JP2011109875A - 直列/並列接続切り替え式キャパシタ電源ユニットならびにシステム - Google Patents

直列/並列接続切り替え式キャパシタ電源ユニットならびにシステム Download PDF

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Abstract

【課題】各キャパシタの電圧のばらつきを抑えつつ、きめ細やかな出力電圧の調整を可能とするための、電源装置を提供する。
【解決手段】容量の等しい2n個の蓄電モジュールにより構成される第1〜第3の蓄電モジュール群と、第1〜第3の蓄電モジュール群に含まれる蓄電モジュールがそれぞれ直列接続されてなる第1〜第3の蓄電モジュール列が並列接続された3並列接続状態と、第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールと第2蓄電モジュール群に含まれるn個の蓄電モジュールとが直列接続されてなる第4蓄電モジュール列、及び第2蓄電モジュール群に含まれる当該n個の蓄電モジュールとは異なる残りのn個の蓄電モジュールと第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールとが直列接続されてなる第5蓄電モジュール列が並列接続された、2並列接続状態と、を切り替える第1スイッチ群と、を備えた蓄電モジュール電源ユニットを提供する。
【選択図】図5

Description

本発明は、蓄電用キャパシタを用いた電源ユニットならびにシステムに関する。より詳細には、スイッチを用いてキャパシタの直列数ならびに並列数を切り替えることにより、各キャパシタの電圧のばらつきを抑えつつ出力電圧をある任意の範囲内に制御するための、電源ユニットならびにシステムに関する。
一般に、電力によって何らかの装置を動作させる際には、その装置の特性により決定される、所定の動作電圧範囲内で給電を行うことが必要である。電子機器類は個々の特性に応じた所定の電圧範囲内にて動作するが、その動作電圧範囲外では動作が不安定となるか、あるいは非動作となってしまうからである。特に、電気容量が極めて高い電気二重層キャパシタ(ハイブリッドキャパシタやレドックスキャパシタ等も含む)を電源として用いる場合は、電気二重層キャパシタにおける充放電の状態に応じた出力電圧の変動が従来の二次電池における変動よりも大きいため、変動する出力電圧を電子機器の動作範囲内電圧へと変換するための、何らかの電圧変換装置が必要となる。
電源から供給される電源電圧を動作電圧範囲内に変換するための手段としては、トランスやコイルを用いたDC−DCコンバータが、従来から広く用いられている。しかしながら、そのような構成の変圧器においては、コイルを含んだ回路サイズが比較的大きくなってしまうことや、鉄心等の構成部材に起因して変圧器全体としての重量が大きくなること、及び損失が大きくなること等の欠点が存在する。
そこで、図1に示すような、スイッチQ1〜Q3を用いてキャパシタC1とC2との接続状態を切り替えることにより、出力電圧の変動幅を小さくするようにしたキャパシタ電源装置が提案されている(特許文献1)。この電源装置においては、スイッチQ1及びQ2をオンとすることによりキャパシタC1及びC2が並列接続されるモードと、スイッチQ3をオンとすることによりキャパシタC1及びC2が直列接続されるモードと、を切り替えることにより、出力電圧を段階的に調整することが可能となっている。
図2A及び図2Bは、図1のユニットの放電時における接続状態、及び電流の経路を示す。放電開始時の初期状態においては、図2Aに示すようにQ1とQ2とがオンとなっており、C1とC2とが並列に接続されている。すなわち回路は1直列2並列の接続状態となっており、出力電圧はC1の電圧及びC2の電圧のそれぞれと等しい。
放電の進行とともに出力電圧は低下する。その結果として出力電圧が機器の動作電圧範囲から外れることを避けるため、出力電圧がある任意の値(典型的には、当該電源装置により動作する電子機器の動作電圧範囲の下限値)を下回る前に、スイッチQ1とQ2とがオフとされ、併せてスイッチQ3がオンとされる。この切り替えにより、回路の接続状態は、図2Bに示すとおりC1とC2とが直列接続された2直列1並列の状態となり、したがって出力電圧値はC1とC2の電圧の和へと上昇する。
その他、図3に示されるとおりの、多段階で直列/並列接続を切り替える方式も提案されている(特許文献2)。
図4A〜図4Cは、図3のユニットの放電時における接続状態、及び電流の経路を示す。放電開始時の初期状態においては、図4Aに示すようにQ1とQ2とがオンとなっており、C1とC2とが、及びC3とC4とが、それぞれ直列接続されている。すなわち回路全体としては2直列2並列の構成となっており、出力電圧は、C1とC2との電圧の和、及びC3とC4との電圧の和のそれぞれと等しい。
放電の進行と共に出力電圧は低下する。出力電圧が機器の動作電圧範囲から外れることを避けるため、出力電圧がある任意の値(典型的には、当該電源装置により動作する電子機器の動作電圧範囲の下限値)を下回る前に、スイッチQ1とQ2とがオフとされ、併せてスイッチQ3とQ5とがオンとされる。これにより、回路は図4Bに示される接続状態へと切り替わる。図4Bにおいては、C3と、C1及びC4が並列接続されてなる回路と、C2と、が直列接続されており、回路全体としては3直列の構成をとっている。このとき出力電圧は、C3、C1(又はC4)、及びC2の電圧の和へと上昇する。
更に放電が進行し出力電圧が低下した際には、スイッチQ3とQ5とをオフとし、併せてスイッチQ4をオンとすることにより、回路は図4Cに示される接続状態へと切り替えられる。このとき、全てのキャパシタC1〜C4は直列接続されており、回路全体としては4直列の構成となる。したがって、出力電圧はC1〜C4の電圧の和へと上昇する。
特開平08−168182 特開2000−253572
しかしながら、上記図1の電源装置単体によっては、キャパシタの直列接続数を1直列と2直列との間でしか切り替えることができない。すなわち出力電圧の調整比率が1:2に限られるのあって、よりきめ細やかな調整に対応することができない。
この点、上記図3の電源装置によれば、接続状態を多段階で切り替えることにより、キャパシタの直列接続数に応じて出力電圧を多段階で調整することが可能である。しかしながら、図3の電源装置においては、切り替えの各段階に対応する接続状態の少なくともいずれかにおいて、各キャパシタの電圧のばらつきを避けられないという問題が生じる。すなわち、仮にC1〜C4の容量が全て等しく、且つ放電開始時において全てのキャパシタが等しく充電されていたとしても、図4Bの接続状態においてはC1及びC4よりなる回路が2並列であり、その他のキャパシタは1並列状態であるため、各キャパシタC1〜C4に流れる電流が不均一となる。したがって各キャパシタの放電速度にばらつきが生じ、電圧のばらつきが発生することとなる。なお、C1,C2,C3,及びC4の容量比を1:2:2:1となるよう構成することにより、図4Bの接続状態での電圧のばらつきは避けられるものの、この場合は図4A、及び図4Cに示されるそれぞれの接続状態において電圧のばらつきを避けられない。すなわち図3の電源装置を用いる場合、スイッチの切り替えに伴い、少なくともいずれかの段階で各キャパシタの電圧がばらつくこととなる。
このため、各キャパシタの電圧のばらつきを抑えつつ、きめ細やかな出力電圧の調整を可能とするための、電源装置が求められている。
上記課題を解決するため、本件第1発明は、それぞれが容量の等しい2n(nは1以上の整数)個の蓄電モジュールにより構成される、第1蓄電モジュール群、第2蓄電モジュール群、及び第3蓄電モジュール群と、第1スイッチ群であって、第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第1蓄電モジュール列、第2蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第2蓄電モジュール列、及び第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第3蓄電モジュール列が並列接続された3並列接続状態と、第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールと第2蓄電モジュール群に含まれるn個の蓄電モジュールとが直列接続されてなる第4蓄電モジュール列、及び、第2蓄電モジュール群に含まれる、当該n個の蓄電モジュールとは異なる残りのn個の蓄電モジュールと、第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールとが直列接続されてなる第5蓄電モジュール列、が並列接続された、2並列接続状態と、を切り替える第1スイッチ群と、を備えた、蓄電モジュール電源ユニットを提供する。
後述の実施例において詳しく説明するとおり、上記構成の蓄電モジュール電源ユニットにおいて3並列接続状態と2並列接続状態とを切り替えることにより、従来よりも細かい単位での出力電圧調整が可能となる。さらには、上記のとおり各蓄電モジュールの容量、個数、及びスイッチ切り替えにより実現される各モードでの回路構成を特定することにより、各モードでの電圧のばらつきを抑えつつ、出力電圧を調整することが可能となる。
なお、本明細書における蓄電モジュールとは、キャパシタ、電気二重層キャパシタモジュール、リチウムイオンキャパシタ、二次電池を初めとする任意の単独の蓄電素子であってよく、あるいはそれら蓄電素子を複数含んでなる任意の蓄電手段であってもよい。
また、本件第2発明は、1以上の蓄電モジュールよりなる第1蓄電モジュール群、2以上の蓄電モジュールよりなる第2蓄電モジュール群、及び、1以上の蓄電モジュールよりなる第3蓄電モジュール群と、第1スイッチ群であって、第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第1蓄電モジュール列、第2蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第2蓄電モジュール列、及び第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第3蓄電モジュール列が並列接続された3並列接続状態と、第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールと第2蓄電モジュール群に含まれる1以上の蓄電モジュールとが直列接続されてなる第4蓄電モジュール列、及び、第2蓄電モジュール群に含まれる、当該1以上の蓄電モジュールとは異なる残りの1以上の蓄電モジュールと、第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールとが直列接続されてなる第5蓄電モジュール列、が並列接続された、2並列接続状態と、を切り替える第1スイッチ群と、を備えた、蓄電モジュール電源ユニットを提供する。
より一般化された構成を備える上記電源ユニットにおいて、各蓄電モジュール群に含まれる蓄電モジュールの容量、個数、そして3並列及び2並列接続状態間での第2蓄電モジュール群内蓄電モジュールの配分等を適宜選択することにより、各蓄電モジュールへの電圧比を任意に調整した上での、所望の調整幅での出力電圧調整が可能となる。例えば、電気二重層キャパシタモジュール、リチウムイオンキャパシタ、二次電池など、複数のタイプのモジュールが混在して含まれるような電源ユニットを構成する場合に、それぞれのモジュールにおける材料寿命、許容最大電圧等に応じて、印加される電圧の比をあらかじめ調整することができる。
第1蓄電モジュール群、第2蓄電モジュール群、及び第3蓄電モジュール群に含まれる各蓄電モジュールの容量を互いに等しくすることができる。また、第1蓄電モジュール列、第2蓄電モジュール列、及び第3蓄電モジュール列に含まれる各蓄電モジュールの数を互いに等しくすることができる。さらに、第4蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数と第5蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数とを等しくすることができる。
