JP2011100713A - シールドケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】屈曲耐久性及び捩り耐久性に優れ、且つ数アンペア以上のノイズ電流が流れた際の温度上昇を抑制したシールド層を備えるシールドケーブルを提供することを目的とする。
【解決手段】
シールドケーブル10において、内部導体11の外周に絶縁層12を形成する絶縁電線1本又は複数本からなるコア13と、前記コア13の外周側に配置されたシールド層15と、前記シールド層15の外周側に配置されたシース層16と、からなり、前記シールド層15は、複数本の導体素線を撚り合わせてなる1本又は複数本の撚線14を螺旋状に前記コア13に巻き付けることにより形成される撚線シールド層15からなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、1本又は複数本の絶縁電線の周囲にシールド層を備えたシールドケーブルに係り、特に屈曲耐久性と捩り耐久性に優れたシールドケーブルに関するものである。
従来、電子情報機器や家電機器等の機器において、該機器内に設置されているインバータ等が電磁波ノイズの発生源となり、該発生源より発生した電磁波ノイズがケーブルを介して輻射(放射)され、周辺の他の機器に対して誤作動等の悪影響を及ぼすという問題がある。
また、逆に、ケーブルに電磁波ノイズが混入し、機器に誤作動等の悪影響を受けるという問題もある。
これら問題を解決するための従来技術として、ケーブル(絶縁電線)の外周側に電磁波ノイズをシールドするためのシールド層を設けたシールドケーブルがある。シールドケーブルの種類として、金属素線横巻きシールドケーブル、金属素線編組シールドケーブル、或いは銅箔糸編組シールドケーブルといったものがある。これらのシールドケーブルを使用し、シールド層をアース電位に接続することで、電磁波ノイズの輻射を抑制するとともに、ケーブルを介した電磁波ノイズの混入を抑制することができる。
特開2007−80706号公報 特開平7−29427号公報 特開2002−313144号公報 特開2006−031954号公報
ところで、近年、ロボットの普及、自動車の電装化に伴い、屈曲や捩りを繰り返し多く受ける環境においてもシールドケーブルが多く配索されるようになり、それに伴い、シールドケーブルに対して優れた屈曲耐久性と捩り耐久性が求められるようになった。
しかし、上述した従来のシールドケーブルには、以下の問題があった。
まず、金属素線編組シールドケーブルに関して、シールドケーブルの屈曲や捩れによって、金属素線が互いに擦れあい、磨耗によりシールド層を形成する金属素線が断線し易いという問題がある。
また、金属素線横巻きシールドケーブルに関して、屈曲耐久性は、上述した金属素線編組シールドケーブルよりは優れている。しかし、シールドケーブルの捩りについては、捩り時の歪みが大きいため、金属素線編組シールドケーブル同様、シールド層を形成する金属素線が断線し易いという問題がある。
また、断線した金属素線は、ケーブル(絶縁電線)の絶縁層に刺さって貫通することによって、ケーブル(絶縁電線)の内部導体と接触し、短絡を発生させる虞れがある。
このように、シールド層を形成する金属素線の断線は、シールドケーブルの屈曲寿命に関係するため、非常に重要な問題である。
この問題を解決するべくシールドケーブルとして、屈曲耐久性及び振り耐久性を向上させた銅箔糸編組シールドケーブルというシールドケーブルがある。
しかし、この銅箔糸編組シールドケーブルにおけるシールド層の電気抵抗は、他の従来のシールドケーブルと比較して、約10倍と大きいため、数アンペア以上のノイズ電流が流れる環境においては、シールド層の温度上昇が大きくなり過ぎる場合があり、使用環境が制限されるという問題がある。
このように、従来のシールドケーブルにおいては、高い屈曲耐久性と捩り耐久性及びシールド層の温度上昇の抑制を同時に実現することが困難であった。
