JP2011109205A - 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム - Google Patents

通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】同一時間上で多重するフレーム間のシンボル・タイミングの一致を考慮しながら、バースティングを適用してフレーム効率を向上させる。
【解決手段】送信機側では、同一時間上で多重するフレームのフレーム長を最終的に出力する段階で均一化するとともに、バースティングを適用して時間方向に連続して送信するフレームのシンボル・タイミングを、同一時間上で多重する他のフレームと揃えるので、総送信電力の急峻な変化を回避するとともに、受信機側では、シンボル間干渉を回避して多重されたフレームを好適に分離することができる。
【選択図】 図9B

Description

本発明は、空間軸上の無線リソースを複数のユーザーで共有する空間分割多重(Space Division Multuple Access:SDMA)を適用する通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムに係り、特に、複数のユーザー宛ての可変長フレーム・フォーマットのフレームを同一時間上で多重して伝送する通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムに関する。
昨今、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)が急速に普及しており、オフィスや家庭内のネットワーク環境がワイヤレス化されてきている。例えば、米国電気電子学会(IEEE)の規格であるIEEE802.11a/gでは2.4GHz帯あるいは5GHz帯周波数において、直交周波数分割多重(OFDM)を利用して最大54Mbpsの物理層データレートを実現している。また、現在規格策定中であるIEEE802.11nでは、さらに多入力多出力(Multiple Input Multiple Output:MIMO)チャネルによる空間分割多重(SDM)を利用することで、100Mbps超の高スループット(High Throughput:HT)が実現されようとしている。
ここで、MIMOとは、送信機側と受信機側の双方において複数のアンテナ素子を備え、空間多重したストリームを実現する通信方式である(周知)。送信側では、複数の送信データに空間/時間符号を施して多重化し、複数本の送信アンテナに分配してチャネルに送信する。これに対し、受信側では、チャネル経由で複数本の受信アンテナにより受信した受信信号を空間/時間復号を施して複数の送信データに分離して、ストリーム間のクロストークなしに元のデータを得ることができる。MIMO技術によれば、例えば通信機のアンテナ本数を増やして空間多重するストリーム数が増加することによって、下位互換性を保ちながら、ユーザー当たりのスループットを向上させることができる。しかしながら、将来は、さらに複数ユーザー全体でのスループットを向上させることが要求されている。
IEEE802.11ac作業部会では、6GHz以下の周波数帯を使い、データ伝送速度が1Gbpsを超える無線LAN規格の策定を目指しているが、その実現には、マルチユーザーMIMO(MU−MIMO)若しくは空間分割多重(Space Division Multuple Access:SDMA)のように、空間軸上の無線リソースを複数のユーザーで共有する、すなわち同一時間上の複数のユーザー宛てのフレームを空間軸方向に多重する通信方式が有力である。
現在のところ、空間分割多重は、PHS(Personal Handyphone System)やLTE(Long Term Evolution)などの時分割多重(Time Division Multiple Access:TDMA)をベースにした次世代携帯電話系システムの基盤技術の1つとして検討されている。また、無線LAN分野では、上記のように1対多の通信が注目されつつあるが、適用例はほとんどない。これは、パケット通信において複数のユーザーを効率よく多重化することが難しいことにも依拠すると思料される。
空間分割多重を無線LANに適用する場合、可変長のフレームを同一の時間軸上で多重化するケースが考えられる。複数ユーザーの各々に対する送信データ長がすべて同じ大きさであれば問題ないが、送信データ長の相違により多重化するフレーム長がまちまちになると、送信期間中にフレーム多重化数が増減することに伴って総送信電力が急峻に変化する。長さの異なるフレームをそのまま多重化送信すると、受信側ではフレーム多重化数の増減に伴い受信電力が急峻に変化し、自動利得制御(Auto Gain Control:AGC)の点で不安定な動作を誘発することとなり、また、IEEE802.11で規格化されているRCPI(Received Channel Power Indicator:受信チャネル電力インジケーター)についてフレーム内の電力分布が一定でなくなるなどのさまざまな観点から問題が生じる可能性がある。このため、同一時間上で多重されるフレームは、ユーザー毎の本来の送信データ長がまちまちであったとしても、最終的には同じフレーム長で送信される必要がある。
例えば、従来のセルラーシステムのような固定フレーム・フォーマットのシステムにおいては、ダイバーシティー用データの挿入や(例えば、特許文献1を参照のこと)、割り当て時間のスケジューリング(例えば、特許文献2を参照のこと)、可変データレート(例えば、特許文献3、4を参照のこと)、可変チャネル構成(例えば、特許文献5を参照のこと)によりフレームなどの埋め合わせを行なうことができる。これに対し、無線LANのような可変長フレーム・フォーマットを採用するシステムとは根本的に構造が異なることから、これらの従来技術を適用することは困難である。
また、WLANシステムにおいて、フレーム効率の向上を目的として、複数のフレームを時間方向に連続して送信する「バースト」技術が採用されている。このバースティングを行なう際には、連続するフレーム間にスペース(Inter−Frame Space:IFS)が設けられる。同じ送信電力を使用する連続したフレーム間ではゼロフレーム間フレーム(Zero IFS:ZIFS)を使用して即座に伝送するが、送信電力がフレーム間で変化するときには短縮フレーム間スペース(Reduced IFS:RIFS)を使用する。RIFSはSIFS(Short IFS)など他のフレーム間スペースよりも短いので、通信局はチャネルを制御し続けることができる。例えばIEEE802.11nでは、RIFSという2マイクロ秒のフレーム間スペースが定義されている。フレーム効率を考慮すれば、このフレーム間スペースは短い方が好ましい。
ここで、SDMAのように同一時間上に複数のフレームを多重する場合、受信側で複数の受信信号を復調することを鑑みると、空間多重されたフレーム間でシンボル・タイミングは互いに揃っていることが望ましい。しかしながら、上述したIEEE802.11nでは、シンボル長が4マイクロ秒であるのに対し、短縮フレーム間スペース(RIFS)は2マイクロ秒である。すなわち、フレーム間スペースとシンボル長が異なる場合、単純にRIFSを用いてバースティングを行なうと、多重されたフレーム間のシンボル・タイミングが不揃いとなることから、受信機側にとって不都合が生じることとなる。
OFDM変調方式を例にとると、受信機側では、各アンテナの受信信号を同一のシンボル・タイミング同期で開いたFFTウィンドウで切り出してOFDM復調し、その後、空間/時間復号を施して複数の送信データに分離する。ここで、シンボル・タイミングが一致しない受信フレームでシンボル間干渉を生じるため、空間/時間復号を施しても、正しく分離できなくなってしまう。
以上を要約すれば、多元接続通信おいて、同一時間上で多重されるいずれかのフレームを時間方向に連続して送信する際、受信機側での復号性能を確保するためには、多重される複数のフレーム間で互いのシンボル・タイミングを十分考慮する必要がある。
特開2001−148646号公報 特表2009−506679号公報 特開2008−236065号公報 特許第2855172号公報 特開2007−89113号公報
本発明の目的は、空間軸上の無線リソースを複数のユーザーで共有する空間分割多重を適用して好適に通信動作を行なうことができる、優れた通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、複数のユーザー宛ての可変長フレーム・フォーマットのフレームを同一時間上で多重して好適に伝送することができる、優れた通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、複数のフレームを時間方向に連続して送信する「バースティング」を適用しながら、複数の可変調フレームを同一時間上で多重して好適に伝送することができる、優れた通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、同一時間上で多重するフレーム間のシンボル・タイミングを考慮しながら、バースティングを適用してフレーム効率を向上させることができる、優れた通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムを提供することにある。
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の発明は、
送受信フレームを処理するデータ処理部と、
フレームを送受信する通信部と、
を備え、
前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、連続するフレーム間の長さを調整し、
前記通信部は、前記データ処理部が前記調整を行なった後のフレームを送信する、
ことを特徴とする通信装置である。
本願の請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の通信装置のデータ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、パッディングを行なって、連続するフレームの間に挿入する所定長のフレーム間スペースと前記パッディングを合わせた長さを調整するように構成されている。
本願の請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の通信装置のデータ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記フレーム間スペースと前記パッディングを合わせた長さを、前記フレームを構成するシンボル長を基準に調整するように構成されている。
本願の請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の通信装置のデータ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記フレーム間スペースが前記シンボル長の整数倍でない場合に、前記フレーム間スペースと前記パッディングを合わせた長さが前記シンボル長の整数倍となるように、前記パッディングを行なうように構成されている。
本願の請求項5に記載の発明によれば、請求項2に記載の通信装置のデータ処理部は、前記送信フレームの送信先との間で既知となるパターンを用いて前記パッディングを行なうように構成されている。
本願の請求項6に記載の発明によれば、請求項2に記載の通信装置のデータ処理部は、ヌル・パターンを用いて前記パッディングを行なうように構成されている。
本願の請求項7に記載の発明によれば、請求項2に記載の通信装置のデータ処理部は、前記フレーム間スペースと関連付けて、前記パッディングに用いるパターンを決定するように構成されている。
本願の請求項8に記載の発明によれば、請求項2に記載の通信装置のデータ処理部は、前記フレーム間スペースと連続する位置で前記パッディングを行なうように構成されている。
本願の請求項9に記載の発明によれば、請求項2に記載の通信装置のデータ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際、連続するフレームの間に前記フレーム間スペース及び前記パッディングの代替として、前記フレームを構成するシンボル長を基準としたパターンを挿入するように構成されている。
本願の請求項10に記載の発明によれば、請求項2に記載の通信装置のデータ処理部は、ヌル以外のパターンを用いて前記パッディングを行ない、通信部は、前記パッディングされる区間の平均電力を、パッディングされるフレーム本体の区間の平均電力と同じとなるように調整するように構成されている。
