以下に添付図面を参照して、本発明にかかる情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1の概要説明)
図1は、実施の形態1にかかる本システムの利用方法を示す説明図である。本システムは、情報提供装置101と、GPS受信機能付き携帯端末107、端末装置109、端末装置113によって構成される。情報提供装置101は、場所テーブル102、移動経路テーブル103、場所への接近・滞在回数テーブル104、購入品・加入サービステーブル105で構成される。情報提供装置101は、各テーブル102〜105を使用して情報提供を行う。情報提供の詳細は、図2にて後述する。各テーブルの詳細はそれぞれ図4−2、図6、図7、図8にて後述する。
GPS受信機能付き携帯端末107は、利用者108によって操作され、情報提供装置101に位置情報を送信し、情報提供を受ける。GPS受信機能付き携帯端末107が送信する位置情報は、GPS衛星106より受信する。
カード/RFタグ110は、利用者112によって操作され、カード/RFタグリーダ111によって識別情報を読み込まれる。読み込まれた識別情報は、カード/RFタグリーダ111によって、情報提供装置101に送信される。送信する時に、カード/RFタグリーダ111は、受信された識別情報に、カード/RFタグリーダ111が設置されている場所情報を併せて送信する。識別情報と場所情報を受信した情報提供装置101は、カード/RFタグ110に対応している端末装置109に、情報提供を行う。
端末装置113は、利用者114によって操作され、利用者114が存在する位置情報の入力を受け付け、受け付けた位置情報を情報提供装置101に送信する。情報提供装置101は、端末装置113に情報提供を行う。
図2は、本システムが提供する情報を示す説明図である。場所P1に接近する利用者が、利用者A〜Gまで存在する。各利用者は、2つのグループ201、グループ202に分けられており、分け方は、場所P1の近所に住んでいるか、もしくは遠方から訪問したかである。グループ201は、場所P1の近所に住んでいる近所の住人、通勤通学者であり、利用者A〜Dで構成する。グループ202は、遠方からの場所P1への訪問者であり、利用者E〜Gで構成する。さらにグループ202は、遠方から場所P1を目的とする訪問者で構成されるグループ203を内部に含む。同図で示す利用者E、Fはグループ203に属している。
本システムは、任意の利用者が場所P1を指定した場合、情報提供装置101が、グループ203に属する利用者E、Fが共通して場所P1以外に訪問している場所P3を情報として場所P1を指定した利用者に提供する。また、情報提供装置101は、利用者E、Fが共通して購入した購入品、加入したサービスの情報を、場所P1を指定した利用者に提供する。利用者E、Fは、遠方から場所P1を訪問しているため、同様に訪問している場所P3は場所P1と何らかの関係がある可能性が高い。
具体的には、たとえば、場所P1が専門書を多く取り扱う本屋である場合、近所の人が一般的な書籍を購入するために訪問する一方で、遠方からも専門書を購入するために訪問する人が現れる。遠方から訪問する人は、他の専門書を多く取り扱う本屋にも訪問している可能性があり、同例では場所P3となる。このように、本システムは、任意の場所を指定した際に、場所に遠方から訪問した利用者を特定し、特定された利用者に関連した情報を提供することを目的とする。
(情報提供装置101のハードウェア構成)
図3は、情報提供装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、情報提供装置101は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read‐Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、を備えている。また、記憶装置として、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、を備えている。また、ユーザやその他の機器との入出力装置として、ディスプレイ308と、I/F(Interface)309と、キーボード310と、マウス311と、スキャナ312と、プリンタ313と、を備えている。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、情報提供装置101の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク307に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
ディスプレイ308は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ308は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F309は、通信回線を通じてLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワーク314に接続され、このネットワーク314を介して他の装置に接続される。そして、I/F309は、ネットワーク314と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F309には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード310は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス311は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ312は、画像を光学的に読み取り、情報提供装置101内に画像データを取り込む。なお、スキャナ312は、OCR(Optical Character Reader)機能を持たせてもよい。また、プリンタ313は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ313には、たとえば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
図4−1、図4−2は、場所情報の設定例を示す説明図である。図4−1に示す地域401と地域402は、離れた2つの地域の略地図を示している。また、図4−2に示す場所テーブル102は、地域401と地域402に含まれる場所情報を記憶した状態を示している。地域401には、場所P1、場所P2、スーパーマーケットS1、クリーニング店C1、ラーメン店R1、テーマパークT1という場所が存在する。また、場所テーブル102には登録されていないが、駅Aが存在する。地域402には、場所P3、場所P4、ラーメン店R2という場所が存在する。
場所テーブル102は、場所情報を格納するテーブルで、場所ID、名称、緯度1、経度1、緯度2、経度2、訪問下限時間という7つのフィールドで構成される。場所IDは場所を示す識別情報である。名称フィールドは、その場所情報を示す名称で、たとえば、施設であれば、施設の名称が設定される。緯度1〜経度2フィールドは、その場所が位置する緯度経度であり、緯度1〜経度2フィールドで構成する矩形範囲内に利用者が存在した場合、利用者がその場所に接近したとする。
具体的には、たとえば、利用者108がGPS受信機能付き携帯端末107によって、北緯35度40分57秒、東経139度45分56秒の位置情報を受信し、情報提供装置101が、前述した位置情報を受け取った場合を想定する。同例では、位置情報が場所P1の緯度1〜経度2フィールドで示す矩形領域の内側に存在するため、情報提供装置101は、利用者108が場所P1に接近したと判断する。
訪問下限時間フィールドは、利用者が該当のレコードの場所に何分以上存在した時に、その場所に滞在したか、ということを示す下限時間である。たとえば、場所P1では、30分以上、利用者が場所P1に存在し続けることで、利用者が場所P1に滞在したことを示す。またテーマパークT1では、利用者が100分以上テーマパークT1に存在し続けることで、利用者がテーマパークT1に滞在したことを示す。
場所によって訪問下限時間が異なる理由は、滞在したか否かの判断をより正確にするためである。たとえば、テーマパークT1の緯度1〜経度2フィールドで構成する矩形範囲が広く、訪問下限時間が短い場合を想定する。もし駅Aを出発しテーマパークT1を通り抜けて場所P1、場所P2に向かう利用者が存在した場合、利用者はテーマパークT1を通り抜けただけなのに、テーマパークT1に滞在したことになってしまう。前述した状態を防ぐため、範囲が広い場所は、訪問下限時間を長く取る必要がある。
また、テーブル構成として、本実施の形態1では矩形状態で設定している。別の設定方法として、特定の場所の中心地の緯度経度と中心地からの距離をテーブル構造に持ち、GPSの位置情報が、特定場所の中心地からの距離以内に収まっていることで、利用者が特定の場所内に存在すると判断してもよい。
(実施の形態1の機能的構成)
次に、情報提供装置の機能的構成について説明する。図5は、実施の形態1にかかる情報提供装置101の機能的構成を示すブロック図である。情報提供装置101は、受信部501と、指定部502と、接近回数分類部503と、訪問率分類部504と、抽出部505と、特定部506と、出力部507と、更新部508と、を含む構成である。この制御部となる機能(受信部501〜更新部508)は、具体的には、たとえば、図3に示したROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301が実行することにより、その機能を実現する。または、I/F309を経由して他のCPUが実行することにより、その機能を実現してもよい。
また、情報提供装置101は、場所テーブル102、移動経路テーブル103、場所への接近・滞在回数テーブル104、購入品・加入サービステーブル105というデータベースに接続する。各利用者が接近した接近回数と、各利用者が所定時間以上留まった滞在回数は、場所への接近・滞在回数テーブル104にて記憶される。また、所定時間とは、場所テーブル102での訪問下限フィールドの値となる。各テーブル102〜105は情報提供装置101の内部、もしくは外部に存在し、図3に示したROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置に記憶される。
