JP2011109573A - 画像圧縮装置および電子カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来、精度良く量子化パラメータを求めることができないという問題があった。
【解決手段】
本発明では、圧縮対象画像データを入力する画像データ入力手段と、ファイルサイズとの関係において画像データがほぼ直線的に変化する量子化的変化量を予め有し、所定の2つの量子化的変化量に対して圧縮対象画像データに対応するファイルサイズを求める第1演算手段と、目標ファイルサイズを指定するファイルサイズ指定手段と、第1演算手段で求めたファイルサイズと量子化的変化量との関係に基づき、圧縮対象画像データに関して目標ファイルサイズに対応する目標量子化的変化量を求める第2演算手段と、量子化的変化量と量子化ステップとの関係を予め記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶した量子化的変化量と量子化ステップとの関係から、第2演算手段で求めた目標量子化的変化量に基づいて目標ファイルサイズに対応する量子化ステップを求め、この求めた量子化ステップを用いて圧縮対象画像データを圧縮する画像圧縮手段と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像圧縮装置および電子カメラに関する。
一般的な電子カメラでは、撮影画像を圧縮して記録メディアに保存する。画像圧縮処理は、例えば直交変換した係数を所定の量子化パラメータで量子化後、冗長成分を少なくする符号化を行う。ところが、被写体によって空間周波数成分の分布が異なるため、同じ量子化パラメータを用いた場合でも圧縮後の画像ファイル容量が大きく異なってしまう。このため、記録メディアの残容量で撮影可能な画像枚数の予測が難しく、電子カメラとしての使い勝手が良くないという問題が生じる。そこで、被写体の種類に依らず圧縮後の画像ファイル容量を概ね一定にする固定長圧縮技術が検討されている(例えば特許文献1参照)。
米国特許第5594554号明細書
ところが、従来技術では、圧縮率と量子化パラメータとが必ずしも直線関係にならないため、テスト圧縮結果から目標圧縮率に対する量子化パラメータを精度良く求めることができないという問題があった。
本発明の目的は、圧縮後の画像ファイル容量を概ね一定にするための量子化パラメータを精度良く求めることができる画像圧縮装置および電子カメラを提供することである。
本発明に係る画像圧縮装置は、圧縮対象画像データを入力する画像データ入力手段と、ファイルサイズとの関係において画像データがほぼ直線的に変化する量子化的変化量を予め有し、所定の2つの量子化的変化量に対して前記圧縮対象画像データに対応するファイルサイズを求める第1演算手段と、目標ファイルサイズを指定するファイルサイズ指定手段と、前記第1演算手段で求めたファイルサイズと量子化的変化量との関係に基づき、前記圧縮対象画像データに関して前記目標ファイルサイズに対応する目標量子化的変化量を求める第2演算手段と、前記量子化的変化量と量子化ステップとの関係を予め記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した量子化的変化量と量子化ステップとの関係から、前記第2演算手段で求めた前記目標量子化的変化量に基づいて前記目標ファイルサイズに対応する量子化ステップを求め、この求めた量子化ステップを用いて前記圧縮対象画像データを圧縮する画像圧縮手段と、を有することを特徴とする。
特に、前記所定の2つの量子化的変化量は、前記目標ファイルサイズに応じて設定されることを特徴とする。
また、前記第1演算手段は、前記目標ファイルサイズに応じて設定された1つの量子化的変化量に対するファイルサイズを求め、この求めたファイルサイズに応じて決定した他の1つの量子化的変化量に対するファイルサイズを求めることを特徴とする。
本発明に係る画像圧縮装置は、圧縮対象画像データを入力する画像データ入力手段と、量子化インデックスと量子化的変化量との対応関係を記憶する記憶手段と、指定された前記量子化インデックスで前記画像データを圧縮する圧縮手段と、目標ファイルサイズを指定するファイルサイズ指定手段と、前記圧縮手段により、前記画像データを、第1の量子化インデックスと第2の量子化インデックスとを用いて、それぞれ圧縮したときの第1のファイルサイズと第2のファイルサイズとを求めるテスト圧縮手段と、前記量子化インデックスと量子化的変化量との対応関係を用いて、前記第1の量子化インデックスに対応する第1の量子化的変化量と、前記第2の量子化インデックスに対応する第2の量子化的変化量とを求める量子化的変化量算出手段と、前記画像データの前記量子化的変化量と前記ファイルサイズとの関係を、前記第1の量子化的変化量と前記第1のファイルサイズ、および前記第2の量子化的変化量と前記第2のファイルサイズから求め、求めた関係によって、前記目標ファイルサイズでの目標量子化的変化量を求める目標量子化的変化量算出手段と、前記量子化インデックスと量子化的変化量との対応関係を用いて、前記目標量子化的変化量から目標量子化インデックスを求める目標量子化インデックス算出手段と、前記目標量子化インデックスで、前記圧縮手段により前記画像データを圧縮した圧縮画像データを出力する画像データ出力手段とを有することを特徴とする。
特に、前記第1の量子化インデックスと前記第2の量子化インデックスとは、前記目標ファイルサイズに応じて設定されることを特徴とする。
また、前記テスト圧縮手段は、前記目標ファイルサイズに応じた第1の量子化インデックスを用いて、前記圧縮手段で1回目の圧縮を行って第1のファイルサイズを求め、前記第1のファイルサイズに応じて決定した第2の量子化インデックスを用いて、前記圧縮手段で2回目の圧縮を行って第2のファイルサイズを求めることを特徴とする。
さらに、前記第1の量子化的変化量と前記第1のファイルサイズ、および前記第2の量子化的変化量と前記第2のファイルサイズの対数値の関係は略直線であることを特徴とする。
また、前記量子化的変化量算出手段は、前記第1の量子化インデックスと前記第2の量子化インデックスとからそれぞれの第1の量子化的変化量の対数値と第2の量子化的変化量の対数値とを求め、前記目標量子化的変化量算出手段は、前記第1の量子化的変化量の対数値および前記第2の量子化的変化量の対数値と前記第1のファイルサイズおよび前記第2のファイルサイズとの関係から前記目標ファイルサイズでの目標量子化的変化量の対数値を求め、前記目標量子化インデックス算出手段は、前記目標量子化的変化量の対数値から目標量子化インデックスを求めることを特徴とする。
本発明に係る画像圧縮装置は、圧縮対象画像データを入力する画像データ入力手段と、量子化インデックスと量子化的変化量との対応関係を記憶する記憶手段と、指定された前記量子化インデックスで前記画像データを圧縮する圧縮手段と、前記圧縮手段の目標ファイルサイズを設定する目標ファイルサイズ設定手段と、前記圧縮手段により、前記画像データを、第1の量子化インデックスで圧縮したときの第1のファイルサイズを求めるテスト圧縮手段と、前記量子化インデックスと量子化的変化量との対応関係を用いて、前記第1の量子化インデックスに対応する第1の量子化的変化量を求める量子化的変化量算出手段と、前記画像データの前記量子化的変化量と前記ファイルサイズとの関係を、前記第1の量子化的変化量と前記第1のファイルサイズ、および予め設定された初期量子化的変化量と、前記初期量子化的変化量に対応する初期ファイルサイズから求め、求めた関係によって、前記目標ファイルサイズでの目標量子化的変化量を求める目標量子化的変化量算出手段と、前記量子化インデックスと量子化的変化量との対応関係を用いて、前記目標量子化的変化量から目標量子化インデックスを求める目標量子化インデックス算出手段と、前記目標量子化インデックスで、前記圧縮手段により前記画像データを圧縮した圧縮画像データを出力する画像データ出力手段とを有することを特徴とする。
特に、前記第1の量子化インデックスは前記目標ファイルサイズに応じて設定されることを特徴とする。
また、前記第1の量子化的変化量と前記第1のファイルサイズ、および前記初期量子化的変化量の対数値と前記初期ファイルサイズの対数値の関係は略直線であることを特徴とする。
さらに、前記量子化的変化量算出手段は、前記第1の量子化インデックスから第1の量子化的変化量の対数値を求め、前記目標量子化的変化量算出手段は、前記第1の量子化的変化量の対数値および予め設定された初期量子化的変化量の対数値と前記第1のファイルサイズおよび前記初期量子化的変化量の対数値に対応する初期ファイルサイズとの関係から目標ファイルサイズでの目標量子化的変化量の対数値を求め、前記目標量子化インデックス算出手段は、前記目標量子化的変化量の対数値から目標量子化インデックスを求めることを特徴とする。
本発明に係る電子カメラは、前記画像圧縮装置を有することを特徴とする。
本発明では、圧縮後の画像ファイル容量を概ね一定にする量子化パラメータを精度良く求めることができる。
