JP2011082725A - 映像符号化方法,映像符号化装置,映像復号方法,映像復号装置,映像符号化・復号方法,およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】小数精度の動き補償において,画像の局所的性質に応じた補間フィルタの切り替えにより,予測誤差エネルギーを低減し,符号化効率の改善を図る。
【解決手段】領域分割部11により符号化対象フレームをブロックの位置または動きベクトルなどの分類に基づいて複数の領域に分割し,補間フィルタ係数切り替え部12によって,各領域ごとに予測符号化における参照画像に対して用いる小数精度画素の補間フィルタ係数を切り替える。予測信号生成部13で補間フィルタを用いて参照画像の小数精度画素の補間を行い,小数精度の動き補償により予測信号を生成して,予測符号化部14により符号化対象ブロックの予測符号化を行う。
【選択図】図9

Description

本発明は,動き補償を用いる映像符号化における補間フィルタの性能改善を図り,符号化効率を改善させる小数位置画素補間フィルタの画面内切り替え機能を有する映像符号化,映像復号の技術に関するものである。
映像符号化において,異なる画面間で予測を実行する画面間予測(動き補償)符号化では,符号化対象の画像に対して,すでに復号されたフレームを参照して,予測誤差エネルギーなどを最小にするように動きベクトルが求められ,その残差信号が直交変換され,量子化が施され,エントロピー符号化を経て,符号化結果をバイナリーデータとして出力する。このような符号化において符号化効率を高めるためには,予測誤差エネルギーの低減が不可欠であり,より精度の高い予測方式が求められる。
映像符号化標準方式には,数多くの画面間予測の精度を高めるためのツールが導入されている。例えばH.264/AVCでは,直近のフレームにオクルージョンが存在する場合は,時間的に少し離れたフレームを参照したほうが予測誤差エネルギーを低減できるため,複数のフレームを参照可能としている。本ツールを複数参照フレーム予測と呼ぶ。
また,複雑な形状の動きにも対応可能とするために,16×16および8×8のブロックサイズに加えて,16×8,8×16,8×4,4×8,4×4のように,ブロックサイズを細かく分割可能としている。本ツールを可変ブロックサイズ予測と呼ぶ。
これらと同様に,画面間予測の精度を高めるため,参照フレームの整数精度画素から6tapのフィルタを用いて1/2精度の画素を補間し,さらにその画素を利用して1/4精度の画素を線形補間で生成する予測方式も用いられている。これにより,非整数精度の動きに対して予測が当たるようになる。本ツールを1/4画素精度予測と呼ぶ。
H.264/AVCよりも符号化効率の高い次世代映像符号化標準方式の策定に向け,国際標準化組織ISO/IEC“MPEG”やITU−T“VCEG”において,現在世界各国から様々な提案が集められている。その中で特に画面間予測(動き補償)に関連する提案は多くなされており,VCEGが主導で作成している次世代映像符号化向けソフトウェア(以下,KTA(Key Technical Area)ソフトウェア)には,動きベクトルの符号量を削減するツールや,ブロックサイズを16×16以上に拡張するツールが採用されている。特に小数精度画素の補間フィルタ係数を適応的に変化させるツールは適応補間フィルタと呼ばれ,すべての画像で効果があり,最初にKTAソフトウェアに採用されている。予測精度を向上させる効果も高いため,今後,補間フィルタに関する改善は非常に期待される領域と考えられる。
従来の補間フィルタについて,さらに詳しく説明する。
〔固定的補間〕
図1および図2は,従来方式による非整数精度の画素補間方法を示す図である。
過去の映像符号化標準方式MPEG−1/2/4においては,図1に示されるように,1/2精度の画素を補間するために,両隣の2点の整数画素から加算平均を用いて補間画素の画素値を生成していた。すなわち,2点の整数画素に対して,[1/2,1/2]の平均値フィルタを施していることになる。非常に単純な処理のため,計算複雑度の観点からみると効果的であるが,1/4精度の画素を求める上ではフィルタの性能としては高くはない。
一方,H.264/AVCにおいては,1/2精度の画素を補間するときに,対象となる補間画素の左右3点ずつ計6整数画素を用いて補間を行う。H.264/AVCの補間処理の一例を図2に示す。垂直方向については上下3点ずつ計6整数画素を用いて補間する。フィルタ係数は,それぞれ[(1,−5,20,20,−5,1)/32]となっている。1/2精度の画素が補間された後,1/4精度の画素は[1/2,1/2]の平均値フィルタを用いて補間を行う。一度,1/2精度画素をすべて補間して求める必要があるため,計算複雑度は高いものの,より性能の高い補間が可能となり,符号化効率向上を導いている。
以上の固定フィルタによる補間の技術は,例えば下記の非特許文献1,非特許文献2,非特許文献3等に示されている。
〔適応的補間〕
H.264/AVCでは,入力画像条件(シーケンス種類/画像サイズ/フレームレート)や符号化条件(ブロックサイズ/GOP構造/QP)にかかわらず,フィルタ係数値は一定である。フィルタ係数値が固定である場合,例えば,エイリアシング,量子化誤差,動き推定による誤差,カメラノイズといった時間的に変化する効果が考慮されていない。したがって,符号化効率の点で性能向上に限界があると考えられる。そこで,補間フィルタ係数を適応的に変化させる方式が,非特許文献4では提案されており,非分離型の適応補間フィルタと呼ばれている。
本方式では,2次元の補間フィルタ(6×6の計36フィルタ係数)を考えており,予測誤差エネルギーを最小にするようにフィルタ係数が決定される。H.264/AVCに用いられている1次元6tapの固定補間フィルタを用いるよりも高い符号化効率が実現できたが,フィルタ係数を求める上での計算複雑度が非常に高いため,その計算複雑度を低減するための提案が,非特許文献5で紹介されている。
非特許文献5で紹介されている手法は分離型適応補間フィルタ(SAIF:Separable Adaptive Interpolation Filter )と呼ばれ,2次元の補間フィルタを用いるのではなく,1次元の6tap補間フィルタを用いる。