受信部501は、GPS受信機能付き携帯端末107、それと図5には図示していないがカード/RFタグリーダ111、端末装置113から位置情報/場所情報を受信する機能を有する。位置情報/場所情報を受信することにより、情報提供装置101は、位置情報受信処理を行う。また、受信部501は、GPS受信機能付き携帯端末107、端末装置109、端末装置113から、情報提供要求を受信する機能を有する。情報提供要求を受信することにより、情報提供装置101は、情報提供応答処理を行う。
具体的には、たとえば、情報提供装置101は、GPS受信機能付き携帯端末107から位置情報を受信する。なお、受信した位置情報/場所情報は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置に記憶される他、移動経路テーブル103に蓄積される。
指定部502は、場所の集合の中から任意の場所を指定する機能を有する。また、受信部501によって、場所を指定してもよい。具体的には、たとえば、図4−1で示した場所P1等である。なお、指定されたデータは、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
接近回数分類部503は、データベースを参照して、指定部502によって指定された場所に接近した各利用者の接近回数に応じたグループに各利用者を分類する機能を有する。各利用者が、図4−2で前述した場所テーブル102の各領域に入った際に、接近したとする。接近回数とは、各利用者が図4−1で前述した場所に入った回数である。
具体的には、たとえば、指定部502によって場所P1が選択された場合、各利用者を場所P1への接近回数に応じてグループに分類する。分類した結果、接近回数の多少によって分けられたグループが生成される。具体的な分類方法は図9にて後述する。なお、生成されたグループは、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
訪問率分類部504は、データベースを参照して、指定部502によって指定された場所に接近した各利用者の接近回数および指定された場所に滞在した各利用者の滞在回数に基づく訪問率に応じたグループに各利用者を分類する機能を有する。各利用者が、図4−2で前述した場所テーブル102の各領域に入り、場所テーブル102の訪問下限時間以上留まった場合に、滞在したとする。滞在回数は指定された場所に留まった回数である。訪問率は、1回の接近あたりの滞在した割合であり、訪問率=(滞在回数/接近回数)で求められる。
具体的には、たとえば、指定部502によって場所P1が指定された場合、各利用者を場所P1への訪問率に応じてグループに分類する。分類した結果、訪問率の高低によって分けられたグループが生成される。具体的な分類方法は図9にて後述する。なお、生成されたグループは、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
抽出部505は、接近回数分類部503によって分類されたグループ群のうち、接近回数が最上位であるグループを除いた第1のグループを抽出する。また、訪問率分類部504によって分類されたグループ群のうち、訪問率が最下位であるグループを除いた第2のグループを抽出する機能を有する。また、接近回数が最下位のグループと、訪問率が最上位のグループを抽出してもよい。
具体的には、たとえば、接近回数分類部503によって接近回数が多いグループと少ないグループの2つに分けられた場合、抽出部505は、接近回数が多いグループを取り除き、接近回数が少ないグループを抽出する。また、訪問率分類部504によって訪問率が高いグループと低いグループの2つに分けられた場合、抽出部505は、訪問率が低いグ
ループを取り除き、訪問率が高いグループを抽出する。なお、抽出されたグループは、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
特定部506は、抽出部505によって抽出された第1および第2のグループに共通して含まれる利用者を特定する機能を有する。具体的には、たとえば、第1のグループは接近回数が少ないグループで、第2のグループは訪問率が高いグループである場合、接近回数が少なく、訪問率が高い利用者を特定する。特定された利用者が遠方から指定された場所に対して訪問した利用者となる。なお、特定された利用者の情報は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
出力部507は、特定部506によって特定された利用者に関する情報を出力する機能を有する。特定された利用者に関する情報とは、特定された利用者が、指定された場所以外に、接近回数が少なく、訪問率が高い場所の情報と、購入品・加入サービステーブル105に格納されている特定された利用者が購入した購入品、加入した加入サービスである。
具体的には、たとえば、図2で前述したように、特定された場所が場所P1であり、特定された利用者が、利用者E、Fであった場合を想定する。利用者E、Fが場所P1以外で、接近回数が少なく訪問率が高い場所が場所P3となる。また、利用者E、Fが加入しているサービスが存在すればその情報を提供する。たとえば、後述する図8にて、利用者E、Fが共通して加入しているサービスとして、本等の受け取りサービスがあり、その情報を出力する。
なお、出力された情報は、受信部501にて受信した端末に出力する。具体的には、たとえば、GPS受信機能付き携帯端末107、カード/RFタグ110に対応する端末装置109、端末装置113等へ出力される。また、出力される情報は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
更新部508は、受信部501によって更新された移動経路テーブル103から、場所への接近・滞在回数テーブル104に記憶されている接近回数と訪問回数を更新する機能を有する。具体的には、たとえば、情報提供装置101は、移動経路テーブル103に書き込まれた場所が、前回の時刻での場所と変更されているかを確認し、変更されているなら、前回の場所の接近回数に1追加する。一定時間以上留まっている場合には、その場所の滞在回数に1追加する。なお、更新された結果は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域上にある、場所への接近・滞在回数テーブル104へ記憶される。
図6は、移動経路テーブル103の記憶内容の一例を示す説明図である。移動経路テーブル103は、利用者IDと移動経路の2つのフィールドで構成する。利用者IDフィールドは、利用者の識別情報を記録する。移動経路フィールドは、時系列ごとに利用者がどの場所に存在したかを記録する。
たとえば、利用者Aは、時刻t0には場所P1に存在しており、時刻t1には場所P2に、時刻t2〜時刻t4には場所P3に存在しているため、場所P1、場所P2、場所P3に接近している。また、時刻t2〜時刻t4の時間が、場所テーブル102の場所P3の訪問下限時間以上の場合には、場所P3に滞在したこととなる。同様に、利用者Bは、時刻t0〜時刻t2には場所P1に、時刻t3〜時刻t5には場所P2に存在しているため、それぞれの訪問下限時間以上であれば、場所P1、場所P2に滞在したことになる。利用者Cは、時刻t0〜時刻t5にはテーマパークT1に存在しているため、テーマパークT1の訪問下限時間以上であれば、テーマパークT1に滞在したことになる。
また、各利用者の交通手段は問わず、徒歩、自動車、電車、飛行機等の各種交通機関によって移動した結果を移動経路テーブル103に記録する。また、移動範囲も限定しない。たとえば、世界各地に移動する利用者108の移動経路は、保持するGPS受信機能付き携帯端末107によって生成され、この場合の移動範囲は、GPS信号を受信できる地球全土全てとなる。一方、あるテーマパーク内を移動する利用者112の移動経路は、テーマパーク内に設置されたカード/RFタグリーダ111によって生成され、この場合の移動範囲は、テーマパーク内となる。
図7は、場所への接近・滞在回数テーブル104の記憶内容の一例を示す説明図である。場所への接近・滞在回数テーブル104は、場所ID、利用者ID、接近回数、滞在回数、訪問率の5つのフィールドで構成する。場所IDフィールドは場所テーブル102の場所IDが設定される。残りのフィールドは、設定された場所IDごとに設定される。利用者IDフィールドは、利用者の識別情報が設定される。接近回数フィールドは、設定された場所IDによって示される、特定の矩形領域内に利用者が存在した回数を示す。滞在回数フィールドは、設定された場所IDによって示される、特定の矩形領域内に利用者が所定時間以上滞在した回数を示している。訪問率フィールドは、(滞在回数/接近回数)で示される値である。また、ここでの所定時間とは、図4−2にて前述した場所テーブル102の訪問下限時間である。
訪問率フィールドの値が高い程、設定された場所IDに目的を持って滞在したことがわかる。訪問率は、具体的には、たとえば、利用者Aは、前述した図6にて時刻t0と時刻t8で、場所P1に接近しているため接近回数は2となる。しかし、場所テーブル102で示した訪問下限時間を下回っているため、滞在回数は0となり、訪問率も0%となる。同様に、利用者Bは、時刻t0〜t2で、場所P1に接近しているため接近回数は1となり、さらに、訪問下限時間以上滞在しているため、滞在回数も1となり、訪問率は100%となる。
図8は、購入品・加入サービステーブル105の記憶内容の一例を示す説明図である。購入品・加入サービステーブル105は、利用者ID、購入品、加入サービスの3つのフィールドで構成する。利用者IDフィールドは、利用者の識別情報を記録する。購入品および加入サービスフィールドは、それぞれ、利用者が購入した商品、加入したサービスを示す。