本実施形態に係る電子カメラ101の構成を示すブロック図である。 本実施形態における量子化インデックスと量子化ステップと疑似量子化ステップおよびその対数値の対応を示す説明図である。 画像処理部107の構成を示すブロック図である。 量子化インデックスと量子化ステップおよび量子化ステップと圧縮率の関係を示す説明図である。 本実施形態における量子化インデックスと量子化ステップおよび量子化インデックスと疑似量子化ステップの関係を示す説明図である。 第1の実施形態に係る画像圧縮処理を示すフローチャートである。 本実施形態における量子化インデックスと疑似量子化ステップの求め方を示す説明図である。 テスト圧縮処理の高速化方法を示す説明図である。 第2の実施形態の変形例の画像圧縮処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る画像圧縮処理を原理を示す説明図である。 第3の実施形態に係る画像圧縮処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る画像圧縮装置および電子カメラに関する実施形態について説明する。尚、本実施形態で説明する電子カメラ101は、本発明に係る画像圧縮装置を搭載する電子カメラの例である。
[電子カメラ101の構成および基本動作]
先ず、電子カメラ101の全体構成および基本動作について説明する。図1は電子カメラ101の構成を示すブロック図で、電子カメラ101は、光学系102と、メカニカルシャッタ103と、撮像素子104と、A/D変換部105と、画像バッファ106と、画像処理部107と、カメラ制御部108と、メモリ109と、表示部110と、メモリカードIF(インターフェース)112と、操作部材111とで構成される。ここで、画像処理部107は、本発明に係る画像圧縮装置を含むブロックである。
図1において、光学系102に入射された被写体光は、メカニカルシャッタ103を介して撮像素子104の受光面に入射される。ここで、光学系102は、ズームレンズやフォーカスレンズなどの複数枚のレンズで構成され、カメラ制御部108から制御されるレンズ駆動部や絞りなどを有している。
撮像素子104は、受光面に光電変換を行うための画素が二次元状に配置され、光電変換したアナログの画像信号を画素単位で出力する。
A/D変換部105は、撮像素子104が出力するアナログの画像信号をデジタル値に変換し、撮影画像1枚分の画像データを画像バッファ106に取り込む。例えば、撮像素子104の解像度が1000画素×1000画素である場合、100万画素分の画像データが画像バッファ106に取り込まれる。この時、画像バッファ106に取り込まれた画像データはRAWデータと呼ばれ、各画素にRGBいずれかの色成分を有している。
画像バッファ106は、揮発性の高速メモリで構成され、A/D変換部105が出力する撮影画像を一時的に記憶するだけでなく、画像処理部107が画像処理を行う時のバッファとしても使用される。或いは撮影画像やメモリカードIF112に接続されたメモリカード112aに保存されている撮影済の画像を表示部110に表示する際の表示用バッファとしても使用される。
画像処理部107は、画像バッファ106に取り込まれたRAWデータに対して、補間処理,ホワイトバランス処理,階調処理,色変換処理,エッジ強調処理などを行う。さらに、カメラ制御部108から与えられるパラメータ(量子化インデックス)に応じて、例えばJPEGXR規格などに準拠した画像圧縮処理を施す。尚、画像処理部107の構成および量子化インデックスなどについては後で詳しく説明する。
カメラ制御部108は、内部に記憶されたプログラムに従って動作するCPUで構成され、電子カメラ101全体の動作を制御する。例えば、カメラ制御部108は、操作部材111の撮影モード選択ダイヤル(不図示)やレリーズボタン111bの押下などに応じて、電子カメラ101の撮影モードを設定したり、光学系102のレンズ制御や絞り制御あるいはメカニカルシャッタ103を制御して撮像素子104で被写体画像を撮像する。そして、カメラ制御部108は、撮像素子104から所定解像度の画像信号を読み出し、A/D変換部105でデジタル値に変換して1画面分の画像データを画像バッファ106に取り込む。さらに、カメラ制御部108は、画像バッファ106に取り込まれた画像データに対して所定の画像処理を施すよう画像処理部107に指令する。特に本実施形態に係る電子カメラ101では、カメラ制御部108は、圧縮処理を行うためのパラメータ(量子化インデックス)を画像処理部107に与える。この時、カメラ制御部108は、固定長圧縮を行うために目標圧縮率(目標ファイルサイズ)に対応する目標量子化インデックスを求める処理を行い、目標量子化インデックスを画像処理部107に与えて本圧縮処理を行う。そして、画像処理部107が画像圧縮後の画像データ、例えばJPEGXRデータに所定のファイル名やヘッダ情報を付加してメモリカードI/F112を介してメモリカード112aに保存したり、表示部110に撮影画像を表示する。
メモリ109は、フラッシュメモリなどの不揮発性の半導体メモリで構成され、電子カメラ101の撮影モードや露出情報,フォーカス情報などのパラメータを記憶し、カメラ制御部108は、これらのパラメータをユーザー操作に応じて適宜更新する。特に、本実施形態では、固定長圧縮処理を行うために、図2に示すような量子化インデックスと量子化ステップと疑似量子化ステップ(量子化的変化量)などの対応を示すテーブルが例えば製造時などに予めメモリ109に記憶されている。尚、量子化インデックス,量子化ステップおよび疑似量子化ステップについては後で詳しく説明する。
表示部110は、液晶モニタなどで構成され、カメラ制御部108によって画像バッファ106に取り込まれた撮影画像や電子カメラ101の操作に必要なメニュー画面などを表示する。
操作部材111は、レリーズボタン111bの他に、電源ボタン(不図示)、撮影モード選択ダイヤル(不図示)、ホワイトバランス選択ボタン(不図示)、カーソルボタン(不図示)などで構成される。ユーザーは、これらの操作ボタンを用いて電子カメラ101を操作し、これらの操作ボタンによる操作情報はカメラ制御部108に出力される。そして、カメラ制御部108は、操作部材111から入力する操作情報に応じて、電子カメラ101全体の動作を制御する。特に、本実施形態では、操作部材111に目標圧縮率を設定する目標圧縮率設定ダイヤル111aが設けられている。撮影者は、この目標圧縮率設定ダイヤル111aを用いて、FINE(1/4の圧縮率),NORMAL(1/8の圧縮率),BASIC(1/16の圧縮率)の3種類のいずれかを選択する。なお、目標圧縮率を設定することは、圧縮後の画像データのデータ容量(ファイルサイズ)の目標値を設定することに対応している。
メモリカードIF112は、電子カメラ101にメモリカード112aを接続するためのインターフェースで、カメラ制御部108はメモリカードIF112を介してメモリカード112aに画像データを書き込んだり、メモリカード112aに保存されている画像データを読み出す。
以上が各実施形態に共通の電子カメラ101の構成および基本動作である。
[画像処理部107の構成および動作]
次に、画像処理部107の構成および動作について詳しく説明する。図3は画像処理部107と画像圧縮処理に関係するカメラ制御部108の構成を示すブロック図である。図3において、画像処理部107は、ホワイトバランス処理部201と、色補間処理部202と、エッジ強調処理部203と、圧縮処理部204とで構成される。
ホワイトバランス処理部201は、撮影された被写体の無彩色部分が無彩色の画像として撮影されるように、各画素のRGB各成分のデータにホワイトバランス係数を乗算する処理を行う。
色補間処理部202は、各画素がRGBいずれか1色の値しか持たないRAWデータを補間して、各画素がRGB各色の値を持つRGBデータに変換する処理を行う。
エッジ強調処理部203は、例えばRGBデータを輝度色差データ(Y,Cb,Cr)に変換して、輝度データYに対してエッジ強調処理を行う。
圧縮処理部204は、エッジ強調処理部203が出力する輝度色差データ(Y,Cb,Cr)に対して、JPEGやJPEGXR等の規格に従った圧縮方式で画像圧縮処理を行う。特に、本実施形態ではJPEGXRに準拠した圧縮方式で画像圧縮処理を行うものとし、指定された量子化インデックスに応じた量子化ステップで量子化後、エントロピー符号化を行う。つまり、本実施形態では圧縮処理部204は、指定された量子化インデックス(QPIndex)で入力する画像データを圧縮処理し、画像圧縮データ(符号化データ)を出力するブラックボックスと見なすことができる。
ここで、圧縮処理部204の構成について説明する。圧縮処理部204は、直交変換部251と、量子化部252と、エントロピー符号化部253とで構成される。
直交変換部251は、入力される1枚の撮影画像を複数のサブブロックに分割して、サブブロック毎に例えばDCT(離散コサイン変換)やウェーブレット変換などの直交変換処理を行って空間周波数成分に変換し、周波数成分毎の係数を出力する。尚、直交変換処理は、例えば輝度(Y)と、色差(Cb,Cr)のそれぞれについて行う。また、以降の圧縮処理の説明では、サブブロックや輝度・色差の次元で記載していないが、基本的には複数のサブブロックおよび輝度データ・色差データについて同様の処理を行って1枚の撮影画像全体の圧縮を行うものとする。
量子化部252は、カメラ制御部108から指定された量子化インデックスに応じた量子化ステップで直交変換部251が出力する係数を量子化する。尚、通常の電子カメラでは、図2に示した量子化インデックス(QPIndex)と量子化ステップ(QP)の対応に基づいて、カメラ制御部108から指定された量子化インデックスに対応する量子化ステップを求め、直交変換部251が出力する係数を量子化する。ここで、量子化処理において、指定される量子化インデックスに応じて圧縮率は変化し、例えば量子化インデックスを大きくすると量子化ステップも大きくなるので圧縮率は高くなり、逆に量子化インデックスを小さくすると量子化ステップも小さくなるので圧縮率は低くなる。
