JP2011117575A - 取付部材の脚構造 - Google Patents

取付部材の脚構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2011117575A
JP2011117575A JP2009277558A JP2009277558A JP2011117575A JP 2011117575 A JP2011117575 A JP 2011117575A JP 2009277558 A JP2009277558 A JP 2009277558A JP 2009277558 A JP2009277558 A JP 2009277558A JP 2011117575 A JP2011117575 A JP 2011117575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
pin member
leg
shaft portion
elastic leg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009277558A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Fukumoto
充 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP2009277558A priority Critical patent/JP2011117575A/ja
Priority to CN 201010624956 priority patent/CN102094877B/zh
Publication of JP2011117575A publication Critical patent/JP2011117575A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

【課題】相手パネルのパネル穴に被取付部材を取り付けるための取付部材の脚構造に関し、ピン部材に太軸部と細軸部とを設け、グロメット部材との間に付勢手段を設けることで、低挿入力と高抜去力とを可能としたものである。
【解決手段】ピン部材50とグロメット部材40との間には、両者を離れる方向に付勢し、弾性脚72の内側に太軸部112を位置させるための付勢手段(例えばバネ101)を有する。ピン部材50の挿入時は、付勢手段(例えばバネ101)に抗して挿入方向に押し込むことで、細軸部113を弾性脚72の内側に位置させ、弾性脚72が筒部71の中空内部に向かって撓むことを許容し、その後、付勢手段(例えばバネ101)の付勢力によりピン部材50が復帰することで、太軸部112を弾性脚72の内側に位置させるようにしている。
【選択図】図1

Description

この発明は、相手パネルのパネル穴に被取付部材を取り付けるための取付部材の脚構造に関し、ピン部材に太軸部と細軸部とを設け、グロメット部材との間に付勢手段を設けることで、低挿入力と高抜去力とを可能としたものである。
従来、相対向する一対の弾性脚の間隔内に、ブリッジを位置させ、当該ブリッジをジョイントを介してレバーに連結したスナップが知られている(例えば特許文献1の段落番号「0016」及び図1〜3参照)。
上記した従来のレバーを上方に引き上げることで、ジョイントを介してブリッジを上昇させ、相対向する一対の弾性脚の間隔内で、ブリッジを山状に変形させることで、一対の弾性脚が互いに近づく方向に弾性変形するのを許容している(例えば特許文献1の段落番号「0017」及び図3の一点鎖線参照)。
特開2002-13513号公報
しかし、上記した従来のスナップでは、ブリッジを山状に変形させる構造としているため、構造が複雑であり、又、一対の弾性脚が互いに近づく方向に高負荷が掛かると、ブリッジを破損するおそれがあるという問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
請求項1に記載の発明は、ピン部材に太軸部と細軸部とを設け、グロメット部材との間に付勢手段を設けることで、低挿入力と高抜去力とを可能としたものである。
すなわち、常時は、ピン部材とグロメット部材とを、付勢手段により互いに離れる方向に付勢しておき、ピン部材の太軸部を弾性脚の内側にさせることで、弾性脚の撓みを不能とする。
パネル穴への取付時には、ピン部材を、付勢手段に抗して挿入方向に押し込むことで、細軸部を弾性脚の内側に位置させることで、弾性脚の撓みを許容する。このため、弾性脚が撓むことで、筒部の外径が縮径し、弾性脚がパネル穴を通過する。
