JP2011107391A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶表示パネルに貼り付けられている偏光板が温度上昇した場合に、偏光板が1軸延伸方向に縮むことによって液晶表示パネルが湾曲する現象を防止する。
【解決手段】TFT基板100も対向基板200も薄く形成され、フレキシブルディスプレイとなっている。対向基板200と偏光板30とは粘着材33によって1点で固定されている。偏光板30は温度が上昇すると1軸延伸方向に縮む。しかし、偏光板30と対向基板200とは1点で固着しているので、偏光板30の縮みによって対向基板200が湾曲することは無い。TFT基板100と図示しない下側の偏光板も1点で固着しているので、温度上昇したさい、TFT基板100が偏光板の1軸延伸方向への縮みによって湾曲することは無い。
【選択図】図1
【解決手段】TFT基板100も対向基板200も薄く形成され、フレキシブルディスプレイとなっている。対向基板200と偏光板30とは粘着材33によって1点で固定されている。偏光板30は温度が上昇すると1軸延伸方向に縮む。しかし、偏光板30と対向基板200とは1点で固着しているので、偏光板30の縮みによって対向基板200が湾曲することは無い。TFT基板100と図示しない下側の偏光板も1点で固着しているので、温度上昇したさい、TFT基板100が偏光板の1軸延伸方向への縮みによって湾曲することは無い。
【選択図】図1
Description
本発明は表示装置に係り、特に表示画面を湾曲することが可能なフレキシブルディスプレイに関する。
液晶表示装置は、ディスプレイ装置を薄くできること、重量が大きくならないこと等から、携帯電話用端末等、小型のディスプレイにも需要が拡大している。液晶表示装置は、画素電極や薄膜トランジスタ(TFT)等を有する画素がマトリクス状に形成されたTFT基板と、カラーフィルタ等が形成された対向基板の間に液晶層を挟持し、各画素に信号電圧を供給し、画素毎に液晶層を透過する光の量を制御することによって画像を形成している。
液晶は、偏光光のみを制御することが出来るので、例えば、液晶表示パネルの背面に配置されたバックライトからの光を液晶表示パネルの背面に貼り付けられた偏光板によって直線偏光に変換し、直線偏光光を液晶層によって制御する。液晶層によって制御された光は、液晶表示パネルの前面に貼り付けられた偏光板によって再び偏光されて人間の目に視認される。
偏光板は、例えば、ポロビニルアルコール(PVA)で形成されたフィルムを1軸延伸させ、ヨウ素を含浸させることによって形成された偏光子をトリアセチルセルロース(TAC)フィルムでサンドイッチして形成されている。液晶を駆動することによって偏光板の温度が上昇すると、PVAが1軸延伸した方向に縮む。偏光板は、粘着材によって液晶表示パネルに貼り付けられているので、液晶表示パネルに対して偏光板による応力が加わることになる。
液晶表示パネルに偏光板による応力が加わると色むらの原因になる。偏光板による応力に起因する色むらを対策するために、「特許文献1」には、偏光板の全面に粘着材を形成するのではなく、偏光板に形成する粘着材の面積を、偏光板の全面積に対して10%から90%の範囲にすることによって、偏光板による液晶表示パネルへの応力を緩和する構成が記載されている。
一方、液晶表示装置を組み立て後、最終検査において、不合格となる場合がある。このような場合、検査不合格品を分解し、良品の部品は再生して使用する。液晶表示パネルと偏光板を分離して再生する場合、液晶表示パネルと偏光板が粘着材によって接着していると、液晶表示パネルまたは偏光板のみを再生することが出来ない。
「特許文献2」には、液晶表示パネルと偏光板を分離して再生するために、液晶表示パネルと偏光板の間に粘着材を使用しない、あるいは、偏光板の1辺のみに粘着材を形成し、液晶表示パネルと偏光板の分離を容易にする構成が記載されている。
従来液晶表示装置はフラットディスプレイとして用いられて来たが、軽量である特徴を生かして、表示面が湾曲可能なディスプレイとしての開発も進められている。液晶表示パネルを構成するTFT基板、対向基板には、ガラス基板が用いられてきた。ガラス基板は、薄くすると弾性が増し、曲面を形成することが出来る。そして、ガラス基板を薄くするほど、曲率半径を小さくすることが出来る。
しかし、液晶表示パネルを曲面ディスプレイとして使用できる程度に薄くすると、偏光板の温度が上昇した場合、偏光板が1軸延伸した方向に縮むことによる応力の影響で、液晶表示パネルが湾曲してしまうという現象を生ずる。「特許文献1」には、粘着材を偏光板の10%から90%の範囲に形成する構成が記載してあるが、このような構成では、フレキシブル液晶表示パネルが湾曲する現象を回避することが出来ない。
図17〜図22を用いてこの問題を説明する。図17は偏光板30の構造を示す模式図である。偏光板30は、一定方向に振動する光のみを通す偏光子31を、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム32によってサンドイッチしたものである。偏光子31は一般にPVAフィルムをヨウ素の水溶液に浸漬し、一方向に延伸(1軸延伸)して作られる。このとき、延伸方向にヨウ素が並ぶために、延伸方向が光の吸収軸となる。図18は偏光子31の基材となるPVAを矢印40の方向に延伸している状態を示している。PVAは1軸延伸の方向40に3〜7倍に延伸される。
偏光子31は機械的に弱いため、TACフィルム32によってサンドイッチされ、偏光板30の強度を確保している。偏光板30は基板に接着して使用されるために、一方のTACフィルム32には粘着材33が設置されている。この粘着材33によって偏光板30がTFT基板あるいは対向基板に強く接着される。図17において、偏光板30がTFT基板あるいは対向基板に接着されるまでは、粘着材33は離型フィルム34によって保護されている。また、粘着材33が設置されていないTACフィルム32は、偏光板30が液晶表示パネルに接着されるまで、保護フィルム35によって保護されている。
