JP2011086396A - コネクタ用ゴムブーツ及びコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】フード部とコネクタハウジングとの間の面圧の不均一により生じる防水不良や、クリープやクラックの発生を防止することができるコネクタ用ゴムブーツおよびコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ用ゴムブーツ40のフード部42の内面には、フード部42がハウジング10に嵌合した際にハウジング10の外面との間をシールするリップ部63がフード部42の周方向に沿って延びており、リップ部63のうち、上下一対の対向壁部61における大リップ部64の突出寸法が左右一対の弧状壁部62における小リップ部65の突出寸法よりも大に設定されている。
【選択図】図11

Description

本発明は、コネクタ用ゴムブーツ及びコネクタに関する。
従来、電線の端末部に取り付けられた端子金具がコネクタハウジング内に収容されてなるコネクタが知られている。このものは、コネクタハウジングの電線の延出部分における防水及び電線の保護のために、当該コネクタハウジングの電線延出部分を包囲するようにゴムブーツが被せられている(下記、特許文献1参照)。
このゴムブーツは、コネクタハウジングの電線延出部分と嵌合するフード部を有し、フード部の内周面には、全周に亘って一様な高さで内側に突出するリップ部が設けられている。
そして、フード部をコネクタハウジングに嵌合させるとともに、フード部の外周をバンドで締め付けると、リップ部がコネクタハウジングの外面との間に押し潰されて密着し、フード部とコネクタハウジングとの境界部分から水分が浸入しないようになっている。
特開2006−313698号公報
ところで、自動車用のパワーケーブルは、一般に、三相、又は二相が用いられているため、コネクタハウジングの形状が長円形状や長方形状とされる。そのため、コネクタハウジングと嵌合するフード部の形状も長円形状や長方形状とされる。このようにフード部が上下方向(短径方向)に対向する壁部と左右方向(長径方向)に対向する壁部とで寸法が異なる形状である場合には、フード部のコネクタハウジングへの嵌合時やバンドによって締め付けた際の面圧に不均一が生じるおそれがある。具体的には、応力や、バンドによる締め付けにより、フード部の左右の壁部の面(面間の寸法が長径側の壁部)が強い力でコネクタハウジングに押し付けられるのに対して、フード部の上下の壁部の面(面間の寸法が短径側の壁部)がコネクタハウジングに押し付けられる力が弱くなり、コネクタハウジングとフード部の上下の壁部との間の防水不良や、上下の壁部の面(短径方向)の圧力を確保した場合に左右の壁部の面(長径方向)の圧力が強くなりすぎることにより当該左右の壁部にクリープやクラックが生じるおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、フード部とコネクタハウジングとの間の面圧の不均一により生じる防水不良や、クリープやクラックの発生を防止することができるコネクタ用ゴムブーツ及びコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、電線端末に取り付けられた端子金具が収容されるコネクタハウジングの前記電線の延出側に装着されて前記電線を保護するコネクタ用ゴムブーツであって、前記コネクタハウジングの前記電線の延出側に嵌合するフード部を備え、前記フード部は、対向配置された上下一対の対向壁部とこの上下一対の対向壁部よりも大きな曲率を有して対向配置された左右一対の弧状壁部とが環状に連なって構成されたものにおいて、前記フード部の内面には、前記フード部が前記コネクタハウジングに嵌合した際に前記コネクタハウジングの外面との間をシールするリップ部が前記フード部の周方向に沿って延びており、前記リップ部は、前記上下一対の対向壁部における突出寸法が前記左右一対の弧状壁部における突出寸法よりも大に設定されているところに特徴を有する(手段1)。
