JP2011090097A - 近接スキャン露光装置及び近接スキャン露光方法 - Google Patents

近接スキャン露光装置及び近接スキャン露光方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のマスクを使用して近接露光する際に、隣り合う被露光領域での繋ぎムラの発生を防止することができる近接スキャン露光装置及び近接スキャン露光方法を提供する。
【解決手段】近接スキャン露光方法は、3つのギャップセンサ87a,87b,87cによってマスクMと基板Wとの間の各ギャップgをマスク毎に測定する工程と、測定された各ギャップgに基づいて、各ギャップgの差分が許容範囲内となるようにマスクMの平坦度を調整する工程と、マスクMの平坦度を調整後に、3つのギャップセンサ87a,87b,87cによってマスクMと基板Wとの間の各ギャップgをマスク毎に再測定する工程と、再測定された各ギャップgからマスクMの中心位置でのギャップを計算する工程と、計算された各マスクMの中心位置での各ギャップが同じ値となるようにマスク駆動部12を駆動してマスクMの高さを調整する工程と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、近接スキャン露光装置及び近接スキャン露光方法に関する。
大型の薄形テレビ等に用いられる液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイは、基板上にマスクのパターンを分割逐次露光方式で近接露光転写することで製造されている。この種の分割逐次露光方法としては、マスクを細分化して、これらマスクを保持する複数のマスク保持部を千鳥状に配置し、基板を一方向に移動させながら露光を行うスキャン露光方式が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この露光方式では、基板に形成されるパターンに、ある程度繰り返される部位があることを前提として、これをつなぎ合わせることで大きなパターンを形成できることを利用したものである。この場合、マスクは、パネルに合わせて大きくする必要がなく、比較的安価なマスクを用いることができる。
ところで、このような複数のマスク及び複数の光源を使用する近接スキャン露光方法では、隣り合うマスクのパターンが露光される露光領域に繋ぎ目が発生する。繋ぎ目においては、各光源に照度差があると領域ごとに感光材料の露光結果に違いが生じ、繋ぎムラができてしまい、製品品質を低下させてしまう。特許文献1に記載の近接スキャン露光方法では、マスクのパターンが露光される露光領域の端部を、隣接する露光領域の端部と重ね合わせることで、繋ぎ目における露光量の変化を緩やかにして、繋ぎムラに起因する差異を目立たなくさせている。
特開2008−256810号公報
しかしながら、特許文献1のような近接スキャン露光方法の場合には、隣接するマスクと基板の間の各ギャップが異なる場合には、繋ぎ目の部分で線幅が異なり、依然として繋ぎムラが発生してしまい、さらなる露光精度の向上が求められていた。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のマスクを使用して近接露光する際に、隣り合う被露光領域での繋ぎムラの発生を抑制することができる近接スキャン露光装置及び近接スキャン露光方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 基板を所定の方向に沿って搬送可能な基板搬送機構と、
複数のマスクを前記搬送される基板から離れた状態でそれぞれ保持する複数のマスク保持部と、
前記複数のマスク保持部をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部と、
前記マスク毎に、全てが直線状に並ばないように有効露光エリアに配置され、前記マスクと前記基板との間のギャップをそれぞれ測定する少なくとも3つのギャップセンサと、
前記複数のマスク保持部の上方にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、
を備え、前記搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射して、前記基板に前記各マスクのパターンを露光し、前記所定の方向と直交する方向に並ぶ複数の被露光領域を形成する近接スキャン露光装置であって、
前記3つのギャップセンサによって前記マスク毎に測定された前記マスクと前記基板との間の各ギャップに基づいて、前記各ギャップの差分が許容範囲内となるように前記マスクの平坦度を調整すると共に、
前記マスクの平坦度調整後の前記マスクの中心位置での前記ギャップを計算し、前記計算された各マスクの中心位置での各ギャップが同じ値となるように前記マスク駆動部を駆動して前記マスクの高さを調整する、制御部を有することを特徴とする近接スキャン露光装置。