図3は,分離型適応補間フィルタ(SAIF)における非整数精度の画素補間方法を示す図である。手順としては,図3(B)のStep1に示すように,まず水平方向の画素(a,b,c)を補間する。フィルタ係数の決定には,整数精度画素C1からC6が用いられる。式(1)の予測誤差エネルギー関数Eh 2 を最小化するような水平方向フィルタ係数が,一般に知られた最小二乗法(非特許文献4参照)により,解析的に決定される。
Figure 2011082725
ここで,Sは原画像,Pは復号済み参照画像,xおよびyはそれぞれ画像中の水平および垂直方向の位置を示す。また,〜x(〜はxの上に付く記号;他も同様)は,
〜x=x+MVx −FilterOffset
であり,MVx は事前に得られた動きベクトルの水平成分,FilterOffsetは調整のためのオフセット(水平方向フィルタ長を2で割った値)を示している。垂直方向については,〜y=y+MVy となり,MVy は動きベクトルの垂直成分を示す。wciは求めるべき水平方向フィルタ係数群ci (0≦ci <6)を示す。
式(1)の導関数から求めるフィルタ係数と同じ数の一次方程式が得られることになり,最小化処理は,水平方向の各小数画素位置ごとに独立に実施される。この最小化処理を経て,3種類の6tapフィルタ係数群が求まり,そのフィルタ係数を用いて小数画素a,b,cが補間される。
水平方向の画素補間が完了した後,図3(C)のStep2に示すように,垂直方向の補間処理を実施する。水平方向と同様の線形問題を解くことで垂直方向のフィルタ係数を決定する。具体的には,式(2)の予測誤差エネルギー関数Ev 2 を最小化するような垂直方向フィルタ係数が,解析的に決定される。
Figure 2011082725
ここで,Sは原画像,^P(^はPの上に付く記号)は復号後に水平方向に補間処理された画像,xおよびyはそれぞれ画像中の水平および垂直方向の位置を示す。また,〜x=4・(x+MVx )で表現され,MVx は丸められた動きベクトルの水平成分を示す。垂直方向については,〜y=y+MVy −FilterOffsetで表現され,MVy は動きベクトルの垂直成分,FilterOffsetは調整のためのオフセット(フィルタ長を2で割った値)を示す。wcjは求めるべき垂直方向フィルタ係数群cj (0≦cj <6)を示す。
最小化処理は各小数精度画素ごとに独立に実施され,12種類の6tapフィルタが得られる。このフィルタ係数を用いて,残りの小数精度画素が補間される。
以上により,合計90(=6×15)のフィルタ係数を符号化して復号側に伝送する必要がある。特に低解像度の符号化については,このオーバーヘッドが大きくなるため,フィルタの対称性を用いて,伝送すべきフィルタ係数を削減している。例えば,図3では,b,h,i,j,kの位置は各整数精度画素から中心に位置しており,水平方向であれば,左3点に用いる係数を反転させて右3点に適用できる。同様に,垂直方向であれば,上3点に用いる係数を反転させて下3点に適用できる(c1 =c6 ,c2 =c5 ,c3 =c4 )。
他にもdとlの関係はhを挟んで対称となっているため,フィルタ係数もそれぞれ反転して利用できる。すなわち,dの6係数を伝送すれば,その値をlにも適用できる。c(d)1 =c(l)6 ,c(d)2 =c(l)5 ,c(d)3 =c(l)4 ,c(d)4 =c(l)3 ,c(d)5 =c(l)2 ,c(d)6 = c(l)1 となる。この対称性は,eとm,fとn,そしてgとoにも利用可能となる。aとcについても同様の理論が成立するが,水平方向は垂直方向の補間にも結果が影響を及ぼすため,対称性は用いずに,aとcはそれぞれ別々に伝送を行う。以上の対称性を利用した結果,フレームごとに伝送すべきフィルタ係数は51(水平方向が15,垂直方向が36)となる。
原島博,酒井善則,吉田俊之,"映像情報符号化",オーム社,pp.135-136,2001 大久保榮,角野眞也,菊池義浩,鈴木輝彦,"H.264/AVC教科書改訂三版",インプレス,pp.119-123,2009 I. E. G. Richardson ,G. J. Sullivan,"H.264 and MPEG-4 VIDEO COMPRESSION",WILEY ,pp.172-175,2003 Y. Vatis,B. Edler,D. T. Nguyen,J. Ostermann,"Motion-and aliasing-compensated prediction using a two-dimensional non-separable adaptive Wiener interpolation filter ",Proc. ICIP2005,IEEE International Conference on Image Processing ,pp.II 894-897, Genova, Italy,September 2005 S. Wittmann ,T. Wedi ,"Separable adaptive interpolation filter for video coding",Proc. ICIP2008,IEEE International Conference on Image Processing ,pp. 2500-2503 ,San Diego ,California,USA ,October 2008
従来の適応補間フィルタでは,予測誤差エネルギーの最小化処理の単位がフレームで固定されていた。1枚のフレームに対して,51のフィルタ係数が決定される。符号化対象フレームが仮に大きな2種類(もしくは複数種類)のテクスチャ領域(Aの領域とBの領域)に分けられる場合,最適なフィルタ係数はその両者(すべてのテクスチャ)を考慮した係数群になる。Aの領域では本来垂直方向のみ特徴的なフィルタ係数が出ていたとして,Bの領域で水平方向のみフィルタ係数が得られるような状況では,その両方が平均化された形でフィルタ係数が導出される。
本発明の目的は,画像の有する局所性(局所的性質)を考慮して,フィルタ係数の最小化単位をフレーム内で調整可能とし,フレーム内で複数のフィルタ係数群を切り替えることで予測誤差エネルギーを削減して,符号化効率の向上を図ることにある。適応補間フィルタの性質上,ループ内フィルタであるため,1枚のフレームが改善するならば,そのフレームを参照する後続のフレームにも改善が波及すると考えられる。GOP構造にも依存するが,適応補間フィルタの改善は効果が期待できる領域と言える。