このような構成をとることにより、上記各接続状態での各蓄電モジュールにおける電圧のばらつきを抑えることができる。
また、本件第3発明は、第1〜第6の蓄電モジュールと、第1スイッチ群であって、第1蓄電モジュールと第2蓄電モジュールとが直列接続されてなる第1蓄電モジュール列、第3蓄電モジュールと第4蓄電モジュールとが直列接続されてなる第2蓄電モジュール列、及び第5蓄電モジュールと第6蓄電モジュールとが直列接続されてなる第3蓄電モジュール列が並列接続された、3並列接続状態と、第1蓄電モジュールと第2蓄電モジュールと第3蓄電モジュールとが直列接続されてなる第4蓄電モジュール列、及び第4蓄電モジュールと第5蓄電モジュールと第6蓄電モジュールとが直列接続されてなる第5蓄電モジュール列が並列接続された、2並列接続状態と、を切り替える第1スイッチ群と、を備え、第2蓄電モジュールと第4蓄電モジュール、及び第3蓄電モジュールと第5蓄電モジュールがそれぞれ並列接続された蓄電モジュール電源ユニットであって、3並列接続状態において、第1蓄電モジュールと、第3蓄電モジュールと、第5蓄電モジュールと、よりなる回路の合成容量と、第2蓄電モジュールと、第4蓄電モジュールと、第6蓄電モジュールと、よりなる回路の合成容量と、が等しく、2並列接続状態において、第1蓄電モジュールと、第6蓄電モジュールと、よりなる回路の合成容量と、第2蓄電モジュールと、第4蓄電モジュールと、よりなる回路の合成容量と、第3蓄電モジュールと、第5蓄電モジュールと、よりなる回路の合成容量と、が等しいことを特徴とする、蓄電モジュール電源ユニットを提供する。
この場合、各蓄電モジュール間での電圧のばらつきを抑えるために、全ての蓄電モジュールの容量が等しいことは必ずしも要求されない。具体的には、後述の実施例2にて詳しく説明するとおり、蓄電モジュールユニットの具体的構成に応じて、各蓄電モジュールの容量が上記合成容量一定との条件により定められる幾つかの特定の数式にて規定される関係を満たすことを条件として、電圧のばらつきを抑えながらの接続状態の切り替えが可能となる。このような構成により、蓄電モジュールの容量選択における自由度が増す。
上記構成において、第1〜第6の蓄電モジュールは、それぞれが容量の等しい1以上の蓄電素子を直列接続してなる蓄電モジュールであってよい。
この場合であっても、上述のとおり3並列接続状態と2並列接続状態との間で各合成容量が等しいことを条件として、電圧のばらつきを抑えつつ出力電圧を調整することが可能となる。
なお、各蓄電モジュール群に含まれる蓄電素子の容量、個数、そして3並列及び2並列接続状態間での第2蓄電モジュール群内蓄電モジュールの配分等を適宜選択することにより、各蓄電モジュールへの電圧比を任意に調整した上での、所望の調整幅での出力電圧調整が可能となる。例えば、電気二重層キャパシタモジュール、リチウムイオンキャパシタ、二次電池など、複数のタイプのモジュールが混在して含まれるような電源ユニットを構成する場合に、それぞれのモジュールにおける材料寿命、許容最大電圧等に応じて、印加される電圧の比をあらかじめ調整することができる。
さらに、上記蓄電モジュール電源ユニットは、第1スイッチ群に含まれるスイッチであって、3並列接続状態においてオンとなり2並列接続状態においてオフとなるスイッチ、に対して並列に接続された1以上の整流素子よりなる第1整流素子群と、第1スイッチ群に含まれるスイッチであって、3並列接続状態においてオフとなり2並列接続状態においてオンとなるスイッチ、に対して並列に接続された1以上の整流素子よりなる第2整流素子群と、のうち少なくとも一方を備えていてよい。
2並列接続状態と3並列接続状態との間でスイッチ切り替えを行う際、全てのスイッチが一時的にオフとなることがある。このような場合であっても、上記整流素子群を備えることにより、電力供給の瞬断を防止することができる。なお、第1整流素子群、及び第2整流素子群のいずれかを選択することにより、全てのスイッチがオフとなった場合にいずれの接続状態が実現されるかを選択することができる。
さらに、上記蓄電モジュール電源ユニットを、第1整流素子群と第2整流素子群との両方を備え、第1整流素子群は放電電流を遮断しないよう構成される整流素子を含み、第2整流素子群は充電電流を遮断しないよう構成される整流素子を含むものとして構成することができる。
このような構成をとることにより、充放電時の両方において瞬断を防止することが可能となる。すなわち、放電中に全てのスイッチが一時的にオフとなった場合は、第1整流素子群によって、切り替え前後の接続状態のうち一方が実現され、そして充電中に全てのスイッチが一時的にオフとなった場合は、第2整流素子群によって、切り替え前後の接続状態のうち他方が実現されることにより、瞬断が防止される。
また、本件第4発明は、容量の等しいn(nは1以上の整数)個の蓄電モジュールにより構成される第1蓄電モジュール群と、第1蓄電モジュール群に含まれる各蓄電モジュールの2倍の容量を有する2n個の蓄電モジュールにより構成される、第2蓄電モジュール群と、第1蓄電モジュール群に含まれる蓄電モジュールと等しい容量を有するn個の蓄電モジュールにより構成される、第3蓄電モジュール群と、第1スイッチ群であって、第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第1蓄電モジュール列と第2蓄電モジュール群に含まれるn個の蓄電モジュールが直列接続されてなる第2蓄電モジュール列とが並列接続されてなる第1並列回路、及び、第2蓄電モジュール群に含まれる、当該n個の蓄電モジュールとは異なる残りのn個の蓄電モジュールが直列接続されてなる第3蓄電モジュール列と、第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第4蓄電モジュール列とが並列接続されてなる第2並列回路、が直列接続された、2つの並列回路の直列接続状態と、第2蓄電モジュール列と、第1蓄電モジュール列、及び第4蓄電モジュール列が並列接続されてなる第3並列回路と、第3蓄電モジュール列と、が直列接続された、1つの並列回路と2つの蓄電モジュール列との直列接続状態と、を切り替える第1スイッチ群と、を備えた、蓄電モジュール電源ユニットを提供する。
このような構成の蓄電モジュール電源ユニットによっても、各蓄電モジュールにおける電圧のばらつきを抑えつつ従来よりも細かい単位で出力電圧を調整することが可能となる。
また、本件第5発明は、1以上の蓄電モジュールよりなる第1蓄電モジュール群と、2以上の蓄電モジュールよりなる第2蓄電モジュール群と、1以上の蓄電モジュールよりなる第3蓄電モジュール群と、第1スイッチ群であって、第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第1蓄電モジュール列と第2蓄電モジュール群に含まれる1以上の蓄電モジュールが直列接続されてなる第2蓄電モジュール列とが並列接続されてなる第1並列回路、及び、第2蓄電モジュール群に含まれる、当該1以上の蓄電モジュールとは異なる残りの蓄電モジュールが直列接続されてなる第3蓄電モジュール列と、第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第4蓄電モジュール列と、が並列接続されてなる第2並列回路、が直列接続された、2つの並列回路の直列接続状態と、第2蓄電モジュール列と、第1蓄電モジュール列、及び第4蓄電モジュール列が並列接続されてなる第3並列回路と、第3蓄電モジュール列と、が直列接続された、1つの並列回路と2つの蓄電モジュール列との直列接続状態と、を切り替える第1スイッチ群と、を備えた、蓄電モジュール電源ユニットを提供する。
より一般化された構成を備える上記電源ユニットにおいて、各蓄電モジュール群に含まれる蓄電モジュールの容量、個数、そして、2つの並列回路の直列接続状態及び1つの並列回路と2つの蓄電モジュール列との直列接続状態の間での、第2蓄電モジュール群内蓄電モジュールの配分等を適宜選択することにより、各蓄電モジュールへの電圧比を任意に調整した上での、所望の調整幅での出力電圧調整が可能となる。例えば、電気二重層キャパシタモジュール、リチウムイオンキャパシタ、二次電池など、複数のタイプのモジュールが混在して含まれるような電源ユニットを構成する場合に、それぞれのモジュールにおける材料寿命、許容最大電圧等に応じて、印加される電圧の比をあらかじめ調整することができる。
2つの並列回路の直列接続状態において、第1並列回路の合成容量と、第2並列回路の合成容量とが等しく、1つの並列回路と2つの蓄電モジュール列との直列接続状態において、第2蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの合成容量と、第3並列回路の合成容量と、第3蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの合成容量と、が等しいものとして、上記電源ユニットを構成することができる。また、第1蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの容量は全て等しく、第2蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの容量は全て等しく、第3蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの容量は全て等しく、第4蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの容量は全て等しいものとして、上記蓄電モジュール電源ユニットを構成することができる。また、第1蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数と、第2蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数と、第3蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数と、第4蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数と、が等しいものとして、上記電源ユニットを構成することができる。
このような構成をとることにより、上記各接続状態での各蓄電モジュールにおける電圧のばらつきを抑えることができる。
さらに、上記蓄電モジュール電源ユニットは、第1スイッチ群に含まれるスイッチであって、2つの並列回路の直列接続状態においてオンとなり1つの並列回路と2つの蓄電モジュール列との直列接続状態においてオフとなるスイッチ、に対して並列に接続された1以上の整流素子よりなる第1整流素子群と、第1スイッチ群に含まれるスイッチであって、2つの並列回路の直列接続状態においてオフとなり1つの並列回路と2つの蓄電モジュール列との直列接続状態においてオンとなるスイッチ、に対して並列に接続された1以上の整流素子よりなる第2整流素子群と、のうち少なくとも一方を備えていてよい。
2つの並列回路の直列接続状態と、1つの並列回路と2つの蓄電モジュール列との直列接続状態と、の間でスイッチ切り替えを行う際、全てのスイッチが一時的にオフとなることがある。このような場合であっても、上記整流素子群を備えることにより、電力供給の瞬断を防止することができる。なお、第1整流素子群、及び第2整流素子群のいずれかを選択することにより、全てのスイッチがオフとなった場合にいずれの接続状態が実現されるかを選択することができる。
また、第1整流素子群と第2整流素子群との両方を備え、第1整流素子群は放電電流を遮断しないよう構成される整流素子を含み、第2整流素子群は充電電流を遮断しないよう構成される整流素子を含むものとして、上記電源ユニットを構成することができる。
このような構成をとることにより、充放電時の両方において瞬断を防止することが可能となる。すなわち、放電中に全てのスイッチが一時的にオフとなった場合は、第1整流素子群によって、切り替え前後の接続状態のうち一方が実現され、そして充電中に全てのスイッチが一時的にオフとなった場合は、第2整流素子群の他方によって、切り替え前後の接続状態のうち他方が実現されることにより、瞬断が防止される。
