JP2011092928A - 分離膜および分離膜モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリスルホン系ポリマーと親水性ポリマーとからなるポリスルホン系分離膜であって、分離膜中にN,N−ジメチルアセトアミドに不溶性の成分を含んでおり、
(イ)前記不溶性成分におけるポリスルホン系ポリマー濃度が10重量%以上、50重量%以下
(ロ)前記不溶性成分の含水率が95重量%以上
(ハ)湿潤状態での分離膜の機能層表面に柔軟層が存在し、厚みが7nm以上
であることを特徴とするポリスルホン系分離膜。
【選択図】図1
Description
1.ポリスルホン系ポリマーと親水性ポリマーとからなるポリスルホン系分離膜であって、分離膜中にN,N−ジメチルアセトアミドに不溶性の成分を含んでおり、
(イ)前記不溶性成分におけるポリスルホン系ポリマー濃度が10重量%以上、50重量%以下
(ロ)前記不溶性成分の含水率が95重量%以上
(ハ)湿潤状態での分離膜の機能層表面に柔軟層が存在し、厚みが7nm以上
であることを特徴とするポリスルホン系分離膜。
2.前記親水性ポリマーが、少なくとも1種の親水性ホモポリマーと少なくとも1種の親水性共重合ポリマーからなり、前記親水性ホモポリマーは分離膜の厚み方向にわたって存在する一方で、前記親水性共重合ポリマーは、分離膜の機能層表面のみに存在することを特徴とする前記1に記載のポリスルホン系分離膜。
3.前記親水性ホモポリマーが、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレングリコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルカプロラクタムから選ばれる少なくとも1種を含んでおり、前記親水性共重合ポリマーが、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合ポリマー、ビニルピロリドン・ビニルカプロラクタム共重合ポリマー、ビニルピロリドン・ビニルアルコール共重合ポリマー、ビニルピロリドン・スチレン共重合ポリマー、ビニルピロリドン・ヒドロキシエチルメタクリレート共重合ポリマー、ビニルピロリドン・メチルメタクリレート共重合ポリマーから選ばれる少なくとも1種を含んでいることを特徴とする前記2に記載のポリスルホン系分離膜。
4.前記分離膜の機能層表面にエステル基が存在し、かつ前記エステル基由来の炭素量が0.3(原子数%)以上であることを特徴とする前記1〜3のいずれかに記載のポリスルホン系分離膜。
5.前記親水性共重合ポリマーがビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合ポリマーであり、かつ機能層表面の濃度が10重量%以上であることを特徴とする前記2〜4のいずれかに記載のポリスルホン系分離膜。
6.血液浄化用であることを特徴とする前記1〜5のいずれかに記載の分離膜。
7.前記1〜6のいずれかに記載の分離膜が内蔵されたことを特徴とする分離膜モジュール。
膜中の親水性ポリマーを不溶化する方法としては、架橋剤を添加したり、親水性ポリマーに放射線や加熱などの高エネルギーを与えたりすることで架橋反応を引き起こし、ゲル化させても良い。架橋剤を添加する方法は、架橋剤の種類や量によって、膜物性が大きく影響を受けるので、架橋剤を添加しなくても良い放射線架橋や熱架橋が好まれる。そのため、親水性ポリマーとしては、放射線に対して架橋しやすいポリマーが好適に用いられる。さらには、ポリスルホン系ポリマーとの製膜原液に親水性ポリマーをブレンドする場合には、ポリスルホン系ポリマーとの相溶性も重要である。
次に、湿潤状態での分離膜の機能層表面に柔軟層が重要な理由としては、以下のように推測できる。血小板や血球などの大きな成分は、分離膜内部に入り込むことはなく、機能層表面と接触する。そのため、柔軟層が厚いほど、血小板や血球は、ポリスルホン系ポリマーと接近しにくくなり、付着や活性化が起こらないものと考えられる。一方で、柔軟層が厚すぎると、タンパク質が柔軟層にトラップされることがある。以上のことから、柔軟層の厚みは5nm以上、好ましくは7nm以上が好ましい。また、30nm以下、好ましくは20nm以下、さらには15nm以下が好ましい。
ここで、Qw:濾過量(mL)、T:流出時間(hr)、 P:圧力(mmHg)、A:中空糸膜の内表面積(m2)
