図1は、本発明の実施の形態に係る画像情報出力装置および画像情報表示装置の実施例1を示すブロック図である。実施例1は、デジタルカメラ2および電子ペーパーディスプレイ4として構成され、電子ペーパーディスプレイ4にて表示されるカレンダーをデジタルカメラ2で作成するシステムとなっている。電子ペーパーディスプレイ4は、極薄構造でカレンダーとして壁などに配置することができ、画像を書換え可能であるとともに電源供給を断っても画像を保持できる大型の電子ペーパー表示部6を有している。この電子ペーパー表示部の大きさは、通常の紙のカレンダー程度のものである。
カレンダーに採用する写真をデジタルカメラ2で撮影するには、レンズおよび撮像素子を有する撮像部8で撮像された画像を画像処理部10による処理を経てモニタ11で観察し、構図が決まると操作部13に含まれるシャッターレリーズボタンを操作する。これによって、撮像部8で撮像された画像は、画像処理部10による処理を経て圧縮/伸長部12にて圧縮され、内部メモリ14に記憶される。また、内部メモリ14に記憶された圧縮写真画像データは、カメラ入出力部16のカードスロット18に挿入される着脱可能なカードメモリ20に適宜転送される。なお、圧縮写真画像データは、圧縮/伸長部12から直接カードメモリ20に記憶することも可能である。記憶された写真画像が特にカレンダー候補であることは操作部13の操作でその旨のマーク情報を写真画像データに付与することで識別可能である。以上の動作を含むデジタルカメラ2の動作は、マイクロコンピュータを含むカメラ制御部21の制御に基づいて行われる。記憶部23はカメラ制御部21の制御に必要なプログラムを記憶するとともに、その制御に必要な種々のデータを記憶する。なお、写真画像データには、カメラ制御部21の有する時計機能によりシャッターレリーズ時の日付が付与される。さらに、GPS(Grobal Positioning System)部25からの情報に基づき、写真画像データにはシャッターレリーズ時におけるデジタルカメラ2の位置情報が付与される。
カードメモリ20は、デジタルカメラ2のカードスロット20から取り出すことができ、これを電子ペーパーディスプレイ4のディスプレイ入出力部22におけるカードスロット24に挿入することにより、画像データを電子ペーパーディスプレイ4に入力することができる。また、内部メモリ14またはカードメモリ20に記憶された画像は、カメラ入出力部16におけるケーブル入出力部26または無線通信部28から電子ペーパーディスプレイ4のディスプレイ入出力部22におけるケーブル入出力部30または無線通信部32へのデータ通信により電子ペーパーディスプレイ4に入力することも可能である。なお、後述のように、デジタルカメラ2および電子ペーパーディスプレイ4の入出力部間のデータ転送は双方向であって、ディスプレイ入出力部22からカメラ入出力部16へのデータ転送も可能である。破線矢印34はこのような双方向のデータ入出力の様子を示す。
次に、カレンダーの作成および表示について説明する。カレンダー作成データ記憶部は、カレンダー作成に必要なカレンダーのレイアウトデータ、複数年分(例えば10年分)にわたる年、月、曜日、国別祝祭日など情報を含むカレンダーデータを記憶およびカレンダーのレイアウトにはめ込む写真画像データを記憶するためのものである。カレンダーの作成にあたっては、まずモニタ11に表示されるレイアウトリストの一つを操作部13により選択するとカレンダー作成データ記憶部36に記憶される複数のレイアウトデータの中から対応するものがモニタ11に表示される。
モニタ11に表示されるカレンダーのレイアウトに写真画像をはめ込むには、操作部13により内部メモリ14またはカードメモリ20に記憶されるカレンダー候補の写真画像のサムネイルをモニタ11に呼出す。そして、その中から所望のものを操作部13により選択すると、選択された写真画像が内部メモリ14またはカードメモリ20から呼出され、圧縮/伸長部12による伸長を経てモニタ11に表示される。ここで、モニタ11はデジタルカメラ2自身の大きさ以上には大きくできないので、モニタ11の全画面一杯に写真画像を表示しても表示写真画像の大きさには限界があり、そのままでは細部の確認は困難である。一方、電子ペーパーディスプレイ4の電子ペーパー表示部6は通常カレンダー程度の大きなものなので、はめ込む写真画像の選択にあたってはカレンダーの大きさへの拡大に耐えるものであるかどうか細部を確認する必要がある。
この目的のため、カレンダー作成データ記憶部36には、電子ペーパーディスプレイ4の電子ペーパー表示部6の画面大きさ情報が記憶されている。そして、この情報と、カレンダーレイアウトの中で占める写真画像の割合の情報、および撮影された写真画像サイズの情報に基づき、モニタ11上において実際に電子ペーパーディスプレイ4で表示される大きさの写真画像を表示するための拡大率が算出される。当然ながら、拡大された写真画像は撮影された写真画像の一部をトリミングしたものとなる。その詳細は後述する。
モニタ11にはタッチパネル38が設けられており、通常サイズで表示されている写真画像の所望の部分を指でタッチすることによりタッチパネル38がこれを検知する。これによって、上記の細部確認のための表示写真画像の拡大はタッチした位置を中心として行われる。このようにして、容易に関心の高い部分を選択して拡大することができる。その詳細は後述する。
加速度センサ40は、拡大部分のスクロールのために設けられているもので、デジタルカメラ2をモニタ11の面に平行な方向に動かすと、その加速度を検知し、モニタ11の移動方向と逆方向にモニタ11の拡大表示写真画像をスクロールする。これによって表示写真画像自体はほぼ静止した状態で拡大表示部分がデジタルカメラ2の移動方向にシフトすることになり、意図通りの部分へのスクロールが簡便に行えるとともに拡大写真画像全体の把握が容易となる。その詳細は後述する。
以上のような確認手順によりはめ込み写真画像の選択が確定すると、選択された写真画像データは画像編集部42でカレンダー作成データ記憶部36からのカレンダー情報と合成編集され、電子ペーパーディスプレイ4で表示されるカレンダー画像となる。このカレンダー画像は圧縮/伸長部12で圧縮され、内部メモリ14またはカードメモリ20に格納されてカメラ入出力部16から電子ペーパーディスプレイ4に送られる。このようにカレンダー画像を写真画像と月日情報が合体した合成画像とすることにより、送信された画像データを表示する機能だけを有するデジタルフォトフレームや送信された画像データをプリントする機能だけを有するプリンタによりカレンダーを表示または印刷することができる。なお、実施例1の電子ペーパーディスプレイは、このような最終的な合成画像データだけでなく、写真画像データ、カレンダーデータ、レイアウトデータなどカレンダー画像を構成する部分データをそのままデジタルカメラ2から受け取り、電子ペーパーディスプレイ4自身でカレンダー画像に合成することもできる。この目的のため、デジタルカメラ2はカレンダー画像を構成する部分データ自身も保持している。その詳細は後述する。
電子ペーパーディスプレイ4は、ディスプレイ入出力部22に入力されたカレンダーデータをデータメモリ44に格納する。なお、カードスロット24による入力の場合は、カードスロット24に挿入されているカードメモリ20自体でカレンダーデータを保持してもよい。入力されたカレンダー画像が部分データである場合は、画像処理部46でこれらがカレンダー画像に合成され、画像メモリ48に入力される。一方、入力されたカレンダー画像が合成画像である場合は、画像処理部46による処理は行われずそのまま画像メモリ48に入力される。ドライバ50は画像メモリ48のデータに基づいて電子ペーパー表示部6に新規画像の入力または入力済み画像の書換えを行う。新規入力画像または書換画像は、以後電力供給が断たれても電子ペーパー表示部6に保持され表示が継続される。
以上の動作を含む電子ペーパーディスプレイ4の動作は、マイクロコンピュータを含むディスプレイ制御部52の制御に基づいて行われる。記憶部54はディスプレイ制御部52の制御に必要なプログラムを記憶するとともに、その制御に必要な種々のデータを記憶する。ディスプレイ制御部52の時計54は、日時の経過をチェックしており、月替わりが検知されるとディスプレイ制御部52は、デジタルカメラ2から予め受け取っておいた次月データをデータメモリ44から読出し、画像処理部46、画像メモリ48を経由してドライバ50によりカレンダー画像の自動書換えを行わせる。なお、データメモリ44はカレンダーに関する標準データを保持しており、デジタルカメラ2から次月用の写真画像データの入力がなかった場合でも、次月のカレンダー画像への自動書換えを行うことができる。その詳細は後述する。
電子ペーパー表示部6はタッチパネル56を備えており、電子ペーパー表示部6に直接タッチして書込み入力することにより、タッチパネル56が検知した文字画像情報を表示されているカレンダー上に手書き文字として重畳表示させることができる。また、この手書きの文字画像情報をデジタルカメラ2に送り、カメラ制御部21のOCR(Potical Character Reader)機能部58により文字コード情報に変換し、これをカレンダーデータまたは合成画像データとして電子ペーパーディスプレイ4に戻すことも可能である。このようにして、長期間転用されるイベント情報をデジタルカメラ2側だけでなく、電子ペーパーディスプレイ4における電子ペーパー表示部6の画面上から入力することができる。その詳細は後述する。電子ペーパー表示部6の画面は大きいので、デジタルカメラ2のモニタ11では不可能な細かい手書きによる書き込みも可能となる。
図2は、図1の電子ペーパーディスプレイ4における電子ペーパー表示部6の表示例を示す画面図であり、横長写真画像がはめ込まれたカレンダーレイアウトの標準的な例を示す。このレイアウトの場合、電子ペーパー表示部6には横長写真画像62がレイアウト上半分の年表示64の下に表示される。一方、下半分には、二ヵ月分の月・日・曜日情報66が表示される。なお、本発明の実施例1では、月替わりで電子ペーパー表示部6の表示が書換えられるので、図2に示すように、左側が偶数月(図示では10月)になるとともに右側が奇数月(図示では11月)となるような二ヵ月分のカレンダー表示が可能となる。因みに図2は10月現在の表示状態であり、これが11月に月替わりすると11月が左側、12月が右側に表示されるよう自動的にカレンダー画像の書換えが行われる。このとき、11月分の画像データの内容に従い、写真画像62が維持される場合もあるし、別画像に書換えられる場合もある。また、月途中でも写真画像62を置き換えることが可能である。
