JP2011090185A - 変倍光学系、この変倍光学系を備える光学機器、及び、変倍光学系の製造方法 - Google Patents

変倍光学系、この変倍光学系を備える光学機器、及び、変倍光学系の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い光学性能を有する変倍光学系、光学機器、及び、変倍光学系の製造方法を提供する。
【解決手段】デジタル一眼レフカメラ1等に搭載される変倍光学系ZLを、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する最終レンズ群GLとを有して構成する。また、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が変化し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化し、第3レンズ群G3と最終レンズ群GLとの間隔が変化し、第3レンズ群G3の少なくとも一部は、光軸に沿って移動することにより無限遠から近距離物体までの合焦を行うよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、変倍光学系、この変倍光学系を備える光学機器、及び、変倍光学系の製造方法に関する。
従来、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した変倍光学系が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−15502号公報
しかしながら、従来の望遠系の変倍光学系では、高い光学性能を維持しながら変倍比を大きくすることが困難であった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、高い光学性能を有する変倍光学系、この変倍光学系を備える光学機器、及び、変倍光学系の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、最も像面側に配置され、正の屈折力を有する最終レンズ群と、を有し、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が変化し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が変化し、第3レンズ群と当該第3レンズ群の像面側に配置されたレンズ群との間隔が変化し、最終レンズ群と当該最終レンズ群の物体側に配置されたレンズ群との間隔が変化し、第3レンズ群の少なくとも一部は、光軸に沿って移動することにより無限遠から近距離物体までの合焦を行い、望遠端状態での全系の焦点距離をftとし、第2レンズ群の焦点距離をf2とし、第3レンズ群の焦点距離をf3としたとき、次式
8.80 < ft/(−f2) < 12.00
2.50 < ft/f3 < 4.50
の条件を満足する。
また、このような変倍光学系は、第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、次式
2.00 < f1/(−f2) < 4.80
の条件を満足することが好ましい。
また、このような変倍光学系は、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群及び最終レンズ群の少なくとも一方が光軸に沿って移動することが好ましい。
また、このような変倍光学系は、第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、次式
2.20 < ft/f1 < 4.00
の条件を満足することが好ましい。
また、本発明に係る撮像装置は、上述の変倍光学系のいずれかを備える。
また、本発明に係る変倍光学系の製造方法は、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、最も像面側に配置され、正の屈折力を有する最終レンズ群とを有する変倍光学系の製造方法であって、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が変化し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が変化し、第3レンズ群と当該第3レンズ群の像面側に配置されたレンズ群との間隔が変化し、最終レンズ群と当該最終レンズ群の物体側に配置されたレンズ群との間隔が変化するよう各レンズ群を配置し、第3レンズ群の少なくとも一部は、光軸に沿って移動することにより無限遠から近距離物体までの合焦を行うよう配置し、望遠端状態での全系の焦点距離をftとし、第2レンズ群の焦点距離をf2とし、第3レンズ群の焦点距離をf3としたとき、次式
8.80 < ft/(−f2) < 12.00
2.50 < ft/f3 < 4.50
の条件を満足するよう各レンズ群を配置する。
本発明に係る変倍光学系、この変倍光学系を備える光学機器、及び、変倍光学系の製造方法を以上のように構成すると、高い光学性能を得ることができる。
第1実施例による変倍光学系のレンズ構成を示す断面図であり、(a)は広角端状態を、(b)は中間焦点距離状態を、(c)は望遠端状態を示す。 第1実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態での無限遠合焦状態における収差図を、(b)は中間焦点距離状態での無限遠合焦状態における収差図を、(c)は望遠端状態での無限遠合焦状態における収差図を示す。 第2実施例による変倍光学系のレンズ構成を示す断面図であり、(a)は広角端状態を、(b)は中間焦点距離状態を、(c)は望遠端状態を示す。 第2実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態での無限遠合焦状態における収差図を、(b)は中間焦点距離状態での無限遠合焦状態における収差図を、(c)は望遠端状態での無限遠合焦状態における収差図を示す。 第3実施例による変倍光学系のレンズ構成を示す断面図であり、(a)は広角端状態を、(b)は中間焦点距離状態を、(c)は望遠端状態を示す。 第3実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態での無限遠合焦状態における収差図を、(b)は中間焦点距離状態での無限遠合焦状態における収差図を、(c)は望遠端状態での無限遠合焦状態における収差図を示す。 本実施形態に係る変倍光学系を搭載するデジタル一眼レフカメラの断面図を示す。 本実施形態に係る変倍光学系の製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本願の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、本実施形態の変倍光学系ZLは、図1に示すように、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、最も像面側に配置され、正の屈折力を有する最終レンズ群GLと、を有して構成される。