偏光板30は以上のような構造であるために、偏光板30に熱が加わると偏光子31が1軸延伸した方向に縮む現象を生ずる。図19は、TFT基板100と対向基板200によって形成される液晶表示パネルの対向基板200側に偏光板30を貼り付けて、加熱した場合に、液晶表示パネルが湾曲する様子を示している。
図19において、20℃においては、フラットであった液晶表示パネルが85℃に加熱されると、湾曲してしまう。図19におけるTFT基板100、および対向基板200の厚さは80μmである。すなわち、ガラス基板がこの程度の厚さになると「特許文献1」に記載のような粘着材の形成範囲であっても、液晶表示パネルは湾曲してしまう。
偏光板30は実際には、図20に示すように、TFT基板100と対向基板200に貼り付けられている。図20は、上側の偏光板30の延伸軸40と下側の偏光板30の延伸軸40の方向が直角方向の場合である。このような場合、液晶表示パネルは、上側の偏光板30によって上側に湾曲し、下側の偏光板30によって下側に湾曲するために、複雑な形状となる。
図21は、20℃のときに平面であった液晶表示パネルが85℃になったときに、図20のA−A断面が湾曲する様子を示す断面図である。図22は、20℃のときに平面であった液晶表示パネルが85℃になったときに、図20のB−B断面が湾曲する様子を示す断面図である。このように、液晶表示パネルが薄くなってフレキシブル(湾曲可能)となった場合には、偏光板30による応力によって、表示面が所定の曲面を維持することが出来なくなる。なお、偏光板30は、液晶表示パネルの背面に配置されたバックライトによって85℃に加熱されることはありうる。
以上は、液晶表示装置における問題点を説明したが、有機EL表示装置についても同様な問題を生ずる。すなわち、有機EL表示装置では、画素を構成する有機EL層がマトリクス状に形成された素子基板を、外部からの水分を防止するための封止基板によって封止した構成となっている。そして、トップエミッション型の有機EL表示装置では、封止基板側から、ボトムエミッション型有機EL表示装置では、素子基板側から画像を形成する光を取り出す。
有機EL表示装置において、外光の不要反射を抑制するために画像を取り出す面に円偏光板を配置する場合がある。円偏光板は偏光板と1/4波長板との積層フィルムであるので、偏光板が温度上昇すると、液晶表示装置において説明したように、偏光板が1軸延伸方向に縮む現象が生ずる。
有機EL表示装置では、各画素が発光することによってディスプレイの温度が上昇するので、偏光板の温度も上昇する。一方、有機EL表示装置も素子基板および封止基板を薄くすることによってフレキシブルなディスプレイとすることが可能である。したがって、有機EL表示装置においても、偏光板によって画面が湾曲する現象が生ずる。
本発明の課題は、以上のような問題点を解決するものであり、フレキシブルな液晶表示装置、あるいは、有機EL表示装置において、偏光板の温度が上昇して偏光板が1軸延伸方向に縮んでも、表示装置が、所定の画面の形状を保つことが出来る構成を実現することである。
本発明は以上のような課題を解決するために、偏光板をTFT基板(第1の基板)あるいは対向基板(第2の基板)と一点において固定する。固定する点は、表示領域であっても、非表示領域であってもよい。または、偏光板を偏光板の1軸延伸と直角方向を結ぶ線上で、非表示領域の2点において固定する。具体的な手段は次のとおりである。
(1)第1の基板と第2の基板との間に液晶が挟持され、前記第1の基板には第1の偏光板が取り付けられ、前記第2の基板には第2の偏光板が取り付けられた液晶表示装置であって、前記第1の偏光板は表示領域の第1の点において粘着材または接着材によって前記第1の基板に取り付けられ、前記第1の点の面積は前記第1の偏光板の面積の1%以下であり、前記第2の偏光板は表示領域の第2の点において粘着材または接着材によって前記第2の基板に取り付けられ、前記第2の点の面積は前記第2の偏光板の面積の1%以下であることを特徴とする液晶表示装置。
(2)前記第1の点は表示領域の中央であり、前記第2の点は表示領域の中央であることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(3)第1の基板と第2の基板との間に液晶が挟持され、前記第1の基板には第1の偏光板が取り付けられ、前記第2の基板には第2の偏光板が取り付けられた液晶表示装置であって、前記第1の偏光板は表示領域外の第1の点において粘着材または接着材によって前記第1の基板に取り付けられ、前記第1の点の面積は前記第1の偏光板の面積の1%以下であり、前記第2の偏光板は表示領域外の第2の点において粘着材または接着材によって前記第2の基板に取り付けられ、前記第2の点の面積は前記第2の偏光板の面積の1%以下であることを特徴とする液晶表示装置。
(4)前記第1の点は前記第1の偏光板のコーナー部であり、前記第2の点は前記第2の偏光板のコーナー部であることを特徴とする(3)に記載の液晶表示装置。
(5)前記第1の点は前記第1の偏光板の長辺であり、前記第2の点は前記第2の偏光板の長辺であることを特徴とする(3)に記載の液晶表示装置。
(6)前記第1の点は前記第1の偏光板の短辺であり、前記第2の点は前記第2の偏光板の短辺であることを特徴とする(3)に記載の液晶表示装置。
(7)第1の基板と第2の基板との間に液晶が挟持され、前記第1の基板には第1の偏光板が取り付けられ、前記第2の基板には第2の偏光板が取り付けられた液晶表示装置であって、前記第1の偏光板は表示領域外の第1の点および第2の点において粘着材または接着材によって前記第1の基板に取り付けられ、前記第1の点の面積は前記第1の偏光板の面積の1%以下であり、前記第2の点の面積は前記第1の偏光板の面積の1%以下であり、前記第1の点と前記第2の点を結ぶ線は前記第1の偏光板の1軸延伸方向と85度〜95度の角度をなしており、前記第2の偏光板は表示領域外の第3の点および第4の点において粘着材または接着材によって前記第2の基板に取り付けられ、前記第3の点の面積は前記第2の偏光板の面積の1%以下であり、前記第4の点の面積は前記第2の偏光板の面積の1%以下であり、前記第3の点と前記第4の点を結ぶ線は前記第2の偏光板の1軸延伸方向と85度〜95度の角度をなしていることを特徴とする液晶表示装置。