具体的には、たとえば、利用者Cは時刻t0〜時刻t5にてテーマパークT1に滞在したため、後日テーマパークT1のマスコットをあしらったキーホルダーを購入している。また、利用者A、Bは、加入サービスフィールドより、近所にあるクリーニング店C1の会員となっている。さらに、利用者E、Fは、場所P1、P3を、専門書を扱う本屋と仮定した場合に、加入サービスフィールドより、郵便局やコンビニエンスストア等で遠方の店で購入した本を受け取れる受け取りサービスに加入している。次に、図9、10にて、任意の場所Pが選択された場合に、場所Pに関連する利用者、場所を抽出する方法を記述する。
図9は、場所Pへの接近回数が少なく場所Pへの訪問率の高い人の抽出方法を示す説明図である。テーブル901は、場所への接近・滞在回数テーブル104の場所IDが場所Pである条件を満たしたテーブルである。初めに、情報提供装置101は、接近回数に応じたグループで利用者を分類し接近回数の最下位のグループを取得する。分類方法としては、外的基準なしに自動的に分類するクラスタリングを用いた方法や、または閾値を設定して分類してもよい。
具体的には、たとえば、特定のグループ数に分類するK平均法を利用者A〜Gに対して使用することを想定する。グループ数を接近回数の多いグループと少ないグループの2つとする。グループ数2のK平均法を行うと、接近回数:多のグループは、平均値が80回となり、80回に近い接近回数である利用者A〜Dで構成する。接近回数:少のグループは、平均値が約6.3となり、6.3回に近い接近回数である利用者E〜Gで構成する。
次に、接近回数:少のグループ902に対して訪問率に応じたグループに利用者を分類する。グループ数2のK平均法を行うと、訪問率:高のグループ903は平均値が90%となり、90%に近い接近率である利用者E、Fで構成する。訪問率:低のグループは平均値が25%となり、25%に等しい接近率である利用者Gで構成する。情報提供装置101は、訪問率:高のグループ903を抽出し、利用者E、Fを特定する。
上述した操作でグループ分けを行い、接近回数が少なく、訪問率が高いグループを抽出することで、接近回数の少なさから遠方から場所Pに訪問していることを表し、訪問率の高さから、場所Pに対して目的を持って訪問していることがわかる。
上述の操作では、滞在回数に応じてグループ分けを行い、滞在回数:少のグループ902に対して訪問率に応じてグループ分けを行っている。しかし、順序を逆にして、訪問率に応じてグループに分類し、訪問率:高のグループに対して滞在回数に応じてグループ分けを行っても同じ結果を得る。また、滞在回数と訪問率それぞれに対してグループ分けを行い、滞在回数:少のグループと訪問率:高のグループに共通して含まれる利用者を抽出しても同じ結果を得る。後述する図14のフローチャートでは、滞在回数:少のグループと訪問率:高のグループに共通して含まれる利用者を抽出している。
抽出された利用者E、Fに関する情報を、場所Pを選択した利用者に提供する。利用者E、Fに関する情報とは、利用者E、Fが場所P以外に接近回数が少なく、訪問率が高い場所である。その場所の抽出方法は図10にて後述する。また、購入品・加入サービステーブル105を参照して、利用者E、Fが共通して購入した購入品、加入サービスの情報を提供する。利用者E、Fが共通して加入したサービスとして、具体的には、たとえば、図8にて示した受け取りサービスがある。
図10は、利用者Eの接近回数が少なく訪問率が高い場所の抽出方法を示す説明図である。テーブル1001は、場所への接近・滞在回数テーブル104の利用者IDが利用者Eである条件を満たしたテーブルである。抽出する方法は、図9と同様である。初めに、情報提供装置101は、利用者Eの接近回数に応じてグループに場所を分類し、接近回数最下位のグループである接近回数:少のグループ1002を抽出し、場所P1〜P3を得る。次に、情報提供装置101は、場所P1〜P3から、利用者の訪問率に応じてグループに分類し、訪問率が最上位のグループである訪問率:高のグループ1003を抽出し、場所P1、P3を得る。
図10での操作も、図9と同様に、訪問率に応じてグループに分類し、訪問率:高のグループを抽出した後に、接近回数に応じてグループに分類し、接近回数:少のグループを抽出しても同じ結果を得る。また、滞在回数と訪問率それぞれに対してグループ分けを行い、滞在回数:少のグループと訪問率:高のグループに共通して含まれる場所を抽出しても同じ結果を得る。後述する図15のフローチャートでは、滞在回数:少のグループと訪問率:高のグループに共通して含まれる場所を抽出している。
前述した各テーブル102〜105を使用して、実施の形態1にかかるシステムは、位置情報送信処理、位置情報受信処理、情報提供要求処理、情報提供応答処理を実行する。各処理を実行する装置として、位置情報送信処理は、GPS受信機能付き携帯端末107と、カード/RFタグリーダ111と端末装置113が実行する。位置情報受信処理と情報提供応答処理は、情報提供装置101が実行する。また、情報提供要求処理は、GPS受信機能付き携帯端末107と、端末装置109と端末装置113が実行する。
図11は、実施の形態1にかかる位置情報送信処理のフローチャートである。位置情報送信処理は、GPS受信機能付き携帯端末107と、カード/RFタグリーダ111と端末装置113が行う。初めに、GPS受信機能付き携帯端末107にて行う位置情報送信処理のフローチャートを説明する。
GPS受信機能付き携帯端末107は、位置情報送信処理をタイマなどで一定時間ごとに起動する(ステップS1101)。一定時間経過後(ステップS1101:Yes)、GPS受信機能付き携帯端末107は、GPS信号を受信し(ステップS1102)、位置情報を情報提供装置101に送信する(ステップS1103)。ステップS1103の終了後、もしくは、一定時間経過していない場合(ステップS1101:No)、GPS受信機能付き携帯端末107は、一定時間経過するまで待機する(ステップS1104)。次に、カード/RFタグリーダ111にて行う位置情報送信処理のフローチャートを説明する。
カード/RFタグリーダ111は、利用者112によってカード/RFタグ110を検出する(ステップS1105)。検出した場合(ステップS1105:Yes)、カード/RFタグリーダ111は、カード/RFタグ110を読み取り(ステップS1106)、場所情報を情報提供装置101に送信する(ステップS1107)。検出していない場合(ステップS1105:No)、もしくは、ステップS1107終了後、カード/RFタグリーダ111は、カード/RFタグ110を検出するまで待機する(ステップS1108)。
また、端末装置113は、利用者114の操作によって位置情報が入力され、位置情報を情報提供装置101に送信する。なお、送信された位置情報/場所情報には、利用者108、利用者112、利用者114の識別情報が含まれており、情報提供装置101は、位置情報/場所情報に含まれる利用者の識別情報から、どの利用者に対する位置情報/場所情報を判断する。
図12は、実施の形態1にかかる位置情報受信処理のフローチャートである。情報提供装置101は、位置情報/場所情報を受信したかを確認する(ステップS1201)。受信していない場合(ステップS1201:No)、情報提供装置101は、位置情報/場所情報を受信するまで待機する(ステップS1210)。受信した場合(ステップS1201:Yes)、情報提供装置101は、場所情報か、位置情報のどちらを受信したかを確認する(ステップS1202)。
位置情報を受信した場合(ステップS1202:No)、情報提供装置101は、位置情報を場所テーブル102に基づいて場所情報に変換する(ステップS1203)。情報提供装置101は、変換が行えたかを確認する(ステップS1204)。変換が行えなかった場合(ステップS1204:No)、情報提供装置101は、ステップS1210の処理に移行する。変換が行えなかった場合とは、受信時のデータ破損の他に、位置に対応する場所が場所テーブル102に存在しなかった場合を示す。利用者の存在できる全ての位置が場所テーブル102に存在する場合は、変換処理は常に成功する。
場所情報を受信していた場合(ステップS1202:Yes)、または、位置情報を場所情報に変換できた場合(ステップS1204:Yes)、情報提供装置101は、移動経路テーブル103に場所情報を追加する(ステップS1205)。追加後、情報提供装置101は、移動経路テーブル103にて、場所が前回から変更されているかを確認する(ステップS1206)。変更されている場合(ステップS1206:Yes)、場所を移動していることになり、情報提供装置101は、場所への接近・滞在回数テーブル104の前回の場所を示すレコードの、接近回数フィールドの値を1追加する(ステップS1207)。
場所が前回から変更されていない場合(ステップS1206:No)、もしくは、ステップS1207の処理を行った場合、情報提供装置101は、移動経路テーブル103にて、一定時間以上留まっているかを確認する(ステップS1208)。一定時間は、留まっている場所ごとに決まっており、その値は場所テーブル102の訪問下限時間フィールドに設定されている。具体的には、たとえば、利用者が場所P1に留まっている場合、情報提供装置101は、30分以上留まっているか否かを確認する。利用者がテーマパークT1に留まっている場合、情報提供装置101は、100分以上留まっているか否かを確認する。
一定時間以上留まっている場合(ステップS1208:Yes)、情報提供装置101は、場所への接近・滞在回数テーブル104の現在の場所を示すレコードの、滞在回数フィールドの値を1追加する(ステップS1209)。一定時間以上留まっていない場合(ステップS1208:No)、またはステップS1209の処理を行った後、情報提供装置101は、ステップS1210の処理を行う。
図13は、実施の形態1にかかる情報提供要求処理のフローチャートである。情報提供要求処理は、利用者108、利用者112、利用者114によって操作された携帯端末、端末装置が行う処理である。下記では、GPS受信機能付き携帯端末107が情報提供要求処理を行う場合を説明するが、端末装置109、端末装置113でも同様の処理となる。
