JP2011081319A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動レンズ枠を移動させて位置決め部に当接させて、拡大観察状態と通常観察状態とを素早く切り替えることが可能で、挿入部先端部の細径化、或いは硬質部長の短縮化を可能にする撮像装置を提供すること。
【解決手段】撮像装置30は、移動レンズ45を備え、光軸方向に進退可能で、位置規制部43a、43bによって前進位置及び後退位置に規定される移動レンズ枠42と、移動レンズ枠42の基端面に当接し、移動レンズ枠42を常時、前進位置に保持する保持力を有する第1後バネ62と、モーター70等の動力によって、移動レンズ枠42を移動させる移動レンズ枠移動機構部50と、移動レンズ枠移動機構部50からの動力に移動レンズ枠42を進退させる状態、又は進退する移動レンズ枠42が前進位置又は後退位置に到達する際、移動レンズ枠42から移動レンズ枠移動機構部50に衝撃が直接、伝達されない状態に切り替えるナット54とを具備している。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば内視鏡に配設される対物光学系の光学特性を可変させる移動レンズ枠を備える撮像装置に関する。
電子内視鏡は、生体内の観察、処置等、又は工業用のプラント設備内の検査、修理等のため広く用いられている。内視鏡観察においては、観察部位、或いは観察の目的等によって観察対象部に対する焦点深度、結像倍率、視野角等、光学特性を変更することが可能なものが望まれている。
近年においては、撮像装置に含まれる対物レンズ群のうちの1つ、又は複数の光学レンズを光軸方向に移動可能に構成して、光学特性の調整、変更を可能にした撮像装置が知られている。
通常観察及び拡大観察が可能な内視鏡では、挿入部内に内蔵される撮像装置内に光学レンズを有する移動レンズ枠を光軸方向に移動させる移動機構が備えられている。移動レンズ枠は、例えば内視鏡挿入部の先端側に移動されているとき通常観察状態となり、基端側に移動されるにしたがって拡大観察状態になる。そして、移動レンズ枠が、最も基端側に移動されたとき、最大観察状態になる。
つまり、移動レンズが、先端側の所定位置に配置されることによって所定の通常観察状態を得られ、基端側の所定位置に配置されることによって最大観察状態を得られる構成になっている。
なお、内視鏡の撮像装置において、移動レンズの移動量は、微少量、例えば0.3mm−1.0mmの範囲に設定される。
また、移動機構として、移動レンズ枠に接続されたワイヤーを操作部に設けられた操作レバー又は駆動モーターによって進退させる機構、或いは、内視鏡挿入部内に付勢バネと形状記憶合金とを設け、通電すること及び通電を停止することによって移動レンズ枠を進退させる機構等が公知である。
これら移動機構によれば、移動レンズは、移動レンズ枠の一部、或いは、移動レンズ枠に一体な部材が、先端側位置決め部材に当接することにより先端側所定位置に配置され、基端側位置決め部材に当接することにより基端側所定位置に配置されるようになっている。
また、特許文献1には、比較的簡素な構成で可動レンズ(前述の移動レンズに相当する)の位置選択を多段化し、且つ高精度を確保した内視鏡装置が示されている。この内視鏡装置では、可動レンズ部(前述の移動レンズ枠に相当する)を可動ストロークの前端側位置及び後端側位置に加えて、可動ストロークの中間位置に保持することができるようになっている。そして、この内視鏡装置では、ワイヤーを移動させる操作部本体に設けられたケース体にマグネットを設けるとともに、収容凹部にも前記マグネットとは逆極性のマグネットを複数設けて、可動レンズ部を可動ストロークの前端側位置、中間位置、後端側位置に保持する構成である。
特開2000−221415号公報
しかしながら、上記移動機構において、例えば駆動モーターによるワイヤーの移動に伴って移動されている移動レンズ枠が、位置決め部材に突き当たって(衝突して)停止する構成である場合、移動レンズ枠と位置決め部材とが衝突した際の衝撃力によって撮像装置に不具合が発生するおそれがある。また、移動レンズ枠が位置決め部材に突き当たることにより、移動レンズ枠の移動が突然停止されることにより、ワイヤーに大きな負荷がかかってワイヤーが劣化するおそれある。また、移動レンズ枠が突然停止されることによって、駆動状態の駆動モーター或いは該モーターの駆動力をワイヤーに伝達する歯車列等も急停止されるため、駆動モーター、歯車に大きな負荷がかかって破損するおそれ等があった。
これら不具合を解消するため、駆動モーターによるワイヤーの進退速度を減じて衝突時の衝撃力を小さくする構成にした場合、ワイヤーによる進退速度が遅くなって、観察状態の切り替えを速やかに行えなくなる不具合が生じる。
一方、移動レンズ枠が位置決め部材に衝突する不具合を解消する目的で、撮像装置に光学センサー、圧電センサー等のセンサーを設けた場合、移動機構が複雑化、大型化して挿入部先端部の太径化、或いは硬質長が増大する不具合が生じる。
また、特許文献1においても、可動レンズ部は、固定レンズ鏡筒の内腔部後端面に当接したところで可動ストロークの後端側位置に保持され、操作ワイヤーの先端部が固定レンズ鏡筒のストッパー部に当接したところで可動ストロークの前端側位置に保持される構成である。したがって、上述した衝撃による不具合が発生する。加えて、可動レンズ部を、マグネットの吸着力によって可動ストロークの前端側位置、中間位置、後端側位置に保持させる構成では、可動レンズ部を一端側から他端側まで移動して、観察状態を最大観察状態から通常観察状態に切り替える際、マグネット同士の吸着状態を解除する操作、及び、中間位置で吸着されることなく通過させる操作をスムーズに行うことが難しく、観察状態を速やかに切り替えることが困難であった。