さらに、本件第6発明は、上述の蓄電モジュール電源ユニットのいずれかである、第1蓄電ユニット、及び第2蓄電ユニットと、第1蓄電ユニットと第2蓄電ユニットとが直列接続されてなる、2つの蓄電ユニットの直列接続状態と、第1蓄電ユニットと第2蓄電ユニットとが並列接続されてなる、2つの蓄電ユニットの並列接続状態と、を切り替える第2スイッチ群と、を備えた、蓄電モジュール電源システムを提供する。
このように、本発明に係る蓄電モジュール電源ユニットを構成要素として、更に接続状態の切り替えが可能なシステムを構成することにより、多段階でのきめ細やかな出力電圧調整が可能となる。ここで、第2スイッチ群の切り替えにより出力電圧を調整する際の調整刻み幅は、第1スイッチ群の切り替えにより定められる各蓄電ユニットの出力電圧に応じて定められる。したがって、第1蓄電ユニットと第2蓄電ユニットそれぞれに含まれる第1スイッチ群を2通りに切り替えること、及び第2スイッチ群を2通りに切り替えることによって、2×2×2=8通りの出力電圧を実現することが可能となる。なお、後述の実施例で説明するとおり、各蓄電モジュールの電圧におけるばらつきを抑えるために第1蓄電ユニットと第2蓄電ユニットとを同一構成のユニットとして与える場合であっても、出力電圧を4段階で調整することが可能である。
さらに、上記電源システムは、第2スイッチ群に含まれるスイッチであって、2つの蓄電ユニットの直列接続状態においてオフとなり2つの蓄電ユニットの並列接続状態においてオンとなるスイッチ、に対して並列に接続された1以上の整流素子よりなる第3整流素子群と、第2スイッチ群に含まれるスイッチであって、2つの蓄電ユニットの直列接続状態においてオンとなり2つの蓄電ユニットの並列接続状態においてオフとなるスイッチ、に対して並列に接続された1以上の整流素子よりなる第4整流素子群と、のうち少なくとも一方を更に備えていてよい。
2つの蓄電ユニットの並列接続状態と2つの蓄電ユニットの直列接続状態との間でスイッチ切り替えを行う際、全てのスイッチが一時的にオフとなることがある。このような場合であっても、上記整流素子群を備えることにより、電力供給の瞬断を防止することができる。なお、第3整流素子群、及び第4整流素子群のいずれかを選択することにより、全てのスイッチがオフとなった場合にいずれの接続状態が実現されるかを選択することができる。
上記第3整流素子群と第4整流素子群との両方を備えた上で、第3整流素子群は放電電流を遮断しないよう構成される整流素子を含み、第4整流素子群は充電電流を遮断しないよう構成される整流素子を含むものとして、上記電源システムを構成することができる。
このような構成をとることにより、充放電時のスイッチ切り替えに伴う瞬断を防止することが可能となる。
蓄電モジュールは、キャパシタ、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、又は二次電池を含むことが好ましい。さらに、蓄電モジュールの少なくとも一部は、2以上の蓄電素子からなる蓄電モジュールであってもよい。2以上の蓄電素子が直列・並列に接続されている場合であっても、合成容量を適切に計算することにより単独の蓄電素子と同様に扱うことが可能である。
なお、第1スイッチ群、及び第2スイッチ群は、FET、サイリスタ、フォトMOSリレー等を用いた電子的スイッチ(半導体スイッチ)から構成されたものであることが好ましい。あるいは、上記スイッチ群は、パワーリレー等、応答速度の遅い機械式スイッチから構成されたものであってもよい。
本発明による電源ユニットを用いることで、例えば電源ユニットを構成するキャパシタの接続状態を2直列3並列と3直列2並列の間で切り替えることにより、各キャパシタの電圧ばらつきを発生させることなく出力電圧をきめ細やかに調整することが可能となる。また電源ユニットを構成する各スイッチにダイオードを並列に設けることにより、充放電時においても無瞬断にて接続状態を切り替えることが可能となる。
また、本発明による電源システムを用いることで、例えば電源システムを構成するキャパシタの接続状態を2直列、3直列、4直列、6直列の間で切り替えることにより、各キャパシタの電圧ばらつきを発生させることなく出力電圧を多段階で調整することが可能となる。また電源システムを構成する各スイッチにダイオードを並列に設けることにより、充放電時においても無瞬断にて接続状態を切り替えることが可能となる。
1直列2並列と2直列1並列の切り替えを行うための、従来の電源ユニットである。 図1の電源ユニットにおける1直列2並列接続状態と、放電時の電流経路とを示す回路図である。 図1の電源ユニットにおける2直列1並列接続状態と、放電時の電流経路とを示す回路図である。 多段階で接続状態を切り替えるための、従来の電源ユニットである。 図3の電源ユニットにおける2直列2並列接続状態と、放電時の電流経路とを示す回路図である。 図3の電源ユニットにおける3直列接続状態と、放電時の電流経路とを示す回路図である。 図3の電源ユニットにおける4直列接続状態と、放電時の電流経路とを示す回路図である。 本発明の第1実施形態に係る蓄電モジュール電源ユニットである。 図5の電源ユニットにおける2直列3並列接続状態と、放電時の電流経路とを示す回路図である。 図5の電源ユニットにおける3直列2並列接続状態と、放電時の電流経路とを示す回路図である。 図5の電源ユニットの放電時における、出力電圧とキャパシタセル電圧の時間推移を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る蓄電モジュール電源ユニットである。 図8の電源ユニットにおける2直列3並列接続状態と、放電時の電流経路とを示す回路図である。 図8の電源ユニットにおける3直列2並列接続状態と、放電時の電流経路とを示す回路図である。 本発明の第3実施形態に係る蓄電モジュール電源ユニットである。 図10の電源ユニットにおける2直列接続状態と、放電時の電流経路とを示す回路図である。 図10の電源ユニットにおける3直列接続状態と、放電時の電流経路とを示す回路図である。 本発明の第4実施形態に係る蓄電モジュール電源ユニットである。 図12の電源ユニットにおける2直列3並列接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図12の電源ユニットにおいて全てのスイッチがオフとされた状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図12の電源ユニットにおける3直列2並列接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図12の電源ユニットにおける3直列2並列接続状態と、充電時の電流経路を示す回路図である。 図12の電源ユニットにおいて全てのスイッチがオフとされた状態と、充電時の電流経路を示す回路図である。 図12の電源ユニットにおける2直列3並列接続状態と、充電時の電流経路を示す回路図である。 本発明の第5実施形態に係る蓄電モジュール電源システムである。 図15の電源システムにおけるモード1の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図15の電源システムにおけるモード2の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図15の電源システムにおけるモード3の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図15の電源システムにおけるモード4の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図15の電源システムの放電時における、出力電圧とキャパシタセル電圧の時間推移を示す模式図である。 本発明の第6実施形態に係る蓄電モジュール電源システムである。 図21のシステムの接続状態がモード1からモード2へと切り替えられる際のスイッチシーケンスを示す、模式図である。 図21の電源システムにおけるモード1の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図21の電源システムにおけるモード1−1の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図21の電源システムにおけるモード2の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図21のシステムの接続状態がモード2からモード3へと切り替えられる際のスイッチシーケンスを示す、模式図である。 図21の電源システムにおけるモード2−1の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図21の電源システムにおけるモード2−2の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図21の電源システムにおけるモード2−3の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図21の電源システムにおけるモード2−4の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図21の電源システムにおけるモード2−5の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図21の電源システムにおけるモード3の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図21のシステムの接続状態がモード3からモード4へと切り替えられる際のスイッチシーケンスを示す、模式図である。 図21の電源システムにおけるモード3−1の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図21の電源システムにおけるモード3−2の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図21の電源システムにおけるモード3−3の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。 図21の電源システムにおけるモード4の接続状態と、放電時の電流経路を示す回路図である。
これより、図5〜37を参照しつつ、本発明に係る蓄電モジュール電源ユニット、及び蓄電モジュール電源システムの実施形態について説明する。なお、図5の実施例における蓄電モジュール電源ユニットは6つのキャパシタから、図10の実施例における蓄電モジュール電源ユニットは4つのキャパシタから、それぞれ構成されているが、これらは単なる例示的実施形態であって、本発明の電源モジュールが有するキャパシタの数は任意である。また各蓄電モジュールはキャパシタであるとして説明するが、これは電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、あるいは二次電池など充放電可能な任意の素子、又は複数の素子からなるモジュールであってもよい。各蓄電素子の容量も、それぞれ異なっていてよい。同様に、スイッチ群や整流素子群の具体的な構成も、図に示された特定の構成に限られるわけではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
蓄電モジュール電源ユニット1の構成
図5は、本件第1発明、及び第2発明の一例として用いることが可能な、蓄電モジュール電源ユニット1を示している。電源ユニット1は、容量の等しいC1〜C6の6つのキャパシタとQ1〜Q5のスイッチより構成されており、第1端子3と第2端子4との間に接続された任意の電子機器等への電源として用いることができる。
ここで、既に述べたとおりキャパシタとして具体的に用いる素子、及びその数は適宜変更可能である。すなわち、本件第2発明の一例として、例えばC1〜C6の各々が任意のn(nは1以上の整数)個のキャパシタを直列接続してなるモジュールとして構成されていてもよいし、あるいはC1〜C6が、それぞれ異なる数の任意の蓄電素子からなる蓄電モジュールであってもよい。キャパシタC1〜C6の容量が全て等しいことも必須の条件ではない。既に述べたとおり、各キャパシタの容量を異なるものとすることによって、各キャパシタへの電圧比を任意に調整することが可能だからである。本実施例は、各キャパシタの容量を等しくすることによりそれぞれの電圧を等しくするための一例である。