そして、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が変化し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化し、第3レンズ群G3と最終レンズ群GLとの間隔が変化する。このような構成により、本実施形態の変倍光学系ZLは、Fナンバーが2.8〜4.2と明るく、高い光学性能を得ることができる。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸に沿って移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群を有しても良い。この場合、合焦レンズ群はオートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モーター等の)モーター駆動にも適している。特に、第3レンズ群G3の少なくとも一部を光軸に沿って移動させ、合焦レンズ群とするのが望ましい。このように小型で軽量の第3レンズ群G3で合焦することで、迅速な合焦を行うことができる。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、望遠端状態での変倍光学系ZL全系の焦点距離をftとし、第2レンズ群G2の焦点距離をf2としたとき、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
8.80 < ft/(−f2) < 12.00 (1)
条件式(1)は、望遠端状態での変倍光学系ZL全系の焦点距離と第2レンズ群G2の焦点距離との適切な比を規定するものである。この条件式(1)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2のパワーが強くなり、広角端での歪曲収差の補正が困難となるため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を11.00にすることが好ましい。反対に、条件式(1)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2の変倍効果が小さくなるため、望遠端での全長が長くなる。また、望遠端での光学全長の増長は、望遠側の周辺光量の低下を招くため、こちらも好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を9.10にすることが好ましい。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第3レンズ群G3の焦点距離をf3としたとき、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
2.50 < ft/f3 < 4.50 (2)
条件式(2)は、望遠端状態での変倍光学系ZL全系の焦点距離と第3レンズ群G3の焦点距離との適切な比を規定するものである。この条件式(2)の上限値を上回ると、第3レンズ群G3のパワーが強くなり、合焦時の収差変動の補正が困難となるため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の上限値を4.20にすることが好ましい。反対に、条件式(2)の下限値を下回ると、合焦時の第3レンズ群G3の移動量が大きくなり、ズーム全域での光学全長の増長を招くため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の下限値を2.80にすることが好ましい。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第1レンズ群G1の焦点距離をf1としたとき、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
2.00 < f1/(−f2) < 4.80 (3)
条件式(3)は、第2レンズ群G2の焦点距離に対する、適切な第1レンズ群G1の焦点距離を規定するものである。この条件式(3)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2のパワーが強くなり、広角端での像面湾曲、歪曲収差の補正が困難となるため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を4.30にすることが好ましい。反対に、条件式(3)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1のパワーが強くなり、望遠端での球面収差、軸上色収差の補正が困難となるため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の下限値を2.50にすることが好ましい。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群G1及び最終レンズ群GLの少なくとも一方が光軸に沿って移動することが望ましい。所定のズーム比(例えば、本実施形態に係る変倍光学系では5倍程度)を達成するためには、第1レンズ群G1及び最終レンズ群GLの少なくとも一方を光軸にそって移動させて変倍しないと、各レンズ群の屈折力が強くなりすぎ、収差の補正が困難になる。特に、第2レンズ群G2の屈折力が強くなりすぎると像面湾曲が大きくなり補正することが困難になり、第3レンズ群G3の屈折力が強くなりすぎると合焦時の収差補正が困難になる。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第1レンズ群G1の焦点距離をf1としたとき、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
2.20 < ft/f1 < 4.00 (4)
条件式(4)は、望遠端状態での変倍光学系ZL全系の焦点距離と第1レンズ群G1の焦点距離との適切な比を規定するものである。この条件式(4)の上限値を上回ると、第1レンズ群G1のパワーが強くなり、望遠端での球面収差、軸上色収差の補正がと困難となるため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の上限値を3.00にすることが好ましい。反対に、条件式(4)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1のパワーが弱くなり、変倍時の第1レンズ群G1の移動量が大きくなる。望遠端での光学全長の増長は、望遠側の周辺光量の低下を招くため、こちらも好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の下限値を2.30にすることが好ましい。
きる。