GPS受信機能付き携帯端末107は、利用者より情報提供要求操作を受け付けたかを確認する(ステップS1301)。受け付けていない場合(ステップS1301:No)、GPS受信機能付き携帯端末107は、情報提供要求を受け付けるまで待機する(ステップS1304)。受け付けた場合(ステップS1301:Yes)、GPS受信機能付き携帯端末107は、利用者が指定する場所の入力を受け付ける(ステップS1302)。もしGPS受信機能付き携帯端末107内のRAM等で保持している、省略時の位置を使用する場合、もしくは、GPS受信により現在の位置に基づく場所を使用する場合、入力の受け付けは必要ない。GPS受信機能付き携帯端末107は、情報提供要求を情報提供装置101に送信し(ステップS1303)、ステップS1304の処理に移行する。
図14は、実施の形態1にかかる情報提供応答処理のフローチャートである。情報提供装置101は、GPS受信機能付き携帯端末107、端末装置109、端末装置113から情報提供要求を受信する(ステップS1401)。続けて、情報提供装置101は、場所への接近・滞在回数テーブル104から、情報提供要求に記述された場所Pへの接近回数で利用者をグループに分類する(ステップS1402)。グループの分類方法は、図9にて前述したクラスタリングによる分類もしくは閾値によって分類してもよい。分類後、情報提供装置101は、接近回数にて分類したグループ群のうち、接近回数が最下位の第1のグループを抽出する(ステップS1403)。具体的な抽出された結果としては、たとえば、前述した図9でのグループ902となる。
同様に、情報提供装置101は、場所への接近・滞在回数テーブル104から、場所Pへの訪問率で利用者を分類する(ステップS1404)。分類後、情報提供装置101は、訪問率にて分類したグループ群のうち、訪問率が最上位の第2のグループを抽出する(ステップS1405)。情報提供装置101は、ステップS1403とステップS1405で生成した第1のグループと第2のグループに共通して含まれる利用者を特定する(ステップS1406)。具体的な特定された結果としては、たとえば、前述した図9でのグループ903を構成している利用者E、Fである。
次に、情報提供装置101は、特定された利用者に対して情報取得処理を行う(ステップS1407)。ステップS1407の詳細については図15にて後述する。また、ステップS1407の処理の具体例は、前述した図10にあたる。さらに、情報提供装置101は、購入品・加入サービステーブル105から、抽出された利用者の、購入品・加入サービスの情報を取得する(ステップS1408)。最後に、情報提供装置101は、ステップS1401にて受けた端末装置に対し、ステップS1407で取得した場所の情報を、また、ステップS1408で取得した購入品・加入サービスの情報を、利用者の端末装置に出力する(ステップS1409)。
図15は、実施の形態1にかかる特定された利用者に対する情報取得処理のフローチャートである。情報提供装置101は、場所への接近・滞在回数テーブル104から、特定された利用者の全ての場所のレコードを取得する(ステップS1501)。次に、情報提供装置101は、取得したレコード群から、接近回数に応じたグループに場所を分類する(ステップS1502)。
情報提供装置101は、接近回数にて分類したグループ群のうち、接近回数が最下位の第3のグループを抽出する(ステップS1503)。具体的な抽出された結果としては、前述した図10でのグループ1002となる。ステップS1502と同様に、情報提供装置101は、取得したレコード群から、訪問率に応じたグループに場所を分類する(ステップS1504)。情報提供装置101は、訪問率にて分類したグループ群のうち、訪問率が最上位の第4のグループを抽出する(ステップS1505)。最後に、情報提供装置101は、第3のグループと第4のグループに共通して含まれる場所の情報を取得する(ステップS1506)。具体的な場所の情報としては、たとえば、前述した図10でのグループ1003を構成している場所P1、P3である。
以上説明したように、実施の形態1にかかる情報提供装置101は、任意の場所を指定し、指定された場所に接近した接近回数と、指定された場所に滞在した訪問率で各利用者のグループ分けをする。そして、接近回数が最上位であるグループを除いた第1のグループと、訪問率が最下位であるグループを除いた第2グループを抽出し、第1および第2のグループに共通して含まれる利用者を特定する。特定された利用者を、指定された場所を目的地として積極的に訪問している者と判断し、その者に関する情報を提供することにより、指定された場所に関する、有用な情報を提供することができる。
具体的には、たとえば、ある種の商品に力を入れている店であれば、その商品のファンや強い興味を持つ人たちが他に訪問している場所の情報を提供することで、利用者にとって情報の有用性が向上する。
また、接近回数が最下位であるグループを第1のグループとし、訪問率が最上位であるグループを第2のグループとしてもよい。これにより、遠方から指定された場所を目的として訪問した利用者を特定でき、その利用者が持つ情報であれば、有用な情報であろうから、他の利用者にとって有用な情報を提供することができる。
また、接近回数と訪問率でグループ分けを行う時に、グループを2つではなく、3つ以上に分類してもよい。具体的には、たとえば、接近回数に基づいて利用者を3つのグループに分け、接近回数が中で、訪問率が高のグループを抽出してもよい。この場合、接近回数が中であることから、利用者から見ると、少し足を延ばすと到着できる距離にあるため、その場所は若干の専門性を持っている場所となる。具体的には、たとえば、近隣の場所にある本屋よりかは取扱う書籍数が多い本屋等である。
したがって、訪問率が高い場所における接近回数の多少は、その場所への行き易さと正の相関があり、接近回数が少ない程、その場所は利用者にとって遠方にあり行き難いがその場所でしか扱っていないという専門性が高まることになる。このように、接近回数の多少について細かくグループを分けて抽出することで、提供する場所の専門性の度合いを調節でき、より利用者のニーズにあった情報を提供できる。
また、グループを細かく分けた後、複数のグループを抽出してもよい。たとえば、接近回数に基づいて3つのグループに分け、中と少のグループを抽出してもよい。これにより、通常の店舗より若干の専門性を持った場所の情報と、より専門性を持った場所との情報を幅広く提供することができる。
また、同様に、訪問率を3つ以上に分類してもよい。具体的には、たとえば、訪問率に基づいて利用者を3つのグループに分け、接近回数が少のグループと、訪問率が中と高を併せたグループとを抽出してもよい。訪問率が中であるグループ、たとえば、ある場所に対する訪問率が約50%程であるグループは、遠方から別の専門店に向かう際に、半分程はその場所を素通りしているが、残り半分はなんらかの興味や必要に応じて立ち寄っていることになる。このようなグループを抽出時に含めることで、多少その専門店に興味を持った利用者の情報を提供することができる。
(実施の形態2の概要説明)
図16〜図26を用いて、実施の形態2にかかる説明を行う。実施の形態2のシステム構成、およびハードウェアの構成は実施の形態1に示したものと等しい。機能的構成の違いとして、実施の形態1では、場所への接近・滞在回数テーブル104の接近回数、訪問率から遠方から訪問した利用者を特定し、特定された利用者に関する情報を提供することで、他の利用者に有用な情報を提供する。それに対し実施の形態2では、移動経路テーブル103より、ある利用者が、遠方からある場所に滞在した場合、遠方から訪問した利用者を特定し、特定された利用者に関する情報を提供することで、他の利用者に有用な情報を提供する。
(実施の形態2の機能的構成)
図16は、実施の形態2にかかる情報提供装置101の機能的構成を示すブロック図である。情報提供装置101は、受信部1601と、指定部1602と、検出部1603と、取得部1604と、特定部1605と、出力部1609と、を含む構成である。また、情報提供装置101は、更新部1606と、分類部1607と、抽出部1608と、を含めてもよい。この制御部となる機能(受信部1601〜出力部1609)は、具体的には、たとえば、記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301が実行することにより、その機能を実現する。記憶装置は、図3に示したROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などである。また、I/F309を経由して他のCPUが実行することにより、その機能を実現してもよい。
また、情報提供装置101は、場所テーブル102、移動経路テーブル103、近隣の場所テーブル1610、購入品・加入サービステーブル105というデータベースに接続する。また、前述したデータベースに、サービス利用者訪問先テーブル1611、訪問回数テーブル1612を含めてもよい。各テーブル102、103、105、1610〜1612は情報提供装置101の内部、もしくは外部に存在し、図3に示したROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置に記憶される。また、受信部1601と指定部1602は実施の形態1における、受信部501と指定部502の機能に等しいため、詳細の記述は省略する。
検出部1603は、データベースを参照して、指定部1602によって指定された場所に所定時間以上留まった利用者の集合を検出する機能を有する。所定時間は、各利用者が、図4−2にて前述した場所テーブル102の訪問下限時間であり、訪問下限時間以上留まった利用者の集合を検出する。具体的には、たとえば、指定部1602によって、場所P1が指定された場合には、検出部1603は、場所P1の訪問下限時間以上留まった利用者の集合を検出する。なお、検出された利用者の集合は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
取得部1604は、データベースを参照して、検出部1603によって検出された利用者ごとに、利用者の移動経路情報から指定部1602によって指定された場所を含む移動経路を取得する機能を有する。移動経路情報とは、図6で示した移動経路テーブルである。具体的には、たとえば、検出部1603にて検出された利用者の集合のうち、利用者Aに対応する移動経路から、指定部1602によって指定された場所P1を含む移動経路を取得する。取得する移動経路の範囲としては、様々な方法があるが、具体的には、たとえば、一日単位で取得する方法がある。また、ある場所に滞在した時間分前後に取得する方法もある。なお、取得された移動経路は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