同様に、スイッチとして具体的に用いる素子も、電源ユニットにおいて許容されるサイズ・応答速度などに応じて、半導体スイッチや機械式スイッチなど任意のスイッチ素子を用いることができる。回路内での各スイッチの配置も、図5に示される特定パターンに限られるわけではなく、以下に述べるモード1及びモード2の接続状態を実現可能であれば、各スイッチがどのようなパターンで配置されていてもよい。これらの点については、後述の実施例2〜6においても同様である。
スイッチQ1〜Q5よりなる第1スイッチ群は、スイッチ制御手段(不図示)の制御により、Q1,Q3,Q5がオンとなりQ2,Q4がオフとなるモード1と、Q2,Q4がオンとなりQ1,Q3,Q5がオフとなるモード2との間で切り替えられる。例えばスイッチとしてMOSFET等の半導体スイッチを用いる場合には、スイッチ制御手段として、任意のスイッチドライバを用いることができる。
蓄電モジュール電源ユニット1の動作
次に、蓄電モジュール電源ユニット1によって任意の電子機器等へ電圧を出力する際の放電動作について説明する。
まず、放電を行うための準備として、キャパシタC1〜C6はそれぞれが等しい電圧によって充電されている。また第1スイッチ群は、この初期状態においてモード1の接続状態となるよう制御されている(あるいは、全てのスイッチがオフとされていてもよい。)。蓄電モジュール電源ユニット1の両端子に電子機器等(以下、単に負荷と呼ぶ。)の両端子を接続することで(全てのスイッチがオフである場合は、更に第1スイッチ群をモード1へと切り替えることにより)、放電が開始される。
図6Aには、モード1での放電時における回路の接続状態、及び電流経路が示されている。スイッチQ1とQ3とQ5とがオンとなっており、キャパシタC1及びC2、C3及びC4、C5及びC6がそれぞれ直列接続されている。さらに、これら3つの直列回路が並列接続されており、すなわち電源ユニット全体としては2直列3並列構成となっている。したがって、負荷には2つのキャパシタ(C1及びC2、又はC3及びC4、又はC5及びC6)に印加されている電圧の合計に相当する電圧が出力されている。
この状態において、放電電流は図6Aに示すとおり3つの経路を流れるが、各経路中に存在するキャパシタの合成容量は全て等しいため、電流は上記3つの経路で均一に分配される。すなわち、各キャパシタC1〜C6は全て等しい速度で放電し、それぞれの電圧降下も等しくなるため、キャパシタ間での電圧のばらつきは起こらない。
放電の進行とともに出力電圧は低下する。すなわちモード1での放電を続けていれば、いずれ出力電圧は負荷の動作電圧範囲を外れることとなる。これを避けるためには、スイッチ制御手段によって第1スイッチ群を切り替え、出力電圧を上昇させればよい。具体的には、出力電圧がある所定の値(典型的には動作電圧範囲の下限値)を下回る前に、スイッチQ1,Q3,Q5をオフとし、代わりにスイッチQ2,Q4をオンとする。これにより接続状態がモード2へと切り替えられ、出力電圧が上昇する。
なお、出力電圧と上記所定の値との比較は、例えば蓄電モジュール電源ユニット1の両端子、あるいはキャパシタC1〜C6いずれかの両端に接続された、電圧計など任意の電圧検出手段(不図示)により実行可能である。典型的には、所定の時間が経過するたびに上記電圧検出手段からスイッチ制御手段へと出力電圧が報告され、スイッチ制御手段において、あるいはスイッチ制御手段に接続された比較演算回路において出力電圧と上記所定の値との比較を行い、比較結果に応じて第1スイッチ群へと切り替え命令が送られるよう構成することができる。
図6Bには、モード2での放電時における回路の接続状態、及び電流経路が示されている。スイッチQ2とQ4とがオンとなっており、キャパシタC1,C2,及びC3が、そしてC4,C5,及びC6が、それぞれ直列接続されている。さらに、これら2つの直列回路が並列接続されており、すなわち電源ユニット全体としては3直列2並列構成となっている。したがって、負荷には3つのキャパシタ(C1,C2,及びC3、又はC4,C5,及びC6)に印加されている電圧の合計に相当する電圧が出力されることとなり、出力電圧は切り替え直前と比較して1.5倍となる。図7には、モード1での放電、モード1からモード2への切り替え、そしてモード2での放電に伴う出力電圧の変化、及び各キャパシタ電圧の変化が示されている。
この状態において、放電電流は図6Bに示すとおり2つの経路を流れるが、各経路中に存在するキャパシタの合成容量は全て等しいため、電流は上記2つの経路で均一に分配される。すなわち、各キャパシタC1〜C6は全て等しい速度で放電し、それぞれの電圧降下も等しくなるため、キャパシタ間での電圧のばらつきは起こらない。
以上のように、本実施例ではスイッチQ1〜Q5を用いてキャパシタの接続状態を切り替えることにより、2直列3並列構成と3直列2並列構成との間での切り替えを可能としている。さらに、各キャパシタに流れる電流は両モードにおいて常に均一であるため、モード切り替えを伴う一連の放電動作の全体に亘って、電圧ばらつきが積極的に発生することはない。なお、モード1は3並列構成であったのに対してモード2は2並列構成であるため、電源ユニット1の出力電流が一定であるとすれば、モード2において各キャパシタに流れる電流はモード1における各キャパシタの電流よりも大きい。すなわち、モード1において各キャパシタは(容量が全て等しいとすれば)出力電流の1/3の大きさの電流によって放電するのに対して、モード2では各キャパシタが出力電流の1/2の大きさの電流によって放電する。したがって、図7に示すとおり、モード2における各キャパシタの電圧勾配はモード1における電圧勾配よりも大きい。
なお、キャパシタC1〜C6は、容量の等しいn個のキャパシタを直列接続してなるモジュールとして、それぞれ構成されていてもよい。そのようなモジュールであっても、直列接続されたキャパシタ群について計算される合成容量を有する単独のキャパシタと同様に扱うことが可能だからである。この場合、上記各モジュールを構成するキャパシタの容量が全て等しければ、電圧が積極的にばらつくことはない。
蓄電モジュール電源ユニット1の構成
図8は、本件第3発明の一例として用いることが可能な、蓄電モジュール電源ユニット1を示している。図5の構成に加えて、さらにC2とC4、及びC3とC5とがそれぞれ並列に接続された構成となっている。実施例1と同様に、スイッチQ1〜Q5よりなる第1スイッチ群は、スイッチ制御手段(不図示)の制御により、Q1,Q3,Q5がオンとなりQ2,Q4がオフとなるモード1と、Q2,Q4がオンとなりQ1,Q3,Q5がオフとなるモード2との間で切り替えられる。
蓄電モジュール電源ユニット1の動作
次に、本実施例2の蓄電モジュール電源ユニット1によって任意の電子機器等へ電圧を出力する際の放電動作について説明する。実施例1と同様に、初期時点においてキャパシタC1〜C6はそれぞれが等しい電圧によって充電されており、モード1の接続状態で放電が開始される。
図9Aには、モード1での放電時における回路の接続状態、及び電流経路が示されている。電源ユニット1は、C1,C3,及びC5が並列接続された並列回路と、C2,C4,及びC6が並列接続された並列回路とが直列接続された、2直列3並列の格子状回路として構成されている。図9A中の実線矢印で示すとおり、実施例2においても電流は3つの経路を通って出力されるが、併せて図9A中の破線にて示す経路上でも電流が流れる。破線の経路を電流が流れることにより、各々並列に接続されている、C1,C3,そしてC5の間での、及び、C2,C4,そしてC6の間での電圧ばらつきは発生しない。
また、C1,C3,及びC5よりなる並列回路の合成容量と、C2,C4,及びC6よりなる並列回路の合成容量とが等しければ、直列接続された各並列回路間での電圧ばらつきも発生せず、したがって全てのキャパシタ間で電圧ばらつきが発生しないこととなる。すなわち、モード1での放電において全てのキャパシタ間で電圧ばらつきが発生しないための条件は以下のとおりである。
C1+C3+C5=C2+C4+C6 (1)
ここで、上記式(1)中のC1〜C6の記号は,それぞれキャパシタC1〜C6の容量の大きさを表している。この点については以下の数式においても同様である。また実施例1において述べたとおり、C1〜C6はそれぞれn個のキャパシタよりなるモジュールであってよいし、あるいは容量の異なる任意の数のキャパシタよりなるモジュールであってよい。この場合、上記式(1)中のC1〜C6は、それぞれがそのようなモジュールの合成容量であるとして計算すべきである。
放電の進行とともに出力電圧は低下する。実施例1と同様に、出力電圧がある所定の値を下回る前に、第1スイッチ群がモード2へと切り替えられる。これにより出力電圧が上昇する。
図9Bには、モード2での放電時における回路の接続状態、及び電流経路が示されている。電源ユニット1は、C1及びC6が並列接続された並列回路と、C2及びC4が並列接続された並列回路と、C3及びC5が並列接続された並列回路と、の3つの並列回路が直列接続された、3直列2並列の格子状回路として構成されている。図9B中の実線矢印で示すとおり、実施例2においても電流は2つの経路を通って出力されるが、併せて図9B中の破線にて示す経路上でも電流が流れる。破線の経路を電流が流れることにより、各々並列に接続されている、C1及びC6,C2及びC4,そしてC3及びC5のそれぞれの間での電圧ばらつきは発生しない。
また、C1及びC6よりなる並列回路の合成容量と、C2及びC4よりなる並列回路の合成容量と、C3及びC5よりなる並列回路の合成容量と、が等しければ、直列接続された各並列回路間での電圧ばらつきも発生せず、したがって全てのキャパシタ間で電圧ばらつきが発生しないこととなる。すなわち、モード2での放電において全てのキャパシタ間で電圧ばらつきが発生しないための条件は以下のとおりである。
C1+C6=C2+C4=C3+C5 (2)
C1〜C6がそれぞれn個のキャパシタよりなるモジュールである場合、あるいは容量の異なる任意の数のキャパシタよりなるモジュールである場合は、上記式(2)中のC1〜C6として、そのような各モジュールの合成容量を用いればよい。
上記式(1)及び(2)の両方を満たすように各キャパシタの容量C1〜C6を選択すれば、モード切り替えを伴う一連の放電動作の全体に亘って電圧ばらつきが発生しない。すなわち、C1=C6、且つ(2)式を満たすよう容量を選択することで、放電時(及び充電時)の電圧ばらつきを防止することができる。
なお、容量の等しいn個のキャパシタを直列接続してなるモジュールとしてキャパシタC1〜C6を構成することが可能である(ここにおける「容量の等しい」とは、例えばC1を構成するn個のキャパシタが等しい容量を有することを意味するものであって、C1〜C6を構成する6n個のキャパシタが全て等しい容量を有するか否か、について限定するものではない。)。この場合も、上記のとおり計算される合成容量が両モードで等しければ、各キャパシタの電圧が積極的にばらつくことはない。
蓄電モジュール電源ユニット1の構成
図10は、本件第4発明、及び本件第5発明の一例として用いることが可能な蓄電モジュール電源ユニット1を示している。図8に示した回路においてキャパシタC2及びC5を取り除いた構成となっており、またキャパシタC3及びC4の容量はキャパシタC1及びC6の容量の2倍である。なお、このような図10の構成は、図8の回路において全てのキャパシタの容量を等しいとした場合の構成と等価である。実施例1及び2と同様、第1スイッチ群により2つのモードを切り替えることによる出力電圧の段階的調整が可能となっている。
ここで、既に述べたとおりキャパシタとして具体的に用いる素子、及びその数は適宜変更可能である。すなわち、本件第5発明の一例として、例えばC1,C3,C4,C6の容量比を適宜変更してもよいし、あるいはC1,C3,C4,C6が、それぞれ異なる数の任意の蓄電モジュールからなる蓄電モジュール群であってもよい。このような変更を行うことで、各キャパシタへの電圧比を任意に調整することが可能だからである。本実施例は、C1,C3,C4,C6の容量比を1:2:2:1することによりそれぞれの電圧を等しくするための一例である。