(2) 前記制御部は、前記直交方向で隣り合う前記被露光領域を露光する前記各マスク間の繋ぎ部におけるギャップの差分が許容幅以上であるとき、該許容幅以下となるように、前記マスクの傾きを調整することを特徴とする(1)に記載の近接スキャン露光装置。
(3) 基板を所定の方向に沿って搬送可能な基板搬送機構と、複数のマスクを前記搬送される基板から離れた状態でそれぞれ保持する複数のマスク保持部と、前記複数のマスク保持部をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部と、前記マスク毎に、全てが直線状に並ばないように有効露光エリアに配置され、前記マスクと前記基板との間のギャップをそれぞれ測定する少なくとも3つのギャップセンサと、前記複数のマスク保持部の上方にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、を備え、前記搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射して、前記基板に前記各マスクのパターンを露光し、前記所定の方向と直交する方向に並ぶ複数の被露光領域を形成する近接スキャン露光方法であって、
前記3つのギャップセンサによって前記マスクと前記基板との間の各ギャップを前記マスク毎に測定する工程と、
前記測定された各ギャップに基づいて、前記各ギャップの差分が許容範囲内となるように前記マスクの平坦度を調整する工程と、
前記マスクの平坦度調整後の前記マスクの中心位置での前記ギャップを計算する工程と、
前記計算された各マスクの中心位置での各ギャップが同じ値となるように前記マスク駆動部を駆動して前記マスクの高さを調整する工程と、
を有することを特徴とする近接スキャン露光方法。
(4) 前記直交方向で隣り合う前記被露光領域を露光する前記各マスク間の繋ぎ部におけるギャップの差分が許容幅以上であるとき、該許容幅以下となるように、前記マスクの傾きを調整する工程、をさらに備えることを特徴とする(3)に記載の近接スキャン露光方法。
(5) 基板を所定の方向に沿って搬送可能な基板搬送機構と、
複数のマスクを前記搬送される基板から離れた状態でそれぞれ保持する複数のマスク保持部と、
前記複数のマスク保持部をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部と、
前記マスク毎に、全てが直線状に並ばないように有効露光エリアに配置され、前記マスクと前記基板との間のギャップをそれぞれ測定する少なくとも3つのギャップセンサと、
前記複数のマスク保持部の上方にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、
を備え、前記搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射して、前記基板に前記各マスクのパターンを露光し、前記所定の方向と直交する方向に並ぶ複数の被露光領域を形成する近接スキャン露光装置であって、
前記3つのギャップセンサによって前記マスク毎に測定された前記マスクと前記基板との間の各ギャップに基づいて算出された、前記マスクの有効露光エリア内の4隅の各ギャップの差分が許容範囲内となるように前記マスクの平坦度を調整すると共に、
前記マスクの平坦度調整後の前記マスクの有効露光エリアの中心位置での前記ギャップを計算し、前記計算された各マスクの有効露光エリアの中心位置での各ギャップが同じ値となるように前記マスク駆動部を駆動して前記マスクの高さを調整する、制御部を有することを特徴とする近接スキャン露光装置。
(6) 前記制御部は、前記直交方向で隣り合う前記被露光領域を露光する前記各マスク間の繋ぎ部におけるギャップの差分が許容幅以上であるとき、該許容幅以下となるように、前記マスクの傾きを調整することを特徴とする(5)に記載の近接スキャン露光装置。
(7) 基板を所定の方向に沿って搬送可能な基板搬送機構と、複数のマスクを前記搬送される基板から離れた状態でそれぞれ保持する複数のマスク保持部と、前記複数のマスク保持部をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部と、前記マスク毎に、全てが直線状に並ばないように有効露光エリアに配置され、前記マスクと前記基板との間のギャップをそれぞれ測定する少なくとも3つのギャップセンサと、前記複数のマスク保持部の上方にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、を備え、前記搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射して、前記基板に前記各マスクのパターンを露光し、前記所定の方向と直交する方向に並ぶ複数の被露光領域を形成する近接スキャン露光方法であって、
前記3つのギャップセンサによって前記マスクと前記基板との間の各ギャップを前記マスク毎に測定する工程と、
前記測定された各ギャップに基づいて算出された、前記マスクの有効露光エリア内の4隅の各ギャップの差分が許容範囲内となるように前記マスクの平坦度を調整する工程と、