なお、移動機構に静電アクチュエータ、直動カムを用いた場合、移動レンズを移動させるための機構が大型化して、挿入部先端部の太径化、硬質長の増大を招く。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、移動レンズ枠を移動させて位置決め部に当接させて、最大観察状態と通常観察状態とを素早く切り替えることが可能で、挿入部先端部の細径化、或いは硬質部長の短縮化を可能にする撮像装置を提供することを目的にしている。
本発明の撮像装置は、光学レンズを備え、光軸方向に進退可能で、位置規制部によって前進位置及び後退位置に規定される移動レンズ枠と、前記移動レンズ枠の基端面に当接配置され、当該移動レンズ枠を常時、前進位置に保持する保持力を有する前進位置保持部材と、手動による動力或いはアクチュエータによる動力によって、前記移動レンズ枠を移動させる移動レンズ枠移動機構部と、前記移動レンズ枠移動機構部から前記移動レンズ枠に動力が伝達されて当該移動レンズ枠を進退させる状態、又は進退する前記移動レンズ枠が前記前進位置又は前記後退位置に到達した際、前記移動レンズ枠から前記移動レンズ枠移動機構部に衝撃力が伝達されない状態に切り替える伝達状態切替部と、を具備している。
本発明によれば、移動レンズ枠を移動させて位置決め部に当接させて、最大観察状態と通常観察状態とを素早く切り替えることが可能で、挿入部先端部の細径化、或いは硬質部長の短縮化を可能にする撮像装置を実現できる。
図1乃至図7は本発明の第1実施形態に係り、図1は電子内視鏡システムを説明する 電子内視鏡の先端部に配置されたレンズユニットに移動機構部を備える撮像装置を説明する図 図2の矢印Y3−矢印Y3線断面図であり、先端部に配置された移動機構部によって移動される移動レンズ枠を説明する正面図 移動機構部の作用を説明する図であり、駆動モーターが回転を開始した状態を説明する図 移動機構部の作用を説明する図であり、ナットが移動レンズ枠に当接して、移動を開始する状態を説明する図 移動機構部の作用を説明する図であり、移動している移動レンズ枠によって第1後バネが圧縮されて、移動レンズ枠が第2後バネに当接した状態を説明する図 移動機構部の作用を説明する図であり、移動レンズ枠が後退位置規制部に当接している状態を説明する図 第1実施形態の変形例にかかり、第1後バネ及び第2後バネを直列に配置したレンズユニットを説明する図 変形例の移動機構部の作用を説明する図であり、駆動モーターが回転を開始した状態を説明する図 変形例の移動機構部の作用を説明する図であり、ナットが移動レンズ枠に当接して、移動を開始する状態を説明する図 変形例の移動機構部の作用を説明する図であり、移動している移動レンズ枠によって第1後バネが圧縮されて、第2後バネのバネ力が移動レンズ枠に作用している状態を説明する図 変形例の移動機構部の作用を説明する図であり、移動レンズ枠が後退位置規制部に当接している状態を説明する図 第1後バネと第2後バネとを一体に構成した緩衝バネを説明する図 第2実施形態の移動機構部の作用を説明する図であり、駆動モーターが回転を開始した状態を説明する図 第2実施形態の移動機構部の作用を説明する図であり、前バネのバネ力と後バネのバネ力が釣り合って、移動レンズ枠が凸部付ナットの移動に伴って移動可能な状態を説明する図 第2実施形態移動機構部の作用を説明する図であり、移動レンズ枠が後退位置規制部に当接した状態を説明する図 移動機構部の作用を説明する図であり、移動レンズ枠が後退位置規制部に当接した後、凸部付ナットが後退して停止した状態を説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1−図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1に示すように電子内視鏡システム1は、後述する撮像装置を備えた電子内視鏡(以下、内視鏡と略記する)2、と、光源装置3と、ビデオプロセッサ4と、表示装置であるカラーモニター5とで構成されている。例えば、ビデオプロセッサ4には後述するドライブワイヤーを駆動させる駆動モーターに電力を供給する電源部((不図示))が設けられている。
内視鏡2は、挿入部6と、操作部7と、操作部7から延出するユニバーサルコード8とを備えて構成されている。
挿入部6は、一端である先端から順に、先端部9、湾曲部10、及び可撓管部11を連設して構成されている。先端部9の先端面には、図示しない先端開口、観察窓、複数の照明窓、洗浄ノズル等が配設されている。観察窓の背面側には撮像装置が配設されている。また、複数の照明窓の背面側には、光源装置3からの照明光を伝送する、ライトガイドバンドルが臨まれている。なお、照明窓の背面側にライドガイドバンドルの代わりに、LED等の発光素子を配設する構成であってもよい。
操作部7は、把持部を兼ねる操作部本体12を備え、その操作部本体12には湾曲操作ノブ13,14を備えた湾曲操作部15と、送気送水ボタン16と、吸引ボタン17と、複数のスイッチ18とから構成されている。スイッチ18は、主に撮像機能を制御するスイッチであり、例えば、観察状態を通常観察又は拡大観察に切り替える観察切替スイッチ、表示画像の明るさを調整するブライトネススイッチ、該モニター5に表示されている内視鏡画像の録画を指示する画像録画スイッチ、該モニター5に表示されている内視鏡画像を静止させる画像静止スイッチ等である。符号19は鉗子口であり、生検鉗子等の処置具が挿通される処置具チャンネルに連通している。
ユニバーサルコード8の端部にはスコープコネクタ8aが設けられ、このスコープコネクタ8aは光源装置3に着脱自在に接続される。スコープコネクタ8aの側部には、撮像装置用ケーブル20の一端が着脱自在に接続される。撮像装置用ケーブル20の他端はビデオプロセッサ4に着脱自在に接続される。
