JP2011094632A - 電磁燃料噴射弁及びその組立て方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射弁の可動子のストローク調整を簡単にする。
【解決手段】固定コアと燃料噴射口の間に配置され、先端に燃料噴射口を開閉する弁体を
有する可動子の最大外径を固定コアの中心に設けた貫通孔の最小内径より小さくする。電
磁駆動機構を構成する可動コアの動きに応じて可動コアが駆動されるが、両者は独立に動
くこともできる。また、金属材製筒状容器の小径筒状部の先端に燃料噴射口を設け、大径
筒状部内周に固定コアを固定した後に、先端に燃料噴射口を開閉する弁体を備えた可動子
を固定コアの貫通孔を通して装着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は内燃機関の電磁駆動式燃料噴射弁およびその組立て方法に関し、殊に金属材製筒状容器の中に固定コアと可動子を配置して電磁駆動装置で可動子を駆動し、可動子の先端に設けた弁体で、前記金属材製筒状容器の先端に設けた燃料噴射口を開閉する電磁燃料噴射弁及びその組立て方法に関するものである。
この種電磁燃料噴射弁では先端側に燃料噴射口が取付けられた金属材製筒状容器を備える。金属材製筒状容器の後端側の内周部には中心に燃料導入通路となる貫通孔が形成された固定コアが取付けられている。この固定コアと燃料噴射口との間には可動子が配置されている。可動子はプランジャを備え、そのプランジャの固定コア側の端部に固定コアの端面に対面するように設けた可動コアを備える。また、プランジャの他端には燃料噴射口を開閉する弁体が設けられている。金属材製筒状容器の外側周囲には筒状の電磁コイル装置が取付けられ、電磁コイル装置の周囲に、固定コア,可動コアを通る磁気通路が形成される。軸方向に長い金属材製筒状容器には、可動子を組み込んだ後、固定コアが取付けられ、その後可動子の弁体が燃料噴射口を閉塞する方向に可動子を付勢するばねとそのばねの付勢力を調整する調整子がこの順に、固定コアの燃料導入通路の中に配置される。
特許第3734702号公報
従来の電磁燃料噴射弁及びその組立て方法では金属材製筒状容器の中にまず可動子を組み込んで、しかる後に固定コアを金属材製筒状容器の開口端部内周部に固定していた。このため、可動子のストロークが調整し難いという問題があった。本発明の目的は、可動子のストロークの調整が容易な電磁燃料噴射弁及びその組立て方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、固定コアと燃料噴射口の間に配置され、先端に燃料噴射口を開閉する弁体を有する可動子の最大外径を固定コアの中心に設けた貫通孔の最小内径より小さくすることで達成される。また、先端に燃料噴射口を有する金属材製筒状容器の後端部内周に固定コアを固定した後に、先端に燃料噴射口を開閉する弁体を備えた可動子を固定コアの貫通孔を通して装着することで達成される。
このように構成した本発明では、固定コアを固定した後に可動子を組み込むので、可動子のストローク調整がやりやすい。
第1の実施例の電磁燃料噴射弁の縦断面図である。 第1の実施例の電磁燃料噴射弁の部分拡大断面図である。 第1の実施例の電磁燃料噴射弁の部分拡大断面図である。 第1の実施例の電磁燃料噴射弁の組立を説明するための図面である。 第1の実施例の電磁燃料噴射弁の組立を説明するための図面である。 第1の実施例の電磁燃料噴射弁の組立を説明するための図面である。 第1の実施例の電磁燃料噴射弁の組立を説明するための図面である。 第1の実施例の電磁燃料噴射弁の組立を説明するための図面である。 第1の実施例の電磁燃料噴射弁の組立を説明するための図面である。 第1の実施例の電磁燃料噴射弁の組立を説明するための図面である。 第2の実施例の電磁燃料噴射弁の縦断面図である。 第1の実施例の電磁燃料噴射弁の縦断面図である。
以下、本発明の一実施例を図面に従って詳細に説明する。
本実施例は内燃機関に用いる電磁コイルを備えた燃料噴射弁に本発明を適用したものである。
電磁コイルを付勢,消勢することによって可動コアを固定コアに吸引し、あるいは固定コアから離間させる。このときの可動コアの動きによって先端に弁体を設けた可動子を往復動させる。
可動子の往復動によってノズル部先端に設けた燃料噴射口が開閉され当該噴射口より燃料が噴射される。
具体的には、一端の燃料導入口から他端の燃料噴射口までの寸法が長く、その結果可動子の長さが長いタイプの電磁燃料噴射弁、いわゆるロングタイプの電磁燃料噴射弁に本発明を実施したものである。
図1は実施例の電磁燃料噴射弁の縦断面図である。図2,図3は図1の部分拡大図で実施例の電磁燃料噴射弁の動作状態を説明するための図面で、図2は開弁状態を示す図面で、図3は閉弁状態を示す図面である。
以下、図1乃至図3に従って、実施例の電磁燃料噴射弁の全体構成を説明する。
金属材製筒状容器20は直径が小さい小径筒状部21と直径が大きい大径筒状部23とを備え、両者間は円錐断面部22により繋がっている。
小径筒状部21の先の部分にはノズル体30が形成される。
ノズル体30の他端に形成された筒状部31には、ガイド部材35,オリフィスプレート36がこの順に積層されて挿入され、オリフィスプレート36の周囲38で筒状部31に溶接により固定される。
ガイド部材35は後述する可動子10のプランジャ11もしくは弁体12の外周をガイドすると共に、燃料を図の矢印Fで示すように放射方向外側から内側に案内する燃料のガイドも兼ねる。オリフィスプレートはプランジャの中心軸線に対して傾斜をもって貫設された複数の燃料噴射口37を有する。この複数の貫通孔は入り口側(弁体側)が小さい直径を有し、出口側が大きい直径を有する、直径の異なった段付きの孔で形成されている。
オリフィスプレート36にはガイド部材35に面する側に円錐状の弁座39が形成されている。この弁座39には後述するプランジャ11の先端に設けた弁体12が当接し、矢印Fで示す燃料の流れを燃料噴射口37に導いたり遮断したりする。
ノズル体30の肉厚T1は金属材製筒状容器20の他の肉厚T2〜T4よりも厚く形成されている。その理由はその外周に溝32を形成し、この溝32に樹脂材製のチップシールあるいは金属の周りにゴムが焼き付けられたガスケットで代表されるシール部材32Aを嵌め込むためである。
溝32の中央には環状の小突起32Bが設けられており、これによりシール部材32Aのスラスト方向の動きが規制され、燃料噴射弁をエンジンのシリンダへッドやシリンダブロックの取付け孔に装着する際の抜け止め機能を果たしている。
シール部材32Aを装着した後のシール部分の外径はノズル体30の外径よりも大きくなり、このためシリンダへッドやシリンダブロックの取付け孔の内壁にシール部材32Aが圧接する。かくして、燃焼室の高圧が作用する状態において、シールの機能が達成される。
一方、ノズル体30の外径および金属材製筒状容器20の小径筒状部21の外径はシリンダへッドやシリンダブロックの取付け孔の直径よりわずかに小さく構成されており、隙間嵌め状態で取付け孔に装着される。
ノズル体30の内径は筒状部31の始まりの位置まで一様な小径を保ち、可動子10のプランジャ11の外周に断面積が一様な燃料通路を形成している。
ノズル体30の内径は筒状部31の部分で直径が大きくなり、ガイド部材35,オリフィスプレート36の挿入部を形成している。