その後、弾性脚の段部が、相手パネルに係合した状態で、ピン部材を押し込む力を解放させる。ピン部材は、付勢手段の付勢力により、グロメット部材から離れ、太軸部が弾性脚の内側に再度、位置することで、弾性脚の撓みを不能とし、弾性脚がパネル穴から抜けるのを防止する。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2に記載の発明は、規制手段により、グロメット部材からのピン部材の抜けを規制することができるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3に記載の発明は、前記した請求項2の規制手段として、ピン部材の先端に抜止部を設けることで、ピン部材の抜けを防止することができるようにしたものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4に記載の発明は、ピン部材の頭部を収納する壁部をグロメット部材に設けることで、ピン部材の頭部が不用意に押され、ピン部材が押し込まれ、細軸部が弾性脚の内側に移動して、弾性脚が撓むのを未然に防止することができるようにしたものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第1に、例えば図1に示すように、相手パネル(20)のパネル穴(21)に被取付部材(例えば第1、第2パイプ30,31)を取り付けるための取付部材(10)の脚構造である。
第2に、取付部材(10)は、例えば図1〜3に示すように、グロメット部材(40)と、グロメット部材(40)に挿入されるピン部材(50)とからなる。
第3に、グロメット部材(40)は、例えば図1〜3に示すように、パネル穴(21)に挿入可能な筒部(71)と、筒部(71)の外周から突出し、相手パネル(20)に係合する段部を設けた弾性脚(72)とを有する。
第4に、ピン部材(50)は、例えば図1〜3に示すように、頭部(100)と、頭部(100)から垂下し、筒部(71)に挿入される軸部(110)とからなる。
第5に、軸部(110)は、例えば図1〜3に示すように、弾性脚(72)を筒部(71)の中空内部に向かって撓み不能とする太軸部(112)と、例えば図5に示すように、撓みを許容する細軸部(113)とからなる。
第6に、ピン部材(50)とグロメット部材(40)との間には、例えば図1〜3に示すように、両者を離れる方向に付勢し、弾性脚(72)の内側に太軸部(112)を位置させるための付勢手段(例えばバネ101)を有する。
第7に、ピン部材(50)の挿入時は、例えば図5に示すように、付勢手段(例えばバネ101)に抗して挿入方向に押し込むことで、細軸部(113)を弾性脚(72)の内側に位置させ、弾性脚(72)が筒部(71)の中空内部に向かって撓むことを許容し、その後、例えば図1に示すように、付勢手段(例えばバネ101)の付勢力によりピン部材(50)が復帰することで、太軸部(112)を弾性脚(72)の内側に位置させるようにしている。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、ピン部材(50)とグロメット部材(40)との間には、例えば図1〜3に示すように、付勢手段(例えばバネ101)に抗して、ピン部材(50)のグロメット部材(40)からの抜けを規制する規制手段(例えば抜止部111)を有する。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、規制手段は、例えば図1〜3に示すように、ピン部材(50)の先端に設けられた抜止部(111)である。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第1に、グロメット部材(40)には、例えば図6に示すように、ピン部材(50)の頭部(100)を収納する壁部(120)を設ける。
第2に、相手パネル(20)に被取付部材(例えば第1、第2パイプ30,31)を取り付けた取付状態においては、例えば図6に示すように、壁部(120)から頭部(100)が突出しないようにしている。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、ピン部材に太軸部と細軸部とを設け、グロメット部材との間に付勢手段を設けることで、低挿入力と高抜去力とを可能としたものである。
すなわち、常時は、ピン部材とグロメット部材とを、付勢手段により互いに離れる方向に付勢しておき、ピン部材の太軸部を弾性脚の内側にさせることで、弾性脚の撓みを不能とする。
パネル穴への取付時には、ピン部材を、付勢手段に抗して挿入方向に押し込むことで、細軸部を弾性脚の内側に位置させることで、弾性脚の撓みを許容する。このため、弾性脚が撓むことで、筒部の外径が縮径し、弾性脚がパネル穴を通過する。
