図に示すように、インナーパネル10Aのヒンジ取付部位11の裏面にはヒンジリインフォースメント20Aとリテーナ30Aとが配設される。また、インナーパネル10Aのヒンジ取付部位11の表面にはヒンジ40が配設される(後述の図8参照)。
インナーパネル10Aのヒンジ取付部位11には、四つのボルト穴15A〜15Dが車幅方向に距離を置いて形成されている。これらのボルト穴15A〜15Dにはカラー16A〜16Dが装着される。これら4つのカラー16A〜16Dの内、車幅方向両端位置のカラー16A,16Dの内径はr’1に設定され、内側の2つのカラー16B,16Cの内径r’2はr’1よりも大きいr’2(>r’1)に設定されている。
ヒンジリインフォースメント20Aには、ヒンジ取付部位11の四つのボルト穴15A〜15Dに対応した開口(以下、この開口もボルト穴と呼ぶ)26A〜26Dが当接部21に形成されている。ヒンジリインフォースメント20Aの4つのボルト穴26A〜26Dの内、車幅方向両端位置のボルト穴26A,26Dの半径はr’1に設定され、内側の2つのボルト穴26B,26Cの半径r’2はr’1よりも大きいr’2(>r’1)に設定されている。
ヒンジリインフォースメント20Aは、各ボルト穴26A〜26Dがヒンジ取付部位11の四つのボルト穴15A〜15Dの位置に合うように、インナーパネル10Aの裏面に固定されている。具体的には、インナーパネル10Aの裏面にはヒンジリインフォースメント取付用のボス部27が二つ設けられており、ヒンジリインフォースメント20Aの取付穴27(図7参照)に通したねじ28(後述図8参照)をボス部27の穴(図示省略)に螺着させることで、ヒンジリインフォースメント20Aがインナーパネル10Aに固定されている。
リテーナ30Aは、インナーパネル10Aのヒンジ取付部位11の裏面側において、ヒンジリインフォースメント20Aの当接部21に重ねられている。本実施形態に係るリテーナ30Aは、図3に示すように、車幅方向に長手の長方形型の鋼板で成る部材である。
リテーナ30Aには、前述の4つのボルト穴26A〜26D,15A〜15Dに対応した開口(以下、この開口もボルト穴と呼ぶ)36A〜36Dが形成されている。これらの4つのボルト穴36A〜36Dの内、車幅方向両端位置のボルト穴36A,36Dの半径r’3はヒンジリインフォースメント20Aのボルト穴26A,26Dの半径r’1よりも小さく設定されており、内側の2つのボルト穴36B,36Cの半径r’4はヒンジリインフォースメント20Aのボルト穴26B,26Cの半径r’2より小さく且つ両端のボルト穴36A,36Dの半径r’3よりも大きく設定されている。
さらに、本実施形態のリテーナ30Aには、各ボルト穴36A〜36Dに対応した位置にナットが固定、つまりウェルドナット38A〜38Dが設けられている。
ヒンジリインフォースメント20A及びリテーナ30Aは、樹脂製のバックドアを構成するインナーパネル10Aとアウターパネルとが重なり合って画成される閉断面内に配設される。
図8は図6のB’−B’線に沿った断面図である。リテーナ30Aの中間部、つまり内側の2つのボルト穴36B,36C領域は、インナーパネル10Aに固定されたヒンジリインフォースメント20Aの当接部21上に重ねられている。リテーナ30A、インナーパネル10A、ヒンジリインフォースメント20A及びヒンジ40のボルト穴は位置合わせされて、ヒンジ側から差し込んだボルト39Aがウェルドナット38B,38Cに螺着している。このボルト締結によって、リテーナ30Aの中間部がヒンジリインフォースメント20Aとヒンジ40と共にヒンジ取付部位11を強く挟持することで、バックドアがヒンジ40を介して車体に取り付けられている。なお、ボルト39Aの半径は、ヒンジリインフォースメント20Aのボルト穴26B,26Cだけでなく、ヒンジ取付部位11のボルト穴15B,15C及びカラー16B,16Cの穴の半径よりも小さく設定されている。
図9は図6のC’−C’線に沿った断面図である。リテーナ30Aの左右端部は、インナーパネル20Aに固定されたヒンジリインフォースメント20Aの当接部21上に重ねられ、且つヒンジ取付部位11に固定される。具体的には、リテーナ30A、インナーパネル10A及びヒンジリインフォースメント20Aの外側のボルト穴15A,15D,26A,26D,38A,38Dを合わせ、ヒンジ取付部位11の表側から差し込んだボルト39Bをウェルドナット38A,38Dに螺着させる。なお、ボルト39Bの半径は、ヒンジリインフォースメント20Aのボルト穴26A,26Dだけでなく、ヒンジ取付部位11のボルト穴15A,15D及びカラー16A,16Dの穴の半径よりも小さく設定されている。本実施形態では、上記のバックドア取付構造2は、領域A1だけでなく、領域A2にも設けられている。なお、本実施形態では領域A2における構造と領域A1の構造とは対称に形成される。
[バックドアの建て付け調整方法]
上記のようにヒンジ40を介してバックドアを車体に取り付けたバックドア取付構造2におけるバックドアの建て付けを調整する方法について説明する。上縁部100の左右両端部の各バックドア取付構造2に対して、以下の調整手順を行う。
第1工程として、バックドア取付構造2の4つの各ボルト穴に通した4つのボルト39A,39A,39B,39Bの締結を緩める。このとき、ボルト締結時におけるボルト頭部とリテーナ30Aのウェルドナット38A〜38Dとの間隔距離を広げる。但しリテーナ30Aのウェルドナット38A〜38Dからボルト39A〜39Dを外さないようにする。
