JP2011088946A - アクリル樹脂フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】耐折り曲げ白化性に優れたアクリル樹脂フィルムを提供すること。
【解決手段】メタクリル樹脂及びアクリルゴム粒子を含有するアクリル樹脂フィルムであって、前記アクリルゴム粒子が、楕円体状の弾性重合体部を有することを特徴とするアクリル樹脂フィルム。該アクリル樹脂フィルムとして、前記楕円体状の弾性重合体部において、アクリル樹脂フィルムのフィルム面と平行でかつ最も長い径aが、前記フィルム面の法線と平行な径bよりも長いものが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、アクリル樹脂フィルムに関するものである。
アクリル樹脂フィルムは、家電製品の外装部材、自動車の内装部材などの各種プラスチック製品の表面を装飾するために成形体材料に貼合する加飾用フィルムとして用いられることが知られている。かかるアクリル樹脂フィルムとして、例えば、特開平8−323934号公報(特許文献1)、特開平11−147237号公報(特許文献2)には、メタクリル樹脂にアクリルゴム粒子を配合したものが記載されている。
特開平8−323934号公報 特開平11−147237号公報
しかしながら、上記アクリル樹脂フィルムを成形体材料に貼合して成形加工する際、該フィルムが屈曲すると白化が生じてしまうことがあった。すなわち、本発明の目的は、前記屈曲による白化が良好に抑制されたアクリルゴム粒子を含有するアクリル樹脂フィルムを提供することにある。
そこで本発明者らは、鋭意検討した結果、前記目的を達成しうるアクリル樹脂フィルムを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、メタクリル樹脂及びアクリルゴム粒子を含有するアクリル樹脂フィルムであって、前記アクリルゴム粒子が、楕円体状の弾性重合体部を有することを特徴とするアクリル樹脂フィルムを提供するものである。
また、本発明によれば、上記アクリル樹脂フィルムのいずれか一方の表面に加飾が施されてなることを特徴とする加飾フィルム、及びこの加飾フィルムの加飾側の面に、熱可塑性樹脂シートが積層されてなることを特徴とする加飾シートが提供され、さらには、上記加飾フィルムの加飾側の面又は上記加飾シートの熱可塑性樹脂シート側の面に、熱可塑性樹脂が射出成形されてなることを特徴とする加飾成形品が提供される。
本発明のアクリル樹脂フィルムは、例えばこれを成形体材料に貼合して成形加工する際に該フィルムを屈曲しても、白化は良好に抑制されているフィルムである。そして、例えば、このアクリル樹脂フィルムに加飾を施して加飾用フィルムや加飾用シートとして使用すれば、各種プラスチック製品の表面に容易に装飾を施すことが可能になり、意匠性に優れた加飾成形品を得ることができる。なお、本発明のアクリル樹脂フィルムは、前述したように加飾用フィルムとして好適に採用されるが、例えば、位相差フィルムといった光学フィルムにも適用可能である。
本発明のアクリル樹脂フィルムを構成する必須成分の一つであるメタクリル樹脂は、メタクリル酸アルキルを主体とする重合体であり、メタクリル酸アルキルの単独重合体や、メタクリル酸アルキルを主成分とする共重合体であることができる。メタクリル酸アルキルにおけるアルキル基は、炭素数1〜4程度のものでよいが、通常はメタクリル酸メチルが好適に用いられる。
メタクリル樹脂は、より具体的には、炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸アルキル50〜100重量%と、アクリル酸エステル0〜50重量%と、これらに共重合可能な他のビニル単量体0〜49重量%とからなる単量体の重合により得られる重合体であるのが好ましい。ここでアクリル酸エステルは、より好ましくは0.1〜50重量%、さらに好ましくは0.5〜50重量%の範囲で用いられ、メタクリル酸アルキルは、より好ましくは50〜99.9重量%、さらに好ましくは50〜99.5重量%の範囲で用いられる。なお、本明細書において単に「単量体」というときは、ある単量体1種からなる場合のみならず、複数の単量体が混合された状態、いわゆる単量体混合物も包含するものとする。