その後、弾性脚の段部が、相手パネルに係合した状態で、ピン部材を押し込む力を解放させる。ピン部材は、付勢手段の付勢力により、グロメット部材から離れ、太軸部が弾性脚の内側に再度、位置することで、弾性脚の撓みを不能とし、弾性脚がパネル穴から抜けるのを防止する。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、規制手段により、グロメット部材からのピン部材の抜けを規制することができるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、前記した請求項2の規制手段として、ピン部材の先端に抜止部を設けることで、ピン部材の抜けを防止することができるようにしたものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、ピン部材の頭部を収納する壁部をグロメット部材に設けることで、ピン部材の頭部が不用意に押され、ピン部材が押し込まれ、細軸部が弾性脚の内側に移動して、弾性脚が撓むのを未然に防止することができるようにしたものである。
取付部材の取付状態を示す一部断面図である。 取付部材の分解斜視図である。 取付部材の縦断面の斜視図である。 取付部材を相手パネルに取り付ける際の一部断面図である。 ピン部材を押圧して相手パネルに取り付けた状態を示す一部断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、取付部材の斜視図である。
図中、10は、取付部材を示し、この取付部材10は、図1に示すように、例えば自動車のボディー等の相手パネル20のパネル穴21に、被取付部材の例示である給油用の第1、第2パイプ30,31を取り付けるためのものである。
なお、相手パネル20として、自動車のボディーを例示したが、これに限定されず、取付部位も自動車に限定されない。また、被取付部材として、給油用のパイプ30,31を例示したが、これに限定されず、例えば板状体であっても良く、又、用途も給油に限定されない。
パネル穴21は、図1に示すように、相手パネル20の表裏面に貫通し、例えば方形等の非円形に形成されている。
第1、第2パイプ30,31は、管径が異なる2種類のものがあり、第1パイプ30より、第2パイプ31の管径を小さく設定している。なお、パイプ30,31の本数や管径は、図1に示したものに限定されない。
取付部材10は、図1〜3に示すように、次のパーツを備える。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)グロメット部材40
(2)ピン部材50
なお、取付部材10のパーツは、上記した(1)及び(2)に限定されない。
(グロメット部材40)
グロメット部材40は、図1〜3に示すように、相手パネル20のパネル穴21に第1、第2パイプ30,31を取り付けるためのものである。
具体的には、グロメット部材40には、図1〜3に示すように、次の各部を備える。
なお、次の(1)〜(4)については、後述する。
(1)グロメット本体60
(2)支持脚70
(3)グロメット上蓋80
(4)ヒンジ部90
なお、グロメット部材40の各部は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
(ピン部材50)
ピン部材50は、図1〜3に示すように、グロメット部材40に挿入されるものである。
具体的には、ピン部材50は、適度な弾性と剛性とを有する熱可塑性合成樹脂により一体的に成形されている。
ピン部材50には、図1〜3に示すように、次の各部を備える。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)頭部100
(2)軸部110
なお、ピン部材50の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
(グロメット本体60)
グロメット本体60は、図1〜3に示すように、第1、第2パイプ30,31を保持するためのものである。
具体的には、グロメット本体60は、図2において左右に長いプレート状に形成され、後述する支持脚70と一体的に、適度な弾性と剛性とを有する熱可塑性合成樹脂により一体的に成形されている。
グロメット本体60には、図1〜3に示すように、次の各部を備える。
なお、グロメット本体60の各部は、次の(1)〜(4)に限定されない。
(1)貫通孔61
貫通孔61は、図1及び図3に示すように、ピン部材50の後述する軸部110が挿通するものであり、グロメット本体60の左右の中央に位置し、上下に貫通している。
具体的には、貫通孔61は、断面が、例えば方形等の非円形に形成されている。
(2)第1、第2パイプ保持部62,63
第1、第2パイプ保持部62,63は、図1〜3に示すように、第1、第2パイプ30,31を保持するためのものである。
具体的には、2個の第1、第2パイプ保持部62,63は、図2及び図3に示すように、貫通孔61をはさんで左右両側に位置し、上面が開放した断面半円形に形成されている。第1、第2パイプ保持部62,63のうち、第1パイプ保持部62は、大径の第1パイプ30の外径に適合し、第2パイプ保持部63は、小径の第1パイプ30の外径に適合している。