エントロピー符号化部253は、量子化部252が出力する量子化データの差分処理や符号の配列処理などを行った後、発生頻度の高いデータ列に短い符号を割り当てるエントロピー符号化を行う。尚、符号化処理も圧縮率に影響する処理である。
このように、圧縮処理部204は、直交変換部251と、量子化部252と、エントロピー符号化部253とで構成され、カメラ制御部108から指定された量子化インデックス(QPIndex)に応じて画像圧縮処理を実行する。
画像圧縮処理後の画像データ(例えばJPEG画像データ)は、カメラ制御部108を介してメモリカードIF112に接続されているメモリカード112aに撮影画像として保存される。
ここで、ホワイトバランス処理部201,色補間処理部202,エッジ強調処理部203および圧縮処理部204までの処理は、一般的な電子カメラで行われている周知の画像処理である。本実施形態に係る電子カメラ101の特徴は、固定長圧縮処理を行うための固定長圧縮処理部205がカメラ制御部108に設けられていることである。
[固定長圧縮処理部205の構成および動作]
次に、固定長圧縮処理部205の構成および動作について説明するが、先ず、量子化インデックスと量子化ステップについて説明する。例えば量子化インデックス(QPIndex)と量子化ステップ(QP)の関係は、図4(a)の両対数グラフに示すように、量子化インデックスの増加に応じて量子化ステップも増加し、量子化インデックスのある部分から急激に量子化ステップが増大する。
ここで、量子化インデックスとは、JPEGXR規格に従った画像圧縮処理を行う際のパラメータで、例えば図4(a)のような関係が予め規格で決められており、圧縮処理部204の量子化部252は、この規格に従ってカメラ制御部108から指定された量子化インデックスに対応する量子化ステップで直交変換された係数値の量子化を行う。
また、量子化ステップとは、係数値を量子化する際の幅(量子化幅)を意味し、量子化ステップが大きいほど係数値が粗く分解されるので圧縮率は高くなるが画質は悪くなる。逆に、量子化ステップが小さいほど係数値が細かく分解されるので圧縮率は低くなるが画質は良くなる。尚、圧縮率と量子化ステップの関係は画像の種類によって異なる。この関係を図4(b)に示す。図4(b)は様々な種類の画像を同じ量子化ステップ(QP)で圧縮処理した時の圧縮率(CR)の関係を示す両対数グラフで、画像の種類によって同じ量子化ステップでも圧縮率は異なり、ある幅を持った分布になっている。但し、全体の傾向は、図4(b)に示すように、量子化ステップが大きくなるほど圧縮率は低くなっていく。特に、量子化ステップが小さい領域(例えば1から20程度)では、量子化ステップと圧縮率との関係が両対数グラフ上で直線に近くなるが、量子化ステップが大きい領域(例えば50以上)では、量子化ステップと圧縮率との関係が両対数グラフ上で直線にはならず、傾きが大きくなって圧縮率が急激に低下する。
このため、例えば、任意の2つの量子化インデックス(2つの量子化ステップにそれぞれ対応)を指定してテスト圧縮を行った結果から、直線補間方法を用いて目標圧縮率に対応する量子化ステップ(および対応する量子化インデックス)を推定することが難しくなる。そこで、本実施形態に係る電子カメラ101では、固定長圧縮処理部205において、圧縮率と量子化ステップとが両対数グラフで比例関係になるような特殊な量子化ステップ(疑似量子化ステップ)を用いることにより、目標圧縮率に対応する量子化ステップ(および対応する量子化インデックス)を精度良く推定できる。
次に、固定長圧縮処理部205の構成および動作について説明する。固定長圧縮処理部205は、目標圧縮率設定部261と、圧縮率調査部(容量調査部)262と、疑似量子化幅算出部263と、目標疑似量子化幅算出部264と、目標量子化インデックス算出部265とで構成される。以下、各部について順番に説明する。
[目標圧縮率設定部261]
目標圧縮率設定部261は、ユーザーが操作部材111の目標圧縮率設定ダイヤル111aを用いて選択した圧縮率を固定長圧縮処理の目標圧縮率として設定する。尚、目標圧縮率を数値指定できるようにしても構わないが、本実施形態に係る電子カメラ101では、例えばFINE,NORMAL,BASICの3種類から目標圧縮率設定ダイヤル111aで選択する。また、目標圧縮率設定ダイヤル111aでFINEが選択された場合は圧縮率を1/4、NORMALが選択された場合は圧縮率を1/8、BASICが選択された場合は圧縮率を1/16のように予め対応させておくものとする。
[圧縮率調査部262]
圧縮率調査部262は、例えば容量調査部と称しても構わず、テスト圧縮用の量子化インデックスを暫定的に選択し、これを圧縮処理部204の量子化部252に与えてテスト圧縮を行い、テスト圧縮後の画像データの容量を調べて当該量子化インデックスにおける圧縮率を求める。ここで、圧縮率は、図3の圧縮処理部204の直交変換部251が入力する圧縮処理前の画像データの容量と、エントロピー符号化部253が出力する圧縮処理後の符号化データ(画像圧縮データ)の容量との比として求められる。例えば、圧縮前のデータ容量(ファイルサイズ)をA(MB(メガバイト))、圧縮後のデータ容量(ファイルサイズ)をB(MB)とすると、圧縮率(CR)はCR=B/Aのように求めることができる。
次に、テスト圧縮用の量子化インデックスの決め方について説明する。先ず目標圧縮率設定部261で設定された目標圧縮率(CR_T)に対応するテスト圧縮用の量子化ステップ(QP)を求める。これは例えば図4(b)の量子化ステップ(QP)と圧縮率(CR)の関係を示すグラフから読み取ることができる。尚、実際の処理では、例えば量子化ステップ(QP)と圧縮率(CR)の関係をテーブル化してメモリ109に記憶しておけばよい。但し、先に説明したように、同じ圧縮率(CR)でも画像の種類によって量子化ステップ(QP)はある幅を持って分布するので、分布範囲内から統計的に確率が高い値を選択する。例えば、図4(b)において圧縮率がFINE(圧縮率1/4)の場合、圧縮率1/4(0.25)に対応する量子化ステップ(QP)の分布範囲は6から60ぐらいなので、この範囲内から量子化ステップ(QP)を選択する。例えば1つの量子化ステップを選択する場合は分布の中央付近の30付近を選択し、2つの量子化ステップを選択する場合は分布の中央付近を跨ぐ2点の20付近と40付近を選択する。同様に図4(b)において、NORMAL(圧縮率1/8)に対応する量子化ステップの範囲は20から100ぐらいで、BASIC(圧縮率1/16)に対応する量子化ステップの範囲は50から200ぐらいなので、各分布範囲内から統計的に確率が高い量子化ステップ(QP)を選択する。尚、実際の処理では、先に説明したように、目標圧縮率設定ダイヤル111aで選択可能な目標圧縮率毎に量子化ステップ(QP)の分布範囲を示すテーブルや統計的に高い確率の値を製造時などに求めてメモリ109に記憶しておき、このテーブルを参照するようにしてもよい。
次に、選択されたテスト圧縮用の量子化ステップ(QP)に対応するテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex)を求める。これは例えばメモリ109に予め記憶されている図5(b)に示した量子化ステップ(QP)と量子化インデックス(QPIndex)の関係から求めることができる。尚、量子化ステップ(QP)と量子化インデックス(QPIndex)は一対一に対応する。例えば圧縮率がFINE(圧縮率1/4)において、先の処理で22と42の2つの量子化ステップが選択された場合は、図5(a)において量子化ステップ(QP)が22の時の量子化インデックス(QPIndex)は16と32との間にあり、Delta=1なので22となる。同様に、量子化ステップ(QP)が42の時の量子化インデックス(QPIndex)は32と48の間にあり、Delta=2なので37となる。尚、量子化インデックス(QPIndex)が整数にならない時は、例えば小数点以下を四捨五入する。
このようにして、圧縮率調査部262は、指定された目標圧縮率(CR_T)に対応するテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex)を決めることができ、このテスト圧縮用の量子化インデックスを用いてテスト圧縮を行って当該量子化インデックスにおける圧縮率を求める。
[疑似量子化幅算出部263]
疑似量子化幅算出部263は、テスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex)に対応する疑似量子化ステップ(QP2)を求める。ここでは、図4(b)に示した量子化ステップ(QP)と圧縮率(CR)の関係が両対数グラフ上で直線に近づくように量子化ステップ(QP)の代わりとなる疑似量子化ステップ(QP2)を算出する。疑似量子化ステップ(QP2)は、例えば図4(c)に示すように、圧縮率(CR)との関係が両対数グラフ上で直線に近くなるようにした量子化幅である。図4(c)の疑似量子化ステップ(QP2)は、図4(b)の量子化ステップ(QP)よりも量子化幅が約30以上の領域で指数関数的に大きくなるように求めてある。尚、図4(c)についても図4(b)と同様に、疑似量子化ステップ(QP2)と圧縮率(CR)の関係を実測した結果の一例を示す両対数グラフで、画像の種類によって同じ疑似量子化ステップでも圧縮率は異なり、ある幅を持った分布になっている。
