JP2011121157A - 横中ぐり盤 - Google Patents

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淳司 井上
Yutaka Horie
裕 堀江
Hiroyuki Domaru
宏之 堂丸
Makoto Egusa
誠 江草
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Abstract

【課題】横中ぐり盤において、水平移動体の撓みを適正に修正可能とすることで作業精度及び作業性の向上を可能とする。
【解決手段】ラム15における上下方向の変位量を検出する傾斜計(上下変位量検出手段)26と、ラム15における上下方向の傾斜角度を調整可能なギブ21a,21b,22a,22b、油圧シリンダ23a,23b,24a,24b、油圧制御ユニット25(傾斜角度調整手段)と、傾斜計26の検出結果に基づいて油圧制御ユニット25を制御する制御装置27とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、工具を水平方向に移動可能なラムを有する横中ぐり盤に関するものである。
横中ぐり盤において、ベッドにはコラムベースがこのベッドの長手方向に沿って移動自在に支持されており、このコラムベースにはコラムが鉛直方向に沿って設置されている。そして、このコラムにはサドルが鉛直方向に沿って移動自在に支持されており、このサドルにはラム(ラムストック)がコラムベースの移動方向と直交する水平方向に沿って移動自在に支持されている。また、ラムには、主軸が駆動回転可能に支持されており、この主軸の先端部に工具(アタッチメント)が装着可能となっている。
従って、主軸の先端部に所定の工具を装着する一方、テーブルの側方に被加工物を保持し、この状態で主軸を駆動回転し、コラムベースを水平移動すると共にサドルを鉛直移動し、且つ、ラムストックを水平移動することで、工具により被加工物に対して所定の加工が行われる。
このような横中ぐり盤としては、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2007−216319号公報
ところで、上述した横中ぐり盤において、各種の作業をするとき、主軸を有するラムがサドルに対して水平移動し、工具が前進して前方に突出すると、ラムは、基端部側だけがサドルに支持された片持ち状態となる。このとき、ラムの先端部には工具が装着されていることから、その工具の自重によりラムが撓んでしまう。ラムが撓むと、工具先端の上下位置や角度が正規の値からずれてしまい、加工精度が低下してしまうという問題がある。
なお、従来、サドルとラムとの間にギブ(くさび部材)を圧入することで、ラムの角度を調整することができるものの、オペレータによる調整作業は困難なものであり、高精度な調整を行うことは難しいのが現状である。
本発明は上述した課題を解決するものであり、水平移動体の撓みを適正に修正可能とすることで作業精度及び作業性の向上を可能とする横中ぐり盤を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の横中ぐり盤は、機械本体と、該機械本体に対して水平方向に沿って移動自在に支持される水平移動体と、該水平移動体に駆動回転可能に支持されると共に先端部に工具を装着可能な主軸と、前記水平移動体における上下方向の変位量を検出する上下変位量検出手段と、前記水平移動体における上下方向の傾斜角度を調整可能な傾斜角度調整手段と、前記上下変位量検出手段の検出結果に基づいて前記傾斜角度調整手段を駆動制御する制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
本発明の横中ぐり盤では、前記制御手段は、前記水平移動体における前記工具装着端が最大突出位置にあるときに前記上下変位量検出手段が検出した上下方向の変位量に基づいて前記傾斜角度調整手段を駆動制御することを特徴としている。
本発明の横中ぐり盤では、前記制御手段は、前記水平移動体における上下方向の変位量に対する前記水平移動体の傾斜角度調整量を表すマップを有しており、このマップに基づいて前記傾斜角度調整手段を制御することを特徴としている。
本発明の横中ぐり盤では、前記制御手段は、前記水平移動体における上下方向の変位量に対する前記水平移動体の傾斜角度調整量の目標値を設定し、前記上下変位量検出手段が検出した上下方向の変位量を換算した傾斜角度調整量の実測値が前記目標値となるように前記傾斜角度調整手段を制御することを特徴としている。
本発明の横中ぐり盤では、前記傾斜角度調整手段は、前記機械本体と前記水平移動体との間に挿入するくさび部材を有することを特徴としている。