(3)ロック穴64
ロック穴64は、図1〜3に示すように、グロメット上蓋80の後述するアンカー型のロックピン84がはまり込むものであり、グロメット本体60に対してグロメット上蓋80を固定するためのものである。
(4)ガイド溝65
ガイド溝65は、図2に示すように、グロメット上蓋80の後述するガイドリブ85とはまり合うものであり、グロメット本体60に対するグロメット上蓋80のガタ付きを防止するためのものである。
(支持脚70)
支持脚70は、図1〜3に示すように、グロメット本体60の底面から垂下し、相手パネル20のパネル穴21に挿入されるものであり、相手パネル20に対してグロメット本体60、すなわちグロメット部材40を固定するためのものである。
具体的には、支持脚70には、図1〜3に示すように、次の各部を備える。
なお、支持脚70の各部は、次の(1)及び(2)に限定されない。
(1)筒部71
筒部71は、図1〜3に示すように、パネル穴21に挿入可能なものである。
具体的には、筒部71は、外形が非円形で、例えば角筒形に形成され、パネル穴21の内径に適合している。また、筒部71の中空内部は、上下に貫通し、グロメット本体60の貫通孔61と連通し、ピン部材50の後述する軸部110が挿通する。筒部71の中空内部は、貫通孔61と同様に、断面が、例えば方形等の非円形に形成されている。
(2)弾性脚72
弾性脚72は、図1〜3に示すように、筒部71の外周から突出し、相手パネル20に係合する段部を設けた弾性脚72とを有する。
具体的には、弾性脚72は、筒部71の背向する左右の側壁から左右一対突出する。各弾性脚72は、下面が開放したコ字形に切り欠かれ、下端部をヒンジとして、筒部71の中空内部に向かって撓み込めるように形成されている。各弾性脚72の外面は、上方に向かって斜め外向きに、断面が略三角形に突出し、その上端部が相手パネル20の裏面に係合する段部として機能する。
(グロメット上蓋80)
グロメット上蓋80は、図1〜3に示すように、後述するヒンジ部90を介してグロメット本体60に旋回可能に支持され、グロメット本体60の第1、第2パイプ保持部62,63の開放上面を閉じるためのものである。
具体的には、グロメット上蓋80は、グロメット本体60と同様に、図2において左右に長いプレート状に形成され、適度な弾性と剛性とを有する熱可塑性合成樹脂により一体的に成形されている。なお、グロメット上蓋80と、グロメット本体60及び支持脚70とを、個別に成形したが、後述するヒンジ部90を含めて一体的に成形するようにしても良い。
グロメット上蓋80には、図1〜3に示すように、次の各部を備える。
なお、グロメット上蓋80の各部は、次の(1)〜(5)に限定されない。
(1)連通孔81
連通孔81は、図1及び図3に示すように、ピン部材50の後述する軸部110が挿通するものであり、グロメット上蓋80の左右の中央に位置し、上下に貫通している。
連通孔81は、グロメット本体60の貫通孔61に連通し、貫通孔61と同様に、断面が、例えば方形等の非円形に形成されている。連通孔81の開口上面からピン部材50の軸部110を挿入すると、軸部110は、連通孔81、貫通孔61を通って、支持脚70の筒部71に至り、軸部110の先端部、すなわち後述する抜止部111が筒部71の開口下面から突出する。
(2)第1、第2パイプ保持部82,83
第1、第2パイプ保持部82,83は、図1〜3に示すように、第1、第2パイプ30,31を保持するためのものである。
具体的には、第1、第2パイプ保持部82,83は、図2及び図3に示すように、グロメット本体60の第1、第2パイプ保持部62,63と上下に対称な形状をなし、第1、第2パイプ保持部62,63と同様に、連通孔81をはさんで左右両側に位置し、下面が開放した断面半円形に形成されている。第1、第2パイプ保持部82,83は、グロメット本体60の第1、第2パイプ保持部62,63とを上下に突き合わせた際に、第1、第2パイプ30,31が通る断面円形をなす。第1、第2パイプ保持部82,83のうち、第1パイプ保持部82は、大径の第1パイプ30の外径に適合し、第2パイプ保持部83は小径の第1パイプ30の外径に適合している。
(3)ロックピン84
ロックピン84は、図2及び図3に示すように、グロメット本体60のロック穴64にはまり込むものであり、グロメット上蓋80をグロメット本体60に対して固定するためのものである。
ロックピン84は、先端部がアンカー型に形成され、ロック穴64に縮径して通り、内部で樹脂の弾性復元力により復帰することで、ロック穴64から抜けなくなる。
なお、ロックピン84を外す際には、ロック穴64内のロックピン84をすぼめることで、ロック穴64から抜くことも可能である。