月・日・曜日情報66では、日曜日にあたる日の数字68が太字体に自動修飾されている。また、祝祭日にあたる日の数字70についても自動修飾(図示では○印付与)されている。これら曜日および祝祭日の修飾はカレンダーデータに基づいて、各年、各月で自動的に行われる。カレンダーにはさらに誕生日などの固定イベントデータ72および旅行予定などの可変イベントデータ74を付記することができる。固定イベントデータ72は一度入力すると次年以降のカレンダーにも自動的に付記される。これに対し、可変イベントデータ74はその年限りで次年に引き継がれることはない。
図3は、図2と同様にして図1の電子ペーパーディスプレイ4における電子ペーパー表示部6の表示例を示す画面図であるが、図3では縦長写真画像がはめ込まれたカレンダーレイアウトの標準的な例を示している。図3のレイアウトの場合、電子ペーパー表示部6には縦長写真画像82がレイアウト上半分の年表示64の下に表示される。一方、下半分には、当月(図示では12月)の月・日・曜日情報84が表示される。また、縦長写真画像82の左側には前月分(図示では11月)の月・日・曜日情報86が表示される。さらに、縦長写真画像82の右側には翌月分(図示では2010年1月)の月・日・曜日情報88が表示される。このように年がまたがっている場合、月情報には年情報90も付記して表示される。これにともなって、電子ペーパー表示部6上端の年表示にも、翌年の年号92が併記表示される。手書イベント情報94は図1のタッチパネル56により検出され表示される手書き入力表示の例である。このように手書きイベント情報94は、紙に文字を書く感覚で書込み位置に入力表示することができる。
図4は、図1のデジタルカメラ2におけるモニタ11の表示例を示す画面図である。図4(A)はカレンダー入力画面であり、左側に作成中のカレンダーの全体レイアウト102が表示される。一方、右側上部には、はめ込み写真画像候補のサムネイル群104が表示されている。太枠カーソル106はそのうちの一つが選択されていることを示し、対応する画像108が全体レイアウト102中に表示される。一方、右側下部のID入力欄110には、年単位のカレンダーのID番号(図示では「3」)およびレイアウトタイプ(図示では「縦長カレンダー」)が入力表示される。また、年月入力欄112には、カレンダーの年(図示では「2009年」)および月(図示では「10月」)が入力表示される。これに対応し、全体レイアウト102中には年表示114および月・日・曜日情報116が表示される。これらによって全体表示レイアウト102の骨格が決まる。
さらに、固定イベントデータ欄118には、各年に共通の固定イベント日付(図示では「10/6」)およびその内容(図示では「誕生日」)が入力表示される。また、可変イベントデータ欄120には、その年限りの可変イベント日付(図示では「11/28−29」)およびその内容(図示では「旅行」)が入力表示される。なお、固定イベントデータ欄118および可変イベントデータ欄120の入力は、入力確定次第、年月入力欄112で指定されている月に関する次の入力を次々に行うことができる。入力結果は、全体レイアウト102中の月・日・曜日情報116における該当日の位置に表示される。
図4(B)は図4(A)の全体表示レイアウト102が拡大表示された状態を示す。この場合、レイアウトが縦長カレンダーなので、長手方向を一致させて効率よく拡大するため、全体表示レイアウトの拡大表示122は、図4(A)の全体表示レイアウト102に対し90度回転させて表示される。実際にこれを観察するにはデジタルカメラ2を逆方向に90度回転させて持ち、画像を正立させる。
図5は貼付け画像を確認するためのモニタ11の表示例を示す画面図である。図4(A)のように画像サムネイルの一つに太枠カーソル106が位置している状態において操作部13による選択操作を行うと、図5(A)の表示状態となり、モニタ11一杯に該当サムネイルに対応する確認画像132が表示され、画像細部の確認がより容易となる。この状態でも画像細部の確認が不充分である場合は、さらに指134でモニタ11の表示の所定部分をタッチすると、図5(B)のようにタッチした部分を中心とするトリミング拡大画像136がモニタ11一杯に表示される。この拡大画像は、すでに述べたように電子ペーパー表示部6の画面大きさ情報、カレンダーレイアウトの中で占める写真画像の割合の情報、および撮影された写真画像サイズの情報に基づいて算出した拡大率に基づいて拡大されたもので、その絶対的な大きさは、実際に電子ペーパー表示部6に表示される写真画像の大きさに等しい。従ってモニタ11上で実物大の写真画像の細部を確認することができる。
図6は、既に述べた拡大部分のスクロールについて説明するためのモニタ11の表示例を示す画面図である。図6(A)および図6(B)はそれぞれ図5(A)および図5(B)に対応するものであり、図6(A)では確認画像132により写真画像全体が見えているが細部が小さく、図6(B)は拡大画像136によって細部の状況がよりよくわかるがトリミングされているために写真画像全体の様子がつかみにくい。図6(C)は図6(B)の状態からデジタルカメラ2を、矢印142、144および146等のようにモニタ11の面に平行な方向に繰り返し振った状態を示している。この動きは加速度センサ40によって検知され、種々の位置にあるモニタ148、150、152、154等とその中の写真画像に示すように、モニタ11の移動を打ち消す方向にモニタ11の拡大表示写真画像が自動スクロールされる。従って、表示写真画像自体の絶対位置はほぼ静止した状態で拡大表示部分がモニタ11の移動方向にシフトすることになり、拡大写真画像全体の把握が容易となる。
上記において、スクロール追従が可能な範囲でデジタルカメラ2を振る早さを適度に早くすれば、脳の記憶効果および目の残像効果で拡大写真画像全体の把握がより容易となる。なお、加速度センサによるデジタルカメラ2の移動検知から拡大表示写真画像のスクロールまでには処理時間による遅延があるため、表示写真画像の絶対位置は完全には静止せず、特に加速度が大きい移動開始時にデジタルカメラ2の移動と同方向に写真画像が移動し、これによって写真画像の揺れが生じる。従って、これを緩和するため、デジタルカメラ2の移動による加速度変化を検知したときは、加速度予測処理を行い、実際の加速度検知この予測を加味して早めのスクロールを行う。この処理は、特に移動の折り返しの際、減速加速度によって停止から逆方向への始動を予測するのに有効である。なお、この予測処理には、多数の被験者から実験的に求められた手で物を繰り返し振る場合の平均的な動き特性情報が用いられている。
図7は、カレンダー画像を構成するデータの内容を示すデータ構造図である。カレンダー画像は、それぞれ独立して取り扱うことができるレイアウトデータグループ162、カレンダーデータグループ164および写真画像データグループ166の各部分データグループに分けられている。そして、一年分の一つのカレンダーは共通のID168、170および172で結ばれている。さらに、各月の部分データグループは、月毎に共通の指定年月情報168、170および172で結ばれている。これによって、各月のカレンダー画像が構成されるとともに、そのレイアウトを変更したり写真画像を差替えたりすることが可能となっている。なお、差替え等により同一IDおよび同一指定年月のデータグループが複数発生したときこれらを区別するためデータグループ作成時点のタイムスタンプ174、176および178が記録されている。
レイアウトデータグループ162は、図2に示すような横長画像用レイアウト180および図3に示すような縦長画像用レイアウト182を保持しており、同一ID同一指定年月のカレンダー画像における横長画像と縦長画像の差替えに対応する。具体的には、図2における10月用カレンダー画像において写真画像62のみが縦長画像に差替えられた時、図3のような縦長画像用レイアウトへの自動切換が行われる。このときカレンダーデータグループは10月分のままなので、当月の月・日・曜日情報84としては10月用、前月分の月・日・曜日情報86としては9月用、翌月分1月)の月・日・曜日情報88としては11月分が表示される。
カレンダーデータグループ164は、指定年月情報170で指定される月およびその前月と翌月分の年・月・日・曜日情報184、およびこれらの月に対応する国別祝祭日情報186を保持している。さらに、固定イベント情報保持領域188および可変イベント情報保持領域190を有する。また、カレンダーデータグループ164は、電子ペーパーディスプレイ4のタッチパネル56によって入力された手書き画像情報をデジタルカメラ2に伝達するための手書画像情報保持領域192を有している。
写真画像データグループ166は、写真画像情保持領域194、その写真画像が縦長か横長かを示す縦横情報保持領域196、およびその写真画像の画像サイズ情報保持領域198を有する。また、写真画像データグループ166は、電子ペーパーディスプレイ4の電子ペーパー表示部6の大きさの情報をデジタルカメラ2に伝達するための電子ペーパー表示部情報保持部200を有している。上記手書画像情報保持領域192および電子ペーパー表示部情報保持部200のようにカレンダー画像を構成するデータには、デジタルカメラ2から電子ペーパーディスプレイ4に伝達するためのデータだけでなく、電子ペーパーディスプレイ4からデジタルカメラ2に伝達するためのデータのための保持領域も含んでおり、両者間の双方向の情報伝達に供される。
図8は、図1の実施例1におけるカメラ制御部21の機能を示す基本フローチャートである。このフローは操作部13によるデジタルカメラ2の電源スイッチオンによってスタートする。フローがスタートすると、ステップS2でデジタルカメラ2全体の諸機能の初期立上およびディスプレイ画面大きさ情報受領管理処理が行われる。この管理処理は、電子ペーパーディスプレイ4からの電子ペーパー表示部6のディスプレイ画面大きさ情報がデジタルカメラ2によって受領されているかどうかのチェック、および受領されていなければその旨をモニタ11に立上後所定時間表示することでカメラ入出力部16による電子ペーパーディスプレイ4との交信を促す処理である。
次いでステップS4で撮影モードを開始し、ステップS6で操作部13による撮影操作が行われたかどうかチェックする。撮影操作が検知された時はステップS8に進み、撮影および記録処理が行われる。そしてステップS10にて撮影記録された画像の表示を開始してステップS12に移行する。ステップS12では、撮影画像表示が開始されてから所定時間が経過したかどうかがチェックされ、経過がなければステップS14に進んで撮影した画像をカレンダー候補とする操作がなされたかどうかチェックする。ステップS14で操作の検知がなければステップS12にもどり、以下所定時間が経過するまでカレンダー候補操作を待つ。所定時間内にカレンダー候補操作があったことがステップS14で検知されるとステップS16に進み、該当写真画像にカレンダー候補マークを付与し、ステップS18に移行して撮影画像の表示を終了する。一方、所定時間内にカレンダー候補操作がなければステップS12から直接ステップS18に移行して撮影画像の表示を終了する。