上記目的を達成するための方法として,本発明は,1枚のフレームにつき1つのフィルタ係数群(51係数)に限定されずに,画像の局所的性質に応じて,複数のフィルタ係数群を用意して切り替えることで,予測誤差エネルギーの低減を達成し,符号化効率の改善を実現する。
図4は,従来の適応補間フィルタと本発明において提案する適応補間フィルタとの特徴の違いを示す図である。図4に示されるように,符号化対象フレームが性質の異なるテクスチャを含む場合を想定する。従来の適応補間フィルタでは,図4(A)のように,1フレームに対して1つのフィルタ係数群が用いられていた。これに対し,本発明では,図4(B)のように,1フレームに対し,複数のフィルタ係数群が用いられるようにする。
フレーム全体として1つのフィルタ係数群を最適化して送る場合,各テクスチャの性質すべてを考慮することになる。テクスチャがあまり変わらない場合,全体最適化によるフィルタ係数が最良と考えられるが,相反する性質を有するテクスチャであった場合,そのテクスチャごとに最適化したフィルタ係数を用いるほうが,フレーム全体の符号量を削減できると考えられる。
フィルタ係数群は,あらかじめ定められたフレーム内の領域の位置に応じて切り替えることができるが,さらにフィルタ係数を切り替えるための手段として,例えば動き情報(動きベクトル)などを利用することもできる。小数精度画素の生成により,整数精度画素だけではマッチが取れない場合に,補間フィルタの有効性が表れる。すなわち,画像の左側で水平方向の動きが細かく,画像の右側で垂直方向の動きが細かい場合,左側では水平方向をカバーできるようなフィルタ係数群,右側では垂直方向をカバーできるような係数群を用意して適用することにより,さらに効率が向上すると考えられる。
本発明の作用は,以下のとおりである。従来の分離型適応補間フィルタでは,フレームに対して1種類のフィルタ係数群しか用意できず,フレーム内部で大きく性質が異なる場合には符号化効率の改善に限界があった。一方,本発明では,フレーム内部でフィルタ係数の切り替え機能を備えることにより,画像の局所性に応じて最適なフィルタ係数を用意し,更なる符号化効率改善が達成できる。
本発明によれば,従来の分離型適応補間フィルタでは対応できなかった画像の局所的性質に応じたフィルタ切り替えが可能となり,予測誤差エネルギーの低減による符号化効率改善が可能となる。
過去の映像符号化標準方式における非整数精度の画素補間方法を示す図である。 H.264/AVCにおける非整数精度の画素補間方法を示す図である。 分離型適応補間フィルタ(SAIF)における非整数精度の画素補間方法を示す図である。 従来の適応補間フィルタと本発明において提案する適応補間フィルタとの特徴の違いを示す図である。 適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化の処理フローチャートである。 適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化の処理フローチャートである。 領域統合機能を有する適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化の処理フローチャートである。 分割領域の統合を説明するための図である。 適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化処理を実行する映像符号化装置の構成例を示す図である。 他の映像符号化装置の構成例の一部を示す図である。 適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化に対する復号処理フローチャートである。 適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化に対する復号処理フローチャートである。 領域統合機能を有する適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化に対する復号処理フローチャートである。 適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化に対する復号処理を実行する映像復号装置の構成例を示す図である。 従来手法と本手法とによるレート歪み特性の比較を示す図である。 従来手法と本手法とによるレート歪み特性の比較を示す図である。 従来手法と本手法とによるレート歪み特性の比較を示す図である。
以下,図面を用いながら,本発明の実施の形態を説明する。
〔第1の例〕
図5は,第1の例による適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化の処理フローチャートである。1枚のフレームを符号化する場合の,第1の例による具体的な処理の流れを,図5に従って説明する。以下では,特に断りがない限り,輝度信号での処理を仮定する。
ステップS101にて,フレームをブロック(例えば,16×16や8×8といった従来の動き予測のブロックサイズ)に分割し,ブロック単位で最適な動きベクトルを算出する。ステップS101における参照画像の小数精度画素の補間には,従来のH.264/AVCによる固定6tapフィルタを用いる。
続いて,ステップS102にて,ブロック位置情報からブロックの分類を実施する。具体的には,[表1]に示す形で4種類に分類して,領域分割を行う。[表1]では,Lx およびLy はブロック基準による画面の水平方向および垂直方向の大きさを意味する。
Figure 2011082725
続いて,ステップS103にて,ステップS102の領域分割の結果から,領域ごとに最適化処理を行う。予測誤差エネルギー関数である式(3)を用いて,水平方向の各小数精度画素に対する補間フィルタ係数の最適化処理を行う。
Figure 2011082725
ここで,α(1≦α≦4)は分類された領域番号,Sは原画像,Pは復号済み参照画像,xおよびyはそれぞれ画像中の水平および垂直方向の位置を示す。また,〜x=x+MVx −FilterOffsetであり,MVx は事前に得られた動きベクトルの水平成分,FilterOffsetは調整のためのオフセット(水平方向フィルタ長を2で割った値)を示している。垂直方向については,〜y=y+MVy となり,MVy は動きベクトルの垂直成分を示す。wciは求めるべき水平方向フィルタ係数群ci (0≦ci <6)を示す。