本願の請求項11に記載の発明によれば、請求項2に記載の通信装置のデータ処理部は、ヌル以外のパターンからなる前記フレーム間スペースを前記連続するフレームの間に挿入するように構成されている。
本願の請求項12に記載の発明によれば、請求項11に記載の通信装置のデータ処理部は、ヌル以外のパターンからなる前記フレーム間スペースの平均電力を、前後のフレームの少なくともいずれかの平均電力と同じとなるように調整するように構成されている。
本願の請求項13に記載の発明によれば、請求項1に記載の通信装置のデータ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、連続するフレームの間に挿入するフレーム間スペースの長さを調整するように構成されている。
本願の請求項14に記載の発明によれば、請求項13に記載の通信装置のデータ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記フレームを構成するシンボル長を基準に前記フレーム間スペースの長さを調整するように構成されている。
本願の請求項15に記載の発明によれば、請求項14に記載の通信装置のデータ処理部は、前記フレーム間スペースが前記シンボル長の整数倍でない場合に、前記フレーム間スペースの長さが前記シンボル長の整数倍となるように調整するように構成されている。
また、本願の請求項16に記載の発明は、
送受信フレームを処理するデータ処理部と、
フレームを送受信する通信部と、
を備え、
前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、連続するフレームの間に、ヌル以外のパターンからなるフレーム間スペースを挿入する、
ことを特徴とする通信装置である。
本願の請求項17に記載の発明によれば、請求項2又は13のいずれかに記載の通信装置の通信部は、前記の時間方向で連続して複数のフレームを送信するとともに、同一時間上で複数のフレームを多重して送信するように構成されている。
本願の請求項18に記載の発明によれば、請求項2又は13のいずれかに記載の通信装置の通信部は、前記の時間方向で連続して複数のフレームを、同一時間上で他の通信装置とともに多重して送信するように構成されている。
本願の請求項19に記載の発明によれば、請求項17又は18のいずれかに記載の通信装置の通信部は、空間分割多重、符号分割多重、周波数分割多重、直交周波数分割多重のうちいずれか1つ又は2以上の組み合わせによって、同一時間上で複数のフレームを多重するように構成されている。
本願の請求項20に記載の発明によれば、請求項17又は18のいずれかに記載の通信装置のデータ処理部は、前記複数のフレームのうち少なくとも一部にパッディングを施して、前記の同一時間上で多重する複数のフレーム間で前記通信部から最終的に送出する際のフレーム長を調整する
本願の請求項21に記載の発明によれば、請求項17又は18のいずれかに記載の通信装置のデータ処理部は、フレームの送信先となる通信装置との間であらかじめ決められた位置でパッディングを行なうように構成されている。
本願の請求項22に記載の発明によれば、請求項17又は18のいずれかに記載の通信装置のデータ処理部は、フレームに対して行なうパッディングの位置又はパターンに関する情報のうち少なくとも一方をフレームのプリアンブル又はヘッダー部に記載するように構成されている。
本願の請求項23に記載の発明によれば、請求項20に記載の通信装置のデータ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記フレーム間スペースと前記パッディングを合わせた長さを、前記フレームを構成するシンボル長を基準に調整するように構成されている。
本願の請求項24に記載の発明によれば、請求項20に記載の通信装置のデータ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記フレーム間スペースが前記シンボル長の整数倍でない場合に、前記フレーム間スペースと前記パッディングを合わせた長さが前記シンボル長の整数倍となるように、前記パッディングを行なうように構成されている。
本願の請求項25に記載の発明によれば、請求項20に記載の通信装置のデータ処理部は、前記送信フレームの送信先との間で既知となるパターンを用いて前記パッディングを行なうように構成されている。
本願の請求項26に記載の発明によれば、請求項20に記載の通信装置のデータ処理部は、ヌル・パターンを用いて前記パッディングを行なうように構成されている。
本願の請求項27に記載の発明によれば、請求項20に記載の通信装置のデータ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記フレーム間スペースと関連付けて、連続するフレームの間のパッディングに用いるパターンを決定するように構成されている。
本願の請求項28に記載の発明によれば、請求項20に記載の通信装置のデータ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、連続するフレームの間で前記フレーム間スペースと連続する位置で前記パッディングを行なうように構成されている。
本願の請求項29に記載の発明によれば、請求項20に記載の通信装置のデータ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際、連続するフレームの間に前記フレーム間スペース及び前記パッディングの代替として、前記フレームを構成するシンボル長を基準としたパターンを挿入するように構成されている。
本願の請求項30に記載の発明によれば、請求項20に記載の通信装置は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、データ処理部が、ヌル以外のパターンを用いて前記パッディングを行ない、通信部が、前記パッディングされる区間の平均電力を、パッディングされるフレーム本体の区間の平均電力と同じとなるように調整するように構成されている。
本願の請求項31に記載の発明によれば、請求項20に記載の通信装置のデータ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際、ヌル以外のパターンからなる前記フレーム間スペースを前記連続するフレームの間に挿入するように構成されている。
本願の請求項32に記載の発明によれば、請求項31に記載の通信装置のデータ処理部は、ヌル以外のパターンからなる前記フレーム間スペースの平均電力を、前後のフレームの少なくともいずれかの平均電力と同じとなるように調整するように構成されている。
また、本願の請求項33に記載の発明は、
複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、連続するフレームの間の長さを調整するステップと、
前記調整を行なった後の複数のフレームを時間方向で連続して送信するステップと、
を有することを特徴とする通信方法である。
また、本願の請求項34に記載の発明は、通信装置における送受信フレームの処理をコンピューター上で実行するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムであって、前記コンピューターを、
複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、連続するフレームの間の長さを調整する手段、
前記調整を行なった後の複数のフレームを時間方向で連続して送信する手段、
として機能させるためのコンピューター・プログラムである。
本願の請求項34に係るコンピューター・プログラムは、コンピューター上で所定の処理を実現するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムを定義したものである。換言すれば、本願の請求項34に係るコンピューター・プログラムをコンピューターにインストールすることによって、コンピューター上では協働的作用が発揮され、本願の請求項1に係る通信装置と同様の作用効果を得ることができる。
また、本願の請求項35に記載の発明は、
同一時間上で複数のフレームを多重して送信する送信側通信装置と、
前記の同一時間上で多重された自分宛てのフレームを空間分離して受信する1以上の受信側通信装置と、
で構成され、
前記送信側通信装置は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記の時間方向で連続するフレームの間の長さを調整するとともに、前記の同一時間上で多重する複数のフレーム間でフレーム長を調整する、
ことを特徴とする通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない(以下同様)。
また、本願の請求項36に記載の発明は、
他の送信側通信装置と同一時間上でフレームを多重して送信する2以上の送信側通信装置と、
前記の同一時間上で多重された自分宛てのフレームを空間分離して受信する受信側通信装置と、
で構成され、
前記2以上の送信側通信装置はそれぞれ、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際には前記の時間方向で連続するフレームの間の長さを調整するとともに、前記の同一時間上で多重する複数のフレーム間でフレーム長を調整する、
ことを特徴とする通信システムである。
本発明によれば、複数のフレームを時間方向に連続して送信する「バースティング」を適用しながら、複数の可変調フレームを同一時間上で多重して好適に伝送することができる、優れた通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムを提供することができる。
また、本発明によれば、同一時間上で多重するフレーム間のシンボル・タイミングの一致を考慮しながら、バースティングを適用してフレーム効率を向上させることができる、優れた通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムを提供することができる。
本願の請求項1乃至9、11、13乃至16、33乃至36に記載の発明によれば、送信機側では、バースティングを適用して時間方向に連続して送信するフレームのシンボル・タイミングを、同一時間上で多重する他のフレームと揃えることができる。これによって、受信機側では、多重されたフレームを、シンボル間干渉を回避して好適に分離することができ、信号復号処理を簡易にすることが可能となる。
本願の請求項17乃至29、31に記載の発明によれば、送信機側では、同一時間上で多重するフレームのフレーム長を最終的に出力する段階で均一化するので、受信機側においてAGCの動作不安定性を解消することが可能となる。また、バースティングを適用して時間方向に連続して送信するフレームのシンボル・タイミングを、同一時間上で多重する他のフレームと揃えることができる。これによって、受信機側では、多重されたフレームを、シンボル間干渉を回避して好適に分離することができ、信号復号処理を簡易にすることが可能となる。
本願の請求項10、30に記載の発明によれば、パッディングされる区間とパッディングされるフレーム全体とで同じ平均電力を用いることで、受信機側ではAGCの動作不安定を緩和することが可能となる。また、フレーム内の電力分布を一定にすることができるので、受信機側が信号の受信電力をフレーム全体で測定するような場合に精度が向上する。