本発明の横中ぐり盤では、前記傾斜角度調整手段は、前記機械本体と前記水平移動体との間に挿入して変形可能な圧電素子を有することを特徴としている。
本発明の横中ぐり盤によれば、水平移動体における上下方向の変位量を検出する上下変位量検出手段と、水平移動体における上下方向の傾斜角度を調整可能な傾斜角度調整手段と、上下変位量検出手段の検出結果に基づいて傾斜角度調整手段を駆動制御する制御手段とを設けている。従って、水平移動体における上下方向の変位量に基づいて水平移動体における上下方向の傾斜角度が調整されることとなり、水平移動体が撓んでもこれを適正に修正することができ、作業精度の向上及び作業性の向上を可能とすることができる。
本発明の横中ぐり盤によれば、制御手段は、水平移動体における工具装着端が最大突出位置にあるときに上下変位量検出手段が検出した上下方向の変位量に基づいて傾斜角度調整手段を駆動制御するので、水平移動体の撓みに応じてその傾斜を最適に修正することができる。
本発明の横中ぐり盤によれば、制御手段は、水平移動体における上下方向の変位量に対する水平移動体の傾斜角度調整量を表すマップを有し、このマップに基づいて傾斜角度調整手段を制御するので、制御の簡素化を可能とすることができる。
本発明の横中ぐり盤によれば、制御手段は、水平移動体における上下方向の変位量に対する水平移動体の傾斜角度調整量の目標値を設定し、上下変位量検出手段が検出した上下方向の変位量を換算した傾斜角度調整量の実測値が目標値となるように傾斜角度調整手段を制御するので、水平移動体の撓みを高精度に修正することができる。
本発明の横中ぐり盤によれば、傾斜角度調整手段として、機械本体と水平移動体との間に挿入するくさび部材を設けるので、従来から用いられている部材を利用することで、コストの低減を可能とすることができる。
本発明の横中ぐり盤によれば、傾斜角度調整手段として、機械本体と前記水平移動体との間に挿入して変形可能な圧電素子を設けるので、装置の簡素化、調整作業の容易化を可能とすることができる。
図1は、本発明の実施例1に係る横中ぐり盤の要部概略図である。 図2は、実施例1の横中ぐり盤におけるラムの角度調整装置を表す概略図である。 図3は、実施例1の横中ぐり盤によるラム突出量に対する変位量を表すグラフである。 図4は、実施例1の横中ぐり盤の概略図である。 図5は、本発明の実施例2に係る横中ぐり盤の要部概略図である。 図6は、本発明の実施例3に係る横中ぐり盤の要部概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る横中ぐり盤の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る横中ぐり盤の要部概略図、図2は、実施例1の横中ぐり盤におけるラムの角度調整装置を表す概略図、図3は、実施例1の横中ぐり盤によるラム突出量に対する変位量を表すグラフ、図4は、実施例1の横中ぐり盤の概略図である。
実施例1の横中ぐり盤において、図4に示すように、所定の位置に設置されるベッド11は、その上面に一対のガイドレール11aが形成されており、コラムベース12がこのガイドレール11aによりベッド11の長手方向に沿って移動自在に支持されている。コラムベース12は、上面に箱型形状をなすコラム13が鉛直方向に沿って配置されている。そして、このコラム13は、その側面に一対のガイドレール13aが形成されており、サドル14がこのガイドレール13aにより鉛直方向に沿って移動自在に支持されている。サドル14は、その側面に一対のガイドレール14aが形成されており、ラム15がこのガイドレール14aによりコラムベース12の移動方向と直交する水平方向に沿って移動自在に支持されている。
なお、実施例1では、ベッド11、コラムベース12、コラム13、サドル14が本発明の機械本体として機能し、ラム15が水平移動体として機能する。
ラム15には、このラム15の移動方向と平行をなす方向に沿って主軸16が貫通し、図示しない軸受により回転自在に支持されると共に、このラム15に内蔵された駆動モータにより駆動回転可能となっている。そして、この主軸16は、先端部がラム15の先端部から外方に突出しており、図1に示すように、アタッチメント17が装着可能となっており、このアタッチメント17の駆動軸18に図示しない工具が装着可能となっている。この場合、アタッチメント17は、ラム15に着脱自在であり、被加工物に対する加工に応じて交換可能となっている。
なお、図示しないが、コラムベース12、サドル14、ラム15は、図示しない駆動装置により移動可能となっている。