手段1の構成によれば、リップ部は、上下一対の対向壁部における突出寸法が左右一対の弧状壁部における突出寸法よりも大に設定されているため、フード部が嵌合した状態や、バンド部材によって締め付けた(バンド部材を用いる場合)際に上下一対の対向壁部と、左右一対の弧状壁部とにかかる面圧(圧力、応力等)を均一化することが可能になる。よって、フード部とコネクタハウジングとの間の面圧の不均一により生じる防水不良や、上下の対向壁部(短径方向)の力(面圧)を確保した場合に左右の弧状壁部(長径方向)の力(面圧)が強くなりすぎることによるクリープやクラックの発生を防止することができる。
本発明は、電線端末に取り付けられた端子金具が収容されるコネクタハウジングの前記電線の延出側に装着されて前記電線を保護するコネクタ用ゴムブーツであって、前記コネクタハウジングの前記電線の延出側に嵌合するフード部を備え、前記フード部は、対向配置された上下一対の対向壁部とこの上下一対の対向壁部よりも大きな曲率を有して対向配置された左右一対の弧状壁部とが環状に連なって構成されたものにおいて、前記フード部の内面には、前記フード部が前記コネクタハウジングに嵌合した際に前記コネクタハウジングの外面との間をシールするリップ部が前記フード部の周方向に沿って延びており、前記リップ部は、前記左右一対の弧状壁部にて分断されているところに特徴を有する(手段2)。
手段2の構成によれば、リップ部は、左右一対の弧状壁部にて分断されているため、フード部が嵌合した状態や、バンド部材によって締め付けた(バンド部材を用いる場合)際に上下一対の対向壁部と、左右一対の弧状壁部とにかかる面圧(圧力、応力等)を均一化することが可能になる。よって、フード部とコネクタハウジングとの間の面圧の不均一により生じる防水不良や、上下の対向壁部の面(短径方向)の面圧を確保した場合に左右の弧状壁部の面(長径方向)の面圧が強くなりすぎることによるクリープやクラックの発生を防止することができる。
本発明は、電線端末に取り付けられた端子金具と、前記端子金具が収容されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの前記電線の延出部分に装着されるゴム製のコネクタ用ゴムブーツと、前記コネクタ用ゴムブーツを前記コネクタハウジングに締め付けて固定するバンド部材と、からなるコネクタであって、前記コネクタ用ゴムブーツは、前記コネクタハウジングの前記電線の延出側に嵌合するフード部を備え、前記フード部は、対向配置された上下一対の対向壁部とこの上下一対の対向壁部よりも大きな曲率を有して対向配置された左右一対の弧状壁部とが環状に連なって構成されたものにおいて、前記フード部の内面には、前記フード部が前記コネクタハウジングに嵌合した際に前記コネクタハウジングの外面との間をシールするリップ部が前記フード部の周方向に沿って延びており、前記リップ部は、前記上下一対の対向壁部における突出寸法が前記左右一対の弧状壁部における突出寸法よりも大に設定されているところに特徴を有する(手段3)。
手段3の構成によれば、リップ部は、上下一対の対向壁部における突出寸法が左右一対の弧状壁部における突出寸法よりも大に設定されているため、フード部が嵌合した状態や、バンド部材によって締め付けた(バンド部材を用いる場合)際に上下一対の対向壁部と、左右一対の弧状壁部とにかかる面圧(圧力、応力等)を均一化することが可能になる。よって、フード部とコネクタハウジングとの間の面圧の不均一により生じる防水不良や、上下の対向壁部の面の(短径方向)の面圧を確保した場合に左右の弧状壁部の面(長径方向)の面圧が強くなりすぎることによるクリープやクラックの発生を防止することができる。
本発明は、電線端末に取り付けられた端子金具と、前記端子金具が収容されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの前記電線の延出部分に装着されるコネクタ用ゴムブーツと、前記コネクタ用ゴムブーツを前記コネクタハウジングに締め付けて固定するバンド部材と、からなるコネクタであって、前記コネクタ用ゴムブーツは、前記コネクタハウジングの前記電線の延出側に嵌合するフード部を備え、前記フード部は、対向配置された上下一対の対向壁部とこの上下一対の対向壁部よりも大きな曲率を有して対向配置された左右一対の弧状壁部とが環状に連なって構成されたものにおいて、前記フード部の内面には、前記フード部が前記コネクタハウジングに嵌合した際に前記コネクタハウジングの外面との間をシールするリップ部が前記フード部の周方向に沿って延びており、前記リップ部は、前記左右一対の弧状壁部にて分断されているところに特徴を有する(手段4)。