本願の請求項12、32に記載の発明によれば、ヌル以外のパターンからなるフレーム間スペースと、このフレーム間スペースの前後の少なくとも一方のフレーム全体とで同じ平均電力を用いることで、受信機側ではAGCの動作不安定を緩和することが可能となる。また、フレーム内の電力分布を一定にすることができるので、受信機側が信号の受信電力をフレーム全体で測定するような場合に精度が向上する。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を模式的に示した図である。 図2は、空間分割多重を適用する通信装置の構成例を示した図である。 図3は、空間分割多重を適用する通信装置の他の構成例を示した図である。 図4は、バースティングを利用してデータ・フレームを送信する場合のフレーム・シーケンスの一例を示した図である。 図5Aは、時間方向に連続する2つのフレームの間に単純にフレーム間スペースのみを挿入している場合を例示した図である。 図5Bは、連続して送信されるフレームのうち時間的に前方のフレームの後方にパッディングを行なった様子を示した図である。 図5Cは、連続して送信されるフレームのうち時間的に後方のフレームの前方にパッディングを行なった様子を示した図である。 図6Aは、バースティングを利用する際に、1つのOFDMシンボルをフレーム間スペース+パッディングの区間の代替として利用する様子を示した図である。 図6Bは、バースティングを利用する際に、連続するフレームの間に挿入するフレーム間スペースの長さ自体を調整する方法を説明するための図である。 図6Cは、バースティングを利用する際に、連続するフレームの間に挿入するフレーム間スペースの長さ自体を調整する方法を説明するための図である。 図7Aは、他方のユーザーに対する複数のフレームをバースティングする際、時間方向に連続する2つのフレームの間に単純にフレーム間スペースのみを挿入している場合を例示した図である。 図7Bは、他方のユーザーに対する複数のフレームをバースティングする際、連続して送信されるフレームのうち時間的に前方のフレームの後方にパッディングを行なった様子を示した図である。 図7Cは、他方のユーザーに対する複数のフレームをバースティングする際、連続して送信されるフレームのうち時間的に後方のフレームの前方にパッディングを行なった様子を示した図である。 図8は、バースティングにより連続して送信されるフレーム間にパッディングを行なう場合の、フレームとパッディングの電力の関係を例示した図である。 図9Aは、同一時間上で多重する各フレームのフレーム長を同じにするとともに時間方向に連続するフレーム間の長さをシンボル長に揃える方法を説明するための図である。 図9Bは、同一時間上で多重する各フレームのフレーム長を同じにするとともに時間方向に連続するフレーム間の長さをシンボル長に揃える方法を説明するための図である。 図10は、アクセスポイントから複数の端末局へのダウンリンクのデータ・フレームを同一時間上で多重するフレーム・シーケンス例を示した図である。 図11は、複数の端末局からアクセスポイントからアップリンクのデータ・フレームを同一時間上で多重するフレーム・シーケンス例を示した図である。 図12は、通信装置が複数のユーザー宛てのフレームを同一時間上で多重する際の処理手順を示したフローチャートである。 図13は、通信装置が複数のユーザー宛てのフレームを同一時間上で多重する際の他の処理手順を示したフローチャートである。 図14は、通信装置が他の1以上の通信装置とともに特定のユーザー宛てのフレームを同一時間上で多重する際の処理手順を示したフローチャートである。 図15Aは、フレーム内でパッディングを施す配置例を示した図であり、より具体的には、データ部の前方にパッディング領域をまとめて配置した様子を示した図である。 図15Bは、フレーム内でパッディングを施す配置例を示した図であり、より具体的には、パッディング領域を細かく分割して、データ部全体にわたって均一に分散して配置した様子を示した図である。 図15Cは、フレーム内でパッディングを施す配置例を示した図であり、より具体的には、パッディング領域を細かく分割して、データ部全体にわたって不均一に分散して配置した様子を示した図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を模式的に示している。図示の通信システムは、アクセスポイント(AP)として動作する通信局STA0と、端末局(クライアント・デバイス)(MT)として動作する複数の通信局STA1、STA2、STA3で構成される。
各通信局STA1、STA2、STA3はそれぞれの通信範囲内に通信局STA0を収容し、それぞれSTA0とは直接通信を行なうことができる(言い換えれば、各通信局STA1、STA2、STA3は、アクセスポイントとしてのSTA0の配下に置かれ、BSS(Basic Service Set)を構成する)。但し、端末局としての各通信局STA1、STA2、STA3が互いの通信範囲内に存在する必要はなく、以下では端末局間での直接通信については言及しない。
アクセスポイントとしてのSTA0は、各通信局STA1、STA2、STA3と個別に1対1でフレーム通信を行なうだけでなく、多元接続を適用して各通信局STA1、STA2、STA3と1対多のフレーム通信を行なうことができる。後者の場合、同一時間上の複数のユーザー宛てのフレームを、空間軸方向、時間軸方向、周波数軸方向、あるいは符号軸方向に多重して、無線リソースを複数ユーザー間で共有することとなる。
アクセスポイントとしてのSTA0は、例えばIEEE802.11acなどの通信規格に準拠した1対多のフレーム通信を行なう通信装置である。すなわち、当該通信装置は、複数のアンテナを備え、アダプティブ・アレイ・アンテナによる空間分割多重方式を適用し、宛て先通信局が異なる2以上のフレームを同一の時間上で多重化したり、2以上の通信局が同一の時間上で多重化送信された自局宛てのフレームを送信元毎に分離したりして、1対多のフレーム通信を行なう。この場合、STA0は、より多くのアンテナを装備することで、多元接続が可能な端末局の台数を増大することができる。
他方、端末局としての通信局STA1、STA2、STA3は、複数のアンテナを備え、アダプティブ・アレイ・アンテナによる空間分割多重を行なう通信装置からなるが、受信時のみユーザー分離を行ない、送信時のユーザー分離すなわち送信フレームの多重化を行なわないので、アクセスポイントほどのアンテナ本数を装備する必要はない。
なお、アクセスポイントSTA0から各端末局STA1、STA2、STA3への通信を「ダウンリンク」と呼び、各端末局STA1、STA2、STA3からアクセスポイントSTA0への通信を「アップリンク」と呼ぶことにする。
図2には、空間分割多重を適用する通信装置の構成例を示している。図1に示した通信システムにおいて、アクセスポイントとして動作する通信局STA0は、図2に示した構成を備えるものとする。
図示の通信装置は、複数(図示の例では4本)のアンテナ素子21−1、21−2、…と、RF処理部22と、機能ブロック23〜28からなる受信処理部と、データ処理部29と、機能ブロック30〜35からなる送信ブランチを備えている。アクセスポイントとしての通信局STA0は、アダプティブ・アレイ・アンテナによる空間分割多重を行なうが、多くのアンテナ素子を持つことで、多元接続により収容可能な端末局台数を向上することが可能である。
データ処理部29は、上位層アプリケーション(図示しない)からの送信要求に応じて送信フレームを生成する。本実施形態では、上位層アプリケーションからデータ処理部29に対して、空間分割などにより多元接続(すなわち同一時間上で多重する)フレームや、バースティングする(すなわち時間方向に連続して送信する)フレームの送信要求が渡されることもある。また、データ処理部29は、バースティングする際には、連続するフレーム間の長さを調整するための処理を実行するが、この点の詳細については後述に譲る。
マッパー35は、送信データ系列を、データ処理部29から指示された信号空間に順次マッピングしていく。ここで言うマッピングは、例えば、PSK(Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの、2nビットのシンボル(但し、nは0以上の整数)を信号空間上の信号点にマッピングする1次変調に相当する。データ処理部29は、ユーザー毎のチャネルの通信品質に適応して変調方式を決定し、マッパー35は、データ処理部29からの指示に従って、多重する各ユーザー宛てのフレームに対する変調方式をそれぞれ切り換える。
周波数割当部34は、マッピング後の送信データ系列を、データ処理部29からの指示に従って、周波数軸上の各サブキャリアに順次割り当てていく。そして、送信重み乗算部33は、データ処理部29からの指示に従って、送信データ系列に対して送信重みを乗算して、ユーザー分離を施し、アンテナ素子21−1、21−2、…毎の送信ブランチに振り分ける。
IFFT(Inverse Fast Fourier Transform高速フーリエ逆変換)部32は、周波数領域に並んだ送信ブランチ毎のサブキャリアを時間軸信号に変換し、さらにGI(ガード・インターバル)挿入部31でガード・インターバルを付加する。そして、FIR(有限インパルス応答)フィルターなどで構成される送信ディジタル・フィルター30にて帯域制限した後、アナログ送信ベースバンド信号に変換する。
RF部22では、アナログLPFにより所望帯域以外の信号成分を除去し、所望のRF(Radio Frequency)周波数帯へ中心周波数をアップコンバートし、さらに電力増幅によって信号振幅を増幅する。そして、送信ブランチ毎のRF送信信号は、各アンテナ素子21−1、21−2、…から空間に放出される。
また、RF部22では、各アンテナ素子21−1、21−2、…での受信信号を低雑音増幅してからアナログ・ベースバンド信号へダウンコンバートし、さらにディジタル受信ベースバンド信号に変換する。
受信ディジタル・フィルター23は、FIRフィルターなどで構成され、ディジタル受信信号に対し帯域の制限をかける。同期及びGI(ガード・インターバル)除去部24は、帯域制限が施された後のディジタル受信信号から、同期タイミングを獲得し、さらに周波数オフセット補正、ノイズ推定を行なうとともに、データ送信区間の先頭に付加されたガード・インターバルを除去する。そして、各FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部25は、同期及びGI除去部24で獲得した同一のシンボル・タイミングで開いたFFTウィンドウで受信ブランチ毎の時間軸信号を切り出し、フーリエ変換によりOFDM復調して周波数軸信号に変換する。
受信重み乗算部26は、データ処理部29からの指示に従って、受信ブランチ毎のOFDM復調後の受信信号に対して受信重みを乗算して、空間分離を施す。但し、ここで言う受信時の「空間分離」には、同一時間上で多重されたフレームをユーザー毎に分離するユーザー分離と、空間多重されたMIMOチャネルを元の複数のストリームに分離するチャネル分離の双方の意味を含むものとする。
周波数分離部27は、データ処理部29からの指示に従って、周波数軸上の各サブキャリアから受信データ系列を分離する。デマッパー28は、データ処理部29からの指示に従って、分離された受信データ系列から信号空間上の信号点をデマップして、元の送信データ系列を再現する。データ処理部29は、再現された送信データを上位層アプリケーション(図示しない)に渡す。
図3には、空間分割多重を適用する通信装置の他の構成例を示している。図1に示した通信システムにおいて、端末局として動作する通信局STA1〜STA3は、図3に示した構成を備えるものとする。
図示の通信装置は、アダプティブ・アレイ・アンテナ機能を実現する複数(図示の例では2本)のアンテナ素子41−1、41−2と、RF処理部42と、機能ブロック43〜48からなる受信処理部と、データ処理部49と、機能ブロック50〜55からなる送信ブランチを備えている。
データ処理部49は、上位層アプリケーション(図示しない)からの送信要求に応じて送信データを生成する。本実施形態では、上位層アプリケーションからデータ処理部49に対して、バースティングすなわち時間方向に連続して送信するフレームの送信要求が渡されることもある。また、データ処理部49は、バースティングする際には、連続するフレーム間の長さを調整するための処理を実行するが、この点の詳細については後述に譲る。
マッパー55は、データ処理部49からの指示に従って、送信データ系列の1次変調、すなわち信号空間へのマッピングを行なう。周波数割当部54は、マッピングした後の送信データ系列を、データ処理部49からの指示に従って、周波数軸上の各サブキャリアに順次割り当てていく。トレーニング信号付加部53は、データ処理部49からの指示に従って、送信データ系列をアンテナ素子41−1、41−2毎の送信ブランチに振り分けるとともに、送信先でアダプティブ・アレイ・アンテナの重みを学習するために用いるトレーニング信号を付加する。トレーニング信号は、例えば端末局STA1〜STA3毎に固有の既知シーケンスからなる。
IFFT部52は、周波数領域に並んだ送信ブランチ毎のサブキャリアを時間軸信号に変換し、さらにガード挿入部51でガード・インターバルを付加する。そして、送信ディジタル・フィルター50にて帯域制限した後、アナログ送信ベースバンド信号に変換する。
RF部42では、アナログLPFにより所望帯域以外の信号成分を除去し、所望のRF周波数帯へ中心周波数をアップコンバートし、さらに電力増幅によって信号振幅を増幅させる。そして、送信ブランチ毎のRF送信信号は、各アンテナ素子41−1、41−2から空間に放出される。
また、RF部42では、各アンテナ素子41−1、41−2での受信信号を低雑音増幅してからアナログ・ベースバンド信号へダウンコンバートし、さらにディジタル受信ベースバンド信号に変換する。
