JP4160595B2 - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用の電磁式燃料噴射弁に関する。
従来より、自動車等の内燃機関においては、エンジン制御ユニットからの電気信号により駆動する電磁式の燃料噴射弁が広く用いられている。従来の燃料噴射弁は、中空筒型の固定コア(センターコア)の周りに電磁コイルおよびヨークが配置され、電磁コイルを収納するヨークの下部には、弁体を有する可動子を内装したノズルボディが取付けられ、この可動子が戻しバネの力を受けて弁座側に付勢される構造となっている。
従来の電磁式燃料噴射弁としては、例えば、特開平10−339240号公報に記載されるように、この電磁式燃料噴射弁においては、燃料コネクタ部内に円筒状の固定鉄心を圧入し、バルブボディ部に弁体付の可動コアを内装している。また、パイプの中間外周部に電磁コイルを配置し、電磁コイルの外側にヨークを配置している。電磁コイルを通電すると、ヨーク,燃料コネクタ部,固定コア,可動コア,バルブボディ部,ヨークに磁気回路が形成され、可動コアが固定コア側に磁気吸引される。
電磁コイルの通電を断つとばねにより可動コアが閉弁位置に押し戻される。
特開平10−339240号公報
しかしながら、特開平10−339240号公報に記載されるように、ばねで可動コアを閉弁位置に押し戻すと弁座に当たった弁部材が跳ね返り、再び開弁して、余分な燃料を噴射するという問題があった。
この問題を解決するため、跳ね返ろうとする弁体を抑止する質量体を設けることが考えられるが、複雑な振動系になり、設定が難しかった。
本発明の目的は、弁部材の閉弁時の跳ね返りを効果的に抑制する電磁式燃料噴射弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、可動子を構成する可動コアと弁体との間にジョイントを設け、このジョイントは固定コアの中空筒部の直径より径が大きい上筒部と、この上筒部より小径の下筒部とを備え、上筒部と下筒部を連結する連結部とから構成され、上筒部に可動コアを、下筒部に弁体が固定され、可動コアとジョイントとの間に配置された板ばねを備え、この板ばねと可動子を閉弁方向に付勢するばねとの間に往復動可能に質量体を保持する構成とした。
本発明によれば、弁体が弁座に衝突して跳ね返ろうとすると質量体がそれを抑制する部材として作用し、ばねと板ばねとの間でこの質量体が軸方向に移動することで弁体の跳ね返りエネルギーを吸収する。この際、板ばねの直径が十分大きく設定できるので、振動系の設計に自由度が得られ、弁体の跳ね返りエネルギーを確実に吸収することが可能となる。
以下、図1〜図12を用いて、本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁の構成について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による電磁式燃料噴射弁の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁の全体構成を示す縦断面図である。
図1に示すように、燃料噴射弁100は、開弁時に噴射弁本体の上部から燃料が流入し、軸方向に流れて、噴射弁下端に設けたオリフィス16より燃料が噴射される,いわゆるトップフィード式のものが例示されている。
燃料噴射弁100の軸方向の燃料通路は、主として、燃料導入のための中空筒型である固定コア1と、下部にフランジを有する中空のシールリング19と、外周にテーパを有する中空のノズルハウジング13と、ノズルホルダ14と、弁座付きオリフィスプレート16とを各要素から構成される。
ここで、図2を用いて、本実施形態による電磁式燃料噴射弁の一部の構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁の一部の断面図である。図2(A)は、第1の例の断面図であり、図2(B)は、他の例の断面図である。
図2(A)に示すように、シールリング19は、上端部は、符号W1で示される箇所で、固定コア1と圧入嵌合し、溶接されている。また、シールリング19の下端部にはフランジ19aが設けられ、符号W2で示される箇所にて、ノズルハウジング13と圧入嵌合し、溶接されている。この溶接は、円周方向に行われ、噴射弁組立前に予め結合されている。即ち、シールリング19と固定コア1の間、及びシールリング19のフランジ19とノズルハウジング13の間は、圧入嵌合により固定される。なお、両者の間を円周方向に溶接するのは、上述したように、固定コア1と、シールリング19と、ノズルハウジング13とは、燃料通路を形成するため、燃料の漏れを防止するためである。従って、シールリングを固定コアやノズルハウジングと溶接だけにより固定する場合に比べて、圧入嵌合後シールリングのために溶接した場合には、溶接による熱歪みの影響を低減することができる。また、本実施形態では、ノズルハウジング13の内径r1に比べて、シールリング19の内径r2を大きくしている(r2>r1)。
次に、図1に示すように、ノズルホルダ14は、ストローク調整リング17を介して、ノズルハウジング13の下部に収納される。ノズルハウジング13の下端部は、塑性流動結合によるメタルフローにより、ノズルホルダ14に固定されている。プランジャロッドガイド18は、ノズルホルダ14内部に、圧入により、固定されている。
