JP2011091584A - 撮像装置、撮像方法及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】多段露光において、理論的にかつ動的に露光量の比率を決定するのに好適な撮像装置、撮像方法及び電子機器を提供する。
【解決手段】撮像装置1を、撮像素子10と、メモリ11〜13と、画像合成部14と、制御部15と、画像解析部16と、操作部17とを含む構成とし、制御部15は、3種類の露光量L1〜L3(L1<L2<L3)における隣接する各2つの露光量の比率「L2/L1」と「L3/L2」とが均等(L2/L1=L3/L2)となる露光時間T1〜T3(T1<T2<T3)の比率情報「T1:T2:T3(T2/T1=T3/T2)」を決定し、撮像素子10は、制御部15で決定した前記露光時間の比率情報に基づき撮像処理を行うようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光量の異なる複数種類の撮像画像データを合成して、ダイナミックレンジを拡張した画像データを生成するのに好適な撮像装置、撮像方法及び電子機器等に関する。
従来、複数種類の露光量(露光時間)で同一被写体を撮像し、この撮像で得られた複数種類の露光量にそれぞれ対応した画素信号を合成して、ダイナミックレンジを拡張した画像データ(HDR画像データ)を生成する技術がある。かかる技術においては、合成画像における、各露光量に対応する画像部分と他の露光量に対応する画像部分との境界領域に発生するノイズ(偽色、疑似輪郭など)がしばしば問題となっていた。
例えば、露光量L1、L2、L3(L1<L2<L3)に対応する露光時間T1、T2、T3(T1<T2<T3)で同一被写体を撮像して、図8(a)〜(c)に示す光応答の画素信号S1、S2、S3が得られたとする。この場合に、図8(d)〜(f)に示すように、まず、最も露光時間の長いS3を基準として、画素信号S1、S2に係数「T3/T1」、「T3/T2」を乗算して正規化を行う。次に、正規化した「S1×T3/T1」及び「S2×T3/T2」と、「S3」とを線形合成する。これにより、図8(g)に示すように、ダイナミックレンジを拡張した(S/Nの良い)撮像画像信号が得られる。
しかし、撮像時に、オフセット変動などの外的要因により、設定した露光時間において、異なる光応答で画像が撮像されてしまう場合がある。このような場合に、係数値「T3/T1」、「T3/T2」が不適切な値となり、合成後の撮像画像信号の線形性が崩れる恐れがある。線形性が崩れると、図11に示す折れ線の接続部分において、偽色や疑似輪郭等の原因となるノイズが発生する。
このような問題を解決するために、特許文献1では、撮影された画像の正確な光応答傾きを求めている。また、特許文献2では、カメラのOB領域(オフセットレベル)を考慮して傾きが一致するように補正を行っている。また、特許文献3では、画像のヒストグラムを解析することで正確な露光量の比率を求めている。また、画像の特性を解析しない手法として、特許文献4では、合成画像の境界領域付近にローパスフィルターを掛けて不自然さを緩和している。
特開平7−131708号公報 特開2001−352552号公報 特開平8−214211号公報 特開2004−48445号公報
ところで、画像の正確な露光量(露光比)がわかり、適切な係数を掛けて画像を合成した場合であっても、撮像時のT1:T2:T3の比率自体が不適切な場合、センサのS/N限界に起因するノイズ成分が、合成後の画像に発生する場合がある。
例えば、図8(d)〜(g)に示すように、撮像画像信号S1のノイズ領域(図中の波線部分)をS2が補完し、S2のノイズ領域をS3が補完する関係に各々の露光時間が設定されていれば上記問題は生じない。ところが、図12(d)〜(g)に示すように、T2の露光時間が若干短い場合は、S2のノイズ領域をS3で十分に補完できず、S2とS3との境界付近にノイズが発生してしまう。
しかしながら、上記特許文献1〜4を含む従来技術において、3段以上の多段露光の最適化に対して、理論的にかつ動的に露光量の比率を決定する方法が存在しなかった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものである。本発明の幾つかの態様によれば、多段露光において、理論的にかつ動的に露光量の比率を決定するのに好適な撮像装置、撮像方法及び電子機器を提供できる。
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の撮像装置は、
昇順又は降順で隣接する各2つの露光量の比率が均等となる3種類以上の露光量で被写体を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像して得られた前記3種類以上の露光量の各露光量に対応する画素信号を前記比率に基づき合成する合成手段と、を備える。
このような構成であれば、撮像手段によって、昇順又は降順で隣接する各2つの露光量の比率が均等となる3種類以上の露光量で被写体が撮像される。3種類以上の露光量で被写体が撮像されると、合成手段によって、前記3種類以上の露光量の各露光量に対応する画素信号が前記比率に基づき合成される。
具体的に、例えば、3種類の露光量L1、L2、L3(L1<L2<L3)で被写体を撮像した場合に、このように昇順で隣接する各2つの露光量の比率は、「L2/L1」、「L3/L2」と表すことができる。これらが均等になるとは、「L2/L1=L3/L2」となることである。この関係を満たすためには、撮像手段の機能に応じて、例えば、アイリス(レンズの絞り)、撮像感度、露光時間などを調整することになる。例えば、露光時間を調整する場合は、露光量と露光時間との関係が線形であれば、隣接する各2つの露光量の比率は、露光時間の比率で表現することもできる。つまり、「T2/T1」、「T3/T2」と表すことができる。
そして、これら露光量の比率を均等にすると、入射光量(対数)に対する撮像手段の光応答(出力画素信号レベル)を等間隔に並ばせることができる。これにより、合成する画像同士の露光量比が常に一定となるため、合成後の画像において、暗部から明部に渡って明るさの変化が均等となり、ノイズの発生が少ない画像を得ることができるという効果が得られる。
ここで、上記均等とは、完全な均等だけでなく、本形態の効果を発揮できる範囲のズレであれば均等の範囲内とする。なお、このことは、以下の他の形態においても同様である。
〔形態2〕 更に、形態2の撮像装置は、形態1の撮像装置において、
前記3種類以上の露光量を、L1、L2、・・・、Ln(nは3以上の自然数且つL1<L2<・・・<Ln)とし、
前記撮像手段は、隣接する各2つの露光量の比率「L2/L1、・・・、Ln/L(n−1)」が均等(L2/L1=・・・=Ln/L(n−1))となる露光時間T1、T2、・・・、Tn(T1<T2・・・<Tn)で前記被写体を撮像する。
このような構成であれば、撮像手段の機能に応じて、例えば、アイリス(レンズの絞り)、撮像感度、露光時間などを制御して、露光量の比率「L2/L1、・・・、Ln/L(n−1)」を、均等(L2/L1=・・・=Ln/L(n−1))にすることができる。
これにより、合成する画像同士の露光量比を常に一定とすることができ、合成後の画像において、暗部から明部に渡って明るさの変化が均等となり、ノイズの発生が少ない画像を得ることができるという効果が得られる。
〔形態3〕 更に、形態3の撮像装置は、形態1又は2の撮像装置において、
前記3種類以上の露光量を決定する複数種類の露光量の決定方法のうちから、いずれか1つの決定方法を選択する選択手段と、
前記選択手段で選択された決定方法に基づき、前記3種類以上の露光量を決定する露光量決定手段と、を備え、
前記撮像手段は、前記露光量決定手段で決定された3種類以上の露光量で被写体を撮像する。
このような構成であれば、選択手段において、複数種類の露光量の決定方法のうちから、いずれか1つの決定方法が選択される。そして、決定方法が選択されると、露光量決定手段において、選択された決定方法を用いて、昇順又は降順で隣接する各2つの露光量の比率が均等となる3種類以上の露光量が決定される。前記3種類以上の露光量が決定されると、撮像手段は、決定された露光量で被写体を撮像する。
従って、ユーザーは、例えば、画質を優先させた決定方法、レンジを優先させた決定方法などの複数種類ある決定方法のうちから、任意の1つを選択することができる。そして、選択した決定方法で決定された3種類以上の露光量で被写体を撮像させることができる。
〔形態4〕 更に、形態4の撮像装置は、形態3の撮像装置において、
前記決定方法は、前記3種類以上の露光量のうち最大露光量と最小露光量とを設定し、当該設定された最大露光量及び最小露光量に基づき前記隣接する各2つの露光量の比率が均等となる中間の露光量を算出して前記3種類以上の露光量を決定する方法を含む。
このような構成であれば、例えば、ダイナミックレンジなどに基づき、露光量の最大値と最小値とを設定することで中間露光量を算出し、昇順又は降順で隣接する各2つの露光量の比率が均等となる3種類以上の露光量を決定することができる。
つまり、撮像装置の実現可能なダイナミックレンジの範囲内において、任意のレンジ(所望の最大値及び最小値)を設定することができる。これにより、設定した最小値及び最大値によって決まるレンジ幅において、昇順又は降順で隣接する各2つの露光量の比率が均等となる3種類以上の露光量を自動で決定させることができる。