なお、グロメット上蓋80に、ロックピン84を形成し、グロメット本体60にロック穴64を形成したが、これに限定されず、図示しないが、グロメット上蓋80にロック穴を形成し、グロメット本体60にロックピンを形成しても良い。
(4)ガイドリブ85
ガイドリブ85は、図2に示すように、グロメット本体60のガイド溝65にはまり合うものであり、グロメット本体60に対するグロメット上蓋80のガタ付きを防止するためのものである。
なお、グロメット上蓋80に、ガイドリブ85を形成し、グロメット本体60にガイド溝65を形成したが、これに限定されず、図示しないが、グロメット上蓋80にガイド溝を形成し、グロメット本体60にガイドリブを形成しても良い。
(5)スライド穴86
スライド穴86は、図3に示すように、ピン部材50の後述する頭部100のスライドピン102がスライド可能にはまり込むものであり、グロメット上蓋80、すなわちグロメット部材40に対するピン部材50のスライド時の回転やガタ付きを防止するためのものである。
(ヒンジ部90)
ヒンジ部90は、図1〜3に示すように、グロメット本体60に対し、グロメット上蓋80を旋回可能に支持するためのものである。
具体的には、ヒンジ部90は、軸と当該軸を回転可能に支持する軸受けとから構成され、軸をグロメット本体60側に、軸受けをグロメット上蓋80側にそれぞれ設けているが、逆でも良い。
(頭部100)
頭部100は、図1〜3に示すように、グロメット上蓋80の連通孔81の内径より大きな外形を有し、グロメット上蓋80の上面とほぼ同形に形成され、平面が左右に長い長方形状をなしている。
頭部100には、図1〜3に示すように、次の各部を備える。
なお、頭部100の各部は、次の(1)及び(2)に限定されない。
(1)バネ101(付勢手段)
バネ101は、図1〜3に示すように、グロメット上蓋80の上面から頭部100の下面を離れる方向に付勢し、弾性脚72の内側に、軸部110の後述する太軸部112を位置させるためのものであり、付勢手段として機能する。
具体的には、バネ101は、頭部100の下面から略「く」の字形、或いはV字形に屈曲した板バネ状に形成され、軸部110をはさんで両側に左右一対形成されている。
なお、付勢手段として、バネ101を例示したが、これに限定されず、クッション等でも良い。
(2)スライドピン102
スライドピン102は、図2及び図3に示すように、グロメット上蓋80のスライド穴86にスライド可能にはまり込むものであり、グロメット上蓋80、すなわちグロメット部材40に対するピン部材50のスライド時の回転やガタ付きを防止するためのものである。
(軸部110)
軸部110は、図1〜3に示すように、頭部100から垂下し、筒部71に挿入されるものである。
具体的には、筒部71は、断面が非円形の角柱形に形成されている。
軸部110には、図1〜3に示すように、次の各部を備える。
なお、軸部110の各部は、次の(1)〜(3)に限定されない。
(1)抜止部111(規制手段)
抜止部111は、図1〜3に示すように、付勢手段の一例であるバネ101に抗して、ピン部材50のグロメット部材40からの抜けを規制するものであり、規制手段として機能する。
具体的には、ピン部材50の先端に設けられ、アンカー型に形成されている。抜止部111は、支持脚70の筒部71の開口下面より大きな外形に形成され、グロメット上蓋80の連通孔81の開口上面から縮径して通り、グロメット本体60の貫通孔61を通過して、筒部71に至り、筒部71の開口下面から抜け出て、樹脂の弾性復元力により復元し、筒部71から抜けなくなる。
なお、規制手段として、アンカー型の抜止部111を例示したが、これに限定されない。
(2)太軸部112
太軸部112は、図1〜3に示すように、弾性脚72を筒部71の中空内部に向かって撓み不能とするものである。
具体的には、抜止部111は、抜止部111の直上に位置し、左右の弾性脚72の内側面と対向する左右の外側面を断面台形形に突出させている。
(3)細軸部113
細軸部113は、図5に示すように、弾性脚72を筒部71の中空内部に向かって撓むのを許容するものである。
具体的には、細軸部113は、図1〜3に示すように、太軸部112の直上に位置し、左右の弾性脚72の内側面と対向する左右の外側面を断面台形形に凹ませている。
(取付部材10の使用方法)
つぎに、上記した構成を備える取付部材10の使用方法について説明する。
取付部材10に、第1、第2パイプ30,31に装着し、その後、支持脚70を相手パネル20のパネル穴21に挿入して固定しても良いし、或いは取付部材10を相手パネル20に固定してから、第1、第2パイプ30,31を装着しても良い。
本実施の形態では、前者の使用方法について説明する。
まず、第1、第2パイプ30,31を、グロメット本体60の第1、第2パイプ保持部62,63の開放上面に合わせてはめ込む。