前記マスクの平坦度調整後の前記マスクの有効露光エリアの中心位置での前記ギャップを計算する工程と、
前記計算された各マスクの有効露光エリアの中心位置での各ギャップが同じ値となるように前記マスク駆動部を駆動して前記マスクの高さを調整する工程と、
を有することを特徴とする近接スキャン露光方法。
(8) 前記直交方向で隣り合う前記被露光領域を露光する前記各マスク間の繋ぎ部におけるギャップの差分が許容幅以上であるとき、該許容幅以下となるように、前記マスクの傾きを調整する工程、をさらに備えることを特徴とする(7)に記載の近接スキャン露光方法。
本発明の近接スキャン露光装置及び近接スキャン露光方法によれば、3つのギャップセンサによってマスク毎に測定されたマスクと基板との間の各ギャップに基づいて、各ギャップの差分が許容範囲内となるようにマスクの平坦度を調整すると共に、マスクの平坦度調整後のマスクの中心位置でのギャップを計算し、計算された各マスクの中心位置での各ギャップが同じ値となるようにマスク駆動部を駆動してマスクの高さを調整するようにしたので、複数のマスクを使用して近接露光する際に、隣り合う被露光領域を露光するマスク間の繋ぎ部におけるギャップの変化を最小限に留めることができ、繋ぎムラの発生を抑制することができる。
また、本発明の近接スキャン露光装置及び近接スキャン露光方法によれば、3つのギャップセンサによってマスクと基板との間の各ギャップをマスク毎に測定し、測定された各ギャップに基づいて算出された、マスクの有効露光エリア内の4隅の各ギャップの差分が許容範囲内となるようにマスクの平坦度を調整し、マスクの平坦度調整後のマスクの有効露光エリアの中心位置でのギャップを計算し、計算された各マスクの有効露光エリアの中心位置での各ギャップが同じ値となるようにマスク駆動部を駆動してマスクの高さを調整するようにしたので、上記と同様の効果を奏することができる。
本発明の第1実施形態である近接露光装置を、照射部を取り外した状態で示す平面図である。 図1における近接スキャン露光装置の正面図である。 第1実施形態のおける近接露光装置の、マスク保持部近傍の平面図である。 第1実施形態のギャップ補正のフローチャートである。 各マスクにおいてギャップセンサによって測定されたギャップを示す図である。 各マスクにおいてギャップセンサによって測定された平坦度調整後のギャップを示す図である。 (a)は、各マスクにおいてギャップセンサによって測定された平坦度調整後のギャップを仮想点のギャップを加えて示す図であり、(b)は、(a)の各ギャップの値を示すグラフである。 (a)は、平坦度調整後のギャップをさらに補正した、各マスクにおいてギャップセンサによって測定されたギャップと仮想点のギャップを示す図であり、(b)は、(a)の各ギャップの値を示すグラフである。 隣り合う被露光領域を露光するマスクの各有効露光エリアを説明するための図である。 マスクの傾きを調整するためのフローを示す図である。 繋ぎ部におけるギャップの調整を説明するための図である。 (a)及び(b)は、第2実施形態におけるチルト駆動部を説明するための図である。
以下、本発明に係る近接露光装置及び近接露光方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
先ず、本実施形態の近接露光装置1の構成について概略説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の近接露光装置1は、基板(例えば、液晶ディスプレイ用基板としてのカラーフィルタ基板)Wを浮上させて支持すると共に、所定方向(図1のX方向)に搬送する基板搬送機構10と、複数のマスクMをそれぞれ保持し、所定方向と交差する方向(図1のY方向)に沿って千鳥状に二列配置された複数(図1に示す実施形態において、左右それぞれ6個)のマスク保持部11と、複数のマスク保持部11をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部12と、複数のマスク保持部11の上部にそれぞれ配置されて露光用光を照射する複数の照射部14(図2参照)と、近接露光装置1の各作動部分の動作を制御する制御部15と、を主に備える。
基板搬送機構10は、基板WをX方向に搬送する領域、即ち、複数のマスク保持部11の下方領域、及びその下方領域からX方向両側に亘る領域に設けられた浮上ユニット16と、基板WのY方向一側(図1において上辺)を保持してX方向に搬送する基板駆動ユニット17とを備える。浮上ユニット16は、複数のフレーム19上にそれぞれ設けられた排気のみ或いは排気と吸気を同時に行なう複数のエアパッド20を備える。
基板駆動ユニット17は、図1に示すように、浮上ユニット16によって浮上、支持された基板Wの一端を保持する吸着パッド22を備え、モータ23、ボールねじ24、及びナット(図示せず)からなるX方向搬送機構であるボールねじ機構25によって、ガイドレール26に沿って基板WをX方向に搬送する。なお、図2に示すように、複数のフレーム19は、地面にレベルブロック18を介して設置された装置ベース27上に他のレベルブロック28を介して配置されている。また、基板Wは、ボールねじ機構25の代わりに、リニアサーボアクチュエータによって搬送されてもよい。