〔形態5〕 更に、形態5の撮像装置は、形態1又は2の撮像装置において、
前記3種類以上の露光量のうち最大露光量と最小露光量とを設定する露光量設定手段と、
前記露光量設定手段で設定された最大露光量及び最小露光量に基づき前記隣接する各2つの露光量の比率が均等となる中間の露光量を算出して前記3種類以上の露光量を決定する露光量決定手段と、を備える。
このような構成であれば、露光量設定手段によって、露光量の最大値と最小値とが設定されると、露光量決定手段において、昇順又は降順で隣接する各2つの露光量の比率が均等となる3種類以上の露光量が決定される。
つまり、撮像装置の実現可能なダイナミックレンジの範囲内において、任意のレンジ(所望の最大値及び最小値)を設定することができる。これにより、設定した最小値及び最大値によって決まるレンジにおいて、昇順又は降順で隣接する各2つの露光量の比率が均等となる3種類以上の露光量を自動で決定させることができる。
〔形態6〕 更に、形態6の撮像装置は、形態4又は5の撮像装置において、
3種類の露光量L1、L2及びL3(L1<L2<L3)で被写体を撮像する場合に、
前記露光量決定手段は、下式(1)に従って、前記中間の露光量である露光量L2を算出する。
L2=L1×(L3/L1)1/2 ・・・(1)
このような構成であれば、所望の最小値及び最大値を設定することで、上式(1)によって、簡易に、昇順又は降順で隣接する各2つの露光量の比率が均等となる中間の露光量を算出することができる。
〔形態7〕 更に、形態7の撮像装置は、形態1乃至6のいずれか1の撮像装置において、
撮像環境の明るさに係る情報に基づき、前記隣接する各2つの露光量の比率を均等に保ったまま、前記3種類以上の露光量が前記撮像環境の明るさに適した露光量となるように前記撮像手段の露光量に係る制御量を調整する露光量調整手段を備える。
このような構成であれば、露光量調整手段によって、撮像環境の明るさに係る情報に応じて、前記隣接する各2つの露光量の比率を互いに均等に保ったまま、前記3種類以上の露光量を撮像環境の明るさに適した露光量に調整することができる。
これによって、明るい環境や、暗い環境などに応じて、上記比率を均等に保ちながら露光量を撮像環境の明るさに適した露光量に調整することができる。従って、合成後の画像において、暗部から明部に渡って明るさの変化が均等となり、ノイズの発生が少ない画像を得ることができるという効果を維持したまま、撮像環境に対して、より適合する露光量を設定することができるという効果が得られる。
ここで、撮像手段の露光量に係る制御量とは、例えば、アイリス(レンズの絞り)、撮像感度、露光時間などの制御量が該当する。
〔形態8〕 一方、上記目的を達成するために、形態8の撮像方法は、
昇順又は降順で隣接する各2つの露光量の比率が均等となる3種類以上の露光量で被写体を撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップで撮像して得られた前記3種類以上の露光量の各露光量に対応する画素信号を前記比率に基づき合成する合成ステップと、を含む。
このような構成であれば、形態1に記載の撮像装置と同等の作用及び効果を得ることができる。
〔形態9〕 また、上記目的を達成するために、形態9の電子機器は、
形態1乃至7のいずれか1に記載の撮像装置を備える。
このような構成であれば、形態1乃至7のいずれか1に記載の撮像装置と同等の作用及び効果が得られる。
本発明に係る撮像装置1の構成を示すブロック図である。 撮像素子10の構成を示すブロック図である。 走査ラインスキャナの詳細な構成を示すブロック図である。 センサセルアレイにおける各画素のライン毎の露光及び画素信号の読み出し動作の一例を示す図である。 蓄積電荷のリセットタイミングと、各露光時間の画素信号の読み出しタイミングとの一例を示す図である。 露光量の制御処理を示すフローチャートである。 画像合成部14におけるHDR合成処理を示すフローチャートである。 (a)〜(g)は、比率が均等となるように決定された露光時間T1〜T3における入射光に対する応答信号S1〜S3、正規化信号及び合成信号HDRの一例を示す図である。 図8(a)〜(c)における入射光の軸を対数で表した場合の図である。 制御部15における露光比情報生成処理を示すフローチャートである。 線形性が崩れた場合の合成画像信号の一例を示す図である。 (a)〜(g)は、不適切な露光比の露光時間T1〜T3における入射光に対する応答信号S1〜S3、正規化信号及び合成信号HDRの一例を示す図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づき説明する。図1〜図9は、本発明に係る撮像装置、撮像方法及び電子機器の第1実施形態を示す図である。
まず、本発明に係る撮像装置の構成を図1に基づき説明する。図1(a)は、本発明に係る撮像装置1の構成を示すブロック図であり、(b)は、撮像素子10の構成を示す模式図であり、(c)は、画像合成部14の構成を示すブロック図である。
撮像装置1は、図1(a)に示すように、撮像素子10と、メモリ11〜13と、画像合成部14と、制御部15と、画像解析部16と、操作部17とを含んで構成される。
撮像素子10は、3種類以上の露光量で被写体を撮像する機能を有し、図1(b)に示すように、レンズ10aと、マイクロレンズ10bと、カラーフィルタアレイ10cと、HDRセンサ10dとを含んで構成される。
以下、説明の便宜上、撮像素子10は、3種類の露光量L1、L2、L3(L1<L2<L3)に対応する露光時間T1、T2、T3(T1<T2<T3)で撮像を行うものとして構成を説明をする。もちろん、露光量は3種類に限らず、4種類以上であってもよい。
レンズ10aは、被写体からの反射光を集光して、マイクロレンズへと導くものである。なお、撮像条件などに応じて、単焦点レンズ、ズームレンズ、オートアイリスレンズなどの種類がある。
マイクロレンズ10bは、レンズを透過した光をHDRセンサの有するセンサセルアレイの各センサセル(画素)に集光するものである。
カラーフィルタアレイ10cは、マイクロレンズ10bを透過した光から所定の1種類の色要素に対応する波長の光を分離して該分離した光を対応する各画素に入射するカラーフィルター部(以下、CF部と称す)を少なくとも画素数分含んで構成されるものである。
HDRセンサ10dは、電子シャッタ方式によって露光時間T1〜T3を制御して露光量の異なる3種類のデジタルの画像データを出力するものである。
メモリ11〜13は、撮像素子10において、異なる複数の露光時間T1〜T3で被写体を撮像して得られた3種類の露光量L1〜L3に対応する画像データを一時記憶し、同期をとって画像合成部14に出力するバッファとしての役割を果たすものである。
画像合成部14は、図1(b)に示すように、HDR信号処理部14aと、フレームメモリ14bとを含んで構成される。
HDR信号処理部14aは、図示しないが、プリプロセス部と、合成処理部と、メモリインターフェース(以下、メモリIFと称す)とを含んで構成される。
プリプロセス部は、メモリ11〜13からの画素信号(デジタルの画素データS1〜S3)に対して、固定パターンノイズの除去処理、クランプ処理などを行う。
合成処理部は、メモリ11〜13からの画像データ及び制御部15からの露光比情報に基づき、HDR合成処理を行う。そして、HDR合成処理後の画像データをHDR画像データとして、メモリIFを介してフレームメモリに格納する。
メモリIFは、フレームメモリ14bに対するデータの書き込み及びデータの読み出しを調停する機能を有している。具体的に、プリプロセス部、合成処理部からの、データの読出要求及び書込要求に応じて、正常に読み書きが行われるように、これらの調停を行う。そして、各構成部からの要求に応じた、フレームメモリ14bからのデータの読み出し、及びフレームメモリ14bへのデータの書き込み処理を実行する。
フレームメモリ14bは、HDR信号処理部14aにおいて合成後のHDR画像データを記憶するメモリである。
制御部15は、操作部17からの入力情報に基づき露光比情報を生成する機能と、画像解析部16から取得した統計情報に基づき現在の露光比を適切なものに調整する機能と、生成した露光比情報を画像合成部14に出力する機能とを有するものである。
更に、制御部15は、調整後の露光比に対応する露光比情報又は新規に生成した露光比情報に基づき露光量信号を生成し、生成した露光量信号及び各種制御信号を撮像素子10に送信する機能も有している。ここで、各種制御信号は、垂直同期信号、水平同期信号、ピクセルクロックなどを含む。
具体的に、本実施形態の撮像素子10は、制御部15から出力される露光量信号に応じた3種類の露光量L1〜L3に対応する露光時間T1〜T3で同一被写体を撮像する。
そして、本実施形態において、制御部15は、昇順に並ぶ露光量L1、L2、L3における隣接する各2つの露光量の比率「L2/L1」、「L3/L2」が均等(L2/L1=L3/L2)となるように露光量L1〜L3に対応する露光時間T1〜T3を設定するようになっている。
また、本実施形態では、制御部15は、撮像環境の明るさに応じて露光量比を最適な比となるように調整するようになっている。そのために、制御部15は、画像解析部16から得たHDR画像データの輝度平均値Lavと、予め用意された高輝度側の閾値Lthと、低輝度側の閾値Ltlとをそれぞれ比較する。