従って、主軸16の先端部に所定の工具を装着する一方、ベッド11の側方に被加工物を保持し、この状態で、主軸16を駆動回転し、コラムベース12を水平移動すると共にサドル14を鉛直移動し、且つ、ラム15を水平移動することで、工具により被加工物に対して所定の加工を行うことができる。
このように構成された横中ぐり盤にて、実施例1では、ラム15における上下方向の変位量を検出する上下変位量検出手段と、ラム15における上下方向の傾斜角度を調整可能な傾斜角度調整手段と、上下変位量検出手段の検出結果に基づいて前記傾斜角度調整手段を駆動制御する制御手段とを設けている。
即ち、実施例1の横中ぐり盤にて、図1に示すように、サドル14は、直方体形状をなし、水平方向に沿った貫通孔が形成されており、この貫通孔における一方側(図1にて左側)の上面及び下面にテーパ形状をなすガイド面14a,14bが形成される一方、貫通孔における他方側(図1にて右側)の上面及び下面にテーパ形状をなすガイド面14c,14dが形成されている。この一方のガイド面14a,14bと他方のガイド面14c,14dは、互いに逆方向のテーパ形状をなし、貫通孔の中心側に向かって接近する傾斜面となっている。
ラム15は、水平方向に長い四角断面を有する棒形状をなし、サドル14の貫通孔に挿入されている。そして、サドル14のガイド面14a,14cとラム15の上面部との間にはギブ21a,22aが介装される一方、サドル14のガイド面14b,14dとラム15の下面部との間にはギブ21b,22bが介装されている。各ギブ21a,21b,22a,22bは、各ガイド面14a,14b,14c,14dに密着するテーパ面を有し、互いに密着した傾斜角度に設定されている。
そして、サドル14の貫通孔内には、このギブ21a,21b,22a,22bを作動させる油圧シリンダ23a,23b,24a,24bが配置されている。即ち、上方のギブ21a,22aの間に位置して油圧シリンダ23a,24aが装着され、下方のギブ21b,22bの間に位置して油圧シリンダ23b,24bが装着されている。この各油圧シリンダ23a,23b,24a,24bは、ほぼ同様の構成となっている。
詳細に説明すると、図2に示すように、油圧シリンダ23bは、サドル14に固定されるシリンダ20aと、このシリンダ20a内に移動自在に支持されるピストン20bと、このピストン20bに固定されるロッド20cにより構成され、ロッド20cの先端部がシリンダ20aを貫通してギブ21bに連結されている。
油圧制御ユニット25は、油圧シリンダ23bに対して油圧を給排可能となっており、ピストン20bに仕切られたシリンダ20aの各部屋と油圧配管25a,25bを介して連結されている。
なお、この実施例1では、図1に示すように、4つのギブ21a,21b,22a,22b、油圧シリンダ23a,23b,24a,24b、油圧制御ユニット25が本発明の傾斜角度調整手段として機能し、ギブ21a,21b,22a,22bがサドル14とラム15との間に挿入されるくさび部材となっている。
従って、油圧制御ユニット25により油圧シリンダ23a,23b,24a,24bに対して油圧の供給、排出を行うと、この油圧シリンダ23a,23b,24a,24bが伸縮作動することで、ギブ21a,21b,22a,22bが移動し、ラム15の傾斜角度を調整することができる。
具体的には、ギブ21aの押込み(図1にて右方移動)、または、ギブ22bの押込み(図1にて左方移動)により、ラム15の先端部、つまり、工具の装着側端部が下降する方向に傾斜角度を変更することができる。一方、ギブ21bの押込み(図1にて右方移動)、または、ギブ22aの押込み(図1にて左方移動)により、ラム15の先端部、つまり、工具の装着側端部が上昇する方向に傾斜角度を変更することができる。なお、各ギブ21a,21b,22a,22bの押込みに対して、上下に対向するギブ21a,21b,22a,22bを引き出すことが必要となる。
また、各ギブ21a,21b,22a,22bの背面(水平面)とラム15の上面及び下面とは滑り摺動が可能となっている。
また、ラム15における先端部(工具の装着側端部)には、上下方向の変位量を検出する傾斜計(上下変位量検出手段)26が装着されている。この傾斜計26は、例えば、加速度センサであって、ラム15の工具装着側の端部が突き出されたときのラム15の傾斜角度を計測する。
制御装置27は、傾斜計26の検出結果に基づいて油圧制御ユニット25を制御し、各ギブ21a,21b,22a,22bを移動してラム15の傾斜角度を調整する。この場合、制御装置27は、傾斜計26が検出したラム15の傾斜角度に基づいてFEM解析によりラム15の工具装着側の端部における上下の変位量を求め、この上下の変位量に基づいてギブ21a,21b,22a,22bの押込み量(押込み力)を算出し、この押込み量を油圧制御ユニット25による押込み油圧に換算し、油圧制御ユニット25に出力する。