図7に、上述の変倍光学系ZLを備える光学機器として、デジタル一眼レフカメラ1(以後、単にカメラと記す)の略断面図を示す。このカメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、変倍光学系2(変倍光学系ZL)で集光されて、クイックリターンミラー3を介して焦点板4に結像される。そして、焦点板4に結像された光は、ペンタプリズム5中で複数回反射されて接眼レンズ6へと導かれる。これにより、撮影者は、物体(被写体)像を接眼レンズ6を介して正立像として観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、クイックリターンミラー3が光路外へ退避し、変倍光学系2で集光された不図示の物体(被写体)の光は撮像素子7上に被写体像を形成する。これにより、物体(被写体)からの光は、当該撮像素子7により撮像され、物体(被写体)画像として不図示のメモリに記録される。このようにして、撮影者は本カメラ1による物体(被写体)の撮影を行うことができる。なお、図7に記載のカメラ1は、変倍光学系ZLを着脱可能に保持するものでも良く、変倍光学系ZLと一体に成形されるものでも良い。また、カメラ1は、いわゆる一眼レフカメラでも良く、クイックリターンミラー等を有さないコンパクトカメラでも良い。
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
まず、上述の説明及び以降に示す実施例においては、4,5群構成を示したが、以上の構成条件等は、6群、7群等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。また、レンズ群とは、変倍時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向の成分を持つように移動させ、または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手ブレによって生じる像ブレを補正する防振レンズ群としても良い。特に、第2レンズ群G2、最終レンズ群GLまたは最終レンズ群GLの直前に配置されたレンズ群の少なくとも一部を防振レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を妨げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。全てのレンズ面を球面または平面で構成できるので、望遠系ズームレンズとしても好ましい。また、レンズ面が非球面の場合、この非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしても良い。
開口絞りSは、最終レンズ群GL近傍または最終レンズ群GLの直前に配置されたレンズ群内に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用しても良い。
さらに、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施しても良い。
本実施形態に係る変倍光学系ZLは、35mmフィルムサイズ換算での焦点距離が広角端状態で50〜70mm程度であり、また、望遠端状態で300〜400mm程度である。また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第3レンズ群G3が1つの単レンズと1つの接合レンズとを有するのが好ましい。
なお、本願を分かり易く説明するために実施形態の構成要件を付して説明したが、本願がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
以下、本実施形態の変倍光学系ZLの製造方法の概略を、図8を参照して説明する。まず、各レンズを配置してレンズ群をそれぞれ準備する(ステップS100)。具体的に、本実施形態では、例えば、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL101と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL102との接合レンズ、両凸レンズL103、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL104を配置して第1レンズ群G1とし、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL201、両凹レンズL202と両凸レンズL203との接合レンズ、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL204を配置して第2レンズ群G2とし、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL301と両凸レンズL302との接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL303を配置して第3レンズ群G3とし、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL401、両凸レンズL402と両凹レンズL403との接合レンズ、両凹レンズL404と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL405との接合レンズ、両凸レンズL406、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL407と両凸レンズL408との接合レンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL409、及び、両凸レンズL410を配置して最終レンズ群GLとする。このようにして準備した各レンズ群を配置して変倍光学系ZLを製造する。
この場合、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が変化し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化し、第3レンズ群G3と最終レンズ群GLとの間隔が変化し、第3レンズ群G3の少なくとも一部は、光軸に沿って移動することにより無限遠から近距離物体までの合焦を行うように配置する(ステップS200)。また、望遠端状態での変倍光学系ZL全系の焦点距離をftとし、第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、第3レンズ群G3の焦点距離をf3としたとき、前出の条件式(1)及び(2)を満足するよう各レンズ群を配置する(ステップS300)。
以下、本願の各実施例を、添付図面に基づいて説明する。図1、図3及び図5に、変倍光学系ZL1〜ZL3の屈折力配分及び広角端状態(W)から望遠端状態(T)への焦点距離状態の変化における各レンズ群の移動の様子を示す。各図中、(a)は広角端状態での各レンズ群を、(b)は中間焦点距離状態でのレンズ群を、(c)は望遠端状態でのレンズ群を、それぞれ示す。第1及び第2実施例に係る変倍光学系ZL1,ZL2は、図1及び図3に示すように、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する最終レンズ群GLとから構成され、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少し、第3レンズ群G3と最終レンズ群GLとの空気間隔が変化するように、第1レンズ群G1と第3レンズ群G3と最終レンズ群GLとが物体方向に移動し、第2レンズ群G2が移動する。無限遠物体から近距離物体への合焦は、第3レンズ群G3を物体方向に移動させることによって行う。
