JP2011114702A

JP2011114702A - 移動通信方法、移動局及び無線基地局

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Publication number: JP2011114702A
Application number: JP2009270558A
Authority: JP
Inventors: Minami Ishii; 美波石井; Wuri Andarmawanti Hapsari; アンダルマワンティハプサリウリ; Sadayuki Abeta; 貞行安部田; Tadashi Uchiyama; 忠内山; Narugo Yabuki; 匠吾矢葺; Yoshiji Shimazu; 義嗣島津; Kiyotatsu Sudo; 清達須藤
Original assignee: NTT Docomo Inc
Current assignee: NTT Docomo Inc
Priority date: 2009-11-27
Filing date: 2009-11-27
Publication date: 2011-06-09
Also published as: WO2011065456A1

Abstract

【課題】「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ（Ｔ_ＡＤＶ）」を正確に算出する。
【解決手段】本発明に係る移動通信方法は、移動局ＵＥが、無線基地局ｅＮＢに対して所定信号を送信するための「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」を送信する工程と、無線基地局ｅＮＢが、移動局ＵＥに対して所定信号を送信するための無線リソースを割り当てるための「ＵＬＧｒａｎｔ」を送信する工程と、移動局ＵＥが、「ＵＬＧｒａｎｔ」によって割り当てられた無線リソースを用いて無線基地局ｅＮＢに対して所定信号を送信する工程と、移動局ＵＥが、無線基地局ｅＮＢから受信した指示情報に基づいて「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を算出する工程と、移動局ＵＥが、無線基地局ｅＮＢに対して「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を含む「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を送信する工程Ｅとを有する。
【選択図】図３

Description

本発明は、移動通信方法、移動局及び無線基地局に関する。

ＬＴＥ（Ｒｅｌｅａｓｅ．９）において、「Ｃ-ｐｌａｎｅＬＣＳ（ＬｏｃａｔｉｏｎＳｅｒｖｉｃｅ）」の標準化作業が進められている。かかる「Ｃ-ｐｌａｎｅＬＣＳ」の測位方式の１つとして「ＥｎｈａｎｃｅｄＣｅｌｌＩＤ（Ｅ-ＣＩＤ）」が規定されている。

「Ｅ-ＣＩＤ」において、無線基地局ｅＮＢが、（式１）によって、無線基地局ｅＮＢと移動局ＵＥとの間の往復伝搬時間情報ＲＴＴ（ＲｏｕｎｄＴｒｉｐＴｉｍｅ）である「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ（Ｔ_ＡＤＶ）」を算出することが規定されている（例えば、非特許文献１参照）。

Ｔ_ＡＤＶ＝（ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ）＋（ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ） … （式１）
ここで、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」は、（無線基地局ｅＮＢにおける受信時刻）−（無線基地局ｅＮＢにおける送信時刻）によって算出される無線基地局時間差情報（正の値）であり、例えば、（無線基地局ｅＮＢにおける「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」の受信時刻）−（無線基地局ｅＮＢにおける「ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＣｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を含む「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」の送信時刻）によって算出される無線基地局時間差情報である。

また、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」は、（移動局ＵＥにおける受信時刻）−（移動局ＵＥにおける送信時刻）によって算出される移動局時間差情報（負の値）であり、例えば、（移動局ＵＥにおける「ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＣｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を含む「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」の受信時刻）−（移動局ＵＥにおける「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」の送信時刻）によって算出される移動局時間差情報である。

以下、図４を参照して、従来のＬＴＥ（Ｒｅｌｅａｓｅ．９）が適用されている移動通信システムの動作について説明する（例えば、非特許文献２参照）。

Ｔ１において、無線基地局ｅＮＢは、移動局ＵＥに対して、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定を指示する指示情報を含む「ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＣｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を含む「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を送信する。

Ｔ２において、移動局ＵＥのハードウェア機能（以下、ＵＥ-ＨＷ）は、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を受信すると、移動局ＵＥのアプリケーション機能（以下、ＵＥ-ＡＰ）に対して、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を送信する。