受信ディジタル・フィルター43は、ディジタル受信信号に対し帯域の制限をかける。同期及びガード除去部44は、帯域制限が施された後のディジタル受信信号から、同期タイミングを獲得し、さらに周波数オフセット補正、ノイズ推定を行なうとともに、データ送信区間の先頭に付加されたガード・インターバルを除去する。そして、各FFT部45は、同期及びGI除去部44で獲得した同一のシンボル・タイミングで開いたFFTウィンドウで受信ブランチ毎の時間軸信号を切り出し、フーリエ変換によりOFDM復調して周波数軸信号に変換する。
受信重み乗算部46は、データ処理部49からの指示に従って、受信ブランチ毎のOFDM復調後の受信信号に対して受信重みを乗算して、空間分離を施す。但し、ここで言う受信時の「空間分離」には、同一時間上で多重されたフレームをユーザー毎に分離するユーザー分離と、空間多重されたMIMOチャネルを元の複数のストリームに分離するチャネル分離の双方の意味を含むものとする。
周波数分離部47は、データ処理部49からの指示に従って、周波数軸上の各サブキャリアから受信データ系列を分離する。デマッパー48は、データ処理部49からの指示に従って、分離された受信データ系列から信号空間上の信号点をデマップして、元の送信データ系列を再現する。データ処理部49は、再現された送信データを上位層アプリケーション(図示しない)に渡す。
図1に示した通信システムにおいて、アクセスポイントとしてのSTA0は、自局が備えるアダプティブ・アレイ・アンテナに含まれる各アンテナ素子と通信局STA1〜STA3が備える各アンテナ素子との間の伝達関数を取得することによって、アダプティブ・アレイ・アンテナの重みを学習する。あるいは、各通信相手STA1〜STA3から受信した既知シーケンスからなるトレーニング信号に対してRLS(Recursive Least Square)などの所定の適応アルゴリズムを用いて、アダプティブ・アレイ・アンテナの重みの学習を行なうことができる。そして、STA0は、いずれかの方法によって学習したアダプティブ・アレイ・アンテナの重みに基づいて各通信局STA1〜STA3に対する指向性を形成する。これによって、STA0は、同一時間上で多重する通信局STA1〜STA3の各々に宛てた送信フレームを空間分離し、あるいは同一時間上で多重された各通信局STA1〜STA3からの受信フレームを空間分離することが可能となり、すなわち、空間軸上の無線リソースを複数のユーザーで共有する空間分割多重を実現することができる。
アクセスポイントとしてのSTA0は、例えば、通信局STA1〜STA3との間で同時並行して行なうRTS/CTSハンドシェイクを利用して、アダプティブ・アレイ・アンテナの重みの学習を行なうことができる。アダプティブ・アレイ・アンテナの重みの学習に利用することができる、RTS(送信要求)、CTS(受信準備)、ACK(応答)の各フレームのフォーマット例については、例えば、本出願人に既に譲渡されている特願2009−113866号明細書(図4〜6)に記載されている。
各ユーザーが通信したいトラフィックの量は均一とは限らない。このため、可変調フレーム・フォーマットを採用した場合、ユーザー毎のフレームの長さに相違が生じる。複数のユーザー宛てのフレームを同一時間上で多重化して同時送信する際に、フレーム長が相違すると総送信電力の急峻な変化が生じ、受信機側での受信電力の急峻な変化に伴うAGCの不安定な動作を誘発するなどの問題がある(前述)。このため、同一時間上で多重されるフレームは、各ユーザー宛ての本来の送信データ長がまちまちであったとしても、最終的には同じフレーム長で送信する必要がある。
また、WLANシステムでは、フレーム効率を向上することを目的とした、複数のフレームを時間方向に連続して送信するバースティング技術が知られている。同一時間上で多重されるいずれかのフレームを時間方向に連続して送信する際には、受信機側での復号性能を確保するためには、多重される複数のフレーム間で互いのシンボル・タイミングを十分考慮する必要がある(前述)。
まず、同一時間上に複数のデータ・フレームを多重しない場合について考察する。図4には、バースティングを利用してデータ・フレームを送信する場合のフレーム・シーケンスの一例を示している。但し、図示の例では、アクセスポイント(AP)から1台の端末局(STA)へのダウンリンクでデータ・フレームが送信されるものとする。
APは、事前に物理キャリアセンスを行ない、メディアがクリアであることを確認し、さらにバックオフを行なった後に、端末局STA宛ての送信要求フレーム(Request To Send:RTS)を送信する。ここで、STAにとっての隠れ端末(図示しない)は、自局を宛て先に含まないRTSフレームを受信した場合には、当該フレーム内のデュレーションに記述された情報に基づいてNAVのカウンター値を設定して(周知)、送信動作を控える。
端末局STAは、受信したRTSフレームが自局宛てであることを認識すると、当該フレームを受信終了してから所定のフレーム間スペース(SIFS)が経過した後に、RTSフレームの送信元であるAP宛ての受信準備フレーム(Clear To Send:CTS)を返信する。ここで、端末局STAにとっての隠れ端末(図示しない)は、自局を宛て先に含まないCTSフレームを受信すると、当該フレーム内のデュレーションに記述された情報に基づいてNAVのカウンター値を設定して(周知)、送信動作を控える。
APは、RTSフレームを送信完了した後、CTSフレームを受信待機している。そして、APは、端末局STAからのCTSフレームを受信完了してから所定のフレーム間スペース(SIFS)が経過した後に、端末局STA宛てのDATAフレームを送信する。図示の例では、DATAフレームは、バースティング技術が適用されたフレームであり、複数のフレーム1〜Kが所定長のフレーム間スペースを挟んで時間方向に連続して送信される。各フレーム1〜Kは可変調フレーム・フォーマットとする。これに対し、端末局STAは、DATAフレームを受信完了すると、所定のフレーム間スペース(SIFS)が経過した後に、受信確認フレーム(ACK)を返信する。
なお、図4に示したフレーム・シーケンス例は、RTS、CTS、ACKの各フレームの送受信方法について制限を与えるものではない。
バースティング技術が適用されたDATAフレームは、複数のフレーム1〜Kが所定長のフレーム間スペースを挟んで時間方向に連続して送信される。ここで、フレーム効率を考慮すれば、フレーム間スペースは短い方が好ましい。但し、フレーム間スペースとフレーム内のシンボル長が異なる場合は、受信機側では、シンボル間干渉を回避するために、フレーム間スペースとシンボル長の違いに合わせて受信処理のタイミングを調整する必要がある。
IEEE802.11nでは、シンボル長が4マイクロ秒であるのに対し、バースティングにより時間方向に連続するフレーム間に挿入する短縮フレーム間スペース(RIFS)は2マイクロ秒であるから、受信処理のタイミングを調整する必要がある。
続いて、時間方向に連続するフレームの受信処理のタイミングを調整する方法について、図5A〜図5Cを参照しながら説明する。図中のフレーム1、フレーム2はそれぞれ、所定のシンボル長を持つ1以上のデータ・シンボルからなる。また、各図に示す例では、既定のフレーム間スペースはシンボル長よりも短いことを想定している。
図5Aには、時間方向に連続する2つのフレーム1、フレーム2の間に、単純にフレーム間スペースのみを挿入している場合を例示している。IEEE802.11では、同じ送信電力を使用する連続したフレーム間ではゼロフレーム間フレーム(ZIFS)を使用して即座に伝送するが(図示しない)、送信電力がフレーム間で変化するときには短縮フレーム間スペース(RIFS)を使用する。IEEE802.11nでは、シンボル長が4マイクロ秒であるのに対し、RIFSは2マイクロ秒であることから、フレーム間スペースはシンボル長とは異なったままである。
これに対し、図5B、並びに、図5Cには、時間方向に連続して送信する2つのフレーム間でパッディングを行なうことによって、後続のフレーム受信処理のタイミングを調整している。
図5Bには、連続して送信されるフレームのうち時間的に前方のフレーム(同図中のフレーム1)の後方にパッディングを行なった様子を示している。時間的に前方のフレームの後方にパッディングを行なうことによって、フレーム1の最後尾からフレーム2の先頭までの間隔をパッディング+フレーム間スペースの長さで調整することができる。同図では、フレーム2の最後尾からフレーム3の先頭までの間隔がシンボル長と同じ長さになるようにパッディングの長さを調整した例である。これによって、バースティングを行なった場合であってもフレーム間のシンボル・タイミングを揃ったまま保つことが可能となる。
また、図5Cには、図5Bとは異なり、連続して送信されるフレームのうち時間的に後方のフレーム(同図中のフレーム2)の前方にパッディングを行なった様子を示している。時間的に後方のフレームの前方にパッディングを行なうことによって、図5Bと同様に、フレーム1の最後尾からフレーム2の先頭までの間隔をパッディング+フレーム間スペースの長さを調整することができる。同図では、フレーム1の最後尾からフレーム2の先頭までの間隔がシンボル長と同じ長さになるようにパッディングの長さを調整した例である。これによって、バースティングを行なった場合であっても、時間的に連続して送信されるフレーム間のシンボル・タイミングを揃ったまま保つことが可能となる。
パッディングによるフレーム受信処理タイミングの調整は、パッディング+フレーム間スペースの長さがシンボル長、又はシンボル長の整数倍となるように行なうと理想的である。何故ならば、図5B並びに図5Cからも分かるように、時間的に連続して送信されるフレーム間のシンボル・タイミングを揃ったまま保つことができるからである。
また、パッディングする位置は、図5B並びに図5Cからも分かるように、時間的に連続するフレーム間に挿入されるフレーム間スペースと連続した位置であることが望ましい。その他の位置では、シンボル・タイミングを揃えるために余剰なパッディングを行なうことになってしまうからである。
パッディングに用いるパターン、並びに、フレーム間スペースに用いるパターンは、送受信間であらかじめ決められたパターンを用いてもよい。これらのフィールドに既知のパターンを利用する場合、フレームの受信処理を行なう際に、当該既知パターンをパイロットとして用いて、周波数誤差推定や、タイミング誤差推定、チャネル推定など、受信動作の補助としても再利用することができる。
IEEE802.11を始め既存のWLANシステムでは、フレーム間スペースは無信号(ヌル)の区間になっている。この場合、パッディングにもヌル・パターンを用いるようにしてもよい。
また、図5A〜図5Cに示したフレーム・シーケンス例では、フレーム間スペースを無信号であるように描いている。これに対し、フレーム間スペースに、(無信号ではない)所定のパターンの信号を使うことも可能である。この場合、パッディングとは別のパターンを使ってもよいし、あるいはパッディングと同一のパターンを使ってもよい。
また、パッディングに用いるパターンをフレーム間スペースと関連付けて決定するようにしてもよい。フレーム間スペースとパッディングでそれぞれ個別のパターンを用意するのではなく、シンボル長を基準とした別のシンボル・パターンを用意し、フレーム間スペース+パッディングの区間の代替とすることも可能である。
例えば、OFDM変調方式を適用するIEEE802.11nの場合、OFDMシンボル長は4マイクロ秒である(但し、ガード・インターバルを含む)。これに対し、2マイクロ秒の短縮フレーム間スペース(RIFS)を利用してバースティングされた場合、フレーム間スペース+パッディングをシンボル長と合わせるためには2マイクロ秒のパッディングが必要となる。ここで、フレーム間スペースとパッディングを個別に用意するのではなく、図6Aに示すように、1つのOFDMシンボルを基準としたパターンをフレーム間スペース+パッディングの区間の代替として利用することができる。なお、図示のOFDMシンボルを基準としたパターンの代替のパターンがヌル・パターンであってもよい。
複数のフレームを時間方向に連続して送信する場合にフレーム間の長さを調整するためのさらに他の方法として、フレーム間スペースの長さ自体を調整することも挙げられる。図6Bには、フレーム1、2を時間方向に連続して送信する場合に、長さ調整前のフレーム間スペース(すなわち、IEEE802.11nが規定する通りの長さからなるRIFS)が挿入されている様子を示している。これに対し、図6Cには、フレーム1、2を時間方向に連続して送信する場合に、フレーム間スペースの長さを調整した様子を示している。図6Cでは、フレーム1の最後尾からフレーム2の先頭までの間隔がシンボル長と同じ長さになるようにフレーム間スペースの長さが調整されている。これによって、バースティングを行なった場合であっても、図5B、図5C、図6Aに示した例と同様に、フレーム間のシンボル・タイミングを揃ったまま保つことが可能となる。