この場合、制御装置27は、ラム15の先端部における上下方向の変位量に対するラム15の傾斜角度調整量を表すマップを有しており、このマップに基づいて油圧制御ユニット25を制御する。即ち、図3に示すように、事前に、各ギブ21a,21b,22a,22bが基準位置にあるときのラム15の突出量と上下変位量との関係(点線a)を実験及びFEM解析により求めておく。また、ギブ21a,21b,22a,22bを所定の押込み力(1000N、2000N、3000N)で押し込んだときのラム15の突出量と上下変位量との関係(実線b、一点鎖線c、二点鎖線d)を実験及びFEM解析により求めておく。
このとき、加工精度に基づいて、ラム15の上下変位量の許容値が設定されている。そのため、制御装置27は、ラム15における工具装着端が最大突出位置にあるときに、ラム15の上下変位量に基づいてギブ21a,21b,22a,22bの押込み力を決定する。横中ぐり盤で実施される所定の加工作業にて、ラム15における工具装着端の最大突出位置、つまり、突出量が400mmであるときには、ギブ21a,21b,22a,22bの押込み力を2000N(一点鎖線c)とする。また、ラム15における工具装着端の突出量が600mmであるときには、ギブ21a,21b,22a,22bの押込み力を3000N(二点鎖線d)とする。
実際には、横中ぐり盤を組み立て後、ラム15の上下変位量が許容値内に入るように調整する。そして、この横中ぐり盤により各種の作業を行った後、定期的に、実施例1の装置を用いてラム15の傾斜角度を調整する。サドル14、ラム15、ギブ21a,21b,22a,22bの経年変化によりラム15の傾斜角度が変化することから、この調整作業が必要となる。
このように実施例1の横中ぐり盤にあっては、ラム15における上下方向の変位量を検出する傾斜計(上下変位量検出手段)26と、ラム15における上下方向の傾斜角度を調整可能なギブ21a,21b,22a,22b、油圧シリンダ23a,23b,24a,24b、油圧制御ユニット25(傾斜角度調整手段)と、傾斜計26の検出結果に基づいて油圧制御ユニット25を制御する制御装置27とを設けている。
従って、ラム15における上下方向の変位量に基づいて、このラム15における上下方向の傾斜角度が調整されることとなり、ラム15が撓んでもこれを適正に修正することができ、作業精度の向上及び作業性の向上を可能とすることができる。また、ラム15の突出量にかかわらず、ラム15における上下の変位量を許容値内に修正することができる。
また、実施例1の横中ぐり盤では、制御装置27は、ラム15における工具装着端が最大突出位置にあるときに傾斜計26が検出した上下方向の変位量に基づいて油圧制御ユニット25を制御している。従って、ラム15の撓みに応じてその傾斜を最適に修正することができる。
また、実施例1の横中ぐり盤では、制御装置27は、ラム15における上下方向の変位量に対する傾斜角度調整量を表すマップを有し、このマップに基づいて油圧制御ユニット25を制御している。従って、制御の簡素化を可能とすることができる。
また、実施例1の横中ぐり盤では、傾斜角度調整手段として、サドル14とラム15との間に挿入するくさび部材としてのギブ21a,21b,22a,22bを用いている。従って、従来から用いられている部材を利用することで、コストの低減を可能とすることができる。
図5は、本発明の実施例2に係る横中ぐり盤の要部概略図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2の横中ぐり盤では、図5に示すように、ラム15における上下方向の変位量を検出する傾斜計26と、傾斜計26の検出結果に基づいてラム15の工具装着側端部における上下変位量を算出する換算器31と、ラム15における上下方向の傾斜角度を調整可能なギブ21a,21b,22a,22b、油圧シリンダ23a,23b,24a,24b、油圧制御ユニット25と、換算器31が換算したラム15の先端部の上下変位量の実測値と予め設定された目標値とに基づいて油圧制御ユニット25を制御する制御装置32を設けている。
この場合、制御装置32は、ラム15の突出量に応じた上下方向の変位量の許容値から目標値を設定しておき、傾斜計26が検出して換算器31が換算した上下方向の変位量の実測値が目標値となるように油圧制御ユニット25を制御する。即ち、制御装置32は、傾斜計26の検出値をフィードバック値として使用することで、高精度な調整作業が可能となる。