メタクリル樹脂の共重合成分となるアクリル酸エステルは、アクリル酸のアルキルエステルが好ましく、そのアルキル基は、炭素数1〜8程度のものでよい。例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなどが挙げられる。また、メタクリル酸アルキル及び/又はアクリル酸エステルに共重合可能で、任意に用いられる他のビニル単量体としては、従来からメタクリル樹脂の分野で知られている各種単量体が使用でき、例えば、スチレンのような芳香族ビニル化合物や、アクリロニトリルのようなビニルシアン化合物などが挙げられる。メタクリル酸アルキル、アクリル酸エステル及び/又は他のビニル単量体は、組成が上記範囲に収まるかぎりにおいて、それぞれの定義に入るものを2種以上用いてもよい。
メタクリル樹脂は、ガラス転移温度が40℃以上であるのが好ましく、さらには60℃以上のガラス転移温度を有するものが一層好ましい。メタクリル樹脂のガラス転移温度が40℃未満では、得られるフィルムの耐熱性が低くなるため、実用上好ましくない。ガラス転移温度は、メタクリル酸エステルと共重合される他の単量体の種類と量を変化させることにより、適宜設定できる。なお、メタクリル酸メチルの単独重合体のガラス転移温度は約106℃であるので、メタクリル酸エステルとしてメタクリル酸メチルを用いる場合、得られるメタクリル樹脂のガラス転移温度は、通常106℃以下となる。また、このメタクリル樹脂は通常、その還元粘度が0.1L/g以下である。
メタクリル樹脂の重合方法は特に限定されず、通常の塊状重合、懸濁重合、乳化重合等の方法で行うことができる。これらのなかでも特に、重合系内に水溶性成分が存在しない塊状重合法が好ましく採用される。また、好適なガラス転移温度を得るため、又は好適なフィルムへの成形性を示す粘度を得るために、重合時に連鎖移動剤を使用することが好ましい。連鎖移動剤の量は、単量体の種類及び組成に応じて、適宜決定すればよい。
アクリル樹脂フィルムは、前記メタクリル樹脂とともに、アクリルゴム粒子をも含有する。かかるアクリルゴム粒子は、アクリル酸エステルを主体とする弾性重合体からなる層(弾性重合体層)を有するものであり、弾性重合体のみからなる単層の粒子であってもよいし、弾性重合体層と硬質重合体からなる層(硬質重合体層)とによって構成される多層構造の粒子であってもよい。なお、アクリルゴム粒子は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記アクリルゴム粒子が多層構造を有する場合には、その層構成は、特に限定されず、例えば、内層(弾性重合体層)/外層(硬質重合体層)からなる2層構造、内層(硬質重合体層)/外層(弾性重合体層)からなる2層構造、内層(硬質重合体層)/中間層(弾性重合体層)/外層(硬質重合体層)からなる3層構造、内層(弾性重合体層)/中間層(硬質重合体層)/外層(弾性重合体層)からなる3層構造、内層(弾性重合体層)/内層側中間層(硬質重合体層)/外層側中間層(弾性重合体層)/外層(硬質重合体層)からなる4層構造等が挙げられる。また、これら層構造のうち最も外側が硬質重合体層である構造において、さらにその外側が異なる組成の硬質重合体層で覆われた構造、具体的には、例えば、内層(弾性重合体層)/中間層(硬質重合体層)/外層(硬質重合体層)からなる3層構造、内層(硬質重合体層)/内層側中間層(弾性重合体層)/外層側中間層(硬質重合体層)/外層(硬質重合体層)からなる4層構造等であってもよい。
前記アクリルゴム粒子における弾性重合体部は、少なくとも弾性重合体を含む部分であり、具体的には、アクリルゴム粒子が弾性重合体のみからなる単層の粒子である場合には、当該アクリルゴム粒子の全てを意味し、他方、アクリルゴム粒子が多層構造を有する粒子である場合には、アクリルゴム粒子を構成する層のうち最も外側にある弾性重合体層と該弾性重合体層に覆われる内部とを意味するものとする。すなわち、アクリルゴム粒子の弾性重合体部は、該ゴム粒子を構成する全ての弾性重合体層を包含する。例えば、アクリルゴム粒子が内層(弾性重合体層)/外層(硬質重合体層)からなる2層構造である場合には、内層のみが弾性重合体部に該当し、アクリルゴム粒子が内層(硬質重合体層)/中間層(弾性重合体層)/外層(硬質重合体層)からなる3層構造である場合には、内層および中間層が弾性重合体部に該当し、アクリルゴム粒子が内層(弾性重合体層)/中間層(硬質重合体層)/外層(硬質重合体層)からなる3層構造である場合には、内層のみが弾性重合体部に該当する。