つぎに、ヒンジ部90を中心に、図1に示すように、グロメット上蓋80をグロメット本体60に向かって旋回させる。
グロメット上蓋80を旋回させると、そのロックピン84が、図1〜3に示すように、グロメット本体60のロック穴64にはまり込んでロックされる。このとき、グロメット本体60の第1、第2パイプ保持部62,63の開放上面が、グロメット上蓋80の第1、第2パイプ保持部82,83により塞がれ、第1、第2パイプ30,31は、図1に示すように、第1、第2パイプ保持部62,63と第1、第2パイプ保持部82,83との間に保持される。
また、グロメット上蓋80がグロメット本体60にロックされた状態において、グロメット上蓋80の連通孔81が、図1〜3に示すように、グロメット本体60の貫通孔61に連通する。このため、連通孔81、貫通孔61及び筒部71の中空内部が直線的に連通する。
さらに、グロメット上蓋80がグロメット本体60にロックされた状態において、グロメット上蓋80のガイドリブ85が、図2に示すように、グロメット本体60のガイド溝65にはまり合う。
つぎに、グロメット上蓋80がグロメット本体60にロックされた状態において、ピン部材50の軸部110を、図1〜3に示すように、グロメット上蓋80の連通孔81の開口上面に合わせて挿入する。
ピン部材50の軸部110を挿入すると、そのアンカー型の抜止部111が、グロメット上蓋80の連通孔81の開口上面から縮径して通り、グロメット本体60の貫通孔61を通過して、筒部71に至り、図1〜3に示すように、筒部71の開口下面から抜け出て、樹脂の弾性復元力により復元し、筒部71から抜けなくなる。
このとき、ピン部材50のバネ101が、図1〜3に示すように、グロメット上蓋80の上面に押されて撓み、頭部100の下面をグロメット上蓋80の上面から離れる方向に付勢する。バネ101の付勢力により、ピン部材50の軸部110は、連通孔81、貫通孔61及び筒部71の中空内部から抜ける方向に付勢される。
また、このとき、軸部110の太軸部112が、図1〜3に示すように、筒部71の中空内部に位置し、筒部71の中空内部に向かって左右の弾性脚72を撓み不能とする。
一方、ピン部材50を挿入した際に、その左右一対のスライドピン102が、図3に示すように、グロメット上蓋80の左右一対のスライド穴86にスライド可能にはまり込む。
最後に、第1、第2パイプ30,31に装着した取付部材10の支持脚70を、図4に示すように、相手パネル20のパネル穴21に合わせて挿入する。
このとき、ピン部材50の頭部100の上面を、図4及び図5に示すように、バネ101の付勢力に抗して、グロメット上蓋80に向かって押し込む。
ピン部材50の頭部100が押されると、その軸部110が、図5に示すように、連通孔81、貫通孔61及び筒部71の中空内部を進行する。
このため、軸部110の細軸部113が、図5に示すように、筒部71の中空内部に位置し、筒部71の中空内部に向かって左右の弾性脚72が撓み込むことを許容する。
一方、支持脚70をパネル穴21に合わせて挿入すると、支持脚70の左右の弾性脚72が、パネル穴21の内縁に当接し、ここでピン部材50の頭部100の上面を強く押し込むと、左右の弾性脚72がパネル穴21の内縁に押され、筒部71の中空内部に向かって撓み込むことで、縮径し、パネル穴21内に進行する。
その後、左右の弾性脚72の上端の段部が、パネル穴21を通過すると、樹脂の弾性復元力により、左右の弾性脚72が復元して拡開することで、図5に示すように、段部が相手パネル20の裏面に当接する。このため、左右の弾性脚72と、グロメット本体60の底面との間で、相手パネル20を表裏面からはさみ持つことで、取付部材10が相手パネル20に固定される。
したがって、第1、第2パイプ30,31は、取付部材10を介して、相手パネル20に対して固定される。
その後、ピン部材50の頭部100を押す力を解放すると、バネ101の付勢力により、頭部100が、図1に示すように、グロメット上蓋80から離れる方向に移動、すなわち上昇する。
このとき、ピン部材50の軸部110が、連通孔81、貫通孔61及び筒部71の中空内部を逆進する。このため、軸部110の太軸部112が、図1に示すように、筒部71の中空内部に位置し、筒部71の中空内部に向かって左右の弾性脚72を撓み不能とする。
したがって、取付部材10の支持脚70に対して、相手パネル20のパネル穴21から抜ける方向の力が作用しても、左右の弾性脚72が、図1に示すように、筒部71内に太軸部112に当接することで、中空内部に向かって撓み込んで縮径できなくなることから、パネル穴21からの抜けが阻止される。
なお、取付部材10を相手パネル20から取り外す必要が発生した場合には、ピン部材50の頭部100の上面を、バネ101の付勢力に抗して、グロメット上蓋80に向かって押し込みながら、支持脚70をパネル穴21から無理抜きすることで、取付部材10を相手パネル20から取り外すことが可能である。