符号21は操作ユニットである。操作ユニット21は、滅菌消毒が可能なシート状部材22で形成されている。操作ユニット21は、例えば、第1スイッチ23、第2スイッチ24、及び第3スイッチ25と、各スイッチ23、24、25に対応する発信機23a、24a、25aを備えて構成されている。各スイッチ23、24、25及び各発信機23a、24a、25aは、シート状部材22に水密に設けられている。スイッチ23、24、25は、ボタン式、感圧素子で構成され、スイッチ23、24、25の操作面がシート状部材22の表面に露出している。
操作ユニット21は、図中の破線に示すように挿入部6の操作部7側、或いはユニバーサルコード8の操作部側等に例えば巻いた状態で取り付けられるようになっている。そして、スイッチ23、24、25から出力される信号は、それぞれの発信機23a、24a、25aから例えば光源装置3の受信機(不図示)、或いはビデオプロセッサ4の受信機(不図示)等に無線で送信される。
本実施形態においては、第1スイッチ23を観察状態を通常観察に切り替える指示を行うためのスイッチとし、第3スイッチ25を観察状態を拡大観察に切り替える指示を行うためのスイッチとしている。つまり、本実施形態の電子内視鏡システム1においては、操作部7のスイッチ18である観察切替スイッチの他に観察状態を切り替える指示を行うためのスイッチが取り付け可能になっている。
なお、操作ユニット21は、観察切替スイッチに限定されるものではなく、例えば、高周波焼灼装置を操作するためのスイッチ、気腹装置を操作するためのスイッチ等、フットスイッチの代わりに使用すること等が可能である。
また、操作ユニット21の裏面に例えばマグネットシートを貼付し、内視鏡2の例えば操作部7等に磁性体を配設することにより、操作ユニット21を操作部7の任意の位置に取り付けること等が可能になる。
図2、図3を参照して撮像装置について説明する。
図2に示すように挿入部6の先端部9には撮像装置30が設けられている。符号70は駆動モーターであり、駆動モーター70は操作部7内に設けられている。
図2、図3に示すように先端部9は、先端硬性部材26を備えて構成されている。先端硬性部材26には、撮像装置配置用孔27、照明用孔28a、28b、処置具チャンネル用孔29等が形成されている。符号29aはチャンネルチューブであり、符号29bは口金である。
図2に示すように撮像装置30は、素子ユニット31とレンズユニット40とを備えて構成されている。
素子ユニット31は、撮像素子32と、素子枠33と、第1回路基板34と、第2回路基板35と、信号ケーブル36と、撮像装置外装枠(以下、撮像枠と記載する)37とを主に備えて構成されている。
撮像素子32は、CCD、CMOS等である。撮像素子32の受光面側には、光学部材であるカバーレンズ38が接着固定されている。カバーレンズ38の一面は、撮像素子32の受光面に配置されている。
素子枠33は、例えばステンレス鋼で形成され、素子枠33の内面にはカバーレンズ38が接着によって一体的に固定されている。素子枠33の先端部内面には、レンズユニット40を構成する後述するレンズ枠41の基端部が配置される。レンズ枠41と素子枠33とは、ピント等の位置調整を完了した後、例えば半田によって一体に接合される。
第1回路基板34は、積層基板であり、第2回路基板35は、柔軟性を有する例えばフレキシブルプリント基板である。回路基板34、35には図示しない各種電子部品が実装されている。第1回路基板34には撮像素子32が電気的に接続され、第2回路基板35には信号ケーブル36内の信号線36aが接続されている。
信号ケーブル36は、複数の信号線36aを内挿し、信号ケーブル36の基端部は、挿入部6、操作部7、ユニバーサルコード8内を挿通して前記スコープコネクタ8a内に延出している。
撮像枠37は、撮像素子32、電子部品を実装した回路基板34、35、第2回路基板35に接続された信号ケーブル36の一部等を覆い包む。撮像枠37は、例えば、熱収縮チューブにより構成される。
なお、撮像枠37内の空間には絶縁性の封止樹脂(不図示)が充填される。封止樹脂は、第1回路基板34と撮像素子32との電気的な接続部の周囲、回路基板34、35に実装された電子部品の周囲、カバーレンズ38及び撮像素子32の周囲、信号ケーブル36と第2回路基板35との接続部を封止する。
図2、図3に示すようにレンズユニット40は、レンズ枠41と、移動レンズ枠42と、移動レンズ枠移動機構部(以下、移動機構部と略記する)50とを主に備えて構成されている。移動レンズ枠42は、進退移動して後述する移動レンズを光軸方向に対して進退させる。
移動機構部50は、駆動力伝達ワイヤー(以下、ドライブワイヤーと記載する)51と、連結部材52と、ネジ溝付シャフト(以下、リードスクリューと記載する)53と、ナット54と、前側緩衝部55と、後側緩衝部56とで構成されている。
前側緩衝部55は、第1衝撃緩和部材である前バネ61で構成され、後側緩衝部56は前進位置保持部材である第1後バネ62及び第2衝撃緩和部材である第2後バネ63で構成されている。バネ61、62、63は、リードスクリュー53に対して摺動自在に配置される。
なお、符号43はスリットであり、レンズ枠41に形成されている。スリット43には、移動レンズ枠42の突起部42aが配置される。スリット43の先端側端面は、移動レンズ枠42の前進位置を規制する前進位置規制部(以下、ワイド端(W端)と略記する)43aであり、スリット43の基端側端面は、移動レンズ枠42の後退位置を規制する後退位置規制部(以下、テレ端(T端)と略記する)43bである。
突起部42aには貫通孔42bが形成されている。貫通孔42bにはリードスクリュー53が挿通される。符号44は先端レンズであり、レンズ枠41の先端側凹部41aに配置される。符号45は移動レンズであり、移動レンズ枠42に配置される。