ＵＥ-ＡＰは、Ｔ３において、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を受信すると、Ｔ４において、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を生成し、ＵＥ-ＨＷに対して送信する。

ＵＥ-ＨＷは、Ｔ５において、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を受信すると、Ｔ６において、無線基地局ｅＮＢに対して、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を送信するための「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」を送信する。

無線基地局ｅＮＢは、Ｔ７において、かかる「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」を受信すると、Ｔ８において、移動局ＵＥに対して、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を送信するための無線リソースを割り当てるための「ＵＬＧｒａｎｔ」を送信する。

ＵＥ-ＨＷは、Ｔ９において、かかる「ＵＬＧｒａｎｔ」を受信すると、Ｔ１０Ａにおいて、かかる「ＵＬＧｒａｎｔ」によって割り当てられた無線リソースを用いて、無線基地局ｅＮＢに対して、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を送信する。

Ｔ１０Ｂにおいて、無線基地局ｅＮＢは、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を受信する。

一方、ＵＥ-ＨＷは、Ｔ１１において、移動局時間差情報である「ＵＥＲｘ−ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定結果についてＵＥ-ＡＰに通知し、ＵＥ-ＡＰは、Ｔ１２において、かかる測定結果を受信する。

ＵＥ-ＡＰは、Ｔ１３において、受信した測定結果に基づいて、「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を生成し、ＵＥ-ＨＷに対して送信する。

ＵＥ-ＨＷは、Ｔ１４において、かかる「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を受信すると、Ｔ１５において、かかる「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を送信するための「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」を送信する。

無線基地局ｅＮＢは、Ｔ１６において、かかる「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」を受信すると、Ｔ１７において、移動局ＵＥに対して、「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を送信するための無線リソースを割り当てるための「ＵＬＧｒａｎｔ」を送信する。

ＵＥ-ＨＷは、Ｔ１８において、かかる「ＵＬＧｒａｎｔ」を受信すると、Ｔ１９において、かかる「ＵＬＧｒａｎｔ」によって割り当てられた無線リソースを用いて、無線基地局ｅＮＢに対して、「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を送信する。

無線基地局ｅＮＢは、Ｔ２０において、かかる「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を受信する。

３ＧＰＰ寄書「Ｒ１-０９４４３０」３ＧＰＰ寄書「Ｒ２-０９７４９４」

しかしながら、上述の移動通信システムでは、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定期間が明確に規定されていないため、無線基地局ｅＮＢが、「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ（Ｔ_ＡＤＶ）」を正確に算出することができない可能性があるという問題点があった。

例えば、図４に示すように、無線基地局ｅＮＢが、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定期間を「Ｔ１〜Ｔ２０」と考えている場合に、移動局ＵＥが、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定期間を「Ｔ９〜Ｔ１０」とした場合、無線基地局ｅＮＢが、「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ（Ｔ_ＡＤＶ）」を正確に算出することができない。

そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、往復伝搬時間情報である「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ（Ｔ_ＡＤＶ）」を正確に算出することができる移動通信方法、移動局及び無線基地局を提供することを目的とする。

本発明の第１の特徴は、移動通信方法であって、移動局が、無線基地局に対して、所定信号を送信するためのスケジューリング要求信号を送信する工程Ａと、前記無線基地局が、前記移動局に対して、前記所定信号を送信するための無線リソースを割り当てるための割当信号を送信する工程Ｂと、前記移動局が、前記割当信号によって割り当てられた前記無線リソースを用いて、前記無線基地局に対して、前記所定信号を送信する工程Ｃと、前記移動局が、前記無線基地局から受信した指示情報に基づいて、前記所定信号の送信時刻と前記割当信号の受信時刻との時間差を示す移動局時間差情報を算出する工程Ｄと、前記移動局が、前記無線基地局に対して、前記移動局時間差情報を含む測定報告信号を送信する工程Ｅとを有することを要旨とする。