特定部1605は、指定部1602によって指定された場所の位置情報と取得された移動経路に含まれる位置情報とに基づいて、取得部1604によって取得された移動経路の利用者が、遠方から訪問した利用者であると特定する機能を有する。また、取得された移動経路内に、利用者が所定時間以上留まった他の場所が存在する場合、特定部1605は、他の場所の位置情報と指定された場所の位置情報と取得された移動経路の移動開始場所の位置情報とに基づいて特定してもよい。移動経路に含まれる位置情報とは、移動経路内の開始時点で利用者が接近していた移動開始場所、移動経路内の開始時点で利用者が接近していた移動終了場所、の少なくともいずれか一つである。または、移動経路内の利用者が存在したすべての場所であってもよい。
具体的には、たとえば、指定された場所が場所P1で、移動経路の移動開始場所が場所P3である場合、近隣の場所テーブル1610から場所P1と場所P3は近隣でないため、移動経路の利用者を、遠方から訪問した利用者であると特定する。利用者が遠方からある場所に滞在し、前述した条件を満たした場合に訪問したこととなる。なお、特定された利用者は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される他、サービス利用者訪問先テーブル1611、もしくは、訪問回数テーブル1612に利用者と指定された場所を対応して格納する。
更新部1606は、特定部1605によって特定された利用者が指定部1602によって指定された場所へ訪問した訪問回数を更新する機能を有する。具体的には、たとえば、更新する対象は、後述する図18で示すサービス利用者訪問先テーブル1611、または、後述する図19で示す訪問回数テーブル1612となる。
分類部1607は、更新部1606によって更新された訪問回数に応じたグループに各利用者を分類する機能を有する。また分類部1607は、特定された利用者が、指定された場所とは別に訪問した場所ごとに、更新部1606によって更新された訪問回数を合計し、合計した数に応じたグループに別に訪問した場所の集合を分類する機能を有してもよい。なお、分類したグループ群はRAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
具体的には、たとえば、指定部1602によって場所P1が指定されていた場合を想定する。情報提供装置101は、訪問回数テーブル1612を参照し、利用者E、Fが場所P1へ2回訪問し、利用者Cが場所P1へ1回訪問し、その他の利用者が場所P1へ1回も訪れていない、という結果を取得する。取得結果を使用して、情報提供装置101は、利用者を2グループに分けるのであれば、利用者E、Fで構成する訪問回数:多のグループとその他の利用者で構成する訪問回数:少のグループとに分類する。
また、指定された場所とは別に訪問した場所ごとに分類する場合を想定する。指定部1602によって場所P2が指定された場合に、情報提供装置101は、場所P2に訪問した利用者を取得し、たとえば、利用者B、D、G、Hを取得する。利用者B、D、G、Hが場所P2の他に訪問した場所の訪問回数を合計し、情報提供装置101は、場所P4が3回、ラーメン店R1が1回、ラーメン店R2が1回という結果を取得する。取得した結果に基づいて、情報提供装置101は、合計した数に応じて場所を分類する。前述の例では、たとえば、情報提供装置101は、場所P4で構成する合計した数:多のグループと、その他の場所で構成する合計した数:少のグループとに分類する。
抽出部1608は、分類部1607によって分類されたグループ群のうち、訪問回数が最上位であるグループを抽出する機能を有する。また、抽出部1608は、分類部1607によって、他に訪問した場所に合計した数に応じて分類された場合には、合計した数が最上位であるグループを抽出する機能を有する。
具体的には、たとえば、各利用者が分類部1607によって利用者E、Fで構成する訪問回数:多のグループとその他の利用者で構成する訪問回数:少のグループとに分類された場合を想定する。情報提供装置101は、訪問回数が最上位であるグループとして、訪問回数:多のグループを抽出する。
同様に、各場所が、他に訪問した場所に合計した数に応じて分類され、たとえば、各場所が、場所P4で構成する合計した数:多のグループと、その他の場所で構成する合計した数:少のグループとに分類された場合を想定する。情報提供装置101は、合計した数が最上位であるグループとして、合計した数:多のグループを抽出する。なお、抽出したグループはRAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
出力部1609は、出力部507と同様に、特定部1605によって特定された利用者に関する情報を出力する機能を有する。また、抽出部1608によって抽出されたグループに属する利用者に関する情報、もしくはグループに属する場所の情報を出力してもよい。具体的には、たとえば、抽出部1608によって抽出された訪問回数:多のグループを構成する、利用者E、Fに関する情報を出力する。または、抽出部1608によって抽出された合計した数:多のグループを構成する場所P4の情報を出力する。
なお、出力された情報は、受信部1601にて受信した端末に出力する。具体的には、たとえば、GPS受信機能付き携帯端末107、カード/RFタグ110に対応する端末装置109、端末装置113へ出力される。また、出力される情報は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
図17は、近隣の場所テーブル1610の記憶内容の一例を示す説明図である。近隣の場所テーブル1610は、場所IDと近隣の場所の2つのフィールドで構成する。場所IDフィールドは場所テーブル102で管理する場所IDが格納される。近隣の場所フィールドは、場所IDフィールドに格納されている場所IDに対して、近隣に位置する場所が格納される。
具体的には、たとえば、場所P1は図4−1で示した地域401に属しており、地域401に属している場所P2も近隣の場所となり、場所P2は、場所P1に関する近隣の場所フィールドに登録される。また、図示していないが、場所P7も地域401に属しており、近隣の場所フィールドに格納される。同様に、近隣の場所テーブル1610に記述されていないが、スーパーマーケットS1、クリーニング店C1、ラーメン店R1、テーマパークT1も、場所P1、場所P2の近隣の場所として登録される。
同様に、場所P3に関して、場所P3は地域402に属しており、地域402に属している場所P4も近隣の場所となり、場所P4は、場所P3に関する近隣の場所フィールドに登録される。また、図示していないが、場所P5、場所P6も地域402に属しており、近隣の場所フィールドに格納される。同様に、近隣の場所テーブル1610に記述されていないが、ラーメン店R2も、場所P3、場所P4の近隣の場所として登録される。
図18は、サービス利用者訪問先テーブル1611の生成例を示す説明図である。サービス利用者訪問先テーブル1611は、移動経路テーブル103に基づいて生成される。サービス利用者訪問先テーブル1611は、利用者IDと、訪問先の2つのフィールドを構成する。利用者IDフィールドは、利用者の識別情報が格納される。訪問先フィールドは、利用者が訪問した場所が格納される。
具体的には、たとえば、利用者Aは、移動経路テーブル103から、時刻t2〜t4にて、場所P3に留まっている。時刻t2〜t4の時間が、場所P3に対する訪問下限時間を上回っている場合に、利用者Aは場所P3に滞在したことになる。そして、時刻t2〜t4の前後の時間、たとえば、時刻t0〜t7を取得する。時刻t0では、利用者Aは移動経路の開始地点として場所P1に位置し、場所P1は、近隣の場所テーブル1610から場所P3の近隣ではない。同図で示した移動経路テーブル103にて利用者Aレコードの網がかかっている場所が、場所P3の近隣ではない場所である。同様に、時刻t7では、利用者Aは移動経路の終了地点として場所P2に位置し、場所P2は、近隣の場所テーブル1610から場所P3の近隣ではない。
したがって、利用者Aは、遠方から場所P3に訪問し、また去って行ったことがわかるため、場所P3を目的として訪問したといえる。情報提供装置101は、前述した条件に当てはまった場所P3を利用者Aに対する訪問先として登録する。
同様に、利用者Bは、時刻t3〜t5にて、場所P2に滞在している。そして、時刻t3〜t5の前後の時間、たとえば、時刻t0〜t8を取得する。時刻t8にて、利用者Bは、移動経路の終了地点である場所P4に位置し、場所P4は、近隣の場所テーブル1610から場所P2の近隣ではない。しかし、時刻t0では、利用者Bは移動経路の開始地点として場所P1に位置し、場所P1は、近隣の場所テーブル1610から場所P2の近隣である。同図で示した移動経路テーブル103にて利用者Bレコードの網がかかっている場所が、場所P2の近隣でない場所である。
したがって、利用者Bは遠方から場所P2に訪問しておらず、近所にある場所P2に滞在したことになり、サービス利用者訪問先テーブル1611に登録しない。また、利用者Bの場所P2に関して、時刻t0〜t8の範囲として時刻t0〜t2の範囲で場所P1に滞在している。場所P1は場所P2の近隣であることから、利用者Bは近所にある場所P1と場所P2に滞在したことがわかる。
もし、利用者が遠方から複数の場所を訪問し、遠方に去って行ったパターンを行った場合、実施の形態2では、訪問先に登録しない処理を行っている。これは、遠方からある場所を訪問する場合、複数の場所を訪問した場合は、その場所だけを訪問した場合に比べて、その場所を真の目的としている可能性が低いためである。
しかしながら、たとえば、遠方からの来訪者が、電車の遅延や、渋滞に巻き込まれてしまった等のアクシデントの発生によって、目的とする場所の近隣で長時間滞在してしまう可能性も考えられる。アクシデントの発生する割合が、前述した近隣の利用者が遠方から帰ってきて複数の場所を訪問する割合より高い場合、利用者が遠方から複数の場所を訪問し遠方に去って行ったパターンを、複数の場所に対して訪問先に登録する処理としてもよい。