本発明は、上記の事情を鑑みなされたもので、屈曲耐久性及び捩り耐久性に優れ、且つ数アンペア以上のノイズ電流が流れた際の温度上昇を抑制したシールド層を備えるシールドケーブルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、内部導体の外周に絶縁層を形成する絶縁電線1本又は複数本からなるコアと、前記コアの外周側に配置されたシールド層と、前記シールド層の外周側に配置されたシース層と、からなり、前記シールド層は、複数本の導体素線を撚り合わせてなる1本又は複数本の撚線を螺旋状に前記コアに巻き付けることにより形成される撚線シールド層からなることを特徴とするシールドケーブルである。
請求項2の発明では、前記シールド層は、更に、前記コアと前記撚線シールド層の間に配置され、芯糸に銅箔を巻きつけた銅箔糸を複数本編み合わせてなる銅箔糸編組シールド層を含むという構成でもよい。
請求項3の発明では、前記シールド層は、更に、前記コアと前記撚線シールド層の間に配置され、芯糸に金属メッキを施した金属メッキ糸を複数本編み合わせてなる金属メッキ糸編組シールド層を含むという構成でもよい。
請求項4の発明では、前記撚線を前記コアの外周側に螺旋状に巻き付けた際、前記撚線と前記コアの中心軸がなす巻き付け角度が10〜80°であるという構成でもよい。
請求項5の発明では、前記撚線を前記コアの外周側に螺旋状に巻き付けた際、前記撚線と前記コアの中心軸がなす巻き付け角度が30〜80°であるという構成でもよい。
請求項6の発明では、前記シールド層と前記シース層との間に、衝撃吸収性の繊維を編み合わせた補強編組層を配置するという構成でもよい。
請求項7の発明では、前記撚線は、前記導体素線に潤滑剤を塗布して撚り合わせることにより形成されるという構成でもよい。
請求項8の発明では、前記潤滑剤は、シリコン油でも良い。
本発明によれば、屈曲耐久性及び捩り耐久性に優れ、且つ数アンペア以上のノイズ電流が流れた際の温度上昇を抑制したシールド層を備えるシールドケーブルを提供することができる。
本発明の一実施の形態を示すシールドケーブルの斜視図である。 図1のシールドケーブルにおいて、コアに巻き付けられた撚線とコアの中心軸がなす角度である巻き付け角度αを説明するための説明図である。 本発明の他の実施の形態を示すシールドケーブルの斜視図である。 図3の変形例を示すシールドケーブルの斜視図である。 本発明のさらに他の実施の形態を示すシールドケーブルの斜視図である。
以下、本発明の好適な一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1において、内部導体11の外周を絶縁体12で被覆した絶縁電線1本をコア13とし、そのコア13の外周に、導体素線(金属素線)を複数本撚った撚線14を1本又は複数本を螺旋状に巻き付けて電磁波ノイズをシールドするシールド層としての撚線シールド層15を形成し、その撚線シールド層15の外周にシース層16を被覆してシールドケーブル10としたものである。なお、コア13に関し、図1の形態では、絶縁電線1本としたが複数本としても良い。この場合、撚線14は、複数本の絶縁電線を一括して螺旋状に巻き付ける構成となる。
また、導体素線を撚って撚線14とする際には、導体素線に潤滑剤としてシリコン油を塗布して撚り合わせるとよい。
図2は、図1に示したコア13の外周側に撚線14を巻き付けた際、巻き付けられた撚線14とコア13の中心軸がなす角度である巻き付け角度αを説明するための説明図である。図2に示す巻き付け角度αは、10〜80°であればよく、30〜80°であればなおよい。製造する機械の性能上、また誤差を含めて、好ましい角度は、30±5°程度であればよい。
このように、コア13の外周に撚線14を巻き付けて撚線シールド層15を形成することで、屈曲耐久性及び捩り耐久性に優れ、これにより、導体素線が断線し難くなり、且つ数アンペア以上のノイズ電流が流れた際のシールド層の温度上昇を抑制することができるようになる。
図3、図4は、本発明の他の実施の形態を示したものである。