第2工程として、ボルト穴に通したボルト39A,39Bを基準にバックドアを動かし、バックドアのヒンジ40に対する位置を変える。このとき、ボルト39A,39Bの先端部はリテーナ30Aに固定したウェルドナット38A〜38Dに螺着しており、バックドアを構成するインナーパネル10Aにはヒンジリインフォースメント20Aが固定されているため、ボルト39A,39Bに対してバックドアを動かすと、リテーナ30A及びボルト39A,39Bに対するヒンジリインフォースメント20Aの位置が変わる。このとき、ヒンジリインフォースメント20A及びヒンジ取付部位11の各第1ボルト穴15A〜15D,26A〜26D及びカラー16A〜16Dの穴におけるボルト39A,39Bの位置が変わる。
第3工程として、バックドアの位置調整後に各ボルト穴に通した各ボルト39A,39A,39B,39Bの締結を行う。このようにして、建て付け調整が行われる。
本実施形態のバックドアの建て付け調整方法も、第1実施形態と同様に、バックドア組付後にバックドアを支持する治具を使用することなく、バックドアの建て付け調整を行える。なお、第2実施形態に係るバックドアの建て付け調整方法は、第1実施形態のように固定部31に対する可動部32の位置が変わるよう連結部33を変形させるような力を必要としないので、第1実施形態よりもバックドアの建て付けの調整を容易に行える。
以上詳述したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施をすることができる。
上記説明では、バックドアのアウターパネルが樹脂製である場合を例示したが、アウターパネルが鋼板製であってもよい。さらに、バックドアを構成するインナーパネル及びアウターパネルの両方が鋼板製であってもよい。
前述のリテーナは一例であり、例えば第1実施形態における固定部と可動部との配置関係は、可動部の口部の中に固定部を設ける構成に限らず、可動部の外側に固定部を設け、この固定部の外周縁と可動部の外周縁とを連結部で繋ぎ合わせた構成としてもよい。
1,2 バックドア取付構造
5 開口
10,10A インナーパネル
11 ヒンジ取付部位
100 上縁部
20,20A ヒンジリインフォースメント
21 当接部
30,30A リテーナ
31 リテーナの固定部
32 リテーナの可動部
33 リテーナの連結部
40 ヒンジ

Claims (2)

  1. バックドアインナーパネルのヒンジ取付部位の裏側に固定されるヒンジリインフォースメントと、上記ヒンジリインフォースメントに重ねられるリテーナと、車両後部の開口部に取り付けられ上記バックドアインナーパネルのヒンジ取付部位の表側に配設されるヒンジとを備え、
    上記ヒンジ取付部位、上記ヒンジリインフォースメント、上記リテーナ及び上記ヒンジには第1ボルト穴が形成されており、
    上記ヒンジリインフォースメント及び上記リテーナには第2ボルト穴が形成されており、
    上記リテーナは、固定部と、可動部と、上記固定部と上記可動部とを連結する連結部と、を備え、
    上記リテーナの可動部に第1ボルト穴が形成されており、
    上記リテーナの固定部に第2ボルト穴が形成されており、
    上記リテーナの可動部には上記第1ボルト穴を挿通したボルトを螺着させるナットが固定されており、
    上記リテーナの固定部と上記ヒンジリインフォースメントとの上記第2ボルト穴に通したボルトの締結によって上記リテーナの固定部は上記ヒンジリインフォースメントに固定されていて、
    上記可動部が、上記ヒンジリインフォースメントと上記ヒンジと共に、上記第1ボルト穴に通したボルトの締結によって上記ヒンジ取付部位を挟持して、
    上記バックドアを上記車両後部に取り付けたバックドア取付構造におけるバックドアの建て付け調整方法であって、
    上記バックドア取付構造の上記第1ボルト穴に通したボルトの締結を緩める第1工程と、
    上記バックドアを動かす第2工程と、
    上記バックドアの位置調整後に上記第1ボルト穴に通したボルトの締結を行う第3工程と、を備え、
    上記第2工程のバックドアの移動によって、上記固定部に対する上記可動部の相対位置が変わるよう上記連結部を変形させることを特徴とする、バックドアの建て付け調整方法。
  2. バックドアインナーパネルのヒンジ取付部位の裏側に固定されるヒンジリインフォースメントと、上記ヒンジリインフォースメントに重ねられるリテーナと、車両後部の開口部に取り付けられ上記バックドアインナーパネルのヒンジ取付部位の表側に配設されるヒンジと、を備え、
    上記ヒンジ取付部位、上記ヒンジリインフォースメント、上記リテーナ及び上記ヒンジにはボルト穴が形成されており、
    上記リテーナには上記ボルト穴を挿通したボルトを螺着させるナットが固定されており、
    上記リテーナは、上記ヒンジリインフォースメントと上記ヒンジと共に、上記ボルト穴に通したボルトの締結によって上記ヒンジ取付部位を挟持して、
    上記バックドアを上記車両後部に取り付けたバックドア取付構造におけるバックドアの建て付け調整方法であって、
    上記バックドア取付構造の上記ボルト穴に通したボルトの締結を緩める第1工程と、
    上記バックドアを動かす第2工程と、
    上記バックドアの位置調整後に上記第1ボルト穴に通したボルトの締結を行う第3工程と、を備えたことを特徴とする、バックドアの建て付け調整方法。
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