制御部15は、この比較結果によって、平均輝度値LavがLthより大きければ、撮像環境が比較的明るいと判断し、LavがLtlより小さければ、撮像環境が比較的暗いと判断する。更に、この判断結果に基づき、現在設定されている露光時間T1〜T3を、露光量の比率を均等とする状態を保ったままで増減することで、撮像環境の明るさに対して最適な露光量比となるように調整を行う。
画像解析部16は、画像合成部14で生成されたHDR画像データに基づき、撮像環境の明るさに係る統計情報を算出し、算出した統計情報を制御部15に出力する機能を有している。具体的に、画像解析部16は、複数フレームの連続撮像において、画像合成部14から得たHDR画像データ(少なくとも最初のフレーム分を含む)を統計的に解析する。本実施形態では、撮像環境の明るさに係る情報を得るために、統計情報として、HDR画像データの輝度平均値Lavを算出する。そして、算出したLavを、制御部15に出力する。
操作部17は、撮像時、撮像画像の閲覧時、複数種類の撮像モードのうち任意のモードを選択時などにユーザによって操作されるもので、ユーザの操作内容に応じた情報を制御部15に出力する機能を有している。
次に、図2に基づき、撮像素子10のHDRセンサ10dの構成を説明する。ここで、図2は、HDRセンサの構成を示すブロック図である。
HDRセンサ10dは、図2に示すように、基準タイミング発生器50と、走査ラインスキャナ54と、センサセルアレイ56と、水平転送部58とを含んで構成される。
基準タイミング発生器50は、制御部15からの垂直同期信号及び水平同期信号に基づき、基準タイミング信号を発生し、これを走査ラインスキャナ54に出力する。
走査ラインスキャナ54は、基準タイミング発生器50及び制御部15からの各種信号に基づき、リセット処理を行うラインを有効にするリセットライン選択信号を生成する。そして、該生成したリセットライン選択信号をセンサセルアレイ56に出力する。
更に、走査ラインスキャナ54は、リセット後で且つ設定された露光時間の電荷の蓄積が行われたラインを画素信号の読出ラインとして有効にする読出しライン選択信号を生成する。そして、該生成した読出ライン選択信号をセンサセルアレイ56に出力する。
センサセルアレイ56は、CMOS技術を用いて構成された、受光素子(フォトダイオードなど)を含む複数のセンサセル(画素)が2次元マトリクス状に配設された構成の受光領域を備え、各画素のラインに対して、アドレス線、リセット線及び読出し線が共通に接続された構成を有している。
そして、前記3つの制御線を介して各種駆動信号(選択信号)が各ラインを構成するセンサセルに送信され、アドレス線及び読出し線が有効になると、信号線を介して蓄積電荷(画素信号)を水平転送部58に転送(出力)する。
このような構成によって、センサセルアレイ56は、走査ラインスキャナ54から供給される選択信号に基づき、アドレス線により、リセット動作又は読出し動作を行わせる画素のラインを有効に(選択)する。そして、当該選択信号で選択したラインの各画素に対して、リセット動作を行わせる場合はリセット線を介してリセット動作を指示する信号を入力し、画素信号の読出しを行わせる場合は、読出し線を介して蓄積電荷の転送を指示する信号を入力する。更に、選択信号によって選択された各画素おいては、リセット動作を指示する信号が入力されたときはリセット動作が行われ、蓄積電荷の転送を指示する信号が入力されたときは、信号線を介して水平転送部58への蓄積電荷の転送が行われる。
水平転送部58は、センサセルアレイ56の各画素から読み出された画素信号(アナログ信号)のデータをA/D変換して、ライン単位にメモリ11〜13へとシリアルで順次出力する。
次に、図3に基づき、走査ラインスキャナ54の内部構成を説明する。
図3は、走査ラインスキャナ54の内部構成を示すブロック図である。
走査ラインスキャナ54は、図3に示すように、リセット走査カウンタ54aと、リセット走査アドレスデコーダ54bと、読み出し走査カウンタ54cと、読み出し走査アドレスデコーダ54dとを含んで構成される。
リセット走査カウンタ54aは、基準タイミング発生器50からの垂直同期信号、水平同期信号と、制御部15からの露光量信号に含まれる露光量(露光時間)の情報とに基づき、カウントアップ動作を繰り返す。ここで、リセット走査カウンタ54aのカウント値は、センサセルアレイ56の各画素のライン番号に対応している。また、露光量信号に含まれる露光時間T1〜T3の情報は、走査ラインスキャナ54の内部レジスタに書き込まれる。
カウント動作が実行されると、リセット走査カウンタ54aは、カウンタの初期値から、1ずつカウントアップし、各カウント値を、リセット走査アドレスデコーダ54bに出力する。
また、カウント値は最小ライン番号及び最大ライン番号(例えば、センサセルアレイの受光領域の一番下及び一番上のラインの番号)の範囲をループするようになっている。例えば、最小ライン番号から1ずつカウントアップしていき、最大ライン番号に到達後に1つカウントアップすると、カウント値がリセットされて、最小ライン番号(例えば「1」)へと戻るようになっている。以下、読み出し走査カウンタ54cの各カウンタについても同様である。
リセット走査アドレスデコーダ54bは、リセット走査カウンタ54aから出力されるライン番号のラインを、「リセットラインR」として選択且つ有効にするためのリセットライン選択信号を生成し、これをセンサセルアレイ56に出力する。これにより、選択ラインのみが有効となり、それ以外のラインが無効となる。
読み出し走査カウンタ54cは、露光時間T1〜T3にそれぞれ対応する3つのカウンタを有しており、各カウンタは、基準タイミング発生器50からの垂直同期信号、水平同期信号と、レジスタに書き込まれた露光時間T1〜T3の情報とに基づき、各露光時間に応じたタイミングで、リセット走査カウンタ54aと同様のカウントアップ動作を繰り返す。
具体的に、読み出し走査カウンタ54cの各カウンタは、リセットタイミングに対して、各露光時間に応じたカウント幅を空けてカウントアップを開始し、カウンタの初期値から順に、1ずつカウントアップし、各カウント値を、読み出し走査アドレスデコーダ54dに出力する。
読み出し走査アドレスデコーダ54dは、読み出し走査カウンタ54cの各カウンタから出力されるライン番号のラインを、「読み出しラインL1〜Ln」として選択且つ有効にするための読み出しライン選択信号を生成し、これをセンサセルアレイ56に出力する。これにより、選択ラインのみが有効となり、それ以外のラインが無効となる。
次に、図4及び図5に基づき、撮像素子10のHDRセンサの露光時間の制御方法、及びセンサセルアレイからの画素信号の読み出し方法について説明する。ここで、図4は、HDRセンサのセンサセルアレイにおける各画素のライン毎の露光及び画素信号の読み出し動作の一例を示す図である。また、図5は、蓄積電荷のリセットタイミングと、各露光時間の画素信号の読み出しタイミングとの一例を示す図である。
ここで、本実施形態においては、センサセルアレイ56の露光領域(走査領域)に対して、露光時間T1の画素信号の非破壊読み出しを行う非破壊読み出しラインL1と、露光時間T2の画素信号の非破壊読み出しを行う非破壊読み出しラインL2とを設定する。更に、各画素のラインの蓄積電荷のリセット及び露光時間T3の画素信号の読み出しを行う読み出し&リセットラインL3&Rを設定する。なお、T1〜T3の関係は、図5に示すように、「T1<T2<T3」となっている。そして、リセットされてから、まずT1経過時に非破壊読み出しラインL1が設定される。次にT2経過時に非破壊読み出しラインL2が設定され、次にT3経過時に読み出し&リセットラインL3&Rが設定される。
具体的に、非破壊読み出しラインL1及びL2並びに読み出し&リセットラインL3&Rは、図4に示すように、露光領域における画素のラインに順次露光時間T3分の電荷が蓄積されると、読み出し&リセットラインL3&Rが各画素のラインの画素信号を順次読み出すと共に、その蓄積電荷を順次リセットするように設定される。一方、露光領域のリセット後の各画素のラインにおいては、露光時間T3分の電荷が蓄積される期間中、露光時間T1及び露光時間T2において各画素のラインの画素信号を非破壊で順次読み出すように非破壊読み出しラインL1及びL2がそれぞれ設定される。
例えば、露光領域の一番目のラインである第1ラインにおいて露光時間T3の画素信号S3の読み出し及びリセットが行われたとする。以降は、画素信号S3が第3ラインメモリから読み出される毎に、図4中のスキャン方向に1ラインずつ、読み出し&リセットラインL3&Rの走査が順次行われる。このとき、読み出し&リセットラインL3&Rが再び第1ラインに到達したときに、丁度、露光時間T3が経過するタイミングとなるように走査が行われる。このような手順で、センサセルアレイの露光領域の画素のラインに対して、各画素のライン毎に、露光時間T3で露光時の画素信号の読み出し及び蓄積電荷のリセットを順次行う。
一方、蓄積電荷がリセットされると、当該リセット後の画素のラインに対して、非破壊読み出しラインL1において露光時間T1の露光が行われた画素の画素信号S1の非破壊読み出しを行い、引き続き、非破壊読み出しラインL2において露光時間T2の露光が行われた画素の画素信号S2の非破壊読み出しを行う。このような手順で、センサセルアレイの各画素のラインに対して、ライン毎に、露光時間T1及び露光時間T2で露光時の画素信号S1及びS2の非破壊読み出しを順次行う。