手段4の構成によれば、リップ部は、左右一対の弧状壁部にて分断されているため、フード部が嵌合した状態や、バンド部材によって締め付けた(バンド部材を用いる場合)際に上下一対の対向壁部の面と、左右一対の弧状壁部の面とにかかる面圧(圧力、応力等)を均一化することが可能になる。よって、フード部とコネクタハウジングとの間の面圧の不均一により生じる防水不良や、上下の対向壁部の面(短径方向)の面圧を確保した場合に左右の弧状壁部の面(長径方向)の面圧が強くなりすぎることによるクリープやクラックの発生を防止することができる。
本発明によれば、フード部とコネクタハウジングとの間の面圧の不均一により生じる防水不良や、クリープやクラックの発生を防止することができるコネクタ用ゴムブーツおよびコネクタを提供することができる。
実施形態1におけるシールドコネクタの側断面図 シールドコネクタの側面図 シールドコネクタの平断面図 ハウジングの背面図 ゴムブーツの斜視図 ゴムブーツの側断面図 ゴムブーツの正面図 バンド部材の斜視図 バンド部材の正面図 ハウジングにゴムブーツが固定された状態を表す背面図 リップ部を有する角筒部を拡大して表した図 実施形態2におけるゴムブーツの斜視図 ゴムブーツの正面図 ゴムブーツの上面図 ゴムブーツの左側面図 ゴムブーツの右側面図
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を図1〜図11を参照して説明する。
実施形態1のシールドコネクタ1は、コネクタハウジング(以下「ハウジング10」という)と、このハウジング10内に収容される3つの端子金具20と、各端子金具20の後端部に固着されたノンシールドタイプの電線21と、この電線21を一括シールドする可撓性シールド部材30と、この可撓性シールド部材30を保護するゴムブーツ40(本発明の「コネクタ用ゴムブーツ」の一例)とを備えている。以下の説明において、上下方向については、図1を基準とし、前後方向については、図1の左方を前方とし、右方を後方として説明する。
ハウジング10は合成樹脂製であって、図3に示すように、端子金具20を収容するための端子収容部11と、相手側のコネクタと嵌合する筒状包囲部12とを一体形成してなるものである。
端子収容部11は全体として横長の形状であって、この端子収容部11内には端子金具20を収容可能な3つのキャビティ13が幅方向に並列されている。各キャビティ13内には前方へ片持ち状に延出するランス13A(図1参照)が一体に形成されている。
端子収容部11と筒状包囲部12とは、図1に示すように、筒状包囲部12の後端位置と端子収容部11における後端より前方位置とにおいて複数の連結部14によって連結され、端子収容部11の後端部が筒状包囲部12の後端位置よりも後方に突出した形態とされている。連結部14は、端子収容部11の外周と筒状包囲部12の内周とを連結する形態とされ、周方向に所定の間隔を空けて配されている。端子収容部11と筒状包囲部12との間の空間は前方へ開放された取付空間15とされており、この取付空間15内には、後方からシールドシェル24が取り付けられるとともに、前方から相手側コネクタ(図示せず)が嵌入されるようになっている。
端子収容部11の外周面において連結部14より前方位置には、取付空間15に臨むようにしてシールリング16が装着されている。そして、シールリング16の前方には前ホルダ16Aが装着され、シールリング16の前方への離脱が規制されている。
端子収容部11の後端部には、後述するゴムブーツ40のフード部42が取り付けられるようになっている。
なお、図3に示すように、ハウジング10にはレバー18が取り付けられており、このレバー18は、上下一対の板状をなすアーム部18Aを操作部18Bで連結した形態とされ、支持軸部19(図1参照)を中心として回動可能とされている。