次いでステップS20では、操作部13により再生操作が行われたかどうかチェックする。再生操作が検知されるとステップS22に進み、再生モードを開始する。そしてステップS24において、現在再生されている画像をカレンダー候補とする操作がなされたかどうかチェックする。カレンダー候補操作があったことがステップS24で検知されるとステップS26に進み、該当写真画像にカレンダー候補マークを付与し、ステップS28に移行する。一方、ステップS24でカレンダー候補操作の検知がなければ直接ステップS28に移行する。
ステップS28では、操作部13によって撮影モードに復帰する操作が行われたかどうかのチェックが行われ、操作が検知されるとステップS30に移行する。一方ステップS28で撮影モード復帰操作が検知されなければステップS24に戻り、以下撮影モード復帰操作が行われない限り再生モードを継続する。この間、フローでは図示を省略しているが、サムネイルの表示やその選択、および画像送りなどの通常の再生操作が可能である。なお、ステップS20で再生操作が検知されない場合は直接ステップS30に移行する。
ステップ30では、カレンダー作成操作が行われたかどうかのチェックが行われる。そして操作が検知されるとステップS32のカレンダー作成処理に移行する。その詳細は後述する。カレンダー作成処理が終了するとステップS34に移行する。また、ステップS30でカレンダー作成操作が検知されない場合は直接ステップS34に移行する。ステップS34では、操作部13で電源オフ操作がなされたかどうかがチェックされ、操作が検知されるとフローを終了する。一方、ステップS34で電源オフ操作が検知されない場合はステップS6に戻り、以下電源オフ操作がなされない限り、ステップS6からステップS34が繰り返され、撮影、再生およびカレンダー作成の諸操作に対応する。
図9は、図8のステップS38におけるカレンダー作成処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS42で登録済のカレンダーがあるかどうかチェックされる。登録済のカレンダーがある場合はステップS44に進み、その一覧表をモニタ11に表示する。そしてステップS46に進み、一覧表表示から所定時間内に操作部13によって登録済カレンダーを一つ選択する操作が行われたかどうかチェックする。選択操作がなければステップS48に進み、新規レイアウト候補の一覧表をモニタ11に表示する。また、ステップS42で登録済みカレンダーがなかった場合もステップS48に移行する。ステップSで新規レイアウト候補の一覧表示がなされるとステップS50に進み、一覧表表示から所定時間内に操作部13によって新規レイアウトを一つ選択する操作が行われたかどうかチェックする。そして所定時間内に選択操作があればステップS52で選択されたレイアウトを採用決定してステップS54に進む。一方、ステップS50で所定時間内の操作が検知できない場合はステップS56で所定の推奨レイアウトを自動採用決定してステップS54に進む。
ステップS54では、選択されたカレンダーレイアウトにおける操作日を含む年月分のカレンダーデータを自動選択しステップS58に移行する。ステップS58では、選択された年月分のカレンダーデータに対し、曜日や国別祝祭日の調整(年による曜日や日の移動)および入力済みで援用可能なイベントデータを自動貼付けする処理を行う。その詳細は後述する。そしてステップS60に移行し、完成した選択月のカレンダーをモニタ11に表示する。
一方、ステップS46において一覧表表示から登録済カレンダーを一つ選択する操作が検知されるとステップS62に進み、カレンダー作成処理が新規作成のために行われるのかどうかチェックする。このチェックは、モニタ11に質問を表示して操作部13でその答を入力させることによる。そして新規作成であった場合はステップS54に移行し、以下、新規レイアウトによる作成と同様の処理に進む。つまり、ステップS62からステップS54に進む場合は、登録済のカレンダーレイアウトのみを援用して内容は全て新規に作成する場合に相当する。
これに対し、ステップS62で新規作成でない旨の答を確認したときは、曜日祝日調整やイベントデータ入力が済んだ既存のカレンダーの一部を編集する場合に該当するのでステップS64に進み、編集を要する月を選択する処理を行う。この場合、写真画像の差し替えやイベントデータの追加修正など特定の月に関する場合は、差替えや追加修正などを行う月を操作部13で手動選択させる処理となり、カレンダーレイアウトなど各月共通の場合は操作日を含む月が自動選択される。そしてステップS64の編集月選択処理が終わるとステップS60に移行し、選択月のカレンダーをモニタ11に表示する。
次いでステップS66では、操作部13により入力メニューの中からカレンダーレイアウトにはめ込むため写真画像の入力が選択されたかどうかチェックする。写真画像入力が選択された時はステップS68に進み、はめ込み先としての同一カレンダーレイアウトのおける縦長画像用レイアウトおよび横長画像用レイアウトの両者を準備する。そしてステップS70において写真画像入力およびカレンダーレイアウト処理を行いステップS72に移行する。一方、ステップS66で写真画像の入力が選択されなかった場合は直接ステップS72に移行する。
ステップS72では、操作部13によりイベントの新規入力操作が行われたかどうかチェックする。イベント新規入力操作が行われたときはステップS74に進み、操作に従ってイベントデータの追加・修正・消去を行ってステップS76に移行する。一方、ステップS72でイベントの新規入力操作が行われなかった場合は直接ステップS76に移行する。
ステップS76では、カレンダーの新規作成月を変更して継続入力を行う操作がそれ以前の最終操作から所定時間以内に行うかどうかチェックする。そして操作が検知されるとステップS58に戻り、以下、新規作成月の変更が行われる毎にステップS58からステップS76を繰り返して新規作成月のための入力に対応する。一方、ステップS76でそれ以前の最終操作から所定時間以内に何の操作もないとステップS78に進み、それまでの入力について登録を行うとともにデータの入出力を管理する処理を行ってフローを終了する。ステップS78の登録・入出力管理処理の詳細については後述する。
図10は、図9のステップS58における曜日祝日調整およびイベントデータ自動貼付処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS82で年データ、ステップS84で月データがチェックされ、年月を確定する。そしてステップS86でその年月についての各日付について曜日を調整するとともにステップS88で日曜日にあたる日付の表示を太字にするなどして修飾する。また、ステップS90において国データをチェックし、確定した国についてステップS92でその国における祝祭日の日付表示を丸印で囲むなどして修飾する。これらの処理によって、各年のカレンダーを個別に記憶しておかなくても年毎の曜日および祝祭日の変動に対応して多数年にわたるカレンダー作成が可能となる。
次いでステップS94では、カレンダーに貼付け済みの旧年分の可変イベントデータの有無をチェックする。これは、図9のステップS62経由で登録済みカレンダーを流用してカレンダーを新規作成する場合に対応するものであり、該当する旧可変イベントデータがあればステップS96に進んで貼付けを解除してステップS98に移行する。なお、これはIDにより結び付けられているカレンダーへの貼付けを解除するだけであって、入力されているイベントデータ自身を消去するものではない。一方、ステップS94で該当する旧可変イベントデータなければ直接ステップS98に移行する。
ステップS98では、入力済みのイベントデータの有無をチェックする。そして該当があればステップS100に進み、その中に固定イベントデータがあるかどうかチェックする。該当があればステップS102に進み、その固定イベントデータを呼び出してステップS104に移行する。一方、ステップS100で固定イベントデータがなければ直接ステップS104に移行する。以上のようにして固定イベントデータ(例えば誕生日)については一度入力が行われると毎年これを自動的に流用する。
ステップS104では、ステップS98で抽出された入力済みのイベントデータの中に可変イベントデータがあるかどうかチェックする。該当があればステップS106に進み、その可変データが12ヶ月以内の未来データであるかどうかチェックする。そして12ヶ月以内の未来データであればステップS108に進み、その可変イベントデータを呼び出してステップS110に移行する。一方、ステップS104で可変イベントデータがなかった場合、またはあってもステップS106でそれが12ヶ月以内の未来データでないと判断されたときは、直接ステップS110に移行する。以上のように、可変データについてはそれが将来に関するものでしかも違う年のものと混乱のない12ヶ月以内の未来データに限り、一度入力したイベントデータがあればこれを新規作成カレンダーに流用する。ステップS102またはステップS108で呼出されたイベントデータは後続するステップS110でカレンダーに貼付けられ、フローが終了する。
図11は、図9のステップS70における写真入力およびカレンダーレイアウト処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS122でカレンダー候補マークをつけた写真画像のサムネイルが呼出される。なお詳細は省略しているがこの段階で呼出したサムネイルは、モニタ11の大きさの制限から全て表示できない場合、適宜スクロールすることができる。次いで、ステップS124では呼出したサムネイルに所望のものがなくその他の候補を選択するための操作が行われたかどうかがチェックされる。そしてこのような他候補選択の操作が検知されるとステップS126に進み、再生モードを開始する。