なお、本実施の形態においては、図4に示すように、露光時間T1に対応する画素信号のデータ(アナログデータ)S1は、第1ラインメモリに読み出され、露光時間T2に対応する画素信号のデータ(アナログデータ)S2は、第2ラインメモリに読み出される。更に、露光時間T3に対応する画素信号のデータ(アナログデータ)S3は、第3ラインメモリに読み出される。そして、これら読み出された画素信号のデータS1〜S3(以下、画素データS1〜S3と称す)は、図4に示すように、それぞれ選択回路を経てADCにS1〜S3の順で順次出力されそこでデジタルデータに変換される。変換された各画素データS1〜S3は、変換された順に(S1〜S3の順に)、S1はメモリ11に、S2はメモリ12に、S3はメモリ13にそれぞれ出力される。
次に、図6に基づき、制御部15における露光量の制御処理の流れを説明する。ここで、図6は、露光量の制御処理を示すフローチャートである。
制御部15において、露光量の制御処理が開始されると、図6に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、制御部15において、最短露光時間Tmin及び最長露光時間Tmaxの初期値を設定して、ステップS102に移行する。初期値の設定は、操作部17を介してユーザが入力又は選択した値を用いても良いし、標準露光時間として予め設定されている初期値を用いてもよい。
ステップS102では、制御部15において、ステップS100で設定された初期値を用いて、中間の露光量に対応する露光時間である露光時間Tmdを算出し、算出したTmdと、初期値として設定したTmin及びTmaxとに基づき露光比情報を生成する。そして、生成した露光比情報に基づき露光量信号を生成し、生成した露光比情報を画像合成部14に出力し、生成した露光量信号と各種制御信号とを撮像素子10に送信して、ステップS104に移行する。
本実施形態では、露光量の種類をL1〜L3の3種類としたので、露光量L1に対応する最短露光時間TminはT1に、露光量L3に対応する最長露光時間TmaxはT3となる。そして、露光量L2に対応する中間露光時間TmidはT2となる。そして、制御部15は、下式(2)に従って、「T2/T1=T3/T2」となる中間露光時間T2を算出する。

T2=T1×(T3/T1)1/2 ・・・(2)

例えば、設定可能な最短露光時間Tminが1H、最長露光時間Tmaxが1000Hの場合は、T1=1H、T3=1000Hとして、上式(2)から「T2=1×(1000/1)1/2≒32」と算出できる。これにより、露光量比=露光時間比=「1:32:1000」が求まる。この場合は、HDR合成により拡張できるダイナミックレンジが「60[dB]」となる。
なお、センサセルアレイにおける1ラインの走査時間を水平同期信号の呼称であるHSYNCの頭文字を取り、1Hと表している。例えば、センサセルアレイの総ライン数500ラインに対して、フレームレートが30[fps]の場合は、1Hの期間は1/30秒を500ラインで除算した時間、つまり1/15000秒、換言すれば1/15ミリ秒(約67μ秒)となる。
ステップS104では、撮像素子10において、制御部15からの露光量信号及び各種制御信号に基づき、露光量L1〜L3(露光時間T1〜T3)で被写体を撮像する処理が実行される。そして、撮像により得られた画像データS1〜S3を、メモリ11〜13に順次出力して、ステップS106に移行する。
ステップS106では、画像合成部14において、メモリ11〜13から順次出力される画像データS1〜S3と、制御部15からの露光比情報(T1:T2:T3)とに基づき、HDR合成処理を実行して、ステップS108に移行する。
ステップS108では、制御部15において、撮像素子10において撮像処理が終了したか否かを判定し、終了したと判定した場合(Yes)は、一連の処理を終了し、そうでない場合(No)は、ステップS110に移行する。
ステップS110に移行した場合は、制御部15において、画像合成部14のフレームメモリ14bからHDR合成処理によって生成されたHDR画像データを取得し、取得したHDR画像データから平均輝度値Lavを算出して、ステップS112に移行する。
ステップS112では、制御部15において、ステップS110で算出した平均輝度値Lavと、予め設定された平均輝度値の高輝度側の閾値Lthとを比較し、LavがLthよりも大きいか否かを判定する。そして、LavがLthよりも大きいと判定した場合(Yes)は、ステップS114に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS118に移行する。
ステップS114に移行した場合は、制御部15において、最短露光時間Tminを、予め設定された時間だけ減少して、ステップS116に移行する。つまり、撮像環境が比較的明るい状態であるので、白飛びしない画像を得るために最短露光時間Tminを減少する調整を行う。なお、減少する時間は、平均輝度に応じてその都度適切な値を算出するようにしてもよいし、平均輝度の大きさに対応する値をテーブルとして予め用意するようにしてもよい。
ステップS116では、制御部15において、ステップS114で減少したTminと、初期設定時のTmaxとを用いて、中間露光時間Tmidを再計算し、再計算したTmdと、減少後のTmin及び初期設定時のTmaxとに基づき露光比情報を生成する。つまり、露光比情報として「T1:T2:T3=Tmin(減):Tmid(再):Tmax(初)」を生成する。なお、各露光時間の後ろに付した、(減)は減少調整後の、(再)は再計算後の、(初)は初期設定時の各露光時間であることを示す。更に、制御部15は、生成した露光比情報に基づき露光量信号を生成する。そして、生成した露光比情報を画像合成部14に出力し、生成した露光量信号と各種制御信号とを撮像素子10に送信して、ステップS104に移行する。
一方、ステップS112において、LavがLth以下であってステップS118に移行した場合は、制御部15において、ステップS110で算出した平均輝度値Lavと、予め設定された平均輝度値の低輝度側の閾値Ltlとを比較する。更に、この比較結果に基づき、LavがLtlよりも小さいか否かを判定する。そして、LavがLtlよりも小さいと判定した場合(Yes)は、ステップS120に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS124に移行する。
ステップS120に移行した場合は、制御部15において、最長露光時間Tmaxを、予め設定された時間だけ増加して、ステップS122に移行する。つまり、撮像環境が比較的暗い状態であるので、黒つぶれしない画像を得るために最長露光時間Tmaxを増加する調整を行う。なお、増加する時間は、平均輝度に応じてその都度適切な値を算出するようにしてもよいし、平均輝度の大きさに対応する値をテーブルとして予め用意するようにしてもよい。
ステップS122では、制御部15において、ステップS120で増加したTmaxと初期設定時のTminとを用いて、中間露光時間Tmidを再計算し、再計算したTmidと、初期設定時のTmin及び増加後のTmaxとに基づき露光比情報を生成する。ここで、露光比情報は、「T1:T2:T3=Tmin(初):Tmid(再):Tmax(増)」となる。なお、露光時間Tmaxの後ろに付した(増)は増加調整後の露光時間であることを示す。更に、制御部15は、生成した露光比情報に基づき露光量信号を生成する。そして、生成した露光比情報を画像合成部14に出力し、生成した露光量信号と各種制御信号とを撮像素子10に送信して、ステップS104に移行する。
また、ステップS118において、LavがLtl以上であってステップS124に移行した場合は、制御部15において、最短露光時間Tminと最長露光時間Tmaxとして通常露光時間を設定して、ステップS126に移行する。本実施形態では、通常露光時間として、初期設定時の露光時間を設定する。
ステップS126では、制御部15において、ステップS124で設定されたTmin及びTmaxを用いて、中間露光時間Tmidを再計算し、再計算したTmidと、初期設定時のTmin及び増加後のTmaxとに基づき露光比情報を生成する。ここで、露光比情報は、「T1:T2:T3=Tmin(初):Tmid(再):Tmax(初)」となる。更に、制御部15は、生成した露光比情報に基づき露光量信号を生成する。そして、生成した露光比情報を画像合成部14に出力し、生成した露光量信号と各種制御信号とを撮像素子10に送信して、ステップS104に移行する。
次に、図7に基づき、ステップS106におけるHDR合成処理の流れを説明する。ここで、図7は、画像合成部14におけるHDR合成処理を示すフローチャートである。
ステップS106において、HDR合成処理が開始されると、図7に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、HDR信号処理部14aにおいて、撮像処理が開始されたか否かを判定する。そして、開始されたと判定した場合(Yes)は、各種制御信号を撮像素子10に送信して、ステップS202に移行し、そうでない場合(No)は、撮像処理が開始されるまで判定処理を繰り返す。
ステップS202に移行した場合は、HDR信号処理部14aにおいて、メモリ11〜13から画素データS1〜S3を1ライン分取得して、ステップS204に移行する。
具体的に、HDR信号処理部14aは、メモリ11〜13に、同じ画素位置の1ライン分の画素データS1〜S3が格納されたタイミングで、該S1〜S3を取得する。