(8)前記第1の偏光板と前記第1の基板との対向する面は、前記第1の偏光板または前記第1の基板が粗面化されており、前記第2の偏光板と前記第2の基板とが対向する面は、前記第2の偏光板または前記第2の基板が粗面化されていることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の液晶表示装置。
(9)前記第1の基板には画素電極およびTFTが形成されており、前記第2の基板にはカラーフィルタが形成されていることを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の液晶表示装置。
(10)前記第1の基板と前記第2の基板は、プラスチック基板であることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の液晶表示装置。
(11)前記第1の基板と前記第2の基板は、ガラス基板であることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の液晶表示装置。
(12)前記ガラス基板は、厚さが100μm以下であることを特徴とする(11)に記載の液晶表示装置。
(13)前記第1の基板は、ガラス基板とプラスチック基板の複合材で形成されていることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の液晶表示装置。
(14)前記液晶表示装置は、表示面が湾曲していることを特徴とする(1)〜(13)いずれかに記載の液晶表示装置。
本発明は、偏光板とTFT基板、あるいは、偏光板と対向基板を一点で固着するので、偏光板の温度が上昇して偏光板が1軸延伸の方向に縮むことがあっても、TFT基板あるいは対向基板が偏光板とともに湾曲するという現象を防止することができ、TFT基板あるいは対向基板が薄い場合であっても、当初の画面の形状を維持することができる。
また、本発明の他の側面によれば、偏光板とTFT基板、あるいは、偏光板と対向基板を、偏光板の1軸延伸と直角方向に存在する2点で固着するので、偏光板の温度が上昇して偏光板が1軸延伸の方向に縮むことがあっても、TFT基板あるいは対向基板が偏光板とともに湾曲するという現象を防止することができ、TFT基板あるいは対向基板が薄い場合であっても、当初の画面の形状を維持することができる。
以下に実施例を用いて本発明の内容を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1を示す平面図である。図1の例は、携帯電話等に使用される小型の液晶表示装置である。図1は、画面が平面の場合の例であるが、本発明が適用される液晶表示パネルはフレキシブルディスプレイであるので、画面が曲面の場合もありうる。図1において、TFT基板100(第1の基板)の上に対向基板200(第2の基板)が配置されている。TFT基板100と対向基板200の間に図示しない液晶層が挟持されている。TFT基板100と対向基板200とは額縁部に形成された図示しないシール材によって接着している。図1においては、液晶は滴下方式によって封入されるので、封入孔は形成されていない。
TFT基板100は対向基板200よりも大きく形成されており、TFT基板100が対向基板200よりも大きくなっている部分には、液晶表示パネルに電源、映像信号、走査信号等を供給するための端子部150が形成されている。また、端子部150には、図示しない走査信号線、映像信号線等を駆動するためのICドライバ50が設置されている。
図1において、対向基板200の上には偏光板30が貼り付けられている。偏光板30内の点線で囲まれた部分が表示領域10である。偏光板30、あるいは表示領域10のほぼ中心部に偏光板30と対向基板200を固着するための粘着材33が形成されている。図1の背面には図示しないバックライトが配置され、バックライトからの熱によって偏光板30の温度が上昇する。偏光板30の温度が上昇すると、偏光板30は1軸延伸の方向に縮むことになる。しかし、図1においては、対向基板200と偏光板30とは1点で固着しているので、偏光板30が縮んでも、対向基板200が応力を受けて湾曲することは無い。したがって、表示領域10の形状は、温度が上昇しても当初の形状を維持することが出来る。
図1において、重要な点は、粘着材33の面積を大きくすると、応力が発生するので、基板が応力によって変形(湾曲)する危険があるということである。図1において、粘着材33の面積は、例えば、3mm□である。一般的には、偏光板30の面積の1%以下とすることが望ましい。なお、偏光板30と対向基板200とを紫外線硬化性あるいは熱硬化性の接着材を用いて固着してもよい。この場合は、接着材の面積は1mm□でよい。接着材を用いる場合も粘着材を用いる場合も、屈折率はガラスとほぼ同じ1.5程度とする必要がある。なお、粘着材は感圧性の接着材とも呼ばれているものであり、一種の接着材である。以上は、対向基板200と偏光板30の関係について説明したが、TFT基板100と偏光板30の関係も同様である。
図2は、図1のA−A断面図である。図2において、上側の偏光板30の1点に形成された粘着材33によって偏光板30が対向基板200に固着されている。対向基板200は透明なプラスチック基板で形成されており、厚さは80μm程度である。偏光板30の厚さは、100μm程度であり、粘着材の厚さは10μm以下である。このように粘着材30の厚さは薄いために、対向基板200と偏光板30の間にはほとんど隙間は存在しない。