ここで、量子化ステップ(QP)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係について説明する。圧縮処理部204の量子化部252は、図5(a)に示すような量子化インデックス(QPIndex)と量子化ステップ(QP)の関係を用いてカメラ制御部108から指定された量子化インデックス(QPIndex)に対応する量子化ステップ(QP)で量子化を行う。ここで、図5(a)は図4(a)に対応する。図5(a)において、量子化インデックス(QPIndex)は16ずつ増加する複数の区間に分けられ、それぞれの区間で対応する量子化ステップ(QP)との関係が示され、各区間毎に直線で近似した折れ線グラフになっている。
具体的には図5(a)において、量子化インデックス(QPIndex)に対する量子化ステップ(QP)の変化は、QPIndex≦16の区間ではQP=QPIndexとなり、16<QPIndex≦32ではQPIndexが1増える毎にQPも増分(Delta)=1で変化する。つまり、QPIndex≦32の区間において、QPとQPIndexは直線関係になっている。また、32<QPIndex≦48の区間では増分(Delta)=2で変化し、QPIndexが1増える毎にQPは2増えるので、QPIndexが48の時のQPは64となる。同様に、48<QPIndex≦64の区間では増分(Delta)=4で変化し、QPIndexが1増える毎にQPは4増えるので、QPIndexが64の時のQPは128となる。このように、増分(Delta)は傾きに相当し、以降、QPIndexが16増える毎にQPの増分は2のべき乗で増加する。
ここで、図5(a)において、変数i(iは整数)でQPIndexの区間を示した場合、例えば変数iとQPIndexの区間および増分(Delta)の関係は以下のようになる。
i=0:QPIndexが1以上16以下の区間で実質的にDelta=1
i=1:QPIndexが16より大きく32以下の区間でDelta=1
i=2:QPIndexが32より大きく48以下の区間でDelta=2
i=3:QPIndexが48より大きく64以下の区間でDelta=4
i=4:QPIndexが64より大きく80以下の区間でDelta=8
以下、同様に定義される。尚、増分(Delta)を変数iで表わすと、Delta=2(i−1)で表すことができる(i≧1の場合)。
このように、圧縮処理部204の量子化部252は、図5(a)の量子化インデックス(QPIndex)と量子化ステップ(QP)の関係を用いて、カメラ制御部108から指定された量子化インデックスに対応する量子化ステップを求めて量子化処理を行う。尚、図5(a)の特性は図2の表のQPに対応し、メモリ109にパラメータとして予め記憶されている。
一方、本実施形態の特徴である固定長圧縮処理部205が目標圧縮率(CR_T)に対する目標量子化インデックス(QPIndex_T)を求めるために用いる疑似量子化ステップ(QP2)は、図5(b)に示すように、図5(a)の量子化インデックス(QPIndex)と量子化ステップ(QP)の関係よりも量子化幅が大きくなっている。図5(b)において、量子化インデックス(QPIndex)は図5(a)と同様に16ずつ増加する複数の区間に分けられ、それぞれの区間で対応する疑似量子化ステップ(QP2)との関係が示され、各区間毎に直線で近似した折れ線グラフになっている。但し、図5(b)において量子化幅の増分は図5(a)より大きくなっているので、圧縮率(CR)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係は図4(c)のようにほぼ直線になる。
具体的には図5(b)において、量子化インデックス(QPIndex)に対する疑似量子化ステップ(QP2)の変化は、QPIndex≦16の区間ではQP2=QPIndexとなり、16<QPIndex≦32ではQPIndexが1増える毎にQP2も増分(Delta)=1で変化する。つまり、QPIndex≦32の区間においては、図5(a)と同様にQP2とQPIndexは直線関係になっている。そして図5(a)と異なるのはQPIndexが32より大きい区間で、例えば32<QPIndex≦48の区間では増分(Delta)=5で変化し、QPIndexが1増える毎にQP2は5増えるので、QPIndexが48の時のQP2は112となる。同様に、48<QPIndex≦64の区間では増分(Delta)=25で変化し、QPIndexが1増える毎にQP2は25増えるので、QPIndexが64の時のQP2は512となる。このように、図5(a)と同様に増分(Delta)は傾きに相当し、以降、QPIndexが16増える毎にQP2の増分は5のべき乗で増加する。
ここで、図5(b)において、変数i(iは整数)でQPIndexの区間を示した場合、例えば変数iとQPIndexの区間および増分(Delta)の関係は以下のようになる。
i=0:QPIndexが1以上16以下の区間で実質的にDelta=1
i=1:QPIndexが16より大きく32以下の区間でDelta=1
i=2:QPIndexが32より大きく48以下の区間でDelta=5
i=3:QPIndexが48より大きく64以下の区間でDelta=25
i=4:QPIndexが64より大きく80以下の区間でDelta=125
以下、同様に定義される。尚、図5(a)と同様に増分(Delta)を変数iで表わすと、Delta=5(i−1)で表すことができる(i≧1の場合)。
本実施形態では、圧縮率(CR)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係が図4(c)のように直線に近くなるような量子化インデックス(QPIndex)と疑似量子化ステップ(QP2)の関係を定義する点に特徴があり、これにより目標圧縮率(CR_T)に対する目標量子化インデックス(QPIndex_T)を精度良く求めることができる。尚、図5(b)の特性は図2の表のQP2に対応し、メモリ109にパラメータとして予め記憶されているものとする。また、上記の説明では、増分(Delta)を5のべき乗としたが、様々な種類の被写体を撮影した画像で試験的に圧縮処理を行って経験的に求めた値であり、増分(Delta)が5のべき乗である必要はなく、圧縮率(CR)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係が図4(c)のように直線に近くなるような量子化インデックス(QPIndex)と疑似量子化ステップ(QP2)の関係が得られる値であればよい。また、カメラの機種や撮影する画像の解像度などによっても圧縮率(CR)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係が直線に近くなるような増分(Delta)は異なる場合があるので、カメラ或いは解像度毎に適切な増分(Delta)を予めメモリ109に記憶しておいて、撮影モードに応じて自動的に(或いはマニュアルで)選択できるようにしても構わない。
このようにして、疑似量子化幅算出部263は、テスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex)に対応する疑似量子化ステップ(QP2)を求める処理を行う。
[目標疑似量子化幅算出部264]
目標疑似量子化幅算出部264は、テスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex)に対応する疑似量子化ステップ(QP2)と、テスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex)でテスト圧縮して求めた圧縮率(CR)とを用いて目標圧縮率(CR_T)にするための目標疑似量子化ステップ(QP2_T)を算出する。ここで、圧縮率(CR)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係は、図4(c)で説明したように両対数グラフでほぼ直線と見なすことができるので、直線補間方法を適用して目標圧縮率(CR_T)に対する目標疑似量子化ステップ(QP2_T)を精度良く求めることができる。具体的な処理の流れについては後で詳しく説明する。
[目標量子化インデックス算出部265]
目標量子化インデックス算出部265は、目標疑似量子化幅算出部264が求めた目標疑似量子化ステップ(QP2_T)から目標圧縮率(CR_T)に対応する目標量子化インデックス(QPIndex_T)を算出する。ここで、目標量子化インデックス(QPIndex_T)は、量子化インデックス(QPIndex)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係を示す図5(b)のグラフまたは同等のテーブルを用いて求める。尚、具体的な処理の流れについては後で詳しく説明する。
以上説明してきたように、固定長圧縮処理部205を構成する目標圧縮率設定部261、圧縮率調査部(容量調査部)262、疑似量子化幅算出部263、目標疑似量子化幅算出部264および目標量子化インデックス算出部265は動作する。