なお、本実施形態においては、画素データS1〜S3は、輝度の情報(輝度値)と、画素の位置情報(行及び列の位置情報)とを含むデータであることとする。また、画素データS1〜S3が位置情報を持たず、HDR信号処理部14aにおいて、水平同期信号及びピクセルクロックをカウントすることで、画素の位置情報を生成する構成としても良い。
また、HDR信号処理部14aは、プリプロセス部において、取得した画素データS1〜S3に対して、固定パターンノイズの除去処理、及びクランプ処理を施す。
ステップS204では、HDR信号処理部14aにおいて、画素データS3の輝度値と、予め設定された飽和判定用の輝度値とを比較する。そして、この比較結果から、S3が飽和しているか否かを判定し、飽和していると判定した場合(Yes)は、ステップS206に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS212に移行する。
ステップS206に移行した場合は、HDR信号処理部14aにおいて、画素データS2の輝度値と、飽和判定用の輝度値とを比較する。そして、この比較結果から、S2が飽和しているか否かを判定し、飽和していると判定した場合(Yes)は、ステップS208に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS210に移行する。
ステップS208に移行した場合は、HDR信号処理部14aにおいて、画素データS1(輝度値)に係数「T3/T1」を乗算して、HDR画素データの画素値HDRを算出して、ステップS214に移行する。
一方、ステップS210に移行した場合は、HDR信号処理部14aにおいて、画素データS2(輝度値)に係数「T3/T2」を乗算して、HDR画素データの画素値HDRを算出して、ステップS214に移行する。
また、ステップS204において、S3が飽和しておらずにステップS212に移行した場合は、HDR信号処理部14aにおいて、画素データS3を、HDR画素データの画素値HDRとして選択して、ステップS214に移行する。
ステップS214では、HDR信号処理部14aにおいて、メモリIF部を介して、HDR画素データをフレームメモリ14bに格納して、ステップS216に移行する。
ステップS216では、HDR信号処理部14aにおいて、1ライン分の画素データについて、HDR合成処理が全て終了したか否かを判定し、終了したと判定した場合(Yes)は、ステップS218に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS222に移行する。
ステップS218に移行した場合は、HDR信号処理部14aにおいて、1フレーム分の画素データについて、HDR合成処理が全て終了したか否かを判定する。そして、終了したと判定した場合(Yes)は、ステップS220に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS202に移行する。
ステップS220に移行した場合は、HDR信号処理部14aにおいて、撮像が終了したか否かを判定し、終了したと判定した場合(Yes)は、一連の処理を終了し、そうでない場合(No)は、ステップS202に移行する。
また、ステップS216において、1ライン分のHDR合成処理が終了しておらずに、ステップS222に移行した場合は、HDR合成処理が未処理の次の画素データS1〜S3を選択して、ステップS204に移行する。
次に、図8〜図9に基づき、本実施形態の動作を説明する。
ここで、図8(a)〜(c)は、比率が均等となるように決定された露光時間T1〜T3における入射光に対する応答信号S1〜S3を示す図であり、(d)〜(f)は、(a)〜(c)の応答信号に対して係数を乗算した場合の図である。また、図8(g)は、図8(d)〜(f)の応答信号を合成した図である。また、図9は、図8(a)〜(c)における入射光の軸を対数で表した場合の図である。
電源が投入されると、撮像装置1は、撮像処理が開始される前に、まず、制御部15において、露光比情報及び露光量信号を生成し、生成した露光比情報を画像合成部14に出力し、生成した露光量信号及び各種制御信号を撮像素子10に送信する。
具体的に、まず、操作部17を介したユーザからの指示によって、露光時間T1及びT3の初期値が設定される(ステップS100)。ここでは、初期値として、「T1=2H、T3=500H」が設定されたとする。
制御部15は、次に、上式(2)に従って、「T2/T1=T3/T2」の関係となる中間露光時間T2を算出する(ステップS102)。具体的に、「T1=2H、T3=500H」が設定されているので、制御部15において、「T2=2×(500/2)1/2≒2×15.8=31.6」が自動的に算出される。ここでは、四捨五入してT2を「32」に設定する。これにより、「T2/T1=32/2=16」、「T3/T2=500/32≒15.6」となり、比率が略均等になる露光比情報「「T1:T2:T3=2:32:500」を得ることができる。
更に、制御部15は、露光比情報「T1:T2:T3=2:32:500」の情報を含む露光量信号を生成し、生成した露光比情報を画像合成部14に出力し、生成した露光量信号及び各種制御信号を撮像素子10に送信する。
これにより、撮像素子10のHDRセンサ14dのレジスタに、露光時間比「T1:T2:T3=2:32:500」の情報が書き込まれる。
引き続き、撮像素子10において、被写体の撮像が開始されると、被写体から反射された光は、レンズ10aで集光されてマイクロレンズ10bに入射される。レンズ10aからの入射光は、マイクロレンズ10bにおいて平行化されて、カラーフィルタアレイ10cを介してセンサセルアレイの各画素に入射される。
一方、撮像が開始されると(ステップS104)、HDRセンサ10dにおいて、開始ラインから順に1ラインずつリセットラインRが設定されて、各画素の蓄積電荷がリセットされる。引き続き、各走査ラインに対して、各画素のリセット後において露光時間T1の経過タイミングで非破壊読み出しラインL1が設定され、図8(a)に示すような光応答の画素信号S1が読み出される。引き続き、各走査ラインに対して、各画素のリセット後において露光時間T2の経過タイミングで非破壊読み出しラインL2が設定され、図8(b)に示すような光応答の画素信号S2が読み出される。引き続き、開始ラインから順に読み出し&リセットラインL3&Rが設定されて、走査されたラインの各画素から図8(c)に示すような光応答の画素信号S3が読み出され、その後、各画素の蓄積電荷がリセットされる。
上記のようにして、比率が略均等となる露光時間T1、T2、T3で撮像して得られる画素信号S1〜S3は、図9に示すように、入射光を対数で表したグラフにおいて略均等な間隔で並ぶ。
以降、撮像が行われている間は、上記の手順でL1〜L3&Rの設定、画素信号S1〜S3の読み出し及びリセット処理が繰り返し行われる。
このようにして読み出された画素信号S1〜S3は、ライン毎に、第1ラインメモリ〜第3ラインメモリにそれぞれ格納されライン単位で選択回路へと出力される。選択回路からは、S1〜S3の順でアナログの画素データS1〜S3がADCに出力される。ADCは、アナログの画素データS1〜S3を、デジタルの画素データS1〜S3に変換する。そして、ADCからは、ライン単位で且つ画素データS1〜S3の順で順次画素データが、メモリ11〜13へと出力される。
一方、HDR信号処理部14aは、メモリ11、12、13に1ライン分の画素データS1、S2、S3がそれぞれ格納されると、HDR合成処理を開始する(ステップS106)。
HDR合成処理が開始されると(ステップS200の「Yes」の分岐)、HDR信号処理部14aは、メモリ11〜13から、1ライン分の画素データS1〜S3を取得する(ステップS202)。そして、プリプロセス部において、取得した画素データS1〜S3に対して、固定パターンノイズの除去処理、及びクランプ処理を施す。
次に、HDR信号処理部14aは、判定処理が未処理の同一画素位置の画素データS1〜S3を選択し、まず、選択したS3と、飽和判定用の輝度値Ssat(例えば、Ssat=250)とを比較する。ここで、選択した画素データS1〜S3の輝度値は、「S1=62、S2=224、S3=255」であるとする。この場合は、「S3(255)>Ssat(250)」となるので、S3は飽和していると判定される(ステップS204の「Yes」の分岐)。S3が飽和しているので、HDR信号処理部14aは、次に、S2とSsatとを比較する。「S2(224)<Ssat(250)」となるので、S2は飽和していないと判定する(ステップS206の「No」の分岐)。S2が飽和していないので、HDR信号処理部14aは、次に、S2を用いて、選択した画素位置のHDR画素データの値(HDR)を算出する。具体的に、図8(e)に示すように、撮像時の露光時間T3とT2とから係数「T3/T2」を求め、S2にこの係数を乗算することでHDRを算出する(ステップS210)。つまり、「HDR=224(S2)×500H(T3)/32H(T2)=3500」となる。
HDR信号処理部14aは、算出したHDR画素データの値(HDR)を、メモリIFを介して、フレームメモリ14bの各画素位置に対応するアドレスのメモリ領域に格納する(ステップS214)。