利用者Bに関し、図18では移動経路テーブル103には図示されていないが、利用者Bは、場所P4に滞在し、かつ遠方から訪問しているとして、場所P4が、サービス利用者訪問先テーブル1611に登録されている。続けて、利用者Bは、場所P4へ訪問後、場所P2、場所P4へ訪問したため、サービス利用者訪問先テーブル1611に場所P2と場所P4が登録されている。他の利用者も同様に、利用者C〜Hも同図で示したように登録されている。
また、ある場所に滞在した際の、前後の時間の決め方には、様々な方法があるが、具体的には、たとえば、一日単位で取得する方法がある。また、ある場所に滞在した時間分前後に取得する方法がある。前述した移動経路テーブル103からサービス利用者訪問先テーブル1611を生成するフローチャートに関しては、図23にて後述する。
図19は、特定された利用者を訪問回数で抽出する方法を示す説明図である。図19では、特定された利用者が多い場合に、より有用な情報を提供するための情報取得処理の一つとして、特定された利用者を訪問回数で抽出する方法を提示している。情報提供装置101は、サービス利用者訪問先テーブル1611を元にして、訪問回数テーブル1612を生成する。
訪問回数テーブル1612は、利用者IDと、各場所のフィールドを持ち、各利用者の各場所への訪問回数を格納する。具体的には、たとえば、サービス利用者訪問先テーブル1611から、利用者Aは、場所P3に1回訪問しているため、訪問回数テーブル1612の場所P3フィールドに1を設定する。他の利用者も同様に設定する。
前述の操作にて生成された訪問回数テーブル1612から、情報提供装置101は、指定された場所への訪問回数に応じて利用者を分類する。具体的には、たとえば、指定された場所がP1の場合、情報提供装置101は、訪問回数テーブル1612の場所P1フィールドを選択し、利用者IDと場所P1のフィールドで構成するテーブル1901を取得する。
続けて、情報提供装置101は、テーブル1901の場所P1フィールドに応じて利用者を分類する。分類した結果、情報提供装置101は、利用者E、Fで構成する訪問回数:多のグループ1902を抽出し、グループ1902を構成する利用者E、Fに関する情報を出力する。前述した情報取得処理の詳細は、図24と図25にて、それぞれ、訪問回数テーブル1612の生成処理、情報取得処理1として後述する。
図20は、特定された利用者から、指定された場所とは別に訪問した場所の情報を抽出する方法を示す説明図である。図20でも、図19と同様に、特定された利用者が多い場合に、より有用な情報を提供するための情報取得処理の一つとして、特定された利用者が共通して訪問している、指定された場所とは別の訪問した場所の情報を提供する方法を提示している。サービス利用者訪問先テーブル1611から、訪問回数テーブル1612の生成方法は、図19で示した方法と等しい。
訪問回数テーブル1612の生成後、情報提供装置101は、たとえば、指定された場所が場所P2である場合、訪問回数テーブル1612の場所P2フィールドを選択し、場所P2へ訪問したことがある利用者を選択する。選択した結果、テーブル2001で示すように、利用者B、D、G、Hのレコードが抽出される。抽出後、情報提供装置101は、利用者B、D、G、Hが、場所P2以外に訪問した回数を合計する。合計した数の具体例は、テーブル2001の利用者の合計訪問回数レコードである。
情報提供装置101は、合計した数に応じて場所の集合を分類し、場所P4で構成する合計した数:多のグループ2002と他の場所で構成する合計した数:少のグループに分類する。分類後、情報提供装置101は、合計した数:多のグループ2002を抽出し、グループ2002を構成する場所P4の情報を出力する。前述した情報取得処理の詳細は、図26にて、情報取得処理2として後述する。
前述した各テーブル102、103、105、1610〜1612を使用して、実施の形態2にかかるシステムは、位置情報送信処理、位置情報受信処理、情報提供要求処理、情報提供応答処理を実行する。各処理を実行する装置は、実施の形態1にて示したものと等しい。さらに、実施の形態2にかかる位置情報送信処理と情報提供要求処理は、実施の形態1にて示した処理と等しいため、説明は省略する。
図21は、実施の形態2にかかる位置情報受信処理のフローチャートである。実施の形態2にかかる位置情報受信処理は、実施の形態1にかかる位置情報受信処理のフローチャートの前半部分に等しい。具体的には、ステップS2101〜ステップS2105の処理は、ステップS1201〜ステップS1205の処理に等しい。ステップS2101:No、ステップS2104:No、または、ステップS2105の処理終了後、情報提供装置101は、位置情報/場所情報を受信するまで待機する(ステップS2106)。
図22は、実施の形態2にかかる情報提供応答処理のフローチャートである。情報提供装置101は、GPS受信機能付き携帯端末107、端末装置109、端末装置113から情報提供要求を受信する(ステップS2201)。次に、情報提供装置101は、サービス利用者訪問先テーブル1611から、情報提供要求に記述された場所Pを訪問先とした利用者を特定する(ステップS2202)。
場所Pを訪問先とした利用者を特定した後、情報提供装置101は、特定された利用者に対する情報取得処理を行う(ステップS2203)。情報取得処理は、後述する図25、図26で示す、情報取得処理1、情報取得処理2である。情報提供装置101は、情報取得処理1、情報取得処理2を実行しなくてもよいし、どちらか1つを実行してもよいし、両方とも実行してもよい。同様に、情報提供装置101は、購入品・加入サービステーブル105から、特定された利用者の、購入品・加入サービスの情報を取得する(ステップS2204)。最後に、情報提供装置101は、ステップS2201にて受けた端末装置に対し、ステップS2203で取得した利用者、場所の情報、また、ステップS2204で取得した購入品・加入サービスの情報を出力する(ステップS2205)。
特定された利用者が多い場合、情報提供装置101は、特定された利用者の中から、繰り返し場所Pを訪問先としている利用者を抽出し、抽出された利用者に関する他の訪問先の情報、また購入品・加入サービスの情報を提供してもよい。特定された利用者の中から、繰り返し場所Pを訪問先としている利用者を抽出する方法は、後述する図25の情報取得処理1となる。また情報提供装置101は、特定された利用者に共通して訪問する他の訪問先に関して、訪問を受ける回数が多い場所を抽出して、提供してもよい。訪問を受ける回数が多い場所を抽出する方法は、後述する図26の情報取得処理2となる。購入品・加入サービスに関しても同様である。
図23は、実施の形態2にかかるサービス利用者訪問先テーブル1611の生成処理のフローチャートである。サービス利用者訪問先テーブル1611の生成処理は、タイマ等で定期的に実行される。また、図21で示した位置情報受信処理によって、移動経路テーブル103が更新された後、情報提供装置101は、更新された利用者に対して生成処理を行ってもよい。
情報提供装置101は、場所テーブル102から、先頭の場所Pxを選択する(ステップS2301)。併せて、情報提供装置101は、全サービス利用者から、先頭の利用者Uyを選択する(ステップS2302)。場所Px、利用者Uyをそれぞれ選択できたら、情報提供装置101は、移動経路テーブル103の利用者Uyのレコードの中で、利用者Uyの移動経路の先頭に探索位置を設定する(ステップS2303)。
情報提供装置101は、利用者Uyの移動経路の探索位置から一定時間以上Pxが連続している部分があるかを確認する(ステップS2304)。一定時間以上か否かの判断について、情報提供装置101は、場所テーブル102の場所Pxのレコードの、訪問下限時間から判断する。一定時間以上Pxが連続している部分がある場合(ステップS2304:Yes)、情報提供装置101は、連続している部分を中心に、一定範囲の移動経路を取得する(ステップS2305)。一定範囲の設定方法は、図18にて前述したように、一日分の移動経路を一定範囲とする方法、または、ある場所に滞在した時間分前後の移動経路を一定範囲とする方法がある。
続けて、情報提供装置101は、一定範囲の移動経路内に、Pxとは近隣でない場所が存在するかを確認する(ステップS2306)。存在する場合には(ステップS2306:Yes)、情報提供装置101は、Pxと異なる近隣の場所が一定時間以上連続するかを確認する(ステップS2307)。一定時間以上連続する場合には(ステップS2307:Yes)、場所Pxを訪問先に登録しないことになるため、情報提供装置101は、場所Pxが連続している部分の末尾の次の位置を探索位置として設定する(ステップS2310)。その後、情報提供装置101は、ステップS2304の処理に移行し、再び次の場所Pxが連続している部分を探索する。
図18にて前述した、利用者が遠方から複数の場所を訪問し遠方に去って行ったパターンを、複数の箇所を訪問先に登録する処理とする場合、ステップS2306とステップS2307が不要となる。その場合、情報提供装置101は、ステップS2305を実行した後、ステップS2308を実行することで、前述の処理を達成できる。
ステップS2306:No、もしくは、ステップS2307:Noであった場合、情報提供装置101は、一定範囲の移動経路の両端の場所が共に、Pxとは近隣でない場所かを確認する(ステップS2308)。移動経路の両端の場所とは、移動経路の開始地点と終了地点である。少なくとも両端のどちらかの場所が近隣であった場合(ステップS2308:No)、遠方から訪問した利用者であると特定できたため、情報提供装置101は、ステップS2310の処理に移行する。両端のどちらの場所も近隣でない場合(ステップS2308:Yes)、情報提供装置101は、サービス利用者訪問先テーブル1611の利用者Uyの訪問先にPxを登録する(ステップS2309)。登録後、情報提供装置101は、ステップS2310の処理に移行する。