本発明の第２の特徴は、移動局であって、無線基地局に対して、所定信号を送信するためのスケジューリング要求信号を送信するように構成されているスケジューリング要求信号送信部と、前記無線基地局から受信した割当信号によって割り当てられた無線リソースを用いて、該無線基地局に対して、前記所定信号を送信するように構成されている所定信号送信部と、前記無線基地局から受信した指示情報に基づいて、前記所定信号の送信時刻と前記割当信号の受信時刻との時間差を示す移動局時間差情報を算出するように構成されている移動局時間差情報算出部と、前記無線基地局に対して、前記移動局時間差情報を含む測定報告信号を送信するように構成されている測定報告信号送信部とを具備することを要旨とする。

本発明の第３の特徴は、無線基地局であって、移動局から受信したスケジューリング要求信号に応じて、該移動局に対して、所定信号を送信するための無線リソースを割り当てるための割当信号を送信するように構成されている割当信号送信部と、前記移動局によって前記無線リソースを用いて送信された前記所定信号を受信するように構成されている所定信号受信部と、前記割当信号の送信時刻と前記所定信号の受信時刻との時間差を示す無線基地局時間差情報を算出するように構成されている無線基地局時間差情報算出部と、前記移動局によって送信された測定報告信号に含まれる前記所定信号の送信時刻と前記割当信号の受信時刻との時間差を示す移動局時間差情報、及び、前記無線基地局時間差情報算出部によって算出された前記無線基地局時間差情報を用いて、該無線基地局と該移動局との間の往復伝搬時間情報を算出するように構成されている往復伝搬時間情報算出部とを具備することを要旨とする。

以上説明したように、本発明によれば、往復伝搬時間情報である「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ（Ｔ_ＡＤＶ）」を正確に算出することができる移動通信方法、移動局及び無線基地局を提供することができる。

本発明の第１の実施形態に係る無線基地局の機能ブロック図である。本発明の第１の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作を説明するための図である。従来の移動通信システムの動作を説明するための図である。

（本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの構成）
図１及び図２を参照して、本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。本実施形態に係る移動通信システムには、ＬＴＥ（Ｒｅｌｅａｓｅ．９）が適用されているものとする。

図１に示すように、本実施形態に係る無線基地局ｅＮＢは、アプリケーション機能１０と、プラットフォーム機能２０とを具備している。

アプリケーション機能１０は、アプリケーションメッセージ生成部１１と、算出部１２と、プラットフォーム機能インターフェイス１３とを具備している。

プラットフォーム機能２０は、アプリケーション機能インターフェイス２１と、送信部２２と、受信部２３と、測定部２４と、プラットフォームメッセージ生成部２５とを具備している。

アプリケーションメッセージ生成部１１は、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」等の信号を生成するように構成されている。

また、アプリケーションメッセージ生成部１１は、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の算出を指示する指示情報を生成するように構成されている。

また、アプリケーションメッセージ生成部１１は、プラットフォーム機能インターフェイス１３を介して、プラットフォーム機能２０に対して、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」等の信号等を送信するように構成されている。

算出部１２は、プラットフォーム機能インターフェイス１３を介して受信した測定報告信号に含まれる「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を用いて、「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ」を算出するように構成されている。

また、算出部１２は、プラットフォーム機能インターフェイス１３を介して、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ＳＦＮ（ＳｙｓｔｅｍＦｒａｍｅＮｕｍｂｅｒ）」を受信して記憶するように構成されていてもよい。かかる「ＳＦＮ」は、移動局ＵＥによって「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定が終了した時刻におけるセル固有のカウンタ値である。

さらに、算出部１２は、プラットフォーム機能インターフェイス１３を介して、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ＳＦＮ」を受信して記憶するように構成されていてもよい。かかる「ＳＦＮ」は、無線基地局ｅＮＢによって「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定が終了した時刻におけるセル固有のカウンタ値である。