続いて,ステップS104にて,ステップS103で得られた4種類の水平方向の補間フィルタ係数を用いて,フレーム内の各領域ごとに独立して,水平方向の小数画素補間(図3におけるa,b,cの補間)を実施する。
続いて,ステップS105にて,垂直方向の補間フィルタ係数の最適化処理を実施する。垂直方向の予測誤差エネルギー関数である式(4)を用いて,垂直方向の各小数画素に対する補間フィルタ係数の最適化処理を行う。
Figure 2011082725
ここで,α(1≦α≦4)は分類された領域番号,Sは原画像,^PはステップS104にて水平方向に補間処理された画像,xおよびyはそれぞれ画像中の水平および垂直方向の位置を示す。また,〜x=4・(x+MVx )で表現され,MVx は丸められた動きベクトルの水平成分を示す。垂直方向については,〜y=y+MVy −FilterOffsetで表現され,MVy は動きベクトルの垂直成分,FilterOffsetは調整のためのオフセット(フィルタ長を2で割った値)を示す。wcjは求めるべき垂直方向フィルタ係数群cj (0≦cj <6)を示す。
続いて,ステップS106にて,ステップS105で得られた4種類の垂直方向の補間フィルタ係数を用いて,フレーム内の各領域ごとに独立して,垂直方向の小数画素補間(図3におけるd〜oの補間)を実施する。
続いて,ステップS107にて,ステップS106で得られた垂直方向に補間された画像を参照画像として,再度動きベクトルの算出を行う。
続いて,ステップS108にて,各種補間フィルタ係数群を符号化する。フィルタ係数の情報は,スライスヘッダなどのヘッダファイルに挿入する。
続いて,ステップS109にて,ブロック単位で残りの情報(動きベクトル,DCT係数など)の符号化を行う。
なお,本例で述べている補間フィルタ係数の切り替え機能は,輝度信号だけでなく,色差信号にも適用可能である。また,分割数は本例では4としているが,分類の定義によって任意の数を採用することができる。
〔第2の例〕
図6は,第2の例による適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化の処理フローチャートである。1枚のフレームを符号化する場合の,第2の例による具体的な処理の流れを,図6に従って説明する。以下では,特に断りがない限り,輝度信号での処理を仮定する。
ステップS201にて,フレームをブロック(例えば,16×16や8×8といった従来の動き予測のブロックサイズ)に分割し,ブロック単位で最適な動きベクトルを算出する。ステップS201における参照画像の小数精度画素の補間には,従来のH.264/AVCによる固定6tapフィルタを用いる。
続いて,ステップS202にて,動きベクトルの成分情報からブロック単位でブロックの分類を実施する。具体的には,動きベクトルの水平成分および垂直成分の値から,[表2]に示す形で4種類に分類して,領域分割を行う。
Figure 2011082725
続いて,ステップS203にて,ステップS202の領域分割の結果から,領域ごとに最適化処理を行う。予測誤差エネルギー関数である式(5)を用いて,水平方向の各小数精度画素に対する補間フィルタ係数の最適化処理を行う。
Figure 2011082725
ここで,α(1≦α≦4)は分類された領域番号,Sは原画像,Pは復号済み参照画像,xおよびyはそれぞれ画像中の水平および垂直方向の位置を示す。また,〜x=x+MVx −FilterOffsetであり,MVx は事前に得られた動きベクトルの水平成分,FilterOffsetは調整のためのオフセット(水平方向フィルタ長を2で割った値)を示している。垂直方向については,〜y=y+MVy となり,MVy は動きベクトルの垂直成分を示す。wciは求めるべき水平方向フィルタ係数群ci (0≦ci <6)を示す。
続いて,ステップS204にて,ステップS203で得られた4種類の水平方向の補間フィルタ係数を用いて,フレーム内の各領域ごとに独立して,水平方向の小数画素補間(図3におけるa,b,cの補間)を実施する。
続いて,ステップS205にて,垂直方向の補間フィルタ係数の最適化処理を実施する。垂直方向の予測誤差エネルギー関数である式(6)を用いて,垂直方向の各小数画素に対する補間フィルタ係数の最適化処理を行う。
Figure 2011082725
ここで,α(1≦α≦4)は分類された領域番号,Sは原画像,^PはステップS204にて水平方向に補間処理された画像,xおよびyはそれぞれ画像中の水平および垂直方向の位置を示す。また,〜x=4・(x+MVx )で表現され,MVx は丸められた動きベクトルの水平成分を示す。垂直方向については,〜y=y+MVy −FilterOffsetで表現され,MVy は動きベクトルの垂直成分,FilterOffsetは調整のためのオフセット(フィルタ長を2で割った値)を示す。wcjは求めるべき垂直方向フィルタ係数群cj (0≦cj <6)を示す。
続いて,ステップS206にて,ステップS205で得られた4種類の垂直方向の補間フィルタ係数を用いて,フレーム内の各領域ごとに独立して,垂直方向の小数画素補間(図3におけるd〜oの補間)を実施する。
続いて,ステップS207にて,ステップS206で得られた垂直方向に補間された画像を参照画像として,再度動きベクトルの算出を行う。
続いて,ステップS208にて,各種補間フィルタ係数群を符号化する。フィルタ係数の情報は,スライスヘッダなどのヘッダファイルに挿入する。
続いて,ステップS209にて,ブロック単位で残りの情報(動きベクトル,DCT係数など)の符号化を行う。
なお,本例で述べている補間フィルタ係数の切り替え機能は,輝度信号だけでなく,色差信号にも適用可能である。また,分割数は本例では4としたが,分類の定義によって任意の数を採用することができる。
〔第3の例〕
図7は,第3の例による領域統合機能を有する適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化の処理フローチャートである。1枚のフレームを符号化する場合の,第3の例による具体的な処理の流れを,図7に従って説明する。以下では,特に断りがない限り,輝度信号での処理を仮定する。
ステップS301にて,フレームをブロック(例えば,16×16や8×8といった従来の動き予測のブロックサイズ)に分割し,ブロック単位で最適な動きベクトルを算出する。ステップS301における参照画像の小数精度画素の補間には,従来のH.264/AVCによる固定6tapフィルタを用いる。