符号46は前側ホルダーであり、レンズ枠41の例えば先端側の所定位置に固定されている。前側ホルダー46には、前バネ61の先端部が配置される凹部46aが形成されている。符号47は後側ホルダーであり、素子枠33の例えば先端側の所定位置に固定されている。後側ホルダー47は、先端側凹部47aと、基端側凹部47bと、連通孔47cとを備えて構成されている。連通孔47cは、先端側凹部47aと基端側凹部47bとを連通する。先端側凹部47aには第1後バネ62及び第2後バネ63の基端部が配置される。連通孔47cにはリードスクリュー53が挿通される。
ドライブワイヤー51は、回転力を伝達する伝達部材であって、一端部が駆動モーター70に連結されて、時計回りの回転駆動力、及び反時計回りの回転駆動力を伝達する。ドライブワイヤー51の他端部には連結部材52を構成する雌ネジ部材52aが一体的に固定されている。
リードスクリュー53は、シャフト部材であって、外周面には雄ネジ部を形成する螺旋突起を設けられている。リードスクリュー53の一端部には連結部材52を構成する雄ネジ部材52bが一体的に固定されている。
リードスクリュー53の他端部は、後側ホルダー47の基端側凹部47b、連通孔47c、先端側凹部47a、移動レンズ枠42の貫通孔42bを通過して前側ホルダー46の凹部46a内に回動自在に保持される。
雄ネジ部材52bと雌ネジ部材52aとは螺合固定後、例えば接着剤を塗布して強固に一体的に固定されている。したがって、ドライブワイヤー51が回転することによって、該ワイヤー51に固定されたリードスクリュー53もワイヤー51の回転に伴って回転する。
なお、雄ネジ部材52bと雌ネジ部材52aとを、接着剤の代わりに半田で固定するようにしてもよい。
ナット54は、リードスクリュー53の螺旋突起に螺合する雌ネジ部を形成する螺旋溝を有する。ナット54は、リードスクリュー53に対して螺合状態で配置される。ナット54は、伝達状態切替部を兼用し、リードスクリュー53の回転時に、リードスクリュー53上を進退する構成になっている。
そのため、ナット54は、図示しない回転防止機構によってリードスクリュー53の回転に伴って回転することが規制されている。また、ナット54は、移動レンズ枠42がW端43aに突き当たっている状態において、前側ホルダー46の基端面と移動レンズ枠42の先端面とに当接することなく配置される。
なお、回転防止機構としては、例えば、撮像装置配置用孔27の例えば壁に設けられる凸部と、この凸部が係入するナット54に形成される凹部とによる構成、或いは、壁に設けられる凹部と、この凹部に係入するナット54に形成される凸部とによる構成である。
前側緩衝部55である前バネ61は、緩衝部材と伝達状態切替部とを兼用し、ナット54の先端側に配置される。前バネ61の基端面は、ナット54の先端面に当接する。前バネ61は、ナット54を常時移動レンズ枠42に押し当てる所定のバネ力を有する。即ち、前バネ61は、ナット54がリードスクリュー53の回転に伴って後退して移動レンズ枠42に当接された状態において、ナット54を移動レンズ枠42に押し付けてその当接状態を保持する。
そして、その保持状態において、リードスクリュー53の回転力が、ナット54を介して移動レンズ枠42に伝達される。
後側緩衝部56を構成する第1後バネ62は、移動レンズ枠42を常に先端側に付勢するバネ力を有する。第1後バネ62は、ナット54が移動レンズ枠42から離間されている状態においては、バネ力によって移動レンズ枠42をW端43aに突き当て、安定した状態で保持する。
本実施形態において、第2後バネ63は緩衝部材であって、第1後バネ62のバネ定数より大きなバネ定数を有し、第1後バネ62の例えば内部側に配置される。即ち、第1後バネ62及び第2後バネ63は、リードスクリュー53に対して、いわゆる、並列に配置される。
第2後バネ63は、移動レンズ枠42の移動に伴って第1後バネ62が所定量圧縮された状態において、移動レンズ枠42の基端面に当接して該枠42がT端43bに突き当たる際の衝撃を緩和する所定のバネ力を有する保護バネである。
第1後バネ62と、この第1後バネ62の内部に配置される第2後バネ63とを比較すると、第1後バネ62が第2後バネ63よりも太径で、長さ寸法は第1後バネ62が第2後バネ63より長い。また、第1後バネ62の内部に第2後バネ63が配置された状態で、第1後バネ62と第2後バネ63とが引っかかることを防止するため、バネ62、63の線経及びピッチが所定の値で設定されている。
駆動モーター70は、例えばステッピングモーターであり、移動距離に対応するパルス数より、所定の割合だけ多くのパルス数だけ回転してナット54をリードスクリュー53上で進退移動させるように設定されている。
なお、本実施形態において、内視鏡2による観察を開始する際、レンズユニット40の移動レンズ枠42は、W端43aに突き当てられて、通常観察状態になっている。そして、移動レンズ枠42が移動されてT端43bに突き当てられることにより、拡大観察状態になる。また、本実施形態においては、前進位置規制部をW端43aとしているが、前進位置規制部がT端となるように光学系を構成するようにしてもよい。
上述のように構成したレンズユニット40を備える撮像装置30の作用を説明する。
術者は、通常観察状態において、ポリープ等を発見したとき、例えば操作ユニット21の第3スイッチ25を押す。すると、発信機25aから信号が出力され、その信号がビデオプロセッサ4の受信機で受信され、ビデオプロセッサ4は観察状態を拡大観察に切り替えるための信号を駆動モーター70に出力する。
駆動モーター70は、移動レンズ45を前方から後方に移動させるため、モーター軸(不図示)を時計回りに所定の回転速度で回転させる。
駆動モーター70のモーター軸の回転は、ドライブワイヤー51に伝達されて、ドライブワイヤー51が、図4の矢印Y4aに示すように回転する。その後、ドライブワイヤー51の回転は、連結部材52、リードスクリュー53を介してナット54に伝達される。
