JP2011104184A - ロール状トイレットペーパーの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンボス形成時に原紙に破れや穴開きが発生し難く、また、湿潤強度が高いトイレットペーパーを得ることができるロール状トイレットペーパーの製造方法を提供する。
【解決手段】原反ロール10から送り出された長尺原紙2に対してその全面に亘ってエンボス加工を施すエンボス加工工程P1と、エンボス加工が施された長尺原紙2を送り出し、長尺原紙2の走路の上方又は下方から長尺原紙2に対して湿潤紙力剤を含有する紙力強化液4を噴霧し、長尺原紙2の一方の面のみに湿潤紙力剤を付着させる紙力強化液噴霧工程P2と、湿潤紙力剤を付着させた長尺原紙2を、湿潤紙力剤を付着させた側の面が外側に露出するように巻回してロール状とする巻取工程P3と、を備えたロール状トイレットペーパーの製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、長尺のトイレットペーパーがロール状に巻回されてなるロール状トイレットペーパーの製造方法に関するものである。より具体的には、吸水性、柔軟性、意匠性等を向上させるエンボス加工が施され、湿潤強度を向上させる湿潤紙力剤を付着せしめたロール状トイレットペーパーの製造方法に関するものである。
一般にトイレットペーパーとしては、長尺のトイレットペーパーがロール状に巻回されてなるロール状トイレットペーパーが用いられている(このようなトイレットペーパーは「トイレットロール」とも称される。)。
ロール状トイレットペーパーにおいては、吸水性、肌当たりの柔らかさ、意匠性を向上させる等の目的で、原紙の全面に亘ってエンボス加工が施されたものが知られている。また、拭き取り時の湿潤強度を向上させる目的で湿潤紙力剤を添加したものが知られている。
例えば、湿潤紙力剤を含む助剤溶液で湿潤させた原紙に対してエンボス加工を施すエンボス加工クレープ紙の製造方法が開示されている(特許文献1参照)。
また、少なくとも2枚の薄用紙からなる水壊性衛生薄用紙の製造方法として、抄紙原料(パルプ等)に予め湿潤紙力剤を配合しておき(このような方法は「内添」と称される。)、その抄紙原料を用いて抄紙を行って薄用紙を得、その湿潤紙力剤が添加された薄用紙を少なくとも一方の外層に配する水壊性衛生薄用紙の製造方法が開示されている(特許文献2参照)。
特開2007−15379号公報 特開2007−75510号公報
しかしながら、特許文献1に記載の製造方法は、湿潤状態の原紙に対してエンボス加工を施す方法であるため、エンボス形成時に原紙に破れや穴開きが発生し易いという課題があった。このような方法は、不良品が発生する可能性が高く、製品歩留まり(生産性)が低下するおそれがある点において望ましくない。
また、特許文献2に記載の製造方法は、内添で湿潤紙力剤を添加するため、湿潤紙力剤を多量に用いても、得られる衛生薄用紙に湿潤紙力剤が定着し難く、湿潤強度が不十分であるという課題があった。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、エンボス形成時に原紙に破れや穴開きが発生し難く、また、湿潤強度が高いトイレットペーパーを得ることができるロール状トイレットペーパーの製造方法を提供するものである。
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討した結果、長尺原紙に対してエンボス加工を施した後、その長尺原紙の一方の面のみに湿潤紙力剤を付着させ、その一方の面が外側に露出するように長尺原紙を巻き取ることにより、上記課題を解決可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれば、以下に示すロール状トイレットペーパーの製造方法が提供される。