ここで、算出部１２は、測定報告信号に含まれる「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」、及び、当該「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定を終了した時刻における「ＳＦＮ」と同一値若しくは最も近い値を有する「ＳＦＮ」に対応する「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を用いて、「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ」を算出するように構成されている。

送信部２２は、移動局ＵＥに対して、アプリケーション機能インターフェイス２１を介して受信した「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」や「ＵＬＧｒａｎｔ」等の信号を送信するように構成されている。

受信部２３は、移動局ＵＥから、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」や「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」や「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」等の信号を受信するように構成されている。

また、受信部２３は、アプリケーション機能インターフェイス２１を介して、アプリケーション機能１０に対して、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」や「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」等の信号を送信するように構成されている。

測定部２４は、「ＵＬＧｒａｎｔ」の送信時刻と所定信号（例えば、ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅや、ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ等）の受信時刻との時間差を示す「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を算出（測定）するように構成されている。ここで、測定部２４は、「ＵＬＧｒａｎｔ」を送信する度に、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を算出するように構成されていてもよい。

また、測定部２４は、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を算出する度に、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定終了時刻における「ＳＦＮ」を測定するように構成されている。

なお、測定部２４は、アプリケーション機能インターフェイス２１を介して、アプリケーション機能１０に対して、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ＳＦＮ」を送信するように構成されている。

ここで、測定部２４は、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を算出する度に、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ＳＦＮ」を送信するように構成されていてもよいし、所定タイミングで、複数の「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ＳＦＮ」をまとめて送信するように構成されていてもよい。

プラットフォームメッセージ生成部は、「ＵＬＧｒａｎｔ」等の信号を生成するように構成されている。

図２に示すように、本実施形態に係る移動局ＵＥは、ハードウェア機能３０と、アプリケーション機能４０とを具備している。

ハードウェア機能３０は、受信部３１と、送信部３２と、測定部３３と、アプリケーション機能インターフェイス３４と、ハードウェアメッセージ生成部３５とを具備している。

アプリケーション機能４０は、アプリケーションメッセージ生成部４１と、ハードウェア機能インターフェイス４２とを具備している。

受信部３１は、無線基地局ｅＮＢから、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」や「ＵＬＧｒａｎｔ」等の信号を受信するように構成されている。

また、受信部３１は、無線基地局ｅＮＢから、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の算出を指示する指示情報を受信するように構成されている。

ここで、受信部３１は、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」に含まれる「ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＣｏｎｆｉｇｕｒｅａｔｉｏｎ」を介して、かかる指示情報を受信するように構成されていてもよいし、Ｃ-ｐｌａｎｅ信号やＵ-ｐｌａｎｅ信号を介して、かかる指示情報を受信するように構成されていてもよい。

また、受信部３１は、アプリケーション機能インターフェイス３４を介して、アプリケーション機能４０に対して、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」等の信号や、上述の指示情報を送信するように構成されている。

送信部３２は、無線基地局ｅＮＢに対して、「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」等を送信したり、アプリケーション機能インターフェイス３４を介して受信した「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」や「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」等の信号を送信したりするように構成されている。

測定部３３は、アプリケーション機能インターフェイス３４を介して受信した指示情報に基づいて、所定信号の送信時刻と「ＵＬＧｒａｎｔ」の受信時刻との時間差を示す「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を算出するように構成されている。

ハードウェアメッセージ生成部３５は、無線基地局ｅＮＢに対して送信する「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」等を生成するように構成されている。

アプリケーションメッセージ生成部４１は、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」や「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」等の信号を生成するように構成されている。

また、アプリケーションメッセージ生成部４１は、ハードウェア機能インターフェイス４２を介して、ハードウェア機能３０に対して、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」や「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」等の信号を送信するように構成されている。

（本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作）
図３を参照して、本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。

図３に示すように、Ｔ１において、無線基地局ｅＮＢのアプリケーション機能１０（以下、ｅＮＢ-ＡＰ）は、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の算出（測定）を指示する指示情報を含む「ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＣｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を含む「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を生成し、無線基地局ｅＮＢのプラットフォーム機能２０（以下、ｅＮＢ-ＰＦ）に対して送信する。