マスク駆動部12は、フレーム(図示せず)に取り付けられ、マスク保持部11をX方向に沿って駆動するX方向駆動部31と、X方向駆動部31の先端に取り付けられ、マスク保持部11をZ方向(X,Y方向からなる水平面の鉛直方向)に駆動するZ方向駆動部34と、Z方向駆動部34の先端に取り付けられ、マスク保持部11をY方向に沿って駆動するY方向駆動部32と、Y方向駆動部32の先端に取り付けられ、マスク保持部11をX方向周りに回転駆動するα方向駆動部35とが設けられている。
これにより、α方向駆動部35の先端に取り付けられたマスク保持部11に保持されるマスクMは、マスク駆動部12によってX,Y,Z,α方向に駆動可能である。なお、X,Y,Z,α方向駆動部31,32,34,35の配置の順序は、適宜変更可能である。マスク駆動部12は、後述するラインカメラ39によって撮像された基板WのパターンとマスクMのマークに基づいて、マスクMと基板Wとの相対的なズレを補正する。なお、マスク駆動部12は、マスク保持部11をθ方向(X,Y方向からなる水平面の法線回り)に回転駆動するθ方向駆動部を有するものであってもよい。
また、図1に示すように、Y方向に沿ってそれぞれ直線状に配置された上流側及び下流側の各マスク保持部11a,11b間には、各マスク保持部11のマスクMを同時に交換可能なマスクチェンジャ2が配設されている。マスクチェンジャ2により搬送される使用済み或いは未使用のマスクMは、マスクストッカ3,4との間でマスクローダー5により受け渡しが行なわれる。なお、マスクストッカ3とマスクチェンジャ2とで受け渡しが行なわれる間にマスクプリアライメント機構(図示せず)によってマスクMのプリアライメントが行なわれる。
図2に示すように、マスク保持部11の上部に配置される照射部14は、紫外線を含んだ露光用光ELを放射する、超高圧水銀ランプからなる光源41と、光源41から照射された光を集光する凹面鏡42と、この凹面鏡42の焦点近傍に光路方向に移動可能な機構を有するオプチカルインテグレータ43と、光路の向きを変えるための平面ミラー45及び球面ミラー46と、この平面ミラー45とオプチカルインテグレータ43との間に配置された照射光路を開閉制御するシャッター44と、を備える。なお、光源41としては、YAGフラッシュレーザやエキシマレーザであってもよい。
また、マスク保持部11の下方に配置されたフレーム19には、基板WとマスクMの相対位置を検知する撮像手段であるラインカメラ39が、マスクMの窓部を観測可能な位置で、複数のマスク保持部11ごとに配置されている。ラインカメラ39としては、公知の構成のものが適用され、搬送される基板Wに予め形成されたパターン(R,G,Bを露光する場合には、ブラックマトリクスの基準線)と、各マスクMに設けられたラインカメラ用のマークとを、それぞれ同一視野に捕らえて撮像するものであり、光を受光する多数の受光素子を一直線上に並べて備えた受光面としてのラインCCDと、基板Wの基準線やマークをラインCCD上に結増させる集光レンズ等を備える。
また、図3に示すように、各マスクMの有効露光エリアには、マスクMと基板Wとの間のギャップgを測定する3つのギャップセンサ87a,87b,87cが設けられている。3つのギャップセンサ87a,87b,87cは、各マスクMのマスク保持部自由端側の2つの隅部と、マスク保持部基部側の中央部とで、全てが直線状に並ばないように有効露光エリア内に配置されている。また、ギャップセンサ87a、87bは、基板Wの下方に配置されており、ギャップセンサ87cは、マスクMの上方に配置されている。なお、これらギャップセンサ87a,87b,87cは、すべて基板Wの下方に配置されてもよい。また、図3中、フレーム19内には図示しない複数のエアパッドが配置されている。
このような近接露光装置1は、浮上ユニット16のエアパッド20の空気流によって基板Wを浮上させて保持し、基板Wの一端を基板駆動ユニット17で吸着してX方向に搬送する。そして、アライメント処理を施しながら、各マスクMの下方に搬送された基板Wに対して、照射部14からの露光用光ELが基板Wに近接するマスクMを介して照射され、マスクMのパターンを基板Wに塗布されたレジストに転写する。
ここで、近接露光装置1では、マスクパターンは、基板WとマスクMとの間の所定のギャップg(ターゲット位置)に対して、設計上の所望の線幅になるように設計されており、また、線幅は50〜300μm程度となるように設定されている。
パターンの線幅は、主に基板WとマスクMとの間のギャップgと照度エネルギーによって決定される。通常、ギャップが広がるほど露光光ELの裾野も広がり、線幅が広くなる。一方、ギャップが狭くなると、露光光ELの広がり幅は小さくなり、線幅は狭くなる。また、各照射部14の光源41の照度にもばらつきがある。このため、直交方向で隣り合う被露光領域A1,B1,A2,B2,A3,B3を露光する上流側のマスク保持部11aのマスクMと下流側マスク保持部11bのマスクMとの間で、該ギャップや照度、位置合せ精度に微小な違いがあると、露光される基板W上に繋ぎムラが発生してしまう。