また、本願発明の分離膜モジュールにおいて、1.6m2換算値の尿素クリアランスの水系での測定値と牛血漿系での測定値との差が5mL/min以内であることが好ましく、より好ましくは2mL/min以内である。これは、本願発明にて規定された上記レベルまでのタンパク質の膜への付着の低減により、達成できるものである。水系の溶質除去性能と血液系の溶質除去性能の差が大きいということは、血液系で使用した場合に、経時的な膜の性能劣化が大きいことを意味する。さらには、膜の透過抵抗が、水系と血液系で大きく異なるということであり、このような膜の場合、血球に与える刺激も大きいことが考えられる。
乾燥した分離膜を、DMAcに2.5重量%の濃度に溶解し、その溶液を濾紙にて濾過し、不溶性成分を得る。さらにDMAcでよくすすいで、付着しているポリスルホン系ポリマーを洗浄する。その後、水ですすいで、DMAcを洗浄する。不溶性成分を取り出し、元素分析を行う。ポリスルホン系ポリマーは、繰り返し単位あたり硫黄原子を1つ持ち、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレングリコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルカプロラクタム、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合ポリマー、ビニルピロリドン・ビニルカプロラクタム共重合ポリマー、ビニルピロリドン・ビニルアルコール共重合ポリマー、ビニルピロリドン・スチレン共重合ポリマーなどの親水性ポリマーは、硫黄原子を持たないので、全原子数に対する硫黄原子の濃度が求まることで、不溶性成分に含まれるポリスルホン系ポリマー濃度を算出することができる。
(2)不溶成分の含水率
乾燥した中空糸膜を2g/vol%になるようにDMAcで5時間以上撹拌、溶解させた。濾紙(「アドバンテック」(登録商標)No.7 東洋濾紙社製)で不溶性成分を濾過させた後、ジメチルアセトアミドで可溶性成分を十分に洗浄した。遠沈管に不溶性成分(ゲル状物)を回収し、さらにジメチルアセトアミドで十分に撹拌後、遠心により該ゲルを沈降させ、上澄みを取り除くことを3回以上繰り返した。その後、上澄みを取り除いた後、純水を添加し、十分に撹拌後、遠心により該ゲルを沈降させ、上澄みを取り除くこと5回繰り返し、ジメチルアセトアミドを純水に置換した。余剰の水分を抜き取り、含水した重量(w)を測定した。得られた含水ゲルについて、凍結乾燥を24時間以上行い、完全に乾燥後、重量(d)を測定した。下記式により含水率を算出した。
含水率(%)=(w−d)×100/w。
(3)中空糸内表面の柔軟層測定
中空糸膜を片刃で半円筒状にそぎ切り、内表面を原子間力顕微鏡(AFM)にて測定した。測定サンプルは、超純水でリンスした後、室温、0.5Torrにて10時間乾燥させた後、測定に供した。
(4)親水性ポリマーの水中での分子鎖回転半径測定
測定ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)により、サイズ分別された分子鎖溶液に、多角度レーザー光散乱光度計(MALLS)および示差屈折率計を組み入れることで、ポリマー量物質の絶対分子量分布、分子鎖回転半径を求めることができる。測定条件は以下の通り。
a)GPC
装置:ゲル浸透クロマトグラフィ(WATERS社製)
検出器:示差屈折率検出器RI410、感度8×(50%)(WATERS社製)
カラム:TSKgel GMPWXL(東ソー社製)を2本連結
溶媒:0.1M−NH4Cl(pH9.5)
流速:0.716mL/min
温度:23℃
b)MALLS
装置:DAWN−DSP型多低角度レーザー光散乱光度計(Wyatt Technology社製)
波長:632.8nm(He−Ne)
温度:23℃
(5)親水性ポリマーのポリスルホンへの吸着平衡定数測定
GEヘルスケアバイオサイエンス株式会社製のAuセンサーチップをスピンコーターに固定させた後、ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)の0.1重量%クロロベンゼン溶液をパスツールピペットで1、2滴滴下させた。その直後3000rpmで1分間回転乾燥させることで、ポリスルホン系ポリマーが表面に薄層化したAuセンサーチップを作成した。このセンサーチップをGEヘルスケアバイオサイエンス株式会社製BIACORE3000に挿入し、2000秒間センサーチップを水洗浄した後、以下の操作を5〜1000ppm各濃度の親水性ポリマー水溶液にて繰り返した。