以上のようにして、固定コア1,シールリング13,ノズルハウジング13,ストローク調整リング18,ノズルホルダ14とが一連に結合されて、一つの燃料通路組立体が構成されている。
燃料通路組立体の内部には、円筒型の可動コア10,細長の弁体5,ジョイントパイプ11,質量体8,戻しバネ7,Cリングパイプ6等が組み込まれている。弁体5には、弁ロッドが含まれている。可動コア10と、弁体5と、ジョイントパイプ11とは結合され、可動子12を構成している。戻しバネ7は、可動子12を弁座16a側に付勢している。Cリングパイプ6は、横断面がCリング形状であり、戻しバネ7のバネ力を調整する部材である。
固定コア1及びシールリング19との圧入嵌合する位置の外周には、電磁コイル2が配置され、その外側には、ヨーク4が配置される。固定コア1には、プレートハウジング24が圧入嵌合され、ヨーク4上端部と溶接結合されており、電磁コイル2を収納する組立体が構成されている。
燃料噴射弁100は、電磁コイル2に通電すると、ヨーク4,固定コア1,可動コア10,ノズルハウジング13,プレートハウジング24により、磁気回路を形成し、それによって、可動子10が戻しバネ7の力に抗して吸引されることで、開弁動作が行われる。電磁コイル2の通電を止めると、戻しバネ7の付勢力により、図4に示すように、可動子12が弁座16aに当接し、弁が閉じる。本例では、固定コア1の下端面が開弁動作時に可動子12を受け止めるストッパとしての役割をなしている。
次に、本実施形態の燃料噴射弁100に用いられる各部品の特徴について説明する。
固定コア1は、磁性ステンレス鋼であり、プレス加工及び切削による細長の中空円筒型に形成されている。固定コア1の中空部は燃料通路となり、内周部に断面がCの字状のCリングピン6が圧入されている。Cリングピン6の圧入量により、戻しバネ7の荷重が調整される。また、Cリングピン6の上部には、燃料フィルタ25が装着されている。
シールリング19は、非磁性金属からなる。なお、弱磁性金属を用いることもできる。シールリング19は、図2(A)に示すように、下端部のようなフランジ部19aを有しており、断面の形状はL字型をなしている。固定コア1とノズルハウジング13とは、シールリング19を介して結合されている。この時、固定コア1の下端面とノズルハウジング13の上端面の位置は、概ね一致している。
ここで、シールリング19のフランジ部19aは、ノズルハウジング13の上端部に形成されたザグリ13bに収納される。フランジ部19aの高さ及びノズルハウジング13のザグリ13bの深さともに、1〜2mm程度が適当であり、シールリング19のフランジ部19aは、コイル2にて発生した磁束を遮断し、ノズルハウジング13,可動コア10,固定コア1へと効率よく導く構造となっている。従来の構造では、ノズルハウジング13とシールリング19とが一体化されているような構造であり、シールリング19に相当する部分を非磁性化処理しているため、磁束の遮断が十分でなく、磁束の漏れが生じていたため、磁気力が低下している。それに対して、上述の構造とすることにより、磁気回路であるノズルハウジング13,可動コア10,固定コア1に磁束を集中させることが可能となり、可動子12を吸引するために必要な磁気力を発生することが可能となる。従って、開弁時の応答性を向上することができる。
なお、図2(B)に示すのように、シールリング19cを非磁性金属及び弱磁性金属で中空円筒型として、ノズルハウジング13及び固定コア1を結合することでも、可動子5を吸引するための磁気回路に漏れ磁束が生じるのを防止することができる。
次に、図2(A)に示すように、ノズルハウジング13は、磁性材からなり、外周部にはテーパ部を有している。さらに、ノズルハウジング13は、座ぐり13b,13cを備えている。座ぐり13bは、シールリング19を収納し圧入嵌合するためのもので、圧入嵌合した状態でにシールリングフランジ部19bの上端面がノズルハウジング13の上端面よりもわずか突出る形状となっている。この突出しは、溶接時における組立誤差を極力防止するためである。
シールリング19とノズルハウジング13が結合された後、シールリング内周19bは、コア1との圧入嵌合の為切削及び研削を行う。これによりノズルハウジング内周13aの径(r1)に比べて、シールリング内周19bの径(r2)が大きく設定され、加工によりシールリング内径19bとノズルハウジング13との同軸度を高精度に仕上げることが可能になるため、固定コア1の組立誤差を極力少なく防止でき、噴射弁100自体の動作を安定化するとともに、燃料シールであるOリング21及びバックアップリング22を適正使用範囲内にて使用することが可能である。
シールリング19は、固定コア1とノズルハウジング13とを、符号W1,W2の位置の2箇所において溶接結合されるが、この溶接箇所により内周間をシールすることにより、噴射弁本体100を通過する燃料の漏れを防止する。
また、溶接部W1をシールリング19の薄肉部に溶接を行うことができ、溶接に必要とする熱エネルギーの省力化を図り、また、それにより溶接の熱により噴射弁本体の部品に熱変形が生じるのを防ぐことができる。