続いて,ステップS302にて,動きベクトルの成分情報からブロック単位でブロックの分類を実施する。具体的には,動きベクトルの水平成分および垂直成分の値から,[表2]に示す形で4種類に分類して,領域分割を行う。
続いて,ステップS303にて,ステップS302で得られた領域分割の結果を分析し,孤立している領域があった場合,一般に知られている孤立点除去アルゴリズムを用いて,孤立している領域を周辺領域と同じ領域に変換する。
領域統合の事例を図8に示す。例えば,図8(A)に示すように,ある着目ブロックのブロックタイプ(領域番号)が「2」であり,周囲のブロックのブロックタイプが「1」であった場合,着目ブロックは孤立している領域であるので,図8(B)に示すように,その着目ブロックのブロックタイプを「1」に変更する領域統合を行い,領域の分類を修正する。
続いて,ステップS304にて,ステップS303の領域分割の結果から,領域ごとに最適化処理を行う。予測誤差エネルギー関数である式(7)を用いて,水平方向の各小数精度画素に対する補間フィルタ係数の最適化処理を行う。
Figure 2011082725
ここで,α(1≦α≦4)は分類された領域番号,Sは原画像,Pは復号済み参照画像,xおよびyはそれぞれ画像中の水平および垂直方向の位置を示す。また,〜x=x+MVx −FilterOffsetであり,MVx は事前に得られた動きベクトルの水平成分,FilterOffsetは調整のためのオフセット(水平方向フィルタ長を2で割った値)を示している。垂直方向については,〜y=y+MVy となり,MVy は動きベクトルの垂直成分を示す。wciは求めるべき水平方向フィルタ係数群ci (0≦ci <6)を示す。
続いて,ステップS305にて,ステップS304で得られた4種類の水平方向の補間フィルタ係数を用いて,フレーム内の各領域ごとに独立して,水平方向の小数画素補間(図3におけるa,b,cの補間)を実施する。
続いて,ステップS306にて,垂直方向の補間フィルタ係数の最適化処理を実施する。垂直方向の予測誤差エネルギー関数である式(8)を用いて,垂直方向の各小数画素に対する補間フィルタ係数の最適化処理を行う。
Figure 2011082725
ここで,α(1≦α≦4)は分類された領域番号,Sは原画像,^PはステップS305にて水平方向に補間処理された画像,xおよびyはそれぞれ画像中の水平および垂直方向の位置を示す。また,〜x=4・(x+MVx )で表現され,MVxは丸められた動きベクトルの水平成分を示す。垂直方向については,〜y=y+MVy −FilterOffsetで表現され,MVy は動きベクトルの垂直成分,FilterOffsetは調整のためのオフセット(フィルタ長を2で割った値)を示す。wcjは求めるべき垂直方向フィルタ係数群cj (0≦cj <6)を示す。
続いて,ステップS307にて,ステップS306で得られた4種類の垂直方向の補間フィルタ係数を用いて,フレーム内の各領域ごとに独立して,垂直方向の小数画素補間(図3におけるd〜oの補間)を実施する。
続いて,ステップS308にて,ステップS307で得られた垂直方向に補間された画像を参照画像として,再度動きベクトルの算出を行う。
続いて,ステップS309にて,各種補間フィルタ係数群を符号化する。フィルタ係数の情報は,スライスヘッダなどのヘッダファイルに挿入する。
続いて,ステップS310にて,ブロック単位で残りの情報(動きベクトル,DCT係数など)の符号化を行う。
なお,本例で述べている補間フィルタ係数の切り替え機能は,輝度信号だけでなく,色差信号にも適用可能である。また,分割数は本例では4としたが,分類の定義によって任意の数を採用することができる。
〔映像符号化装置の構成例〕
図9は,適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化処理を実行する映像符号化装置の構成例を示す図である。
映像符号化装置10において,領域分割部11は,入力した映像信号の符号化対象フレームを,適応的に補間フィルタ係数を切り替える単位となる複数ブロックからなる複数の領域に分割する。補間フィルタ係数切り替え部12は,領域分割部11により分割された領域ごとに,予測符号化における参照画像に対して用いる小数精度画素の補間フィルタ係数を切り替える。この切り替え対象となる補間フィルタ係数としては,例えばフィルタ係数最適化部121によって最適化されたフィルタ係数を用いる。フィルタ係数最適化部121は,領域ごとに,原画像と補間後の参照画像との予測誤差エネルギーが最小となる補間フィルタ係数を算出する。
予測信号生成部13は,参照画像補間部131と動き検出部132とを備える。参照画像補間部131は,参照画像メモリ17に格納された復号済み参照画像に,補間フィルタ係数切り替え部12が選択した補間フィルタ係数による補間フィルタを適用し,動き検出部132は,補間後の参照画像に対して動き探索を行うことにより,動きベクトルを算出する。予測信号生成部13は,動き検出部132によって算出された小数精度の動きベクトルによる動き補償により予測信号を生成する。
予測符号化部14は,入力映像信号と予測信号との残差信号を算出し,それを直交変換し,変換係数の量子化などによって予測符号化を行う。また,復号部16は,予測符号化の結果を復号し,復号画像を後の予測符号化のために参照画像メモリ17に格納する。
可変長符号化部15は,量子化された変換係数,動きベクトルを可変長符号化するとともに,領域ごとに補間フィルタ係数切り替え部12が選択した補間フィルタ係数を可変長符号化し,これらを符号化ストリームとして出力する。
〔映像符号化装置の他の構成例〕
図10は,他の映像符号化装置の構成例の一部を示している。図10に示した部分以外の構成は,前述した図9と同様である。この例は,上記第2の例と第3の例を実施する装置の構成例である。
第2の例では,領域の分割を動きベクトルに基づいて行う。そのため,動き検出部18は,入力映像信号の各ブロックについて,参照画像メモリ17に格納された復号画像を参照して動きベクトルを探索する。この動き検出部18による動き検出において,参照画像の小数精度画素の補間には,適応的に選択された補間フィルタ係数による補間フィルタを用いるのではなく,例えば従来のH.264/AVCによる固定6tapフィルタを用いる。