[1]原反ロールから送り出された長尺原紙に対してその全面に亘ってエンボス加工を施すエンボス加工工程と、前記エンボス加工が施された長尺原紙を送り出し、前記長尺原紙の走路の上方又は下方から前記長尺原紙に対して湿潤紙力剤を含有する紙力強化液を噴霧し、前記長尺原紙の一方の面のみに前記湿潤紙力剤を付着させる紙力強化液噴霧工程と、前記湿潤紙力剤を付着させた長尺原紙を、前記湿潤紙力剤を付着させた側の面が外側に露出するように巻回してロール状とする巻取工程と、を備えたロール状トイレットペーパーの製造方法。
[2]前記エンボス加工工程が、複数の原反ロールから送り出された長尺原紙が積層された複層長尺原紙に対して前記エンボス加工を施すものであり、前記紙力強化液噴霧工程が、前記エンボス加工が施された前記複層長尺原紙を送り出し、前記複層長尺原紙の走路の上方又は下方から前記複層長尺原紙に対して前記紙力強化液を噴霧し、前記複層長尺原紙の一方の面のみに前記湿潤紙力剤を付着させるものであり、前記巻取工程が、前記湿潤紙力剤を付着させた複層長尺原紙を、前記湿潤紙力剤を付着させた側の面が外側に露出するように巻回してロール状とするものである前記[1]に記載のロール状トイレットペーパーの製造方法。
[3]前記エンボス加工工程は、前記長尺原紙に対してラバースチール法でエンボス加工を施すものである前記[1]又は[2]に記載のロール状トイレットペーパーの製造方法。
本発明に係るロール状トイレットペーパーの製造方法は、エンボス形成時に原紙に破れや穴開きが発生し難い。従って、不良品が発生し難く、製品歩留まり(生産性)を向上させることができる。また、湿潤強度が高いトイレットペーパーを得ることができる。
本発明に係る製造方法の一の実施形態を模式的に示す概略工程図である。 本発明に係る製造方法の別の実施形態を模式的に示す概略工程図である。
以下、本発明に係るロール状トイレットペーパーの製造方法を実施するための形態について図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるロール状トイレットペーパーの製造方法を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]定義等:
「ロール状トイレットペーパー」とは、長尺のトイレットペーパーがロール状に巻回されてなるものを意味する。なお、「ロール状トイレットペーパー」には、長尺トイレットペーパーを厚紙等からなる芯管に対して巻回してロール状としたものの他、芯管を使用することなく長尺トイレットペーパーのみを巻回してロール状としたものも含むものとする(このような形態は「ノンコア」と称される。)。
[2]本発明に係る製造方法の特徴:
本発明に係るロール状トイレットペーパーの製造方法は、例えば、図1に示すように、原反ロール10から送り出された長尺原紙2に対してその全面に亘ってエンボス加工を施すエンボス加工工程P1と、エンボス加工が施された長尺原紙2を送り出し、長尺原紙2の走路の上方又は下方から長尺原紙2に対して湿潤紙力剤を含有する紙力強化液4を噴霧し、長尺原紙2の一方の面のみに湿潤紙力剤を付着させる紙力強化液噴霧工程P2と、湿潤紙力剤を付着させた長尺原紙2を、湿潤紙力剤を付着させた側の面が外側に露出するように巻回してロール状とする巻取工程P3と、を備える。
本発明に係る製造方法においては、図1に示すように、長尺原紙2に対してエンボス加工工程P1を行った後に紙力強化液4を噴霧する。従って、特許文献1に記載の製造方法のように湿潤紙力剤を含む助剤溶液で湿潤させた原紙に対してエンボス加工を施す方法と比較してエンボス加工時に長尺原紙に破れや穴開きが発生し難い。これにより、不良品の発生を抑制することができ、製品の歩留まりを向上させることができる。
また、本発明に係る製造方法においては、図1に示すように、エンボス加工工程P1の後、長尺原紙2の走路の上方又は下方から長尺原紙2に対して紙力強化液4を噴霧し、長尺原紙2の一方の面のみに湿潤紙力剤を付着させる。従って、特許文献2に記載の方法のように湿潤紙力剤を内添する方法と比較して、湿潤紙力剤を確実に定着させることができ、極少量の湿潤紙力剤で湿潤紙力を強化することが可能である。また、長尺原紙の双方の面に紙力強化液を噴霧し付着させる方法と比較してトイレットペーパー全体として柔らかい触感や水壊性を維持し易い。即ち、極少量の湿潤紙力剤で効率的に紙力を強化し得ることに加え、使用感が良好で、水洗時にトイレが詰まる事態を有効に防止することができる。