蓄電モジュール電源ユニット1の動作
次に、本実施例3の蓄電モジュール電源ユニット1によって任意の電子機器等へ電圧を出力する際の放電動作について説明する。実施例1及び2と同様に、初期時点においてキャパシタC1,C3,C4,C6はそれぞれが等しい電圧によって充電されており、スイッチQ1,Q3,Q5がオンとされたモード1の接続状態で放電が開始される。
図11Aには、モード1での放電時における回路の接続状態、及び電流経路が示されている。電源ユニット1は、C1及びC3が並列接続された並列回路と、C4及びC6が並列接続された並列回路とが直列接続された、2直列2並列の格子状回路として構成されている。図11A中の実線矢印で示すとおり、この場合電流は3つの経路を通って出力される。
ここにおいて、C1及びC3よりなる並列回路の合成容量と、C4及びC6よりなる並列回路の合成容量とが等しければ、直列接続された各並列回路間での電圧ばらつきも発生せず、したがって全てのキャパシタ間で電圧ばらつきが発生しないこととなる。すなわち、モード1での放電において全てのキャパシタ間で電圧ばらつきが発生しないための条件は以下のとおりである。
C1+C3=C4+C6 (3)
本実施例3においてはC1=C6,C3=C4であるため、上記式(3)は満たされている。ただし、必ずしもC1とC6等を同一の容量とする必要はなく、各キャパシタの容量を、式(3)が満たされる限りにおいて任意に選択してよい。
なお、並列接続されたC1とC3、及びC4とC6の間で電圧ばらつきは発生しない。具体的には、図11A中の実線矢印で示されるとおり、C3とC4にはC1とC6に流れる電流の2倍の電流が流れるのであるが、一方C3とC4との容量はC1とC6との容量の2倍であるために、各キャパシタの電圧降下が等しいからである。
放電の進行に伴い、第1スイッチ群はモード2へと切り替えられる。モード2における接続状態と電流経路とを、図11Bに示す。
電源ユニット1は、C4と、C1及びC6が並列接続された並列回路と、C3と、が直列接続された3直列構成となっている。図11B中の実線矢印で示すとおり、この場合電流は2つの経路を通って出力される。
ここにおいて、C4の容量と、C1及びC6よりなる並列回路の合成容量と、C3の容量と、が等しければ、直列接続された各回路間での電圧ばらつきも発生せず、したがって全てのキャパシタ間で電圧ばらつきが発生しないこととなる。すなわち、モード2での放電において全てのキャパシタ間で電圧ばらつきが発生しないための条件は以下のとおりである。
C4=C1+C6=C3 (4)
本実施例3においてはC1=C6,C3=C4,かつC3=2C1であるため、上記式(4)は満たされている。ただし、必ずしもC1とC6等を同一の容量とする必要はなく、各キャパシタの容量を、式(4)が満たされる限りにおいて任意に選択してよい。
なお、実施例1及び2と同様に、キャパシタC1,C3,C4,C6を、それぞれn個の容量が等しいキャパシタを直列接続してなるモジュールとして構成してもよい(ここにおける「容量が等しい」とは、例えばC1を構成するn個のキャパシタが等しい容量を有することを意味するものであって、C1,C3,C4,C6を構成する4n個のキャパシタが全て等しい容量を有するか否か、について限定するものではない。)。上記のとおり計算される合成容量が両モードで等しいことを条件として、この場合においても電圧が積極的にばらつくことはない。
以上、実施例1〜3の動作として放電時における動作のみを説明したが、充電時においても同様の原理で動作可能である。
以上の実施例1〜3においては、スイッチQ1,Q3,Q5の組と、スイッチQ2,Q4の組と、を同時にオン/オフすることにより接続状態を切り替えるものとして説明した。しかしながら、上記オン/オフのタイミングには、使用するスイッチドライバの性能や各スイッチの応答速度などに起因する一定の誤差が生じうるものと考えられる。実際の接続状態切り替え時において、このような誤差により、スイッチQ1,Q3,Q5の組とスイッチQ2,Q4の組との両方が一時的にオンとされた場合には、キャパシタやスイッチの破損を招く恐れがある。例えばスイッチQ1とQ2とが同時にオンとなった場合、実施例1のキャパシタC3はショート状態に陥る。このときキャパシタC3には大電流が流れ、キャパシタC3やスイッチQ1,Q2を破損する恐れが生じる。
このように、別個のモードにてそれぞれオンとすべきスイッチが同時にオンとなることを避けるために、実使用時においては、スイッチQ1,Q3,Q5の組とスイッチQ2,Q4の組とが共にオフ状態となるデッドタイム期間を設ける必要がある。しかしながら、このデッドタイム期間においては各モードでオンとすべきスイッチのいずれもがオフ状態となるため、負荷への電力供給が断たれる瞬断状態が発生することとなる。このような瞬断状態を防止するため、実施例4においては、各スイッチと並列にダイオードが接続される。
蓄電モジュール電源ユニット1の構成
図12は、本発明の第4実施形態である蓄電モジュール電源ユニット1を示している。図12の構成は、実施例1として図5により示された構成において、ダイオードD1〜D5を各スイッチQ1〜Q5に対して並列に取り付けることにより、モード切り替え時における瞬断の防止を可能としたものである。この電源ユニット1においても、実施例1と同様、第1スイッチ群を用いて2つのモードを切り替えることによる、出力電圧の段階的調整が可能となっている。
蓄電モジュール電源ユニット1の放電動作
図13A,図13B,及び13Cは、放電時における接続状態及び電流経路を示している。図13Aがモード1に、そして図13Cがモード2に対応している点は図6A,図6Bと同様であるが、これに加えて、モード1とモード2の間での切り替え時におけるデッドタイム期間中の接続状態及び電流経路が、図13Bに示されている。
放電はモード1の接続状態にて開始される。このときの電流経路は、図13Aに示されるとおり、図6Aにおける電流経路と同様である。各キャパシタの容量が等しい場合、電圧のばらつきは生じない。
放電の進行に伴い、スイッチQ1〜Q5はモード2へと切り替えられる。ここで切り替えの際には、既に述べたとおりショートを避けるためにデッドタイム期間が設けられ、一時的に全てのスイッチがオフとなる。
デッドタイム期間中の接続状態及び電流経路が図13Bに示されている。図示されるとおり、モード1においてQ1,Q3,Q5の各スイッチを流れていた電流は、デッドタイム期間中において、当該各スイッチと並列に接続されたダイオードD1,D3,D5を流れている。すなわちデッドタイム期間中であっても電流が瞬断されることはなく、モード1と同様の状態が維持されている。
その後、スイッチQ2及びQ4をオンとすることにより、電源ユニット1はモード2へと切り替えられる。デッドタイム期間中にダイオードD1,D3,D5を流れていた電流は、モード2においてはスイッチQ2,Q4を流れる。このときの電流経路は、図13Cに示すとおり、図6Bにおける電流経路と同様である。出力電圧は上昇し、以降はモード2の接続状態で放電が進行する。
蓄電モジュール電源ユニット1の充電動作
図14A,図14B,及び14Cは、充電時における接続状態及び電流経路を示している。放電時とは異なり、充電は図14Aに示されるモード2の接続状態にて開始され、図14Bに示されるとおり全てのスイッチがオフとなるデッドタイム期間を経て、図14Cに示されるモード1へと切り替えられる。
放電開始時の電流経路は、図14Aに示されるとおり、図6Bにおける電流経路と同様である。各キャパシタの容量が等しい場合、電圧のばらつきは生じない。一例として、容量の等しいキャパシタC1〜C6、スイッチQ1〜Q5、及びダイオードD1〜D5よりなる蓄電モジュール電源ユニット1を直流定圧電源により充電する場合、このモード2での充電によって、各キャパシタは電源電圧の1/3の電圧まで充電される。また、図14Aに示されるとおり、電源からの電流は2つの経路に分岐した上で各キャパシタを流れる。
モード2での充電が完了して電流が流れなくなると(あるいは、電流が所定の値を下回るなど、任意の条件が満たされると)、スイッチQ1〜Q5はモード1へと切り替えられる。ここで切り替えの際には、既に述べたとおりショートを避けるためにデッドタイム期間が設けられ、一時的に全てのスイッチがオフとなる。
デッドタイム期間中の接続状態及び電流経路が図14Bに示されている。図示されるとおり、モード2においてQ2,Q4の各スイッチを流れていた電流は、デッドタイム期間中において、当該各スイッチと並列に接続されたダイオードD2,D4を流れている。すなわちデッドタイム期間中であっても電流が瞬断されることはなく、モード2と同様の状態が維持されている。
その後、スイッチQ1,Q3,及びQ5をオンとすることにより、電源ユニット1はモード1へと切り替えられる。デッドタイム期間中にダイオードD2,D4を流れていた電流は、モード1においてはスイッチQ1,Q3,及びQ5を流れる。このときの電流経路は、図14Cに示すとおり、図6Aにおける電流経路と同様である。キャパシタC1〜C6の容量が等しい場合、このモード1での充電によって、各キャパシタは電源電圧の1/2の電圧まで充電される。
なお、図14Cに示されるとおり、モード1において電源からの電流は3つの経路に分岐した上で各キャパシタを流れる。すなわち、電源電流が同じであれば、各キャパシタにおけるモード1での充電はモード2での充電よりも遅くなる。したがって効率的な充電のためには、本実施例にて示されたとおり、まずはモード2において各キャパシタを電源電圧の1/3まで充電した上でモード1へと接続状態を切り替え、引き続き各キャパシタを電源電圧の1/2まで充電することが好ましい。ただし、充電時の接続状態切り替え方式はこれに限られるわけではなく、最初からモード1にて充電することや、本実施例とは逆の順序でモードを切り替えることも可能である。
以上のとおり、各モード間におけるデッドタイム期間を設けた上での電流経路切り替えは、スイッチからダイオード、あるいはダイオードからスイッチへの転流として実行される。したがって、モード切り替え時に電流が瞬断されることはない。
なお、本実施例においては、図5に示した実施形態において各スイッチとは並列にダイオードを接続した構成について特に説明したが、図8に示される第2実施形態や図10に示される第3実施形態においても、同様にダイオードを設けることによって充放電の瞬断が防止される。すなわち、上記図5の構成における場合と同様に、図8及び図10の構成においても、ダイオードD1〜D5を各スイッチQ1〜Q5に対して並列に取り付けることによってモード切り替え時の瞬断が防止される。各ダイオードの極性を図12にて示される極性と同様に選択すれば、放電時のデッドタイム期間中には放電電流がダイオードD1,D3,D5を流れ、また充電時のデッドタイム期間中には充電電流がダイオードD2,D4を流れる。これにより充放電時の電流の瞬断が防止される。
上記実施例1〜4においては、特に2直列と3直列との間で接続状態を切り替える手段について説明した。しかし、出力電圧の変動を最小化することにより電子機器等の動作の安定化、及び効率化を図るという観点や、放電により短時間で大きく電圧変動するキャパシタのエネルギーを無駄なく利用するという観点からは、多段階での接続状態切り替えにより出力電圧をきめ細やかに調整可能とすることが望ましい。
蓄電モジュール電源システム2の構成
図15は、そのようなきめ細やかな電圧調整を可能とする、本件第6発明の一例としての蓄電モジュール電源システム2を示している。図15の構成においては、キャパシタC1〜C6とスイッチQ1〜Q5より構成される蓄電モジュールユニット5と、キャパシタC7〜C12とスイッチQ6〜Q10より構成される蓄電モジュールユニット6と、そしてスイッチQ11〜Q13(以下、第2スイッチ群と呼ぶ。)とによって、電源システム2が構成されており、第1端子7と第2端子8との間に接続された任意の負荷へ電圧を印加するよう構成されている。蓄電モジュールユニット5及び6は、実施例1にて説明した電源ユニットである。したがって実施例1と同様に、スイッチQ1〜Q5又はQ6〜Q10を制御することにより、モード1とモード2との間で切り替えられる。電源システム2は全体として、図1に示す電源ユニットにおいて各キャパシタを蓄電モジュール電源ユニット5及び6により置き換えた構成となっている。