第3実施例に係る変倍光学系ZL3は、図5に示すように、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折率を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する最終レンズ群GLとから構成され、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が増大し、第4レンズ群と最終レンズ群GLとの空気間隔が減少するように、第1レンズ群G1と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4と最終レンズ群GLとが物体方向に移動し、第2レンズ群G2が移動する。無限遠物体から近距離物体への合焦は、第3レンズ群G3を物体方向に移動させることによって行う。
〔第1実施例〕
図1は、第1実施例に係る変倍光学系ZL1の構成を示す図である。この図1の変倍光学系ZL1において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL101と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL102との接合レンズ、両凸レンズL103、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL104から構成されている。第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL201、両凹レンズL202と両凸レンズL203との接合レンズ、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL204から構成されている。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL301と両凸レンズL302との接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL303から構成されている。最終レンズ群GLは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL401、両凸レンズL402と両凹レンズL403との接合レンズ、両凹レンズL404と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL405との接合レンズ、両凸レンズL406、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL407と両凸レンズL408との接合レンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL409、及び、両凸レンズL410から構成されている。
また、第1実施例において、最終レンズ群GLの負メニスカスレンズL407と両凸レンズL408との接合レンズを、光軸と略直交方向の成分を持つように移動することにより手ブレによる像ブレ補正(防振)を行う。開口絞りS及び固定絞りFSは、最終レンズ群GL内に位置し、広角端から望遠端への変倍時に際して最終レンズ群GLと一体に移動するよう構成されている。
以下の表1に、第1実施例の諸元の値を掲げる。この表1において、fは全系の焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角(単位は「°」)、Bfはバックフォーカスをそれぞれ表している。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、面間隔は各光学面から次の光学面までの光軸上の間隔を、屈折率及びアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値を示している。また、全長は物体面から像面までの距離を示している。ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離、曲率半径、面間隔、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。尚、曲率半径0.000は平面を示し、空気の屈折率1.00000は省略してある。なお、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)
広角端 中間焦点距離 望遠端
f = 56.500 〜 104.999 〜 291.995
F.NO = 2.880 〜 3.400 〜 4.143
2ω = 43.005 〜 22.963 〜 8.313
像高 = 21.600 〜 21.600 〜 21.600
全長 =250.598 〜 261.251 〜 286.598
Bf = 38.468 〜 54.739 〜 74.133

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 220.000 2.000 1.829595 33.23
2 93.651 7.825 1.497820 82.56
3 549.729 0.100
4 129.641 7.472 1.497820 82.56
5 -1000.000 0.100
6 94.611 7.632 1.497820 82.56
7 1000.000 (d1)
8 214.531 1.800 1.830291 44.44
9 33.737 8.540
10 -65.839 1.400 1.487490 70.23
11 40.923 6.500 1.846660 23.78
12 -715.946 3.536
13 -46.644 1.400 1.798720 47.26
14 -141.024 (d2)
15 630.978 1.400 1.863045 29.44
16 77.504 6.370 1.718918 54.49
17 -132.494 0.100
18 118.440 3.625 1.753959 52.38
19 2994.076 (d3)
20 38.228 7.749 1.501201 69.51
21 1046.461 0.100
22 45.744 5.926 1.497820 82.56
23 -1641.460 1.400 1.870384 35.40
24 53.778 4.400
25 0.000 4.400 開口絞りS
26 -100.026 1.400 1.779485 35.95
27 33.135 4.053 1.508539 69.14
28 83.510 0.100
29 36.912 6.120 1.515928 57.19
30 -142.908 9.000
31 214.043 1.400 1.877741 37.07
32 24.474 6.591 1.830219 24.21
33 -109.122 0.906
34 0.000 14.063 固定絞りFS
35 -23.497 1.400 1.849392 24.58
36 -61.589 0.100
37 97.156 3.516 1.487490 70.23
38 -135.285 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 120.005