ノズル体30の筒状部31の外径は先端まで一様で、肉厚T4が他の部分T1〜T3より薄く形成され、ノズル体30の最先端部にはガイド部材35,オリフィスプレート36を取り付ける筒状部が形成されている。
金属材製筒状容器20の大径筒状部23の内周下端部には可動子10のプランジャ11をガイドするプランジャガイド11Aが大径筒状部23の絞り加工部25に圧入固定されている。
プランジャガイド11Aは中央にプランジャ11をガイドするガイド孔11Bが設けられており、その周囲に複数個の燃料通路11Cが穿孔されている。
さらに、中央の上面には押出し加工により凹部11Dが形成されている。この凹部11Dには後述するばねが保持される。
プランジャガイド11Aの中央下面にはこの凹部11Dに対応する凸部が押出し加工によって形成され、その凸部中央にプランジャ11のガイド孔11Bが設けられている。
かくして、細長い形状のプランジャ11はプランジャガイド11Aのガイド孔11Bとガイド部材35のガイド孔によってまっすぐに往復動するようガイドされる。
このように、金属材製筒状容器20は先端部から後端部まで、同一部材で一体に形成されているので部品の管理がやり易く、また組立て作業性が良い。
可動子10は細長いプランジャ11を備えている。プランジャ11の一端には弁体12が溶接により固定されている。プランジャの先端部には凹部が形成されており、その凹部にボール弁の外周の一部が嵌め込まれ、両者の接触部で溶接されている。
他端にはプランジャ11の直径より大きい外径を有する円筒状の頭部13が圧入され、圧入部の外周部で溶接13Aされる。
この溶接部はプランジャ11の上端面の頭部13との接触部を環状に溶接しても良い。この場合、後述する第1のばね52の着座面が、溶接部によって凸凹にならないようにするか、ばねの内径を溶接部の直径より大きくする必要がある。
また、頭部13の下端面内周部のプランジャ11との接触部を環状に溶接しても良い。この場合は後述する可動コア15の上端面と溶接部とが緩衝しないように溶接部となる頭部13の内周、若しくはプランジャ11外周に環状の凹部を設け、その環状の凹部の窪みの中に両者の接触部が形成されるようにして、環状の凹部の窪みの中で溶接するか、環状の溶接部の凸凹を収容する環状の凹部を可動コア15上端面内周部に設けるかすると良い。
可動子10はプランジャ11が貫通する貫通孔14を中央に備えた可動コア15を有する。可動コア15はプランジャガイド11Aと対面する側の面の中央にばね受け用の凹部15Aが形成されており、プランジャガイド11Aの凹部11Dとこの凹部15Aとの間にばね16が保持されている。
円筒状の頭部13の直径より貫通孔14の直径の方が小さいので、プランジャ11をオリフィスプレート36の弁座39に向かって押付けるばね52(第1のばね)の付勢力もしくは重力の作用下においては、ばね16(第2のばね)によって保持された可動コア15の上端面にプランジャ11の頭部13の内周下端面が当接し、係合している。
これよりばね52(第1のばね)の付勢力もしくは重力に逆らう上方への可動コア15の動きあるいは、ばね52の付勢力もしくは重力に沿った下方へのプランジャ11の動きに対しては両者は協働して一緒に動くことになる。
しかし、ばね52の付勢力もしくは重力に関係なくプランジャ11を上方へ動かす力、あるいは可動コア15を下方へ動かす力が独立して両者に別々に作用したときは、両者は別々の方向に動こうとする。
このとき、貫通孔14の部分でプランジャ11の外周面と可動コア15の内周面との間の5乃至15ミクロンの微小ギャップに存在する流体の膜が両者の異なった方向への動きに対して摩擦を生じ、両者の動きを抑制する。つまり両者の急速な変位に対してブレーキをかける。ゆっくりした動きに対してはほとんど抵抗を示さない。かくして、このような両者の反対方向への瞬間的な動作は短時間の間に減衰する。
この現象に基づく効果は後ほど説明する。
ここで、可動コア15は、大径筒状部23の内周面と可動コア15の外周面との間ではなく、可動コア15の貫通孔14の内周面とプランジャ11の外周面とによって中心位置が保持されている。そして、プランジャ11の外周面は可動コア15が、単独で軸方向に移動するときのガイドとして機能している。
可動コア15の下端面はプランジャガイド11Aの上端面に対面しているが、ばね16が介在していることで両者が接触することはない。
可動子10のプランジャ11は全体が中実の金属で構成されているが、円筒状の頭部13が固定された上端からプランジャガイド11Aまでの位置にかけて、中心部に燃料通路用の孔17が穿孔されており、可動コア15のばね16のための凹部15Aの位置に設けた放射状の複数の横孔17Aを通して、プランジャ11外周の燃料通路15Bに連通している。
可動コア15の外周面と金属材製筒状容器20の大径筒状部23の内周面との間には微小空隙gAが設けられている。この微小空隙gAは可動コア15の軸方向の動きを許容するために、貫通孔14の部分においてプランジャ11の外周面と可動コア15の内周面との間に形成される5乃至15ミクロンの微小ギャップより大きいたとえば0.1ミリメートル程度にしてある。あまり大きくすると磁気抵抗が大きくなるので、このギャップは磁気抵抗との兼ね合いで、決定される。
金属材製筒状容器20の大径筒状部23の内周部には固定コア50が圧入され、圧入接触位置で溶接51A接合されている。この溶接接合により金属材製筒状容器20の大径筒状部23の内面と固定コア50の外周面との間を通って、金属材製筒状容器20の大径筒状部23の内部と外気との間に形成される燃料漏れ隙間が密閉される。
固定コア50の外周には環状の鍔部58が形成されており、金属材製筒状容器20の大径筒状部23の上端面がこの鍔部58の下端面に当接して両者が位置決めされる。
鍔部58の上端面(固定コア50の肩部55)が位置するA−A面と環状ヨークの上端面が同一平面に位置するように保持され、環状ヨーク42と固定コア50の接触部44に沿って環状に溶接される。
固定コア50は中心にプランジャ11の頭部13の直径よりわずかに大きい直径の貫通孔51が穿孔されている。
固定コア50の貫通孔51の下端部内周にはプランジャ11の筒状の頭部13が非接触状態で挿通されている。固定コア50の貫通孔51の内周面と可動子10の頭部13の外周との間の隙間は上記した微小空隙gAと同程度の隙間が与えられている。これは、可動子10の往復動に対して余分な抵抗がかからないようにするためである。
プランジャ11の頭部13の上端面には初期荷重設定ばね52(第2のばね)の一端が当接しており、他端が貫通孔51の上端部に圧入される調整子54で受け止められることで、筒状の頭部13と調整子54の間に固定されている。
調整子54の固定位置を調整することでばね52がプランジャ11を弁座39に押付ける初期荷重を調整することができる。
図2,図3に示すごとく、初期荷重設定ばね52の初期荷重が調整された状態で、固定コア50の下端面が可動子10の可動コア15の上端面に対して約20乃至100ミクロン程度(図面では誇張してある)の磁気ギャップGaを隔てて対面するように構成されている。