このことによって、ナット54は、単独で矢印Y4b方向に移動を開始し、その後、図5に示すように移動レンズ枠42の先端面に当接する。すると、ナット54は、第1後バネ62のバネ力に抗して移動レンズ枠42を矢印Y5に示すようにT端43bに向けて所定の速度で移動していく。その後、移動レンズ枠42は、リードスクリュー53の回転によって移動するナット54と共に所定の速度で移動を続ける。
そして、移動レンズ枠42の移動に伴って第1後バネ62が所定量圧縮されたとき、図6に示すように移動レンズ枠42の基端面が第2後バネ63に接触する。すると、第2後バネ63のバネ力によって、移動レンズ枠42の移動速度が徐々に減速される。その後、移動速度が減速された移動レンズ枠42が図7に示すようにT端43bに突き当たる。このことによって、移動レンズ45が拡大観察位置に配置されて、モニター5の画面上にポリープの拡大観察画像が表示される。
駆動モーター70は、移動レンズ枠42がT端43bに突き当たった後も、所定のパルス数に到達するまで駆動を続け、所定のパルス数に到達した後、駆動を停止する。駆動停止後、移動レンズ枠42は、T端43bに突き当たった状態で保持される。
なお、移動レンズ枠42がT端43bに突き当たった状態で、所定のパルス分だけ駆動モーター70が駆動されているとき、該モーター70は滑り状態になって、モーターへの負荷が増大することを防止する。また、移動レンズ枠42がT端43bに突き当たった状態のとき、バネ62、63は圧縮されるが密着状態には至らない。
拡大観察画像による観察を終了すると、術者は、観察状態を元の通常観察状態に復帰させるため、操作ユニット21の第1スイッチ23を押す。すると、発信機23aから信号が出力され、その信号がビデオプロセッサ4の受信機で受信され、ビデオプロセッサ4は観察状態を通常観察状態に切り替える(戻す)ための信号を駆動モーター70に出力する。
駆動モーター70は、移動レンズ45を後方から前方に移動させるため、モーター軸(不図示)を反時計回りに所定の回転速度で回転させる。
駆動モーター70のモーター軸の回転は、ドライブワイヤー51に伝達されて、ドライブワイヤー51が、図7の矢印Y7aに示すように回転する。その後、ドライブワイヤー51の回転は、連結部材52、リードスクリュー53を介してナット54に伝達される。
このことによって、ナット54は、単独で矢印Y7b方向に移動を開始する。そして、ナット54の移動開始と同時に、第1後バネ62のバネ力及び第2後バネ63のバネ力によって移動レンズ枠42が押圧され、該移動レンズ枠42もW端43aに向かって移動を開始する。
そして、ナット54が、リードスクリュー53の回転によって移動を続けると図6に示すように第2後バネ63が自然長状態になる。この後、移動レンズ枠42は、ナット54の移動と第1後バネ62のバネ力とによって移動を続け、図5に示すようW端43aに突き当たる。
このとき、駆動モーター70は、移動レンズ枠42がW端43aに突き当たると同時に停止されることなく、所定のパルス数に到達するまでの間、駆動を続ける。すなわち、ナット54は、移動レンズ枠42がW端43aに突き当たった後、前バネ61のバネ力に抗して移動を続け、図4に示すように移動レンズ枠42から離間し、かつ前側ホルダー46の基端面から離間した位置まで移動されて停止する。
このように、後側緩衝部56を、所定のバネ力を有する第1後バネ62及び第2後バネ63で構成したことによって、所定の速度でT端43bに向かって移動する移動レンズ枠42を、T端43bに当接する直前で減速させて、言い換えれば、衝撃を緩和した状態でT端43bに突き当てることができる。
この結果、駆動モーター70が急激に停止されることによってモーター及び歯車等に大きな負荷が急激に働く不具合が防止することができる。したがって、第1後バネ62及び移動レンズ枠42を含むレンズユニット40の寿命を延ばすことができる。
加えて、後方に移動する移動レンズ枠42の移動速度をさらに高速にすることも可能になる。
また、駆動モーター70のパルス数を予め所定の割合だけ多く出力させる設定にしたことによって、T端43b側への移動状態においては、第1後バネ62のバネ力及び第2後バネ63のバネ力に抗して移動レンズ枠42を確実にT端43bに当接させることができる。
また、移動レンズ枠42がT端43bに突き当たる直前から、バネ力が増大して移動レンズ枠42の移動速度が減速されにしたがって、駆動モーター70の回転も徐々に減速されるため、当接状態後、所定のパルス分だけ駆動モーター70が駆動されているとき、滑り状態になって、モーターにかかる負荷の緩和を図ることができる。
一方、W端43a側への移動状態においては、移動レンズ枠42がW端43aに突き当たった際に、駆動モーター70が停止されることなく、駆動モーター70の駆動力によってナット54だけを所定のパルス分移動させる。したがって、移動レンズ枠42がW端43aに突き当たったとき、移動レンズ枠42から駆動モーター70に衝撃が伝達されること、および、リードスクリュー53、ドライブワイヤー51、駆動モーター70に、急停止による急激な負荷がかかることを防止することができる。このように何処にも過負荷を掛けることがないので、前バネ61及び移動レンズ枠42を含むレンズユニット40の寿命を延ばすことができる。
図8−図12を参照して第1実施形態の変形例を説明する。
図8に示すように本実施形態のレンズユニット40Aは、後側緩衝部56Aの構成が前記第1実施形態と異なっている。即ち、後側緩衝部56Aは、外径寸法が略同形な第1後バネ62Aと第2後バネ63Aとで構成されている。そして、バネ62A、63Aは、第1後バネ62Aを移動レンズ枠42に近接させてリードスクリュー53に対して直列に配置されている。