ノズルハウジング13は、ノズルホルダ14の一部及びストローク調整リング17を収納するための座ぐり13cを備え、ノズルハウジング13とノズルホルダ14との結合するために必要な環状溝13dを有している。
図1に示すノズルハウジング13とノズルホルダ14の結合は、ノズルハウジング13の端面を押圧し塑性変形させ、ノズルホルダ14の最大外径部に形成された2本の溝14aに流動させることで結合するメタルフローにより、ノズルホルダ14の固定及び内周部をシールすることにより、噴射弁本体100を通過する燃料の漏れを防止する。
図2(A)に示すように、ノズルハウジング13は、上端部外周部に段付部13eを形成し、図1に示した中空円筒形状ヨーク4とインローを構成する。インローを構成することにより、電磁コイル2を収納した後、ヨーク4とノズルハウジング13を溶接結合する際の位置ずれを防止することができる。
その後、ヨーク4の上端部にプレートハウジング24が接触するまで固定コア1の軸方向より圧入し、ヨーク4の上端部とプレートハウジング24との接触面を、全周溶接により結合する。
さらに、電磁コイルのピン端子20は曲げられ、樹脂モールド23が施され、ヨークブクミが形成される。
ここで、図3および図4を用いて、ヨークブクミ52の組立工程について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁の全体構成を示す分解斜視図である。図4は、本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いられる部品であるヨークブクミ52の拡大図である。
本実施形態におけるヨークブクミ52の製造工程の特徴的なことは、各部品を一方向から順次積層していることである。すなわち、図4に示すヨークブクミ52を製造するには、最初に、ノズルハウジング13の上部方向から、シールリング19が圧入嵌合され、さらに、溶接される。次に、シールリング19の上部方向から、固定コア1が圧入嵌合され、溶接される。次に、ノズルハウジング13の上部方向から、ヨーク4が挿入され、溶接結合される。次に、ヨーク4の内周側に、上部方向から、電磁コイル2を収納し、さらに、ヨーク4の上部方向から、プレートハウジング24を固定コア1の軸方向より圧入し、全周溶接により結合する。さらに、電磁コイルのピン端子20は曲げられ、樹脂モールド23が施され、これによって、図4に示すようなヨークブクミ52が形成される。
以上のように、本実施形態によるヨークブクミ52は、各部品を一方向から順次積み重ねて製造するため、ヨークブクミ52の製造の自動化を容易に行うことができる。
次に、図1に示すように、ノズルホルダ下部14bの外周には、シール部材取り付け用の溝14cが設けられ、この溝14cにシール部材26,例えば、チップシールが装着されている。ノズルホルダ下部14bは、従来のものよりも長くなっており、いわゆるロングノズル部を構成している。
ここで、図5を用いて、燃料噴射弁100を用いた内燃機関の構成について説明する。
図5は、本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁を用いた内燃機関の断面図である。
図1に示した燃料噴射弁100ののロングノズル部14bは、エンジン105のシリンダヘッド106に直接設ける噴射方式において、吸気弁101,吸排気弁の駆動機構102,吸気管103等の実装密度が高い場合に、大径の噴射弁胴体部をこれらの部品やシリンダヘッド106から離した位置(干渉しない位置)に置くことができ、取り付けの自由度を高める利点がある。また、従来は燃料噴射弁100をシリンダヘッドに取付けた場合、大径のヨーク底部とシリンダヘッドの間にガスケットを配置してエンジンの燃焼ガス漏れを防いでいたが、本実施形態では、細身のロングノズル部14bの外周に設けたシールリング26により、ロングノズル部14bの外周とその挿入穴(シリンダヘッド106側)の内周間をシールしてエンジンの燃焼ガス漏れを防止するので、そのシール位置で燃焼受圧面積を小さくできるので、シール部材の小形簡易化,コスト低減を図ることができる。
図1に示すように、ノズルホルダー14の下端(先端)には、オリフィスプレート16と、燃料旋回子(以下、「スワラー」と称する)15とが設けられるが、これらの部材14,15,16は別部材により成形される。
ここで、図6を用いて、オリフィスプレート16の構成について説明する。
図6は、本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いるオリフィスプレート15と可動子12の先端部の構成を示す拡大図である。
図6に示すように、オリフィスプレート16は、例えばステンレス系の円板状のチップにより形成され、その中央部に噴射孔(オリフィス)27が設けられ、それに続く上流部に弁座16aが形成されている。
そして、図1に示すように、オリフィスプレート16は、ノズルホルダー14の下端内周14dに圧入により、取付けられる。一方、スワラー15は、焼結合金により形成され、ノズルホルダー14の下端内周に嵌合される。
ここで、図7を用いて、スワラー15の構成について説明する。
図7は、本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いるスワラー15の構成を示す拡大図である。図7(a)は上面図であり、図7(b)は、図7(A)のC−C断面図であり、図7(c)は下面図である。