ステップS2308の処理にて、情報提供装置101は、場所Pxと一定の範囲の移動経路の開始地点とが近隣か否かによって、遠方から訪問した利用者であると特定してもよい。ステップS2304にて、移動経路の探索位置から、Pxが連続している部分がない場合(ステップS2304:No)、場所Pxの利用者Uyに対する探索処理は終了したことになる。情報提供装置101は、全ての利用者に対して処理したかを確認し(ステップS2311)、処理を行っていない利用者が存在する場合(ステップS2311:No)、次の利用者をUyとして選択し(ステップS2312)、ステップS2303の処理に移行する。
場所Pxにおける全ての利用者に対して処理を行った場合(ステップS2311:Yes)、情報提供装置101は、全ての場所に対して処理したかを確認する(ステップS2313)。処理を行っていない場所が存在する場合(ステップS2313:No)、情報提供装置101は、次の場所をPxとして選択する(ステップS2314)。全ての場所に対して処理した場合(ステップS2313:Yes)、情報提供装置101は、処理を終了する。
図24は、実施の形態2にかかる訪問回数テーブル1612の生成処理のフローチャートである。訪問回数テーブル1612は、後述する図25、図26での情報取得処理にて使用される。情報提供装置101は、サービス利用者訪問先テーブル1611から、先頭の利用者Uyを選択する(ステップS2401)。選択後、情報提供装置101は、場所テーブル102から、先頭の場所Pxを選択する(ステップS2402)。
利用者と場所を選択できたら、情報提供装置101は、サービス利用者訪問先テーブル1611の利用者Uyのレコードを選択し(ステップS2403)、選択したレコードの訪問先フィールドに場所Pxが記述されている回数を取得する(ステップS2404)。情報提供装置101は、訪問回数テーブル1612の、利用者Uyのレコードを選択し、場所Pxのフィールドを、取得した回数で更新する(ステップS2405)。
情報提供装置101は、全ての場所に対して処理したかを確認し(ステップS2406)、未処理の場所がある場合(ステップS2406:No)、次の場所をPxとして選択し(ステップS2407)、ステップS2403の処理に移行する。利用者Uyの全ての場所に対して処理をした場合(ステップS2406:Yes)、情報提供装置101は、全ての利用者に対して処理したかを確認する(ステップS2408)。未処理の利用者が存在する場合(ステップS2408:No)、情報提供装置101は、次の利用者をUyとして選択し(ステップS2409)、ステップS2402の処理に移行する。全ての利用者に対して処理した場合(ステップS2408:Yes)、情報提供装置101は、生成処理を終了する。
図24では、情報提供装置101は、サービス利用者訪問先テーブル1611から訪問回数テーブル1612を生成している。また、別の方法として、情報提供装置101は、ステップS2309にて、サービス利用者訪問先テーブル1611へ登録すると共に、訪問回数テーブル1612の対応する利用者、場所のフィールドを参照し、訪問回数を更新してもよい。
図25は、実施の形態2にかかる特定された利用者に対する情報取得処理1のフローチャートである。情報取得処理1では、図24で生成した訪問回数テーブル1612を使用して、特定された利用者に対して、訪問回数で利用者を抽出した情報を取得する。情報提供装置101は、訪問回数テーブル1612の全ての利用者のレコードから、指定された場所Pxへの訪問回数を取得する(ステップS2501)。
取得後、情報提供装置101は、場所Pxへの訪問回数に応じたグループに利用者を分類する(ステップS2502)。分類後、情報提供装置101は、訪問回数で分類したグループ群のうち、最上位のグループを抽出する(ステップS2503)。最後に、情報提供装置101は、抽出したグループの利用者に関する情報を出力する(ステップS2504)。具体的な利用者の情報としては、たとえば、前述した図19でのグループ1902を構成している利用者E、Fである。
図26は、実施の形態2にかかる特定された利用者に対する情報取得処理2のフローチャートである。情報取得処理2では、図24で生成した訪問回数テーブル1612を使用して、特定された利用者が共通して訪問している、指定された場所とは別の訪問した場所の情報を取得する。
情報提供装置101は、指定された場所Px以外の全ての場所をフィールドに持つワークテーブルを生成する(ステップS2601)。ワークテーブルとは、図20にて示したテーブル2001である。生成後、情報提供装置101は、訪問回数テーブル1612から先頭の利用者Uyを選択する(ステップS2602)。選択後、情報提供装置101は、利用者Uyが指定された場所Pxを訪問しているかを確認する(ステップS2603)。利用者が訪問していない場合(ステップS2603:No)、情報提供装置101は、次の利用者をUyとして選択する(ステップS2604)。
利用者Uyが場所Pxを訪問している場合(ステップS2603:Yes)、情報提供装置101は、ワークテーブルに利用者Uyのレコードを生成し、場所フィールドの値を訪問回数テーブル1612の利用者Uyのレコードからコピーする(ステップS2605)。なお、情報提供装置101は、コピーではなく、訪問回数テーブル1612の利用者Uyのレコードのポインタを参照し、後述のステップにて必要な際に、ポインタから必要な値を取得してもよい。コピー後、情報提供装置101は、全ての利用者に対して処理したかを確認し(ステップS2606)、未処理の利用者が存在する場合(ステップS2606:No)、ステップS2604の処理に移行する。
全ての利用者に対して処理をした場合(ステップS2606:Yes)、情報提供装置101は、ワークテーブルの場所フィールドごとに、滞在回数の合計を算出する(ステップS2607)。情報提供装置101は、滞在回数の合計に応じたグループに場所を分類し(ステップS2608)、滞在回数の合計で分類したグループ群のうち、最上位のグループを抽出する(ステップS2609)。最後に、情報提供装置101は、抽出したグループの場所の情報を出力する(ステップS2610)。具体的な出力された結果としては、たとえば、前述した図20でのグループ2002を構成している場所P4である。
以上説明したように、実施の形態2にかかる情報提供装置101は、任意の場所を指定し、指定された場所に所定時間以上留まった利用者の集合を検出し、検出された利用者ごとに、利用者の移動経路を取得する。続けて情報提供装置101は、指定された場所の位置情報と取得された移動経路の開始時点の場所の位置情報に基づいて、取得された移動経路の利用者が、遠方から訪問した利用者であることを特定する。最後に情報提供装置101は、特定された利用者に関する情報を提供する。これにより、特定された利用者は遠方からその場所を真の目的地として訪問した者であると判断できるため、その者の情報であれば、指定された場所に関する有用な情報を提供することができる。
また、取得された移動経路内に、指定された場所とは別に、利用者が所定時間以上留まった他の場所が存在する場合を想定する。その場合、他の場所の位置情報と指定された場所の位置情報と取得された移動経路の開始時点の場所の位置情報に基づいて、取得された移動経路の利用者が、遠方から訪問した利用者であると特定してもよい。これにより、利用者が、遠方からある場所を訪問する場合は、ある専門性を持つ一つの場所を目的としているため、遠方から訪問した利用者と特定する際に、より正確度の高い情報を提供することができる。
具体的には、指定された場所の位置情報と移動経路の開始時点の場所の位置情報から遠方から訪問した利用者と特定したとしても、実際には、指定された場所の近隣に住んでいる利用者が、遠方から帰ってきて指定された場所に滞在した、という場合が想定できる。近隣に住んでいる場合、近隣の他の場所にも立ち寄る可能性が高いため、移動経路内の他の場所の位置情報を条件に加えることで、前述の行動をした利用者を特定しないことにより、より正確度の高い情報を提供することができる。
また、特定された利用者に対して、指定された場所へ訪問した訪問回数を更新し、更新された訪問回数に応じたグループに各利用者を分類し、訪問回数が最上位であるグループを抽出し、グループに属する利用者に関する情報を出力してもよい。
これにより、特定された利用者の中から、指定された場所により頻繁に訪問している利用者が抽出されるため、より行動的な利用者に関する情報を提供することができる。具体的には、特定された利用者が所定の件数より多い場合、特定された利用者全ての情報を提供すると、情報の提供を受ける利用者は、どの情報がより有用なのか判断するのが困難である。そこで、訪問回数によって特定された利用者を抽出することで、より行動的な利用者に関する情報を提供することができる。
また、特定された利用者が指定された場所とは別に訪問した場所ごとに、更新された訪問回数を合計し、合計した数に応じたグループに別に訪問した場所を分類し、合計した数が最上位であるグループを抽出し、グループに属する場所の情報を出力してもよい。
これにより、特定された利用者に共通して訪問している場所の中から、訪問されている回数が多い場所を抽出することで、より利用者に有用な情報を提供することができる。具体的には、特定された利用者が所定の件数より多い場合、訪問した場所も多くなり、情報の提供を受ける利用者は、どの場所の情報がより有用なのか判断するのが困難である。そこで、合計した数によって場所を抽出することで、より有用な場所の情報を提供することができる。
前述した、特定の利用者の中から頻繁に訪問している利用者にて抽出した場合、頻繁に訪問している利用者に関する場所の情報は、その利用者の好みなどによって偏重した場所の情報が抽出される可能性がある。しかし、特定された利用者に共通して訪問している場所の中から、訪問されている回数が多い場所を抽出した場合、特定された利用者全員の訪問回数を取るため、特定の利用者の行動に偏った情報が出力される可能性を減らすことができる。
また、購入機会の少ない商品に対する専門店、たとえば、家具や車の専門店、が指定された場合、利用者を特定できても、特定された利用者が頻繁に訪問している別の専門の場所の情報を提供してしまい、有用な情報でない可能性がある。しかし、特定された利用者全員の訪問回数に基づいて分類することで、一人一人の訪問回数は少なくとも、同じ専門を持つ他の場所が合計した数の上位にくる可能性が高いため、より有用な情報を提供することができる。