蓄電モジュール電源システム2の動作
次に、本実施例5の蓄電モジュール電源システム2によって任意の電子機器等へ電圧を出力する際の放電動作について説明する。これまでの実施例1〜4と同様に、初期時点においてキャパシタC1〜C12はそれぞれが等しい電圧によって充電されているものとする。また電源ユニット5及び6は、放電開始時において、それぞれ実施例1等におけるモード1の接続状態へと切り替えられている。なお、本実施例5においては、モード1〜モード4を、電源システム2の全体に対して定められる接続状態として、以降新たに定義する。
図16には、放電開始時における回路の接続状態、及び電流経路が示されている。本実施例5では、このような接続状態をモード1と定義する。モード1においては、Q1、Q3、Q5、ならびにQ6、Q8、Q10がオンとなっており、電源ユニット5と6は2直列3並列の状態である。また、Q11とQ12とがオンとなっているため、電源ユニット5と6とは並列に接続されている。すなわち、電源システム2全体としては2直列6並列の状態となっている。
図16中の実線矢印で示すとおり、モード1において、電流はまず電源ユニット5及び6へと向かって2つの経路へ分岐し、さらに各々の電源ユニット内で3つの経路へと分岐して流れ、最終的にはこれら6つの経路を流れる電流が合流して負荷へと出力される。この場合、C1とC2,C3とC4,C5とC6,C7とC8,C9とC10,及びC11とC12の容量がそれぞれ等しければ、各キャパシタ間で電圧ばらつきは発生しない。なお、それぞれのキャパシタは任意の蓄電素子を複数接続してなる蓄電モジュールであってもよく、この場合はC1〜C12としてそれら蓄電素子の合成容量を用いればよい点は、先の実施例1〜4と同様である。また出力電圧は、C1とC2等、直列接続された2つのキャパシタ電圧の合計となる。
このときの出力電圧の時間推移を図20に示す。図示されるとおり、放電の進行とともに出力電圧は低下する。出力電圧がある所定の値を下回る前に、Q1、Q3、Q5、及びQ6、Q8、Q10がオフとされ、同時にQ2、Q4、及びQ7、Q9がオンとされる。本実施例5においては、このような切り替えによって実現される、図17に示されるとおりの接続状態をモード2と定義する。電源ユニット5と6はそれぞれ3直列2並列構成となっており、システム全体としては3直列4並列の接続状態が実現されている。したがって、出力電圧は図20に示すとおり上昇する。なお、C1,C2,C3を初めとする、直列接続された3つのキャパシタよりなる4組がそれぞれ同容量のキャパシタから構成されていれば、モード2においても電圧ばらつきは発生しない。
なお、モード1は6並列構成であったのに対してモード2は4並列構成であるため、電源システム2の出力電流が一定であるとすれば、モード2において各キャパシタに流れる電流はモード1における各キャパシタの電流よりも大きい。すなわち、モード1において各キャパシタは(容量が全て等しいとすれば)出力電流の1/6の大きさの電流によって放電するのに対して、モード2では各キャパシタが出力電流の1/4の大きさの電流によって放電する。したがって、図20に示すとおり、モード2における各キャパシタの電圧勾配はモード1における電圧勾配よりも大きい。
以後、モード2にて放電が進行し、一旦上昇した出力電圧は再び低下し続ける。出力電圧がある所定の値を下回る前に、Q2,Q4,及びQ7,Q9がオフとされ、同時にQ1、Q3、Q5,及びQ6,Q8,Q10がオンとされる。また、これら切り替えと同時に、Q11及びQ12をオフとし、Q13をオンとすることにより、電源ユニット5,6の接続が直列へと切り替えられる。本実施例5においては、このような切り替えによって実現される、図18に示されるとおりの接続状態をモード3と定義する。電源ユニット5と6はそれぞれ2直列3並列構成となっており、システム全体としては4直列3並列の接続状態が実現されている。したがって、出力電圧は図20に示すとおり上昇する。
モード3においては、電源ユニット5と6とに含まれるキャパシタそれぞれの合成容量が等しければ、両電源ユニットの電圧が等しくなる。その上で、C1及びC2を初めとする、直列接続された2つのキャパシタよりなる6組がそれぞれ同容量のキャパシタから構成されていれば、モード3においても電圧ばらつきは発生しない。
なお、モード2は4並列構成であったのに対してモード3は3並列構成であるため、電源システム2の出力電流が一定であるとすれば、モード3において各キャパシタに流れる電流はモード2における各キャパシタの電流よりも大きい。すなわち、モード2において各キャパシタは(容量が全て等しいとすれば)出力電流の1/4の大きさの電流によって放電するのに対して、モード3では各キャパシタが出力電流の1/3の大きさの電流によって放電する。したがって、図20に示すとおり、モード3における各キャパシタの電圧勾配はモード2における電圧勾配よりも大きい。
以後、モード3にて放電が進行し、一旦上昇した出力電圧は再び低下し続ける。出力電圧がある所定の値を下回る前に、Q1、Q3、Q5,及びQ6,Q8,Q10がオフとされ、同時にQ2,Q4,及びQ7,Q9がオンとされる。本実施例5においては、このような切り替えによって実現される、図19に示されるとおりの接続状態をモード4と定義する。電源ユニット5と6はそれぞれ3直列2並列構成となっており、これらユニットが直列接続されてなるシステム全体としては6直列2並列の接続状態が実現されている。したがって、出力電圧は図20に示すとおり上昇する。
モード4においては、電源ユニット5と6とに含まれるキャパシタそれぞれの合成容量が等しければ、両電源ユニットの電圧が等しくなる。その上で、C1,C2,及びC3を初めとする、直列接続された3つのキャパシタよりなる4組がそれぞれ同容量のキャパシタから構成されていれば、モード4においても電圧ばらつきは発生しない。
なお、モード3は3並列構成であったのに対してモード4は2並列構成であるため、電源システム2の出力電流が一定であるとすれば、モード4において各キャパシタに流れる電流はモード3における各キャパシタの電流よりも大きい。すなわち、モード3において各キャパシタは(容量が全て等しいとすれば)出力電流の1/3の大きさの電流によって放電するのに対して、モード4では各キャパシタが出力電流の1/2の大きさの電流によって放電する。したがって、図20に示すとおり、モード4における各キャパシタの電圧勾配はモード3における電圧勾配よりも大きい。
以上のとおり、図15に示すシステム構成を採用すれば、2直列、3直列、4直列、6直列の間でキャパシタの直列接続数を切り替えることが可能である。また各キャパシタに流れる電流は、各キャパシタの容量が上記各モードにおいて述べた条件を満たす限りにおいて、これまでの実施例と同様に等しい。したがって電圧ばらつきは積極的には発生しない。
なお、ここでは放電時における動作について説明したが、充電時においても同様の原理で動作可能である。同様に、本実施例5においては電源ユニット5,6として特に実施例1にて説明された電源ユニットを用いる場合について説明したが、電源ユニット5,6として実施例2又は3の各ユニットを用いても、本電源システムは同様の原理により動作可能である。
また、本実施例5においては各スイッチが同時にオン/オフされるとして動作の説明を行ったが、実施例4と同様にダイオードを各スイッチに対して並列に設けることにより、ショートを防止するためのデッドタイム期間を設けつつ、無瞬断にて接続状態を切り替えることが可能となる。以下にその例を示す。
蓄電モジュール電源システム2の構成
図21は、本件第6発明の一例である蓄電モジュール電源システム2を示している。図21の構成は、実施例5として図15により示された構成において、ダイオードD1〜D13を各スイッチQ1〜Q13に対して並列に取り付けることにより、モード切り替え時における瞬断の防止を可能としたものである。すなわち、本実施例6において用いられる電源ユニット5,6とは、それぞれ実施例4中で図12を用いて説明された電源ユニットである。この電源システム2においても、実施例5と同様、各電源ユニット5,6中の第1スイッチ群、及びQ11〜Q13よりなる第2スイッチ群とをそれぞれ切り替えることにより、それぞれ2直列6並列、3直列4並列、4直列3並列、6直列2並列の接続状態からなる4つのモードを用いた出力電圧の段階的調整が可能となっている。
蓄電モジュール電源システム2の放電動作
次に、上記4モードを順次切り替えつつ行われる、本実施例6の電源システム2による放電動作を説明する。
モード1からモード2への切り替え動作
まず、初期状態であるモード1から中間的接続状態であるモード1−1を経てモード2へと、電源システム2の接続状態を切り替える動作について説明する。
図23,図24,及び図25は、モード1からモード2への切り替えにおける各時点での接続状態及び電流経路を示している。図23がモード1に、そして図25がモード2に対応している点は図16,図17と同様であるが、これに加えて、モード1とモード2の間での切り替え時における途中の接続状態及び電流経路が、図24に示されている。図24に示した切り替え途中の状態を、以下ではモード1−1と呼ぶ。モード1、モード1−1、モード2のそれぞれにおける各スイッチの状態を図22に示す。
放電時、まず初期状態のモード1(図23)においては、Q1,Q3,Q5,ならびにQ6,Q8,Q10がオンとされており、電源ユニット5と6とはそれぞれ2直列3並列の接続状態となっている。さらに、Q11とQ12とがオンとされているため、電源ユニット5と6は並列に接続されており、電源システム2は全体として2直列6並列の接続状態を構成している。
この状態から、Q1、Q3、Q5、ならびにQ6、Q8、Q10をオフとすることにより、接続状態は図24のモード1−1へと移行する。この際、Q1、Q3、Q5、ならびにQ6、Q8、Q10を流れていた電流は速やかにD1、D3、D5、ならびにD6、D8、D10へと経路を移すため、デッドタイム期間中であっても出力が瞬断されることはない。その後、Q2、Q4、ならびにQ7、Q9をオンとすることで電源ユニット3と4は3直列2並列の状態へと切り替わり、電源システム1は図25に示されるモード2へと移行する。
ここで、モード1−1からモード2への切り替わり時において、スイッチ切り替えタイミングの微妙なずれに起因して、電源ユニット5,6のうちいずれか一方のみが先に3直列2並列の状態に切り替わるということが起こりうる。例えば、Q2とQ4とがQ7とQ9よりも先にオンとされた場合、電源ユニット5は3直列2並列の状態と切り替えられている一方で、電源ユニット6は依然として2直列3並列状態のままである。
この時、仮にデッドタイム期間が設けられておらず、Q6、Q8、Q10がモード1に対応してオンのままであれば、3直列の電源ユニット3と2直列の電源ユニット4とがショートすることとなり、電源ユニット5から6へと大電流が流れて、素子の故障を引き起こす恐れが生じる。しかしながら、モード1−1においてQ6、Q8、Q10はオフとなっており、また瞬断を防ぐために備えられたダイオードD6、D8、D10も、図24に示されるとおり、電源ユニット5から6への方向には電流を通さない。したがって、仮に各電源ユニットにおけるスイッチ切り替えタイミングがずれたとしても、大きな問題とはならない。
なお、上記個々のスイッチの具体的な切り替え順序は、2直列6並列から3直列4並列へと接続状態を切り替えるためのシーケンスとしての一例に過ぎない。ショート及び出力の瞬断を防止できる限りにおいて上記のシーケンスとは異なる切り替え順序を採用することが可能であるし、あるいはそのような障害を回避するために別の手段を設けた上で、任意の順序で個々のスイッチを切り替えてもよい。
モード2からモード3への切り替え動作
次に、モード2から中間的接続状態であるモード2−1,2−2,2−3,2−4,及び2−5を経て、モード3へと電源システム2の接続状態を切り替える動作について説明する。
図25,及び図27〜32は、モード2からモード3への切り替えにおける各時点での接続状態及び電流経路を示している。図25がモード2に、そして図32がモード3に対応している点は図17,図18と同様であるが、これに加えて、モード2とモード3の間での切り替え時における途中の接続状態及び電流経路が、図27〜31に示されている。図27〜31に示した切り替え途中の状態を、以下ではモード2−1,2−2,2−3,2−4,及び2−5と呼ぶ。モード2、モード2−1〜2−5、及びモード3のそれぞれにおける各スイッチの状態を図26に示す。