更に、本発明に係る製造方法においては、図1に示すように、紙力強化液噴霧工程P2の後、湿潤紙力剤を付着させた側の面が外側に露出するように長尺原紙2を巻回してロール状とする(巻取工程P3)。この方法によれば、使用面となるロール外側の面に湿潤紙力剤を付着させたロール状トイレットペーパーを得ることができる。従って、湿潤紙力剤を付着させた側の面がロール内側に内包されるように長尺原紙を巻回してロール状とする方法(即ち、非使用面に湿潤紙力剤を付着させる方法)と比較して、トイレットペーパーに水分が多く付着するような状況でも衛生用紙が破れ難い。この効果は、温水洗浄便座(例えば、商品名「ウォシュレット(TOTO社製)」等)が広範に普及された現在にあっては非常に重要な効果と言える。また、使用面に湿潤紙力剤を付着させるため、極少量の湿潤紙力剤を付着させるだけでも湿潤紙力を強化する効果が高い。
[3]本発明に係る製造方法の実施形態:
本発明に係る製造方法は、エンボス加工を施すことに加え、湿潤紙力剤を付着させるロール状トイレットペーパーの製造方法であり、少なくともエンボス加工工程、紙力強化液噴霧工程及び巻取工程を備える。以下、工程毎に説明する。
[3−1]エンボス加工工程:
本発明に係る製造方法は、図1に示す製造方法のように、原反ロール10から送り出された長尺原紙2に対してその全面に亘ってエンボス加工を施すエンボス加工工程P1を備える。
「原反ロール」とは、長尺原紙が大径に巻回されたロールである。大量生産、連続生産を可能とするため、通常の製品(トイレットペーパーの場合、幅114mm、長さ65〜70m程度)に比して、更に幅広かつ長尺な原紙(製品に対し、幅10〜60倍、長さ800〜2000倍程度)が巻回されたロールが用いられる。
「長尺原紙」の種類は特に限定されず、従来公知のトイレットペーパー用原紙を用いることができる。中でも、坪量10〜25g/mに抄紙されたトイレットペーパー用原紙を用いることが好ましい。坪量が10g/m未満であると、適正な強度を確保することができない場合がある。一方、坪量が25g/mを超えると、柔軟性が損なわれ、触感が硬くなり過ぎる場合がある。
本発明に係る製造方法においては、長尺原紙として、図1に示すような単層の長尺原紙2を用いてもよいし(1プライ)、図2に示すような長尺原紙2(2a,2b)が複数枚積層された複層長尺原紙12を用いてもよい(マルチプライ)。例えば、2層のロール状トイレットペーパー(「ダブル」と称される。)を製造する場合には、図2に示すように長尺原紙2a,2bの2層からなる複層長尺原紙12を用いればよい。但し、3枚以上の長尺原紙が積層された複層長尺原紙を用いることもできる。
「エンボス」とは、1対のロール間に対象物(原紙)を挟み込んで押圧し、ロール表面に形成された凸模様を原紙に型押し(転写)することによって形成される型押し模様である。このエンボス加工によって、或いは、長尺原紙に凹凸が形成され、空気層を含んだ嵩高い状態となるため、トイレットペーパーに柔軟性を付与することができる。
「その全面に亘って」とは、プライボンディングを目的として製品(ロール状トイレットペーパー)の側縁部に該当する部分のみに施されるエンボス加工(いわゆる「エッジエンボス」)を排除する趣旨である。ここで「側縁部」とは、最終製品であるトイレットペーパーを製品の幅方向に三等分する平行線を引いた場合において、その平行線より幅方向外側の部分を意味するものとする。即ち、前記平行線で挟まれた部分(「幅方向中央部」と称することにする。)以外の部分である。
原紙の全面に亘って施されるエンボス(即ち、エッジエンボス以外のエンボス)としては、例えばデザインエンボス、マイクロエンボス等を挙げることができる。