再生モードが開始されるとステップS128において、現在再生されている画像をカレンダー候補とする操作がなされたかどうかチェックする。カレンダー候補操作があったことがステップS128で検知されるとステップS130に進み、該当写真画像にカレンダー候補マークを付与し、ステップS132に移行する。一方、ステップS128でカレンダー候補操作の検知がなければ直接ステップS132に移行する。ステップS132ではマーク終了操作が行われたかどうかチェックし、操作がなければステップS128に戻り、以下、マーク終了操作をしない限りステップS128からステップS132が繰り返されて、カレンダー候補探しが継続される。
一方、ステップS132でマーク終了操作が検知されるとステップS134に進み、ステップS128からステップS132を通じて新規にカレンダー候補マークが付与された画像のサムネイルが呼出される。そしてステップS136に進みサムネイルの中から貼り付ける写真画像を選択する操作が所定時間内に行われたかどうかチェックする。なお、ステップS124で他候補選択操作が行われなかった場合はステップS122によるサムネイル呼出の状態からステップS136に移行して写真画像選択を待つ。
ステップS136で写真画像の選択が行われず、所定時間無操作状態が続くとステップS122に戻る。これは、ステップS134を経て新規候補のサムネイルが呼出しても適当な写真画像がない場合、当初のカレンダー候補のサムネイルを再度検討することを可能にする。また、再度ステップSステップS126に進んで再生画像の中から新たなカレンダー候補を探す操作を可能にする。以下、ステップS136で写真画像選択が検知されない限りステップS122からステップS134が繰り返され、カレンダー候補の写真画像の検討が継続される。
一方、ステップS136で写真画像の選択が検知されるとステップS137に進み選択されたサムネイルに対応する写真画像を図5(A)の状態で表示する。そしてステップS138に進み、選択された写真画像が横長画像かどうかのチェックが行われる。ここで横長画像であったときはステップS140に進み、図9のステップS68で準備された両レイアウトから横長画像用レイアウトを採用してステップS142に移行する。一方、選択された写真画像が横長画像でなかったときは縦長画像であることを意味するので画像であったときはステップS144に進み縦長画像用レイアウトを採用してステップS142に移行する。
ステップS142では、選択された写真画像の細部を確認するための拡大・スクロール処理を行う。これは図5および図6で説明した処理に該当するが、後にさらに詳細に説明する。そして拡大・スクロール処理が完了するとステップS146に進み、処理完了後の所定時間内に操作部13により入力確定操作がなされたかどうかチェックする。この操作が所定時間内に検知されないときは、ステップS136に戻る。これによってモニタ11はサムネイルが呼出された状態に戻るので、写真画像の選択をやり直すことができる。また、所定時間無操作状態が続くとステップS122に戻るので、候補選びを最初からやり直すこともできる。
これに対し、ステップS146で所定時間内に入力確定操作が検知されたときはステップS148に進み、既に入力済みの画像があって今回の写真画像選択が差替えに該当するかどうかチェックする。そして該当すればステップS150に進み、入力済みの画像と縦長・横長が一致するかどうかチェックする。一致しない場合はステップS152に進み、カレンダーレイアウトを縦長画像用と横長画像用との間で変更してステップS154に移行する。つまり、例えば図2のレイアウトについて写真画像を縦長のものに差替えるときは図3のレイアウトに自動変更する。一方、新旧でレイアウトが一致している場合は直接ステップS154に移行する。これに対し、ステップS148で入力画像がなく新規の入力である場合は、ステップS156に進み適合するカレンダーレイアウトを新規選択してステップS154に移行する。ステップS154では、以上に基づき選択された画像を適切なレイアウトに入力しフローを終了する。
図12は、図11のステップS142における拡大・スクロール処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS162で写真画像表示から所定時間内にタッチパネル38へのタッチが検知されたかどうかをチェックする。検知があればステップS164に進み、タッチ位置の検知処理が行われる。そしてステップS166で第1タイマ時間のスタートが指示されるとともに、ステップS168で電子ペーパー表示部6のディスプレイ画面大きさ情報がカレンダー作成データ記憶部36に記憶されているかどうかチェックする。記憶があればステップS170で記憶情報を読み出してステップS172に移行する。万一記憶がなければステップS174に進み、予め準備されている所定の大きさ情報を読み出してステップS172に移行する。なお、ステップS174は何らかの拡大率での拡大実行を優先するもので、電子ペーパー表示部での大きさへの拡大を実現するものではない。
ステップS172では、選択された写真画像が横長画像かどうかのチェックが行われる。ここで横長画像であったときはステップS176に進み、横長画像用レイアウトにおいて表示された場合の画像の大きさ情報を取得してステップS178に移行する。一方、選択された写真画像が横長画像でなかったときは縦長画像であることを意味するのでステップS180に進み、縦長画像用レイアウトにおいて表示された場合の画像の大きさ情報を取得してステップS178に移行する。
ステップS178では、ステップS176またはステップS180で取得した表示画像大きさと、撮影された写真画像サイズの情報に基づき、モニタ11上において実際に電子ペーパーディスプレイ4で表示される実物大の写真画像を表示するための拡大率が算出される。なお、上記のようにディスプレイステップS174経由でステップS178に至ったときは所定の拡大率が算出され、実物大とはならない。次いでステップS182ではステップS164の処理に基づくタッチ位置座標が取得され、ステップS184においてタッチ位置を中心とする実物大のトリミング拡大が実行される。以上により、図5(A)から図5(B)への表示画面移行が実現する。
次のステップS186からステップS194は、ステップS184においてトリミング拡大された写真画像を図6(C)に示したようにスクロールする機能に関するものである。まずステップS186では、加速度センサ40が所定以上の加速度を検知したかどうかがチェックされる。そして加速度検知があればステップS188の加速度予測処理に入る。これは既に述べたように加速度変化から次の加速度を予測するものであり、特に移動の折り返しの際、減速加速度によって停止から逆方向への始動を予測するのに有効なものである。そしてステップS190では、実際の加速度検知結果およびステップS188で求めた加速度予測に基づきデジタルカメラ2の動きをキャンセルするスクロールを行う。次いでステップS192に進み、ステップS166でスタートさせた第1タイマ時間をリセットして再スタートさせてステップS194に移行する。一方、ステップS186で所定以上の加速度検知がなければ直接ステップS194に移行する。
ステップS194では、第1タイマ時間がタイムアップかどうかチェックし、タイムアップでなければ、ステップS186に戻る。以下、第1タイム時間がタイムアップしない限りステップS186からステップS194を繰り返す。なお、新たな加速度が検知される毎にステップS192でタイマリセットがかかるので、ステップS186からステップS194によるスクロールは所望の時間だけ継続することができる。一方、ステップS194で第1タイマ時間のタイムアップが検知されるとステップS196に移行し、トリミング拡大を解除して表示を図6(A)の状態に戻す。そしてステップS198で第2タイマ時間をスタートさせてフローを終了する。この第2タイマ時間は、図11のステップS146において入力確定操作の有無をチェックするための所定時間に該当する。つまり図11のステップS146で入力確定操作を待つ所定時間の間、図6(A)の表示状態が継続されることになる。
図13は、図9のステップS78における登録・入出力管理処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS202で、カレンダー作成処理したデータが、既にID付与済みのカレンダーに対する編集データであるかどうかチェックする。そして該当すればステップS204で編集した指定年月の入力データグループに更新タイムスタンプを付与してステップS206に移行する。一方ステップS202で編集データでなかったときは直接ステップS206に移行する。
ステップS206では、カレンダー作成処理したデータが、新規作成データであるかどうかのチェックが行われる。新規作成データであればステップS208に進み、新規に作成したレイアウトデータグループにIDおよび作成タイムスタンプを付与する。同様に、ステップS210では、新規に作成したカレンダーデータグループにIDおよび作成タイムスタンプを付与し、ステップS212では、新規に作成した画像データグループにIDおよび作成タイムスタンプを付与する。次いでステップS214では、各月用の各データグループに、それぞれ該当する指定年月情報を付与してステップS216に移行する。
ステップS216では、画像合成・管理処理が行われる。この処理は画像合成の要否判断および必要な場合の画像合成実行、さらには画像合成の対象になったデータグループのおよび出力済みの合成画像の管理などを含むがその詳細は後述する。なお、ステップS206で新規作成データが検知されない場合は直接ステップS216に移行する。
以上に続くステップS218以降のステップは、外部出力機器との間の情報の入出力管理に関するものである。外部出力機器としては、図1の電子ペーパーディスプレイ4のように複数のデータグループに分けられた情報を自身で画像合成する機能を有するものだけではなく、上記のように送信された画像データを出力する機能だけを有するデジタルフォトフレームやプリンタもこれに該当する。
まずステップS218では、カメラ入出力部16を介して外部出力機器との情報交換がなされているかどうかのチェックがなされる。情報交換が検知されるとステップS220に進み、入力されるデータから情報交換している外部出力機器のIDをチェックする。そしてステップS222で、外部出力機器から得られたIDが初回入力されたものかどうかチェックし、初回であればステップS224に進み、得られた外部出力機器のIDおよび画面大きさ情報をカレンダー作成データ記憶部36に記憶してステップS226に移行する。一方ステップS222でIDが初回入力でないことが検知されたときは、IDおよび画面大きさ情報はともに記憶済みであるので直接ステップS226に移行する。