可動コア15の外径と固定コア50の外径はほんのわずかだけ(約0.1ミリメートル)可動コア15の外径が小さい。一方、可動コア15の中心に位置する貫通孔14の内径は可動子10のプランジャ11及び弁体12の外径よりわずかに大きい。また筒状の頭部13の外径より固定子コア50の貫通孔51の内径の方がわずかに大きい。そして頭部13の外径は可動コア15の貫通孔14の内径より大きい。
その結果磁気ギャップGaを隔てて対面する可動コア15の環状端面の放射方向の幅は固定コア50の環状端面の放射方向の幅より大きい。これにより、磁気ギャップGaでの磁気通路面積を十分確保しながら、可動子10の頭部13の下端面と可動子10の可動コア15の上端面との軸方向の係合代を確保している。
なお、可動コア15の内周上端のエッジ部に対面するプランジャ11の外周面には溝13Bが設けられている。この溝13Bは可動コア15の内周上端のエッジ部に加工時のバリなどに起因する凸凹があっても両者が接触しないように配慮して、両者の相対的な動きに悪影響を与えないようにするためのものである。
図1に戻って、固定コア50の肩部55から上方に突出する部分は磁気通路としての機能は必要ないので径方向の厚みを薄くしている。肩部55から突出する部分の肩部55と先端までの中間位置にフランジ部56が形成されており、肩部55とフランジ部56との間には環状の溝57が形成される。
フランジ部56より先においてはさらに径方向の厚みが薄くなっている。この厚みが薄くなっている部分の外側に燃料導入パイプ61の下端内周面が圧入され、燃料導入パイプ61の下端の外周61Aで固定コア50に溶接されている。
一方、燃料導入パイプ61の上端内周には燃料フィルター62が、外周にはOリング63がそれぞれ装着されている。
金属材製筒状容器20の大径筒状部23の外周にはカップ状ヨーク41とこのカップ状ヨークの開放側開口を塞ぐように設けられた環状ヨーク42が固定されている。
カップ状ヨーク41の底の部には中央に貫通孔41Aが設けられており、貫通孔41Aには金属材製筒状容器20の大径筒状部23が挿通している。
カップ状ヨーク41の周壁の部分は金属材製筒状容器20の大径筒状部23の外周面に対面している。
金属材製筒状容器20の鍔部58の外周と環状ヨーク42の内径はほぼ同径に形成され、環状ヨーク42の内周は鍔部58の外周に圧入され、上端面の接触面で、環状に溶接される。
環状ヨーク42の外径とカップ状ヨーク41の外径とはほぼ同じ径に形成されている。
カップ状ヨーク41の上端面が環状ヨーク42の下端面に当接した状態でカップ状ヨーク41は位置決めされる。
カップ状ヨーク41と環状ヨーク42とによって形成される筒状空間内には筒状の電磁コイル43が配置されている。
電磁コイル43は半径方向外側に向かって開口する断面がU字状の溝を持つ環状のコイルボビン43Aと、この溝の中に巻きつけられた銅線で形成される環状コイル43Bとから構成されている。
電磁コイル装置40は電磁コイル43,カップ状ヨーク41及び環状ヨーク42から構成される。
カップ状ヨーク41の上端外周縁と環状ヨーク42の下端外周縁との接合面45に沿って環状に溶接することで、カップ状ヨーク41が環状ヨーク42に固定される。
また、カップ状ヨーク41の下端内周縁と大径筒状部23の外周面との接合面46に沿って環状に溶接することで、カップ状ヨーク41が金属材製筒状容器20の大径筒状部23の外周部に固定される。
かくして、電磁コイル43の周りに矢印BHで示すトロイダル状の磁気通路BHが形成される。
電磁コイル43の巻き始め、巻き終わり端部には剛性のある導体43Cが固定されており、環状ヨーク42に設けた貫通孔より導体43Cが引き出されている。
この導体43Cと燃料導入パイプ61,固定コア50の溝57,フランジ部56及び、基準面A−Aは樹脂によりモールド成形され、樹脂成形体71で覆われる。
導体43Cの先端部に形成されたコネクタ71にはバッテリ電源より電力を供給するプラグが接続され、図示しないコントローラによって通電,非通電が制御される。
図2に示すごとく、電磁コイル43に通電中は、磁気回路BHを通る磁束によって磁気ギャップGaにおいて可動子10の可動コア15と固定コア50との間に磁気吸引力が発生し、可動コア15がばね52の設定荷重を超える力で吸引されることで上方へ動く。このとき可動コア15はプランジャの頭部13と係合して、プランジャ11と一緒に上方へ移動し、可動コア15の上端面が固定コア50の下端面に衝突するまで移動する。
その結果、プランジャ11の先端の弁体12が弁座39より離間し、燃料が燃料通路Fを通り、複数の噴射口37から燃焼室内に噴出する。
電磁コイル43への通電が断たれると、磁気回路BHの磁束が消滅し、磁気ギャップGaにおける磁気吸引力も消滅する。
この状態では、プランジャ11の筒状の頭部13を反対方向に押す初期荷重設定ばね52のばね力がばね16の力に打ち勝って可動子10に作用する。
その結果、磁気吸引力を失った可動子10は初期荷重設定ばね52のばね力によって、弁12が弁座39に接触する閉位置に押し戻される。
このとき、筒状頭部13は可動コア15に係合して可動コア15はばね16の力に打ち勝って、プランジャガイド11A側へ動く。
弁12が弁座39に勢い良く衝突すると、プランジャ11は初期荷重設定ばね52を圧縮する方向へ跳ね返る。
しかし、可動コア15はプランジャ11とは別体であるため、プランジャ11は可動コア15から離れて可動コア15の動きとは反対方向に動こうとする。このときプランジャ11の外周と可動コア15の内周との間には流体による摩擦が発生し、跳ね返るプランジャ11のエネルギが、いまだ慣性力によって反対方向(弁の閉じ方向)に移動しようとしている可動コア15の慣性質量によって吸収される。
跳ね返り時には慣性質量の大きな可動コア15がプランジャ11から切り離されるので、跳ね返りエネルギ自体も小さくなる。
また、プランジャ11の跳ね返りエネルギを吸収した可動コア15は自らの慣性力がその分減少するので、ばね16を圧縮するエネルギが減少して、ばね16の反発力が小さくなり、可動コア15自体の跳ね返り現象によってプランジャ11が開弁方向に動かされる現象は発生しない。
かくして、プランジャ11の跳ね返りは最小限に抑えられ、電磁コイル装置43への通電が断たれた後に弁が開いて、燃料が不作為に噴射される、いわゆる二次噴射現象が抑制される。
以上のように構成した実施例によれば、磁路を構成する部材以外の部分の材料の肉厚や直径を極力薄くあるいは小さくしたので、小型で軽量のロングノズル型の電磁燃料噴射弁が得られた。
また、金属材製筒状容器部がシームレスで、且つ十分に短い寸法で構成できるので、磁気特性が良好でしかも成形性に富んだ構成となり、小型で安価な燃料噴射弁を提供できる。
さらに、金属材製筒状容器に固定コア,可動コアを組付けた後で、固定コア,可動コアの貫通孔に可動子を挿通することで、金属材製筒状容器の内部に可動子を組付けることができるので、組付け作業が簡単になる。
可動子のストロークの調整は、固定コアの貫通孔から落とし込んだ可動子の頭部を治具で押して、弁体が弁座に接触するのを確認し、その位置を測定する。予め可動コアの上端位置を測定しておき、可動コアの上端位置と固定コアの頭部上端位置との寸法差を求める。その差が予め設定された値になるようプランジャの頭部下端と可動コア上端面との接触部間に予め用意した調整スペーサ(シム)を取り付けてプランジャを組み直す。