図6Cに示したような、フレーム間スペースによるフレーム受信処理タイミングの調整は、フレーム間スペースの長さがシンボル長、又はシンボル長の整数倍となるように行なうと理想的である。何故ならば、同図からも分かるように、時間的に連続して送信されるフレーム間のシンボル・タイミングを揃ったまま保つことができるからである。
ここで、本願明細書で言う、フレーム間に挿入する基準となる「シンボル」という単位について付言しておく。ここまでは、便宜上、「シンボル」という単位を、OFDMのように複数のサブキャリアを変調したOFDMシンボル・ブロック単位として説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。例えば、PSKやQAMなどの変調(1次変調)により生成されたシンボル、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)のようにPSK、QAMシンボルを複数のブロック単位にしたものを含むものとする。また、OFDM、SC−CDMAのようなブロックについては、ガード・インターバル、サイクリック・プリフィックスなど変調方式に固有の付加信号も合わせてシンボルとして勘定することも考えられる。これにより、例えばIEEE802.11nのように、0.8マイクロ秒、0.4マイクロ秒と複数のガード・インターバルのモードが存在する場合においても、ガード・インターバル長を含んだOFDMシンボル長を揃えることで、受信方式を簡易化することができる。要するに、シンボルとは、フレームを構成する任意の基本単位である。
複数のフレームを時間方向で連続して送信する場合の、上記で説明したパッディングあるいはフレーム間スペースによるフレーム間の長さの調整は、フレーム間のシンボル・タイミングを揃えるという目的は同じである。これ以降では、パッディングによる調整を例にして説明を続けることとする。
図5B、図5Cは、単一のユーザー宛ての複数のフレームを時間方向で連続して送信する場合にフレームに対してパッディングを行なう例について示した。続いて、同一時間上で複数のユーザー宛てのフレームを多重するとともに、時間軸上で複数のフレームを連続して送信する場合において、フレームに対するパッディングについて、図7A〜図7Cを参照しながら説明する。但し、説明の便宜上、図7A〜図7Cの各図では、同一時間上で多重するフレーム(すなわち、多重するユーザの総数)は2つとし、このうち一方のユーザー1に対してはバースティングを使用しない単一のフレーム1を送信するが(若しくは、ZIFSを使用して複数のフレームを時間方向で連続して送信するが)、他方のユーザー2に対してはバースティングを使用して時間軸上で複数のフレーム2、3を連続して送信するものとする。各フレーム1〜3はそれぞれ、所定のシンボル長を持つ1以上のデータ・シンボルからなる。また、既定のフレーム間スペースはシンボル長よりも短いことを想定している。
図7Aには、他方のユーザー2に対する複数のフレーム2、3をバースティングする際、時間方向に連続する2つのフレームの間に単純にフレーム間スペースのみを挿入している場合を例示している。この場合、IEEE802.11nでは、シンボル長が4マイクロ秒であるのに対し、短縮フレーム間スペース(RIFS)は2マイクロ秒であることから、フレーム間スペースはシンボル長とは異なったままである。また、同一時間上で多重されたフレーム1とフレーム3の間でシンボル・タイミングがずれることとなる。このため、受信機側ではシンボル間干渉が発生することとなり、受信機側では特殊な復調方法を用いない限りは、良好な受信品質を保つことができなくなる。
これに対し、図7B、並びに、図7Cには、他方のユーザー2に対する複数のフレーム2、3をバースティングする際、時間方向に連続して送信する2つのフレーム2、3間でパッディングを行なうことによって、後続のフレーム受信処理のタイミングを調整し、同一時間上で多重されたフレームの間でシンボル・タイミングが揃うようにしている。
図7Bには、他方のユーザー2に対する複数のフレーム2、3をバースティングする際、連続して送信されるフレームのうち時間的に前方のフレーム2の後方にパッディングを行なった様子を示している。時間的に前方のフレーム2の後方にパッディングを行なうことによって、フレーム2の最後尾から直後のフレーム3の先頭までの間隔をパッディング+フレーム間スペースの長さで調整する。パッディング+フレーム間スペースの長さをシンボル長に揃えると、同一時間上で多重されたフレーム1とフレーム3の間でシンボル・タイミングが揃うこととなる。したがって、受信機側ではシンボル間干渉が発生することはなく、受信機側では良好な受信品質を保つことができる。
また、図7Cには、図7Bとは異なり、他方のユーザーに対する複数のフレームをバースティングする際、連続して送信されるフレームのうち時間的に後方のフレーム(同図中のフレーム3)の前方にパッディングを行なった様子を示している。時間的に後方のフレームの前方にパッディングを行なうことによって、フレーム2の最後尾からフレーム3の先頭までの間隔をパッディング+フレーム間スペースの長さで調整する。パッディング+フレーム間スペースの長さをシンボル長に揃えると、同一時間上で多重されたフレーム1とフレーム3の間でシンボル・タイミングが揃うこととなる。したがって、受信機側ではシンボル間干渉が発生することはなく、受信機側では良好な受信品質を保つことができる。
同一時間上で複数のユーザー宛てのフレームを多重する場合も、複数のフレームをバースティングする際のパッディングによる調整は、図5B並びに図5Cに示した例と同様に、フレーム間スペース+パッディングの長さがシンボル長あるいはシンボル長の整数倍と同じになるように行なわれることが求められる。また、パッディングする位置は、図7B並びに図7Cからも分かるように、フレーム間に挿入されるフレーム間スペースと連続した位置にすることが求められる。その他の位置では、シンボル・タイミングを揃えるために余剰なパッディングを行なうことになってしまうからである。
また、同一時間上で複数のユーザー宛てのフレームを多重する場合も、図5B並びに図5Cに示した例と同様に、パッディングに用いるパターン、並びに、フレーム間スペースに用いるパターンは、送受信間であらかじめ決められたパターンを用いてもよい。WLANシステムでは、フレーム間スペースは無信号(ヌル)の区間になっている。この場合、パッディングにもヌル・パターンを用いるようにしてもよい。
フレーム間スペースに、(無信号ではない)所定のパターンの信号を使うことも可能である。この場合、パッディングとは別のパターンを使ってもよいし、あるいはパッディングと同一のパターンを使ってもよい。すなわち、パッディングに用いるパターンをフレーム間スペースと関連付けて決定するようにしてもよい。フレーム間スペースとパッディングでそれぞれ個別のパターンを用意するのではなく、シンボル長を基準とした別のシンボル・パターンを用意し、フレーム間スペース+パッディングの区間の代替とすることも可能である。なお、この代替のシンボル・パターンがヌル・パターンであってもよい。
フレーム間スペース及びパッディングにヌル以外のパターンを用いた場合は、フレーム全体を通じて電力を一定に保つことが可能となる。これにより、受信機側でフレーム全体を用いて受信電力を測定する際に有益となる。
図8には、図7Bに示したように、バースティングにより連続して送信されるフレーム2とフレーム3の間にパッディングを行なう場合の、フレームとパッディングの電力の関係を例示している。
図7Bに示した例では、フレーム2、3をバースティングする際、連続して送信されるフレームのうち時間的に前方のフレーム2の後方にパッディングを行なっている。パッディングが行なわれたフレームについては、図8(B)に示すように、パッディングされる区間の平均電力が、パッディングされるフレーム本体の区間の平均電力と同じであることが望ましい。同じ平均電力を用いることで、受信機側ではAGCの動作不安定を緩和することが可能となる。また、同じ平均電力を用いることで、受信機側が信号の受信電力をフレーム全体で測定するような場合に精度が向上する。異なるフレーム間の電力について制限はない。
なお、図8では図示を省略するが、図7Cに示したように、フレーム2、3をバースティングする際、連続して送信されるフレームのうち時間的に後方のフレーム3の前方にパッディングを行なう場合も、同様に、パッディングされる区間の平均電力が、パッディングされるフレーム本体の区間の平均電力と同じであることが望ましい。
また、図示を省略するが、バースティングの際に連続するフレーム間に挿入するフレーム間スペースにヌルでないパターンを用いる場合も、同様のことが言える。すなわち、ヌル以外のパターンからなるフレーム間スペースと、このフレーム間スペースの前後の少なくとも一方のフレーム全体とで同じ平均電力を用いることで、受信機側ではAGCの動作不安定を緩和することが可能となる。また、同じ平均電力を用いることで、受信機側が信号の受信電力をフレーム全体で測定するような場合に精度が向上する。
[背景技術]の欄でも既に述べたように、同一時間上で複数のフレームを多重して伝送する無線通信システムでは、多重する各フレーム(すなわちユーザ毎)の本来の送信データ長がまちまちであったとしても、最終的には同じフレーム長で送信される必要がある。ここまでの説明では、多重される各フレームの長さについては議論しなかったが、バースティングにより複数のフレームを時間方向に連続して送信する場合、並びに上述のように時間方向に連続するフレーム間の長さをシンボル長に揃える場合も同様に、最終的には同じフレーム長で送信される必要がある。
以下では、図9を参照しながら、同一時間上で多重する各フレーム(すなわちユーザ毎)のフレーム長を同じにするとともに時間方向に連続するフレーム間の長さをシンボル長に揃える方法について説明する。本実施形態では、空間分割多重方式により複数のフレームを同一時間上で多重するが、空間分割多重、符号分割多重、周波数分割多重、直交周波数分割多重のうちいずれか1つ又は2以上の組み合わせによって、同一時間上で複数のフレームを多重するようにしてもよい。
ここでは、図9Aに示すように、同一時間上で多重するフレーム(すなわち、多重するユーザの総数)は2つとし、このうち一方のユーザー1に対してはバースティングを使用しない単一のフレーム1を送信するが(若しくは、ZIFSを使用して複数のフレームを時間方向で連続して送信するが)、他方のユーザー2に対してはバースティングを使用して時間軸上で複数のフレーム2、3、4を連続して送信する場合を想定する。但し、既定のフレーム間スペースはシンボル長よりも短いものとする。
図9Aに示す例では、他方のユーザー2に対する複数のフレーム2、3、4をバースティングした全体のフレーム長は、一方のユーザー1に送信するフレーム1のフレーム長よりも長い。このため、受信機側では、フレーム4を受信する際の受信電力の急峻な変化に伴うAGCの不安定な動作を誘発するなどの問題がある。
また、図9Aに示す例では、他方のユーザー2に対する複数のフレーム2、3、4をバースティングする際、時間方向に連続する2つのフレームの間に単純にフレーム間スペースのみを挿入している。この場合、IEEE802.11nでは、シンボル長が4マイクロ秒であるのに対し、短縮フレーム間スペース(RIFS)は2マイクロ秒であることから、フレーム間スペースはシンボル長とは異なったままである。また、同一時間上で多重されたフレーム1とフレーム3の間でシンボル・タイミングがずれることとなる。このため、受信機側ではシンボル間干渉が発生することとなり、受信機側では特殊な復調方法を用いない限りは、良好な受信品質を保つことができなくなる。
これに対し、図9Bに示す例では、他方のユーザー2に対する複数のフレーム2、3、4をバースティングする際、連続して送信されるフレーム2、3のうち時間的に前方のフレーム2の後方にパッディングを行なうとともに、連続して送信されるフレーム3、4のうち時間的に前方のフレーム3の後方にパッディングを行なっている。時間的に前方のフレームの後方にパッディングを行なうことによって、前方のフレームの最後尾から直後のフレームの先頭までの間隔をパッディング+フレーム間スペースの長さで調整してシンボル長に揃えると、同一時間上で多重されたフレーム1とフレーム3の間、並びに、フレーム1とフレーム4の間でシンボル・タイミングが揃うこととなる。したがって、受信機側ではシンボル間干渉が発生することはなく、受信機側では良好な受信品質を保つことができる。