また、選択した画素データS1〜S3が、「S1=62、S2=255、S3=255」である場合は、「S3(255)>Ssat(250)」となるので、S3は飽和していると判定される(ステップS204の「Yes」の分岐)。更に、「S2(255)>Ssat(250)」となるので、S2も飽和している判定される(ステップS206の「Yes」の分岐)。S3もS2も飽和しているため、HDR信号処理部14aは、次に、S1を用いて、選択した画素位置のHDR画素データの値(HDR)を算出する。具体的に、図8(d)に示すように、撮像時の露光時間T3とT1とから係数「T3/T1」を求め、S1にこの係数を乗算することでHDRを算出する(ステップS208)。つまり、「HDR=62(S1)×500H(T3)/2H(T1)=15500」となる。
HDR信号処理部14aは、算出したHDR画素データHDRを、メモリIFを介して、フレームメモリ14bの各画素位置に対応するアドレスのメモリ領域に格納する(ステップS214)。
また、選択した画素データS1〜S3が、「S1=62、S2=124、S3=221」である場合は、「S3(221)<Ssat(250)」となるので、S3は飽和していないと判定される(ステップS204の「No」の分岐)。この場合は、図8(f)に示すように、HDR信号処理部14aは、S3の値をHDRとし、該HDRを、メモリIFを介して、フレームメモリ14bの各画素位置に対応するアドレスのメモリ領域に格納する(ステップS214)。
上記のようにしてHDRを算出することで、図8(g)に示す光応答のHDR画素データを算出することができる。なお、図8(d)〜(g)に示す、波線部分は、疑似輪郭や偽色の発生原因となるノイズ部分である。上記のように隣接する各2つの露光時間の比率を均等にして撮像処理を行い、これによって得た画素信号S1〜S3を用いて上記の合成方法で合成することによって、ノイズ部分の信号が合成処理に用いられるのを低減することができる。
次に、HDR信号処理部14aは、未処理の次の画素データS1〜S3を選択し(ステップS216の「No」の分岐、ステップS222)、上記同様の処理を行う。そして、1ライン分の画素データS1〜S3に対して処理が終了すると(ステップS216の「Yes」の分岐)、次のラインの画素データS1〜S3を取得して、上記同様の処理を行う。更に、1フレーム分の処理が全て終了すると、次に、撮像処理が終了したか否かを判定し、撮像処理が継続していれば(ステップS220の「No」の分岐)、次のフレームの画素データに対して、上記一連の処理(ステップS202〜ステップS222)を実行し、撮像処理が終了した場合は(ステップS220の「Yes」の分岐)、一連の処理を終了する。
一方、撮像処理によって、1ライン分又は1フレーム分のHDR画素データが生成され、且つ撮像処理が継続している場合に(ステップS108の「No」の分岐)、制御部15は、1ライン分のHDR画素データ又は1フレーム分のHDR画素データを、フレームメモリ14bから取得する。そして、取得した画素データに基づき、撮像環境の明るさに係る統計情報として、1ライン分又は1フレーム分の平均輝度Lavを算出する(ステップS110)。平均輝度Lavが算出されると、制御部15は、Lavと、高輝度側の閾値Lthとを比較し、LavがLthより大きいか否かを判定する。ここでは、高輝度側の閾値Lthを「192」、低輝度側の閾値Ltlを「64」とする。
例えば、平均輝度Lavが「61」の場合は、Lav(61)はLth(192)よりも小さいので(ステップS112の「No」の分岐)、制御部15は、次に、LavとLtlとを比較し、LavがLtlよりも小さいか否かを判定する。ここでは、Lav(61)はLtl(64)よりも小さいので(ステップS118の「Yes」の分岐)、制御部15は、撮像環境が暗いと判断し、現在設定されている最長露光時間「Tmax(T3)=500H」を増加する調整を行う(ステップS120)。例えば、「T3=1000H」に増加したとする。これにより、略均等となっていた比率が崩れてしまうので、制御部15は、「T1=2H(初)、T3=1000H(増)」を、上式(2)に代入して、中間露光時間Tmid(T2)を再計算する。これにより、「T2=2×(1000/2)1/2≒45」が算出される。そして、新たな露光比情報として、「T1:T2:T3=2:45:1000」が生成され、この露光比情報に基づき、新たな露光情報信号が生成される。生成された露光比情報は画像合成部14に出力され、生成された露光情報信号は、各制御信号と共に撮像素子10に送信される。これにより、撮像素子10では、撮像環境の明るさに適した新たな露光比情報に基づいて撮像処理が行われる。
また、算出した平均輝度Lavが「221」であった場合は、Lav(221)はLth(192)よりも大きいので(ステップS112の「Yes」の分岐)、制御部15は、撮像環境が明るいと判断し、現在設定されている最短露光時間「Tmin(T1)=2H」を減少する調整を行う(ステップS114)。例えば、「T1=1H」に減少したとする。これにより、略均等となっていた比率が崩れてしまうので、制御部15は、「T1=1H(減)、T3=500H(初)」を、上式(2)に代入して、中間露光時間Tmid(T2)を再計算する。これにより、「T2=1×(500/1)1/2≒22」が算出される。そして、新たな露光比情報として、「T1:T2:T3=1:22:500」が生成され、この露光比情報に基づき、新たな露光情報信号が生成される。生成された露光比情報は画像合成部14に出力され、生成された露光情報信号は、各制御信号と共に撮像素子10に送信される。これにより、撮像素子10では、撮像環境の明るさに適した新たな露光比情報に基づいて撮像処理が行われる。
以上説明したように、本実施形態の撮像装置1は、撮像素子10において、隣接する各2つの露光量の比率「L2/L1」及び「L3/L2」が均等「L2/L1=L3/L2」となる露光量L1〜L3に対応する露光時間T1〜T3で被写体を撮像することができる。
これによって、HDR合成処理で用いる画素データS1〜S3の露光量の比が常に一定となるため、暗部から明部に渡って、輝度が均等になり且つノイズの少ない合成画像を得ることができる。
更に、撮像環境の明るさに係る統計情報として、1ライン分又は1フレーム分のHDR画素データから平均輝度Lavを算出し、該Lavと高輝度側閾値Lth及び低輝度側閾値Ltlとを比較して、撮像環境の明るさの状態を判断することができる。
更に、撮像環境が明るいと判断された場合は、最短露光時間Tmin(T1)を減少させる調整を行い、撮像環境が暗いと判断された場合は、最長露光時間Tmax(T3)を増加させる調整を行うことができる。
更に、調整後のT1及びT3並びに初期設定時のT1及びT3を用いて、上式(2)に従ってT2を再計算することで、露光時間の調整によって崩れた比率を均等に戻すことができる。
これによって、露光量比(露光時間比)を、撮像環境の明るさに適した露光量比に自動で調整することができる。
上記第1実施形態において、撮像素子10及び制御部15は、形態1又は2に記載の撮像手段に対応し、メモリ11〜13及び画像合成部14は、形態1に記載の合成手段に対応する。
また、上記第1実施形態において、ステップS100〜S104、S110〜S126は、形態8に記載の撮像ステップに対応し、ステップS106は、形態8に記載の合成ステップに対応する。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づき説明する。図10は、本発明に係る撮像装置、撮像方法及び電子機器の第2実施形態を示す図である。
本実施形態は、上記第1実施形態の撮像素子10における制御部15が、操作部17を介したユーザからの選択指示に応じて、複数種類の露光比情報の決定方法(モード)のうちからいずれか1つを選択し、選択した決定モードで露光比を決定(露光比情報を生成)する点が異なる。更に、最短露光時間T1、中間露光時間T2及び最長露光時間T3が、全て自然数となるように算出後の露光時間の比を調整する点も異なる。
従って、制御部15の処理内容が一部異なるのみで、他の構成部は、上記第1実施形態と同様となる。
以下、上記第1実施形態と異なる部分を詳細に説明し、同様の部分の説明を適宜省略する。
本実施形態の制御部15は、複数種類の露光比情報の決定モードを有している。そして、操作部17からの入力情報に基づきいずれか1つの決定モードを選択し、選択した決定モードで露光比情報を決定(生成)する機能を有している。本実施形態では、決定モードとして、レンジ優先モード、ノイズ低減モードのいずれか一方を選択することが可能となっている。
具体的に、レンジ優先モードは、HDR合成により拡張できるダイナミックレンジを最大限に活かした露光比を決定するモードである。このモードが選択された場合は、レンジが最大となるT1及びT3が自動的に設定される。例えば、露光時間を1H〜1000Hの範囲で設定できる場合に、ダイナミックレンジが「60dB」であれば、T1=1H、T3=1000Hが自動的に設定される。T1及びT3が設定されると、上記第1実施形態の式(2)を用いて、T2を算出し露光比「T1:T2:T3」を決定する。
また、ノイズ低減モードは、比率「T2/T1=T3/T2」が入力された上限値の範囲に収まるように、露光比を決定するモードである。つまり、ダイナミックレンジの幅を犠牲にして境界領域に発生するノイズを抑制する。本実施形態では、このモードが選択された場合は、比率の上限値と最短露光時間T1及び最長露光時間T3の入力をユーザに促し、操作部17を介して入力された上限値、T1及びT3に基づき、上式(2)を用いてT2を算出し露光比「T1:T2:T3」を決定する。