前記アクリルゴム粒子を構成する弾性重合体層は、アクリル酸アルキルと多官能単量体とを含み、必要に応じてメタクリル酸アルキルや他の単官能単量体をも含む単量体成分を重合させてなる弾性重合体で形成されることが好ましい。
前記弾性重合体層を形成する際に用いられるアクリル酸アルキルとしては、前記メタクリル樹脂を構成するアクリル酸のアルキルエステルとして前述したものと同様のものが挙げられ、それらの中でも特に、アクリル酸ブチルやアクリル酸2−エチルヘキシルのように炭素数が4〜8であるアルキル基を有するものが好ましく挙げられる。なお、これらアクリル酸アルキルは、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記弾性重合体層を形成する際に用いられる多官能単量体としては、前記メタクリル樹脂を構成するメタクリル酸アルキル及びアクリル酸アルキル以外の単量体の例として前述した多官能単量体の如く、いわゆる架橋剤やグラフト剤としての機能を示すものであればよい。具体的には、前記メタクリル樹脂を構成する多官能単量体と同様のものが挙げられ、それらの中でも特に、不飽和カルボン酸のアルケニルエステルや多塩基酸のポリアルケニルエステルが好ましく挙げられる。なお、これら多官能単量体は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記弾性重合体層を形成する際に任意に用いられるメタクリル酸アルキルとしては、前記メタクリル樹脂を構成するメタクリル酸アルキルとして前述したものと同様のものが挙げられる。なお、これらメタクリル酸アルキルは、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記弾性重合体層を形成する際に任意に用いられる他の単官能単量体としては、前記メタクリル樹脂を構成するメタクリル酸アルキル及びアクリル酸アルキル以外の単量体の例として前述した単官能単量体と同様のものが挙げられ、それらの中でも特に、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンの如き芳香族アルケニル化合物が好ましく挙げられる。なお、これら単官能単量体は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記アクリルゴム粒子における弾性重合体層を形成する前記単量体成分の好ましい組成は、例えば、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、これら以外の単官能単量体、及び多官能単量体の合計を100重量%として、アクリル酸アルキルが50〜99.9重量%、メタクリル酸アルキルが0〜49.9重量%、単官能単量体が0〜49.9重量%、多官能単量体が0.1〜10重量%である。
前記アクリルゴム粒子を構成する硬質重合体層は、通常、メタクリル酸アルキルを含み、必要に応じて、アクリル酸アルキルやこれ以外の単官能単量体及び多官能単量体をも含む単量体成分を重合させてなる硬質重合体で形成されることが好ましい。
前記硬質重合体層を形成する際に用いられるメタクリル酸アルキルとしては、前記メタクリル樹脂を構成するメタクリル酸アルキルとして前述したものと同様のものが挙げられ、それらの中でも、メタクリル酸メチルが好ましく挙げられる。なお、これらメタクリル酸アルキルは、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記硬質重合体層を形成する際に任意に用いられるアクリル酸アルキルとしては、前記メタクリル樹脂を構成するアクリル酸のアルキルエステルとして前述したものと同様のものが挙げられ、それらの中でも特に、炭素数が1〜4であるアルキル基を有するものが好ましく挙げられる。なお、これらアクリル酸アルキルは、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記硬質重合体層を形成する際に任意に用いられる単官能単量体としては、前記メタクリル樹脂を構成するメタクリル酸アルキル及びアクリル酸アルキル以外の単量体の例として前述した単官能単量体と同様のものが挙げられる。なお、これら単官能単量体は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記硬質重合体層を形成する際に任意に用いられる多官能単量体としては、前記メタクリル樹脂を構成するメタクリル酸アルキル及びアクリル酸アルキル以外の単量体の例として前述した多官能単量体と同様のものが挙げられる。