放電時、まずモード2(図25)においては、Q2,Q4,ならびにQ7,Q9がオンとされており、電源ユニット5と6とはそれぞれ3直列2並列の接続状態となっている。さらに、Q11とQ12とがオンとされているため、電源ユニット5と6は並列に接続されており、電源システム2は全体として3直列4並列の接続状態を構成している。
この状態から、Q11及びQ12をオフとすることにより、接続状態は図27のモード2−1へと移行する。この際、Q11及びQ12を流れていた電流は速やかにD11及びD12へと経路を移すため、デッドタイム期間中であっても出力が瞬断されることはない。
次に、この状態からQ7及びQ9を更にオフとすることにより、接続状態は図28のモード2−2へと移行する。モード2−2においてスイッチQ6〜Q10は全てオフとなっているが、ダイオードD6,D8,D10を経由することにより、出力電流は切り替え前と同じ方向へと流れうる。
しかしながら、そのような経路で電流を出力するために電源ユニット6から供給される電圧は、C7及びC8等、2直列構成のキャパシタによって出力される電圧である。すなわち電源ユニット6からの電圧は3直列構成の電源ユニット5から供給される電圧よりも小さい。したがって、電流は、図28中の実線矢印で示すとおり電源ユニット5のみを経由して出力される。なお、電源ユニット5から電源ユニット6への電流はD12によって阻止されるため、電源ユニット間を大電流が流れることはない。
次に、この状態からQ6,Q8,Q10をオンとすることにより、接続状態は図29のモード2−3へと移行する。モード2−2と同様、モード2−3の接続状態においても、2直列構成の電源ユニット6から供給される電圧は3直列構成の電源ユニット5から供給される電圧よりも小さいために、出力電流は引き続き電源ユニット5のみを経由する。
次に、この状態からQ13をオンとすることにより、接続状態は図30のモード2−4へと移行する。この切り替えにより電源ユニット5及び6が直列接続される。したがって、以降の出力電流はD11を経由せず、電源ユニット6、スイッチQ13、及び電源ユニット5を経由して出力される。
モード2−4の接続状態においては、3直列2並列のキャパシタユニット5と、2直列3並列のキャパシタユニット6とが直列に接続されている。したがって、電源システム2は全体として5直列構成となっており、キャパシタ5個分に対応する電圧が出力される。なお、この状態において、出力電流は電源ユニット5内で2つの経路に分岐する一方、電源ユニット6内では3つの経路に分岐している。すなわち各キャパシタを流れる電流は一様ではなく、モード2−4での出力を長時間続ければキャパシタ間に電圧ばらつきが生じる恐れもある。したがって、モード2−3からモード2−4へと切り替えた時には、極力短時間内に次の切り替え動作を行うことが好ましい。
次に、この状態からQ2及びQ4を更にオフとすることにより、接続状態は図31のモード2−5へと移行する。この状態において電源ユニット5内のスイッチQ1〜Q5は全てオフとなっており、Q2及びQ4を流れていた電流はD1,D3,D5を流れ始める。したがって電源ユニット5,6はいずれも2直列3並列構成として直列接続され、電源システム2は全体として4直列3並列構成とみなすことができる。
次に、この状態からQ1,Q3,及びQ5をオンとすることにより、接続状態は図32のモード3へと移行する。D1、D3、D5を流れていた電流は即座にQ1、Q3、Q5へと移る。
以上の説明における3直列4並列から4直列3並列への具体的な切り替え順序は、シーケンスとしての一例に過ぎない。各スイッチを上記とは異なるタイミングで制御することにより、接続状態を切り替えることも可能である。上記の例においては、まず電源ユニット6の接続状態が3直列2並列から2直列3並列へと切り替えられ、次にその電源ユニット6が、3直列2並列接続状態のままである電源ユニット5と直列に接続され、最後に電源ユニット5の接続状態が3直列2並列から2直列3並列へと切り替えられる、というシーケンスが採用された。しかしながら、例えば電源ユニット5と6とを予め2直列3並列の状態に切り替え、その後に2つのユニットを直列に接続する、というシーケンス等を採用することも可能である。
モード3からモード4への切り替え動作
次に、モード3から中間的接続状態であるモード3−1,3−2,及び3−3を経て、モード4へと電源システム2の接続状態を切り替える動作について説明する。
図32,及び図34〜37は、4直列3並列状態のモード3から6直列2並列状態のモード4への切り替えにおける各時点での接続状態及び電流経路を示している。図32がモード3に、そして図37がモード4に対応している点は図18,図19と同様であるが、これに加えて、モード3とモード4の間での切り替え時における途中の接続状態及び電流経路が、図34〜36に示されている。図34〜36に示した切り替え途中の状態を、以下ではモード3−1,3−2,及び3−3と呼ぶ。モード3、モード3−1〜3−3、及びモード4のそれぞれにおける各スイッチの状態を図33に示す。
放電時、まずモード3(図32)においては、Q1,Q3,Q5,ならびにQ6,Q8,Q10がオンとされており、電源ユニット5と6とはそれぞれ2直列3並列の接続状態となっている。さらに、Q13がオンとされているため、電源ユニット5と6は直列に接続されており、電源システム2は全体として4直列3並列の接続状態を構成している。
この状態から、まずはQ6,Q8,及びQ10をオフとすることにより、接続状態を図34に示されるモード3−1へと切り替える。この際、Q6,Q8,及びQ10を流れていた電流は速やかにD6,D8,及びD10へと経路を移すため、デッドタイム期間中であっても出力が瞬断されることはない。
次に、この状態からQ7及びQ9をオンとすることにより、接続状態は図35のモード3−2へと移行する。モード3−2において、全体としての電源システム2は、2直列3並列構成の電源ユニット5、及び3直列2並列構成へと切り替えられた電源ユニット6が直列接続された5直列の構成となっている。したがって、モード3−2においてはキャパシタ5個分に対応する電圧が出力される。
次に、この状態からQ1,Q3,Q5をオフとすることにより、接続状態は図36のモード3−3へと移行する。Q1、Q3、Q5に流れていた電流は速やかにD1、D3、D5へと移り変わるため、出力の瞬断が起きることはない。
次に、この状態からQ2,Q4をオンとすることにより、接続状態は図37のモード4へと移行する。D1、D3、D5を流れていた電流は即座にQ2、Q4へと移り、電源ユニット5は3直列2並列構成へと切り替えられる。この時、電源ユニット5と6は共に3直列2並列構成であるため、システム全体としては6直列2並列の構成となる。
以上の説明における4直列3並列から6直列2並列への具体的な切り替え順序は、シーケンスとしての一例に過ぎない。各スイッチを上記とは異なるタイミングで制御することにより、接続状態を切り替えることも可能である。上記の例においては、まず電源ユニット6の接続状態が2直列3並列から3直列2並列へと切り替えられ、次に電源ユニット5の接続状態が3直列2並列から2直列3並列へと切り替えられる、というシーケンスが採用された。しかしながら、例えば電源ユニット5を先に3直列2並列の状態に切り替え、その後に電源ユニット6を3直列2並列へと切り替えてもよい。
また、上記具体的に説明したシーケンスにおいては、まず電源ユニット5,6のいずれか一方を3直列2並列へと切り替えることにより、電源ユニットとして5並列の接続状態を経由している。これは出力電圧の大幅な変化を防止するという点において有効ではあるが、接続状態が電源ユニット間で異なる状態を経由するために、切り替えが遅れた場合はキャパシタ電圧のばらつきを招く恐れがある。したがって、電源ユニット5と6を同時に2直列3並列から3直列2並列に切り替えることにより、全体として4直列3並列から6直列2並列へと、中間状態を経由せずに切り替えるといったシーケンスも有効である。
本実施例6の電源システムは充電時においても同様の原理で動作可能である。放電中、スイッチQ11〜Q13が全てオフとなる期間において(モード2−1,2−2,2−3の期間において)はD11とD12によって放電電流の瞬断が防止されていたが、これに対応する、充電中のスイッチQ11〜Q13の切り替え時においては、D13によって充電電流の瞬断が防止される。また、電源ユニット5と6は、特に図12で示される本発明の第4実施形態における電源ユニットであるとして説明を行ったが、実施例4と同様に、電源ユニットが、図8,あるいは図10で示される本発明の実施例2,3の電源ユニットに適宜ダイオードを備えたものであるとしても、電源システム2は同様の原理で動作可能である。
本発明に係る電源装置は、電力により動作する任意の装置へ電力供給するために用いることが可能である。例えば、バスやトラックのように重量の大きい移動体を発進させるためには瞬時に大電力を供給することが必要となるが、化学反応を介するバッテリーはこのような要求に対して充分に応えることができない。一方、本発明に係る電源ユニットは瞬時の充放電が可能なキャパシタによって構成できるため、このような用途にも対応することができる。特に、本発明に係る電源システムを従来のディーゼルエンジンなどと組み合わせれば、低燃費・低公害の大型車両の実現も期待できる。
1 電源ユニット
2 電源システム
3 第1端子
4 第2端子
5〜6 電源ユニット
7 第1端子
8 第2端子

Claims (19)

  1. それぞれが容量の等しい2n(nは1以上の整数)個の蓄電モジュールにより構成される、第1蓄電モジュール群、第2蓄電モジュール群、及び第3蓄電モジュール群と、
    第1スイッチ群であって、
    前記第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第1蓄電モジュール列、前記第2蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第2蓄電モジュール列、及び前記第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第3蓄電モジュール列が並列接続された3並列接続状態と、
    前記第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールと前記第2蓄電モジュール群に含まれるn個の蓄電モジュールとが直列接続されてなる第4蓄電モジュール列、及び、前記第2蓄電モジュール群に含まれる、該n個の蓄電モジュールとは異なる残りのn個の蓄電モジュールと、前記第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールとが直列接続されてなる第5蓄電モジュール列、が並列接続された、2並列接続状態と、
    を切り替える第1スイッチ群と、
    を備えた、
    蓄電モジュール電源ユニット。
  2. 1以上の蓄電モジュールよりなる第1蓄電モジュール群、2以上の蓄電モジュールよりなる第2蓄電モジュール群、及び、1以上の蓄電モジュールよりなる第3蓄電モジュール群と、
    第1スイッチ群であって、
    前記第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第1蓄電モジュール列、前記第2蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第2蓄電モジュール列、及び前記第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第3蓄電モジュール列が並列接続された3並列接続状態と、
    前記第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールと前記第2蓄電モジュール群に含まれる1以上の蓄電モジュールとが直列接続されてなる第4蓄電モジュール列、及び、前記第2蓄電モジュール群に含まれる、該1以上の蓄電モジュールとは異なる残りの1以上の蓄電モジュールと、前記第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールとが直列接続されてなる第5蓄電モジュール列、が並列接続された、2並列接続状態と、