端子金具20は、所定形状の金属板材を曲げ加工したものであり、全体として前後方向に細長い形態とされ、いわゆる雌形状をなしている。各端子金具20は、各キャビティ13内に挿入されてランス13A(図1参照)の係止により抜止め状態に保持されている。各端子金具20の後端部はオープンバレル状の圧着部22とされており、この圧着部22に圧着された電線21は、ハウジング10から後方へ導出されている。
電線21は、アルミニウム合金製の単芯線や銅製の撚り線等からなる導体の外周を合成樹脂製の絶縁被覆で包囲した周知の形態のものであって、導体および絶縁被覆がいずれも可撓性を備えており、曲げ変形可能とされている。ハウジング10から後方へ導出された3本の電線21は、一纏めに束ねられたワイヤーハーネスとして配索されている。この電線21におけるキャビティ13の後端寄り位置に対応する位置にはゴム栓23が装着され、キャビティ13内への水の侵入が防止されている。また、ゴム栓23の後方には後ホルダ23Aが装着され、ゴム栓23の後方への離脱が規制されている。
取付空間15内に取り付けられているシールドシェル24は、金属板材に曲げ加工もしくは深絞り加工を施すことで筒状に成形されたものであり、筒状包囲部12の内周側に内嵌可能な横長の略方形断面をなしている。
シールドシェル24の略前半部分においてハウジング10の連結部14に対応する部分には、前端縁から後方へ略方形に切り欠かれた切欠部(図示せず)が形成されている。シールドシェル24は、連結部14にこの切欠部を対向させるようにして、端子収容部11と筒状包囲部12との間の隙間部15Aに対し後方から嵌入され、図示しない係止手段により、ハウジング10に対して相対移動を規制された状態に固定されている(図3参照)。そして、ハウジング10内に収容された端子金具20と電線21の前端部は、このシールドシェル24によって一括シールドされている。
シールドシェル24の略後半部分は、全周にわたって連続する接続部26とされている。接続部26は筒状包囲部12から後方へ突出されており、この接続部26には可撓性シールド部材30が接続されている。なお、接続部26の内周には補強筒27が嵌合されており、この補強筒27によって、接続部26が縮径方向に変形しないように補強されている。
可撓性シールド部材30は、金属製(例えば、銅合金製)の素線を網目状に編んだ編組線からなる筒状のものであり、自在に曲げ変形可能とされている。この可撓性シールド部材30は、ハウジング10から後方へ導出された3本の電線21を一括して包囲することによりシールドするものである。可撓性シールド部材30の前端部は、シールドシェル24の接続部26に被せられ、この部分の外周側にはカシメリング31が外嵌されている。
カシメリング31は金属製の筒状をなし、縮径変形可能とされている。カシメリング31の前端縁における上側縁および下側縁には、それぞれ上側縁および下側縁から上方および下方へ突出する板状の係止片32が形成されている。この一対の係止片32は、それぞれカシメリング31の軸線方向に対し略直角をなして一体的に形成されている。このカシメリング31によって、可撓性シールド部材30の前端部はシールドシェル24の接続部26に対してカシメ付けられ、導通可能に接続されている。
ハウジング10の後部には、可撓性シールド部材30を包囲することで、電線保護機能と防水機能とを発揮するゴムブーツ40が装着されている。
ゴムブーツ40は、図5に示すように、筒状をなし、前方側が拡径されて開口するフード部42と、フード部42の後方に連なり電線21および可撓性シールド部材30を包囲するハーネス包囲部67と、後端部に設けられる円筒状の終端包囲部68とからなる。
フード部42は、ハウジング10の端子収容部11に後方から外嵌する(ハウジング10の電線の延出側に嵌合する)角筒状の角筒部60と、角筒部60の後方に連なりハーネス包囲部67に向けて筒状に縮径する縮径部66とからなる。
角筒部60は、図7に示すように、対向配置された上下一対の対向壁部61と、対向配置された左右一対の弧状壁部62とが環状に連なって構成されており、弧状壁部62の外周の長さ(上下方向の長さ)は、対向壁部61の外周の長さ(左右方向の長さ)よりも短くなっている。
対向壁部61は、平坦な外面を有する板状をなす。なお、対向壁部61の内面は幅方向の中間部がわずかに盛り上がる肉厚部47とされている。