なお、これら多官能単量体は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記アクリルゴム粒子における硬質重合体層を形成する前記単量体成分の好ましい組成は、例えば、当該硬質重合体層が弾性重合体部の外側に存在する場合、メタクリル酸アルキル、アクリル酸アルキル、これら以外の単官能単量体、及び多官能単量体の合計を100重量%として、メタクリル酸アルキルが50〜100重量%、アクリル酸アルキルが0〜50重量%、単官能単量体が0〜50重量%、多官能単量体が0〜10重量%であり、他方、当該硬質重合体層が弾性重合体部の内側に存在する場合(すなわち、弾性重合体部が当該硬質重合体層を含有する場合)、メタクリル酸アルキル、アクリル酸アルキル、これら以外の単官能単量体、及び多官能単量体の合計を100重量%として、メタクリル酸アルキルが70〜100重量%、アクリル酸アルキルが0〜30重量%、単官能単量体が0〜30重量%、多官能単量体が0〜10重量%である。
前記アクリルゴム粒子を構成する弾性重合体層と硬質重合体層との重量割合は、特に制限されないが、例えば、隣り合って存在する弾性重合体層と硬質重合体層との割合は、弾性重合体100重量部に対して、硬質重合体が通常10〜400重量部、好ましくは20〜200重量部であるのがよい。
以上のようなアクリルゴム粒子は、例えば、公知の乳化重合法によりラテックス中に合成することができ、その後、適当な回収操作(例えば、塩析、酸析、凍結などで凝固させた後、ろ過し、次いで洗浄する方法や、スプレー乾燥処理により回収する方法等)を行なうことにより粉体として単離する方法で得ることができる。乳化重合に際しては、アクリルゴム粒子の内側(中心側)の層となる重合体を構成する単量体成分から順に重合させていけばよく、例えば、内層(弾性重合体層)/外層(硬質重合体層)からなる2層構造のゴム粒子の場合は、まず、内層とする弾性重合体を構成する単量体成分を重合させて弾性重合体の粒子を含むラテックスを得、次いで、このラテックスに外層とする硬質重合体を構成する単量体成分を添加して重合させることにより、弾性重合体の粒子に硬質重合体をグラフトさせればよい。なお、各層を形成する際の重合は、それぞれ、1段の反応で行なってもよいし、2段以上の多段反応で行なってもよい。2段以上の多段反応で行う場合には、各段で用いる単量体の組成は特に制限されず、当該層を形成する多段反応で用いる全ての単量体成分の組成が上述した所定の範囲内にあればよい。
本発明のアクリル樹脂フィルムは、メタクリル樹脂及びアクリルゴム粒子を含有するアクリル樹脂フィルムであって、前記アクリルゴム粒子が、楕円体状の弾性重合体部を有することを特徴とするものである。このように所定形状の弾性重合体部を有するアクリルゴム粒子が含有されていることにより、該アクリル樹脂フィルムは、例えばこれを成形体材料に貼合して成形加工する際に該フィルムを屈曲しても、白化が良好に抑制されたものとなるのである。
前記楕円体状の弾性重合体部において、アクリル樹脂フィルムのフィルム面と平行でかつ最も長い径をa(以下、長径aということがある。)とし、アクリル樹脂フィルムのフィルム面の法線と平行な径をb(以下、短径bということがある。)とした場合に、長径aが短径bよりも長い弾性重合体部を有するものが、フィルムの耐折り曲げ白化性の点から好ましい。
前記長径aは、フィルムの耐折り曲げ白化性の点から、100〜600nmであることが好ましく、200〜600nmであるのがより好ましい。
前記aに対する前記bの比率〔=(a/b)。以下、これを扁平度Fということがある。〕の平均値は、フィルムの耐折り曲げ白化性の点から、2〜9であるのが好ましく、4〜7であるのがより好ましい。
次いで、前記弾性重合体部の長径a及び短径bの測定方法を説明する。まずは、本発明のアクリル樹脂フィルムを、該フィルムの垂直方向であって、かつ、弾性重合体部の長径aと平行になるように切断する。次に、該切断面において酸化ルテニウムによる弾性重合体層への染色を施した後、電子顕微鏡で観察する。この切断面の染色された部分において、フィルム面と平行方向の径が長径aとなり、フィルム面と垂直方向(フィルムの厚み方向)の径が短径bとなる。