ここで、ｅＮＢ-ＡＰは、ｅＮＢ-ＰＦに対して、「ＵＬＧｒａｎｔ」の送信時刻（図３におけるＴ９）を、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の算出を開始する時点とするように指示する。

ｅＮＢ-ＰＦは、Ｔ２において、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を受信すると、移動局ＵＥに対して、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を送信する。

ここで、ｅＮＢ-ＰＦは、上述の指示情報を、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」以外の信号によって、移動局ＵＥに対して通知してもよい。

Ｔ３において、移動局ＵＥのハードウェア機能３０（以下、ＵＥ-ＨＷ）は、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を受信すると、移動局ＵＥのアプリケーション機能４０（以下、ＵＥ-ＡＰ）に対して、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を送信する。

ＵＥ-ＡＰは、Ｔ４において、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」を受信すると、Ｔ５において、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を生成し、ＵＥ-ＨＷに対して送信する。

ここで、ＵＥ-ＡＰは、上述の指示情報に基づいて、ＵＥ-ＨＷに対して、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定期間を、「ＵＬＧｒａｎｔ」を受信してから所定信号（例えば、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」）を送信するまでの期間とするように指示する。なお、ＵＥ-ＡＰは、Ｔ５以外のタイミングで、かかる指示を行ってもよい。

ＵＥ-ＨＷは、Ｔ６において、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を受信すると、Ｔ７において、無線基地局ｅＮＢに対して、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を送信するための「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」を送信する。

ｅＮＢ-ＰＦは、Ｔ８において、かかる「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」を受信すると、Ｔ９において、移動局ＵＥに対して、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を送信するための無線リソースを割り当てるための「ＵＬＧｒａｎｔ」を送信する。

ＵＥ-ＨＷは、Ｔ１０において、かかる「ＵＬＧｒａｎｔ」を受信すると、Ｔ１１において、かかる「ＵＬＧｒａｎｔ」によって割り当てられた無線リソースを用いて、無線基地局ｅＮＢに対して、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を送信する。

ここで、ＵＥ-ＨＷは、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」として、Ｔ１０とＴ１１との間の時間差を測定する。また、ＵＥ-ＨＷは、Ｔ１１における「ＳＦＮ」を測定する。

ｅＮＢ-ＰＦは、Ｔ１２において、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を受信すると、ｅＮＢ-ＡＰに対して、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を送信する。

ここで、ｅＮＢ-ＰＦは、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」として、Ｔ９とＴ１２との間の時間差を測定して記憶すると共に、Ｔ１２における「ＳＦＮ」を測定して記憶する。

Ｔ１３において、ｅＮＢ-ＡＰは、かかる「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」を受信する。

一方、ＵＥ-ＨＷは、Ｔ１４において、ＵＥ-ＡＰに対して、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定結果について通知すると共に、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の受信完了時刻における「ＳＦＮ」を通知する。

ＵＥ-ＡＰは、Ｔ１５において、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」と「ＳＦＮ」とを受信すると、Ｔ１６において、受信した「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」と「ＳＦＮ」とに基づいて、「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を生成し、ＵＥ-ＨＷに対して送信する。

ＵＥ-ＨＷは、Ｔ１７において、かかる「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を受信すると、Ｔ１８において、かかる「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を送信するための「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」を送信する。

ｅＮＢ-ＨＷは、Ｔ１９において、かかる「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」を受信すると、Ｔ２０において、移動局ＵＥに対して、「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を送信するための無線リソースを割り当てるための「ＵＬＧｒａｎｔ」を送信する。

ＵＥ-ＨＷは、Ｔ２１において、かかる「ＵＬＧｒａｎｔ」を受信すると、Ｔ２２において、かかる「ＵＬＧｒａｎｔ」によって割り当てられた無線リソースを用いて、無線基地局ｅＮＢに対して、「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を送信する。