第2レンズ群 8 -30.9276
第3レンズ群 15 90.400
最終レンズ群 20 164.396
この第1実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d2、及び、第3レンズ群G3と最終レンズ群GLとの軸上空気間隔d3は変倍に際して変化する。次の表2に、この第1実施例に係る変倍光学系ZL1の広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔データを示す。
(表2)
広角端 中間焦点距離 望遠端
d1 2.000 25.389 52.462
d2 48.576 32.442 2.400
d3 29.130 16.257 25.179
次の表3に、この第1実施例における条件式対応値を示す。なおこの表3において、f1は第1レンズ群G1の焦点距離を、f2は第2レンズ群G2の焦点距離を、f3は第3レンズ群G3の焦点距離を、ftは望遠端状態での変倍光学系ZL全系の合成焦点距離を、それぞれ表している。以降の実施例においても、特にことわりのない場合は、この符号の説明は同様である。
(表3)
(1)ft/(−f2)=9.44
(2)ft/f3=3.23
(3)f1/(−f2)=3.88
(4)ft/f1=2.43
この第1実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図2(a)に、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図2(b)に、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図2(c)にそれぞれ示す。各収差図において、非点収差図中の実線はサジタル像面を、破線はメリディオナル像面を示し、FNOはFナンバーを、Yは像高を表す。また、各収差図中でd,gはそれぞれd線(λ=587.6nm)、g線(λ=435.6nm)における収差を表す。各収差図から明らかなように、第1実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有することがわかる。
〔第2実施例〕
図3は、第2実施例に係る変倍光学系ZL2の構成を示す図である。この図3の変倍光学系ZL2において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL101と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL102との接合レンズ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL103、及び、両凸レンズL104から構成されている。第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL201、両凹レンズL202と両凸レンズL203との接合レンズ、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL204から構成されている。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL301と両凸レンズL302との接合レンズ、及び、両凸レンズL303から構成されている。最終レンズ群GLは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL401、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL402と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL403との接合レンズ、両凹レンズL404と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL405との接合レンズ、両凸レンズL406、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL407と両凸レンズL408との接合レンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL409、及び、両凸レンズL410から構成されている。
また、第2実施例において、最終レンズ群GLの物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL407と両凸レンズL408との接合レンズを、光軸と略直交方向の成分を持つように移動することにより手ブレによる像ブレ補正(防振)を行う。開口絞りS及び固定絞りFSは、最終レンズ群GL内に位置し、広角端から望遠端への変倍時に際して最終レンズ群GLと一体に移動するよう構成されている。
以下の表4に、第2実施例の諸元の値を掲げる。
(表4)
広角端 中間焦点距離 望遠端
f = 56.500 〜 105.000 〜 292.001
F.NO = 2.880 〜 3.400 〜 4.120
2ω = 43.378 〜 23.079 〜 8.363
像高 = 21.600 〜 21.600 〜 21.600
全長 =231.598 〜 253.524 〜 288.599
Bf = 38.468 〜 53.240 〜 77.319

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 140.474 2.000 1.903660 31.27
2 79.683 7.833 1.497820 82.56
3 260.963 0.100
4 128.558 6.460 1.497820 82.56
5 2025.998 0.100
6 94.283 8.417 1.497820 82.56
7 -3186.206 (d1)
8 178.910 1.800 1.841402 43.57
9 32.757 8.999
10 -56.796 1.400 1.487490 70.23
11 42.117 6.500 1.846660 23.78
12 -353.422 4.770
13 -44.732 1.400 1.804000 46.57
14 -117.057 (d2)
15 162.650 1.400 1.870755 33.03
16 60.623 7.028 1.617556 63.57
17 -141.700 0.100
18 111.034 4.084 1.754999 52.31
19 -858.409 (d3)
20 41.427 5.758 1.593190 67.90
21 135.638 0.100
22 36.182 5.277 1.497820 82.56
23 92.181 1.400 1.839503 33.04
24 33.111 6.400
25 0.000 3.400 開口絞りS
26 -90.593 1.400 1.767090 42.02
27 51.340 3.521 1.540770 67.69
28 167.473 0.100
29 39.527 6.473 1.487490 70.23
30 -128.351 10.253