前述したフィルムの切断面を酸化ルテニウムで染色すると、当該アクリルゴム粒子は、弾性重合体層よりも外側にある硬質重合体層(最外層(外層))を除いた状態の楕円形状の粒子として観察されることになり、例えば、内層(弾性重合体層)/外層(硬質重合体層)からなる2層構造のゴム粒子であれば、内層の弾性重合体層のみが染色されて単層構造の粒子として観察され、内層(硬質重合体層)/中間層(弾性重合体層)/外層(硬質重合体層)からなる3層構造のゴム粒子であれば、外層である硬質重合体層と内層である粒子中心部分の硬質重合体層とは染色されず、中間層の弾性重合体層のみが染色された2層構造の粒子として観察される。
前記アクリル樹脂フィルムにおいて、前記メタクリル樹脂と前記アクリルゴム粒子との含有割合は、メタクリル樹脂:アクリルゴム粒子(重量比)=20:80〜97:3であることが好ましく、メタクリル樹脂:アクリルゴム粒子(重量比)=30:70〜95:5であるのがより好ましく、メタクリル樹脂:アクリルゴム粒子(重量比)=40:60〜93:7であるのがさらに好ましい。アクリルゴム粒子の含有割合が前記範囲よりも少ないと、得られるフィルムの柔軟性が低下して割れやすくなるおそれがあり、一方、前記範囲よりも多いと、得られるフィルムの表面硬度が低下して傷が付きやすくなるとともに、成形した場合に成形体の外観が悪くなるおそれがある。
アクリル樹脂フィルムには、以上説明したメタクリル樹脂及びアクリルゴム粒子に加えて、必要に応じて、例えば、紫外線吸収剤、可塑剤、有機系染料、無機系染料、顔料、酸化防止剤、帯電防止剤、界面活性剤等の各種添加剤を、本発明の効果を損なわない範囲で含有させてもよい。
本発明のアクリル樹脂フィルムは、例えば、メタクリル樹脂と、略球状のアクリルゴム粒子と含有するメタクリル樹脂組成物をフィルム化することにより調製することができる。また、必要に応じて該フィルムをさらに圧延又は延伸するのが好ましい。
圧延としては、例えば、溶融した前記メタクリル樹脂組成物をロール間に挟んで圧延する方法、すなわちロール圧延法を挙げることができる。ここで、アクリルゴム粒子が所望の楕円体状の弾性重合体部を有するようにするためには、メタクリル樹脂の種類及び含有割合、アクリルゴム粒子の種類及び含有割合、フィルム全体の厚み等に応じて、圧延温度、圧延速度、圧延倍率(=圧延後のフィルムの厚み/圧延前のフィルムの厚み)等を適宜調整すればよい。
延伸としては、例えば、前記メタクリル樹脂組成物をフィルム化した後、さらに該フィルムを延伸する方法が挙げられる。かかる延伸方法としては、従来公知の延伸方法を採用することができ、例えば、自由幅一軸延伸や定幅一軸延伸等の一軸延伸法、逐次二軸延伸や同時二軸延伸等の二軸延伸法が挙げられる。中でも、フィルムの機械的強度のムラを抑制しうる点で、二軸延伸が好ましく、とりわけ同時二軸延伸が好ましい。また、ここで、アクリルゴム粒子が所望の楕円体状の弾性重合体部を有するようにするためには、メタクリル樹脂の種類及び含有割合、アクリルゴム粒子の種類及び含有割合、フィルム全体の厚み等に応じて、延伸温度、延伸速度、延伸倍率(=圧延後のフィルムの厚み/圧延前のフィルムの厚み)等を適宜調整すればよい。
尚、前記メタクリル樹脂組成物をフィルム化する方法としては、溶融流延法、Tダイ法やインフレーション法のような溶融押出法、カレンダー法など、いずれの方法を用いてもよい。なかでも、前記メタクリル樹脂組成物を、例えばTダイから溶融押出しし、得られるフィルム状物の少なくとも片面をロール又はベルトに接触させて製膜する方法は、表面性状の良好なフィルムが得られる点で好ましい。とりわけ、フィルムの表面平滑性及び表面光沢性を向上させる観点からは、前記メタクリル樹脂組成物を溶融押出成形して得られるフィルム状物の両面をロール表面又はベルト表面に接触させてフィルム化する方法が好ましい。この際に用いるロール又はベルトは、いずれも金属製であるのが好ましい。またロールは、その表面が鏡面となっているものが好ましい。したがって、好ましい形態として、前記メタクリル樹脂組成物をTダイから溶融押出しした後、少なくとも1本の鏡面ロールに接触させて、より好ましくは2本の鏡面ロールに接触させて挟み込んだ状態で、製膜する方法が挙げられる。
かくしてアクリル樹脂フィルムを得ることができる。かかるアクリル樹脂フィルムの厚みは、10〜250μmの範囲となるようにするのが好ましい。この厚みがあまり小さいと、加飾フィルムとしての深み感が低下し、意匠性を低下させるので、好ましくない。またこの厚みが250μmを上回ると、フィルムとしての剛性が高くなり、製造後や加工時の取扱い性が悪くなるので、好ましくない。フィルムの厚みは、製膜時における溶融樹脂量と引取り速度との関係を調整する方法や、溶融樹脂を挟み込む製法の場合には、そのギャップ間隔を調整する方法などにより、制御することができる。