なお、本実施の形態で説明した情報提供方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本情報提供プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本情報提供プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)各利用者が接近した接近回数と、前記各利用者が所定時間以上留まった滞在回数とを、場所ごとに記憶するデータベースにアクセス可能な情報提供装置であって、
任意の前記場所を指定する指定手段と、
前記データベースを参照して、前記指定手段によって指定された場所に接近した前記各利用者を、当該場所への接近回数に応じた複数のグループのいずれかに分類する第1の分類手段と、
前記データベースを参照して、前記指定手段によって指定された場所に滞在した前記各利用者を、当該場所への接近回数により当該場所での滞在回数を除して算出される訪問率に応じた複数のグループのいずれかに分類する第2の分類手段と、
前記第1の分類手段によって分類されたグループ群のうち、前記接近回数が最上位であるグループ以外の少なくとも1つのグループからなる第1の抽出グループと、前記第2の分類手段によって分類された複数のグループのうち、前記訪問率が最下位であるグループ以外の少なくとも1つのグループからなる第2の抽出グループとを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された第1および第2の抽出グループに共通して含まれる利用者を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された利用者に関する情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
(付記2)前記抽出手段は、
前記第1の分類手段によって分類されたグループ群のうち、前記接近回数が最下位であるグループを第1の抽出グループとして抽出し、前記第2の分類手段によって分類されたグループ群のうち、前記訪問率が最上位であるグループを第2の抽出グループとして抽出することを特徴とする付記1に記載の情報提供装置。
(付記3)各利用者が移動した複数の場所に関する情報を時系列で保持した移動経路情報と、前記場所ごとの位置情報と、を記憶するデータベースにアクセス可能な情報提供装置であって、
任意の前記場所を指定する指定手段と、
前記データベースを参照して、前記指定手段によって指定された場所に所定時間以上留まった利用者を検出する検出手段と、
前記データベースを参照して、前記検出手段によって検出された利用者ごとに、当該利用者の移動経路情報を取得する取得手段と、
前記指定された場所の位置情報と前記取得手段によって取得された移動経路情報に含まれる場所の位置情報とに基づいて、前記取得された移動経路の利用者が、遠方から訪問した利用者であると特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された利用者に関する情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
(付記4)前記特定手段は、
前記取得手段によって取得された移動経路情報内に、前記指定された場所とは別の、前記利用者が所定時間以上留まった他の場所に関する情報が存在する場合、当該他の場所の位置情報と前記指定された場所の位置情報と前記取得された移動経路情報で特定される移動経路の移動開始場所の位置情報とに基づいて、前記取得された移動経路の利用者が、遠方から訪問した利用者であると特定することを特徴とする付記3に記載の情報提供装置。
(付記5)前記各利用者が前記指定された場所に前記所定時間留まり前記特定手段によって特定された場合、前記指定された場所に訪問したとし、前記データベースは、前記各利用者と前記複数の場所ごとでの、当該利用者が当該場所へ訪問した訪問回数をさらに記憶し、
前記特定手段によって特定された利用者が前記指定された場所へ訪問した訪問回数を更新する更新手段と、
前記更新手段によって更新された訪問回数に応じた複数のグループのいずれかに前記各利用者を分類する分類手段と、
前記分類手段によって分類されたグループ群のうち、前記訪問回数が最上位であるグループを抽出する抽出手段と、をさらに備え、
前記出力手段は、
前記抽出手段によって抽出されたグループに属する利用者に関する情報を出力することを特徴とする付記3または4に記載の情報提供装置。
(付記6)前記各利用者が前記指定された場所に前記所定時間留まり前記特定手段によって特定された場合、前記指定された場所に訪問したとし、前記データベースは、前記各利用者と前記複数の場所ごとでの、当該利用者が当該場所へ訪問した訪問回数をさらに記憶し、
前記特定手段によって特定された利用者が前記指定された場所へ訪問した訪問回数を更新する更新手段と、
前記特定された利用者が前記指定された場所とは別に訪問した場所ごとに、前記更新手段によって更新された訪問回数を合計し、合計した数に応じた複数のグループのいずれかに、前記別に訪問した場所を分類する分類手段と、
前記分類手段によって分類されたグループ群のうち、前記合計した数が最上位であるグループを抽出する抽出手段と、をさらに備え、
前記出力手段は、
前記抽出手段によって抽出されたグループに属する別に訪問した場所の情報を出力することを特徴とする付記3または4に記載の情報提供装置。
(付記7)各利用者が接近した接近回数と、前記各利用者が所定時間以上留まった滞在回数とを、場所ごとに記憶するデータベースに指定手段と、第1の分類手段と、第2の分類手段と、抽出手段と、特定手段と、出力手段と、を備えるコンピュータが、
前記指定手段により、任意の前記場所を指定する指定工程と、
前記第1の分類手段により、前記データベースを参照して、前記指定工程によって指定された場所に接近した前記各利用者を、当該場所への接近回数に応じた複数のグループのいずれかに分類する第1の分類工程と、
前記第2の分類手段により、前記データベースを参照して、前記指定工程によって指定された場所に滞在した前記各利用者を、当該場所への接近回数により当該場所での滞在回数を除して算出される訪問率に応じた複数のグループのいずれかに分類する第2の分類工程と、
前記抽出手段により、前記第1の分類工程によって分類されたグループ群のうち、前記接近回数が最上位であるグループ以外の少なくとも1つのグループからなる第1の抽出グループと、前記第2の分類工程によって分類された複数のグループのうち、前記訪問率が最下位であるグループ以外の少なくとも1つのグループからなる第2の抽出グループとを抽出する抽出工程と、
前記特定手段により、前記抽出工程によって抽出された第1および第2の抽出グループに共通して含まれる利用者を特定する特定工程と、
前記出力手段により、前記特定工程によって特定された利用者に関する情報を出力する出力工程と、
を実行することを特徴とする情報提供方法。
(付記8)各利用者が移動した複数の場所に関する情報を時系列で保持した移動経路情報と、前記場所ごとの位置情報と、を記憶するデータベースに指定手段と、検出手段と、取得手段と、特定手段と、出力手段と、を備えるコンピュータが、
前記指定手段により、任意の前記場所を指定する指定工程と、
前記検出手段により、前記データベースを参照して、前記指定工程によって指定された場所に所定時間以上留まった利用者を検出する検出工程と、
前記取得手段により、前記データベースを参照して、前記検出工程によって検出された利用者ごとに、当該利用者の移動経路情報を取得する取得工程と、
前記特定手段により、前記指定された場所の位置情報と前記取得工程によって取得された移動経路情報に含まれる場所の位置情報とに基づいて、前記取得された移動経路の利用者が、遠方から訪問した利用者であると特定する特定工程と、
前記出力手段により、前記特定工程によって特定された利用者に関する情報を出力する出力工程と、
を実行することを特徴とする情報提供方法。
(付記9)各利用者が接近した接近回数と、前記各利用者が所定時間以上留まった滞在回数とを、場所ごとに記憶するデータベースにアクセス可能なコンピュータを、
任意の前記場所を指定する指定手段、
前記データベースを参照して、前記指定手段によって指定された場所に接近した前記各利用者を、当該場所への接近回数に応じた複数のグループのいずれかに分類する第1の分類手段、
前記データベースを参照して、前記指定手段によって指定された場所に滞在した前記各利用者を、当該場所への接近回数により当該場所での滞在回数を除して算出される訪問率に応じた複数のグループのいずれかに分類する第2の分類手段、
前記第1の分類手段によって分類されたグループ群のうち、前記接近回数が最上位であるグループ以外の少なくとも1つのグループからなる第1の抽出グループと、前記第2の分類手段によって分類された複数のグループのうち、前記訪問率が最下位であるグループ以外の少なくとも1つのグループからなる第2の抽出グループとを抽出する抽出手段、
前記抽出手段によって抽出された第1および第2の抽出グループに共通して含まれる利用者を特定する特定手段、
前記特定手段によって特定された利用者に関する情報を出力する出力手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
(付記10)各利用者が移動した複数の場所に関する情報を時系列で保持した移動経路情報と、前記場所ごとの位置情報と、を記憶するデータベースにアクセス可能なコンピュータを、
任意の前記場所を指定する指定手段、
前記データベースを参照して、前記指定手段によって指定された場所に所定時間以上留まった利用者を検出する検出手段、
前記データベースを参照して、前記検出手段によって検出された利用者ごとに、当該利用者の移動経路情報を取得する取得手段、
前記指定された場所の位置情報と前記取得手段によって取得された移動経路情報に含まれる場所の位置情報とに基づいて、前記取得された移動経路の利用者が、遠方から訪問した利用者であると特定する特定手段、
前記特定手段によって特定された利用者に関する情報を出力する出力手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。