31 372.055 1.400 1.874446 35.06
32 25.533 6.973 1.764710 26.31
33 -104.750 5.501
34 0.000 10.659 固定絞りFS
35 -23.739 1.400 1.867859 31.59
36 -50.530 0.100
37 72.209 3.493 1.558700 66.97
38 -281.869 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 119.801
第2レンズ群 8 -30.692
第3レンズ群 15 76.387
最終レンズ群 20 275.133
この第2実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d2、及び、第3レンズ群G3と最終レンズ群GLとの軸上空気間隔d3は変倍に際して変化する。次の表5に、この第2実施例に係る変倍光学系ZL2の広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔データを示す。
(表5)
広角端 中間焦点距離 望遠端
d1 2.000 25.003 49.695
d2 46.417 30.945 2.400
d3 8.715 8.337 23.186
次の表6に、この第2実施例における条件式対応値を示す。
(表6)
(1)ft/(−f2)=9.51
(2)ft/f3=3.82
(3)f1/(−f2)=3.90
(4)ft/f1=2.44
この第2実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図4(a)に、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図4(b)に、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図4(c)にそれぞれ示す。これらの各収差図から明らかなように、第2実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有することがわかる。
〔第3実施例〕
図5は、第3実施例に係る変倍光学系ZL3の構成を示す図である。この図5の変倍光学系ZL3において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL101と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL102との接合レンズ、両凸レンズL103、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL104から構成されている。第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL201、両凹レンズL202と両凸レンズL203との接合レンズ、及び、両凹レンズL204から構成されている。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL301と両凸レンズL302との接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL303から構成されている。第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL401と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL402との接合レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL403と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL404との接合レンズ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL405と両凹レンズL406との接合レンズ、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL407から構成されている。最終レンズ群GLは、物体側から順に、両凸レンズL501、両凸レンズL502、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL503から構成され、最終レンズ群GLの最も像側に位置する負メニスカスレンズL503は、物体側の面を非球面形状とした非球面レンズである。
また、第3実施例において、第4レンズ群G4の物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL405と両凹レンズL406との接合レンズを、光軸と略直交方向の成分を持つように移動することにより手ブレによる像ブレ補正(防振)を行う。開口絞りSは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に位置し、広角端から望遠端への変倍時に際して第4レンズ群G4と一体に移動するよう構成されている。
第3実施例において、非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐定数をκとし、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の式(a)で表される。なお、以降の実施例において、「E−n」は「×10-n」を示す。なお、2次の非球面係数A2は0である。また、第3実施例の表中において、非球面には面番号の左側に*印を付している。
S(y)=(y2/r)/{1+(1−κ×y2/r21/2
+A4×y4+A6×y6+A8×y8+A10×y10+A12×y12 (a)
以下の表7に、この第3実施例の諸元の値を掲げる。
(表7)
広角端 中間焦点距離 望遠端
f = 56.004 〜 105.009 〜 292.021
F.NO = 2.881 〜 3.401 〜 4.202
2ω = 42.802 〜 22.694 〜 8.259
像高 = 21.600 〜 21.600 〜 21.600
全長 =230.356 〜 245.883 〜 262.517
Bf = 43.915 〜 52.453 〜 77.673

面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 206.228 2.000 1.817480 31.92
2 86.624 8.143 1.497820 82.56
3 342.767 0.100
4 107.170 9.104 1.497820 82.56
5 -1122.386 0.100
6 75.607 9.555 1.497820 82.56
7 551.908 (d1)
8 319.957 1.800 1.851531 42.83
9 37.975 7.287
10 -76.502 1.200 1.504907 69.32
11 44.714 6.169 1.846660 23.78
12 -488.188 3.276
13 -52.547 1.200 1.607244 64.88
14 439.316 (d2)