本発明のアクリル樹脂フィルムは、少なくとも一方の表面に絵柄等を印刷して意匠層とするか、又は片面に着色層を設けて意匠層として、いわゆる加飾用フィルムとして好適に使用される。なお、該意匠層は、アクリル樹脂フィルムの片面又は両面に施すことができる。
前記加飾用フィルムは、特に射出成形同時貼合に用いられるのが好ましい。このような意匠層が設けられたフィルムを射出成形同時貼合に適用するにあたっては、意匠層の設けられた面が、射出成形金型内で溶融射出される樹脂側となるように配置される。これは、最終成形体となった状態で、透明なアクリル樹脂フィルム層(クリアー層)による意匠層の深みを出すことを目的としているためである。つまり、透明なアクリル樹脂フィルム層の下に意匠層を存在させることにより、深み感のある着色状態が得られる。
射出成形同時貼合法としては、具体的には、(1)上記のアクリル樹脂フィルムを射出成形の雌雄金型間に挿入し、その金型の一方の側から溶融樹脂を射出して、射出成形体を形成すると同時にその成形体に上記フィルムを貼合する方法や、(2)このフィルムを予備成形してから射出成形金型内に挿入し、金型の一方の側から溶融樹脂を射出して上記フィルムと一体化する方法、(3)このフィルムを射出成形金型内で予備成形した後、その金型の一方の側から溶融樹脂を射出して上記フィルムと一体化する方法などが採用できる。
前記(1)の方法を、狭義の意味で射出成形同時貼合法と呼ぶこともあるが、本明細書ではその他の方法〔前記(2)及び(3)〕も含めて、フィルムそれ自体、又はその予備成形物が配置された射出成形金型に、一方の側から溶融樹脂を射出して、樹脂とフィルムを一体貼合する方法を、広く射出成形同時貼合法と呼ぶことにする。
前記(2)の方法は、インサート成形法とも呼ばれる。この場合は、まず、アクリル樹脂フィルムを予備成形し、予備成形されたフィルムを射出成形金型に挿入した後、本体を構成する熱可塑性樹脂が射出される。予備成形のための熱成形法としては、真空成形、圧空成形、真空圧空成形などが採用される。真空成形によって予備成形する場合について、さらに具体的に説明すると、射出成形用金型の形状に適合するようにアクリル樹脂フィルムを真空成形機にて成形した後、その真空成形された三次元形状のフィルムを射出成形用金型キャビティの内面に密着させ、金型の型締めを行った後に熱可塑性樹脂を射出し、アクリル樹脂フィルムと本体部材を構成する熱可塑性樹脂とを貼合させることになる。
前記(3)の方法は、インモールド成形法とも呼ばれる。この場合は、例えば、インモールド成形可能な金型を取り付けた射出成形機を用い、フィルムの送り出し装置、そのフィルムの加熱装置及び吸引装置(例えば真空ポンプ)を備えた射出成形用金型のキャビティ内面の一方にフィルムを密着させた後に、熱可塑性樹脂を射出成形することになる。
このような、インサート成形法やインモールド成形法などを包含する射出成形同時貼合法によりアクリル樹脂フィルムと射出成形体を一体化する際に、アクリル樹脂フィルムの片面に印刷層又は着色層が設けられた表面加飾フィルムを用いる場合には、その印刷層又は着色層が射出成形される樹脂側となるように、換言すればアクリル樹脂フィルムが最表面となるように配置される。射出成形の際の樹脂温度や射出圧力等の条件は、用いる樹脂の種類等を勘案して適宜設定される。
射出成形同時貼合において、金型内に溶融射出され、本発明のアクリル樹脂フィルムが一体貼合される樹脂としては、例えば、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合)樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、これらのブレンド物などが使用可能であり、ブレンド物の例として、ABS/ポリカーボネート複合樹脂などが挙げられる。なかでも、でき上がる最終製品の耐衝撃性、寸法安定性などの観点からは、ABS樹脂又はポリカーボネート樹脂が好ましく用いられる。
こうして得られる成形体は、その最表層に本発明のアクリル樹脂フィルムが積層された状態となり、深み感、表面硬度、表面平滑性などに優れるものとなる。また、前記成形により屈曲する部分が生じても、該部分における白化は良好に抑制されるため、印刷層や着色層による優れた意匠性を良好に保持することが可能となる。