「デザインエンボス」とは、主として意匠性向上のために付される、デザイン性を有するエンボスである。より具体的には、頂面部の面積が2mmを超えるエンボスからなり、1つのエンボス単独で又は複数のエンボスが組み合わされて何らかの模様を形成しているものを意味する。デザインエンボスの個々のエンボスの形状は、ドットエンボス、ラインエンボス及びこれらが一体的に組み合わされたエンボスのいずれであってもよい。面状に型押しされた一体的なデザインエンボスにより各々の模様が形成されていてもよいし、複数のデザインエンボスが集合的に配置され、1つのまとまった模様が形成されていてもよい。模様の形状は特に限定されないが、例えば、花、木の葉、幾何学模様等の形状を挙げることができる。
「マイクロエンボス」とは、主として柔軟性向上のために付されるエンボスである。より具体的には、頂面部の面積が0.01〜2mmのドットエンボスを意味する。通常、マイクロエンボスの頂面部は平面視した場合に円形状又は矩形状等の形状に形成され、長尺原紙の全面に均一に配置される。ドットの頂面形状は特に限定されないが、円形、楕円形、正方形、菱形等を挙げることができる。
エンボス加工の方法は、従来公知の方法の中から目的に応じて適宜選択すればよい。例えば、マッチドスチール法、ラバースチール法、ネステッド法、ポイント・トゥー・ポイント法等の方法を挙げることができる。但し、本発明に係る製造方法においては、長尺原紙に対してラバースチール法でエンボス加工を施すことが好ましい。
ラバースチール法は、図1に示す製造方法のように、一対のエンボスロール14、より具体的にはスチール製の凸エンボスロール14aとラバーロール14bの間に長尺原紙2を挟み込んでエンボスを形成する方法である。この方法では、エンボス形成時に長尺原紙を構成する繊維の集合状態を一部破壊し、ダメージを与えることができる。従って、後に紙力強化液を噴霧した際に、形成されたエンボスが消失し難いという利点がある。
なお、長尺原紙として複層長尺原紙を用いる場合には、「複層長尺原紙に対して」、即ちマルチプライのトイレットペーパーを構成する全ての長尺原紙を積層した状態でエンボス加工を行うことが好ましい。各々の長尺原紙が積層されていない状態でエンボス加工を施してもよいが、この場合には全ての長尺原紙が積層された状態において再度エンボス加工を行うことが好ましい。
[3−2]紙力強化液噴霧工程:
本発明に係る製造方法は、図1に示す製造方法のようにエンボス加工が施された長尺原紙2を送り出し、長尺原紙2の走路の上方又は下方から長尺原紙2に対して湿潤紙力剤を含有する紙力強化液4を噴霧し、長尺原紙2の一方の面のみに湿潤紙力剤を付着させる紙力強化液噴霧工程P2を備える。
「長尺原紙の一方の面のみ」とは、単層の長尺原紙の場合は表面、裏面のいずれか一方の面を意味し、複層長尺原紙の場合はその積層状態において最外層に配置される長尺原紙の外部に露出されている面(他の長尺原紙が当接していない面)を意味する。
「長尺原紙の走路の上方又は下方から」とは、長尺原紙の走路の上方か下方のいずれか一方から紙力強化液を噴霧することを意味する。また、「走路」とは、長尺原紙が送出される経路を意味する。「走路」の送出方向は特に限定されないが、紙力強化液を走路の上方又は下方から噴霧する都合上、少なくとも紙力強化液の噴霧箇所においては水平方向±70°の方向に送出されていることが好ましい。例えば図1又は図2に示す製造方法は、紙力強化液4の噴霧箇所において長尺原紙2(図2の場合は複層長尺原紙12)を水平方向に対して+70°(即ち70°上向き)の方向に送出して走路を形成している。
本発明に係る製造方法においては、長尺原紙の走路の下方から紙力強化液を噴霧してもよいし、図1又は図2に示す製造方法のように、長尺原紙2の走路の上方から紙力強化液4を噴霧してもよい。
「湿潤紙力剤」とは、長尺原紙の湿潤紙力を向上させるための添加剤であり、主として熱硬化性樹脂が用いられる。具体的には、ポリアミド・エピクロロヒドリン系樹脂、メラミン・ホルマリン系樹脂、尿素・ホルマリン系樹脂等を挙げることができる。これらの湿潤紙力剤の中でも、高い湿潤紙力を得ることができ、有害物質のホルマリンを含まない点で、ポリアミド・エピクロロヒドリン系樹脂を用いることが好ましい。具体的には、星光PMC社製の商品名「WS4030(固形分濃度25質量%、カチオン化度:2.7、分子量:220万の4級アミン)」等を好適に用いることができる。