実際には、横中ぐり盤を組み立て後、ラム15の上下変位量が許容値内に入るように調整する。そして、この横中ぐり盤により各種の作業を行った後、定期的に、実施例2の装置を用いてラム15の傾斜角度を調整する。サドル14、ラム15、ギブ21a,21b,22a,22bの経年変化によりラム15の傾斜角度が変化することから、フィードバック制御を用いた調整作業が必要となる。
また、換算器31には、データベース機能を有する記憶部33が接続されている。上述したように、サドル14、ラム15、ギブ21a,21b,22a,22bが経年変化することにより、ラム15の傾斜角度が変化する。そこで、ラム15の傾斜角度調整時に、傾斜計26の検出値から換算器31が換算したラム15の上下変位量の実測値を、記憶部33に記憶する。そして、期間(時間)の経過に対するラム15の上下変位量を定量的に把握する。記憶部33にこのデータを蓄積することで、今後実施する調整作業の作業時期を推定することができ、メンテナンスを効率的に行うことができる。
このように実施例2の横中ぐり盤にあっては、ラム15における上下方向の変位量を検出する傾斜計26と、傾斜計26の検出結果に基づいてラム15の工具装着側端部における上下変位量を算出する換算器31と、ラム15における上下方向の傾斜角度を調整可能なギブ21a,21b,22a,22b、油圧シリンダ23a,23b,24a,24b、油圧制御ユニット25と、換算器31が換算したラム15の先端部の上下変位量の実測値と予め設定された目標値とに基づいて油圧制御ユニット25を制御する制御装置32を設けている。
従って、ラム15における上下方向の変位量に基づいて、このラム15における上下方向の傾斜角度が調整されることとなり、ラム15が撓んでもこれを適正に修正することができ、作業精度の向上及び作業性の向上を可能とすることができる。また、ラム15の突出量にかかわらず、ラム15における上下の変位量を一定な適正値に修正することができる。この場合、制御装置32は、ラム15の上下変位量の実測値と目標値とを比較して調整することで、ラム15の撓みを高精度に修正することができる。
図6は、本発明の実施例3に係る横中ぐり盤の要部概略図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3の横中ぐり盤では、図6に示すように、ラム15における上下方向の変位量を検出する傾斜計26と、ラム15における上下方向の傾斜角度を調整可能な傾斜角度調整手段と、傾斜計26の検出結果に基づいて圧電素子制御ユニット43を制御する制御装置44とを設けている。
即ち、実施例3の横中ぐり盤にて、サドル14の貫通孔にはラム15が挿入され、サドル14のガイド面14a,14cとラム15の上面部との間には圧電素子41a,42aが介装される一方、サドル14のガイド面14b,14dとラム15の下面部との間には圧電素子41b,42bが介装されている。各圧電素子41a,41b,42a,42bは、各ガイド面14a,14b,14c,14dに密着するテーパ面を有し、互いに密着した傾斜角度に設定されている。
そして、圧電素子制御ユニット43は、各圧電素子41a,41b,42a,42bに対して電圧を印加可能となっており、各圧電素子41a,41b,42a,42bは、サドル14とラム15との間で変形(膨張、収縮)することができる。
なお、この実施例3では、4つの圧電素子41a,41b,42a,42b、圧電素子制御ユニット43が本発明の傾斜角度調整手段として機能する。
従って、圧電素子制御ユニット43により圧電素子41a,41b,42a,42bに対して電圧を印加すると、この圧電素子41a,41b,42a,42bが膨張、収縮することで、ラム15の傾斜角度を調整することができる。
具体的には、圧電素子41aの膨張、または、圧電素子42bの膨張により、ラム15の先端部、つまり、工具の装着側端部が下降する方向に傾斜角度を変更することができる。一方、圧電素子41bの膨張、または、圧電素子42aの膨張により、ラム15の先端部、つまり、工具の装着側端部が上昇する方向に傾斜角度を変更することができる。なお、各圧電素子41a,41b,42a,42bの膨張に対して、上下に対向する圧電素子41a,41b,42a,42bを収縮させることが必要となる。
また、各圧電素子41a,41b,42a,42bの水平面とラム15の上面及び下面とは滑り摺動が可能となっている。
また、ラム15における先端部には、上下方向の変位量を検出する傾斜計26が装着されている。この傾斜計26は、ラム15の工具装着側の端部が突き出されたときのラム15の傾斜角度を計測する。