図7(A)に示すように、スワラー15は、正三角形に近い形で頂点に代わりRを三方に設けた形状をなすチップである。スワラー15の中央には、可動子12の先端(弁体)を摺動案内するための中央孔(ガイド)27が設けられている。また、スワラー15の上面には、燃料を外周三辺の面取り15′に導くための案内溝28が環状溝28′を中心に外側に向けて放射状に形成されている。
一方、図7(C)に示すように、スワラー15の下面には、その外周縁に環状の段差(流路)29が形成され、環状流路29と中央孔27との間に、燃料旋回形成用の通路溝30が複数、例えば6個配設されている。通路溝30は、スワラー15の外径側から内径にほゞ接線方向に向けて形成され、通路溝30から中央孔27の下端に向けて噴出する燃料に旋回力が生じるように設定してある。環状段差29は、燃料溜りとするために設けられている。
また、図7(A)に示すように、スワラー15の外周には、三辺の面取り15′が形成されている。面取り15′は、スワラー15をノズルホルダー14の先端に嵌合したときに、ノズルホルダー14の内周との間に燃料通路を確保すると共に、溝28,30等の加工時に基準としている役割をなしている。スワラー15の外周に設けたR面は、ノズルホルダー14の先端内周に嵌まり合う。スワラー15の形状を上記のようにRをつけたほぼ正三角形に近い形とした場合には、それ以上の多角辺のチップよりも燃料流量を充分に確保し得る利点がある。
図1に示すように、ノズルホルダー14の先端(燃料噴射側一端)には、スワラー15とオリフィスプレート16を装着するための受け面14e付きの内周(段付き内周)14dが設けられる。スワラー15は、ノズルホルダー14の受け面14eに受け止められるようにしてノズルホルダー内周に嵌め込まれ、一方、オリフィスプレート16は、スワラー15を押し付けるようにして、内周14dに圧入・溶接されている。符号W3は、オリフィスプレート16とスワラー15の溶接位置を示しており、オリフィスプレート15の全周にかけて溶接されている。
このようにスワラー15及びオリフィスプレート16を装着することで、スワラー15は、受け面14eとオリフィスプレート16の間に挾持される。スワラー15の上面は、ノズルホルダー14に設けた受け面14eに圧接するために、図7に示すように、燃料案内溝28を設けることで、スワラー上流側の燃料がこの溝28を介してスワラー15外周の燃料流路31に流れるようにしてある。
ここで、図8を用いて、可動子12の構成について説明する。
図8は、本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いる可動子12の側面図である。
図8に示すように、可動子12における可動コア10と弁体5とがばね機能を有するジョイント11を介して連結される。可動子12には、可動コア10とジョイント11との間に板ばね(ダンパープレート)9が組み込まれている。
また、図1に示すように、固定コア1の燃料通路を構成する軸孔fから可動コア10に設けた軸孔にわたって、可動子12と独立して軸方向に可動な質量体(重錘,可動マスなどと称されることもある)8が配置されている。質量体8は、戻しばね7と板ばね9との間に位置する。したがって、戻しばね7のばね荷重は、質量体8,板ばね9を介して、可動子12に加わるようにしてある。
図8に示すように、可動コア10は、質量体8の一部を導入するための上部軸孔10aと、この上部軸孔10aよりも径を大きくした下部軸孔10bとを有する。
ここで、図9を用いて、ジョイント11の構成について説明する。
図9は、本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いるジョイント11の構成を示す拡大図である。図9(A)は、ジョイント11の平面図であり、図9(B)は、ジョイント11の縦断面図である。
図9に示すように、ジョイント11は、上部筒部11aと、それよりも径を小さくした下部筒部11cと、上部筒部11aと下部筒部11c間のテーパ部11bを一体に形成したカップ形のパイプよりなる。テーパ部11bは、板ばねとしての機能を有している。
そして、図8に示すように、上部筒部11aは、可動コア10の下部軸孔10bに嵌合して、符号W5の位置で可動コア10と全周にわたり溶接され、これによりジョイント11と可動コア10とが結合される。
可動コア10の上部軸孔10a・下部軸孔10b間の内径段差面10cとジョイント11の上部筒部11aの上端面との間に板ばね9が介在する。ジョイント11の下部筒部11cには、可動子の弁体(弁ロッド)5の上部が符号W6に示す位置で、全周にわたり溶接結合されている。
ここで、図10を用いて、板ばね9の構成について説明する。
図10は、本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いる板ばね9の構成を示す拡大図である。図10(A)は、板ばね9の平面図であり、図10(B)は、板ばね9の縦断面図である。