ｅＮＢ-ＰＦは、Ｔ２３において、かかる「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を受信する。

Ｔ２４において、ｅＮＢ-ＡＰは、ｅＮＢ-ＰＦから、かかる「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を受信すると、かかる「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」に含まれている「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ＳＦＮ」を記憶する。

ここで、ｅＮＢ-ＰＦは、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」として、Ｔ２０とＴ２３との間の時間差を測定して記憶すると共に、Ｔ２３における「ＳＦＮ」を測定して記憶する。

なお、ｅＮＢ-ＰＦは、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ」や「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」といったＲＲＣメッセージの種類を識別することができないため、上述のように、「ＵＬＧｒａｎｔ」を送信した後、ＲＲＣメッセージを受信した場合には、毎回、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ＳＦＮ」を測定して記憶するように構成されている。

Ｔ２５において、ｅＮＢ-ＡＰが、ｅＮＢ-ＰＦに対して、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の問い合わせ信号を送信する。

ｅＮＢ-ＰＦは、Ｔ２６において、かかる問い合わせ信号を受信すると、Ｔ２７において、ｅＮＢ-ＡＰに対して、記憶している全ての「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ＳＦＮ」を通知する。

なお、ｅＮＢ-ＰＦは、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を測定する度に（図３の例では、Ｔ１２及びＴ２３において）、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ＳＦＮ」を通知するように構成されていてもよいし、所定周期で、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ＳＦＮ」を通知するように構成されていてもよい。

Ｔ２８において、ｅＮＢ-ＡＰは、受信した複数の「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の中から、記憶している「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の「ＳＦＮ」と同値若しくは最も近い「ＳＦＮ」の「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を選択する。

そして、ｅＮＢ-ＡＰは、記憶している「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び選択した「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を用いて、上述した（式１）を用いて、「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ（Ｔ_ＡＤＶ）」を算出する。

（本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果）
本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムによれば、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定期間が明確に規定されているため、「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ（Ｔ_ＡＤＶ）」を正確に算出することができる。

以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。

本実施形態の第１の特徴は、移動通信方法であって、移動局ＵＥが、無線基地局ｅＮＢに対して、「所定信号（例えば、ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅや、ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ等）」を送信するための「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ（スケジューリング要求信号）」を送信する工程Ａと、無線基地局ｅＮＢが、移動局ＵＥに対して、所定信号を送信するための無線リソースを割り当てるための「ＵＬＧｒａｎｔ（割当信号）」を送信する工程Ｂと、移動局ＵＥが、「ＵＬＧｒａｎｔ」によって割り当てられた無線リソースを用いて、無線基地局ｅＮＢに対して、所定信号を送信する工程Ｃと、移動局ＵＥが、無線基地局ｅＮＢから受信した指示情報に基づいて、所定信号の送信時刻と「ＵＬＧｒａｎｔ」の受信時刻との時間差を示す「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ（移動局時間差情報）」を算出する工程Ｄと、移動局ＵＥが、無線基地局ｅＮＢに対して、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を含む「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ（測定報告信号）」を送信する工程Ｅとを有することを要旨とする。

本実施形態の第１の特徴において、無線基地局ｅＮＢが、「ＵＬＧｒａｎｔ」の送信時刻と所定信号の受信時刻との時間差を示す「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ（無線基地局時間差情報）」を算出する工程Ｆと、無線基地局ｅＮＢが、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を用いて、無線基地局ｅＮＢと移動局ＵＥとの間の上りリンクにおける「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ（往復伝搬時間情報）」を算出する工程Ｇとを更に有してもよい。

本実施形態の第１の特徴において、工程Ｅにおいて、移動局ＵＥは、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ（移動局時間差情報）」の測定完了時刻における「ＳＦＮ（カウンタ値）」を更に含む「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を送信し、工程Ｇにおいて、無線基地局ｅＮＢは、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」、及び、上述の測定完了時刻におけるＳＦＮに対応する「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を用いて、「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ」を算出してもよい。