あるいは、長さの異なる複数のプランジャを用意しておいて、上記した寸法差が許容値になるプランジャを選択して組み直す。
最後に初期荷重設定ばねを落とし込み、その後調整子を固定コアの貫通孔に挿入して初期荷重が所定値になるよう調整して調整子を固定し、ばね及び可動子を固定する。
以下、図4乃至図13にしたがって、本実施例の電磁燃料噴射弁の組立て方法および各部品の材料について詳説する。
図4は金属材製筒状容器20の加工後の状態を示す断面図と、これに組み付けるプランジャガイド11A,ガイド部材35及びオリフィスプレート36の断面図を示す。図5は金属材製筒状容器20にプランジャガイド11A,ガイド部材35及びオリフィスプレート36を組付けた全体の断面図を示す。
金属材製筒状容器20は実施例では、磁性材であるJIS規格のSUS430Fで特定されるフェライト系ステンレス鋼を用い、プレス成形と絞り成形を複数回繰り返して大径筒状部23,円錐断面部22,小径筒状部21およびノズル体30を一体に成形する。また、筒の肉厚を変えて磁気特性を調整したり、必要な部分を弱磁性化あるいは非磁性化処理を施せば、SUS430系,SUS420J2あるいは他のマルテンサイト系ステンレス鋼を用いることもできる。非磁性材であるオーステナイト系のステンレス鋼を用いることも可能で、この場合には上記とは逆に必要な部分を磁化させて磁気通路を形成する。材料の選択にあたってはその他以下のような特徴を考慮する。
1.曲げ,深絞り,バーリング性が優れている。
2.ガソリン中の水分に対して耐食性が良い。
3.溶接部の加工性,耐食性が良い。
4.高温での酸化,熱変形に強い。
大径筒状部23,円錐断面部22,小径筒状部21およびノズル体30の部分の内外径及び肉厚が単調に大きくなったり小さくなったりするのではなく複雑に変化しているため、成形性のよいことが一つの大きな選択理由である。
具体的には、ノズル部では内径が最小径φ3の部分の両サイドにそれより内径の大きなφ2,φ4の部分が形成されている。また肉厚は大径筒状部23からノズル体30に向けてT3<T2<T1と変化し、末端部筒状部31では他のどこよりも薄く(T4)形成されている。
大径筒状部23は電磁コイル装置40の磁路を分断する(磁束が直角に通過する)位置に用いられるため、電磁コイル装置40の磁気特性を悪化させないようにするためその肉厚T3は他の部分より薄く形成される。
大径筒状部23の内周面には固定コア50の外周面が圧入される圧入面23Fとプランジャガイド11Aの外周が圧入される圧入面25Fが形成されており、圧入面25Fに対応する外周部には絞り加工が施され、絞り加工部25は大径筒状部23の直径よりわずかに直径が小さくなっている。
また、固定コア50の下端面が位置する部分の外周には溝23Kが刻設されている。この溝23Kは固定コア50と可動コア15との間に流れる磁束が漏洩し難くするため漏洩磁束通路となる大径筒状部23の通路断面積を小さくするためのものである。
小径筒状部21に引き続くノズル体30の部分はその肉厚T1がどの部分よりも厚く形成されている。これはその外周部にシール部材を取付けるための溝を形成することと、その内周部にガイド部材35,オリフィスプレート36を挿入保持する直径φ4の段差面31Sを形成する必要からである。
金属材製筒状容器20の先端に形成された肉厚がもっとも薄く、直径φ4の筒状部31にはガイド部材35,オリフィスプレート36が挿入され、固定される。
ガイド部材35は筒状部31の内径φ4よりわずかに外径が小さく、中心に位置するとき筒状部35の内径部との間に100ミクロン程度の隙間が設けられている。
オリフィスプレート36は筒状部31の内径部に圧入される。加工の最終段階で内部にセンタリングのための雇いが挿入され、ガイド部材35の中心部のガイド孔35Gにその雇いが差し込まれるとガイド部材35は100ミクロンの範囲内で自動調芯され、センタリングされる。
この状態で、オリフィスプレート36が筒状部31との接触面で溶接される。オリフィスプレート36は例えばJIS規格のSUS420Jで特定される耐摩耗性,耐食性に優れたステンレス鋼を用いることができる。
弁座39に弁体12が衝突するので耐摩耗性が要求され、且つ筒状部31の材料との溶接の相性の良い材料として選ばれる。
ガイド部材35は例えばニッケル合金材製の焼結合金を用いることができる。ガイド部材35は中心にプランジャ11(若しくは弁体12)のガイドとして、摺動面を有し、上面と下面にそれぞれ複雑な凹凸面が形成される必要から、生産性の良い耐摩耗性のある材料として選択される。
ガイド部材35の上面には段差面35Aが設けられており、筒状部31の段差面31Aとの間に内側から外側に向かう放射方向の燃料通路が形成される。ガイド部材35の側面にはいくつかの切り落とし面が形成されており、当該切り落とし面と筒状部31の内周面との間には縦方向の燃料通路が形成される。
さらに、ガイド部材35の下側面には放射状の溝35Bが複数条刻設されておりこの溝によって縦方向通路から内側に向かう燃料通路が形成される。
放射状の溝35Bがガイド孔35Gの中心軸線に対してオフセットして設けられておれば弁体12が弁座39から離れた瞬間、燃料はオリフィスプレート36の弁座39に旋回しながら到達する。もし放射状の溝35Bがガイド孔35Gの中心軸線に向かって設けられておれば燃料はオリフィスプレート36の弁座39の中心に向かって真直ぐ流入する。弁座39に流入した燃料は複数の噴射口37から噴出する。
プランジャガイド11Aは中心にプランジャ11をガイドする摺動面としてのガイド面11Bを有し、その周りには、ばね受け用の凹部11Dが形成されている。また、外周は絞り加工部25の内面に圧入される。
このような条件から、プレス加工がやり易く、耐摩耗性があって、かつガソリン中の水分に対して耐食性のある材料として例えばJIS規格のSUS420J2で特定されるステンレス合金が用いられる。
このガイド孔11Bの上下端には、面取り加工が施されてR面11R1,11R2が形成されている。これはプランジャ11とガイド孔11Bの内面との摺動接触面が狭い範囲で形成され、片当たりし難くする狙いと、加工時に発生するバリ取りの狙いがある。
図6は図4,図5で説明したプランジャガイド11A,ガイド部材35及びオリフィスプレート36が組付けられた金属材製筒状容器20に可動コア15,第2のばね16,固定コア50を組付ける過程を説明する図面で、図7はそれらを組み付けた状態を示す図面である。
金属材製筒状容器20に固定されたプランジャガイド11Aの中心に設けた凹部11Dには高強度でガソリン中の水分に対して耐食性のある材料として例えばJIS規格のSUS631−WPCで特定されるばね16(第2のばね)がセットされ、ばね16の上部が可動コア15の下部中央に設けた凹部15Aの中に嵌るようにして可動コア15が大径筒状部23の中に配置される。このとき可動コア15の上端面がちょうど環状の溝23Kの位置に合致する。可動コア15は鍛造に適した加工性の良い磁性ステンレス鋼で形成され、少なくとも固定コア50と衝突する端面及びその周囲の表面をクロム(Cr)あるいはNi(ニッケル)でメッキする。
可動コア15の外径D15と大径筒状部23の内径D23とは約0.2ミリメートルだけ可動コア15の外径D15が小さく構成されているので、このとき可動コア15の外周と大径筒状部23の内周との間には約0.1ミリメートルのギャップgAが形成される。