湿潤紙力剤は、長尺原紙を構成する紙パルプ100質量部に対し、0.005〜0.05質量部が付着するように噴霧することが好ましい。配合量が0.005質量部未満であると、湿潤紙力向上の効果が不十分となる場合がある。0.05質量部を超えると、トイレットペーパーが硬くなりすぎて良好な使用感を得られないおそれがある。また、水壊性が不十分となるおそれがある。複層長尺原紙の場合は全ての層を構成する紙パルプの総質量に対して湿潤紙力剤の量を算出する。
「紙力強化液」とは、湿潤紙力剤を含有する液体であり、通常は前記湿潤紙力剤を水等の溶媒に溶解させた溶液である。湿潤紙力剤の濃度は特に限定されず、長尺原紙に付着させるべき湿潤紙力剤の量、噴霧に適した粘度等を勘案し、適当な濃度に希釈する。通常は、常温(20℃)の条件下、JIS Z8803に記載の方法に準拠して測定した粘度が1〜500cpsとなるように濃度を調整することが好ましい。
なお、紙力強化液には湿潤紙力剤以外の添加剤を含有させてもよい。添加剤としては、従来のトイレットペーパーに用いられてきた添加剤、例えば柔軟化剤、保湿剤、消毒剤、香料、着色剤等を挙げることができる。
「噴霧」は、ノズル式噴霧器(いわゆるスプレー式の噴霧器)、ローター式噴霧器等により行うことができる。中でも、図1に示す製造方法のようにノズル式噴霧器16により噴霧を行うことが好ましい。ノズル式噴霧器は紙力強化液の噴霧量を容易に調整することができ、原反ロールからの長尺原紙の送出速度を検出し、この送出速度に応じて紙力強化液の噴霧量を調整することも可能である。従って、高速で長尺原紙を原反ロールから送り出す場合であっても、紙力強化液の噴霧量を増加させることで、長尺原紙に対して湿潤紙力剤を十分に付着させることができ、生産性の向上に資する。
紙力強化液噴霧工程は、紙力強化液をエアーと混合させながら噴霧するものであることが好ましい。紙力強化液をエアーと混合させながら噴霧することで、紙力強化液を微細な粒子として噴霧することができ、紙力強化液を均一に噴霧することが可能となる。
これらの紙力強化液は、その液滴の粒度を20〜170μmとして噴霧することが好ましい。粒度を20μm以上とすることにより、トイレットペーパーの湿潤紙力を十分に向上させることが可能となる。また、170μm以下とすることにより、紙力強化液の量が多すぎて紙力が弱くなり、以後の工程で紙切れが起こるという不具合を効果的に防止することができる。液滴の粒度については、ノズルの径を変更する等の方法により調整することができる。
紙力強化液を噴霧する際の噴射速度は、長尺原紙の質等に応じて適宜決定され、例えば、10〜30m/秒(36〜108km/時間)程度とすることができる。
[3−3]巻取工程:
本発明に係る製造方法は、図1に示す製造方法のように湿潤紙力剤を付着させた長尺原紙2を、湿潤紙力剤を付着させた側の面が外側に露出するように巻回してロール状とする巻取工程P3を備える。
ロール状トイレットペーパーは、ロールから引き出す際にロール内側の面同士が当接するように折り返し、この状態で露出しているロール外側の面を使用面とすることが多い。従って、前記のように、湿潤紙力剤を付着させた面がロール外側に露出するように巻き取ることにより、肌に当たる使用面の湿潤紙力を向上させることができ、触感や柔軟性をより向上させることができる。
巻回の方法は特に限定されないが、例えば長尺原紙の始端部を長尺芯管に接着固定し、ワインダーにより製品長さ分だけ巻回してロール状とし、ロールの外周面に長尺原紙を接着固定する方法等を挙げることができる。
「長尺芯管」はロール状トイレットペーパーの巻き芯となる部材である。例えば、ボール紙等の厚紙からなり、外径35〜50mmφ、厚さ0.5〜1.5mmの紙管が好適に用いられる。この長尺芯管は、一時に複数個のロール状トイレットペーパーを製造できるようロール状トイレットペーパーの幅の10〜60倍の長さを有するものが好適に用いられる。長尺原紙の巻取り長さは特に限定されないが、25〜90mとすることが一般的である。