このため、本実施形態では、露光動作を行う前に、直交方向で隣り合う被露光領域の繋ぎ目のギャップが小さくなるようにギャップ調整を行っている。以下、本実施形態のギャップ調整方法について図4のフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、上流側マスク保持部11aのマスクMによって露光される3つの被露光領域A1,A2,A3と、下流側マスク保持部11bのマスクMによって露光される3つの被露光領域B1,B2,B3との繋ぎ目部分での繋ぎムラを抑制するように、直交方向で隣り合う被露光領域A1とB1、B1とA2、A2とB2、B2とA3、A3とB3との各繋ぎ目のギャップが小さくなるようにギャップ調整が行われる。
まず、ギャップgの目標値を設定し(ステップS101)、搬送軸がマスク下に基板Wを保持した状態で、3つのギャップセンサ87a,87b,87cのうち任意のギャップセンサの値が目標値となるように、マスク保持部11の高さ位置を移動させる(ステップS102)。任意のギャップセンサの値が目標値となったかどうか判断し(ステップS103)、目標値となるまでステップS102を繰り返す。目標値となった場合には、他のギャップセンサによって各マスクの有効露光エリアに対するギャップgを計測する(ステップS104)。これを全てのヘッドに対して実施する。図5は、ギャップセンサ87aによって測定されるギャップをGAP1、ギャップセンサ87bによって測定されるギャップをGAP2、ギャップセンサ87cによって測定されるギャップをGAP3とし、ギャップセンサ87cのギャップGAP3が200μmとなるようにして、3点を計測している。また、図5中、A1,A2,A3は、上流側マスク保持部11aのうち3つを表し、B1,B2,B3は、下流側マスク保持部11bのうち3つを表している。
このステップS104で取得したギャップgに対して、マスクM単体の傾きが小さくなるように、マスク駆動部12によってマスクMの平坦度をマスク毎に3つのギャップ値を用いて調整する(ステップS105)。
具体的には、ギャップGAP1、ギャップGAP2、ギャップGAP3の差分が許容範囲以内になるように、ギャップGAP1、ギャップGAP2、ギャップGAP3の値を測定しながら、マスク保持部11の傾きをメカ的に調整することで、マスクMの平坦度を調整する。
ここで、図6に示すように、マスクMの平坦度を調整しても、マスク保持部11のねじれやメカ組み付け精度等の理由から、隣り合うマスク間の繋ぎ部のギャップgがゼロとするのは困難である。また、平坦度調整によって、三隅のマスクのギャップは一致させることができるが、マスク保持部11やマスク自体のねじれや撓み、また、マスク駆動部12のリニアリティにより、残り一箇所の隅部のギャップgはずれたままとなる。
この図6で再計測された各ギャップgに基づいて、図7に示すように、有効露光エリアに対する面の傾き(具体的には、3つの仮想点A,B,Cにおけるギャップ)とマスクの中心位置のギャップ量を算出する(ステップS106)。
そして、図8に示すように、マスクMの中心位置のギャップ量が同じ値(本実施形態では、設計上のターゲット位置である200μm)と成るように、マスク保持部11の高さを補正する(ステップS107)。これにより、直交方向で隣り合う被露光領域A1とB1、B1とA2、A2とB2、B2とA3、A3とB3との各繋ぎ目のギャップの変化を小さくすることができる。
従って、本実施形態によれば、3つのギャップセンサ87a,87b,87cによってマスクMと基板Wとの間の各ギャップgをマスク毎に測定する工程と、測定された各ギャップgに基づいて、各ギャップの差分が許容範囲以内になるように、マスクMの平坦度を調整する工程と、マスクMの平坦度を調整後に、3つのギャップセンサ87a,87b,87cによってマスクMと基板Wとの間の各ギャップgをマスク毎に再測定する工程と、再測定された各ギャップgからマスクMの中心位置でのギャップを計算する工程と、計算された各マスクMの中心位置での各ギャップが同じ値となるようにマスク駆動部12を駆動してマスクMの高さを調整する工程と、を備えるので、各マスクMの繋ぎ部におけるギャップを許容範囲内に抑えることができる。これにより、つなぎ露光の急変な変化の要因となるギャップの変化を最小限に留めることができ、露光精度の向上を図ることができる。
具体的に、測定工程は、複数のギャップセンサ87a,87b,87cのうち任意のギャップセンサ87cによって得られるギャップgが目標値となるようにZ方向駆動部34によってマスク保持部11を鉛直方向に駆動する。また、平坦度調整工程は、任意のギャップセンサ87cのギャップgが目標値となった状態で、各ギャップセンサ87a,87b,87cによって得られる各ギャップgの差分が許容範囲内となるようにマスクMの平坦度をメカ的に調整する。高さ調整工程は、平坦度調整後のマスクの中心位置におけるギャップが要求される線幅に対応する目標値となるように、Z方向駆動部34によってマスク保持部11を鉛直方向に駆動する。これにより、直交方向で隣り合う被露光領域を露光する各マスクM間の繋ぎ部における各ギャップgの変化を確実に小さくすることができる。