1.親水性ポリマー水溶液を750μL流してポリスルホン表面に吸着させた。
2.2000秒間水洗浄を行った。
3.0.025重量%トリトン を750μL流して吸着させた親水性ポリマーを剥離させた。
4.2000秒間水洗浄を行った。
Q=KCn (式1)
(Q:単位面積当たり吸着量、K:吸着結合定数、n:フロインドリッヒ定数)
(6)X線光電子分光法(XPS)測定
中空糸膜を片刃で半円筒状にそぎ切り、下記方法により中空糸膜の内表面および外表面を各3点測定した。測定サンプルは、超純水でリンスした後、室温、0.5Torrにて10時間乾燥させた後、測定に供した。測定装置、条件としては、以下の通り。
励起X線: monochromatic Al Kα1,2 線(1486.6eV)
X線径: 0.15mm
光電子脱出角度: 90 °(試料表面に対する検出器の傾き)
中空糸膜がポリスルホンとポリビニルピロリドンのみからなる場合、表面ポリビニルポロリドン量は、窒素量(a(原子数%))と硫黄量(b(原子数%))を求め、下式よりを算出できる。
表面ポリビニルピロリドン量(重量%)=(a×111/(a×111+b×442))×100
また、親水性共重合ポリマーとしてビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合ポリマーを用いる場合は、エステル基由来の炭素量としては、C1sのCHやC−Cのメインピーク(285eV付近)から+4.0〜4.2eVに現れるピークをピーク分割し、全元素に対する該ピーク面積の割合を算出し、エステル基由来の炭素量(原子数%)を求めることで、表面の親水性共重合ポリマー量を算出することができる。
(7)中空糸膜のヒト血小板付着試験方法
18mmφのポリスチレン製の円形板に両面テープを貼り付け、そこに中空糸膜を固定した。貼り付けた中空糸膜を片刃で半円筒状にそぎ切り、中空糸膜の内表面を露出させた。中空糸内表面に汚れや傷、折り目などがあると、その部分に血小板が付着し、正しい評価ができないことがあるので注意を要する。筒状に切ったFalcon(登録商標)チューブ(18mmφ、No.2051)に該円形板を、中空糸膜を貼り付けた面が、円筒内部にくるように取り付け、パラフィルムで隙間を埋めた。この円筒管内を生理食塩水で洗浄後、生理食塩水で満たした。人間の静脈血を採血後、直ちにヘパリンを50U/mlになるように添加した。前記円筒管内の生理食塩水を廃棄後、前記血液を、採血後10分以内に、円筒管内に1.0ml入れて37℃にて1時間振盪させた。その後、中空糸膜を10mlの生理食塩水で洗浄し、2.5体積%グルタルアルデヒド生理食塩水で血液成分の固定を行い、20mlの蒸留水にて洗浄した。洗浄した中空糸膜を常温0.5Torrにて10時間減圧乾燥した。この中空糸膜を走査型電子顕微鏡の試料台に両面テープで貼り付けた。その後、スパッタリングにより、Pt−Pdの薄膜を中空糸膜表面に形成させて、試料とした。この中空糸膜の内表面をフィールドエミッション型走査型電子顕微鏡(日立社製S800)にて、倍率1500倍で試料の内表面を観察し、1視野中(4.3×103μm2)の付着血小板数を数えた。中空糸長手方向における中央付近で、異なる10視野での付着血小板数の平均値を血小板付着数(個/4.3×103μm2)とした。1視野で100個/4.3×103μm2を超えた場合は、100としてカウントした。中空糸の長手方向における端の部分は、血液溜まりができやすいため付着数の計測対象からはずした。なお、血小板付着数は20個/4.3×103μm2以下であることが好ましい。
(8)フィブリノーゲンの相対付着率測定
中空糸膜へのタンパク質の付着として、凝固系タンパク質の1つである、フィブリノーゲンの相対吸着率を測定した。
フィブリノーゲンの相対付着率(%)=As/Ac×100
(9)親水性ポリマーの溶出性測定
分離膜が中空糸膜モジュールに組み込まれている場合には、以下のようにして測定した。中空糸膜モジュールの中空内側を室温の超純水700mlで洗浄し、外側を室温の超純水2500mlで洗浄した後、再び内側を室温の超純水300mlで洗浄し、膜に付着している親水性ポリマーを洗い流した。その後、血液側を37℃に加温した4000mlの超純水で流速200ml/minで4時間灌流した。その後、灌流液を200倍に濃縮し、GPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)にて測定した。その値から、潅流液中に溶出した親水性ポリマーの総量を算出した。