本実施形態の第１の特徴において、無線基地局ｅＮＢは、移動局ＵＥに対して、「ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ（コネクション再構成信号）」に含まれる「ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＣｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ（測定制御情報）」によって、上述の指示情報を送信してもよい。

本実施形態の第２の特徴は、移動局ＵＥであって、無線基地局ｅＮＢに対して、所定信号を送信するための「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」を送信するように構成されており、無線基地局ｅＮＢから受信した「ＵＬＧｒａｎｔ」によって割り当てられた無線リソースを用いて、無線基地局ｅＮＢに対して、所定信号を送信するように構成されている送信部３２と、無線基地局ｅＮＢから受信した指示情報に基づいて、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を算出するように構成されている測定部３３とを具備し、送信部３２は、無線基地局ｅＮＢに対して、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を含む「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」を送信するように構成されていることを要旨とする。

本実施形態の第３の特徴は、無線基地局ｅＮＢであって、移動局ＵＥから受信した「ＳｃｈｅｄｕｌｉｎｇＲｅｑｕｅｓｔ」に応じて、移動局ＵＥに対して、所定信号を送信するための無線リソースを割り当てるための「ＵＬＧｒａｎｔ」を送信するように構成されている送信部２２と、移動局ＵＥによって当該無線リソースを用いて送信された所定信号を受信するように構成されている受信部２３と、「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を算出するように構成されている測定部２４と、移動局ＵＥによって送信された「ＲＲＣＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＲｅｐｏｒｔ」に含まれる「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」及び測定部２４によって算出された「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を用いて、「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ」を算出するように構成されている算出部１２とを具備することを要旨とする。

本実施形態の第３の特徴において、算出部１２は、「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」、及び、移動局ＵＥから受信した「ＵＥＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」の測定完了時刻におけるＳＦＮに対応する「ｅＮＢＲｘ-ＴｘＴｉｍｅＤｉｆｆｅｒｅｎｃｅ」を用いて、「Ｔｉｍｉｎｇａｄｖａｎｃｅ」を算出するように構成されていてもよい。

なお、上述の無線基地局ｅＮＢ及び移動局ＵＥの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。

ソフトウェアモジュールは、ＲＡＭ（ＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＭｅｍｏｒｙ）や、フラッシュメモリや、ＲＯＭ（ＲｅａｄＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ）や、ＥＰＲＯＭ（ＥｒａｓａｂｌｅＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＲＯＭ）や、ＥＥＰＲＯＭ（ＥｌｅｃｔｒｏｎｉｃａｌｌｙＥｒａｓａｂｌｅａｎｄＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＲＯＭ）や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、ＣＤ-ＲＯＭといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。

かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ＡＳＩＣ内に設けられていてもよい。かかるＡＳＩＣは、無線基地局ｅＮＢ及び移動局ＵＥ内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして無線基地局ｅＮＢ及び移動局ＵＥ内に設けられていてもよい。

以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。

ｅＮＢ…無線基地局
１０…アプリケーション機能
１１…アプリケーションメッセージ生成部
１２…算出部
１３…プラットフォーム機能インターフェイス
２０…プラットフォーム機能
２１…アプリケーション機能インターフェイス
２２…送信部
２３…受信部
２４…測定部
２５…プラットフォームメッセージ生成部
ＵＥ…移動局
３０…ハードウェア機能
３１…受信部
３２…送信部
３３…測定部
３４…アプリケーション機能インターフェイス
３５…ハードウェアメッセージ生成部
４０…アプリケーション機能
４１…アプリケーションメッセージ生成部
４２…ハードウェア機能インターフェイス