なお、上記実施形態では、3つのギャップセンサ87a,87b,87cのギャップGAP1,GAP2,GAP3、また、これらの値から算出された仮想点A,B,Cを用いて平坦度調整や高さ調整を行っているが、図9に示すように、3つのギャップGAP1,GAP2,GAP3から平面方程式を用いて算出されるマスクMの有効露光エリアMaの4隅の位置a〜dでのギャップを算出し、これら4隅での算出ギャップの差分が許容範囲以内になるように平坦度調整、また、算出ギャップから有効露光エリアMaの中心位置のギャップ量を計算してもよい。
なお、有効露光エリアMaの4隅における仮想ギャップを計算するのは、ギャップセンサの配置場所がマスクに対して左右対称に配置できない場合があり、また、マスクの有効露光エリアの繋ぎ部に配置できることは少なく、中心寄りに配置されたギャップセンサの値は、繋ぎ部の値と大きく異なる場合があるためである。
また、上記実施形態では、マスク中心位置の高さ調整を行った後のマスクの繋ぎ部におけるギャップは、平坦度調整によってターゲット位置に対して所定の範囲内に入るように設定されている。しかしながら、繋ぎ部におけるギャップの値は、所望のギャップに対してプラスの場合とマイナスの場合があり、これらの差分が大きいと繋ぎムラとなる可能性がある。このため、本実施形態では、隣り合うマスクの繋ぎ部におけるギャップの差分が許容幅以上であった場合には、該許容幅以下となるように、マスクMの傾きを調整し、全ての繋ぎ部におけるギャップの差分が許容幅以下となるようにマスクMの傾きを調整する。
図10は、ステップS105におけるマスクの平坦度調整をマスクMの傾き調整とともに行う具体的なフローを示す。まず、ステップS1051でn=1とし、ステップS1052で、端から1番目のマスク保持部11におけるマスクMの平坦度調整を行う。次に、1番目のマスクの傾きが水平、又は左傾き(左下がりの傾き)かどうか判断する(ステップS1053)。そして、1番目のマスクの傾きが水平、又は左傾きである場合には、直交方向で隣り合う被露光領域を露光する2番目のマスクMの傾きが水平、又は右傾き(右下がりの傾き)となるようにしながら、4隅での算出ギャップの差分が許容範囲以内になるように2番目のマスクMの平坦度調整を行う(ステップS1054)。一方、1番目のマスクの傾きが右傾きである場合には、2番目のマスクMの傾きが水平、又は左傾きとなるようにしながら、4隅での算出ギャップの差分が許容範囲以内になるように2番目のマスクMの平坦度調整を行う(ステップS1055)。なお、調整の仕方は、マスクを部分的に上下させるチルト補正によって行われ、後述のチルト駆動部を有する場合には、一方のチルト軸を駆動することで行われる。ステップS1054、S1055での平坦度調整は、ステップS1056においてnをインクリメントし、nがマスク保持部の数になったかどうか判断しながら(ステップS1057)、全てのマスクMに対して行われる。ステップS1057では、nがマスク保持部11の数より少ない場合は、ステップS1053に戻って、上記処理を繰り返し、ステップS1057においてnがマスク保持部の数になったら平坦度調整を終了し、マスクMの高さ調整へと移行する。
このため、図11に示すように、例えば、被露光領域A1を露光するマスクMの傾きが右傾きの場合には、一点鎖線に示すように、被露光領域B1を露光するマスクMの傾きを左傾きとなるように、平坦度調整する。また、次に、被露光領域A2を露光するマスクMの傾きは、被露光領域B1を露光するマスクMの傾きが左傾きなので、一点鎖線に示すように、右傾きとなるようにしながら平坦度調整する。なお、傾き度合いの調整は、各ギャップセンサ87a,87b,87cによって得られる各ギャップgの差分、又は、マスクMの有効露光エリアMaの4隅のギャップの差分が許容範囲内となるという条件の中で行われる。また、傾きの算出位置は、前列位置でも、後列位置でもよく、或いは、有効露光エリアのX方向中間位置であってもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る近接露光装置及び近接露光方法について、図12を参照して説明する。なお、本実施形態では、マスク駆動部12がマスク保持部11の傾き状態を制御するチルト駆動部36をさらに備え、第1実施形態のステップS105におけるマスクMの平坦度調整をチルト駆動部36によって行っている。
チルト駆動部36は、2つの支持板37a,37b間に、モータ36dの駆動によるクサビ作用によって上下する左右のチルト軸36b、36cを有し、Y方向中間部の支点36aを中心に支持板37bを傾斜させる。なお、チルト駆動部36は、マスクMの傾きを制御するものであればよく、3つのチルト軸によって構成されてもよい。