通常は、前記のように製品幅の10〜60倍の長尺芯管に製品長さの長尺ロール状トイレットペーパーが巻回されたロールを得(「ログ」と称される。)、このログを切断刃により製品幅にカットしてロール状トイレットペーパーを得る。
「切断刃」としては、ログソー(丸刃)、バンドソー(平刃)等、従来公知の切断刃を用いることができる。刃の厚さとしては、2〜10mmのものが好適に用いられる。製品幅は105〜114mmとすることが一般的である。
本発明に係る製造方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明は、その発明特定事項を備えた製造方法を全て包含するものであり、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1として図1に示す製造方法を実施した。図1に示す製造方法では、トイレットペーパー用原紙が大径に巻回された1つの原反ロール10を用いた。そして、この原反ロール10から送り出された長尺原紙2についてエンボス加工工程P1、紙力強化液噴霧工程P2及び巻取工程P3を行った。即ち、この製造方法は、シングル(1プライ)のロール状トイレットペーパーを製造するためのものである。
[1]エンボス加工工程:
まず、原反ロール10から送り出された長尺原紙2に対してその全面に亘ってエンボス加工を施すエンボス加工工程P1を行った。
実施例1の製造方法では、ラバースチール法によりエンボスを形成した。具体的には、原反ロール10からガイドロール34,36,38を経て送り出された長尺原紙2を、1対のエンボスロール14(スチール製の凸エンボスロール14a及びラバーロール14b)の間に挟み込み、凸エンボスロール14a表面に形成されたエンボス模様を型押しすることによって長尺原紙2にエンボスを形成した。エンボスの形状は、頂部の面積4mm、深さ1mmの楕円形状とし、9個/cmの密度で形成した。
[2]紙力強化液噴霧工程:
次いで、エンボス加工が施された長尺原紙2を送り出し、長尺原紙2の走路の下方から長尺原紙2に対して湿潤紙力剤を含有する紙力強化液4を噴霧し、長尺原紙2の走路下側の面のみに湿潤紙力剤を付着させる紙力強化液噴霧工程P2を行った。
長尺原紙2はガイドロール40,42により水平方向に対して+70°の角度で(即ち70°上方に向けて)送り出した。この走路の上側から、長尺原紙2の走路上側の面に対して紙力強化液4を噴霧した。
噴霧装置としてはノズル式噴霧器16を用いた。噴霧する紙力強化液としては、ポリアミド・エピクロロヒドリン系樹脂の溶液、具体的には、星光PMC社製の商品名「WS4030」を用いた。紙力強化液はエアーと混合させながら噴霧した。この際、液滴の粒度は50μmとし、長尺原紙への付着量は、長尺原紙を構成する紙パルプ100質量部に対し、湿潤紙力剤0.05質量部が付着するように噴霧した。また、紙力強化液を噴霧する際の噴射速度は、20m/秒に設定した。
[3]巻取工程:
最後に、湿潤紙力剤を付着させた長尺原紙2を、湿潤紙力剤を付着させた側の面が外側に露出するように巻回してロール状とする巻取工程P3を行った。
前記のように、実施例1の製造方法では長尺原紙2の走路上側の面に対して紙力強化液4を噴霧して湿潤紙力剤を付着させている。従って、長尺原紙2の走路上側の面がロール外側の面となるように長尺原紙2を巻回しロール状とした。なお、図1中、符号44,46,48はガイドロールを示す。
具体的には、まず長尺芯管の外周面に、長尺芯管の長手方向に沿って接着剤を塗工して接着剤塗工部を形成した。この接着剤塗工部を介して、長尺芯管の外周面に長尺原紙の始端部を接着固定した。
長尺芯管としては、外径39mmφ、厚さ0.5mmのボール紙からなる紙管を用いた。この長尺芯管は、ロール状トイレットペーパーの製品幅の26倍の長さを有するものとした。接着剤としては、商品名「カネビノールTV976(日本エヌエスシー社製)」を用いた。長尺原紙は、ロール状トイレットペーパーの製品幅の26倍の幅を有する長尺原紙を用いた。長尺原紙の坪量は17g/mであった。