領域分割部11における動きベクトル分類部111は,動き検出部18が検出した動きベクトルを入力し,例えば前述した[表2]で説明した動きベクトルの分類によって,各ブロックのブロックタイプを決定する。領域分割部11は,同じブロックタイプのブロック群が一つの領域になるようにフレームを分割する。
さらに,第3の例では,分類修正部112が,図8で説明した孤立点除去による領域の統合処理などによって,ブロックの分類を修正する。すなわち,分類修正部112は,動きベクトル分類部111による分類結果から,ブロック周辺の分類状況に応じて分類情報の修正を行う。この分類の変更情報は,図9に示す可変長符号化部15で符号化して,復号側へ送信するようにしてもよい。
〔第4の例〕
図11は,第4の例による適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化に対する復号処理フローチャートである。1枚のフレームを復号する場合の,第4の例による具体的な処理の流れを,図11に従って説明する。以下では,特に断りがない限り,輝度信号での処理を仮定する。
ステップS401にて,参照画像の小数精度画素の補間に必要となる各種補間フィルタ係数の復号を行い,補間フィルタ係数群を取得する。
続いて,ステップS402にて,動きベクトルの復号を行う。復号後に[表1]に従って,ブロック単位で分類をして,領域分割を行う。
続いて,ステップS403にて,ステップS402で得られた領域分割結果から,ステップS401で得られた補間フィルタ係数の中から最適な補間フィルタ係数セットを領域ごとに選択し,参照画像の小数精度画素の復元を行う。小数精度画素復元後,ステップS402で復号した動きベクトルを用いて,復号対象ブロックの予測信号の生成を行う。
続いて,ステップS404にて,入力ビットストリームから復号対象ブロックの予測誤差信号の復号を行う。
続いて,ステップS405にて,ステップS403で得られた予測信号と,ステップS404で得られた予測誤差信号を足し合わせて,復号信号を生成する。
輝度信号での説明を行ったが,本フローは色差信号にも同様に適用できる。
〔第5の例〕
図12は,第5の例による適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化に対する復号処理フローチャートである。1枚のフレームを復号する場合の,第5の例による具体的な処理の流れを,図12に従って説明する。以下では,特に断りがない限り,輝度信号での処理を仮定する。
ステップS501にて,参照画像の小数精度画素の補間に必要となる各種補間フィルタ係数の復号を行い,補間フィルタ係数群を取得する。
続いて,ステップS502にて,動きベクトルの復号を行う。復号後に動きベクトルの成分から[表2]に従って,ブロック単位で分類をして,領域分割を行う。
続いて,ステップS503にて,ステップS502で得られた領域分割結果から,ステップS501で得られた補間フィルタ係数の中から最適な補間フィルタ係数セットを領域ごとに選択し,参照画像の小数精度画素の復元を行う。小数精度画素復元後,ステップS502で得られた動きベクトルを用いて,復号対象ブロックの予測信号の生成を行う。
続いて,ステップS504にて,入力ビットストリームから復号対象ブロックの予測誤差信号の復号を行う。
続いて,ステップS505にて,ステップS503で得られた予測信号と,ステップS504で得られた予測誤差信号を足し合わせて,復号信号を生成する。
輝度信号での説明を行ったが,本フローは色差信号にも同様に適用できる。
〔第6の例〕
図13は,第6の例による領域統合機能を有する適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化に対する復号処理フローチャートである。1枚のフレームを復号する場合の,第6の例による具体的な処理の流れを,図13に従って説明する。以下では,特に断りがない限り,輝度信号での処理を仮定する。
ステップS601にて,参照画像の小数精度画素の補間に必要となる各種補間フィルタ係数の復号を行い,補間フィルタ係数群を取得する。
続いて,ステップS602にて,動きベクトルの復号を行う。復号後に動きベクトルの成分から[表2]に従って,ブロック単位で分類をして,領域分割を行う。
続いて,ステップS603にて,ステップS602で得られた領域分割の結果を分析し,孤立している領域があった場合,一般に知られている孤立点除去アルゴリズムを用いて,孤立している領域を周辺領域と同じ領域に変換する。領域統合の事例を図8に示す。
続いて,ステップS604にて,ステップS603で得られた変換結果から,ステップS601で得られた補間フィルタ係数の中から最適な補間フィルタ係数セットを領域ごとに選択し,参照画像の小数精度画素の復元を行う。小数精度画素復元後,ステップS602で得られた動きベクトルを用いて,復号対象ブロックの予測信号の生成を行う。
続いて,ステップS605にて,入力ビットストリームから復号対象ブロックの予測誤差信号の復号を行う。
続いて,ステップS606にて,ステップS604で得られた予測信号と,ステップS605で得られた予測誤差信号を足し合わせて,復号信号を生成する。
輝度信号での説明を行ったが,本フローは色差信号にも同様に適用できる。
〔映像復号装置の構成例〕
図14は,適応補間フィルタの画面内切り替えによる符号化に対する復号処理を実行する映像復号装置の構成例を示す図である。
映像復号装置20において,復号部21は,符号化ストリームのビットストリームを入力して,量子化変換係数,動きベクトル,補間フィルタ係数群などの復号を行う。領域分割部22は,[表1]または[表2]などの分類基準に従って,復号対象フレームを適応的に補間フィルタ係数を切り替える単位となる複数ブロックからなる複数の領域に分割する。補間フィルタ係数切り替え部23は,領域分割部22により分割された領域ごとに,復号部21で復号した補間フィルタ係数を切り替える。
予測信号生成部24における参照画像補間部241は,参照画像メモリ26に格納された復号済み参照画像に,補間フィルタ係数切り替え部23から受け取った補間フィルタ係数による補間フィルタを適用し,参照画像の小数精度画素の復元を行う。予測信号生成部24は,小数精度画素の復元が行われた参照画像から,復号対象ブロックの予測信号を生成する。