ステップ226では、外部出力機器からの属性情報に基づき、その外部出力機器がデータグループに対応して画像合成が可能かどうかチェックする。そしてデータグループに対応できない外部出力機器であればステップS228に進み、デジタルカメラ2側で画像合成したデータを出力してステップS230に移行する。一方、データグループに対応できる外部出力機器であればステップS232に進み、新規に出力する必要のあるデータグループのみを出力してステップS230に移行する。新規作成データであればステップS232で全てのデータグループが出力される。
ステップS230では、外部出力機器側におけるタッチパネルデータの着信があったかどうかチェックする。これは、図1の実施例1のタッチパネル56による手書き入力に該当する。そしてこのようなデータが外部出力機器から着信したときはステップS234に進み、着信した手書き画像データをOCRしてテキストデータ化し、これを追加すべきイベントデータとして入力する処理を行ってフローを終了する。なお、この処理にあたっては手書き入力が行われた位置の座標データも着信するので、これに基づきイベントデータを入力すべき日付を確定する。なお、ステップS213で外部出力機器と野情報交換が検知されないとき、またはステップS230で出力機器側のタッチパネルデータ入力の着信が検知できないときは直ちにフローを終了する。
図14は、図13のステップS216における画像合成処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS242で外部出力機器のIDが取得済みであるかどうかチェックする。そして取得済みであればステップS244に進み、外部出力機器からの属性情報に基づき、その外部出力機器がデータグループに対応して画像合成が可能かどうかチェックする。そしてデータグループに対応できない外部出力機器であることが検知されるとステップS246に進む。また、ステップS242で外部出力機器のIDが取得済みでない場合もステップS246に進む。これらの場合は、データグループをそのまま出力しても出力先の機器が対応できないかまたは対応できない可能性があり、デジタルカメラ2内で合成画像を完成しておく必要があるからである。
ステップS246では、同一IDで同一指定年月の全データグループ、つまりレイアウトデータグループ、カレンダーデータグループおよび写真画像データグループが呼出される。このとき同じデータグループでタイムスタンプの異なるものがあれば最新のものが呼出される。そして、ステップS248で呼出された全データグループが指定年月のカレンダーとして合成画像化され、ステップS250で合成データIDおよび合成時点のタイムスタンプを付与する。次いで、ステップS252では、以後の編集のために合成画像化の元になったデータグループ自体も併せて保存する指示をしてステップS254に移行する。一方、ステップS244でデータグループに対応できる外部出力機器であることが確認された場合は、出力先の機器でデータグループからの画像合成が可能なのでデジタルカメラ2では合成画像化を行わず直接ステップS254に移行する。
ステップS254ではID確認済出力機器へ出力済みの合成データの有無をチェックする。そして該当する合成データがあればステップS256に進み、これを消去してフローを終了する。これは、予定している外部出力機器への出力のために合成画像化したデータがあったときこれが出力済みとなれば既に目的を達成しているので用済みの合成データを消去するものである。なお、元のデータグループは維持されているので、必要に応じ合成データを作成することは可能である。一方、ステップS254で該当するデータが検知されないときは直ちにフローを終了する。
図15は、図1の実施例1の電子ペーパーディスプレイ4におけるディスプレイ制御部の機能を示す基本フローチャートである。このフローは、カードスロット24へのカードメモリ挿入、ケーブルI/Oへのケーブル挿入、無線交信開始操作などディスプレイ入出力部22を通じてのデジタルカメラ2との交信操作を検知したとき、タッチパネル56への手書き入力を検知したとき、または時計54が月替りを検知したときスタートする。なお、交信操作の主な目的はデジタルカメラ2からのデータ入力であるが、交信操作の機会は、電子ペーパーディスプレイ4からデジタルカメラ2への情報伝達に利用されるので、目的にかかわらず更新操作があればフローが起動する。以上のようなフローのスタートを可能とするため電子ペーパーディスプレイは省電モードにおいて上記種々の場合の検知ができるよう待機している。
フローがスタートすると、ステップS262で電子ペーパーディスプレイが省電モードから通電モードに切換えられる。そしてステップS264で時計データを読込むとともにステップS266に進み、フローが交信操作によりスタートしてデータ入力があったかどうかチェックする。データ入力が検知されたときはステップS268で入力データを記憶するとともにステップS270に進み、入力されたデータが当月データであるかどうかチェックする。そして、当月データでなければステップS272に移行する。また、ステップS266でデータ入力によるスタートが確認されないときは直接ステップS272に移行する。
ステップS272では、フローが月替わり検知によりスタートしたかどうかチェックする。月替り検知によるフロースタートが確認されたときはステップS274に進み、当月用データが記憶されているかどうかチェックする。そしてどう月曜データの記憶があればステップS276に進む。また、ステップS270で入力されたデータが当月データであることが検知されたときもステップS276に進む。ステップS276では、記憶されている当月画像データが合成画像データであるかどうかをチェックし、合成画像データでなければ電子ペーパーディスプレイ自身で合成画像データを作るためステップS278に移行する。
ステップS278では、同一IDで当月のデータグループ、つまりレイアウトデータグループ、カレンダーデータグループおよび写真画像データグループが呼出される。ここで呼出されるデータグループは、1セットの旧データグループであり、現在表示中の合成画像データの元データまたは、月替わりの場合では前月表示していた合成画像データの元データに該当する。ステップS280では呼出されたデータグループの内、新規データグループの差替えを行う。ここで、新規データグループとは、現在表示中の合成画像の元データに対してはステップS268で新規に入力記憶されたデータグループに該当する。または月替わりの場合の新規データグループには、ステップS274で記憶が検知された当月用データグループが該当する。そしてステップS282で差替済のデータグループを合成画像データ化する。
一方、ステップS274において月替わりしたにもかかわらず当月用データの記憶が検知されない場合はステップS284に進み、前月データが表示中かどうかをチェックする。そして表示中であれば、ステップS286に進み、表示中のデータが受信した合成画像データかどうかチェックする。受信した合成画像データでなかった場合は、元のデータグループが存在していて電子ペーパーディスプレイ4で編集可能であるからステップS288に進み、予め準備されているカレンダーデータグループを翌月分に差替えてステップS282に移行する。
次いで、ステップS290では新たな合成画像データに基づいて電子ペーパー表示部の表示データを書換える処理を行う。一方、ステップS284で前月データが表示中であることが検知されない場合、またはステップS286において受信合成画像データが表示中である旨検知された場合は、ともに電子ペーパーディスプレイ4での合成画像の編集はできないのでステップS292に移行する。ステップS292では、はめ込み写真画像も含めて予め準備されている標準次月カレンダー合成画像を予備ダサい手ステップS290に移行する。
次いで、ステップS294では、電子ペーパーディスプレイ4からデジタルカメラ2への情報伝達のための出力管理処理がおこなわれる。その詳細は後述する。さらにステップS296において時計および交信操作に応答して図15のフローをスタートさせるために電子ペーパーディスプレイ4を待機状態とするとともに、ステップS296で電子ペーパーディスプレイ4を省電モードとしてフローを終了する。
図16は、図15のステップS294における出力管理処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS302でタッチパネル56へのタッチがあったかどうか検知し、タッチが検知されるとステップS304でタッチパネル56による手書き文字入力処理を行う。そしてステップS306で入力文字を電子ペーパーディスプレイ表示部上でカレンダー画像に重畳表示する。これにより、紙に文字を書く要領で電子ペーパー表示部の表示上に文字を書くことができる。併せてステップS308では入力文字の画像データを記憶するとともにステップS310でカレンダー上における入力文字の一データを記憶してステップS312に移行する。一方、ステップS302でタッチパネルへのタッチ検知がなければ直接ステップS312に移行する。
ステップS312では、上記のようにカードスロット24へのカードメモリ挿入、ケーブルI/Oへのケーブル挿入、無線交信開始などの交信操作によってフローがスタートし、電子ペーパーディスプレイ4をデジタルカメラ2と交信可能な状態にあるかどうかチェックする。そして、交信可能状態が検知されるとステップS314でタッチパネル56により入力されたデータの記憶の有無がチェックされる。そして記憶があればステップS316に進み、記憶されているタッチパネル入力データがデジタルカメラ2に出力済みかどうかチェックし、出力済みでなければステップS318に進んでタッチパネル入力データを出力するとともにステップS320でデータ出力済みである旨を記録してステップS322に移行する。一方、ステップS314でタッチパネル入力データの記憶が検知されないか、ステップS316で記憶データが既にデジタルカメラ2に出力済みであることが検知された場合は直接ステップS322に移行する。
ステップS322では電子ペーパー表示部6のディスプレイ画面大きさ情報がデジタルカメラ2に出力済みであるかどうかチェックし、出力済みでなければステップS324に進んでディスプレイ画面大きさ情報を出力するとともにステップS326でデータ出力済みである旨を記録してフローを終了する。一方、ステップS322でディスプレイ画面大きさ情報が既にデジタルカメラ2に出力済みであることが検知された場合は直接ステップS322に移行する。
以上の図15および図16のフローは電子ペーパーディスプレイ4の機能に関するものであるが、説明した特徴は電子ペーパーディスプレイに限るものではなく、その種々の特徴は液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなど他のタイプのディスプレイ装置においても適宜実施可能である。またディスプレイ装置に限らず、デジタルフォトフレームやプリンタなど広く一般の外部出力機器でも実施可能である。