次いで、始端部が長尺芯管の外周面に接着固定された長尺原紙を製品長さ分だけ長尺芯管に巻回しロール状とした。長尺原紙の巻取り長さは60mとした。
長尺原紙の終端部に、長尺原紙の幅方向に沿って接着剤を塗工して接着剤塗工部を形成し、この接着剤塗工部を介して、ロールの外周面に長尺原紙の終端部を接着固定することにより、ログを形成した。接着剤としては、商品名「カネビノールTV995(日本エヌエスシー社製)」を用いた。
最後に、切断刃により、ログを製品幅にカットした。切断刃としては、刃の厚さが最大4.8mmのログソー(丸刃)を用いた。これにより幅114mm、巻長60m、1プライのロール状トイレットペーパーを得た。
以下、本発明に係る製造方法のバリエーションについて説明する。以下の説明においては、実施例1の製造方法と同様の部分については説明を割愛し、特徴的な部分のみを説明する。
(実施例2)
実施例2として図2に示す製造方法を実施した。図2に示す製造方法では、トイレットペーパー用原紙が大径に巻回された2つの原反ロール10(10a,10b)を用いた。そして、この原反ロール10(10a,10b)から送り出された長尺原紙2(2a,2b)についてエンボス加工工程P1、紙力強化液噴霧工程P2及び巻取工程P3を行った。即ち、この製造方法は、ダブル(2プライ)のロール状トイレットペーパーを製造するためのものである。
実施例2の製造方法は、1)原反ロール10(10a,10b)からガイドロール18,20を経て送り出された長尺原紙2(2a,2b)をガイドロール22にて積層し複層長尺原紙12とした後にエンボス加工工程P1を行ったこと、2)長尺原紙2bの走路上側の面に紙力強化液4を噴霧したこと、3)複層長尺原紙12の巻き取り長さを30mとしたことを除き、実施例1の製造方法に準じて実施した。
本発明に係る製造方法は、ロール状トイレットペーパーの製造に利用することができる。特に温水洗浄便座が設置されたトイレ用のロール状トイレットペーパーの製造に好適に用いることができる。
2,2a,2b:長尺原紙、4:紙力強化液、8:空間、10,10a,10b:原反ロール、12:複層長尺原紙、14:エンボスロール、14a:凸エンボスロール、14b:ラバーロール、16:ノズル式噴霧器、18,20,22,34,36,38,40,42,44,46,48:ガイドロール、P1:エンボス加工工程、P2:紙力強化液噴霧工程、P3:巻取工程。

Claims (3)

  1. 原反ロールから送り出された長尺原紙に対してその全面に亘ってエンボス加工を施すエンボス加工工程と、
    前記エンボス加工が施された長尺原紙を送り出し、前記長尺原紙の走路の上方又は下方から前記長尺原紙に対して湿潤紙力剤を含有する紙力強化液を噴霧し、前記長尺原紙の一方の面のみに前記湿潤紙力剤を付着させる紙力強化液噴霧工程と、
    前記湿潤紙力剤を付着させた長尺原紙を、前記湿潤紙力剤を付着させた側の面が外側に露出するように巻回してロール状とする巻取工程と、を備えたロール状トイレットペーパーの製造方法。
  2. 前記エンボス加工工程が、複数の原反ロールから送り出された長尺原紙が積層された複層長尺原紙に対して前記エンボス加工を施すものであり、
    前記紙力強化液噴霧工程が、前記エンボス加工が施された前記複層長尺原紙を送り出し、前記複層長尺原紙の走路の上方又は下方から前記複層長尺原紙に対して前記紙力強化液を噴霧し、前記複層長尺原紙の一方の面のみに前記湿潤紙力剤を付着させるものであり、
    前記巻取工程が、前記湿潤紙力剤を付着させた複層長尺原紙を、前記湿潤紙力剤を付着させた側の面が外側に露出するように巻回してロール状とするものである請求項1に記載のロール状トイレットペーパーの製造方法。
  3. 前記エンボス加工工程は、前記長尺原紙に対してラバースチール法でエンボス加工を施すものである請求項1又は2に記載のロール状トイレットペーパーの製造方法。
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