予測復号部25は,復号部21で復号した量子化係数の逆量子化,逆直交変換などを行い,それにより算出された予測誤差信号と,予測信号生成部24が生成した予測信号とを足し合わせて復号画像を生成し,出力画像として出力する。また,予測復号部25が復号した復号画像は,後の予測復号のために,参照画像メモリ26に格納する。
なお,領域分割部22においては,図10で説明した符号化時の分類修正部112による領域の分類の修正と同様に,領域の分類情報を修正するようにしてもよい。
〔評価実験〕
1.実験内容
本発明の有効性を確認するために,評価実験を行い,従来手法と本発明に係る提案手法の符号化性能を比較した。図15〜図17に,従来手法と提案手法とによるレート歪み特性の評価実験の結果を示す。
具体的には,以下に示す6種類の手法(従来手法2種,本手法4種)のレート歪み特性を比較した。
・[従来手法1]H.264/AVC:従来の係数固定の6タップを用いた補間方法
・[従来手法2]SAIF on:従来の分離型適応補間フィルタを用いた方法
・[提案手法1]mvleng3:本発明による動きベクトルの長さが3以上か否かで領域を分割する方法(領域数=2)
・[提案手法2]mvx:本発明による動きベクトルの水平成分の大きさで領域を分割する方法(−3≦mvx≦−1かそれ以外か;領域数=2)
・[提案手法3]quadrant:本発明による動きベクトルの向きで領域を分割する方法(第1象限,第2象限,第3象限,第4象限;領域数=4)
・[提案手法4]ycenter:本発明による画面の上半分と下半分で領域を分割する方法(領域数=2)
2.実験条件
本発明の実施の形態で説明した手法を,次世代映像符号化参照ソフトウェアKTA(Key Technical Area)〔入手先:http://iphome.hhi.de/suehring/tml/download/KTA〕の最新版ver.2.5(2009年 8月11日リリース)に実装し,各種標準画像に対して,以下の条件で実験を行った。
・使用ソフトウェア:KTA ver.2.5
・プロファイル:Hight Profile
・GOP構造:IPPP
・符号化枚数:3枚
・量子化パラメータQP:16〜40(25点,Pフレーム),15〜39(25点,Iフレーム)
・エントロピー符号化:CABAC
・RD最適化:使用
・領域分割方法:4種類(「実験内容」の項目参照)
3.実験結果
図15〜図17のレート歪み特性の比較を示すグラフは,以下の条件による実験結果である。
・図15(A):「画像:Foreman,サイズ:CIF,QP:22および23,フレーム:先頭Pフレーム」
・図15(B):「画像:City,サイズ:720p,QP:31および32,フレーム:先頭Pフレーム」
・図16(A):「画像:Janine,サイズ:XGA,QP:16および17,フレーム:先頭Pフレーム」
・図16(B):「画像:Jets,サイズ:720p,QP:16から19の4点,フレーム:先頭Pフレーム」
・図17:「画像:Raven,サイズ:720p,QP:16から19の4点,フレーム:先頭Pフレーム」
画像Foreman(CIF:352×288)での結果は,図15(A)のとおりであり,画像City(720p:1280×720)での結果は,図15(B)のとおりであり,画像Janine(XGA:1024×768)での結果は,図16(A)のとおりであった。それぞれ横軸がフレームにて発生する符号量,縦軸が画質となっている。左上に行くほど,良い符号化性能を有していることになる。
画像によって提案手法の種類は異なるが,画像Foremanでは,動きベクトルの水平成分による分割方法(mvx),画像Cityおよび画像Janineでは,画面の上下分割方法(ycenter)が,従来の固定フィルタ補間方法(H.264)とフレーム単位の適応補間手法(SAIF on)よりも良い符号化性能を示していることが確認できた。ただし,画面分割手法によっては,従来手法に比べて劣化する場合もあった。
本実験において,動き情報による分割のために用いた閾値(動きベクトルの長さ3および水平成分−3から−1)は,最初に実験を行った画像Foremanに対して特化した閾値であり,動きベクトルの分割総数がほぼ1:1になるように設定した値である。他の画像においても同様の値を用いているが,これは各画像ごとに設定することにより,符号化特性が向上する可能性が十分にある。
また,分割数が増えるとその分割領域の数だけフィルタ係数の符号量が増大することになる。より詳細に画像の局所性に対応できることになるが,オーバーヘッドが増加すると考えられるため,分割領域数と符号化性能はトレードオフとなる可能性が高いと思われる。例えば,図15(B)のように中ビットレートでは,そのオーバヘッドが支配的になるため,画像Cityにおいてはquadrantの符号量が増大しており,従来手法よりも符号化性能が大きく劣化している。
フィルタ係数の符号量はQP値によって多少変動はあるものの,基本的には1つの領域に対して決められた数の係数を符号化することになるため,オーバーヘッドの符号量が相対的に小さくなる高ビットレートおよび高解像度の画像にて,本実施形態による提案手法の効果が高まると考えられる。高ビットレート(本実験ではQP上位の4点16〜19)および高解像度(720p)での事例を,図16(B),図17に示す。
以上により,本発明は,入力画像の種類と領域分割手法に依存するが,従来手法よりも符号化性能の改善が得られることが確認できた。
以上の映像符号化および復号の処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによっても実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
10 映像符号化装置
11,22 領域分割部
111 動きベクトル分類部
112 分類修正部
12,23 補間フィルタ係数切り替え部
121 フィルタ係数最適化部
13,24 予測信号生成部
131,241 参照画像補間部
132,18 動き検出部
14 予測符号化部
15 可変長符号化部
16,21 復号部
17,26 参照画像メモリ
20 映像復号装置
25 予測復号部

Claims (13)

  1. m×n画素(m>0,n>0)のブロック単位で動き補償を用いて映像を符号化する映像符号化方法において,
    符号化対象フレームを,適応的に補間フィルタを適用する単位となる複数ブロックからなる複数の領域に分割するステップと,
    前記分割された領域ごとに,予測符号化における参照画像に対して用いる小数精度画素の補間フィルタ係数を切り替えるステップと,