(10)透水性能の測定
中空糸両端部を封止したガラス管ミニモジュール(本数36本:有効長10cm)の中空糸内側に水圧100mmHgをかけ、外側へ流出してくる単位時間当たりの濾過量を測定した。透水性能(UFR)は下記の式で算出した。
ここで、Qw:濾過量(mL)、T:流出時間(hr)、 P:圧力(mmHg)、A:中空糸膜の内表面積(m2)
(11)水系尿素クリアランス測定
実験は、昭和57年9月発行日本人工臓器学会編ダイアライザー性能評価基準に基づいて行った。この中で測定方法が2種類あるが、本実験はTMP0mmHgを基準とした。クリアランスは以下の式を用いて計算した。膜面積が異なるものについては、クリアランスから総括物質移動係数を計算し、そこから面積換算を行うことができる。
クリアランスCL(ml/min)={(CBi−CBo)/CBi}×QB
ここでCBi:尿素のモジュール入口側濃度、CBo:尿素のモジュール出口側濃度、QB:モジュール供給液量(ml/min)
(12)牛血漿尿素クリアランス測定
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムを添加した牛血液について、ヘマトクリットが30±3%、総タンパク量が6.5±0.5g/dLとなるように調整した。
(3)式において、CO=尿素クリアランス(ml/min)、CBi=Bi液における尿素濃度、CBo=Bo液における尿素濃度、QB=Biポンプ流量(ml/min)である。
(13)β2−MGクリアランス測定
牛血漿系尿素クリアランス測定と同じ方法で、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムを添加した牛血液について、β2−MG濃度が1mg/Lになるように加え、撹拌した。なお、尿素クリアランスの測定と同時に行っても良い。血液流量400mL/minのクリアランス測定は、血液流量200mL/minのクリアランス測定用のサンプル採取が終わった後、同様に行った。クリアランスの算出式は、(3)の尿素をβ2−MGに変えることで得られる。
(実施例1)
ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)20重量部、ポリビニルピロリドン(インターナショナルスペシャルプロダクツ社;以下ISP社と略す)K90 5重量部をジメチルアセトアミド74重量部、水1重量部とともに撹拌翼で50rpmの撹拌を行いながら、90℃、10時間加熱溶解し、製膜原液とした。この原液を50℃で48時間保管した後、紡糸を行った。なお、ポリスルホンP3500の重量平均分子量は3.5万、ポリビニルピロリドンK90の重量平均分子量は120万であるから、ポリビニルピロリドンに対するポリスルホンの分子量比は34倍となる。
(実施例2)
湿潤させる溶液としてエタノール1重量%水溶液の代わりに、ヘキサノール1重量%水溶液を用いた以外は実施例1と同様の操作を行った。中空糸膜に含まれる水分量は、中空糸膜の乾燥重量の2.7倍量であった。
(実施例3)
ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)18重量部、ポリビニルピロリドン(ISP社)K90 4重量部をジメチルアセトアミド77重量部、水1重量部とともに撹拌翼で50rpmの撹拌を行いながら、90℃、10時間加熱溶解し、製膜原液とした。この原液を60℃で48時間保管した後、紡糸を行った。
(実施例4)
実施例3と同様の方法で得られた中空糸膜モジュールを用いて、湿潤させる溶液としてエタノール水溶液の代わりに純水を用いて、中空糸膜を湿潤状態にした。なお、溶存酸素を脱気させた純水を用いた。その後、血液側、透析液側それぞれに、圧空を流して、中空糸膜に含まれる水分量を、中空糸膜の乾燥重量の0.1倍量になるように乾燥させた。この後、実施例1と同様にモジュール内を窒素で置換した後、該モジュールに15kGyのγ線を照射した。モジュール内の酸素濃度は1%であった。
(比較例1)
実施例3と同様の方法で得られた中空糸膜モジュールを用いた。実施例4と同様に、湿潤させる溶液として純水を用いたが、圧空による充填液の抜き出し操作は行わなかった。モジュール内を純水で満たした状態で、25kGyのγ線を照射した。
(比較例2)
実施例3と同様の方法で得られた中空糸膜モジュールを用いた。湿潤させる溶液として純水の代わりにピロ亜硫酸ナトリウム0.5重量%水溶液を用いた以外は、比較例1と同様の操作を行い、15kGyのγ線を照射した。