対向基板200とは周辺に形成されたシール材20を介してTFT基板100が対向して配置されており、対向基板200とTFT基板100との間に液晶層300が挟持されている。TFT基板100には、画素電極、TFT等が形成されている。TFTは高温で形成されるので、プラスチック基板では耐熱性が十分ではない。したがって、TFT基板100はガラスによって形成されている。ガラスの厚さは例えば、50μmである。しかし、厚さが50μmのガラス基板では、剛性が無いので、プロセスを通すことが出来ない。したがって、TFT基板100を形成するときは、厚さ0.4〜0.5mmの厚さのガラスを用い、このガラスの外側をエッチングによって50μm程度に薄くする。
その後、薄くしたTFT基板100に、厚さ10μm程度に粘着層160を形成した厚さ80μmの透明プラスチック基板170を貼り付ける。その後、透明プラスチック基板170と偏光板30を粘着材33によって固着する。偏光板30は、TFT基板100側のプラスチック基板170のほぼ中央部において、粘着材33によって1点で固着されている。なお、TFT基板100側においても、偏光板30と透明プラスチック基板170とは紫外線硬化性あるいは熱硬化性の接着材によって固着してもよい。
偏光板30は、対向基板200あるいはTFT基板100側のプラスチック基板170と1点のみで固着されているので、周辺における偏光板30の固着状態が問題となるが、実際に液晶表示装置として組み立てられる時点では、図3に示すように、透明なプラスチックで形成された前面板180および背面板190によって挟持されるので、偏光板30が不安定になることは無い。なお、前面板180あるいは背面板190はプラスチックによって薄く形成され、周辺において、表示装置のフレームによって固定される。
図4は、偏光板が貼り付けられていない状態の液晶表示パネルの表示領域における断面図である。図4は、IPS(In Plane Swtiching)方式液晶表示パネルの構造について説明するものであるが、本発明はIPS方式に限らず、通常のTN(Twisted Nematic)方式、VA(Vertical Alignment)方式等、他の方式の液晶表示装置に対しても適用することが出来る。図2におけるTFTはpoly−Siを用いている。poly−Siによれば、駆動回路もTFTで形成することが出来るので、小型の液晶表示装置に好適である。しかしながら、poly−SiTFTは、プロセス温度が高いために、プラスチック基板を用いることが出来ない。
したがって、TFT基板100を形成するときは、ガラス基板を使用する必要がある。しかし、ガラス基板は、湾曲可能にまで薄くすると強度が十分でなく、製造することが出来ない。そこで、TFT、画素電極等を形成するときは、ガラス基板として厚さが0.4mm〜0.5mm程度のものを用いてTFT等を製作し、その後ガラス基板をエッチングによって研磨し、50μm程度にまで薄くする。
図4において、ガラス基板100の上にSiNからなる第1下地膜101およびSiO2からなる第2下地膜102がCVD(Chemical Vapor Deposition)によって形成される。第1下地膜101および第2下地膜102の役割はガラス基板100からの不純物が半導体層103を汚染することを防止することである。この時点でのガラス基板の厚さは例えば0.5mmである。
第2下地膜102の上には半導体層103が形成される。この半導体層103は第2下地膜102に上にCVDによってa−Si膜を形成し、これをレーザアニールすることによってpoly−Si膜に変換したものである。このpoly−Si膜をフォトリソグラフィによってパターニングする。
半導体膜の上にはゲート絶縁膜104が形成される。このゲート絶縁膜104はTEOS(テトラエトキシシラン)によるSiO2膜である。この膜もCVDによって形成される。その上にゲート電極105が形成される。ゲート電極105は走査信号線30と同層で、同時に形成される。ゲート電極105は例えば、MoW膜によって形成される。ゲート配線105の抵抗を小さくする必要があるときはAl合金が使用される。
ゲート電極105はフォトリソグラフィによってパターニングされるが、このパターニングの際に、イオンインプランテーションによって、リンあるいはボロン等の不純物をpoly−Si層にドープしてpoly−Si層にソースSあるいはドレインDを形成する。また、ゲート電極105のパターニングの際のフォトレジストを利用して、poly−Si層のチャネル層と、ソースSあるいはドレインDとの間にLDD(Lightly Doped Drain)層を形成する。
その後、ゲート電極105あるいはゲート電極105と同層で形成されたゲート配線を覆って、ゲート電極105を覆って層間絶縁膜106をSiO2によって形成する。層間絶縁膜106はゲート配線105とソース電極107を絶縁するためである。層間絶縁膜106の上にソース電極107が形成される。ソース電極107は、スルーホール130を介して画素電極112と接続する。図4においては、ソース電極107は広く形成され、TFTを覆う形となっている。一方、TFTのドレインDは、図示しない部分においてドレイン電極と接続している。
ソース電極107は映像信号線と同層で、同時に形成される。ソース電極107あるいは映像信号線(以後ソース電極107で代表させる)は、抵抗を小さくするために、AlSi合金が使用される。AlSi合金はヒロックを発生したり、Alが他の層に拡散したりするので、MoWによるバリア層、およびSDキャップ層によってAlSiをサンドイッチする構造がとられている。
ソース電極107とTFTのソースSを接続するために、ゲート絶縁膜104と層間絶縁膜106にスルーホールが形成され、TFTのソースSとソース電極107とが接続される。ソース電極107を覆って無機パッシベーション膜(絶縁膜)108が被覆され、TFT全体を保護する。無機パッシベーション膜108は第1下地膜101と同様にCVDによって形成される。