このため、本実施形態でのマスクMの平坦度調整は、まず、ギャップGAP2の値がギャップGAP1に近づくように、ギャップGAP2をギャップセンサ87bによって測定しながらチルト軸36bを調整する。そして、ギャップGAP1とギャップGAP2の値の差分が許容範囲以内になるまで、チルト軸36bを調整する。
次に、ギャップGAP1とギャップGAP2の値の差分が許容範囲以内となったら、この状態でのギャップGAP1とギャップGAP3の差分を計算する。そして、ギャップGAP1とギャップGAP2を測定しながら、これらギャップGAP1とGAP2の差分が維持されるように、2つのチルト軸36a,36bを同移動量で動作させる。そして、ギャップGAP1とギャップGAP3の値の差分が許容範囲以内になるまで、2つのチルト軸36a,36bを駆動する。
その後、ギャップGAP1とギャップGAP2との値の差分が許容範囲内にある場合には、チルト補正を終了し、許容範囲外となってしまった場合には、再度、チルト軸36bのみを駆動する最初のステップに戻って、補正を繰り返す。そして、上記動作を許容回数実施しても、許容範囲外である場合にはエラーとする。
従って、本実施形態のように、チルト駆動部36を用いてマスクMの平坦度調整を行うことで、ギャップ測定から高さ調整までの一連の工程を容易に実行することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、適宜、変更、改良等が可能である。
本実施形態では、実際にマスクMの平坦度を調整した後に3つのギャップセンサ87a,87b,87cによって各ギャップを再測定し、3つの仮想点A,B,Cのギャップ或いは、平面方程式を用いて4隅のギャップを求めてからマスクMの平坦度調整後のマスクMの中心位置でのギャップを算出し、その後、マスクMの高さを調整している。しかしながら、本発明は、マスクMの平坦度調整と高さ調整とを同時に制御するようにしてもよい。その場合には、メカ的、或いはチルト駆動部36によって平坦度調整した後のギャップセンサ87a,87b,87cの位置でのギャップを演算によって取得し、マスクMの中心位置でのギャップを算出するようにしてもよい。
1 近接露光装置
2 マスクチェンジャ
10 基板搬送機構
11 マスク保持部
12 マスク駆動部
14 照射部
15 制御部
41 超高圧水銀ランプ
44 シャッター
EL 露光用光
M マスク
W カラーフィルタ基板(基板)

Claims (8)

  1. 基板を所定の方向に沿って搬送可能な基板搬送機構と、
    複数のマスクを前記搬送される基板から離れた状態でそれぞれ保持する複数のマスク保持部と、
    前記複数のマスク保持部をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部と、
    前記マスク毎に、全てが直線状に並ばないように有効露光エリアに配置され、前記マスクと前記基板との間のギャップをそれぞれ測定する少なくとも3つのギャップセンサと、
    前記複数のマスク保持部の上方にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、
    を備え、前記搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射して、前記基板に前記各マスクのパターンを露光し、前記所定の方向と直交する方向に並ぶ複数の被露光領域を形成する近接スキャン露光装置であって、
    前記3つのギャップセンサによって前記マスク毎に測定された前記マスクと前記基板との間の各ギャップに基づいて、前記各ギャップの差分が許容範囲内となるように前記マスクの平坦度を調整すると共に、
    前記マスクの平坦度調整後の前記マスクの中心位置での前記ギャップを計算し、前記計算された各マスクの中心位置での各ギャップが同じ値となるように前記マスク駆動部を駆動して前記マスクの高さを調整する、制御部を有することを特徴とする近接スキャン露光装置。
  2. 前記制御部は、前記直交方向で隣り合う前記被露光領域を露光する前記各マスク間の繋ぎ部におけるギャップの差分が許容幅以上であるとき、該許容幅以下となるように、前記マスクの傾きを調整することを特徴とする請求項1に記載の近接スキャン露光装置。
  3. 基板を所定の方向に沿って搬送可能な基板搬送機構と、複数のマスクを前記搬送される基板から離れた状態でそれぞれ保持する複数のマスク保持部と、前記複数のマスク保持部をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部と、前記マスク毎に、全てが直線状に並ばないように有効露光エリアに配置され、前記マスクと前記基板との間のギャップをそれぞれ測定する少なくとも3つのギャップセンサと、前記複数のマスク保持部の上方にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、を備え、前記搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射して、前記基板に前記各マスクのパターンを露光し、前記所定の方向と直交する方向に並ぶ複数の被露光領域を形成する近接スキャン露光方法であって、