なお、本発明のアクリル樹脂フィルムは、前述したように加飾用フィルムとして好適に利用されるが、例えば、位相差フィルム等の光学フィルムにも適用可能である。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらによって限定されるものではない。例中、含有量ないし使用量を表す%及び部は、特記ないかぎり重量基準である。
以下の実施例および比較例において得られたアクリル樹脂フィルムの評価は、下記の方法により行った。
<長径a、短径b、扁平度F>
超切片法により、フィルム面に対して垂直方向であって、かつ、弾性重合体部の長径aと平行になるようにフィルムを切断し、該切断面について透過型電子顕微鏡写真を撮影した。弾性体重合部30個について、フィルム面と平行方向の長径aと、フィルム面と垂直方向(フィルムの厚み方向)の短径bをそれぞれ測定し、前記aに対する前記bの比率〔=(a/b);扁平度F〕の平均値を求めた。
<耐折り曲げ白化性>
25℃、湿度65%の雰囲気下で、フィルムを折り曲げ半径1mmにおいて180°折り曲げた際に、フィルムが白濁せずに透明にみえた場合は「○」、フィルムが白く見えた場合は「×」と判定した。
以下の実施例および比較において使用したメタクリル樹脂及びアクリルゴム粒子は、下記の通りである。
<メタクリル樹脂>
メタクリル樹脂としては、メタクリル酸メチル97.8%とアクリル酸メチル2.2%とからなる単量体成分を塊状重合させて得られた熱可塑性重合体のペレット(ガラス転移温度104℃)を用いた。なお、このガラス転移温度は、JIS−K7121:1987に従い、示差走査熱量測定により加熱速度10℃/分で求めた補外ガラス転移開始温度である。
<アクリルゴム粒子>
アクリルゴム粒子としては、内層がメタクリル酸メチル93.8%とアクリル酸メチル6%とメタクリル酸アリル0.2%とからなる単量体成分を重合させて得られた硬質重合体であり、中間層がアクリル酸ブチル81%とスチレン17%とメタクリル酸アリル2%とからなる単量体成分を重合させて得られた弾性重合体であり、外層がメタクリル酸メチル94%とアクリル酸メチル6%とからなる単量体成分を重合させて得られた硬質重合体であり、内層(硬質重合体の層)/中間層(弾性重合体の層)/外層(硬質重合体の層)の重量割合が35/45/20である、乳化重合法により得られた3層構造のゴム粒子を用いた。
(実施例1)
まず、アクリル樹脂フィルムの形成材料として、メタクリル樹脂のペレット80部とアクリルゴム粒子20部とをスーパーミキサーにて混合し、二軸押出機(東芝機械(株)製)を用いて溶融混錬することにより、メタクリル樹脂組成物をペレットとして得た。
次に、65mmφ一軸押出機(東芝機械(株)製)を用いて溶融させ、設定温度265℃のT型ダイスを介して押し出し、得られるフィルム状物を表面が平滑な一対の金属製のロールの間に挟み込んで成形した。こうして1種1層構成のフィルム(厚さ125μm)を得た。このフィルムを、同時二軸延伸機〔東芝機械(株)製〕で、130℃にて、延伸速度2.0m/minで、フィルムの機械的流れ方向の延伸倍率を2.0倍に、それと直交する方向の延伸倍率を2.0倍に同時二軸延伸して、厚さが34μmであるアクリル樹脂フィルムを得た。
得られたアクリル樹脂フィルムについて、フィルム面に対して垂直方向であって、かつ、フィルムの機械的流れ方向と直交する方向に該フィルムを切断し、前述した方法により扁平度F(=長径a/短径b)の平均値を求めた。また、前述した方法により耐折り曲げ白化性を評価した。これらの結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1でアクリル樹脂フィルムの形成材料としたメタクリル樹脂組成物のペレットを、65mmφ一軸押出機(東芝機械(株)製)を用いて溶融させ、設定温度265℃のT型ダイスを介して押し出し、得られるフィルム状物を表面が平滑な一対の金属製のロールの間に挟み込んで成形した。こうして1種1層構成で厚さが34μmであるアクリル樹脂フィルムを得た。
得られたアクリル樹脂フィルムについて、フィルム面に対して垂直方向であって、かつ、フィルムの機械的流れ方向と直交する方向に該フィルムを切断し、前述した方法により扁平率F(=長径a/短径b)の平均値を求めた。また、前述した方法により耐折り曲げ白化性を評価した。これらの結果を表1に示す。
Figure 2011088946