無機パッシベーション膜108を覆って有機パッシベーション膜109が形成される。有機パッシベーション膜109は感光性のアクリル樹脂で形成される。有機パッシベーション膜は、アクリル樹脂の他、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等でも形成することが出来る。有機パッシベーション膜109は平坦化膜としての役割を持っているので、厚く形成される。有機パッシベーション膜109の膜厚は2μm程度である。
画素電極110とドレイン電極130との導通を取るために、無機パッシベーション膜108および有機パッシベーション膜109にスルーホール130が形成される。有機パッシベーション膜109をレジストとしてドライエッチにより無機パッシベーション膜108にスルーホールを形成する。こうして、ドレイン電極130と画素電極110を導通するためのスルーホール130が形成される。
このようにして形成された有機パッシベーション膜109の上面は平坦となっている。有機パッシベーション膜109の上にアモルファスITO(Indium Tin Oxide)をスパッタリングによって被着し、コモン電極110をスルーホール130を避けて、平面ベタ状にパターニングされる。その後、230℃で焼成して、ITOを多結晶化して、電気抵抗を低下させる。ITOによって形成されるコモン電極110の厚さは例えば、77μmである。
コモン電極110を覆って、層間絶縁膜111をCVDによって成膜し、その後、スルーホール部130において、層間絶縁膜111に開口を設ける。層間絶縁膜111の上にアモルファスITOをスパッタリングし、フォトリソグラフィ工程によって、櫛歯状の画素電極112を形成する。画素電極112はスルーホール113を介してソース電極107と接続する。画素電極112には信号電圧が印加され、コモン電極110との間に発生する電界によって、液晶分子を回転させ、画素毎に液晶層の光の透過量を制御し、画像を形成する。画素電極112は透明導電膜であるITOによって形成され、膜厚は、例えば、40nmから70nm程度である。
図5は、櫛歯状の画素電極112と平面ベタで形成されたコモン電極110の関係を示す平面図である。図5において、画素電極112は、図示していない層間絶縁膜を挟んでコモン電極110の上に配置されている。画素電極112の櫛歯1121と櫛歯1121の間のスリット1122を通して、画素電極112上面からコモン電極110に電気力線が伸び、この電気力線によって液晶分子を回転させることになる。
図4に戻り、画素電極112の上に配向膜113を形成し、配向膜113に対し液晶分子301を初期配向させるために、ラビング処理を施す。これによってTFT基板が完成する。この状態では、ガラス基板100は0.5mmの状態である。フレキシブルディスプレイとするためには、ガラス基板100を50μm程度に薄くする必要がある。このために、TFT基板100の配向膜113側に粘着層等を介して保護フィルムを形成し、TFT基板全体をエッチング液でエッチングすると、ガラス基板100がエッチングされ、薄くなる。エッチング時間を制御することによってガラス基板100を所定の厚さ、例えば、50μm程度とする。
その後、粘着層160が形成されたプラスチック基板170をエッチングによって薄くなったガラス基板100に接着する。プラスチック基板170の厚さは80μm程度である。粘着層160は、例えば、透明なアクリル樹脂を用い、屈折率はガラスとほぼ同等の1.5程度のものを使用する。これによってTFT基板側の構造が完成する。
対向基板200は厚さ80μm程度のプラスチック基板が使用される。対向基板200には、TFTを製作するときのような高温のプロセスは存在しないので、最初からプラスチック基板を使用することが出来る。対向基板200の内側には、カラーフィルタ201が形成されている。カラーフィルタ201は画素毎に、赤、緑、青のカラーフィルタが形成されており、カラー画像が形成される。カラーフィルタ201とカラーフィルタ201の間にはブラックマトリクス202が形成され、画像のコントラストを向上させている。なお、ブラックマトリクス202はTFTの遮光膜としての役割も有し、TFTに光電流が流れることを防止している。
カラーフィルタ201およびブラックマトリクス202を覆ってオーバーコート膜203が形成されている。カラーフィルタ201およびブラックマトリクス202の表面は凹凸となっているために、オーバーコート膜203によって表面を平らにしている。オーバーコート膜の上には、液晶の初期配向を決めるための配向膜113が形成されている。なお、図2はIPS方式であるから、対向電極はTFT基板100側に形成されており、対向基板200側には形成されていない。
TFT基板100と対向基板200を周辺に形成されたシール材20を介して重ねあわせ、TFT基板100と対向基板200の間に液晶を注入し、液晶層を形成する。図4に示すように、画素電極112とコモン電極110の間に形成された電界によって画素電極112毎に液晶分子を回転させ、画像を形成する。
図4に示すように、IPS方式では、対向基板200の内側には導電膜が形成されていない。そうすると、対向基板200の電位が不安定になる。また、外部からの電磁ノイズが液晶層300に侵入し、画像に対して影響を与える。このような問題を除去するために、対向基板200の外側に外部導電膜210が形成される。外部導電膜210は、透明導電膜であるITOをスパッタリングすることによって形成される。
このようにして形成された液晶表示パネルの厚さ次のようになる。すなわち、対向基板の厚さは80μmで、TFT基板側はガラス基板100が50μmでプラスチック基板170が80μmであるから、合計210μmである。したがって、フレキシブルなディスプレイを形成することが出来る。また、図1あるいは図2に示すように、偏光板30はTFT基板側のプラスチック基板170あるいは対向基板200とは1点で固着されているので、偏光板30の温度が上昇して偏光板30が1軸延伸方向に収縮しても、対向基板200あるいはTFT基板100には応力は加わらない。したがって、フレキシブルディスプレイは当初の画面形状を維持することが出来る。