    前記3つのギャップセンサによって前記マスクと前記基板との間の各ギャップを前記マスク毎に測定する工程と、
    前記測定された各ギャップに基づいて、前記各ギャップの差分が許容範囲内となるように前記マスクの平坦度を調整する工程と、
    前記マスクの平坦度調整後の前記マスクの中心位置での前記ギャップを計算する工程と、
    前記計算された各マスクの中心位置での各ギャップが同じ値となるように前記マスク駆動部を駆動して前記マスクの高さを調整する工程と、
    を有することを特徴とする近接スキャン露光方法。
  4. 前記直交方向で隣り合う前記被露光領域を露光する前記各マスク間の繋ぎ部におけるギャップの差分が許容幅以上であるとき、該許容幅以下となるように、前記マスクの傾きを調整する工程、をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の近接スキャン露光方法。
  5. 基板を所定の方向に沿って搬送可能な基板搬送機構と、
    複数のマスクを前記搬送される基板から離れた状態でそれぞれ保持する複数のマスク保持部と、
    前記複数のマスク保持部をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部と、
    前記マスク毎に、全てが直線状に並ばないように有効露光エリアに配置され、前記マスクと前記基板との間のギャップをそれぞれ測定する少なくとも3つのギャップセンサと、
    前記複数のマスク保持部の上方にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、
    を備え、前記搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射して、前記基板に前記各マスクのパターンを露光し、前記所定の方向と直交する方向に並ぶ複数の被露光領域を形成する近接スキャン露光装置であって、
    前記3つのギャップセンサによって前記マスク毎に測定された前記マスクと前記基板との間の各ギャップに基づいて算出された、前記マスクの有効露光エリア内の4隅の各ギャップの差分が許容範囲内となるように前記マスクの平坦度を調整すると共に、
    前記マスクの平坦度調整後の前記マスクの有効露光エリアの中心位置での前記ギャップを計算し、前記計算された各マスクの有効露光エリアの中心位置での各ギャップが同じ値となるように前記マスク駆動部を駆動して前記マスクの高さを調整する、制御部を有することを特徴とする近接スキャン露光装置。
  6. 前記制御部は、前記直交方向で隣り合う前記被露光領域を露光する前記各マスク間の繋ぎ部におけるギャップの差分が許容幅以上であるとき、該許容幅以下となるように、前記マスクの傾きを調整することを特徴とする請求項5に記載の近接スキャン露光装置。
  7. 基板を所定の方向に沿って搬送可能な基板搬送機構と、複数のマスクを前記搬送される基板から離れた状態でそれぞれ保持する複数のマスク保持部と、前記複数のマスク保持部をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部と、前記マスク毎に、全てが直線状に並ばないように有効露光エリアに配置され、前記マスクと前記基板との間のギャップをそれぞれ測定する少なくとも3つのギャップセンサと、前記複数のマスク保持部の上方にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、を備え、前記搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射して、前記基板に前記各マスクのパターンを露光し、前記所定の方向と直交する方向に並ぶ複数の被露光領域を形成する近接スキャン露光方法であって、
    前記3つのギャップセンサによって前記マスクと前記基板との間の各ギャップを前記マスク毎に測定する工程と、
    前記測定された各ギャップに基づいて算出された、前記マスクの有効露光エリア内の4隅の各ギャップの差分が許容範囲内となるように前記マスクの平坦度を調整する工程と、
    前記マスクの平坦度調整後の前記マスクの有効露光エリアの中心位置での前記ギャップを計算する工程と、
    前記計算された各マスクの有効露光エリアの中心位置での各ギャップが同じ値となるように前記マスク駆動部を駆動して前記マスクの高さを調整する工程と、
    を有することを特徴とする近接スキャン露光方法。
  8. 前記直交方向で隣り合う前記被露光領域を露光する前記各マスク間の繋ぎ部におけるギャップの差分が許容幅以上であるとき、該許容幅以下となるように、前記マスクの傾きを調整する工程、をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の近接スキャン露光方法。
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