(図6の第2の実施の形態)
つぎに、図6を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態の特徴は、図6に示すように、ピン部材50の頭部100を収納する壁部120をグロメット部材40に設けることで、ピン部材50の頭部100が不用意に押され、ピン部材50が押し込まれ、細軸部113が弾性脚72の内側に移動して、弾性脚72が撓むのを未然に防止することができるようにした点にある。
すなわち、壁部120は、図6に示すように、グロメット上蓋80の上面に位置し、上面が開放した箱形に形成されている。箱形の壁部120の内部は、ピン部材50の頭部100がはまり込む大きさに形成されている。
なお、壁部120を箱形に形成したが、これに限定されない。
また、本実施の形態の説明において、先に図1〜5を用いて説明した第1の実施の形態と同一の構成部分については、同一の符号を用いて説明を省略する。
(第1の実施の形態)
10 取付部材
20 相手パネル 21 パネル穴
30,31 第1、第2パイプ(被取付部材)
40 グロメット部材 50 ピン部材
60 グロメット本体
61 貫通孔 62,63 第1、第2パイプ保持部
64 ロック穴 65 ガイド溝
70 支持脚
71 筒部 72 弾性脚
80 グロメット上蓋
81 連通孔 82,83 第1、第2パイプ保持部
84 ロックピン 85 ガイドリブ
86 スライド穴
90 ヒンジ部
100 頭部
101 バネ(付勢手段) 102 スライドピン
110 軸部 111 抜止部(規制手段)
112 太軸部 113 細軸部
(第2の実施の形態)
120 壁部

Claims (4)

  1. 相手パネルのパネル穴に被取付部材を取り付けるための取付部材の脚構造において、
    前記取付部材は、
    グロメット部材と、
    前記グロメット部材に挿入されるピン部材とからなり、
    前記グロメット部材は、
    前記パネル穴に挿入可能な筒部と、
    前記筒部の外周から突出し、前記相手パネルに係合する段部を設けた弾性脚とを有し、
    前記ピン部材は、
    頭部と、
    前記頭部から垂下し、前記筒部に挿入される軸部とからなり、
    前記軸部は、
    前記弾性脚を前記筒部の中空内部に向かって撓み不能とする太軸部と、
    前記撓みを許容する細軸部とからなり、
    前記ピン部材と前記グロメット部材との間には、
    両者を離れる方向に付勢し、前記弾性脚の内側に前記太軸部を位置させるための付勢手段を有し、
    前記ピン部材の挿入時は、
    前記付勢手段に抗して挿入方向に押し込むことで、前記細軸部を前記弾性脚の内側に位置させ、前記弾性脚が前記筒部の中空内部に向かって撓むことを許容し、
    その後、前記付勢手段の付勢力により前記ピン部材が復帰することで、前記太軸部を前記弾性脚の内側に位置させるようにしていることを特徴とする取付部材の脚構造。
  2. 請求項1に記載の取付部材の脚構造であって、
    前記ピン部材と前記グロメット部材との間には、
    前記付勢手段に抗して、前記ピン部材の前記グロメット部材からの抜けを規制する規制手段を有することを特徴とする取付部材の脚構造。
  3. 請求項2に記載の取付部材の脚構造であって、
    前記規制手段は、
    前記ピン部材の先端に設けられた抜止部であることを特徴とする取付部材の脚構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の取付部材の脚構造であって、
    前記グロメット部材には、
    前記ピン部材の頭部を収納する壁部を設け、
    前記相手パネルに前記被取付部材を取り付けた取付状態においては、前記壁部から前記頭部が突出しないようにしていることを特徴とする取付部材の脚構造。
JP2009277558A 2009-12-07 2009-12-07 取付部材の脚構造 Withdrawn JP2011117575A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009277558A JP2011117575A (ja) 2009-12-07 2009-12-07 取付部材の脚構造
CN 201010624956 CN102094877B (zh) 2009-12-07 2010-12-06 安装部件的脚结构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009277558A JP2011117575A (ja) 2009-12-07 2009-12-07 取付部材の脚構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011117575A true JP2011117575A (ja) 2011-06-16