図6は実施例2の表示装置を示す平面図である。図6において、偏光板30と対向基板200とは表示領域10の外側のコーナー部1点にて固着されている。図6において、偏光板30の端部と表示領域10の端部の距離dは1〜1.5mmである。この幅の範囲に粘着材33を形成する。粘着材33の代わりに紫外線硬化性あるいは熱硬化性の接着材を使用してもよい。
図6において、コーナー部に略1.5mm□の範囲で粘着材33を形成している。しかし、粘着材33の形成領域は、正方形に限らず、1.5mm×3mmm等の長方形でも良いし、あるいは他の形状でもよい。ただし、粘着材33の形成面積は偏光板30全体の面積の1%以下であることが望ましい。偏光板30が温度上昇したときの、1軸延伸方向への収縮の影響による液晶表示パネルへの応力を小さくするためである。図6において、その他の構成は図1と同じであるので、説明を省略する。
図7は図6のB−B断面図である。図7において、対向基板200の端部と偏光板30の端部が粘着材33によって固着している。また、TFT基板側のプラスチック基板170の端部と偏光板30の端部が粘着材33によって固着している。その他の部分では、偏光板30は固着していない。しかし、この場合も、液晶表示パネルが液晶表示装置として組み立てられると図3に示すように、前面板180と背面板190によって偏光板30は挟持されるので、偏光板30が不安定になることは無い。図7のその他の構成は実施例1における図2と同様なので説明を省略する。
図8は、本実施例における他の例である。上偏光板30は対向基板200にコーナー部の表示領域外の1点において固着されている。一方、下偏光板30は、TFT基板側のプラスチック基板170に他のコーナー部の表示領域外の1点において固着されている。図8であっても図7であっても偏光板30の1軸延伸方向の収縮による応力防止についての効果は同じである。
図9は、本実施例におけるさらに他の例を示す平面図である。図9において、偏光板30と対向基板200は表示領域100の外側で、長辺のほぼ中央部の1点で固着されている。図9における粘着材33の平面形状は例えば、1.5mm×2mm程度である。粘着材33の形状は長方形に限らず正方形でも、あるいは他の形状でもよい。粘着材33の面積は、偏光板30全体の面積の1%以下であることが望ましい。
図9には図示しないが、TFT基板側のプラスチック基板170に固着される偏光板30の形状や位置も表示領域100外の偏光板30の長辺に形成されることは同様である。ただし、対向基板200側の偏光板30が固着する位置と、TFT基板側のプラスチック基板170に偏光板30が固着される位置が、互いに対向する逆の長辺であってもよい。図9の他の構成は図1と同様であるので説明は省略する。
図10は、本実施例におけるさらに他の例を示す平面図である。図10において、偏光板30と対向基板200は表示領域100の外側で、短辺のほぼ中央部の1点で固着されている。図10における粘着材33の平面形状は例えば、1.5mm×2mm程度である。粘着材33の形状は長方形に限らず正方形でも、あるいは他の形状でもよい。粘着材33の面積は、偏光板全体の面積の1%以下であることが望ましい。
図10には図示しないが、TFT基板側のプラスチック基板170に固着される偏光板30の形状や位置も表示領域100外の偏光板30の長辺に形成されることは同様である。ただし、対向基板200側の偏光板30が固着する位置と、TFT基板側のプラスチック基板170に偏光板30が固着される位置が、互いに対向する逆の短辺であってもよい。図10の他の構成は図1と同様であるので説明は省略する。
本実施例では、偏光板30と対向基板200あるいはTFT基板側のプラスチック基板170とは表示領域100外において粘着材33によって固着されているので、粘着材33の有無による表示領域むらは皆無に出来る。また、偏光板30と対向基板200あるいはTFT基板側のプラスチック基板170とは表示領域100外において1点で固着されているので、偏光板30が加熱された場合に1軸延伸方向に縮むことによる対向基板200、TFT基板側のプラスチック基板170等にかかる応力を防止できることは実施例1と同様である。また、粘着材33の代わりに紫外線硬化性の接着材あるいは熱硬化性の接着材を使用出来ることも実施例1と同様である。
図11は実施例3の液晶表示装置を示す平面図である。図11において、偏光板30と対向基板200とは表示領域100の外側の2点において粘着材33によって固着されている。図11において、粘着材33が形成されている2点を結ぶ線は、図11に示す偏光板30の1軸延伸方向40と直角の方向である。この方向であれば、偏光板30の温度が上昇して偏光板30が1軸延伸方向に縮んだ場合でも、偏光板30による対向基板200への応力は生じない。なお、上記粘着材33が形成されている2点を結ぶ線は、図11に示す偏光板30の1軸延伸方向と完全な直角の方向でなくとも、85度以上95度以下であれば十分に効果を上げることが出来る。
図11において、2点の粘着材33の形状は、長方形であり、例えば1.5mm×2mmである。但し、形状は正方形でも他の形状でもよい。2点の粘着材33の面積は、各々、偏光板30の全面積の1%以下であることが望ましい。したがって、2点の粘着材33の面積は、偏光板30の全面積の2%以下であることが望ましい。
図12は、図11のC−C断面図である。上偏光板30は対向基板200と両端の2点において固着されている。粘着材33の厚さは10μm程度である。粘着材33の代わりに紫外線硬化性の接着材あるいは、熱硬化性の接着材を用いてもよい。図12のその他の構成は図2と同様であるので、説明は省略する。