図10に示すように、板ばね9は、環状でその内側の符号51で示す部分が打ち抜き個所となっており、この打ち抜きにより内側に向けて弾性片9aが複数突出形成され、これらの弾性片9aは周方向に等間隔に配設されている。この板ばね9の弾性片9aによって、円筒形の可動質量体8の下端が受け止められている。
また、図8に示すように、可動コア10の下側の外周部には、薄肉部10dを全周に亘って設けてある。図1に示すシールリング19は、非磁性体で構成されているため、磁気回路は構成しないものであるが、シールリング19の下端のすぐ下に位置するノズルハウジング13と可動コア10の部分が磁気回路を構成する。さらに、可動コア10の下端部は、磁束密度が低下するため、磁気回路としては機能しないものである。この磁気回路しては機能しない可動コア10の下端部に、薄肉部10dを設けてある。薄肉部10dは磁気回路しては機能しないため、肉薄形状としても、磁気回路の特性に影響を与えないものであり、一方、薄肉化することにより、可動コア10の重量を軽減できるため、可動部分である可動子12の重量を低減して、開弁時の応答性を向上することができる。
以上説明したように、本実施形態では、板ばね9が質量体(第1の質量体)8を受け、ジョイント11の板ばね部(テーパ部)11bが可動コア(第2の質量体)10を受けるので、質量体及びそれを受ける板ばね機能(ダンパー機能)が2重構造になる。
そして、燃料噴射弁の閉弁動作時に、戻しばね7のばね力により可動子5が弁座16aに衝突した時には、まず、その衝撃をジョイント11のテーパ部11bで吸収し、さらに、可動子5の跳ね返りの運動エネルギーを可動質量体8の慣性と板ばね9の弾性変形により吸収して、はね返りを防止する。特に、以上のような2重ダンパー構造にすることにより、戻しばね7のばね荷重が大きい筒内噴射方式の燃料噴射弁であってもその弁体の閉弁時の衝撃エネルギーを充分に減衰させて、跳ね返りに伴う2次噴射を有効に防止することができる。
また、図9に示すように、ジョイント11は、質量体8と共にその内部が燃料通路fとなり、テーパ部11bには、燃料をノズルホルダー14側に通す穴11dが複数配設されている。
本実施例では、燃料通過穴11dの総断面積は、固定コア1と質量体8との内部で規定される燃料通路fの断面積より大きく設定される。燃料通路fの内径を2φとするとき、燃料通過穴11dの内径を1.5φとすることにより、燃料通路fの断面積(3.1mm2)に対し、4個ある燃料通過穴11dの総断面積は(7.1mm2)となる。これにより、燃料通路内においてジョイント部の圧力損失を軽減することが可能となり、また極端な流量絞りとなることを避けることができる。その結果、可動弁12の動作を安定して行うことができ、さらには、燃料噴射弁としての動作可能な燃料圧力が高くすることができる。
また、ジョイントリング11は、上部筒部11aと下部筒部11cとの間を、テーパ部11bで一体に形成したカップ形のパイプとすることにより、流線抵抗の少ない形状としている。従って、ジョイントリング11を含む可動子12が移動する際の流体抵抗を小さくでき、閉弁時の応答性を向上している。なお、テーパ部11bの形状としては、テーパ状に限らず、半球状としてもよいものである。
また、図1に示すように、弁ロッド12の一部が可動側のガイド面となっている。また、プランジャロッドガイド18の内周18aが、弁ロッド12を摺動案内させるガイド面となり、スワラー15の軸穴25の内周が、弁ロッド12を摺動案内させるガイド面となっており、いわゆる2点支持ガイド方式を構成している。
図1に示したヨーク4は、磁性ステンレス鋼をプレスもしくは切削加工したもので、電磁コイル2を収容する円筒形状を有する。電磁コイル2は、ヨーク4の上端を通して、収納される。ヨーク下部4cとノズルハウジング13の一部外周とが嵌合し、電磁コイル2はシールリング上端面もしくはフランジ部19aにて位置を規定される。
本実施形態では、可動子12のストロークは、弁座16aと固定コア1の下端とによって規定される。そのため、固定コア1の下端面と可動コア10の上面とは閉弁時に衝突するので、図11に示すように、固定コア1の下端面と可動コア10の上面に硬質被膜処理,例えば、クロムめっき膜60,61を形成している。図11は、本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いる固定コア1と可動コア10の要部拡大図である。
図11に示すように、固定コア1の下端部1bには、シールリング19への圧入のガイド曲面となるR部1cを設けている。R部1cは、図7の符号L1で示す範囲で、本例では、R=2.5mm程度の曲率である。このように、固定コア1の下端部1bをガイド曲面1cにより先細にすることで、固定コア1の下端部をテーパ状の先細形状に形成した場合に較べて、スムーズな圧入を保証することができる。すなわち、テーパ状の先細の場合には、テーパラインとそれに交わるストレートラインとの間の交わるところが広角エッジになるために、圧入時にこの広角エッジの位置でノズルホルダーの圧入部にかじりが生じる可能性があるが、本例ではそのような問題は生じないものである。なお、固定コア1の下端面に施されるクロムめっき膜60のような硬質被膜処理は、固定コア1の下端側面にまで及ぶが、圧入に支障のないように(硬質被膜処理の厚みを加えた固定コア下端部外径が固定コア1のストレート部の外径よりも小さくなるように)、固定コア1の下端面からR部(ガイド曲面)1c(符号L1の範囲を超えない)にかけて硬質被膜が形成され、耐磨耗,耐衝撃が図られている。