    予測符号化における参照画像に対し,前記補間フィルタ係数に基づく補間フィルタを用いて小数精度画素の補間を行い,小数精度の動き補償により予測符号化を行うステップと,
    前記補間フィルタ係数を符号化するステップとを有する
    ことを特徴とする映像符号化方法。
  2. 請求項1に記載の映像符号化方法において,
    前記補間フィルタ係数を切り替えるステップでは,
    前記領域ごとに,原画像と補間後の参照画像との予測誤差エネルギーが最小となる補間フィルタ係数を算出し,最適化された補間フィルタ係数への切り替えを行う
    ことを特徴とする映像符号化方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の映像符号化方法において,
    前記領域に分割するステップでは,
    前記ブロックの位置情報に基づく分類によって,または前記ブロックに対する動きベクトルの成分に基づく分類によって,符号化対象フレームを複数領域に分割する
    ことを特徴とする映像符号化方法。
  4. m×n画素(m>0,n>0)のブロック単位で動き補償を用いて映像を符号化する映像符号化装置において,
    符号化対象フレームを,適応的に補間フィルタを適用する単位となる複数ブロックからなる複数の領域に分割する手段と,
    前記分割された領域ごとに,予測符号化における参照画像に対して用いる小数精度画素の補間フィルタ係数を切り替える手段と,
    予測符号化における参照画像に対し,前記補間フィルタ係数に基づく補間フィルタを用いて小数精度画素の補間を行い,小数精度の動き補償により予測符号化を行う手段と,
    前記補間フィルタ係数を符号化する手段とを備える
    ことを特徴とする映像符号化装置。
  5. 請求項4に記載の映像符号化装置において,
    前記領域ごとに,原画像と補間後の参照画像との予測誤差エネルギーが最小となる補間フィルタ係数を算出し,前記切り替え対象となる補間フィルタ係数の最適化を行う手段を備える
    ことを特徴とする映像符号化装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の映像符号化装置において,
    前記領域に分割する手段は,
    前記ブロックの位置情報に基づく分類によって,または前記ブロックに対する動きベクトルの成分に基づく分類によって,符号化対象フレームを複数領域に分割する
    ことを特徴とする映像符号化装置。
  7. m×n画素(m>0,n>0)のブロック単位で動き補償を用いて映像を復号する映像復号方法において,
    小数精度画素の補間フィルタ係数を復号するステップと,
    復号対象フレームを,適応的に補間フィルタを適用する単位となる複数ブロックからなる複数の領域に分割するステップと,
    前記分割された領域ごとに,予測復号における参照画像に対して用いる小数精度画素の補間フィルタ係数を切り替えるステップと,
    予測復号における参照画像に対し,前記補間フィルタ係数に基づく補間フィルタを用いて小数精度画素の補間を行い,小数精度の動き補償により予測復号を行うステップとを有する
    ことを特徴とする映像復号方法。
  8. 請求項7に記載の映像復号方法において,
    前記領域に分割するステップでは,
    前記ブロックの位置情報に基づく分類によって,または前記ブロックに対する動きベクトルの成分に基づく分類によって,復号対象フレームを複数領域に分割する
    ことを特徴とする映像復号方法。
  9. m×n画素(m>0,n>0)のブロック単位で動き補償を用いて映像を復号する映像復号装置において,
    小数精度画素の補間フィルタ係数を復号する手段と,
    復号対象フレームを,適応的に補間フィルタを適用する単位となる複数ブロックからなる複数の領域に分割する手段と,
    前記分割された領域ごとに,予測復号における参照画像に対して用いる小数精度画素の補間フィルタ係数を切り替える手段と,
    予測復号における参照画像に対し,前記補間フィルタ係数に基づく補間フィルタを用いて小数精度画素の補間を行い,小数精度の動き補償により予測復号を行う手段とを備える
    ことを特徴とする映像復号装置。
  10. 請求項9に記載の映像復号装置において,
    前記領域に分割する手段では,
    前記ブロックの位置情報に基づく分類によって,または前記ブロックに対する動きベクトルの成分に基づく分類によって,復号対象フレームを複数領域に分割する
    ことを特徴とする映像復号装置。
  11. m×n画素(m>0,n>0)のブロック単位で動き補償を用いて映像を符号化し,復号する映像符号化・復号方法において,
    映像符号化時に,
    符号化対象フレームを,適応的に補間フィルタを適用する単位となる複数ブロックからなる複数の領域に分割するステップと,
    前記分割された領域ごとに,予測符号化における参照画像に対して用いる小数精度画素の補間フィルタ係数を切り替えるステップと,
    予測符号化における参照画像に対し,前記補間フィルタ係数に基づく補間フィルタを用いて小数精度画素の補間を行い,小数精度の動き補償により予測符号化を行うステップと,
    前記補間フィルタ係数を符号化するステップとを実行し,
    映像復号時に,
    小数精度画素の補間フィルタ係数を復号するステップと,
    復号対象フレームを,適応的に補間フィルタを適用する単位となる複数ブロックからなる複数の領域に分割するステップと,
    前記分割された領域ごとに,予測復号における参照画像に対して用いる小数精度画素の補間フィルタ係数を切り替えるステップと,
    予測復号における参照画像に対し,前記補間フィルタ係数に基づく補間フィルタを用いて小数精度画素の補間を行い,小数精度の動き補償により予測復号を行うステップとを実行する
    ことを特徴とする映像符号化・復号方法。
  12. 請求項1,請求項2または請求項3に記載の映像符号化方法を,コンピュータに実行させるための映像符号化プログラム。
  13. 請求項7または請求項8に記載の映像復号方法を,コンピュータに実行させるための映像復号プログラム。
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