図13は、本実施例における液晶表示装置を裏面から見た図である。図13において、TFT基板側のプラスチック基板170に下偏光板30が表示領域100外の短辺2点において固着されている。図13において、粘着材33が形成されている2点を結ぶ線は、図13に示す偏光板30の1軸延伸方向と直角の方向である。この方向であれば、偏光板30の温度が上昇して偏光板30が1軸延伸方向に縮んだ場合でも、偏光板30によるTFT基板側のプラスチック基板170への応力は生じない。なお、この角度は85度以上95度以下であれば効果を得ることが出来ることは、図11の場合と同様である。図13における偏光板30の1軸延伸方向は、図11における偏光板の1軸延伸とは90度の角度をなしている。図13における粘着材33の形状、面積等は図11において説明したのと同様である。
図14は、図11のD−D断面図である。図11のD−D断面図は図13のD−D断面図に対応する。下偏光板30はTFT基板側プラスチック基板170と両端の2点において固着されている。この固着点は、偏光板30の短辺に存在している。その他の構成は図12で説明した構成と同様である。以上は偏光板30と対向基板200あるいはTFT基板側のプラスチック基板170との固着を粘着材で行うとして説明したが、紫外線硬化性の接着材あるいは熱硬化性の接着材によっても可能であることは実施例1等と同様である。
本実施例では、偏光板30を表示領域外の2点で固定するので、実施例1〜2の場合に比較して、液晶表示パネルを前面板180あるいは背面板190によって挟持する前において、偏光板30を安定して固定できるという利点がある。また、本実施例では、粘着材33を表示領域の外側に形成するので、表示画面には粘着材33の影響は生じない。
偏光板30と対向基板200あるいはTFT基板側のプラスチック基板170とを1点あるいは2点の粘着材33で固着する場合、粘着材33の厚さが大きくなると、偏光板30と対向基板200あるいはTFT基板側のプラスチック基板170との間に隙間が生ずる場合がある。このような隙間が生ずると、この部分にニュートンリングが発生して画像の視認性を損ねる。
図15は実施例1の構成において、粘着材33の厚さが大きいために、画面の中心付近において偏光板30と対向基板200あるいはTFT基板側のプラスチック基板170との間に隙間250が生じている例である。この場合は、表示領域100の中心付近にニュートンリングが生じ、画像の視認性が損なわれる。図16は、実施例2の構成において、粘着材33の厚さが大きいために、表示領域100の周辺部に隙間250が生じている場合である。この場合は、表示領域100の周辺部において、ニュートンリングが生じて画像の視認性を損ねる。実施例3の場合も同様である。
本実施例では、偏光板30の対向基板200と対向する面あるいは、あるいは偏光板30のTFT基板側のプラスチック基板170と対向する面を粗面化することによってニュートンリングを防止する。また、偏光板30ではなく、対向基板200あるいはTFT基板側のプラスチック基板170の面を粗面化してもよい。さらには、偏光板30と対向基板200あるいはTFT基板側のプラスチック基板170の両方を粗面化してもよい。粗面化の方法としては、微粒子を偏光板30の表面、対向基板200の表面、TFT基板側のプラスチック基板170の表面に吹き付ける等の方法を用いることが出来る。
なお、本実施例のように、偏光板30、対向基板200、TFT基板側のプラスチック基板200等の面を粗面化することによって、仮に密着むらが生じてもニュートンリングの発生を防止することが出来るという利点がある。
以上のように、本実施例によれば、偏光板30が温度上昇して1軸延伸方向に縮んだ場合でも、対向基板200あるいはTFT基板100が湾曲するという現象を防止することが出来るとともに、粘着材33を1点あるいは2点のみ用いることに起因して偏光板30と対向基板200等の間にわずかな隙間が発生することがあっても、ニュートンリングを防止することが出来、画像の劣化を防止することが出来る。
実施例1〜4の説明では、TFT基板側はガラス基板100とプラスチック基板170の複合材で形成されているとして説明した。この場合、ガラス基板100とプラスチック基板170を合わせてTFT基板として考えることが出来る。すなわち、ガラス基板100とプラスチック基板170の複合材とするのは、TFT基板に耐熱温度と機械的な強度を持たせるための手段である。
また、実施例1〜4では、液晶表示パネルのTFT基板側はガラス基板100とプラスチック基板170の複合材であり、対向基板200はプラスチック基板として説明したが、本発明は、このような構成に限らず、例えば、対向基板もTFT基板も薄いガラス基板で構成されている場合にも適用することが出来る。この場合、フレキシブルディスプレイを形成するためには、薄いガラス基板の厚さは100μm以下、望ましくは50μm以下にするとよい。
更に本発明は、例えば、対向基板もTFT基板もプラスチック基板で構成されている場合にも適用することが出来る。この場合は、プラスチック基板上に転写法を用いてTFTを形成するとよい。
更に本発明は、実施例1〜4のようにカラーフィルタを対向基板(第2の基板)形成するのではなく、カラーフィルタをTFT共にTFT基板(第1の基板)に形成する場合にも適用することが出来る。
以上は本発明を液晶表示装置に対して適用する場合について説明した。本発明は、液晶表示装置に限らず、有機EL表示装置に対しても適用することが出来る。すなわち、本発明の課題の項で説明したように、有機EL表示装置では、外光の反射を抑制する場合、画像を形成する光を取り出す面、例えばトップエミッションの場合は、封止基板の表面に円偏光板を配置する。円偏光板は偏光板と1/4波長板との積層フィルムである。したがって、偏光板の温度が上昇することによって偏光板の1軸延伸方向に偏光板が縮む。有機EL表示装置の素子基板、および封止基板が薄い場合は、これらの基板が湾曲する。
この対策として、実施例1〜4で説明した液晶表示装置についての構成をそのまま、有機EL表示装置における偏光板を含む円偏光板と封止基板あるいは素子基板との関係について適用することが出来る。これによって、円偏光板が温度上昇したことによる有機EL表示装置が湾曲する現象を防止することが出来る。また、実施例4で述べた構成によれば、ニュートンリングの発生を防止することが出来る。