図3の実施の形態では、図1に示したコア13に直接、撚線14を巻き付けるのではなく、コア13の外周側であって、コア13とコア13に螺旋状に巻き付けられた撚線14との間に、即ち、コア13と撚線シールド層15との間に、芯糸に銅箔を巻き付けた銅箔糸を複数本編み合わせてなる銅箔糸編組シールド層17が形成されている。図3の形態の場合、撚線シールド層15と銅箔糸編組シールド層17の両方でシールド層である。
次に、図4の実施の形態では、図3の銅箔糸編組シールド層17の代わりに、芯糸に金属メッキを施した金属メッキ糸(金属糸)を複数本編み合わせてなる金属糸編組シールド層18が形成されている。図4の形態の場合、撚線シールド層15と金属糸編組シールド層18の両方でシールド層である。
この図3、図4のシールドケーブル10においても、図1の実施の形態と同様、屈曲耐久性及び捩り耐久性に優れ、これにより、導体素線が断線し難くなり、且つ数アンペア以上のノイズ電流が流れた際のシールド層の温度上昇を抑制することができるようになる。更に、シールド層が2層となるため、図1の実施の形態に比べ、シールド性能は高い。
図5は、本発明のさらに他の実施の形態を示したものである。
図5の実施の形態では、図1の実施の形態において、シールド層である撚線シールド層15の外周側であって、撚線シールド層15とシース層16との間に、衝撃吸収性の繊維を編み合わせた補強編組層19を形成している。
この補強編組層19を形成することで、撚線14からなる撚線シールド層15の屈曲時や捩れ時の強度を更に高めることができる。なお、補強編組層19は、図1の実施の形態に対してだけでなく、図3及び図4の実施の形態に対しても、同様に適用することができ、且つ同様な効果が得られる。
(実施例1)
図1のシールドケーブル10の内部導体11としてφ0.12mmのスズメッキ軟導線を用い、絶縁層12として架橋ポリエチレンをスズメッキ軟導線の外周に被覆して1本の絶縁電線からなるコア13とした。撚線14としては、φ0.12mmのスズメッキ軟導線を複数本撚って形成し、1本の絶縁電線からなるコア13の外周に4本の撚線14をコア13の中心軸に対して30±5°の巻き付け角度で巻き付けることで撚線シールド層15を形成し、更にその外周にシース層16としてエチレンプロピレンジエンゴムにて被覆してシールドケーブルを作製した。
(実施例2)
図3のシールドケーブル10は、芯糸に銅箔を巻きつけた銅箔糸(φ0.11mm、銅箔厚12μm)を複数本編み合わせて銅箔糸編組シールド層17を形成し、コア13と撚線シールド層15との間に、配置して形成した以外は、実施例1と同じ条件でシールドケーブルを作製した。
(実施例3)
図4のシールドケーブル10は、芯糸に金属メッキを施した金属メッキ糸(φ0.12mm)を複数本編み合わせてなる金属糸編組シールド層18を形成し、コア13と撚線シールド層15との間に、配置して形成した以外は、実施例1と同じ条件でシールドケーブルを作製した。
(実施例4)
図5のシールドケーブル10は、撚線シールド層15とシース層16との間に、衝撃吸収性の繊維を編み合わせた補強編組層19を配置して形成したこと以外は、実施例1と同じ条件でシールドケーブルを作製した。
(比較例1)
実施例1の撚線シールド層15を形成する撚線14を単線のスズメッキ軟導線(φ0.12mm)とし、巻き付け角度を30±5°で密に並ぶように巻き付けて単線横巻きシールド層を形成した以外は、実施例1と同じ条件でシールドケーブルを作製した。
(比較例2)
実施例2の撚線シールド層15をなくした以外は、実施例2と同じ条件でシールドケーブルを作製した。
(比較例3)
実施例2の撚線シールド層15を形成する撚線14を単線のスズメッキ軟導線(φ0.12mm)とし、巻き付け角度を30±5°で密に並ぶように巻き付けて単線横巻きシールド層を形成した以外は、実施例2と同じ条件でシールドケーブルを作製した。
(比較例4)
実施例3の撚線シールド層15をなくした以外は、実施例3と同じ条件でシールドケーブルを作製した。