このギャップgAは非常に重要である。燃料噴射弁が車両に搭載される際、その取付け状態はまちまちである。燃料噴射弁が鉛直方向に対して傾いて取付けられた場合、ばね16の上に載せられている可動コア15は重力の影響を受けて傾く。可動コア15が傾いて可動コア15の外周上下端縁が大径筒状部23の内周面に接触すると、可動コア15がスムースに上下に動けなくなる。
このような状態にならないよう、プランジャ11と可動コア15の貫通孔14の内周面とのギャップはできるだけ小さくなるように例えば上記したように5乃至15ミクロンに設定し、ギャップgAは0.1ミリメートルに設定する。これにより、可動コア15の傾きが実使用状態で最悪の傾き状態になった場合でも、可動コア15がスムースに上下に動くことができる。また、貫通孔14の内周面のクロムメッキ層は、プランジャ11との摺動に対して保護膜として機能する。
次に固定コア50の圧入面50Fが大径筒状部23の内周面23Fに圧入される。固定コア50の圧入面50Fの外径D50Fは固定コア50の可動コア15側端部の外径D50より大きく形成されている。
固定コア50にこの圧入面を設けることによって圧入時に大径筒状部23に不必要な応力がかからなくなり、大径筒状部23を薄く形成しても固定コア50の圧入時にこの部分が変形することがなくなった。また、固定コア50の圧入後に固定コア50の可動コア15側端部の外径D5と大径筒状部23の内径D23との差によって形成されるギャップgBは、金属材製筒状容器20のこの部分が弱磁性あるいは非磁性部として形成されること、さらには環状の溝23Kと協働して固定コアと50と可動コア15との対向面から漏れる漏れ磁束を抑制する機能を持っている。
固定コア50に設けられた鍔部58の厚みD58は大径筒状部23の厚みT3と同じ値に設定される。
かくして大径筒状部23に圧入された固定コア50は圧入面50Fに対面するその外周部において全周が溶接51Aされる。この状態では、固定コア50と可動コア15との端面は軽く接触状態にある。そしてその接触部の位置に対応した外周部位に環状の溝23Kが位置することになる。
固定コア50は可動コア15と同一材料で可動コア15と同様、可動コア15との衝突面及びその周囲の表面にはクロムメッキが施してある。(実施例ではクロムメッキとしたがニッケルメッキでも良い。)
このクロムメッキは、固定コアと可動コアが衝突する際のショックを和らげ、表面の状態の経年変化を抑制する機能を有する。
その後、固定コア50の肩部55の面と環状ヨーク42の上端面とが面一になるように、環状ヨーク42が固定コア50の鍔部58の外周に圧入される。鍔部58の厚みと環状ヨーク42の厚みは同じ値に設定されている。両者は上端面の接触部において全周を溶接することで固定される。
環状ヨーク42は固定コア50,可動コア15と同じ材料をプレス成形して環状に形成する。周方向の一部に打ち抜き部42Bが設けられ、この打抜き部42Bから後にコイルの端子が引き出される。
次に固定コア50上端の突出部外周に燃料導入パイプ61がフランジ部56の位置まで圧入され圧入部外周61Aで溶接される。燃料導入パイプ61はガソリン中の水分に対して耐腐食性のある材料で、プレス成形(深絞り加工)可能な材料(磁気特性は考慮する必要がない。)として、例えばJIS規格のSUS304で特定されるステンレス鋼を用いる。
図8は図7で説明した組立体の外周に電磁コイル装置40を取付ける工程を説明する図面である。また、電磁コイル装置40が組付けられた状態の組立図は図10に示される。
電磁コイル装置40は環状ボビン43Aにコイル43Bが巻回された電磁コイル43と外側ヨーク41とから構成される。
電磁コイル43はノズル体30側から組立体に挿入される。このとき端子43Cは環状ヨーク42の打抜き孔42Bを通して引き出される。
カップ状ヨーク41をノズル体30側から挿通し、底部の貫通孔41Aの内周面が大径筒状部23の外周に圧入される。カップ状ヨーク41の上端面が環状ヨーク42の下端面に当接するまで圧入される。図10に示すように環状ヨーク42の下端外周縁と環状ヨーク41の上端外周縁の接触部において、全周が溶接45される。
同様にカップ状ヨーク41の下端内周縁と大径筒状部23の外周面の接触部において全周が溶接46される。
カップ状ヨーク41の底部の内周面は可動コアの外周面に対面する位置に位置する。
かくして、カップ状ヨーク41,可動コア15,固定コア50,環状ヨーク42,カップ状ヨーク41を通って環状コイル43を取り巻くトロイダル状の磁気通路BHが形成される。
カップ状ヨーク41は磁気特性を考慮して加工性の良い磁性ステンレス鋼が用いられる。
この状態に組付けられた後、図10に示すごとく燃料導入パイプ61の周囲,固定コア50のフランジ部56を含む上端突出部周囲,コイル端子43C,電磁コイル43周囲(カップ状ヨーク41内部)環状ヨーク42の上端面及び固定コアの肩部55を樹脂材料にてモールド成形する。
図9は可動子10の組立完了状態を示す断面図で、図10は樹脂成形後の組立体に可動子10を組み付ける状態を説明する図面である。
可動子10のプランジャ11は弱磁性材で耐摩耗性,ガソリン中の水分に対する耐腐食性のある材料として、プランジャガイド11Aと同じ材料(SUS420J2)を用いる。これにより、プランジャガイド11Aの摺動部が同じ材料の摺動接触になるので、耐久性が良い。プランジャ11の上端部には中心に燃料通路となる孔17と孔17から放射方向に先行された複数の小孔17Aが穿孔されている。その孔17が形成された部分のプランジャ11の外周部に同材料の筒状の頭部13が圧入され、圧入部の外周を全周溶接13Aする。
プランジャ11の先端には凹部11Qが形成されており、この凹部11Qに同材料のボール状の弁体12の外周の一部を嵌めて、その接触部の全周を溶接12Aする。
可動子10の各部の直径は頭部13の直径S1が一番大きく、次いでプランジャ11の直径S2,弁体12の直径S3となっているが、いずれの直径も固定コア50の貫通孔51の内径より小さく形成されている。
また、弁体12,プランジャ11の直径は可動コア15の貫通孔14,プランジャガイド11Aのガイド孔11B及びガイド部材35のガイド孔35Gの直径より小さく構成されている。その結果、固定コア50,可動コア15,プランジャガイド11Aさらにはガイド部材35を組みつけた後、最後に可動子10を組付けることが可能になる。
可動子10は組立体に挿通され、ストロークが測定される。測定値に応じて頭部13の下端面と可動コア15の上端面との間に挟む適切な厚さのストローク調整用のシムが選択される。
また、測定値に応じて適切な長さの可動子に取り替えても良い。いずれの方法にしても固定コア50,電磁駆動機構の可動コア15をすべて組み込んだ後にストロークの調整ができるので、ストローク調整が簡単である。
かくして最適なストロークの可動子がセットされた後、第一のばね52が可動子10の頭部13の上に落とし込まれる。
最後に調整子54が固定コア50の貫通孔51の中に圧入され、初期荷重が調整され、ばね52が固定されることで組立が完了する。
図11に基づき本発明が用いられる第2の実施例を説明する。第1に実施例と異なる部分のみを以下具体的に説明する。
ノズル体30の一端には小径筒状部23の先端開口部の内径部に差し込まれる筒状部33が形成されており、印籠嵌合部34において、全周溶接33Aにより固定される。