15 117.270 1.400 1.848328 24.26
16 59.454 7.984 1.634963 61.58
17 -95.004 0.100
18 142.228 2.663 1.731454 53.70
19 384.676 (d3)
20 0.000 0.100 開口絞りS
21 24.788 9.999 1.497820 82.56
22 1185.129 1.400 1.795613 47.57
23 80.943 0.100
24 32.664 1.400 1.809880 46.20
25 15.545 9.098 1.497820 82.56
26 80.685 2.588
27 -1171.563 4.900 1.815973 26.05
28 -27.372 1.400 1.754998 52.32
29 42.486 3.966
30 -40.476 1.200 1.882997 40.76
31 -97.641 (d4)
32 126.071 4.310 1.487490 70.23
33 -45.723 0.100
34 86.967 4.655 1.487490 70.23
35 -47.401 1.288
*36 -31.406 1.400 1.882997 40.76
37 -81.993 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 105.457
第2レンズ群 8 -30.505
第3レンズ群 15 74.632
第4レンズ群 20 -148.321
最終レンズ群 32 71.259
この第3実施例において、第36面のレンズ面は非球面形状に形成されている。次の表8に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A12の値を示す。
(表8)
κ A4 A6 A8 A10 A12
第36面 1.0000 -1.72E-06 2.75E-09 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00
この第3実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d2、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d3、及び、第4レンズ群G4と最終レンズ群GLとの軸上空気間隔d4は変倍に際して変化する。次の表に、この第3実施例に係る変倍光学系ZL3の広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔データを示す。
(表9)
広角端 中間焦点距離 望遠端
d1 2.000 22.429 39.643
d2 55.374 37.557 2.400
d3 10.914 18.914 31.416
d4 8.169 4.546 1.400
次の表10に、この第3実施例における条件式対応値を示す。
(表10)
(1)ft/(−f2)=9.57
(2)ft/f3=3.91
(3)f1/(−f2)=3.46
(4)ft/f1=2.77
この第3実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図6(a)に、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図6(b)に、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図6(c)にそれぞれ示す。これらの各収差図から明らかなように、第3実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有することがわかる。
ZL(ZL1〜ZL3) 変倍光学系
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群
GL 最終レンズ群
1 デジタル一眼レフカメラ(光学機器)

Claims (6)

  1. 物体側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    正の屈折力を有する第3レンズ群と、
    最も像面側に配置され、正の屈折力を有する最終レンズ群と、を有し、
    広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と当該第3レンズ群の像面側に配置されたレンズ群との間隔が変化し、前記最終レンズ群と当該最終レンズ群の物体側に配置されたレンズ群との間隔が変化し、
    前記第3レンズ群の少なくとも一部は、光軸に沿って移動することにより無限遠から近距離物体までの合焦を行い、
    望遠端状態での全系の焦点距離をftとし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、前記第3レンズ群の焦点距離をf3としたとき、次式
    8.80 < ft/(−f2) < 12.00
    2.50 < ft/f3 < 4.50
    の条件を満足する変倍光学系。
  2. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、次式
    2.00 < f1/(−f2) < 4.80
    の条件を満足する請求項1に記載の変倍光学系。
  3. 広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、前記第1レンズ群及び前記最終レンズ群の少なくとも一方が光軸に沿って移動する請求項1または2に記載の変倍光学系。
  4. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、次式
    2.20 < ft/f1 < 4.00
    の条件を満足する請求項1〜3いずれか一項に記載の変倍光学系。
  5. 請求項1〜4いずれか一項に記載の変倍光学系を備えた光学機器。
  6. 正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、最も像面側に配置され、正の屈折力を有する最終レンズ群とを有する変倍光学系の製造方法であって、
    広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と当該第3レンズ群の像面側に配置されたレンズ群との間隔が変化し、前記最終レンズ群と当該最終レンズ群の物体側に配置されたレンズ群との間隔が変化するよう各レンズ群を配置し、
    前記第3レンズ群の少なくとも一部は、光軸に沿って移動することにより無限遠から近距離物体までの合焦を行うよう配置し、
    望遠端状態での全系の焦点距離をftとし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、前記第3レンズ群の焦点距離をf3としたとき、次式
    8.80 < ft/(−f2) < 12.00
    2.50 < ft/f3 < 4.50
    の条件を満足するよう各レンズ群を配置する変倍光学系の製造方法。
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