このように、バネ62A、63Aをリードスクリュー53に直列に配置させたことにより、後側ホルダー47Aの先端側凹部47aの内径寸法を小さくして後側ホルダー47Aの外径を、破線に示す第1実施形態の後側ホルダー47の外径より小さくして、撮像装置30の寸法Lを寸法tだけ小さくして先端部9の小径化を実現することができる。
なお、バネ62A、63Aをリードスクリュー53に対して直列に配置させたことにより、先端部9の硬質長が増大される。そのため、内視鏡に求められる特徴が小径化の場合には2つのバネを直列に配置させる構成を採り、内視鏡に求められる特徴が硬質長を短くすることである場合には2つのバネを並列に配置させる構成を採るとよい。
ここで、レンズユニット40Aの作用を簡単に説明する。
駆動モーター70が駆動されて、ドライブワイヤー51が、図9の矢印Y9aに示すように回転を開始すると、このドライブワイヤー51の回転が、連結部材52、リードスクリュー53を介してナット54に伝達される。すると、ナット54は、単独で矢印Y9b方向に移動し、その後、図10に示すように移動レンズ枠42の先端面に当接する。
すると、ナット54は、第1後バネ62Aのバネ力に抗して移動レンズ枠42を矢印Y10に示すようにT端43bに向けて所定の速度で移動させていく。その後、移動レンズ枠42は、リードスクリュー53の回転によって移動するナット54と共に所定の速度で移動を続ける。
そして、移動レンズ枠42の移動に伴って第1後バネ62Aが図11に示すように略密着状態になった、第2後バネ63Aのバネ力によって、移動レンズ枠42の移動速度が減速される。その後、移動速度が減速された移動レンズ枠42が図12に示すようにT端43bに突き当たる。このことによって、移動レンズ45が拡大観察位置に配置されて、モニター5の画面上に拡大観察画像が表示される。
拡大観察画像による観察を終了すると、術者は、観察状態を元の通常観察状態に復帰させる。即ち、駆動モーター70のモーター軸の回転を、図12の矢印Y12aに示すように逆回転させる。その後、ドライブワイヤー51の回転は、連結部材52、リードスクリュー53を介してナット54に伝達される。
このことによって、ナット54は、単独で矢印Y12b方向に移動を開始する。そして、ナット54の移動開始と同時に、第1後バネ62Aのバネ力及び第2後バネ63Aのバネ力によって押されて移動レンズ枠42もW端43aに向かって移動を開始する。
そして、ナット54が、リードスクリュー53の回転によって移動を続けると図11に示すように第2後バネ63Aが自然長状態になる。この後、移動レンズ枠42は、第1後バネ62Aのバネ力によってナット54の移動に伴って移動を続け、図10に示すようW端43aに移動レンズ枠42が突き当たる。
駆動モーター70は、移動レンズ枠42がW端43aに突き当たると同時に停止されることなく、パルス数が所定数に到達するまで駆動する。このため、ナット54は、移動レンズ枠42がT端43bに突き当たった後、前バネ61のバネ力に抗して移動を続け、図9に示すように移動レンズ枠42から離間し、かつ前側ホルダー46の基端面からも離間した位置で停止する。
このように、後側緩衝部56Aを所定のバネ力を有する第1後バネ62A及び第2後バネ63Aで構成し、これらバネ62A、63Aをリードスクリュー53に対して直列に配置させることによって、上述した第1実施形態と同様の作用、及び効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態においては、所定のバネ力を有する第1後バネ62A及び第2後バネ63Aを、リードスクリュー53に対して直列に配置して後側緩衝部56Aを構成するとしている。しかし、図13に示すように第1後バネ62Aと第2後バネ63Aとを一体に構成した緩衝バネ64を配置して後側緩衝部56Bとするようにしてもよい。
図14−図17を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
図14に示すように本実施形態のレンズユニット40Bは、レンズ枠41と、移動レンズ枠42Cと、移動機構部80とを主に備えて構成されている。
移動機構部80は、ドライブワイヤー51と、連結部材52と、リードスクリュー53と、凸部付ナット81と、バランスプレート82と、前側緩衝部55Bを構成する前バネ83と、後側緩衝部56Bを構成する後バネ84とで構成されている。
本実施形態のリードスクリュー53の他端部は、凸部付ナット81が有する雌ネジを形成する螺旋溝85に螺合配置される。凸部付ナット81は、伝達状態切替部であって、螺旋溝85を備えるナット本体86と、円柱形状の凸部87とを備えて構成されている。ナット本体86には回転防止機構として、例えば素子枠33の壁に設けられる凸部(不図示)に係入する凹部(不図示)が形成されている。凸部87は、移動レンズ枠42Cに形成されている貫通孔42bに所定の嵌め合いで進退自在に挿通される。
移動レンズ枠42Cの突起部42aの先端面側には、貫通孔42bに同心な凹部42dが形成されている。凹部42d内にはバランスプレート82が配置される。バランスプレート82は、凹部42dにおいて摺動自在な伝達状態切替部であって、前記貫通孔42bの先端側開口を塞ぐように構成されている。本実施形態において、リードスクリュー53が回転状態になると、凸部付ナット81が矢印Y14bに示すように前進、後退して、凸部87が貫通孔42b内及び凹部42d内を移動する。そして、凸部87の先端面は、バランスプレート82に突き当たった状態で所定量前進する構成になっている。
符号88は、回転保持ブロックである。回転保持ブロック88は、リードスクリュー53を保持して安定した回転を得る目的、及び、凸部付ナット81の基端面の移動位置を規定して貫通孔42bに突没自在な凸部87が貫通孔42bの基端側開口から脱落することを防止している。