ノズル体30の外径は金属材製筒状容器20の小径筒状部21の外径と同じである。このため、ノズル体30の筒状部33の肉厚と金属材製筒状容器20の小径筒状部21の肉厚を足し合わせた寸法がノズル体30の本体部の肉厚になっている。
ノズル体30の筒状部31の外径は先端まで一様であるが、その肉厚が他の部分より薄く形成されていて、結果的にノズル体30の最先端部は筒状部31の部分で内径が広がり、ガイド部材35,オリフィスプレート36の挿入部が形成されている。
このように、形状の複雑なノズル体30の部分を金属材製筒状容器20とは別体として成形し、後から接合一体化することで、金属材製筒状容器20の加工,ノズル体30の加工およびガイド部材35,オリフィスプレート36を挿入して組付ける作業が容易になる。
特に、ノズル体30の加工およびガイド部材35,オリフィスプレート36を挿入して組付ける作業と金属材製筒状容器20の加工とを別々の作業ラインで同時に進行できるので、最後の接合作業を考慮しても全体の作業時間が短縮する。
可動子10の細長いプランジャ11は先端に弁体12が削りだし加工により一体形成され、他端にプランジャ11の直径より大きい外径を有する円筒状の頭部13が一体に形成されている。
このように可動子10を同一部材から一体物で形成した場合は、可動子の部品管理がやり易く、また、組立作業が簡単になる。
可動子10のプランジャ11及び円筒状の頭部13は全体が中実の金属で構成されているが、円筒状の頭部13の上端からプランジャガイド11Aの位置にかけて、中心部に燃料通路孔17が穿孔されており、可動コア15のばね受け用の凹部15Aの位置に設けた放射状の複数の孔17Aを通して、プランジャ11外周の燃料通路15Bに連通している。
この実施例では、金属材製筒状容器20の大径筒状部23の上端面が位置するA−A面に固定コア50の肩部55が一致するまで固定コア50を軸方向に圧入することで、固定コア50と金属材製筒状容器20の大径筒状部23との軸方向の位置決めが達成される。
金属材製筒状容器20の大径筒状部23が挿通する環状ヨーク42の内径は金属材製筒状容器20の大径筒状部23の外径とほぼ同径に形成され、環状ヨーク42の外径はカップ状ヨーク41の外径とほぼ同じ径に形成されている。
電磁コイル装置40と金属材製筒状容器20の大径筒状部23との軸方向の位置決めは、環状ヨーク42の上端面を基準面A−Aに一致させた状態で固定することで達成される。
結果的に、環状ヨーク42の上端面、金属材製筒状容器20の大径筒状部23の上端面、固定コア50の肩部55はすべて基準面A−Aと同一平面内に位置する。
環状ヨーク42の上端内周縁と金属材製筒状容器20の大径筒状部23の上端外周縁との接合面44に沿って環状に溶接することで、環状ヨーク42が金属材製筒状容器20の大径筒状部23の外周部に固定される。
金属材製筒状容器に対する固定コア,電磁コイル装置の軸方向の位置決めを一つの基準面で行うことにより、組立て誤差が小さく、また組立て性の良い電磁燃料噴射弁が得られた。
なお、第1の実施例と同一符号のもので、第2の実施例として説明していないものは同一形状でなくとも機能は同じであるので、第1の実施例の説明に従う。
図12に基づき本発明が用いられる第3の実施例を説明する。第1の実施例と異なる部分のみを以下具体的に説明する。
プランジャ11は中空部材から構成される。中空部材は、板材をカールし合わせ面を溶接したパイプ材でも、中空に加工されたパイプ材を切断したものでもどちらでも良い。
この実施例では、中空パイプ材に複数の貫通孔を空けて、プランジャ自体の重量を軽くしている。これは、可動子10の動作を早めるのに役立つ。また燃料通路断面積を十分確保できるため、燃料の圧力損失を低減でき、可動子10の動作を早めることができる。
燃料は、中空プランジャ11を通して、ノズル体30の位置まで導かれる。
可動コア15中央部に可動子10の頭部13を受け入れる凹部15Hを有し、頭部13と可動コア15とはこの凹部15Hの底の部分で接触し、係合する。
可動コア15の凹部15Hの底部に空けられた孔の直径R2は中空プランジャ11の直径R4及び弁体12の直径R1より大きく、頭部13の直径R3より小さい。この公正によれば、可動コア15の傾きが少なくなり取付け姿勢に左右されず、可動子10の動きのスムースな燃料噴射弁が得られる。
この実施例では、大径筒状部23が固定コア50の状端部を超えてさらに上部へ延びている。固定コア50の貫通孔51の直径Dより、頭部13の直径が小さいことは他の実施例と同じであるが、燃料導入パイプ61を大径筒状部23の上端に固定する前に、可動子10のストローク調整を済ませ、ばね52,調整子54を固定する。
燃料導入パイプ61を大径筒状部23の上端に固定したのち、電磁コイル装置40,大径筒状部23の上部外周および燃料導入パイプ61の一部を樹脂材でモールド成形する。
この実施例では、固定コア50の外径が、大径筒状部23の圧入部と環状ヨーク42の圧入部とで同一外径に構成した。この構成では、固定コア50の形状がシンプルにできる効果がある。この実施例の場合、大径筒状部23の上端面は、環状ヨーク42の下端面に調整された間隔を残して圧入され、圧入部で溶接51Aされる。
いずれの実施例においても、可動子10の頭部13及びプランジャ11の全体が非磁性材若しくは弱磁性材であるものについて説明したが、プランジャガイド11Aと頭部13との間が、部分的に非磁性あるいは弱磁性であれば、磁束の漏洩や可動子10の磁化現象を抑制できるので、部分的に材料を替えても良いし、非磁性化あるいは弱磁性化処理を被しても良い。
またいずれの実施例においても、金属材製筒状容器20は非磁性材あるいは弱磁性材であるものについて説明したが、固定コア50と可動コア15とがギャップGaをはさんで対向する部分の周囲の漏洩磁束通路となり得る部分が非磁性あるいは弱磁性であれば、漏洩磁路は形成されにくいので、この部分において、非磁性化あるいは弱磁性化処理を被すか、その様な部材で構成しても良い。
図1,図3の実施例においては大径筒状部23の上端面が固定コア50の鍔部58若しくは環状ヨーク42の下端面に当接するまで、金属材製筒状容器を固定コア50に圧入するものについて説明したが、実際は、A−A面を基準にして金属材製筒状容器20を予め決められた位置まで圧入するので、必ずしも当接しない。通常は圧入できなくならないようにする為、特定の寸法の間隔が設けられる。その結果大径筒状部23の端面は、鍔部58若しくは環状ヨーク42の下端面に特定の間隔を隔てて対面することになる。さらに、いずれの実施例においても、電磁コイル装置40のコイルボビン43Aは断面がU字状の溝を持つものについて説明したが、溝の形状は底の部分が段付き形状になっていて、コイルの巻層の多いところと少ないところとが混在するものでも良い。この場合、内部の余剰空間に無駄なく巻線することができコイルの占有率がアップして強力な電磁コイルが得られる。
なお、第1の実施例と同一符号のもので、第3の実施例として説明していないものは同一形状でなくとも機能は同じであるので、第1の実施例の説明に従う。