また、上記で説明した本発明の種々の特徴は、デジタルカメラと電子ペーパーディスプレイの間の連携に限らず、携帯電話など他の写真画像取得機器やテレビなど他の外部出力機器との間の連携においても適宜実施可能である。
図17は、本発明の実施の形態に係る画像情報出力装置および画像情報表示装置の実施例2に関するもので、カレンダー画像を構成するデータの内容を示すデータ構造図である。実施例2における画像情報出力装置および画像情報表示装置のブロック図は実施例1と共通なので図1を援用し、説明は省略する。実施例2のカレンダー画像を構成するデータの内容についても図7における実施例1のデータ構造図と共通であり、レイアウトデータグループ162およびカレンダーデータグループ164はそのまま図7を援用して図17では図示と説明を省略する。また、図17に図示する写真画像データグループ166についても大半は実施例1と共通なので、対応する部分には同一番号を付し、説明を省略する。
実施例2が実施例1と異なるのは、図17(A)に明らかなように、写真画像データグループが指定年月情報172を持たず、カレンダースライドショーデータサブグループ202を有する点である。図17(B)はカレンダースライドショーデータサブグループの詳細構造を示すものであり、そのデータ内容はGUI入力操作および確認操作のために、ほぼ図17(B)に近似するレイアウトでデジタルカメラ2のモニタ11に表示される。
カレンダースライドショーサブグループ202(以下「サブグループ202」と略称する)は、撮影日情報204を有しているが、これはカメラ制御部21の有する時計機能に基づき、撮影時に自動的に入力される。また、サブグループ202におけるGPS情報206は、GPS部25に基づき自動的に入力される撮影時の場所名情報である。さらに、サブグループ202の主要被写体個人特定情報208は、撮影時に手動で、または画像処理部10の有する顔認識機能により自動で入力されるもので、主要被写体となっている個人を特定する情報(例えば名前)となっている。
サブグループ202の祝祭日関連情報210は、図7のカレンダーデータグループにおける国別祝祭日情報186と対応するもので、写真画像が祝祭日と関連することを示す情報が手動で入力される。具体的には、祝祭日を特定する日付または祝祭日名などの内容またはその両者を手動で入力する。この関連は主観的に指定することができるので必ずしも撮影日が前年等の祝祭日当日である必要はない。従って、撮影日情報204の月日情報と祝祭日関連情報の日付における月日が異なる場合は、後者の月日付が優先される。一方、写真画像が前年等の祝祭日当日に撮影したものである場合は、祝祭日関連情報210に何らかの入力(意味のないマークでもよい)を行っておけば撮影日情報204の月日に照らし、これが図7の国別悦祝祭日情報186の月日と一致する場合は、写真画像データグループ166の写真画像情報194がその国別祝祭日情報と関連するものとして処理される。
同様に、サブグループ202の固定イベント情報212および可変イベント情報214は、それぞれ図7のカレンダーデータグループにおける固定イベント情報188および可変イベント情報190と対応するもので、写真画像がこれらのイベント情報をと関連することを示す情報が手動で入力される。具体的には、イベント情報を特定する日付またはイベントの内容またはその両者を手動で入力する。固定イベント情報212の場合は、上記の祝祭日関連情報210とほぼ同様の扱いとなる。つまり、イベント情報との関連は主観的に指定することができるので必ずしも撮影日が前年等の固定イベント当日である必要はない。従って、撮影日情報204の月日情報と固定イベント情報の日付における月日が異なる場合は、後者の月日付が優先される。一方、写真画像が前年等の固定イベント当日に撮影したものである場合は、固定イベント情報212に何らかの入力(意味のないマークでもよい)を行っておけば撮影日情報204の月日に照らし、これが図7の固定イベント情報188の月日と一致する場合は、写真画像データグループ166の写真画像情報194がその固定イベント情報と関連するものとして処理される。
一方、可変イベント情報214の場合は、将来の予定であるので、その日付を撮影日情報とする写真画像は原則として存在しない可能性が高い。従って、可変イベントについても前年撮影を行ったのと同じ月日に翌年も繰り返されるものがあるかもしれないが、混乱を避けることが優先される。つまり、可変イベントについては、専ら可変イベント情報214に手動で入力されたイベント情報を特定する日付またはイベントの内容に基づいて対象とする可変イベントが一義的に特定できる場合に限り、可変イベント情報と写真画像情報194との関連付けが行われる。
自動指定条件情報216は、日付が特定されない情報に基づいて写真画像情報194を自動指定してカレンダーに貼付ける際の条件を設定するためのものである。自動指定条件情報として設定できる条件は、個人218、場所220、季節222、月224および曜日226となっている。そして、モニタ11に表示される場合は、各条件近傍にチェックボックス228がレイアウトされるので、ここに操作部13と連携するGUIによりチェックを入れることにより、指定が可能となる。また、指定内容は、モニタ11に表示される個人218、場所220、季節222、月224および曜日226のそれぞれの入力欄に具体的に入力する。
図18は、図17に示したデータ構造に基づいて機能する実施例2におけるカメラ制御部21の機能を示す基本フローチャートである。しかしながら、図18の実施例2の基本フローは図8の実施例1の基本フローとほぼ共なので対応する部分には同一ステップ番号を付して説明を省略する。図18が図8と異なるのは、図8のステップS16およびステップS26における「カレンダー候補マーク」が図18では、それぞれ太字で示すステップS332およびステップS334における「カレンダー候補処理」に置き換わっていることである。つまり、実施例2では、図17に示したデータ構造に基づき、カレンダースライドショーに関連する機能を実行する。その詳細は後述する。
図19は、図18のステップS332およびステップS334における「カレンダー候補処理」の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS342では、撮影または再生されカレンダー候補操作された対象の写真画像が指定貼付け候補として選択されたかどうかチェックする。そして指定貼付け候補として選択されたのでない場合は図17に示したデータ構造に基づいてカレンダースライドショーに関連する機能を実行するためステップS344以降のステップに進む。
まずステップS344では、スライドショー対象カレンダーのIDを対象の写真画像に付与する。具体的には、図17の写真画像データグループ166のID172にスライドショー対象カレンダーのIDを入力する。そしてステップS346で主要被写体個人特定情報の手動入力操作がなされたかどうかチェックして、操作があればステップS348に進み、主要被写体個人特定情報208の記憶を行ってステップS350に移行する。一方、ステップS346で入力操作が検知されない場合は直接ステップS350に移行する。
ステップS350では、祝祭日関連情報を入力する操作がなされたかどうかチェックして、操作があればステップS352に進み、祝祭日関連情報210の記憶を行ってステップS354に移行する。ステップS350で入力操作が検知されない場合は直接ステップS354に移行する。ステップS354では、イベント情報を入力する操作がなされたかどうかチェックして、操作があればステップS356に進み、操作に従って固定イベント情報212または可変イベント情報214またはその両者の記憶を行ってステップS358に移行する。一方、ステップS354で入力操作が検知されない場合は直接ステップS358に移行する。
ステップS358では、自動指定条件216の指定を行うためのチェックボックス228への入力操作がなされたかどうかチェックして、操作があればステップS360に進み、操作に従って自動指定条件216における指定条件を記憶してフローを終了する。ステップS358で入力操作が検知されない場合は直ちにフローを終了する。また、ステップS342で指定貼付け候補としての選択が検知されたときはステップS362に進み、該当写真画像にカレンダー候補マークを付与してフローを終了する。この場合は、図8のステップS16やステップS24と同様のフローとなる。
図20は、図17に示したデータ構造に基づいて機能する実施例2におけるディスプレイ制御部52の機能を示す基本フローチャートである。しかしながら、図20の実施例2の基本フローは図15の実施例1の基本フローとほぼ共なので対応する部分には同一ステップ番号を付して説明を省略する。図20が図15と異なるのは、まず図15のステップS278およびステップS280が、図20では太字で示すステップS364にて「データグループ差替処理」としてまとめられている点である。但し、これは、表現上のことで内容は図15と図20で全く同じである。図20が内容的に異なるのは、図15におけるのと同様のステップS282とステップS290の間に、太字で示すステップS366の「カレンダースライドショー処理」が挿入されている点である。その詳細は後述する。
図21は、図20のステップS366における「カレンダースライドショー処理」の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、まずステップS372において、未表示のカレンダースライドショー写真画像情報194があるかどうかがチェックされる。未表示のスライドショー写真画像がある場合はステップS374に進み、固定イベント情報付きの写真画像の有無がチェックされる。該当する写真画像がなければステップS376に進み、祝祭日関連情報付きの写真画像の有無がチェックされる。そしてここでも該当する写真画像がなければステップS378に進み、可変イベント情報付きの写真画像の有無がチェックされる。ここで該当する情報があればステップS400に進み、可変イベント情報が当月のイベントに関するものかどうかがチェックされる。そして当月イベントであればステップS402に進む。