(比較例5)
実施例3の撚線シールド層15を形成する撚線14を単線のスズメッキ軟導線(φ0.12mm)とし、巻き付け角度を30±5°で密に並ぶように巻き付けて単線横巻きシールド層を形成した以外は実施例3と同じ条件でシールドケーブルを作製した。
(比較例6)
実施例1の撚線シールド層15に代えて、スズメッキ軟銅線(φ0.12mm)を複数本編み合わせてスズメッキ軟銅線編組シールド層を形成した以外は実施例1と同じ条件でシールドケーブルを作製した。
これら実施例1〜3と比較例1〜6に係るシールドケーブルに対して、屈曲耐久性、捩り耐久性、シールド性能、シールド層の温度上昇の4つの項目に対して試験を行った。
屈曲耐久性試験は、IEC60227−2の電気用品技術基準に基づき、シールドケーブルの下端に錘を連結し、そのシールドケーブルの略中央部を半径30mmの2つのロールで挟み、この2つのロールで挟まれた部分を基準に、曲げR30でシールドケーブルの上端を左右に180°開く形で、シールドケーブルを繰り返し屈曲させ、シールド層を形成する導体素線(スズメッキ軟導線,銅箔糸)が断線した時の屈曲回数を求めた。
捩り耐久性試験は、シールドケーブルの一方端を固定し、固定されていない他端を外径周方向に捩り変位±0.3°/mmで繰り返し捩り、シールド層を形成する導体素線(スズメッキ軟導線,銅箔糸)が断線した時の捩り回数で求めた。ここでいう捩り変位とは、シールドケーブルの他端の外径の周方向の捩り角度[°]をケーブル長[mm]で割った
ものである。
シールド性能試験は、CISRPR25(車載電装機器の放射ノイズ測定に関する国際規格)に準拠し、評価するシールドケーブルの長さを1mとし、一方端に信号発生器を接続し、他端を50ΩのBNCコネクタにて終端し、これを電波吸収体で形成した測定室内に収容し、信号発生器から24dBmのサイン波の信号をシールドケーブルに入力し、シールドケーブルから放射する電磁波(電磁波ノイズ)を測定室内に設けた受信アンテナで測定することでシールド性能を測定した。
但し、当該試験では、比較例6のシールドケーブルのシールド性能を1とし、その比較例6の性能に対する割合で示した。なお、シールド性能とは、シールド層が無いケーブルの放射電磁波レベルを予め測定しておき、実施例及び比較例の各シールドケーブルの放射電磁波レベルを差し引いた値であると定義する。
シールド層の温度上昇試験は、シールドケーブルのシールド層に10アンペアの直流電流を流し、10分後の温度変化を測定し比較した。
以上の試験結果を表1に示す。
Figure 2011100713
実施例1、2、3、4と比較例2、4は、屈曲耐久性試験及び捩り耐久性試験において50万回以上でも断線しなかった。しかし、比較例1、3、5では屈曲耐久性試験で40万回、比較例6では5万回で断線し、捩り耐久性試験では、比較例1、3、5、6とも10万回で断線した。
シールド性能については、実施例1および4では、シールド性能が最も良い比較例6の性能より半分以下となるが、比較的シールド性能が重視されない用途、例えばノイズ発生源そのものが小さい、あるいは付近にノイズ誤作動を起こす機器が少ない場合では実施例1のシールド性能でも支障がない。また、実施例2あるいは実施例3のように、シールド層を複合シールド構造とすれば、比較例6とほぼ同等なシールド性能を有している。
シールド温度上昇については、実施例1、2、3、4ともシールド温度上昇が最も小さい比較例6とほぼ同等な性能を有している。これに対して比較例2,4は、屈曲耐久試験、捩り耐久試験、シールド性能は実施例2、3と略同じであるが、温度上昇が40℃と高くなる。
以上より、実施例1、2、3、4のシールドケーブルは、屈曲耐久性及び捩り耐久性に優れ、且つノイズ電流が流れる際のシールド層の温度上昇を抑制するものであることが明らかとなった。
なお、撚線14に関して、本実施例では、コア13の中心軸に対して巻き付ける巻き付け方向と、撚線14自体の撚り方向とは、同じ方向であったが、相違する方向であっても良い。