弧状壁部62は、外方側に膨らむ曲面状をなす。これにより、弧状壁部62は、対向壁部61よりも大きな曲率を有している。
角筒部60の内面には、角筒部60の内周(周方向)に沿って延びるリップ部63が形成されている。
リップ部63は、フード部42がハウジング10の後部に嵌合(外嵌)した際にハウジング10の外面との間をシールするものであり、対向壁部61の内面側に設けられる大リップ部64と、弧状壁部62の内面側に設けられる小リップ部65とからなる。
小リップ部65は、大リップ部64よりも突出寸法が小さくなっている(リップ部63の上下一対の対向壁部61における突出寸法が左右一対の弧状壁部62における突出寸法よりも大に設定されている)。本実施形態では、小リップ部65の突出寸法は、大リップ部64の突出寸法の概ね半分になっている。この小リップ部65の高さは、ハウジング10との間のシール状態を維持しつつ、フード部42の嵌合時やバンド部材による締め付けの際に、弧状壁部62にかかる力によりクリープやクラックが生じない突出寸法が、対向壁部61の外周の長さ(左右方向の長さ)と、弧状壁部62の外周の長さ(上下方向の長さ)との関係で設定される。
縮径部66は、図5に示すように、角筒部60の後端とハーネス包囲部67の前端とを連結するように、後方ほど径(幅寸法及びわずかに上下方向の寸法)が小さくなるように構成されている。
ハーネス包囲部67は、円筒形の蛇腹状とされ、電線21および可撓性シールド部材30を内部に収容した状態で、電線21の配索経路に沿って柔軟に変形し得るようになっている。
終端包囲部68は、この後方にて電線21および可撓性シールド部材30を保護するコルゲートチューブ(図示せず)の前端部が嵌められるようになっている。
フード部42における上面および下面には、それぞれ上方および下方に突設された突設部43が設けられている。この突設部43は、フード部42における軸線方向ほぼ中間部に配されている。この突設部43には、図6に示すように、それぞれ内周面から上方および下方へ向かって切り込まれたスリット状の係止溝44が形成されており、この係止溝44にカシメリング31の係止片32が嵌合されるようになっている。これにより、ゴムブーツ40はカシメリング31、シールドシェル24およびハウジング10に対して前後方向への相対移動を規制されている(図1を併せて参照)。
ゴムブーツ40の前端部、言い換えると、フード部42において筒状包囲部12の後端部に対応する外周部分には、バンド装着凹部45が凹設されている。バンド装着凹部45は、全周にわたって連続した溝状をなしている。このバンド装着凹部45には、バンド部材50が外嵌され、このバンド部材50の締め付け力により、ゴムブーツ40は筒状包囲部12に対し固定されるようになっている。
このゴムブーツ40の前端部においてバンド部材50と筒状包囲部12の外周面との間で挟み付けられている被挟圧部46には、図7に示すように、他の部分に比べ径方向内側に増厚された肉厚部47が形成されている。
ゴムブーツ40を締め付けているバンド部材50は合成樹脂製であって、細長いバンド状をなしている。図8に示すように、バンド部材50は、端部同士が接続されると、ゴムブーツ40のバンド装着凹部45に外嵌可能な断面略長方形をなす。
バンド部材50の一方の端部には、外周面から外方へ突出する形態の係止突起51が形成され、また他方の端部の外周面には、係止突起51の設けられている側の端部を外周面に沿って周方向に挿通可能な門形状の受け部52が形成されている。そして、受け部52を貫通した係止突起51は、受け部52に対し係止するようになっている(図9参照)。
ゴムブーツ40のバンド装着凹部45に外嵌されたバンド部材50は、図10に示すように、係止突起51を受け部52に貫通させつつ縮径するように締め付けられ、受け部52を貫通した係止突起51と受け部52との係止により取付け状態にロックされている。こうして、ゴムブーツ40はバンド装着凹部45位置において、バンド部材50の締め付けにより、バンド部材50と筒状包囲部12との間で挟み付けられ、後方への引張力が作用しても位置ずれしないようにされている。