なお、ここでは図示を省略するが、時間的に前方のフレームの後方にパッディングを行なうのではなく、時間的に後方のフレームの前方にパッディングを行なうようにしても、前方のフレームの最後尾から直後のフレームの先頭までの間隔をパッディング+フレーム間スペースの長さで調整してシンボル長に揃え、同一時間上で多重するフレーム間でシンボル・タイミングを揃えることができる。
また、図9Bに示す例では、一方のユーザー1に送信するフレーム1の後方にパッディングを行なうことによって、他方のユーザー2に対する複数のフレーム2、3、4をバースティングした全体のフレーム長と同じになるようしている。これによって、多重されたフレームを受信する側では、受信電力が急峻に変化することはなくなり、AGCの動作不安定を解消することができる。
要するに、図9Bに示した方法によれば、同一時間上で多重されたフレーム間のシンボル・タイミングを揃えつつ、バースティング後のフレーム全体の電力を一定に保つことが可能となる。したがって、受信機側ではより好ましい形でフレームを受信することが可能となる。
なお、図9Bにおいて、同一時間上で多重する複数のフレームは、例えばアクセスポイントから複数の端末局の各々へダウンリンクで多重送信する複数のフレームと、複数の端末局の各々がアクセスポイントへ多重送信する複数のフレームの双方を含むものとする。例えば、図15Aに示すようにデータ部の前方にパッディングを行なう方法や、図15Bに示すようにパッディング領域を細かく分割して、データ部全体にわたって均一に分散して配置する方法、図15Cに示すようにパッディング領域を細かく分割して、データ部全体にわたって不均一に分散して配置する方法なども挙げられる。各パッディング方法による利点については、例えば本出願人に既に譲渡されている特願2009−113868号明細書を参照されたい。
なお、図9Bに示す例は、フレーム長を調整するために、フレームの後方にパッディングを行なうものであるが、本発明の要旨はこのようなパッディング方法に限定されるものではない。
図10には、アクセスポイントから複数の端末局へのダウンリンクのデータ・フレームを同一時間上で多重するフレーム・シーケンス例を示している。ここでは、図1に示した通信システムを想定し、アクセスポイントとして動作する通信局STA0がデータ送信元となり、端末局として動作する各通信局STA1〜STA3がデータ送信先となり、STA0が各通信局STA1〜STA3宛てのデータ・フレームを同一時間上で多重する。
STA0は、事前に物理キャリアセンスを行ない、メディアがクリアであることを確認し、さらにバックオフを行なった後に、アダプティブ・アレイ・アンテナの重みを利用することで、各端末局STA0〜STA3宛ての複数のRTSフレーム(RTS0−1、RTS0−2、RTS0−3)を同一時間上で多重して送信する。
各端末局STA1、STA2、STA3は、受信したRTSフレームが自局宛てであることをそれぞれ認識すると、当該フレームを受信終了してから所定のフレーム間スペース(SIFS)が経過した後に、RTS送信元であるSTA0宛てのCTSフレーム(CTS1−0、CTS2−0、CTS3−0)を同一時間上で多重して送信する。
STA0は、RTSフレームを送信完了した後、RTSフレームの各宛て先局からそれぞれ返信されるCTSフレームを受信待機している。そして、STA0は、各端末局STA1、STA2、STA3からのCTSフレームを受信完了してから所定のフレーム間スペース(SIFS)が経過した後に、各端末局STA1、STA2、STA3の各々に宛てたデータ・フレーム(DATA1−0、DATA2−0、DATA3−0)を同一時間上で多重して送信する。これによって、複数ユーザー全体でのスループットを向上させることができる。
各端末局STA1、STA2、STA3は、それぞれ自局宛てのデータ・フレーム(DATA1−0、DATA2−0、DATA3−0)を受信完了すると、所定のフレーム間スペースSIFSが経過した後に、ACKフレーム(ACK1−0、ACK2−0、ACK3−0)を同一時間上で多重して送信する。
そして、STA0は、各端末局STA1、STA2、STA3からの各ACKフレームを受信することによって、STA0からのダウンリンクのデータ送信シーケンスを成功裏に終了させる。
図10に示したフレーム・シーケンス例において、STA0は、同一時間上で多重する複数のデータ・フレーム(DATA1−0、DATA2−0、DATA3−0)のうち少なくとも一部に対して、バースティングを適用して、フレーム効率を上げることができる。バースティングを用いる場合、短縮フレーム間スペース(RIFS)を挟んで時間方向に連続するフレームの間にパッディングを適宜行なって、同一時間上で多重するフレーム間でシンボル・タイミングが揃うようにする。また、STA0は、同一時間上で多重するフレームのフレーム長が同じになるように、各フレームに対しパッディングを行なうようにする。これによって、各端末局STA1〜STA3側では、AGCの動作不安定を解消するとともに、同一時間上で多重されたフレームを簡易な復調方法で受信することが可能となる。
図11には、複数の端末局からアクセスポイントへアップリンクのデータ・フレームを同一時間上で多重するフレーム・シーケンス例を示している。ここでは、図1に示した通信システムを想定し、端末局として動作する各端末局STA1〜STA3がデータ送信元となり、アクセスポイントとして動作する通信局STA0がデータ送信先となり、各端末局STA1〜STA3がSTA0宛てのデータ・フレームを同一時間上で多重する。
各端末局STA1〜STA3は、事前に物理キャリアセンスを行ない、メディアがクリアであることを確認し、さらにバックオフを行なった後に、STA0宛てのRTSフレーム(RTS1−0、RTS2−0、RTS3−0)を、同一時間上で多重して送信する。
STA0は、受信した各RTSフレームが自局宛てであることを認識すると、当該フレームを受信終了してから所定のフレーム間隔(SIFS)が経過した後に、各端末局STA1〜STA3をそれぞれ宛て先とする複数のCTSフレーム(CTS0−1、CTS0−2、CTS0−3)を、同一時間上で多重して送信する。
各端末局STA1、STA2、STA3は、RTSフレームを送信完了した後、RTSフレームの宛て先局であるSTA0から返信されるCTSフレームをそれぞれ受信待機している。そして、各端末局STA1、STA2、STA3は、STA0からのCTSフレームを受信したことに応答して、STA0宛てのデータ・フレーム(DATA1−0、DATA2−0、DATA3−0)を同一時間上で多重して送信する。これによって、複数ユーザー全体でのスループットを向上させることができる。
STA0は、各端末局STA1、STA2、STA3からのデータ・フレーム(DATA1−0、DATA2−0、DATA3−0)を受信終了してから所定のフレーム間隔(SIFS)が経過した後に、各通信局STA1〜STA3をそれぞれ宛て先とする複数のACKフレーム(ACK0−1、ACK0−2、ACK0−3)を同一時間上で多重して送信する。
そして、各端末局STA1、STA2、STA3は、STA0からのACKフレームをそれぞれ受信することによって、STA0へのアップリンクのデータ送信シーケンスを成功裏に終了させる。
図11に示したフレーム・シーケンス例において、各端末局STA1、STA2、STA3は互いに同一時間上で多重する自分のデータ・フレーム(DATA1−0、DATA2−0、DATA3−0)にバースティングを適用して、フレーム効率を上げることができる。バースティングを用いる場合、短縮フレーム間スペース(RIFS)を挟んで時間方向に連続するフレームの間にパッディングを行なって、同一時間上で多重するフレーム間でシンボル・タイミングが揃うようにする。また、各端末局STA1、STA2、STA3は、互いに同一時間上で多重するフレームのフレーム長が同じになるように、自分のフレームに対してパッディングを適宜行なうようにする。これによって、これらのデータ・フレームを受信するアクセスポイントSTA0側では、AGCの動作不安定を解消するとともに、同一時間上で多重されたフレームを簡易な復調方法で受信することが可能となる。
なお、図11に示したフレーム・シーケンス例では、各端末局STA1、STA2、STA3は、各々のデータ・フレーム(DATA1−0、DATA2−0、DATA3−0)を送信する以前に、最終的なフレーム長のフレームを互いに知っている必要がある。この方法としては、送信要求(RTS)フレーム、受信準備(CTS)フレームを交換する際にアクセスポイントSTA0からフレーム長の指定を受ける、あるいはアクセスポイントSTA0へ送信する方向のみシステムとして固定フレーム長を採用する、などが挙げられる。
アクセスポイントSTA0が各端末局STA1、STA2、STA3に対してフレーム長を指定する場合、各端末局STA1、STA2、STA3がそれぞれ要求する送信データ量を考慮した上、最大の送信データ量を送信するに適したフレーム長を指定することが望ましい。
なお、図10、図11に示したフレーム・シーケンス例は、RTS、CTS、ACKの各フレームの送受信方法について制限を与えるものではない。
時間方向に連続して送信するフレーム、あるいは、同一時間上で多重するフレームに対して施されるパッディング位置は、送受信間であらかじめ取り決められていることが好ましい。また、パッディング位置がシステム全体を通じて固定されていない場合、パッディングされたフレームを受信する通信装置はフレーム時間毎にそのパッディング位置を認識していることが必要となる。この場合、フレーム送信する通信装置からその宛先の通信装置へパッディング位置に関する情報を通知することが1つの解決手段となる。
この通知の方法としては、最終的に送信されるフレームに付加されているプリアンブルあるいはヘッダーの中にパッディング位置に関する情報を入れることで通知が可能である。
パッディングがフレームの前方あるいは後方で行われる場合、パッディング前のフレームの長さとパッディング後のフレームの長さを通知することでパッティング位置を特定することができる。
図12には、通信装置が複数のユーザー宛てのフレームを同一時間上で多重する際にフレームにパッディングを行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。例えば、図10に示したフレーム・シーケンス例で、アクセスポイントとして動作するSTA0が各端末局STA1、STA2、STA3宛てのデータ・フレームを同一時間上で多重する際に、この処理手順を実行することになる。
この処理手順は、例えば、図2に示した通信装置のデータ処理部29が、通信プロトコルの上位層からフレーム送信要求を受け取ったことにより起動する。受け取った送信フレームは、例えばデータ処理部29内のバッファー(図示しない)内に一時的に蓄積されるものとする。
まず、バッファーに蓄えられている送信要求フレーム中にバースティングすなわち時間方向で連続して送信するものがあるか否かをチェックする(ステップS1)。バースティングにより複数のフレームを時間方向に連続して送信することにより、フレーム効率が向上する。但し、フレームをバースティングするか否かの判断基準自体は本発明の要旨に直接関連しないので、ここでは説明を省略する。
送信要求されたフレーム中にバースティングするものを含むときには(ステップS1のYes)、変数Nbにバースティングするフレームの総数を代入するとともに(ステップS2)、処理済みのフレーム数を計数するための変数Jを初期値2に設定して(ステップS3)、変数Jに対応する未処理フレームをバッファーから取り出す。
次いで、バースティングにより時間方向で連続するフレーム間に挿入すべきフレーム間スペースがシンボル長の整数倍であるか否かをチェックする(ステップS4)。
例えばIEEE802.11nでは、シンボル長が4マイクロ秒であるのに対し、バースティングにより時間方向に連続するフレーム間に挿入する短縮フレーム間スペース(RIFS)は2マイクロ秒であり、整数倍ではない。フレーム間スペースがシンボル長の整数倍でないときには(ステップS4のNo)、パッディング+フレーム間スペースの長さがシンボル長の整数倍に揃うように、バースティングするフレームの前方又は後方に適切な長さのパッディング(例えば、図5B、図5Cを参照のこと)を行なう(ステップS14)。
次いで、JがNbに到達したか否か、すなわち、バースティングするすべてのフレームについてパッディング+フレーム間スペースの長さを調整する処理を終了したか否かをチェックする(ステップS5)。
JがNbに到達していない、すなわち、バースティングすべき未処理のフレームが残っているときには(ステップS5のNo)、Jを1だけインクリメントしてから(ステップS13)、ステップS4に戻り、バッファーから次の未処理フレームを取り出して、パッディング+フレーム間スペースの長さを調整する処理を繰り返し実行する。