制御装置44は、傾斜計26の検出結果に基づいて圧電素子制御ユニット43を制御し、各圧電素子41a,41b,42a,42bを変位してラム15の傾斜角度を調整する。この場合、制御装置44は、傾斜計26が検出したラム15の傾斜角度に基づいてFEM解析によりラム15の工具装着側の端部における上下の変位量を求め、この上下の変位量に基づいて圧電素子41a,41b,42a,42bの変形量を算出し、この変形量を圧電素子制御ユニット43により印加する電圧に換算し、圧電素子制御ユニット43に出力する。
なお、制御装置44による圧電素子41a,41b,42a,42b、圧電素子制御ユニット43を用いたラム15の調整作業は、上述した実施例1とほぼ同様であることから説明は省略する。
このように実施例3の横中ぐり盤にあっては、ラム15における上下方向の変位量を検出する傾斜計(上下変位量検出手段)26と、ラム15における上下方向の傾斜角度を調整可能な圧電素子41a,41b,42a,42b、圧電素子制御ユニット43(傾斜角度調整手段)と、傾斜計26の検出結果に基づいて圧電素子制御ユニット43を制御する制御装置44とを設けている。
従って、ラム15における上下方向の変位量に基づいて、このラム15における上下方向の傾斜角度が調整されることとなり、ラム15が撓んでもこれを適正に修正することができ、作業精度の向上及び作業性の向上を可能とすることができる。この場合、傾斜角度調整手段として、サドル14とラム15との間に挿入して変形可能な圧電素子41a,41b,42a,42bを適用することで、装置の簡素化、調整作業の容易化を可能とすることができる。
なお、上述した実施例1、3にて、実施例2で説明したデータベース機能を有する記憶部を設けてもよい。
本発明に係る横中ぐり盤は、水平移動体における上下方向の変位量に基づいて水平移動体における上下方向の傾斜角度を調整することで、水平移動体の撓みを適正に修正可能とすることで作業精度及び作業性の向上を可能とするものであり、いずれの機械にも適用することができる。
11 ベッド
12 コラムベース
13 コラム
14 サドル
15 ラム(水平移動体)
16 主軸
17 アタッチメント
18 駆動軸
21a,21b,22a,22b ギブ(傾斜角度調整手段)
23a,23b,24a,24b 油圧シリンダ
25 油圧制御ユニット
26 傾斜計(上下変位量検出手段)
27,32,44 制御装置
31 換算器
33 記憶部
41a,41b,42a,42b 圧電素子(傾斜角度調整手段)
43 圧電素子制御ユニット

Claims (6)

  1. 機械本体と、
    該機械本体に対して水平方向に沿って移動自在に支持される水平移動体と、
    該水平移動体に駆動回転可能に支持されると共に先端部に工具を装着可能な主軸と、
    前記水平移動体における上下方向の変位量を検出する上下変位量検出手段と、
    前記水平移動体における上下方向の傾斜角度を調整可能な傾斜角度調整手段と、
    前記上下変位量検出手段の検出結果に基づいて前記傾斜角度調整手段を駆動制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする横中ぐり盤。
  2. 前記制御手段は、前記水平移動体における前記工具装着端が最大突出位置にあるときに前記上下変位量検出手段が検出した上下方向の変位量に基づいて前記傾斜角度調整手段を駆動制御することを特徴とする請求項1に記載の横中ぐり盤。
  3. 前記制御手段は、前記水平移動体における上下方向の変位量に対する前記水平移動体の傾斜角度調整量を表すマップを有しており、このマップに基づいて前記傾斜角度調整手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の横中ぐり盤。
  4. 前記制御手段は、前記水平移動体における上下方向の変位量に対する前記水平移動体の傾斜角度調整量の目標値を設定し、前記上下変位量検出手段が検出した上下方向の変位量を換算した傾斜角度調整量の実測値が前記目標値となるように前記傾斜角度調整手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の横中ぐり盤。
  5. 前記傾斜角度調整手段は、前記機械本体と前記水平移動体との間に挿入するくさび部材を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の横中ぐり盤。
  6. 前記傾斜角度調整手段は、前記機械本体と前記水平移動体との間に挿入して変形可能な圧電素子を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の横中ぐり盤。
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