(第1の実施形態)
次に、本発明に係る画像圧縮装置および電子カメラ101の第1の実施形態について説明するが、電子カメラ101の構成は図1で説明した構成と同じである。本実施形態では、先に説明した固定長圧縮処理部205の具体的な処理の流れについて説明する。
図6は、設定された目標圧縮率に対応する量子化インデックスを求めるための処理を中心とする画像圧縮処理のフローチャートで、目標圧縮率に対応する量子化インデックスを求めて本圧縮処理を行い、メモリカード112aに保存する。
以下、図6のフローチャートに従って順番に説明する。
(ステップS101)固定長圧縮処理部205の目標圧縮率設定部261は、先に説明したように、操作部材111の目標圧縮率設定ダイヤル111aで選択された圧縮率を目標圧縮率として予め設定する。尚、本ステップは、必ずしも撮影毎に行う必要はなく、例えば電源立ち上げ時や撮影前の設定時に行っておけばよい。
(ステップS102)電子カメラ101の操作部材111でレリーズボタン111bが押下されると、撮像素子104で撮影された画像データが画像バッファ106に取り込まれ、画像処理部107のホワイトバランス処理部201,色補間処理部202およびエッジ強調処理部203で画像処理が行われた後、再び画像バッファ106に記憶される。この時点で、圧縮処理部204へ入力される画像データが画像バッファ106に記憶されている。
(ステップS103)圧縮率調査部262は、目標圧縮率(CR_T)に対応する2つのテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_1およびQPIndex_2)をメモリ109に記憶されているテーブルを参照して選択する。
そして、圧縮率調査部262は、テスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_1およびQPIndex_2)を圧縮処理部204の量子化部252に与え、圧縮処理部204へ入力される画像データに対してテスト圧縮を行う。テスト圧縮は、直交変換部251で直交変換された係数を2つの量子化インデックス(QPIndex_1およびQPIndex_2)でそれぞれ量子化し、エントロピー符号化部253でそれぞれの量子化データを符号化する。そして、圧縮率調査部262は、エントロピー符号化部253が出力するそれぞれの符号化データ取得して圧縮画像データの容量を調べる。
ここで、例えば2つの量子化インデックス(QPIndex_1およびQPIndex_2)に対応する圧縮画像データの容量をそれぞれVM1およびVM2とし、圧縮処理部204へ入力された画像データの容量をVM0とすると、2つの量子化インデックス(QPIndex_1およびQPIndex_2)に対応するそれぞれの圧縮率(CR_1およびCR_2)は(式1)および(式2)のように求められる。
CR_1=VM1/VM0 … (式1)
CR_2=VM2/VM0 … (式2)
(ステップS104)疑似量子化幅算出部263は、テスト圧縮用の2つの量子化インデックス(QPIndex_1およびQPIndex_2)に対応する疑似量子化ステップ(QP2_1およびQP2_2)を求める。この求め方は、図5(b)で説明した量子化インデックス(QPIndex)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係を示すグラフまたはテーブルを用いて求める。この様子を図7(a)に示す。尚、図7(a)は図5(b)と同じグラフである。ここで、図7(a)の関数は(式3)のように表すことができる。
QP2=g(QPIndex) … (式3)
図7(a)の例では、量子化インデックスQPIndex_1=36、量子化インデックスQPIndex_2=58の場合を示している。QPIndex_1=36に対する疑似量子化ステップQP2_1は、図5(b)で説明したようにDelta=5の区間に位置するので、QP2_1=32+(36−32)・5=52となる。同様に、QPIndex_1=58に対する疑似量子化ステップQP2_2は、Delta=25の区間に位置するので、QP2_1=112+(58−48)・25=362となる。
ここで、上記の処理において、2つの量子化インデックス(QPIndex_1およびQPIndex_2)がどの区間に属するかを調べるためのC言語によるプログラム処理の例を以下に示す。
[プログラム(1)]
for(i=0;i<16;i++){
if(QPIndex_x>=QPIndex[i]&&QPIndex_x<=QPIndex[i+1]){
QP2_x=(QP2[i+1]-QP2[i])/(QPIndex[i+1]-QPIndex[i])*
(QPIndex_x-QPIndex[i])+QP2[i];
break;
}
}
ここで、上記のプログラム(1)において、変数iは図5(b)で説明した変数iと同じものでQPIndexの区間を示し、QPIndex_xは区間を調べたいQPIndex_1やQPIndex_2に対応する。尚、本実施形態では、QPIndexの範囲は0から255とし、QPIndexは16ずつに区切られているので区間を示す変数iは1から16となる。
このようにして、疑似量子化幅算出部263は、テスト圧縮用の2つの量子化インデックス(QPIndex_1およびQPIndex_2)に対応する疑似量子化インデックス(QP2_1およびQP2_2)を求める。
(ステップS105)目標疑似量子化幅算出部264は、テスト圧縮で求めた疑似量子化ステップ(QP2_1およびQP2_2)とそれぞれに対応する圧縮率(CR_1およびCR_2)とを用いて目標圧縮率(CR_T)での目標疑似量子化ステップ(QP2_T)を算出する。ここで、圧縮率(CR)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係は、図4で説明したように両対数グラフでほぼ直線と見なすことができるので、直線補間方法を適用して目標圧縮率(CR_T)に対する目標疑似量子化ステップ(QP2_T)を求めることができる(式4)。尚、直線関係は両対数グラフ上で成立するので、先ず対数値の目標疑似量子化ステップ(log(QP2_T))を求め、そしてQP2_Tを算出する。
Figure 2011109573
例えば、(式4)において、目標圧縮率(CR_T)がCR_T=0.25、疑似量子化ステップ(QP2_1およびQP2_2)がそれぞれQP2_1=52およびQP2_2=362、圧縮率(CR_1およびCR_2)がそれぞれCR_1=0.10およびCR_2=0.58とした場合、目標疑似量子化ステップ(QP2_T)はQP2_T≒132となる。
このようにして、疑似量子化幅算出部263は、テスト圧縮で求めた疑似量子化ステップ(QP2_1およびQP2_2)とそれぞれに対応する圧縮率(CR_1およびCR_2)とを用いて目標圧縮率(CR_T)に対する目標疑似量子化ステップ(QP2_T)を算出する。
(ステップS106)目標量子化インデックス算出部265は、ステップS105で求めた目標疑似量子化ステップ(QP2_T)に対応する目標量子化インデックス(QPIndex_T)を求める。
ここで、目標量子化インデックス(QPIndex_T)は、量子化インデックス(QPIndex)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係を示す図5(b)のグラフまたは同等のテーブルを用いて求める。この様子を図7(b)に示す。尚、図7(b)は図5(b)と同じグラフである。また、図7(b)の関数は先に説明した(式3)の逆関数として(式5)のように表すことができる。
QPIndex_T=g−1(QP2_T) … (式5)
図7(b)の例では、ステップS105で求めた目標疑似量子化ステップ(QP2_T)がQP2_T≒132の場合を示している。QP2_T=132に対する目標量子化インデックスQPIndex_Tは、QPIndex_T=(132−112)/5+48=52となる。
ここで、上記の処理において、目標量子化インデックス(QPIndex_T)がどの区間に属するかを調べるためのC言語によるプログラム処理の例を以下に示す。
[プログラム(2)]
for(i=0;i<16;i++){
if(QP2_T >= QP2[i] && QP2_T <= QP2[i+1]){
QPIndex_T=(QPIndex[i+1]-QPIndex[i])/(QP2[i+1]-QP2[i])*
(QP2_T-QP2[i])+QPIndex[i];
break;
}
}
ここで、上記のプログラム(2)において、変数iは図5(b)で説明した変数iと同じものでQPIndexの区間を示し、QPIndex[i]は区間iの開始位置のQPIndex値=(16*i)に対応する。例えばQP2_T=132の場合はi=3(区間3)に対応するので、QP2[3]=112とQP2[4]=512との間にあり、この区間の開始位置のQPIndex値=16*3=48であることがわかる。つまり、目標量子化インデックス(QPIndex_T)は、i=3(区間3)にあり、QPIndex=48とQPIndex=64との間の値となる。目標量子化インデックス(QPIndex_T)が位置する区間がわかれば、その区間の増分Deltaがわかるので目標量子化インデックス(QPIndex_T)を比例配分で内挿して求めることができる。