前バネ83の先端部は、前側ホルダー46の凹部46aに配置される。前バネ83の基端部は、移動レンズ枠42Cの凹部42d内に配置され、その基端面がバランスプレート82の先端面に当接する。
前バネ83は、第1衝撃緩和部材であって、バランスプレート82を常時押圧する所定のバネ力を有している。前バネ83のバネ力によってバランスプレート82が押圧されている状態において、そのバネ力は、凸部87の先端面、又は、移動レンズ枠42Cの凹部42dの底面の何れかに伝達されるようになっている。そして、前バネ83は、バネ力によって移動レンズ枠42CをT端43bに安定した状態で突き当てる。このことによって、拡大観察状態を得られる。
後バネ84は、第2衝撃緩和部材であって、凸部87に挿通配置され、移動レンズ枠42Cを常時先端側に押圧する所定のバネ力を有している。本実施形態において、後バネ84は、バランスプレート82が凹部42dの底面及び前側ホルダー46の基端面から離間している状態において、バネ力によって移動レンズ枠42CをW端43aに安定した状態で突き当てる。このことによって、通常観察状態を得られる。
なお、符号89はT端43bを設定するストッパーである。
ここで、移動機構部80を備えるレンズユニット40Bの作用を簡単に説明する。
駆動モーター70が駆動されて、ドライブワイヤー51が、図14の矢印Y14aに示すように回転を開始すると、このドライブワイヤー51の回転が、連結部材52、リードスクリュー53を介して凸部付ナット81に伝達される。
すると、凸部付ナット81は、図15の矢印Y15に示すように回転保持ブロック88に向かって後退を開始する。そして、前バネ83に押圧されるバランスプレート82が移動レンズ枠42Cの凹部42dの底面に当接する。
すると、前バネ83のバネ力が移動レンズ枠42Cに伝達されて、前バネ83のバネ力と後バネ84のバネ力とが釣り合った状態になって、移動レンズ枠42Cがストッパー89のT端43bに向けて所定の速度で移動を開始する。
そして、図16に示すように移動レンズ枠42Cは、ストッパー89のT端43bに突き当たる。このことによって、移動レンズ45が拡大観察位置に配置されて、モニター5の画面上に拡大観察画像が表示される。
駆動モーター70は、移動レンズ枠42Cがストッパー89のT端43bに突き当たった後も、停止されることなく所定のパルス数に到達するまで駆動し、所定のパルス数に到達後に駆動を停止する。即ち、駆動モーター70は、移動レンズ枠42CがT端43bに突き当たった後、凸部付ナット81を所定量だけ後退させて、衝撃力が伝達される不具合、および負荷が急激に増大する不具合を防止している。
一方、拡大観察画像による観察を終了すると、術者は、観察状態を元の通常観察状態に復帰させる。即ち、駆動モーター70のモーター軸の回転を、図17の矢印Y17aに示すように逆回転させる。その後、ドライブワイヤー51の回転は、連結部材52、リードスクリュー53を介して凸部付ナット81に伝達される。
このことによって、凸部付ナット81は、後バネ84の付勢力に抗して単独で矢印Y17b方向に移動を開始して、凸部87の先端面がバランスプレート82の基端面に当接する。すると、前バネ83のバネ力と後バネ84のバネ力とが釣り合った状態になって移動レンズ枠42Cは、凸部付ナット81の移動に伴ってW端43aに向けて移動を開始する。そして、凸部付ナット81は、リードスクリュー53の回転によって前進移動を続け、その結果、移動レンズ枠42Cが図15に示すようにW端43aに突き当たる。
駆動モーター70は、移動レンズ枠42CがW端43aに突き当たると同時に停止されることなく、パルス数が所定数に到達するまで駆動される。したがって、凸部付ナット81は、移動レンズ枠42CがW端43aに突き当たった後、前バネ83のバネ力に抗してバランスプレート82を前側ホルダー46に向けて移動させて、図14に示すように移動レンズ枠42Cの凹部42dの底面から離間し、かつ前側ホルダー46の基端面からも離間した位置で停止する。
このように、前側緩衝部55Bである所定のバネ力を有する前バネ83と後側緩衝部56Bである所定のバネ力を有する後バネ84を移動レンズ枠42Cを挟んで対峙させる。そして、リードスクリュー53の回転によって、凸部付ナット81を移動させて、バランスプレート82を凹部42dの底面に当接させて、前バネ83と後バネ84とが釣り合った状態において、移動レンズ枠42Cを移動させて、T端43b、W端43aに突き当てる。そして、突き当て後においては、凸部付ナット81だけを移動させる構成にして、移動レンズ枠42がT端43b又はW端43aに突き当った際の衝撃力が駆動モーター70に伝達されること及びリードスクリュー53、ドライブワイヤー51等に急激な負荷がかかることが防止して、移動レンズ枠42を含むレンズユニット40Bの寿命を延ばすことができる。
なお、上述した実施形態においては、駆動モーター70によってリードスクリュー53を回転させて、移動レンズ枠42、42Cを移動する構成としている。しかし、移動レンズ枠42、42Cを例えば、手動レバーを傾動操作或いは回転操作することによって操作ワイヤーを移動させて、観察状態を切り替える構成においても、上述した移動機構部50、80を備えるレンズユニット40、40A、40Bは、同様の作用効果を発揮して、レンズユニット40、40A、40Bの寿命を延ばすことができる。
尚、本発明では、前側緩衝部、或いは後側緩衝部などの緩衝材としてバネを例に挙げているが、緩衝材を例えばシリコンゴムチューブに置き換えても良い。このように、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…電子内視鏡システム 2…内視鏡 3…光源装置 4…ビデオプロセッサ
5…カラーモニター 6…挿入部 7…操作部 8…ユニバーサルコード