次に、巻き付け角度を異ならせた以外は同じ条件で、実施例1に記載のシールドケーブルを作製し、屈曲耐久性(屈曲回数)について調べた。その試験結果を表2に示す。なお、屈曲耐久性試験の方法としては既述の方法を用いた。
Figure 2011100713
表2に示したように、製造する機械の性能上、また誤差を含めて、巻き付け角度を15±2°とした場合には、屈曲耐久性試験において40万回で断線した。巻き付け角度を20±2°とした場合には、屈曲耐久性試験において60万回で断線した。巻き付け角度を25±2°とした場合には、屈曲耐久性試験において70万回で断線した。これらに対し、巻き付け角度を30±2°とした場合には、屈曲耐久性試験において100万回以上でも断線しなかった。巻き付け角度を35±2°とした場合には、屈曲耐久性試験において100万回以上でも断線しなかった。
また、巻き付け角度を異ならせた以外は同じ条件で、実施例2〜4に記載のシールドケーブルを作製し、当該シールドケーブルについても同様な屈曲耐久性試験を行ったが、当該屈曲耐久性試験においても、実施例1に記載のシールドケーブルについての屈曲耐久性試験と同様な傾向(巻き付け角度を30±2°以上とした場合に屈曲耐久性が顕著に向上する傾向)が見られた。
なお、巻き付け角度が80°を超えると、シールドケーブルの製造が技術的に困難になるので好ましくない。
以上より、シールドケーブルとしては、撚線をコアの外周側に螺旋状に巻き付けた際、撚線とコアの中心軸がなす巻き付け角度が30〜80°である場合には、屈曲耐久性が顕著に向上することが明らかとなった。
10 シールドケーブル
11 内部導体
12 絶縁層
13 コア
14 撚線
15 撚線シールド層
16 シース層
17 銅箔糸編組シールド層
18 金属糸編組シールド層
19 補強編組層

Claims (8)

  1. 内部導体の外周に絶縁層を形成する絶縁電線1本又は複数本からなるコアと、
    前記コアの外周側に配置されたシールド層と、
    前記シールド層の外周側に配置されたシース層と、
    からなり、
    前記シールド層は、複数本の導体素線を撚り合わせてなる1本又は複数本の撚線を螺旋状に前記コアに巻き付けることにより形成される撚線シールド層からなることを特徴とするシールドケーブル。
  2. 前記シールド層は、更に、
    前記コアと前記撚線シールド層の間に配置され、
    芯糸に銅箔を巻きつけた銅箔糸を複数本編み合わせてなる銅箔糸編組シールド層を含むことを特徴とする請求項1記載のシールドケーブル。
  3. 前記シールド層は、更に、
    前記コアと前記撚線シールド層の間に配置され、
    芯糸に金属メッキを施した金属メッキ糸を複数本編み合わせてなる金属メッキ糸編組シールド層を含むことを特徴とする請求項1記載のシールドケーブル。
  4. 前記撚線を前記コアの外周側に螺旋状に巻き付けた際、前記撚線と前記コアの中心軸がなす巻き付け角度が10〜80°であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか記載のシールドケーブル。
  5. 前記撚線を前記コアの外周側に螺旋状に巻き付けた際、前記撚線と前記コアの中心軸がなす巻き付け角度が30〜80°であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか記載のシールドケーブル。
  6. 前記シールド層と前記シース層との間に、衝撃吸収性の繊維を編み合わせた補強編組層を配置することを特徴とする請求項1〜請求項5いずれか記載のシールドケーブル。
  7. 前記撚線は、前記導体素線に潤滑剤を塗布して撚り合わせることにより形成されることを特徴とする請求項1〜請求項6いずれか記載のシールドケーブル。
  8. 前記潤滑剤は、シリコン油であることを特徴とする請求項7記載のシールドケーブル。
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