Family

ID=44128096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009277558A Withdrawn JP2011117575A (ja) 2009-12-07 2009-12-07 取付部材の脚構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2011117575A (ja)
CN (1) CN102094877B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190127085A (ko) * 2018-05-03 2019-11-13 한온시스템 주식회사 차량용 그로멧의 구조

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5535969A (en) * 1994-03-14 1996-07-16 Illinois Tool Works Inc. Fold over scissors clip
FR2790046B1 (fr) * 1999-02-19 2001-05-18 Rapid Sa Dispositif de fixation de deux panneaux ou analogues forme de deux pieces cooperantes
JP3370312B2 (ja) * 2000-06-28 2003-01-27 北川工業株式会社 スナップ
DE10058528A1 (de) * 2000-11-24 2002-05-29 Emhart Inc Clipanordnung zum lösbaren Befestigen eines Gegenstandes an mindestens einer Leitung
CN100398847C (zh) * 2004-03-31 2008-07-02 百乐仕株式会社 紧固件
JP2007170458A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Piolax Inc 2段係止クリップ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190127085A (ko) * 2018-05-03 2019-11-13 한온시스템 주식회사 차량용 그로멧의 구조
KR102531575B1 (ko) 2018-05-03 2023-05-15 한온시스템 주식회사 차량용 그로멧의 구조

Also Published As

Publication number Publication date
CN102094877B (zh) 2013-09-18
CN102094877A (zh) 2011-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5602460B2 (ja) クランプ
JP2007232063A (ja) パイプ等の防振保持具
WO2010052960A1 (ja) クリップと取付部材との組付構造
EP3339709A1 (en) Connector
JP6046137B2 (ja) クリップ
JP2011117575A (ja) 取付部材の脚構造
JP6583749B2 (ja) フック装置
JP2011072164A (ja) ケーブル保持機構
JP2009097162A (ja) 電気機器収納用箱の蝶番構造
JP2019110617A (ja) ワイヤハーネス用プロテクタ
JP5682090B2 (ja) クリップ
JP2013164104A (ja) クリップ
JP2011094754A (ja) クリップの取付構造
JP2008095880A (ja) 部品の取付構造
JP5606790B2 (ja) 車両用フック装置
JP2008022595A (ja) プロテクタ
JP2006057647A (ja) 車両用アクセサリの固定装置
JP5566075B2 (ja) 車載機器の取付構造
JP2018048718A (ja) 部材取付構造及び取付クリップ
JP2007285497A (ja) 部品相互の係止解除構造
JP2007059718A (ja) プリント配線基板の固定構造
JP2009126454A (ja) 蓋の係止構造
JP2000314410A (ja) クリップ
JP2005170077A (ja) 部品取付構造
JP6242987B2 (ja) タイミングベルト連結用具、及び、自動ドア装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130305