図6に示すように、可動子5の弁体12は、その先端が球面12aと円錐突起12bとを組合わせた形状としている。これらの球面12aと円錐突起12bとは、符号12cの部位において、不連続部を有している。球面12aが、弁座16aに閉弁時に着座する。弁座16aに接触する面を球面12aにすることで弁体が傾いても弁座と弁体間に隙間が生じることを防止する。円錐突起12bは、オリフィス27のデッドボリュームを少なくして燃料の整流作用をなす機能を有する。また、不連続部12cを形成すると、円錐部と球面部を連続させた場合よりも研磨仕上げを容易に精密仕上げする利点がある。
次に、図3を用いて、ノズルの組立工程について説明する。ノズルホルダー14の先端にスワラー15を挟んでオリフィスプレート16を圧入溶接し、図1に示した可動子12を構成する。これに、図8に示したように、予め組み立てた可動子12を挿入する。図4に示すように、可動子12は、組み立てた後に、クロムめっき膜61が形成されている。このノズルホルダー14を、図4に示した予め組立てられたヨークブクミ52と組み込む際、ストローク調整リング17の寸法を規定することにより、可動子12のストローク量を、容易に設定することができる。その後、ノズルハウジング13とノズルホルダ14とがメタルフローにて結合される。最後の工程で、質量体8,戻しばね7,ばね調整部材6,燃料フィルタ31,Оリング32,バックアップリング33が組み込まれる。
次に、図12を用いて、本実施形態による燃料噴射弁の応答特性について説明する。
図12は、本発明の一実施形態による燃料噴射弁の応答特性図である。図12の横軸は時間(ms)を示し、縦軸は可動子の変位(μm)を示している。
図12は、時間0msに、燃料噴射弁100に閉弁指令を与えた場合の、可動子の変位を示している。図中、符号Xは、従来の燃料噴射弁の閉弁時の応答特性を示し、閉弁まで約0.42msだけ要している。ここで、従来の燃料噴射弁とは、ノズルホルダの一部を非磁性化処理したものである。一方、符号Y,Zは、本実施形態による燃料噴射弁の閉弁時の応答特性を示している。符号Yで示す燃料噴射弁は、図3に示したように、可動コア10の下端部に薄肉部10dを設けて、可動子の重量を低減した場合の例である。応答時間は、0.405msと、符号Xで示す従来のものより、応答時間が短縮している。また、符号Zで示す燃料噴射弁は、図3に示したように、可動コア10の下端部に薄肉部10dを設けて、可動子の重量を低減するとともに、図1に示した独立した非磁性体のシールリング19を用いることにより、磁束漏れを低減した場合の例である。応答時間は、0.37msと、符号Xで示す従来のものより、応答時間が短縮している。
以上説明したように、本実施形態によれば、図4に示したように、燃料通路組立体は、ノズルハウジング13とシールリング19とを溶接により一体結合して構成される。さらに、この組立体と固定コア1とを溶接により一体結合とする。このようにすれば、ノズルホルダ13と固定コア1の組立精度を損なうことなく燃料噴射弁の製作が可能である。また、シールリング19にフランジ19aを有することで断面がL字形状となるが、非磁性もしくは弱磁性材を採用することにより磁気回路の磁束漏れを極力なくして、磁束が固定コア1下端と可動コア10との間に集中的に流れ電磁弁の磁気吸引特性を向上させることができる。したがって、閉弁時の応答性を向上することができる。
また、ノズルホルダ14の一部をノズルハウジング13に収納結合する際に、可動弁12のストロークを規定するストローク調整リング17を介することにより、ストロークを規定量に決定でき、それにより燃料噴射弁に要求される噴射量を満足することが可能である。
さらに、燃料噴射弁の閉弁時における衝撃及び弁体の跳ね返りを二重ダンパー構造により有効に防止するので、2次噴射を今まで以上に有効に防止できる。
また、ヨークブクミは、各部品を順次同じ方向から積み重ねる構造であるため、組立が容易であり、また、自動化も容易に行えるものである。
なお、上述の説明では、筒内噴射方式の燃料噴射弁について説明しているが、本発明は、吸気通路に配置する燃料噴射弁にも適用できるものである。
次に、図13及び図14を用いて、本発明の他の実施形態による燃料噴射弁の構成について説明する。
図13及び図14は、本発明の他の実施形態による燃料噴射弁の可動子の構成を示す縦断面図である。なお、図3と同一符号は、同一部分を示している。
図13に示す可動子12Aは、可動コア10と、ダンパープレート9と、ジョイント11と、弁体5Aとから構成されている。図3に示した弁体5は、丸棒を加工しているのに対して、弁体5Aは、パイプによって構成されている。これによって、可動子12Aの重量を低減して、応答性をさらに、向上することができる。パイプ状の弁体5Aの内部にも燃料が流入するため、弁体5Aの下方には、燃料の排出穴を設けている。
また、図14に示す可動子12Bは、可動コア10と、ダンパープレート9と、ジョイント11と、弁体5Bとから構成されている。図3に示した弁体5は、丸棒を加工しているのに対して、弁体5Bは、サイドにスリットが形成された割ピン形状としている。これによって、可動子12Bの重量を低減して、応答性をさらに、向上することができる。弁体5Bは、サイドにスリットが形成されるように、板状体を丸めることで、容易に製造することができる。