(比較例3)
ポリスルホン(アモコ社 Udel−P1700)18重量部、ポリビニルピロリドン(ISP社)K90 4重量部をジメチルアセトアミド77重量部、水1重量部とともに撹拌翼で10rpmの撹拌を行いながら、50℃、10時間加熱溶解し、製膜原液とした。この原液を40℃で96時間保管した後、紡糸を行った。なお、ポリスルホンP1700の重量平均分子量は2.9万、ポリビニルピロリドンK90の重量平均分子量は120万であるから、ポリビニルピロリドンに対するポリスルホンの分子量比は41倍となる。
(比較例4)
ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)16重量部、ポリビニルピロリドン(ISP社)K30 4重量部、ポリビニルピロリドン(ISP社)K90 2重量部をジメチルアセトアミド77重量部、水1重量部とともに撹拌翼で50rpmの撹拌を行いながら、80℃、10時間加熱溶解し、製膜原液とした。この原液を60℃で48時間保管した後、紡糸を行った。
なお、ポリビニルピロリドンK30の重量平均分子量は6.2万であるから、ポリビニルピロリドンに対するポリスルホンの分子量比は7となる。
(比較例5)
比較例4と同様の方法で得られた中空糸膜モジュールを用いた。また、湿潤させる溶液としてエタノール1重量%水溶液を用いた以外は、比較例4と同様にして、中空糸膜を湿潤状態にした。中空糸膜に含まれる水分量は、中空糸膜の乾燥重量の2.8倍量であった。
(比較例6)
比較例4と同様の方法で得られた中空糸膜モジュールを用いた。また、エタノール1重量%水溶液の代わりに、純水を用いた以外は、比較例4と同様にして、中空糸膜を湿潤状態にした。中空糸膜に含まれる水分量は、中空糸膜の乾燥重量の2.8倍量であった。
(実施例5)
比較例4と同様の方法で得られた中空糸膜モジュールを用いた。また、湿潤させる溶液としてエタノール1重量%水溶液の代わりに、ビニルピロリドン・酢酸ビニル(6:4)共重合ポリマー(BASF社製、“KOLLIDON”(登録商標)VA64、以下、VA64)100ppmとエタノール0.1重量%の混合水溶液を用いて、モジュール内に充填した以外は、比較例4と同様にして、中空糸膜を湿潤状態にした。中空糸膜に含まれる水分量は、中空糸膜の乾燥重量の2.8倍量であった。
(実施例6)
比較例4と同様の方法で得られた中空糸膜モジュールを用いた。また、湿潤させる溶液としてエタノール1重量%水溶液の代わりに、ビニルピロリドン・酢酸ビニル(5:5)共重合ポリマー(以下、VA55)100ppmとエタノール0.1重量%の混合水溶液を用いた以外は、比較例4と同様にして中空糸膜を湿潤状態にした。中空糸膜に含まれる水分量は、中空糸膜の乾燥重量の2.8倍量であった。
(実施例7)
比較例4と同様の方法で得られた中空糸膜モジュールを用いた。また、湿潤させる溶液としてエタノール1重量%水溶液の代わりに、ビニルピロリドン・ビニルカプロラクタム(5:5)共重合ポリマー(以下、VPC55)100ppmとエタノール0.1重量%の混合水溶液を用いた以外は、比較例4と同様にして、中空糸膜を湿潤状態にした。中空糸膜に含まれる水分量は、中空糸膜の乾燥重量の2.7倍量であった。
(実施例8)
比較例4と同様の方法で得られた中空糸膜モジュールを用いた。VA64 100ppmとエタノール0.1重量%の混合水溶液を、中空糸膜モジュールの血液側入口(Bi)から血液側出口(Bo)を通して、透析液出口(Do)から透析液側入口(Di)に、ワンパスで500mL/minで5分間通液した。その後、圧空による充填液の抜き出し操作は行わなかった。モジュール内を上記混合水溶液で満たした状態で、25kGyのγ線を照射した。
(比較例7)
比較例4と同様の方法で得られた中空糸膜モジュールを用いて、VA64 100ppm水溶液を用いた以外は、比較例4と同様にして、中空糸膜を湿潤状態にした。中空糸膜に含まれる水分量は、中空糸膜の乾燥重量の2.8倍量であった。
(比較例8)
比較例4と同様の方法で得られた中空糸膜モジュールを用いて、ポリビニルピロリドン(ISP社)K30の100ppmとエタノール0.1重量%の混合水溶液を用いた以外は、比較例4と同様にして、中空糸膜を湿潤状態にした。中空糸膜に含まれる水分量は、中空糸膜の乾燥重量の2.8倍量であった。
(比較例9)
ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)18重量部をジメチルアセトアミド81部、水1部とともに加熱溶解し、撹拌翼で50rpmの撹拌を行いながら、80℃、10時間加熱溶解し、製膜原液とした。この原液を60℃で48時間保管した後、紡糸を行った。
(実施例9)
ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)18重量部、ポリビニルピロリドン(インターナショナルスペシャルプロダクツ社;以下ISP社と略す)K30 9重量部をジメチルアセトアミド72重量部、水1重量部を加熱溶解し、撹拌翼で50rpmの撹拌を行いながら、80℃、10時間加熱溶解し、製膜原液とした。この原液を60℃で48時間保管した後、紡糸を行った。
2 ケース
3 ポッティング剤
4 血液側入口(Bi)
5 血液側出口(Do)
6 透析液側入口(Di)
7 透析液側出口(Do)
8 基準線
9 透析装置
10 中空糸膜モジュール
11 Biポンプ
12 Fポンプ
13 廃棄用容器
14 循環用血液
15 クリアランス測定用血液
16 Bi回路
17 Bo回路
18 Di回路
19 Do回路
20 温水槽
Claims (9)
- ポリスルホン系ポリマーと親水性ポリマーとからなるポリスルホン系分離膜であって、分離膜中にN,N−ジメチルアセトアミドに不溶性の成分を含んでおり、
(イ)前記不溶性成分におけるポリスルホン系ポリマー濃度が10重量%以上、50重量%以下
(ロ)前記不溶性成分の含水率が95重量%以上
(ハ)湿潤状態での分離膜の機能層表面に柔軟層が存在し、厚みが7nm以上
であることを特徴とするポリスルホン系分離膜。 - 前記親水性ポリマーが、少なくとも1種の親水性ホモポリマーと少なくとも1種の親水性共重合ポリマーからなり、前記親水性ホモポリマーは分離膜の厚み方向にわたって存在する一方で、前記親水性共重合ポリマーは、分離膜の機能層表面のみに存在することを特徴とする請求項1に記載のポリスルホン系分離膜。
- 前記親水性ホモポリマーが、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレングリコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルカプロラクタムから選ばれる少なくとも1種を含んでおり、前記親水性共重合ポリマーが、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合ポリマー、ビニルピロリドン・ビニルカプロラクタム共重合ポリマー、ビニルピロリドン・ビニルアルコール共重合ポリマー、ビニルピロリドン・スチレン共重合ポリマー、ビニルピロリドン・ヒドロキシエチルメタクリレート共重合ポリマー、ビニルピロリドン・メチルメタクリレート共重合ポリマーから選ばれる少なくとも1種を含んでいることを特徴とする請求項2に記載のポリスルホン系分離膜。
- 前記分離膜の機能層表面にエステル基が存在し、かつ前記エステル基由来の炭素量が0.3(原子数%)以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリスルホン系分離膜。
- 前記親水性共重合ポリマーがビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合ポリマーであり、かつ機能層表面の濃度が10重量%以上であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のポリスルホン系分離膜。
- 血液浄化用であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の分離膜。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の分離膜が内蔵されたことを特徴とする分離膜モジュール。
- 分離膜モジュールの1.6m2換算値の尿素クリアランスについて、水系での測定値と牛血漿系での測定値の差が5mL/min以内であることを特徴とする請求項7に記載の分離膜モジュール。
- 分離膜モジュールの1.6m2換算値の牛血漿を用いたβ2-ミクログロブリンクリアランスについて、血液側流量400mL/minでのクリアランスが、血液側流量200mL/minでのクリアランスの1.05倍以上であることを特徴とする請求項7または8に記載の分離膜モジュール。
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