Claims

移動局が、無線基地局に対して、所定信号を送信するためのスケジューリング要求信号を送信する工程Ａと、
前記無線基地局が、前記移動局に対して、前記所定信号を送信するための無線リソースを割り当てるための割当信号を送信する工程Ｂと、
前記移動局が、前記割当信号によって割り当てられた前記無線リソースを用いて、前記無線基地局に対して、前記所定信号を送信する工程Ｃと、
前記移動局が、前記無線基地局から受信した指示情報に基づいて、前記所定信号の送信時刻と前記割当信号の受信時刻との時間差を示す移動局時間差情報を算出する工程Ｄと、
前記移動局が、前記無線基地局に対して、前記移動局時間差情報を含む測定報告信号を送信する工程Ｅとを有することを特徴とする移動通信方法。
前記所定信号は、前記測定報告信号であることを特徴とする請求項１に記載の移動通信方法。
前記所定信号は、前記移動局と前記無線基地局との間のコネクションに係るコネクション再構成応答信号であることを特徴とする請求項１に記載の移動通信方法。
前記無線基地局が、前記割当信号の送信時刻と前記所定信号の受信時刻との時間差を示す無線基地局時間差情報を算出する工程Ｆと、
前記無線基地局が、前記移動局時間差情報及び前記無線基地局時間差情報を用いて、該無線基地局と該移動局との間の往復伝搬遅延情報を算出する工程Ｇとを有することを特徴とする請求項１に記載の移動通信方法。
前記工程Ｅにおいて、前記移動局は、前記移動局時間差情報の測定完了時刻におけるカウンタ値を更に含む前記測定報告信号を送信し、
前記工程Ｇにおいて、前記無線基地局は、前記移動局時間差情報、及び、前記移動局時間差情報の測定完了時刻におけるＳＦＮに対応する前記無線基地局時間差情報を用いて、前記往復伝搬時間情報を算出することを特徴とする請求項４に記載の移動通信方法。
前記無線基地局は、前記移動局に対して、コネクション再構成信号に含まれる測定制御情報によって、前記指示情報を送信することを特徴とする請求項１に記載の移動通信方法。
無線基地局に対して、所定信号を送信するためのスケジューリング要求信号を送信するように構成されているスケジューリング要求信号送信部と、
前記無線基地局から受信した割当信号によって割り当てられた無線リソースを用いて、該無線基地局に対して、前記所定信号を送信するように構成されている所定信号送信部と、
前記無線基地局から受信した指示情報に基づいて、前記所定信号の送信時刻と前記割当信号の受信時刻との時間差を示す移動局時間差情報を算出するように構成されている移動局時間差情報算出部と、
前記無線基地局に対して、前記移動局時間差情報を含む測定報告信号を送信するように構成されている測定報告信号送信部とを具備することを特徴とする移動局。
前記所定信号は、前記測定報告信号であることを特徴とする請求項７に記載の移動局。
前記所定信号は、前記移動局と前記無線基地局との間のコネクションに係るコネクション再構成応答信号であることを特徴とする請求項７に記載の移動局。
移動局から受信したスケジューリング要求信号に応じて、該移動局に対して、所定信号を送信するための無線リソースを割り当てるための割当信号を送信するように構成されている割当信号送信部と、
前記移動局によって前記無線リソースを用いて送信された前記所定信号を受信するように構成されている所定信号受信部と、
前記割当信号の送信時刻と前記所定信号の受信時刻との時間差を示す無線基地局時間差情報を算出するように構成されている無線基地局時間差情報算出部と、
前記移動局によって送信された測定報告信号に含まれる前記所定信号の送信時刻と前記割当信号の受信時刻との時間差を示す移動局時間差情報、及び、前記無線基地局時間差情報算出部によって算出された前記無線基地局時間差情報を用いて、該無線基地局と該移動局との間の往復伝搬時間情報を算出するように構成されている往復伝搬時間情報算出部とを具備することを特徴とする無線基地局。
前記往復伝搬時間情報算出部は、前記移動局時間差情報、及び、前記移動局から受信した前記測定報告信号に含まれる前記移動局時間差情報の測定完了時刻におけるカウンタ値に対応する前記無線基地局時間差情報を用いて、前記往復伝搬時間情報を算出するように構成されていることを特徴とする請求項１０に記載の無線基地局。