Claims (15)

  1. メタクリル樹脂及びアクリルゴム粒子を含有するアクリル樹脂フィルムであって、前記アクリルゴム粒子が、楕円体状の弾性重合体部を有することを特徴とするアクリル樹脂フィルム。
  2. 前記楕円体状の弾性重合体部において、アクリル樹脂フィルムのフィルム面と平行でかつ最も長い径aが、前記フィルム面の法線と平行な径bよりも長い請求項1に記載のアクリル樹脂フィルム。
  3. 前記aが、100〜600nmである請求項1又は2に記載のアクリル樹脂フィルム。
  4. 前記aに対する前記bの比率(a/b)の平均値が、2〜9である請求項1〜3のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム。
  5. 隣り合うアクリルゴム粒子において、これらアクリルゴム粒子の弾性重合体部における前記径aの方向が互いに略平行である請求項1〜4のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム。
  6. メタクリル樹脂及びアクリルゴム粒子の合計100重量%を基準として、メタクリル樹脂の含有割合が40重量%〜90重量%であり、アクリルゴム粒子の含有割合が10重量%〜60重量%である請求項1〜5のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム。
  7. 全体の厚さが10〜250μmである請求項1〜6のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム。
  8. メタクリル樹脂が、メタクリル酸アルキル、アクリル酸アルキル、及びこれら以外の単量体の合計100重量%を基準として、メタクリル酸アルキルを50〜100重量%、アクリル酸アルキルを0〜50重量%、及びこれら以外の単量体を0〜49重量%の割合で重合させてなる重合体である請求項1〜7のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム。
  9. アクリルゴム粒子が、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、これら以外の単官能単量体、及び多官能単量体の合計100重量%を基準として、アクリル酸アルキルを50〜99.9重量%、メタクリル酸アルキルを0〜49.9重量%、これら以外の単官能単量体を0〜49.9重量%、及び多官能単量体を0.1〜10重量%の割合で重合させてなる弾性重合体部を有する粒子である請求項1〜8のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム。
  10. アクリルゴム粒子が、前記弾性重合体部の外側に、メタクリル酸アルキル、アクリル酸アルキル、これら以外の単官能単量体、及び多官能単量体の合計100重量%を基準として、メタクリル酸アルキルを50〜100重量%、アクリル酸アルキルを0〜50重量%、これら以外の単官能単量体を0〜50重量%、及び多官能単量体を0〜10重量%の割合で重合させてなる重合体からなる層を有する多層構造の粒子である請求項9に記載のアクリル樹脂フィルム。
  11. アクリルゴム粒子が、前記弾性重合体部の内側に、メタクリル酸アルキル、アクリル酸アルキル、これら以外の単官能単量体、及び多官能単量体の合計100重量%を基準として、メタクリル酸アルキルを70〜100重量%、アクリル酸アルキルを0〜30重量%、これら以外の単官能単量体を0〜30重量%、及び多官能単量体を0〜10重量%の割合で重合させてなる重合体からなる層を有する多層構造の粒子である請求項9又は10に記載のアクリル樹脂フィルム。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルムのいずれか一方の表面に、加飾が施されてなることを特徴とする加飾用フィルム。
  13. 請求項12に記載の加飾用フィルムの加飾側の面に、熱可塑性樹脂シートが積層されてなることを特徴とする加飾用シート。
  14. 請求項12に記載の加飾用フィルムの加飾側の面に、熱可塑性樹脂が射出成形されてなることを特徴とする加飾成形品。
  15. 請求項13に記載の加飾用シートの加飾側の面に、熱可塑性樹脂が射出成形されてなることを特徴とする加飾成形品。
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