なお、以上の第1乃至3の実施例では、ガイド部材35は可動子10のプランジャ11の先端部をガイドするものについて説明したが、弁体12の側面をガイドするように構成することもできる。前者では弁体12の直径(外径は)プランジャ先端部分の外径より小さい。後者では弁体12の直径(外径)の方が大きい。しかし、いずれにしてもプランジャガイド11Aのガイド孔の内径よりそれらの径は小さい。
本発明は内燃機関の燃料噴射弁として、用いることができる。燃料を直接シリンダ内に噴射する、いわゆる筒内噴射型内燃機関の燃料噴射弁に用いて好適であるが、それに限られることはない。
吸気ポート入り口に取り付けられて、吸気弁に向けて燃料を噴射するいわゆるポート噴射型の燃料噴射弁に用いることができる。
また、プランジャが長いタイプの燃料噴射弁に用いると好適であるが、それに限ることなく、プランジャの短いものにも用いることもできる。
また、固定コアに燃料通路としての貫通孔51が設けられていて、その燃料通路としての貫通孔51を利用して可動子を組み込むものに適用して好適であるが、必ずしも燃料通路である必要はない。たとえばサイドフィードタイプと呼ばれる、燃料供給通路が燃料噴射弁の先端部側部に設けられたものでも、固定コアに可動子組み込み用の貫通孔を設ければ、本発明の技術を適用可能である。
さらに、高圧燃料ポンプの吸入口や、溢流口に設けて燃料の吸入量もしくは溢流量(戻し量)を調整する可変容量制御用の電磁機構としても用いることができる。
また、内燃機関以外でも流体の調量機構あるいはその他のアクチュエータの可動プランジャ機構などの電磁操作プランジャとして広く利用できる。
10…可動子、11…プランジャ、11A…プランジャガイド、12…弁体、13…頭部、15…可動コア、16,52…ばね、20…金属材製筒状容器、21…小径筒状部、23…大径筒状部、30…ノズル体、35…ガイド部材、36…オリフィスプレート、40…電磁コイル装置、50…固定コア、51…貫通孔。

Claims (35)

  1. 先端に燃料噴射口を備え、他端が中心に貫通孔を備えた固定コアで塞がれた金属材製筒
    状容器、
    前記固定コアと前記燃料噴射口との間に配置され、先端に前記燃料噴射口を開閉する弁
    体を備えると共に、前記貫通孔の最小内径より最大外径が小さい可動子、
    当該可動子を往復動させる電磁駆動機構、
    からなる電磁燃料噴射弁。
  2. 先端に燃料噴射口を備えた金属材製筒状容器の他端内周部に、中心に貫通孔を備えた固
    定コアを取付け、
    しかる後、先端に前記燃料噴射口を開閉する弁体を備えた可動子が前記貫通孔を挿通し
    て組み付けられ、
    さらに、前記貫通孔の中に、前記可動子の後端部を押圧するばねと、調整子とがこの順
    に組付けられる電磁燃料噴射弁の組立て方法。
  3. 前記固定コアと前記燃料噴射口との間で前記金属材製筒状容器の内周に固定され、その
    中心に前記可動子のガイド用の孔を有するガイド要素を備えた
    請求項1に記載の電磁燃料噴射弁。
  4. 前記電磁駆動機構は、前記固定コアに対面し、当該固定子コアと協働して往復動する可
    動コアを備え、前記可動コアは中心部に前記可動子が挿通する貫通孔を有し、前記可動子
    は前記可動コアの前記貫通孔周辺の前記固定コア側係合面に係合する係合部を有し、当該
    係合部の外径は、前記ガイド要素によってガイドされる前記可動子の部分の外径より大き
    い請求項3に記載の電磁燃料噴射弁。
  5. 前記貫通孔の中に装着され、前記可動子の後端部を押圧するばね、
    当該ばねの位置を調整する調整子
    を備えた請求項1に記載の電磁燃料噴射弁。
  6. 前記可動子は全体が若しくは、前記電磁駆動機構が形成する磁路の近傍が部分的に、非
    磁性材もしくは弱磁性材製で形成されるか、若しくは非磁性化あるいは弱磁性化処理が被
    されている
    請求項1に記載の電磁燃料噴射弁。
  7. 前記金属材製筒状容器は全体が、若しくは前記電磁駆動機構が形成する磁路の近傍が非
    磁性材もしくは弱磁性材製であるか若しくは、非磁性化あるいは弱磁性化処理が被されて
    いる
    請求項1に記載の電磁燃料噴射弁。
  8. 先端に燃料噴射口を備え、他端が中心に貫通孔を備えた固定コアで塞がれた金属材製筒
    状容器、
    先端に前記燃料噴射口を開閉する弁体を備え、前記固定コアから前記燃料噴射口まで伸
    びる可動子、
    前記可動子を往復動させる電磁駆動機構を備えた電磁燃料噴射弁において、
    前記可動子の最大外径が前記貫通孔の最小内径より小さい電磁燃料噴射弁。
  9. 前記金属材製筒状容器に、前記固定コアを取付けた後、前記可動子が前記貫通孔を挿通
    して組み付けられ、前記貫通孔の前記可動子上部にばねと、調整子とがこの順に組付けら
    れる
    請求項7記載の電磁燃料噴射弁の組立て方法。
  10. 一側に小径筒状部を、他側に大径筒状部を有する金属材製筒状容器、
    前記小径筒状部先端に設けられた燃料噴射口、
    前記大径筒状部の内部に固定された固定コア、
    前記大径筒状部の外周に設けられた電磁コイル装置と、前記固定コアから離れる方向にばね負荷され、当該電磁コイル装置への通電によって前記固定コアに引き寄せられる可動コアとから構成される電磁駆動機構、
    前記固定コアと前記燃料噴射口との間に収納され、前記電磁駆動機構の前記可動コアの動きを受けて前記固定コアと前記燃料噴射口との間で往復動する可動子、
    当該可動子の先端部に設けられ、前記燃料噴射口を開閉する弁体とを備え、
    前記可動子は前記可動コアに設けた貫通孔を挿通して前記燃料噴射口まで延び、その頭部は前記固定コアに設けた貫通孔に挿通されており、
    前記頭部を除く前記可動子の最大外径は前記固定コア、前記可動コアに設けた貫通孔の最小内径より小さく、前記頭部の最大外径は前記可動コアに設けた貫通孔の最小内径より大きく且つ、前記固定コアに設けた貫通孔の最小内径より小さい
    電磁燃料噴射弁。
  11. 前記電磁コイル装置は前記金属材製筒状容器の大径筒状部の外周に固定されるカップ状のヨークと、
    前記金属材製筒状容器の大径筒状部の外周と前記カップ状のヨークの内周との間に設けられた環状コイルと、
    前記カップ状ヨークの開放端側を覆う環状ヨークとから構成される
    請求項10に記載の電磁燃料噴射弁。
  12. 前記固定コアは外周に環状の鍔部を備え、
    当該鍔部の一側端面と前記金属材製筒状容器の大径筒状部の端面とが当接して両者が固定されている
    請求項10に記載の電磁燃料噴射弁。
  13. 前記固定コアは外周に環状の鍔部を備え、
    当該鍔部の一側端面と前記金属材製筒状容器の大径筒状部の端面とが対面若しくは当接
    して両者が固定されており、
    前記環状ヨークの一側端面が、前記固定コアの前記鍔部の他側の端面と同一平面になるよう位置づけられて前記鍔部の外周に固定されている
    請求項10に記載の電磁燃料噴射弁。
  14. 前記金属材製筒状容器は一体物の一部品として同一部材から形成され、
    前記大径筒状部の肉厚が前記小径筒状部の肉厚より薄く、さらに前記小径筒状部の先端部には他の部分より肉厚の厚い部分が一体に形成されており、当該肉厚の厚い部分の外周にシール部材を取付けるための溝が形成されている
    請求項10に記載の電磁燃料噴射弁。