一方、ステップS374で固定イベント情報付きの写真画像であることが検知されるとステップS404に移行し、固定イベント情報が当月のイベントに関するものかどうかがチェックされる。そして当月イベントであればステップS402に進む。なお、ステップS404で当月のイベントであることが検知されなければステップS376に移行する。また、ステップS376で祝祭実関連情報付きの写真画像であることが検知されるとステップS406に移行し、祝祭日関連情報が当月の祝祭日に関するものかどうかがチェックされる。そして当月の祝祭日であればステップS402に進む。なお、ステップSで当月のイベントであることが検知されなければステップS378に移行する。
以上のように、ステップS374からステップS400は写真画像のサブグループ202の情報に優先度をつけるものであって、まず固定イベント情報が最優先される。これは、毎年共通のイベントに関するものであり、前年以前の写真画像が期待できるとともにプライベートにも関心が高い情報だからである。次に祝祭日関連情報が優先される。これは、一般的ではあるが毎年共通のイベントに関するものであり、前年以前の写真画像が期待できるからである。そして固定イベント情報付きでも祝祭日関連情報付きでもない場合のみ、可変イベント情報付きかどうかがチェックされることになる。なお、ステップS378で可変イベント情報付きの写真画像あることが検知されないとき、またはステップS400で可変イベント情報つきの写真画像が当月のものであることが検知されないときは、ともにステップS408の自動指定処理に移行する。その詳細は後述する。
ステップS402では、該当する写真画像データグループ166が呼出され、ステップSで呼出された画像データグループが現在表示中のカレンダー画像における画像データグループと差替えられる。さらにステップS412で差替え済みのデータグループが合成画像化され、ステップS414で合成画像データに期限付き一時割込みマークが付与される。この期限は写真画像が関連するイベントや祝祭日の翌日に設定される。また、後述の自動指定処理による場合などで日が特定されないときは、例えば週末や月末に設定される。そして、現在表示中の画像データを一時退避保存してステップS418に移行する。以上で、図20のステップS290における表示データ書換処理に供すべきスライドショー用合成画像データが作成される。なお、ステップS372で未表示カレンダースライドショー写真画像が検知されなかったときは、スライドショー用合成画像データを作成することなく直接ステップS418に移行する。
ステップS418以下は、一時割り込みしたスライドショー用のカレンダー画像から元の画像への復帰に関する処理であり、まず、ステップS418では、一時割込表示画像の期限が切れたかどうかをチェックし、期限切れが検知されるとステップS420に進み、自動指定による次のカレンダー画像データの有無をチェックする。そして該当する画像データがなければステップS422に進み、保存しておいた一時退避中のカレンダー画像データを呼出してフロー図を終了する。これによって復帰した一時退避中のカレンダー画像データが図20のステップS290における表示データ書換処理に供される。一方、ステップS420で自動指定による次のカレンダー画像データが検知されたときはステップS424に進み、該当する画像データを呼出してフローを終了する。なお、ステップS418で一時割込表示画像の期限切れが検知されない場合は直ちにフローを終了する。
図22は、図21のステップS408における「自動指定処理」の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、まずステップS432で、未準備の自動指定写真画像データの有無をチェックする。そして、未準備の自動指定写真画像データがあればステップS434に進み、自動指定条件として「月」が指定されているかどうかチェックする。そして月指定がなければステップS436に進み、自動指定条件として「季節」が指定されているかどうかチェックする。そして季節指定が検知されたときはステップS438に進む。一方、ステップS434で月指定が検知されたときは、季節指定の有無を問うことなく直ちにステップS438に移行する。このようにして、写真画像の自動指定にあたっては、より条件が具体的な月指定が季節指定に優先することになる。
ステップS438では、指定条件に該当する未処理の全画像が抽出される。上記の月指定または季節指定の場合は、図17の撮影日情報204が指定された月または季節に該当する全ての写真画像写真画像が抽出される。次のステップS440では、抽出された写真画像の数がカウントされる。そしてステップS442では、抽出された写真画像のそれぞれに割当てられる割込日数の合計が月または季節の対象期間より多くなるかどうかがチェックされる。ここで割込日数とは、自動指定処理により写真画像データを一時割込みさせる日から期限日までの日数である。そして、割込日数合計の方が対象期間よりも大きい時は、ステップS444に進んで各写真画像データ一について期限日を前倒しし、一画像あたりの割込日数を短縮することで抽出された写真画像がすべて対象期間内で順次表示されるよう試みる。
次いでステップS446に進み、短縮された割込日数が1日未満となるかどうかチェックする。割込日数が一日未満となる場合は、表示される写真画像を毎差し替えたとしても対象期間が足りず、表示対象の写真画像が多すぎることを意味する。そこで、この場合はステップS448に進み、一画像あたりの割込み日数が1日以上になるまで写真画像データをランダムに削減してステップS450に移行する。これに対し、ステップS442で割込日数合計が対象期間より大きいことが検知されない場合、またはステップS446で割込日数が1日未満となることが検知されない場合は直接ステップS450に移行する。
ステップS450では、以上のようにして対象期間用に準備された対象写真画像から一つの写真画像をランダムに選択し、ステップS452でその写真画像の差替順位を付与する。そしてステップS454で順位未付与の対象期間用写真画像データがあるかどうかチェックし、該当するデータがあればステップS450に戻る。以下、順位未付与の写真画像データがある限りステップS450からステップS454が繰り返され、ステップS450で写真画像を順次一つずつランダム選択しながら順位を付与していく。そしてステップS454で全ての写真画像に順位が付与されたことが検知されるとステップS456に移行する。一方、ステップS432で、未準備の自動指定写真画像データが検知されない場合は直接ステップS456に移行する。ステップS456では、画像差替予定日が到来したかどうかチェックされ、差替予定日であればステップS458に進んで最優先順位の写真画像を自動指定し、図21のステップS402に移行する。
一方、ステップS436で自動指定条件として「季節」が指定されていることが検知されないときはステップS460に移行し、自動指定条件として「個人」が指定されているかどうかチェックする。そして個人指定が検知されるとステップS462に進み、現時点が指定された個人の誕生月に当たるかどうかチェックする。そして誕生月であれば指定条件を「個人」としてステップS438に移行する。この場合は、図17の主要被写体個人特定情報208が指定された個人に該当する全ての写真画像がステップS438で抽出される。
また、ステップS460で自動指定条件として「個人」が指定されていることが検知できないとき、またはステップS462で現時点が指定された個人の誕生月に当たることが検知されないときはステップS464に進み、自動指定条件として「場所」が指定されているかどうかチェックする。そして場所指定が検知されるとステップS466に進み、現時点が指定された場所に関連するイベント情報が予定されている月に当たるかどうかチェックする。そして関連イベント情報月であれば指定条件を「場所」としてステップS438に移行する。この場合は、図17のGPS情報206の「場所名」がイベントに関連する場所名に一致する全ての写真画像がステップS466で抽出される。
一方、ステップS464で自動指定条件として「場所」が指定されていることが検知できないとき、またはステップS466で現時点が指定された場所に関連するイベント情報が予定されている月に当たることが検知されないときはステップS468に進み、自動指定条件として「曜日」が指定されているかどうかチェックする。そして曜日指定が検知されるとステップS470に進み、未準備写真画像データの中から図17の撮影日情報の曜日が指定された曜日に該当する全ての写真画像が抽出されるとともに割込み日数を一日に設定してステップS450に移行する。つまり、曜日指定の場合は対象期間がないことと割込日数が指定された曜日に限られるのでステップS440からステップS448のような写真画像数や割込み日数の調整が行われることなく直接ステップS450に移行することになる。
また、ステップS468で自動指定条件として「曜日」が指定されていることが検知できないときは、図21のステップS418に移行する。つまり、ステップS432で未準備の自動指定データが検知された場合でも、ステップS434、ステップS436、ステップS460、ステップS464およびステップS468においていずれの自動指定も検知されないときは写真画像自動指定のための準備を行うことなく、ステップS418に至る。また、ステップS462やステップS466で現時点が該当する月に当たらないときは、当面写真画像自動指定のための準備を行うことなく、ステップS418に至り、次の機会を待つ。
上記に開示された種々の特徴は、上記実施例に限って実施可能なものではなく、他の種々の実施が可能である。例えば、図12における拡大・スクロール処理では、電子ペーパーディスプレイ4から伝えられる電子ペーパー表示部6の画面大きさ情報およびカレンダーの横長画像用レイアウトまたは縦長画像用レイアウトにおいて表示された場合の写真画像の大きさ情報に基づいて、写真画像の実物大拡大率をデジタルカメラ2側で算出している。しかしながら、レイアウトが予め電子ペーパーディスプレイ4側にも伝えられている場合、またはレイアウトが標準化されていてその情報がシステムで共有されている場合は、電子ペーパー表示部6上でカレンダーレイアウトに従って表示される際の最終的な縦長または横長の実物大拡大率そのものを電子ペーパーディスプレイ4から直接デジタルカメラに伝えるよう構成してもよい。また、上記の実物拡大率に関する特徴は、カレンダーレイアウト中において写真画像を表示する場合だけでなく、画像情報表示装置をデジタルフォトフレームとして写真画像そのものを表示する場合にも利用可能である。なお、以上開示された本発明の画像情報表示装置の種々の特徴は、本明細書冒頭にもまとめたとおりであるが、そこで言及されていない上記実施例の種々の特徴についても、実施例において例示された利点を理解すれば他の種々の場面において活用することが可能である。