更に、本実施形態の制御部15は、例えば、上式(2)によって算出した値が小数となるような場合に、その算出結果に基づき、露光比が全て自然数となるように調整を行う機能を有している。
例えば、ノイズ低減モードが選択され、比率上限値=16、T1=1、T3=250が入力されたとする。この場合に、上式(2)を適用すると、T2=1×(250/1)1/2≒15.8となり、T2が小数となってしまう。このような場合に、例えば、T2/T1=T3/T2=16(比率上限値)となるように、T1〜T3の値を調整する。例えば、T1=1、T2=16、T3=256に調整する。これにより、露光比が全て自然数且つこの場合は2の累乗で表せる数となる。
次に、図10に基づき、制御部15における露光比情報の生成処理の流れを説明する。ここで、図10は、制御部15における露光比情報生成処理を示すフローチャートである。
制御部15において、露光比情報生成処理が開始されると、図10に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、制御部15において、操作部17を介したユーザの選択指示の入力に応じて、レンジ優先モードが選択されたか否かを判定する。そして、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS302に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS308に移行する。
ステップS302に移行した場合は、制御部15において、最大レンジに応じて、最短露光時間Tmin及び最長露光時間Tmaxを設定して、ステップS304に移行する。
ステップS304では、制御部15において、ステップS302で設定されたTmin及びTmaxと、上式(2)とに基づき、中間露光時間Tmidを算出して、ステップS306に移行する。
ステップS306では、制御部15において、ステップS304の算出結果が小数になったか否かを判定し、小数になったと判定した場合(Yes)は、ステップS308に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS310に移行する。
ステップS308に移行した場合は、制御部15において、ステップS304の算出結果に基づき、露光比が全て自然数となるように調整を行い、ステップS310に移行する。
また、ステップS310に移行した場合は、制御部15において、ステップS302で設定されたTmin及びTmax及びステップS304で算出したTmid、又はステップS308で調整後のTmin、Tmid及びTmaxに基づき、露光比情報を生成する。更に、生成した露光比情報に基づき露光量信号を生成する。そして、生成した露光比情報を画像合成部14に出力し、生成した露光量信号及び各種制御信号を撮像素子10に送信して、ステップS300に移行する。
一方、ステップS300において、レンジ優先モードが選択されずにステップS312に移行した場合は、制御部15において、ノイズ低減モードが選択されたか否かを判定する。そして、選択されたと判定した場合(Yes)は、比率上限値の入力を促すメッセージ等を不図示の液晶画面に表示して、ステップS314に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS300に移行する。
ステップS314に移行した場合は、制御部15において、操作部17を介して、比率上限値が入力されたか否かを判定する。そして、入力されたと判定した場合(Yes)は、Tmin及びTmaxの入力を促すメッセージ等を不図示の液晶画面に表示して、ステップS316に移行し、そうでない場合(No)は、入力されるまで判定処理を繰り返す。
ステップS316に移行した場合は、制御部15において、ステップS314で入力された比率上限値と、HDR合成により拡張可能なダイナミックレンジとに基づき、Tmin及びTmaxを設定して、ステップS318に移行する。
ステップS318では、制御部15において、ステップS316で設定されたTmin及びTmaxと、上式(2)とに基づき、中間露光時間Tmidを算出して、ステップS320に移行する。
ステップS320では、制御部15において、ステップS318の算出結果が小数になったか否かを判定し、小数になったと判定した場合(Yes)は、ステップS322に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS324に移行する。
ステップS322に移行した場合は、制御部15において、ステップS314の算出結果に基づき、露光比が全て自然数となるように調整を行い、ステップS324に移行する。
また、ステップS324に移行した場合は、制御部15において、ステップS316で入力されたTmin及びTmax及びステップS314で算出したTmid、又はステップS322で調整後のTmin、Tmid及びTmaxに基づき、露光比情報を生成する。更に、生成した露光比情報に基づき露光量信号を生成する。そして、生成した露光比情報を画像合成部14に出力し、生成した露光量信号及び各種制御信号を撮像素子10に送信して、ステップS300に移行する。
次に、本実施形態の動作を説明する。
電源が投入され、操作部17の操作に応じて初期設定モードに移行すると、撮像装置1は、決定モードの選択画面を不図示の液晶画面に表示する。ユーザは、画面案内に従って、操作部17を操作して、決定モードを選択する。
これにより、レンジ優先モードが選択されると(ステップS300の「Yes」の分岐)、制御部15は、撮像素子10から、そのダイナミックレンジの情報などを含む露光量の設定に係る情報を取得する。そして、取得した情報に基づき、最短露光時間Tminと最長露光時間Tmaxとを設定する(ステップS302)。ここでは、HDR合成により拡張可能なダイナミックレンジが60[dB]であり、最短が1H、最長が1000Hの露光時間が設定可能であるとする。
制御部15は、レンジ優先モードが選択されたので、ダイナミックレンジの幅を優先して、最大のダイナミックレンジとなるTmin及びTmaxを設定する。ここでは、Tmin(T1)=1H、Tmax(T3)=1000Hが設定されたとする。
T1及びT3が設定されると、制御部15は、次に、上式(2)に従って、「T2/T1=T3/T2」の関係となる中間露光時間T2を算出する(ステップS304)。具体的に、「T1=1H、T3=1000H」が設定されているので、制御部15において、「T2=1×(1000/1)1/2≒31.6」が自動的に算出される。
ここで、「31.6」は小数となるため(ステップS306の「Yes」の分岐)、制御部15は、次に、露光比の調整を行う(ステップS308)。本実施形態では、露光比が2の累乗となるように優先して調整を行う。
しかし、今回の場合は、2の累乗を優先して「T2/T1=T3/T2=32」としてしまうと、T3が1024Hと、最大値を超えるため、「T2/T1=T3/T2=31」となるように、T2及びT3を調整する。これにより、露光比情報として、「T1:T2:T3=1:31:961」が決定(生成)される。
更に、制御部15は、露光比情報「T1:T2:T3=1:31:961」を含む露光量信号を生成し、生成した露光比情報を画像合成部14に出力し、生成した露光量信号及び各種制御信号を撮像素子10に送信する(ステップS310)。
これにより、撮像素子10のHDRセンサ14dのレジスタに、露光時間比「T1:T2:T3=1:31:961」の情報が書き込まれる。
一方、決定モードの選択画面において、ノイズ低減モードが選択されると(ステップS312の「Yes」の分岐)、制御部15は、不図示の液晶画面に、比率の上限値の入力を促す画面を表示する。この画面は、複数種類の上限値をユーザに選択させる画面でもよいし、ユーザが直接任意の値を入力する画面でもよい。そして、操作部17を介して、比率上限値が入力されると(ステップS314の「Yes」の分岐)、次に、入力された比率上限値を保持した最短露光時間Tmin及び最長露光時間Tmaxを設定する。ここでは、比率上限値=16が入力されたとする。
具体的に、制御部15は、「T3/T1≦16」を保持できるT1及びT3を設定する。ここでは、T1=2H、T3=500Hが設定されたとする。
制御部15は、次に、設定されたT1及びT3と、上式(2)に基づき、中間露光時間T2を算出する(ステップS318)。
制御部15は、「T1=2H、T3=500H」が設定されているので、上式(2)に代入して、「T2=2×(500/2)1/2≒31.6」を算出する。
ここで、「31.6」は小数となるため(ステップS320の「Yes」の分岐)、制御部15は、次に、露光比の調整を行う(ステップS322)。本実施形態では、露光比が2の累乗となるように優先して調整を行う。ここでは、2の累乗を優先にして、制御部15は、T2=31.6Hを32Hへと調整すると共に、T3=500Hを512Hへと調整する。これにより、露光比情報として、「T1:T2:T3=2:32:512」が決定(生成)される。結果として、ダイナミックレンジは48[dB]となるが、センサセル自体の「S/N」が良くない場合などは、境界領域に発生するノイズを最大レンジにしたときよりも低減することができる。
更に、制御部15は、露光比情報「T1:T2:T3=2:32:512」を含む露光量信号を生成し、生成した露光比情報を画像合成部14に出力し、生成した露光量信号及び各種制御信号を撮像素子10に送信する(ステップS324)。