このようにして、目標量子化インデックス算出部265は、ステップS105で求めた目標疑似量子化ステップ(QP2_T)に対応する目標量子化インデックス(QPIndex_T)を求める。
(ステップS107)圧縮処理部204は、ステップS106で求めた目標量子化インデックス(QPIndex_T)を量子化部252に与え、圧縮処理部204へ入力される画像データに対して本圧縮を行う。尚、本圧縮は、直交変換部251で直交変換された係数を目標量子化インデックス(QPIndex_T)で量子化し、エントロピー符号化部253で量子化データを符号化し、圧縮画像データとして出力する。
(ステップS108)カメラ制御部108は、画像処理部107の圧縮処理部204が出力する圧縮画像データを撮影画像データとしてメモリカードI/F112を介してメモリカード112aに保存する。
尚、実際には、画像圧縮処理は図8(a)に示すように1枚の撮影画像を複数のサブブロックに分割してそれぞれのブロック毎に上記の圧縮処理を施す。
このようにして、第1の実施形態に係る電子カメラ101は、設定された目標圧縮率になるようにテスト圧縮結果から精度良く量子化インデックスを求めることができる。これにより、圧縮後の画像データの容量を概ね一定にすることができるので、メモリカード112aの残容量に応じて選択された目標圧縮率で撮影可能な画像の枚数を把握することができ、電子カメラ101の使い勝手が向上する。
尚、第1の実施形態において、2つの量子化インデックス(QPIndex_1およびQPIndex_2)を用いてそれぞれテスト圧縮を行うので、テスト圧縮を2回行う必要があるが、図8(a)に示すように1枚の撮影画像を複数のサブブロックに分割してそれぞれのブロック毎に圧縮処理を施す場合に、図8(b)に示すように、量子化インデックス(QPIndex_1)を適用するブロックと、量子化インデックス(QPIndex_2)を適用するブロックとに分けて量子化を行うことにより、1回のテスト圧縮で済ませることができる。図8(b)の例では、千鳥状に量子化インデックス(QPIndex_1)を適用するブロックAと、量子化インデックス(QPIndex_2)を適用するブロックBとに分けているので、圧縮率調査部262は、圧縮画像データの容量を求める際もブロックAとブロックBとに分けて算出し、それぞれのブロックでの圧縮率を算出する。このように処理することで処理量および処理時間を低減することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る画像圧縮装置および電子カメラ101の第2の実施形態について説明する。尚、電子カメラ101の構成は図1で説明した構成と同じである。本実施形態では、先に説明した固定長圧縮処理部205の処理が第1の実施形態と少し異なる。
図9は、第2の実施形態において、設定された目標圧縮率に対応する量子化インデックスを求めるための処理を中心とする画像圧縮処理のフローチャートで、図6のステップS103の処理が異なり、ステップS102で画像データを入力した後、ステップS103の処理を実行する代わりに次の処理を実行する。
(ステップS103a)圧縮率調査部262は、先ず目標圧縮率(CR_T)に対応する1つのテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_1)をメモリ109に記憶されているテーブルを参照して選択する。尚、選択方法は、先に説明したように、最も確率の高い量子化インデックス値を選択する。
そして、圧縮率調査部262は、テスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_1)を圧縮処理部204の量子化部252に与え、圧縮処理部204へ入力される画像データに対してテスト圧縮を行う。テスト圧縮は、直交変換部251で直交変換された係数を量子化インデックス(QPIndex_1)でそれぞれ量子化し、エントロピー符号化部253でそれぞれの量子化データを符号化する。そして、圧縮率調査部262は、エントロピー符号化部253が出力する符号化データ取得して圧縮画像データの容量を調べる。例えば量子化インデックス(QPIndex_1)に対応する圧縮画像データの容量をVM1、圧縮処理部204へ入力された画像データの容量をVM0とすると、第1の実施形態で説明した(式1)で表され、量子化インデックス(QPIndex_1)に対応する圧縮率(CR_1)を求めることができる。
(ステップS103b)圧縮率調査部262は、圧縮率(CR_1)に応じて2つめのテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_2)を選択する。尚、選択方法は、例えば、ステップS103aで求めた1つめのテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_1)における圧縮率(CR_1)が目標圧縮率(CR_T)より小さい場合は、2つめのテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_2)としてQPIndex_1よりも大きい値を選択する。逆に、1つめのテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_1)における圧縮率(CR_1)が目標圧縮率(CR_T)より大きい場合は、2つめのテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_2)としてQPIndex_1よりも小さい値を選択する。これにより、目標圧縮率(CR_T)にできるだけ近いテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_2)を選択できるが、必ずしもこのように処理する必要はなく、1回目のテスト圧縮で求めた圧縮率(CR_1)を利用する別の手法で2つめのテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_2)を選択しても構わない。
そして、圧縮率調査部262は、2つめのテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_2)を圧縮処理部204の量子化部252に与え、圧縮処理部204へ入力される画像データに対してテスト圧縮を行い、ステップS103aと同様にして、第1の実施形態で説明した(式2)を用いて量子化インデックス(QPIndex_2)に対応する圧縮率(CR_2)を求める。
図9において、ステップS104以降の処理は、第1の実施形態で説明した図6と同様に処理される。
このように、第2の実施形態に係る電子カメラ101は、テスト圧縮を2回に分けて実行することにより、テスト圧縮用に選択すべき2つの量子化インデックス(QPIndex_1およびQPIndex_2)を第1の実施形態よりも適切な値を選択できるので、設定された目標圧縮率に近くなるように本圧縮処理する際の目標量子化インデックス(QPIndex_T)をより精度良く求めることができる。これにより、圧縮後の画像データの容量を概ね一定にすることができるので、メモリカード112aの残容量に応じて選択された目標圧縮率で撮影可能な画像の枚数を把握することができ、電子カメラ101の使い勝手が向上する。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る画像圧縮装置および電子カメラ101の第3の実施形態について説明する。尚、電子カメラ101の構成は図1で説明した構成と同じである。本実施形態では、先に説明した固定長圧縮処理部205の処理が第1の実施形態および第2の実施形態と異なる。
図10は、本実施形態の原理を説明するためのグラフで、疑似量子化ステップ(QP2)と圧縮率(CR)との関係を図4(c)よりもマクロ的に描いたものである。つまり、図4(c)の横軸の疑似量子化ステップ(QP2)の下限値は1で、縦軸の圧縮率(CR)の上限値は1であるのに対して、図10では、横軸の疑似量子化ステップ(QP2)の下限値の1以下、縦軸の圧縮率(CR)の上限値の1以上をマクロ的に予測して描いてある。
本実施形態の原理は、図10に示したように、様々な種類の画像を圧縮する場合、疑似量子化ステップ(QP2)と圧縮率(CR)との関係は、疑似量子化ステップ(QP2)が1以下で、圧縮率(CR)が1以上の領域で1点に集束するという予測が前提になっている。尚、この原理は、発明者による実験結果などにより経験的に得られた考え方である。例えば実際に測定した図4(c)のグラフを見ると、左上方から右下方に向かって放射状に広がる特性になっていることからも左上方で1点に集束するであろうことは容易に予測できる。
先に説明した第1の実施形態や第2の実施形態では、2つのテスト圧縮用の量子化インデックスを選択する必要があったが、本実施形態ではテスト圧縮用の量子化インデックスを1つだけ選択してテスト圧縮を1回だけで済ませることができるという利点がある。
以下、第3の実施形態における固定長圧縮処理部205の具体的な処理の流れについて図11のフローチャートに従って順番に説明する。尚、図11のフローチャートにおいて、第1の実施形態の図6のフローチャートと同じステップ番号の処理は同じ処理なので重複する説明は省略し、図6のフローチャートと異なる部分についてのみ説明する。
図11において、ステップS101およびステップS102の処理は、図6のフローチャートと同じである。