一方、本発明の画像情報表示装置と連携している画像情報出力装置に関する上記実施例の開示および特徴をまとめると以下のとおりとなる。まず、上記実施例の開示によれば、写真画像情報を取得して記憶する写真画像記憶部と、カレンダー用のイベント情報入力部と、入力されたイベント情報を記憶するイベント情報記憶部と、写真画像情報とイベント情報とを一画面分のカレンダー情報として関連づけるカレンダー情報作成部と、カレンダー情報作成部によって作成されたカレンダー情報を外部の画像情報表示装置に出力する出力部とを有する画像情報出力装置が提供される。この特徴によって、取得された画像をイベント情報と関連付けた活用価値の高いカレンダー情報として外部に出力することが可能となる。
上記実施例の具体的な開示によれば、カレンダー情報作成部は、ある年に前記イベント情報入力部によって入力された前記イベント情報記憶部のイベント情報を他の年の同月同日のカレンダー情報として関連づける。これによって例えば家族の誕生日など年によって変更がないイベント情報を複数年にわたるカレンダーの作成に利用することができる。さらに具体的な開示によれば、カレンダー情報作成部は、イベント情報が年にかかわらず固定のものかその年限りのものであるかを識別し、他の年の同月同日のカレンダー情報として関連づけるかいなかを決定する。これによって、その年限りのスケジュールなどが翌年のイベント情報として流用される等の混乱を防止することができる。
他のさらに具体的な開示によれば、カレンダー情報作成部は、年による曜日のシフトに対応し特定曜日の表示に修飾を施す自動文字修飾手段を有する。これによって曜日の表示修飾が表示の必要が生じた時点で行われるので、複数年のカレンダーの曜日のシフトをそのまま表示情報として記憶しておく必要がなくなる。また、上記実施例の他の具体的な開示によれば、カレンダー情報作成部は、国による祝祭日の違いに基づいて祝祭日の表示に修飾を施す自動文字修飾手段を有する。これによって祝祭日の表示修飾がカレンダーの使われる国が確定した時点で行われるので、各国用のカレンダーの祝祭日をそのまま表示情報として記憶しておく必要がなくなる。
上記実施例の他の具体的な開示によれば、カレンダー情報作成部は、ある写真画像情報と関連づけられたイベント情報記憶部のイベント情報を他の写真画像情報に差し替えて関連づけることが可能である。これによって、一度作成したカレンダーの写真画像部分を、当初のレイアウトやイベント情報を損なうことなく容易に差替えることが可能となる。
上記実施例の他の具体的な開示によれば、写真画像記憶部は、写真画像にカレンダー用候補を示す情報を付与することが可能である。より具体的な開示によれば、この情報付与は撮影時などの写真画像取得時に行うことができる。他のより具体的な開示によれば、画像情報出力装置は写真画像再生部を有しており、カレンダー用候補を示す情報の付与は写真画像再生部による写真再生時に行うことができる。また、他のより具体的な開示によれば、カレンダー用候補を示す情報の付与はカレンダー情報作成部による関連づけ候補選択時に行うことができる。以上のようなカレンダー用候補を示す情報を付与する機能により、カレンダーの作成が容易となる。
上記実施例の他の具体的な開示によれば、イベント情報記憶部は文字情報としてイベント情報を記憶する。このような形でイベント情報を記憶することによりことにより写真画像情報との関連付けをより柔軟に行うことができる。さらに具体的な開示によれば、イベント情報入力部は画像情報として入力されたイベント情報を読み取って文字情報に変換する手段を有する。これによって、イベント情報を手書きで入力してこれを文字情報として記憶することができる。この特徴は、連携する画像情報表示装置の表示上で手書き入力された情報を画像情報出力装置側で受け取る場合にも適用可能である。
上記実施例の他の具体的な開示によれば、画像情報出力装置には、カレンダー情報作成部によって関連づけられたカレンダー情報を一画面の画像情報に変換する画像カレンダー情報作成部が設けられる。これによって画像情報の表示機能だけを有する画像情報表示装置等やプリンタなどでも活用できるカレンダー情報を出力することが可能となる。より具体的な開示によれば、画像カレンダー情報作成部によって作成された一画面の画像情報およびカレンダー情報作成部によって関連づけられたカレンダー情報の両者を関連づけて記憶するカレンダー情報記憶部が画像情報出力装置に設けられる。これによって、多様な出力が可能となるとともに必要に応じ一度画像情報に変換されたカレンダー情報の再編集を行うことが可能となる。
上記実施例の他の開示によれば、写真画像情報を取得して記憶する写真画像記憶部と、写真画像記憶部からの複数の写真画像情報に基づき複数画面分のカレンダー情報を同一のカレンダーレイアウト情報に基づいて自動作成するカレンダー情報作成部と、カレンダー情報作成部によって関連づけられたカレンダー情報を外部の画像情報表示装置に出力する出力部とを有する画像情報出力装置が提供される。これによって、例えば一年分のカレンダー情報を作成する場合、一度レイアウトを決めると複数画面分のカレンダー情報のためにそれぞれ写真画像情報を選択するだけで、容易にカレンダー情報を作成し、出力することができる。
上記実施例の他の開示によれば、写真画像情報を取得して記憶する写真画像記憶部と、写真画像記憶部からの写真画像情報を採用するとともに、偶数月のカレンダーを左側に、奇数月のカレンダーを右側に配置した一画面分のカレンダーを作成するカレンダー情報作成部と、カレンダー情報作成部によって作成されたカレンダー情報を外部の画像情報表示装置に出力する出力部とを有する画像情報出力装置が提供される。これによって二か月分のカレンダーを一画面にレイアウトする際、当月分と翌月分のカレンダーを毎月見やすい形で常に提供することが出来る。紙のカレンダーにおいて二ヶ月単位で6枚の紙にレイアウトする場合でも、例えば2月になったときに1月分だけを部分的に切り取って2月と3月が同時に見えるようにすることは可能であるが、この場合、3月が左側に、2月が右側に配置されることになって大変見づらい形となる。これに対し、上記実施例の開示によれば、毎月のカレンダー表示において常に当月が左側、次月が右側となるようレイアウトすることが可能となる。
上記実施例の他の開示によれば、写真画像情報を取得して記憶する写真画像記憶部と、縦長写真画像用および横長写真画像用のカレンダーレイアウト情報をそれぞれ有していて写真画像記憶部からの写真画像情報が縦長画像であるか横長画像であるかに応じてカレンダーレイアウトを自動選択するカレンダー情報作成部と、カレンダー情報作成部によって作成されたカレンダー情報を外部の画像情報表示装置に出力する出力部とを有する画像情報出力装置が提供される。これによってカレンダーを構成する写真画像が縦長であっても横長であってもそれぞれ適したレイアウトのカレンダーを提供することができる。そして月の途中で例えば横長写真画像を縦長写真画像に差替えたときでも、適切にレイアウトが自動変更される。さらに具体的な開示によれば、縦長写真画像用および横長写真画像用のカレンダーレイアウト情報は一画面に配置する月数が異なる。これによって横長画像と縦長画像における空きスペースを活用してそれぞれに適したレイアウトを提供することが可能となる。
上記実施例の他の開示によれば、長方形の写真画像情報を取得して記憶する写真画像記憶部と、写真画像記憶部からの写真画像情報を用いてカレンダー画像を作成するカレンダー情報作成部と、縦横長さが異なる長方形の表示部と、カレンダー情報作成部によって作成された長方形のカレンダー情報全体を表示部に表示する際の表示部における上下方向とカレンダー情報作成部によって用いられる写真画像情報を表示部に表示する際の前記表示部における上下方向を90度異ならしめることが可能な表示制御部と、カレンダー情報作成部によって作成されたカレンダー情報を外部の画像情報表示装置に出力する出力部とを有する画像情報出力装置が提供される。これによって例えば横長画像を縦長のカレンダーレイアウトに採用した場合、大きさに制限のある長方形の表示部を利用してカレンダーレイアウト全体の確認および画像のみの確認を行うことができる。この特徴は、画像情報出力装置がデジタルカメラや携帯電話などのモバイル機器であって機器自体を縦長および横長で容易に持ち帰ることができる場合に特に有用である。
上記実施例の他の開示によれば、写真画像情報を取得して記憶する写真画像記憶部と、写真画像記憶部の写真画像情報を外部の画像情報表示装置に出力する出力部と、表示部と、外部の画像情報表示装置に表示される際の実際の大きさで写真画像情報を表示部に拡大トリミングして表示する表示制御部とを有する画像情報出力装置が提供される。この特徴は外部の画像情報表示装置の表示画面の大きさに比べ、画像情報出力装置の表示部が小さい場合において、出力する写真画像情報が拡大表示に耐えるものかどうかを実寸で確認するのに有用である。
上記実施例の具体的な開示によれば、拡大トリミングの中心を指定する指定手段を設けることにより、関心の高い部分を中心としてトリミングした実寸拡大が可能となる。他の具体的な開示によれば、表示制御部は、外部の画像情報表示部における表示画面の大きさ情報に基づいて前記拡大トリミングの倍率を決定する。また、さらに具体的な開示によれば、情報出力装置には写真画像記憶部の写真画像情報を外部の画像情報表示装置に出力する際のカレンダーレイアウト等を決定するレイアウト決定手段を有し、表示制御部は、外部の画像情報表示部における表示画面の大きさ情報およびレイアウト決定手段の決定するレイアウトに基づいて拡大トリミングの倍率を決定する。また、より具体的な開示によれば、レイアウト決定手段の決定するカレンダーレイアウトは写真画像情報が横長写真であるか縦長写真であるかによって異なっており、表示制御部は写真画像情報が横長写真であるか縦長写真であるかによって異なる拡大トリミングの倍率を決定する。
上記実施例の他の開示によれば、写真画像情報を取得して記憶する写真画像記憶部と、表示部と、表示部の移動に基づく加速度を検知する加速度センサと、写真画像記憶部の写真画像情報を前記表示部に拡大トリミングして表示するとともに加速度センサの検知する加速度情報に基づき表示部の移動方向と逆方向に表示部による表示の拡大トリミング画像をスクロールする表示制御部とを有する画像情報出力装置が提供される。これによって、拡大画像自体がほぼ静止した状態で拡大画像全体を把握することが容易となる。より具体的な開示によれば、表示制御部は、加速度センサの検知する加速度変化に基づいて加速度の予測を行い、この予測を加味して前記表示部による拡大トリミング画像をスクロールする。このような予測の加味は、特に表示部移動の折り返しの際、減速加速度によって停止から逆方向への始動を予測するのに有効である。