10…表示領域、 20…シール材、 30…偏光板、 31…偏光子、 32…TACフィルム、 33…粘着材、 34…離型フィルム、 35…保護フィルム、 40…偏光板延伸軸、 50…ICドライバ、 100…TFTガラス基板、 101…第1下地膜、 102…第2下地膜、 103…半導体層、 104…ゲート絶縁膜、 105…ゲート電極、 106…層間絶縁膜、 107…ソース電極、 108…無機パッシベーション膜、 109…有機パッシベーション膜、 110…コモン電極、 111…層間絶縁膜、 112…画素電極、 113…配向膜、 130…スルーホール、 150…端子部、 160…粘着層、 170…TFT基板側プラスチック基板、 180…前面板、 190…背面板、 200…対向基板、 201…カラーフィルタ、 202…ブラックマトリクス、 203…オーバーコート膜、 210…外部導電膜、 250…隙間、 300…液晶層、 301…液晶分子、 1121…櫛歯電極、 1122…スリット。
Claims (14)
- 第1の基板と第2の基板との間に液晶が挟持され、前記第1の基板には第1の偏光板が取り付けられ、前記第2の基板には第2の偏光板が取り付けられた液晶表示装置であって、
前記第1の偏光板は表示領域の第1の点において粘着材または接着材によって前記第1の基板に取り付けられ、前記第1の点の面積は前記第1の偏光板の面積の1%以下であり、
前記第2の偏光板は表示領域の第2の点において粘着材または接着材によって前記第2の基板に取り付けられ、前記第2の点の面積は前記第2の偏光板の面積の1%以下であることを特徴とする液晶表示装置。 - 前記第1の点は表示領域の中央であり、前記第2の点は表示領域の中央であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 第1の基板と第2の基板との間に液晶が挟持され、前記第1の基板には第1の偏光板が取り付けられ、前記第2の基板には第2の偏光板が取り付けられた液晶表示装置であって、
前記第1の偏光板は表示領域外の第1の点において粘着材または接着材によって前記第1の基板に取り付けられ、前記第1の点の面積は前記第1の偏光板の面積の1%以下であり、
前記第2の偏光板は表示領域外の第2の点において粘着材または接着材によって前記第2の基板に取り付けられ、前記第2の点の面積は前記第2の偏光板の面積の1%以下であることを特徴とする液晶表示装置。 - 前記第1の点は前記第1の偏光板のコーナー部であり、前記第2の点は前記第2の偏光板のコーナー部であることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
- 前記第1の点は前記第1の偏光板の長辺であり、前記第2の点は前記第2の偏光板の長辺であることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
- 前記第1の点は前記第1の偏光板の短辺であり、前記第2の点は前記第2の偏光板の短辺であることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
- 第1の基板と第2の基板との間に液晶が挟持され、前記第1の基板には第1の偏光板が取り付けられ、前記第2の基板には第2の偏光板が取り付けられた液晶表示装置であって、
前記第1の偏光板は表示領域外の第1の点および第2の点において粘着材または接着材によって前記第1の基板に取り付けられ、前記第1の点の面積は前記第1の偏光板の面積の1%以下であり、前記第2の点の面積は前記第1の偏光板の面積の1%以下であり、
前記第1の点と前記第2の点を結ぶ線は前記第1の偏光板の1軸延伸方向と85度〜95度の角度をなしており、
前記第2の偏光板は表示領域外の第3の点および第4の点において粘着材または接着材によって前記第2の基板に取り付けられ、前記第3の点の面積は前記第2の偏光板の面積の1%以下であり、前記第4の点の面積は前記第2の偏光板の面積の1%以下であり、
前記第3の点と前記第4の点を結ぶ線は前記第2の偏光板の1軸延伸方向と85度〜95度の角度をなしていることを特徴とする液晶表示装置。 - 前記第1の偏光板と前記第1の基板との対向する面は、前記第1の偏光板または前記第1の基板が粗面化されており、
前記第2の偏光板と前記第2の基板とが対向する面は、前記第2の偏光板または前記第2の基板が粗面化されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の液晶表示装置。 - 前記第1の基板には画素電極およびTFTが形成されており、前記第2の基板にはカラーフィルタが形成されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の液晶表示装置。
- 前記第1の基板と前記第2の基板は、プラスチック基板であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の液晶表示装置。
- 前記第1の基板と前記第2の基板は、ガラス基板であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の液晶表示装置。
- 前記ガラス基板は、厚さが100μm以下であることを特徴とする請求項11に記載の液晶表示装置。
- 前記第1の基板は、ガラス基板とプラスチック基板の複合材で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の液晶表示装置。
- 前記液晶表示装置は、表示面が湾曲していることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載の液晶表示装置。
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