本実施例に関連する技術を以下説明する。
従来より、自動車等の内燃機関においては、エンジン制御ユニットからの電気信号により駆動する電磁式の燃料噴射弁が広く用いられている。従来の燃料噴射弁は、中空筒型の固定コア(センターコア)の周りに電磁コイルおよびヨークが配置され、電磁コイルを収納するヨークの下部には、弁体を有する可動子を内装したノズルボディが取付けられ、この可動子が戻しバネの力を受けて弁座側に付勢される構造となっている。
従来の電磁式燃料噴射弁としては、例えば、特開平10−339240号公報に記載されるように、部品点数の削減や組立性を向上させるために、複合磁性材料で形成した1本のパイプを磁性化するとともに、その中間部のみを誘導加熱などにより非磁性化することで、磁性の燃料コネクタ部、非磁性の中間パイプ部及びバルブボディ部を一体形成したものが知られている。この電磁式燃料噴射弁においては、燃料コネクタ部内に円筒状の固定鉄心を圧入し、バルブボディ部に弁体付の可動コアを内装している。また、パイプの中間外周部に電磁コイルを配置し、電磁コイルの外側にヨークを配置している。電磁コイルを通電すると、ヨーク,燃料コネクタ部,固定コア,可動コア,バルブボディ部,ヨークに磁気回路が形成され、可動コアが固定コア側に磁気吸引される。非磁性部は、燃料コネクタ部とバルブボディ部間の磁束の短絡を防止するために用いられている。
しかしながら、特開平10−339240号公報に記載されるように、パイプの中間に、非磁性の中間パイプ部では、十分な磁束の漏れを防止することができず、磁束の漏れによる可動コアを吸引する磁気力が低下し、応答性が低下するという問題があった。
特に、近年、ガソリンエンジンにおいても燃料を内燃機関のシリンダ内に直接噴射させる燃料噴射弁が実用化されている。直接噴射式の燃料噴射弁においては、ヨーク下部に設けるノズルボディを細身で長めにした,いわゆる、ロングノズルタイプのインジェクタが提案されている。ロングノズルインジェクタは、シリンダヘッドに取付ける場合に、シリンダヘッド付近に吸気弁,吸気管等の部品が密集している場合に、スペースの取らない細身のノズルボディだけをシリンダヘッド上に位置させ、ヨークやコネクタモールドなどの大径の胴体部分は他の部品やシリンダヘッドと干渉しないように離して設置できるので、取付の自由度が高い利点がある。しかしながら、ノズルボディが長くなる分、可動コアによって駆動されるノズルが長くなり、重量も増加するため、磁気力低下による応答遅れが顕著な問題となる。
本実施例の目的は、応答性の向上した電磁式燃料噴射弁を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本実施例では、弁体を有する可動子と、電磁コイルと、この電磁コイルの励磁により上記可動子を開弁側に磁気吸引する磁気回路とを有する電磁式燃料噴射弁において、上記磁気回路は、噴射弁本体の軸方向の燃料通路を構成する中空筒型の固定コアと、非磁性材若しくは弱磁性材からなる中空のシールリングと、中空のノズルハウジングと、上記可動子の一部を構成する可動コアとから構成され、上記固定子コアと上記ノズルハウジングは、上記シールリングを介して結合されるようにしたものである。
かかる構成により、磁束漏れを低減して、磁気力を向上でき、応答性を向上し得るものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、上記シールリングは、下部にフランジを有するとともに、上記シールリングの上部に、上記固定コアの下部が圧入嵌合され、溶接により燃料シールされ、上記シールリングのフランジ部が、上記ノズルハウジングの上端部のインロー部に圧入嵌合され、溶接により燃料シールされるようにしたものである。
(3)上記(2)において、好ましくは、上記固定コアの下端外周には、上記シールリングに圧入するためのガイド曲面となるアール部もしくはテーパ部を設け、上記固定コアの下端面から上記アール部もしくはテーパ部にかけて形成された硬質皮膜を備えるようにしたものである。
(4)上記(2)において、好ましくは、上記シールリングは、上記シールリングのフランジ部の上端部近傍に上記可動子と上記固定コアの接触面が設けるようにしたものである。
(5)上記(1)において、好ましくは、上記シールリングは、内径下端部において、外周方向への緩やかな拡大径を有し、上記シールリングの下端部の内径は、上記ノズルハウジング内径よりも大きくしたものである。
(6)上記(1)において、好ましくは、上記可動コアの下部に、薄肉部を有するようにしたものである。
(7)上記(1)において、好ましくは、上記可動子は、上記可動コアと、弁体と、上記可動コアと上記弁体とを連結するジョイントとから構成され、上記ジョイントは、上筒部と、この上筒部より小径の下筒部と、上記上筒部と上記下筒部を連結する流線抵抗の小さなテーパ状若しくは球状の連結部とから構成するようにしたものである。
(8)上記(7)において、好ましくは、上記ジョイントの連結部は、ばね性を有するようにしたものである。
(9)上記(8)において、好ましくは、上記可動コアと上記ジョイントの間に配置された板ばねを備えるようにしたものである。