8a…スコープコネクタ 9…先端部 10…湾曲部 11…可撓管部
12…操作部本体 13,14…湾曲操作ノブ 15…湾曲操作部
16…送気送水ボタン 17…吸引ボタン 18…スイッチ
20…撮像装置用ケーブル 21…操作ユニット 22…シート状部材
23、24、25…スイッチ 23a、24a、25a…発信機
26…先端硬性部材 27…撮像装置配置用孔 28a、28b…照明用孔
29…処置具チャンネル用孔 29a…チャンネルチューブ 29b…口金
30…撮像装置 31…素子ユニット 32…撮像素子 33…素子枠
34…第1回路基板 35…第2回路基板 36…信号ケーブル 36a…信号線
37…撮像枠 38…カバーレンズ 40…レンズユニット 41…レンズ枠
41a…先端側凹部 42…移動レンズ枠 42a…突起部 42b…貫通孔
42d…凹部 43…スリット 43a…前進位置規制部(W端)
43b…後退位置規制部(T端) 44…先端レンズ 45…移動レンズ
46…前側ホルダー 46a…凹部 47…後側ホルダー 47a…先端側凹部
47b…基端側凹部 47c…連通孔 50…移動機構部
51…ドライブワイヤー 52…連結部材 52a…雌ネジ部材
52b…雄ネジ部材 53…リードスクリュー 54…ナット 55…前側緩衝部 56…後側緩衝部 61…前バネ 62…第1後バネ 63…第2後バネ
64…緩衝バネ 70…駆動モーター 80…移動機構部 81…凸部付ナット
82…バランスプレート 83…前バネ 84…後バネ 85…螺旋溝
86…ナット本体 87…凸部 88…回転保持ブロック 89…ストッパー

Claims (6)

  1. 光学レンズを備え、光軸方向に進退可能で、位置規制部によって前進位置及び後退位置に規定される移動レンズ枠と、
    前記移動レンズ枠の基端面に当接配置され、当該移動レンズ枠を常時、前進位置に保持する保持力を有する前進位置保持部材と、
    手動による動力或いはアクチュエータによる動力によって、前記移動レンズ枠を移動させる移動レンズ枠移動機構部と、
    前記移動レンズ枠移動機構部から前記移動レンズ枠に動力が伝達されて当該移動レンズ枠を進退させる状態、又は進退する前記移動レンズ枠が前記前進位置又は前記後退位置に到達した際、前記移動レンズ枠から前記移動レンズ枠移動機構部に衝撃力が伝達されない状態に切り替える伝達状態切替部と、を具備する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記移動レンズ枠移動機構部は、
    回転力を伝達する伝達部材と、
    外周面に雄ネジ部を形成したシャフト部材と、
    前記シャフト部材と前記伝達部材とを動力が伝達するように連結する連結部材と、
    前記シャフト部材の雄ネジ部に螺合される雌ネジ部を形成して、当該シャフト部材に対して進退移動可能で、前記移動レンズ枠より先端側に配置される前記伝達状態切換部であるナットと、
    前記ナットの先端面に当接配置され、当該ナットを常時、前記移動レンズ枠に押し当てる保持力を有し、前記移動レンズ枠が前記位置規制部の前進位置に突き当たる際の衝撃を緩和する第1衝撃緩和部材と、
    前記移動レンズ枠が前記位置規制部の後退位置に突き当たる以前に当接して、当該移動レンズ枠が当該後退位置に突き当たる際の衝撃を緩和する前記前進位置保持部材の弾性定数より大きな弾性定数を有する第2衝撃緩和部材と、で構成され、
    前記ナット及び前記第1衝撃緩和部材は、前記伝達状態切替部を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記前進位置保持部材及び前記第2衝撃緩和部材を、前記移動レンズ枠の後退位置側に並列に配置したことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記前進位置保持部材及び前記第2衝撃緩和部材を、前記移動レンズ枠の後退位置側に直列に配置したことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記前進位置保持部材及び前記第2衝撃緩和部材を一体に構成したことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記移動レンズ枠移動機構部は、
    回転力を伝達する伝達部材と、
    外周面に雄ネジ部を形成したシャフト部材と、
    前記シャフト部材と前記伝達部材とを動力が伝達するように連結する連結部材と、
    前記移動レンズ枠の貫通孔の先端面側開口を閉塞可能で前記伝達状態切換部を構成するプレートと
    前記シャフト部材の雄ネジ部に螺合される雌ネジ部を形成した当該シャフト部材に対して進退移動可能で前記移動レンズ枠より基端側に配置されるナット本体、及び前記前進位置保持部材が挿通配置可能で、当該移動レンズ枠に形成された貫通孔に対して進退自在で前記プレートを押圧可能な凸部を有する前記伝達状態切換部である凸部付ナットと、
    前記プレートを常時、前記移動レンズ枠に押し当て付ける保持力及び当該プレートを介して当該移動レンズ枠を常時、後退位置に保持する保持力を有し、前記移動レンズ枠が前記位置規制部の前進位置に突き当たる際の衝撃を緩和する第1衝撃緩和部材と、
    前記前進位置保持部材であって、前記移動レンズ枠が前記位置規制部の前進位置又は後退位置に突き当たるまでの間、前記第1衝撃緩和部材と釣り合って、当該移動レンズ枠が当該後退位置に突き当たる際の衝撃を緩和する第2衝撃緩和部材と、で構成され、
    前記凸部付ナットの凸部及び前記第1衝撃緩和部材は、前記伝達状態切替部を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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