  15. 前記金属材製筒状容器は一体物の一部品として同一部材から形成され、
    前記小径筒状部の最先端部には前記金属材製筒状容器のどの部分よりも肉厚の薄い筒状
    部が一体に形成されており、
    当該筒状部には前記可動子の先端部をガイドするガイド孔を備えたガイド要素と、前記
    燃料噴射口を備えたオリフィスプレートとがこの順に組付けられている
    請求項10に記載の電磁燃料噴射弁。
  16. 前記金属材製筒状容器の前記大径筒状部は、前記固定コアと前記可動コアが対面する部
    位の外周に環状の溝を有する
    請求項10に記載の電磁燃料噴射弁。
  17. 前記固定コアの外周は筒状に形成されて前記金属材製筒状容器の前記大径筒状部の内周
    に固定され、
    前記固定コアの一端側の端面には前記可動コアが対面し、他端側の端面には前記金属材
    製筒状容器の前記大径筒状部の内径より径の小さい外径を有する突出筒状部が形成されて
    おり、
    当該突出筒状部を含む前記固定コアの中心には燃料通路が形成され、
    当該燃料通路内には前記可動子に対して前記燃料噴射口を閉じる方向の予荷重を付与す
    る第1のばねが予荷重を調整する調整子と共に取付けられている
    請求項10に記載の電磁燃料噴射弁。
  18. 前記突出筒状部の外周には燃料導入パイプが固定されており、
    前記金属材製筒状容器の大径筒状部の端面と前記電磁コイル装置の軸方向端面と、前記
    固定コアの軸方向端面、および前記突出筒状部,前記燃料導入パイプ部の周囲を被覆する
    と共に、前記電磁コイル装置の電気端子を内部にモールドする樹脂成形体部を備える
    請求項17に記載の電磁燃料噴射弁。
  19. 前記突出筒状部の外周には前記燃料導入パイプの軸方向端面を受けるフランジ部が形成
    されており、
    当該フランジ部の外径は前記突出筒状部および前記燃料導入パイプの外径より大きい
    請求項18に記載の電磁燃料噴射弁。
  20. 前記可動子は前記頭部と前記弁体とを繋ぐプランジャ部を備え、
    前記可動子の前記頭部は前記固定コアの貫通孔内で往復動するとともに、前記第1のば
    ねによってばね負荷され、
    前記可動コアは前記金属材製筒状容器に一端が保持された第2のばねの他端に受け止め
    られると共に、前記プランジャの周囲に往復動可能に配置され、
    前記可動コアは前記第1のばねでばね負荷された前記可動子の前記頭部と前記第2のば
    ねとの間に挟まれ、軸方向の動きに対して前記可動子と協働する
    請求項17に記載の電磁燃料噴射弁。
  21. 前記金属材製筒状容器の大径筒状部の内周部にその外周が圧入され、中央に前記プラン
    ジャの外周をガイドする孔が形成されたプランジャガイドを備え、
    当該プランジャガイドで前記第2のばねの一端を保持する
    請求項20に記載の電磁燃料噴射弁。
  22. 前記プランジャガイドの圧入位置に対応する前記金属材製筒状容器の大径筒状部の外周
    に絞り加工部を有する
    請求項21に記載の電磁燃料噴射弁。
  23. 前記プランジャの先端に別部材で形成された弁体が固定されている
    請求項20に記載の電磁燃料噴射弁。
  24. 前記プランジャが中空部材で形成されている
    請求項23に記載の電磁燃料噴射弁。
  25. 前記頭部とプランジャ部と弁体部が同一の部材から形成された一体物である
    請求項20に記載の電磁燃料噴射弁。
  26. 前記頭部が前記プランジャとは別体で形成され、前記プランジャに固定されている
    請求項20に記載の電磁燃料噴射弁
  27. 前記金属材製筒状容器の前記小径筒状部には別体物として形成されたノズル体が取付け
    られており、
    当該ノズル体は一端側に前記金属材製筒状容器の前記小径筒状部の内周に差し込まれる
    差込筒状部を有し、
    他端側には前記可動子の先端部をガイドするガイド孔を備えたガイド要素と、前記燃料
    噴射口を備えたオリフィスプレートとがこの順に組付けられる先端筒状部を有する
    請求項10に記載の電磁燃料噴射弁。
  28. 前記ノズル体は前記差込筒状部と先端筒状部との間の外周にシール部材を装着するため
    の環状溝を有する
    請求項27に記載の電磁燃料噴射弁。
  29. 前記ノズル体の前記差込筒状部と先端筒状部及び環状溝部を除く部分の肉厚は前記金属
    材製筒状容器の前記大径筒状部及び小径筒状部のいずれの肉厚よりも厚い
    請求項28に記載の電磁燃料噴射弁。
  30. 前記大径筒状部の端面と前記電磁コイル装置の軸方向端面と、前記固定コアの軸方向端
    面が同一平面に位置している
    請求項10に記載の電磁燃料噴射弁。
  31. 電磁コイル装置の発生する電磁力によって固定コアと協働して往復動する可動コアと、
    当該可動コアの動きによって前記固定子と前記燃料噴射口との間で往復動する可動子を備
    え、当該可動子の先端に設けた弁体によって前記燃料噴射口を開閉する電磁燃料噴射弁に
    おいて、
    内部に前記固定コアが固定され、外周部に前記電磁コイル装置が取付けられた大径筒状
    部と、先端部に前記燃料噴射口が設けられた小径筒状部とを有する金属材製筒状容器を備
    えたことを特徴とする
    電磁燃料噴射弁。
  32. 前記金属材製筒状容器の大径筒状部と前記小径筒状部は一体物の一部品として同一部材
    から形成され、
    前記大径筒状部の肉厚が前記小径筒状部の肉厚より薄く、さらに小径筒状部の先端部に
    は他の部分より肉厚の厚い部分が一体に形成されており、
    前記小径筒状部の最先端部には前記金属材製筒状容器のどの部分よりも肉厚の薄い筒状
    部が一体に形成されており、
    当該筒状部には前記可動子の先端部をガイドするガイド孔を備えたガイド要素と、前記
    燃料噴射口を備えたオリフィスプレートとがこの順に組付けられている
    請求項31に記載の電磁燃料噴射弁。
  33. 前記肉厚の厚い部分の外周にシール部材を取付けるための溝が形成されている
    請求項32に記載の電磁燃料噴射弁。
  34. 前記金属材製筒状容器の前記大径筒状部は、その外周であって、前記固定コアと前記可
    動コアが対面する部位に環状の溝を有する
    請求項31に記載の電磁燃料噴射弁。
  35. 請求項31に記載の燃料噴射弁の組立て方法であって、
    一側に小径筒状部を、他側に大径筒状部を有する金属材製筒状容器の前記小径筒状部の
    端部に燃料噴射口を形成するステップ、
    前記大径筒状部の内部に固定コアと可動コアの組体を装着するステップ、
    前記大径筒状部の外周部に電磁コイル装置を固定するステップ、
    前記電磁コイル装置の電気端子と前記固定コアの一部とを樹脂によりモールド成形する
    ステップ、
    前記固定コアと前記可動コアの貫通孔を挿通して可動子を組み込むステップ、
    前記可動子のストロークを調整するステップ、
    とを備えた電磁燃料噴射弁の組立て方法。
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