このとき、バンド部材50による締め付け力は、フード部42が幅方向に長い角筒状であるために、上下一対の対向壁部61よりも壁部間の寸法の長い左右一対の弧状壁部62に強く生じる。しかし、リップ部63の突出寸法が対向壁部61の大リップ部64よりも弧状壁部62の小リップ部65が小さく設定されているため、弧状壁部62に生じる力を逃がすことができ、弧状壁部62にクリープやクラックが生じない。
なお、係止突起51を受け部52から外すだけでバンド部材50をゴムブーツ40から外すことができるので、ゴムブーツ40を可撓性シールド部材30から外してメンテナンス作業を行うことが容易である。
以上説明したように本実施形態によれば、リップ部63は、上下一対の対向壁部61における突出寸法が左右一対の弧状壁部62における突出寸法よりも大に設定されているため、フード部42がハウジング10に嵌合した状態や、バンド部材50で締め付けた(バンド部材50を用いる場合)際に上下一対の対向壁部61の面と、左右一対の弧状壁部62の面とにかかる面圧(圧力、応力等)を均一化することが可能になる。よって、フード部42とハウジング10との間の面圧の不均一により生じる防水不良や、上下の対向壁部(短径方向)の面圧を確保した場合に左右の弧状壁部(長径方向)の圧力が強くなりすぎることによるクリープやクラックの発生を防止することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図12〜図16を参照して説明する。
実施形態1では、フード部42の内面に大リップ部64よりも突出寸法の小さい小リップ部65を設ける構成としたが、実施形態2では、フード部42の内面にリップ部63を設けない非リップ部63を有する構成としたものである。以下、実施形態1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
フード部42は、ハウジング10の電線21の延出側に嵌合する部分であって、長円形の長円部70と、長円部70の後方に連なりハーネス包囲部67に向けて筒状に縮径する縮径部66とからなる。
長円部70は、対向配置された上下一対の対向壁部71と、対向配置された左右一対の弧状壁部72とが環状に連なって構成されている。
対向壁部71は、実施形態1の平坦な対向壁部61と異なり、図13に示すように、外方側にやや湾曲した外面を有する曲面状をなす。
弧状壁部72は、外方側に膨らむ曲面状をなす。この弧状壁部62は、対向壁部61よりも大きな曲率で湾曲している。また、弧状壁部72の外周の長さ(上下方向の長さ)は、対向壁部71の外周の長さ(左右方向の長さ)よりも短くなっている。
長円部70の内面には、長円部70の内周(周方向)に沿って延びるリップ部73が形成されている。
リップ部73は、フード部42がハウジング10に嵌合した際にハウジング10の外面との間をシールするものであり、対向壁部61の内面側のみに設けられており、弧状壁部72の内面側は、リップ部73を有さない(リップ部が突出しない)非リップ部74とされている。
これにより、長円部70の内面に形成されるリップ部73は、左右一対の弧状壁部72の部分にて分断された形状となっている。
ハーネス包囲部77は、実施形態1における蛇腹状のハーネス包囲部67と異なり、図12に示すように、滑らかな外周を有する円筒形状をなしている。
このように、実施形態2によれば、リップ部63は、左右一対の弧状壁部62にて分断されているため、フード部42が嵌合した状態や、バンド部材50によって締め付けた(バンド部材50を用いる場合)際に上下一対の対向壁部71と、左右一対の弧状壁部62とにかかる面圧(圧力、応力等)を均一化することが可能になる。よって、フード部42とハウジング10との間の面圧の不均一により生じる防水不良や、上下の対向壁部7(短径方向)の面圧を確保した場合に左右の弧状壁部62(長径方向)の面圧が強くなりすぎることによるクリープやクラックの発生を防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1では、リップ部63の突出寸法は、対向壁部61から弧状壁部62に傾斜状に低くなる構成であったが、これに限らず、対向壁部61から弧状壁部62に段差状に低くなる構成でもよい。
1…シールドコネクタ
10…ハウジング(コネクタハウジング)
21…電線
30…可撓性シールド部材
40…ゴムブーツ(コネクタ用ゴムブーツ)