(ステップS203)圧縮率調査部262は、先ず目標圧縮率(CR_T)に対応する1つのテスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_1)をメモリ109に記憶されているテーブルを参照して選択する。尚、選択方法は、先に説明したように、最も確率の高い量子化インデックス値を選択する。
(ステップS204)圧縮率調査部262は、テスト圧縮用の量子化インデックス(QPIndex_1)を圧縮処理部204の量子化部252に与え、圧縮処理部204へ入力される画像データに対してテスト圧縮を行う。そして、第1の実施形態と同様に、(式1)を用いて量子化インデックス(QPIndex_1)に対応する圧縮率(CR_1)を求める。
(ステップS205)疑似量子化幅算出部263は、テスト圧縮用の1つの量子化インデックス(QPIndex_1)に対応する疑似量子化ステップ(QP2_1)を求める。一方、図10で説明したように、1点に集中した部分の初期疑似量子化ステップ(QP2_0)と初期圧縮率(CR_0)とを求めておく。
(ステップS206)疑似量子化幅算出部263は、テスト圧縮で求めた疑似量子化ステップ(QP2_1)と圧縮率(CR_1)と初期疑似量子化ステップ(QP2_0)と初期圧縮率(CR_0)とを用いて目標圧縮率(CR_T)における目標疑似量子化ステップ(QP2_T)を算出する。算出方法は、図10のようにマクロ的に見た場合でも、圧縮率(CR)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係は、図4で説明したように両対数グラフでほぼ直線と見なすことができるので、直線補間方法を適用して目標圧縮率(CR_T)に対する目標疑似量子化ステップ(QP2_T)を求めることができる(式6)。
Figure 2011109573
尚、(式6)は第1の実施形態で説明した(式4)に対応する式で、(式4)の疑似量子化ステップ(QP2_2)と圧縮率(CR_2)とがそれぞれ初期疑似量子化ステップ(QP2_0)と初期圧縮率(CR_0)とに置き換わっているだけである。ステップS106以降の処理は第1の実施形態と同じなので重複する説明は省略する。
このようにして、第3の実施形態に係る電子カメラ101は、設定された目標圧縮率になるように1回だけのテスト圧縮結果から量子化インデックスを求めることができる。これにより、圧縮後の画像データの容量を概ね一定にすることができるので、メモリカード112aの残容量に応じて選択された目標圧縮率で撮影可能な画像の枚数を把握することができ、電子カメラ101の使い勝手が向上する。
(第4の実施形態)
次に、本発明に係る画像圧縮装置および電子カメラ101の第4の実施形態について説明する。尚、電子カメラ101の構成は図1で説明した構成と同じである。本実施形態では、固定長圧縮処理部205の処理で扱うデータ形式が他の実施形態とは異なり、対数値(log(QP2))のまま処理を行う点に特徴がある。この理由は、図2に示したように、疑似量子化ステップ(QP2)は量子化インデックス(QPIndex)が大きくなるに従って非常に大きな値を取ることと、疑似量子化ステップ(QP2)を求める際にはその対数値しか使わないのでQP2値を算出しておく必要がないことである。本実施形態ではこの点に着目して、対数値のまま処理することにより、対数変換や関連する処理量およびメモリ容量の増大を軽減することができる。
以下、本実施形態における固定長圧縮処理部205の処理について説明するが、基本的な処理の流れは第1の実施形態で説明した図6のフローチャートと同じなので、図6を用いて説明する。
図6のフローチャートにおいて、ステップS101からステップS103までの処理は全く同じで、ステップS104の処理が第1の実施形態とは少し異なり、下記のステップS104bのように処理する。
(ステップS104b)疑似量子化幅算出部263は、テスト圧縮用の2つの量子化インデックス(QPIndex_1およびQPIndex_2)に対応する対数値の疑似量子化ステップ(log(QP2_1)およびlog(QP2_2))を求める。第1の実施形態では、図7(a)の量子化インデックス(QPIndex)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係を示すグラフまたはテーブルを用いてQP2を求めたが、本実施形態ではQP2の対数値log(QP2)をそのまま用いる。このように、QP2ではなくQP2の対数値log(QP2)を用いることで、例えば図2に示したようにiが10以上の区間でQP2の値は巨大な値になっているがlog(QP2)は扱い易い大きさの値になっている。
ここで、本実施形態では第1の実施形態で説明したプログラム(1)は以下に示したプログラム(3)のように処理される。
[プログラム(3)]
for(i=0;i<16;i++){
if(QPIndex_x >= QPIndex[i] && QPIndex_x <= QPIndex[i+1]){
logQP2_x=(logQP2[i+1]-logQP2[i])/(QPIndex[i+1]-QPIndex[i])*
(QPIndex_x-QPIndex[i])+logQP2[i];
break;
}
}
このようにして、疑似量子化幅算出部263は、テスト圧縮用の2つの量子化インデックス(QPIndex_1およびQPIndex_2)に対応する対数値の疑似量子化インデックス(log(QP2_1)およびlog(QP2_2))を求める。
(ステップS105b)疑似量子化幅算出部263は、第1の実施形態のステップS105と同様に(式4)を用いて目標圧縮率(CR_T)に対する対数値の目標疑似量子化ステップ(log(QP2_T))を求めるが、本実施形態ではステップS104bで対数値の疑似量子化インデックス(log(QP2_1)およびlog(QP2_2))を求めてあるので、そのまま(式4)のlog(QP2_1)およびlog(QP2_2)に代入するだけでよく、対数計算する必要がない。
(ステップS106b)目標量子化インデックス算出部265は、ステップS105bで求めた対数値の目標疑似量子化ステップ(log(QP2_T))に対応する目標量子化インデックス(QPIndex_T)を求める。
ここで、第1の実施形態では、図7(b)の量子化インデックス(QPIndex)と疑似量子化ステップ(QP2)との関係を示すグラフまたはテーブルを用いて、目標量子化インデックス(QPIndex_T)を求めたが、本実施形態ではQP2の対数値log(QP2)をそのまま用いて求める。QP2ではなくQP2の対数値log(QP2)を用いることで、ステップS104bと同様に巨大な値となるQP2ではなく扱い易い対数値log(QP2)のまま計算することができる。
ここで、本実施形態では第1の実施形態で説明したプログラム(2)は以下に示したプログラム(4)のように処理される。
[プログラム(4)]
for(i=0;i<16;i++){
if(logQP2_T >= logQP2[i] && logQP2_T <= logQP2[i+1]){
QPIndex_T=(QPIndex[i+1]-QPIndex[i])/(logQP2[i+1]-logQP2[i])*
(logQP2_T-logQP2[i])+QPIndex[i];
break;
}
}
このようにして、目標量子化インデックス算出部265は、ステップS105で求めた対数値の目標疑似量子化ステップ(log(QP2_T))に対応する目標量子化インデックス(QPIndex_T)を求める。
以降のステップS107およびステップS108の処理は第1の実施形態と同じなので重複する説明は省略する。
以上説明したように、第4の実施形態に係る電子カメラ101は、設定された目標圧縮率になるようにテスト圧縮結果から精度良く量子化インデックスを求めることができる。これにより、圧縮後の画像データの容量を概ね一定にすることができるので、メモリカード112aの残容量に応じて選択された目標圧縮率で撮影可能な画像の枚数を把握することができ、電子カメラ101の使い勝手が向上する。特に本実施形態では疑似量子化ステップを対数のまま処理することにより、対数変換や関連する処理量およびメモリ容量の増大を軽減することができる。
尚、上記の説明では、第1の実施形態を基にして説明したが、疑似量子化ステップを対数値のまま用いる点が本実施形態の特徴なので、第2の実施形態および第3の実施形態においても同様に適用することができる。
以上、本発明に係る画像圧縮装置および電子カメラの各実施形態について説明してきたが、圧縮率と量子化ステップとの関係が両対数グラフで直線に近くなるような疑似量子化ステップを設けることにより、目標圧縮率に対する目標量子化インデックスを精度よく求めることができる。この結果、本発明に係る画像圧縮装置および電子カメラは、どのような被写体を撮影しても圧縮後の画像ファイル容量を概ね一定にすることができ、記録メディアの残容量で撮影できる画像枚数の予測を行うことができ、電子カメラの使い勝手が向上する。
尚、各実施形態では、目標圧縮率に近くなるように目標量子化インデックスを求めるようにしたが、目標量子化インデックスの下限値(QPIndex_L)を設定しておき、予測された目標量子化インデックス(QPIndex_T)が次の関係になった場合は、予測された目標量子化インデックス(QPIndex_T)に関係なく目標量子化インデックスの下限値(QPIndex_L)を用いるようにしても構わない。これにより、撮影画像が高周波成分の少ない画像で圧縮率が高くなる場合でも、本圧縮に使用する量子化インデックスが極端に小さな値になってしまうという問題を防止できる。