これにより、撮像素子10のHDRセンサ14dのレジスタに、露光時間比「T1:T2:T3=2:32:512」の情報が書き込まれる。
以降の、撮像処理の動作については、上記第1実施形態と同様となるので記載を省略する。
以上説明したように、本実施形態の撮像装置1は、露光比情報の決定方法として、レンジ優先モードと、ノイズ低減モードのいずれか一方を選択することができる。
そして、レンジ優先モードが選択された場合、制御部15は、ダイナミックレンジが最大となるように、比率「L2/L1」及び「L3/L2」が均等となる露光量L1〜L3に対応する露光時間比を決定する。また、ノイズ低減モードが選択された場合は、入力された比率上限値を越えない状態で、比率「L2/L1」及び「L3/L2」が均等となる露光量L1〜L3に対応する露光時間比を決定する。
これによって、レンジ優先モードでは、より幅広い階調によって表現された画像を得ることができ、ノイズ低減モードでは、ノイズのより低減された画質の画像を得ることができる。
また、制御部15は、中間露光時間T2の算出において、T2が小数となったときに、その算出結果に基づいて、露光時間比が全て自然数となるようにT1〜T3を調整することができる。このとき、露光時間比が優先して2の累乗になるように調整を行うことができる。
これにより、丸め誤差によるノイズの発生を抑えることができると共に、2の累乗とすることによって、乗算などをシフト演算によって行うことができるので、各処理部における回路構成を簡易にすることができる。
上記第2実施形態において、撮像素子10及び制御部15は、形態3に記載の撮像手段に対応し、メモリ11〜13及び画像合成部14は、形態1に記載の合成手段に対応する。
また、上記第2実施形態において、操作部17及び制御部15による、露光比情報の決定方法(モード)を選択する機能は、形態3に記載の選択手段に対応する。
また、上記第2実施形態において、制御部15における、選択した決定方法(レンジ優先モード又はノイズ低減モード)に基づき、露光比情報を決定する機能は、形態3に記載の露光量決定手段に対応する。
また、上記第2実施形態において、制御部15における、露光比情報の決定方法を選択後に最短露光時間及び最長露光時間を設定する機能は、形態5に記載の露光量設定手段に対応する。
なお、上記各実施形態における、撮像装置1は、表示装置、メモリ装置等の不図示の他の装置と組み合わせて、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどの電子機器を構成することが可能である。
また、上記各実施形態において、比率が均等となる3種類以上の露光量を、露光時間を制御することで実現する構成としたが、この構成に限らず、撮像素子10の機能に応じて、例えば、アイリス(絞り)や、撮像感度などを制御して実現する構成としてもよい。
また、上記各実施形態において、いくつか例を挙げて、比率が均等になる3種類の露光量で撮像を行うための露光時間比を決定する方法を説明したが、上記実施形態で説明した方法に限らない。例えば、実際のセンサセルアレイ56のS/Nを調べて、このS/Nに基づき合成時の画像の連結部分にノイズが発生しないように設定する方法などを用いてもよい。
また、上記第2実施形態において、露光比情報の決定方法として、レンジ優先モードと、ノイズ低減モードの2つを例に挙げて説明したが、決定方法はこれらに限らない。
例えば、ユーザに、任意のダイナミックレンジ及び任意のT1〜T3のいずれか1つを設定させて、この設定情報に基づき、上式(2)を用いて、残り2つの露光時間を決定する方法などを用いてもよい。具体的に、任意のレンジが設定され、任意のT1が設定された場合は残りのT2及びT3を決定し、任意のT2が設定された場合は残りのT1及びT3を決定し、任意のT3が設定された場合は残りのT1及びT2を決定する。
また、上記各実施形態において、上式(2)を用いて、中間露光時間T2を算出する構成としたが、この構成に限らない。例えば、予め上式(2)を用いて所定のT1及びT3に対するT2を算出してデータテーブル(LUT)を生成し、この生成したLUTを用いてT2を決定する構成としてもよい。
また、上記各実施形態において、撮像素子10のHDRセンサ10dが、CMOS技術を用いて構成されたセンサセルアレイ56を有する構成としたが、この構成に限らない。例えば、CCDから構成されるセンサセルアレイを有する構成など他の構成としてもよい。
また、上記各実施形態において、画像合成部14におけるHDR信号処理部14aにおいて、図7のフローチャートに示す合成方法を用いる構成としたが、この構成に限らず、他の合成方法を用いる構成としてもよい。
また、上記各実施形態は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上記の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、上記の説明で用いる図面は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
また、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1…撮像装置、10…撮像素子、10a…レンズ、10b…マイクロレンズ、10c…カラーフィルタアレイ、10d…HDRセンサ、11〜13…メモリ、14…画像合成部、14a…HDR信号処理部、14b…フレームメモリ、15…制御部、16…画像解析部、17…操作部、50…基準タイミング発生器、54…走査ラインスキャナ、54a…リセット走査カウンタ、54b…リセット走査アドレスデコーダ、54c…読み出し走査カウンタ、54d…読み出し走査アドレスデコーダ、56…センサセルアレイ、58…水平転送部

Claims (9)

  1. 昇順又は降順で隣接する各2つの露光量の比率が均等となる3種類以上の露光量で被写体を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像して得られる前記3種類以上の露光量の各露光量に対応する画素信号を前記比率に基づき合成する合成手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記3種類以上の露光量を、L1、L2、・・・、Ln(nは3以上の自然数且つL1<L2<・・・<Ln)とし、
    前記撮像手段は、隣接する各2つの露光量の比率「L2/L1、・・・、Ln/L(n−1)」が均等(L2/L1=・・・=Ln/L(n−1))となる露光時間T1、T2、・・・、Tn(T1<T2・・・<Tn)で前記被写体を撮像することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記3種類以上の露光量を決定する複数種類の露光量の決定方法のうちから、いずれか1つの決定方法を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された決定方法に基づき、前記3種類以上の露光量を決定する露光量決定手段と、を備え、
    前記撮像手段は、前記露光量決定手段で決定された3種類以上の露光量で被写体を撮像することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記決定方法は、前記3種類以上の露光量のうち最大露光量と最小露光量とを設定し、当該設定された最大露光量及び最小露光量に基づき前記隣接する各2つの露光量の比率が均等となる中間の露光量を算出して前記3種類以上の露光量を決定する方法を含むことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記3種類以上の露光量のうち最大露光量と最小露光量とを設定する露光量設定手段と、
    前記露光量設定手段で設定された最大露光量及び最小露光量に基づき前記隣接する各2つの露光量の比率が均等となる中間の露光量を算出して前記3種類以上の露光量を決定する露光量決定手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  6. 3種類の露光量L1、L2及びL3(L1<L2<L3)で被写体を撮像する場合に、
    前記露光量決定手段は、下式(1)に従って、前記中間の露光量である露光量L2を算出することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の撮像装置。
    L2=L1×(L3/L1)1/2 ・・・(1)
  7. 撮像環境の明るさに係る情報に基づき、前記隣接する各2つの露光量の比率を均等に保ったまま、前記3種類以上の露光量が前記撮像環境の明るさに適した露光量となるように前記撮像手段の露光量に係る制御量を調整する露光量調整手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 昇順又は降順で隣接する各2つの露光量の比率が均等となる3種類以上の露光量で被写体を撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップで撮像して得られた前記3種類以上の露光量の各露光量に対応する画素信号を前記比率に基づき合成する合成ステップと、を含むことを特徴とする撮像方法。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の撮像装置を備える電子機器。
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