63…リップ部
50…バンド部材
42…フード部
60…角筒部
61,71…対向壁部
62,72…弧状壁部
63,73…リップ部
64…大リップ部
65…小リップ部
66…縮径部
67,77…ハーネス包囲部
70…長円部
74…非リップ部

Claims (4)

  1. 電線端末に取り付けられた端子金具が収容されるコネクタハウジングの前記電線の延出側に装着されて前記電線を保護するコネクタ用ゴムブーツであって、
    前記コネクタハウジングの前記電線の延出側に嵌合するフード部を備え、
    前記フード部は、対向配置された上下一対の対向壁部とこの上下一対の対向壁部よりも大きな曲率を有して対向配置された左右一対の弧状壁部とが環状に連なって構成されたものにおいて、
    前記フード部の内面には、前記フード部が前記コネクタハウジングに嵌合した際に前記コネクタハウジングの外面との間をシールするリップ部が前記フード部の周方向に沿って延びており、
    前記リップ部は、前記上下一対の対向壁部における突出寸法が前記左右一対の弧状壁部における突出寸法よりも大に設定されていることを特徴とするコネクタ用ゴムブーツ。
  2. 電線端末に取り付けられた端子金具が収容されるコネクタハウジングの前記電線の延出側に装着されて前記電線を保護するコネクタ用ゴムブーツであって、
    前記コネクタハウジングの前記電線の延出側に嵌合するフード部を備え、
    前記フード部は、対向配置された上下一対の対向壁部とこの上下一対の対向壁部よりも大きな曲率を有して対向配置された左右一対の弧状壁部とが環状に連なって構成されたものにおいて、
    前記フード部の内面には、前記フード部が前記コネクタハウジングに嵌合した際に前記コネクタハウジングの外面との間をシールするリップ部が前記フード部の周方向に沿って延びており、
    前記リップ部は、前記左右一対の弧状壁部にて分断されていることを特徴とするコネクタ用ゴムブーツ。
  3. 電線端末に取り付けられた端子金具と、前記端子金具が収容されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの前記電線の延出部分に装着されるゴム製のコネクタ用ゴムブーツと、前記コネクタ用ゴムブーツを前記コネクタハウジングに締め付けて固定するバンド部材と、からなるコネクタであって、
    前記コネクタ用ゴムブーツは、
    前記コネクタハウジングの前記電線の延出側に嵌合するフード部を備え、
    前記フード部は、対向配置された上下一対の対向壁部とこの上下一対の対向壁部よりも大きな曲率を有して対向配置された左右一対の弧状壁部とが環状に連なって構成されたものにおいて、
    前記フード部の内面には、前記フード部が前記コネクタハウジングに嵌合した際に前記コネクタハウジングの外面との間をシールするリップ部が前記フード部の周方向に沿って延びており、
    前記リップ部は、前記上下一対の対向壁部における突出寸法が前記左右一対の弧状壁部における突出寸法よりも大に設定されていることを特徴とするコネクタ。
  4. 電線端末に取り付けられた端子金具と、前記端子金具が収容されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの前記電線の延出部分に装着されるコネクタ用ゴムブーツと、前記コネクタ用ゴムブーツを前記コネクタハウジングに締め付けて固定するバンド部材と、からなるコネクタであって、
    前記コネクタ用ゴムブーツは、
    前記コネクタハウジングの前記電線の延出側に嵌合するフード部を備え、
    前記フード部は、対向配置された上下一対の対向壁部とこの上下一対の対向壁部よりも大きな曲率を有して対向配置された左右一対の弧状壁部とが環状に連なって構成されたものにおいて、
    前記フード部の内面には、前記フード部が前記コネクタハウジングに嵌合した際に前記コネクタハウジングの外面との間をシールするリップ部が前記フード部の周方向に沿って延びており、
    前記リップ部は、前記左右一対の弧状壁部にて分断されていることを特徴とするコネクタ。
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