(10)上記(7)において、好ましくは、上記ジョイントの連結部は、燃料が通過する孔が設けられ、この孔の総断面積は、上記可動子に設けられた燃料が通過する軸孔の断面積よりも大きくしたものである。
本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁の全体構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁の一部の断面図である。 本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁の全体構成を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いられる部品であるヨークブクミ52の拡大図である。 本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁を用いた内燃機関の断面図である。 本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いるオリフィスプレート15と可動子12の先端部の構成を示す拡大図である。 本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いるスワラー15の構成を示す拡大図である。 本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いる可動子12の側面図である。 本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いるジョイント11の構成を示す拡大図である。 本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いる板ばね9の構成を示す拡大図である。 本発明の一実施形態による電磁式燃料噴射弁に用いる固定コア1と可動コア10の要部拡大図である。 本発明の一実施形態による燃料噴射弁の応答特性図である。 本発明の他の実施形態による燃料噴射弁の可動子の構成を示す縦断面図である。 本発明の他の実施形態による燃料噴射弁の可動子の構成を示す縦断面図である。
符号の説明
1…固定コア
2…電磁コイル
3…コイル用樹脂モールド
4…ヨーク
12…可動子
7…戻しばね
8…質量体
9…板ばね(ダンパープレート)、
10…可動コア
11…ジョイント
14…ノズルホルダー
16…オリフィスプレート

Claims (7)

  1. 流体の通路が設けられた弁座をその一端部に有するノズルボディと、
    当該ノズルボディ内で往復動すると共に、一端に弁体を他端に可動コアを有する可動子と、
    磁束を供給する電磁コイルと磁路の一部を形成する固定コアとを有する電磁装置と、
    前記可動子を前記弁座に押し付ける力を付与するばねを備え、
    前記電磁コイルが励磁されると前記可動子が前記ばねの力に抗して前記固定コア側に磁気吸引されることで、前記弁体が前記弁座から離れるよう構成された電磁式燃料噴射弁において、
    前記固定コアは噴射弁本体の軸方向の燃料通路を構成する中空筒型に形成されており、
    前記可動子は前記可動コアと前記弁体とを連結するジョイントと有し、
    当該ジョイントは、前記固定コアの中空筒部の直径より径が大きい上筒部と、この上筒部より小径の下筒部と、前記上筒部と前記下筒部を連結する連結部とから構成されるカップ型のパイプであり、
    前記上筒部に前記可動コアを、前記下筒部に前記弁体の上部が固定され、
    前記弁体のロッドは、その一方の端部が前記弁座と当接し、他方の端部が前記ジョイントの前記下筒部に固定され、その間の2点にて支持ガイドされ、
    前記可動コアと前記ジョイントとの間に配置された板ばねを備え、
    前記ばねと前記板ばねのと間に往復動可能に質量体を保持した電磁式燃料噴射弁。
  2. 請求項1記載の電磁式燃料噴射弁において、
    前記ばねと前記質量体は前記固定コアの中空部に保持されている電磁式燃料噴射弁。
  3. 請求項1記載の電磁式燃料噴射弁において、
    前記可動コアの下部に薄肉筒部を有し、当該薄肉筒部で前記ジョイントと溶接接合する電磁式燃料噴射弁。
  4. 請求項1記載の電磁式燃料噴射弁において、
    前記ジョイントの連結部は、燃料が通過する孔が設けられ、
    この孔の総断面積は、前記可動コアに設けられた燃料が通過する軸孔の断面積よりも大きいことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
  5. 請求項1記載の電磁式燃料噴射弁において、
    前記ジョイントの前記連結部は、ばね性を有する電磁式燃料噴射弁。
  6. 請求項1記載の電磁式燃料噴射弁において、
    前記弁体は先端に弁部材が設けられたプランジャで構成されている電磁式燃料噴射弁。
  7. 請求項1記載の電磁式燃料噴射弁において、
    前記連結部は流体抵抗の小さなテーパ状若しくは球状の形状で構成される電磁式燃料噴射弁。
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