    を切り替える第1スイッチ群と、
    を備えた、
    蓄電モジュール電源ユニット。
  3. 前記第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールの容量と、前記第2蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールの容量と、前記第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールの容量とが等しいことを特徴とする、請求項2に記載の蓄電モジュール電源ユニット。
  4. 前記第1蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数、前記第2蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数、及び前記第3蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数が互いに等しいことを特徴とする、請求項2又は3に記載の蓄電モジュール電源ユニット。
  5. 前記第4蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数と、前記第5蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数とが等しいことを特徴とする、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の蓄電モジュール電源ユニット。
  6. 第1〜第6の蓄電モジュールと、
    第1スイッチ群であって、
    前記第1蓄電モジュールと前記第2蓄電モジュールとが直列接続されてなる第1蓄電モジュール列、前記第3蓄電モジュールと前記第4蓄電モジュールとが直列接続されてなる第2蓄電モジュール列、及び前記第5蓄電モジュールと前記第6蓄電モジュールとが直列接続されてなる第3蓄電モジュール列が並列接続された、3並列接続状態と、
    前記第1蓄電モジュールと前記第2蓄電モジュールと前記第3蓄電モジュールとが直列接続されてなる第4蓄電モジュール列、及び前記第4蓄電モジュールと前記第5蓄電モジュールと前記第6蓄電モジュールとが直列接続されてなる第5蓄電モジュール列が並列接続された、2並列接続状態と、
    を切り替える第1スイッチ群と、
    を備え、前記第2蓄電モジュールと前記第4蓄電モジュール、及び前記第3蓄電モジュールと前記第5蓄電モジュールがそれぞれ並列接続された蓄電モジュール電源ユニットであって、
    前記3並列接続状態において、
    前記第1蓄電モジュールと、前記第3蓄電モジュールと、前記第5蓄電モジュールと、よりなる回路の合成容量と、
    前記第2蓄電モジュールと、前記第4蓄電モジュールと、前記第6蓄電モジュールと、よりなる回路の合成容量と、
    が等しく、
    前記2並列接続状態において、
    前記第1蓄電モジュールと、前記第6蓄電モジュールと、よりなる回路の合成容量と、
    前記第2蓄電モジュールと、前記第4蓄電モジュールと、よりなる回路の合成容量と、
    前記第3蓄電モジュールと、前記第5蓄電モジュールと、よりなる回路の合成容量と、
    が等しいことを特徴とする、蓄電モジュール電源ユニット。
  7. 前記第1〜第6の蓄電モジュールは、それぞれが容量の等しい1以上の蓄電素子を直列接続してなる蓄電モジュールである、請求項6に記載の電源モジュールユニット。
  8. 前記第1スイッチ群に含まれるスイッチであって、前記3並列接続状態においてオンとなり前記2並列接続状態においてオフとなるスイッチ、に対して並列に接続された1以上の整流素子よりなる第1整流素子群と、
    前記第1スイッチ群に含まれるスイッチであって、前記3並列接続状態においてオフとなり前記2並列接続状態においてオンとなるスイッチ、に対して並列に接続された1以上の整流素子よりなる第2整流素子群と、
    のうち少なくとも一方を更に備えることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の蓄電モジュール電源ユニット。
  9. 前記第1整流素子群と前記第2整流素子群との両方を備え、前記第1整流素子群は放電電流を遮断しないよう構成される整流素子を含み、前記第2整流素子群は充電電流を遮断しないよう構成される整流素子を含む、請求項8に記載の蓄電モジュール電源ユニット。
  10. 容量の等しいn(nは1以上の整数)個の蓄電モジュールにより構成される第1蓄電モジュール群と、
    前記第1蓄電モジュール群に含まれる各蓄電モジュールの2倍の容量を有する2n個の蓄電モジュールにより構成される、第2蓄電モジュール群と、
    前記第1蓄電モジュール群に含まれる蓄電モジュールと等しい容量を有するn個の蓄電モジュールにより構成される、第3蓄電モジュール群と、
    第1スイッチ群であって、
    前記第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第1蓄電モジュール列と前記第2蓄電モジュール群に含まれるn個の蓄電モジュールが直列接続されてなる第2蓄電モジュール列とが並列接続されてなる第1並列回路、及び、前記第2蓄電モジュール群に含まれる、該n個の蓄電モジュールとは異なる残りのn個の蓄電モジュールが直列接続されてなる第3蓄電モジュール列と、前記第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第4蓄電モジュール列とが並列接続されてなる第2並列回路、が直列接続された、2つの並列回路の直列接続状態と、
    前記第2蓄電モジュール列と、前記第1蓄電モジュール列、及び前記第4蓄電モジュール列が並列接続されてなる第3並列回路と、前記第3蓄電モジュール列と、が直列接続された、1つの並列回路と2つの蓄電モジュール列との直列接続状態と、
    を切り替える第1スイッチ群と、
    を備えた、
    蓄電モジュール電源ユニット。
  11. 1以上の蓄電モジュールよりなる第1蓄電モジュール群と、
    2以上の蓄電モジュールよりなる第2蓄電モジュール群と、
    1以上の蓄電モジュールよりなる第3蓄電モジュール群と、
    第1スイッチ群であって、
    前記第1蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第1蓄電モジュール列と前記第2蓄電モジュール群に含まれる1以上の蓄電モジュールが直列接続されてなる第2蓄電モジュール列とが並列接続されてなる第1並列回路、及び、前記第2蓄電モジュール群に含まれる、該1以上の蓄電モジュールとは異なる残りの蓄電モジュールが直列接続されてなる第3蓄電モジュール列と、前記第3蓄電モジュール群に含まれる全ての蓄電モジュールが直列接続されてなる第4蓄電モジュール列と、が並列接続されてなる第2並列回路、が直列接続された、2つの並列回路の直列接続状態と、
    前記第2蓄電モジュール列と、前記第1蓄電モジュール列、及び前記第4蓄電モジュール列が並列接続されてなる第3並列回路と、前記第3蓄電モジュール列と、が直列接続された、1つの並列回路と2つの蓄電モジュール列との直列接続状態と、
    を切り替える第1スイッチ群と、
    を備えた、
    蓄電モジュール電源ユニット。
  12. 前記2つの並列回路の直列接続状態において、前記第1並列回路の合成容量と、前記第2並列回路の合成容量とが等しく、
    前記1つの並列回路と2つの蓄電モジュール列との直列接続状態において、前記第2蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの合成容量と、前記第3並列回路の合成容量と、前記第3蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの合成容量と、が等しい
    ことを特徴とする、請求項11に記載の蓄電モジュール電源ユニット。
  13. 前記第1蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの容量は全て等しく、前記第2蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの容量は全て等しく、前記第3蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの容量は全て等しく、前記第4蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの容量は全て等しいことを特徴とする、請求項11又は12に記載の蓄電モジュール電源ユニット。
  14. 前記第1蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数と、前記第2蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数と、前記第3蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数と、前記第4蓄電モジュール列に含まれる蓄電モジュールの数と、が等しいことを特徴とする、請求項11乃至13のいずれか一項に記載の蓄電モジュール電源ユニット。
  15. 前記第1スイッチ群に含まれるスイッチであって、前記2つの並列回路の直列接続状態においてオンとなり前記1つの並列回路と2つの蓄電モジュール列との直列接続状態においてオフとなるスイッチ、に対して並列に接続された1以上の整流素子よりなる第1整流素子群と、
    前記第1スイッチ群に含まれるスイッチであって、前記2つの並列回路の直列接続状態においてオフとなり前記1つの並列回路と2つの蓄電モジュール列との直列接続状態においてオンとなるスイッチ、に対して並列に接続された1以上の整流素子よりなる第2整流素子群と、
    のうち少なくとも一方を更に備えることを特徴とする、請求項10乃至14のいずれか一項に記載の蓄電モジュール電源ユニット。
  16. 前記第1整流素子群と前記第2整流素子群との両方を備え、前記第1整流素子群は放電電流を遮断しないよう構成される整流素子を含み、前記第2整流素子群は充電電流を遮断しないよう構成される整流素子を含む、請求項15に記載の蓄電モジュール電源ユニット。
  17. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載された蓄電モジュール電源ユニットである、第1蓄電ユニット、及び第2蓄電ユニットと、
    前記第1蓄電ユニットと前記第2蓄電ユニットとが直列接続されてなる、2つの蓄電ユニットの直列接続状態と、前記第1蓄電ユニットと前記第2蓄電ユニットとが並列接続されてなる、2つの蓄電ユニットの並列接続状態と、を切り替える第2スイッチ群と、
    を備えた、
    蓄電モジュール電源システム。
  18. 前記第2スイッチ群に含まれるスイッチであって、前記2つの蓄電ユニットの直列接続状態においてオフとなり前記2つの蓄電ユニットの並列接続状態においてオンとなるスイッチ、に対して並列に接続された1以上の整流素子よりなる第3整流素子群と、
    前記第2スイッチ群に含まれるスイッチであって、前記2つの蓄電ユニットの直列接続状態においてオンとなり前記2つの蓄電ユニットの並列接続状態においてオフとなるスイッチ、に対して並列に接続された1以上の整流素子よりなる第4整流素子群と、
    のうち少なくとも一方を更に備えることを特徴とする、請求項17に記載の蓄電モジュール電源システム。
  19. 前記第3整流素子群と前記第4整流素子群との両方を備え、前記第3整流素子群は放電電流を遮断しないよう構成される整流素子を含み、前記第4整流素子群は充電電流を遮断しないよう構成される整流素子を含む、請求項18に記載の蓄電モジュール電源システム。
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