また、JがNbに到達した、すなわち、バースティングするすべてのフレームについて、パッディング+フレーム間スペースの長さを調整する処理を終了したとき(ステップS5のYes)、あるいは、送信要求されたフレーム中にバースティングするものを含まないときには(ステップS1のNo)、続いて、送信要求されたフレームを同一時間上で多重するか否かをチェックする(ステップS6)。
送信要求されたフレームを同一時間上で多重するときには(ステップS6のYes)、変数Nsに同一時間上で多重するフレーム数(若しくは空間多重数)を代入するとともに(ステップS7)、処理済みのフレーム数を計数するための変数Iを初期値2に設定して(ステップS8)、変数Iに対応する未処理のフレームをバッファーから取り出す。
次いで、処理対象のフレームのフレーム長が、あらかじめ指定された長さと同じか否かをチェックする(ステップS9)。ここで、長さが同じでないときには(ステップS9のNo)、当該指定長と同じになるように、当該フレームに対しパッディングを行なってフレーム長を調整する(ステップS16)。
次いで、IがNsに到達したか否か、すなわち、同一時間上で多重するすべてのフレームについてフレーム長を調整する処理を終了したか否かをチェックする(ステップS10)。
IがNsに到達していない、すなわち、同一時間上で多重すべき未処理のフレームが残っているときには(ステップS10のNo)、Iを1だけインクリメントしてから(ステップS15)、ステップS9に戻り、バッファーから次の未処理フレームを取り出して、同一時間上で多重するフレーム間でフレーム長を調整する処理を繰り返し実行する。
そして、IがNsに到達した、すなわち同一時間上で多重するすべてのフレームについてフレーム長を調整する処理を終了したとき(ステップS10のYes)、あるいは、送信要求されたフレームを多重しないときには(ステップS6のNo)、プリアンブル及びヘッダーを付加して(ステップS11)、フレームを完成させた後、フレームの送信処理を起動する(ステップS12)。
図13には、通信装置が複数のユーザー宛てのフレームを同一時間上で多重する際にフレームにパッディングを行なうための処理手順の他の例をフローチャートの形式で示している。図示の処理手順は、同一時間上でフレーム多重の有無の判断と、バースティングの有無の判断の順序を入れ替えた点で、図12に示した処理手順とは相違する。例えば、図10に示したフレーム・シーケンス例で、アクセスポイントとして動作するSTA0が各端末局STA1、STA2、STA3宛てのデータ・フレームを同一時間上で多重する際に、この処理手順を実行することになる。
この処理手順は、例えば、図2に示した通信装置のデータ処理部29が、通信プロトコルの上位層からフレーム送信要求を受け取ったことにより起動する。受け取った送信フレームは、例えばデータ処理部29内のバッファー(図示しない)内に一時的に蓄積されるものとする。
まず、送信要求されたフレームを同一時間上で多重するか否かをチェックする(ステップS21)。
送信要求されたフレームを同一時間上で多重するときには(ステップS21のYes)、変数Nsに同一時間上で多重するフレーム数(若しくは空間多重数)を代入するとともに(ステップS22)、処理済みのフレーム数を計数するための変数Iを初期値2に設定して(ステップS23)、変数Iに対応する未処理のフレームをバッファーから取り出す。
次いで、処理対象となるフレームを、同一空間軸上で他の1以上のフレームとバースティングする、すなわち、時間方向で連続して送信するか否かをチェックする(ステップS24)。
処理対象のフレームをバースティングするときには(ステップS24のYes)、変数Nbにバースティングするフレームの総数を代入するとともに(ステップS25)、バースティングするフレーム数を計数するための変数Jを初期値2に設定して(ステップS26)、変数Jに対応するバッファーから取り出す。
そして、バースティングにより時間方向で連続するフレーム間に挿入すべきフレーム間スペースがシンボル長の整数倍であるか否かをチェックする(ステップS27)。ここで、フレーム間スペースがシンボル長の整数倍でないときには(ステップS27のNo)、パッディング+フレーム間スペースの長さがシンボル長の整数倍に揃うように、バースティングするフレームの前方又は後方に適切な長さのパッディング(例えば、図5B、図5Cを参照のこと)を行なう(ステップS35)。
次いで、JがNbに到達したか否か、すなわち、処理対象のフレームとバースティングするすべてのフレームについてパッディング+フレーム間スペースの長さを調整する処理を終了したか否かをチェックする(ステップS28)。
JがNbに到達していない、すなわち、バースティングすべき未処理のフレームが残っているときには(ステップS28のNo)、Jを1だけインクリメントしてから(ステップS33)、ステップS27に戻り、バッファーから次の未処理フレームを取り出して、パッディング+フレーム間スペースの長さを調整する処理を繰り返し実行する。
一方、JがNbに到達した、すなわち、バースティングするすべてのフレームについて、パッディング+フレーム間スペースの長さを調整する処理を終了したとき(ステップS28のYes)、あるいは、送信要求されたフレーム中にバースティングするものを含まないときには(ステップS24のNo)、続いて、処理対象の(すなわち、ステップS23でバッファーから取り出した)フレームのフレーム長が、あらかじめ指定された長さと同じか否かをチェックする(ステップS29)。
ここで、フレームの長さが指定長と同じでないときには(ステップS29のNo)、当該指定長と同じになるように、当該フレームに対しパッディングを行なってフレーム長を調整する(ステップS36)。
次いで、IがNsに到達したか否か、すなわち、同一時間上で多重するすべてのフレームについてフレーム長を調整する処理を終了したか否かをチェックする(ステップS30)。
IがNsに到達していない、すなわち、同一時間上で多重すべき未処理のフレームが残っているときには(ステップS30のNo)、Iを1だけインクリメントしてから(ステップS34)、ステップS24に戻り、バッファーから次の未処理フレームを取り出して、時間方向で連続するフレーム間のパッディング+フレーム間スペースの長さを調整する処理、並びに、同一時間上で多重するフレーム間でフレーム長を調整する処理を繰り返し実行する。
そして、IがNsに到達した、すなわち同一時間上で多重するすべてのフレームについてフレーム長を調整する処理を終了したとき(ステップS30のYes)、あるいは、送信要求されたフレームを多重しないときには(ステップS21のNo)、プリアンブル及びヘッダーを付加して(ステップS31)、フレームを完成させた後、フレームの送信処理を起動する(ステップS32)。
図14には、通信装置が特定の1つのユーザー宛てのフレームを他の通信装置とともに同一時間上で多重する際にフレームにパッディングを行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。例えば、図11に示したフレーム・シーケンス例で、端末局STA1、STA2、STA3として動作する通信装置がこの処理手順を実行することになる。
この処理手順は、例えば、図3に示した通信装置のデータ処理部29が、通信プロトコルの上位層からフレーム送信要求を受け取ったことにより起動する。受け取った送信フレームは、例えばデータ処理部49内のバッファー(図示しない)内に一時的に蓄積されるものとする。
まず、送信要求されたフレームをバースティングすなわち時間方向で連続して送信するか否かをチェックする(ステップS41)。送信要求されたフレームをバースティングするときには(ステップS41のYes)、変数Nbにバースティングするフレームの総数を代入するとともに(ステップS42)、処理済みのフレーム数を計数するための変数Jを初期値2に設定して(ステップS43)、変数Jに対応する未処理フレームをバッファーから取り出す。
次いで、バースティングした後のフレーム長が、所定のフレーム長より短いか否かをチェックする(ステップS44)。ここで言う所定のフレーム長とは、他の通信装置とともに同一時間上で多重する際にあらかじめ取り決められたフレーム長である。
ここで、バースティングした後のフレーム長が所定のフレーム長以上となるときには(ステップS44のNo)、当該フレームをバースティングしないことに決定する(ステップS53)。
一方、バースティングした後のフレーム長が所定のフレーム長より短いときには(ステップS44のYes)、続いて、バースティングにより時間方向で連続するフレーム間に挿入すべきフレーム間スペースがシンボル長の整数倍であるか否かをチェックする(ステップS45)。
フレーム間スペースがシンボル長の整数倍でないときには(ステップS45のNo)、パッディング+フレーム間スペースの長さがシンボル長の整数倍に揃うように、バースティングするフレームの前方又は後方に適切な長さのパッディング(例えば、図5B、図5Cを参照のこと)を行なう(ステッ51)。
次いで、JがNbに到達したか否か、すなわち、バースティングするすべてのフレームについてパッディング+フレーム間スペースの長さを調整する処理を終了したか否かをチェックする(ステップS46)。
JがNbに到達していない、すなわち、バースティングすべき未処理のフレームが残っているときには(ステップS46のNo)、Jを1だけインクリメントしてから(ステップS50)、ステップS44に戻り、バッファーから次の未処理フレームを取り出して、パッディング+フレーム間スペースの長さを調整する処理を繰り返し実行する。
また、JがNbに到達した、すなわち、バースティングするすべてのフレームについて、パッディング+フレーム間スペースの長さを調整する処理を終了したとき(ステップS46のYes)、あるいは、送信要求されたフレームをバースティングしないとき(ステップS41のNo)、あるいは、バースティングしないと決定した後に(ステップS53)、続いて、当該フレームの長さが所定のフレーム長よりも短いか否かをチェックする(ステップS47)。ここで、所定のフレーム長よりも短くないときには(ステップS47のNo)、フレーム長を揃えるためのパッディングを行なう(ステップS52)。
そして、プリアンブル及びヘッダーを付加して(ステップS48)、フレームを完成させた後、フレームの送信処理を起動する(ステップS49)。
データ・フレームの送信側となる通信装置において、図12〜図14に示した処理手順を実行することで、バースティングを適用して時間方向に連続して送信するフレームのシンボル・タイミングを、同一時間上で多重する他のフレームと揃えることができ、これによって、受信機側では、多重されたフレームを、シンボル間干渉を回避して好適に分離することができ、信号復号処理を簡易にすることが可能となる。また、同一時間上で多重するフレームのフレーム長を最終的に出力する段階で均一化するので、受信機側においてAGCの動作不安定性を解消することが可能となる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳細に説明してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、1Gbpsという超高スループットの実現を目指すIEEE802.11acのような新規の無線LAN規格に適用した実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。例えば、空間軸上の無線リソースを複数のユーザーで共有するその他の無線LANシステムや、LAN以外のさまざまな無線システムに対しても、同様に本発明を適用することができる。
また、本明細書では、本発明に従って時間方向に連続して送信するフレームのシンボル・タイミングを多重する複数のフレーム間で揃える方法を、SDMAに適用した実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。例えば、符号分割多重(CDMA)、周波数分割多重(FDMA)、直交周波数分割多重(OFDMA)、時間分割多重(TDMA)など、複数のフレームを、符号軸方向、周波数軸方向、時間軸方向に多重する他の多重・多元接続方式にも適用することができる。
また、本発明の適用範囲は、可変長フレーム・フォーマットをベースにしたシステムに限定されるものではなく、バースティング技術を適用するなどフレーム長の調整が必要となる他のさまざまな通信システムに適用することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
21…アンテナ素子
22…RF部
23…受信ディジタル・フィルター
24…同期及びGI除去部