以上、本発明に係る画像圧縮装置および電子カメラについて、各実施形態で例を挙げて説明してきたが、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく他の多様な形で実施することができる。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明は、特許請求の範囲によって示されるものであって、本発明は明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
101・・・電子カメラ 102・・・光学系
103・・・メカニカルシャッタ 104・・・撮像素子
105・・・A/D変換部 106・・・画像バッファ
107・・・画像処理部 108・・・カメラ制御部
109・・・メモリ 110・・・表示部
111・・・操作部材
112・・・メモリカードIF(インターフェース)
112a・・・メモリカード 201・・・ホワイトバランス処理部
202・・・色補間処理部 203・・・エッジ強調処理部
204・・・圧縮処理部 205・・・固定長圧縮処理部
251・・・直交変換部 252・・・量子化部
253・・・エントロピー符号化部 261・・・目標圧縮率設定部
262・・・圧縮率調査部(容量調査部)
263・・・疑似量子化幅算出部 264・・・目標疑似量子化幅算出部
265・・・目標量子化インデックス算出部

Claims (13)

  1. 圧縮対象画像データを入力する画像データ入力手段と、
    ファイルサイズとの関係において画像データがほぼ直線的に変化する量子化的変化量を予め有し、所定の2つの量子化的変化量に対して前記圧縮対象画像データに対応するファイルサイズを求める第1演算手段と、
    目標ファイルサイズを指定するファイルサイズ指定手段と、
    前記第1演算手段で求めたファイルサイズと量子化的変化量との関係に基づき、前記圧縮対象画像データに関して前記目標ファイルサイズに対応する目標量子化的変化量を求める第2演算手段と、
    前記量子化的変化量と量子化ステップとの関係を予め記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶した量子化的変化量と量子化ステップとの関係から、前記第2演算手段で求めた前記目標量子化的変化量に基づいて前記目標ファイルサイズに対応する量子化ステップを求め、この求めた量子化ステップを用いて前記圧縮対象画像データを圧縮する画像圧縮手段と、
    を有することを特徴とする画像圧縮装置。
  2. 請求項1に記載の画像圧縮装置において、
    前記所定の2つの量子化的変化量は、前記目標ファイルサイズに応じて設定されることを特徴とする画像圧縮装置。
  3. 請求項1に記載の画像圧縮装置において、
    前記第1演算手段は、前記目標ファイルサイズに応じて設定された1つの量子化的変化量に対するファイルサイズを求め、この求めたファイルサイズに応じて決定した、他の1つの量子化的変化量に対するファイルサイズを求めることを特徴とする画像圧縮装置。
  4. 圧縮対象画像データを入力する画像データ入力手段と、
    量子化インデックスと量子化的変化量との対応関係を記憶する記憶手段と、
    指定された前記量子化インデックスで前記画像データを圧縮する圧縮手段と、
    目標ファイルサイズを指定するファイルサイズ指定手段と、
    前記圧縮手段により、前記画像データを、第1の量子化インデックスと第2の量子化インデックスとを用いて、それぞれ圧縮したときの第1のファイルサイズと第2のファイルサイズとを求めるテスト圧縮手段と、
    前記量子化インデックスと量子化的変化量との対応関係を用いて、前記第1の量子化インデックスに対応する第1の量子化的変化量と、前記第2の量子化インデックスに対応する第2の量子化的変化量とを求める量子化的変化量算出手段と、
    前記画像データの前記量子化的変化量と前記ファイルサイズとの関係を、前記第1の量子化的変化量と前記第1のファイルサイズ、および前記第2の量子化的変化量と前記第2のファイルサイズから求め、求めた関係によって、前記目標ファイルサイズでの目標量子化的変化量を求める目標量子化的変化量算出手段と、
    前記量子化インデックスと量子化的変化量との対応関係を用いて、前記目標量子化的変化量から目標量子化インデックスを求める目標量子化インデックス算出手段と、
    前記目標量子化インデックスで、前記圧縮手段により前記画像データを圧縮した圧縮画像データを出力する画像データ出力手段と
    を有することを特徴とする画像圧縮装置。
  5. 請求項4に記載の画像圧縮装置において、
    前記第1の量子化インデックスと前記第2の量子化インデックスとは、前記目標ファイルサイズに応じて設定されることを特徴とする画像圧縮装置。
  6. 請求項4に記載の画像圧縮装置において、
    前記テスト圧縮手段は、前記目標ファイルサイズに応じた第1の量子化インデックスを用いて、前記圧縮手段で1回目の圧縮を行って第1のファイルサイズを求め、前記第1のファイルサイズに応じて決定した第2の量子化インデックスを用いて、前記圧縮手段で2回目の圧縮を行って第2のファイルサイズを求める
    ことを特徴とする画像圧縮装置。
  7. 請求項4から6のいずれか一項に記載の画像圧縮装置において、
    前記第1の量子化的変化量と前記第1のファイルサイズ、および前記第2の量子化的変化量と前記第2のファイルサイズの対数値の関係は略直線であることを特徴とする画像圧縮装置。
  8. 請求項4から7のいずれか一項に記載の画像圧縮装置において、
    前記量子化的変化量算出手段は、前記第1の量子化インデックスと前記第2の量子化インデックスとからそれぞれの第1の量子化的変化量の対数値と第2の量子化的変化量の対数値とを求め、
    前記目標量子化的変化量算出手段は、前記第1の量子化的変化量の対数値および前記第2の量子化的変化量の対数値と前記第1のファイルサイズおよび前記第2のファイルサイズとの関係から前記目標ファイルサイズでの目標量子化的変化量の対数値を求め、
    前記目標量子化インデックス算出手段は、前記目標量子化的変化量の対数値から目標量子化インデックスを求めることを特徴とする画像圧縮装置。
  9. 圧縮対象画像データを入力する画像データ入力手段と、
    量子化インデックスと量子化的変化量との対応関係を記憶する記憶手段と、
    指定された前記量子化インデックスで前記画像データを圧縮する圧縮手段と、
    前記圧縮手段の目標ファイルサイズを設定する目標ファイルサイズ設定手段と、
    前記圧縮手段により、前記画像データを、第1の量子化インデックスで圧縮したときの第1のファイルサイズを求めるテスト圧縮手段と、
    前記量子化インデックスと量子化的変化量との対応関係を用いて、前記第1の量子化インデックスに対応する第1の量子化的変化量を求める量子化的変化量算出手段と、
    前記画像データの前記量子化的変化量と前記ファイルサイズとの関係を、前記第1の量子化的変化量と前記第1のファイルサイズ、および予め設定された初期量子化的変化量と、前記初期量子化的変化量に対応する初期ファイルサイズから求め、求めた関係によって、前記目標ファイルサイズでの目標量子化的変化量を求める目標量子化的変化量算出手段と、
    前記量子化インデックスと量子化的変化量との対応関係を用いて、前記目標量子化的変化量から目標量子化インデックスを求める目標量子化インデックス算出手段と、
    前記目標量子化インデックスで、前記圧縮手段により前記画像データを圧縮した圧縮画像データを出力する画像データ出力手段と
    を有することを特徴とする画像圧縮装置。
  10. 請求項9に記載の画像圧縮装置において、
    前記第1の量子化インデックスは前記目標ファイルサイズに応じて設定されることを特徴とする画像圧縮装置。
  11. 請求項9または10に記載の画像圧縮装置において、
    前記第1の量子化的変化量と前記第1のファイルサイズ、および前記初期量子化的変化量の対数値と前記初期ファイルサイズの対数値の関係は略直線である
    ことを特徴とする画像圧縮装置。
  12. 請求項9から11のいずれか一項に記載の画像圧縮装置において、
    前記量子化的変化量算出手段は、前記第1の量子化インデックスから第1の量子化的変化量の対数値を求め、
    前記目標量子化的変化量算出手段は、前記第1の量子化的変化量の対数値および予め設定された初期量子化的変化量の対数値と前記第1のファイルサイズおよび前記初期量子化的変化量の対数値に対応する初期ファイルサイズとの関係から目標ファイルサイズでの目標量子化的変化量の対数値を求め、
    前記目標量子化インデックス算出手段は、前記目標量子化的変化量の対数値から目標量子化インデックスを求める
    ことを特徴とする画像圧縮装置。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の画像圧縮装置を有することを特徴とする電子カメラ。
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