25…FFT部
26…受信重み乗算部
27…周波数分離部
28…デマッパー
29…データ処理部
30…送信ディジタル・フィルター
31…GI挿入部
32…IFFT部
33…送信重み乗算部
34…周波数割り当て部
35…マッパー
41…アンテナ素子
42…RF部
43…受信ディジタル・フィルター
44…同期及びGI除去部
45…FFT部
46…受信重み乗算部
47…周波数分離部
28…デマッパー
49…データ処理部
50…送信ディジタル・フィルター
51…GI挿入部
52…IFFT部
53…トレーニング信号付加部
54…周波数割り当て部
55…マッパー

Claims (36)

  1. 送受信フレームを処理するデータ処理部と、
    フレームを送受信する通信部と、
    を備え、
    前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、連続するフレーム間の長さを調整し、
    前記通信部は、前記データ処理部が前記調整を行なった後のフレームを送信する、
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、パッディングを行なって、連続するフレームの間に挿入する所定長のフレーム間スペースと前記パッディングを合わせた長さを調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記フレーム間スペースと前記パッディングを合わせた長さを、前記フレームを構成するシンボル長を基準に調整する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記フレーム間スペースが前記シンボル長の整数倍でない場合に、前記フレーム間スペースと前記パッディングを合わせた長さが前記シンボル長の整数倍となるように、前記パッディングを行なう、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記データ処理部は、前記送信フレームの送信先との間で既知となるパターンを用いて前記パッディングを行なう、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  6. 前記データ処理部は、ヌル・パターンを用いて前記パッディングを行なう、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  7. 前記データ処理部は、前記フレーム間スペースと関連付けて、前記パッディングに用いるパターンを決定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  8. 前記データ処理部は、前記フレーム間スペースと連続する位置で前記パッディングを行なう、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  9. 前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際、連続するフレームの間に前記フレーム間スペース及び前記パッディングの代替として、前記フレームを構成するシンボル長を基準としたパターンを挿入する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  10. 前記データ処理部は、ヌル以外のパターンを用いて前記パッディングを行ない、
    前記通信部は、前記パッディングされる区間の平均電力を、パッディングされるフレーム本体の区間の平均電力と同じとなるように調整する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  11. 前記データ処理部は、ヌル以外のパターンからなる前記フレーム間スペースを前記連続するフレームの間に挿入する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  12. 前記データ処理部は、ヌル以外のパターンからなる前記フレーム間スペースの平均電力を、前後のフレームの少なくともいずれかの平均電力と同じとなるように調整する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の通信装置。
  13. 前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、連続するフレームの間に挿入するフレーム間スペースの長さを調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  14. 前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記フレームを構成するシンボル長を基準に前記フレーム間スペースの長さを調整する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の通信装置。
  15. 前記データ処理部は、前記フレーム間スペースが前記シンボル長の整数倍でない場合に、前記フレーム間スペースの長さが前記シンボル長の整数倍となるように調整する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の通信装置。
  16. 送受信フレームを処理するデータ処理部と、
    フレームを送受信する通信部と、
    を備え、
    前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、連続するフレームの間に、ヌル以外のパターンからなるフレーム間スペースを挿入する、
    ことを特徴とする通信装置。
  17. 前記通信部は、前記の時間方向で連続して複数のフレームを送信するとともに、同一時間上で複数のフレームを多重して送信する、
    ことを特徴とする請求項2又は13のいずれかに記載の通信装置。
  18. 前記通信部は、前記の時間方向で連続して複数のフレームを、同一時間上で他の通信装置とともに多重して送信する、
    ことを特徴とする請求項2又は13のいずれかに記載の通信装置。
  19. 前記通信部は、空間分割多重、符号分割多重、周波数分割多重、直交周波数分割多重のうちいずれか1つ又は2以上の組み合わせによって、同一時間上で複数のフレームを多重する、
    ことを特徴とする請求項17又は18のいずれかに記載の通信装置。
  20. 前記データ処理部は、前記複数のフレームのうち少なくとも一部にパッディングを施して、前記の同一時間上で多重する複数のフレーム間で前記通信部から最終的に送出する際のフレーム長を調整する、
    ことを特徴とする請求項17又は18のいずれかに記載の通信装置。
  21. 前記データ処理部は、フレームの送信先となる通信装置との間であらかじめ決められた位置でパッディングを行なう、
    ことを特徴とする請求項17又は18のいずれかに記載の通信装置。
  22. 前記データ処理部は、フレームに対して行なうパッディングの位置又はパターンに関する情報のうち少なくとも一方をフレームのプリアンブル又はヘッダー部に記載する、
    ことを特徴とする請求項17又は18のいずれかに記載の通信装置。
  23. 前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記フレーム間スペースと前記パッディングを合わせた長さを、前記フレームを構成するシンボル長を基準に調整する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の通信装置。
  24. 前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記フレーム間スペースが前記シンボル長の整数倍でない場合に、前記フレーム間スペースと前記パッディングを合わせた長さが前記シンボル長の整数倍となるように、前記パッディングを行なう、
    ことを特徴とする請求項20に記載の通信装置。
  25. 前記データ処理部は、前記送信フレームの送信先との間で既知となるパターンを用いて前記パッディングを行なう、
    ことを特徴とする請求項20に記載の通信装置。
  26. 前記データ処理部は、ヌル・パターンを用いて前記パッディングを行なう、
    ことを特徴とする請求項20に記載の通信装置。
  27. 前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記フレーム間スペースと関連付けて、連続するフレームの間のパッディングに用いるパターンを決定する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の通信装置。
  28. 前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、連続するフレームの間で前記フレーム間スペースと連続する位置で前記パッディングを行なう、
    ことを特徴とする請求項20に記載の通信装置。
  29. 前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際、連続するフレームの間に前記フレーム間スペース及び前記パッディングの代替として、前記フレームを構成するシンボル長を基準としたパターンを挿入する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の通信装置。
  30. 複数のフレームを時間方向で連続して送信する際、
    前記データ処理部は、ヌル以外のパターンを用いて前記パッディングを行ない、
    前記通信部は、前記パッディングされる区間の平均電力を、パッディングされるフレーム本体の区間の平均電力と同じとなるように調整する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の通信装置。
  31. 前記データ処理部は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際、ヌル以外のパターンからなる前記フレーム間スペースを前記連続するフレームの間に挿入する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の通信装置。
  32. 前記データ処理部は、ヌル以外のパターンからなる前記フレーム間スペースの平均電力を、前後のフレームの少なくともいずれかの平均電力と同じとなるように調整する、
    ことを特徴とする請求項31に記載の通信装置。
  33. 複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、連続するフレームの間の長さを調整するステップと、
    前記調整を行なった後の複数のフレームを時間方向で連続して送信するステップと、
    を有することを特徴とする通信方法。
  34. 通信装置における送受信フレームの処理をコンピューター上で実行するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムであって、前記コンピューターを、
    複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、連続するフレームの間の長さを調整する手段、
    前記調整を行なった後の複数のフレームを時間方向で連続して送信する手段、
    として機能させるためのコンピューター・プログラム。
  35. 同一時間上で複数のフレームを多重して送信する送信側通信装置と、
    前記の同一時間上で多重された自分宛てのフレームを空間分離して受信する1以上の受信側通信装置と、
    で構成され、
    前記送信側通信装置は、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際に、前記の時間方向で連続するフレームの間の長さを調整するとともに、前記の同一時間上で多重する複数のフレーム間でフレーム長を調整する、
    ことを特徴とする通信システム。
  36. 他の送信側通信装置と同一時間上でフレームを多重して送信する2以上の送信側通信装置と、
    前記の同一時間上で多重された自分宛てのフレームを空間分離して受信する受信側通信装置と、
    で構成され、
    前記2以上の送信側通信装置はそれぞれ、複数のフレームを時間方向で連続して送信する際には前記の時間方向で連続するフレームの間の長さを調整するとともに、前記の同一時間上で多重する複数のフレーム間でフレーム長を調整する、
    ことを特徴とする通信システム。
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